JP4894072B2 - ライン洗浄方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定置洗浄を行えるライン洗浄方法および装置に関するものである。
食品工場や飲料工場等では、生産品種の切換時や操業終了時等にその製造設備や機器類を洗浄している。特に、製造設備や機器類となる配管やタンク等(ライン)は、分解して洗浄することができないので、CIP(定置洗浄)を行っている。CIPは、Cleaning In Placeの略で、ラインを分解することなく洗浄剤を流すことにより洗浄する方法である。
このCIPを行う装置(CIP装置)は、洗浄剤タンク、加熱装置および洗剤剤の自動切換弁等を備えている。そしてCIP装置は、生産品を流していたラインを洗浄するため、洗浄用に洗浄剤を、すすぎ用に清水をラインに充満するように流している。ラインのCIPを行う一般的な方法は、次の手順で実施している。生産品の製造が終了した後、まず水でライン中を前洗浄し、生産品の残留を低減する。この後、アルカリ洗浄剤をラインに流し、たんぱく質や炭水化物等を溶解除去する。次に、中間リンスとしてすすぎ用清水をラインに流し、始めの洗浄工程で用いた洗浄剤が次工程で用いる洗浄剤に混入するのを防ぐ。この後、酸洗浄剤をラインに流して無機質の沈着物を除去する。最後に、酸洗浄剤のリンスとしてラインに清水を流し、CIPを終了する。なお、この後に、次亜塩素酸ナトリウムをラインに流して殺菌およびリンスすることもある。なおCIP工程において、各工程の洗浄剤や清水を除去し、洗浄剤が薄まったり、始めの生産品を回収する目的で、CIP装置またはライン中に気体配管を設置することがある。
このようなCIPの性能を向上させるためには、洗浄剤の濃度を高くしたり、洗浄剤を加熱して温度を上げたり、循環流速を大きくする等の手段を取ることができる。しかし、これらの手段ではコスト高になる問題があった。
なお特許文献1に開示された脱臭洗浄方法は、CIPにより管路内面を脱臭、洗浄を行うときに、配管ライン中に気体を導入して気体と液体との気液二相流を発生させ、CIP、脱臭の対象部位に適用したものである。そしてこの脱臭洗浄方法では、パッキンに浸透しているフレーバー成分の蒸気圧を利用して、パッキン内部から気泡へフレーバー成分を移行させている。
特開2006−181450号公報(3−4頁,8−9頁)
前述した特許文献1の脱臭洗浄方法は、フレーバー成分を蒸発させているので、気泡の表面積を大きく(気泡径を小さく)すると、脱臭洗浄に対して効果的と考えられる。しかしながら、ラインに付着している付着物(たんぱく質や炭水化物を始めとする様々な付着物)を除去する場合には、気泡径を大きくし、圧力を変動させて剥離することが必要である。したがってラインに付着している生産品を除去する場合、特許文献1に記載された発明では十分な効果が期待できない可能性がある。
本発明は、ラインの洗浄性を向上させて、洗浄時間を短縮したライン洗浄方法および装置を提供することを目的とする。
本発明に係るライン洗浄方法は、ラインの上流側から下流側にかけて接続した複数の気体配管から前記ラインの内部に気体を供給するとともに、前記ラインの内部に洗浄用液体を供給して気液二相流を生成して、前記ラインの内部を定置洗浄するライン洗浄方法であって、前記ラインの上流側から下流側にかけて複数の前記気体配管を接続する際、上流側の前記気体配管から気体を供給することによって得た気液二相流が上下二相流となる箇所よりも上流側に下流側前記気体配管を接続して前記ライン内部に気体を供給すると共に、前記ラインへの気体の流入量を変動させて、前記ラインの内部を洗浄することを特徴としている。この場合、前記ラインへの気体の流入を間欠的に行い、前記気液二相流と前記洗浄用液体とで交互に前記ラインの内部を洗浄することができる。また、前記ラインの上流側に接続した前記気体配管と下流側に接続した前記気体配管のうち、一方の前記気体配管から気体を常時供給し、他方の前記気体配管から間欠的に気体を供給することもできる。また、前記気体配管から供給する気体の圧力を変動させて、前記気液二相流を構成する気泡の寸法を変動させることもできる。この場合、気体の圧力を周期的に変動させることができる。さらに、前記ラインの上流側に接続した前記気体配管と下流側に接続した前記気体配管との間に、前記ラインの内部を流れる流体を混合する手段を設けて気液二相流を生成するようにしても良い。
また本発明に係るライン洗浄装置は、ラインの内部の定置洗浄を行うライン洗浄装置であって、前記ラインに洗浄用液体を供給する手段と、前記ラインに気体を供給して、前記ラインの内部に前記洗浄用液体と前記気体との気液二相流を得る第1気体配管と、前記第1気体配管の接続箇所よりも前記ラインの下流において前記気液二相流が上下二相流となる箇所よりも上流側における前記ラインに気体を供給して、前記ラインの内部に前記洗浄用液体と前記気体との気液二相流を得る第2気体配管と、前記第1気体配管と前記ラインとが接続している箇所よりも前記ラインの下流であり、前記第2気体配管と前記ラインとが接続している箇所よりも前記ラインの上流側に設けられ、前記ラインの内部を流れる流体を混合する手段と、を備え、前記第1気体配管と前記第2気体配管は、前記ラインへの気体の流入量を変動させることを特徴としている。
ラインを自動洗浄するCIP装置のライン洗浄方法によれば、ラインに流れる洗浄用液体に気体を付加することで気液二相流を得ることができ、この気液二相流を用いてラインを洗浄すると洗浄性を向上でき、洗浄時間を短縮できる。また気液二相流を用いてCIPを行うときに、気体の供給量を変動させれば、気液二相流の流れに変化を生じさせることができ、また気泡の崩壊等を利用して、洗浄性能を向上できる。また気体を間欠的にラインへ供給すれば、ライン中に気体溜まりが生じるのを防止できるので、洗浄されない部分が生じるのを防止できる。
また複数の箇所からラインに気体を供給すれば、気液二相流の流れに変化が生じるので、ラインの内面の洗浄を促進でき、洗浄時間を低減できる。よってラインを確実に洗浄できる。さらに気体配管からラインへ供給する気体の圧力を変動すると、気液二相流を構成する気泡の寸法を変えることができる。これによりラインの洗浄効果が高く得られる箇所を変えることができ、ラインを広範囲に洗浄できる。また気体の圧力を周期的に変動した場合では、ラインの広範囲を均一に洗浄できる。
またラインを自動洗浄するライン洗浄装置を用いれば、ラインを流れる流体を混合できるので、洗浄用液体と気体とで得られる気液二相流が、洗浄用液体と気体とに分離してしまうのを防止できる。
以下に、本発明に係るライン洗浄方法および装置の実施形態について説明する。まず本発明に関連する実施形態について説明する。図1はライン洗浄装置を備えた生産品製造ラインの概略系統図である。生産品製造ライン10は、生産品12の加熱混合・反応等を行う生産品タンク14、生産品12を後段に送る生産品ポンプ16、生産品12を加工する機器(加工機器18)、生産品タンク14と生産品ポンプ16の間に配設した第1バルブ20、加工機器18と次工程の間に配設した第2バルブ22、およびこれらを接続するとともに生産品12を次工程へ供給する生産品供給配管24を備えている。
この生産品製造ライン10のCIPを行うライン洗浄装置30はCIP装置31を備えており、このCIP装置31の内部にアルカリ洗浄剤、酸洗浄剤および清水等を個別に貯留する洗浄剤タンク32を備えている。洗浄剤タンク32の出口側は、送液配管34を介して、第1バルブ20と生産品ポンプ16の間の生産品供給配管24に接続している。この送液配管34には送液ポンプ36を配設するとともに、送液ポンプ36の後段に第3バルブ38を配設している。また送液配管34には、第3バルブ38の後段に第1気体配管40を接続している。この第1気体配管40は、送液配管34に気体を供給するようになっており、CIPを行うにあたって、生産品12やアルカリ洗浄剤、酸洗浄剤を回収し、また気液二相流を得るために設けてある。また送液配管34は、送液ポンプ36と第3バルブ38の間で分岐しており、第4バルブ42を介して、その端部が生産品タンク14の内部に配設した噴霧器44に接続している。なおCIP装置31、送液ポンプ36および送液配管34等が洗浄用液体を供給する手段となっている。
またライン洗浄装置30は排液配管46を有しており、この一端が加工機器18と第2バルブ22との間の生産品供給配管24に接続している。この排液配管46の入口側、すなわち生産品供給配管24と接続している箇所付近に第5バルブ48を配設している。そして排液配管46は途中で分岐しており、この分岐後の一方が第6バルブ50を介してCIP装置31に接続しており、他方が第7バルブ52を介して排水装置に接続している。
このようなライン洗浄装置30を備えた生産品製造ライン10では、生産品12を製造する場合、まず生産品タンク14内で生産品12の加熱混合・反応等を行っている。この後、第1バルブ20を開くとともに生産品ポンプ16を稼動させて、生産品供給配管24を介して生産品タンク14から加工機器18に生産品12を送る。このとき第3バルブ38は閉止している。そして加工機器18で生産品12の加工が終了すると、第2バルブ22を開けて、生産品供給配管24を介して生産品12を次工程に送る。このとき第1バルブ20および第2バルブ22は開き、第3バルブ38および第5バルブ48は閉止している。
このような工程によって生産品12の製造が終了すると、次の生産が始まるまでの間に、ライン洗浄装置30を用いてCIPを行う。このCIPに先立ち、まず生産品製造ライン10内の生産品12を回収するために、第1気体配管40から送液配管34に空気等の気体を流入させる。このとき第3バルブ38を閉止しているので、気体は生産品供給配管24に送られる。これにより生産品供給配管24等に残留している生産品12を気体によって次工程等に送り、生産品12を回収する。生産品12を回収した後は、第1気体配管40からの空気の流入を止める。
そしてライン洗浄方法は次のようになっている。まずCIP装置31から粗洗浄のための清水(洗浄用液体)を流す。すなわち第4バルブ42を開けるとともに第3バルブ38を閉止して、送液ポンプ36を稼動する。すると洗浄剤タンク32から生産品タンク14内の噴霧器44に清水が送られて、噴霧器44から生産品タンク14の内面に向かって清水が流れる。これにより生産品タンク14の内面に付着した生産品12を除去する。また生産品タンク14内を流れた清水は、第1バルブ20、生産品ポンプ16および加工機器18を通過するので、この第1バルブ20、生産品ポンプ16、加工機器18およびこれらを接続する生産品供給配管24の内面に付着した生産品12も除去する。
そして加工機器18を通過した清水は、生産品供給配管24を通って第2バルブ22および第5バルブ48まで流れる。この第2バルブ22および第5バルブ48は交互に開閉を繰り返すことで、第2バルブ22の入口側および第5バルブ48の入口側の清水が流れないデッドスペースを無くしている。そして第2バルブ22を介して清水を流す場合は、この清水が次工程に流れていき、次工程の生産品12を除去している。また第5バルブ48を介して清水を流す場合は、この清水が排液配管46を通って第6バルブ50および第7バルブ52に送られる。そして第7バルブ52を開けて、排液配管46を通ってきた清水を排水装置に送る。このとき第6バルブ50の入口側は、清水が流れないデッドスペースになるので、第6バルブ50を周期的に開けてデッドスペースを無くしている。なお第6バルブ50を通過した清水も排水装置に送っている。
このようにして生産品タンク14の洗浄が終了すると、第4バルブ42を閉じるとともに、第3バルブ38を開けて、送液配管34が接続している箇所以降の生産品供給配管24を粗洗浄する。この粗洗浄は、前述した生産品タンク14の粗洗浄と同様の操作を行えばよい。
このような粗洗浄を終えると、次にアルカリ洗浄剤(洗浄用液体)を流してCIPを行う。これは送液ポンプ36を稼動して洗浄剤タンク32からアルカリ洗浄剤を流すとともに、第1気体配管40から送液配管34に空気等の気体を供給して、アルカリ洗浄剤と気体が混ざり合った気液二相流でCIPを行う。なお第1気体配管40から気体を流入させる条件は、適宜換えることができるので、気体の供給量を一定に保っていたり、供給量を変動させたり、間欠的に気体を供給したりすることができる。また第1気体配管40から供給する気体の圧力を変動させて、気液二相流を構成する気泡の寸法を変動することもできる。
一例としては、アルカリ洗浄剤の流量を1ないし3[m/s]、気体の供給量を0.001ないし0.1[%](アルカリ洗浄剤に対する気体の体積比V/V)、および気体圧力を0より大きく0.5[MPa]以下の範囲内になるように、気体やアルカリ洗浄剤の供給量を変動させればよい。なお前記の供給量の変動条件は、生産品製造ライン10の形状等に応じて、実験やシミュレーションを行うことにより、適宜設定することができる。
また気体を間欠的に供給する間隔は、例えば、0分よりも長く5分以下の範囲で任意に設定することができる。すなわち生産品供給配管24が途中で分岐しており、その分岐した箇所に気液二相流の気体が溜まりやすくなっている場合は、その分岐箇所に気体が常時溜まらないような間隔で、気体を間欠的に供給すればよい。
このような気液二相流を生産品供給配管24に流すと、生産品ポンプ16、加工機器18および生産品供給配管24を流れる流体の乱れが促進して、アルカリ洗浄剤での洗浄が促進する。そしてアルカリ洗浄剤と気体とを混合して得た気液二相流による洗浄は、前述した粗洗浄と同様の操作を行えばよいが、第5バルブ48を通過したアルカリ洗浄剤の濃度に応じて、第6バルブ50および第7バルブ52の開閉を切り換えればよい。
すなわち生産品製造ライン10を洗浄することによってアルカリ洗浄剤が消費され、アルカリ洗浄剤の濃度が低下したときには、アルカリ洗浄剤を排水装置に送るため、第7バルブ52を開くとともに第6バルブ50を閉じる。他方、生産品製造ライン10を洗浄した後においてもアルカリ濃度が所定の濃度より高い場合は、第6バルブ50を開くとともに第7バルブ52を閉じてアルカリ洗浄液を洗浄剤タンク32に戻して循環させる。このようなアルカリ洗浄剤と気体とで得た気液二相流での洗浄が終わると、清水にてすすぎを行い、アルカリ洗浄剤を除去する。
この後、酸洗浄剤(洗浄用液体)を流してCIPを行う。これは送液ポンプ36を稼動して洗浄剤タンク32から酸洗浄剤を流すとともに、第1気体配管40から送液配管34に空気等の気体を供給して、酸洗浄剤と気体が混ざり合った気液二相流でCIPを行う。なお第1気体配管40から気体を流入させる条件は、適宜換えることができるので、気体の供給量を一定に保っていたり、供給量を変動させたり、間欠的に気体を供給したりすることができる。そして気体の供給量を変動させる条件や間欠的に気体を供給するタイミングは、前述したアルカリ洗浄剤を流してCIPを行う場合と同様にすることができる。また第1気体配管40から供給する気体の圧力を変動させて、気液二相流を構成する気泡の寸法を変動させることもできる。このような気液二相流を生産品供給配管24に流すと、生産品ポンプ16、加工機器18および生産品供給配管24を流れる流体の乱れが促進して、酸洗浄剤での洗浄が促進する。そして酸洗浄剤と気体とを混合して得た気液二相流による洗浄は、前述したアルカリ洗浄と同様の操作を行えばよい。このような酸洗浄剤と気体とで得た気液二相流での洗浄が終わると、洗浄剤タンク32から清水を流して、酸洗浄剤を除去する。この最終すすぎをする際は、粗洗浄と同様の操作を行えばよい。
このようなライン洗浄方法によれば、第1気体配管40から空気等の気体を流すことで気液二相流を得て、この気液二相流で生産品製造ライン10の洗浄を行えば、生産品製造ライン10の内面の洗浄を促進でき、洗浄時間を低減できる。すなわちアルカリ洗浄中や酸洗浄中に第1気体配管40から空気等を流すと、生産品ポンプ16、生産品供給配管24、加工機器18は気液二相流の流れにより、流れの乱れが促進され、洗浄剤での洗浄を促進できる。
またアルカリ洗浄や酸洗浄に気液二相流を用いると、生産品製造ライン10中に気体溜まりが生じ、その部分の洗浄ができないことも考えられる。しかし気体を間欠的に供給することにより、気体溜まりが生じるのを防止でき、生産品製造ライン10を確実に洗浄できる。さらに気液二相流を用いてCIPを行うときに、気体の供給量が変動すれば、気液二相流の流れに変化を生じさせることができ、また気泡の崩壊等を利用して、洗浄性能を向上できる。
また気液二相流を用いて生産品製造ライン10を洗浄しているときに、第1気体配管40から供給する気体の圧力を変動することにより、生産品製造ライン10の洗浄効果を高く得られる箇所を変えることができ、広範囲を洗浄できる。なお気体の圧力を周期的に変動することもできる。この場合、生産品製造ライン10の広範囲を均一に洗浄できる。
次に、本発明に係る第1の実施形態について説明する。前述した第1の実施形態では、ライン洗浄装置30に1つの気体配管を設けた場合のライン洗浄方法について説明した。しかしライン洗浄装置30に設ける気体配管は複数であってもよい。これは、次のような状況を回避するためである。すなわち、通常のガス流入弁から気体をラインに流入させる場合では、生産品製造ライン10への気体の供給量が多いと下流側において気体(気泡)が合一し、気体と液体に分離した上下二相流となってしまう可能性がある。このようになってしまうと、生産品製造ライン10を確実に洗浄できなくなるので、上下二相流の発生を防止するために、ライン洗浄装置30は気体の流入箇所を複数備えている。
図2は複数の気体配管が設けられたライン洗浄装置を取り付けた生産品製造ラインの概略系統図である。この図2は、複数の気体配管を設けたライン洗浄装置30の一例として、第1気体配管40と第2気体配管60を設けた形態を示している。そして図2は、図1に示す形態と比較して、第2気体配管60を設けた点でのみ異なっている。
この第2気体配管60は、第1気体配管40から気体を供給することによって得た気液二相流が前記上下二相流になってしまう箇所よりも上流側に設ければよい。また生産品製造ライン10において気液二相流が流入しない箇所(デッドスペース)が存在している場合、一例としては、生産品供給配管24が分岐している場合において、この分岐箇所に気液二相流が流入しない場合等では、このデッドスペースに近い上流に第2気体配管60を設ければよい。これにより生産品製造ライン10を流れる気液二相流が上下二相流になってしまう前に、第2気体配管60から供給した気体によって気液二相流を得て、上下二相流になってしまうのを防止できるとともに、生産品製造ライン10の洗浄を確実に行える。また生産品製造ライン10に気液二相流が流入することのない箇所(デッドスペース)が生じることがないので、生産品製造ライン10の洗浄を確実に行える。
図2に示す場合、第2気体配管60は、生産品ポンプ16と加工機器18の間の生産品供給配管24に接続しており、生産品供給配管24に空気等の気体を供給するようになっている。そして第2気体配管60からは、前述した実施形態と同様に、アルカリ洗浄剤や酸洗浄剤を用いてCIPを行うときに、気体を供給している。これにより第2気体配管60から供給した気体によっても、アルカリ洗浄剤または酸洗浄剤と混合して、気液二相流を得る。
なお第1気体配管40および第2気体配管60からは、両方同時に気体を供給してもよく、各気体配管40,60から交互に気体を供給してもよい。また第1気体配管40および第2気体配管60のうち、一方の気体配管から気体を常時供給し、他方の気体配管から間欠的に気体を供給したり、気体の供給量を可変させたりしてもよい。また第1気体配管40および第2気体配管60のうち少なくとも何れか一方から供給する気体の圧力を変動させてもよい。さらに、これらを併用してもよい。
このようにライン洗浄装置30に複数の気体配管40,60を設けると、1箇所から気体を供給して気液二相流を得る場合に比べて、気液二相流の流れに変化が起こる箇所を変動させることができるので、生産品製造ライン10の内面の洗浄を促進でき、洗浄時間を低減できる。すなわち生産品製造ライン10や送液配管34に気体が流入する箇所を1箇所に固定していた場合には、気体の流入比の変化(気体:洗浄用液体の比率)によりある程度、洗浄領域を変化させることができるが、図2に示すように生産品製造ライン10や送液配管34に複数箇所から気体を流入させれば、洗浄領域をより変化させることができる。そして複数箇所から気体を流入させる場合において、各箇所からの気体の流入比を変化させれば、洗浄領域をさらに変化させることができる。
次に、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態で説明したように、生産品製造ライン10を流れる気液二相流が気体と液体に分離した上下二相流となってしまうおそれがある。このような上下二相流の発生を防止するために、ライン洗浄装置30は、流体混合機を備えることができる。
図3は流体混合機が設けられたライン洗浄装置を取り付けた生産品製造ラインの一部分の説明図である。流体混合機70は、送液配管34や生産品供給配管24の内部に設けたエレメント(図示せず)を有しており、このエレメントによって内部を流れる流体を混合している。したがって流体混合機70は、気体配管70から気液二相流が気体と液体に分離してしまう箇所よりも上流に設ければよい。これにより送液配管34や生産品製造ライン10を流れる気液二相流が上下二相流になってしまうのを防止できる。そして流体混合機70の下流側に、他の気体配管74を設けることもできる。したがって第2の実施形態で説明した2つの気体配管40,60を設けた場合では、第1気体配管40と第2気体配管60の間に流体混合機70を設けることもでき、また第2気体配管60の下流側に流体混合機70を設けることもできる。
このような流体混合機70には、例えば、スタティックミキサーを用いることができる。このスタティックミキサーは、送液配管34や生産品供給配管24の長さ方向に沿って内部に配設された複数のエレメントを有しており、このエレメントで前記内部を流れる流体を混合等している。
ライン洗浄装置を備えた生産品製造ラインの概略系統図である。 複数の気体配管が設けられたライン洗浄装置を取り付けた生産品製造ラインの概略系統図である。 流体混合機が設けられたライン洗浄装置を取り付けた生産品製造ラインの一部分の説明図である。
符号の説明
10………生産品製造ライン、12………生産品、16………生産品ポンプ、18………加工機器、20………第1バルブ、22………第2バルブ、24………生産品供給配管、30………ライン洗浄装置、31………CIP装置、32………洗浄剤タンク、34………送液配管、36………送液ポンプ、38………第3バルブ、40………第1気体配管、42………第4バルブ、46………排液配管、48………第5バルブ、60………第2気体配管、70………流体混合機。

Claims (6)

  1. ラインの上流側から下流側にかけて接続した複数の気体配管から前記ラインの内部に気体を供給するとともに、前記ラインの内部に洗浄用液体を供給して気液二相流を生成して、前記ラインの内部を定置洗浄するライン洗浄方法であって、
    前記ラインの上流側から下流側にかけて複数の前記気体配管を接続する際、上流側の前記気体配管から気体を供給することによって得た気液二相流が上下二相流となる箇所よりも上流側に下流側前記気体配管を接続して前記ライン内部に気体を供給すると共に、
    前記ラインへの気体の流入量を変動させて、前記ラインの内部を洗浄することを特徴とするライン洗浄方法。
  2. 前記ラインへの気体の流入を間欠的に行い、前記気液二相流と前記洗浄用液体とで交互に前記ラインの内部を洗浄することを特徴とする請求項1に記載のライン洗浄方法。
  3. 前記ラインの上流側に接続した前記気体配管と下流側に接続した前記気体配管のうち、一方の前記気体配管から気体を常時供給し、他方の前記気体配管から間欠的に気体を供給することを特徴とする請求項1に記載のライン洗浄方法。
  4. 前記気体配管から供給する気体の圧力を変動させて、前記気液二相流を構成する気泡の寸法を変動させることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のライン洗浄方法。
  5. 前記ラインの上流側に接続した前記気体配管と下流側に接続した前記気体配管との間に、前記ラインの内部を流れる流体を混合する手段を設けて気液二相流を生成することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のライン洗浄方法。
  6. ラインの内部の定置洗浄を行うライン洗浄装置であって、
    前記ラインに洗浄用液体を供給する手段と、
    前記ラインに気体を供給して、前記ラインの内部に前記洗浄用液体と前記気体との気液二相流を得る第1気体配管と、
    前記第1気体配管の接続箇所よりも前記ラインの下流において前記気液二相流が上下二相流となる箇所よりも上流側における前記ラインに気体を供給して、前記ラインの内部に前記洗浄用液体と前記気体との気液二相流を得る第2気体配管と、
    前記第1気体配管と前記ラインとが接続している箇所よりも前記ラインの下流であり、前記第2気体配管と前記ラインとが接続している箇所よりも前記ラインの上流側に設けられ、前記ラインの内部を流れる流体を混合する手段と、を備え
    前記第1気体配管と前記第2気体配管は、前記ラインへの気体の流入量を変動させることを特徴とするライン洗浄装置。
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