JP4892821B2 - エパルレスタット製造法 - Google Patents

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Description

本発明はアルドース還元酵素阻害作用によって特徴付けられる治療学的に有用な下式Iで示される一般名:エパルレスタット(化学名:5−[(1Z,2E)−2−Methyl−3−phenylpropenylidene]−4−oxo−2−thioxo−3−thiazolidineacetic acid)の工業的に有益な製造法に関するものである。
Figure 0004892821
近年、医療費増大による国の財政、患者負担の増大等の問題から安価な医薬品の供給が望まれており、この観点から注目を集めているのが、後発医薬品である。後発医薬品は、先発医薬品と同等であることが薬事法上要求される。後発医薬品に使われる原薬についても同様の考え方が必要である、なぜならば、原薬に含まれる不純物はそのまま後発医薬品の不純物となるからである。原薬として先発品と同等またはそれ以上の品質のエパルレスタットを製造すべき所以である。エパルレスタットは、糖尿病治療として使用され、長期に渡り投与される内服薬であることから、不純物の極めて少ないものを製造し、提供する必要がある。本発明者らは、エパルレスタットの合成段階から不純物の生成を抑え、安価で、しかも、高品質のエパルレスタットの製造法を提供することを課題とした。
エパルレスタット(下式I)の製造法としては、酢酸ナトリウムを塩基として酢酸中にて下式IIで表されるα―メチルシンナムアルデヒドと下式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを加熱還流下にて縮合せしめた後、水を加え析出した結晶を濾取しエタノールから再結晶する製造法が知られている。(特許文献1)。
Figure 0004892821
Figure 0004892821
Figure 0004892821
本発明者らがこれを追試実験した結果、反応速度が非常に遅く、反応時間は14時間を要した。この点は工業的製造法として好ましくない。またIVで表される5−[(1Z,2Z)−2−Methyl−3−phenylpropenylidene]−4−oxo−2−thioxo−3−thiazolidineacetic acid(以下、2Z−異性体)が多量に生成した。
Figure 0004892821
2Z−異性体を多量に含有するエパルレスタットは、医薬原体としての純度を確保するために精製操作を必要とする。精製法の一つに再結晶があげられるが、2Z−異性体とエパルレスタットの再結晶による分離は精製効果が十分には得られない。この為、高品質のエパルレスタットを得る為には再結晶を繰り返す必要がある。またクロマトグラフィー法が考えられるが、この精製法は多量の有機溶媒を使用し、分画〜濃縮等の煩雑な操作となり工業的に好ましく無い。2Z−異性体の生成は結果として収率の低下や製造コストの増大を招く。工業的製造においては、反応時間が短く、かつ2Z−異性体生成を低減するエパルレスタット製造法が望まれる。
特公昭62−51955号公報
本発明の目的は高品質のエパルレスタットの製造法を提供することにある。
工業的製造において反応時間が長いと生産効率の低下及び生産コスト高となる不利益が生じる。またエパルレスタット結晶中に2Z−異性体が混入すると再結晶等の精製を繰り返しても容易には取り除けない。アルドース還元酵素阻害作用を有するエパルレスタット原体にとってはこの2Z−異性体が少ないことが望ましく、高品質のエパルレスタットが望まれる。
本発明者らは上記の問題点を解決すべく鋭意検討を行なった結果、α―メチルシンナムアルデヒドと3−カルボキシメチルロダニンを三級アミン存在下に縮合せしめ、三級アミンとの塩として晶析せしめることで上記目的が達成できることを見出した。また三級アミンを用いない系で縮合せしめた後、中和・晶析して得られるエパルレスタットを三級アミンとの塩として晶析することでも上記目的が達成されることを見出した。すなわち本発明は以下の手段により達成される。
(1)
式IIで表されるα−メチルシンナムアルデヒドと式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを縮合させ、エパルレスタットの三級アミン塩として結晶を析出させることを特徴とする式Iで表されるエパルレスタット製造法。
Figure 0004892821
Figure 0004892821
Figure 0004892821
(2)
前記式IIで表されるα−メチルシンナムアルデヒドと前記式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを、三級アミン存在下にて縮合させ、三級アミン塩として結晶を析出させることを特徴とする、式Iで表されるエパルレスタット製造法。
(3)
前記三級アミン塩の懸濁液に酸を加えることを特徴とする(1)または(2)に記載のエパルレスタット製造法。
(4)
アルコール類を溶媒とすることを特徴とする(1)〜(3)いずれか1項に記載のエパルレスタット製造法。
(5)
1〜4の炭素数をもつアルコール類を溶媒とすることを特徴とする(4)に記載のエパルレスタット製造法。
(6)
三級アミンがトリエチルアミンであることを特徴とする(1)〜(5)いずれか1項に記載のエパルレスタット製造法。
(7)
前記式IIで表されるα―メチルシンナムアルデヒドと前記式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを縮合させた後、三級アミンを混合し得られることを特徴とするエパルレスタットの三級アミン塩。
(8)
前記三級アミンがトリエチルアミンであることを特徴とする(7)に記載のエパルレスタットの三級アミン塩。
(9)
(7)または(8)に記載のエパルレスタットの三級アミン塩の懸濁液または溶液中に酸を加えることを特徴とするエパルレスタット製造法。
本発明によれば工業的生産において高品質のエパルレスタットの製造が可能となる。
3−カルボキシメチルロダニンはBulletin De La Societe Chimique De France.,8,3461−3468(1968)に記載の方法により製造できる化合物であり、α―メチルシンナムアルデヒドは一般化成品として入手できる化合物である。
本発明において、式IIで表されるα−メチルシンナムアルデヒドと式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを縮合させて得られるエパルレスタット含有反応液から、エパルレスタット三級アミン塩として反応液中に析出させることにより、前記式IVで表される2Z−異性体の少ないエパルレスタットが得られる。α−メチルシンナムアルデヒドと3−カルボキシメチルロダニンの縮合反応液中には、前記式Iで表されるエパルレスタットに加え、前記式IVで表される2Z−異性体が含まれるが、三級アミンの存在下において、三級アミン塩を生成後結晶を析出させることで、三級アミン塩結晶中の2Z−異性体は、わずかな含有量に抑えられるという効果がもたらされる。
これにより、一旦生成した三級アミン塩は、酸で処理し中和することで、前記2Z−異性体の含有量が少ない高純度のエパルレスタットが得られる。
従って、前記式IIで表されるα−メチルシンナムアルデヒドと式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを無機塩基を用いて反応させ、後に、トリエチルアミンのような三級アミンと反応させて塩を形成させ、エパルレスタットの三級アミン塩の結晶として析出せしめ、これを懸濁させた或いは溶解させた液中で酸と接触させて中和し、エパルレスタットを得てもよい。
また、より工程を短縮するために、三級アミンを縮合塩基として用いて、この存在下において、例えばアルコール中で縮合し、エパルレスタットの三級アミン塩を得て、これを酸で処理してエパルレスタットを得ても良い。
縮合反応には、無機塩基、有機塩基等が使用できるが、特に工業的製造を考慮すると三級アミンを使用することが好ましい。三級アミンとしては有機合成反応にて一般的に使用される三級アミンを使用することができる。工業的製造には市販されている三級アミンがこのましく、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンまたはそれらの混合塩基が使用できる。
縮合反応に過剰量の三級アミンを使用することはエパルレスタット結晶からの三級アミン除去操作を煩雑にする。α―メチルシンナムアルデヒドに対して0.1〜3.0当量、好ましくは0.7〜1.4当量である。0.7当量以下の場合は反応速度が低下することがある。
縮合反応に溶媒を使用する場合はメタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノ−ル等のアルコール類、テトラヒドロフラン、t−ブチルメチルエーテル等のエーテル類、酢酸エチル等のエステル類、トリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジン等の三級アミン類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等の極性非プロトン性溶媒、またはその混合溶媒等種々の溶媒が使用できる。なかでも好ましいのは、メタノール、エタノール、2−プロパノール、ブタノ−ル等のアルコール類である。
縮合反応温度は溶媒種によってことなるが反応時間短縮のためには還流温度が好ましい。
反応温度は0〜160℃、好ましくは10〜140℃、さらに好ましくは20〜120℃である。反応時間は溶媒量、三級アミン量、温度などの反応条件によって変わるが通常は1〜30時間、特に1〜6時間である。縮合反応はTLCにて追跡し、原料の残留量に変化が無くなるまで行なう。
三級アミン塩の取りだしは、縮合反応後に、必要ならば三級アミンが0.7〜1.4当量になるまで三級アミンを追加し、水等の貧溶媒を加えエパルレスタットの三級アミン塩結晶を析出させることができる。前述の反応溶媒中でエパルレスタットと三級アミンを加熱溶解した後水等の貧溶媒を加え、エパルレスタットの三級アミン塩結晶を析出させても良い。析出した結晶を濾過することでエパルレスタットの三級アミン塩を単離することができる。
前述の反応後にエパルレスタットの三級アミン塩が析出した懸濁液に酸を加えた後、濾過することでエパルレスタットを得ることができる。得られたエパルレスタットは必要に応じて再結晶処理して純度を向上させることが可能で、再結晶溶媒としてはジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、アセトン、アセトニトリル、エタノール、メタノール等があげられる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
また、反応の進行状況および実施例における異性体比率は、下記条件にて液体クロマトグラフィー分析を行い測定した。
装置:LC−2000Plus series(日本分光株式会社)
カラム:L−COLUMN ODS
移動層:アセトニトリル/リン酸塩緩衝液pH6.8=35/65
検出波長:280nm
比較例1
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.5g、α―メチルシンナムアルデヒド0.95g、酢酸11mL、酢酸ソーダ0.75gを加え14時間還流した。水11mLを加え1時間攪拌し得られた結晶を濾取し乾燥した。1.62gのエパルレスタット粗製物を得た。収率65%、異性体比率16.0:84.0(2Z−異性体:エパルレスタット)
H−NMR(アセトン−d 6):2.3(3H,s),4.9(2H,s),7.3−7.6(7H,m)
実施例1
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、トリエチルアミン0.93g、アセトニトリル11mLを加え4時間還流した。室温に戻し水11mL、35%塩酸1.0gを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。1.62gのエパルレスタットを得た。収率65%、異性体比率0.4:99.6(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
実施例2
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、トリエチルアミン0.93g、メタノール11mLを加え6時間還流した。室温に戻し水11mL、35%塩酸1.0gをを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。2.02gのエパルレスタットを得た。収率81%、異性体比率0.1:99.9(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
実施例3
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、トリエチルアミン0.93g、エタノール11mLを加え4時間還流した。室温に戻し水11mL、35%塩酸1.0gを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。1.89gのエパルレスタットを得た。収率76%、異性体比率0.2:99.8(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
実施例4
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、トリエチルアミン0.93g、イソプロパノール11mLを加え3時間還流した。室温に戻し水11mL、35%塩酸1.0gを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。1.86gのエパルレスタットを得た。収率75%、異性体比率0.3:99.7(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
実施例5
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、トリエチルアミン0.93g、テトラヒドロフラン11mLを加え5時間還流した室温に戻し。水11mL、35%塩酸1.0gをを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。1.69gのエパルレスタットを得た。収率68%、異性体比率0.3:99.7(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
実施例6
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、N−メチルモルホリン0.93g、メタノール11mLを加え6時間還流した。室温に戻し水11mL、35%塩酸1.0gを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。1.69gのエパルレスタットを得た。収率68%、異性体比率0.3:99.7(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
実施例7
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、ジイソプロピルエチルアミン1.19g、メタノール11mLを加え6時間還流した。室温に戻し水11mL、35%塩酸1.0gを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。1.74gのエパルレスタットを得た。収率70%、異性体比率0.7:99.3(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
実施例8
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、ピリジン0.73g、メタノール11mLを加え6時間還流した。室温に戻し水11mL、35%塩酸1.0gを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。1.74gのエパルレスタットを得た。収率70%、異性体比率0.6:99.4(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
実施例9
50mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン1.50g、α―メチルシンナムアルデヒド1.14g、ピリジン0.73g、ブタノール11mLを加え6時間還流した。室温に戻し水11mL、35%塩酸1.0gを順次加え1時間攪拌後得られた結晶を濾取し乾燥した。1.82gのエパルレスタットを得た。収率73%、異性体比率0.6:99.4(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは比較例1で得たエパルレスタットと同様であった。
下に比較例1及び実施例1〜9の実験結果を表で示す。
Figure 0004892821
上の表の結果より、本発明の製造法にて2Z−異性体の比率が低い、純度のよいエパルレスタットを得られることが示された。
実施例10
500mL反応容器に3−カルボキシメチルロダニン19.7g、α―メチルシンナムアルデヒド15.0g、トリエチルアミン10.4g、メタノール60mLを加え6時間還流した。水150mLを加え室温にて一夜攪拌し、析出した結晶を濾過しケーキを水で洗浄した。結晶を送風乾燥してエパルレスタットのトリエチルアミン塩36.1gを得た。収率83.9%、異性体比率0.1:99.9(2Z−異性体:エパルレスタット)
H−NMR(ジメチルスルホキシド−d 6)δ(ppm):1.2(9H,t),2.3(3H,s),3.0(6H,q),4.5(2H,s),7.4−7.7(7H,m)
実施例11
10mL反応容器に異性体比率4.9:95.1(2Z−異性体:エパルレスタット)のエパルレスタット粗製物1.0g、トリエチルアミン0.3g、メタノール2mLを加え還流した後、濃縮しエパルレスタットのトリエチルアミン塩1.2gを得た。異性体比率0.9:99.1(2Z−異性体:エパルレスタット)
核磁気共鳴分光法のスペクトルは実施例10で得たエパルレスタットのトリエチルアミン塩と同様であった。
三級アミン塩を生成させることで、三級アミン塩結晶中の2Z−異性体は、わずかな含有量に抑えられるという効果が示された。

Claims (11)

  1. 式IIで表されるα−メチルシンナムアルデヒドと式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを縮合させ、エパルレスタットの三級アミン塩として結晶を析出させることを特徴とする式Iで表されるエパルレスタット製造法。
    Figure 0004892821

    Figure 0004892821

    Figure 0004892821
  2. 前記式IIで表されるα−メチルシンナムアルデヒドと前記式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを、三級アミン存在下にて縮合させ、三級アミン塩として結晶を析出させることを特徴とする、式Iで表されるエパルレスタット製造法。
  3. 前記三級アミン塩の懸濁液に酸を加えることを特徴とする請求項1または2に記載のエパルレスタット製造法。
  4. アルコール類を溶媒とすることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載のエパルレスタット製造法。
  5. 1〜4の炭素数をもつアルコール類を溶媒とすることを特徴とする請求項4に記載のエパルレスタット製造法。
  6. 三級アミンがトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンまたはそれらの混合塩基であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のエパルレスタット製造法。
  7. 三級アミンがトリエチルアミンであることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のエパルレスタット製造法。
  8. 前記式IIで表されるα―メチルシンナムアルデヒドと前記式IIIで表される3−カルボキシメチルロダニンを縮合させた後、三級アミンを混合することにより得られることを特徴とするエパルレスタットの三級アミン塩。
  9. 前記三級アミンがトリエチルアミン、N−メチルモルホリン、ジイソプロピルエチルアミン、ピリジンまたはそれらの混合塩基であることを特徴とする請求項8に記載のエパルレスタットの三級アミン塩。
  10. 前記三級アミンがトリエチルアミンであることを特徴とする請求項に記載のエパルレスタットの三級アミン塩。
  11. 請求項8〜10のいずれか1項に記載のエパルレスタットの三級アミン塩の懸濁液または溶液中に酸を加えることを特徴とするエパルレスタット製造法。
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