JP4890987B2 - データ処理装置およびデータ処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体に余白を設けないように画像を記録するためのデータ処理装置およびデータ処理方法に関する。
近年、画像データを記録するだけの単機能プリンタに代わり、多岐にわたる機能を備えた比較的安価なマルチファンクションプリンタが普及して来ている。このようなマルチファンクションプリンタは、大きく分類すると、スキャナ、記録装置、メモリカードリーダ、ユーザインタフェイス操作部で構成されており、それぞれを組み合わせて多機能を実現している。一般には、スキャナと記録装置を組み合わせてコピー機能を実現させたり、メモリカードリーダと記録装置を組み合わせてディジタルカメラで撮影した写真画像のカードダイレクト印刷を実現させたりしている。
一方、こうしたコピー機能やカードダイレクト印刷機能においては、記録媒体の端部に余白を設けずに画像を出力する、いわゆる「余白なし記録」への要求が高く、このような機能を備えたマルチファンクションプリンタも数多く提供されている。すなわち、コピー機能では「余白なし記録」を行うことで原稿を余白なしでコピーすることが可能となり、カードダイレクト印刷機能ではディジタルカメラなどで撮影した写真を余白なしでプリントすることが可能となる。
余白なしコピーを行う場合、スキャナで読み込んだオリジナル画像を指定された用紙サイズよりも若干大きめのサイズの画像データに拡大する作業が行われる。また、余白なし写真印刷を行う場合にも、メモリカードから読み出した画像ファイルを指定された用紙サイズよりも若干大きめのサイズにリサイズする作業が行われる。このような拡大処理やリサイズによって、記録媒体の先端部や後端部或いは左右端部よりも少しはみ出した領域(以後、フチ部と称す)にまで記録する画像データが生成される。これにより、記録装置の搬送精度などに多少の誤差が含まれていても、記録媒体の端部に白紙領域が存在しない「余白なし記録」を実現することが出来る。
しかしながら、上述したような拡大処理を実行して余白なしコピーを行う場合、自動的に画像全体が拡大されてしまうので、一般的な等倍コピーを行うことが出来ないという矛盾が生じる。更に、このような余白なしコピーを、子コピー、孫コピーと繰り返した場合、コピーのたびに拡大処理が重ねられて行くので、オリジナル原稿の端部に配置する情報が最端部から徐々に損なわれて行くと言う問題も生じる。
リサイズを実行して余白なし写真印刷を行う場合も同様の弊害が懸念される。リサイズによって端部領域、すなわち記録媒体の端部よりもはみ出して記録されることが想定される領域の画像は、殆どの場合が記録媒体に記録されない。これは、例えば集合写真などの場合、両端に並んだ人物が記録媒体に記録されないという不具合を招く。
このような問題への対策として、特許文献1には拡大処理やリサイズを行わずに「余白なし記録」を実現する方法が開示されている。同文献によれば、画像データの一部をトリミングして「余白なし記録」を行う場合、フチ部の画像データのためにトリミング枠外のデータを利用する方法が開示されている。そして、トリミング枠が画像の端部に相当する、あるいは画像全体をトリミングするなどの理由で枠外に画像データが存在しない場合には、画像の端の画素を繰り返しコピーして端部領域の画像データを補間生成している。このような方法であれば、トリミング枠内の画像データの拡大処理やリサイズを行う必要がなくなるので、枠内に含まれる情報が欠落することはない。
特開2003−274149号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法で枠外に画像データが存在しない場合、トリミング内の画像と単純なコピーによって得られた端部領域の画像との境界において連続性が損なわれ、視覚的に違和感を覚える場合がある。具体的に説明するために、例えば紅葉の風景写真などのように色彩や濃度の変動が比較的大きい画像を考える。このような画像を余白なし記録する場合であっても、特許文献1の方法では、オリジナル画像の最端部に位置する一部分のデータを連続的にコピーすることで、フチ部のデータを生成している。よって、オリジナル画像内の色彩や濃度の変動傾向が保存されず、視覚的に違和感を与える結果となってしまうのである。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、オリジナル画像の欠落を招くことなく、且つ記録媒体のフチ部において画像の連続性を損なうことなく、「余白なし記録」を実現可能な画像処理方法を提供することである。
そのために本発明においては、記録媒体に余白を設けないように画像を記録させる余白なし記録のためのデータ処理装置であって、記録対象の画像を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された記録対象の画像の外側に配置される外側画像を生成する生成手段と、前記記録対象の画像内の画像データの変化に基づいて、前記生成手段が前記外側画像を生成するための生成方法を決定する決定手段と、を有し、前記決定手段は、前記記録対象の画像の端部を複数に分割し、分割された端部を含む前記記録対象の画像の複数の領域のそれぞれにおける、領域内の画像データの変化量が所定の閾値よりも小さい領域については、当該領域内の画像を当該領域の外側に配置される外側画像として複写する生成方法とし、前記変化量が前記所定の閾値以上の領域については、当該領域内の画像データと当該画像データの変化量とに基づいて当該領域の外側に配置される外側画像を新たに生成する生成方法とし、前記生成手段は、前記決定手段により決定された、前記複数の領域のそれぞれに対応する生成方法に従って、当該複数の領域のそれぞれの外側に配置される外側画像を生成することを特徴とする。
また、記録媒体に余白を設けないように画像を記録させる余白なし記録のためのデータ処理方法であって、記録対象の画像を取得する取得工程と、前記取得工程により取得された記録対象の画像の外側に配置される外側画像を生成する生成工程と、前記記録対象の画像内の画像データの変化に基づいて、前記生成工程が前記外側画像を生成するための生成方法を決定する決定工程と、を有し、前記決定工程は、前記記録対象の画像の端部を複数に分割し、分割された端部を含む前記記録対象の画像の複数の領域のそれぞれにおける、領域内の画像データの変化量が所定の閾値よりも小さい領域については、当該領域内の画像を当該領域の外側に配置される外側画像として複写する生成方法とし、前記変化量が前記所定の閾値以上の領域については、当該領域内の画像データと当該画像データの変化量とに基づいて当該領域の外側に配置される外側画像を新たに生成する生成方法とし、前記生成工程は、前記決定工程により決定された、前記複数の領域のそれぞれに対応する生成方法に従って、当該複数の領域のそれぞれの外側に配置される外側画像を生成することを特徴とする。
本発明によれば、余白なしコピーや余白なし写真印刷を行う場合であっても、オリジナルデータの拡大や欠落を伴うことなく、連続性が維持された違和感のない余白なしの出力物を得ることが可能となる。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳しく説明する。
図1は本発明に適用可能なマルチファンクションプリンタの制御の構成を説明するためのブロック図である。印刷設定指定部11はユーザインタフェイスを備え、ユーザからのファンクション設定や記録開始コマンドを受信する。画像解析部12は、印刷設定指定部11に設定されたコマンドに従い、画像メモリ15に蓄えられた画像データの解析処理を行う。カードリーダ部17は、ディジタルカメラなどによってカードメモリに収められた画像データを読み取り、画像メモリ15にこれを転送する。スキャナ16は、原稿台に置かれた原稿を読み取り、画像データに変換し、画像メモリ15にこれを転送する。画像メモリ15は、カードリーダ17やスキャナ部16から受信した画像データを一時的に保管する。
画像解析部12は、画像メモリ15に格納された画像データを解析し、記録制御部14が記録可能な画像データに変換する。フチ部データ補間作成部13は、画像解析部12が変換した画像データを基に、余白なし記録を行う際のフチ部の画像データを生成する。
画像解析部12によって展開された画像データとフチ部データ補間生成部13によって生成されたフチ部のデータは、印刷制御部14に送られる。印刷制御部14は受信したデータに従って記録媒体に画像を記録する。
以下、図1で示したマルチファンクションプリンタを用い、様々な余白なし画像を出力する実施例を具体的に説明する。
図2は、余白なし等倍コピーを実行する際に、図1で示した本実施形態のマルチファンクションプリンが実行する一連の工程を説明するためのフローチャートである。
処理が開始されると、まずステップS101で、印刷設定指定部11はユーザインタフェイスを介してユーザから指定されたコマンドの設定を行う。本実施例では、「余白なし等倍コピーモード」が設定される。
続くステップS102では、スキャナ部16が原稿台に設置された原稿を読み取り、画像メモリ15に読み取った画像データを格納する。具体的には、スキャナ部16は原稿の全画像領域の反射濃度を所定の解像度で光学的に読み取り、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の輝度データとして画像メモリに15に画素ごとに保存する。
ステップS103では、画像メモリ15に格納されたデータを画像解析部12が画素毎に処理し、印刷制御部14によって印刷可能な画像データに変換する。本実施形態の印刷制御部は、シアン(C)、ライトシアン(LC)、マゼンタ(M)、ライトマゼンタ(LM)、イエロー(Y)およびブラック(Bk)の6色のインクを用い、インクジェット記録方式を採用して画像を形成する。よって、画像解析部12は、画像メモリ15に格納されているR、GおよびBの輝度データを、C、LC,M、LM、YおよびKの濃度データに各画素について色分解する。
余白なしコピーでなければ、ここで得られた濃度データをそのまま印刷制御部14に転送することによって記録が行われる。しかし、本実施形態のように余白なしコピーを実行する場合には、記録媒体のフチ部に対する濃度データを新たに生成する必要がある。
図3は、本例で用いる画像サンプル(原稿100)の一例を示した図である。原稿100の右下端部には写真部105、右上端部には白抜け文字のテキスト部1 103、中央には黒文字のテキスト部2 101がそれぞれ配置されている。以下、このような原稿画像を余白なしコピーする場合を例に説明を進めていく。
図4は、原稿100の余白なしコピーを行うために生成する、フチ部102の画像データを説明するための図である。幅方向のw1とw2、および長手方向のh1とh2に含まれる部分が新たに画像データを生成するフチ部102となる。図において、原稿100の端部に配置されている写真部105およびテキスト部1 103は、フチ部にはみ出すようにデータが生成されているが、その内容は拡大されていない。フチ部のデータを、原稿のグラデーションや一様性を損なわないようにして、新たに付け加えることが本実施形態の特徴となる。具体的には、原稿100の最端部からここに隣接するフチ部と同等の幅を有する領域、すなわちw1´とw2´およびh1´とh2´に含まれる領域(以下端部領域と称す)のデータを用いて、w1とw2およびh1とh2に含まれるフチ部のデータを作成する。
そのための前段階として、まずステップS104で、変数L、S、NおよびCopyModeをそれぞれ初期値にセットする。
図5は、本実施形態でフチ部の画像データを生成するために利用する変数L、S、Nおよび濃度データの生成方法を説明するための模式図である。ここでは、原稿100の右側領域の一部分を例に説明する。図において、小さい四角は1画素領域を示し、w2´に含まれる個々の画素には、画像解析部12によって変換されたある1色の濃度値が示されている。本実施形態では3画素×3画素の広さを有するウィンドウ300を、図ではw2´の左端から右方向にラインlに沿ってシフトさせながら、隣接するウィンドウ領域間の濃度値の変化を検知する。そして、その変化量に応じて走査した領域に接するフチ部の太線で囲った部分の濃度データを順々に生成する。
このようなウィンドウ300のシフトは、図4の白抜き矢印で示すように原稿内端部領域の内側から外側に向けて行われ、更にその外側に接するフチ部の濃度データを生成する。そして、このシフトおよび濃度データ生成は原稿の周囲全体に渡って行われるが、本実施形態ではウィンドウ300のシフトラインを原稿一周分に渡って管理するために、変数Lを設けている。また、Sは1つのラインLにおける走査の開始位置を示す変数、NはSからスタートし、ラインLに沿って処理を行っていく過程で着目する画素を示す変数としている。再度図2を参照するに、ステップS104の段階では、これらの変数L、SおよびNは全て1にセットされる。
ステップS104において、CopyModeは、端部領域に含まれる各画素のデータ生成処理方法をランダム(Random)にするかコンスタント(Const)にするかを決めるための変数であり、初期値としてConstがセットされる。
続くステップS105では、現在の画素位置Nに基づいて、ウィンドウ300内の濃度平均Avg(N)を求める。そして、L方向にウィンドウ1つ分シフトした位置にある領域の平均濃度Avg(N+3)との濃度差ΔN=|Avg(N)−Avg(N+3)|を更に求める。図5の場合であれば、Avg(N)は、ここに含まれる9個の画素の濃度値の平均すなわち約1.4となる。またAvg(N+1)は、この右側に隣接する3×3画素領域の濃度平均すなわち約1.9となる。結果、ΔN=|Avg(N)―Avg(N+1)|≒0.5となる。
ステップS106では、ステップS105で求めたΔNと予め定められた閾値Thとを比較し、ΔN<Thの場合は注目画素の領域とこれに隣接する領域間の濃度変化は少ないと判断し、ステップS107へ進む。一方、ΔN≧Thの場合は上記領域間の濃度変化は大きいと判断しステップS110に進む。
ステップS107では、CopyModeがRandomであるか否かを判断する。Randomでない、すなわちConstである場合、現在のラインLにおいて少なくともSからNまでの領域はコンスタントなCopyModeでフチ部のデータ生成を行ってよいと判断し、ステップS114へ進む。
一方、ステップS107でCopyMode=Randomであった場合、ステップS108へ進み、フチ部データ補間生成部13においてフチ部の画像データを作成する。ステップS108を通過すると言うことは、ステップS106にて隣接する画素領域との間で階調の変化が小さいと判断され、且つステップS107でCopyModeがRandomに設定されていると判断されていることになる。すなわち、データ生成開始画素Sから現在の注目画素Nまでは階調変化が大きいので、その間はRandomのモードでデータの生成を行うのが適当ということになる。
例えば図4右下の写真部の一部w2´×h8やw6×h2´は、濃度が必ずしも一様ではなく、このようにRandomモードが適用される領域となる。本実施例のRandomモードでは、その外側に接するフチ部の画像データは端部領域の画像データのミラーリングコピーによって生成することが出来る。すなわち、w2×h8についてはw´2×h8の領域を原稿の右端部を境界に左右対称となるようにミラーリングコピーし、w6×h2についてはw6×h2´の領域を原稿の下端部を境界に上下対称となるようにミラーリングコピーすればよい。あるいは、ミラーリングコピーではなく、端部領域内w2´×h8やw6×h2´に含まれる濃度値を利用して補外法(外挿)によってw2×h8やw6×h2のデータを生成してもよい。このように、SからNまでの端部領域に相当する部分のフチ部データの生成が終了するとステップS109へ進み、CopyModeをConstにセットする。
一方、ステップS110では、CopyModeがConstであるか否かを判断する。Constでない、すなわちRandomである場合、少なくともSからNまでの領域はRandamなCopyModeで端部領域のデータ生成を行うのがよいと判断し、ステップS114へ進む。
ステップS110でCopyMode=Constであった場合、ステップS111へ進む。ステップS111を通過すると言うことは、ステップS106にて隣接する画素領域との間で階調の変化が大きいと判断され、且つステップS110でConstのCopyModeが設定されていると判断されていることになる。すなわち、データ生成開始画素Sから現在の注目画素Nまでは階調変化が少ないのでConstのモードでデータの生成を行うのが適当ということになる。
図4に示す原稿においては、右下の写真部の一部w2´×h8やw6×h2´の領域以外の端部領域全体がこのように判断される領域となる。この場合、その外側に接するフチ部の画像データは、端部領域の画像データをコピーすることによって、あるいは端部領域の画像データとの間で上記閾値Thを超えない濃度差を有するデータを一律コピーすることによって、生成すればよい。その際、ステップS105で求めた最外部のAvg(N)の値をそのままコピーしても構わない。このように、SからNまでの端部領域に相当するフチ部のデータ生成が終了するとステップS112へ進み、CopyModeにRandomをセットする。
ステップS109あるいはステップS112でCopyModeのセットが完了するとステップS113に進み、領域開始画素Sを現在の注目画素Nにセットし、ステップS114へ進む。
ステップs114では、Nが現ラインLの最終画素になるまで走査が完了したか否かを判断する。まだ、走査すべき画素が現ライン内に残っている(原稿の最端部までたどり着いていない)と判断された場合はステップS115へ進み、注目画素Nをウィンドウサイズと等しい3画素分だけインクリメントし、再びステップS105に戻る。一方、ステップS114で現ラインの最終画素までウィンドウの走査が完了したと判断された場合はステップS116に進む。
ステップS116では、現ラインにおいて、濃度データの生成が未だ成されていない領域の濃度データの生成を、現在のCopyModeに従って行う。この工程により、注目ラインLに対する全処理工程が完了する。
続くステップS117では全てのラインについてのウィンドウ走査および濃度データ生成処理が完了したか否かを判断する。まだ、走査および濃度データ生成処理の終了していないラインが存在すると判断された場合は、ステップS118でラインLをインクリメントし、変数SおよびNを初期値1に戻す。その後、ステップS105に戻り次のラインLについての走査処理を開始する。
一方、ステップS117で、原稿内の全ラインについてのウィンドウ走査および濃度データ生成処理が完了したと判断された場合は、ステップS119へ進み、フチ部の四隅についての濃度データ生成を行う。
図6は、フチ部の角の部分、ここではw2×h2の領域の画像生成方法を説明するための模式図である。このような角領域(w2×h2領域)については、原稿画像100の頂角に位置する3×3画素領域のデータ(a)をそのままコピーして作成する。他の3箇所の隅についても同様にしてフチ部の濃度データを生成する。
ステップS119で四隅の濃度データが生成されると、ステップS120へ進む。ステップS120において、印刷制御部14は、画像解析部12によって生成された原稿サイズの濃度データと、フチ部データ補間生成部13によって生成されたフチ部の濃度データを組み合わせ、1つの余白なしコピーデータを作成する。その後、当該コピーデータの濃度データに従って余白なしコピーを実行する。以上で、本処理が終了する。
以上説明した処理に従って記録された出力物においては、再度図4を参照するに、写真部105に接する端部領域では、滑らかなグラデーションが維持されるように端部領域が記録される。また、黒ベタが連続するテキスト部1 103では、ベタ部が拡張されるように端部領域が記録される。すなわち、本実施形態によれば、部分によって画像の特徴が異なるような原稿に基づいて余白なしコピーを行う場合であっても、データの拡大や欠落を伴うことなく、連続性が維持された違和感のない画像を出力することが可能となる。
本実施例は、図1で示したマルチファンクションプリンタを用いて、余白なし写真印刷を実行する際の処理について説明する。
図7は、オリジナル画像400の余白なし写真印刷を行うために生成する画像データを説明するための図である。図において、h13とw13を辺とする矩形がオリジナル画像400を示しており、それを取り囲むw11、w12、h11およびh12で示される部分が生成されるべきフチ部402を示している。本実施例では、オリジナル画像400内部で隣接するフチ部と同じ幅を有する領域、すなわちw11´とw12´およびh11´とh12´に含まれる端部領域401のデータを用いて、w11とw12およびh11とh12に含まれるフチ部のデータを作成する。
図8は、余白なし写真印刷を実行する際に、図1で示した本実施形態のマルチファンクションプリンが実行する一連の工程を説明するためのフローチャートである。
処理が開始されると、まずステップS201で、印刷設定指定部11はユーザインタフェイスを介してユーザから指定されたコマンドの設定を行う。ここでは、「余白なし写真印刷モード」が設定される。
続くステップS202では、カードリーダ部17がメモリカードに格納されている画像データを読み取り、画像メモリ15にこれを格納する。
ステップS203以降の工程は、実施例1で説明した余白なし等倍コピーを実行する際と同じ処理であるので、各工程の具体的な説明は省略する。
なお、以上説明した2つの実施例のフローチャート(図2および図8)では、説明のため、1色分のインクに対応する端部領域の濃度データ検知とフチ部の濃度データ生成について説明したが、無論このようなデータ処理は、使用するインクの種類分行われる。
また、以上の実施形態では、画像メモリ15に格納された輝度データを画像解析部12が濃度データに色分解してから、フチ部の画像データを生成する内容で説明したが、本発明はこのような工程に限定されるものではない。例えば、画像メモリに格納されているRGBの輝度データそれぞれに対して端部領域の変位量を求め、これを所定の閾値と比較しながらフチ部の輝度データを生成しても、上述した本発明の効果を得ることは出来、このような場合も本発明の範疇に含まれる
特に、濃度データではなく輝度データの変化量を用いてフチ部の画像データを生成する場合、改めて濃度データを用いてフチ部の画像データを生成する必要が無いので、最終的に印刷データの生成処理が効率的に行なわれる。例えば、スキャナで読み取った画像から拡大した画像データを出力したい場合、輝度データの段階で拡大処理を行なう。そのため、輝度データの段階で拡大処理を行なうとともにフチ部のデータを生成するように画像処理部を構成すればよく、改めて濃度データを用いてフチ部の画像データを生成するために画像処理部を構成する必要がない。
また、以上では端部領域の濃度データを検知する単位として3×3画素領域からなるウィンドウ300を用いたが、本発明で適用可能なウィンドウはこの大きさに限定されるものではない。より広い範囲の領域を平均化して濃度あるいは輝度変化を検知してもよいし、1画素単位でシフトしながら濃度あるいは輝度変化を検知しても構わない。但し、ウィンドウサイズを小さくするほど、隣接領域との濃度差あるいは輝度差は大きくなる傾向があるので、ウィンドウサイズと閾値Thとの間で適切な関係を保つことが望まれる。
更に、以上説明した2つの実施例では、図1で説明したマルチファンクションプリンタを用いたものであったが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。例えば、マルチファンクションプリンタの画像メモリ15に格納する画像を受信するための手段は、スキャナ部16やカードリーダ部17以外に、更に多くの種類のものが備わっていてもよい。また、どちらか一方のみの備えた構成であっても構わない。オリジナル画像を得る手段が如何なるものであっても、その画像を記録媒体に余白のない状態で記録することが実現可能なプリンタであれば、本発明の構成を取り入れ、その効果を得ることは可能である。
本発明に適用可能なマルチファンクションプリンタの制御の構成を説明するためのブロック図である。 余白なし等倍コピーを実行する際に、マルチファンクションプリンが実行する一連の工程を説明するためのフローチャートである。 実施例1で用いる画像サンプルの一例を示した図である。 余白なしコピーを行うために生成する、フチ部の画像データを説明するための図である。 本発明の実施例でフチ部の画像データを生成するために利用する変数L、S、Nおよび濃度データの生成方法を説明するための模式図である。 フチ部の角の部分の画像生成方法を説明するための模式図である。 余白なし写真印刷を行うために生成する画像データを説明するための図である。 余白なし写真印刷を実行する際に、マルチファンクションプリンが実行する一連の工程を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 マルチファンクションプリンタ
11 印刷設定指定部
12 画像解析部
13 フチ部データ補間生成部
14 印刷制御部
15 画像メモリ
16 スキャナ部
17 カードリーダ部
100 原稿
101 テキスト部2
102 フチ部
103 テキスト部1
104 端部領域
105 写真部
300 ウィンドウ
400 オリジナル画像
401 端部領域
402 フチ部

Claims (6)

  1. 記録媒体に余白を設けないように画像を記録させる余白なし記録のためのデータ処理装置であって、
    記録対象の画像を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された記録対象の画像の外側に配置される外側画像を生成する生成手段と、
    前記記録対象の画像内の画像データの変化に基づいて、前記生成手段が前記外側画像を生成するための生成方法を決定する決定手段と、
    を有し、
    前記決定手段は、前記記録対象の画像の端部を複数に分割し、分割された端部を含む前記記録対象の画像の複数の領域のそれぞれにおける、領域内の画像データの変化量が所定の閾値よりも小さい領域については、当該領域内の画像を当該領域の外側に配置される外側画像として複写する生成方法とし、前記変化量が前記所定の閾値以上の領域については、当該領域内の画像データと当該画像データの変化量に基づいて当該領域の外側に配置される外側画像を新たに生成する生成方法とし、
    前記生成手段は、前記決定手段により決定された、前記複数の領域のそれぞれに対応する生成方法に従って、当該複数の領域のそれぞれの外側に配置される画像を生成することを特徴とするデータ処理装置。
  2. 前記決定手段は、前記複数の領域のそれぞれにおける内側から外側に向かう方向の画像データの変化に応じて、前記生成方法を決定することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
  3. 前記記録対象の画像と、前記決定手段により決定された生成方法に従って前記生成手段が生成した前記外側画像とを、記録装置に記録させる記録制御手段を更に有することを特徴とする請求項1または2に記載のデータ処理装置。
  4. 前記取得手段は、前記記録制御手段により出力される画像のサイズに応じてメモリに記憶されている画像を処理することにより、前記サイズに応じた大きさの記録対象の画像を取得し、
    前記生成手段は、前記サイズに応じた大きさの記録対象の画像の外側に配置される外側画像を生成することを特徴とする請求項3に記載のデータ処理装置。
  5. 前記決定手段は、前記複数の領域のそれぞれにおける、領域内の前記端部に含まれている第1の画素群の画像データの平均値と、当該領域内の前記端部に含まれている、前記第1の画素群に隣接する第2の画素群の画像データの平均値を比較することによって、前記生成方法を決定することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
  6. 記録媒体に余白を設けないように画像を記録させる余白なし記録のためのデータ処理方法であって、
    記録対象の画像を取得する取得工程と、
    前記取得工程により取得された記録対象の画像の外側に配置される外側画像を生成する生成工程と、
    前記記録対象の画像内の画像データの変化に基づいて、前記生成工程が前記外側画像を生成するための生成方法を決定する決定工程と、
    を有し、
    前記決定工程は、前記記録対象の画像の端部を複数に分割し、分割された端部を含む前記記録対象の画像の複数の領域のそれぞれにおける、領域内の画像データの変化量が所定の閾値よりも小さい領域については、当該領域内の画像を当該領域の外側に配置される外側画像として複写する生成方法とし、前記変化量が前記所定の閾値以上の領域については、当該領域内の画像データと当該画像データの変化量とに基づいて当該領域の外側に配置される外側画像を新たに生成する生成方法とし、
    前記生成工程は、前記決定工程により決定された、前記複数の領域のそれぞれに対応する生成方法に従って、当該複数の領域のそれぞれの外側に配置される外側画像を生成することを特徴とするデータ処理方法。
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