JP4890928B2 - レーダ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、レーザ光やミリ波等の電磁波でスキャンすることにより、前方に存在する物体の存在を測定し、この物体との距離を測定するレーダ装置に関する。
従来、車両の前方をレーザ光等でスキャンして、物体が存在するかどうか、および物体までの距離、方向を測定するレーダ装置が有る。このようなレーダ装置は、車体に対する取り付け誤差や車両の積載状態等による検知領域の傾きによって、物体を誤検知するおそれがある。
レーダ装置が物体を誤検知すると、後段に接続される車両制御装置に誤動作を引き起こすおそれがある。車両制御装置は、レーダ装置で測定した物体の情報(位置)に基づいて、自車を先行車に追従させて車間距離を一定に保つ定車間距離追従走行(ACC:Adaptive Cruise Control )等を行っている。上記のように、物体を誤検知すると、車両制御装置は、この誤検知した物体との距離が所定距離(安全な距離)以下となった場合に減速、停止などを行ってしまう。
そこで、反射波のレベルが所定強度以上となる領域の位置と、スキャン範囲の中心位置とに基づいて、光軸のずれ量を補正する装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、反射波のレベルが最大となる領域をもってずれ量を演算する装置が提案されている(例えば特許文献2参照)。
しかし、これらの装置は、停車中に補正を行うものであって、走行中に補正を行うものではない。走行中に光軸の補正を行う装置としては、例えば特許文献3の様な装置が知られている。特許文献3の装置によれば、先行車が直進している状態で、先行車の情報(位置)を複数採取し、この複数採取された情報を統計処理して先行車の平均的中心位置(適正位置)を判定し、この適正位置に光軸中心位置が一致するように補正する。
しかしながら、走行中において、自車と先行車の位置関係は、走行状態に応じて常に変化する。例えば、加速、減速による自車の姿勢変化、路面変化(坂道等)による自車と先行車の鉛直方向の位置関係の変化、等が考えられる。
走行中において、鉛直方向の位置関係の変化に対応するため、レーザ光の光軸を鉛直方向に動的に制御する技術が用いられている(例えば特許文献4参照)。特許文献4の装置は、鉛直方向にメインスキャンを含む複数の角度に向けて水平スキャンを行うものであって、反射波のレベルが最大となる鉛直方向の角度のメインスキャン角度に対するずれを補正することにより、常に先行車のリフレクタをスキャン範囲の中心で捕捉できるようにしたものである。
特開2000−329853号公報 特開平11−64489号公報 特開平11−142520号公報 特開2004−125739号公報
特許文献3によれば、走行中においても光軸のずれを補正することができる。また、特許文献4の装置によれば、複数の鉛直方向に水平スキャンを行っているため、自車と先行車の位置関係が変化したとしても、複数スキャンの結果でその変化を検出し、適切な光軸ずれの補正を行うことができる。しかし、特許文献3、および特許文献4の装置においては、以下の様な問題が発生していた。
すなわち、特許文献3の装置では、鉛直方向のスキャンを行っていないため、斜面等で先行車と自車の鉛直方向の位置関係が変化した場合に先行車を見失ってしまうおそれがあった。
また、特許文献4の装置では、水平方向のスキャンを鉛直方向の複数角度で行っているが、常に一定角度(1度)の間隔で行っているため、先行車と自車の距離の変化に対応することができないという問題点があった。例えば、先行車が自車に近づくと、先行車の角度範囲が大きくなるため、鉛直方向に1度の間隔で複数スキャンを行っても殆ど同じ位置をスキャンすることになってしまい、一旦先行車のリフレクタを見失ってしまうと、再度捕捉することが困難になっていた。また、先行車が自車から遠くなると、先行車の角度範囲が小さくなり、鉛直方向に1度の間隔で複数スキャンを行った場合、メインスキャンがリフレクタを捕捉していても、下側,上側のサブスキャンが先行車から全く外れた路面や空中に対して行われることになってしまい、複数の鉛直方向のなかから最適方向を検出するという複数スキャンの意味がなくなってしまうという問題点があった。
この発明は、上記の事情に鑑み、先行車と自車の距離の変化に追従して的確に複数の鉛直方向についてスキャンを行うことができるレーダ装置を提供することを目的とする。
(1) この発明のレーダ装置は、所定周期で電磁波パルスを探査方向に照射する電磁波照射部と、前記探査方向からの反射波を受波する電磁波受波部と、前記電磁波受波部が受波した反射波の強度を測定する反射強度測定部と、前記電磁波パルスを照射してからその反射波を受波するまでの時間に基づいて、反射点までの距離を測定する距離測定部と、前記探査方向を水平方向に揺動させるとともに、この揺動面の鉛直方向の角度を、1つのメインスキャン角度と、このメインスキャン角度から所定のステップ角度を隔てて設定された1または複数のサブスキャン角度と、に順次切り換えるスキャン部と、前記反射波の強度が最大となる反射点である最強反射点の鉛直方向の角度と、前記メインスキャン角度とのずれ角度を演算し、このずれ角度に基づいて前記メインスキャン角度およびメインスキャン角度を修正する補正部と、を備え、前記スキャン部は、前記距離測定部によって測定された前記最強反射点との距離に基づいて、前記ステップ角度を設定することを特徴とする。
この発明では、スキャン部は、水平スキャンをメインスキャン角度を含む鉛直方向の複数の角度に向けて行う。演算部は、スキャンによって受信した反射波のうち最強反射点の鉛直方向の角度とメインスキャン角度とのずれ角度を算出し、この角度を補正すべく補正部が補正を行う。
鉛直方向の複数の角度に向けて水平スキャンを行うのは、道路の傾斜や自車の加速・減速による姿勢変化等によって、レーダ装置から先行車のリフレクタに対する角度が変化しても、これに追従するためである。したがって、鉛直方向の複数の角度は、メインスキャン角度がリフレクタに向けた角度とすると、上側のサブスキャン角度が先行車の車体上部〜上端に向けた角度、下側のサブスキャン角度が先行車の車体下部〜下端に向けた角度であることが望ましい。そこで、この発明では、装置の測距機能で測定したリフレクタ(最強反射点)との距離に基づき、前記メインスキャン角度とサブスキャン角度の角度間隔であるステップ角度を設定するようにした。
これにより、自車と先行車との距離がどのようであっても、最適の鉛直方向の角度間隔で複数スキャンをすることができる。
(2) この発明は、さらに、前記スキャン部が、前記メインスキャン角度、サブスキャン角度およびステップ角度のそれぞれのデフォルト値を記憶しており、装置の動作スタート時には、前記メインスキャン角度、サブスキャン角度およびステップ角度をそれぞれのデフォルト値に設定し、装置の動作中に前記最強反射点を検出できなかったときは、前記ステップ角度を前記デフォルト値に設定することを特徴とする。
(3) この発明は、さらに、前記補正部が、前記ずれ角度をローパスフィルタ演算した値に基づいて前記メインスキャン角度およびメインスキャン角度を修正する。
この発明では、前記メインスキャン角度と最強反射点の鉛直方向の角度とのずれ角度を直接用いてスキャン角度を補正するのではなく、ローパスフィルタ演算を行った値で補正する。これにより、路面の凹凸等に基づく自車の瞬間的な姿勢変化に反応しなくなり、安定したスキャン角度の制御が可能になる。
この発明によれば、自車と先行車との距離に応じて、水平方向のスキャンを行う鉛直方向の複数の角度の間隔であるステップ角度を設定するため、先行車が近づいて見かけの角度が大きくなった場合でも、先行車が遠のいて見かけの角度が小さくなった場合でも、リフレクタを中心として適切な範囲で複数スキャンを行うことができる。
図1は、本発明の実施形態であるレーザレーダ装置(車両用測距装置)のブロック図である。
LD(Laser Diode)駆動回路10は、制御回路11で生成された駆動信号に基づいて、LD12の発光を制御する。スキャナ13は、制御回路11の制御に基づいて、LD12により発生されたレーザ光を所定のスキャン範囲でスキャンさせる。スキャナ13より出射されたレーザ光は、投光レンズを介して自車1の走行方向(前方)に出射される。鉛直走査位置検出装置14と水平走査位置検出装置15は、スキャナ13におけるレーザ光の水平方向と鉛直方向のスキャン(走査)位置をそれぞれ検出して、制御回路11に出力する。
LD12が出射したレーザ光が、検出対象としての前方の物体(例えば、車両)に反射して戻ってきた反射光は受光レンズにより集光され、集光された光がPD(Photo
Diode)16によって受光される。PD16は、その受光レベルに対応する信号を発生して受光回路17に入力する。受光回路17は、入力された反射光の信号レベルを数値化して、制御回路11に出力する。制御回路11は、入力された数値(受光レベル)を、鉛直走査位置検出装置14と水平走査位置検出装置15から入力されたスキャン位置に対応してメモリ18に記億する。
さらに、メモリ18には、後述するスキャン方向の制御に用いられる、光軸(レーザ光出射角度であり、初期状態では自車正面中心方向に設定される軸)のずれ補正量、ステップ角度の規定値(デフォルト値)、ヒストグラム等が記憶される。光軸のずれ補正量が、後述のメインスキャン角度の規定値(デフォルト値)に相当する。
制御回路11には、車速センサ19、ヨーレートセンサ20、およびGPS21が接続されている。車速センサ19は、自車の車速を検出する。ヨーレートセンサ20は、自車の水平方向のヨーレートを検出する。GPS21は、自車の位置を検出する。
制御回路11は、メモリ18に記憶された受光レベルに基づいて、レーザ光を出射してからその反射光を受光するまでの時間に基づいて、物体(先行車等)と自車との距離を測定する。さらに、制御回路11は、検出した物体が先行車であるかどうかの判定を行う。なお、先行車とは、自車が走行している車線前方を走行する直前の車両(1台)を意味する。
スキャナ13の投光レンズと受光レンズを支持する部分の構成を図2に示す。
制御回路11からの制御信号が、駆動回路30に入力される。駆動回路30は、入力された制御信号に基づき、水平方向駆動用コイル31と鉛直方向駆動用コイル32に駆動電流を供給する。水平方向駆動用コイル31と鉛直方向駆動用コイル32は、投光レンズ35と受光レンズ36を一体的に支持する支持部材(図示せず)を、それぞれ、水平方向または鉛直方向に移動させる。支持部材は、水平方向板バネ33と鉛直方向板バネ34により、それぞれ水平方向または鉛直方向に移動自在に支持されている。したがって、支持部材(投光レンズ35と受光レンズ36)は、駆動電流により水平方向駆動用コイル31に発生した磁界と図示しない永久磁石との引力もしくは反発力と水平方向板バネ33に発生する反力がつりあう水平方向の位置に移動して、静止するとともに、鉛直方向駆動用コイル32に発生した磁界と図示しない永久磁石との引力もしくは反発力と鉛直方向板バネ34に発生する反力、および重力がつりあう位置に移動して、静止する。なお、各レンズの位置は図示していないセンサにより検出し、このセンサ出力を駆動回路30に入力することでサーボ機構を構成している。
このようにして、投光レンズ35と受光レンズ36は、水平方向と鉛直方向の両方向の所定の位置に移動することができる。
スキャナ13によって駆動された、投光レンズ35と受光レンズ36の光路を図3に示す。投光レンズ35は、LD12の前面に設けられ、受光レンズ36は、PD16の前面に設けられている。
LD12から出射されたレーザ光は、投光レンズ35に集光される。投光レンズ35の位置が走査の中立位置にある場合は、図3の実線で示されるような光路で、レーザ光は正面に出射される。出射されたレーザ光は、前方の物体(例えば、車両)で反射され、図3の実線で示されるような光路で、受光レンズ36に入射し、PD16によって受光される。
また、スキャナ13によって、図中、上方向に投光レンズ35が移動した場合、レーザ光は、図3の点線で示されるような光路で、図中、上方向に出射される。そして、出射されたレーザ光は、図中、上方向の物体で反射され、図3の点線で示されるような光路で、受光レンズ36に入射し、PD16によって受光される。
このようにして、スキャナ13は、投光レンズ35と受光レンズ36を一体的に水平方向の所定の位置に移動することで、レーザ光を水平方向にスキャンする。また、同様に、スキャナ13は、投光レンズ35と受光レンズ36を一体的に鉛直方向に移動することで、レーザ光を鉛直方向にスキャンをする。スキャナ13の垂直方向の角度分解能は0.1度である。
図4と図5は、自車1のレーザレーダ装置100が車両2にレーザ光を出射する場合の、水平方向と鉛直方向のスキャン範囲の例を示す図である。図4に示すように、水平方向のスキャン範囲は、水平領域61乃至67の7個の領域に分割されている。レーダ装置は、約50msの時間でこれらの領域61〜67全体を1回スキャン(水平スキャン)する。なお、実際のレーダ装置では、水平方向はより細かい領域に分割されているが、この実施形態においては説明を容易にするために7個の領域に分割されているものとする。
また、図5に示すように、鉛直方向のスキャン範囲は、鉛直領域81乃至85の5個の領域に分割されている。レーダ装置は、これら5個の領域の方向それぞれに対して図4に示す水平スキャンを行う。これら5個の鉛直領域81乃至85のうち、中央の領域83がメインスキャンに相当する。
ここで、鉛直領域81乃至85の角度間隔であるステップ角度aはデフォルト値では1度であるが、先行車との距離に応じてリアルタイムに変更される。
図4、図5に示したスキャン範囲をレーザ光にスキャンさせる場合のスキャナ13によるスキャン方向を図6に示す。鉛直領域83は、鉛直方向の5個の領域のうち、中心領域であり、この領域においては、水平領域61から水平領域67に向かってスキャンが行われる(メインスキャン1)。これに対して、鉛直領域83より上の鉛直領域81と鉛直領域82は、水平領域67から水平領域61に向かって走査される(サブスキャン1とサブスキャン2)。同様に、鉛直領域83より下の鉛直領域84と鉛直領域85においては、水平領域67から水平領域61に向かってスキャンが行われる(サブスキャン3とサブスキャン4)。
図7は、スキャン範囲の全体をスキャンする場合における、メインスキャン1とサブスキャン1乃至4の実行順の例を示す図である。ステップS1において、スキャナ13は、メインスキャン1(鉛直領域83を水平領域61から水平領域67に向かって行うスキャン)を行う。ステップS2において、スキャナ13は、サブスキャン1(鉛直領域81を水平領域67から水平領域61に向かって行うスキャン)を行う。ステップS3において、スキャナ13は、メインスキャン1を行い、ステップS4において、サブスキャン2(鉛直領域82を水平領域67から水平領域61に向かって行うスキャン)を行う。
ステップS5において、スキャナ13は、メインスキャン1を行い、ステップS6において、サブスキャン3(鉛直領域84を水平領域67から水平領域61に向かって行うスキャン)を行う。ステップS7において、スキャナ13は、メインスキャン1を行い、ステップS8において、サブスキャン4(鉛直領域85を水平領域67から水平領域61に向かって行うスキャン)を行う。各スキャンの時間は、いずれも50msとされる。そして、以上のステップS1乃至S8の8回のスキャンがスキャン範囲の1セットのスキャンとされる。
本実施形態において、レーザレーダの光軸ずれは、短期的に補正されるとともに、長期的にも補正される。短期的な光軸ずれは、加減速時の自車の上下方向の揺れや、坂道での先行車両の上下方向の移動等の数秒間の光軸ずれである。また、長期的な光軸ずれは、自車の積載重量の変化による上下方向の傾きや、軽衝突等による走行中継続する光軸ずれである。さらに、路面のギャップ等による瞬間的な自車両の上下方向の揺れによる瞬間的な光軸ずれも存在するが、本発明では、この瞬間的な光軸ずれは、誤検出を防ぐため補正されない。
以下、レーザレーダ装置の具体的な動作について、図8〜図23を参照して説明する。
図8、および図9は、鉛直光軸補正処理フローを示すフローチャートである。まず、制御回路11は、メモリ18に記憶されているヒストグラムを初期化する(s21)。
図10は、メモリ18に記憶されているヒストグラムの例を示す図である。同図には、s28(図16〜図18)の処理で決定される短期的光軸ずれ補正量の設定頻度をグラフ化したヒストグラムであり、横軸に設定された補正量、縦軸に各補正量が設定された回数(補正回数)が表されている。s21の処理では、これらの補正回数がいずれも0回とされる。s22において、制御回路11は、光軸ずれ補正量として、前記メモリ18に記憶している規定値(メインスキャン角度のデフォルト値)を設定するとともに、ステップ角度aのデフォルト値として1度を設定する。この1度のステップ角度は、先行車との距離が25m程度とした場合の値に相当する。
s23において、制御回路11は、スキャナ13を制御し、設定された光軸補正量に基づいて光軸を補正する。即ち、図2に示されるように、制御回路11は、制御信号をスキャナ13の駆動回路30に供給し、鉛直方向駆動用コイル32に制御信号に対応する大きさの電流を供給する。投光レンズ35と受光レンズ36を支持する支持部材に連結した鉛直方向板バネ34が、電流によってコイルに発生した力と板バネに発生する反力や重力がつりあう位置に移動する。これによりスキャン範囲の鉛直方向の位置が、工場出荷時の位置に設定される。
スキャン範囲の工場出荷時の位置の設定例を図11〜図13を参照して説明する。なお、この例の場合、スキャナ13の鉛直方向の可動範囲は20度であり、20度のうち4度の範囲がスキャン範囲とされる。
図11は、光軸補正量が0度の(光軸が補正されない)場合において、スキャナ13が設定するスキャン範囲の鉛直方向の位置の例を示す。この例の場合、鉛直可動範囲内の下限より4度だけ上(略水平角度)にメインスキャン1が設定される。サブスキャン2は、メインスキャン1より1度だけ上方向に設定され、サブスキャン1は、さらに1度(合計2度)だけ上方向に設定される。また、サブスキャン3は、メインスキャン1より1度だけ下方向に設定され、サブスキャン4は、さらに1度(合計2度)だけ下方向に設定される。したがって、この場合、光軸補正の余裕として、上側に14度、下側に2度の範囲が残ることとなる。S22で設定される規定値は、この値に設定される。
図12は、図11の状態に対する光軸補正量が1度の(上方向に1度補正された)場合において、スキャナ13が設定するスキャン範囲の鉛直方向の位置の例を示す。この例の場合、メインスキャン1は、鉛直可動範囲内の下限より5度だけ上方向に設定される。サブスキャンは、図11の例の場合と同様に、サブスキャン2は、メインスキャン1より1度だけ上方向に設定され、サブスキャン1は、サブスキャン2より1度だけ上方向(メインスキャン1より2度だけ上方向)に設定される。また、サブスキャン3は、メインスキャン1より1度だけ下方向に設定され、サブスキャン4は、サブスキャン3より1度だけ下方向(メインスキャン1より2度だけ下方向)に設定される。従って、この場合、光軸補正の余裕として残るのは、上側が13度、下側が3度の範囲となる。
図13は、図11の状態に対する光軸補正量が−2度の(下方向に2度だけ補正された)場合において、スキャナ13が設定するスキャン範囲の鉛直方向の位置の例を示す。この例の場合、メインスキャン1は、鉛直可動範囲の下限より2度だけ上方向に設定される。サブスキャン2は、メインスキャン1より1度上方向に設定され、サブスキャン1は、サブスキャン2より1度だけ上方向(メインスキャン1より2度だけ上方向)に設定される。また、サブスキャン3は、メインスキャン1より1度だけ下方向に設定され、サブスキャン4は、サブスキャン3より1度だけ下方向(メインスキャン1より2度だけ下方向)に設定される。従って、この場合、光軸補正の余裕として残るのは、上側が16度、下側が0度となる。
以上は、工場出荷時、すなわちデフォルト値によるスキャン範囲の設定例であるが、先行車との距離に応じてステップ角度aが1度から変化した場合、鉛直方向のスキャン範囲もこれに応じて移動乃至伸縮する。
s24において、制御回路11は、スキャナ13を制御し、図6と図7に示したような方向と順序で、設定されたスキャン範囲を1セットだけスキャンする。スキャンされたレーザ光は、物体により反射され、PD16で受光される。PD16で受光されたレーザ光は、電気信号に変換され、受光回路17で数値化される。s25において、制御回路11は、受光回路17から数値化された受光量を取得する。
図14は、s25の処理の結果、受光回路17から取得された受光量の例を示す図である。なお、表中の数値の記載がないものは全て受光量がゼロであることを示している。
図14の例の場合、鉛直領域81の水平領域64からの受光量は「10」である。鉛直領域82では、水平領域63からの受光量は「20」であり、水平領域64からの受光量は「100」であり、水平領域65からの受光量は「25」である。鉛直領域83の水平領域63からの受光量は「90」であり、水平領域64からの受光量は「150」であり、水平領域65からの受光量は「100」である。鉛直領域84の水平領域63からの受光量は「150」であり、水平領域64からの受光量は「200」であり、水平領域65からの受光量は「160」である。鉛直領域85では、水平領域63からの受光量は「80」であり、水平領域64からの受光量は「180」であり、水平領域65からの受光量は「75」である。
s26において、制御回路11は、先行車が認識できたか否かを判定する。先行車の認識は、以下のようにして行う。
制御回路11は、受光量が予め設定されている所定の基準値以上であった場合、反射体(ターゲットと言う)が存在すると判定する。そして、各ターゲットの検出を時間継続的に複数回繰り返すことで、そのターゲットの移動速度と移動方向(移動ベクトル)を求めることができ、同じ移動ベクトルを有する近接ターゲットを同一物体としてグルーピングする。
グルーピングについて図15を参照して詳細に説明する。図15に示すグラフの横軸は各ターゲットの水平方向における検出位置を表し、縦軸は各ターゲットとの距離を示す。なお、鉛直方向については図示していないが、鉛直方向についても検出位置と各ターゲットとの距離を比較するものとする。同図における丸印は検出した各ターゲットを示し、矢印は移動ベクトルを示す。移動ベクトルは、1スキャンの時間における各ターゲットの移動距離と方向を表し、前回スキャンにおける検出位置と今回スキャンにおける検出位置の差から算出する。
制御回路11は、各ターゲットの移動ベクトルを算出し、比較する。その結果、移動ベクトル、および距離が同一(類似)と判断されたターゲットを同一の物体としてグルーピングする。同図においては、ターゲット101A〜101Hが検出されており、ターゲット101A〜101Eは略同一の距離、移動ベクトルを有している。したがって制御回路11は、ターゲット101A〜101Eを同一の物体としてグルーピングする。ここで、ターゲット101Fはターゲット101A〜101Eと略同一の距離であるが、移動ベクトルが異なる(反対方向である)ために同一の物体ではないとして判断する。また、ターゲット101Gはターゲット101A〜101Eと略同一の移動ベクトルを有するが、距離が大きく異なるために、同一の物体ではないとして判断する。ターゲット101Hはターゲット101A〜101Eと距離、移動ベクトルともに異なるために、同一の物体ではないとして判断する。
このようにして、グルーピングしたターゲット集合から、物体の大きさ(水平方向の幅)を算出することができる。制御回路11は、これらの情報から、検出したターゲット集合が人であるか、車両であるか、道路構造物であるか、等を判断して、物体の種類を認識する処理を行う。
また、制御回路11は、自車前方の道路形状を推定し、車両であると認識した物体の中から先行車を認識する。制御回路11は、車速センサ19、ヨーレートセンサ20、およびGPS21の検出した情報に基づいて、自車前方の道路形状を推定する。推定手法は、公知の手法を用いればよい。GPS21の検出した自車の位置情報を用いる場合は、ナビゲーション(図示せず)の地図情報と連動させればよい。また、カメラにより前方画像を撮影し、この画像に基づいて道路形状を推定してもよい。制御回路11は、車両であると認識した物体のうち、自車の走行車線と同一の車線を走行し、かつ直前の車両(最も距離が近い車両)を先行車として認識する。
以上のような処理で、先行車を認識した場合、制御回路11は、処理をs28に進め、短期的光軸ずれ補正量を決定する処理を実行する。図16のフローチャートを参照して、s29の短期的光軸ずれ補正量を決定する処理の詳細について説明する。
s51において、制御回路11は、受光量が最大の鉛直領域を検出する。即ち、図14の例の場合、受光量の値が最大の「200」となる鉛直領域84(最強反射点)が検出される。s52において、制御回路11は、スキャナ13のレーザの水平照射角度(鉛直可動範囲内の下限より4度だけ上)から、その鉛直領域(受光量の値が最大となる鉛直領域)の角度オフセット量を光軸ずれ量として演算する。即ち、図14の例の場合、メインスキャン1は鉛直領域83に設定されているので、レーザの水平照射角度は鉛直領域83であり、受光量が最大の鉛直領域84との角度は、a度となる。
s53において、制御回路11は、フィルタリング処理を行なう。制御回路11のフィルタリング処理について、図17のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、s71において、制御回路11は、メモリ18から前回の短期的光軸ずれ補正量を読み出す。次に、s72において、制御回路11は、前回の短期的光軸ずれ補正量×0.8(前回の短期的光軸ずれ補正量の80%)の値と、今回の光軸ずれ量×0.2(今回の光軸ずれ量の20%)の値の和を演算し、短期的光軸ずれ補正量に設定する。例えば、前回の短期的光軸ずれ補正量が4度であり、今回の光軸ずれ量が3度であった場合、短期的光軸ずれ補正量は、3.8度に設定される。
s72の処理の後、制御回路11は、処理を図16のs54に進め、クリッピング処理を行なう。このクリッピング処理について、図18のフローチャートを参照して詳細に説明する。
まず、s91において、制御回路11は、メモリ18から前回の短期的光軸ずれ補正量(後述するs57の処理で記憶されている補正量)を読み出す。s92において、制御回路11は、今回の短期的光軸ずれ補正量(図17のs72で設定された短期的光軸ずれ補正量)と、前回の短期的光軸ずれ補正量の差の絶対値が1度以上であるか否かを判定する。今回と前回の短期的光軸ずれ補正量の差の絶対値が1度以上であると判定された場合、制御回路11は、s93に進め、今回の短期的光軸ずれ補正量を前回の光軸ずれ補正量に1度加算または減算した値に変更する。この処理により、今回の短期的光軸ずれ補正量の前回の光軸ずれ補正量からの変更量が、最大でも1度までの値に抑えられ急激な光軸の変化が抑制される。また、更新した補正量が、可動範囲を超える場合は、修正値を可動範囲内の値とすることが望ましい。
s92において、今回と前回の短期的光軸ずれ補正量の差の絶対値が一度以上ではない(1度未満である)と判定された場合、制御回路11は、短期的光軸ずれ補正量を変更せず、そのままの値とする。
なお、本実施形態においては、1度単位でクリッピングを行い鉛直方向の照射角度を変更制御することとしたが、機構系の移動速度、分解能などに応じ、適宜、クリッピングを行う際の値を変更できることは言うまでもない。
s54の処理の後、制御回路11は、処理を図16のs55に進め、短期的光軸ずれ補正量をメモリ18に記億する。
次に、図8のs29で行うステップ角度a決定処理について図19〜図21を用いて詳細に説明する。
制御回路11は、まず、メモリ18から最強反射点との距離Lを読み出す(s101)。次に、s102において、制御回路11は、この距離Lで図21のテーブルを参照してステップ角度aを算出する。そして、この算出したステップ角度aをメモリに記憶する(s103)。
ここで、図21のテーブルもメモリ18に記憶されているものである。このテーブルは、メインスキャンで先行車のリフレクタを捕捉しているとき、上下2つずつのサブスキャンで先行車の上端から下端までの範囲をスキャンするようにステップ各を設定するためのテーブルである。すなわち、図20に示すように、メインスキャン83で先行車のリフレクタを捕捉しているとき、上側サブスキャン81が先行車の上端部を検出し、上側サブスキャン82は先行車の上部(リアウィンドウ付近)を検出するように、また、下側サブスキャン85が先行車の下端部を検出し、下側サブスキャン84が先行車の下部(バンパー付近)を検出するようにステップ角度aが設定される。
図21のテーブルでは、先行車の車高を170cmとし、リフレクタが、その中央部の85cmの高さに取り付けられているとし、先行車との距離Lを、
2a=tan-1(0.85/L)
の式に当てはめて、aを算出する。なお、図21のテーブルに代えて、この式をメモリ18に記憶しておき、制御部11の演算でaを求めるようにしてもよい。更に、予め車幅に対する車高やリフレクタ高さの情報を記憶しておき、検出した物体の水平方向の幅に基づき、車高やリフレクタ高さを求め、それらを用いてaを求めるようにすればなお良い。
なお、スキャナ13の鉛直方向の角度分解能は0.1度であるため、このステップ角度aも0.1度単位で算出される。
図19のs103の処理の後、制御回路11は、処理を図9のs31に進め、メモリ18に記憶された光軸ずれ補正量(短期的光軸ずれ補正量、または距離による光軸ずれ補正量)を読み出し、光軸ずれ補正量に設定する。光軸ずれ補正量を設定することで、s40からs23に処理が戻されたとき、この設定された光軸ずれ補正量に基づいて、スキャン範囲の鉛直方向の位置の補正が行われる。s32において、制御回路11は、光軸ずれ補正量が統計対象の条件を満たしているか否かを判定する。
図22は、統計対象の条件の例を示している。1つ目の条件は、「先行車両との距離が100m未満である」ことである。距離がこの条件を満足していれば、車両は定車間追従走行していることになる。2つ目の条件は、「光軸ずれ補正量の絶対値が2度以内」の値であることである。これは、瞬間的光軸ずれによる影響を除外するための条件である。3つ目の条件は、「自車速が60km/h以上である」ことである。これは、停止時、低速時においては、坂道などによる光軸ずれの時間が高速時に比べ長くなるので、主に坂道の傾斜の少ない自動車道路や高速道路を対象とするための条件(短期的光軸ずれによる影響を軽減する)である。
s32において、図22に示されるような統計対象の全ての条件を、光軸ずれ補正量が満たしていると判定された場合、制御回路11は、処理をs33に進め、設定された光軸ずれ補正量をヒストグラムに追加する。即ち、図10に示したようなヒストグラムがメモリ18に記憶されており、光軸ずれ補正量が−1度であった場合、ヒストグラムの光軸ずれ補正量が−1度の補正回数は、40回から41回に更新される。
s32において、統計対象の3つの条件のうち、1つでも満足されない条件が存在する場合、s33の処理はスキップされる。即ち、その光軸ずれ補正量はヒストグラムに追加されない。これにより、瞬間的な光軸ずれ、相対速度が所定値以上、かつ相対距離が所定値未満のときに行う距離による光軸ずれ補正等、に基づいて後述する長期的光軸ずれ量の値が悪影響を受けることが抑制される。
s26において、先行車両が認識できないと判定された場合、制御回路11は、s55でメモリ18に記憶した短期的光軸ずれ補正量をリセットし(s27)、処理をs34に進め、ヒストグラムの統計数が1000個より少ないか否かを判定する。ヒストグラムの統計数が1000個より少ないと判定された場合、制御回路11は、処理をs35に進め、長期的光軸ずれ補正量(後述する図23のステップS113で記憶される)がメモリ18に記憶されているか否かを判定する。長期的光軸ずれ補正量がメモリ18に記憶されていないと判定した場合、制御回路11は、処理をステップS36に進め、光軸ずれ補正量として、予め設定されている規定値(メモリ18に記憶されている)を設定する。
s34において、ヒストグラムの統計数が1000個より少なくない(1000個以上である)と判定した場合、制御回路11は、処理をステップS37に進め、長期的光軸ずれ補正量を演算する。制御回路11が長期的光軸ずれ補正量を演算する処理を、図23のフローチャートを参照して説明する。
s111において、制御回路11は、ヒストグラムから、補正回数の最も多い光軸ずれ補正量を検出する。例えば、ヒストグラムが図10に示される例の場合、最も補正回数の多い光軸ずれ補正量として、補正回数が100回の0度の光軸ずれ補正量が検出される。s112において、制御回路11は、長期的光軸ずれ補正量として、その光軸ずれ補正量(今の場合、0度)を設定する。s113において、制御回路11は、長期的光軸ずれ補正量をメモリ18に記憶する。なお、この長期的光軸ずれ補正量を、s22の処理で用いる工場出荷時に予め設定された規定値としても記憶するようにしてもよい。この様にすることにより、工場出荷後に光軸がずれた場合にも、鉛直方向の光軸補正処理を開始した時点で光軸を最適な状態とすることができる。
図23のs113の処理の後、制御回路11は、処理を図9のs38に進め、ヒストグラムの統計数を半分に縮小する。例えば、光軸ずれ補正量毎の補正回数が全て半分の値に設定される。s38の処理の後、またはs35の処理で長期的光軸ずれ補正量がメモリ18に記憶されていると判定した場合、制御回路11は、処理をs39に進め、光軸ずれ補正量として長期的光軸ずれ補正量を設定する。即ち、今回、図23のs112の処理で設定された新たな長期的光軸ずれ補正量、または前回、図23のs113の処理でメモリ18に記憶された長期的光軸ずれ補正量が、光軸ずれ補正量に設定される。
このようにして、s33の処理によって1000個の光軸ずれ補正量がヒストグラムに追加され、s37により長期的光軸ずれ補正量が設定された後、s33の処理によって統計数が500個追加される毎に、制御回路11は、s37乃至39の処理を行ない、新たな長期的光軸ずれ補正量を決定し、光軸ずれ補正量に設定する。
s32で統計対象の条件が満たされていないと判定された場合、s33の処理の後、s36の処理の後、またはs39の処理の後、制御回路11は、処理をs40に進め、ユーザの指令によってレーザレーダの処理を終了するか否かを判定する。レーザレーダの処理をまだ終了しないと判定された場合、制御回路11は、処理をs23に戻し、設定された光軸ずれ補正量に基づいて光軸を補正する。即ち、先行車両が検出された場合は、短期的光軸ずれ補正量、先行車との距離によって求めた理想的光軸ずれ補正量に基づいて光軸が補正され、先行車両が検出されず、ヒストグラムの統計数が1000個以上の場合は、長期的光軸ずれ補正量に基づいて、光軸が補正される。また、先行車両が検出されず、ヒストグラムの統計数が1000個に満たない場合は、前回の長期的光軸ずれ補正量がメモリ18に記憶されていない場合は、規定値に基づいて光軸が補正される。前回の長期的光軸ずれ補正量が記憶されている場合は、前回の長期的光軸ずれ補正量に基づいて光軸が補正される。レーザレーダの処理の終了が指令されるまで、上述の処理が繰り返される。
s40において、レーザレーダの処理を終了すると判定された場合、制御回路11は、処理を終了する。
このように、本発明においては、受光量が最大の鉛直領域がスキャン範囲の鉛直方向の中心となるように光軸ずれを補正しつつ、先行車その距離に応じてメインスキャン83とサブスキャン81,82,84,85との角度であるステップ角度を適切に設定する。これにより、先行車との距離が変化しても、鉛直方向に複数の角度で行う水平スキャンによって常に的確に先行車を捕捉し続けることができる。
また、検出対象がない場合であっても、それまでに補正された光軸ずれ補正量と補正回数のヒストグラムに基づいて光軸ずれ補正量を決定することができるので、自車の積載重量の変化による上下方向の傾きや、軽衝突等による長期的な光軸ずれを補正することができる。
本発明の実施形態であるレーザレーダ装置のブロック図 スキャナの投光レンズと受光レンズを支持する部分の構成を示す図 スキャナによって駆動された投光レンズと受光レンズの光路を示す図 自車1のレーザレーダ装置100が車両2にレーザ光を出射する場合の水平方向のスキャン範囲の例を示す図 自車1のレーザレーダ装置100が車両2にレーザ光を出射する場合の鉛直方向のスキャン範囲の例を示す図 図4、図5に示したスキャン範囲をレーザ光にスキャンさせる場合のスキャナ13によるスキャン方向を示す図 スキャン範囲の全体をスキャンする場合における、メインスキャン1とサブスキャン1乃至4の実行順の例を示す図 鉛直光軸補正処理フローを示すフローチャート 鉛直光軸補正処理フローを示すフローチャート メモリ18に記憶されているヒストグラムの例を示す図 光軸補正量が0度の(光軸が補正されない)場合において、スキャナ13が設定するスキャン範囲の鉛直方向の位置の例を示す図 光軸補正量が1度の(上方向に1度補正された)場合において、スキャナ13が設定するスキャン範囲の鉛直方向の位置の例を示す図 光軸補正量が−2度の(下方向に2度だけ補正された)場合において、スキャナ13が設定するスキャン範囲の鉛直方向の位置の例を示す図 受光回路17から取得された受光量の例を示す図 グルーピングについて説明する図 短期的光軸ずれ補正量を決定する処理のフローチャート フィルタリング処理のフローチャート クリッピング処理のフローチャート 先行車との距離に応じたステップ角度aの決定処理を示すフローチャート レーザレーダ装置100とリフレクタ200との設置位置の関係を示す図 先行車との距離とステップ角度aとの関係を示す図 ヒストグラムに追加する条件の例を示す図 長期的光軸ズレ補正量決定処理を説明するフローチャート
符号の説明
100−レーザレーダ装置
200−リフレクタ

Claims (3)

  1. 所定周期で電磁波パルスを探査方向に照射する電磁波照射部と、
    前記探査方向からの反射波を受波する電磁波受波部と、
    前記電磁波受波部が受波した反射波の強度を測定する反射強度測定部と、
    前記電磁波パルスを照射してからその反射波を受波するまでの時間に基づいて、反射点までの距離を測定する距離測定部と、
    前記探査方向を水平方向に揺動させるとともに、この揺動面の鉛直方向の角度を、1つのメインスキャン角度と、このメインスキャン角度から所定のステップ角度を隔てて設定された1または複数のサブスキャン角度と、に順次切り換えるスキャン部と、
    前記反射波の強度が最大となる反射点である最強反射点の鉛直方向の角度と、前記メインスキャン角度とのずれ角度を演算し、このずれ角度に基づいて前記メインスキャン角度を修正する補正部と、
    を備え、
    前記スキャン部は、前記距離測定部によって測定された前記最強反射点との距離、および先行車の車高に基づいて、前記ステップ角度を設定するレーダ装置。
  2. 前記スキャン部は、前記メインスキャン角度、サブスキャン角度およびステップ角度のそれぞれのデフォルト値を記憶しており、装置の動作スタート時には、前記メインスキャン角度、サブスキャン角度およびステップ角度をそれぞれのデフォルト値に設定し、装置の動作中に前記最強反射点を検出できなかったときは、前記ステップ角度を前記デフォルト値に設定する請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記補正部は、前記ずれ角度をローパスフィルタ演算した値に基づいて前記メインスキャン角度を修正する請求項1または請求項2に記載のレーダ装置。
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