JP4890753B2 - 撮像装置、及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ズームレンズを有する撮像装置において、撮影者の操作に応じてズームレンズを駆動及び停止させる技術に関するものである。
ズームレンズを駆動し、レンズの焦点距離を変更することが可能なズーム機能付カメラでは、撮影者はズームレバーなどの操作部材を操作をすることで好みの画角の画像を撮影することが可能である。撮影者の操作に応じてズーム駆動の開始及び停止を行うためには、操作部材の押下開放の検知、ズームレンズを駆動させるモータへの励磁、ズームレンズ位置すなわちモータの回転位置の検知、停止位置判定などの処理が必要である。ズームレンズの駆動停止手段に関わる発明として特許文献1では、所望の停止位置の検出に失敗した場合でもメカ端に衝突する前に停止させることでズームユニットが故障することを防ぐ手法が提案されている。また、特許文献2では、ズーム操作部材を開放したときのズームレンズ位置がテレ端位置または、ワイド端位置から所定量以内まで近づいていればテレ端位置または、ワイド端位置まで駆動した後に停止させるというズーム制御手段が提案されている。
これらの停止手段を実現するための停止処理手法として、ズーム操作が開始された後、ソフトウェアにより一定間隔でズーム位置を監視し、駆動中に操作部材が撮影者により離されて停止命令が指示されたときには、目標の停止位置まで駆動したかどうかをソフトウェアで判断し、停止位置まで駆動するとモータの励磁を切ってレンズを停止させるという方法がある。
特開平9−230213号公報 特開平7−64142号公報
しかしながら、定期的にソフトウェアで位置を監視する方法では、ズーム駆動のみでCPU資源を必要以上に消費してしまい、他のカメラ動作のパフォーマンスを低下させる恐れがある。
本発明は、上記課題において、レンズユニットを光軸方向に移動させて焦点距離を変更するよう駆動する駆動手段と、前記駆動手段により前記レンズユニットテレまたはワイド方向に駆動することを指示する操作手段と、前記レンズユニットを停止する際の目標位置を変更可能な制御手段とを有し、前記テレまたはワイド方向の予め決められた一方の駆動方向の場合には停止させようとする位置を目標位置とし、他方の駆動方向の場合には停止させようとする目標位置の先に反転位置をおいて当該反転位置において反転させる制御であって、前記駆動手段の前記一方の駆動方向への駆動中に前記操作手段により駆動の停止の指示が出されたとき、前記レンズユニットの駆動速度と前記制御手段による目標位置の変更に要する時間と変更後の目標位置までに前記駆動手段に供給するパルス数に基づいて前記制御手段が目標位置を変更し、停止可能な位置に前記レンズユニットを停止させ、前記駆動手段の前記他方の駆動方向への駆動中に前記操作手段により駆動の停止の指示が出されたとき、前記レンズユニットの駆動速度と前記制御手段による目標位置の変更に要する時間と変更後の目標位置に対応する反転位置までに前記駆動手段に供給するパルス数に基づいて前記制御手段が目標位置を変更し、停止可能な位置に前記レンズユニットを停止させる。
本発明では、操作者による操作に応じてレンズユニットを適切な停止位置に停止させることを可能である。
以下、本発明の実施例について説明する。
図1は、本発明の実施例1であるカメラ100のブロック図である。
0はカメラ100に設けられたレンズ鏡筒であり、ズームレンズ1、フォーカスレンズ2などのレンズユニット、絞り機能を備えたシャッタ3により構成されている。ズームレンズ1、フォーカスレンズ2などのレンズユニットはそれぞれ、モータからの駆動力を受けることによって光軸方向に移動して、撮影光学系の焦点距離を変更したり、焦点調節を行ったりする。
4はCCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子、8はA/D変換器であり撮像素子4のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。
5はタイミング発生器であり、メモリ制御9及びカメラシステム制御5の制御の下で、撮像素子4、D/A変換6、A/D変換8にクロック信号や制御信号を供給する。
画像表示7は、TFT_LCD(薄膜トランジスタ駆動型液晶表示器、TFT:thin−film transistor、LCD:liquid crystal display)等により構成され、撮影によって得られた画像データや特定の情報(例えば、撮影情報)等を表示する。ここで、画像表示記憶10に書き込まれた表示用の画像データ等は、メモリ制御9の制御の下で、D/A変換器6を介して画像表示7に出力されて表示される。撮像素子4の出力信号から生成される画像データを、画像表示7に逐次表示させることにより、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
メモリ制御9は、カメラシステム制御15の制御の下に、タイミング発生器5、D/A変換6、A/D変換8、画像表示記憶10、画像処理11に対するデータの入出力制御を行う。
11は画像処理部であり、A/D変換8、あるいはメモリ制御9からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。これにより、画像データが生成される。
カメラシステム制御15は、操作部20より行われる操作に応じて露光制御12、測距制御13、ズーム制御14を制御する。
また、カメラシステム制御15は、画像処理11での画像処理によって得られた輝度情報に基づいて露出値(絞り値およびシャッタ速度)を演算し、この演算結果に基づき露光制御12を介して絞り機能を備えたシャッタ3の駆動を制御する。これによって、AE(自動露出)制御が行われる。
さらに、カメラシステム制御15は、画像処理11での画像処理によって得られた撮影光学系の焦点調節情報(コントラスト検出値)に基づき、測距制御13を介してフォーカスレンズ2の駆動を制御する。これにより、AF(オートフォーカス)制御などが行われる。
同様に、カメラシステム制御15は、操作部20のうちズーミングを指示するための操作スイッチ(ズームレバーやズームボタン)の操作量および操作方向に基づき、ズーム駆動14を介してズームレンズ1の駆動を制御する。
メモリ16は、カメラシステム制御15の作業領域や撮影した静止画像や動画像の一時的な格納領域として使用される揮発領域とカメラ駆動に必要な設計値などを記憶しておく不揮発領域とからなる。このメモリ16の記憶容量は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な容量となっており、複数枚の静止画像を連続して撮影する連続撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みを可能にしている。
電源17は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量等の検出を行い、これらの検出結果およびカメラシステム制御15からの命令に基づいて、DC−DCコンバータを制御し、必要な電源を必要な期間だけ記録媒体を含む各部へ電圧や電流を供給する。
インターフェース(I/F)18は、メモリーカードやハードディスク等の記録媒体とのインターフェースである。記録19は、記録媒体に対して画像データ等を格納するための記録装置であり、I/F18を介してカメラシステム制御15とアクセスすることが可能である。
図2は、本実施例ののズーム制御を実現するカメラシステムを説明するブロック図である。
モータ201はDCモータなどであり、レンズ鏡筒に配されたズームレンズ200を動力伝達機構を介して駆動するアクチェータである。位置検出回路202は、ロータリーエンコーダとしてモータ201の駆動軸に取り付けられたパルス板と、発光ダイオード(LED:light−emitting diode)とフォトトランジスタによって構成されるフォトインタラプタ(PI)によりLEDの光がパルス板を透過または遮光することでフォトトランジスタが受光する信号をH出力またはL出力で出力する。この出力をカウンタ209でカウントすることによってモータの回転角を検出することができる。さらに二つのPIをパルス板の回転中心から等距離の回転円状で、出力信号の位相が1/4周期ずれる位置に設置することにより回転方向を検出することが可能である。図3は、モータの回転方向とエンコーダ出力の関係を示す図である。二つのPI出力をエンコーダA相、エンコーダB相とし、モータが正転したときにPI出力が(A相,B相)=(L,L)→(H,L)→(H,H)→(L,H)→(L,L)→…と変化するようにPIを設置すると、モータが逆転したときには、出力は(A相,B相)=(L,L)→(L,H)→(H,H)→(H,L)→(L,L)→…と変化する。カウンタ209は、正転している場合にはカウントアップ、逆転している場合にはカウントダウンすることで、モータの回転角、すなわちズームレンズ位置を検出することが可能となる。
モータドライバ回路203は、モータの回転方向を決めるブリッジ回路や速度制御回路などにより構成される。駆動シーケンス制御210よりシリアル通信(SIO)204を介して命令される回転方向及び回転速度でモータを駆動するようにモータ201に駆動信号を出力する。モータの回転を制御するブリッジ回路として例えばH−ブリッジ回路などがある。図4は、H−ブリッジ回路を示す図である。A点からB点に電流が流れるときモータが回転する回転方向を正転とすると、SW1がオン状態、SW2がオフ状態のときには、モータは正転方向に回転する。SW1がオフ状態、SW2がオン状態のときには、モータは逆転方向に回転する。SW1及びSW2がオン状態のときには、A点、B点がショート状態となり、回転しているモータは惰性で回転した後に停止する。また、入力エンコーダの周期と目標とする速度のエンコーダパルス周期が同じ周期となるようにSW1または、SW2に対してPWM制御(PWM:Pulse Width Modulation)を行うことで、速度制御を行うことが可能である。
ズーム制御205は、CPUなどの演算装置やその周辺機器であるカウンタ回路、パルス生成回路などのハードウェアと、駆動シーケンスがプログラムされている演算装置上で動作するソフトウェアにより構成される。
停止カウンタ値設定208は、目標とするズームレンズ位置に停止させるように停止信号を発生させるカウンタ値を設定する。この目標とするズームレンズ位置については、後述する。設定された停止カウンタ値とカウンタ209のカウンタ値をカウンタ比較器207により比較し、一致した場合には、停止信号発生器206に停止信号を出力するように指令する。それと同時に、ソフトウェアにより実装されている駆動シーケンス制御210に対して、ハードウェア割り込み信号によってカウンタ値が一致したことを通知する。停止信号発生器206は、パルス生成回路によって構成されている。停止信号出力がHのとき、モータドライバ回路203は、モータ201に対して制御出力を出力することが可能である。設定された停止カウンタ値とカウンタが一致し、停止信号発生器206からH→Lの立ち下がり信号が発生されるとモータドライバ回路203はH−ブリッジ回路のSW1とSW2をオン状態とし、ショートブレーキをかける。このことでモータ201が停止し、モータ201によって駆動されているズームレンズ200も停止する。
図5は、モータ駆動時に生じるエンコーダのA、B相波形、駆動電流波形、停止信号波形を示す図である。図5では、初期状態が停止状態から正転方向に回転し、停止、さらに逆転方向に回転したときの各波形状態を示している。停止状態から正転するには、駆動シーケンス制御210よりSIO204を介してモータドライバ回路203に回転方向を指示し、回転開始命令を出す。正転時には、図4のA点→B点の方向に対して+の駆動電流が生じる。ズームレンズが目標位置に到達すると停止信号発生器206が停止信号をH→Lとし、モータドライバ回路はこの入力信号の発生したタイミングで、図4のH−ブリッジ回路のSW1とSW2をオン状態とする。次に逆転を開始するタイミングで停止信号をL→Hとし、モータドライバ回路203でモータを駆動可能な状態とする。正転時と同様にSIO204を介して逆転開始命令を出すと、−の駆動電流が生じ、モータが逆転し始める。このときのエンコーダ出力は、正転時に対してA相とB相の位相が180°反転する。
ここで、ズームレンズを停止するための目標位置について説明する。
前述のように撮影者の操作に応じてズーム駆動の開始及び停止を行うためには、操作部材の押下開放の検知、ズームレンズを駆動させるモータへの励磁、ズームレンズ位置すなわちモータの回転位置の検知、停止位置判定などの処理が必要であり、こうした停止制御を実現するための停止処理手法として、ズーム操作が開始された後、ソフトウェアにより一定間隔でズーム位置を監視し、駆動中に操作部材が撮影者により離されて停止命令が指示されたときには、目標の停止位置まで駆動したかどうかをソフトウェアで判断し、停止位置まで駆動するとモータの励磁を切ってレンズを停止させるという方法がある。しかしながら、定期的にソフトウェアで位置を監視する方法では、ズーム駆動のみでCPU資源を必要以上に消費してしまい、他のカメラ動作のパフォーマンスを低下させる恐れがある。そこで、ソフトウェアでは、複数の停止する目標位置を有し、停止目標位置の設定及び駆動途中での目標位置の書き換え処理のみが可能で、モータの駆動パルスのカウントや設定された目標位置へ到達したときのモータの励磁停止指令を行う処理を専用の演算装置で行い、停止目標位置到達の際にはハードウェア割り込みによってソフトウェアに通知する。
こうしたカメラシステムにおいて、ズームレンズが駆動している最中に停止命令が発生し、停止させる場合、決められた停止位置を別の目標位置として書き換える。そのとき、現在位置と書き換える別の目標位置が近いときには、ソフトウェアによる書き換え処理を行っている間に書き換えようとした目標位置を通り過ぎてしまい、モータを停止させることができない可能性がある。さらには、ズームレンズがメカ端位置に行くまで駆動し続けて、端にぶつかった衝撃で壊れるという恐れもある。そこで、本実施例では、後述するようなズームレバーが押下されたときの処理を行う。
駆動シーケンス制御210は、ズーム操作部213による操作に応じ、決められたシーケンスに沿ってズームレンズが駆動するように制御を行う。ズーム操作部213のズームレバーのテレスイッチまたは、ワイドスイッチが押下されると、カメラシステム制御211は、メモリ212の不揮発領域に記憶されているズームレンズの目標位置から押下されているスイッチに応じてテレ端位置または、ワイド端位置を目標位置として指定し、駆動シーケンス制御210に駆動命令を発する。ここでメモリ212に記憶されている目標位置には、ワイド端位置及びテレ端位置のパルス位置、さらにワイド位置とテレ位置の間でレンズ焦点距離が等間隔となるような複数のミドル位置が記憶されている。駆動シーケンス制御210は、ズームレンズが指定された目標位置まで駆動するように停止カウンタ値を設定した後、モータドライバ回路203にモータの回転方向を指示し、モータを回転させる。撮影者により押下された操作手段としてのスイッチが目標位置まで到達する前に開放されたとき、駆動シーケンス制御210は、後述する停止位置ずれの補正動作の必要の有無を判断し、停止シーケンスに従って停止処理を行う。
図6は、本発明の実施例1におけるズームレバーが押下されたときの処理のフローチャートを示す図である。カメラを起動後、カメラシステム制御211は、ステップS001の処理としてズーム操作部213のズームレバーが押されたかどうかの監視を行う。ズームレバーがON状態となったことを検知すると、ステップS002の処理に移り、テレスイッチとワイドスイッチのどちらが押されたかの判定を行う。ワイドスイッチが押されている場合には、ステップS003の処理として停止目標位置をワイド端位置とし、駆動シーケンス制御210に対してワイド方向に駆動する命令を出す。同様に、テレスイッチが押されている場合には、ステップS004の処理としてテレ端位置を目標位置としテレ方向への駆動命令を出す。駆動シーケンス制御210は、駆動命令時に応じてモータの駆動を開始する(ステップS005)。起動開始の際の目標位置をワイド端位置または、テレ端位置とすることによって、駆動途中で目標位置が書き換えられることがない場合にも、ワイド端位置または、テレ端位置の位置でズームレンズが停止し、メカ端に衝突するまで駆動してしまう恐れがない。
モータの駆動開始後、ステップS006及びステップS007の判定処理で停止目標位置(この場合、ワイド端位置または、テレ端位置)に到達するまでズームレバーが押され続けていることを監視する。目標位置に到達する前にズームレバーが離れされた場合には、(1)の処理へ移行する。ズームレバーが離されることなく目標位置まで到達すると、ステップS008の処理でモータの駆動を停止する。このときズームはワイドまたはテレ状態となる。
図7は、本発明の実施例1におけるズームレンズ駆動中にズームレバーが開放されたときの処理のフローチャートを示す図である。ステップS006でズームレバーがOFF状態になったことを判定されると、はじめにステップS009において駆動時の駆動速度を取得する。さらにステップS010でソフトウェアにより予め算出されている目標位置の書き換え時間を取得する。取得した駆動速度と書き換え時間より目標位置を書き換えている最中にズームが駆動するパルス数を求めることができる。例えば、目標位置書き換え処理に10msecの時間を要するシステムにおいて、モータが800ppsで駆動しているとき、途中停止命令が出て目標位置を書き換えているときズームレンズは800pps×10msec=8pulse進んでいることとなる。
次に、ステップS011の処理において駆動シーケンス制御210が、カウンタ209の値を取得することによって現在のズームレンズ位置を取得する。さらにステップS012にて現在の位置と進行方向から次に停止する停止位置候補を取得する。ここで停止位置候補とは、メモリ212に記憶されているズームレンズの停止目標位置の中で、現在位置から進行方向にそのまま進行したとき、次に通過する停止目標位置のことである。ステップS013では、その停止位置候補が、ワイド位置及びテレ位置、またはミドル位置であるかの判定を行う。ワイド位置またはテレ位置であった場合には、ステップS003及びステップS004において駆動前に設定した目標位置であるため、目標位置を書き換えることなく停止位置に到達するまで駆動を続ける。停止位置候補がミドル位置である場合には、ステップS014にて目標位置の変更が可能かどうかの判定を行う。現在位置と停止位置候補とのパルス差が、目標位置の変更処理に要する間に駆動するパルス数よりも大きい場合には、変更可能であると判断してステップS015で目標位置を変更する。パルス差が小さい場合には、変更が不可能であると判断し、再びステップS011に戻り、次の停止位置候補を再取得し、同様の判定を行った後、停止位置を決定する。ステップS016で停止目標位置まで駆動するのを待った後、処理は図6の(2)へと戻り、ステップS008でモータの駆動を停止する。
図8、図9は、本発明の実施例1における停止可能範囲(領域)を示す図である。図8は、ワイド位置からテレ位置の方向に向かって駆動する場合、図9は、テレ位置からワイド位置の方向に向かって駆動する場合の停止可能範囲(領域)を示している。カメラ起動前のレンズが繰り込んでいる状態である沈胴位置、ワイド位置、ミドル位置、テレ位置をそれぞれ、S、W、M1〜M3、Tと示す。テレ方向に駆動するときには、次に止める目標停止位置からワイド位置側に目標位置変更処理中に駆動するパルス数分だけは、停止不可能範囲(領域)となる(図8)。同様にワイド方向に駆動するとき、目標停止位置からテレ位置側に目標位置変更処理中に駆動するパルス数分だけ停止不可能範囲(領域)となる(図9)。例えば、ワイド位置(W)を1000パルス、ミドル1位置(M1)を1050パルス、目標位置変更時動作パルス数を8パルスとすると、ワイド位置からテレ方向に駆動したとき、ワイド位置1000から1050−8=1042までの間がM1停止可能範囲(領域)となり、その間でズームレバーが離されたときにはM1に停止することが可能である。ズームレバーが離されたときのズームレンズ位置が停止不可能範囲(領域)である場合、ズームレンズは次の停止目標位置まで駆動した後に停止する。
図10は、本発明の実施例1における停止位置補正動作を伴う停止可能範囲(領域)を示す図である。停止位置補正動作とは、ズームレンズに対してモータの駆動力を伝達するギアのバックラッシュにより、テレ方向に駆動して目標のパルス位置に停止させたときとワイド方向に駆動して同じパルス位置に停止したときとでズームレンズの物理的な位置にずれが生じることがある。そのずれをなくすために一つのレンズ目標位置に対しては必ず片側(ワイド側、若しくはテレ側のいずれか)からモータを停止させるように駆動する駆動動作、いわゆる片寄せ動作である。たとえば、ズームレンズを駆動するとき、ワイド方向に駆動するときには図9のように、テレ方向に駆動するときには図10のように一旦目標位置を超えるパルス位置までモータを駆動した後、反転させてワイド方向に向かって停止させることでミドル位置では必ずワイド方向の向きからズームレンズを停止することとなる。このことでズームレンズは駆動方向に依らず同じ物理位置に停止することが可能となる。このような停止位置を補正する動作を伴う駆動方向(ワイド側、若しくはテレ側のいずれかを予め設定しておく方向)である場合、停止することが可能な範囲(領域)を反転を開始する位置に対して、上述のような目標位置を変更することが可能な位置までである。
以上のようにすることによって、操作者による操作に応じてレンズユニットを適切な位置に停止させることを可能である。また、片寄せ動作が有る場合においても同様にしてレンズユニットを適切な位置に停止することができる。
また、本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の実施例1であるカメラ100のブロック図である。 本発明のズーム制御手段を実現するカメラシステムを説明するブロック図である。 モータの回転方向とエンコーダ出力の関係を示す図である。 モータの回転方向を制御するH−ブリッジ回路を示す図である。 モータ駆動時に生じる制御信号群を示す図である。 本発明の実施例1におけるズームレバーが押下されたときの処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施例1におけるズームレンズ駆動中にズームレバーが開放されたときの処理のフローチャートを示す図である。 本発明の実施例1におけるテレ方向に駆動するときの停止可能範囲(領域)を示す図である。 本発明の実施例1におけるワイド方向に駆動するときの停止可能範囲(領域)を示す図である 本発明の実施例1における停止位置補正動作を伴う停止可能範囲(領域)を示す図である。
符号の説明
0 レンズ鏡筒
1 ズームレンズ
2 フォーカスレンズ
3 絞り機能を備えたシャッタ
4 撮像素子
5 タイミング発生器
6 DÅ変換
7 画像表示
8 AD変換
9 メモリ制御
10 画像表示記憶
11 画像処理
12 露光制御
13 測距制御
14 ズーム制御演算器
15 カメラシステム制御
16 メモリ
17 電源
18 インターフェース(I/F)
19 記録
20 操作部
100 カメラ
200 ズームレンズ
201 モータ
202 位置検出回路
203 モータドライバ回路
204 シリアル通信(SIO)
205 ズーム制御
206 停止信号発生器
207 カウンタ比較器
208 停止カウンタ値設定
209 カウンタ
210 駆動シーケンス制御
211 カメラシステム制御
212 メモリ
213 ズーム操作部

Claims (6)

  1. レンズユニットを光軸方向に移動させて焦点距離を変更するよう駆動する駆動手段と、前記駆動手段により前記レンズユニットテレまたはワイド方向に駆動することを指示する操作手段と、前記レンズユニットを停止する際の目標位置を変更可能な制御手段とを有し、
    前記テレまたはワイド方向の予め決められた一方の駆動方向の場合には停止させようとする位置を目標位置とし、他方の駆動方向の場合には停止させようとする目標位置の先に反転位置をおいて当該反転位置において反転させる制御であって、
    前記駆動手段の前記一方の駆動方向への駆動中に前記操作手段により駆動の停止の指示が出されたとき、前記レンズユニットの駆動速度と前記制御手段による目標位置の変更に要する時間と変更後の目標位置までに前記駆動手段に供給するパルス数に基づいて前記制御手段が目標位置を変更し、停止可能な位置に前記レンズユニットを停止させ
    前記駆動手段の前記他方の駆動方向への駆動中に前記操作手段により駆動の停止の指示が出されたとき、前記レンズユニットの駆動速度と前記制御手段による目標位置の変更に要する時間と変更後の目標位置に対応する反転位置までに前記駆動手段に供給するパルス数に基づいて前記制御手段が目標位置を変更し、停止可能な位置に前記レンズユニットを停止させることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記操作手段によって駆動開始の指示が発生する際に設定する第1の目標位置は、テレ端位置または、ワイド端位置とすることを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記レンズユニットが停止する目標位置は、テレ端位置とワイド端位置との間のズーム領域内で複数箇所存在し、前記操作手段による駆動開始後、当該操作手段により駆動停止が指示された際のレンズユニットの位置から前記複数の目標位置の中で停止可能である最も近い位置に停止することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記操作手段により駆動停止が指示されたとき、停止させることが可能な前記停止位置がテレ端位置またはワイド端位置だった場合は、第1の目標位置に停止することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. レンズユニットを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動手段と、前記駆動手段により前記レンズユニットを駆動することを指示する操作手段と、前記レンズユニットを停止する際の目標位置を変更可能な制御手段とを有し、
    前記テレまたはワイド方向の予め決められた一方の駆動方向の場合には停止させようとする位置を目標位置とし、他方の駆動方向の場合には停止させようとする目標位置の先に反転位置をおいて当該反転位置において反転させる制御であって、
    前記駆動手段の前記一方の駆動方向への駆動中に前記操作手段により駆動の停止の指示が出されたとき、前記レンズユニットの駆動速度と前記制御手段による目標位置の変更に要する時間と変更後の目標位置までに前記駆動手段に供給するパルス数に基づいて前記制御手段が目標位置を変更し、停止可能な位置に前記レンズユニットを停止させ、
    前記駆動手段の前記他方の駆動方向への駆動中に前記操作手段により駆動の停止の指示が出されたとき、前記レンズユニットの駆動速度と前記制御手段による目標位置の変更に要する時間と変更後の目標位置に対応する反転位置までに前記駆動手段に供給するパルス数に基づいて前記制御手段が目標位置を変更し、停止可能な位置に前記レンズユニットを停止させることを特徴とする撮像装置。
  6. レンズユニットを光軸方向に移動させるよう駆動する駆動手段と、前記駆動手段により前記レンズユニットを駆動することを指示する操作手段と、前記レンズユニットを停止する際の目標位置を変更可能な制御手段とを有する撮像装置の制御方法であって、
    前記テレまたはワイド方向の予め決められた一方の駆動方向の場合には停止させようとする位置を目標位置とし、他方の駆動方向の場合には停止する目標位置の先に反転位置をおいて当該反転位置において反転させる制御であって、
    前記駆動手段の前記一方の駆動方向への駆動中に前記操作手段により駆動の停止の指示が出されたとき、前記レンズユニットの駆動速度と前記制御手段による目標位置の変更に要する時間と変更後の目標位置までに前記駆動手段に供給するパルス数に基づいて前記制御手段が目標位置を変更し、停止可能な位置に前記レンズユニットを停止させ
    前記駆動手段の前記他方の駆動方向への駆動中に前記操作手段により駆動の停止の指示が出されたとき、前記レンズユニットの駆動速度と前記制御手段による目標位置の変更に要する時間と変更後の目標位置に対応する反転位置までに前記駆動手段に供給するパルス数に基づいて前記制御手段が目標位置を変更し、停止可能な位置に前記レンズユニットを停止させることを特徴とする制御方法。
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