JP4889566B2 - プランジャ式射出成形機 - Google Patents

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Description

本発明は、プランジャ式射出成形機に関するものである。
従来のプランジャ式射出成形機は、例えば特許文献1等に開示されている。
図7における51は、可塑化されて溶融された樹脂を加圧して金型内に充填する射出シリンダであり、その内部から上方にかけて昇降自在なプランジャ52が配設されている。
図7に示すように、従来のプランジャ式射出成形機は、粒状の樹脂材料である樹脂ペレット53が溜められたホッパ54から、供給用スクリュ55が回転自在に内装された供給用ケーシング56内に樹脂ペレット53を導入させ、供給用スクリュ55を供給用駆動モータ57により所定の回転量だけ回転させることで樹脂ペレット53を計量しながら、シュート58を介して、射出シリンダ51に対して所定量の樹脂ペレット53を供給するよう構成していた。
なお、図7において、56aは供給用ケーシング56内の排出口近傍に設けられた堰、59はプランジャ52を昇降させる昇降駆動機構、60はプランジャ52の射出シリンダ51内での樹脂ペレット53側から受ける圧力を検出するためのロードセルである。
しかしながら、樹脂ペレット53が例えば数mmの粒形状であるので、図8(a)に示すように、供給用スクリュ55により送り出されて供給用ケーシング56から落下する量にばらつきを生じ、この結果、射出シリンダ51内に供給される樹脂ペレット53の量が安定化せず、ひいては、射出シリンダ51内での圧力損失のばらつきや樹脂の可塑化状態のばらつきを発生し、その結果、成形製品の重量がばらつく不具合を生じていた。なお、図8(a)、(b)における□印の点で示す樹脂圧力感知位置P1は、プランジャ52を下降させた際に、樹脂ペレット53の存在を所定圧力値以上の上昇として検知した位置(射出シリンダ51における所定位置、例えば上端位置P0からの下降距離)であり、図8(a)、(b)における◆印の点で示すショット重量(パージ量)S1は、金型50内に充填された1ショット当りの樹脂の重量である。
これに対処するため、本発明らは、供給用スクリュ55の回転量により樹脂ペレット53の供給量を調整する(定量する)代わりに、図9に簡略的に示すように、射出シリンダ51に樹脂ペレット53を導入するシュート58に直接ホッパ54を接続し、射出シリンダ51内に、樹脂ペレット53が常に満杯状態に補給されるよう構成したプランジャ式射出成形機を製作した。
なお、射出シリンダ51の導入口部51aは、樹脂ペレット53を良好に導入できるように上方ほど広がるテーパ(傾斜面)形状に形成し、多量の樹脂ペレット53の重量などが、射出シリンダ51内部まで作用することがないように、射出シリンダ51の樹脂材料導入口部51aの周囲を貯留壁部62で囲んでいる。また、プランジャ52は、射出シリンダ51の内径に対応する直径で形成されており、プランジャ52の射出シリンダ51に突入する突入部52aの形状は単なる直筒(円筒)形状とされている。また、64は溶融した樹脂を射出する射出シリンダ51の射出口、65は射出シリンダ51の射出口側寄り部分を加熱するヒータ、66は、射出シリンダ51の高さ方向中央部を加熱するヒータである。また、67は、射出シリンダ51を固定する射出ベース、68は、射出ベース67に射出シリンダ51を取り付けるためのボルト68である。
この構成によれば、図7に示すような、定量化するための供給用スクリュ55や供給用ケーシング56を必要としないので、プランジャ式射出成形機としての製造コストを低減させることができる。また、図8(b)に示すように、射出シリンダ51内への樹脂ペレット53の貯留量がほぼ一定化されるため、これに応じて、プランジャ52による樹脂ペレット53の押し込み量も安定化し、ひいては、射出シリンダ51内での圧力損失のばらつきや樹脂の可塑化状態のばらつきも最小限に抑えられ、その結果、成形製品の重量を比較的安定させることができた(なお、図8(b)においては、図8(a)に示したものと比較して、射出シリンダ51の射出量が小さいものを用いた場合を示している)。
特開平4−173315号公報
しかしながら、上記図9に示す構成においては、射出シリンダ51に対して多くの量の樹脂ペレット53が満たされている状態で、プランジャ52を押し込む構成であるので、図10に簡略的に示すように、プランジャ52を押し込んでいった際に、射出シリンダ51内において、樹脂ペレット53が射出シリンダ51内の通路幅方向に並んでブリッジ状になってしまう(以下、この現象をブリッジの発生と称す)ことがあった。このように、ブリッジが発生すると、この発生箇所の下方が中空状になってしまい、射出シリンダ51内の樹脂ペレット53の量が減少するなどして、樹脂ペレット53の押し込み量が変動し、ひいては、射出シリンダ51内での圧力損失のばらつきや樹脂の可塑化状態のばらつきを生じて、その結果、成形製品の重量も変動する。なお、前記ブリッジは、樹脂ペレット53が軟化しつつある状態の箇所で発生しやすい。
本発明は上記課題を解決するもので、射出シリンダに対して樹脂材料が満杯になるように供給した場合でも、射出シリンダにおいて、樹脂材料のブリッジの発生を最小限に抑えることができるプランジャ式射出成形機を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明は、樹脂ペレットを射出シリンダ内に満たした状態で供給し、射出シリンダ内に満たされた樹脂ペレットを射出シリンダの内径と略同径のプランジャにより押し込んで溶融樹脂を金型内に射出するプランジャ式射出成形機であって、プランジャにおける射出シリンダ内に突入される突入部の先端に、先端側ほど細径となるテーパ面を形成し、射出シリンダを支持する射出シリンダ固定用部材を設け、この射出シリンダ固定用部材に、一側方に開口され、射出シリンダの一部を挿入離脱可能とする凹状溝を形成し、前記射出シリンダ固定用部材の凹状溝に、射出シリンダを挿入した状態で、固定用ナットを用いて射出シリンダ固定用部材を挟持させて射出シリンダを固定可能に構成したことを特徴とする。
この構成によれば、プランジャの突入部の先端に、先端側ほど細径となるテーパ面を形成したので、射出シリンダ内に満たされた樹脂ペレットをプランジャにより押し込んだ際に射出シリンダ内でブリッジが発生しつつある場合でも、前記ブリッジがプランジャの突入部先端のテーパ面により壊され、この結果、射出シリンダ内への樹脂の供給量が変動することを最小限に抑えることができる。また、この構成により、比較的簡単な構成で、射出シリンダ固定用部材に対して射出シリンダを容易かつ迅速に着脱して交換することが可能となる。
また、本発明は、射出シリンダの樹脂導入口に、入口側ほど広がるテーパ面が形成され、プランジャの突入部先端に形成されたテーパ面のプランジャ軸心方向に対する傾斜角度が、前記射出シリンダの導入口のテーパ面のプランジャ軸心方向に対する傾斜角度よりも小さく形成されていることを特徴とする。
この構成により、射出シリンダ内に満たされた樹脂ペレットをプランジャにより押し込む際に、射出シリンダの樹脂導入口に形成されたテーパ面とプランジャの突入部先端のテーパ面との間に樹脂ペレットが挟まれた場合でも、この際のテーパ面間に形成される隙間空間がプランジャの移動方向とは反対側ほど広がる状態となるので、樹脂ペレットがある程度の密度に達すると一部の樹脂ペレットが、テーパ面間の隙間から逃げてブリッジが発生し難い状態となる。つまり、逆に、プランジャの突入部先端に形成されたテーパ面のプランジャ軸心方向に対する傾斜角度が、前記射出シリンダの樹脂導入口のテーパ面のプランジャ軸心方向に対する傾斜角度よりも大きく形成されていると、樹脂ペレットがテーパ面間に挟まれた場合には、樹脂ペレットがこれらの間の隙間から逃げられない状態で、樹脂ペレットが並んだ状態で強制的に圧縮されながら導入されることによってブリッジが発生し易い状態となるが、上記構成によればこのようなことがない。
また、本発明は、射出シリンダに、射出シリンダの少なくとも射出口寄り部分を加熱して樹脂ペレットを溶融させるヒータが設けられ、射出シリンダの樹脂導入口寄り部分を温度制御する温度調整部が備えられていることを特徴とする。
この構成により、ヒータにより、射出シリンダの少なくとも射出口寄り部分を加熱して樹脂ペレットを溶融させながら、射出シリンダの樹脂導入口寄り部分を温度制御することで、樹脂ペレットのブリッジが発生しやすい領域ができるだけ狭くなるように調整することができ、この結果、ブリッジの発生を最小限に抑えることができる。
た、本発明は、射出シリンダの樹脂導入口寄り部分を温度調整するための冷却用流路を、射出シリンダ固定用部材の凹状溝に臨ませて形成したことを特徴とする。
この構成により、冷却用流路を比較的簡単な構成で形成することができるとともに、射出シリンダを取り外した状態で、冷却用流路の洗浄などを容易に行うことができる。
また、本発明は、射出シリンダの温度調整する箇所の温度を測定する熱電対を、射出シリンダ固定用部材から射出シリンダに突入自在に配設するとともに、熱電対の先端を射出シリンダに押圧させる熱電対配設機構を備えたことを特徴とする。
この構成により、射出シリンダを交換した場合でも、熱電対の先端を自動的に射出シリンダに良好に押圧させることができる。
以上のように本発明によれば、樹脂ペレットを射出シリンダ内に満たした状態で供給し、射出シリンダ内に満たされた樹脂ペレットを射出シリンダの内径と略同径のプランジャにより押し込んで溶融樹脂を金型内に射出するプランジャ式射出成形機において、プランジャの突入部先端に、先端側ほど細径となるテーパ面を形成したことにより、射出シリンダ内に満たされた樹脂ペレットをプランジャにより押し込んだ際にブリッジが発生しつつある場合でも、前記ブリッジがプランジャの突入部先端のテーパ面により壊され、この結果、射出シリンダ内への樹脂の供給量が変動することを最小限に抑えることができて、成形製品の重量を安定化させることができ、信頼性が向上する。
また、射出シリンダを支持する射出シリンダ固定用部材に、一側方に開口され、射出シリンダの一部を挿入離脱可能とする凹状溝を形成し、前記射出シリンダ固定用部材の凹状溝に、射出シリンダを挿入した状態で、固定用ナットを用いて射出シリンダ固定用部材を挟持させて射出シリンダを固定可能に構成したことで、比較的簡単な構成で、射出シリンダ固定用部材に対して射出シリンダを容易かつ迅速に着脱して交換することができる。
また、プランジャの突入部先端に形成されたテーパ面のプランジャ軸心方向に対する傾斜角度を、前記射出シリンダの樹脂導入口のテーパ面のプランジャ軸心方向に対する傾斜角度よりも小さく形成することにより、ブリッジの発生をさらに抑制することができて、射出シリンダから金型に対する樹脂の供給量を安定させることができる。
また、射出シリンダの樹脂導入口寄り部分を温度制御する温度調整部を備えることにより、樹脂ペレットのブリッジが発生しやすい領域が小さくなるように調整することができ、これによっても、ブリッジの発生を最小限に抑えることができる。
また、冷却用流路を、射出シリンダ固定用部材の凹状溝に臨ませて形成することで、冷却用流路を比較的簡単な構成で形成することができるとともに、射出シリンダを取り外した状態で、冷却用流路の洗浄などを容易に行うことができる。
また、射出シリンダの温度調整する箇所の温度を測定する熱電対を、射出シリンダ固定用部材から射出シリンダに突入自在に配設するとともに、熱電対の先端を射出シリンダに押圧させる熱電対配設機構を備えたことで、射出シリンダを交換した場合でも、熱電対の先端を自動的に射出シリンダに良好に押圧させることができ、射出シリンダ交換時の作業能率が向上する。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明の実施の形態に係るプランジャ式射出成形機および金型を簡略的に示す図、図2は同プランジャ式射出成形機の部分切欠斜視図、図3(a)および(b)は同プランジャ式射出成形機の平面図および正面断面図、図4は同プランジャ式射出成形機の射出シリンダを交換する状態を示す斜視図、図5(a)および(b)は同プランジャ式射出成形機のプランジャの突入部を射出シリンダの射出チャンバに突入させている状態を簡略的に示す図および要部拡大図である。
図1〜図3における1は、可塑化されて溶融された樹脂を加圧して金型10内に充填する射出シリンダであり、その内部には、樹脂ペレット6が導入されて溶融される射出チャンバ2が軸心方向に沿って上下に延びるように形成されている。そして、射出チャンバ2に対して、図外の駆動手段により駆動されるプランジャ3が、射出チャンバ2の開口端である樹脂導入口4側から射出チャンバ2内に向けて出退自在に配設されている(例えば、図7に示す場合と同様に、駆動モータにより回転されるねじ軸により昇降される昇降板によりプランジャ3を駆動するよう構成してもよく、この実施の形態では上下方向に昇降される)。なお、図示しないが、プランジャ3の射出シリンダ1内での樹脂ペレット6側から受ける圧力を検出するためのロードセルなども設けられている。
射出チャンバ2の上方には、貯留部カバー5が被せられており、この貯留部カバー5により粒状の樹脂ペレット6を一時的に貯留する貯留室7が樹脂導入口4の上方から臨んで設けられている。なお、プランジャ3は、貯留部カバー5に形成されたガイド孔5aを通して貯留室7から射出チャンバ2の内部である射出チャンバ2に突入されるように配置されており、この貯留部カバー5のガイド孔5aによりプランジャ3は昇降自在に案内されている。
貯留部カバー5には、貯留室7内に樹脂ペレット6を導入するシュート8の下端部が接続され、シュート8の上端部には、樹脂ペレット6が溜められるホッパ9が直接接続されている。すなわち、ホッパ9内に溜められた樹脂ペレット6が、シュート8を介して貯留室7内に直接流れ込むよう構成されており、これにより、射出シリンダ1内の射出チャンバ2には、樹脂材料としての樹脂ペレット6が満杯の状態に補給されるよう構成されている。
射出シリンダ1の先端部には、溶融した樹脂ペレット6を射出するノズル11が取り付けられているとともに、射出チャンバ2におけるノズル11近傍箇所には、樹脂に対して剪断発熱を発生させて完全に溶融させるための複数のオリフィス孔12a(図2、図3(b)参照)が、軸方向に沿って外周寄り箇所に形成されたトービート12が配設され、また、射出チャンバ2におけるトービート12の上方箇所には、中心部も含めて樹脂を効率よく加熱させるためのフィン13が配設されている。また、射出チャンバ2の先端部寄り外周と中間部外周とには、樹脂ペレット6を加熱して溶融させるバンド状の先端部ヒータ14と中間部ヒータ15とが外装されている。なお、必要に応じて、ノズル11の外周にもヒータ等を巻回するなどしてもよく、また、図示しないが、ノズル11の通路等に、溶融した樹脂が逆流することを阻止する逆止弁を設けることが好ましい。
本実施の形態においても、射出シリンダ1の樹脂導入口4は、樹脂ペレット6を良好に導入できるように上方ほど広がるテーパ面(傾斜面)形状に形成している。また、プランジャ3における射出シリンダ1の射出チャンバ2に突入される突入部3aは、概略的には、射出シリンダ1の内径、すなわち射出チャンバ2のプランジャ3出退場所の直径に相当する直径で形成されている。
しかしながら、本発明においては特に、プランジャ3の突入部3aの形状を単なる直筒(円筒)形状にはしていない。すなわち、図5(a)に示すように、プランジャ3の突入部3aの中間部から上部部にかけては、射出シリンダ1の内径、すなわち射出チャンバ2の直径と略同径の直筒形状の直筒部3bとされているが、これよりも先端部側は、先端ほど細径となるテーパ面(円錐形状面)3cが形成されており、後述するように、射出シリンダ1の射出チャンバ2においてブリッジが発生することを最小限に抑えている。そして、図5(b)に簡略的に示すように、プランジャ3の突入部先端に形成されたテーパ面3cのプランジャ軸心方向Xに対する傾斜角度θ1が、射出シリンダ1の樹脂導入口(テーパ面)4のプランジャ軸心方向Xに対する傾斜角度θ2よりも小さく形成されている(すなわち、プランジャ3の突入部先端に形成されたテーパ面3cの傾斜角度が射出シリンダ1の樹脂導入口(テーパ面)4の傾斜角度よりも鋭角となるように形成されている)。また、プランジャ3のテーパ面3cの先端が、樹脂導入口4のテーパ面の下端に位置した際に、テーパ3cの先端(下端)と樹脂導入口4のテーパ面の下端との間に、樹脂ペレット6の1つ分以上の隙間が形成されるような形状に、樹脂導入口4のテーパ面とプランジャ3のテーパ面3cとが形成されている。
また、上記構成に加えて、本発明のプランジャ式射出成形機においては、射出シリンダ1を容易に交換できるよう構成されている。すなわち、射出シリンダ1を所定位置に固定するための射出シリンダ固定用部材としての射出ベース21が配設され、この射出ベース21に前記貯留部カバー5などが取り付けられているが、この射出ベース21に対して、射出シリンダ1が着脱自在に配設されている。図4に示すように、射出ベース21には、射出シリンダ1の上部が挿入される平面視して一側方に開口するような凹状溝としてのU字溝22が形成されており、このU字溝22内に、別途設けられる取付用治具30により、射出シリンダ1の上部を挿入自在に構成されている。射出シリンダ1の上部には、中間部ヒータ15が装着される箇所よりも少し上方の箇所に、鍔状に広がる鍔状部1bが形成されているとともに、上方に少し間隔をあけてねじ面1cが形成されている。そして、このねじ面1cに固定用ナット23を螺合させた状態で、射出ベース21のU字溝22内に、射出シリンダ1の上部を挿入し、固定用ナット23を締め付けることで、射出シリンダ1を取り付け可能に構成されている。また、固定用ナット23を緩めることで、取付用治具30を用いて、射出シリンダ1を取り外し可能である。
ここで、図2、図3に示すように、射出シリンダ1を射出ベース21に取り付けた状態では、射出シリンダ1の鍔状部1bの上部に形成された段付部1dがU字溝22の内壁面の下方寄り部分に当接し、U字溝22の内壁面におけるその他の部分と射出シリンダ1の取付箇所外周面との間(詳しくは、射出シリンダ1の上部外周における、U字溝22の平面視して開放端側(図3(a)における紙面の左側部分)以外の箇所)には、冷却用空気が導入される冷却用流路24が形成される。そして、図1に示す制御部26によりON・OFF制御される電磁弁25、および射出ベース21に形成された導入通路34(図3(a)参照)を通して、前記冷却用流路24に空気が導入され、これにより、射出シリンダ1の樹脂導入口4寄り部分を樹脂の変形温度よりも低くなるように、冷却用流路24の空気供給量を調整するなどして制御する(例えば、PID制御する)温度調整部が構成されている。
また、射出シリンダ1における前記冷却用流路24が設けられている箇所には、その温度を測定する温度センサとしての熱電対27が配設されている。この熱電対27は、射出ベース21に形成された挿通孔21bおよび前記温度調整部の冷却用流路24を貫通して、射出シリンダ1の冷却用流路24に臨む箇所に形成された挿入用孔部1fが形成されており、この挿入用孔部1fに温度センサとしての熱電対27が差し込まれている。ここで、熱電対27は、押圧機構を備えた熱電対配設機構31により、その先端部が、射出シリンダ1の上部内に向けて押圧された状態で取り付けられている。具体的には、図3(a)などに示すように、熱電対27の基部を支持する支持プラグ28が、射出ベース21の側面に対して、側方に移動可能な状態で支持されている支持プレート29に嵌合されており、支持プレート29は、支持プレート29の挿通孔を通して射出ベース21の側面に取り付けられている支持用ボルト32の頭部との間に配設された付勢ばね33の付勢力によって、射出ベース21の側面に近接する方向に押圧され、これにより、支持プレート29とともに熱電対27が射出シリンダ1に当接する方向に押圧された状態で支持されている。
上記構成によれば、図7に示すような、定量化するための供給用スクリュ55や供給用ケーシング56を必要としないので、プランジャ式射出成形機としての製造コストを低減させることができ、また、図6に示すように、射出シリンダ1内への樹脂ペレット6の貯留量がほぼ一定化されるため、これに応じて、プランジャ3による樹脂ペレット6の押し込み量が安定化することができる。しかも、プランジャ3の突入部3aの先端にテーパ面3cを形成したので、射出シリンダ1内の射出チャンバ2に満たされた樹脂ペレット6をプランジャ3により押し込んだ際に射出チャンバ2でブリッジが発生しつつある場合でも、前記ブリッジがプランジャ3の突入部3a先端のテーパ面3cにより壊され易くなる。
そして、図5(b)に示すように、プランジャ3の突入部先端に形成されたテーパ面3cのプランジャ軸心方向Xに対する傾斜角度θ1が、射出シリンダ1の樹脂導入口(テーパ面)4のプランジャ軸心方向Xに対する傾斜角度θ2よりも小さく形成されているので、射出シリンダ1内に満たされた樹脂ペレット6をプランジャ3により押し込む際に、射出シリンダ1の樹脂導入口4に形成されたテーパ面とプランジャ3の突入部先端のテーパ面3cとの間に樹脂ペレット6が挟まれた場合でも、この際のテーパ面間に形成される隙間空間がプランジャ3の移動方向とは反対側ほど広がる状態となるので、樹脂ペレット6がある程度の密度に達すると一部の樹脂ペレット6が、テーパ面間の隙間から逃げてブリッジが発生し難い状態となる。
つまり、逆に、プランジャ3の突入部先端に形成されたテーパ面3cのプランジャ軸心方向Xに対する傾斜角度θ1が、射出シリンダ1の樹脂導入口4のテーパ面のプランジャ軸心方向Xに対する傾斜角度θ2よりも大きく形成されていると、樹脂ペレット6がテーパ面間に挟まれた場合には、樹脂ペレット6がこれらの間の隙間から逃げられない状態で、樹脂ペレット6が並んだ状態で強制的に圧縮されながら導入されることによってブリッジが発生し易い状態となるが、上記構成によればこのようなことがない。
この結果、図6にも示すように、ブリッジ自体が発生し難くなるので、ブリッジの発生に起因して射出チャンバ2への樹脂の供給量が変動することを最小限に抑えることができて安定して成形でき、ショット重量S1、並びに成形製品の重量を安定化させることができ、信頼性が向上する。また、ブリッジによる稼動トラブルも回避できるので、信頼性が向上する。なお、図6における□印の点で示す樹脂圧力感知位置P1は、プランジャ3を下降させた際に、樹脂ペレット6の存在を所定圧力値以上の上昇として検知した位置(射出シリンダ1における所定位置、例えば樹脂導入口4の上端位置P0(図5(a)参照)からの下降距離)であり、図6における◆印の点で示すショット重量(パージ量)S1は、金型10内に充填された1ショット当りの樹脂の重量である。
また、上記構成によれば、射出シリンダ2の樹脂導入口4寄り部分に冷却用流路24を設けて、この箇所が樹脂の変形温度よりも低くなるように制御する構成としたので、樹脂ペレット6のブリッジが発生しやすい領域ができるだけ狭くなるように調整することができ、これによっても、ブリッジの発生を最小限に抑えることができる。
また、射出ベース21に、一側方に開口され、射出シリンダ1の一部を挿入離脱可能とするU字溝22を形成し、このU字溝22に、射出シリンダ1を挿入した状態で、固定用ナット23を用いて射出ベース21を挟持させて射出シリンダ1を固定可能に構成したことで、比較的簡単な構成で、射出シリンダ1を容易かつ迅速に着脱して交換することができる。すなわち、従来は一般的に、図9に示すように、射出シリンダ51を取り付ける射出ベース67に対して、射出ベース67に形成した孔67a内に射出シリンダ51の上部を挿入し、この後、複数のボルト68を挿入してねじ込むことで取り付けるよう構成しており、射出シリンダ51の組付け時に多くの作業時間を必要としたが、上記構成によれば、作業時間を短くできて作業能率が向上する。
また、冷却用流路24を射出ベース21のU字溝22に臨ませて形成することで、冷却用流路24を比較的簡単な構成で形成することができるとともに、射出シリンダ1を取り外した状態で、冷却用流路24の洗浄などを容易に行うことができる。
また、熱電対27を、射出ベース21から射出シリンダ1内に突入自在に配設するとともに、熱電対27の先端を射出シリンダ1に押圧させる熱電対配設機構31を備えたことで、射出シリンダ1を交換した場合でも、熱電対27の先端を自動的に射出シリンダに良好に押圧させることができ、射出シリンダ交換時の作業能率が向上する。
本発明は、樹脂ペレットを射出シリンダ内に満たした状態で供給し、樹脂ペレットをプランジャにより押し込んで溶融樹脂を金型内に射出する各種のプランジャ式射出成形機に適用できる。
本発明の実施の形態に係るプランジャ式射出成形機および金型を簡略的に示す図 同プランジャ式射出成形機の部分切欠斜視図 (a)および(b)は同プランジャ式射出成形機の平面図および正面断面図 同プランジャ式射出成形機の射出シリンダを交換する状態を示す斜視図 (a)および(b)は同プランジャ式射出成形機のプランジャの突入部を射出シリンダの射出チャンバに突入させている状態を簡略的に示す図および要部拡大図 本発明の実施の形態に係るプランジャ式射出成形機により成形した際の樹脂圧力感知位置とショット重量とを示す図 従来のプランジャ式射出成形機を簡略的に示す図 (a)および(b)はそれぞれ従来のプランジャ式射出成形機により成形した際の樹脂圧力感知位置とショット重量とを示す図 その他の従来のプランジャ式射出成形機を簡略的に示す図 同従来のプランジャ式射出成形機のプランジャの突入部を射出シリンダの射出チャンバに突入させている状態を簡略的に示す図
符号の説明
1 射出シリンダ
2 射出チャンバ
3 プランジャ
3a 突入部
3b 直筒部
3c テーパ面
4 樹脂導入口
5 貯留部カバー
6 樹脂ペレット(樹脂材料)
7 貯留室
8 シュート
9 ホッパ
10 金型
11 ノズル
12 トービート
13 フィン
14 先端部ヒータ(ヒータ)
15 中間部ヒータ(ヒータ)
21 射出ベース(射出シリンダ固定用部材)
22 U字溝(凹状溝)
23 固定用ナット
24 冷却用流路
25 電磁弁
26 制御部
27 熱電対(温度センサ)
28 支持プラグ
29 支持プレート
30 取付用治具
31 熱電対配設機構
32 支持用ボルト
33 付勢ばね

Claims (5)

  1. 樹脂ペレットを射出シリンダ内に満たした状態で供給し、射出シリンダ内に満たされた樹脂ペレットを射出シリンダの内径と略同径のプランジャにより押し込んで溶融樹脂を金型内に射出するプランジャ式射出成形機であって、プランジャにおける射出シリンダ内に突入される突入部の先端に、先端側ほど細径となるテーパ面を形成し、射出シリンダを支持する射出シリンダ固定用部材を設け、この射出シリンダ固定用部材に、一側方に開口され、射出シリンダの一部を挿入離脱可能とする凹状溝を形成し、前記射出シリンダ固定用部材の凹状溝に、射出シリンダを挿入した状態で、固定用ナットを用いて射出シリンダ固定用部材を挟持させて射出シリンダを固定可能に構成したことを特徴とするプランジャ式射出成形機。
  2. 射出シリンダの樹脂導入口に、入口側ほど広がるテーパ面が形成され、プランジャの突入部先端に形成されたテーパ面のプランジャ軸心方向に対する傾斜角度が、前記射出シリンダの樹脂導入口のテーパ面のプランジャ軸心方向に対する傾斜角度よりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプランジャ式射出成形機。
  3. 射出シリンダに、射出シリンダの少なくとも射出口寄り部分を加熱して樹脂ペレットを溶融させるヒータが設けられ、射出シリンダの樹脂導入口寄り部分を温度制御する温度調整部が備えられていることを特徴とする請求項1または2に記載のプランジャ式射出成形機。
  4. 射出シリンダの樹脂導入口寄り部分を温度調整するための冷却用流路を、射出シリンダ固定用部材の凹状溝に臨ませて形成したことを特徴とする請求項に記載のプランジャ式射出成形機。
  5. 射出シリンダの温度調整する箇所の温度を測定する熱電対を、射出シリンダ固定用部材から射出シリンダに突入自在に配設するとともに、熱電対の先端を射出シリンダに押圧させる熱電対配設機構を備えたことを特徴とする請求項に記載のプランジャ式射出成形機。
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