JP4886213B2 - ユーストマ属植物の栽培方法 - Google Patents

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Description

本発明はユーストマ属植物の栽培方法に関する。詳しくは、本発明はユーストマ属植物を小型の容器内で開花させる方法、当該方法によって得られるユーストマ属植物に関する。
ユーストマ(トルコギキョウ)は草丈80cm以上に及ぶ高性の植物であり、主に切り花用として露地あるいはビニルハウス等の施設内で栽培されている。自然状態では初夏から夏にかけて開花するため、切り花の生産も春から夏の高温期に盛んであり、冬期の開花は困難である。ユーストマはもともと高性の植物であるが、草丈が低い状態で開花する個体が見出され、選抜・改良が加えられて鉢植え用の矮性品種が育成された。
一方、新たな観賞方法を提供することを目的として、密閉容器内で栽培し開花させることでそのまま観賞可能な植物の開発が様々な花を対象として進められている(例えば特許文献1〜6を参照)。密閉容器内で栽培し開花させた植物では、(1)水やり等の世話が不要で手軽に楽しむことができること、(2)小型で置き場所を選ばず、適宜移動させることも可能であること、(3)比較的長期間に亘って観賞できること等、様々な利点が期待されている。
特開平05−207828号公報 特開平05−207829号公報 特開平06−078641号公報 特開平07−327534号公報 特開平08−056514号公報 特開2001−000060号公報
品種改良の結果、現在の矮性ユーストマでは、通常草丈20cm程度で咲くところまで改良されている。開花時の草丈を10cm程度まで低くできれば小型の容器内で咲かせることができ、その商品価値は高い。本発明は以上の背景の下、小型の容器内でユーストマを開花させる栽培方法を提供することを目的とする。
本発明者らは上記目的に鑑み、伸長を抑えつつユーストマ属植物を開花させることができる栽培条件、即ち草丈が低い状態でユーストマ属植物を良好に開花させる栽培条件を見出すべく検討を重ねた。その結果、播種後、所定期間経過した時点で通気培養に切り換えることが有効な栽培条件であることが判明した。また、培養後期において培地中のショ糖濃度を高めることが有効な栽培条件であることも判明した。さらに、培養後期に使用する培地中の窒素源におけるアンモニア態窒素と硝酸態窒素の含有比がユーストマの開花に影響することも判明した。加えて、培養時の光照射条件もユーストマの草丈や開花率に重要であることが判明した。検討の結果見出された栽培条件で矮性種のユーストマ属植物を栽培すれば10cm前後の草丈において良好な状態で開花させることができ、従って、小型の密閉容器内で開花状態(又は蕾の状態)のユーストマ属植物を得ることが可能となる。
本発明は以上の成果に基づき、次の構成を提供する。即ち本発明は、ユーストマ属の矮性品種の種子を播種した後、4週間〜12週間、無通気条件下で無菌培養して植物体を得る第1培養工程と、前記植物体を通気条件下で無菌培養する第2培養工程と、を含むことを特徴とする、ユーストマ属植物の栽培方法である。
本発明の一態様では、第2培養工程を開始してから4週後〜8週後に、通気孔を有する密閉容器内に用意した、炭素源としてショ糖を10g/l〜60g/l、窒素源、リン酸源及びカリウム源を含有する固体培地に植物体を移植し、通気条件下で無菌培養を継続する。
本発明の一態様は、第2培養工程の移植前の培養において、ショ糖含量が10g/l〜30g/lのMS固体培地を使用することを特徴とする。
本発明の一態様は、第2培養工程の移植後の培養に使用する固体培地のショ糖含量が20g/l〜60g/lであることを特徴とする。
本発明の一態様は、第2培養工程の移植後の培養に使用する固体培地が1:3〜1:10のモル比でアンモニア態窒素と硝酸態窒素とを含有することを特徴とする。
本発明の一態様は、前記第2培養工程の移植後の培養に使用する前記固体培地が塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムを含有することを特徴とする。
本発明の一態様は、第2培養工程の光照射時の照度を4,000 lux〜10,000 luxとすることを特徴とする。
本発明の他の一態様は、全培養期間を通して光照射時の照度を4,000 lux〜10,000 luxとすることを特徴とする。
本発明は他の局面として、上記いずれかの栽培方法で生産される、密閉容器内において蕾又は花を有した状態の草丈が8cm〜10cmであるユーストマ属植物を提供する。
本発明はユーストマ属植物の栽培方法に関し、次の各培養工程、即ちユーストマ属の矮性品種の種子を播種した後、4週間〜12週間、無通気条件下で無菌培養して苗体を得る工程(第1培養工程)、苗体を通気条件下で無菌培養する工程(第2培養工程)を経ることを特徴とする。以下、培養工程毎にその構成、条件などを詳細に説明する。尚、明細書中で言及しない条件については、ユーストマ属植物の栽培における通常の条件を採用すればよい。
1.第1培養工程
この培養工程ではまず、ユーストマ属の矮性品種の種子を適当な培地に播種する。ユーストマ属の矮性品種としては例えば以下に示すものを好適に使用できる。
トムサムシリーズ(福花園種苗株式会社)の各品種(ホワイトサム、ピンクサム、ピンクピコティサムなど)
以下に示す通り、ホワイトサム、ピンクサムはそれぞれ品種登録されている。
名称 :品種登録番号 :品種登録日
ホワイトサム :第6570号 :平成10年7月14日
ピンクサム :第6572号 :平成10年7月14日
種子は、予め容器内に用意しておいた培地に播種される。例えば、所定の成分を添加して準備した培地を培養容器内に必要量入れた後、オートクレーブ処理に供し、滅菌済みの培地を得る。このようにして用意した培地に種子を播種する。ここでの培地として例えばMS固体培地(ムラシゲ・スクーグ固体培地)又はその同等物を使用することができる。MS固体培地の組成については例えば組織培養入門(誠文堂新光社)を参照されたい。尚、培地の固化には公知のゲル化剤、例えばゲルライト(シグマアルドリッチ社(USA))、ゲランガム、寒天等を利用できる。
培地中のショ糖濃度は20g/l〜30g/lとすることが好ましい。ショ糖濃度が低すぎても高すぎても生育不良となるからである。
培養に使用する容器は光透過性である限り特に限定されるものではなく、例えばガラス製、プラスチック製、ポリカーボネート製等の各種容器を使用することが可能である。栽培効率を高めるために、複数個の種子をまとめて播種できる大きさの容器を採用することが好ましい。
滅菌状態で培養するために通常は種子を滅菌処理した後に播種する。滅菌処理は常法で実施することができる。滅菌方法の一例として、有効塩素濃度約0.5%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(通常、Tween20等の界面活性剤を0.02%程度含有させる)に10〜20分程度浸漬させる処理を挙げることができる。滅菌処理後の種子は滅菌蒸留水で数回(例えば3回)洗浄された後に播種される。
培養時の温度はユーストマ属植物の発芽及び生育に適したものとする。具体的には光照射時(昼温度)を例えば20℃〜30℃、好ましくは22℃〜28℃、更に好ましくは約25℃とし、光非照射時(夜温度)を例えば20℃〜30℃、好ましくは22℃〜28℃、更に好ましくは22℃〜25℃とする。
明暗サイクルは例えば16時間〜20時間の明条件(光照射)、4時間〜8時間の暗条件(光非照射、暗室)とする。明条件において連続的に光照射をするのではなく、断続的ないし間欠的に光照射をすることにしてもよい。
光照射時の照度は例えば1,000 lux〜6,000 lux、好ましくは2,000 lux〜6,000 lux、更に好ましくは4,000 lux〜6,000 luxとする。尚、全培養期間(第1培養工程〜第2培養工程)を通して光照射時の照度を同一(例えば約5,000 lux)としてもよい。このようにすれば培養工程毎に照度を調節する必要がなくなり、操作が簡便化される。
第1培養工程は無通気条件且つ無菌条件の下で実施される。従って通常は播種後、培養容器を密閉した状態として培養する。本発明の培養方法は播種後の所定期間を無通気条件下で培養(第1培養工程)した後、通気条件へと切り換えて培養する(第2培養工程)ことを一つの特徴とする。通気培養への切り換えはビトリフィケーションの防止と草丈の伸長抑制を目的として行われる。後述の実施例に示すように、本発明者らの検討の結果、通気培養開始時期(換言すれば無通気培養期間)が開花率、草丈、着花数及び花色に影響することが明らかとなった。本発明での通気培養開始時期は当該知見に基づいて設定されたものである。好ましくは播種4週後〜12週後、さらに好ましくは播種4週後〜10週後、より一層好ましくは播種4週後〜8週後、最も好ましくは播種4週後〜6週後に通気培養を開始する。
第1培養工程の結果、典型的には株の直径が1cm〜2cm、草丈が0.5cm〜1.5cm程度の植物体が得られる。
2.第2培養工程
第2培養工程では、第1培養工程で得られた植物体を通気条件下で無菌培養する。例えば、第1培養工程で得られた植物体を、通気条件下での培養が可能な別の容器に移植することによって通気培養への切り換えが行われる。通気条件下での培養に適した容器としては、通気孔を有する密閉容器を例示できる。具体的には本体又は蓋体の一部に貫通孔を設け、その上に通気膜を被覆した密閉容器を使用できる。綿栓を利用して通気状態を実現してもよい。尚、無通気培養から通気培養への切り換えが可能な容器で第1培養工程を実施すれば、第1培養工程から第2培養工程への移行の際に移植は不要となる。容器の材質は光透過性である限り特に限定されない。例えばガラス製、プラスチック製、ポリカーボネート製等の各種容器を使用することが可能である。
ここでの培地として例えばMS固体培地又はその同等物を使用することができる。培地中のショ糖濃度は10g/l〜40g/lとすることが好ましい。ショ糖濃度が低すぎると花が咲かず、逆に高すぎると生育不良になるからである。
本発明の好ましい一態様では、第2培養工程を開始してから4週後〜8週後に培地を切り換えて通気条件下での無菌培養を継続する。このように本発明の一態様は、通気培養中に培地を切り換えることを一つの特徴とする。培地の切り換えは生長抑制(植物体が大きくなりすぎるのを防止する)を主目的として行われる。例えば、通気培養開始から上記所定期間培養することで得られた植物体を、別の容器内に用意した所定の培地へと移植することによって培地の切り換えを行う。ここでの容器としては、通気孔を有する密閉容器を採用することができる。移植時期は、第2培養工程を開始してから5週後〜7週後が好ましく、第2培養工程を開始してから約6週後が更に好ましい。この時期に移植することによって、所望の草丈で開花する植物体を得やすくなる。
培地切り換え操作前の培地(以下、「第1培地」という)としては例えばショ糖濃度が10g/l〜40g/l、好ましくはショ糖濃度が20g/l〜30g/lのMS固体培地又はその同等物を使用する。一方、培地切り換え後の培地(以下、「第2培地」という)として例えばハイポネックス培地(粉末ハイポネックス(株式会社ハイポネックスジャパン製、窒素含有量6.5%、内アンモニア態窒素1%、硝酸態窒素5.5%、水溶性リン酸6%、水溶性カリウム19%)を適当な濃度(例えば10g/l〜15g/l、好ましくは約13g/l)に溶解したものにショ糖(例えば10g/l〜60g/l)、塩化カルシウム(例えば440mg/l)及び硫酸マグネシウム(例えば370mg/l)を添加し固化したもの)又はその同等物を使用することができる。
尚、各培地の固化には公知のゲル化剤、例えばゲルライト(シグマアルドリッチ(USA))、ゲランガム、寒天等を利用できる。
本発明者らの検討の結果、通気培養の後期(即ち培地切り換え操作後の培養)に使用する培地中の窒素源におけるアンモニア態窒素と硝酸態窒素の含有比が草丈、着花数、及び花色に影響することが明らかとなった。特に、良好な花色を得るためには硝酸態窒素の比率が大きい方が好ましい傾向にあることが判明した。これら知見に基づいて、培地切り換え操作後の培地中(第2培地中)のアンモニア態窒素と硝酸態窒素の含有比(アンモニア態窒素:硝酸態窒素)は好ましくは1:3〜1:10であり、更に好ましくは1:4〜1:7であり、より一層好ましくは1:6である。尚、ハイポネックス培地のアンモニア態窒素と硝酸態窒素の含有比は1:6である。
培地を充分に固化することを目的として塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムを添加した培地を第2培地として使用することが好ましい。
一方、通気培養の後期(即ち培地切り換え操作後の培養)に使用する培地中のショ糖含量は開花率、草丈、着花数及び花色に影響し、適切なショ糖含有量の範囲が存在することが明らかとなった。この知見に基づいて、培地切り換え操作後の培地中(第2培地中)のショ糖濃度は好ましくは10g/l〜60g/l、更に好ましくは20g/l〜60g/l、更に更に好ましくは30g/l〜60g/l、より一層好ましくは40g/l〜60g/l、最も好ましくは約40g/lである。
第2培養工程における培養温度、明暗サイクルについては第1培養工程と同様の条件を採用できる。但し、光照射時の照度は比較的高く設定することが好ましい。照度が低いと十分に草丈伸長が抑制されないからである。例えば4,000 lux以上、好ましくは4,500lux以上、更に好ましくは5,000 lux以上の照度とする。ここでの上限値は特に限定されないが例えば10,000 luxである。具体的な照度の例を挙げれば約4,000 lux、約4,500 lux、約5,000 lux、約5,500 luxである。
上記のように第2培養工程中に培地の切り換えを実施する場合には、培地切り換え操作前後で培養温度及び/又は明暗サイクルは同一でも異なっていてもよい。操作の簡便化の観点からは、第2培養工程中の培養温度及び明暗サイクルの条件を統一するとよい。
典型的には、培地切り換え操作前の培養を4週間〜8週間継続することによって、株の直径が2.0cm〜4.0cm、草丈が1.5cm〜3.0cm程度の植物体が得られ、培地切り換え操作後4週間〜10週間培養することによって株の直径が5cm〜7cm、草丈が8cm〜10cm程度で蕾又は開花状態の植物体が得られる。適度に伸長を抑制するためには培地切り換え操作前の培養期間を約5週間〜約7週間とすることが好ましい。
培地切り換え操作後は必要に応じて培地へ水分を供給する。例えば2〜4週毎に培地中の水分減少量に相当する量の水分を補給する。培地切り換え操作前においても培地への水分補給を行ってもよい。
本発明の一態様では、上記のように、第1培養工程から第2培養工程への切り換えに伴う移植、及び第2培養工程中の培地切り換えに伴う移植の合計2回の移植を実施する。しかしながら、例えば第1培養工程と第2培養工程の間で移植を省略することによって移植の回数を1回としたり、例えば第2培養工程中に2回以上の移植を実施したりすることによって移植の回数を3回以上としてもよい。但し、栽培効率からすれば移植の回数は合計2回が適当といえる。
本発明は他の局面として、上記いずれかの栽培方法で生産される、密閉容器内において蕾又は花を有した状態のユーストマ属植物を提供する。本発明が提供するユーストマ属植物は典型的には8cm〜10cm程度の草丈で蕾又は開花状態であることを特徴とする。
<ユーストマの栽培条件の検討>
従来よりも草丈の低い状態でユーストマを開花させる条件を見出すべく、以下の各実験を施行した。
1.ユーストマの開花に及ぼす通気培養開始時期の影響
播種後、無通気培養から通気培養に切り換える時期がユーストマの開花にとって重要な因子であるとの予測の下、最適な通気培養開示時期について以下の方法で検討した。
(1)材料及び方法
品種:ピンクピコティサム(トムサムシリーズ、福花園種苗株式会社)
播種:種子を有効塩素濃度0.5%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(0.02%のTween20を含有)に15分間浸漬し、滅菌蒸留水で3回洗浄した後、ガラス容器(マヨネーズ瓶)内のMS固体培地(ショ糖含量30g/l)に播種した。
移植:1回目の移植時に無通気培養から通気培養に切り換えることとし、1回目の移植時期(通気培養開始時期)の違いによって8試験区(播種後2週目〜16週目で移植)を設けた。2回目の移植を播種後10週目に行った。2回目の移植後も継続して通気培養とした。対照区では、全培養期間を通して無通気培養とした。
培地:播種時及び1回目の移植にはMS固体培地(ショ糖含量30g/l)を使用した。2回目の移植にはハイポネックス培地(粉末ハイポネックス(株式会社ハイポネックスジャパン製、窒素含有量6.5%、内アンモニア態窒素1%、硝酸態窒素5.5%、水溶性リン酸6%、水溶性カリウム19%)13g/lに塩化カルシウム440mg/l、硫酸マグネシウム370mg/l、ショ糖40g/l、ゲルライト3g/lを添加したもの)を使用した。尚、いずれの培地も使用前にpHを約5.8に調整した上で滅菌処理(オートクレーブ処理)した。
培養温度:全培養期間を通して照明時は25℃、非照明時(暗条件)は25℃とした。
照明条件:全培養期間を通して16時間(4時〜20時)の照明(連続光照射)とした。照明時の照度は約5,000 luxとした。
評価項目:開花率、開花所要日数、草丈、着花数、及び花色を評価した。尚、各試験区について20個体を用意し、それらの平均値を各評価に用いた。花色については、全体が白を評価点0、花弁の先端部1mm程度が濃ピンクで地色は白(ピコティー咲き)を評価点1、花弁の先端部3mm程度が濃ピンクで地色は白(典型的なピコティー咲き)を評価点2、花弁の先端1/2程度が薄ピンクを評価点3、花弁全体がピンクを評価点4とした。
(2)結果
通気培養開始時期と開花率の関係(図1)、通気培養開始時期と開花所要日数の関係(図2)、通気培養開始時期と草丈の関係(図3)、通気培養開始時期と着花数の関係(図4)、及び通気培養開始時期と花色の関係(図5)を示す。図1〜図5のグラフより以下の事項が導き出される。
播種4週後に通気培養を開始する区(4週区)が最も開花率が高かった(図1)。次いで6〜12週区の開花率が高く、2週区は開花率がやや低くなった(図1)。14週区、16週区、及び通気しない区では極端に開花率が低くなるか又は開花しなかった(図1)。
開花した個体について2回目の移植から開花までの日数を調べたところ、本実験の範囲内において、通気培養を開始する時期に関係なく約70日であった(図2)。
草丈は2、4、6週区で約8cmと短くなった(図3)。一方、播種8週後以降に通気を開始すると8cmより長くなった(図3)。
1個体当たりに着く花の数(着花数)は、4〜10週区で3個以上であった(図4)。2週区及び12週区では着花数がやや少なくなった(図4)。
花色は、10週区までは本来のピコティー咲き(地色は白で花弁の先が着色)になったが、12週区及び16週区ではピンクに発色する部分が大きくなってピコティー咲きにならない傾向が認められた(図5)。
以上の結果から、通気培養を開始する時期は好ましくは4〜12週後であり、更に好ましくは4〜10週後であり、一層好ましくは4〜8週後であり、最も好ましくは播種4週後であると結論できる。
2.ユーストマの開花に及ぼす培地組成の影響
培養後期に使用する培地(この実験では2回目の移植に使用する培地)の組成がユーストマの開花にとって重要な因子であるとの予測の下、最適な培地組成について以下の方法で検討した。
(1)材料及び方法
品種:ピンクピコティサム(トムサムシリーズ、福花園種苗株式会社)
播種:種子を有効塩素濃度0.5%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(0.02%のTween20を含有)に15分間浸漬し、滅菌蒸留水で3回洗浄した後、ガラス容器(マヨネーズ瓶)内のMS固体培地(ショ糖含量30g/l)に播種した。
移植:1回目の移植を播種後6週目で行い、移植後は通気培養とした。2回目の移植を播種後10週目に行った。2回目の移植後も継続して通気培養とした。
培地:播種時及び1回目の移植にはMS固体培地(ショ糖含量30g/l)を使用した。2回目の移植に使用する培地の違いによって3試験区、即ち、MS(1)区(MS培地、アンモニア態窒素:硝酸態窒素=1:2)、MS(2)区(MS培地を基本とし、アンモニア態窒素:硝酸態窒素=1:6に調節)、及びHypo区(ハイポネックス培地、アンモニア態窒素:硝酸態窒素=1:6)を設けた。尚、いずれの培地も使用前にpHを約5.8に調整した上で滅菌処理(オートクレーブ処理)した。
培養温度:全培養期間を通して照明時は25℃、非照明時(暗条件)は25℃とした。
照明条件:全培養期間を通して16時間(4時〜20時)の照明(連続光照射)とした。照明時の照度は約5,000 luxとした。
評価項目:草丈、着花数、及び花色を評価した。尚、各試験区について13個体を用意し、それらの平均値を各評価に用いた。花色については、全体が白を評価点0、花弁の先端部1mm程度が濃ピンクで地色は白(ピコティー咲き)を評価点1、花弁の先端部3mm程度が濃ピンクで地色は白(典型的なピコティー咲き)を評価点2、花弁の先端1/2程度が薄ピンクを評価点3、花弁全体がピンクを評価点4とした。
(2)結果
培地組成と草丈の関係(図6)、培地組成と着花数の関係(図7)、及び培地組成と花色の関係(図8)を示す。図6〜図8のグラフより以下の事項が導き出される。
草丈はHypo区で最も短くなり、次いでMS(2)区(アンモニア態窒素:硝酸態窒素=1:6)が短かった(図6)。
着花数はHypo区で多く、MS(1)区及びMS(2)区ともに少なくなった(図7)。
花色は、Hypo区及びMS(2)区では本来のピコティー咲きとなったが、MS(1)区では花弁全体が薄ピンクとなってピコティー咲きにはならなかった(図8)。この結果については、次に述べる糖濃度の実験結果と併せて考えると以下のように推定される。アンモニア態窒素:硝酸態窒素=1:2のMS(1)培地(一般的なMS培地)では、植物体の生長量が大きいため培地に含まれる糖が早期に吸収されてしまい、花芽が発達して開花する時期には培地中の糖濃度が低下し、その結果ピコティー咲きにならなかったと考えられる。
以上の結果から、2回目の移植に用いる培地は、窒素成分中の硝酸態窒素比率の高いものを使用することが好ましく、具体的にはハイポネックス培地が適切であると結論できる。
3.ユーストマの開花に及ぼす培地中のショ糖濃度の影響
培養後期に使用する培地(この実験では2回目の移植に使用する培地)中のショ糖濃度がユーストマの開花にとって重要な因子であるとの予測の下、最適なショ糖濃度について以下の方法で検討した。
(1)材料及び方法
品種:ピンクピコティサム(トムサムシリーズ、福花園種苗株式会社)
播種:種子を有効塩素濃度0.5%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(0.02%のTween20を含有)に15分間浸漬し、滅菌蒸留水で3回洗浄した後、ガラス容器(マヨネーズ瓶)内のMS固体培地(ショ糖含量30g/l)に播種した。播種4週後に通気を開始した。
移植:1回目の移植を播種後6週目で行い、通気培養を継続した。2回目の移植を播種後10週目に行った。2回目の移植後も継続して通気培養とした。
培地:播種時及び1回目の移植にはMS固体培地(ショ糖含量30g/l)を使用した。2回目の移植に使用する培地を、所定濃度のショ糖を含有するハイポネックス培地(粉末ハイポネックス(株式会社ハイポネックスジャパン製、窒素含有量6.5%、内アンモニア態窒素1%、硝酸態窒素5.5%、水溶性リン酸6%、水溶性カリウム19%)13g/lに塩化カルシウム440mg/l、硫酸マグネシウム370mg/l、ショ糖を所定濃度、ゲルライト3g/lを添加したもの)とし、ショ糖濃度の違いによって7試験区(ショ糖濃度0〜60g/l)を設けた。尚、いずれの培地も使用前にpHを約5.8に調整した上で滅菌処理(オートクレーブ処理)した。
培養温度:全培養期間を通して照明時は25℃、非照明時(暗条件)は25℃とした。
照明条件:全培養期間を通して16時間(4時〜20時)の照明(連続光照射)とした。照明時の照度は約5,000 luxとした。
評価項目:開花率、開花所要日数、草丈、着花数、及び花色を評価した。尚、各試験区について13個体を用意し、それらの平均値を各評価に用いた。花色については、全体が白を評価点0、花弁の先端部1mm程度が濃ピンクで地色は白(ピコティー咲き)を評価点1、花弁の先端部3mm程度が濃ピンクで地色は白(典型的なピコティー咲き)を評価点2、花弁の先端1/2程度が薄ピンクを評価点3、花弁全体がピンクを評価点4とした。
(2)結果
ショ糖濃度と開花率の関係(図9)、ショ糖濃度と開花所要日数の関係(図10)、ショ糖濃度と草丈の関係(図11)、ショ糖濃度と着花数の関係(図12)、及びショ糖濃度と花色の関係(図13)を示す。図9〜図13のグラフより以下の事項が導き出される。
培地中の糖濃度が5g/l以下では、ほとんど開花しなかった(図9)。他方、10g/l以上では50%以上の開花率であった。また、この範囲では糖濃度が10g/l、20g/l、及び40g/lの条件で開花率が高い(図9)。
開花した個体について2回目の移植から開花までの日数を調べたところ、糖濃度に関係なく約70日であった(図10)。
草丈は、培地中の糖濃度が高くなるにしたがって短くなり、40g/l及び60g/lの条件では約8cmであった(図11)。
着花数は、培地中の糖濃度が高くなるにしたがって多くなった(図12)。40g/l及び60g/lの条件では3個以上であった(図12)。
花色は、20g/l以上の糖濃度でピコティー咲きになったが、10g/l以下では全体が薄ピンクに着色してピコティー咲きにはならなかった(図13)。良好な花色を得るためには15g/l以上の糖濃度が必要であると考えられる。
以上の結果から、2回目の移植に用いるハイポネックス培地に添加するショ糖の濃度は好ましくは10g/l〜60g/lであり、更に好ましくは20g/l〜60g/lであり、更に更に好ましくは30g/l〜60g/lであり、より一層好ましくは40g/l〜60g/lであり、最も好ましくは約40g/lであると結論できる。
4.ユーストマの開花に及ぼす照度の影響
照明時の照度がユーストマの開花にとって重要な因子であるとの予測の下、最適な照度について以下の方法で検討した。
(1)材料及び方法
品種:ピンクピコティサム(トムサムシリーズ、福花園種苗株式会社)
播種:種子を有効塩素濃度0.5%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(0.02%のTween20を含有)に15分間浸漬し、滅菌蒸留水で3回洗浄した後、ガラス容器(マヨネーズ瓶)内のMS固体培地(ショ糖含量30g/l)に播種した。播種4週後に通気を開始した。
移植:1回目の移植を播種後6週目で行い、通気培養を継続した。2回目の移植を播種後10週目に行った。2回目の移植後も継続して通気培養とした。
培地:播種時及び1回目の移植にはMS固体培地(ショ糖含量30g/l)を使用した。2回目の移植にはハイポネックス培地(粉末ハイポネックス(株式会社ハイポネックスジャパン製、窒素含有量6.5%、内アンモニア態窒素1%、硝酸態窒素5.5%、水溶性リン酸6%、水溶性カリウム19%)13g/lに塩化カルシウム440mg/l、硫酸マグネシウム370mg/l、ショ糖40g/l、ゲルライト3g/lを添加したもの)を使用した。尚、いずれの培地も使用前にpHを約5.8に調整した上で滅菌処理(オートクレーブ処理)した。
培養温度:全培養期間を通して照明時は25℃、非照明時(暗条件)は25℃とした。
照明条件:全培養期間を通して16時間(4時〜20時)の照明(連続光照射)とした。照明時の照度の違いによって4試験区(蛍光灯数1:約2,000 lux、蛍光灯数2:約3,000 lux、蛍光灯数3:約5,000 lux、蛍光灯数4:約6,500 lux)を設けた。
評価項目:開花率、草丈、及び着花数を評価した。尚、各試験区について10個体を用意し、それらの平均値を各評価に用いた。
(2)結果
照度と開花率の関係(図14)、照度と草丈の関係(図15)、及び照度と着花数の関係(図16)を示す。図14〜図16のグラフより以下の事項が導き出される。
培養棚に設置する蛍光灯の数は3灯(照度約5,000 lux)以上で開花率が高く、しかも草丈が短くなった(図14、15)。開花率が最も高いのは蛍光灯を3灯使用した場合であった。一方、蛍光灯の数の違いによって着花数に大きな差は認められなかったが、蛍光灯を3灯使用した場合が最大の着花数を示した(図16)。
以上の結果から、照明時の照度は高い方が好ましく、具体的には5,000 lux以上が適切であると考えられる。また、開花率及び着花数を考慮すれば、培養棚に設置する蛍光灯の数は3灯(約5,000 lux)が最適であると考えられる。
<小型容器内で開花するユーストマの作製>
以上の実験結果から最適と考えられる条件を採用しユーストマを栽培した。具体的な栽培手順は次の通りとした。
(1)矮性品種のユーストマであるピンクピコティサム(トムサムシリーズ、福花園種苗株式会社)の種子を、有効塩素濃度0.5%の次亜塩素酸ナトリウム水溶液(0.02%のTween20を含有)に15分間浸漬し、滅菌蒸留水で3回洗浄した後、ポリカーボネート製プラントボックス(360ml)内の滅菌済みMS固体培地(ショ糖含量30g/l、滅菌処理前のpH約5.8)に播種した。尚、間隔をあけて36個の種子をまとめて播種した。播種後のプラントボックスを、蛍光灯を備える培養棚に移し、16時間の照明(照度約5,000 lux、温度約25℃)及び8時間の非照明(温度約25℃)の明暗サイクルの環境下においた。全培養期間を通してこの明暗サイクルを採用した。
(2)播種4週後に通気培養に切り換えた。そして播種6週後に1回目の移植を行った。即ち、株の直径(葉の拡がり)が約1.5cm、草丈が約1cmに成長した苗体5本を、マヨネーズ瓶(450ml)内に用意した滅菌済みMS固体培地(ショ糖含量30g/l、滅菌処理前のpH約5.8))に移植した。マヨネーズ瓶の蓋に直径1cmの通気膜(例えばミリポア社製のミリシール)を2枚取り付けることによって通気状態を確保した。
(3)1回目の移植から4週後(播種10週後)に2回目の移植を行った。即ち、株の直径(葉の拡がり)が約3cm、草丈が約2cmに成長した苗体1本を、1回目の移植に使用したマヨネーズ瓶と同様の容器(蓋に通気膜を備える密閉容器)内に用意した滅菌済みハイポネックス培地(粉末ハイポネックス(株式会社ハイポネックスジャパン製、窒素含有量6.5%、内アンモニア態窒素1%、硝酸態窒素5.5%、水溶性リン酸6%、水溶性カリウム19%)13g/lに塩化カルシウム440mg/l、硫酸マグネシウム370mg/l、ショ糖40g/l、ゲルライト3g/lを添加したもの、滅菌処理前のpH約5.8))に移植した。通気の条件は1回目の移植後と同様とした。
(4)2回目の移植後は、3〜4週間隔で10mlの滅菌水を容器内の培地に補給した。
以上の栽培手順によって、播種から約16週後には草丈が約8cm(平均値)、着花数が約3.5個(平均値)の植物体に成長し、その花色は典型的なピコティー咲きであった。このように、密閉容器内において10cm以内の草丈でユーストマを良好な状態で開花させることに成功した。
本発明の栽培方法によれば、草丈の低い状態でユーストマを開花させることができる。従って、小型の容器内で開花状態(又は蕾の状態)のユーストマを得ることが可能となる。本発明の栽培方法、即ち密閉容器内でユーストマを咲かせる方法は植物組織培養の一種といえ、温度調節された室内において人工照明下で栽培することで季節に関係なく一年中開花させることができる。本発明の方法の実施にあたっては容器以外を全て可燃性の材料で構成することもでき、このような形態にすれば観賞後の処分も容易である。このように本発明の方法で得られるユーストマは切り花とも鉢植えとも異なる新たな形態となり、商品価値が非常に高い。
この発明は、上記発明の実施の形態及び実施例の説明に何ら限定されるものではない。特許請求の範囲の記載を逸脱せず、当業者が容易に想到できる範囲で種々の変形態様もこの発明に含まれる。
本明細書の中で明示した論文、公開特許公報、及び特許公報などの内容は、その全ての内容を援用によって引用することとする。
ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。通気培養開始時期と開花率の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。通気培養開始時期と開花所要日数の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。通気培養開始時期と草丈の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。通気培養開始時期と着花数の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。通気培養開始時期と花色の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。培地組成と草丈の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。培地組成と着花数の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。培地組成と花色の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。培地中の糖濃度と開花率の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。培地中の糖濃度と開花所要日数の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。培地中の糖濃度と草丈の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。培地中の糖濃度と着花率の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。培地中の糖濃度と花色の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。照明時の照度と開花率の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。照明時の照度と草丈の関係がグラフで示される。 ユーストマの栽培条件を決定するために実施した実験の結果である。照明時の照度と着花数の関係がグラフで示される。

Claims (9)

  1. ユーストマ属の矮性品種の種子を播種した後、4週間〜12週間、無通気条件下で無菌培養して植物体を得る第1培養工程と、
    前記植物体を通気条件下で無菌培養する第2培養工程と、
    を含むことを特徴とする、ユーストマ属植物の栽培方法。
  2. 前記第2培養工程を開始してから4週後〜8週後に、通気孔を有する密閉容器内に用意した、炭素源としてショ糖を10g/l〜60g/l、窒素源、リン酸源及びカリウム源を含有する固体培地に植物体を移植し、通気条件下で無菌培養を継続することを特徴とする、請求項1に記載の栽培方法。
  3. 前記第2培養工程の移植前の培養において、ショ糖含量が10g/l〜30g/lのMS固体培地を使用することを特徴とする、請求項2に記載の栽培方法。
  4. 前記第2培養工程の移植後の培養に使用する前記固体培地のショ糖含量が20g/l〜60g/lであることを特徴とする、請求項2又は3に記載の栽培方法。
  5. 前記第2培養工程の移植後の培養に使用する前記固体培地が1:3〜1:10のモル比でアンモニア態窒素と硝酸態窒素とを含有することを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載の栽培方法。
  6. 前記第2培養工程の移植後の培養に使用する前記固体培地が塩化カルシウム及び硫酸マグネシウムを含有することを特徴とする、請求項2〜5のいずれかに記載の栽培方法。
  7. 前記第2培養工程の光照射時の照度を4,000 lux〜10,000 luxとすることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の栽培方法。
  8. 全培養期間を通して光照射時の照度を4,000 lux〜10,000 luxとすることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の栽培方法。
  9. 請求項1〜8のいずれかの栽培方法で生産される、密閉容器内において蕾又は花を有した状態の草丈が8cm〜10cmであるユーストマ属植物。
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