JP4884533B2 - トラッキング信号生成装置及び方法、再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム - Google Patents

トラッキング信号生成装置及び方法、再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、例えばトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成装置及び方法、このようなトラッキング信号生成装置を備える再生装置及び方法、コンピュータをこのようなトラッキング信号生成装置、記録装置又は再生装置として機能させるコンピュータプログラム、並びに記録媒体の技術分野に関する。
CDやDVDやBlu−ray Disc等の光ディスクにおいては、光ディスクに記録されたデータパターン(例えば、記録マークや記録ピットやスペース等の組み合わせ)又はデータパターンが記録されるべき記録トラックに対して、記録再生用のレーザ光を好適に照射するために、トラッキング制御が行なわれている。このトラッキング制御によって、データパターンを正しく読み取ったり或いは好適な位置にデータパターンを記録したりすることができる。
このようなトラッキング制御の方式として、プッシュプル法や、3ビーム法や、DPD(Differential Phase Detection)法が一例として挙げられる。これらの方式のうちDPD法では、複数の受光領域を備える受光素子からの読取信号(言い換えれば、受光信号)の位相を比較し、その比較結果に基づいてトラッキング信号を生成している。特に、特許文献1には、トラッキング信号の精度を向上させるために、ランレングス(言い換えれば、ピット長)が相対的に短いデータパターンに起因する信号成分を除去した読取信号に基づいてトラッキング信号を生成する手法を採用している。
特開2006−53968号公報
しかしながら、ランレングスが相対的に短いデータパターン(例えば、光ディスクの一例であるDVDにおいては、ランレングスが3T等のデータパターンであり、光ディスクの一例であるBlu−ray Discにおいては、ランレングスが2T等のデータパターン)の出現確率は、一般的には、ランレングスが相対的に長いデータパターンの出現確率と比較して高い。このことを考慮すれば、ランレングスが相対的に短いデータパターンを有効的に利用してトラッキング信号を生成すれば、トラッキング信号の精度をより一層向上させることができるとも考えられる。
本発明は、例えば上述した従来の問題点に鑑みなされたものであり、例えばDPD法を用いたトラッキング制御を行なう際に、トラッキング信号の精度をより一層向上させることができるトラッキング信号生成装置及び方法、再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムを提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のトラッキング信号生成装置は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成装置であって、記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段とを備える。
上記課題を解決するために、本発明のトラッキング信号生成方法は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成方法であって、記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取工程と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限工程と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング工程と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成工程とを備える。
上記課題を解決するために、本発明の再生装置は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段と、前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段とを備える。
上記課題を解決するために、本発明の再生方法は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生方法であって、前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取工程と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限工程と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング工程と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成工程と、前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生工程とを備える。
上記課題を解決するために、本発明の第1のコンピュータプログラムは、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成装置であって、記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段とを備えるトラッキング信号生成装置に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記読取手段、前記振幅制限手段、前記フィルタリング手段及び前記生成手段の少なくとも一部として機能させる。
上記課題を解決するために、本発明の第2のコンピュータプログラムは、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段と、前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段とを備える再生装置に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記読取手段、前記振幅制限手段、前記フィルタリング手段、前記生成手段及び前記再生手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明の作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにされよう。
第1実施例に係る情報記録再生装置の基本構成を概念的に示すブロック図である。 本実施例に係る情報記録再生装置におけるトラッキング信号の具体的な生成動作例の流れを概念的に示すフローチャートである。 トラッキング制御手段の第1の構成例を概念的に示すブロック図である。 リミットイコライザの基本構成を概念的に示すブロック図である。 ランレングス毎のデータパターンの出現確率を示す表である。 本実施例に係る情報記録再生装置のようにリミットイコライザを用いて生成されるDPD信号と、リミットイコライザを用いることなく(つまり、通常の単なるイコライザを用いて)生成されたDPD信号との夫々の波形を概念的に示すグラフである。 トラッキング制御手段の第2の構成例を概念的に示すブロック図である。 トラッキング制御手段の第3の構成例を概念的に示すブロック図である。 トラッキング制御手段の第4の構成例を概念的に示すブロック図である。 トラッキング制御手段の第5の構成例を概念的に示すブロック図である。
符号の説明
1 情報記録再生装置
10 ディスクドライブ
20 ホストコンピュータ
12 光ピックアップ
121 レーザダイオード
122 フォトディテクタ
13 信号記録再生手段
14 トラッキング制御手段
142 リミットイコライザ
143 位相比較器
144 加算器
以下、発明を実施するための最良の形態として、本発明のトラッキング信号生成装置及び方法、再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムに係る実施形態の説明を進める。
(トラッキング信号生成装置の実施形態)
本発明のトラッキング信号生成装置は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成装置であって、記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段とを備える。
本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態によれば、読取信号の位相の比較結果(つまり、位相比較処理の結果)に基づいて、トラッキング信号が生成される。つまり、DPD法を用いて、トラッキング信号が生成される。
本実施形態に係るトラッキング信号生成装置においては特に、読取信号に対して位相比較処理を施す前に、振幅制限手段の動作により、読取信号に対して振幅制限処理が施される。つまり、読取信号の振幅レベルが制限される。具体的には、読取信号のうち振幅レベルが振幅制限値の上限よりも大きい又は下限より小さい信号成分は、振幅レベルが振幅制限値の上限又は下限に制限される。他方、読取信号のうち振幅レベルが振幅制限値の上限以下且つ下限以上である信号成分は、振幅レベルが制限されることはない。このように振幅レベルの制限が施された読取信号を、振幅制限信号と称する。その後、更に、フィルタリング手段の動作により、振幅制限信号に対してフィルタリング処理(より具体的には、高域強調フィルタリング処理)が施される。その結果、読取信号中に含まれる、ランレングスが相対的に短いデータパターン(例えば、記録媒体がDVDであれば、ランレングスが3T等のデータパターンであり、記録媒体がBlu−ray Discであれば、ランレングスが2Tのデータパターン)の信号成分の振幅レベルが強調された状態にある等化補正信号が取得される。つまり、振幅制限手段及びフィルタリング手段は、いわゆるリミットイコライザと同様の動作を読取信号に対して行う。
その後、振幅制限処理及び高域強調フィルタリング処理が施された読取信号(つまり、等化補正信号)の位相の比較結果に基づいて、トラッキング信号が生成される。
このように、本実施形態においては、読取信号に対して振幅制限処理を行った後に高域強調フィルタリング処理を行っているため、符号間干渉の影響を増加させることなく、読取信号の高域強調を行うことができる。つまり、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分をノイズ成分に埋もれさせることなく、読取信号の高域強調を行うことができる。そして、このような等化補正信号の位相を比較することでトラッキング信号を生成することができるため、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分をも有効に利用して、トラッキング信号を生成することができる。
仮に、読取信号に対して振幅制限を行うことなく高域強調を行うとすれば(つまり、振幅制限手段を備えない構成においては)、符号間干渉の影響が増加してしまい、その結果、生成されるトラッキング信号の精度が悪化してしまいかねない。このような不都合を回避するために、上述した特許文献1に開示された手法では、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分を除去している。しかしながら、ランレングスが相対的に短いデータパターンの出現確率が相対的に高い。このため、本実施形態に係るトラッキング信号生成装置のように、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分をも有効に利用することで(つまり、除去することなく利用することで)、より精度が向上した(言い換えれば、高品質な)トラッキング信号を生成することができる。
以上説明したように、本実施形態に係るトラッキング信号生成装置によれば、例えばDPD法を用いたトラッキング制御を行なう際に、符号間干渉の影響を増加させることなく且つランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分を除去することなく(つまり、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分を有効に利用して)、より一層精度が向上したトラッキング信号を生成することができる。
本発明のトラッキング信号生成装置の一の態様は、前記読取手段は、前記レーザ光の進行方向及び前記レーザ光の進行方向と交わる方向の夫々に沿って分割された4つの受光領域において前記反射光を受光することで、4つの読取信号を取得し、前記振幅制限手段は、前記4つの読取信号の夫々又は該4つの読取信号に対して所定の演算処理(例えば、加算処理等)を施すことで得られる信号の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して前記振幅制限信号を取得する。
この態様によれば、上述した各種効果を享受しながら、DPD法を用いて、トラッキング信号を好適に生成することができる。
上述の如く4つの受光領域において反射光を受光することで4つの読取信号を取得するトラッキング信号生成装置の態様では、前記振幅制限手段は、前記4つの読取信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、4つの前記振幅制限信号を取得し、前記フィルタリング手段は、前記4つの振幅制限信号の夫々に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで4つの前記等化補正信号を取得し、前記生成手段は、前記位相比較処理として、(i)前記4つの受光領域のうち前記レーザ光の進行方向側に位置する2つの受光領域に対応する2つの前記等化補正信号の位相を比較すると共に、(ii)前記4つの受光領域のうち前記レーザ光の進行方向側とは反対側に位置する2つの受光領域に対応する2つの前記等化補正信号の位相を比較するダイレクト方式を用いて前記トラッキング信号を生成しているように構成してもよい。
このように構成すれば、上述した各種効果を享受しながら、いわゆるDPD direct(DPDダイレクト)法を用いて、トラッキング信号を好適に生成することができる。
上述の如く4つの受光領域において反射光を受光することで4つの読取信号を取得するトラッキング信号生成装置の態様では、前記振幅制限手段は、前記4つの読取信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、4つの前記振幅制限信号を取得し、前記フィルタリング手段は、前記4つの振幅制限信号の夫々に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで4つの前記等化補正信号を取得し、前記生成手段は、前記位相比較処理として、(i)前記4つの受光領域のうち第1の対角する位置にある2つの受光領域に対応する2つの前記等化補正信号を加算することで得られる信号の位相と、(ii)前記4つの受光領域のうち第2の対角する位置にある2つの受光領域に対応する2つの前記等化補正信号を加算することで得られる信号の位相とを比較するピュア方式を用いて前記トラッキング信号を生成するように構成してもよい。
このように構成すれば、上述した各種効果を享受しながら、いわゆるDPD pure(DPDピュア)法を用いて、トラッキング信号を好適に生成することができる。
上述の如く4つの受光領域において反射光を受光することで4つの読取信号を取得するトラッキング信号生成装置の態様では、前記振幅制限手段は、前記4つの受光領域のうち第1の対角する位置にある2つの受光領域に対応する2つの前記読取信号を加算することで得られる信号及び前記4つの受光領域のうち第2の対角する位置にある2つの受光領域に対応する2つの前記読取信号を加算することで得られる信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、2つの前記振幅制限信号を取得し、前記フィルタリング手段は、前記2つの振幅制限信号の夫々に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで2つの前記等化補正信号を取得し、前記生成手段は、前記位相比較処理として、前記2つの等化補正信号の位相を比較するピュア方式を用いて前記トラッキング信号を生成するように構成してもよい。
このように構成すれば、上述した各種効果を享受しながら、いわゆるDPD pure(DPDピュア)法を用いて、トラッキング信号を好適に生成することができる。
上述の如く4つの受光領域において反射光を受光することで4つの読取信号を取得するトラッキング信号生成装置の態様では、前記振幅制限手段は、前記4つの読取信号及び該4つの読取信号を加算することで得られる信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、5つの前記振幅制限信号を取得し、前記フィルタリング手段は、前記5つの振幅制限信号に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで5つの前記等化補正信号を取得し、前記生成手段は、(i)前記4つの読取信号に対応する4つの前記等化補正信号の夫々の位相と、前記4つの読取信号を加算することで得られる前記信号に対応する前記等化補正信号の位相とを比較するクアッド方式を用いて前記トラッキング信号を生成するように構成してもよい。
このように構成すれば、上述した各種効果を享受しながら、いわゆるDPD quad(DPDクアッド)法を用いて、トラッキング信号を好適に生成することができる。
上述の如く4つの受光領域において反射光を受光することで4つの読取信号を取得するトラッキング信号生成装置の態様では、前記振幅制限手段は、前記4つの読取信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、4つの前記振幅制限信号を取得し、前記フィルタリング手段は、前記4つの振幅制限信号に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで4つの前記等化補正信号を取得し、前記生成手段は、(i)前記4つの前記等化補正信号の夫々の位相と、前記4つの等化補正信号を加算することで得られる信号の位相とを比較するクアッド方式を用いて前記トラッキング信号を生成するように構成してもよい。
このように構成すれば、上述した各種効果を享受しながら、いわゆるDPD quad(DPDクアッド)法を用いて、トラッキング信号を好適に生成することができる。
(トラッキング信号生成方法の実施形態)
本発明のトラッキング信号生成方法に係る実施形態は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成方法であって、記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取工程と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限工程と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング工程と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成工程とを備える。
本発明のトラッキング信号生成方法に係る実施形態によれば、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態が享受することができる各種効果と同様の効果を享受することができる。
尚、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のトラッキング信号生成方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(再生装置の実施形態)
本発明の再生装置に係る実施形態は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段と、前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段とを備える。
本発明の再生装置に係る実施形態によれば、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態が享受することができる各種効果と同様の効果を享受しながら、記録媒体に記録されたデータを再生することができる。
尚、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明の再生装置に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(再生方法の実施形態)
本発明の再生方法に係る実施形態は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生方法であって、前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取工程と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限工程と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング工程と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成工程と、前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生工程とを備える。
本発明の再生方法に係る実施形態によれば、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態が享受することができる各種効果と同様の効果を享受しながら、記録媒体に記録されたデータを再生することができる。
尚、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明の再生方法に係る実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラムの実施形態)
本発明のコンピュータプログラムに係る第1の実施形態は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成装置であって、記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段とを備えるトラッキング信号生成装置(即ち、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記読取手段、前記振幅制限手段、前記フィルタリング手段及び前記生成手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る第1の実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る第1の実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本発明のコンピュータプログラムに係る第2の実施形態は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段と、前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段とを備える再生装置(即ち、上述した本発明の再生装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、該コンピュータを、前記読取手段、前記振幅制限手段、前記フィルタリング手段、前記生成手段及び前記再生手段の少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラムに係る第2の実施形態によれば、当該コンピュータプログラムを格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラムをコンピュータに読み込んで実行させれば、或いは、当該コンピュータプログラムを、通信手段を介してコンピュータにダウンロードさせた後に実行させれば、上述した本発明の再生装置に係る実施形態を比較的簡単に実現できる。
尚、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラムに係る第2の実施形態も各種態様を採ることが可能である。
(コンピュータプログラム製品の実施形態)
本発明のコンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品の第1の実施形態は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成装置であって、記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段とを備えるトラッキング信号生成装置(即ち、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記読取手段、前記振幅制限手段、前記フィルタリング手段及び前記生成手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品に係る第1の実施形態によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
尚、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラム製品に係る第1の実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本発明のコンピュータ読取可能な媒体内のコンピュータプログラム製品の第2の実施形態は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得する振幅制限手段と、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するフィルタリング手段と、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段と、前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段とを備える再生装置(即ち、上述した本発明の再生装置に係る実施形態(但し、その各種態様を含む))に備えられたコンピュータにより実行可能なプログラム命令を明白に具現化し、該コンピュータを、前記読取手段、前記振幅制限手段、前記フィルタリング手段、前記生成手段及び前記再生手段のうち少なくとも一部として機能させる。
本発明のコンピュータプログラム製品に係る第2の実施形態によれば、当該コンピュータプログラム製品を格納するROM、CD−ROM、DVD−ROM、ハードディスク等の記録媒体から、当該コンピュータプログラム製品をコンピュータに読み込めば、或いは、例えば伝送波である当該コンピュータプログラム製品を、通信手段を介してコンピュータにダウンロードすれば、上述した本発明の再生装置に係る実施形態を比較的容易に実施可能となる。更に具体的には、当該コンピュータプログラム製品は、上述した本発明の再生装置に係る実施形態として機能させるコンピュータ読取可能なコード(或いはコンピュータ読取可能な命令)から構成されてよい。
尚、上述した本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態における各種態様に対応して、本発明のコンピュータプログラム製品に係る第2の実施形態も各種態様を採ることが可能である。
本実施形態のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施例から更に明らかにされよう。
以上説明したように、本発明のトラッキング信号生成装置に係る実施形態によれば、読取手段と、振幅制限手段と、フィルタリング手段と、生成手段とを備える。本発明のトラッキング信号生成方法に係る実施形態によれば、読取工程と、振幅制限工程と、フィルタリング工程と、生成工程とを備える。本発明の再生装置に係る実施形態によれば、読取手段と、振幅制限手段と、フィルタリング手段と、生成手段と、再生手段とを備える。本発明の再生方法に係る実施形態によれば、読取工程と、振幅制限工程と、フィルタリング工程と、生成工程と、再生工程とを備える。本発明のコンピュータプログラムに係る各実施形態によれば、コンピュータを本発明のトラッキング信号生成装置、記録装置又は再生装置に係る実施形態として機能させる。従って、例えばDPD法を用いたトラッキング制御を行なう際に、トラッキング信号の精度をより一層向上させることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。尚、以下の実施例では、本発明に係るトラッキング信号生成装置を備える情報記録再生装置を用いて説明を進める。
(1)基本構成
はじめに、図1を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置1の基本構成について説明する。ここに、図1は、本実施例に係る情報記録再生装置1の基本的な構成を概念的に示すブロック図である。尚、情報記録再生装置1は、光ディスク100にデータを記録する機能と、光ディスク100に記録されたデータを再生する機能とを備える。
図1に示すように、情報記録再生装置1は、実際に光ディスク100がローディングされ且つデータの記録やデータの再生が行なわれるディスクドライブ10と、該ディスクドライブ10に対するデータの記録及び再生を制御するパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ20とを備えている。
ディスクドライブ10は、光ディスク100、スピンドルモータ11、光ピックアップ(PU:Pick up)12、信号記録再生手段13、トラッキング制御手段14、CPU15、メモリ16、入出力制御手段17及びバス18を備えて構成されている。また、ホストコンピュータ20は、操作/表示制御手段21、操作ボタン22、表示パネル23、CPU25、メモリ26、入出力制御手段27及びバス28を備えて構成される。
スピンドルモータ11は光ディスク100を回転及び停止させるもので、光ディスク100へのアクセス時に動作する。より詳細には、スピンドルモータ11は、図示しないサーボユニット等によりスピンドルサーボを受けつつ所定速度で光ディスク100を回転及び停止させるように構成されている。
光ピックアップ12は、光ディスク100への記録再生を行うために、例えばレーザダイオード(LD:Laser Diode)121と、本発明における「読取手段」の一具体例を構成しているフォトディテクタ(PD:Photo Detector)122と、図示しないコリメータレンズや対物レンズ等から構成される。より詳細には、データの記録時には、レーザダイオード121は、光ディスク100に対してレーザ光LBを、所定の記録パワーで且つ変調させながら照射する。その結果、光ディスク100の記録面上に、データに応じたデータパターンが形成される。他方、データの再生時には、レーザダイオード121は、光ディスク100に対してレーザ光LBを、所定の再生パワーで照射する。照射されたレーザ光LBは、光ディスク100の記録面において反射する。その反射光がフォトディテクタ122において受光されることで、データが再生される。
尚、フォトディテクタ122は、その受光領域が、レーザ光LBの進行方向(言い換えれば、光ディスク100の回転方向)及びレーザ光LBの進行方向と略直交する方向(言い換えれば、光ディスク100の半径方向であって、トラッキングの方法)の夫々に沿って分割された4分割フォトディテクタである。より具体的には、フォトディテクタ122は、分割フォトディテクタ122A、分割フォトディテクタ122B、分割フォトディテクタ122C及び分割ディテクタ122Dを備えている。
信号記録再生手段13は、CPU15の制御を受けながらスピンドルモータ11と光ピックアップ12を制御することで、光ディスク100に対して記録再生を行う。より具体的には、信号記録再生手段13は、例えば、レーザダイオードドライバ(LDドライバ)及びヘッドアンプ等によって構成されている。レーザダイオードドライバは、例えば駆動信号を生成し、光ピックアップ12内に設けられたレーザダイオード121を駆動する。ヘッドアンプは、光ピックアップ12内に設けられたフォトディテクタ122の出力信号(即ち、レーザ光の反射光を示す信号であって、読取信号)を増幅し、該増幅した信号を出力する。
トラッキング制御手段14は、光ピックアップ12のトラッキング制御を行なう。より具体的には、トラッキング制御手段14は、フォトディテクタ122の出力信号に基づいて、トラッキング信号(言い換えれば、トラッキングエラー信号)を生成する。更に、トラッキング制御手段14は、生成されたトラッキング信号を、光ピックアップ12のトラッキング方向の移動を実現するためのアクチュエータ(不図示)に出力する。その結果、不図示のアクチュエータは、トラッキング制御手段14から出力されるトラッキング信号TEに基づいて、光ピックアップ12をトラッキング方向に沿って移動させる。本実施例においては、トラッキング制御手段14は、DPD(Differential Phase Detection)法を利用してトラッキング信号を生成している。尚、トラッキング信号TEの具体的な生成動作については、後に詳述する(図2等参照)。
CPU15は、信号記録再生手段13、トラッキング制御手段14、メモリ16及び入出力制御手段17と、バス18を介して接続され、信号記録再生手段13、トラッキング制御手段14、メモリ16及び入出力制御手段17に指示を行うことで、ディスクドライブ10全体の制御を行う。通常、CPU15が動作するためのソフトウェア又はファームウェアは、メモリ16に格納されている。
メモリ16は、記録動作や再生動作に用いられるデータのバッファ領域や信号記録再生手段13で使用できるデータに変換する時の中間バッファとして使用される領域等であって、ディスクドライブ10におけるデータ処理全般において使用される。また、メモリ16は、情報記録再生装置1の動作を行うためのプログラム(即ち、ファームウェア)が格納されるROM領域と、記録動作や再生動作に用いられるデータが一時的に格納されたりファームウェア等の動作に必要な変数等が格納されたりするRAM領域などから構成される。
入出力制御手段17は、ディスクドライブ10に対する外部からのデータ入出力を制御する。SCSIやATAPIなどのインタフェースを介してディスクドライブ10と接続されている外部のホストコンピュータ20から発行されるドライブ制御命令は、入出力制御手段17を介してCPU15に伝達される。また、記録動作や再生動作に用いられるデータも同様に、入出力制御手段17を介して、ホストコンピュータ20とやり取りされる。
操作/表示制御手段21は、ホストコンピュータ20に対する動作指示受付と表示を行うもので、例えば記録又は再生といった操作ボタン22による指示をCPU25に伝える。CPU25は、操作/表示制御手段21からの指示情報を元に、入出力制御手段27を介して、ディスクドライブ10に対して制御命令(コマンド)を送信し、ディスクドライブ10全体を制御する。同様に、CPU25は、ディスクドライブ10に対して、動作状態をホストに送信するように要求するコマンドを送信することができる。これにより、記録中や再生中といったディスクドライブ10の動作状態が把握できるため、CPU25は、操作/表示制御手段21を介して蛍光管やLCDなどの表示パネル23にディスクドライブ10の動作状態を出力することができる。
メモリ26は、ホストコンピュータ20が使用する内部記憶装置であり、例えばBIOS(Basic Input/Output System)等のファームウェアプログラムが格納されるROM領域、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラム等の動作に必要な変数等が格納されるRAM領域などから構成される。また、入出力制御手段27を介して、図示しないハードディスク等の外部記憶装置に接続されていてもよい。
以上説明した、ディスクドライブ10とホストコンピュータ20を組み合わせて使用する一具体例は、映像を再生するプレーヤ機器等の家庭用機器である。このプレーヤ機器は、テレビなど外部表示機器にディスクから再生した映像信号を出力する機器である。メモリ26に格納されたプログラムをCPU25で実行させることでプレーヤ機器としての動作を行っている。また、別の具体例では、ディスクドライブ10はディスクドライブ(以下、適宜ドライブと称す)であり、ホストコンピュータ20はパーソナルコンピュータやワークステーションである。パーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ20とディスクドライブ10は、SCSIやATAPIといった入出力制御手段17及び27を介して接続されており、ホストコンピュータ20にインストールされているソフトウェア等のアプリケーションが、ディスクドライブ10を制御する。
(2)トラッキング信号の具体的な生成動作例
続いて、図2を参照しながら、本実施例に係る情報記録再生装置1におけるトラッキング信号TEの具体的な生成動作例について説明を進める。ここに、図2は、本実施例に係る情報記録再生装置1におけるトラッキング信号TEの具体的な生成動作例の流れを概念的に示すフローチャートである。
図2に示すように、まず、光ピックアップ12が備えるフォトディテクタ122の出力である読取信号RRFが、トラッキング制御手段14に対して出力される(ステップS101)。
続いて、トラッキング制御手段14の動作により、読取信号RRFに対して、振幅制限処理が行われる(ステップS102)。つまり、読取信号RRFの振幅レベルが、所定の振幅制限値にて制限される。具体的には、読取信号RRFのうち振幅レベルが振幅制限値の上限よりも大きい又は下限より小さい信号成分は、振幅レベルが振幅制限値の上限又は下限に制限される。他方、読取信号RRFのうち振幅レベルが振幅制限値の上限以下且つ下限以上である信号成分は、振幅レベルが制限されることはない。このように振幅制限処理が行われることで、振幅制限信号RLIMが生成される。
続いて、トラッキング制御手段14の動作により、振幅制限信号RLIMに対して、高域強調フィルタリング処理が行われる(ステップS103)。ここでの高域強調フィルタリング処理は、例えば、振幅制限信号RLIM中における最もランレングスが短いデータパターンに(例えば、光ディスク100がDVDであればランレングス3Tのデータパターンであり、光ディスク100がBlu−ray Discであればランレングス2Tのデータパターン)に対応する信号成分付近の信号レベルを増大させる処理である。その結果、等化補正信号Rが生成される。
その後、トラッキング制御手段14の動作により、等化補正信号Rに対して、位相比較処理が行われる(ステップS104)。その結果、DPD信号RDPDが生成される(ステップS105)。
その後、DPD信号RDPDに基づいて、トラッキング信号TEが生成される(ステップS106)。例えば、DPD信号に対して高域信号成分が除去されることで、トラッキング信号TEが生成される。その後、トラッキング信号TEに基づいて、トラッキング制御が実際に行なわれる。
(3)トラッキング制御手段の第1の構成例
続いて、図3を参照して、上述したトラッキング信号TEの生成動作を行うトラッキング制御手段14の第1の構成例について説明する。ここに、図3は、トラッキング制御手段14の第1の構成例を概念的に示すブロック図である。尚、図3に示す第1の構成例に係るトラッキング制御手段14は、DPD法のうちDPDダイレクト(direct)法を用いて、トラッキング信号TEを生成している。
図3に示すように、トラッキング制御手段14は、分割フォトディテクタ122Aに対応するコンデンサ141−1及びリミットイコライザ142−1と、分割フォトディテクタ122Bに対応するコンデンサ141−2及びリミットイコライザ142−2と、分割フォトディテクタ122Cに対応するコンデンサ141−3及びリミットイコライザ142−3と、分割ディテクタ122Dに対応するコンデンサ141−4及びリミットイコライザ142−4と、位相比較器143−1と、位相比較器143−2と、加算器144−1と、加算器144−2と、加算器144−3とを備えている。
分割フォトディテクタ122Aの出力である読取信号RRF−Aに対しては、対応するコンデンサ141において低域信号成分が除去された後、対応するリミットイコライザ142−1において振幅制限処理及び高域強調フィルタリング処理が行われる。その結果生成される等化補正信号RH−Aは、位相比較器143−1に出力される。
同様に、分割フォトディテクタ122Bの出力である読取信号RRF−Bに対しては、対応するコンデンサ141において低域信号成分が除去された後、対応するリミットイコライザ142−2において振幅制限処理及び高域強調フィルタリング処理が行われる。その結果生成される等化補正信号RH−Bは、位相比較器143−1に出力される。
同様に、分割フォトディテクタ122Cの出力である読取信号RRF−Cに対しては、対応するコンデンサ141において低域信号成分が除去された後、対応するリミットイコライザ142−3において振幅制限処理及び高域強調フィルタリング処理が行われる。その結果生成される等化補正信号RH−Cは、位相比較器143−2に出力される。
同様に、分割フォトディテクタ122Dの出力である読取信号RRF−Dに対しては、対応するコンデンサ141において低域信号成分が除去された後、対応するリミットイコライザ142−4において振幅制限処理及び高域強調フィルタリング処理が行われる。その結果生成される等化補正信号RH−Dは、位相比較器143−2に出力される。
ここで、図4を参照して、リミットイコライザ142−1の基本構成について説明する。ここに、図4は、リミットイコライザ142−1の基本構成を概念的に示すブロック図である。尚、図4においては、リミットイコライザ142−1の基本構成を説明しているが、リミットイコライザ142−2、リミットイコライザ142−3及び142−4も同様の構成を有している。
図4に示すように、リミットイコライザ142−1は、正入力端子が接地されたオペアンプ1421と、オペアンプ1421の負入力端子に一方の端部が接続されると共に読取信号が入力する端子に他方の端部が接続される抵抗1422と、オペアンプ1421の出力端子と負入力端子との間に接続される抵抗1423と、オペアンプ1421の出力端子と負入力端子との間に接続されると共に出力端子から負入力端子へ向かう方向が順方向に設定されるダイオード1424と、オペアンプ1421の出力端子と負入力端子との間に接続されると共に負入力端子から出力端子へ向かう方向が順方向に設定されるダイオード1425とを備える振幅制限ブロックを備える。また、リミットイコライザ142−1は、振幅制限ブロックの出力に対して高域強調フィルタリングを行うためのフィルタ1426を備える高域強調フィルタリングブロックを備える。
このような構成を備えるリミットイコライザ142−1では、振幅制限ブロックにより、読取信号RRF−Aに対して振幅制限処理が行われ、且つ広域強調フィルタリングブロックにより、振幅制限ブロックの出力である振幅制限信号RLIM−Aに対して高域強調フィルタリング処理が行われる。その結果、等化補正信号RH−Aが出力される。
尚、図4における説明では、アナログ信号を処理するリミットイコライザ142−1について説明している。しかしながら、デジタル信号を処理するリミットイコライザ142を用いてもよいことは言うまでもない。特に、デジタル信号を処理するリミットイコライザの詳細については、特許第3459563号等を参照されたい。但し、回路構成が容易になるという点においては、アナログ信号を処理するリミットイコライザ142−1を用いることが好ましい。
再び図3において、位相比較器143−1において、リミットイコライザ142−1の出力である等化補正信号RH−Aの位相と、リミットイコライザ142−2の出力である等化補正信号RH−Bの位相とが比較される。つまり、4つの分割フォトディテクタのうちレーザ光LBの進行方向側とは反対側(つまり、後行側)に位置する分割フォトディテクタ122A及び122Bに対応する等化補正信号RH−Aの位相と等化補正信号RH−Bの位相とが比較される。
同様に、位相比較器143−2において、リミットイコライザ142−3の出力である等化補正信号RH−Cの位相と、リミットイコライザ142−4の出力である等化補正信号RH−Cの位相とが比較される。つまり、4つの分割フォトディテクタのうちレーザ光LBの進行方向側(つまり、先行側)に位置する分割フォトディテクタ122C及び122Dに対応する等化補正信号RH−Cの位相と等化補正信号RH−Dの位相とが比較される。
その後、加算器144−1において、位相比較器143−1における進み側(Lead側)の位相比較結果と、位相比較器143−2における進み側の位相比較結果とが加算される。同様に、加算器144−2において、位相比較器143−1における遅れ側(Lag側)の位相比較結果と、位相比較器143−2における遅れ側の位相比較結果とが加算される。
その後、加算器144−3において、位相比較器143−1及び位相比較器143−2の夫々における進み側の位相比較結果の加算値から、位相比較器143−1及び位相比較器143−2の夫々における進み側の位相比較結果の加算値が減算されることにより、DPD信号RDPDが生成される。
尚、リミットイコライザ142−1、リミットイコライザ142−2、リミットイコライザ142−3及びリミットイコライザ142−4が、本発明における「振幅制限手段」及び「フィルタリング手段」の一具体例を構成している。また、位相比較器143−1、位相比較器143−2、加算器144−1、加算器144−2及び加算器144−3が、本発明における「生成手段」の一具体例を構成している。
このように、本実施例においては、読取信号RRFに対して振幅制限処理を行った後に高域強調フィルタリング処理を行っているため、符号間干渉の影響を増加させることなく、読取信号RRFの高域強調を行うことができる。つまり、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分をノイズ成分に埋もれさせることなく、読取信号RRFの高域強調を行うことができる。そして、高域強調の結果生成される等化補正信号Rの位相を比較することでDPD信号RDPD(更には、トラッキング信号TE)を生成することができるため、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分をも有効に利用して、トラッキング信号TEを生成することができる。
仮に、読取信号RRFに対して振幅制限処理を行うことなく高域強調フィルタリング処理を行うとすれば(つまり、リミットイコライザ142に代えて、通常の単なるイコライザを使用する構成においては)、符号間干渉の影響が増加してしまい、その結果、生成されるトラッキング信号TEの精度が悪化してしまいかねない。このような不都合を回避するために、上述した特許文献1に開示された手法では、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分を除去している。しかしながら、ランレングスが相対的に短いデータパターンの出現確率が相対的に高いことが一般に知られている。
ここで、図5を参照して、ランレングス毎のデータパターンの出現確率について説明する。ここに、図5は、ランレングス毎のデータパターンの出現確率を示す表である。尚、図5では、光ディスク100の一具体例として、ランレングスが3Tから11T及び14Tのデータパターンを採用しているDVDと、ランレングスが2Tから9Tのデータパターンを採用しているBlu−ray Discについての出現確率を示している。
図5には、光ディスク100の一具体例であるBlu−ray Discにランダムデータを記録した場合の、1ECCブロック中の各ランレングスのデータパターンの、ランレングスを考慮しない出現確率(T出現確率)が示されている。図5に示すように、1ECCブロック中においては、ランレングスが2Tのデータパターンの出現確率は約38%であり、ランレングスが3Tのデータパターンの出現確率は約25%であり、ランレングスが4Tのデータパターンの出現確率は約16%であり、ランレングスが5Tのデータパターンの出現確率は約10%であり、ランレングスが6Tのデータパターンの出現確率は約6%であり、ランレングスが7Tのデータパターンの出現確率は約3%であり、ランレングスが8Tのデータパターンの出現確率は約1.6%であり、ランレングスが9Tのデータパターンの出現確率は約0.35%である。
また、図5には、光ディスク100の一具体例であるBlu−ray Discにランダムデータを記録した場合の、1ECCブロック中の各ランレングスのデータパターンの、ランレングスを考慮した出現確率(サンプル出現確率)が示されている。図5に示すように、1ECCブロック中においては、ランレングスが2Tのデータパターンの出現確率は約23%であり、ランレングスが3Tのデータパターンの出現確率は約22%であり、ランレングスが4Tのデータパターンの出現確率は約19%であり、ランレングスが5Tのデータパターンの出現確率は約15%であり、ランレングスが6Tのデータパターンの出現確率は約10%であり、ランレングスが7Tのデータパターンの出現確率は約6%であり、ランレングスが8Tのデータパターンの出現確率は約3.9%であり、ランレングスが9Tのデータパターンの出現確率は約0.93%である。
尚、ランレングスを考慮しない出現確率とは、各ランレングスのデータパターンの出現確率を算出する際の重み付けが、各ランレングスにおいて同一である出現確率である。つまり、あるランレングスのデータパターンが1つ出現すれば、その出現回数が1回とカウントされる場合の出現確率を示している。他方で、ランレングスを考慮した出現確率とは、各ランレングスのデータパターンの出現確率を算出する際の重み付けが、ランレングスに依存する出現確率である。つまり、あるランレングスのデータパターンが1つ出現すれば、その出現回数がランレングスに応じた回数だけカウントされる場合の出現確率を示している。
更に、図5には、光ディスク100の一具体例であるDVDにランダムデータを記録した場合の、1ECCブロック中の各ランレングスのデータパターンの、ランレングスを考慮しない出現確率が示されている。図5に示すように、1ECCブロック中には、ランレングスが3Tのデータパターンの出現確率は約32%であり、ランレングスが4Tのデータパターンの出現確率は約24%であり、ランレングスが5Tのデータパターンの出現確率は約17%であり、ランレングスが6Tのデータパターンの出現確率は約11.5%であり、ランレングスが7Tのデータパターンの出現確率は約7%であり、ランレングスが8Tのデータパターンの出現確率は約4%であり、ランレングスが9Tのデータパターンの出現確率は約2%であり、ランレングスが10Tのデータパターンの出現確率は約1.3%であり、ランレングスが11Tのデータパターンの出現確率は約0.24%であり、ランレングスが14Tのデータパターンの出現確率は約0.3%である。
また、図5には、光ディスク100の一具体例であるBlu−ray Discにランダムデータを記録した場合の、1ECCブロック中の各ランレングスのデータパターンの、ランレングスを考慮した出現確率(サンプル出現確率)が示されている。図5に示すように、1ECCブロック中においては、ランレングスが3Tのデータパターンの出現確率は約20%であり、ランレングスが4Tのデータパターンの出現確率は約20%であり、ランレングスが5Tのデータパターンの出現確率は約18%であり、ランレングスが6Tのデータパターンの出現確率は約15%であり、ランレングスが7Tのデータパターンの出現確率は約11%であり、ランレングスが8Tのデータパターンの出現確率は約7.3%であり、ランレングスが9Tのデータパターンの出現確率は約4.5%であり、ランレングスが10Tのデータパターンの出現確率は約2.9%であり、ランレングスが11Tのデータパターンの出現確率は約0.56%であり、ランレングスが14Tのデータパターンの出現確率は約0.94%である。
このように、ランレングスが相対的に短いデータパターンの出現確率が相対的に高いため、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分を一律に除去してトラッキング信号TEを生成したとしても、その精度は、必ずしも最適なものになるとは限らない。しかるに、本実施例においては、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分をも有効に利用することで(つまり、除去することなく利用することで)、より精度が向上した(言い換えれば、高品質な)トラッキング信号TEを生成することができる。
ここで、図6を参照して、本実施例に係る情報記録再生装置1のようにリミットイコライザ142を用いて生成されるDPD信号RDPDと、リミットイコライザ142を用いることなく(つまり、通常の単なるイコライザを用いて)生成されたDPD信号RDPDとの夫々の波形について説明する。ここに、図6は、本実施例に係る情報記録再生装置1のようにリミットイコライザ142を用いて生成されるDPD信号RDPDと、リミットイコライザ142を用いることなく(つまり、通常の単なるイコライザを用いて)生成されたDPD信号RDPDとの夫々の波形を概念的に示すグラフである。
図6(a)に示すように、リミットイコライザ142を用いることなく生成されたDPD信号RDPDには、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分に起因したノイズ成分が重畳しており、符号間干渉の影響が増加していることが分かる。このため、DPD信号RDPDの品質が悪化していることが分かる。
他方で、図6(b)に示すように、リミットイコライザ142を用いて生成されたDPD信号RDPDでは、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分に起因したノイズ成分が重畳することが抑制されている。つまり、符号間干渉の影響を増加させることなく、DPD信号RDPDを生成していることが分かる。更には、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分に起因したノイズ成分が重畳することを抑制するのみならず、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分をも有効に利用してDPD信号RDPDを生成しているため、より一層精度が向上したDPD信号RDPD(更には、トラッキング信号TE)を生成することができる。
以上説明したように、本実施例に係る記録再生装置1によれば、例えばDPD法を用いたトラッキング制御を行なう際に、符号間干渉の影響を増加させることなく且つランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分を除去することなく(つまり、ランレングスが相対的に短いデータパターンの信号成分を有効に利用して)、より一層精度が向上したトラッキング信号TEを生成することができる。その結果、トラッキング制御を好適に(言い換えれば、精度良く)行いながら、記録動作や再生動作を行うことができる。
尚、上述した説明では、DPDダイレクト法を用いてトラッキング信号TEを生成する構成について説明しているが、これ以外のDPD法を用いてトラッキング信号TEを生成してもよいことは言うまでもない。以下に、その他の具体例について説明を進める。
(4)トラッキング制御手段の第2の構成例
続いて、図7を参照して、上述したトラッキング信号TEの生成動作を行うトラッキング制御手段14の第2の構成例について説明する。ここに、図7は、トラッキング制御手段14の第2の構成例を概念的に示すブロック図である。尚、図7に示す第2の構成例に係るトラッキング制御手段14aは、DPD法のうちDPDピュア(pure)法を用いて、トラッキング信号TEを生成している。また、上述した第1の構成例に係るトラッキング制御手段14と同一の構成については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明については省略する。
図7に示すように、第2の構成例に係るトラッキング制御手段14aは、分割フォトディテクタ122Aに対応するコンデンサ141−1及びリミットイコライザ142−1と、分割フォトディテクタ122Bに対応するコンデンサ141−2及びリミットイコライザ142−2と、分割フォトディテクタ122Cに対応するコンデンサ141−3及びリミットイコライザ142−3と、分割ディテクタ122Dに対応するコンデンサ141−4及びリミットイコライザ142−4と、位相比較器143と、加算器144−1と、加算器144−2とを備えている。
第2の構成例に係るトラッキング制御手段14aにおいても、第1の構成例に係るトラッキング制御手段14と同様に、リミットイコライザ142−1において等化補正信号RH−Aが生成される。同様に、リミットイコライザ142−2において等化補正信号RH−Bが生成される。同様に、リミットイコライザ142−3において等化補正信号RH−Cが生成される。同様に、リミットイコライザ142−4において等化補正信号RH−Dが生成される。
その後、加算器144−1において、リミットイコライザ142−1の出力である等化補正信号RH−Aと、リミットイコライザ142−3の出力である等化補正信号RH−Cとが加算される。つまり、4つの分割フォトディテクタのうち対角する位置に存在する2つの分割フォトディテクタ(つまり、分割フォトディテクタ122A及び122C)に対応する等化補正信号RH−Aと等化補正信号RH−Cとが加算される。
同様に、加算器144−2において、リミットイコライザ142−2の出力である等化補正信号RH−Bと、リミットイコライザ142−4の出力である等化補正信号RH−Dとが加算される。つまり、4つの分割フォトディテクタのうち対角する位置に存在する2つの分割フォトディテクタ(つまり、分割フォトディテクタ122B及び122D)に対応する等化補正信号RH−Bと等化補正信号RH−Dとが加算される。
その後、位相比較器143において、等化補正信号RH−Aと等化補正信号RH−Cとを加算することで得られる信号の位相と、等化補正信号RH−Bと等化補正信号RH−Dとを加算することで得られる信号の位相とが比較される。その結果、DPD信号RDPDが生成される。
このような構成を有する第2の構成例においても、第1の構成例において享受することができる各種効果を享受することができる。
(5)トラッキング制御手段の第3の構成例
続いて、図8を参照して、上述したトラッキング信号TEの生成動作を行うトラッキング制御手段14の第3の構成例について説明する。ここに、図8は、トラッキング制御手段14の第3の構成例を概念的に示すブロック図である。尚、図8に示す第3の構成例に係るトラッキング制御手段14bは、DPD法のうちDPDピュア(pure)法を用いて、トラッキング信号TEを生成している。また、上述した第2の構成例に係るトラッキング制御手段14aと同一の構成については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明については省略する。
図8に示すように、第3の構成例に係るトラッキング制御手段14bは、分割フォトディテクタ122Aに対応するコンデンサ141−1と、分割フォトディテクタ122Bに対応するコンデンサ141−2と、分割フォトディテクタ122Cに対応するコンデンサ141−3と、分割ディテクタ122Dに対応するコンデンサ141−4と、リミットイコライザ142−1と、リミットイコライザ142−2と、位相比較器143と、加算器144−1と、加算器144−2とを備えている。
第3の構成例に係るトラッキング制御手段14bにおいては、まず、加算器144−1において、4つの分割フォトディテクタのうち対角する位置に存在する2つの分割フォトディテクタ(つまり、分割フォトディテクタ122A及び122C)に対応する読取信号RRF−Aと読取信号RRF−Cとが加算される。その後、該加算により得られる信号がリミットイコライザ142−1に入力され、等化補正信号RH−Aが生成される。
同様に、加算器144−2において、4つの分割フォトディテクタのうち対角する位置に存在する2つの分割フォトディテクタ(つまり、分割フォトディテクタ122B及び122D)に対応する読取信号RRF−Bと読取信号RRF−Dとが加算される。その後、該加算により得られる信号がリミットイコライザ142−2に入力され、等化補正信号RH−Bが生成される。
その後、位相比較器143においては、等化補正信号RH−Aと等化補正信号RH−Cとを加算することで得られる信号の位相と、等化補正信号RH−Bと等化補正信号RH−Dとを加算することで得られる信号の位相とが比較される。その結果、DPD信号RDPDが生成される。
このように、第3の構成例においては、リミットイコライザ142−1及び142−2へ読取信号RRF−A、RRF−B、RRF−C及びRRF−Dを入力する前に、加算器144−1及び144−2において読取信号RRF−A、RRF−B、RRF−C及びRRF−Dの加算が行われる。つまり、リミットイコライザ142−1及び142−2へ読取信号RRF−A、RRF−B、RRF−C及びRRF−Dを入力した後に、加算器144−1及び144−2において等化補正信号RH−A、RH−B、RH−C及びRH−Dの加算が行われる第2の構成例と比較して、リミットイコライザ142−1及び142−2と加算器144−1及び144−2との配列が逆になっている。このような構成を有する第3の構成例においても、第1の構成例において享受することができる各種効果を享受することができる。
(6)トラッキング制御手段の第4の構成例
続いて、図9を参照して、上述したトラッキング信号TEの生成動作を行うトラッキング制御手段14の第4の構成例について説明する。ここに、図9は、トラッキング制御手段14の第4の構成例を概念的に示すブロック図である。尚、図9に示す第4の構成例に係るトラッキング制御手段14cは、DPD法のうちDPDクアッド(quad)法を用いて、トラッキング信号TEを生成している。また、上述した第1の構成例に係るトラッキング制御手段14と同一の構成については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明については省略する。
図9に示すように、第4の構成例に係るトラッキング制御手段14cは、分割フォトディテクタ122Aに対応するコンデンサ141−1及びリミットイコライザ142−1と、分割フォトディテクタ122Bに対応するコンデンサ141−2及びリミットイコライザ142−2と、分割フォトディテクタ122Cに対応するコンデンサ141−3及びリミットイコライザ142−3と、分割ディテクタ122Dに対応するコンデンサ141−4及びリミットイコライザ142−4と、リミットイコライザ142−5と、位相比較器143−1と、位相比較器143−2と、位相比較器143−3と、位相比較器143−4と、加算器144−1と、加算器144−2と、加算器144−3と、加算器144−4とを備えている。
第4の構成例に係るトラッキング制御手段14cにおいても、第1の構成例に係るトラッキング制御手段14と同様に、リミットイコライザ142−1において等化補正信号RH−Aが生成される。同様に、リミットイコライザ142−2において等化補正信号RH−Bが生成される。同様に、リミットイコライザ142−3において等化補正信号RH−Cが生成される。同様に、リミットイコライザ142−4において等化補正信号RH−Dが生成される。
また、リミットイコライザ142−1、142−2、142−3142−4における動作と並行して、加算器144−4において、4つの分割フォトディテクタ(つまり、分割フォトディテクタ122A、122B、122C及び122D)に対応する読取信号RRF−A、RRF−B、RRF−C及びRRF−Dの夫々が加算される。更に、リミットイコライザ142−5に、読取信号RRF−A、RRF−B、RRF−C及びRRF−Dの夫々が加算されることで得られる信号RRF−SUMが入力され、等化補正信号RH−SUMが生成される。
その後、比較器143−1において、リミットイコライザ142−1の出力である等化補正信号RH−Aの位相と、リミットイコライザ142−5の出力である等化補正信号RH−SUMの位相とが比較される。同様に、比較器143−2において、リミットイコライザ142−2の出力である等化補正信号RH−Bの位相と、リミットイコライザ142−5の出力である等化補正信号RH−SUMの位相とが比較される。同様に、比較器143−3において、リミットイコライザ142−3の出力である等化補正信号RH−Cの位相と、リミットイコライザ142−5の出力である等化補正信号RH−SUMの位相とが比較される。同様に、比較器143−4において、リミットイコライザ142−4の出力である等化補正信号RH−Dの位相と、リミットイコライザ142−5の出力である等化補正信号RH−SUMの位相とが比較される。
その後、加算器144−1において、位相比較器143−1における位相比較結果と、位相比較器143−3における位相比較結果とが加算される。同様に、加算器144−2において、位相比較器143−2における位相比較結果と、位相比較器143−4における位相比較結果とが加算される。
その後、加算器144−3において、位相比較器143−1及び位相比較器143−3の夫々における位相比較結果の加算値から、位相比較器143−2及び位相比較器143−4の夫々における位相比較結果の加算値が減算されることにより、DPD信号RDPDが生成される。
このような構成を有する第4の構成例においても、第1の構成例において享受することができる各種効果を享受することができる。
(7)トラッキング制御手段の第5の構成例
続いて、図10を参照して、上述したトラッキング信号TEの生成動作を行うトラッキング制御手段14の第5の構成例について説明する。ここに、図10は、トラッキング制御手段14の第5の構成例を概念的に示すブロック図である。尚、図10に示す第5の構成例に係るトラッキング制御手段14dは、DPD法のうちDPDクアッド(quad)法を用いて、トラッキング信号TEを生成している。また、上述した第1の構成例に係るトラッキング制御手段14と同一の構成については、同一の参照符号を付して、その詳細な説明については省略する。
図10に示すように、第5の構成例に係るトラッキング制御手段14dは、分割フォトディテクタ122Aに対応するコンデンサ141−1及びリミットイコライザ142−1と、分割フォトディテクタ122Bに対応するコンデンサ141−2及びリミットイコライザ142−2と、分割フォトディテクタ122Cに対応するコンデンサ141−3及びリミットイコライザ142−3と、分割ディテクタ122Dに対応するコンデンサ141−4及びリミットイコライザ142−4と、位相比較器143−1と、位相比較器143−2と、位相比較器143−3と、位相比較器143−4と、加算器144−1と、加算器144−2と、加算器144−3と、加算器144−4とを備えている。
第4の構成例に係るトラッキング制御手段14cにおいても、第1の構成例に係るトラッキング制御手段14と同様に、リミットイコライザ142−1において等化補正信号RH−Aが生成される。同様に、リミットイコライザ142−2において等化補正信号RH−Bが生成される。同様に、リミットイコライザ142−3において等化補正信号RH−Cが生成される。同様に、リミットイコライザ142−4において等化補正信号RH−Dが生成される。
その後、加算器144−4において、4つのリミットイコライザ142−1、142−2、142−3及び142−4の夫々から出力される等化補正信号RH−A、RH−B、RH−C及びRH−Dの夫々が加算される。その結果、合算された等化補正信号RH−SUMが生成される。
その後、比較器143−1において、リミットイコライザ142−1の出力である等化補正信号RH−Aの位相と、加算器144−4の出力である等化補正信号RH−SUMの位相とが比較される。同様に、比較器143−2において、リミットイコライザ142−2の出力である等化補正信号RH−Bの位相と、加算器144−4の出力である等化補正信号RH−SUMの位相とが比較される。同様に、比較器143−3において、リミットイコライザ142−3の出力である等化補正信号RH−Cの位相と、加算器144−4の出力である等化補正信号RH−SUMの位相とが比較される。同様に、比較器143−4において、リミットイコライザ142−4の出力である等化補正信号RH−Dの位相と、加算器144−4の出力である等化補正信号RH−SUMの位相とが比較される。
その後、加算器144−1において、位相比較器143−1における位相比較結果と、位相比較器143−3における位相比較結果とが加算される。同様に、加算器144−2において、位相比較器143−2における位相比較結果と、位相比較器143−4における位相比較結果とが加算される。
その後、加算器144−3において、位相比較器143−1及び位相比較器143−3の夫々における位相比較結果の加算値から、位相比較器143−2及び位相比較器143−4の夫々における位相比較結果の加算値が減算されることにより、DPD信号RDPDが生成される。
このように、第5の構成例においては、リミットイコライザ142−1、142−2、142−3及び142−4の出力である等化補正信号RH−A、RH−B、RH−C及びRH−Dを、加算器144−4において加算している。つまり、リミットイコライザ142−1、142−2、142−3及び142−4への入力である読取信号RRF−A、RRF−B、RRF−C及びRRF−Dを、加算器144−4において加算する第4の構成例と比較して、リミットイコライザ142−1、142−2、142−3及び142−4と加算器144−4との配列が逆になっている。加えて、第5の構成例においては、第4の構成例と比較して、リミットイコライザ142の数を削減することができる。このような構成を有する第5の構成例においても、第1の構成例において享受することができる各種効果を享受することができる。
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨或いは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うトラッキング信号生成装置及び方法、記録装置及び方法、再生装置及び方法、並びにコンピュータプログラムもまた本発明の技術的範囲に含まれるものである。

Claims (10)

  1. DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成装置であって、
    記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、
    前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得し、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するリミットイコライザと、
    前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段と
    を備えることを特徴とするトラッキング信号生成装置。
  2. 前記読取手段は、前記レーザ光の進行方向及び前記レーザ光の進行方向と交わる方向の夫々に沿って分割された4つの受光領域において前記反射光を受光することで、4つの読取信号を取得し、
    前記リミットイコライザは、前記4つの読取信号の夫々又は該4つの読取信号に対して所定の演算処理を施すことで得られる信号の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して前記振幅制限信号を取得することを特徴とする請求の範囲第1項に記載のトラッキング信号生成装置。
  3. 前記リミットイコライザは、前記4つの読取信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、4つの前記振幅制限信号を取得し、
    前記リミットイコライザは、前記4つの振幅制限信号の夫々に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで4つの前記等化補正信号を取得し、
    前記生成手段は、前記位相比較処理として、(i)前記4つの受光領域のうち前記レーザ光の進行方向側に位置する2つの受光領域に対応する2つの前記等化補正信号の位相を比較すると共に、(ii)前記4つの受光領域のうち前記レーザ光の進行方向側とは反対側に位置する2つの受光領域に対応する2つの前記等化補正信号の位相を比較するダイレクト方式を用いて前記トラッキング信号を生成していることを特徴とする請求の範囲第2項に記載のトラッキング信号生成装置。
  4. 前記リミットイコライザは、前記4つの読取信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、4つの前記振幅制限信号を取得し、
    前記リミットイコライザは、前記4つの振幅制限信号の夫々に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで4つの前記等化補正信号を取得し、
    前記生成手段は、前記位相比較処理として、(i)前記4つの受光領域のうち第1の対角する位置にある2つの受光領域に対応する2つの前記等化補正信号を加算することで得られる信号の位相と、(ii)前記4つの受光領域のうち第2の対角する位置にある2つの受光領域に対応する2つの前記等化補正信号を加算することで得られる信号の位相とを比較するピュア方式を用いて前記トラッキング信号を生成することを特徴とする請求の範囲第2項に記載のトラッキング信号生成装置。
  5. 前記リミットイコライザは、前記4つの受光領域のうち第1の対角する位置にある2つの受光領域に対応する2つの前記読取信号を加算することで得られる信号及び前記4つの受光領域のうち第2の対角する位置にある2つの受光領域に対応する2つの前記読取信号を加算することで得られる信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、2つの前記振幅制限信号を取得し、
    前記リミットイコライザは、前記2つの振幅制限信号の夫々に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで2つの前記等化補正信号を取得し、
    前記生成手段は、前記位相比較処理として、前記2つの等化補正信号の位相を比較するピュア方式を用いて前記トラッキング信号を生成することを特徴とする請求の範囲第2項に記載のトラッキング信号生成装置。
  6. 前記リミットイコライザは、前記4つの読取信号及び該4つの読取信号を加算することで得られる信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、5つの前記振幅制限信号を取得し、
    前記リミットイコライザは、前記5つの振幅制限信号に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで5つの前記等化補正信号を取得し、
    前記生成手段は、(i)前記4つの読取信号に対応する4つの前記等化補正信号の夫々の位相と、前記4つの読取信号を加算することで得られる前記信号に対応する前記等化補正信号の位相とを比較するクアッド方式を用いて前記トラッキング信号を生成することを特徴とする請求の範囲第2項に記載のトラッキング信号生成装置。
  7. 前記リミットイコライザは、前記4つの読取信号の夫々の振幅レベルを前記振幅制限値にて制限して、4つの前記振幅制限信号を取得し、
    前記リミットイコライザは、前記4つの振幅制限信号に対して前記高域強調フィルタリング処理を施すことで4つの前記等化補正信号を取得し、
    前記生成手段は、(i)前記4つの前記等化補正信号の夫々の位相と、前記4つの等化補正信号を加算することで得られる信号の位相とを比較するクアッド方式を用いて前記トラッキング信号を生成することを特徴とする請求の範囲第2項に記載のトラッキング信号生成装置。
  8. DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、
    前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、
    前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得し、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するリミットイコライザと、
    前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段と、
    前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段と
    を備えることを特徴とする再生装置。
  9. DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成するトラッキング信号生成装置であって、記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得し、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するリミットイコライザと、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段とを備えるトラッキング信号生成装置に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、
    該コンピュータを、前記読取手段、前記リミットイコライザ及び前記生成手段の少なくとも一部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  10. DPD(Differential Phase Detection)法を利用したトラッキング制御を行なうためのトラッキング信号を生成しながら記録媒体に記録されたデータを再生する再生装置であって、前記記録媒体に照射されるレーザ光の反射光を読み取ることで得られる読取信号を取得する読取手段と、前記読取信号の振幅レベルを所定の振幅制限値にて制限することで振幅制限信号を取得し、前記振幅制限信号に対して高域強調フィルタリング処理を施すことで等化補正信号を取得するリミットイコライザと、前記等化補正信号に対して位相比較処理を施すことで、前記トラッキング信号を生成する生成手段と、前記生成されたトラッキング信号に基づいて前記トラッキング制御を行ないながら、前記記録媒体に記録されたデータを再生する再生手段とを備える再生装置に備えられたコンピュータを制御するコンピュータプログラムであって、
    該コンピュータを、前記読取手段、前記リミットイコライザ、前記生成手段及び前記再生手段の少なくとも一部として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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