JPH11213403A - トラッキングサーボ方法及び光ディスク装置 - Google Patents
トラッキングサーボ方法及び光ディスク装置Info
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- JPH11213403A JPH11213403A JP1020498A JP1020498A JPH11213403A JP H11213403 A JPH11213403 A JP H11213403A JP 1020498 A JP1020498 A JP 1020498A JP 1020498 A JP1020498 A JP 1020498A JP H11213403 A JPH11213403 A JP H11213403A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 装置外部から外乱振動が加えられた場合にも
正常な再生動作が実行できるトラッキングサーボ方法及
び光ディスク装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 光ディスク装置に外部から所定値以上の
振動が加えられたことを検知し、当該検知信号に基づい
て前記光ディスク１６の回転周波数領域のゲインを増加
させる動作を中止すると共に、前記サーボ制御のサーボ
帯域全体のゲインを増大させる
正常な再生動作が実行できるトラッキングサーボ方法及
び光ディスク装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 光ディスク装置に外部から所定値以上の
振動が加えられたことを検知し、当該検知信号に基づい
て前記光ディスク１６の回転周波数領域のゲインを増加
させる動作を中止すると共に、前記サーボ制御のサーボ
帯域全体のゲインを増大させる
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は回転記録媒体に対す
るサーボ方式にかかわり、特に光ディスク装置における
トラッキングサーボ方法及び光ディスク装置に関する。
るサーボ方式にかかわり、特に光ディスク装置における
トラッキングサーボ方法及び光ディスク装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】回転記録媒体として光ディスクはオーデ
ィオ用ＣＤをはじめとして、ＣＤ−ＲＯＭ、追記型光デ
ィスク、書換え可能な光磁気ディスク装置などがすでに
実用化されており、各方面への応用と高性能化への開発
が活発に行われている。
ィオ用ＣＤをはじめとして、ＣＤ−ＲＯＭ、追記型光デ
ィスク、書換え可能な光磁気ディスク装置などがすでに
実用化されており、各方面への応用と高性能化への開発
が活発に行われている。
【０００３】この光ディスクは情報トラックピッチが非
常に狭いため、正確に情報を再生するためには高精度の
サーボ装置が必要とされている。最近ではコンピュータ
用のデータ再生装置としてＣＤ−ＲＯＭ駆動装置がマル
チメディアの中心的存在として注目をあびているが、画
像データのような大量データを扱うアプリケーションソ
フトの増加に応じて高速化のニーズが高まり、現在では
従来の音楽再生速度の数倍の回転速度で情報再生可能な
駆動装置が開発されてきている。このようなディスクが
高速回転を行う駆動装置におけるサーボ装置において
は、結果的にはいわゆるサーボ帯域を高くすることによ
ってディスクの回転周波数領域のループ利得を確保する
ような設計が行われている。
常に狭いため、正確に情報を再生するためには高精度の
サーボ装置が必要とされている。最近ではコンピュータ
用のデータ再生装置としてＣＤ−ＲＯＭ駆動装置がマル
チメディアの中心的存在として注目をあびているが、画
像データのような大量データを扱うアプリケーションソ
フトの増加に応じて高速化のニーズが高まり、現在では
従来の音楽再生速度の数倍の回転速度で情報再生可能な
駆動装置が開発されてきている。このようなディスクが
高速回転を行う駆動装置におけるサーボ装置において
は、結果的にはいわゆるサーボ帯域を高くすることによ
ってディスクの回転周波数領域のループ利得を確保する
ような設計が行われている。
【０００４】しかし、一般的にサーボ帯域を高くするこ
とは、サーボ信号と無関係なノイズやディスクの傷に過
敏に反応してサーボ系の安定性を損なったり、無駄な電
力損失によってピックアップのアクチュエータや回路の
発熱を招いたり、低消費電力化ができないといったよう
な問題を有していた。
とは、サーボ信号と無関係なノイズやディスクの傷に過
敏に反応してサーボ系の安定性を損なったり、無駄な電
力損失によってピックアップのアクチュエータや回路の
発熱を招いたり、低消費電力化ができないといったよう
な問題を有していた。
【０００５】そこで、前記のような問題点を解決するた
めに、図４のようなサーボ装置が考えられる。
めに、図４のようなサーボ装置が考えられる。
【０００６】図４は従来の光ディスク装置のトラッキン
グサーボ装置のブロック図である。図４において１は光
ピックアップ、２はディスク回転用のスピンドルモー
タ、３は位相補償フィルタ、４は増幅器、５はドライ
バ、６は繰り返し補償器、７はローパスフィルタ、８は
Ａ／Ｄ変換器、９はメモリ、１０はＤ／Ａ変換器、１１
は加算器、１２はスピンドルモータ制御回路、１３はＲ
Ｆアンプ、１４は振動検出回路、１５はコントローラ、
１６は光ディスクである。
グサーボ装置のブロック図である。図４において１は光
ピックアップ、２はディスク回転用のスピンドルモー
タ、３は位相補償フィルタ、４は増幅器、５はドライ
バ、６は繰り返し補償器、７はローパスフィルタ、８は
Ａ／Ｄ変換器、９はメモリ、１０はＤ／Ａ変換器、１１
は加算器、１２はスピンドルモータ制御回路、１３はＲ
Ｆアンプ、１４は振動検出回路、１５はコントローラ、
１６は光ディスクである。
【０００７】以下図４を用いて従来の光ディスク装置に
おけるトラッキングサーボ装置の動作について説明す
る。光ディスク１６がスピンドルモータ制御回路１２お
よびスピンドルモータ２によって回転制御され、また光
ピックアップ１より検出された光学信号を基にＲＦアン
プ１３によって生成されたトラッキングエラー信号は繰
り返し補償器６によって光ディスク１６の回転周波数領
域のゲインを増幅される。このトラッキングエラー信号
のゲイン増幅の後に、サーボループを安定化させる位相
補償フィルタ３とサーボ帯域全体における必要ゲイン確
保のための増幅器４を通り、ドライバ５によって光ピッ
クアップ１のトラッキングアクチュエータ駆動のための
駆動信号に変換され出力される。
おけるトラッキングサーボ装置の動作について説明す
る。光ディスク１６がスピンドルモータ制御回路１２お
よびスピンドルモータ２によって回転制御され、また光
ピックアップ１より検出された光学信号を基にＲＦアン
プ１３によって生成されたトラッキングエラー信号は繰
り返し補償器６によって光ディスク１６の回転周波数領
域のゲインを増幅される。このトラッキングエラー信号
のゲイン増幅の後に、サーボループを安定化させる位相
補償フィルタ３とサーボ帯域全体における必要ゲイン確
保のための増幅器４を通り、ドライバ５によって光ピッ
クアップ１のトラッキングアクチュエータ駆動のための
駆動信号に変換され出力される。
【０００８】スピンドルモータ２からは、例えばスピン
ドルモータ２に備えられて回転制御に用いられているホ
ール素子の出力をもとに生成されたエンコーダパルス信
号が出力される。繰り返し補償器６のメモリ９は、エン
コーダパルス信号のタイミングで繰り返し補償器６の出
力段の信号をＡ／Ｄ変換器８によってサンプルしてメモ
リ９に保存すると同時に、スピンドルモータ２の１回転
前にサンプルして保存されたデータをＤ／Ａ変換器１０
にて出力し、加算器１１によってトラッキングエラー信
号に加算して出力する処理を行う。
ドルモータ２に備えられて回転制御に用いられているホ
ール素子の出力をもとに生成されたエンコーダパルス信
号が出力される。繰り返し補償器６のメモリ９は、エン
コーダパルス信号のタイミングで繰り返し補償器６の出
力段の信号をＡ／Ｄ変換器８によってサンプルしてメモ
リ９に保存すると同時に、スピンドルモータ２の１回転
前にサンプルして保存されたデータをＤ／Ａ変換器１０
にて出力し、加算器１１によってトラッキングエラー信
号に加算して出力する処理を行う。
【０００９】このような繰り返し補償器６を用いること
によって、ローパスフィルタ７によってフィルタリング
された低周波数信号である光ディスク１６の回転周波数
領域のみのゲインを増幅することができ、前記フィルタ
リングにより通過を阻止されたサーボ帯域を余分に高く
することなくしてトラッキングエラーを抑圧することが
できる。
によって、ローパスフィルタ７によってフィルタリング
された低周波数信号である光ディスク１６の回転周波数
領域のみのゲインを増幅することができ、前記フィルタ
リングにより通過を阻止されたサーボ帯域を余分に高く
することなくしてトラッキングエラーを抑圧することが
できる。
【００１０】しかし、このような繰り返し補償器６は光
ディスク１６の回転周波数領域のエラー信号にのみ有効
であり、装置外部からの外乱振動によって発生する光デ
ィスク１６の回転周波数領域以外のエラーを抑圧するこ
とはできない。もしそのような光ディスク１６の回転周
期に同期しないエラー信号を繰り返し補償器６がサンプ
ルして出力すると、かえってエラーが増大するといった
ような誤動作をする可能性がある。そこで、そのような
外乱が装置に与えられた場合は、繰り返し補償器６のサ
ンプル動作を中止する必要がある。振動検出回路１４は
装置外部よりの振動が与えられた時にトラッキングエラ
ー信号に現れる乱れをバンドパスフィルタ回路によって
抽出し、その振幅レベルがある値よりも大きくなった時
に振動検出信号を出力するものである。コントローラ１
５は、振動検出回路１４より振動検出信号が入力されい
ない場合は通常の繰り返し補償器６の動作を行い、振動
検出信号が入力されいる婦合は繰り返し補償器６からの
出力を中止する制御を行う。
ディスク１６の回転周波数領域のエラー信号にのみ有効
であり、装置外部からの外乱振動によって発生する光デ
ィスク１６の回転周波数領域以外のエラーを抑圧するこ
とはできない。もしそのような光ディスク１６の回転周
期に同期しないエラー信号を繰り返し補償器６がサンプ
ルして出力すると、かえってエラーが増大するといった
ような誤動作をする可能性がある。そこで、そのような
外乱が装置に与えられた場合は、繰り返し補償器６のサ
ンプル動作を中止する必要がある。振動検出回路１４は
装置外部よりの振動が与えられた時にトラッキングエラ
ー信号に現れる乱れをバンドパスフィルタ回路によって
抽出し、その振幅レベルがある値よりも大きくなった時
に振動検出信号を出力するものである。コントローラ１
５は、振動検出回路１４より振動検出信号が入力されい
ない場合は通常の繰り返し補償器６の動作を行い、振動
検出信号が入力されいる婦合は繰り返し補償器６からの
出力を中止する制御を行う。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のトラッ
キングサーボ装置は以上のように構成されていたことか
ら、繰り返し補償器６の動作を中止すると、サーボゲイ
ンが低下して光ディスクの回転に起因するエラー信号が
増大してしまうという問題が発生する。
キングサーボ装置は以上のように構成されていたことか
ら、繰り返し補償器６の動作を中止すると、サーボゲイ
ンが低下して光ディスクの回転に起因するエラー信号が
増大してしまうという問題が発生する。
【００１２】図５に従来のトラッキングサーボ装置にお
ける信号波形図を示す。図５において（ａ）はトラッキ
ングエラー信号の波形を、（ｂ）は振動検出回路１４に
よる振動検出信号である。通常外乱振動が無い状態にお
いて装置外部から外乱振動が与えられることによってト
ラッキングエラー信号に高周波成分が発生しているとほ
ぼ同時に振動検出信号が検出され、コントローラ１５に
よって繰り返し補償器６の出力が中止されるため、トラ
ッキングエラー信号における光ディスク１６の回転周波
数成分が増大していることがわかる。
ける信号波形図を示す。図５において（ａ）はトラッキ
ングエラー信号の波形を、（ｂ）は振動検出回路１４に
よる振動検出信号である。通常外乱振動が無い状態にお
いて装置外部から外乱振動が与えられることによってト
ラッキングエラー信号に高周波成分が発生しているとほ
ぼ同時に振動検出信号が検出され、コントローラ１５に
よって繰り返し補償器６の出力が中止されるため、トラ
ッキングエラー信号における光ディスク１６の回転周波
数成分が増大していることがわかる。
【００１３】このように従来のトラッキングサーボ装置
においては、繰り返し補償器６の動作を中止すると、サ
ーボゲインが低下して光ディスク１６の回転に起因する
エラー信号が増大してしまい、正常な再生動作ができな
くなるといったような問題を有していた。
においては、繰り返し補償器６の動作を中止すると、サ
ーボゲインが低下して光ディスク１６の回転に起因する
エラー信号が増大してしまい、正常な再生動作ができな
くなるといったような問題を有していた。
【００１４】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、装置外部から外乱振動が加えられた場合にも
正常な再生動作が実行できるトラッキングサーボ装置を
提供することを目的とする。
たもので、装置外部から外乱振動が加えられた場合にも
正常な再生動作が実行できるトラッキングサーボ装置を
提供することを目的とする。
【００１５】
【課題を解決するための手段】本発明は、外部から所定
値以上の振動が光ディスク装置に加えられたことを検知
し、当該検知信号に基づいて光ディスクの回転周波数領
域のゲインを増加させる動作を中止すると共に、前記サ
ーボ制御のサーボ帯域全体のゲインを増大させるように
構成したものである。
値以上の振動が光ディスク装置に加えられたことを検知
し、当該検知信号に基づいて光ディスクの回転周波数領
域のゲインを増加させる動作を中止すると共に、前記サ
ーボ制御のサーボ帯域全体のゲインを増大させるように
構成したものである。
【００１６】以上の構成により、通常はディスクの回転
周波数領域のみのループ利得を高くすることができる。
また、装置外部からの振動が与えられた場合において、
エラー信号補正手段の動作を中止させたうえでサーボ帯
域を高くすることができるので、外乱信号に対しても安
定で低消費電力化が可能な光ディスク装置のトラッキン
グサーボ方法及び光ディスク装置を提供することができ
る。
周波数領域のみのループ利得を高くすることができる。
また、装置外部からの振動が与えられた場合において、
エラー信号補正手段の動作を中止させたうえでサーボ帯
域を高くすることができるので、外乱信号に対しても安
定で低消費電力化が可能な光ディスク装置のトラッキン
グサーボ方法及び光ディスク装置を提供することができ
る。
【００１７】
【発明の実施の形態】本発明の請求項１に記載の発明
は、光ディスク装置に外部から所定値以上の振動が加え
られたことを検知し、当該検知信号に基づいて光ディス
クの回転周波数領域のゲインを増加させる動作を中止す
ると共に、サーボ制御のサーボ帯域全体のゲインを増大
させるようにしたものである。この発明によれば、外乱
振動が加えられた場合にも正常な再生動作を行うことが
できる。
は、光ディスク装置に外部から所定値以上の振動が加え
られたことを検知し、当該検知信号に基づいて光ディス
クの回転周波数領域のゲインを増加させる動作を中止す
ると共に、サーボ制御のサーボ帯域全体のゲインを増大
させるようにしたものである。この発明によれば、外乱
振動が加えられた場合にも正常な再生動作を行うことが
できる。
【００１８】この本発明によって、簡単な構成で、通常
はディスクの回転周波数領域のみのループ利得を高くす
ることができ、また装置外部からの振動が与えられた場
合においてエラー信号補正手段の動作を中止させたうえ
でサーボ帯域を高くすることができるので、外乱信号に
対しても安定で低消費電力化が可能なトラッキングサー
ボ方法が実現できる。
はディスクの回転周波数領域のみのループ利得を高くす
ることができ、また装置外部からの振動が与えられた場
合においてエラー信号補正手段の動作を中止させたうえ
でサーボ帯域を高くすることができるので、外乱信号に
対しても安定で低消費電力化が可能なトラッキングサー
ボ方法が実現できる。
【００１９】本発明の請求項２に記載の発明は、情報記
録媒体の光ディスクを回転させて光ディスクの情報トラ
ックに対して情報の記録又は再生をサーボ制御により実
行し、光ディスクの回転周波数領域のゲインを増幅させ
てサーボループを安定化させる光ディスクのトラッキン
グサーボ方法において、サーボドループ中にあってゲイ
ン可変なアンプまたは特性可変なフィルタによって構成
される補償手段と、ディスクを回転させる回転手段と、
回転手段の回転位置に応じてタイミング信号を発生する
回転位置検出手段と、タイミング信号をもとにエラー信
号をサンプルすると同時にエラー信号の前段に補正信号
を加算するエラー信号補正手段と、エラー信号補正手段
のサンプル動作を中止させると同時に補償器の特性を変
更する制御手段とを有することを特徴とする光ディスク
装置であって、簡単な構成で、通常はディスクの回転周
波数領域のみのループ利得を高くすることができ、また
装置外部からの振動が与えられた場合においてエラー信
号補正手段の動作を中止させたうえでサーボ帯域を高く
することができるという作用を有する。
録媒体の光ディスクを回転させて光ディスクの情報トラ
ックに対して情報の記録又は再生をサーボ制御により実
行し、光ディスクの回転周波数領域のゲインを増幅させ
てサーボループを安定化させる光ディスクのトラッキン
グサーボ方法において、サーボドループ中にあってゲイ
ン可変なアンプまたは特性可変なフィルタによって構成
される補償手段と、ディスクを回転させる回転手段と、
回転手段の回転位置に応じてタイミング信号を発生する
回転位置検出手段と、タイミング信号をもとにエラー信
号をサンプルすると同時にエラー信号の前段に補正信号
を加算するエラー信号補正手段と、エラー信号補正手段
のサンプル動作を中止させると同時に補償器の特性を変
更する制御手段とを有することを特徴とする光ディスク
装置であって、簡単な構成で、通常はディスクの回転周
波数領域のみのループ利得を高くすることができ、また
装置外部からの振動が与えられた場合においてエラー信
号補正手段の動作を中止させたうえでサーボ帯域を高く
することができるという作用を有する。
【００２０】（実施の形態）以下本発明の実施の形態に
係る光ディスク装置の記録再生装置をその方法と共に、
図面を参照しながら説明する。
係る光ディスク装置の記録再生装置をその方法と共に、
図面を参照しながら説明する。
【００２１】図１は本発明の実施の形態における光ディ
スク装置のトラッキングサーボ装置のブロック図、図２
は図１の動作フローチャート、図３は図１の信号波形図
である。図１において１は光ピックアップ、２はディス
ク回転用のスピンドルモータ、３は位相補償フィルタ、
４は増幅器、５はドライバ、６は繰り返し補償器、７は
ローパスフィルタ、８はＡ／Ｄ変換器、９はメモリ、１
０はＤ／Ａ変換器、１１は加算器、１２はスピンドルモ
ータ制御回路、１３はＲＦアンプ、１４は振動検出回
路、１５はコントローラ、１６は光ディスクである。以
下図１ないし図３を用いて本発明の実施の形態における
トラッキングサーボ装置の動作について説明する。
スク装置のトラッキングサーボ装置のブロック図、図２
は図１の動作フローチャート、図３は図１の信号波形図
である。図１において１は光ピックアップ、２はディス
ク回転用のスピンドルモータ、３は位相補償フィルタ、
４は増幅器、５はドライバ、６は繰り返し補償器、７は
ローパスフィルタ、８はＡ／Ｄ変換器、９はメモリ、１
０はＤ／Ａ変換器、１１は加算器、１２はスピンドルモ
ータ制御回路、１３はＲＦアンプ、１４は振動検出回
路、１５はコントローラ、１６は光ディスクである。以
下図１ないし図３を用いて本発明の実施の形態における
トラッキングサーボ装置の動作について説明する。
【００２２】光ディスク１６はスピンドルモータ制御回
路１２およびスピンドルモータ２によって回転制御さ
れ、また光ピックアップ１より検出された光学信号をも
とにＲＦアンプ１３によって生成されたトラッキングエ
ラー信号は繰り返し補償器６によって光ディスク１６の
回転周波数領域のゲインを増幅された後、サーボループ
安定化のための位相補償フィルタ３とサーボ帯域全体に
おける必要ゲイン確保のための増幅器４を通り、ドライ
バ５によって光ピックアップ１のトラッキングアクチュ
エータ駆動のための駆動信号に変換され出力される。
路１２およびスピンドルモータ２によって回転制御さ
れ、また光ピックアップ１より検出された光学信号をも
とにＲＦアンプ１３によって生成されたトラッキングエ
ラー信号は繰り返し補償器６によって光ディスク１６の
回転周波数領域のゲインを増幅された後、サーボループ
安定化のための位相補償フィルタ３とサーボ帯域全体に
おける必要ゲイン確保のための増幅器４を通り、ドライ
バ５によって光ピックアップ１のトラッキングアクチュ
エータ駆動のための駆動信号に変換され出力される。
【００２３】スピンドルモータ２からは、例えばスピン
ドルモータ２に備えられて回転制御に用いられているホ
ール素子の出力をもとに生成されたエンコーダパルス信
号が出力される。繰り返し補償器６のメモリ９は、エン
コーダパルス信号のタイミングで繰り返し補償器６の出
力段の信号をＡ／Ｄ変換器８によってサンプルしてメモ
リ９に保存すると同時に、スピンドルモータの１回転前
にサンプルして保存されたデータをＤ／Ａ変換器１０に
て出力し、加算器１１によってトラッキングエラー信号
に加算して出力する処理を行う。
ドルモータ２に備えられて回転制御に用いられているホ
ール素子の出力をもとに生成されたエンコーダパルス信
号が出力される。繰り返し補償器６のメモリ９は、エン
コーダパルス信号のタイミングで繰り返し補償器６の出
力段の信号をＡ／Ｄ変換器８によってサンプルしてメモ
リ９に保存すると同時に、スピンドルモータの１回転前
にサンプルして保存されたデータをＤ／Ａ変換器１０に
て出力し、加算器１１によってトラッキングエラー信号
に加算して出力する処理を行う。
【００２４】このような繰り返し補償器６を用いること
によって、光ディスク１６の回転周波数領域のみのゲイ
ンを増幅することができ、サーボ帯域を余分に高くする
ことなくしてトラッキングエラーを抑圧することができ
る。また、メモリ９には繰り返し補償器６から出力され
る信号が過去の履歴として蓄積されることとなり、この
履歴データのうちからコントローラ１５が最適値に該当
するものを選択し、この選択されたデータの信号をＤ／
Ａ変換器１０を介して加算器１１へ出力する構成とする
こともできる。
によって、光ディスク１６の回転周波数領域のみのゲイ
ンを増幅することができ、サーボ帯域を余分に高くする
ことなくしてトラッキングエラーを抑圧することができ
る。また、メモリ９には繰り返し補償器６から出力され
る信号が過去の履歴として蓄積されることとなり、この
履歴データのうちからコントローラ１５が最適値に該当
するものを選択し、この選択されたデータの信号をＤ／
Ａ変換器１０を介して加算器１１へ出力する構成とする
こともできる。
【００２５】次に、構成に基づくトラッキングサーボ装
置の動作を外部から信号が加えられた場合について図２
を参照して説明する。
置の動作を外部から信号が加えられた場合について図２
を参照して説明する。
【００２６】振動検出回路１４は装置外部よりの振動が
与えられた時にトラッキングエラー信号に現れる乱れを
バンドパスフィルタ回路によって抽出し（ステップ
１）、その振幅レベルが予め設定された所定値以上か判
断する（ステップ２）。この振動検出回路１４で所定値
以上の振動レベルと判断された場合には振動検出信号を
出力する（ステップ３）。コントローラ１５は、振動検
出信号が入力されている場合に繰り返し補償器６のサン
プル動作および出力を中止する（ステップ４）。
与えられた時にトラッキングエラー信号に現れる乱れを
バンドパスフィルタ回路によって抽出し（ステップ
１）、その振幅レベルが予め設定された所定値以上か判
断する（ステップ２）。この振動検出回路１４で所定値
以上の振動レベルと判断された場合には振動検出信号を
出力する（ステップ３）。コントローラ１５は、振動検
出信号が入力されている場合に繰り返し補償器６のサン
プル動作および出力を中止する（ステップ４）。
【００２７】この繰り返し補償器６のサンプル動作中止
と同時にコントローラ１５は、繰り返し補償器６の動作
を中止することによって光ディスク１６の回転周波数領
域のゲインが低下することを補うために、増幅器４のゲ
インを所定の量だけ増大させるという操作を行う（ステ
ップ４）。
と同時にコントローラ１５は、繰り返し補償器６の動作
を中止することによって光ディスク１６の回転周波数領
域のゲインが低下することを補うために、増幅器４のゲ
インを所定の量だけ増大させるという操作を行う（ステ
ップ４）。
【００２８】このことにより、繰り返し補償器６の出力
を中止したことによって生じるサーボゲインが低下する
ことを、増幅器４によりサーボ帯域全体に対してゲイン
を増大させて防ぐことができる。
を中止したことによって生じるサーボゲインが低下する
ことを、増幅器４によりサーボ帯域全体に対してゲイン
を増大させて防ぐことができる。
【００２９】図３において（ａ）はトラッキングエラー
信号の波形を、（ｂ）は振動検出回路による振動検出信
号である。通常外乱振動が無い状態において、装置外部
から外乱振動が与えられることによってトラッキングエ
ラー信号に高周波成分が発生した直後に振動検出信号が
検出される。続いてコントローラ１５によって繰り返し
補償器６のサンプル動作および出力を中止すると同時に
サーボループ内の増幅器４のゲインを増大させたため、
トラッキングエラー信号における光ディスク１６の回転
周波数成分は増大せず、かつ従来（図５参照）に比べて
振動周波数成分が抑圧されていることがわかる。
信号の波形を、（ｂ）は振動検出回路による振動検出信
号である。通常外乱振動が無い状態において、装置外部
から外乱振動が与えられることによってトラッキングエ
ラー信号に高周波成分が発生した直後に振動検出信号が
検出される。続いてコントローラ１５によって繰り返し
補償器６のサンプル動作および出力を中止すると同時に
サーボループ内の増幅器４のゲインを増大させたため、
トラッキングエラー信号における光ディスク１６の回転
周波数成分は増大せず、かつ従来（図５参照）に比べて
振動周波数成分が抑圧されていることがわかる。
【００３０】このように本発明によって、通常はサーボ
帯域を高くすることなく光ディスク１６の回転周波数領
域のループ利得を高くすることができ、また装置外部か
ら外乱が与えられても誤動作することなくエラー信号を
抑圧できる簡単な構成で追従性が高いサーボ装置を実現
できる。
帯域を高くすることなく光ディスク１６の回転周波数領
域のループ利得を高くすることができ、また装置外部か
ら外乱が与えられても誤動作することなくエラー信号を
抑圧できる簡単な構成で追従性が高いサーボ装置を実現
できる。
【００３１】なお、これまでは光ディスク装置における
トラッキングサーボ装置についてのみ説明を行ってきた
が、フォーカスサーボ装置やその他の回転記録媒体に係
わるサーボ装置についても容易に適用可能であることを
付け加えておく。
トラッキングサーボ装置についてのみ説明を行ってきた
が、フォーカスサーボ装置やその他の回転記録媒体に係
わるサーボ装置についても容易に適用可能であることを
付け加えておく。
【００３２】
【発明の効果】以上のように本発明によって、通常はサ
ーボ帯域を高くすることなくディスクの回転周波数領域
のループ利得を高くすることができ、また装置外部から
外乱が与えられても誤動作することなくエラー信号を抑
圧できる追従性が高く外乱にも強い極めて優れたトラッ
キングサーボ方法及び光ディスク装置を実現できる。
ーボ帯域を高くすることなくディスクの回転周波数領域
のループ利得を高くすることができ、また装置外部から
外乱が与えられても誤動作することなくエラー信号を抑
圧できる追従性が高く外乱にも強い極めて優れたトラッ
キングサーボ方法及び光ディスク装置を実現できる。
【図１】本発明の実施の形態における光ディスク装置の
トラッキングサーボ装置のブロック図
トラッキングサーボ装置のブロック図
【図２】図１の動作フローチャート
【図３】図１の信号の波形を示す図
【図４】従来の光ディスク装置のトラッキングサーボ装
置のブロック図
置のブロック図
【図５】従来のトラッキングサーボ装置における信号の
波形を示す図
波形を示す図
１ 光ピックアップ ２ スピンドルモータ ３ 位相補償フィルタ ４ 増幅器 ５ ドライバ ６ 繰り返し補償器 ７ ローパスフイルタ ８ Ａ／Ｄ変換器 ９ メモリ １０ Ｄ／Ａ変換器 １１ 加算器 １２ スピンドルモータ制御回路 １３ ＲＦアンプ １４ 振動検出回路 １５ コントローラ １６ 光ディスク
Claims (2)
- 【請求項１】情報記録媒体の光ディスクを回転させて光
ディスクの情報トラックに対して情報の記録又は再生を
サーボ制御により実行し、前記光ディスクの回転周波数
領域のゲインを増幅させてサーボループを安定化させる
トラッキングサーボ方法であって、光ディスク装置に外
部から所定値以上の振動が加えられたことを検知し、当
該検知信号に基づいて前記光ディスクの回転周波数領域
のゲインを増加させる動作を中止すると共に、前記サー
ボ制御のサーボ帯域全体のゲインを増大させることを特
徴とするトラッキングサーボ方法。 - 【請求項２】情報記録媒体の光ディスクを回転させて光
ディスクの情報トラックに対して情報の記録又は再生を
サーボ制御により実行し、前記光ディスクの回転周波数
領域のゲインを増幅させてサーボループを安定化させる
光ディスク装置であって、前記サーボループ中にあって
ゲイン可変なアンプまたは特性可変なフィルタによって
構成される補償手段と、前記回転する光ディスクの回転
位置に応じてタイミング信号を発生する回転位置検出手
段と、前記タイミング信号をもとに前記エラー信号をサ
ンプルすると同時に前記エラー信号の前段に補正信号を
加算するエラー信号補正手段と、前記エラー信号補正手
段のサンプル動作を中止させると同時に前記補償器の特
性を変更する制御手段とを有することを特徴とする光デ
ィスク装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1020498A JPH11213403A (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | トラッキングサーボ方法及び光ディスク装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1020498A JPH11213403A (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | トラッキングサーボ方法及び光ディスク装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11213403A true JPH11213403A (ja) | 1999-08-06 |
Family
ID=11743753
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1020498A Pending JPH11213403A (ja) | 1998-01-22 | 1998-01-22 | トラッキングサーボ方法及び光ディスク装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11213403A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006073178A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-03-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 周回メモリ、及びディスク装置 |
| JP2008034020A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Fujitsu Ltd | ヘッド位置決め制御方法、ヘッド位置決め制御装置およびディスク装置 |
| CN100446111C (zh) * | 2005-09-29 | 2008-12-24 | 威盛电子股份有限公司 | 光学读写***及记录方法 |
| US8085630B2 (en) | 2009-01-08 | 2011-12-27 | Hitachi, Ltd. | Optical disk apparatus |
-
1998
- 1998-01-22 JP JP1020498A patent/JPH11213403A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006073178A (ja) * | 2004-08-05 | 2006-03-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 周回メモリ、及びディスク装置 |
| CN100446111C (zh) * | 2005-09-29 | 2008-12-24 | 威盛电子股份有限公司 | 光学读写***及记录方法 |
| JP2008034020A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Fujitsu Ltd | ヘッド位置決め制御方法、ヘッド位置決め制御装置およびディスク装置 |
| US8085630B2 (en) | 2009-01-08 | 2011-12-27 | Hitachi, Ltd. | Optical disk apparatus |
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