JP4883276B2 - レンズ鏡胴及び撮像装置 - Google Patents

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Description

本発明は、沈胴可能に構成されたレンズ鏡胴及び該レンズ鏡胴を備えた撮像装置に関するものである。
従来より、撮影に使用しない時には携帯時の利便性を優れたものとするべく、変倍光学系を構成する光学要素であるレンズ群の間隔を縮めることにより薄型に収納する、所謂沈胴式のレンズ鏡胴を採用したカメラが知られている。
この沈胴式のレンズ鏡胴として、3群構成の最後部の第3レンズ群をフォーカシングレンズとして用い、このフォーカシングレンズを駆動する駆動モータを鏡胴内に配置し、第3レンズ群より被写体側に位置する第1及び第2レンズ群をカム筒を用いて移動させズーミングを行うものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−287670号公報
図7は、従来の沈胴式のレンズ鏡胴の一例を示す模式断面図である。同図(A)は沈胴時、同図(B)は広角端時、同図(C)は望遠端時を示している。同図を用いて従来の沈胴式のレンズ鏡胴の構成と動作概略を説明する。
同図において、11は固定胴、14はカム筒、15は前筒である。前筒15には最も被写体側に位置する第1レンズ群1が一体的に固着されている。カム筒14には2種のカム溝が形成されており、このカム溝には前筒15に形成されたカムピンと第2レンズ群2を保持する第2レンズ群鏡枠7に形成されたカムピンが、それぞれ係合している。最も像面側に位置する第3レンズ群3は、単独で移動できるよう不図示のモータにより移動可能となされている。
同図(A)に示す沈胴状態から同図(B)に示す広角端の状態へは、カム筒14が回転しつつ光軸O方向へ移動することで、前筒15即ち第1レンズ群1と第2レンズ群鏡枠7即ち第2レンズ群2を所定量だけ被写体側へ移動させることで行われる。
また、同図(B)に示す広角端の状態から同図(C)に示す望遠端の状態へは、カム筒14を更に回転させ、前筒15即ち第1レンズ群1と第2レンズ群鏡枠7即ち第2レンズ群2を移動させて、間隔を変更することで行われる。
第3レンズ群3は、各焦点距離に対応して所定の位置に移動し、その位置から更に移動することでフォーカシングが行われる。
このような鏡胴の構成において、図示の如く、最大長となる広角端のレンズ鏡胴の光軸方向の長さをLw、沈胴時のレンズ鏡胴の光軸方向の長さをLt、前筒15の光軸方向の長さをLm、最大長となる広角端時の固定胴11とカム筒14の嵌合長及びカム筒14と前筒15の嵌合長をそれぞれdとすると、
Lw=2Lt+Lm−2d
で表され、Lmが(Lt−d)の場合、沈胴時のレンズ鏡胴の光軸方向の長さLtは、
Lt=(Lw+3d)/3
となる。なお、bはレンズバリア等の機構部に要する厚みである。
即ち、従来のレンズ鏡胴の構成においては、沈胴時の光軸方向の長さ(厚み)Ltは、嵌合長dを必要な所定量だけ確保した場合、最大長時のレンズ鏡胴の全長Lwによって決まるということであり、沈胴時のレンズ鏡胴の光軸方向の厚みをこれ以上薄くすることは困難であった。
本発明は上記問題を鑑み、沈胴時のレンズ鏡胴の光軸方向の厚みをより薄くしたレンズ鏡胴を得ることを目的とし、このレンズ鏡胴を備えることで、より薄型の撮像装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.複数のレンズ群で構成された撮像光学系と、前記複数のレンズ群を保持する複数の鏡枠と、回転可能となされたカム筒と、最も被写体側のレンズ群を保持する第1レンズ群鏡枠を内包し前記カム筒により移動させられる前筒と、前記前筒の被写体側に配置されたレンズバリアと、前記レンズバリアを開閉させるバリア開閉部材と、少なくとも前記前筒を直進案内する直進案内部材と、を有し、沈胴可能に構成されたレンズ鏡胴において、前記前筒が沈胴位置から撮影可能位置へ移動する際に、前記直進案内部材と前記バリア開閉部材との係合を解除して前記レンズバリアを開いた後、前記直進案内部材と前記第1レンズ群鏡枠との係合を解除して前記第1レンズ群鏡枠を前記前筒に対して被写体側へ移動させることを特徴とするレンズ鏡胴。
2.前記前筒が撮影可能位置から沈胴位置へ移動する際に、前記直進案内部材が前記第1レンズ群鏡枠と係合して前記第1レンズ群鏡枠を前記前筒に対して像面側へ移動させた後、前記直進案内部材が前記バリア開閉部材と係合して前記レンズバリアを閉動作させることを特徴とする1に記載のレンズ鏡胴。
3.複数のレンズ群で構成された撮像光学系と、前記複数のレンズ群を保持する複数の鏡枠と、回転可能となされたカム筒と、前記カム筒により移動させられ、最も被写体側のレンズ群を保持する第1レンズ群鏡枠を内包する前筒と、少なくとも前記前筒を直進案内する直進案内部材と、を有し、沈胴可能に構成されたレンズ鏡胴において、前記前筒が撮影可能位置から沈胴位置へ移動する際に、前記直進案内部材が前記第1レンズ群鏡枠と係合して前記第1レンズ群鏡枠を前記前筒に対して像面側へ移動させることを特徴とするレンズ鏡胴。
4.前記前筒が沈胴位置から撮影可能位置へ移動する際に、前記直進案内部材の前記第1レンズ群鏡枠との係合が解かれて前記第1レンズ群鏡枠を前記前筒に対して被写体側へ移動させることを特徴とする3に記載のレンズ鏡胴。
5.1〜4のいずれかに記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
本発明によれば、同じ光学系を用いた場合であっても、従来に比べ、より薄い状態に沈胴できるレンズ鏡胴を得ることが可能となり、このレンズ鏡胴を備えることで、より薄型の撮像装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴80を搭載した撮像装置の一例であるカメラを示す外観図である。図1(a)はカメラ前面の斜視図、図1(b)はカメラ背面の斜視図である。
図1(a)において、80は本発明に係る沈胴式のレンズ鏡胴である。82はファインダ窓、83はレリーズ釦、84はフラッシュ発光部、86はマイク、87はストラップ取り付け部、88はUSB端子である。非撮影時にはレンズ鏡胴80は沈胴し、レンズ鏡胴80内に設けられたレンズバリアが最も被写体側のレンズ面を覆うようになっている。
図1(b)において、91はファインダ接眼部、92は赤と緑の表示ランプであり、AFやAEの情報をレリーズ釦83が押圧された時、発光もしくは点滅により撮影者に表示するものである。93はズーム釦であり、ズームアップ、ズームダウンをおこなう釦である。94はスピーカであり、マイク86で録音した音声の再生や、レリーズ音等を発するものである。95はメニュー/セット釦、96は選択釦で4方向スイッチであり、100はモニターLCDで画像やその他文字情報等を表示する。メニュー/セット釦95で、モニターLCD100上に各種のメニューを表示させ、選択釦96で選択し、メニュー/セット釦95で確定させる機能を有している。97は再生釦で、撮影した画像の再生をおこなう釦である。98はディスプレイ釦で、モニターLCD100に表示された画像やその他文字情報の表示や消去を選択する釦である。99は消去釦で、撮影記録した画像の消去をおこなう釦である。101は三脚穴、102は電池/カード蓋である。電池/カード蓋102の内部には、本カメラの電源を供給する電池と、撮影した画像を記録するカード型のリムーバブルメモリが装填されるようになっている。
図2は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴80の沈胴時の状態を示す概略断面図である。
同図において、1は負のパワーの第1レンズ群、2は正のパワーの第2レンズ群、3は正のパワーの第3レンズ群であり、本例に示したレンズ鏡胴80に内包された撮影レンズは3群構成である。また、4はOLPF(オプチカルローパスフィルタ)であり、偽色やモアレを防止するため、被写体光の高周波成分を除去する。5は結像した被写体光を光電変換する撮像素子であり、例えばCCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサやCMOS(Complementary Metal−Oxide Semiconductor)型イメージセンサである。
第1レンズ群1は第1レンズ群鏡枠6によって保持され、第2レンズ群2は第2レンズ群鏡枠7によって保持され、第3レンズ群3は第3レンズ群鏡枠8によって保持されている。
11は固定胴であり、図示していないカメラ本体に一体的に固定されており、内周にカム溝を有している。固定胴11の後部には地板12が固着されている。地板12には順にOLPF4、撮像素子5が装着されている。撮像素子5はプリント基板13に電気的に接続されている。
14はカム筒であり、外周には固定胴11のカム溝と係合するカムピンが形成され、且つ後部の一部には部分歯車14bが形成されている。また、カム筒14の内周にはカム溝が形成されている。
また、カム筒14には、直進移動部材17と直進案内板18とがカム筒14の光軸方向への移動に伴って移動できるように組み付けられている。直進案内板18には部分歯車14bと歯合した駆動歯車21が軸支されている。駆動歯車21は、長歯車22と歯合している。長歯車22は不図示のモータ及び減速歯車列により駆動されるようになっている。
15は前筒であり、前筒15の外周にはカムピンが立設されており、カム筒14のカム溝と係合している。前筒15には、最も被写体側のレンズ群である第1レンズ群1を保持した第1レンズ群鏡枠6と、被写体側にはレンズバリア51が配置されている。
直進案内板18は、カム筒14の撮像素子5側の環状の面に当接して摺動するようになっている。また、直進移動部材17には、前筒15と第2レンズ群鏡枠7に係合し、前筒15と第2レンズ群鏡枠7を直進案内する直進案内部17tが形成されている。33は絞りシャッタユニットであり、第2レンズ群鏡枠7に固着されている。
41はステッピングモータであり、送りネジ42が接続されている。送りネジ42には回転規制されたナット43が螺合しており、第3レンズ群鏡枠8の腕部がバネ44によりナット43に押圧されている。これにより、ステッピングモータ41により送りネジ42が回転すると、ナット43が光軸O方向に移動し、これに伴い第3レンズ群鏡枠8が光軸O方向に移動することが可能となっている。この第3レンズ群3は、フォーカシングを行うレンズ群である。
レンズバリア51は、沈胴状態では第1レンズ群1の前方を覆い、撮影状態では開いて撮影可能となされるようになっている。このバリアは、不図示であるが、沈胴時には直進案内部17tの先端で係合して閉状態となり、レンズ群が繰り出される時には直進案内部17tとの係合が解かれ、不図示の付勢部材により開状態となるものである。
なお、後述するが、本実施の形態に係るレンズ鏡胴80は、前筒15内の第1レンズ群鏡枠6が前筒15に対し光軸方向に移動可能となされており、図示の沈胴時には、バリア51が閉じ状態となれるよう、前筒15に対し撮像素子5側に移動した状態となっている。
図3は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴80の撮影状態であるワイド状態の概略縦断面図である。なお、以下の図においては説明の重複を避けるため、同機能部材には同符号を付与して説明する。
図2に示す沈胴状態から図3に示すワイド状態へは、まず不図示のモータを回転駆動させ、長歯車22、駆動歯車21によりカム筒14を回転させる。これによりカム筒14は固定胴11に形成されたカム溝11aに案内され、回転しながら繰り出され、カム筒14の内周に形成されたカム溝14cに係合したカムピン16が固着された前筒15及びカム筒14に形成された不図示のカム溝に係合した第2レンズ群枠7は、直進案内部17tにより直進案内されて、被写体方向図示の位置に移動する。このとき、直進移動部材17と直進案内板18とは、カム筒14に伴って直進移動する。この後、ステッピングモータ41を駆動して第3レンズ群鏡枠8を第2レンズ群2側の所定の位置に移動させ、図示のワイド状態となる。
図3に示すワイド状態では、レンズバリア51が開状態となされ、第1レンズ群鏡枠6即ち第1レンズ群1は、前筒15に対して被写体側に移動した状態となる。一方、図2に示す沈胴状態では、第1レンズ群鏡枠6即ち第1レンズ群1が、前筒15に対して像面側に移動し、レンズバリア51が閉状態となる。
図4は、前筒15内のバリア開閉機構及び前筒15に対し第1レンズ群鏡枠6を移動させる機構を示す分解斜視図である。なお、同図は前筒15の内部を示し、前筒そのものは省略してある。また、同図は、直進案内部17tとバリア開閉機構及び第1レンズ群鏡枠6を移動させる機構の係合が解除された、撮影状態を示している。
同図において、53は第1レンズ群鏡枠保持部であり、この第1レンズ群鏡枠保持部53は、前筒15と一体で形成されていることが望ましいが、別部材として形成され前筒15に一体的に固定されたものであってもよい。
第1レンズ群鏡枠保持部53には、雌ヘリコイド部53hが形成されており、第1レンズ群鏡枠6の外周に形成された雄ヘリコイド6hが螺合し、第1レンズ群鏡枠6の回動により光軸方向に移動可能となっている。また、第1レンズ群鏡枠6は、付勢部材であるコイルバネ63により図示では反時計回り方向に付勢されており、第1レンズ群鏡枠保持部53に形成されたストッパ53sと当接して係止されている。
50は前面板であり前筒15の被写体側前面に固定されている。51はレンズバリアであり、このレンズバリア51の前面板50側に形成されたボス51sが前面板50に形成された穴50hと嵌合し、このボス51sを軸にしてレンズバリア51は回動して開閉を行うようになっている。
52はバリア開閉板である。レンズバリア51の像面側の面にはボス51pが形成されており、このボス51pはバリア開閉板52に形成された切り欠き部52hと係合している。また、バリア開閉板52は付勢部材であるコイルバネ62により図示では反時計回り方向に付勢されている。この、コイルバネ62による付勢力により、バリア開閉板52と係合しているレンズバリア51は開き方向に付勢されている。
以下に、図示の状態から沈胴する際の、第1レンズ群鏡枠6及びレンズバリア51の動作について説明する。
撮影可能な状態から沈胴状態へは、まずステッピングモータ41を駆動して第3レンズ群鏡枠8を撮像素子5側に移動させた後、不図示のモータを逆方向に回転駆動させ、長歯車22、駆動歯車21によりカム筒14を逆回転させる。これによりカム筒14は固定胴11に形成されたカム溝11aに案内されて撮像素子5側に移動し、カム筒14の内周に形成されたカム溝14cに係合したカムピン16が固着された前筒15及びカム筒14に形成された不図示のカム溝に係合した第2レンズ群枠7は、直進案内部17tにより直進案内されて、撮像素子5方向に移動する(図3、図2参照)。
前筒15が、撮像素子5方向、像面側に移動すると、まず第1レンズ群鏡枠6に一体的に形成された係合部6kと直進案内部17tとが当接して係合し、係合部6k即ち第1レンズ群鏡枠6は、コイルバネ63の付勢力に抗して図示矢印で示す時計回り方向へ回動させられる。この回動により第1レンズ群鏡枠保持部53とヘリコイドで螺合した第1レンズ群鏡枠6は、第1レンズ群鏡枠保持部53即ち前筒15に対して図示矢印方向の像面側に移動する。
前筒15がさらに像面側に移動すると、バリア開閉部材52に形成された係合部52kと直進案内部17tとが当接して係合し、係合部52k即ちバリア開閉部材52は、コイルバネ62の付勢力に抗して図示矢印で示す時計回り方向へ回動させられる。この回動により、レンズバリア51は図示矢印方向に回動して閉じ状態となる。
なお、直進案内部17tは先端部にテーパー部を有しており、テーパー部により上述の係合部6k、52kを側方へずらして、回動させるようになっている。
また、沈胴状態から撮影可能な状態へは上記と逆の動作となる。即ち、沈胴状態から前筒15が繰り出されると、まず直進案内部17tとバリア開閉部材52の係合部52kとの係合が解除され、バリア開閉部材52はコイルバネ62の付勢力で反時計回りに回動し、レンズバリア51が開状態となる。
前筒15がさらに繰り出されると、直進案内部17tと第1レンズ群鏡枠6の係合部6kとの係合が解除されて、第1レンズ群鏡枠6はコイルバネ63の付勢力で反時計回りに回動し、ヘリコイドにより前筒15に対して被写体側(図示矢印と反対方向)へ移動することになる。
図5は、本実施の形態に係るレンズ鏡胴80の撮影状態であるテレ状態の概略縦断面図である。
同図に示すテレ状態へは、図3に示すワイド状態から不図示のモータを更に回転駆動させ、長歯車22、駆動歯車21によりカム筒14を回転させ、カム筒14の内周に形成されたカム溝により前筒15及び第2レンズ群枠7は、直進案内部17tにより直進案内されて、図示の如く接近した位置となる。更に、ステッピングモータ41を駆動して第3レンズ群鏡枠8を所定の位置に移動させることで行われる。
このテレ状態の場合も、直進案内部17tとバリア開閉部材52及び第1レンズ群鏡枠6との係合は解除されており、第1レンズ群鏡枠6は前筒15に対して被写体側へ移動した状態を維持したままとなる。
図6は、第1レンズ群1〜第3レンズ群3及び前筒15の位置変化を示す移動線図である。
同図に示すように、沈胴状態から撮影領域である広角(ワイド)端への移動では、まずレンズバリアが開いた後、前筒15と共に第1レンズ群1が繰り出される途中で、図示Aで示すように、第1レンズ群1が前筒15に対し被写体側に移動した状態となり、広角端に到達する。以降の撮影領域である広角端と望遠(テレ)端の間では、前筒15と第1レンズ群1の相対関係は変化せず、この状態が維持される。
一方、第2レンズ群2も、各焦点距離に対する所定の位置への移動が行われる。また、第3レンズ群3は、ステッピングモータ41により、独立して各焦点距離に対する所定の位置への移動が行われる。
また、広角(ワイド)端から沈胴状態への移動では、まず第3レンズ群3を、ステッピングモータ41により、像面側の所定の位置へ移動させた後、前筒15と共に第1レンズ群1が繰り込まれる途中で、図示Aで示すように、第1レンズ群1が前筒15に対し像面側に移動し、レンズバリアが閉じた状態となった後、沈胴動作が終了する。
以上が本実施の形態に係るレンズ鏡胴80の構成及び動作である。
以上説明したように、本実施の形態のレンズ鏡胴80は、前筒15及び第2レンズ群鏡枠7を直進案内する直進案内部17tを用いて、前筒15が沈胴位置から撮影可能位置へ移動する際に、直進案内部17tとバリア開閉部材52との係合が解かれ、レンズバリア51が開いた後、直進案内部17tと第1レンズ群鏡枠6との係合が解かれ、第1レンズ群鏡枠6を前筒15に対して被写体側へ移動させるよう構成し、前筒15が撮影可能位置から沈胴位置へ移動する際に、直進案内部17tが第1レンズ群鏡枠6と係合して第1レンズ群鏡枠6を前筒15に対して像面側へ移動させた後、直進案内部17tがバリア開閉部材52と係合してレンズバリア51を閉動作させるよう構成することにより、前筒15に第1レンズ群1即ち第1レンズ群鏡枠6を固定した状態で最大繰り出し位置に移動させる構成に比べ、最大繰り出し時の鏡胴部の全長(Lw)を短縮することができ、これにより沈胴時の厚み(Lt)をより薄くしたレンズ鏡胴を得ることができる。
より具体的には、例えば、前筒15に対し第1レンズ群鏡枠6即ち第1レンズ群1を略3mm被写体方向に繰り出すよう構成した場合には、従来例の鏡胴部の全長Lwに比べ、Lwを略3mm短縮することができ、これにより沈胴時の厚みを略1mm薄くすることができる。
更に、前筒15及び第2レンズ群鏡枠7を直進案内する直進案内部17tを用いることで、新たな部品を必要とせず低コストで上記の効果を得ることができる。
また、レンズバリアを有しないレンズ鏡胴にも適用することが可能であり、この場合にも沈胴時の厚みを略1mm薄くすることができる。
なお、上記の実施の形態においては、3群構成の変倍光学系を備えたレンズ鏡胴で説明したが、これに限るものでなく、2群構成或いは4群以上の構成にも適用可能であるのは言うまでもない。
本実施の形態に係るレンズ鏡胴を搭載した撮像装置の一例であるカメラを示す外観図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴の沈胴時の状態を示す概略断面図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴の撮影状態であるワイド状態の概略縦断面図である。 前筒内のバリア開閉機構及び前筒に対し第1レンズ群鏡枠を移動させる機構を示す分解斜視図である。 本実施の形態に係るレンズ鏡胴の撮影状態であるテレ状態の概略縦断面図である。 第1レンズ群〜第3レンズ群及び前筒の位置変化を示す移動線図である。 従来の沈胴式のレンズ鏡胴の一例を示す模式断面図である。
符号の説明
1 第1レンズ群
2 第2レンズ群
3 第3レンズ群
4 OLPF(オプチカルローパスフィルタ)
5 撮像素子
6 第1レンズ群鏡枠
7 第2レンズ群鏡枠
8 第3レンズ群鏡枠
11 固定胴
12 地板
14 カム筒
15 前筒
21 駆動歯車
22 長歯車
41 ステッピングモータ
51 レンズバリア
52 バリア開閉部材
53 第1レンズ群鏡枠保持部
80 レンズ鏡胴

Claims (5)

  1. 複数のレンズ群で構成された撮像光学系と、前記複数のレンズ群を保持する複数の鏡枠と、回転可能となされたカム筒と、最も被写体側のレンズ群を保持する第1レンズ群鏡枠を内包し前記カム筒により移動させられる前筒と、前記前筒の被写体側に配置されたレンズバリアと、前記レンズバリアを開閉させるバリア開閉部材と、少なくとも前記前筒を直進案内する直進案内部材と、を有し、沈胴可能に構成されたレンズ鏡胴において、
    前記前筒が沈胴位置から撮影可能位置へ移動する際に、
    前記直進案内部材と前記バリア開閉部材との係合を解除して前記レンズバリアを開いた後、前記直進案内部材と前記第1レンズ群鏡枠との係合を解除して前記第1レンズ群鏡枠を前記前筒に対して被写体側へ移動させることを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 前記前筒が撮影可能位置から沈胴位置へ移動する際に、前記直進案内部材が前記第1レンズ群鏡枠と係合して前記第1レンズ群鏡枠を前記前筒に対して像面側へ移動させた後、前記直進案内部材が前記バリア開閉部材と係合して前記レンズバリアを閉動作させることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  3. 複数のレンズ群で構成された撮像光学系と、前記複数のレンズ群を保持する複数の鏡枠と、回転可能となされたカム筒と、前記カム筒により移動させられ、最も被写体側のレンズ群を保持する第1レンズ群鏡枠を内包する前筒と、少なくとも前記前筒を直進案内する直進案内部材と、を有し、沈胴可能に構成されたレンズ鏡胴において、
    前記前筒が撮影可能位置から沈胴位置へ移動する際に、
    前記直進案内部材が前記第1レンズ群鏡枠と係合して前記第1レンズ群鏡枠を前記前筒に対して像面側へ移動させることを特徴とするレンズ鏡胴。
  4. 前記前筒が沈胴位置から撮影可能位置へ移動する際に、前記直進案内部材の前記第1レンズ群鏡枠との係合が解かれて前記第1レンズ群鏡枠を前記前筒に対して被写体側へ移動させることを特徴とする請求項3に記載のレンズ鏡胴。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のレンズ鏡胴を備えたことを特徴とする撮像装置。
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