JP4881200B2 - ヘッダー配管システムおよびその施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ヘッダー配管システムおよびその施工方法に関するものである。
一般に、住宅の給水給湯配管システムとしては、給水主管や給湯主管から分岐継手を介して順次枝状に分岐させた分岐管を各設備機器の接続部に接続する先分岐工法や、給水主管および給湯主管をそれぞれヘッダーに接続する一方、ヘッダーからたこ足状に分岐させた分岐管を各設備機器の接続部に一対一で接続するヘッダー工法が採用されている。
ヘッダー給水給湯配管システムは、先分岐給水給湯配管システムに比較して接続箇所が少ないため、施工不良による漏水を可及的に抑えることができるとともに、設備機器の同時使用における流量変化が少なく、安定した給水給湯が可能である利点がある。
具体的には、ヘッダー給水給湯配管システム1は、図5に示すように、基礎Kを貫通して住宅の床下空間に導かれた給水主管2aが給水ヘッダーHaに接続される一方、給水ヘッダーHaの各分岐接続部にそれぞれ給水分岐管3aが接続され、各給水分岐管3aは、基礎土間D上を這うように巡らされて、各設備機器W、例えば、1階のキッチンW1、トイレW2、洗濯機W3、浴室W4、洗面W5、2階のトイレW6、洗面W7の各接続部にそれぞれ接続されている。
また、給水主管2aは、分岐されて給湯器4に接続され、給湯器4から床下空間に導かれた給湯主管2bが給湯ヘッダーHbに接続される一方、給湯ヘッダーHbの各分岐接続部にそれぞれ給湯分岐管3bが接続され、各給湯分岐管3bは、前述した給水分岐管3aと同様に、基礎土間D上を這うように巡らされて、1階のキッチンW1、浴室W4、洗面W5、2階の洗面W7の各接続部にそれぞれ接続されている。
従来、ヘッダー配管システム1に使用される配管、特に、給水給湯分岐管3a,3bは、1住戸において使用される総延長が30mを越える長さとなるため、巻物の形態で施工現場に搬入されている。すなわち、分岐管3a,3bとしては、巻物として搬入可能な可撓性を有する配管、例えば、架橋ポリエチレン管やポリブデン管などの樹脂管がほとんどの場合で採用されている。
このような戸建て住宅におけるヘッダー配管システムの施工は、建物本体工事の工程を考慮して実施されている。最も多いヘッダー配管システムの施工形態としては、建物基礎、建物骨格、外壁、二階床下地面、屋根ができあがり、一階床下地面、一階床仕上げ面、一階天井、二階天井、二階床仕上げ面および各部屋の間仕切り壁ができあがる前の段階で実施する場合であるが、躯体構造によっては、一階床下地面ができた後に施工する場合や、床、壁、天井の仕上げが終わった後に施工する場合もある。
以下、最も多い形態のヘッダー工法による配管システムの施工について説明する。
まず、床下となる建物の基礎土間D上にヘッダーHを位置決めして固定し、ヘッダーHに配管(主管2)の接続を完了した後、配管(分岐管3)を巻物から繰り出して設備機器W側へ延長し、基礎土間Dに配管を固定することを想定するとともに、基礎土間Dから各設備機器Wの接続部である最終到達位置までの高さ分として、後の工程で出来上がる床面の高さや設備機器W内での立ち上げ高さを想定した上で、さらに1〜2m程度の余裕をもって配管を切断する。
なお、住戸の間取りや設備機器の設置位置によっては、例えば、二階に設備機器が設置される場合は、二階床下や一階天井裏の梁にヘッダーを設置する場合もある。
その後、建築工程が進み、床が形成された後にその床下地に貫通穴を開けて配管を挿通し、さらに、最終工程である設備機器Wの設置段階で、設備機器設置後に内部への配管接続が行われる。ここにおいて、設備機器Wへの接続部に対して適切な長さに配管を切断することになる。このとき、1系統当たり1m程度の余剰の配管端部が廃棄物として発生し、戸建て住戸一棟分では、15m程度に達する。
このような余剰の配管端部が廃棄物として発生する施工方法に対して、最近では、配管を予め配管経路に沿う長さに切断して現場に持ち込む工法が提案されている。具体的には、図面検討の段階で、ヘッダー位置、設備機器の設置位置を検討し、図面上から必要な配管長さを把握し、把握された長さに配管を切断して現場に供給するものである(例えば、特許文献1参照)。
特許第3160117号公報
しかしながら、前述したヘッダー配管システムにおいては、図面上から求められた配管経路に沿って分岐管を敷設するに際して、折曲部位に付された折り曲げ指標に基づいて分岐管を直角に折り曲げるものであるが、折り曲げ部分の曲げ半径によって分岐管の長さに過不足が発生し、最終的に設備機器の接続部に接続する際に、過不足が積算され、一定長さの余剰や不足が発生するおそれがある。
なお、配管経路は、フロア毎の平面図で表されるため、分岐管の長さとして把握できるのは、ヘッダー位置から設備機器への立ち上げ位置までの平面上の長さであり、仮に、平面での折り曲げ部が設定された曲げ半径で折り曲げられたとしても、分岐管の立ち上げ部分における曲げ半径に起因する長さの差によって一定長さの余剰が発生するものとなる。このため、折り曲げ指標によるヘッダー工法は、余剰の分岐管の長さを減少させるものの、なおも一定長さの分岐管が廃棄物となることが避けられないものである。
また、折り曲げ角度は必ずしも直角に限らないことから、直角以外の折り曲げ角度に対応する折り曲げ指標が必要となり、折り曲げ指標が増加して作業が煩雑になる、あるいは、折り曲げ角度の自由度、すなわち、配管経路の自由度が減少し、その分配管経路の全長が大きくなるものである。
特に、戸建て住宅においては、住戸の間取りや設備機器の設置位置が多種多様であり、それに合わせて設定される配管経路も千差万別となることから、設定された配管経路に対応する長さに切断された分岐管を設備機器とヘッダーとの間に過不足なく接続するためには、折り曲げ指標では不十分となる。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、予め図面上から設備機器への配管経路に沿う長さに正確に切断された分岐管をヘッダーと設備機器との間に余剰の端部を発生させることなく接続することのできるヘッダー配管システムおよびその施工方法を提供するものである。
本発明のヘッダー配管システムは、主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、建築構造物に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、配管経路上に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定するとともに、基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、一方、ヘッダーの分岐接続部から設備機器の接続部まで配管経路に沿って敷設される長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、建築構造物に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定し、基準固定位置から分岐管の最終到達点である設備機器の接続部までの長さを設計図面より算出する。一方、配管経路に沿う長さに切断された分岐管の表面には、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることにより、分岐管の設備機器側先端と、その表面に表示された配管基準位置との長さは、基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに一致している。
したがって、ヘッダーの分岐接続部に分岐管の一端部を接続する一方、分岐管を既築の建築構造物に設定された配管経路に沿って敷設するとともに、その配管経路上に設定された基準固定位置に分岐管の配管基準位置を合わせて分岐管を固定することにより、分岐管の設備機器側先端部を設備機器の接続部に余剰の端材を発生させることなく接続することが可能となる。
この結果、分岐管を余裕をもって長めに設備機器側に立ち上げておく必要がないことから、設備機器の接続部への分岐管の接続に際して、分岐管の長さを調整して切断する必要がなく、分岐管の端部が廃棄物として発生することを防止できる。
本発明のヘッダー配管システムは、主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、基礎土間面に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、基礎土間面の配管経路上に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定するとともに、設備機器の接続部の基礎土間面への垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置および分岐管立ち上げ位置間の平面上の長さ、分岐管立ち上げ位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和に対して、分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算して基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さ、ヘッダーの分岐接続部から基準固定位置まで配管経路に沿って敷設される長さの和に対応する長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、基礎土間面に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定するとともに、設備機器の接続部の基礎土間面への垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置から分岐管の最終到達点である設備機器の接続部までの長さを設計図面より算出する。すなわち、基準固定位置および分岐管立ち上げ位置間の平面上の長さ、分岐管立ち上げ位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和に対して分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算して基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出する。一方、配管経路に沿う長さに切断された分岐管の表面には、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることにより、分岐管の設備機器側先端と、その表面に表示された配管基準位置との長さは、基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに一致している。
したがって、ヘッダーの分岐接続部に分岐管の一端部を接続する一方、分岐管を基礎土間面に設定された配管経路に沿って敷設するとともに、その配管経路上に設定された基準固定位置に分岐管の配管基準位置を合わせて分岐管を固定することにより、分岐管の設備機器側先端部を設備機器の接続部に余剰の端材を発生させることなく接続することが可能となる。
この結果、分岐管を余裕をもって長めに設備機器側に立ち上げておく必要がないことから、設備機器の接続部への分岐管の接続に際して、分岐管の長さを調整して切断する必要がなく、分岐管の端部が廃棄物として発生することを防止できる。
本発明のヘッダー配管システムは、主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、基礎土間面に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、想定される設備機器の接続部の床下地材下面への垂直投影位置および基礎土間面への垂直投影位置をそれぞれ基準固定位置および分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和から基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、また、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さ、分岐管立ち上げ位置から床面までの高さ、ヘッダーの分岐接続部から分岐管立ち上げ位置まで配管経路に沿って敷設される長さの和に対して、分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算した長さに対応する長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、想定される設備機器の接続部の床下地材下面への垂直投影位置を基準固定位置に設定し、基準固定位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和から基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを設計図面より算出する。一方、配管経路に沿う長さに切断された分岐管の表面には、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることにより、分岐管の設備機器側先端と、その表面に表示された配管基準位置との長さは、基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに一致している。
したがって、ヘッダーの分岐接続部に分岐管の一端部を接続する一方、分岐管を基礎土間面に設定された配管経路に沿って敷設するとともに、床下地材下面に設定された基準固定位置に分岐管の配管基準位置を合わせて分岐管を固定することにより、分岐管の設備機器側先端部を設備機器の接続部に余剰の端材を発生させることなく接続することが可能となる。
この結果、分岐管を余裕をもって長めに設備機器側に立ち上げておく必要がないことから、設備機器の接続部への分岐管の接続に際して、分岐管の長さを調整して切断する必要がなく、分岐管の端部が廃棄物として発生することを防止できる。
本発明のヘッダー配管システムは、主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、二階床下空間における梁の下面に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、梁の下面の配管経路上に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定するとともに、設備機器の接続部の梁の下面を含む平面への垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置および分岐管立ち上げ位置間の平面上の長さ、分岐管立ち上げ位置から二階床面までの高さ、二階床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和に対して、分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算して基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さ、ヘッダーの分岐接続部から基準固定位置まで配管経路に沿って敷設される長さの和に対応する長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、二階床下空間における梁の下面に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定するとともに、設備機器の接続部の梁の下面を含む平面への垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置から分岐管の最終到達点である設備機器の接続部までの長さを設計図面より算出する。すなわち、基準固定位置および分岐管立ち上げ位置間の平面上の長さ、分岐管立ち上げ位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和に対して分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算して基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出する。一方、配管経路に沿う長さに切断された分岐管の表面には、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることにより、分岐管の設備機器側先端と、その表面に表示された配管基準位置との長さは、基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに一致している。
したがって、ヘッダーの分岐接続部に分岐管の一端部を接続する一方、分岐管を二階の梁の下面に設定された配管経路に沿って敷設するとともに、その配管経路上に設定された基準固定位置に分岐管の配管基準位置を合わせて分岐管を固定することにより、分岐管の設備機器側先端部を設備機器の接続部に余剰の端材を発生させることなく接続することが可能となる。
この結果、分岐管を余裕をもって長めに設備機器側に立ち上げておく必要がないことから、設備機器の接続部への分岐管の接続に際して、分岐管の長さを調整して切断する必要がなく、分岐管の端部が廃棄物として発生することを防止できる。
本発明のヘッダー配管システムは、主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、二階床下空間における梁の下面に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、想定される設備機器の接続部の二階の床下地材下面への垂直投影位置および梁の下面を含む平面への垂直投影位置をそれぞれ基準固定位置および分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和から基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、また、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さ、分岐管立ち上げ位置から床面までの高さ、ヘッダーの分岐接続部から分岐管立ち上げ位置まで配管経路に沿って敷設される長さの和に対して、分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算した長さに対応する長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、想定される設備機器の接続部の二階の床下地材下面への垂直投影位置を基準固定位置に設定し、基準固定位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和から基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを設計図面より算出する。一方、配管経路に沿う長さに切断された分岐管の表面には、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることにより、分岐管の設備機器側先端と、その表面に表示された配管基準位置との長さは、基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに一致している。
したがって、ヘッダーの分岐接続部に分岐管の一端部を接続する一方、分岐管を二階の梁の下面に設定された配管経路に沿って敷設するとともに、二階の床下地材下面に設定された基準固定位置に分岐管の配管基準位置を合わせて分岐管を固定することにより、分岐管の設備機器側先端部を設備機器の接続部に余剰の端材を発生させることなく接続することが可能となる。
この結果、分岐管を余裕をもって長めに設備機器側に立ち上げておく必要がないことから、設備機器の接続部への分岐管の接続に際して、分岐管の長さを調整して切断する必要がなく、分岐管の端部が廃棄物として発生することを防止できる。
本発明のヘッダー配管システムの施工方法は、主管が接続されたヘッダーの分岐接続部と各設備機器の接続部との間に可撓性分岐管を建築構造物に設定された配管経路に沿ってそれぞれ敷設して接続するヘッダー配管システムの施工方法において、配管経路上に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定し、この基準固定位置に請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の分岐管に表示された配管基準位置を合わせて分岐管を固定することを特徴とするものである。
本発明によれば、まず、分岐管施工段階で形成されている建築構造物に基準固定位置を設定する。基準固定位置は、分岐管の最終到達位置にできるだけ近い位置が好ましく、例えば、一階に設置される設備機器への分岐管については、基礎土間面、床下地面、床仕上げ面が挙げられるが、施工の段階で床下地面、床仕上げ面が形成されていることは少なく、基礎土間面に基準固定位置を設定することが最も適用範囲が広い。建築工程の関係で床下地面が形成されている場合は、床下地面を基準固定位置に設定してもよい。この場合、分岐管を一階の床の貫通穴に通す作業は、床下側からとなるため、基準固定位置は、一階の床下地材下面とすることが最も適している。
一方、二階に設置される設備機器への分岐管の基準固定位置としては、二階床下地面、二階床仕上げ面、梁が挙げられるが、施工の段階で床下地面、床仕上げ面が形成されていることは少なく、二階の梁下面に基準固定位置を設定することが最も適している。分岐管の施工段階で二階床下地面が形成されている場合は、分岐管を二階の床の貫通穴に通す作業は、床下側からとなるため、基準固定位置は、二階の床下地材下面とすることが最も適している。
このように、基準固定位置を設定した後、最終的に必要な分岐管の到達高さ位置、すなわち、設備機器の接続部から基準固定位置までの分岐管の立ち上げ高さを設計図面より算出し、予め配管経路に沿う長さに切断された分岐管の表面に、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの立ち上げ高さに相当する長さ位置に表示された配管基準位置を建築構造物の基準固定位置に合わせて分岐管を固定すれば、分岐管の基準固定位置から設備機器側の先端までの長さは、最終的に必要な分岐管の到達高さ位置から基準固定位置までの分岐管の立ち上げ高さに一致することから、分岐管の設備機器側先端部を設備機器の接続部に余剰の端材を発生させることなく接続することができる。
分岐管の基準固定位置として、一階床下の基礎土間面や二階床下の梁下面に設定する場合は、その基準固定位置に配管固定具により分岐管を固定することが望ましい。一階二階共に床下地材の下面を基準固定位置に設定する場合において、床下地材の基準固定位置に直接配管固定具を設置できない場合は、床下地材の基準固定位置と分岐管の表面に表示された配管基準位置を合わせ、近傍の梁など、分岐管を固定可能な位置に分岐管を固定すればよい。
この結果、分岐管を余裕をもって長めに設備機器側に立ち上げておく必要がなく、したがって、設備機器の接続部への分岐管の接続に際して、分岐管の長さを調整して切断する必要がなく、分岐管の端部が廃棄物として発生することを防止できる。
本発明によれば、予め図面上から設備機器への配管経路に沿う長さに正確に切断された分岐管をヘッダーと設備機器との間に余剰の端部を発生させることなく接続することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本発明のヘッダー配管システム1の一実施形態が示されている。
この配管システム1は、戸建て住宅で最も多い一階に設置される設備機器について、一階床下地の形成前に施工される形態である。
具体的には、分岐管3は、床下空間である基礎土間D面に設定された配管経路に沿う長さに切断されて現場に搬入されている。そして、基礎土間Dに位置決めされて固定されたヘッダーHに対して主管の接続を完了した後、ヘッダーHの分岐接続部hに一端部が接続された分岐管3を配管経路に沿って設備機器Wに向けて敷設するとともに、設定間隔をおいて配管固定具を介して固定する。この場合、配管経路は、一階の平面図で表されている他、後述する分岐管立ち上げ位置P1 および基準固定位置Q1 も一階平面図の配管経路に表現されており、施工現場において、巻き尺などを用いて位置や長さなどを把握することをできる。
ここで、分岐管3の設備機器側表面には、配管基準位置3xが表示されている。
この配管基準位置3xは、次のように求められる。
まず、図1において、設備機器Wの設置位置を想定し、その接続部wの基礎土間D面に対する垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置P1 に設定するとともに、分岐管立ち上げ位置P1 に最も近い固定位置を基準固定位置Q1 に設定する。
また、分岐管立ち上げ位置P1 からヘッダーHの分岐接続部hまでの距離をa、分岐管立ち上げ位置P1 から床仕上げ面Faまでの高さをb、分岐管3の最終的な到達位置である接続部wから床仕上げ面Faまでの高さをc、分岐管立ち上げ位置P1 から基準固定位置Q1 までの距離をd、分岐管3の標準曲げ半径をRと仮定すると、分岐管3の必要長さは、(a+b+c)から、分岐管3の標準曲げ半径Rによる曲がりに伴う差(2R−2πR/4)=2R(1−π/4)を減算したものとなる。また、基準固定位置Q1 から設備機器Wの接続部wまでの長さは、(d+b+c)から、前述した分岐管3の標準曲げ半径Rによる曲がりに伴う差:2R(1−π/4)を減算したものとなる。したがって、分岐管3の表面に表示された配管基準位置3xは、設備機器側の先端から、(d+b+c)−2R(1−π/4)によって求められる長さ位置となる。
そして、前述したように、設備機器Wに向けて分岐管3を配管経路に沿って敷設する際において、分岐管3に表示された配管基準位置3xを、基礎土間D面に設定された基準固定位置Q1 に合わせて分岐管3を固定すれば、分岐管3の設備機器側の先端までの長さは、基準固定位置Q1 から設備機器Wの接続部wまでの長さに一致し、分岐管3の設備機器側先端部を設備機器Wの接続部wに余剰の端部を発生させることなく接続することができる。
因みに、分岐管3の標準曲げ半径Rを300mmに設定した場合、分岐管3の曲がりに伴う差は、2R(1−π/4)から129mmとなり、分岐管3の1系統の施工に際して、129mmの分岐管が廃棄物として発生することを防止できる。
図2には、本発明のヘッダー配管システム1の他の実施形態が示されている。
この配管システム1は、一階に設置される設備機器について、一階床下地形成後に施工される形態である。
この場合も、分岐管3は、床下空間である基礎土間D面に設定された配管経路に沿う長さに切断されて現場に搬入されている。そして、基礎土間Dに位置決めされて固定されたヘッダーHに対して主管の接続を完了した後、ヘッダーHの分岐接続部に一端部が接続された分岐管3を配管経路に沿って設備機器Wに向けて敷設するとともに、設定間隔をおいて配管固定具を介して固定する。
ここで、分岐管3の設備機器側表面には、配管基準位置3xが表示されている。
この配管基準位置3xは、次のように求められる。
まず、図2において、設備機器Wの設置位置を想定し、その接続部wの基礎土間D面に対する垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置P1 に設定するとともに、床下地材下面Fbに対する垂直投影位置を基準固定位置Q1 ’に設定する。
また、分岐管立ち上げ位置P1 からヘッダーHの分岐接続部hまでの距離をa、分岐管立ち上げ位置P1 から床仕上げ面Faまでの高さをb、分岐管3の最終的な到達位置である接続部wから床仕上げ面Faまでの高さをc、基準固定位置Q1 ’から床仕上げ面Faまでの高さをe、分岐管3の標準曲げ半径をRと仮定すると、分岐管3の必要長さは、前述したように、(a+b+c)から、分岐管3の標準曲げ半径Rによる曲がりに伴う差:2R(1−π/4)を減算したものとなる。また、基準固定位置Q1 ’から設備機器Wの接続部wまでの長さは、(c+e)となる。したがって、分岐管3の表面に表示された配管基準位置3xは、設備機器側の先端から、(c+e)によって求められる長さ位置となる。
そして、前述したように、分岐管3に表示された配管基準位置3xを、床下地材下面Fbに設定された基準固定位置Q1 ’に合わせて分岐管3を固定すれば、分岐管3の設備機器側の先端までの長さは、基準固定位置Q1 ’から設備機器Wの接続部wまでの長さに一致し、分岐管3の設備機器側先端部を設備機器Wの接続部wに余剰の端部を発生させることなく接続することができる。
図3には、本発明のヘッダー配管システム1のもう一つの実施形態が示されている。
この配管システム1は、二階に設置される設備機器について、二階床下地が形成される前に施工される形態である。
この場合は、分岐管3は、2階の梁B下面に設定された配管経路に沿う長さに切断されて現場に搬入されている。そして、基礎土間Dに位置決めされて固定されたヘッダーHに対して主管の接続が完了した後、ヘッダーHの分岐接続部hに一端部が接続された分岐管3を基礎土間D面に設定された配管経路に沿って敷設するとともに、外壁に沿って2階に立ち上げ、さらに、2階の梁B下面に設定された配管経路に沿って敷設する一方、設定間隔をおいて配管固定具を介して固定する。これらの配管経路に基づく分岐管3の長さについても、外壁に沿う立ち上げ部分の長さや標準曲げ半径を考慮して算出されている。
なお、2階の床下空間に、例えば、梁Bを利用してヘッダーHを固定する場合もあるが、説明を省略する。
ここで、分岐管3の設備機器側表面には、配管基準位置3xが表示されている。
この配管基準位置3xは、次のように求められる。
まず、図3において、設備機器Wの設置位置を想定し、その接続部wの梁B下面を含む平面に対する垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置P2 に設定するとともに、分岐管立ち上げ位置P2 に最も近い梁B下面に対する固定位置を基準固定位置Q2 に設定する。
また、分岐管立ち上げ位置P2 からヘッダーHの分岐接続部hまでの距離をa、分岐管立ち上げ位置P2 から床仕上げ面Faまでの高さをb1 、分岐管3の最終的な到達位置である接続部wから床仕上げ面Faまでの高さをc、分岐管立ち上げ位置P2 から基準固定位置Q2 までの距離をd、分岐管3の標準曲げ半径をR1 と仮定すると、分岐管3の必要長さは、(a+b1 +c)から、分岐管3の標準曲げ半径R1 による曲がりに伴う差:2R1 (1−π/4)を減算したものとなる。また、基準固定位置Q2 から設備機器Wの接続部wまでの長さは、(d+b1 +c)から、前述した分岐管3の標準曲げ半径R1 による曲がりに伴う差2R1 (1−π/4)を減算したものとなる。したがって、分岐管3の表面に表示された配管基準位置3xは、設備機器側の先端から(d+b1 +c)−2R1 (1−π/4)によって求められる長さ位置となる。
そして、分岐管3に表示された配管基準位置3xを、梁B下面に設定された基準固定位置Q2 に合わせて分岐管3を固定すれば、分岐管3の設備機器側の先端までの長さは、基準固定位置Q2 から設備機器Wの接続部wまでの長さに一致し、分岐管3の設備機器側先端部を設備機器Wの接続部wに余剰の端部を発生させることなく接続することができる。
因みに、分岐管3の標準曲げ半径R1 を200mmに設定した場合、分岐管3の曲がりに伴う差は、2R1 (1−π/4)から86mmとなり、分岐管3の1系統の施工に際して、86mmの分岐管が廃棄物として発生することを防止できる。
図4には、本発明のヘッダー配管システム1のもう一つの他の実施形態が示されている。
この配管システム1は、二階に設置される設備機器について、二階床下地が形成された後に施工される形態である。
この場合も、分岐管3は、二階の梁B下面に設定された配管経路に沿う長さに切断されて現場に搬入されている。そして、基礎土間Dに位置決めされて固定されたヘッダーHに対して主管の接続が完了した後、ヘッダーHの分岐接続部hに一端部が接続された分岐管3を基礎土間D面に設定された配管経路に沿って敷設するとともに、外壁に沿って2階に立ち上げ、さらに、2階の梁B下面に設定された配管経路に沿って敷設する一方、設定間隔をおいて配管固定具を介して固定する。
ここで、分岐管3の設備機器側表面には、配管基準位置3xが表示されている。
この配管基準位置3xは、次のように求められる。
まず、図4において、設備機器Wの設置位置を想定し、その接続部wの梁B下面を含む平面に対する垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置P2 に設定するとともに、二階の床下地材下面Fbに対する垂直投影位置を基準固定位置Q2 ’に設定する。
また、分岐管立ち上げ位置P2 からヘッダーHの分岐接続部hまでの距離をa、分岐管立ち上げ位置P2 から床仕上げ面Faまでの高さをb1 、分岐管3の最終的な到達位置である接続部wから床仕上げ面Faまでの高さをc、基準固定位置Q2 ’から床仕上げ面Faまでの高さをe1 、分岐管3の標準曲げ半径をR1 と仮定すると、分岐管3の必要長さは、前述したように、(a+b1 +c)から、分岐管3の標準曲げ半径R1 による曲がりに伴う差:2R1 (1−π/4)を減算したものとなる。また、基準固定位置Q2 ’から設備機器Wの接続部wまでの長さは、(c+e1 )となる。したがって、分岐管3の表面に表示された配管基準位置3xは、設備機器側の先端から、(c+e1 )によって求められる長さ位置となる。
そして、分岐管3に表示された配管基準位置3xを、二階の床下地材下面Fbに設定された基準固定位置Q2 ’に合わせて分岐管3を固定すれば、分岐管3の設備機器側の先端までの長さは、基準固定位置Q2 ’から設備機器Wの接続部wまでの長さに一致し、分岐管3の設備機器側先端部を設備機器Wの接続部wに余剰の端部を発生させることなく接続することができる。
以上のように、本発明によれば、分岐管を設備機器の接続部に接続する際に、分岐管の長さ調整が不要となるため、余剰の分岐管の端材が発生することがなく、廃棄物の発生量を減少させることができる。また、分岐管を現場に搬入する前の段階で、設備機器の接続部に対応する継手およびヘッダーの分岐接続部に対応する継手を分岐管の両端に前もって取り付けておくことが可能となる。これにより、分岐管と継手との接続部に発生する不具合、例えば、漏水を工場にて検査して出荷することができ、現場にて継手を接続することによる不具合の発生を防止して品質および信頼性を大きく向上させることができる。
本発明のヘッダー配管システムの一実施形態を一部省略して示す側面図である。 本発明のヘッダー配管システムの他の実施形態を一部省略して示す側面図である。 本発明のヘッダー配管システムのもう一つの実施形態を一部省略して示す側面図である。 本発明のヘッダー配管システムのもう一つの他の実施形態を一部省略して示す側面図である。 ヘッダー配管システムの概略を模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 ヘッダー配管システム
2 主管
3 分岐管
3x 配管基準位置
1 ,P2 分岐管立ち上げ位置
1 ,Q1 ’,Q2 ,Q2 ’ 基準固定位置
H ヘッダー
h 分岐接続部
W 設備機器
w 接続部
D 基礎土間
B 梁
Fa 床仕上げ面
Fb 床下地材下面
R,R1 標準曲げ半径

Claims (6)

  1. 主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、建築構造物に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、配管経路上に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定するとともに、基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、一方、ヘッダーの分岐接続部から設備機器の接続部まで配管経路に沿って敷設される長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするヘッダー配管システム。
  2. 主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、基礎土間面に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、基礎土間面の配管経路上に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定するとともに、設備機器の接続部の基礎土間面への垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置および分岐管立ち上げ位置間の平面上の長さ、分岐管立ち上げ位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和に対して、分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算して基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さ、ヘッダーの分岐接続部から基準固定位置まで配管経路に沿って敷設される長さの和に対応する長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするヘッダー配管システム。
  3. 主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、基礎土間面に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、想定される設備機器の接続部の床下地材下面への垂直投影位置および基礎土間面への垂直投影位置をそれぞれ基準固定位置および分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和から基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、また、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さ、分岐管立ち上げ位置から床面までの高さ、ヘッダーの分岐接続部から分岐管立ち上げ位置まで配管経路に沿って敷設される長さの和に対して、分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算した長さに対応する長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするヘッダー配管システム。
  4. 主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、二階床下空間における梁の下面に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、梁の下面の配管経路上に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定するとともに、設備機器の接続部の梁の下面を含む平面への垂直投影位置を分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置および分岐管立ち上げ位置間の平面上の長さ、分岐管立ち上げ位置から二階床面までの高さ、二階床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和に対して、分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算して基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さ、ヘッダーの分岐接続部から基準固定位置まで配管経路に沿って敷設される長さの和に対応する長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするヘッダー配管システム。
  5. 主管が接続されたヘッダーおよび該ヘッダーの分岐接続部にそれぞれ接続されるとともに、二階床下空間における梁の下面に設定された配管経路に沿って敷設されて各設備機器に接続された可撓性分岐管によって設備機器への給水や給湯を行うヘッダー配管システムにおいて、想定される設備機器の接続部の二階の床下地材下面への垂直投影位置および梁の下面を含む平面への垂直投影位置をそれぞれ基準固定位置および分岐管立ち上げ位置に設定し、基準固定位置から床面までの高さ、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さの和から基準固定位置から設備機器の接続部までの長さを算出し、また、床面から設備機器の接続部までに必要な立ち上げ長さ、分岐管立ち上げ位置から床面までの高さ、ヘッダーの分岐接続部から分岐管立ち上げ位置まで配管経路に沿って敷設される長さの和に対して、分岐管の標準曲げ半径に起因する長さの差を減算した長さに対応する長さに予め切断された分岐管の表面に、前記算出された基準固定位置から設備機器の接続部までの長さに対応する配管基準位置が表示されていることを特徴とするヘッダー配管システム。
  6. 主管が接続されたヘッダーの分岐接続部と各設備機器の接続部との間に可撓性分岐管を建築構造物に設定された配管経路に沿ってそれぞれ敷設して接続するヘッダー配管システムの施工方法において、配管経路上に分岐管を固定する固定位置のうち、想定される設備機器の設置位置に最も近い固定位置を基準固定位置に設定し、この基準固定位置に請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の分岐管に表示された配管基準位置を合わせて分岐管を固定することを特徴とするヘッダー配管システムの施工方法。
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