JP4879116B2 - レンズ保持方法 - Google Patents

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本発明は、レンズ鏡胴の製造等に適用されるレンズ保持方法に関するものである。
従来のレンズ保持方法として、例えば特許文献1に記載の2つの方法が知られている。特許文献1に記載の第1のレンズ保持方法は、レンズを鏡枠内に収め、そのレンズ及び鏡枠を鏡胴内に配置した状態で、光軸と直交する方向から工具を用いて光軸を調芯した後、光軸方向から押え鐶を締め付けることによりレンズを鏡胴に固定する方法である。また、特許文献1に記載の第2のレンズ保持方法は、光軸と直交する方向からネジ部材を締め付けることにより光軸を調芯する共に、レンズを鏡胴に固定する方法である。
特開平5−45550号公報
しかしながら、上記第1のレンズ保持方法にあっては、レンズを鏡胴に固定する際に光軸方向から押え鐶を締め付けるため、調芯されたレンズの光軸位置がずれるおそれがある。また、上記第2のレンズ保持方法にあっては、光軸の調芯と鏡胴へのレンズの固定とを同じネジ部材で行うため、光軸が調芯された状態でレンズを鏡胴に固定することが困難となるおそれがある。
そこで本発明は、このような技術課題を解決するためになされたものであって、光軸が調芯された状態でレンズをレンズ保持枠に確実に保持させることができるレンズ保持方法を提供することを目的とする。
すなわち本発明に係るレンズ保持方法は、レンズをレンズ保持枠に保持させるためのレンズ保持方法であって、レンズをレンズ保持枠内に配置し、レンズの光軸と略直交する方向からレンズを押圧する仮固定治具を複数用いて、レンズをその光軸と略直交する平面内においてレンズ保持枠に対して相対的に移動させ、レンズの光軸が調芯された状態でレンズをレンズ保持枠に仮固定する仮固定工程と、仮固定工程終了後に、レンズの光軸と略直交する方向からレンズを押圧する固定部材を複数用いて、レンズの光軸と略直交する方向からレンズをレンズ保持枠に固定する固定工程と、固定工程終了後に、仮固定治具をレンズ保持枠から取り外す取外し工程とを含んで構成される。
さらに、仮固定治具は、レンズの光軸と略直交する方向に貫通するようにレンズ保持枠に形成された仮固定用ネジ穴に螺合する仮固定ネジであり、固定部材は、レンズの光軸と略直交する方向に貫通するようにレンズ保持枠に形成された固定用ネジ穴に螺合する固定ネジであり、仮固定ネジの調整部は、固定ネジの調整部よりも外側に突出していることを特徴とする。
この発明によれば、レンズの光軸と略直交する方向からレンズを押圧する仮固定治具によってレンズの光軸が調芯されると共にレンズがレンズ保持枠内に仮固定され、仮固定された状態で、レンズの光軸と略直交する方向からレンズを押圧する固定部材によってレンズがレンズ保持枠に固定される。これによって、固定部材でレンズを押圧してレンズ保持枠に固定する際に、調芯されたレンズの光軸位置がずれるのを回避することができ、光軸が調芯された状態でレンズをレンズ保持枠に確実に保持させることが可能となる。
また、この発明によれば、仮固定ネジの調整部が固定ネジの調整部よりも外側に突出しているため、レンズの光軸の調芯を容易に行うことができる。
ここで、固定工程終了後に、レンズの光軸と略直交する方向に貫通するようにレンズ保
持枠に形成された貫通穴を介して、レンズ保持枠のレンズ側の隙間に接着材を注入する注
入工程を含むことが好適である。
この発明によれば、レンズとレンズ保持枠との相対位置を、接着材を用いてより強固に固定することができる。
本発明によれば、光軸が調芯された状態でレンズをレンズ保持枠に確実に保持させることができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態に係るレンズ保持方法は、レンズをレンズ保持枠に保持させるための方法であり、例えば一眼レフの交換レンズにおいてインナーフォーカスタイプの光学系を採用する場合などに好適に用いられる。
最初に、本実施形態に係るレンズ保持方法が適用されて製造されたレンズ鏡胴の構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るレンズ保持方法が適用されて製造されたレンズ鏡胴及びそのレンズ鏡胴が装着されたカメラの断面図である。図1に示すように、レンズ鏡胴1は、後端側(図示右側)がカメラ2に接続され、先端側(図示左側)から入力した被写体の像をカメラ2の受光部上に結像する機能を有している。レンズ鏡胴1は、筒状の鏡胴5を備え、その鏡胴5内には、複数のレンズが収容されている。具体的には、先端側の鏡胴の一部を形成するレンズ保持枠内に調整レンズ3が配置され、調整レンズ3よりも後端側にフォーカスレンズ6及び固定レンズ7〜9が配置されている。フォーカスレンズ6及び固定レンズ7〜9は、鏡胴5内に嵌め合わされて固定されており、鏡胴5の内壁と各レンズとの間に形成される隙間は、約0.01〜0.03mm程度である。
調整レンズ3は、鏡胴5内に配置されたレンズ群の光軸ズレを矯正するための機能を有している。また、フォーカスレンズ6は、被写体にピントを合わせるためのレンズであり、鏡胴5の軸線方向に、図1のA(無限遠設定)から図1のB(至近設定)までの範囲を往復動可能に構成されている。他方、固定レンズ7〜9は、鏡胴5内に固定されており、レンズ鏡胴1の先端側から入力した像の大きさを変化させたり、結像したりする機能を有している。各レンズ3、6〜9は、例えばガラスで形成されている。
次に、調整レンズ3のレンズ保持構造について説明する。図2は、図1に示すレンズ鏡胴の先端部のレンズ保持構造を示す断面図であり、図3は、図2に示すIII−III線に沿った断面図であり、図4は、図3の一部拡大断面図である。
図2、3に示すように、レンズ鏡胴1は、鏡胴5の一部を構成するレンズ保持枠4に調整レンズ3を保持させるためのレンズ保持構造15を具備している。鏡胴5の一部を形成するレンズ保持枠4は、鏡胴5から取外し可能に構成されており、レンズ保持枠4の内径は、調整レンズ3の外径よりも大きく形成されている。レンズ保持枠4には、図4に示すように、固定ネジ(固定部材)11と螺合する固定用ネジ穴4bが光軸L(図2参照)と略直交する方向に貫通するように形成されている。ここで略直交とは、製造工程における誤差を含む意味であり、以下同様の意味で説明に用いる。固定用ネジ穴4bは、直径方向に対向するようにほぼ等間隔に4箇所に形成されている。また、図3に示すように、各固定用ネジ穴4bには、固定ネジ11が螺合され、調整レンズ3を光軸Lと略直交する方向に押圧してレンズ保持枠4内において所定の位置に固定している。また、固定ネジ11は、ねじ込み量を操作する調整部11aを有している。
また、図4に示すように、固定用ネジ穴4bの内部に弾性部材12が配置され、固定ネジ11と調整レンズ3との間に介在されている。固定ネジ11は、弾性部材12を介して調整レンズ3を押圧する。弾性部材12は、例えば、室温(20〜25℃)でヤング率1〜10GPaの合成樹脂で球状に形成される。
また、レンズ保持枠4には、接着材を注入するための貫通穴4cが光軸Lと略直交する方向に貫通するように複数形成されており、調整レンズ3とレンズ保持枠4との隙間には、貫通孔4cを介して接着材13が充填されている。調整レンズ3とレンズ保持枠4との間に形成される隙間は、例えば、0.1〜0.2mm程度である。
さらに、レンズ保持枠4には、調整レンズ3の光軸Lと略直交する方向から調整レンズ3を押圧する仮固定ネジ(仮固定治具)10を螺合するための仮固定用ネジ穴4aが光軸Lと略直交する方向に貫通するように形成されている。この仮固定用ネジ穴4aは、固定用ネジ4bと対応するように4箇所に形成される。
一方、鏡胴5には、レンズ保持枠4を収容する箇所に、対応する仮固定用ネジ穴4aと固定用ネジ穴4b、並びに隣り合う少なくとも1つの貫通穴4cが外部に露出するように開口部5aが形成されている。
上述したレンズ保持構造15によれば、光軸Lと略直交する方向に貫通するように固定用ネジ穴4bがレンズ保持枠4に複数形成されているため、各固定用ネジ穴4bに螺合する固定ネジ11によって調整レンズ3とレンズ保持枠4とを固定することができる。このように、固定ネジ11によって調整レンズ3をレンズ保持枠4に直接固定することができるので、レンズ保持構造15を小型化することができる。さらに、調整レンズ3をレンズ保持枠4に固定する際に、調整レンズ3と固定ネジ11との間に弾性部材12が配置されているため、調整レンズ3とレンズ保持枠4との熱膨張係数の差によって発生する応力や、外部から加わる外力等を弾性部材12に吸収させて、調整レンズ3が破損したり調整レンズ3の位置ずれが発生したりすることを回避することができる。よって、このようなレンズ保持構造15を採用することで、使用に従い撮影性能が劣化することを防ぎつつ、レンズ保持構造15を小型化することが可能となる。
また、レンズ保持構造15は、レンズ保持枠4の調整レンズ3側の隙間に配置された接着材13を備えているため、調整レンズ3とレンズ保持枠4との相対位置を、より強固に固定することができ、また、耐衝撃性を向上させることができる。
なお、光軸が調芯されたレンズ鏡胴1は、後端側がカメラ2に接続され、先端側から像を入力する。レンズ鏡胴1の先端側から入力した像は、調整レンズ3を通過する際に、各レンズ6〜9の光軸ズレが矯正されるように出射される。調整レンズ3を通過した像は、レンズ群によって、拡大や反転、ピント調整がなされてカメラ2へ到達する。これによって、所定の拡大・変形がなされた良質な像をカメラ2で撮影することができる。
次に、レンズ鏡胴1の製造方法について説明する。
まず、レンズ鏡胴1を構成する各部品を用意し、各部品を組み立てる。すなわち、フォーカスレンズ6及び固定レンズ7〜9をそれぞれ鏡胴5内に固定すると共に、鏡胴5の一部を形成するレンズ保持枠4内に調整レンズ3を配置する。
この状態で、各レンズ6〜9の光軸ズレを矯正するために、仮固定ネジ10を用いて仮固定工程を行う。仮固定ネジ10は、例えば、図4に示すように、レンズ保持枠4に形成された仮固定用ネジ穴4aと螺合するネジ部10bと、ネジ部10bよりも径が大きい調整部10aとを有しており、ネジ部10bの先端は、調整レンズ3の表面に傷をつけないように面取りされている。また、仮固定ネジ10の調整部10aは、仮固定工程においてレンズ保持枠4に装着する際に、調整レンズ3を固定するための固定ネジ11の調整部15aよりも外側に突出するように形成されている。これにより、固定ネジ11を調整して光軸の調芯する場合よりも迅速かつ正確に光軸の調芯を行うことができるので、製造コストを低減できる。
この仮固定ネジ10を鏡胴5に形成された開口部5aに挿通し、レンズ保持枠4の仮固定用ネジ穴4aに螺合させ、仮固定ネジ10の調整部10aをつまんでねじ込み量を変化させて調整レンズ3に当接させる。仮固定ネジ10は、図3に示すように、鏡胴5の外周に対向してほぼ等間隔に4箇所に装着する。
仮固定ネジ10を装着後、レンズ鏡胴1の先端側からレンズ鏡胴1に平行光を入射し、後端側から出射された光を確認して調整レンズ3の光軸Lを調芯する。例えば、調整レンズ3、フォーカスレンズ6及び固定レンズ7〜9を介した光が、所定の位置で焦点を結び真円に近くなるように出力されることを目視して確認することで、各レンズ6〜9の光軸ズレが矯正されたか否かを確認する。光軸ズレが矯正されていない場合には、出射される光を確認しながら、4箇所に装着した仮固定ネジの調整部10aをつまみ、ねじ込み量を変化させて調整レンズ3を押圧し、調整レンズ3を光軸Lと略直交する平面内で移動させて、各レンズ6〜9の光軸ズレが矯正されるように調整レンズ3の光軸Lを調芯する。
このように調整レンズ3の光軸Lを調芯することによって、固定レンズ7〜9及びフォーカスレンズ6を取り付けた状態でレンズ鏡胴1内の各レンズ6〜9の光軸ズレを矯正することができる。また、光軸Lの調芯は、鏡胴5の外側から実施可能なため、後述する注入工程を行わない場合には、レンズ鏡胴1を組立て後でも実行できることからメンテナンス性に優れている。光軸Lの調芯が終了すると、仮固定ネジ10によってレンズ保持枠4に調整レンズ3が仮固定される。
仮固定工程が終了すると、調整レンズ3とレンズ保持枠4との相対位置を固定する固定工程を行う。図4に示すように、仮固定ネジ10を装着したままの状態で、弾性部材12を外側のレンズ保持枠に形成された開口部5aに挿通し、固定用ネジ穴4bに挿入する。その後、固定ネジ11を開口部5aに挿通し、固定用ネジ穴4bに螺合させて装着し、ねじ込みによって弾性部材12を押圧することで、弾性部材12を介して調整レンズ3を押圧する。弾性部材12及び固定ネジ11は、鏡胴5の外周に対向して4箇所に装着する。
このように、仮固定ネジ10を装着した状態で、調整レンズ3とレンズ保持枠4との相対位置を固定することができるため、光軸を調芯した後に、固定のための締め付けによって調整レンズ3のレンズ保持枠4に対する相対位置がずれることを回避することができる。また、固定ネジ11は固定する機能のみ有すればよいので、固定ネジ11の調整部15aをより小さく形成することができるため、レンズ鏡胴1を小型化することが可能となる。
さらに、弾性部材12を調整レンズ3と固定ネジ11との間に配置しているので、調整レンズ3とレンズ保持枠4との熱膨張係数の差によって発生する応力や、外部から加わる外力等を弾性部材12に吸収するため、調整レンズ3を傷つけたり破壊したりすることや、調整レンズ3の調芯した位置がずれてしまうことを回避することができる。
固定工程が終了すると、鏡胴5及びレンズ保持枠4から仮固定ネジ10を取り外す取外し工程を行う。取外し工程では、仮固定ネジ10を装着した動作と逆の動作をして仮固定ネジ10を取り外す。
取外し工程が終了すると、調整レンズ3の光軸Lの調芯は完了し、調整レンズ3は鏡胴5内に配置された各レンズ6〜9の光軸ズレを矯正するための機能を有するレンズとなる。ここで、調整レンズ3とレンズ保持枠4との相対位置を、より強固に固定するために、取外し工程後に接着材13を注入する注入工程を行う。注入工程では、レンズ保持枠4に形成した貫通穴4cに接着材13を注入し、レンズ保持枠4の調整レンズ3側の隙間に接着材13を充填させて、調整レンズ3とレンズ保持枠4とを固定する。なお、図3に示すように、鏡胴5に形成された開口部5aと対応していない貫通穴4cについては、開口部5aと対応する貫通穴4cに接着材13を注入して硬化させた後、レンズ保持枠4を鏡胴5から取り外した後に、接着材13を注入する。
このように接着材13によって固定することで、調整レンズ3とレンズ保持枠4との相対位置がずれてレンズ鏡胴1内のレンズ群の光軸Lがずれることを回避することができると共に、耐衝撃性を向上させることができる。接着材13による補強は、調整レンズ3が比較的重く、その荷重によって調整レンズ3とレンズ保持枠4との相対位置がずれる可能性がある場合に特に有効である。
以上、本実施形態に係るレンズ保持方法によれば、調整レンズ3の光軸Lと略直交する方向から調整レンズ3を押圧する仮固定ネジ10によって調整レンズ3の光軸Lが調芯されると共に調整レンズ3がレンズ保持枠4内に仮固定され、仮固定された状態で、調整レンズ3の光軸Lと略直交する方向から調整レンズ3を押圧する固定ネジ11によって調整レンズ3がレンズ保持枠4に固定される。これによって、固定ネジ11で調整レンズ3を押圧してレンズ保持枠4に固定する際に、調芯された調整レンズ3の光軸L位置がずれるのを回避することができ、光軸Lが調芯された状態で調整レンズ3をレンズ保持枠4に確実に保持させることが可能となる。
また、本実施形態に係るレンズ保持方法によれば、仮固定ネジ10の調整部10aが固定ネジ11の調整部11aよりも外側に突出しているため、調整レンズ3の光軸Lの調芯を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係るレンズ保持方法によれば、仮固定ネジ10が螺合する仮固定用ネジ穴4aを固定ネジ11が螺合する固定用ネジ穴4bに対応するように形成することで、固定工程において、光軸Lを調整した調整レンズ3の固定による位置ずれの発生を一層抑制することができる。
さらに、本実施形態に係るレンズ保持方法によれば、調整レンズ3とレンズ保持枠4との相対位置を、接着材13を用いてより強固に固定することができる。
なお、上述した実施形態は本発明に係るレンズ保持方法の一例を示すものである。本発明に係るレンズ保持方法は、実施形態に係るレンズ保持方法に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で、実施形態に係るレンズ保持方法を変形し、又は他のものに適用したものであってもよい。
例えば、上述した実施形態では、インナーフォーカスタイプの光学系について説明したが、全体フォーカス、フロントフォーカス又はリアフォーカスの光学系でも適用することが可能であり、このような光学系においても光軸を調芯したレンズを正確に固定することができる。
また、上述した実施形態では、調整レンズ3を凹レンズとして説明したが、調整レンズ3は凸レンズであっても良い。
また、上述した実施形態では、弾性部材12の形状を球状として説明したが、特に形状に限定されず、例えば板状であっても良い。また、弾性部材12に替えて例えば金属球体等を固定ネジ11と調整レンズ3との間に配置した場合であっても、調整レンズ3とレンズ保持枠4との熱膨張係数の差によって発生する応力や、外部から加わる外力等によって、調整レンズ3が破損したり調整レンズ3の位置ずれが発生したりすることを回避することができる。用いる金属の一例としては鉄であり、そのヤング率は、例えば室温(20〜25℃)で200GPa程度が好適である。
また、上述した実施形態では、仮固定ネジ10を4つ用いて仮固定する例を説明したが、3つ又は5つ以上であっても良く、要は調整レンズ3を光軸Lに略直交する平面内で自在に移動させることができればよい。この場合、仮固定用ネジ穴4aは、少なくとも仮固定ネジ10に対応する数を満たすように形成すればよい。
また、上述した実施形態では、固定ネジ11を4つ用いて固定する例を説明したが、3つ又は5つ以上であっても良く、要は調整レンズ3を光軸Lに略直交する平面内で固定させることができればよい。この場合、固定用ネジ穴4bは、少なくとも固定ネジ11に対応する数を満たすように形成すればよい。
また、上述した実施形態では、レンズ保持枠4に貫通穴4cが形成され、調整レンズ3とレンズ保持枠4とを固定する接着材13を備えるレンズ鏡胴1について説明したが、貫通穴4c及び接着材13は、作成するレンズ鏡胴1に要求される性能等を考慮して、必要に応じて形成、又は備えれば良い。この場合、レンズ鏡胴1の製造工程である注入工程は実施しなくてもよい。
また、上述した実施形態では、レンズ鏡胴1の製造工程である注入工程を、固定工程後に実行しているが、仮固定工程後に実行する場合であってもよい。
また、上述した実施形態では、仮固定工程は、全てのレンズを組み立てた後に行う場合を説明したが、全てのレンズを組み立てる途中であっても実行可能である。このため、作業工程の順序に制限されることなく柔軟な光軸の調芯を行うことができるので、製造コストを低減できる。
また、上述した実施形態では、仮固定ネジ10の装着箇所が対向するように装着する例を示したが、例えば調整レンズ3とレンズ保持枠4との間にバネを形成し、バネの不勢力に抗する方向に仮固定ネジ10をねじ込むように配置することによって、仮固定ネジを対向させることなく本発明の効果を得ることができる。
また、上述した実施形態では、仮固定ネジ10を手動で調整レンズ3を操作する例を説明したが、アクチュエータ等を利用して自動で仮固定を行っても良い。
さらに、上述した実施形態では、調整レンズ3を、鏡胴5の一部を構成するレンズ保持枠4に収容する構成としているが、調整レンズ3の側面が例えば枠体等で覆われている構成でも、仮固定ネジ10を用いて、枠体を介して調整レンズ3を押圧して仮固定し、固定ネジ11で枠体を介して調整レンズ3を固定することで、光軸を調芯した調整レンズ3をレンズ保持枠4に確実に保持することができる。
本発明の実施形態に係るレンズ保持方法が適用されて製造されたレンズ鏡胴及びそのレンズ鏡胴が装着されたカメラの断面図である。 図1に示すレンズ鏡胴の先端部のレンズ保持構造を示す断面図である。 図2に示すIII−III線に沿った断面図である。 図3に示すレンズ保持構造の一部拡大断面図である。
符号の説明
1…レンズ鏡胴、3…調整レンズ、4…レンズ保持枠、4a…仮固定用ネジ穴、4b…固定用ネジ穴、4c…貫通穴、5…鏡胴、10…仮固定ネジ(仮固定治具)、10b…仮固定ネジの調整部、11…固定ネジ(固定部材)、15a…固定ネジの調整部、12…弾性部材。

Claims (2)

  1. レンズをレンズ保持枠に保持させるためのレンズ保持方法であって、
    前記レンズを前記レンズ保持枠内に配置し、前記レンズの光軸と略直交する方向から前記レンズを押圧する仮固定治具を複数用いて、前記レンズをその光軸と略直交する平面内において前記レンズ保持枠に対して相対的に移動させ、前記レンズの光軸が調芯された状態で前記レンズを前記レンズ保持枠に仮固定する仮固定工程と、
    前記仮固定工程終了後に、前記レンズの光軸と略直交する方向から前記レンズを押圧する固定部材を複数用いて、前記レンズの光軸と略直交する方向から前記レンズを前記レンズ保持枠に固定する固定工程と、
    前記固定工程終了後に、前記仮固定治具を前記レンズ保持枠から取り外す取外し工程と、
    を含み、
    前記仮固定治具は、前記レンズの光軸と略直交する方向に貫通するように前記レンズ保持枠に形成された仮固定用ネジ穴に螺合する仮固定ネジであり、前記固定部材は、前記レンズの光軸と略直交する方向に貫通するように前記レンズ保持枠に形成された固定用ネジ穴に螺合する固定ネジであり、
    前記仮固定ネジの調整部は、前記固定ネジの調整部よりも外側に突出していること、を特徴とするレンズ保持方法。
  2. 前記固定工程終了後に、前記レンズの光軸と略直交する方向に貫通するように前記レンズ保持枠に形成された貫通穴を介して、前記レンズ保持枠の前記レンズ側の隙間に接着材を注入する注入工程を含むことを特徴とする請求項1に記載のレンズ保持方法。
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