JP4878573B2 - 電池保護回路、及び電池パック - Google Patents

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Description

本発明は、二次電池を過充電から保護する電池保護回路、及びこれを備えた電池パックに関する。
従来より、リチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池等の二次電池の充電回路には、二次電池の端子電圧を監視し、二次電池の端子電圧が一定の判定電圧を超えると、二次電池の充電経路上に直列に設けられたスイッチング素子をオフすることで、過充電から二次電池を保護する電池保護回路が設けられている。また、予め、判定電圧を二段階に設定しておき、二次電池の端子電圧が一段目の第1判定電圧を超えたときにスイッチング素子をオフする一段目の保護回路と、一段目の保護回路に何らかの故障が生じてスイッチング素子がオフせず、二次電池の端子電圧が二段目の第2判定電圧を超えたときに、ヒューズを溶断させて充電経路を遮断することにより、二次電池の保護を行う二段目の保護回路とを備えることで、二次電池の安全性を向上させるようにした電池保護回路が知られている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。
この場合、一段目の保護回路と、二段目の保護回路とは、二次電池の端子電圧を検出する電圧検出回路をそれぞれ備えることで、一段目の保護回路における電圧検出回路が故障した場合であっても、二段目の保護回路が動作し得るようにされている。
特開平9−233713号公報 特開2000−323175号公報 特開平10−51962号公報
しかしながら、上述のように、一段目の保護回路と、二段目の保護回路とが電圧検出回路をそれぞれ備えている場合、各保護回路の備える電圧検出回路の精度や、特性バラツキを考慮すると、一段目の保護回路より先に二段目の保護回路が動作してしまうことを防止するためには、一段目の保護回路が動作する第1判定電圧と、二段目の保護回路が動作する第2判定電圧との間に、このような電圧検出回路の精度や特性バラツキより大きな電圧差を設定する必要がある。また、二次電池の端子電圧が第1判定電圧を超えても故障等により一段目の保護回路によってスイッチング素子がオフされなかった場合、安全性の観点から速やかに二段目の保護回路によってヒューズが溶断されることが好ましく、従って、第1判定電圧と第2判定電圧との差は小さいほうが好ましい。特に、近年広く用いられているリチウムイオン二次電池は、通常の使用状態における端子電圧と、安全上のリスクが生じる電圧との差が小さいという特徴があり、第1判定電圧と第2判定電圧との差をできるだけ小さくして、一段目の保護回路が動作しなかった場合に速やかに二段目の保護回路を動作させることが望ましい。
しかしながら、上述のように、電圧検出回路の精度や特性バラツキより大きな電圧差を第1判定電圧と第2判定電圧との間に設ける必要があるため、第1判定電圧と第2判定電圧との差を減少させることが困難であるという不都合があった。
本発明は、このような事情に鑑みて為された発明であり、一段目の保護回路によって二次電池が保護される電圧と二段目の保護回路によって二次電池が保護される電圧との差を減少することができる電池保護回路、及びこれを備えた電池パックを提供することを目的とする。
本発明に係る電池保護回路は、二次電池の端子電圧を取得する電池電圧取得部と、共通の入力電圧を検出する一対の第1及び第2電圧検出部と、前記第1電圧検出部によって検出された検出電圧を、予め設定された第1基準電圧と比較し、当該検出電圧が前記第1基準電圧を超えた場合、過電圧を検出する過電圧検出部と、前記過電圧検出部によって、前記過電圧が検出されたとき、前記第2電圧検出部によって検出される電圧を取得する第1基準電圧取得部と、前記第1基準電圧取得部により取得された電圧とは、予め設定された差分電圧だけ異なる第2基準電圧を設定する第2基準電圧設定部と、前記第2基準電圧設定部によって前記第2基準電圧が設定された後、前記電池電圧取得部によって取得された電圧を前記一対の第1及び第2電圧検出部へ前記入力電圧として供給することにより、前記二次電池の端子電圧を前記第1及び第2電圧検出部で検出させる通常モードに切り替えるモード切替部と、前記通常モード中に、前記過電圧検出部によって過電圧が検出された場合、前記二次電池の充電を禁止する第1保護制御部と、前記通常モード中に、前記第2電圧検出部によって検出される電圧が、前記第2基準電圧設定部により設定される第2基準電圧を超えた場合、前記二次電池の充電を禁止する第2保護制御部とを備える。
この構成によれば、一対の第1及び第2電圧検出部への入力電圧が増大して第1電圧検出部によって検出される検出電圧が増大し、当該検出電圧が第1基準電圧を超えることにより、過電圧検出部によって過電圧が検出される。また、第1基準電圧取得部によって、過電圧検出部により過電圧が検出されたとき、第2電圧検出部により検出される電圧が、第1基準電圧として取得される。そうすると、第1電圧検出部と過電圧検出部とによって実際に過電圧の検出される電圧が、第1基準電圧取得部によって取得される。また、第2基準電圧設定部によって、第1基準電圧取得部により取得された第1基準電圧とは、予め設定された差分電圧だけ異なる第2基準電圧が設定される。そして、モード切替部によって、電池電圧取得部により取得された電圧を一対の第1及び第2電圧検出部へ入力電圧として供給し、すなわち二次電池の端子電圧を第1及び第2電圧検出部により検出可能な通常モードに切り替えられる。さらに、通常モード中に、過電圧検出部によって過電圧が検出されると第1保護制御部によって二次電池の充電が禁止され、通常モード中に、第2電圧検出部によって検出される電圧が第2基準電圧設定部により設定される第2基準電圧を超えた場合、第2保護制御部によって二次電池の充電が禁止される。
この場合、第1保護制御部によって実際に二次電池の充電が禁止される第1基準電圧が、第1基準電圧取得部によって取得され、この第1基準電圧取得部によって取得された第1基準電圧と、予め設定された差分電圧だけ異なる電圧に設定された第2基準電圧において、第2保護制御部によって二次電池の充電が禁止されるので、回路の精度やバラツキに関わりなく、第1保護制御部によって二次電池が保護される電圧と第2保護制御部によって二次電池が保護される電圧との間に予め設定された差分電圧を確実に設けることができる結果、回路の精度やバラツキの範囲より大きな差分電圧を設定する必要がなくなり、一段目の保護回路によって電池が保護される電圧と二段目の保護回路によって電池が保護される電圧との差である差分電圧を減少することができる。
また、所定の検査用電圧を生成する検査電圧生成部と、前記電池電圧取得部によって取得された電圧と前記検査電圧生成部によって生成された電圧とのうちいずれかを前記入力電圧として前記一対の第1及び第2電圧検出部へ供給する電圧切替部とをさらに備え、前記第1基準電圧取得部は、前記電圧切替部によって、前記検査電圧生成部により生成された検査用電圧を前記一対の第1及び第2電圧検出部へ供給させると共に、前記検査電圧生成部によって前記検査用電圧を徐々に増大させることにより、前記過電圧検出部によって前記過電圧を検出させ、当該過電圧が検出されたときに前記第2電圧検出部によって検出される電圧を取得し、前記モード切替部は、前記電圧切替部によって、前記電池電圧取得部により取得された電圧を前記第1及び第2電圧検出部へ供給させることにより、前記通常モードへの切替を行うことが好ましい。
この構成によれば、電圧切替部によって、検査電圧生成部により生成された検査用電圧が一対の第1及び第2電圧検出部へ供給されると共に、検査電圧生成部によって検査用電圧が徐々に増大されるので、一対の第1及び第2電圧検出部の入力電圧を徐々に増大させることができる。そして、モード切替部は、電圧切替部によって、電池電圧取得部により取得された電圧を第1及び第2電圧検出部へ供給させることにより、通常モードへの切替を行うことができる。
また、前記電池電圧取得部は、直列に接続された複数の二次電池の各両端電圧を取得し、前記一対の第1及び第2電圧検出部は、前記複数の二次電池と対応して複数対設けられ、前記過電圧検出部は、前記複数の第1電圧検出部によって検出された検出電圧を、それぞれ前記第1基準電圧と比較することにより過電圧を検出し、前記第1基準電圧取得部は、前記複数対の第1及び第2電圧検出部の各入力電圧の増大に応じて前記過電圧検出部により前記過電圧が検出されたとき、前記各第2電圧検出部によって検出される電圧を、当該各第2電圧検出部に対応する電圧として取得し、前記第2基準電圧設定部は、前記各第2電圧検出部に対応する電圧を、前記差分電圧だけ異ならせて前記各第2電圧検出部に対応する複数の第2基準電圧として設定し、前記第2保護制御部は、前記通常モード中に、前記各第2電圧検出部によって検出される電圧が、当該各第2電圧検出部に対応して設定された第2基準電圧を超えた場合、前記二次電池の充電を禁止することが好ましい。
この構成によれば、電池電圧取得部によって、直列に接続された複数の二次電池の各両端電圧が取得され、一対の第1及び第2電圧検出部は、二次電池の数だけそれぞれに対応して複数対設けられる。また、過電圧検出部によって、複数の第1電圧検出部によって検出された検出電圧が、それぞれ第1基準電圧と比較されることにより過電圧が検出される。そして、第1基準電圧取得部によって、複数対の第1及び第2電圧検出部の各入力電圧の増大に応じて過電圧検出部により過電圧が検出されたとき、各第2電圧検出部によって検出される電圧が当該各第2電圧検出部に対応する第1基準電圧として取得されるので、各第1電圧検出部と過電圧検出部とによって、実際に過電圧の検出される電圧が、第1基準電圧取得部によってそれぞれ取得される。また、第2基準電圧設定部によって、各第2電圧検出部に対応する第1基準電圧とは、それぞれ差分電圧だけ異なる複数の第2基準電圧が、各第2電圧検出部に対応して設定される。そして、第2保護制御部によって、通常モード中に各第2電圧検出部によって検出される電圧が、当該各第2電圧検出部に対応して設定された第2基準電圧を超えた場合、二次電池の充電が禁止される。
この場合、第1保護制御部によって実際に二次電池の保護が行われる電圧が、各第1電圧検出部における第1基準電圧として取得され、この各第1電圧検出部における第1基準電圧と予め設定された差分電圧だけ異なる電圧に、それぞれ設定された第2基準電圧において、第2保護制御部によって二次電池の充電が禁止されるので、複数対の第1及び第2電圧検出部における回路の精度やバラツキに関わりなく、第1保護制御部によって二次電池が保護される電圧と第2保護制御部によって二次電池が保護される電圧との間に予め設定された差分電圧を確実に設けることができる結果、回路の精度やバラツキの範囲より大きな差分電圧を設定する必要がなくなり、一段目の保護回路によって電池が保護される電圧と二段目の保護回路によって電池が保護される電圧との差である差分電圧を減少することができる。
また、前記電池電圧取得部は、直列に接続された複数の二次電池の各両端電圧を取得し、前記一対の第1及び第2電圧検出部は、前記複数の二次電池と対応して複数対設けられ、前記過電圧検出部は、前記複数の第1電圧検出部によって検出された検出電圧を、それぞれ前記第1基準電圧と比較することにより過電圧を検出し、前記第1基準電圧取得部は、前記複数対の第1及び第2電圧検出部を、順次前記電圧切替部によって選択させ、当該選択された第1及び第2電圧検出部の対へ前記検査電圧生成部によって生成された検査用電圧を供給させると共に前記検査電圧生成部によって前記検査用電圧を徐々に増大させることにより、前記過電圧検出部によって前記過電圧を検出させ、当該過電圧が検出されたときに各第2電圧検出部によって検出される電圧を、各第2電圧検出部に対応する電圧として取得し、前記第2基準電圧設定部は、前記各第2電圧検出部に対応する電圧を、前記差分電圧だけ異ならせて前記各第2電圧検出部に対応する複数の第2基準電圧として設定し、前記第2保護制御部は、前記通常モード中に、前記各第2電圧検出部によって検出される電圧が、当該各第2電圧検出部に対応して設定された第2基準電圧を超えた場合、前記二次電池の充電を禁止することが好ましい。
この構成によれば、複数対の第1及び第2電圧検出部が、順次電圧切替部によって選択され、当該選択された第1及び第2電圧検出部の対へ検査電圧生成部によって生成された検査用電圧が供給されると共に検査電圧生成部によって検査用電圧が徐々に増大されることにより、過電圧検出部によって過電圧が検出されるので、各第1電圧検出部によって実際に検出された電圧に基づき過電圧検出部により過電圧が検出される第1基準電圧が、各第1電圧検出部と対になった第2電圧検出部によって検出される。そして、第2基準電圧設定部によって、各第1基準電圧とは、差分電圧だけ異なる複数の第2基準電圧が、各第2電圧検出部に対応して設定されるので、外部から各第1及び第2電圧検出部の入力電圧を増大させることなく、検査電圧生成部と電圧切替部とによって各第1及び第2電圧検出部の入力電圧を増大させることができると共に、第1保護制御部によって実際に二次電池の保護が行われる電圧を、各第1電圧検出部における第1基準電圧として取得することができる。
また、前記電池電圧取得部は、前記直列接続された複数の二次電池間における正極と負極との接続点の電圧を、当該接続点の高電位側の二次電池に対応する前記第1及び第2電圧検出部の対へ負極側電圧として供給すると共に当該接続点の低電位側の二次電池に対応する前記第1及び第2電圧検出部の対へ正極側電圧として供給する複数の電圧供給路を含み、前記電圧切替部は、前記複数の電圧供給路を一つ置きに選択可能な切替スイッチを含み、前記第1基準電圧取得部は、前記切替スイッチにより選択可能な電圧供給路の電圧が負極側電圧として供給される前記第2電圧検出部に対応する電圧を取得するときは、前記切替スイッチによって、当該第2電圧検出部及び当該第2電圧検出部と対になる第1電圧検出部へ前記負極側電圧を供給する電圧供給路を選択させ、当該選択された電圧供給路の電圧を前記検査電圧生成部によって徐々に低下させることにより、当該選択された対の第1及び第2電圧検出部への供給電圧を徐々に増大させ、前記切替スイッチにより選択可能な電圧供給路の電圧が正極側電圧として供給される前記第2電圧検出部に対応する電圧を取得するときは、前記切替スイッチによって、当該第2電圧検出部及び当該第2電圧検出部と対になる第1電圧検出部へ前記正極側電圧を供給する電圧供給路を選択させ、当該選択された電圧供給路の電圧を前記検査電圧生成部によって徐々に増大させることにより、当該選択された対の第1及び第2電圧検出部への供給電圧を徐々に増大させることが好ましい。
この構成によれば、電圧供給路によって、直列接続された複数の二次電池間における正極と負極との接続点の電圧が、当該接続点の高電位側の二次電池に対応する第1及び第2電圧検出部の対へ負極側電圧として供給されると共に当該接続点の低電位側の二次電池に対応する第1及び第2電圧検出部の対へ正極側電圧として供給される。また、複数の電圧供給路を一つ置きに選択可能な切替スイッチが設けられている。そして、第1基準電圧取得部によって切替スイッチにより選択可能な電圧供給路の電圧が負極側電圧として供給される第2電圧検出部の第1基準電圧が取得されるときは、切替スイッチによって、当該第2電圧検出部及び当該第2電圧検出部と対になる第1電圧検出部へ負極側電圧を供給する電圧供給路が選択され、当該選択された電圧供給路の電圧が検査電圧生成部によって徐々に低下されることにより、当該選択された対の第1及び第2電圧検出部への供給電圧が徐々に増大される。また、第1基準電圧取得部によって切替スイッチにより選択可能な電圧供給路の電圧が正極側電圧として供給される第2電圧検出部の第1基準電圧が取得されるときは、切替スイッチによって、当該第2電圧検出部及び当該第2電圧検出部と対になる第1電圧検出部へ正極側電圧を供給する電圧供給路が選択され、当該選択された電圧供給路の電圧が検査電圧生成部によって徐々に増大されることにより、当該選択された対の第1及び第2電圧検出部への供給電圧が徐々に増大される。
この場合、直列接続された複数の二次電池間の接続点に接続される複数の電圧供給路を一つ置きに選択可能な切替スイッチを用いて、各二次電池に対応する第1及び第2電圧検出部への供給電圧をそれぞれ増大させることができるので、切替スイッチの切替端子数を二次電池の数より少なくして回路を簡素化することが容易となる。
また、外部からの指示に応じて前記二次電池を充電するための充電電圧を供給する充電回路によって前記充電電圧が供給されている場合に、前記通常モード中に前記第2電圧検出部によって検出された前記二次電池の端子電圧が前記充電電圧の上限として予め設定された上限電圧を超えたとき、前記充電回路へ前記充電電圧を低下させる旨の指示を出力する充電電圧調節部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、通常モード中に第2電圧検出部によって検出された二次電池の端子電圧が充電電圧の上限として予め設定された上限電圧を超えると、充電電圧調節部によって、充電回路へ充電電圧を低下させる旨の指示が出力され、充電回路に充電電圧を低下させることができるので、例えば充電回路の精度やバラツキ等によって、充電回路から上限電圧を超える充電電圧が出力された場合であっても、充電電圧を低下させて上限電圧を超えないようにすることができる結果、二次電池が過電圧によって劣化するおそれが低減される。
また、外部からの指示に応じて前記複数の二次電池を充電するための充電電圧を供給する充電回路によって前記充電電圧が供給されている場合に、前記通常モード中に前記第2電圧検出部によって検出された前記複数の両端電圧のうち、最大の電圧が前記充電電圧の上限として予め設定された上限電圧を超えたとき、前記充電回路へ前記充電電圧を低下させる旨の指示を出力する充電電圧調節部をさらに備えることが好ましい。
この構成によれば、直列に接続された複数の二次電池の両端電圧のうち、最大の電圧が充電電圧の上限として予め設定された上限電圧を超えると、充電電圧調節部によって、充電回路へ充電電圧を低下させる旨の指示が出力され、充電回路によって充電電圧を低下させることができるので、例えば直列接続された複数の二次電池の特性にアンバランスが生じて、他の電池よりも劣化の進んでいる二次電池の両端電圧が上限電圧を超えた場合であっても、充電電圧を低下させて上限電圧を超えないようにすることができる結果、劣化の進んでいる二次電池の劣化をさらに加速するおそれが低減される。
また、前記二次電池の充電経路に直列に設けられたスイッチング素子と、前記二次電池の充電経路に直列に設けられた温度ヒューズと、前記温度ヒューズを溶断させるヒータとをさらに備え、前記第1保護制御部は、前記ヒータによって前記温度ヒューズを溶断させることによって前記二次電池の充電を禁止し、前記第2保護制御部は、前記スイッチング素子をオフさせることによって前記二次電池の充電を禁止し、前記第2基準電圧設定部は、前記第1基準電圧取得部により取得された電圧から、前記差分電圧を減算することにより前記第2基準電圧を設定することが好ましい。
この構成によれば、第2基準電圧設定部によって、第1基準電圧取得部により取得された第1基準電圧から、差分電圧を減算することにより第2基準電圧が設定されるので、第1基準電圧より第2基準電圧のほうが低電圧となる結果、第2保護制御部が一段目の保護回路として機能し、第1保護制御部が二段目の保護回路として機能する。そして、一段目の保護回路である第2保護制御部は、スイッチング素子をオフさせることによって二次電池の充電を禁止するので、二次電池の端子電圧が低下すれば、スイッチング素子をオンして二次電池の充電を再開することが可能である。また、二段目の保護回路である第1保護制御部によって、充電が禁止されるときは、一段目の保護回路が働かない何らかの異常が生じていると考えられるから、ヒータによって温度ヒューズを溶断させることで、二次電池の充電が永続的に禁止され、安全性が向上される。
また、本発明に係る電池パックは、上述の電池保護回路と、前記二次電池とを備える。この構成によれば、電池パックにおいて、一段目の保護回路によって電池が保護される電圧と二段目の保護回路によって電池が保護される電圧との差である差分電圧を減少することができる電池保護回路によって、二次電池が保護されるので、差分電圧を減少することで、一段目の保護回路によって二次電池の充電が禁止されなかった場合、速やかに二段目の保護回路によって二次電池の充電を禁止することができる結果、安全性を向上させることが容易となる。
このような構成の電池保護回路及び電池パックは、第1保護制御部によって実際に二次電池の充電が禁止される第1基準電圧が、第1基準電圧取得部によって取得され、この第1基準電圧取得部によって取得された第1基準電圧と、予め設定された差分電圧だけ異なる電圧に設定された第2基準電圧において、第2保護制御部によって二次電池の充電が禁止されるので、回路の精度やバラツキに関わりなく、第1保護制御部によって二次電池が保護される電圧と第2保護制御部によって二次電池が保護される電圧との間に予め設定された差分電圧を確実に設けることができる結果、回路の精度やバラツキの範囲より大きな差分電圧を設定する必要がなくなり、一段目の保護回路によって電池が保護される電圧と二段目の保護回路によって電池が保護される電圧との差である差分電圧を減少することができる。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において同一の符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電池保護回路を備えた電池パックの構成の一例を示すブロック図である。図1に示す電池パック1は、制御IC(Integrated Circuit)2,3、外部接続端子11,12,13,14、二次電池B1,B2,B3,B4、スイッチング素子Q1,Q2,Q3、抵抗R1,R2、温度ヒューズF1,F2、及びヒータRhを備えて構成されている。
二次電池B1,B2,B3,B4は、特に限定しないが、例えばリチウムイオン二次電池である。二次電池B1,B2,B3,B4は直列接続されて、組電池Bにされている。なお、二次電池B1,B2,B3,B4は、それぞれ複数の二次電池が並列接続されたものであってもよい。スイッチング素子Q1,Q2,Q3は、例えばFET(Field Effect Transistor)等のスイッチング素子である。
外部接続端子11,12,13,14は、組電池Bを充電するための充電装置を接続したり、組電池Bからの放電電流により駆動される携帯電話機やデジタルカメラ、携帯型パーソナルコンピュータ等の電池駆動機器を接続したりするための接続端子である。外部接続端子11は、温度ヒューズF1,F2、スイッチング素子Q1,Q2を介して組電池Bの正極に接続され、外部接続端子12は、組電池Bの負極、すなわち回路グラウンドに接続されている。外部接続端子13,14は、電池パック1と接続される充電装置や電池駆動機器との間でデータ送受信を行うための通信端子である。
スイッチング素子Q1は、寄生ダイオードのアノードが組電池B側になる方向にされており、スイッチング素子Q2は、寄生ダイオードのアノードが外部接続端子11側になる方向にされている。そして、スイッチング素子Q1は、組電池Bが過充電になった場合に充電電流を遮断する過充電保護用のスイッチとして用いられ、スイッチング素子Q2は、組電池Bの放電電流が過大になった場合に放電電流を遮断する過放電保護用のスイッチとして用いられる。
また、温度ヒューズF1と温度ヒューズF2との接続点は、ヒータRhとスイッチング素子Q3とを介して組電池Bの負極に接続されている。そして、スイッチング素子Q3のゲートは、抵抗R3を介して制御IC3と接続されている。そして、制御IC3からの制御信号S1に応じてスイッチング素子Q3がオンすると、ヒータRhが発熱して温度ヒューズF1,F2が溶断するようになっている。
制御IC2は、二次電池B1,B2,B3,B4の端子電圧が過電圧になった場合にスイッチング素子Q1,Q2をオフして二次電池B1,B2,B3,B4の保護を行う一段目の保護回路である。制御IC2は、例えば、制御部21、A/D(アナログ/デジタル)コンバータ231,232,233,234(第2電圧検出部)、D/A(デジタル/アナログ)コンバータ22(検査電圧生成部)、切替スイッチSW1、及びEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)25を備えている。
また、制御IC3は、制御IC2やスイッチング素子Q1,Q2等の故障により一段目の保護動作が行われないまま、一段目の保護電圧より高い電圧に予め設定された二段目の保護電圧まで二次電池B1,B2,B3,B4の各端子電圧が上昇した場合に、スイッチング素子Q3をオンさせる旨の制御信号S1を出力し、ヒータRhを発熱させて温度ヒューズF1,F2を溶断することで二次電池B1,B2,B3,B4の保護を行う二段目の保護回路である。制御IC3は、論理回路31(第1保護制御部)、コンパレータM1,M2,M3,M4(第1電圧検出部、過電圧検出部)及び基準電圧源E1,E2,E3,E4を備えている。基準電圧源E1,E2,E3,E4は、二段目の保護電圧である第1基準電圧Ref1,Ref2,Ref3,Ref4を生成する。第1基準電圧Ref1,Ref2,Ref3,Ref4は、例えば4.25Vに設定されており、予め設定された第1基準電圧の一例に相当している。
A/Dコンバータ231とコンパレータM1とは、二次電池B1の両端電圧を検出するために一対にされており、A/Dコンバータ232とコンパレータM2とは、二次電池B2の両端電圧を検出するために一対にされており、A/Dコンバータ233とコンパレータM3とは、二次電池B3の両端電圧を検出するために一対にされており、A/Dコンバータ234とコンパレータM4とは、二次電池B4の両端電圧を検出するために一対にされている。
そして、二次電池B1の正極が、A/Dコンバータ231の正極側入力端子及びコンパレータM1の正極側入力端子に並列に接続され、二次電池B1の負極と二次電池B2の正極との接続点P1が、抵抗R1を介してA/Dコンバータ231の負極側入力端子とA/Dコンバータ232の正極側入力端子とコンパレータM2の正極側入力端子との接続点P11と接続されている。さらに、接続点P11は、基準電圧源E1の負極に接続され、基準電圧源E1の正極がコンパレータM1の負極側入力端子に接続されている。
また、二次電池B2の負極と二次電池B3の正極との接続点P2が、A/Dコンバータ232の負極側入力端子とA/Dコンバータ233の正極側入力端子とコンパレータM3の正極側入力端子とに並列に接続され、さらに、接続点P2は、基準電圧源E2の負極に接続され、基準電圧源E2の正極がコンパレータM2の負極側入力端子に接続されている。
そして、二次電池B3の負極と二次電池B4の正極との接続点P3が、抵抗R2を介してA/Dコンバータ233の負極側入力端子とA/Dコンバータ234の正極側入力端子とコンパレータM4の正極側入力端子との接続点P31と接続されている。さらに、接続点P31は、基準電圧源E3の負極に接続され、基準電圧源E3の正極がコンパレータM3の負極側入力端子に接続されている。
そして、二次電池B4の負極が、A/Dコンバータ234の負極側入力端子と基準電圧源E4の負極とに接続され、基準電圧源E4の正極がコンパレータM4の負極側入力端子に接続されている。この場合、二次電池B1,B2,B3,B4と、A/Dコンバータ231,232,233,234及びコンパレータM1,M2,M3,M4とを接続する接続端子や配線、及び抵抗R1,R2が電圧供給路の一例に相当している。
このように接続されることにより、接続点P11と二次電池B1の正極との間の電圧V1が、A/Dコンバータ231によってデジタル値に変換されて制御部21へ出力されると共にコンパレータM1によって第1基準電圧Ref1と比較され、電圧V1が第1基準電圧Ref1を超えると、コンパレータM1から過電圧の検出を示すハイレベルの信号が論理回路31へ出力される。
また、二次電池B2の負極と接続点P11との間の電圧V2が、A/Dコンバータ232によってデジタル値に変換されて制御部21へ出力されると共にコンパレータM2によって第1基準電圧Ref2と比較され、電圧V2が第1基準電圧Ref2を超えると、コンパレータM2から過電圧の検出を示すハイレベルの信号が論理回路31へ出力される。
また、接続点P31と二次電池B3の正極との間の電圧V3が、A/Dコンバータ233によってデジタル値に変換されて制御部21へ出力されると共にコンパレータM3によって第1基準電圧Ref3と比較され、電圧V3が第1基準電圧Ref3を超えると、コンパレータM3から過電圧の検出を示すハイレベルの信号が論理回路31へ出力される。
そして、二次電池B4の負極と接続点P31との間の電圧V4が、A/Dコンバータ234によってデジタル値に変換されて制御部21へ出力されると共にコンパレータM4によって第1基準電圧Ref4と比較され、電圧V4が第1基準電圧Ref4を超えると、コンパレータM4から過電圧の検出を示すハイレベルの信号が論理回路31へ出力される。
なお、二次電池と同じ数のA/Dコンバータ231,232,233,234を用いる例を示したが、例えばA/Dコンバータを一つにして、当該A/Dコンバータの入力信号をスイッチで切り替えることにより、電圧V1,V2,V3,V4を検出するようにしてもよい。
論理回路31は、コンパレータM1,M2,M3,M4のいずれかの出力信号レベルがハイレベルになると、スイッチング素子Q3をオンさせる旨の制御信号S1を、スイッチング素子Q3及び制御部21へ出力する。
D/Aコンバータ22は、制御部21からの電圧指示信号に応じた電圧を切替スイッチSW1へ出力する。切替スイッチSW1は、制御部21からの制御信号に応じて、D/Aコンバータ22の出力先を端子CN1,CN2、及び端子OFFのいずれかに切り換える。端子CN1は、接続点P11に接続され、端子CN2は、接続点P31に接続されており、端子OFFは、開放状態にされている。すなわち切替スイッチSW1は、接続点P1,P2,P3をA/Dコンバータ231,232,233,234に接続する電圧供給路上の接続点P11,P21,P31を、一つ置きに選択可能にされている。
そうすると、切替スイッチSW1が端子OFFに切り替えられているときは、電圧V1,V2,V3,V4は、二次電池B1,B2,B3,B4の各両端電圧にそれぞれ等しい。一方、切替スイッチSW1が端子CN1に切り替えられているときは、電圧V1は、D/Aコンバータ22の出力電圧と二次電池B1の正極電圧との差に等しく、電圧V2は、二次電池B2の負極電圧とD/Aコンバータ22の出力電圧との差に等しい。この場合、切替スイッチSW1及び抵抗R1,R2が電圧切替部の一例に相当している。
従って、制御部21は、切替スイッチSW1を端子CN1に切り替えて、D/Aコンバータ22の出力電圧を低下させることによって電圧V1を増大させ、D/Aコンバータ22の出力電圧を増大させることによって電圧V2を増大させることができる。また、制御部21は、切替スイッチSW1を端子CN2に切り替えて、D/Aコンバータ22の出力電圧を低下させることによって電圧V3を増大させ、D/Aコンバータ22の出力電圧を増大させることによって電圧V4を増大させることができる。
制御部21は、例えば所定の演算処理を実行するCPU(Central Processing Unit)と、所定の制御プログラムが記憶されたROM(Read Only Memory)と、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、I/Oポートと、通信インターフェイス回路と、これらの周辺回路等とを備えて構成され、ROMに記憶された制御プログラムを実行することにより、第1基準電圧取得部211、第2基準電圧設定部212、モード切替部213、第2保護制御部214、及び充電電圧調節部215として機能する。
第1基準電圧取得部211は、D/Aコンバータ22と切替スイッチSW1とによって、上述のように電圧V1,V2,V3,V4を順次増大させる。そして、論理回路31から、スイッチング素子Q3をオンさせる旨の制御信号S1が出力されたときにA/Dコンバータ231,232,233,234によって検出される電圧を、それぞれA/Dコンバータ231,232,233,234に対応する第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4として取得する。
第2基準電圧設定部212は、第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4から、予め設定された差分電圧Vd、例えば0.01Vを減算することにより第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を算出し、EEPROM25に記憶させる。
モード切替部213は、第2基準電圧設定部212によって第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4がEEPROM25に記憶されると、切替スイッチSW1を端子OFFに切り替えることにより、二次電池B1,B2,B3,B4の各両端電圧が電圧V1,V2,V3,V4としてA/Dコンバータ231,232,233,234及びコンパレータM1,M2,M3,M4で検出可能となる通常モードに切り替える。
第2保護制御部214は、通常モード中に、A/Dコンバータ231,232,233,234によって検出された電圧が、第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を超えた場合、スイッチング素子Q1,Q2をオフして二次電池B1,B2,B3,B4の充電を禁止する。
充電電圧調節部215は、通常モード中に、A/Dコンバータ231,232,233,234によって検出された二次電池B1,B2,B3,B4の各端子電圧のうち、最大の電圧が充電電圧の上限として予め設定された上限電圧、例えば4.2Vを超えたとき、外部接続端子11,12,13,14に接続された充電器へ、外部接続端子13,14を介して充電電圧を低下させる旨の通信信号を出力する。
図1に示す電池パック1において、二次電池B1,B2,B3,B4に接続される接続端子や配線、抵抗R1,R2、コンパレータM1,M2,M3,M4、A/Dコンバータ231,232,233,234、基準電圧源E1,E2,E3,E4、D/Aコンバータ22、切替スイッチSW1、第1基準電圧取得部211、第2基準電圧設定部212、モード切替部213、論理回路31、第2保護制御部214、充電電圧調節部215、スイッチング素子Q1,Q2、温度ヒューズF1,F2、及びヒータRhが、電池保護回路の一例に相当している。
図2は、図1に示す電池パック1が、充電器4に接続された状態を示している。なお、図2においては、電池パック1の構成を簡略化して示している。図2に示す充電器4は、外部接続端子41,42,43,44、直流電源回路45、DC−DCコンバータ46、充電制御部47、D/Aコンバータ48、誤差増幅器(エラーアンプ)49,50、基準電圧源51,52,53、及び電流検出抵抗RSを備えている。外部接続端子41,42,43,44は、電池パック1の外部接続端子11,12,13,14とそれぞれ接続される。
直流電源回路45は、例えば商用交流電源電圧を直流電圧に変換して出力する。そして、直流電源回路45の高電位側出力端子がスイッチング素子Q4、及びコイルL1を介して外部接続端子41に接続され、低電位側出力端子がグラウンドに接続されると共に、電流検出抵抗RSを介して外部接続端子42に接続されている。
DC−DCコンバータ46は、例えばFETのスイッチング素子Q4、コイルL1、ダイオードD1、コンデンサC1、及びPWM(Pulse Width Modulation)信号生成回路461を備えて構成されている。スイッチング素子Q4とコイルL1との接続点は、ダイオードD1のカソードに接続され、ダイオードD1のアノードがグラウンドに接続されている。また、ダイオードD1とコイルL1との直列回路と並列に、コンデンサC1が接続されている。そして、PWM信号生成回路461は、充電制御部47からの制御信号に応じてパルス幅を変化させたPWM制御信号をスイッチング素子Q4のゲートへ出力してスイッチング素子Q4をオン、オフさせることにより、充電制御部47からの制御信号に応じた直流電源電圧を生成し、外部接続端子41,42を介して電池パック1へ供給する。
充電制御部47は、外部接続端子41,42,43,44に接続された電池パック1を充電するための充電電圧、及び充電電流を制御して、例えばCCCV(定電流定電圧)充電を行う制御回路である。
誤差増幅器49は、電流検出抵抗RSの両端電圧と、基準電圧源51から出力される基準電圧Ve1とを比較し、電流検出抵抗RSの両端電圧が基準電圧Ve1以下であればローレベル、電流検出抵抗RSの両端電圧が基準電圧Ve1を超えればハイレベルの信号を充電制御部47へ出力する。基準電圧Ve1は、定電流充電の充電電流として予め設定された電流Icが電流検出抵抗RSに流れた場合の電流検出抵抗RSの両端電圧が設定されている。そして、充電制御部47は、誤差増幅器49の出力電圧がローレベルであれば、PWM信号生成回路461へ制御信号を出力してDC−DCコンバータ46の出力電圧を増大させる一方、誤差増幅器49の出力電圧がハイレベルであれば、PWM信号生成回路461へ制御信号を出力してDC−DCコンバータ46の出力電圧を低下させることで、一定の電流Icを充電電流として電池パック1へ供給する定電流充電を行う。
基準電圧源53は、出力電圧Ve3が可変にされており、充電制御部47は、D/Aコンバータ48を介して基準電圧源53へ制御電圧を付与することで、基準電圧源53の出力電圧Ve3を制御する。出力電圧Ve3は、初期状態では0Vに設定されている。
誤差増幅器49は、組電池Bの充電電圧となる外部接続端子41,42間の出力電圧Voutに出力電圧Ve3が加算された(Vout+Ve3)と、基準電圧源52から出力される基準電圧Ve2とを比較し、(Vout+Ve3)が基準電圧Ve2以下であればローレベル、電流検出抵抗RSの両端電圧が基準電圧Ve2を超えればハイレベルの信号を充電制御部47へ出力する。基準電圧Ve2は、例えば定電流充電を終了する終止電圧であると共に、定電圧充電の充電電圧が予め設定されており、充電電圧の上限値となっている。リチウムイオン二次電池の場合、充電電圧の上限値、すなわち定電圧充電での充電電圧は、セルあたり例えば4.2Vであるため、基準電圧Ve2は、4.2Vにセル数4を乗じた16.8Vが予め設定されている。
そして、充電制御部47は、定電流充電中に誤差増幅器49の出力電圧がハイレベルとなれば、定電圧充電に移行する。充電制御部47は、定電圧充電に移行すると、誤差増幅器49の出力電圧がローレベルであれば、PWM信号生成回路461へ制御信号を出力してDC−DCコンバータ46の出力電圧を増大させる一方、誤差増幅器49の出力電圧がハイレベルであれば、PWM信号生成回路461へ制御信号を出力してDC−DCコンバータ46の出力電圧を低下させることで、出力電圧Voutを(Ve2−Ve3)で一定に制御する定電圧充電を実行する。
この場合、出力電圧Ve3は、初期状態では0Vに設定されているから、初期状態では基準電圧源52から出力される基準電圧Ve2の充電電圧で定電圧充電が行われる。
また、充電制御部47と制御部21とは、それぞれ、外部接続端子13,43によって伝送されるデータ信号Dと、外部接続端子14,44によって伝送される同期信号CLとを用いた同期式の通信インターフェイス回路を備えている。
そして、充電制御部47は、制御部21における充電電圧調節部215から、外部接続端子43,44を介して充電電圧を低下させる旨の通信信号を受信すると、基準電圧源53の出力電圧Ve3を増大させることで、出力電圧Voutを低下させるようになっている。
なお、電池保護回路が電池パックに構成されている例を示したが、上述の電池保護回路は、充電器に内蔵されて構成されていてもよい。また、図2に示す電池パック1と充電器4とに含まれる構成が、電池パック1と充電器4とに分離されることなく一体に構成された充電システムとなっていてもよく、このような充電システムが電池で駆動される携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電池駆動機器に内装されて構成されていてもよい。
次に、上述のように構成された電池パック1の動作について説明する。まず、初期状態では、二段目の保護を行う電圧として、基準電圧源E1,E2,E3,E4には、第1基準電圧Ref1,Ref2,Ref3,Ref4が例えば4.25Vに設定されている。また、充電器4から供給される充電電圧の上限値は、例えばセルあたり4.2Vに設定されている。そうすると、制御IC2が一段目の保護を行う第2基準電圧は、(充電電圧のセルあたりの上限値)<(第2基準電圧(一段目))<(第1基準電圧(二段目))の条件を満たす必要があるから、第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4は、4.2Vを超え、且つ4.25Vに満たない電圧に設定する必要がある。
しかしながら、基準電圧源E1,E2,E3,E4やコンパレータM1,M2,M3,M4の精度や特性バラツキによって、実際に制御IC3によって二段目の保護が行われる電圧は、設定された第1基準電圧Ref1,Ref2,Ref3,Ref4との間に誤差が生じるおそれがある。同様に、制御IC2が一段目の保護を行う第2基準電圧を、もし仮に予め設定しておくとすると、制御IC2の精度や特性バラツキによって、実際に制御IC2によって一段目の保護が行なわれる電圧は、設定された第2基準電圧と差が生じるおそれがある。さらに、充電器4から出力される出力電圧Voutも、基準電圧源53、誤差増幅器49、及びDC−DCコンバータ46等の精度や特性バラツキによって、予め設定された上限電圧4.2Vを超えてしまうおそれがある。
このように、各部の精度や特性バラツキを考慮すると、充電電圧のセルあたりの上限値と第1基準電圧(二段目)との差が僅か(4.25V−4.2V=0.05V)である場合、(充電電圧のセルあたりの上限値)<(第2基準電圧(一段目))<(第1基準電圧(二段目))の条件を満たすように各電圧を設定することは困難である。そこで、電池パック1では、制御IC3によって実際に二段目の保護が行なわれる第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4を検出し、第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4からそれぞれ差分電圧Vdを減算して一段目の保護を行うための第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を設定することで、(第2基準電圧(一段目))<(第1基準電圧(二段目))の条件を満たすようにしている。
また、二次電池B1,B2,B3,B4の各両端電圧が、予め設定されたセルあたりの上限値(4.2V)を超えた場合には、充電電圧調節部215によって、充電器4の出力電圧を低下させる指示を行うことにより、(充電電圧のセルあたりの上限値)<(第2基準電圧(一段目))の条件を満たすようにしている。
以下、詳細に動作を説明する。まず、第1基準電圧取得部211からの制御信号に応じて、切替スイッチSW1が端子CN1に切り替えられると共に、D/Aコンバータ22の出力電圧が徐々に低下される。そうすると、電圧V1が徐々に増大する。そして、電圧V1が基準電圧Ref1を超えると、コンパレータM1の出力電圧がハイレベルになって、論理回路31からスイッチング素子Q3をオンさせるべく制御信号S1が例えばハイレベルにされて、スイッチング素子Q3と制御部21とへ出力される。
そうすると、第1基準電圧取得部211によって、制御信号S1かハイレベルになったことが検出されたときにA/Dコンバータ231によって検出された電圧が第1基準電圧Vref1として取得される。そして、第1基準電圧取得部211からの制御信号に応じて、切替スイッチSW1が端子OFFに切り替えられることにより、電圧V1が基準電圧Ref1以下に低下し、論理回路31から出力される制御信号S1がローレベルにされる。
このとき、制御信号S1かハイレベルにされてから第1基準電圧取得部211によって第1基準電圧Vref1が取得され、制御信号S1がローレベルにされるまでの間、スイッチング素子Q3がオンされてヒータRhに電流が流れるが、ヒータRhが発熱して温度ヒューズF1,F2が溶断するまでには30秒程度の時間がかかるのに対し、第1基準電圧取得部211の処理時間は温度ヒューズF1,F2の溶断時間より遙かに短い1msec〜10msecにされているため、温度ヒューズF1,F2が溶断してしまうことはない。以下、第1基準電圧取得部211による第1基準電圧Vref2,Vref3,Vref4の取得処理の際にも、同様に、温度ヒューズF1,F2が溶断することがないようにされている。
次に、第1基準電圧取得部211からの制御信号に応じて、切替スイッチSW1が端子CN1に切り替えられると共に、D/Aコンバータ22の出力電圧が徐々に増大される。そうすると、電圧V2が徐々に増大する。そして、電圧V2が基準電圧Ref2を超えると、コンパレータM2の出力電圧がハイレベルになって、論理回路31から出力される制御信号S1が例えばハイレベルにされて、スイッチング素子Q3と制御部21とへ出力される。
そうすると、第1基準電圧取得部211によって、制御信号S1かハイレベルになったことが検出されたときにA/Dコンバータ232によって検出された電圧が第1基準電圧Vref2として取得される。そして、第1基準電圧取得部211からの制御信号に応じて、切替スイッチSW1が端子OFFに切り替えられることにより、電圧V1が基準電圧Ref2以下に低下し、論理回路31から出力される制御信号S1がローレベルにされる。
次に、第1基準電圧取得部211からの制御信号に応じて、切替スイッチSW1が端子CN2に切り替えられると共に、D/Aコンバータ22の出力電圧が徐々に低下される。そうすると、電圧V3が徐々に増大する。そして、電圧V3が基準電圧Ref3を超えると、コンパレータM3の出力電圧がハイレベルになって、論理回路31から出力される制御信号S1が例えばハイレベルにされて、スイッチング素子Q3と制御部21とへ出力される。
そうすると、第1基準電圧取得部211によって、制御信号S1かハイレベルになったことが検出されたときにA/Dコンバータ233によって検出された電圧が第1基準電圧Vref3として取得される。そして、第1基準電圧取得部211からの制御信号に応じて、切替スイッチSW1が端子OFFに切り替えられることにより、電圧V1が基準電圧Ref3以下に低下し、論理回路31から出力される制御信号S1がローレベルにされる。
次に、第1基準電圧取得部211からの制御信号に応じて、切替スイッチSW1が端子CN2に切り替えられると共に、D/Aコンバータ22の出力電圧が徐々に増大される。そうすると、電圧V4が徐々に増大する。そして、電圧V4が基準電圧Ref4を超えると、コンパレータM4の出力電圧がハイレベルになって、論理回路31から出力される制御信号S1が例えばハイレベルにされて、スイッチング素子Q3と制御部21とへ出力される。
そうすると、第1基準電圧取得部211によって、制御信号S1かハイレベルになったことが検出されたときにA/Dコンバータ234によって検出された電圧が第1基準電圧Vref4として取得される。そして、第1基準電圧取得部211からの制御信号に応じて、切替スイッチSW1が端子OFFに切り替えられることにより、電圧V1が基準電圧Ref4以下に低下し、論理回路31から出力される制御信号S1がローレベルにされる。
このようにして、第1基準電圧取得部211によって、実際に制御IC2によって一段目の保護が行なわれる第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4が取得される。
なお、切替部は、例えば、対になったA/Dコンバータ231,232,233,234とコンパレータM1,M2,M3,M4との接続点を、二次電池B1,B2,B3,B4とD/Aコンバータ22とのうちいずれかに選択的に接続する切替スイッチを用いて構成してもよいが、この場合、直列接続された二次電池の数だけ切替スイッチが必要となるのに対し、図1に示す電池パック1では、A/Dコンバータを、抵抗を介して二次電池と接続し、抵抗とA/Dコンバータとの接続点にD/Aコンバータ22の出力電圧を印加することで、二次電池を切り離す必要が無くなり、切替スイッチの数が低減されている。
また、切替スイッチSW1は、接続点P11,P21,P31を一つ置きに選択可能にされる例に限られず、例えば対になったA/Dコンバータ231,232,233,234とコンパレータM1,M2,M3,M4との接続点のすべてを抵抗を介して二次電池B1,B2,B3,B4と接続し、対になったA/Dコンバータ231,232,233,234とコンパレータM1,M2,M3,M4との接続点をすべて選択可能な切替スイッチを設けてもよいが、接続点P11,P21,P31を一つ置きに選択可能な切替スイッチSW1を用いることで、切替スイッチの切替端子数や抵抗数を減少させ、回路を簡素化することが可能にされている。
次に、第2基準電圧設定部212によって、第1基準電圧取得部211で取得された第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4から、差分電圧Vd、例えば0.01Vが減算されて第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4が算出され、EEPROM25に記憶される。
上述の背景技術のように、一段目の保護回路が動作する第1判定電圧と、二段目の保護回路が動作する第2判定電圧とが予め固定的に設定されている場合には、各保護回路の備える電圧検出回路の精度や、特性バラツキを考慮すると、第1判定電圧と、第2判定電圧との間に、このような電圧検出回路の精度や特性バラツキより大きな電圧差を設定する必要があるため、例えば充電電圧の上限値が4.2Vであるのに対し、一段目の第1判定電圧は4.3V、二段目の第2判定電圧は4.4Vというように、一段目の保護電圧と二段目の保護電圧との差を、0.1V程度設ける必要があった。
しかしながら、図1に示す電池パック1では、二段目の保護を行う制御IC3が、実際に過電圧を検出して制御信号S1を変化させる電圧を第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4として検出し、この第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4から差分電圧Vdを減算することにより、一段目の保護を行う第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を算出する。従って、制御IC2,IC3の精度やバラツキに関わらず、制御IC2によって一段目の保護(スイッチング素子Q1,Q2をオフ)が行われる電圧と、制御IC3によって二段目の保護(温度ヒューズF1,F2を溶断)が行われる電圧との間に差分電圧Vdの差を設けることができるので、差分電圧Vdを例えば0.01Vといったように、背景技術より小さな電圧差に設定することが容易となる。
次に、モード切替部213によって、切替スイッチSW1が端子OFFに切り替えられて、二次電池B1,B2,B3,B4の各両端電圧が電圧V1,V2,V3,V4としてA/Dコンバータ231,232,233,234及びコンパレータM1,M2,M3,M4で検出可能となる通常モードに設定され、電池保護回路による二次電池B1,B2,B3,B4の保護が可能な状態にされた後、モード切替部213から充電制御部47へ、充電開始指示が送信される。
そうすると、上述したように、充電制御部47からの制御信号に応じてDC−DCコンバータ46の出力電圧Vout、すなわち組電池Bの充電電圧が出力されて、組電池Bが充電される。
そして、通常モード中に、A/Dコンバータ231,232,233,234によって検出された二次電池B1,B2,B3,B4の各端子電圧V1,V2,V3,V4のうち、最大の電圧が上限電圧、例えば4.2Vを超えると、充電電圧調節部215によって、充電器4の充電制御部47へ充電電圧を低下させる旨の通信信号が出力される。そして、充電制御部47によって、DC−DCコンバータ46の出力電圧Voutが低下されて、充電中における二次電池B1,B2,B3,B4の各端子電圧が上限電圧を超えることが低減され、二次電池B1,B2,B3,B4の劣化が低減される。
この場合、充電器4の基準電圧源53、誤差増幅器49、及びDC−DCコンバータ46等の精度や特性バラツキに関わらず、充電電圧の上限が上限電圧4.2Vを超えるおそれが低減されるので、(充電電圧のセルあたりの上限値)<(第2基準電圧(一段目))となるように第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を設定することが容易となる。
そうすると、背景技術に係る電池保護回路では、例えば充電電圧の上限値が4.2Vであるのに対し、一段目の第1判定電圧は4.3Vというように、0.1Vの差を設ける必要があったのに対し、図1に示す電池パック1では、充電時の上限電圧が4.2Vに設定されているのに対し、第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を4.24V(=4.25V−0.01V)というように、充電電圧の上限値と第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4との差を0.04V程度に低減することが容易となる。これにより、二次電池B1,B2,B3,B4の各端子電圧が充電電圧の上限値(4.2V)を超えた場合に一段目の保護回路によって充電が禁止されるまでに電池に印加される過電圧の幅が縮小される結果、二次電池B1,B2,B3,B4の劣化が低減される。
ところで、二次電池B1,B2,B3,B4の各端子電圧が充電電圧の上限値を超えるのは、充電器4の精度や特性バラツキに起因する場合に限らない。充電器4の出力電圧Voutが16.8Vに維持されていても、二次電池B1,B2,B3,B4にアンバランスが生じると、端子電圧が4.2Vを超える場合がある。
図3は、二次電池B1,B2,B3,B4のアンバランスによって、端子電圧が4.2Vを超える場合を説明するための説明図である。図3(a)は、二次電池B1,B2,B3,B4の劣化の程度が同程度であり、バランスがとれている場合の例を示している。図3(a)に示すように、二次電池B1,B2,B3,B4のバランスがとれている場合には、充電器4の出力電圧16.8Vは、二次電池B1,B2,B3,B4で等分されて各二次電池に4.2Vずつ印加される。
一方、二次電池B1,B2,B3,B4は、充放電サイクルを経る毎に、劣化の程度に差異が生じ、劣化が進んだ電池ほど容量が減少する。図3(b)では、二次電池B3の劣化が他の二次電池B1,B2,B4より進んで容量が減少している例を示している。二次電池B3の容量が他の二次電池B1,B2,B4より減少していると、二次電池B3の端子電圧が他の二次電池より高くなり、例えば二次電池B1,B2,B4の端子電圧が4.19Vであるのに対し二次電池B3の端子電圧は4.23Vとなり、上限電圧を超えてさらに劣化が進んでしまう。
しかしながら、電池パック1では、A/Dコンバータ231,232,233,234によって検出された二次電池B1,B2,B3,B4の各端子電圧V1,V2,V3,V4のうち、最大の電圧が上限電圧、例えば4.2Vを超えると、充電電圧調節部215によって、充電器4の充電制御部47へ充電電圧を低下させる旨の通信信号が出力されて、充電器4の出力電圧Voutが低下され、二次電池B1,B2,B3,B4のいずれの端子電圧も上限電圧を超えないようにされるので、劣化の進んだ二次電池の劣化をさらに加速させてしまうことが低減されると共に、(充電電圧のセルあたりの上限値)<(第2基準電圧(一段目))の関係を維持することが容易にされている。
さらに、例えば充電器4の故障等により、充電電圧調節部215からの充電電圧を低下させる旨の通信信号に関わらず、出力電圧Voutが低下せずに充電電圧が上昇を続けた場合、A/Dコンバータ231,232,233,234によって検出された電圧が、第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を超えると、第2保護制御部214によって、スイッチング素子Q1,Q2がオフされて二次電池B1,B2,B3,B4の充電が禁止される。
この場合、上述のように、電池パック1では、充電電圧の上限値と第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4との差を背景技術より小さくすることが容易であり、例えば0.04V程度に低減されているので、例えば充電器4の故障等により二次電池B1,B2,B3,B4を超えた場合であってもわずかな電圧上昇で二次電池B1,B2,B3,B4の端子電圧が第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4に達して速やかに制御IC2によりスイッチング素子Q1,Q2がオフされて二次電池B1,B2,B3,B4の充電が禁止される結果、二次電池B1,B2,B3,B4の劣化を低減することができる。
さらにまた、制御IC2やスイッチング素子Q1,Q2等の故障により二次電池B1,B2,B3,B4の端子電圧が第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を超えて上昇し、電圧V1,V2,V3,V4が第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4を超えると、コンパレータM1,M2,M3,M4の出力電圧がハイレベルとなって過電圧が検出される。そうすると、論理回路31によって制御信号S1がハイレベルにされて、ヒータRhが発熱させて温度ヒューズF1,F2が溶断されることで二次電池B1,B2,B3,B4の保護が行われる。
この場合、背景技術より差分電圧Vdが減少されているので、制御IC2やスイッチング素子Q1,Q2等の故障により二次電池B1,B2,B3,B4の端子電圧が第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を超えても充電電圧が遮断されなかった場合、わずかな電圧上昇で二次電池B1,B2,B3,B4の端子電圧が第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4に達して速やかに制御IC3により温度ヒューズF1,F2が溶断されて二次電池の保護が行われるので、安全上のリスクを低減することができる。
なお、制御IC2が一段目の保護を行い、制御IC3が二段目の保護を行う例を示したが、例えば制御IC2によってスイッチング素子Q3のオンオフを制御させ、制御IC3から出力される制御信号S1に応じてスイッチング素子Q1,Q2をオンオフさせ、さらに第2基準電圧設定部212は、第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4に差分電圧Vdを加算することで、第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を二段目の保護電圧として設定するようにしてもよい。この場合、制御IC2が二段目の保護を行い、制御IC3が一段目の保護を行うこととなる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態に係る電池保護回路を備えた電池パック1aについて説明する。図4は、本発明の第2の実施形態に係る電池パック1aの構成の一例を示すブロック図である。図4に示す電池パック1aと図1に示す電池パック1とでは、下記の点で異なる。すなわち、図4に示す電池パック1aは、D/Aコンバータ22及び切替スイッチSW1を備えない。また、第1基準電圧取得部211aの動作が後述のように異なる。
そして、二次電池B1の正極が、抵抗R11を介してA/Dコンバータ231の正極側入力端子及びコンパレータM1の正極側入力端子に並列に接続され、二次電池B2の正極が、抵抗R12を介してA/Dコンバータ232の正極側入力端子、コンパレータM2の正極側入力端子、及び基準電圧源E1の負極に並列に接続され、基準電圧源E1の正極がコンパレータM1の負極側入力端子に接続されている。
また、二次電池B3の正極が、抵抗R13を介してA/Dコンバータ233の正極側入力端子、コンパレータM3の正極側入力端子、及び基準電圧源E2の負極に並列に接続され、基準電圧源E2の正極がコンパレータM2の負極側入力端子に接続されている。また、二次電池B4の正極が、抵抗R14を介してA/Dコンバータ234の正極側入力端子、コンパレータM4の正極側入力端子、及び基準電圧源E3の負極に並列に接続され、基準電圧源E3の正極がコンパレータM3の負極側入力端子に接続されている。
なお、図示を省略しているが、二次電池B1,B2,B3,B4の負極端子は、A/Dコンバータ231,232,233,234の負極側入力端子にそれぞれ接続されている。
そして、抵抗R11とA/Dコンバータ231との接続点が、接続端子TP1に接続され、抵抗R12とA/Dコンバータ232との接続点が、接続端子TP2に接続され、抵抗R13とA/Dコンバータ233との接続点が、接続端子TP3に接続され、抵抗R14とA/Dコンバータ234との接続点が、接続端子TP4に接続され、二次電池B4の負極が、接続端子TPGに接続されている。
そして、接続端子TP1,TP2,TP3,TP4,TPGには、第2基準電圧Vth1,Vth2,Vth3,Vth4を第1基準電圧取得部211aによって設定させるための治具5が接続可能にされている。
治具5は、可変電圧源E51,E52,E53,E54の直列回路と、スイッチSW51,SW52,SW53,SW54とを備えている。そして、可変電圧源E51の正極がスイッチSW51を介して接続端子TP1に接続され、可変電圧源E51,E52の接続点がスイッチSW52を介して接続端子TP2に接続され、可変電圧源E52,E53の接続点がスイッチSW53を介して接続端子TP3に接続され、可変電圧源E53,E54の接続点がスイッチSW54を介して接続端子TP4に接続され、可変電圧源E54の負極がスイッチSW55を介して接続端子TPGに接続されるようになっている。
次に、図4に示す電池パック1aの動作について説明する。上述したように、図1に示す電池パック1では、D/Aコンバータ22及び切替スイッチSW1を用いて強制的に電圧V1,V2,V3,V4を増大させ、制御IC3によって擬似的に保護動作を行わせることで、第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4を検出するようになっている。
しかしながら、第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4は、制御IC2,IC3の精度やバラツキに依存するので、一度検出すれば、事後的に変動することは少ない。特に電池パックの場合、二次電池のサイクル寿命が避けられないから継続使用される期間が比較的短く、制御IC2及び制御IC3等の経年劣化により第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4が変化することを考慮する必要性が低い。
そこで、図4に示す電池パック1aでは、電池パック1aの出荷時等に、電池パック1aに治具5を取り付けて強制的に電圧V1,V2,V3,V4を増大させ、制御IC3によって擬似的に保護動作を行わせることで、第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4を検出するようになっている。これにより、図4に示す電池パック1aは、D/Aコンバータ22及び切替スイッチSW1が不要となって、回路を簡素化することができ、コストを低減することが可能となる。
以下、図4に示す電池パック1aにおける第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4の取得動作について説明する。まず、例えば電池パック1aの製造時や出荷前の製品検査時等に、電池パック1aに治具5を接続する。一方、第1基準電圧取得部211aは、制御信号S1を監視する。そして、治具5においてスイッチSW51,SW52をオンし、可変電圧源E51の出力電圧を徐々に上昇させて、電圧V1を徐々に増大させる。
そして、電圧V1が基準電圧Ref1を超えると、コンパレータM1の出力電圧がハイレベルになって、論理回路31により制御信号S1がハイレベルにされて、スイッチング素子Q3と制御部21とへ出力される。そうすると、第1基準電圧取得部211aによって、制御信号S1かハイレベルになったことが検出されたときにA/Dコンバータ231によって検出された電圧が第1基準電圧Vref1として取得される。
次に、治具5においてスイッチSW51をオフすると、電圧V1が基準電圧Ref1以下に低下し、論理回路31から出力される制御信号S1がローレベルにされる。そうすると、第1基準電圧取得部211aは、制御信号S1がローレベルになったことを検出して、第1基準電圧Vref2の取得待ち状態となる。
次に、治具5においてスイッチSW53をオンし、可変電圧源E52の出力電圧を徐々に上昇させて、電圧V2を徐々に増大させる。そして、電圧V2が基準電圧Ref2を超えると、コンパレータM2の出力電圧がハイレベルになって、論理回路31により制御信号S1がハイレベルにされて、スイッチング素子Q3と制御部21とへ出力される。そうすると、第1基準電圧取得部211aによって、制御信号S1かハイレベルになったことが検出されたときにA/Dコンバータ232によって検出された電圧が第1基準電圧Vref2として取得される。
以下、同様にしてスイッチSW53,SW54,SW55のオン、オフと、可変電圧源E53,54の出力電圧調節を繰り返すことにより、第1基準電圧取得部211aによって、第1基準電圧Vref1,Vref2,Vref3,Vref4が取得される。
なお、治具5におけるスイッチSW51,SW52,SW53,SW54のオン、オフと、可変電圧源E51,E52,E53,E54の出力電圧調節とは、例えば作業者が手動操作で行ってもよく、例えばマイクロコンピュータを用いた制御回路を用いて自動的に行ってもよい。
本発明は、携帯型パーソナルコンピュータやデジタルカメラ、携帯電話機等の電子機器、電気自動車やハイブリッドカー等の車両、等の電池搭載装置の電源として用いられる電池保護回路及び電池パックに好適に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る電池保護回路を備えた電池パックの構成の一例を示すブロック図である。 図1に示す電池パックが、充電器に接続された状態を示す説明図である。 二次電池のアンバランスによって、端子電圧が4.2Vを超える場合を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る電池パックの構成の一例を示すブロック図である。
符号の説明
1,1a 電池パック
2,3 制御IC
4 充電器
5 治具
11,12,13,14 外部接続端子
21 制御部
22 D/Aコンバータ
31 論理回路
46 DC−DCコンバータ
47 充電制御部
211,211a 第1基準電圧取得部
212 第2基準電圧設定部
213 モード切替部
214 第2保護制御部
215 充電電圧調節部
231,232,233,234 A/Dコンバータ
B 組電池
B1,B2,B3,B4 二次電池
CN1,CN2,OFF 端子
E1,E2,E3,E4 基準電圧源
E51,E52,E53,E54 可変電圧源
F1,F2 温度ヒューズ
M1,M2,M3,M4 コンパレータ
P1,P2,P3,P11,P31 接続点
Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチング素子
R1,R2,R3,R11,R12,R13,R14 抵抗
RS 電流検出抵抗
Ref1,Ref2,Ref3,Ref4 基準電圧
Rh ヒータ
S1 制御信号
SW1 切替スイッチ
SW51,SW52,SW53,SW54,SW55 スイッチ
TP1,TP2,TP3,TP4,TPG 接続端子
V1,V2,V3,V4 電圧
Vd 差分電圧
Ve1,Ve2 基準電圧
Vout 出力電圧
Vref1,Vref2,Vref3,Vref4 第1基準電圧
Vth1,Vth2,Vth3,Vth4 第2基準電圧

Claims (9)

  1. 二次電池の端子電圧を取得する電池電圧取得部と、
    共通の入力電圧を検出する一対の第1及び第2電圧検出部と、
    前記第1電圧検出部によって検出された検出電圧を、予め設定された第1基準電圧と比較し、当該検出電圧が前記第1基準電圧を超えた場合、過電圧を検出する過電圧検出部と、
    前記過電圧検出部によって、前記過電圧が検出されたとき、前記第2電圧検出部によって検出される電圧を取得する第1基準電圧取得部と、
    前記第1基準電圧取得部により取得された電圧とは、予め設定された差分電圧だけ異なる第2基準電圧を設定する第2基準電圧設定部と、
    前記第2基準電圧設定部によって前記第2基準電圧が設定された後、前記電池電圧取得部によって取得された電圧を前記一対の第1及び第2電圧検出部へ前記入力電圧として供給することにより、前記二次電池の端子電圧を前記第1及び第2電圧検出部で検出させる通常モードに切り替えるモード切替部と、
    前記通常モード中に、前記過電圧検出部によって過電圧が検出された場合、前記二次電池の充電を禁止する第1保護制御部と、
    前記通常モード中に、前記第2電圧検出部によって検出される電圧が、前記第2基準電圧設定部により設定される第2基準電圧を超えた場合、前記二次電池の充電を禁止する第2保護制御部とを備えること
    を特徴とする電池保護回路。
  2. 所定の検査用電圧を生成する検査電圧生成部と、
    前記電池電圧取得部によって取得された電圧と前記検査電圧生成部によって生成された電圧とのうちいずれかを前記入力電圧として前記一対の第1及び第2電圧検出部へ供給する電圧切替部とをさらに備え、
    前記第1基準電圧取得部は、
    前記電圧切替部によって、前記検査電圧生成部により生成された検査用電圧を前記一対の第1及び第2電圧検出部へ供給させると共に、前記検査電圧生成部によって前記検査用電圧を徐々に増大させることにより、前記過電圧検出部によって前記過電圧を検出させ、当該過電圧が検出されたときに前記第2電圧検出部によって検出される電圧を取得し、
    前記モード切替部は、
    前記電圧切替部によって、前記電池電圧取得部により取得された電圧を前記第1及び第2電圧検出部へ供給させることにより、前記通常モードへの切替を行うこと
    を特徴とする請求項1記載の電池保護回路。
  3. 前記電池電圧取得部は、
    直列に接続された複数の二次電池の各両端電圧を取得し、
    前記一対の第1及び第2電圧検出部は、
    前記複数の二次電池と対応して複数対設けられ、
    前記過電圧検出部は、
    前記複数の第1電圧検出部によって検出された検出電圧を、それぞれ前記第1基準電圧と比較することにより過電圧を検出し、
    前記第1基準電圧取得部は、
    前記複数対の第1及び第2電圧検出部の各入力電圧の増大に応じて前記過電圧検出部により前記過電圧が検出されたとき、前記各第2電圧検出部によって検出される電圧を、当該各第2電圧検出部に対応する電圧として取得し、
    前記第2基準電圧設定部は、
    前記各第2電圧検出部に対応する電圧を、前記差分電圧だけ異ならせて前記各第2電圧検出部に対応する複数の第2基準電圧として設定し、
    前記第2保護制御部は、
    前記通常モード中に、前記各第2電圧検出部によって検出される電圧が、当該各第2電圧検出部に対応して設定された第2基準電圧を超えた場合、前記二次電池の充電を禁止すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の電池保護回路。
  4. 前記電池電圧取得部は、
    直列に接続された複数の二次電池の各両端電圧を取得し、
    前記一対の第1及び第2電圧検出部は、
    前記複数の二次電池と対応して複数対設けられ、
    前記過電圧検出部は、
    前記複数の第1電圧検出部によって検出された検出電圧を、それぞれ前記第1基準電圧と比較することにより過電圧を検出し、
    前記第1基準電圧取得部は、
    前記複数対の第1及び第2電圧検出部を、順次前記電圧切替部によって選択させ、当該選択された第1及び第2電圧検出部の対へ前記検査電圧生成部によって生成された検査用電圧を供給させると共に前記検査電圧生成部によって前記検査用電圧を徐々に増大させることにより、前記過電圧検出部によって前記過電圧を検出させ、当該過電圧が検出されたときに各第2電圧検出部によって検出される電圧を、各第2電圧検出部に対応する電圧として取得し、
    前記第2基準電圧設定部は、
    前記各第2電圧検出部に対応する電圧を、前記差分電圧だけ異ならせて前記各第2電圧検出部に対応する複数の第2基準電圧として設定し、
    前記第2保護制御部は、
    前記通常モード中に、前記各第2電圧検出部によって検出される電圧が、当該各第2電圧検出部に対応して設定された第2基準電圧を超えた場合、前記二次電池の充電を禁止すること
    を特徴とする請求項2記載の電池保護回路。
  5. 前記電池電圧取得部は、
    前記直列接続された複数の二次電池間における正極と負極との接続点の電圧を、当該接続点の高電位側の二次電池に対応する前記第1及び第2電圧検出部の対へ負極側電圧として供給すると共に当該接続点の低電位側の二次電池に対応する前記第1及び第2電圧検出部の対へ正極側電圧として供給する複数の電圧供給路を含み、
    前記電圧切替部は、
    前記複数の電圧供給路を一つ置きに選択可能な切替スイッチを含み、
    前記第1基準電圧取得部は、
    前記切替スイッチにより選択可能な電圧供給路の電圧が負極側電圧として供給される前記第2電圧検出部に対応する電圧を取得するときは、前記切替スイッチによって、当該第2電圧検出部及び当該第2電圧検出部と対になる第1電圧検出部へ前記負極側電圧を供給する電圧供給路を選択させ、当該選択された電圧供給路の電圧を前記検査電圧生成部によって徐々に低下させることにより、当該選択された対の第1及び第2電圧検出部への供給電圧を徐々に増大させ、
    前記切替スイッチにより選択可能な電圧供給路の電圧が正極側電圧として供給される前記第2電圧検出部に対応する電圧を取得するときは、前記切替スイッチによって、当該第2電圧検出部及び当該第2電圧検出部と対になる第1電圧検出部へ前記正極側電圧を供給する電圧供給路を選択させ、当該選択された電圧供給路の電圧を前記検査電圧生成部によって徐々に増大させることにより、当該選択された対の第1及び第2電圧検出部への供給電圧を徐々に増大させること
    を特徴とする請求項4記載の電池保護回路。
  6. 外部からの指示に応じて前記二次電池を充電するための充電電圧を供給する充電回路によって前記充電電圧が供給されている場合に、前記通常モード中に前記第2電圧検出部によって検出された前記二次電池の端子電圧が前記充電電圧の上限として予め設定された上限電圧を超えたとき、前記充電回路へ前記充電電圧を低下させる旨の指示を出力する充電電圧調節部をさらに備えること
    を特徴とする請求項1又は2記載の電池保護回路。
  7. 外部からの指示に応じて前記複数の二次電池を充電するための充電電圧を供給する充電回路によって前記充電電圧が供給されている場合に、前記通常モード中に前記第2電圧検出部によって検出された前記複数の両端電圧のうち、最大の電圧が前記充電電圧の上限として予め設定された上限電圧を超えたとき、前記充電回路へ前記充電電圧を低下させる旨の指示を出力する充電電圧調節部をさらに備えること
    を特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の電池保護回路。
  8. 前記二次電池の充電経路に直列に設けられたスイッチング素子と、
    前記二次電池の充電経路に直列に設けられた温度ヒューズと、
    前記温度ヒューズを溶断させるヒータとをさらに備え、
    前記第1保護制御部は、
    前記ヒータによって前記温度ヒューズを溶断させることによって前記二次電池の充電を禁止し、
    前記第2保護制御部は、
    前記スイッチング素子をオフさせることによって前記二次電池の充電を禁止し、
    前記第2基準電圧設定部は、
    前記第1基準電圧取得部により取得された電圧から、前記差分電圧を減算することにより前記第2基準電圧を設定すること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の電池保護回路。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の電池保護回路と、
    前記二次電池と
    を備えることを特徴とする電池パック。
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