JP4876079B2 - 油圧マスタシリンダおよびそれを備えた車両 - Google Patents

油圧マスタシリンダおよびそれを備えた車両 Download PDF

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Description

この発明は、油圧マスタシリンダに関し、特に、シリンダ部とピストンとを含む油圧マスタシリンダおよびそれを備えた車両に関する。
従来、シリンダ部とピストンとを含む油圧マスタシリンダを備えた車両用ブレーキが知られている(たとえば、特許文献1参照)。上記特許文献1には、ボディ(シリンダ部)と、ボディの内周面に対して摺動可能に挿入されている制御ピストンと、制御ピストンの内周面に摺動可能に挿入されている入力ピストン(ピストン)と、ブレーキペダルに接続されるとともに、入力ピストンの後端部を押圧するように構成された入力ロッド(押圧部材)とを備えた車両用ブレーキ装置が開示されている。この車両用ブレーキ装置では、制御ピストンには、つば部が設けられており、制御ピストンのつば部がボディに当接されることにより制御ピストンのボディに対する後方への移動が規制されている。また、制御ピストンの内周面の後端部には、止め輪が設けられており、入力ピストンの制御ピストンの内周面に対する後方への移動が規制されている。すなわち、入力ピストンは、制御ピストンおよびボディに対して位置決めされており、入力ロッドに対して位置決めされていない。
特開2006−282001号公報
しかしながら、上記特許文献1の構造では、入力ピストンは、制御ピストンおよびボディに対して位置決めされており、入力ロッドに対して位置決めされていないので、入力ピストンの後端部と入力ロッドとの間に隙間が生じるという不都合がある。このため、車両用ブレーキ装置の組立時に、入力ピストンと入力ロッドとの間の隙間を小さくするための調整作業を行う必要があるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、ピストンと押圧部材との間の隙間を小さくするための調整作業が不要な油圧マスタシリンダおよびそれを備えた車両を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による油圧マスタシリンダは、第1オイル室と第2オイル室とを含むシリンダ部と、シリンダ部の第1オイル室と第2オイル室とに接続される第1オイル通路部を含むピストンと、ピストンに当接し、ピストンを移動させることにより第1オイル室に油圧を発生させる押圧部材と、少なくともピストンが略第1オイル室側に移動していない場合に、押圧部材をピストン側に付勢することにより、押圧部材をピストンに接触させる第1付勢部材と、第1付勢部材を支持する支持部とを備え、支持部はシリンダ部に設けられている
この第1の局面による油圧マスタシリンダでは、上記のように、少なくともピストンが略第1オイル室側に移動していない場合に、押圧部材をピストン側に付勢することにより、押圧部材をピストンに接触させる第1付勢部材を設ける。このように構成すれば、少なくともピストンが略第1オイル室側に移動していない場合に、第1付勢部材が押圧部材をピストン側に付勢する。これにより、押圧部材をピストンに接触した状態に保つことができる。この結果、油圧マスタシリンダの組立時に、押圧部材とピストンとの間の隙間をなくすように調整する作業を行う必要がない。
上記第1の局面による油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、第1付勢部材は、ばね部材を含み、押圧部材は、ばね部材と係合するフランジ部を含み、支持部は、ばね部材を支持する支持部を含み、ばね部材は、支持部材と押圧部材のフランジ部との間に配置されている。このように構成すれば、ばね部材をシリンダ部に固定された支持部材に付勢した状態で、ばね部材により押圧部材のフランジ部を付勢することができるので、ばね部材の付勢力を利用することにより押圧部材を、容易に、支持部材の反対側に付勢することができる。
上記第1付勢部材がばね部材を含む油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、支持部材には、押圧部材のフランジ部を挿入可能な挿入穴が形成されている。このように構成すれば、容易に、押圧部材のフランジ部を支持部材の挿入穴に挿入することができる。
この場合、好ましくは、ばね部材の一方端部の第1外径は、押圧部材のフランジ部の外径よりも小さくなるように形成され、ばね部材の他方端部の第2外径は、支持部材の挿入穴の穴径よりも大きくなるように形成されている。このように構成すれば、ばね部材の一方端部を押圧部材のフランジ部に係合した状態で、ばね部材の一方端部が押圧部材のフランジ部から脱落するのを抑制することができるとともに、ばね部材の他方端部を支持部材に配置した状態で、ばね部材の他方端部が支持部材の挿入穴から抜け落ちるのを抑制することができる。
上記第1付勢部材がばね部材を含む油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、ばね部材は、圧縮コイルを含む。このように構成すれば、圧縮コイルばねを支持部材と押圧部材のフランジ部との間に配置した状態で、押圧部材を、より容易に、支持部材の反対側に付勢することができる。
上記第1付勢部材がばね部材を含む油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、支持部材をシリンダ部に固定するためのネジ部材をさらに備え、支持部材は、ネジ部材が挿入される取付穴を有する押え板を含む。このように構成すれば、ネジ部材により、容易に、押え板をシリンダ部に固定することができる。
上記第1の局面による油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、シリンダ部の第1オイル室に設けられ、ピストンを第2オイル室側に付勢する第2付勢部材をさらに備え、ピストンを第2オイル室側に付勢する第2付勢部材の付勢力は、押圧部材をピストン側に付勢する第1付勢部材の付勢力よりも大きい。このように構成すれば、油圧マスタシリンダを作動しない状態で、第1付勢部材により押圧部材をピストンに接触するように付勢しながら、ピストンが第1オイル室側に移動するのを抑制することができる。
上記第1の局面による油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、シリンダ部の第2オイル室に接続されたリザーバタンクと、リザーバタンクと第2オイル室との間を流通可能にする第2オイル通路部を含む筒状部材とをさらに備え、ピストンには、ピストンが移動する方向に延びるとともに、筒状部材が挿入されている長穴部が形成され、長穴部の一方側部は、ピストンが略シリンダ部の第1オイル室側に移動していない場合に、筒状部材に当接されるように構成されている。このように構成すれば、ピストンがシリンダ部の第1オイル室側に移動していない場合に、ピストンの長穴部の一方側部と筒状部材との当接により、容易に、ピストンを所定の位置に配置することができる。
上記第1の局面による油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、ピストンの第1オイル通路部に設けられ、ピストンが第1オイル室側に移動した場合に、第1オイル通路部の第1オイル室側を塞ぐ弁部材と、ピストンが第1オイル室側に移動した場合に、弁部材が第1オイル通路部の第1オイル室側を塞ぐように弁部材を第2オイル室側に付勢する第3付勢部材とをさらに備える。このように構成すれば、ピストンが第1オイル室側に移動した場合に、弁部材と、第3付勢部材とにより、容易に、第1オイル通路部を塞ぐことができる。
この場合、好ましくは、シリンダ部の第2オイル室に接続されたリザーバタンクと、シリンダ部の第2オイル室に設けられ、リザーバタンクと第2オイル室との間を流通可能にする第2オイル通路部を含む筒状部材とをさらに備え、弁部材は、ピストンが略第1オイル室側に移動していない状態で、かつ、押圧部材がピストンに接触している場合に、筒状部材に当接する当接部を含み、第1オイル通路部の第1オイル室側を塞がないように構成されている。このように構成すれば、ピストンが第1オイル室側に移動していない状態で、第1オイル通路部を開放された状態にすることができるので、第1オイル室のオイルと第2オイル室のオイルとリザーバタンクのオイルとを、流通させることができる。
上記第1の局面による油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、シリンダ部は、シリンダ部の第1オイル室と制動部との接続部である第1オイル通路口と、シリンダ部の第2オイル室とリザーバタンクとの接続部である第2オイル通路口とを含み、第1オイル通路口に設けられた第1フィルタと、第2オイル通路口に設けられた第2フィルタとをさらに備える。このように構成すれば、異物が制動部およびリザーバタンクからシリンダ部に侵入することを防ぐことができるので、シリンダ部の内部に設けられたピストンにおける油圧の低下を抑制することができる。
この場合、好ましくは、第1フィルタが設けられる第1オイル通路口には、急制動時に操舵性を確保するための制動力制御装置を介して制動部が接続されている。このように構成すれば、第1フィルタがシリンダ部への異物の侵入を防ぐことができるので、制動力制御装置および制動部の内部の異物がシリンダ部に侵入することを防ぐことができる。
上記第1の局面による油圧マスタシリンダにおいて、好ましくは、自動二輪車のブレーキの制御に使用される。このように第1の局面による油圧マスタシリンダを自動二輪車のブレーキの制御に使用すれば、油圧マスタシリンダの組立時に、押圧部材とピストンとの間の隙間をなくすように調整する作業を行う必要がない自動二輪車のブレーキを得ることができる。
この発明の第2の局面による車両は、上記のいずれかの構成に記載の油圧マスタシリンダを備える。このように構成すれば、油圧マスタシリンダの組立時に、押圧部材とピストンとの間の隙間をなくすように調整する作業を行う必要がない油圧マスタシリンダを備えた車両を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダが搭載された自動二輪車の全体構造を示した側面図である。図2は、本発明の第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダにリヤキャリパーが接続された状態を示した断面図である。図3は、図2の100−100線に沿った断面図である。まず、図1〜図3を参照して、第1実施形態によるブレーキ制御用油圧マスタシリンダ30およびそれが搭載された自動二輪車1の構造について説明する。
本発明の第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ30が搭載された自動二輪車1の構造としては、図1に示すように、ヘッドパイプ2に、メインフレーム3の前端部が接続されている。このメインフレーム3は、後ろ側の下方向に延びるように形成されている。また、メインフレーム3には、後ろ側の上方向に延びるシートレール4が接続されている。また、ヘッドパイプ2には、操舵機構部5が回動可能に取り付けられている。この操舵機構部5の上方側には、ハンドル6が取り付けられている。また、操舵機構部5の下方側には、フロントフォーク7が取り付けられている。フロントフォーク7の下端部には、前輪8が回転可能に取り付けられている。前輪8には、前輪8と共に回転するように、フロントディスクロータ9が取り付けられている。また、フロントフォーク7には、フロントディスクロータ9を挟み込むように、フロントキャリパー10が取り付けられている。
また、メインフレーム3の上方には、燃料タンク11が配置されている。また、メインフレーム3の下方には、エンジン12が搭載されている。エンジン12には、マフラー13が接続されている。また、シートレール4の上方には、シート14が配置されている。また、メインフレーム3の後端部には、ピボット軸15を介して、スイングアーム16の前端部が取り付けられている。スイングアーム16の後端部には、後輪17が回転可能に取り付けられている。後輪17には、後輪17と共に回転するように、リヤディスクロータ18が取り付けられている。また、スイングアーム16には、リヤディスクロータ18を挟み込むように、リヤキャリパー19が取り付けられている。
リヤキャリパー19の詳細な構造としては、図2に示すように、キャリパーボディー20に、溝部20aが形成されている。そして、後輪17(図1参照)と共に回転するリヤディスクロータ18は、キャリパーボディー20の溝部20aの内側に配置されている。また、キャリパーボディー20の溝部20aの内側には、一対のシリンダ部20bが互いに対向するように形成されている。また、キャリパーボディー20には、一対のシリンダ部20bの各々に接続されるオイル通路口20cが形成されている。また、キャリパーボディー20の一対のシリンダ部20bには、それぞれ、キャリパーピストン21が嵌め込まれている。一対のキャリパーピストン21のリヤディスクロータ18側には、それぞれ、取付板22を介してブレーキパッド23が取り付けられている。また、キャリパーボディー20のオイル通路口20cには、コネクタ24が嵌め込まれているとともに、そのコネクタ24に、オイルホース25の一方端が取り付けられている。また、オイルホース25の他方端には、リヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ30が接続されている。なお、リヤキャリパー19は、本発明の「制動部」の一例である。
ここで、第1実施形態では、リヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ30は、マスタシリンダ31と、ピストン32と、リターンスプリング33と、センターバルブ34とを含んでいる。なお、マスタシリンダ31は、本発明の「シリンダ部」の一例であり、リターンスプリング33は、本発明の「第2付勢部材」の一例である。また、センターバルブ34は、本発明の「弁部材」の一例である。
ピストン32は、マスタシリンダ31の中心軸CA1に沿った方向(矢印A方向または矢印B方向)に移動可能にマスタシリンダ31の内部に嵌め込まれている。また、ピストン32には、図2および図4に示すように、ピストンオイル通路部32aが形成されており、ピストンオイル通路部32aは、第1オイル室31aと第2オイル室31bとを接続するように構成されている。なお、ピストンオイル通路部32aは、本発明の「第1オイル通路部」の一例である。また、第1オイル室31aは、図2に示すように、マスタシリンダ31のピストンオイル通路部32aよりも矢印A方向側の領域に設けられるとともに、第2オイル室31bは、マスタシリンダ31のピストンオイル通路部32aよりも矢印B方向側の領域に設けられている。また、ピストン32の矢印A方向への移動は、後述する押圧部材42によりピストン32が矢印A方向に押圧されることによって行われる。また、リターンスプリング33は、マスタシリンダ31の第1オイル室31aに配置されている。このリターンスプリング33は、ピストン32を常に第2オイル室31b側(矢印B方向側)に付勢するように構成されている。また、センターバルブ34は、ピストンオイル通路部32aの第1オイル室31a側に設けられている。このセンターバルブ34は、ピストン32が第1オイル室31a側に移動した場合に、ピストンオイル通路部32aの第1オイル室31a側を塞ぐように構成されている。
また、マスタシリンダ31には、2つのオイル通路口である第1オイル通路口31cおよび第2オイル通路口31dが形成されている。第1オイル通路口31cの矢印A方向の部分には、コネクタ35が嵌め込まれている。また、コネクタ35には、キャリパーボディー20のコネクタ24にその一方端が接続されたオイルホース25の他方端が取り付けられている。つまり、第1オイル通路口31cは、リヤキャリパー19のキャリパーボディー20に接続されている。また、第1オイル通路口31cの矢印B方向の部分は、マスタシリンダ31の第1オイル室31aに接続されている。これにより、第1オイル室31aは、リヤキャリパー19に接続されるので、第1オイル室31aの油圧をリヤキャリパー19に伝達するのが可能となる。
また、第2オイル通路口31dには、コネクタ36が嵌め込まれている。コネクタ36には、オイルホース37を介して、リザーバタンク38が接続されている。また、第2オイル通路口31dには、中空状のオイル通路部39aが形成されている筒状部材39が接続されている。具体的には、筒状部材39は、第2オイル室31bにマスタシリンダ31(第2オイル室31b)の中心軸CA1に対して直交するように嵌め込まれている。
また、第1実施形態では、筒状部材39は、ピストン32が実質的に第1オイル室31a側に移動していない場合に、リターンスプリング33により矢印B方向側に付勢されているピストン32を保持する機能を有する。このピストン32には、図2および図3に示すように、ピストン32が移動する方向(矢印A方向および矢印B方向)に延びるように長穴部32bが形成されており、筒状部材39は、この長穴部32bに挿入されるとともに、長穴部32bの一方側部32cに当接されている。また、筒状部材39の側部には、図2に示すように、オイル通路部39aと第2オイル室31bとの間を流通可能にするオイル通路穴39bが設けられている。すなわち、筒状部材39は、第2オイル通路口31d、コネクタ36およびオイルホース37を介して、リザーバタンク38と第2オイル室31bとの間を流通可能に接続する。なお、オイル通路部39aおよびオイル通路穴39bは、本発明の「第2オイル通路部」の一例である。
また、リザーバタンク38は、マスタシリンダ31の第2オイル室31bの油圧を所定の油圧に保持するために設けられている。具体的には、マスタシリンダ31の第2オイル室31bの油圧が高くなり過ぎた場合には、第2オイル室31bのオイルがリザーバタンク38に吐き出されるように構成されている。その一方、第2オイル室31bの油圧が低くなり過ぎた場合には、リザーバタンク38から第2オイル室31bにオイルが補充されるように構成されている。
また、第1実施形態では、ピストン32の一方端側には、圧縮コイルばね40を保持するためのばね保持部32dが設けられている。なお、圧縮コイルばね40は、本発明の「第3付勢部材」の一例である。また、ばね保持部32dに保持されている圧縮コイルばね40は、センターバルブ34を第2オイル室31b側(矢印B方向側)に付勢する機能を有する。具体的には、センターバルブ34は、ピストン32が第1オイル室31a側に移動された場合に、圧縮コイルばね40により矢印B方向に付勢されることによって、ピストンオイル通路部32aの第1オイル室31a側を塞ぐように構成されている。また、センターバルブ34は、ピストン32が実質的に第1オイル室31a側に移動していない状態で、かつ、後述する押圧部材42がピストン32に接触している場合に、筒状部材39にその一方端部34aが当接されている。つまり、センターバルブ34は、圧縮コイルばね40により第2オイル室31b側(矢印B方向側)に付勢されているにもかかわらず、センターバルブ34の他方端側のシール部34bがピストンオイル通路部32aの第1オイル室31a側を塞がないように構成されている。なお、一方端部34aは、本発明の「当接部」の一例である。また、ばね保持部32dの外周部近傍には、リターンスプリング33を保持するための第2ばね保持部32eが設けられている。また、ピストン32の他方端側には、後述する押圧部材42の押圧部42aが嵌め込まれる受け部32fが形成されている。この受け部32fは、球状の凹面を有するように形成されている。また、ピストン32の第2ばね保持部32e側には、第1オイル室31aと第2オイル室31bとの間をシールする機能を有するプライマリシール41aが取り付けられているとともに、受け部32f側には、ピストン32の外にオイルが漏れるのを抑制する機能を有するセカンダリシール41bが取り付けられている。
また、ピストン32の受け部32fには、押圧部材42の押圧部42aが当接した状態で嵌め込まれている。この押圧部材42は、ピストン32を矢印A方向に押圧することによって、ピストン32を矢印A方向に移動させることによりマスタシリンダ31の第1オイル室31aに油圧を発生させるために設けられている。
ここで、第1実施形態では、押圧部材42の押圧部42a近傍には、押圧部材42の外周方向に拡がるようにフランジ部42bが形成されている。また、フランジ部42bには、圧縮コイルばね43の一方端部43aが係合されている。具体的には、圧縮コイルばね43は、後述する押え板44の支持部44aと押圧部材42のフランジ部42bとの間に挟まれるように配置されている。
また、第1実施形態では、圧縮コイルばね43は、押圧部材42をピストン32側(矢印A方向側)に付勢する機能を有する。また、圧縮コイルばね43は、少なくともピストン32が実質的に第1オイル室31a側に移動していない場合に、押圧部材42の押圧部42aをピストン32の受け部32fに接触させる機能を有する。また、圧縮コイルばね43が押圧部材42を矢印A方向に付勢する付勢力は、リターンスプリング33がピストン32を矢印B方向に付勢する付勢力よりも小さくなるように構成されている。すなわち、圧縮コイルばね43は、マスタシリンダ31を作動しない状態で、ピストン32が実質的に第1オイル室31a側に移動するのを抑制するように構成されている。なお、圧縮コイルばね43は、本発明の「第1付勢部材」および「ばね部材」の一例である。
また、第1実施形態では、圧縮コイルばね43の一方端部43aの直径D1(図3参照)は、押圧部材42のフランジ部42bの外周部分の直径D2(図3参照)よりも小さくなるように構成されている。なお、直径D1は、本発明の「第1外径」の一例であり、直径D2は、本発明の「フランジ部の外径」の一例である。
また、第1実施形態では、圧縮コイルばね43の他方端部43bは、押え板44の支持部44aに支持されている。なお、押え板44は、本発明の「支持部」および「支持部材」の一例である。押え板44には、2つのネジ部材45が挿入されている取付穴44bがそれぞれ設けられており、押え板44は、マスタシリンダ31の矢印B方向側を覆うように2つのネジ部材45により固定されている。また、押え板44には、押圧部材42のフランジ部42bを挿入可能な挿入穴部44cが形成されている。つまり、押え板44は、押圧部材42の軸部分よりも直径が大きいフランジ部42bを有する押圧部材42を、容易に、挿入穴部44cに挿入することが可能となるように構成されている。なお、挿入穴部44cは、本発明の「挿入穴」の一例である。また、圧縮コイルばね43の他方端部43bの直径D3(図3参照)は、押え板44の挿入穴部44cの穴径D4(図3参照)よりも大きくなるように形成されている。なお、直径D3は、本発明の「第2外径」の一例である。
また、第1実施形態では、圧縮コイルばね43は、その一方端部43aの直径D1(図3参照)よりも他方端部43bの直径D3(図3参照)の方が大きくなるように形成されている。なお、圧縮コイルばね43は、圧縮コイルばね43を押圧部材42の押圧部42a側から挿入することにより組み立てる際に、一方端部43aの直径D1(図3参照)をフランジ部42bの外周部分の直径D2(図3参照)よりも大きくなるように広げることが可能となるように形成されている。
また、押圧部材42の押圧部42aの反対側(矢印B方向側)部分には、連結部材46の一方端側(矢印A方向側)が取り付けられている。また、連結部材46の他方端側(矢印B方向側)近傍の連結部46a(図3参照)には、図1および図2に示すように、フットレバー47が回動可能に連結されている。具体的には、フットレバー47には、図2に示すように、回動中心部47aが設けられており、フットレバー部47bを矢印F方向に押圧するのに伴ってフットレバー部47bが回動中心部47aを中心として回動し、作用部47cが矢印G方向に移動されるとともに、押圧部材42が矢印A方向に移動する。なお、リヤキャリパー19とブレーキ制御用油圧マスタシリンダ30とフットレバー47とからリヤブレーキ50が形成されている。また、リヤブレーキ50は、本発明の「ブレーキ」の一例である。また、押圧部材42と連結部材46との間の接続部分には、それぞれ、調節ネジ部42cとネジ穴部46bとが設けられている。調節ネジ部42cおよびネジ穴部46bは、連結部材46の連結部46aの位置をフットレバー47の作用部47cの位置に一致するように調整するために設けられている。
図5および図6は、図2に示した第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダを用いたブレーキ動作を説明するための断面図である。次に、図2、図5および図6を参照して、第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ30を用いたブレーキ動作について説明する。
まず、図2に示した状態からフットレバー47のフットレバー部47bを矢印F方向に操作する。これにより、押圧部材42は、押圧部42aがピストン32の受け部32fに嵌め込まれた状態で、ピストン32を矢印A方向に押圧しながら矢印A方向に移動する。このとき、筒状部材39に当接していたピストン32の長穴部32bの一方側部32cは、筒状部材39から離れる。なお、この際、押圧部材42の押圧部42aは、フットレバー47を操作する以前から、圧縮コイルばね43によりピストン32の受け部32fに接触しているため、押圧部材42が矢印A方向に移動した移動量と略同じ分だけピストン32を矢印A方向に移動させることが可能である。
そして、センターバルブ34は、図5に示すように、圧縮コイルばね40により矢印B方向に付勢されているため、センターバルブ34の一方端部34aが筒状部材39に当接しながらピストン32の長穴部32bに対して移動されるとともに、ピストンオイル通路部32aの第1オイル室31a側は、センターバルブ34のシール部34bにより塞がれる。これにより、第1オイル室31aのオイルは、図6に示すように、第2オイル室31b側に移動することが抑制されるため、第1オイル室31aの油圧を高くすることが可能となる。
そして、マスタシリンダ31の第1オイル室31aの油圧が高くなることにより、第1オイル室31aのオイルが、第1オイル通路口31cに接続されたコネクタ35およびオイルホース25を介して、キャリパーボディー20のシリンダ部20bの内部に流入する。これにより、シリンダ部20bの内部の油圧が高くなるので、一対のキャリパーピストン21の各々がリヤディスクロータ18側に向かって移動する。これにより、リヤディスクロータ18が一対のブレーキパッド23により挟み込まれた状態となる。したがって、リヤディスクロータ18とブレーキパッド23との間に摩擦力が発生するので、リヤディスクロータ18の回転が停止される。その結果、リヤディスクロータ18と共に回転する後輪17(図1参照)の回転も停止される。
第1実施形態では、上記のように、ピストン32が実質的に第1オイル室側31aに移動していない場合に、押圧部材42をピストン32に接触させる圧縮コイルばね43を設けることによって、圧縮コイルばね43が押圧部材42をピストン32側(矢印A方向側)に付勢することにより、押圧部材42をピストン32に接触した状態に保つことができる。これにより、ブレーキ制御用油圧マスタシリンダ30の組立時に、押圧部材42とピストン32との間の隙間を小さく調整する必要がないので、組立時の作業性を向上させることができる。
また、第1実施形態では、圧縮コイルばね43を、押え板44の支持部44aと押圧部材42のフランジ部42bとの間に配置することによって、圧縮コイルばね43をマスタシリンダ31に固定された押え板44の支持部44aに付勢した状態で、圧縮コイルばね43により押圧部材42のフランジ部42bを付勢することができるので、圧縮コイルばね43の付勢力を利用することにより押圧部材42を、容易に、押え板44の反対側(矢印A方向側)に付勢することができる。
また、第1実施形態では、圧縮コイルばね43の一方端部43aの直径D1を、押圧部材42のフランジ部42bの外周部分の直径D2よりも小さくなるように形成することによって、圧縮コイルばね43の一方端部43aを押圧部材42のフランジ部42bに係合した状態で、圧縮コイルばね43の一方端部43aが押圧部材42のフランジ部42bから脱落するのを抑制することができる。また、圧縮コイルばね43の他方端部43bの直径D3を、押え板44の挿入穴部44cの穴径D4よりも大きくなるように形成することによって、圧縮コイルばね43の他方端部43bを押え板44に配置した状態で、圧縮コイルばね43の他方端部43bが押え板44の挿入穴部44cに抜け落ちるのを抑制することができる。
(第2実施形態)
図7は、本発明の第2実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダにABS(Antilock Brake System)ユニットを介してリヤキャリパーが接続された状態を示した断面図である。図8は、本発明の第2実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダに設けられるフィルタを示した平面図である。以下、図7および図8を参照して、本発明の第2実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダの構造について詳細に説明する。この第2実施形態では、上記第1実施形態と異なり、リヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ230の内部にフィルタ248aおよびフィルタ248bを設け、かつ、リヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ230とリヤキャリパー19との間にABSユニット249を設けた例について説明する。
本発明の第2実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ230には、オイルをろ過するためのフィルタ248aおよびフィルタ248bが取り付けられている。具体的には、図7に示すように、フィルタ248aは、マスタシリンダ231の第1オイル通路口231cに圧入されている。また、フィルタ248bは、マスタシリンダ231の第2オイル通路口231dに圧入されている。また、フィルタ248aおよびフィルタ248bは、図7および図8に示すように、円柱形状を有し、ナイロン樹脂によってオイルが通過する部分248cが網目状になるように一体形成されている。このように、フィルタ248aおよびフィルタ248bを、マスタシリンダ231の内部のオイルが流入される部分に取り付けることによって、リヤブレーキ250を組み立てる際に、異物がマスタシリンダ231に侵入することを防ぐことが可能である。
また、本発明の第2実施形態では、急制動時に操舵性を確保するためのABSユニット249は、図7に示すように、フィルタ248aが設けられる第1オイル通路口231cと、リヤキャリパー19との間に設けられている。なお、ABSユニット249は、本発明の「制動力制御装置」の一例である。
また、ABSユニット249は、図7に示すように、第1コントロールバルブ249aと、第2コントロールバルブ249bと、チャンバー249cと、ポンプ249dと、図示しないECU(Engine Controll Unit)と、図示しないリヤ車輪速センサとから構成される。
また、ABSユニット249は、図示しないリヤ車輪速センサが後輪17の車輪速度を検出し、その信号を図示しないECUに出力する機能を有する。そして、ECUが後輪17の回転についての異常の有無を判断することによって、ABSユニット249は後輪17の制動力の制御を行うように構成されている。
なお、この第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態の構造と同様であるのでその説明を省略する。
ABSユニット249の動作としては、正常時には、第1コントロールバルブ249aが開かれるとともに、第2コントロールバルブ249bが閉じられる。これにより、リヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ230からの油圧は、第1コントロールバルブ249aを通って、リヤキャリパー19に伝達される。その結果、後輪17に制動力を加えることが可能となる。その一方、運転手により急ブレーキが掛けられた場合などの急制動時には、リヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ230からリヤキャリパー19に過度の油圧が加えられるため、リヤブレーキ250から過度の制動力が後輪17に加えられ、後輪17がロックされる。そして、リヤ車輪速センサ(図示せず)から出力された信号を、ECU(図示せず)が異常であると判断して信号を出力することにより、ABSユニット249は、第1コントロールバルブ249aが閉じられるとともに、第2コントロールバルブ249bが開かれる。これにより、リヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ230からの油圧は遮断されるとともに、リヤキャリパー19内のオイルは第2コントロールバルブ249bを介してチャンバー249cに流れ込むので、リヤキャリパー19の油圧は小さくなる。この結果、リヤブレーキ250からの制動力は緩和され、後輪17のロックは解除される。この時、ポンプ249dを作動する制御が行われる。このポンプ249dは、チャンバー249c内のオイルをリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ230に戻す機能を有する。すなわち、ポンプ249dは、リヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダ230内の圧力をさらに大きくする機能を有する。これにより、フットレバー47は矢印F方向と反対の方向に押し戻される。ABSユニット249は、上記のように後輪17のロックを解除することによって、後輪17の制動力を制御可能に構成されている。
第2実施形態では、上記のように、フィルタ248aを、マスタシリンダ231の第1オイル通路口231cに圧入し、フィルタ248bを、マスタシリンダ231の第2オイル通路口231dに圧入することによって、フィルタ248aおよびフィルタ248bがマスタシリンダ231への異物の侵入を防ぐことができるので、異物がリヤキャリパー19およびリザーバタンク38からマスタシリンダ231の内部に侵入することを防ぐことができる。この結果、異物がセンターバルブ34とピストンオイル通路部32aとの接触部に到達することを防止できるので、センターバルブ34とピストンオイル通路部32aとの接触部において異物を噛み込むことによる油圧の低下を抑制することができる。
また、第2実施形態では、上記のように、ABSユニット249を、フィルタ248aが設けられる第1オイル通路口231cと、リヤキャリパー19との間に設ける。これにより、フィルタ248aがマスタシリンダ231への異物の侵入を防ぐことができるので、ABSユニット249およびリヤキャリパー19の内部の異物がマスタシリンダ231に侵入することを防ぐことができる。
なお、この第2実施形態のその他の効果は、上記第1実施形態の効果と同様であるのでその説明を省略する。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、リヤブレーキ(リヤキャリパー)の駆動を制御するための油圧マスタシリンダに本発明を適用する例を示したが、本発明はこれに限らず、リヤブレーキ以外の機構部の駆動を制御するための油圧マスタシリンダにも適用可能である。たとえば、フロントブレーキ(フロントキャリパー)の駆動を制御するための油圧マスタシリンダに本発明を適用してもよいし、クラッチの駆動を制御するための油圧マスタシリンダに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、押え板の支持部と押圧部材のフランジ部との間に圧縮コイルばねを配置することにより押圧部材のフランジ部をピストン側に付勢した例を示したが、本発明はこれに限らず、たとえば、皿バネおよび板バネのような圧縮コイルばね以外の付勢部材を配置することにより押圧部材のフランジ部をピストン側に付勢するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、本発明の支持部材の一例として押え板を用いた例を示したが、本発明はこれに限らず、支持部材の他の例としてサークリップおよびワッシャなどを用いて圧縮コイルばねを支持するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、油圧マスタシリンダを備えた車両の一例として自動二輪車を示したが、本発明はこれに限らず、油圧マスタシリンダを備えた車両であれば、三輪車、ATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)などの他の車両にも適用可能である。
本発明の第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダが搭載された自動二輪車の全体構造を示した側面図である。 本発明の第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダにリヤキャリパーが接続された状態を示した断面図である。 図2の100−100線に沿った断面図である。 図3のセンターバルブ周辺を拡大した断面図である。 図2に示した第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダを用いたブレーキ動作を説明するための断面図である。 図2に示した第1実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダを用いたブレーキ動作を説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダにABSユニットを介してリヤキャリパーが接続された状態を示した断面図である。 本発明の第2実施形態によるリヤブレーキ制御用油圧マスタシリンダに設けられるフィルタを示した平面図である。
符号の説明
1 自動二輪車(車両)
19 リヤキャリパー(制動部)
30、230 リヤブレーキ制御用マスタシリンダ(油圧マスタシリンダ)
31、231 マスタシリンダ(シリンダ部)
31a 第1オイル室
31b 第2オイル室
31c、231c 第1オイル通路口
31d、231d 第2オイル通路口
32 ピストン
32a ピストンオイル通路部(第1オイル通路部)
32b 長穴部
32c 一方側部
33 リターンスプリング(第2付勢部材)
34 センターバルブ(弁部材)
34a 一方端部(当接部)
38 リザーバタンク
39 筒状部材
39a オイル通路部(第2オイル通路部)
39b オイル通路穴(第2オイル通路部)
40 圧縮コイルばね(第3付勢部材)
42 押圧部材
42b フランジ部
43 圧縮コイルばね(第1付勢部材、ばね部材)
43a 一方端部
43b 他方端部
44 押え板(支持部、支持部材)
44a 支持部
44b 取付穴
44c 挿入穴部(挿入穴)
45 ネジ部材
50、250 リヤブレーキ(ブレーキ)
248a フィルタ
248b フィルタ
249 ABSユニット(制動力制御装置)
D1 直径(第1外径)
D2 直径(外形)
D3 直径(第2外径)
D4 穴径



Claims (14)

  1. 第1オイル室と第2オイル室とを含むシリンダ部と、
    前記シリンダ部の前記第1オイル室と前記第2オイル室とに接続される第1オイル通路部を含むピストンと、
    前記ピストンに当接し、前記ピストンを移動させることにより前記第1オイル室に油圧を発生させる押圧部材と、
    少なくとも前記ピストンが略前記第1オイル室側に移動していない場合に、前記押圧部材を前記ピストン側に付勢することにより、前記押圧部材を前記ピストンに接触させる第1付勢部材と
    前記第1付勢部材を支持する支持部とを備え、
    前記支持部は前記シリンダ部に設けられている、油圧マスタシリンダ
  2. 前記第1付勢部材は、ばね部材を含み、
    前記押圧部材は、前記ばね部材と係合するフランジ部を含み、
    前記支持部は、前記ばね部材を支持する支持部を含み、
    前記ばね部材は、前記支持部材と前記押圧部材のフランジ部との間に配置されている、請求項に記載の油圧マスタシリンダ。
  3. 前記支持部材には、前記押圧部材のフランジ部を挿入可能な挿入穴が形成されている、請求項に記載の油圧マスタシリンダ。
  4. 前記ばね部材の一方端部の第1外径は、前記押圧部材のフランジ部の外径よりも小さくなるように形成され、
    前記ばね部材の他方端部の第2外径は、前記支持部材の挿入穴の穴径よりも大きくなるように形成されている、請求項に記載の油圧マスタシリンダ。
  5. 前記ばね部材は、圧縮コイルばねを含む、請求項に記載の油圧マスタシリンダ。
  6. 前記支持部材を前記シリンダ部に固定するためのネジ部材をさらに備え、
    前記支持部材は、前記ネジ部材が挿入される取付穴を有する押え板を含む、請求項2に記載の油圧マスタシリンダ。
  7. 前記シリンダ部の第1オイル室に設けられ、前記ピストンを前記第2オイル室側に付勢する第2付勢部材をさらに備え、
    前記ピストンを前記第2オイル室側に付勢する前記第2付勢部材の付勢力は、前記押圧部材を前記ピストン側に付勢する前記第1付勢部材の付勢力よりも大きい、請求項1に記載の油圧マスタシリンダ。
  8. 前記シリンダ部の第2オイル室に接続されたリザーバタンクと、
    前記リザーバタンクと前記第2オイル室との間を流通可能にする第2オイル通路部を含む筒状部材とをさらに備え、
    前記ピストンには、前記ピストンが移動する方向に延びるとともに、前記筒状部材が挿入されている長穴部が形成され、
    前記長穴部の一方側部は、前記ピストンが略前記シリンダ部の第1オイル室側に移動していない場合に、前記筒状部材に当接されるように構成されている、請求項1に記載の油圧マスタシリンダ。
  9. 前記ピストンの第1オイル通路部に設けられ、前記ピストンが前記第1オイル室側に移動した場合に、前記第1オイル通路部の前記第1オイル室側を塞ぐ弁部材と、
    前記ピストンが前記第1オイル室側に移動した場合に、前記弁部材が前記第1オイル通路部の前記第1オイル室側を塞ぐように前記弁部材を前記第2オイル室側に付勢する第3付勢部材とをさらに備える、請求項1に記載の油圧マスタシリンダ。
  10. 前記シリンダ部の第2オイル室に接続されたリザーバタンクと、
    前記シリンダ部の第2オイル室に設けられ、前記リザーバタンクと前記第2オイル室との間を流通可能にする第2オイル通路部を含む筒状部材とをさらに備え、
    前記弁部材は、前記ピストンが略前記第1オイル室側に移動していない状態で、かつ、前記押圧部材がピストンに接触している場合に、前記筒状部材に当接する当接部を含み、前記第1オイル通路部の前記第1オイル室側を塞がないように構成されている、請求項に記載の油圧マスタシリンダ。
  11. 前記シリンダ部は、前記シリンダ部の第1オイル室と制動部との接続部である第1オイル通路口と、前記シリンダ部の第2オイル室とリザーバタンクとの接続部である第2オイル通路口とを含み、
    前記第1オイル通路口に設けられた第1フィルタと、
    前記第2オイル通路口に設けられた第2フィルタとをさらに備える、請求項1に記載の油圧マスタシリンダ。
  12. 前記第1フィルタが設けられる前記第1オイル通路口には、急制動時に操舵性を確保するための制動力制御装置を介して前記制動部が接続されている、請求項11に記載の油圧マスタシリンダ。
  13. 自動二輪車のブレーキの制御に使用される、請求項1に記載の油圧マスタシリンダ。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の油圧マスタシリンダを備える、車両。
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