JP4875971B2 - 撮影装置及びその調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、手振れ量補正を行う撮影装置、及びこの撮影装置を調整する調整方法に関するものである。
従来より、デジタルカメラなどの撮影装置でイメージセンサの撮影画面内における中心位置と、撮影光学系の光軸位置とをあわせる位置調整を行うために、例えば特許文献1に記載されているように、撮影レンズを光軸と直交する方向に移動自在に組み込み、位置を調整した後、紫外線硬化型接着剤などの接着剤、あるいはネジ止めなどの固定手段によって撮影レンズを固定する構成が一般的である。なお、この特許文献1に記載されているように、撮影レンズを移動させることによって位置調整を行うものだけではなく、イメージセンサの位置を移動して位置調整を行う構成とすることも多い。
また、特許文献2記載の偏心調整方法では、撮影光学系を通してイメージセンサで撮像される画面内の解像度の状態が最良となるようにレンズの位置調整を行って、画像状態が最良となった場合にレンズ枠を固定する構成としている。さらにまた、特許文献3記載の中心位置出し方法では、中心位置出し用チャートを撮像して、その撮像したチャート中心位置と撮像装置受光部の中心位置とのずれ量を検出することで中心位置合わせを行う構成が記載されている。あるいは、特許文献4記載の画枠センタリング方法では、撮像素子の有効エリアから撮像信号を切り出す(トリミングする)範囲を可変設定することによって撮影画枠の中心を撮影レンズの光軸に合わせる構成としている。
さらに、撮影光学系としてズームレンズ装置を備える場合には、例えば、望遠側及び広角側の間でズーム倍率を可変させてズーム中心の位置を見つけた後、先ず広角端の位置でズーム中心の位置が撮影画面中心に位置するように調整用ネジのネジ込み量を変更するなどしてイメージセンサの取り付け位置を調整し、次に撮影光学系を望遠端の位置に移動してズーム中心位置及び撮影画面中心が同じ位置となるように広角端のときと同様に調整する。そして、再度広角端の位置に戻して撮影画面中心の位置がずれてないことを確認し、位置ずれがある場合位置調整を行う。以後は望遠端と広角端とでそれぞれ中心位置のずれが許容範囲内になるまで同様の作業を行う。そして中心位置の調整が完了した後、イメージセンサの取り付け部をハンダ溶接または接着するなどして固定する。
特開2003−015008号公報 特開2001−257930号公報 特開平08−159919号公報 特開平06−174991号公報
しかしながら、上記のような方法でズームレンズ装置の偏心調整を行うと、広角端及び望遠端でそれぞれ撮影と位置調整を繰り返し行い、それぞれの位置における撮影画面中心の位置ずれを調整するという作業を何度も行わなければならず、非常に手間と時間がかかってしまう。また上記特許文献1〜4に記載された調整方法をズームレンズ装置に用いる場合でもやはり、広角端及び望遠端における位置調整を繰り返し行うことが必要である。
本発明は上記事情を考慮してなされたものであり、撮影レンズの光軸とイメージセンサの撮影画面中心とを一致させる中心位置調整を容易に且つ高精度に調整可能とする撮影装置及びその調整方法を提供することを目的とする。
本発明では、筐体の振れ量を検出する手振れ量検出手段と、補正レンズを含む撮影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像を撮影するイメージセンサと、前記補正レンズの位置を検出する位置検出手段と、前記補正レンズを移動させる駆動手段と、前記位置検出手段で検出した補正レンズの位置が、前記手振れ量検出手段で検出した振れ量に応じた目標値と一致するように前記駆動手段を制御して手振れを相殺させる制御手段と前記駆動手段による前記補正レンズの駆動量に応じた電気信号情報を記憶する記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記筐体に振れが無く中心位置にある前記撮影光学系の光軸と前記イメージセンサの撮影画面中心とが一致するように前記駆動手段を制御することにより前記補正レンズの位置を移動させて、このときの前記電気信号情報を前記記憶手段に予め記憶させておき、撮影前に、前記記憶手段から前記電気信号情報を読み出して前記補正レンズの中心位置調整を行う撮影装置において、前記位置検出手段は、前記補正レンズの位置に応じた値の信号を出力する位置センサと、この位置センサからの出力信号を増幅するとともに、一定のオフセット量を加えた増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅手段から出力された前記増幅信号を前記制御手段が認識可能な電気信号に変換する信号変換手段とを備え、前記増幅手段は、前記オフセット量を調節可能なオフセット量調節手段を備えており、前記補正レンズがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの前記増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、前記信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、前記一端又は他端における前記増幅信号が、前記調整前信号に前記差分値を加算した基準値となるように前記オフセット量が調節されていることを特徴とする。
請求項2記載の撮影装置では、筐体の振れ量を検出する手振れ量検出手段と、撮影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像を撮影するイメージセンサと、前記イメージセンサの位置を検出する位置検出手段と、前記イメージセンサを移動させる駆動手段と、前記位置検出手段で検出したイメージセンサの位置が、前記手振れ量検出手段で検出した振れ量に応じた目標値と一致するように前記駆動手段を制御して手振れを相殺させる制御手段と前記駆動手段による前記イメージセンサの駆動量に応じた電気信号情報を記憶する記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記筐体に振れが無く中心位置にある前記イメージセンサの撮影画面中心と前記撮影光学系の光軸とが一致するように前記駆動手段を制御することにより前記イメージセンサの位置を移動させて、このときの前記電気信号情報を前記記憶手段に予め記憶させておき、撮影前に、前記記憶手段から前記電気信号情報を読み出して前記イメージセンサの中心位置調整を行う撮影装置において、前記位置検出手段は、前記イメージセンサの位置に応じた値の信号を出力する位置センサと、この位置センサからの出力信号を増幅するとともに、一定のオフセット量を加えた増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅手段から出力された前記増幅信号を前記制御手段が認識可能な電気信号に変換する信号変換手段とを備え、前記増幅手段は、前記オフセット量を調節可能なオフセット量調節手段を備えており、前記イメージセンサがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの前記増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、前記信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、前記一端又は他端における前記増幅信号が、前記調整前信号に前記差分値を加算した基準値となるように前記オフセット量が調節されていることを特徴とする。
また、前記撮影光学系は、ズーム倍率を変更可能なズームレンズ機構を備えており、前記制御手段は、前記撮影光学系のテレ端位置及びワイド端位置における前記補正レンズ又は前記イメージセンサの中心位置調整を行って前記テレ端位置及び前記ワイド端位置における前記電気信号情報を取得し、これらの電気信号情報から前記テレ端位置および前記ワイド端位置以外のズーム位置における前記電気信号情報を線形補間演算で求めることが好ましい。
請求項記載の撮影装置の調整方法では、筐体の振れ量を検出する手振れ量検出手段と、補正レンズを含む撮影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像を撮影するイメージセンサと、前記補正レンズの位置を検出する位置検出手段と、前記補正レンズを移動させる駆動手段と、前記位置検出手段で検出した補正レンズの位置が、前記手振れ量検出手段で検出した振れ量に応じた目標値と一致するように前記駆動手段を制御して手振れを相殺させる制御手段と前記駆動手段による前記補正レンズの駆動量に応じた電気信号情報を記憶する記憶手段とを備え、前記筐体に振れが無く中心位置にある前記撮影光学系の光軸と前記イメージセンサの撮影画面中心とが一致するように、前記駆動手段によって前記補正レンズを移動させて、このときの前記電気信号情報を取得し、前記記憶手段に予め記憶させる調整設定処理と、前記記憶手段から前記電気信号情報を読み出し、この電気信号情報に基づいて前記駆動手段を駆動して前記補正レンズの位置調整を行うレンズ位置調整処理とを行う撮影装置の調整方法において、前記位置検出手段は、前記補正レンズの位置に応じた値の信号を出力する位置センサと、この位置センサからの出力信号を増幅するとともに、一定のオフセット量を加えた増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅手段から出力された前記増幅信号を前記制御手段が認識可能な電気信号に変換する信号変換手段とを備え、前記増幅手段は、前記オフセット量を調節可能なオフセット量調節手段を備え、前記補正レンズがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの前記増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、前記信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、前記一端又は他端における前記増幅信号が、前記調整前信号に前記差分値を加算した基準値となるように前記オフセット量が調節されていることを特徴とする。
請求項記載の撮影装置の調整方法では、筐体の振れ量を検出する手振れ量検出手段と、撮影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像を撮影するイメージセンサと、前記イメージセンサの位置を検出する位置検出手段と、前記イメージセンサを移動させる駆動手段と、前記位置検出手段で検出したイメージセンサの位置が、前記手振れ量検出手段で検出した振れ量に応じた目標値と一致するように前記駆動手段を制御して手振れを相殺させる制御手段と、前記駆動手段による前記イメージセンサの駆動量に応じた電気信号情報を記憶する記憶手段とを備え、前記筐体に振れが無く中心位置にある前記イメージセンサの撮影画面中心と前記撮影光学系の光軸とが一致するように、前記駆動手段によって前記イメージセンサを移動させて、このときの前記電気信号情報を取得し、前記記憶手段に予め記憶させる調整設定処理と、前記記憶手段から前記電気信号情報を読み出し、この電気信号情報に基づいて前記駆動手段を駆動して前記イメージセンサの位置調整を行うレンズ位置調整処理とを行う撮影装置の調整方法において、前記位置検出手段は、前記イメージセンサの位置に応じた値の信号を出力する位置センサと、この位置センサからの出力信号を増幅するとともに、一定のオフセット量を加えた増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅手段から出力された前記増幅信号を前記制御手段が認識可能な電気信号に変換する信号変換手段とを備え、前記増幅手段は、前記オフセット量を調節可能なオフセット量調節手段を備え、前記イメージセンサがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの前記増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、前記信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、前記一端又は他端における前記増幅信号が、前記調整前信号に前記差分値を加算した基準値となるように前記オフセット量が調節されていることを特徴とする。
なお、均一に塗り潰された平面状の被写体を前記イメージセンサで撮影した画像の輝度分布の状態から前記補正レンズ又は前記イメージセンサの中心位置調整を行うこと、あるいは、升目模様が形成された平面状の被写体を前記イメージセンサで撮影した画像の前記升目の歪み量から前記補正レンズ又は前記イメージセンサの中心位置調整を行うことが好ましい。
前記撮影光学系は、ズーム倍率を変更可能なズームレンズ機構を備えており、前記撮影光学系のテレ端位置及びワイド端位置における前記補正レンズ又は前記イメージセンサの中心位置調整を行って前記テレ端位置及び前記ワイド端位置における前記電気信号情報を取得し、これらの電気信号情報から前記テレ端位置および前記ワイド端位置以外のズーム位置における前記電気信号情報を線形補間演算で求め、前記記憶手段に記憶させることが好ましい。
また、前記撮影光学系はズーム倍率を変更可能なズームレンズ機構を備えており、前記撮影光学系のワイド端位置における前記補正レンズの中心位置調整を行って前記電気信号情報を取得し、前記ワイド端位置での中心位置調整が終了し、且つ前記筐体が上下左右に手振れを与えられた状態で、任意のマーキングが施された画像の移動軌跡を撮影して取得した後、前記撮影光学系を前記ワイド端位置からテレ端位置に変更し、且つ前記筐体が上下左右に手振れを与えられた状態で撮影して取得した前記テレ端位置における前記マーキングの移動軌跡が前記ワイド端位置における前記マーキングの移動軌跡に一致するように前記駆動手段を制御して、このときの電気信号情報を前記テレ端位置における気信号情報として設定するとともに、前記テレ端位置及び前記ワイド端位置における電気信号情報から前記テレ端位置および前記ワイド端位置以外のズーム位置における前記電気信号情報を線形補間演算で求め、これらの電気信号情報を前記記憶手段に記憶させることが好ましい。
本発明によれば、筐体に振れが無く中心位置にあるときに、撮影光学系の光軸とイメージセンサの撮影画面中心とが一致するように、駆動手段によって補正レンズ又はイメージセンサを移動させて、このときの電気信号情報を取得して記憶手段に予め記憶させてきおき、記憶手段から電気信号情報を読み出し、この電気信号情報に基づいて駆動手段を駆動して補正レンズ又はイメージセンサの中心位置調整を行うとともに、補正レンズ又はイメージセンサがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、一端又は他端における増幅信号が、調整前信号に差分値を加算した基準値となるように増幅手段のオフセット量が調節されているので、中心位置調整を容易に且つ高精度に行うことができる。
本発明の第1実施形態を適用したデジタルカメラについて図面を参照して説明する。本実施形態の外観を示す図1において、デジタルカメラ10のカメラボディ(筐体)11の前面には、沈胴式のレンズ鏡胴12が設けられている。レンズ鏡胴12には撮影レンズ13が保持されている。また、カメラボディ11の前面上方部には、ストロボ発光部14が配置されている。
デジタルカメラ10の上面には、シャッタボタン15と、操作ダイヤル16とが設けられている。この操作ダイヤル16は、電源スイッチのオン/オフと、静止画撮影モード/動画撮影モード/再生モード/設定モードの切り換えとを行う。なお、前記動画撮影モードは、静止画を30フレーム/秒等の速度で連続撮影することにより、例えば最長3分間の動画を記録することができる。
図2において、デジタルカメラ10の背面には、液晶パネル(LCD)20が設けられている。LCD20は、スチル及び動画の各撮影モードでは、電子ビューファインダとして機能するものでありスルー画をリアルタイムに表示し、再生モードでは、メモリカード18に記憶されている静止画や動画の画像データを読み出して静止画や動画を再生表示する。更に、設定モードでは、各種設定画面を表示する。また、デジタルカメラ10の背面には、ズーム倍率の操作に使用するズームボタン22a,22bが設けられている。
前記メモリカード18は、デジタルカメラ10の側面に設けられたメモリカードスロット23に着脱自在に装填される。撮影モードで得た画像データはこのメモリカード18に記憶される。また、カーソルボタン24は、各種の設定の切り換えや、LCD20に表示される各種処理確認画面上の操作に用いられる。決定ボタン25は、カーソルボタン24によって選択された処理を実行する。
デジタルカメラ10の電気的構成を示す図3において、システム制御部26は、CPU27を主構成要素とし、記憶手段であるROM28,RAM29が設けられている。ROM28には、各種シーケンスプログラム、及び制御用のデータなどが記憶されており、RAM29には、作業用のデータが一時的に記憶される。このシステム制御部26は、シャッタボタン15,操作ダイヤル16,カーソルボタン24及び決定ボタン25の操作により発生する操作信号に従って、画像の撮影、記録、再生、消去及びデータ転送などの各種プログラムに基づいてデジタルカメラ10の各部を統括的に制御する。
また、システム制御部26には、後述する手振れ検出部46,47で検出されたカメラボディ11の角速度に応じた信号が入力され、この信号をデジタル変換処理するA/D変換器31と、このデジタル変換処理された信号を時間積分する積分演算処理回路32が設けられており、この積分演算処理回路32の演算値からデジタルカメラ10の振れ量を検出する。
撮影レンズ13は、ズームレンズ13a、フォーカスレンズ13b、及び補正レンズ13cが含まれる。ズームレンズ13a及びフォーカスレンズ13bは、駆動モータ33,34の駆動によってそれぞれ移動する。補正レンズ13cは、光軸と略直交する方向に移動自在に取り付けられており、後述するVCM51,52の駆動によって移動する。
駆動モータ33,34は、ステッピングモータからなり、モータドライバ32に接続されている。この駆動モータ33,34は、システム制御部26に接続されたモータドライバ32からの制御パルスによって動作制御される。
撮影レンズ13の背後には、CCD35が配置されている。スルー画表示の際には、CCD35からフィールド画(偶数フィールド又は奇数フィールド)の撮像信号が読み出され、この撮像信号がCDS/AMP回路36に入力される。
CDS/AMP回路36は、相関二重サンプリング回路(CDS)と、増幅器(AMP)とからなる。CDSは、CCD35が出力した撮像信号からR,G,Bのアナログ画像信号を生成する。AMPは、前記R,G,Bのアナログ画像信号を増幅する。A/D変換器37は、CDS/AMP回路36から出力されたアナログ画像信号をデジタル画像信号である画像データに変換する。
A/D変換器37から出力された画像データは、画像信号処理回路38に入力され、ここで階調変換、ホワイトバランス補正、γ補正、YC変換処理などの各画像処理が施された後、データバス45を介してSDRAM39に一時的に格納され、LCDドライバ41を介してLCD20に送られ、スルー画が表示される。SDRAM39には、連続した2フィールド画分を記憶するスルー画用のメモリエリアがあり、一方から読み出し中に、他方に書き込みをする。
スルー画の表示中には、一定時間間隔で、AF制御、AE制御がなされる。AF制御では、撮影レンズ13を構成するフォーカスレンズを移動しながら、コントラスト(隣接する画素間の差を積分した値)が最大となる合焦位置を検出し、この合焦位置にフォーカスレンズをセットする。また、AE制御では、撮影レンズ13を構成する絞りが変更される。
シャッタボタン15の半押し操作を行う(スイッチS1がオン)と、AE測光が開始される。この測光では、輝度(Y)データから、全画面の被写体輝度が算出され、得られた被写体輝度から、露出量の演算が行われ、露出時間、絞り値との組み合わせが決定される。また、AF制御が開始され、撮影レンズ13を構成するフォーカスレンズが移動され、コントラスト(隣接する画素間の差を積分した値)が最大となる合焦位置が検出される。この合焦位置にフォーカスレンズがセットされる。
シャッタボタン15の全押し操作(スイッチS2がオン)による本番撮影時には、絞りがAE測光で決定された絞り値にセットされ、CCD35の電荷を強制的にドレインしてから、CCD35の光電変換を開始する。露光時間が経過すると、シャッタを作動させ、CCD35の光電変換を停止させる。
シャッタの閉鎖後に、CCD35からフレーム画が読み出され、CDS/AMP回路36,A/D変換器37を経て画像信号処理回路38にて画像処理(A/D変換,ガンマ変換、ホワイトバランス、シャープネス処理、YC変換など)が施された後、SDRAM39に書き込まれる。そしてこのフレーム画の画像データがSDRAM39から読み出され、圧縮伸長処理回路42にてJPEG形式などの所定の圧縮形式で圧縮処理された後、メディアコントローラ43を介してメモリカード18に記録される。また、システム制御部26は、被写体の輝度が所定の閾値よりも低い場合に、ストロボ発光回路44を駆動してストロボ発光部14を発光させる。
レンズ鏡胴12の内部は、詳しくは図4に示す構成となっており、撮影レンズ13と、CCD35と手振れ検出部46、47と、位置検出部48,49と、駆動手段としてのボイスコイルモータ(VCM)51,52とが組み込まれている。さらに補正レンズ13cを保持するレンズ枠50を備えており、このレンズ枠50がレンズ鏡胴12に対して移動自在に取り付けられている。
位置検出部48は、図4に示すように、磁石53と、ホール素子54と、このホール素子54に電力を供給するとともに、ホール素子54からの出力信号を増幅して取得するセンサ制御部55とからなる。センサ制御部55は、詳しくは図5に示すように、差動増幅器57、ホール素子駆動部58、バイアス電圧設定部59、抵抗61〜64、及びコンデンサ66、A/D変換器67などを備えている。このセンサ制御部55は、ホール素子駆動部58からの出力信号がホール素子54に入力されると、レンズ枠50に設けられた磁石53との間隔に応じて変動するホール素子54からの出力を差動増幅器58によって増幅し、さらにこの差動増幅器58からの増幅信号をA/D変換器67によってデジタル信号に変換して位置検出することができる。また、バイアス電圧設定部59は、ホール素子54からの出力電圧にバイアスを加算して補正レンズ13cの位置検出基準となるDCレベルを調整する。なお、位置検出部49は、位置検出部48と同様の構成からなり、位置検出部48,49は、補正レンズ13cの光軸を中心にして互いに直交する位置に設けられている。これにより、位置検出部48、49は、補正レンズ13cのX、Y方向の位置をそれぞれ検出してシステム制御部26に送信する。
VCM51は、図に示すように、レンズ枠50に設けられた駆動コイル66と、レンズ鏡胴12に固定された磁石67とからなり、駆動コイル66はVCM駆動回路68に接続されている。また、VCM52は、VCM51と同様の構成からなり、VCM51,52は、補正レンズ13cの光軸を中心にして位置検出部48,49とそれぞれ対面する位置に設けられている。システム制御部26は、VCM駆動回路68を介して駆動コイル66に通電する電流を制御する。そして、駆動コイル66と磁石67との間に通電電流に応じた反発力が発生する。この駆動コイル66と磁石67との間に反発力が発生することで、レンズ枠50がX,Y方向に沿って移動する。これによって、補正レンズ13cが移動し、撮影レンズ13の光路が偏向される。
システム制御部26は、積分演算処理回路32で演算されたデジタルカメラ10の振れ量と、位置検出部48,49からのレンズ位置信号とに基づいてVCM駆動回路68を制御し、手振れを相殺する方向と速度で補正レンズ13cを移動させる。さらにシステム制御部26には、記憶手段としてのバイアス記憶部70が設けられている。後述する調整設定モードの際に、システム制御部26は、補正レンズ13cの初期位置に応じたバイアス電圧値を決定してバイアス記憶部70に記憶し、撮影モードの際には、この初期位置に応じたバイアス電圧値を読み出してVCM駆動回路68を制御する。
手振れ検出部46は、詳しくは図6に示すように、ジャイロセンサ71と、センサ外部処理回路72とからなる。ジャイロセンサ71は、角柱状の振動子73と、この振動子73の対面する2辺に面する検出用の圧電素子74,75と、これらと隣り合う残りの2辺に面する発振用の圧電素子76,77と、これらの圧電素子76,77を駆動する圧電素子駆動回路78と、同期検波増幅器80と、これらの制御を行うセンサ制御部81とからなる。なお、本実施形態では、X,Y方向の2方向の振れ量を検出するため、手振れ検出部46と同様の構成の手振れ検出部47を備え、且つ検出方向が手振れ検出部46と直交するように配置している。
センサ制御部81には、所定周期の制御パルスを発振する発振回路82が設けられており、この発振回路82から、例えば、8kHzの制御パルスが圧電素子駆動回路78に入力される。そして制御パルスが入力された圧電素子駆動回路78は、この制御パルスのタイミングに同期する駆動信号を圧電素子76,77に発振する。圧電素子76,77は圧電素子駆動回路78からの駆動信号が印加されると振動子73を励振させる。この状態で振動子73が回転すると、回転角速度に応じたコリオリ力によって発生した出力電圧が圧電素子74,75から導出される。
上述した駆動信号に応じて出力される圧電素子74,75からの出力電圧を同期検波増幅器80に入力する。同期検波増幅器80は、差動増幅器及びサンプルホールドからなり、圧電素子74,75からの出力電圧をサンプルホールドして差動増幅した増幅信号を出力する。
センサ外部処理回路72は、ハイパスフィルタ83と,増幅アンプ84とからなる。ハイパスフィルタ83は、コンデンサ86と抵抗87と基準電源88とからなる。コンデンサ86は、同期検波増幅器80の出力側に接続されており、抵抗87は、コンデンサ86と基準電源88との間に接続されている。同期検波増幅器80から出力された増幅信号は、ハイパスフィルタ83を通って増幅アンプ84へ入力される。そしてハイパスフィルタ83を通された増幅信号は、増幅アンプ84によって増幅されて上述したシステム制御部26のA/D変換器31へ出力される。また、増幅アンプ84の増幅倍率としては、例えば50倍に設定されている。
本実施形態のデジタルカメラ10、及びその調整方法では、組み立て工程や検査工程などの際、撮影レンズ13の光軸CLと、CCD35の撮影画面中心とを合わせるための中心位置調整設定を予め行い、撮影時には、その調整設定による電気信号情報(本実施形態ではバイアス電圧値)を用いて中心位置調整処理を実行する。以下では、本実施形態のデジタルカメラ10で調整設定を行うときのプロセスについて図7に示すフローチャートに沿って説明する。また、この中心位置調整を行う前は、補正レンズ13cはレンズ鏡胴12に組み込まれたままの状態とし、細かい位置の調整を必要としない。
この調整設定を行う際は、通常の撮影や画像の再生動作などに使用する操作部材とは異なる箇所、例えば電池カバーの内部などに配設した操作ボタンを操作入力することによって、デジタルカメラ10は電源が投入されて各部が起動状態となり、調整設定モードが開始される。そして、システム制御部26は、CCD35によって撮影レンズ13を通して被写体を撮影し、この撮影画像を基に撮影レンズ13の光軸位置を抽出する。
なお、本実施形態においては、デジタルカメラ10の中心位置調整設定を行うときには、単一色(例えば灰色)で全面が均一に塗り潰されたパネルを被写体として撮影し、その撮影画像を基にして撮影レンズの光軸位置を抽出する。この中心位置調整の具体的な方法を図8及び図9を用いて説明する。上述したような単一色のパネルを撮影すると、撮影レンズ13の光軸位置が撮影画面の中心に位置している場合、図8(A)に示すような画像が撮影される。なお、図8では、ハッチングを用いて画像を表現しているが、これは模様ではなく、ハッチングの網目の狭さが画像の色の濃さを表している。この図8(A)に示す画像では、撮影画面中心と一致している光軸CLの位置が最も明るくなっており(最も輝度が高い)、この中心位置から外側に向って徐々に暗くなり、撮影画面の4隅が最も暗い画像となる(最も輝度が低い)。しかしながら、光軸の位置が撮影画面の中心位置からずれていると、図8(B)に示すように、最も明るい部分が撮影画面の中心位置からずれており、最も暗い部分が4隅以外に位置している。なお、図8(B)では、光軸が撮影画面中心に対して下方にずれている例を示している。このように、撮影レンズ13の光軸の位置がずれていると、同じ被写体を撮影しても撮影画面内の輝度分布状態が異なってくるためこれを利用して光軸の位置を検出する。
そこで中心位置調整では先ず、図9のフローチャートに示すように、システム制御部26は、補正レンズ13cの移動量が0の位置、すなわち、バイアス電圧値が0の状態に制御した後、上述のパネルを撮影した画像を取り込む。なお、この図9に示すフローチャートでは、上下方向の中心位置調整について主に説明するが、実際は左右方向の中心位置調整も同時に行っている。そして、システム制御部26は、画像上端部と画像下端部の輝度レベルをそれぞれ測定し、これらの輝度レベルの比較を行う。すなわち、図8(B)のように光軸位置CLが撮影画面中心Oに対して下方に位置がずれている場合、上端部の輝度レベルが低く、下端部のほうが輝度レベルが高くなる。よって、システム制御部26は、VCM51を駆動させて補正レンズ13cを上方へ移動させる。また、上端部の方が輝度レベルが高いときには、補正レンズを下方へ移動させる。このように、補正レンズ13cの位置に応じてVCM駆動回路68のバイアス電圧値を変更してVCM51,52を駆動させることにより補正レンズ13cを徐々に移動させて光軸位置CLを撮影画面中心Oに一致させる。システム制御部26は、このときのバイアス電圧値を中心位置の電気信号情報としてバイアス記憶部70に記憶する。
さらに、本実施形態では、撮影レンズ13に含まれるズームレンズ13aが移動してズーム倍率を可変する構成となっているため、上記の中心位置調整を各ズーム倍率に応じたズームレンズ13aの位置(ズーム位置)ごとに行い、これら各ズーム位置に応じた中心位置調整の電気的情報をバイアス記憶部70に書き込む。そして、全てのズーム位置で、調整設定モードが終了すると、各部が停止状態となり、VCM51,52への電源供給が停止して補正レンズ13cは調整前の状態となる。
上記構成のデジタルカメラ10で撮影を行うときのプロセスについて図10に示すフローチャートに沿って説明する。デジタルカメラ10で撮影を行うときには先ず、操作ダイヤル16を操作して撮影モードを選択すると電源ONとなり、各部が起動状態となる。起動状態となったシステム制御部26は、撮影モードが選択されていることを確認すると、次に現在のズーム倍率を確認し、バイアス記憶部70からそのときのズーム位置に応じた中心位置のバイアス電圧値を読み出して中心位置調整処理を実行する。すなわち、システム制御部26は、読み出したバイアス電圧値に基づいてVCM駆動回路68を制御してVCM51,52を駆動させる。これによって、補正レンズ13cが移動して撮影レンズ13の光路が偏向され、撮影レンズ13の光軸位置がCCD34の撮影画面中心に一致して中心位置合わせが完了する。以降は、この中心位置合わせをした状態を規準にして撮影処理、補正レンズ13cの位置検出、手振れの検出、及び手振れ補正処理が実行される。また、カーソルボタン24の操作によってズーム倍率が変更されたときは、その都度ズーム位置に応じた中心位置のバイアス電圧値を読み出してVCM51,52を駆動させて中心位置調整を行う。そして、LCD20に表示されたスルー画を見ながらフレーミングし、シャッタボタン15を半押しするとAE処理、AF処理などの撮影準備処理を行うとともに、システム制御部26、手振れ検出部29による手振れの検出が開始される。撮影準備処理が終了して、シャッタボタン15を全押しすると手振れ補正を行いつつ、撮影が実行され、被写体像を撮影して画像を取得し、メモリカード18に記憶される。このようにして、撮影レンズ13の光軸とCCDの撮影画面中心との位置調整を行って撮影を行っているため、手振れ検出部、手振れ補正部などの構成を利用して部品点数の増加を抑制しつつ、簡単に高精度な中心位置合わせを行うことが可能となっており、さらに、ハンダ付けやネジ止めなどの機械的な固定を必要とせずに各ズーム位置で調整を行うことができるため、手間が掛からず作業工程を容易に行うことができる。
なお、上記第1実施形態においては、各ズーム位置で中心位置の調整設定を行って、各ズーム倍率ごとのバイアス電圧値を記憶させているが、本発明はこれに限るものではない。以下の変形例では、ズーム位置としてテレ端(望遠端)及びワイド端(広角端)の2箇所の位置でのみ中心位置の調整設定を行って、その他のズーム位置における中心位置のバイアス電圧値を線形補間演算によって補間する例を説明する。この場合、図11に示すような関係、すなわち、ズーム位置に対して補正レンズの移動量が対数曲線的に増加する関係となっている。そこで、テレ端及びワイド端における補正レンズの移動量は、それぞれの中心位置に応じたバイアス電圧値から既知であるから、これらのバイアス電圧値から図11の対数曲線の係数を求める。そしてこの係数が決定した対数曲線の関係式から、その他のズーム位置における補正レンズの移動量を演算し、さらに、この補正レンズの移動量に応じたバイアス電圧値を求めることで、各ズーム位置における中心位置に応じたバイアス電圧値を求めることができる。また、演算の方法としては、このような方法に限らず、図12に示すズーム倍率と補正レンズの移動量との関係を用いて行ってもよい。この場合、ズーム倍率に対して補正レンズの移動量が比例関係となっているから、テレ端及びワイド端における補正レンズの移動量から容易に比例関係の係数を求めることが可能であり、この比例関係の関係式から各ズーム倍率における補正レンズの移動量、及びバイアス電圧値を求めることができる。
また、上記第1実施形態においては、調整設定の際に、全面を均一な色で塗り潰した被写体を撮影した撮影画像に基づいて撮影光学系の光軸位置を抽出しているが、本発明はこれに限らず、図13(A)に示すように矩形状が縦横列に連続した升目模様の被写体を撮影して取得した撮影画像から撮影光学系の光軸位置を抽出するようにしてもよい。以下ではこの升目模様が形成された被写体に基づいて光軸位置を抽出する例を説明する。なお、図13に示すようにこの升目模様は、各片が直線である正方形が連続して配列された平面状のパネルであることが好ましい。このような升目模様のパネルを撮影光学系を通してCCD34で撮影した画像は、図13(B),(C)に示すように中央から外側に向かって徐々に升目の歪みが大きくなっている。そして、撮影レンズの光軸位置が撮影画面の中心に位置している場合、図13(B)に示すような画像が撮影される。すなわち、撮影画面中心と一致した光軸付近の升目が最も歪曲が少なく(ほぼ直線)、この中心位置から外側に向って徐々に歪曲し、撮影画面の各端縁付近が最も升目の歪み量が大きくなる。しかしながら、光軸位置が撮影画面の中心位置からずれていると、図13(C)に示すように、歪み量の最も少ない箇所が撮影画面の中心位置からずれている。このように、撮影レンズ13の光軸の位置がずれていると、同じ被写体を撮影しても撮影画面内の歪み量が異なってくるためこれを利用して光軸の位置を検出する。この例を用いた中心位置調整では先ず、図14のフローチャートに示すように、補正レンズ13cの移動量が0の位置、すなわち、バイアス電圧値が0の状態に制御した後、上述のパネルを撮影した画像を取り込む。そして、システム制御部26は、画像上端部と画像下端部の歪み量をそれぞれ測定し、これらの歪み量の比較を行う。すなわち、図13(C)のように光軸位置CLが撮影画面中心Oに対して下方に位置がずれている場合、上端部の歪み量が大きく、下端部のほうが歪み量が小さくなる。よって、システム制御部26は、VCM51を駆動させて補正レンズ13cを上方へ移動させる。また、上端部の方が歪み量が小さいときには、補正レンズを下方へ移動させる。このように、補正レンズ13cを徐々に移動させて光軸位置CLを撮影画面中心Oに一致させる。システム制御部26は、このときのバイアス電圧値を中心位置の電気信号情報としてバイアス記憶部70に記憶する。
上記第1実施形態においては、補正レンズの位置を移動させることで撮影レンズの光軸とイメージセンサの撮影画面中心との位置調整を行う構成としているが、本発明はこれに限るものではなく、以下で説明する本発明の第2実施形態では、イメージセンサの位置を移動させることで中心位置の調整を行う構成としている。この第2実施形態を適用したデジタルカメラの構成を図15に示す。この図15に示すデジタルカメラ100では、イメージセンサとしてのCCD101の位置を検出する位置検出部102と、CCD101を移動させるための駆動手段としてのアクチュエータ103、このアクチュエータ103を制御するモータドライバ104、デジタルカメラ100の各部を制御するシステム制御部105、情報量記憶部106を備えている。このアクチュエータ103はCCD101をX,Y方向に沿ってそれぞれ移動可能であり、ドライバ104を介してシステム制御部105によって駆動が制御される。また、上記第1実施形態と同様の部品を用いるものについては、同符号を付して説明を省略する。さらにまた、本実施形態では、撮影レンズ107の中に補正レンズが含まれず、手振れを相殺する方向及び振れ量でCCD101を移動させることによって手振れを補正する。すなわち、システム制御部105は、手振れ検出部46,47で手振れが検出されたとき、位置検出部102でCCD101のX,Y方向位置を検出しながら、アクチュエータ103を駆動してCCD101を手振れを相殺する方向及び振れ量で移動させる。なお、アクチュエータ103としては、例えば圧電素子や、ボイスコイルモータなど通電する電流値を制御してCCD101を移動可能な駆動手段であればよい。
上記構成のデジタルカメラ100の中心位置調整設定を行うときには、調整設定モードを選択して各部を起動状態とする。そして、第1実施形態と同様に所定の被写体を撮影し、この撮影画像を基にして、撮影レンズの光軸位置を抽出する。システム制御部105は、光軸位置CLが撮影画面中心Oに対して位置がずれている場合、光軸位置CLが撮影画面中心Oに一致する(位置ズレを無くす)ようにCCD101を移動させる。すなわち、CCD101の位置に応じてアクチュエータ103に通電する電流値を変更して、CCD101を徐々に移動させて光軸位置CLと撮影画面中心Oとを一致させる。システム制御部105は、このときのアクチュエータ103に通電する電流値を中心位置の電気信号情報として情報量記憶部106に記憶する。そして、調整設定モードが終了すると、各部が停止状態となり、アクチュエータ103への電源供給が停止してCCD101は調整前の状態となる。
上記構成の作用について図16のフローチャートに沿って説明する。デジタルカメラ100で撮影を行うときには先ず、撮影モードを選択して電源ONとなり、各部が起動状態となる。起動状態となったシステム制御部105は、撮影モードが選択されていることを確認すると、情報量記憶部106から中心位置の電気信号情報を読み出して中心位置調整処理を実行する。すなわち、システム制御部105は、読み出した電流値に基づいてアクチュエータ103を駆動させる。これによって、CCD101が移動して、撮影レンズ13の光軸位置にCCD101の撮影画面中心が一致する。以降は、この中心位置調整処理をした状態を規準にして撮影処理、手振れ検出、及び手振れ補正処理などが実行される。LCD20に表示されたスルー画を見ながらフレーミングし、シャッタボタン16を半押しするとシステム制御部105、手振れ検出部48,49による手振れの検出が開始される。そして、シャッタボタン16を全押しすると手振れ補正を行いつつ、撮影が実行され、被写体像を撮影して画像を取得する。
なお、この第2実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、各ズーム位置ごとに中心位置に応じたアクチュエータ103の駆動電流値を求める構成、あるいは、テレ端及びワイド端の中心位置調整のみを行って各ズーム位置におけるアクチュエータ103の駆動電流値を線形補間演算によって求める構成のいずれでも組み合わせることができる。
以下で説明する本発明の第3実施形態では、補正レンズ又はイメージセンサの位置を検出する位置センサの出力精度を向上させることで、中心位置調整の精度をさらに向上させる構成について例示する。なお、本実施形態では、上記第1実施形態と同様に補正レンズの中心位置を変更することで撮影レンズの光路を偏向させて手振れ補正を行うものであり、補正レンズの位置を検出する位置検出部以外の構成は、上記第1実施形態と同様である。本実施形態を適用した位置検出部の構成を図17に示す。この位置検出部110は、ホール素子111、ホール素子駆動部112、差動増幅器113、定電流源114、バイアス電圧設定部115、抵抗116〜118、コンデンサ119などを備えている。ホール素子駆動部112は、ホール素子111の入力端子及び出力端子の1つに接続されている。そして、このホール素子駆動部112からの出力信号がホール素子111の一方の入力端子に入力されるとホール素子111が駆動される。また、ホール素子111の他方の入力端子には、定電流源114が接続される。ホール素子111は、上記第1実施形態と同様に、レンズ枠50に設けられた磁石53との間隔に応じて出力が変動する。そして、差動増幅器113は、ホール素子111の他方の出力端子からの出力と、バイアス電圧とが入力され、これらを差動増幅して出力する。
本実施形態では、バイアス電圧設定部115で設定されるバイアス電圧値がシステム制御部120の制御によって可変自在となっている。なお、システム制御部120は、上記第1及び第2実施形態同様、デジタルカメラの各部を制御する。システム制御部120がこのバイアス電圧値を変更することで、差動増幅器113から出力される増幅信号のオフセット量が可変する。これによって、位置検出部110の出力精度を調整することができる。位置検出部110の差動増幅器113から出力された増幅信号は、A/D変換器122によってデジタル信号に変換され、システム制御部120に入力される。
なお、本実施形態では、位置検出部110と同様の構成の位置検出部がもう1つ設けられ、上記第1実施形態と同様に、補正レンズ13cのX,Y方向における位置を検出する。
上記構成の位置検出部110の出力精度調整の方法について図18のフローチャートに沿って説明する。この調整を行うときには、先ず、デジタルカメラを起動状態として任意の画像を撮影可能な状態する。そしてVCM駆動回路68を制御してVCM48,49を駆動させて、補正レンズ13cをその移動範囲の一端から他端まで移動させる。この補正レンズ13cを一端から他端まで移動させたときの位置検出部110の出力信号がシステム制御部120に入力される。
システム制御部120は、位置検出部110の調整が行われる調整前の状態で、補正レンズ13cの移動範囲上端及び下端位置における位置検出部110の出力信号(調整前信号)Vmax、Vminの平均値Vaを算出する。さらにシステム制御部120には、AD変換器122で変換可能な出力信号範囲(点線の範囲)の中心値Vcが予め記憶されており、この出力信号範囲の平均値と、上述した位置検出部の出力信号(調整前信号)の平均値との差分値Vdを算出する。この差分値Vdを算出したシステム制御部120は、上述した補正レンズ13cの移動範囲上端及び下端における位置検出部110の出力信号のうち、移動範囲上端における出力信号の値が上述した調整前信号Vmaxに、差分値Vdを加算した基準値となるように、バイアス電圧値を変更させて、位置検出部110のオフセット量を調整する。これによって、位置検出部110の出力信号は、図19(B)に示すように、A/D変換器121の変換可能な範囲とほぼ一致するようになる。A/D変換器121は、変換可能範囲の中心値に近い方が精度良くデジタル変換を行うことができるため、上述のような調整を行うことによって、精度良くデジタル信号に変換することが可能となり、さらに位置検出部の精度が向上するから、補正レンズ13cの位置検出の精度が位置調整に反映されるため、デジタルカメラの撮影レンズ光軸とイメージセンサの撮影範囲中心とを合わせる中心位置調整の精度が向上する。
なお、この例では、補正レンズ13cの移動範囲上端における出力信号の値をバイアス電圧値の調整によって一致させるようにしているがこれに限らず、補正レンズ13cの移動範囲下端を一致させるようにしてもよい。
また、上記第3実施形態では、補正レンズの位置を移動させて中心位置調整を行う場合を例示して説明しているが、イメージセンサの位置を移動させて中心位置調整を行う構成で、イメージセンサの位置検出を行う位置検出部にも適用することが可能であり、この場合、イメージセンサの位置検出の精度が向上するから、やはり中心位置調整の精度も向上する。
上記第1〜3実施形態では、ズームレンズの移動範囲における複数のズーム位置、あるいは、テレ端とワイド端の2箇所の位置で、撮影レンズの光軸とイメージセンサの撮影画面中心との中心位置調整をそれぞれ行っているが、本発明はこれに限るものではなく、以下で説明する本発明の第4実施形態では、調整処理をより簡単な手順で行うことが可能なデジタルカメラの中心位置調整方法について説明する。なお、本実施形態では、デジタルカメラの各部の構成としては、上記第1実施形態と同様である。
本実施形態を適用して調整設定を行う場合、テレ端及びワイド端の位置で同一のマーキング画像を撮影する。この調整設定で撮影する所定のマーキング画像として図20に示す画像を使用する。この画像は、均等な角度間隔で配置され、且つ全て同じ長さ及び角度の先端部が放射状に配置された形状である。なお、本実施形態における調整設定用の画像としては、図形の中心と、大きさとが判別しやすい形状であれば良く、例えば、図21に示すように、円の中心に合わせて水平線と垂直線の交差点が位置する形状や、図22に示すように各頂点の位置が等角度間隔な星印形状、あるいは中心から周辺に向って徐々に濃度が変化するグラデーション模様が形成された画像などでもよい。
そして、テレ端及びワイド端の位置でデジタルカメラの筐体を上下左右に動かして、そのときの上記画像をCCDで撮影する。そしてシステム制御部26は、これらの撮影画像から、テレ端及びワイド端位置における画像の中心位置の移動軌跡をそれぞれ抽出する。
本実施形態を適用して調整設定を行う場合、先ずデジタルカメラを調整設定モードとして、各部を起動状態とする。そして、ズームレンズ13aを先ずワイド端に移動させてから、補正レンズ13cの中心位置調整を行う。なお、この際の中心位置調整としては、上記第1実施形態の位置調整設定処理及び位置合わせ処理とを連続して行う。そしてワイド端位置での中心位置調整が終了すると、システム制御部26は、このワイド端で中心位置が調整された状態で、上述のマーキング画像を撮影して登録する。
そして、このワイド端位置でデジタルカメラの筐体を上下左右すなわち、X、Y方向に沿って振れる状態として意図的に手振れを与えた状態としながら、マーキング画像の撮影を続行する。なお、このとき、カメラボディに与える振れ量としては、補正レンズが手振れを相殺するときの移動範囲の上限から下限まで全て移動するように手振れを与える。この手振れを与えることによって、デジタルカメラは検出した手振れ量に応じた移動量で補正レンズ13cが移動して撮影レンズ13の光路を偏向し、手振れ補正を行う。そして、この手振れ補正を行うことによって、図24に示すように、画面内を移動するマーキング画像の移動軌跡のデータDwが取得される。システム制御部26は、この移動軌跡のデータを一時的に保存する。なお、図24においては、比較し易いようにマーキング画像の中心の移動軌跡を示している。
次に、システム制御部26は、ズームレンズ13aをテレ端に移動し、このテレ端位置で同様に手振れを与えた状態としながら撮影を行ってマーキング画像の移動軌跡Dtを取得する。そして、ワイド端位置とテレ端位置とでそれぞれ取得したマーキング画像の移動軌跡Dw及びDtを比較する。この図24(A)に示すようにワイド端位置における移動軌跡とテレ端位置における移動軌跡が交差する位置がある場合、すなわち、一方の移動範囲内に他方の移動範囲の中心が互いに位置しているということとなる。また、図24(B)に示すように移動軌跡の中心が一致しているときは、移動範囲の中心も一致しているということとなる。よってシステム制御部26は、移動軌跡の中心位置のズレ量を算出し、テレ端位置における補正レンズ13cの中心位置がワイド端位置における補正レンズ13cの中心位置と一致するように、補正レンズ13cを位置調整し、そのときのバイアス電圧値を記憶する。そして、ワイド端位置及びテレ端位置以外のズーム位置では、テレ端位置とワイド端位置とでそれぞれ調整を行ったバイアス電圧値を用いて、テレ端位置とワイド端位置との間の比例関係からそれぞれのズーム位置におけるバイアス電圧値とを決定してバイアス記憶部に書き込む。このようにして、ワイド端一箇所のみで、中心位置の調整設定を行い。その設定にテレ端の調整設定も合わせ込むことで全体の調整設定を行うことができるので、上記実施形態よりもさらに調整の手順が少なくなり、作業の手間を軽減することができる。
なお、上記第1〜第4実施形態においては、イメージセンサとしてCCDを例示しているが、これに限らずCMOSなど他のイメージセンサを使用してもよい。また、位置検出手段としては、上記実施形態で説明したホール素子から構成されるものに限定するものではなく、光学センサなど、別の位置検出センサを用いたものでもよい。
以上説明した実施形態では、デジタルカメラを例に上げているが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の手振れ量検出装置が内蔵される撮影装置としては、カメラ付き携帯電話やカメラ付きPDAなどでもよい。
デジタルカメラを前面側から示す斜視図である。 デジタルカメラを背面側から示す斜視図である。 デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態を適用した位置検出部及び補正レンズ駆動部周辺の構成を示す斜視図である。 第1実施形態における位置検出部の構成を示すブロック図である。 手振れ検出部の構成を示すブロック図である。 第1実施形態における調整設定モードの手順を示すフローチャートである。 中心位置調整処理に用いる画像の変化を示す説明図である。 中心位置調整処理の手順を示すフローチャートである。 第1実施形態における撮影モードの手順を示すフローチャートである。 第1実施形態の第1変形例における線形補間演算に使用する対数関係を示すグラフである。 第1実施形態の第2変形例における線形補間演算に使用する比例関係を示すグラフである。 第1実施形態の第3変形例で中心位置調整処理に用いる画像の変化を示す説明図である。 第1実施形態の第3変形例で中心位置調整処理を行うときの手順を示すフローチャートである。 第2実施形態を適用したデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。 第2実施形態における撮影モードの手順を示すフローチャートである。 第3実施形態を適用した位置検出部の構成を示すブロック図である。 第3実施形態で位置検出部の調整を行うときのフローチャートである。 位置検出部の出力値の変位を示す説明図である。 第4実施形態で使用するマーキング画像の一例を示す平面図である。 第4実施形態で使用するマーキング画像の別の実施例を示す平面図である。 第4実施形態で使用するマーキング画像の別の実施例を示す平面図である。 第4実施形態で中心位置調整処理を行うときの手順を示すフローチャートである。 第4実施形態で中心位置調整処理に用いる画像の変化を示す説明図である。
符号の説明
10,100 デジタルカメラ
13,107 撮影レンズ
13c 補正レンズ
26,105,120, システム制御部
48,49,102,110 位置検出部
46,47 手振れ量検出装置
51,52 ボイスコイルモータ
54,111 ホール素子
70 バイアス記憶部
103 アクチュエータ

Claims (9)

  1. 筐体の振れ量を検出する手振れ量検出手段と、補正レンズを含む撮影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像を撮影するイメージセンサと、前記補正レンズの位置を検出する位置検出手段と、前記補正レンズを移動させる駆動手段と、前記位置検出手段で検出した補正レンズの位置が、前記手振れ量検出手段で検出した振れ量に応じた目標値と一致するように前記駆動手段を制御して手振れを相殺させる制御手段と前記駆動手段による前記補正レンズの駆動量に応じた電気信号情報を記憶する記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記筐体に振れが無く中心位置にある前記撮影光学系の光軸と前記イメージセンサの撮影画面中心とが一致するように前記駆動手段を制御することにより前記補正レンズの位置を移動させて、このときの前記電気信号情報を前記記憶手段に予め記憶させておき、撮影前に、前記記憶手段から前記電気信号情報を読み出して前記補正レンズの中心位置調整を行う撮影装置において、
    前記位置検出手段は、前記補正レンズの位置に応じた値の信号を出力する位置センサと、この位置センサからの出力信号を増幅するとともに、一定のオフセット量を加えた増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅手段から出力された前記増幅信号を前記制御手段が認識可能な電気信号に変換する信号変換手段とを備え、
    前記増幅手段は、前記オフセット量を調節可能なオフセット量調節手段を備えており、前記補正レンズがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの前記増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、前記信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、前記一端又は他端における前記増幅信号が、前記調整前信号に前記差分値を加算した基準値となるように前記オフセット量が調節されていることを特徴とする撮影装置。
  2. 筐体の振れ量を検出する手振れ量検出手段と、撮影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像を撮影するイメージセンサと、前記イメージセンサの位置を検出する位置検出手段と、前記イメージセンサを移動させる駆動手段と、前記位置検出手段で検出したイメージセンサの位置が、前記手振れ量検出手段で検出した振れ量に応じた目標値と一致するように前記駆動手段を制御して手振れを相殺させる制御手段と前記駆動手段による前記イメージセンサの駆動量に応じた電気信号情報を記憶する記憶手段とを備え、前記制御手段は、前記筐体に振れが無く中心位置にある前記イメージセンサの撮影画面中心と前記撮影光学系の光軸とが一致するように前記駆動手段を制御することにより前記イメージセンサの位置を移動させて、このときの前記電気信号情報を前記記憶手段に予め記憶させておき、撮影前に、前記記憶手段から前記電気信号情報を読み出して前記イメージセンサの中心位置調整を行う撮影装置において、
    前記位置検出手段は、前記イメージセンサの位置に応じた値の信号を出力する位置センサと、この位置センサからの出力信号を増幅するとともに、一定のオフセット量を加えた増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅手段から出力された前記増幅信号を前記制御手段が認識可能な電気信号に変換する信号変換手段とを備え、
    前記増幅手段は、前記オフセット量を調節可能なオフセット量調節手段を備えており、前記イメージセンサがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの前記増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、前記信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、前記一端又は他端における前記増幅信号が、前記調整前信号に前記差分値を加算した基準値となるように前記オフセット量が調節されていることを特徴とする撮影装置。
  3. 前記撮影光学系は、ズーム倍率を変更可能なズームレンズ機構を備えており、前記制御手段は、前記撮影光学系のテレ端位置及びワイド端位置における前記補正レンズ又は前記イメージセンサの中心位置調整を行って前記テレ端位置及び前記ワイド端位置における前記電気信号情報を取得し、これらの電気信号情報から前記テレ端位置および前記ワイド端位置以外のズーム位置における前記電気信号情報を線形補間演算で求めることを特徴とする請求項1または2記載の撮影装置。
  4. 筐体の振れ量を検出する手振れ量検出手段と、補正レンズを含む撮影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像を撮影するイメージセンサと、前記補正レンズの位置を検出する位置検出手段と、前記補正レンズを移動させる駆動手段と、前記位置検出手段で検出した補正レンズの位置が、前記手振れ量検出手段で検出した振れ量に応じた目標値と一致するように前記駆動手段を制御して手振れを相殺させる制御手段と前記駆動手段による前記補正レンズの駆動量に応じた電気信号情報を記憶する記憶手段とを備え、前記筐体に振れが無く中心位置にある前記撮影光学系の光軸と前記イメージセンサの撮影画面中心とが一致するように、前記駆動手段によって前記補正レンズを移動させて、このときの前記電気信号情報を取得し、前記記憶手段に予め記憶させる調整設定処理と、前記記憶手段から前記電気信号情報を読み出し、この電気信号情報に基づいて前記駆動手段を駆動して前記補正レンズの位置調整を行うレンズ位置調整処理とを行う撮影装置の調整方法において、
    前記位置検出手段は、前記補正レンズの位置に応じた値の信号を出力する位置センサと、この位置センサからの出力信号を増幅するとともに、一定のオフセット量を加えた増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅手段から出力された前記増幅信号を前記制御手段が認識可能な電気信号に変換する信号変換手段とを備え、
    前記増幅手段は、前記オフセット量を調節可能なオフセット量調節手段を備え、前記補正レンズがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの前記増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、前記信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、前記一端又は他端における前記増幅信号が、前記調整前信号に前記差分値を加算した基準値となるように前記オフセット量が調節されていることを特徴とする撮影装置の調整方法。
  5. 筐体の振れ量を検出する手振れ量検出手段と、撮影光学系と、この撮影光学系を通過した被写体像を撮影するイメージセンサと、前記イメージセンサの位置を検出する位置検出手段と、前記イメージセンサを移動させる駆動手段と、前記位置検出手段で検出したイメージセンサの位置が、前記手振れ量検出手段で検出した振れ量に応じた目標値と一致するように前記駆動手段を制御して手振れを相殺させる制御手段と、前記駆動手段による前記イメージセンサの駆動量に応じた電気信号情報を記憶する記憶手段とを備え、前記筐体に振れが無く中心位置にある前記イメージセンサの撮影画面中心と前記撮影光学系の光軸とが一致するように、前記駆動手段によって前記イメージセンサを移動させて、このときの前記電気信号情報を取得し、前記記憶手段に予め記憶させる調整設定処理と、前記記憶手段から前記電気信号情報を読み出し、この電気信号情報に基づいて前記駆動手段を駆動して前記イメージセンサの位置調整を行うレンズ位置調整処理とを行う撮影装置の調整方法において、
    前記位置検出手段は、前記イメージセンサの位置に応じた値の信号を出力する位置センサと、この位置センサからの出力信号を増幅するとともに、一定のオフセット量を加えた増幅信号を出力する増幅手段と、前記増幅手段から出力された前記増幅信号を前記制御手段が認識可能な電気信号に変換する信号変換手段とを備え、
    前記増幅手段は、前記オフセット量を調節可能なオフセット量調節手段を備え、前記イメージセンサがその移動範囲の一端及び他端に位置するときの前記増幅信号を測定した調整前信号を取得してこれらの調整前信号の平均値と、前記信号変換手段で変換可能な出力信号範囲の中心値との差分値を算出し、前記一端又は他端における前記増幅信号が、前記調整前信号に前記差分値を加算した基準値となるように前記オフセット量が調節されていることを特徴とする撮影装置の調整方法。
  6. 均一に塗り潰された平面状の被写体を前記イメージセンサで撮影した画像の輝度分布の状態から前記補正レンズ又は前記イメージセンサの中心位置調整を行うことを特徴とする請求項又は記載の撮影装置の調整方法。
  7. 升目模様が形成された平面状の被写体を前記イメージセンサで撮影した画像の前記升目の歪み量から前記補正レンズ又は前記イメージセンサの中心位置調整を行うことを特徴とする請求項又は記載の撮影装置の調整方法。
  8. 前記撮影光学系は、ズーム倍率を変更可能なズームレンズ機構を備えており、前記撮影光学系のテレ端位置及びワイド端位置における前記補正レンズ又は前記イメージセンサの中心位置調整を行って前記テレ端位置及び前記ワイド端位置における前記電気信号情報を取得し、これらの電気信号情報から前記テレ端位置および前記ワイド端位置以外のズーム位置における前記電気信号情報を線形補間演算で求め、前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項ないしいずれか記載の撮影装置の調整方法。
  9. 前記撮影光学系はズーム倍率を変更可能なズームレンズ機構を備えており、前記撮影光学系のワイド端位置における前記補正レンズの中心位置調整を行って前記電気信号情報を取得し、前記ワイド端位置での中心位置調整が終了し、且つ前記筐体が上下左右に手振れを与えられた状態で、任意のマーキングが施された画像の移動軌跡を撮影して取得した後、前記撮影光学系を前記ワイド端位置からテレ端位置に変更し、且つ前記筐体が上下左右に手振れを与えられた状態で撮影して取得した前記テレ端位置における前記マーキングの移動軌跡が前記ワイド端位置における前記マーキングの移動軌跡に一致するように前記駆動手段を制御して、このときの電気信号情報を前記テレ端位置における気信号情報として設定するとともに、前記テレ端位置及び前記ワイド端位置における電気信号情報から前記テレ端位置および前記ワイド端位置以外のズーム位置における前記電気信号情報を線形補間演算で求め、これらの電気信号情報を前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項記載の撮影装置の調整方法。
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