JP4875231B2 - 変圧器 - Google Patents
変圧器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4875231B2 JP4875231B2 JP02313799A JP2313799A JP4875231B2 JP 4875231 B2 JP4875231 B2 JP 4875231B2 JP 02313799 A JP02313799 A JP 02313799A JP 2313799 A JP2313799 A JP 2313799A JP 4875231 B2 JP4875231 B2 JP 4875231B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transformer
- body case
- main body
- bushing
- filled
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Transformer Cooling (AREA)
- Housings And Mounting Of Transformers (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、変電所などで使用される変圧器に関するものであり、特に、巻線及び鉄心等を収容した変圧器本体ケース内に絶縁媒体としての油及び六フッ化イオウ(SF6)ガスのような不活性ガスを封入した変圧器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、変圧器は、種々の構造のものが使用されているが、例えば変電所で降圧のために使用される変圧器においては、巻線及び鉄心等の変圧器構成部品を絶縁し、又、直接冷却するために、これらを密封タンクとされる変圧器本体ケース内に納め、ケース内には油を封入した構造のものがある。その一例を図3に示す。
【0003】
本例によると、変圧器100は、変圧器本体ケース101を有し、その中に巻線及び鉄心等の変圧器構成部品102が収納されている。変圧器本体ケース101内には、絶縁媒体として油103が充填され、ケース101の上部空間部には、油103が空気と接触して劣化するのを防止するために、不活性ガス、例えば六フッ化イオウ(SF 6 )ガス104が充満されている。この六フッ化イオウ(SF 6 )ガス104を充満したケース101の上部空間部は、管106により、ケース上壁外面101Aに設置したコンサベータ105と連通されている。
【0004】
変圧器本体ケース101内の油103は、周囲温度及び負荷の変化に伴い、その温度が変化し、従って、その容積が膨張、収縮して変動するが、このような油103の膨張、収縮は、六フッ化イオウ(SF6)ガス104を貯留したコンサベータ105により吸収される。
【0005】
又、ケース101の上壁外面101Aには、高圧ブッシング1が取り付けられており、低圧ブッシング107は、例えばケース101の側壁面101Bに設置されている。
【0006】
斯かる変圧器100に使用されている高圧ブッシング、即ち、T形ブッシング1は、内部にT形状の接続導体3を一体に成型した、通常エポキシ樹脂で作製されたT形ブッシングモールド2を有し、支持金具4にて変圧器本体ケース101に固定される。
【0007】
T形ブッシングモールド2の水平部2Aには、本例では図面右側には高圧側ケーブル30の通電接続部、即ち、ケーブル接続材料(オス側)31が装着され、又、他方側(図面左側)には絶縁栓50が装着されている。
【0008】
変圧器本体ケース101内にて、高圧ブッシング1の接続端子6は、ケース内にて変圧器入力端子108に接続される。又、低圧ブッシング107の接続端子109は、変圧器の出力端子110に接続される。
【0009】
更に、上記構成の従来の変圧器100は、高圧ブッシング1に隣接して変流器200が設置されており、送電ケーブル30に流れる電流を計測して送電状態を常時監視している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように構成された従来の変圧器100は、変圧器本体ケース101の上部に、コンサベータ105、変流器200などが設置されており、変圧器100の大型化の一因となっており、小型化が望まれていた。
【0011】
更に、変圧器100に送電ケーブル30を接続する作業においては、高圧ブッシング1に接続される送電ケーブル30に変流器200を装着しなければならないといった作業上の煩雑さがあった。
【0012】
従って、本発明の目的は、コンサベータを不要とし、更に、変圧器本体ケース内に変流器を備えており、小型化を達成すると共に、変圧器に送電ケーブルを接続するに際しての作業上の煩雑さをもなくすることのできる変圧器を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的は本発明に係る変圧器にて達成される。要約すれば、本発明によれば、高圧側ケーブルの接続材料が水平部に装着され、首長垂直モールド部を有し、かつ前記首長垂直モールド部の下方位置にベルマウス部を有する、モールド部表面に導電塗料が塗布されたT形の高圧ブッシングを、変圧器本体ケースの上壁外面に設置し、前記変圧器本体ケース内の絶縁媒体は、その油面が、前記ベルマウス部の下方位置より上方の位置とされるまで充満され、前記変圧器本体ケース内の上部空間部には、不活性ガスが充満され、前記首長垂直モールド部の前記上部空間部に位置する部分には変流器を設置したことを特徴とする変圧器が提供される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る変圧器を図面に則して更に詳しく説明する。
【0016】
図1に本発明の変圧器100の一実施例を示す。本実施例によると、従来と同様に、変圧器100は、密封された変圧器本体ケース101を有し、その中に巻線及び鉄心等の変圧器構成部品102が収納されている。変圧器本体ケース101内には、絶縁媒体としての油103が充填され、ケース101の上部空間部には、油103が空気と接触して劣化するのを防止するために、不活性ガス、例えば六フッ化イオウ(SF6)ガス104が充満されている。
【0017】
本発明の変圧器100によれば、ケース101の上壁外面101Aには、高圧ブッシング1が取り付けられているが、従来、ケース上壁外面101Aに設置されていたコンサベータ105(図3)は設けられていない。低圧ブッシング107は、例えば、ケース101の側壁面101Bに設置されている。
【0018】
本発明に使用される高圧ブッシング、即ち、T形ブッシング1の一実施例を図2をも参照して説明する。
【0019】
T形ブッシング1は、内部にT形状の接続導体3を一体に成型した、通常エポキシ樹脂で作製されたT形ブッシングモールド2を有する。即ち、T形ブッシングモールド2は、スリーブ状の接続導体3Aを一体に成型した水平部2Aと、この接続導体3Aから下方へと垂直に延在した通電導体3Bを内部に一体に成型した垂直部2Bとにて構成される。このT形ブッシングモールド2は、その表面に導電塗料が塗布され、又、支持金具4にて変圧器本体ケース101に固定される。
【0020】
T形ブッシングモールド2の水平部2Aには、本実施例では図面右側には送電ケーブルとされる高圧側ケーブル30の通電接続部、即ち、ケーブル接続材料(オス側)31が装着され、又、他方側(図面左側)には絶縁栓50が装着される。
【0021】
本実施例にて、高圧用ケーブル30のケーブル接続材料(オス側)31は、当業者には周知のプレハブ構造とされ、ケーブル30の先端部に形成された接続端子(プラグ及びマルチラムバンド)32、ストレスコーン33、ケーブル保護金具34、圧縮装置35などの接続部品により、上記ブッシング内接続部のスリーブ状導体3Aに接続される。絶縁栓50は、絶縁棒51、及びこの絶縁棒51の周囲に形成されたストレスコーン52、蓋53、圧縮装置54などの絶縁栓部品によりブッシング1の母線接続端部とは反対側の端部を電気的に封鎖する。絶縁栓50を除去することにより、この接続端部に耐電圧試験ケーブルの接続材料を接続することが可能となる。
【0022】
変圧器本体ケース101内にて、高圧ブッシング1の接続端子6は、変圧器入力端子108に接続され、又、低圧ブッシング107の接続端子109は、変圧器出力端子109に接続される。
【0023】
本発明によれば、T形ブッシングモールド2の垂直部2Bは、従来のものに比較するとその長さが長く、例えば、従来の10倍程度とされる。そして、この首長とされる垂直部2Bに、好ましくは、ケース上壁101Aに近接した領域に位置して、変流器200が設置される。変流器200は、このT形ブッシングモールド2の首長垂直部2B内部の通電導体3Bに流れる電流を計測して送電状態を常時監視することができる。
【0024】
本発明では、変圧器100内に充満される絶縁媒体は、その油面104Aが、T形ブッシングモールド2の首長垂直部2Bの下方位置に形成されたベルマウス部の下方位置より若干上方の位置にまで達するように、変圧器本体ケース101内に充填される。
【0025】
本発明によれば、コンサベータを設けることなく、変圧器本体ケース内の油が周囲温度及び負荷の変化に伴い発生する油の膨張、収縮を六フッ化イオウ(SF6)ガス104を充満したケース上部空間部にて吸収し得る。
【0026】
又、本発明によれば、上述のように、変流器200をケース101内に収め、又、コンサベータ105をなくすことができたので、変圧器全体の大きさを大幅に小型化することができる。
【0027】
更に、変圧器100に送電ケーブル30を接続する作業においても、変流器200は、予め高圧ブッシング1に取り付けられているので、接続された送電ケーブル30に変流器200を装着しなければならないといった作業上の煩雑さも解消される。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の変圧器は、高圧側ケーブルの接続材料が水平部に装着され、首長垂直モールド部を有し、かつ前記首長垂直モールド部の下方位置にベルマウス部を有する、モールド部表面に導電塗料が塗布されたT形の高圧ブッシングを、変圧器本体ケースの上壁外面に設置し、前記変圧器本体ケース内の絶縁媒体は、その油面が、前記ベルマウス部の下方位置より上方の位置とされるまで充満され、前記変圧器本体ケース内の上部空間部には、不活性ガスが充満され、前記首長垂直モールド部の前記上部空間部に位置する部分には変流器を設置した構成とされるので、コンサベータを不要とし、更に、変流器は、変圧器本体ケース内に設けられるので、小型化を達成すると共に、変圧器に送電ケーブルを接続するに際しての作業上の煩雑さをもなくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る変圧器の一実施例を示す概略構成図である。
【図2】高圧ブッシングの一実施例を示す概略構成図である。
【図3】従来の変圧器の概略構成図である。
【符号の説明】
1 高圧ブッシング
2B 首長垂直モールド部
3 通電導体
30 高圧側ケーブル
31 ケーブル接続材料
101 変圧器本体ケース
103 絶縁媒体(油)
104 不活性ガス
105 コンサベータ
200 変流器
Claims (1)
- 高圧側ケーブルの接続材料が水平部に装着され、首長垂直モールド部を有し、かつ前記首長垂直モールド部の下方位置にベルマウス部を有する、モールド部表面に導電塗料が塗布されたT形の高圧ブッシングを、変圧器本体ケースの上壁外面に設置し、前記変圧器本体ケース内の絶縁媒体は、その油面が、前記ベルマウス部の下方位置より上方の位置とされるまで充満され、前記変圧器本体ケース内の上部空間部には、不活性ガスが充満され、前記首長垂直モールド部の前記上部空間部に位置する部分には変流器を設置したことを特徴とする変圧器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02313799A JP4875231B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 変圧器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02313799A JP4875231B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 変圧器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000223322A JP2000223322A (ja) | 2000-08-11 |
JP4875231B2 true JP4875231B2 (ja) | 2012-02-15 |
Family
ID=12102172
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02313799A Expired - Fee Related JP4875231B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 変圧器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4875231B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101650306B1 (ko) * | 2015-03-25 | 2016-08-24 | 주식회사 평일 | 계기용 변압 변류기용 부싱 |
CN110211805B (zh) * | 2019-06-27 | 2022-03-01 | 国网河北省电力有限公司沧州供电分公司 | 变压器套管用注油工具 |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP02313799A patent/JP4875231B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000223322A (ja) | 2000-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11515080B2 (en) | Transformer, coil unit and electronic power apparatus | |
CN107424799B (zh) | 气体绝缘变压器 | |
JP4875231B2 (ja) | 変圧器 | |
KR20070048618A (ko) | 가스절연개폐장치와 유입변압기의 접속구조 | |
CN201060735Y (zh) | ±500kV直流电流传感器 | |
JP4313881B2 (ja) | 絶縁母線接続構造 | |
US6242902B1 (en) | Measuring configuration, and use of the measuring configuration | |
JP3392919B2 (ja) | 電気牽引鉄道車両用高電圧装置 | |
JP3614144B2 (ja) | 変圧器 | |
JP3397918B2 (ja) | 電力ケーブル線路の耐電圧試験方式 | |
JP3985409B2 (ja) | ガス絶縁電気設備用変流器 | |
CA1067593A (en) | Interface for high voltage oil-filled and gas-filled apparatus | |
CN219370888U (zh) | 套管式一体化组合器件 | |
JPH07297052A (ja) | 二重定格電圧変圧器 | |
CN218826610U (zh) | 一种电压互感器 | |
CN211045239U (zh) | 一种组合绝缘结构的高压隔离变压器 | |
JP2000208333A (ja) | 変圧器の接続部構造 | |
JPH0622420A (ja) | スイッチギヤ | |
CN207098424U (zh) | 用于连接空气绝缘变压器的气体绝缘开关柜 | |
JP3627959B2 (ja) | 計器用変圧変流器 | |
JP3033909B2 (ja) | スリップオン式気中終端箱 | |
CN2434809Y (zh) | 全密封箱式配电装置 | |
JPH09184868A (ja) | 三相一括耐電圧試験用接続装置 | |
JPH10116736A (ja) | 電気機器 | |
JPS5844581Y2 (ja) | モ−ルド形乾式変圧器 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050628 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060424 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20060609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20060609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080325 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090203 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090401 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20090512 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20091002 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20111012 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20111125 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4875231 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |