JP4874888B2 - シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法 - Google Patents

シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4874888B2
JP4874888B2 JP2007193988A JP2007193988A JP4874888B2 JP 4874888 B2 JP4874888 B2 JP 4874888B2 JP 2007193988 A JP2007193988 A JP 2007193988A JP 2007193988 A JP2007193988 A JP 2007193988A JP 4874888 B2 JP4874888 B2 JP 4874888B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
single crystal
layer
silicon single
quartz glass
pulling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007193988A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009029652A (ja
Inventor
康生 大濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Quartz Products Co Ltd filed Critical Shin Etsu Quartz Products Co Ltd
Priority to JP2007193988A priority Critical patent/JP4874888B2/ja
Publication of JP2009029652A publication Critical patent/JP2009029652A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4874888B2 publication Critical patent/JP4874888B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B19/00Other methods of shaping glass
    • C03B19/09Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould
    • C03B19/095Other methods of shaping glass by fusing powdered glass in a shaping mould by centrifuging, e.g. arc discharge in rotating mould

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Glass Melting And Manufacturing (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)

Description

本発明は、シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法に関する。
従来、半導体製造用シリコン単結晶の製造には、いわゆるチョクラルスキー法(CZ法)と呼ばれ、石英ガラスで製造したルツボ内にシリコン多結晶を溶融し、このシリコン融液に種結晶を浸漬し、ルツボを回転させながら種結晶を徐々に引上げ、シリコン単結晶を成長させる方法が広く採用されている。
CZ法に用いられる石英ガラスルツボは、一般的に気泡を多数含む外層部と無気泡である内層部からなる2層構造となっている。
単結晶の大口径化に伴い、単結晶の引上げ作業が長時間化することから、石英ガラスルツボに更なる高純度化が要求されるようになっており、シリコン融液と接触する石英ガラスルツボの内層部を合成石英ガラスで形成することは必須のこととなっている(特開平1−275496号等で提案されている)。
しかしながら、近年、単結晶の更なる大径化に伴い、単結晶の引上げ作業が更に長時間化したことから、石英ガラスルツボの合成石英ガラス製内層部の内表面近傍に僅かでも気泡が存在すると、シリコン単結晶の引き上げの際、内層部中での泡膨張が生じ、内層部の内面側の溶解とともに気泡がシリコン融液中に混入し、引き上げられるシリコン単結晶中に気泡が取り込まれ、結晶転位による有転位化(結晶欠陥)の原因となって、単結晶化率を低下させる要因となり問題があった。
このような石英ガラスルツボの内層部の気泡の含有を防止する方法としては、例えば、特許第3717151号において提案されているように、内層部の内面近傍の微細泡を研削して取り除く方法がある。
特開平1−275496号公報 特許第3717151号公報
しかしながら、このように内層部の内面近傍の微細泡を研削して取り除く方法では、工程を幾つも増やすこととなり、必然的に製造コストが高くなるという問題がある。
そこで、内層部における気泡の発生のメカニズムにつき鋭意研究を行ったところ、内層部の原料として用いる合成石英粉は一般に非晶質のものであるため、明確な融点が存在せず、徐々に熔け始めるため、泡が残りやすいということを知見した。この知見に基づき、石英ガラスルツボの内層部を結晶質合成石英粉を原料として形成したところ、内層部中に気泡は生じなくなったが、この石英ガラスルツボを用いてシリコン単結晶の引き上げ中に湯面振動が生じてしまうという問題が発生した。
本発明は、シリコン単結晶の引き上げの際に、引き上げられるシリコン単結晶に気泡が取り込まれることがなく、かつ湯面振動も生じさせることのないシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の目的は、本発明の下記(1)〜(3)の構成のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法によって達成される。
(1)直胴部とR部と底部を備え、これらの直胴部とR部と底部が、それぞれ多数の気泡を含む半透明天然石英ガラス層の外層と、透明合成石英ガラス層の内層との少なくとも2層で形成されているシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボにおいて、前記R部および底部のうち少なくともR部の内層は、その内面より少なくとも1mmの深さが、結晶質合成石英粉を熔融して形成された透明合成石英ガラス層であり、前記直胴部の内層は、その内面より少なくとも1mmの深さが、非晶質合成石英粉を熔融して形成された透明合成石英ガラス層であることを特徴とするシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ。
(2)単結晶引上げ後の内面に存在する単位面積あたりの開放泡が、前記R部の方が直胴部より少ない上記(1)記載のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ。
(3)上記(1)または(2)に記載されたシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボの製造方法であって、前記外層となる部分を天然石英粉で成型した後、その内側に前記内層となる部分を合成石英粉で成型する工程を備え、この内層となる部分を合成石英粉で成型する工程が、前記R部および底部のうち少なくともR部の内層の透明合成石英ガラス層となる部分を結晶質合成石英粉で成型する工程と、前記直胴部の内層の透明合成石英ガラス層となる部分を非晶質合成石英粉で成型する工程を備え、減圧法により石英ガラスルツボを熔融して石英ガラスルツボを製造するシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボの製造方法。
本発明の石英ガラスルツボにおいては、原料融液が長く滞在するR部および底部のうち少なくともR部の内層は、その内面より少なくとも1mmの深さの層が、結晶質合成石英粉を熔融して形成された層であるため、気泡を実質的に含有せず、したがって、シリコン単結晶の引き上げ中に、シリコン融液中に気泡を導入してしまうことがないので、引き上げられたシリコン単結晶が気泡を取り込んでしまうことがない。
一方、直胴部の内層は、その内面より少なくとも1mmの深さの層が、非晶質合成石英粉を熔融して形成された層であるため、その内面が平滑でないことから、これにより湯面振動を抑制することができる。なお、直胴部の内層は、熱負荷が比較的小さく、また原料融液に晒されている時間も短いので、泡膨張による上記のような問題は生じない。また、ルツボの底部についてもR部と同様、内層は結晶質合成石英粉を熔融して形成することが好ましいが、底部はヒーターからの距離が遠く、一般的にR部に比べ熱負荷が低い為、底部の内層を非晶質合成石英粉で形成しても、問題は生じ難い。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態によるシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボについて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態によるシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10の概略断面図である
このシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10は、図1に示されているように、直胴部12、底部14およびそれらの間のR部(湾曲部)16を備えている。また、その層構成は、多数の気泡を含む半透明天然石英ガラス層の外層18と、該外層18の内面に形成された無気泡の透明合成石英ガラス層の内層20とからなっている。そして、この内層20は、その底部14とR部16の部分が結晶質合成石英粉を熔融して形成された内層第1部分22で出来ており、前記直胴部12の部分が非晶質合成石英粉を熔融して形成された内層第2部分24で出来ている。上記内層第1部分22および上記内層第2部分24の厚さは、少なくとも1mmあれば良く、上限は、耐変形及びコスト面からルツボ肉厚の4割程度である。
上記内層20は、図2に示したように、内層第2部分24を外層18の内表面全面に施し、この後、この内層第2部分24の底部14とR部16の少なくともR部の部分上に、結晶質合成石英粉を熔融して形成された内層第1部分22を施してもよい。この場合の上記内層第1部分22および上記内層部第2部分24の厚さは、少なくとも1mmである。逆に、内層第1部分22を全体に施し、その後、直胴部12の内層第1部分22上に内層第2部分24を形成するようにしてもよいが、コストの面等からあまり好ましくない。
本シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10においては、限定されないが、直径が24インチ以上、特に32インチ以上が好ましい。
次に、以上説明したシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10の製造方法について説明する。
上記したシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10は、図3のルツボ製造装置30を用いて製造される。まず、原料供給手段(図示せず)から天然石英粉を回転するグラファイトモールド32に供給して、遠心力により上記外層18に相当する外層成型体を形成し、次いで非晶質合成石英粉を上記外層成型体の直胴部内表面上に供給して、上記内層第2部分24に相当する内層第2部分成型体を形成し、最後に結晶質合成石英粉を上記外層部成型体のR部と底部の内表面上に供給して、上記内層第1部分22に相当する内層第1部分成型体を形成して、ルツボ形状に成型する。上記内層第2部分成型体と内層第1部分成型体の成型の順序は逆であってもよい。この後、その中にアーク電極34を挿入し、放電を開始すると共に、ポンプPにて吸引を開始する。モールド32には、モールド内面に開口した空気路36、38、40、これらの空気路36、38、40が連通した多岐管42、44、46(多岐管42、44は多岐管46に連通している)および回転軸48に設けられ、ポンプPに接続される出口通路50が設けられており、ルツボ内面に透明石英ガラス層である内層20が形成されるまで、ポンプPの作動により吸引が行われる。所望の厚さを持つ内層20が得られた後、ポンプによる吸引を停止、または弱めることで、以降、半透明ガラスからなる外層18が形成され、その後冷却されてシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10が製造される。
なお、上記の製造方法においては、天然石英粉の成型体の内周側の所定の厚みが、透明化されて内層の一部をなす場合があるが、上記の説明においては、簡単のため上記のように説明した。
以上のような本発明の実施の形態に係るシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10は、例えば図4に示すようなシリコン単結晶製造装置60においてカーボンサセプター62により保護され、メインチャンバー64内においてルツボ駆動機構(図示せず)によって回転・昇降自在に支持軸66で支持される。そして、シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10内において、加熱ヒーター68で加熱することにより多結晶シリコン原料を溶融して原料融液70として、種ホルダー72に保持された種結晶74を原料融液70に接触後、ワイヤー76によって回転させながら引き上げることにより、シリコン単結晶Sを育成する。そして、育成したシリコン単結晶Sを、メインチャンバー64に連接された引上げチャンバー78に収容して取り出す。
以上のようにして、本発明の実施の形態に係るシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10を備えたシリコン単結晶製造装置60を用いて、シリコン単結晶を製造する。ここで、シリコン単結晶引き上げ後のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10の内面に存在する開放泡において、前記R部の方が直胴部の単位面積あたりの開放泡の個数より少ないことが望ましい。
以下、実施例及び比較例を示して本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。特に単結晶引き上げ後の開放泡については、操業条件に大きく依存する為、これらの値に限定されるものではない。
実施例1
図3のルツボ製造装置30を用い、純化処理した高純度の天然石英粉を回転するグラファイトモールド32に供給して、遠心力により上記外層18に相当する外層成型体(実際には、外層に相当するより厚くした。以下同じ)を形成し、次いで非晶質合成石英粉を所定量上記外層成型体の直胴部内表面上に供給して、厚さ約3mmの粉体層を形成し、最後に結晶質合成石英粉を上記外層成型体のR部と底部の内表面上に供給して、厚さ約4mmの粉体層を形成して、ルツボ形状に成型した。この後、その中にアーク電極34を挿入し、放電を開始すると共に、ポンプPにて吸引を開始した。ルツボ内面に透明石英ガラス層が約4mm形成されるまで、ポンプPの作動により吸引を行った後、ポンプによる吸引を停止し、更にアーク電極34の放電による加熱により半透明天然石英ガラスからなる外層18を形成した。その後、製造されたルツボをグラファイトモールドから取り出し、放冷して図1に示した形状のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ10を得た。ルツボの直径は、24インチであり、同条件で作成した石英ガラスルツボの分析結果より、透明合成石英ガラスからなる内層20の直胴部における厚さは約1.8mm、R部および底部における内層20の厚さは約2.4mmであり、残りの透明層は天然石英ガラスからなると推測される。
この実施例1のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボを、図4に示したシリコン単結晶製造装置に組み込み、該ルツボにシリコン多結晶原料を150kgチャージして、直径200mmのシリコン単結晶を引き上げた。操業中に湯面振動は見られず、シリコン単結晶の歩留りは100%であった。
シリコン単結晶引き上げ後のルツボのR部と直胴部の内面に開放した直径0.1mm以上の開放泡の個数を目視によりカウントしたところ、R部における開放泡は約0.03個/cm、直胴部における開放泡は約0.6個/cmであった。
実施例2
図3のルツボ製造装置30を用い、純化処理した高純度の天然石英粉を回転するグラファイトモールド32に供給して、遠心力により上記外層部18に相当する外層部成型体を形成し、次いで非晶質合成石英粉を所定量上記外層部成型体の内表面上の全体に供給して、厚さ約3mmの粉体層を形成し、最後に結晶質合成石英粉を上記内層部成型体のR部の内表面上に供給して、厚さ約2mmの粉体層を形成して、ルツボ形状に成型した。この後、その中にアーク電極34を挿入し、放電を開始すると共に、ポンプPにて吸引を開始した。ルツボ内面に透明石英ガラス層が約4mm形成されるまで、ポンプPの作動により吸引を行った後、ポンプによる吸引を停止し、更にアーク電極34の放電による加熱により半透明天然石英ガラスからなる外層部18を形成した。その後、製造されたルツボをグラファイトモールドから取り出し、放冷してシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ(図示せず)を得た。ルツボの直径は、24インチであり、同条件で作成した石英ガラスルツボの分析結果より、透明合成石英ガラスからなる内層20の直胴部および底部における厚さは約1.8mm、R部における内層20の厚さは約3mm(そのうち結晶質合成石英粉から形成された層厚は約1.2mm)と推測される。
この実施例2のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボを、図4に示したシリコン単結晶製造装置に組み込み、該ルツボにシリコン多結晶原料を150kgチャージして、直径200mmのシリコン単結晶を引き上げた。操業中に湯面振動は見られず、シリコン単結晶の歩留りは100%であった。
シリコン単結晶引き上げ後のルツボのR部と直胴部、底部の内面に開放した直径0.1mm以上の開放泡の個数を目視によりカウントしたところ、R部における開放泡は約0.04個/cm、直胴部における開放泡は約0.5個/cmであった。
比較例1
図3のルツボ製造装置30を用い、純化処理した高純度の天然石英粉を回転するグラファイトモールド32に供給して、遠心力により上記外層18に相当する外層成型体を形成し、次いで非晶質合成石英粉を所定量上記外層成型体の内表面全体上に供給して、直胴部に約3mm、R部及び底部に約4mmの粉体層を形成して、ルツボ形状に成型した以外は実施例1の方法に従って、比較例1のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボを得た。ルツボの直径は、24インチであり、透明石英ガラス層は約4mm、透明合成石英ガラスからなる内層20の厚みは直胴部で約1.8mm、R部および底部で約2.4mmと推測される。
この比較例1のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボを、図4に示したシリコン単結晶製造装置に組み込み、該ルツボにシリコン多結晶原料を150kgチャージして、直径200mmのシリコン単結晶を引き上げた。操業中に湯面振動は見られなかったが、引き上げ工程後半に結晶が乱れ、シリコン単結晶の歩留りは82%であった。シリコン単結晶引き上げ後のルツボのR部と直胴部の内面に開放した直径0.1mm以上の開放泡の個数を目視によりカウントしたところ、R部における開放泡は約1.3個/cm、直胴部における開放泡は約0.6個/cmであった。
比較例2
図3のルツボ製造装置30を用い、純化処理した高純度の天然石英粉を回転するグラファイトモールド32に供給して、遠心力により上記外層18に相当する外層成型体を形成し、次いで結晶質合成石英粉を所定量上記外層成型体の内表面全体上に供給して、直胴部に約3mm、R部及び底部に約4mmの粉体層を形成して、ルツボ形状に成型した以外は実施例1の方法に従って、比較例2のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボを得た。ルツボの直径は、24インチであり、透明石英ガラス層は約4mm、透明合成石英ガラスからなる内層20の厚みは直胴部で約1.8mm、R部および底部で約2.4mmと推測される。
この比較例2のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボを、図4に示したシリコン単結晶製造装置に組み込み、該ルツボにシリコン多結晶原料を150kgチャージして、直径200mmのシリコン単結晶を引き上げた。工程前半に湯面振動が発生し、種付け工程、ショルダー形成工程を何度も繰り返す必要があった為、操業時間が通常の約1.5倍となり、結果シリコン単結晶の歩留りも75%と低くなった。シリコン単結晶引き上げ後のルツボのR部と直胴部の内面に開放した直径0.1mm以上の開放泡の個数を目視によりカウントしたところ、R部における開放泡は約0.05個/cmと少なかったものの、操業時間の長時間化に伴い、面状態が悪化しており、歩留り低下の原因となったと推測された。また直胴部における開放泡は約0.01個/cmであった。
以上から本発明の効果が明らかである。
本発明の実施の形態によるシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボの概略断面図である。 本発明の他の実施の形態によるシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボの概略断面図である。 図1に示したシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボを製造するための装置の概略断面図である。 図1に示したシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボを組み込んだシリコン単結晶製造装置の概略図である。
符号の説明
10 シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ
12 直胴部
14 底部
16 R部
18 外層
20 内層
22 内層第1部分
24 内層第2部分
30 ルツボ製造装置
32 グラファイトモールド
34 アーク電極
36 空気路
38 空気路
40 空気路
42 多岐管
44 多岐管
46 多岐管
48 回転軸
50 出口通路
P ポンプ
60 シリコン単結晶製造装置
62 カーボンサセプター
64 メインチャンバー
66 支持軸
68 加熱ヒーター
70 原料融液
72 種ホルダー
74 種結晶
76 ワイヤー
78 引上げチャンバー

Claims (3)

  1. 直胴部とR部と底部を備え、これらの直胴部とR部と底部が、それぞれ多数の気泡を含む半透明天然石英ガラス層の外層と、透明合成石英ガラス層の層との少なくとも2層で形成されているシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボにおいて、前記R部および底部のうち少なくともR部の内層は、その内面より少なくとも1mmの深さが、結晶質合成石英粉を熔融して形成された透明合成石英ガラス層であり、前記直胴部の内層は、その内面より少なくとも1mmの深さが、非晶質合成石英粉を熔融して形成された透明合成石英ガラス層であることを特徴とするシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ。
  2. 単結晶引上げ後の内面に存在する単位面積あたりの開放泡が、前記R部の方が直胴部より少ない請求項1記載のシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボ。
  3. 請求項1または2に記載されたシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボの製造方法であって、前記外層となる部分を天然石英粉で成型した後、その内側に前記内層となる部分を合成石英粉で成型する工程を備え、この内層となる部分を合成石英粉で成型する工程が、前記R部および底部のうち少なくともR部の内層の透明合成石英ガラス層となる部分を結晶質合成石英粉で成型する工程と、前記直胴部の内層の透明合成石英ガラス層となる部分を非晶質合成石英粉で成型する工程を備え、減圧法により石英ガラスルツボを熔融して石英ガラスルツボを製造するシリコン単結晶引上用石英ガラスルツボの製造方法。
JP2007193988A 2007-07-26 2007-07-26 シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法 Active JP4874888B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193988A JP4874888B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007193988A JP4874888B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009029652A JP2009029652A (ja) 2009-02-12
JP4874888B2 true JP4874888B2 (ja) 2012-02-15

Family

ID=40400577

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007193988A Active JP4874888B2 (ja) 2007-07-26 2007-07-26 シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4874888B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012109181B4 (de) 2012-09-27 2018-06-28 Heraeus Quarzglas Gmbh & Co. Kg Ziehen eines Halbleiter-Einkristalls nach dem Czochralski-Verfahren und dafür geeigneter Quarzglastiegel
KR101645663B1 (ko) * 2013-04-08 2016-08-04 신에쯔 세끼에이 가부시키가이샤 단결정 실리콘 인상용 실리카 용기 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009029652A (ja) 2009-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166241B2 (ja) シリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボ及びその製造方法
JP4086283B2 (ja) シリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボおよびその製造方法
US8172945B2 (en) High-purity vitreous silica crucible for pulling large-diameter single-crystal silicon ingot
US7299658B2 (en) Quartz glass crucible for the pulling up of silicon single crystal
JP2001348294A (ja) 多層構造の石英ガラスルツボ及びその製造方法
JP4810346B2 (ja) サファイア単結晶の製造方法
JP4233059B2 (ja) シリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボ及びその製造方法
JP2001348240A (ja) 石英ガラスルツボの製造方法
WO2002068732A1 (fr) Tube de recharge pour matériau polycristallin solide, et procédé de production de monocristal au moyen de ce tube
JP4702898B2 (ja) シリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボの製造方法
JP4789437B2 (ja) シリコン単結晶引上げ用石英ガラスるつぼおよびその製造方法
JP4781020B2 (ja) シリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボおよびシリコン単結晶引き上げ用石英ガラスルツボの製造方法
JP5213356B2 (ja) シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法
JP4874888B2 (ja) シリコン単結晶引上用石英ガラスルツボおよびその製造方法
JP5741163B2 (ja) 石英ガラスルツボ及びその製造方法、並びにシリコン単結晶の製造方法
JP2006213556A (ja) シリコン単結晶引上げ用石英ガラスルツボとその製造方法、および取り出し方法
JP5685894B2 (ja) 石英ガラスルツボ及びその製造方法、並びにシリコン単結晶の製造方法
WO2002014587A1 (fr) Creuset en quartz et procede de fabrication d'un monocristal
KR101727071B1 (ko) 실리콘 단결정의 제조 방법
JP5488519B2 (ja) 石英ガラスルツボ及びその製造方法、並びにシリコン単結晶の製造方法
JP6208080B2 (ja) 石英ガラスルツボ
JP5668717B2 (ja) シリコン単結晶の製造方法
JP2017186212A (ja) 石英ルツボ製造用モールド及び該モールドの製造方法
JPH07300389A (ja) 半導体単結晶製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090331

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111115

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111124

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141202

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4874888

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250