JP4872664B2 - エンジン制御装置 - Google Patents

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Description

本発明はエンジン制御装置に関し、特に、クラッチを解放して変速する際にエンジンの回転速度をクラッチの出力回転速度に同期させるエンジン制御装置に関する。
変速時にクラッチが解放されると、クラッチの入力回転速度はエンジンの回転速度に応じて変化し、クラッチの出力回転速度は車速、変速機の変速比に応じて変化する。このため、変速機の変速比を変更した後にそのままクラッチを締結すると回転速度差により変速ショックが生じる。
変速ショックを低減するにはエンジンの回転速度をクラッチの出力回転速度と同期させる必要があり、特許文献1では、クラッチが解放(切断)されるとエンジンの回転速度がダウンシフト後の目標回転速度となるようにスロットル開度を制御する回転速度フィードバック制御を行うことで変速ショックを抑えている。
特開2006−112248公報
特許文献1では、エンジンの回転速度と目標回転速度の偏差が所定値よりも小さくなったところでエンジンのリタード制御を開始している。これは、スロットル開度を制御するだけでは応答遅れによってエンジンの回転速度がオーバーシュートやハンチングを起こし、目標回転速度に収束させるのが難しいためで、応答性の高いリタード制御を併用することで目標回転速度への収束性を高めている。
しかしながら、この構成では、エンジンの回転速度と目標回転速度の偏差が所定値よりも小さくなると変速終了までリタード制御が継続するため、何らかの原因で変速が終了しない場合、例えば、自動変速機搭載車両において変速機油圧回路の動作不良があった場合や手動変速機搭載車両において運転者によるクラッチ操作の遅れがあった場合には、リタード制御が継続することによってエンジンの排気温度が上昇し、触媒の温度が上昇して触媒を劣化させる可能性がある。
変速途中で回転速度同期制御を中断すればリタード制御も中断され、触媒を保護することができるが、この場合、エンジンの回転速度が目標回転速度に一致せず、変速ショックが発生する可能性がある。
本発明は、このような従来技術の技術的課題を鑑みてなされたもので、触媒を保護しつつ回転速度同期制御を行い、変速ショックを低減することを目的とする。
本発明にかかるエンジン制御装置においては、クラッチを解放した後、エンジンの回転速度がクラッチの出力回転速度と同期するようにエンジンの目標回転速度を設定し、エンジンの回転速度が目標回転速度となるようにエンジンのスロットル開度を制御する回転速度フィードバック制御を行い、エンジンの回転速度と目標回転速度との偏差が所定値よりも小さくなったらエンジンの点火時期のリタード制御を行う。そして、クラッチが締結される前であっても触媒の温度の上昇により触媒が劣化する可能性がある場合はリタード制御を停止し、フィードバック制御のゲインを減少させる。
本発明によれば、クラッチが解放されたまま変速がなかなか終わらない場合であっても、リタード制御が長時間継続することがなく、触媒の温度が上昇して触媒が劣化するのを抑えることができる。また、停止されるのはリタード制御のみで、スロットル制御による回転速度フィードバック制御は継続されるので、変速終了時にエンジン回転速度と目標回転速度の間に大きなずれが生じて変速ショックが生じるのを抑えることができる。
また、リタード制御を停止したらフィードバック制御のゲインを減少させるので、リタード制御を停止することによる回転速度のハンチングを抑えることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明に係るエンジン制御装置(エンジンコントローラ1)を備えた車両の概略構成を示している。
エンジン2の吸気通路3にはスロットル弁4が設けられている。スロットル弁4はアクセルペダル5の位置から独立して開度を制御することができる電子制御式のスロットル弁である。スロットル弁4には開度を制御するためのスロットルアクチュエータ6が取り付けられている。また、エンジン2の排気通路8には排気を浄化するための触媒9(例えば三元触媒)が設けられている。
エンジン2にはエンジン回転速度Neを検出するエンジン回転速度センサ10、冷却水温Twを検出する冷却水温センサ11が取り付けられている。アクセルペダル5にはアクセルペダル位置APPを検出するアクセルペダル位置センサ12、スロットル弁4にはスロットル開度TVOを検出するスロットル開度センサ13、触媒9には触媒温度Tcatを検出する触媒温度センサ14が取り付けられている。
エンジン2の出力回転は変速機15で変速されて変速機出力軸に伝達され、図示しない駆動輪へと伝達される。エンジン出力軸と変速機入力軸との間には、クラッチペダル17の操作に応じて締結、解放(切断)するクラッチ18が介装されている。変速機15は、運転者によるシフトレバー19の操作に応じてギヤ位置を切り換えることができる有段の手動変速機、例えば、前進6速、後進1速の手動変速機である。変速機出力軸には変速機15の出力回転から車速を検出する車速センサ20、クラッチペダル17にはクラッチペダル17の踏込み量が所定踏込み量よりも大きいときON信号、小さいときにOFF信号を出力するクラッチペダルスイッチ21(ON/OFFの特性は逆でもよい)、シフトレバー19には運転者によるシフトレバー19の操作方向(シフト操作)を検出するシフト操作センサ22が取り付けられている。所定踏込み量は、クラッチ18が確実に解放されたことを判断できるように、通常、クラッチ切断位置よりも大きな踏込み量が設定される。
各種センサの検出値はエンジンコントローラ1に入力される。エンジンコントローラ1は入力された検出値に基づいてエンジン2の燃料噴射制御、点火時期制御を行う。
また、エンジンコントローラ1は、クラッチペダル17が踏み込まれてクラッチ18が解放され、変速機15の変速が行われるときには、エンジン2の回転速度Neをクラッチ18の出力回転速度に同期させる回転速度同期制御を行い、クラッチ18を再締結して変速を終了するときの変速ショックを抑える。
図2はエンジンコントローラ1の回転速度同期制御に関する部分の制御ブロック図である。
エンジンコントローラ1は、運転者のシフト操作から次のギヤ位置(目標ギヤ位置)を算出し(B1)、変速機15の現在のギヤ位置を目標ギヤ位置に変更した場合のクラッチ18の出力回転速度(=車速VSPと目標ギヤ位置に応じて決まる変速機15の入力回転速度)をエンジン2の目標回転速度tNeとして算出し(B2)、回転速度同期制御が許可されている場合にはエンジン2の回転速度Neが目標回転速度tNeになるようにスロットルアクチュエータ6を介してスロットル開度TVOを制御する回転速度フィードバック制御を行う(B3)。回転速度同期制御は、クラッチペダルスイッチ21がONになっているとき、すなわち、クラッチペダル17が踏み込まれてクラッチ18が解放されている間許可される(B4)。
回転速度フィードバック制御においては、エンジンコントローラ1は、エンジン2の回転速度Neを目標回転速度tNeに一致させるために必要なエンジントルク(回転速度同期制御要求トルク)をエンジン2の回転速度Neと目標回転速度tNeの偏差に基づき、例えばPI演算(比例積分演算)によって算出し、この回転速度同期制御要求トルクが実現されるようスロットルアクチュエータ6によってスロットル開度TVOを制御(スロットル制御)する。
このとき、スロットル制御のみではエンジン2の回転速度Neがオーバーシュートしたり、また、目標回転速度tNeに近づいたあともスロットルアクチュエータ6の応答遅れやエンジン2に導入される吸気の遅れによりハンチングが生じうることから、エンジンコントローラ1は、エンジン2の回転速度Neと目標回転速度tNeの偏差が所定値ΔNよりも小さくなったところで、エンジン2の点火装置により点火時期を遅らせるリタード制御を併せて行う(B5)。所定値ΔNは、例えば、200〜300rpmに設定される。エンジン2の点火時期を遅らせることにより、速やかにエンジン2のトルクを下げて回転速度Neを下げることができるので、スロットル制御と併用すれば、エンジン2の回転速度Neを速やかに目標回転速度tNeに収束させることができる。
さらに、運転者がクラッチペダル17を踏み込んだまま走行する場合のように変速がなかなか終了しないと、リタード制御が継続することでエンジン2の排気温度が上昇し、触媒温度Tcatが上昇して触媒9が劣化する可能性がある。そこで、エンジンコントローラ1は、リタード制御を開始してからの経過時間をリタード制御許可タイマTMrtdを用いて監視し、経過時間が所定時間を超える場合には触媒温度Tcatが所定の上限温度(=耐熱温度−余裕代)に到達して触媒9が劣化する可能性があると判断してリタード制御を終了する。所定時間は高負荷運転時等で触媒温度が高くなっている状況でリタード制御を継続して行っても触媒温度Tcatが所定の上限温度を超えない時間に設定され、例えば1秒程度の時間に設定される。
また、リタード制御を終了し、スロットル制御のみになると、上記回転速度のハンチングが生じうるので、回転速度フィードバック制御のフィードバックゲイン(PI演算の場合は比例ゲイン、積分ゲイン)をより小さな値に変更し、回転速度のハンチングを抑える。
図3はエンジンコントローラ1が行う回転速度同期制御の詳細を示したフローチャートである。これを参照しながら、回転速度同期制御についてさらに説明する。
ステップS11ではクラッチペダルスイッチ21がONになっているか判断する。ONになっている場合は回転速度同期制御を許可し、ステップS12以降に進む。
ステップS12では目標ギヤ位置を算出する。目標ギヤ位置は現在のギヤ位置とシフト操作センサ22で検出されるシフトレバー19の操作方向(シフト操作)に基づき算出する。
ステップS13ではリタード制御が許可されているか判断する。回転速度同期制御開始時はリタード制御を許可するよう初期設定されており、ステップS14に進む。ステップS14ではエンジン2の回転速度Neと目標回転速度tNeとの偏差に基づき、エンジン2の回転速度Neが目標回転速度tNeに近づくようスロットル開度TVOを制御する回転速度フィードバック制御を実行する。目標回転速度tNeは、車速VSPと目標ギヤ位置に応じて決まるクラッチ18の出力回転速度に設定される。このときのフィードバックゲインは高ゲインに設定され、エンジン2の回転速度Neは速やかに目標回転速度tNeに近づけられる。
ステップS15ではエンジン2の回転速度Neと目標回転速度tNeの偏差が所定値ΔNよりも小さくなったか判断する。所定値ΔNは上記の通り200〜300rpmに設定される。偏差が所定値ΔNよりも小さくなった場合はリタード制御を許可し、ステップS16に進む。一方、エンジン2の回転速度Neと目標回転速度tNeの偏差が所定値ΔNよりも大きい場合は、ステップS11に戻り、スロットル制御による回転速度フィードバック制御のみを継続する。
ステップS16ではエンジン2の点火時期リタードを実行する。これによりエンジン2の回転速度Neが目標回転速度tNeを超えないようエンジン2の点火時期が遅らされ、エンジン2の回転速度を目標回転速度に速やかに収束させる。
ステップS17では点火時期リタードを開始してからの経過時間を計測するために、リタード制御許可タイマTMrtdをカウントダウンする。
ステップS18ではリタード制御許可タイマTMrtdがゼロよりも小さくなったか、すなわち、点火時期リタードを開始してから所定時間が経過したかを判断し、所定時間を経過している場合は触媒温度Tcatの上昇により触媒9が劣化する可能性があると判断してステップS19に進み、リタード制御を禁止し停止する。リタード制御許可タイマTMrtdは上記の通り所定時間が1秒程度になるように設定される。
リタード制御が禁止されるとステップS13からステップS20に進み、回転速度フィードバック制御のフィードバックゲインがステップS14で設定される値よりも小さな低ゲインに変更される。これにより、リタード制御を停止することによる回転速度のハンチングを抑える。
その後、クラッチペダルスイッチ21がOFFになるとステップS11からステップS21に抜けて終了処理を行う。終了処理では、回転速度同期制御を終了し、次回回転速度同期制御実行時のリタード制御を許可し、リタード制御許可タイマTMrtdを初期値にリセットする。
図4は上記回転速度同期制御が行われるときの様子を示したタイムチャートである。
時刻t1でクラッチペダルスイッチ21がONになると回転速度同期制御が許可され、エンジン2の回転速度Neが目標ギヤ位置に応じて決まる目標回転速度tNeにフィードバック制御される。この時点ではシフト操作が行われていないため、目標ギヤ位置に変化は無く3速のままである。
時刻t2でシフトレバー19が操作され、目標ギヤ位置が3速から2速に変化すると、目標回転速度tNeが増大し、エンジン2の回転速度Neもこれに併せて増大する。このときフィードバックゲインは高ゲインに設定されており、スロットル開度TVOが速やかに増大されてエンジントルクが増大し、エンジン回転速度Neが目標回転速度tNeに向けて上昇する。
エンジン2の回転速度Neと目標回転速度tNeとの偏差が所定値ΔNよりも小さくなるとリタード制御が開始され(時刻t3)、目標回転速度tNeへの収束性が高められる。また、リタード制御の開始と同時にリタード制御許可タイマTMrtdのカウントダウンを開始する。
時刻t4でリタード制御許可タイマTMrtdがゼロになり、リタード制御の開始から所定時間が経過すると、触媒温度Tcatの上昇により触媒9が劣化する可能性があるので、リタード制御が禁止され停止される。時刻t4ではクラッチ18はまだ解放されており変速は完了していないが、リタード制御を停止することで触媒9の劣化を防止する。また、このときフィードバックゲインが高ゲインから低ゲインに切り換えられ、リタード制御を停止することによる回転速度のハンチングを抑える。
時刻t5でクラッチペダルスイッチ21がOFFになると回転速度同期制御が終了する。この時点ではエンジン2の回転速度Neは目標回転速度tNe、すなわち目標ギヤ位置と車速VSPに応じて決まる変速機入力軸の回転速度とほぼ一致しており、クラッチ18締結時の変速ショックは抑えられる。
続いて本発明による作用効果について説明する。
本発明にかかるエンジン制御装置(エンジンコントローラ1)は、クラッチ18を解放した後、エンジン2の回転速度Neがクラッチ18の出力回転速度と同期するようにエンジン2の目標回転速度tNeを設定し、エンジン2の回転速度Neが目標回転速度tNeとなるようにエンジン2のスロットル開度を制御する回転速度フィードバック制御を行う。エンジン2の回転速度Neと目標回転速度tNeの偏差が所定値ΔNよりも小さくなったらエンジン2の点火時期のリタード制御を行うが、クラッチ18が締結される前であっても触媒温度Tcatの上昇により触媒9が劣化する可能性がある場合はリタード制御を停止する。
したがって、本発明によれば、運転者がクラッチペダル17を踏み込んだまま走行する等、変速がなかなか終わらない場合であっても、リタード制御が長時間継続することがなく、触媒温度Tcatが上昇して触媒9が劣化するのを抑えることができる。また、停止されるのはリタード制御のみで、スロットル制御による回転速度フィードバック制御は継続されるので、変速終了時にエンジン回転速度Neと目標回転速度tNeの間に大きなずれが生じて変速ショックが生じるのを抑えることができる。触媒温度Tcatの上昇により触媒9が劣化することの可能性は、例えば、リタード制御を開始してからの経過時間が所定時間になったことをもって判断する。
なお、この実施形態では所定時間を一定値に設定しているが、変速開始時のエンジン2の運転状態や触媒温度Tcat、変速前後のギヤ位置に応じて決まる変速前後のエンジン2の回転速度変化量(=|変速開始時のエンジン2の回転速度Ne−目標回転速度tNe|)に応じて可変にしてもよい。例えば、変速前後のエンジン2の回転速度変化量が大きいほど目標回転速度tNeに収束させるのに時間を要することから、所定時間をより長く設定するようにすれば、変速前後のエンジン2の回転速度変化量が大きい場合であっても目標回転速度tNeに収束させることができ、変速ショックを抑えて良好な変速フィーリングを得ることができる。
本発明は、上記実施形態のように、運転者の運転操作によって変速ショックが生じやすい手動変速機を搭載した車両のエンジン制御装置に適用するのが好適である。この場合、クラッチ18の解放はクラッチペダル17に設けられたクラッチペダルスイッチ21で検出する。ただし、本発明は手動変速機を搭載した車両のエンジン制御装置に限定されるものではなく、自動変速機を搭載した車両のエンジン制御装置にも適用することができる。この場合、クラッチ18は変速機内に設けられ、変速時にエンジン2から入力される回転を遮断するクラッチ(このようなクラッチも、「エンジンと変速機との接続を切断するクラッチ」に含まれるとする)であり、変速機油圧回路の動作不良によってクラッチの締結が遅れた場合等にリタード制御が長時間続いて触媒9が劣化するのを抑えることができる。
また、リタード制御を停止した場合、スロットル制御のみでは回転速度のハンチングが生じうるが、上記実施形態のように、リタード制御を停止したら回転速度フィードバック制御のフィードバックゲインを高ゲインから低ゲインに減少させるようにすれば、リタード制御停止後のハンチングを効果的に抑えることができる。
続いて本発明の第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態は第1の実施形態と点火時期リタードを禁止する条件のみが異なり、その他は同じである。したがって、以下の説明では第1の実施形態と異なる構成を中心に説明する。
図5はエンジンコントローラ1が行う回転速度同期制御の内容を示したフローチャートで、第1の実施形態と異なる部分を破線で囲んである。第2の実施形態では点火時期のリタード制御の開始からの経過時間を計測する代わりに、ステップS25で触媒温度Tcatを読み込み、ステップS26で触媒温度Tcatが所定の上限温度(=触媒の耐熱温度−余裕代)を超える場合には触媒9が劣化する可能性があると判断し、ステップS19に進んでリタード制御を禁止するようにしている。
この第2の実施形態によっても第1の実施形態と同様にリタード制御が継続されることによる触媒9の劣化を防止することができる。第1の実施形態では、回転速度同期制御開始時の触媒温度Tcatが上限温度から見て十分に余裕がある場合であってもリタード制御が所定時間継続すればリタード制御を禁止し停止していたが、第2の実施形態では、触媒温度Tcatが上限温度に達するまでリタード制御を継続し、目標回転速度tNeへの高い収束性をより長い期間維持することができる。
なお、ここでは触媒温度Tcatを触媒温度センサ14によって検出しているが、触媒温度Tcatはエンジン2の運転状態から排気温度を推定し、排気から触媒9が受け取る熱量、触媒9内部での反応熱、触媒9から排気管、外気へ流出する熱量等に基づき触媒温度Tcatを推定するようにしても構わない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
本発明に係るエンジン制御装置(エンジンコントローラ)を備えた車両の概略構成図である。 エンジンコントローラの回転速度同期制御に関する部分の制御ブロック図である。 エンジンコントローラが行う回転速度同期制御の内容を示したフローチャートである。 回転速度同期制御が行われるときの様子を示したタイムチャートである。 本発明の第2の実施形態を示す。
符号の説明
1 エンジンコントローラ(エンジン制御装置)
2 エンジン
4 スロットル弁
5 アクセルペダル
6 スロットルアクチュエータ
9 触媒
10 エンジン回転速度センサ
12 アクセルペダル位置センサ
14 触媒温度センサ
13 スロットル開度センサ
15 変速機
17 クラッチペダル
18 クラッチ
19 シフトレバー
20 車速センサ
21 クラッチペダルスイッチ
22 シフト操作センサ

Claims (4)

  1. エンジンと、前記エンジンに接続される変速機と、前記エンジンと前記変速機の間あるいは前記変速機内に設けられ、前記変速機の変速時に解放されて前記エンジンと前記変速機との接続を切断するクラッチと、前記エンジンの排気通路に設けられた触媒と、を備えた車両のエンジン制御装置において、
    前記クラッチを解放した後、前記エンジンの回転速度が前記クラッチの出力回転速度と同期するように前記エンジンの目標回転速度を設定し、前記エンジンの回転速度が前記目標回転速度となるように前記エンジンのスロットル開度を制御する回転速度フィードバック制御手段と、
    前記エンジンの回転速度と前記目標回転速度との偏差が所定値よりも小さくなったら前記エンジンの点火時期のリタード制御を行うリタード制御手段と、
    前記クラッチが締結される前であっても前記触媒の温度の上昇により前記触媒が劣化する可能性がある場合は前記リタード制御を停止するリタード制御停止手段と、
    を備え
    前記リタード制御を停止したら前記フィードバック制御のゲインを減少させることを特徴とするエンジン制御装置。
  2. 前記リタード制御停止手段は、前記リタード制御を開始してから所定時間が経過した場合に前記リタード制御を停止することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  3. 前記リタード制御停止手段は、前記触媒の温度が所定の上限温度に達した場合に前記リタード制御を停止することを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御装置。
  4. 前記変速機は手動変速機であり、前記クラッチは前記エンジンと前記変速機の間に介装されるクラッチであり、前記クラッチの解放を、クラッチペダルに設けられ、前記クラッチペダルの操作量が所定の操作量以上でON又はOFFになるスイッチで検出することを特徴とする請求項1から3のいずれかひとつに記載のエンジン制御装置。
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