JP4871981B2 - 点灯装置、及びこれを備えた画像表示装置 - Google Patents
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Description
熱陰極蛍光ランプのインバータは、ランプ電流を供給するだけでなく、電極部のフィラメントを予熱するためのフィラメント電流を供給する必要がある。フィラメント電流を供給する回路構成としては、共振用チョークコイルに巻回した2次巻線にフィラメントを接続する構成などがあり、2次巻線を用いた構成は部品数が少ないという利点からよく用いられる。
しかし、このような構成では、インバータを停止させて消灯状態にすると、ランプ電流だけでなくフィラメント電流も流れなくなる。消灯状態のフィラメント電流が不十分の場合、再点灯時にフィラメント損傷が大きくなり、ひいてはランプ寿命が短くなる。さらに、再点灯時の損失が増大したり、再点灯に失敗したりする。
PWM調光の消灯状態においてもフィラメント電流を供給するためには、例えば特許文献1に記載のインバータを用いる必要がある。このインバータでは、PWM調光の消灯状態に点灯用インバータを停止させていても、予熱用インバータを継続して動作させることによってフィラメント電流を供給できる。また、DC−DCコンバータによって予熱用インバータの入力電圧を変化させることで、消灯状態のフィラメント電流を制御することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のインバータでは、予熱用インバータを別に設けるなど、フィラメント電流を供給するための回路構成が複雑であるため、回路の大型化、高コスト化が問題になると考えられる。
以下、本発明の第1実施形態の構成について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の第1実施形態における点灯装置の構成図であり、この点灯装置500はインバータ等の主回路とその制御装置200とを備え、主として図示しない画像表示装置のバックライトとして使用される。
図1の主回路は、直流電源100と、フルブリッジインバータ150と、共振用のチョークコイル108と、共振用のコンデンサ109と、トランス112と、熱陰極蛍光ランプ101と、チョークコイル108に設けた二次巻線115,116と、直流阻止用のコンデンサ110,111,117,118とを備える。
パワーMOSFET104のソースとパワーMOSFET107のドレインとの間、すなわち、フルブリッジインバータ150の出力端子間には、以下に述べる構成の共振負荷回路が接続される。まず、パワーMOSFET104のソースとパワーMOSFET107のドレインとの間には、共振用のチョークコイル108と共振用のコンデンサ109との直列体が接続されている。コンデンサ109の端子間には、トランス112の1次巻線113、及びそれに流れる電流から直流成分を除去するためのコンデンサ110の直列体が接続されている。トランス112の2次巻線114の端子間には、熱陰極蛍光ランプ101、及びそれに流れるランプ電流iLAMPから直流成分を除去するためのコンデンサ111の直列体が接続されて構成されている。なお、スイッチング素子としてパワーMOSFETを用いているが、トランジスタやIGBTでも構わない。また、直流電源100の電圧が高い場合には、トランス112、及び、コンデンサ110,111のいずれか一方を削除してもよい。
これらの接続により、フルブリッジインバータ150は、共振用のチョークコイルに流れる電流(以下、「チョークコイル電流」と記す)、及びランプ電流iLAMPが正弦波状に流れる電流共振型インバータとして機能する。
Z=jωLr+1/(R+1/jωCr)
となる。この共振負荷回路の共振周波数f0は、熱陰極蛍光ランプ101が消灯状態であり、R=無限大のとき、f0=1/(2π√LrCr)であるが、
熱陰極蛍光ランプ101が点灯状態であり、RがインピーダンスZにおいて無視できないとき、共振周波数はf0よりも低くなる。ここで、電流共振型インバータは、その共振周波数が駆動周波数より低いとき、前記の遅相動作となるおそれがある。したがって、後記のようにランプの消灯状態おいてもインバータを動作させ、かつ、このときに遅相動作を維持するためには、点灯状態に比べて駆動周波数を高くする必要がある。しかし、バックライト用インバータでは、画面のちらつきや干渉縞の発生といった問題を避けるために、駆動周波数の固定を要求されることがある。
本実施形態では、駆動周波数を固定して、消灯状態ではチョークコイル電流を共振周波数f0で共振させ、点灯状態ではチョークコイル電流の周波数と駆動周波数が一致するようにした。このとき、共振周波数f0が駆動周波数の(2×自然数+1)倍か、または、それよりわずかに低くなるように、前記のLr、Crを設定した。これによって、消灯状態において共振周波数f0は駆動周波数より低くなるが、後記の要領で進相動作を回避できる。
図2は、図1の点灯装置によってPWM調光を行う場合の動作波形を、(a)点灯状態、(b)消灯状態に分けて示したものである。ここで、図2を含む以下、すべての動作波形図における電流は、図1の回路図における各素子を上から下に流れる電流を正とし、左から右に流れる電流を正としている。以下、図2をもとに第1実施形態におけるPWM調光について説明する。
なお、図2の点灯状態(a)では、熱陰極蛍光ランプ101の抵抗値Rが小さく、チョ−クコイル電流iLは、L−R直列回路に流れる電流波形に近似する臨界状態の近くで共振している。また、パワーMOSFET104のソースとパワーMOSFET107のドレインとの間に発生する電圧、すなわちインバータ出力電圧は、直流電源100の電圧をVinと表記するとすれば、およそ+Vinとなる。
以上の動作がインバータ駆動周波数で繰り返され、インバータ出力電圧、チョークコイル電流iL、ランプ電流iLAMP、フィラメント電流、パワーMOSFET104に流れる電流の波形は図2(a)のようになる。なお、2個のフィラメント102,103に流れるフィラメント電流はほぼ同じであるとして、図2にはその波形をまとめて示している。
制御装置200は、調光用PWM信号IがLレベルになり、PWM調光の消灯状態に移行すると、パワーMOSFET106が常にオフになるように、パワーMOSFET107が常にオンになるように、ゲート信号G1,G2,G3,G4の出力パターンを切り替える。制御装置200は、パワーMOSFET104,105に対しては、点灯状態と同じ要領でゲート信号を出力する。このとき、フルブリッジインバータ150は、パワーMOSFET104,105の直列体を上下アームとするSEPP(Single-Ended Push-Pull)インバータとして動作(以下、「SEPP動作」という。)する。
よって、パワーMOSFET104のターンオンにおいて逆回復電流は流れず、スイッチング損失は小さくなる。なお、パワーMOSFET105がオンの期間中、インバータは直流電源100から切り離された状態となり、出力電圧は略ゼロである。
以上の通り、第1実施形態に示した点灯装置500は、インバータ駆動周波数の固定に対応可能であり、かつ、PWM調光の消灯状態におけるフィラメント電流の安定供給を、従来必要であった予熱用インバータ無しで実現することができる。
以下、第1実施形態の変形例について説明する。
共振周波数f0=1/(2π√(Lr・Cr))が駆動周波数の5倍よりもわずかに低くなるように定数 Lr、Cr を設定すると、点灯または消灯の各状態における共振周波数の差を、前記説明の場合と比べて大きくすることができ、図3に示す動作波形を得る。図3(a)の点灯状態では、図2(a)と同様に1倍共振で動作する。一方、図3(b)の消灯状態では、チョークコイル電流iLの周波数がインバータ駆動周波数の5倍になっており、以下ではこの現象を5倍共振と呼ぶ。さらに、消灯状態において、チョークコイル電流iLの周波数をインバータ駆動周波数の7倍、9倍とすることも考えられる。まとめると、前記実施形態では、消灯状態において(2×自然数+1)倍共振を発生させると説明できる。また、定数 Lr、Cr の設定によっては、点灯状態において(2×自然数+1)倍共振を発生させることも考えられる。ただし、消灯状態におけるチョークコイル電流iLの周波数を、点灯状態に比べて高くすることが望ましい。
第1実施形態に示した調光方式は、フルブリッジインバータを備える点灯装置に対して適用可能な方式である。2つのパワーMOSFETを用いるハーフブリッジインバータ、又はSEPPインバータは、フルブリッジインバータに比べて出力電圧が2分の1であるものの、トランス昇圧比の増大、直流電源電圧の増大などで補うことによって、蛍光ランプを点灯させることができる。この第2実施形態は、フルブリッジインバータだけでなく、ハーフブリッジインバータ、及びSEPPインバータにも適用可能な方式である。以下では、SEPPインバータに適用する場合の例について説明する。
チョークコイル108のインダクタンスLr,コンデンサ109の静電容量Crの設定においては、前記の共振周波数f0=1/(2π√(Lr・Cr))が駆動周波数のおよそ(自然数+1)倍か、それよりわずかに低くなるようにする。以下では特に、共振周波数f0が駆動周波数の2倍よりもわずかに低くなるようにLr、Crを設定した場合を説明する。
図4の制御装置201は、入力される調光用PWM信号にしたがって、2つのパワーMOSFET104,105にゲート信号G1,G2を出力する。
図5は、図4の点灯装置によってPWM調光を行う場合の動作波形を、(a)点灯状態、(b)消灯状態に分けて示したものである。以下、図5をもとに第2実施形態におけるPWM調光について説明する。
点灯状態において、制御装置201は、パワーMOSFET104,105の上下アームがスイッチング動作するように固定周波数のゲート信号を出力する。なお、図4(a)では、パワーMOSFET104,105のオン時間dutyをそれぞれすべて50%とした。
点灯装置510は、パワーMOSFET104がオンのとき、初めは、チョークコイル108に蓄えられたエネルギによって、チョークコイル108、パワーMOSFET104、直流電源100、コンデンサ109の経路に環流電流が流れ、チョークコイル108のエネルギが放出される。チョークコイル108のエネルギが放出されると、点灯装置510は、チョークコイル電流iLの極性が反転し、直流電源100、パワーMOSFET104、チョークコイル108、コンデンサ109の経路で共振電流が流れ、再びチョークコイル108にエネルギが蓄えられる。パワーMOSFET104がオンの期間中、パワーMOSFET105のソース−ドレイン電圧、すなわちインバータ出力電圧Voは、およそ+Vinとなる。
また、チョークコイル108に巻回した2個の2次巻線115,116にもそれぞれ交流電圧が発生し、2次巻線115、コンデンサ117、フィラメント102からなる閉路、及び2次巻線116、コンデンサ118、フィラメント103からなる閉路にそれぞれ交流のフィラメント電流が流れ、フィラメント102,103が加熱される。
以上の回路動作によって、インバータ出力電圧Vo、チョークコイル電流iL、ランプ電流iLAMP、フィラメント電流、パワーMOSFET104に流れる電流の波形は図5(a)のようになる。
消灯状態に移行すると、制御装置201は、図5(b)のように、パワーMOSFET104のオン時間dutyを50%より小さくし、かつ、パワーMOSFET105のオン時間dutyを50%より大きくする。ただし、パワーMOSFET104、105の上下アームがスイッチング動作する駆動周波数は、点灯状態と変わらない固定値である。
このとき、制御装置201がパワーMOSFET104のオン時間dutyを小さくし、またパワーMOSFET105のオン時間dutyを大きくする程、SEPPインバータ152の出力電圧V0は減少する。この原理を利用して、点灯装置510のインバータが熱陰極蛍光ランプ101の放電を維持できなくなる程度に、制御装置201はパワーMOSFET104,105のオン時間dutyを設定する。例として、図5(b)では、パワーMOSFET104のオン時間dutyをおよそ25%に設定している。点灯状態と比べてインバータ出力電圧V0を減少させる点では、第1実施形態と変わらない。
ここで、第1実施形態と同様の理由から、消灯状態では点灯状態に比べて環流電流の周波数が高くなっており、さらに、パワーMOSFET105のオン時間dutyはパワーMOSFET104に比べて大きい。パワーMOSFET105のオン時間dutyによっては、チョークコイル電流iLの極性がさらに反転し続ける。環流電流が2周期目に移行し、その経路がコンデンサ109、チョークコイル108、パワーMOSFET105である状態で、パワーMOSFET105がオフとなり、再びパワーMOSFET104がオンになる。第1実施形態と同様の理由から、パワーMOSFET104のターンオンにおいて逆回復電流は流れず、スイッチング損失は小さくなる。なお、パワーMOSFET105がオンの期間中、SEPPインバータ152は直流電源100から切り離された状態となり、出力電圧V0はおよそゼロである。
2倍共振によって、インバータ駆動周波数を固定したまま、消灯状態における回路の動作周波数を点灯状態に比べて2倍高くできる。このとき、第1実施形態にて説明した理由から、フィラメント電流が流れやすくなる。2倍共振によって、消灯状態においてインバータ出力電圧を減少させる状況であっても、十分なフィラメント電流の供給が可能となる。
以下、第2実施形態の変形例について説明する。
定数Lr、Cr の設定、及びパワーMOSFET104,105のオン時間dutyによっては、図6に示す動作波形を得ることができる。図6(a)の点灯状態では、図5(a)と同様に1倍共振で動作する。一方、図6(b)の消灯状態では、チョークコイル電流iLの周波数がインバータ駆動周波数の3倍になっており、第1実施形態と同様の3倍共振で動作する。さらに、消灯状態において、チョークコイル電流iLの周波数をインバータ駆動周波数の4倍、5倍とすることもできる。まとめると、第2実施形態では、消灯状態において(自然数+1)倍共振を発生させるということができる。また、定数Lr,Crの設定によっては、点灯状態において(自然数+1)倍共振を発生させることも考えられる。ただし、消灯状態におけるチョークコイル電流iLの周波数を、点灯状態に比べて高くすることが望ましい。
図9は、本発明の第3実施形態における点灯装置の構成図である。点灯装置530は、インバータとDC−DCコンバータを備える主回路と、その制御装置とを備えて構成される。
図9のDC−DCコンバータは、スイッチング素子である1個のパワーMOSFET301、ダイオード302、チョークコイル303、コンデンサ304を備える降圧チョッパ(チョッパ回路)であり、直流電源100とインバータとの間に挿入される。この降圧チョッパは、直流電源100に接続されるスイッチング素子301とダイオード302の直列体と、このダイオードに接続されるチョークコイル303と平滑用のコンデンサ304の直列体を備え、コンデンサ304の両端から出力電圧を取り出している。なお、DC−DCコンバータであれば、昇圧チョッパ、フライバックコンバータなど、他種のコンバータを利用してもよい。
図9の制御装置202は、入力される調光用PWM信号にしたがって、インバータのパワーMOSFET104,105、及びチョッパのパワーMOSFET301にゲート信号を出力する。なお、第3実施形態を図1に示したフルブリッジインバータに適用する場合は、前記の動作に加えて、MOSFET106,107にゲート信号を出力する制御装置を利用する。
図10は、図9の点灯装置530によってPWM調光を行う場合の動作波形を、(a)点灯状態、(b)消灯状態に分けて示したものである。以下、図10をもとに第3実施形態におけるPWM調光について説明する。
点灯状態において、制御装置202は、パワーMOSFET104、105がスイッチング動作するように固定周波数のゲート信号を出力する。なお、図10では、パワーMOSFET104、105のオン時間dutyがそれぞれ50%になるようにした。
また、制御装置202は、パワーMOSFET301がスイッチング動作するようにゲート信号を出力する。図10(a)では、パワーMOSFET301のオン時間dutyを100%としているが、ランプが点灯状態となる範囲であれば、100%にする必要はない。このとき、チョッパの出力電圧、すなわちインバータの入力電圧は、直流電源100の電圧と同じVinとなる。
消灯状態に移行すると、制御装置202は、パワーMOSFET301のオン時間dutyを減少させる。すなわち、消灯状態のスイッチング素子のオン時間dutyが、熱陰極蛍光ランプ101の点灯状態に比べて小さくなるようにしている。図10(b)には、例として、オン時間dutyを50%まで減少させる場合を示している。このとき、チョッパの出力電圧、すなわちインバータの入力電圧はVin/2に半減する。なお、パワーMOSFET104,105に対しては、点灯状態と同様にゲート信号を出力する。点灯状態と比べてインバータ出力電圧V0を減少させる点では、第1実施形態、及び第2実施形態と変わらない。
インバータの入力電圧が半減することで、その出力電圧V0も半減し、第1実施形態、及び第2実施形態と同様の理由からランプは消灯する。ランプ電流は減衰してゼロになる一方、インバータの動作が継続することで、フィラメント電流が流れ続ける。
以下では、第3実施形態の変形例について説明する。
まず、インバータの前段にチョッパを設ければ、第1実施形態、及び第2実施形態に対しても、インバータ入力電圧の制御を取り入れることが可能である。例えば、フルブリッジインバータを対象として、第1実施形態、及び第3実施形態を組み合わせると、フルブリッジ動作からSEPP動作への切り替えによってランプを消灯させた上で、チョッパによるインバータ入力電圧の制御によってフィラメント電流を調整できる。また、図10の点灯装置を対象として、第2実施形態、及び第3実施形態を組み合わせると、インバータ入力電圧の制御と、パワーMOSFET104,105のオン時間dutyの制御という、2つの手段によってランプを消灯させ、かつフィラメント電流を調整することができる。
以上の説明では、共振用チョークコイルに設けられた2次巻線を利用していたが、図11に示す主回路のように、昇圧トランス112に対して2つの3次巻線121、122を追加する方法も考えられる。図11の主回路は、図1の主回路について、チョークコイル108の2次巻線115、116を削除し、昇圧トランス112の3次巻線121をコンデンサ117とフィラメント102との直列体に接続し、3次巻線122をコンデンサ118とフィラメント103との直列体に接続したものである。
なお、図11乃至図13では、図1に示した主回路に対して、フィラメント電流を供給する回路の変形例を示したが、同様の変形を図4、図7、図10に示した主回路についても施すことができる。
101 熱陰極蛍光ランプ
102、103 フィラメント
104、105、106、107、301 パワーMOSFET(スイッチング素子,SW素子)
108、303 チョークコイル
109 コンデンサ(共振用のコンデンサ)
110、111、117、118、119、120、304 コンデンサ
112、123 トランス
113、124 1次巻線
114、115、116、125、126 2次巻線(二次巻線)
121、122 トランスの3次巻線
150 フルブリッジインバータ(インバータ)
155 ハーフブリッジインバータ(インバータ)
200、201、202 制御装置
302 ダイオード
500、510、520、530、540、550.560 点灯装置
Claims (18)
- 直流電圧を交流電圧に変換し、熱陰極蛍光ランプを含む共振負荷回路に電力を供給するインバータと、このインバータを制御する制御装置とを備える点灯装置であって、
前記インバータは、前記熱陰極蛍光ランプの消灯状態において、前記共振負荷回路に流れる交流電流の周波数が、前記インバータを駆動する周波数の(自然数+1)倍となるように設定された前記共振負荷回路を備えることを特徴とする点灯装置。 - 前記共振負荷回路は、共振用のコンデンサにトランスを介して前記熱陰極蛍光ランプを並列に交流接続した並列回路と、この並列回路に直列接続したチョークコイルとを備えて構成されることを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
- 前記インバータは、前記熱陰極蛍光ランプの点灯時において、消灯時よりも高い電圧を出力することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の点灯装置。
- 前記チョークコイルは、前記熱陰極蛍光ランプが備える2個のフィラメントに電力を供給するための2個の二次巻線をさらに備え、
前記二次巻線の各々は、コンデンサを介して、前記フィラメントに接続されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の点灯装置。 - 前記トランスは、前記熱陰極蛍光ランプが備える2個のフィラメントに電力を供給するための2個の二次巻線がさらに巻回され、
前記二次巻線の各々は、コンデンサを介して、前記フィラメントに接続されている
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の点灯装置。 - 前記インバータは、2個のスイッチング素子の直列体である上下アームを1組備えるSEPP(Single-Ended Push-Pull)インバータ、又はハーフブリッジインバータであることを特徴とする請求項3に記載の点灯装置。
- 前記制御装置は、前記上下アームにおける一方のスイッチング素子のオン時間dutyを50%より大きくし、かつ、他方のスイッチング素子のオン時間dutyを50%より小さくして、前記上下アームを駆動し、前記熱陰極蛍光ランプを消灯状態にする
ことを特徴とする請求項6に記載の点灯装置。 - 前記インバータは、2個のスイッチング素子の直列体である上下アームを2組備えるフルブリッジインバータであることを特徴とする請求項3に記載の点灯装置。
- 前記制御装置は、前記2組の上下アームのうち一方をスイッチング動作させ、他方の上下アームにおいては、一方のスイッチング素子が常にオンになり、他方のスイッチング素子が常にオフとなるように、前記2組の上下アームを駆動し、前記熱陰極蛍光ランプを消灯状態することを特徴とする請求項8に記載の点灯装置。
- 前記制御装置は、前記2組の上下アームのうち、スイッチング動作させる方の上下アームについて、一方のスイッチング素子のオン時間dutyを50%より大きくし、かつ、他方のスイッチング素子のオン時間dutyを50%より小さくするように前記2組の上下アームを駆動して、前記熱陰極蛍光ランプを消灯状態にすることを特徴とする請求項8に記載の点灯装置。
- 前記制御装置は、前記2組の上下アームのうち、一方の上下アームにおける上側のスイッチング素子と、他方の上下アームにおける下側のスイッチング素子のオン時間dutyを50%より大きくし、かつ、それ以外のスイッチング素子のオン時間dutyを50%より小さくするように、前記2組の上下アームを駆動し、前記熱陰極蛍光ランプを消灯状態にすることを特徴とする請求項8に記載の点灯装置。
- 前記チョークコイルと並列に他のトランスの1次巻線が接続されており、
前記他のトランスが備える2個の2次巻線の一方には、前記熱陰極蛍光ランプが備える2個のフィラメントの一方が交流接続され、他方の2次巻線には、前記熱陰極蛍光ランプが備えるフィラメントの他方と交流接続されることを特徴とする請求項2に記載の点灯装置。 - 直流電圧を変換して、前記インバータの入力電圧を制御するDC−DCコンバータを備え、
前記制御装置は、前記インバータの入力電圧が、前記熱陰極蛍光ランプの点灯状態に比べて減少するように、前記DC−DCコンバータを制御し、前記熱陰極蛍光ランプを消灯状態にすることを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。 - 前記DC−DCコンバータは、少なくとも1個のスイッチング素子を備えるチョッパ回路であり、
前記制御装置は、前記チョッパ回路の出力電圧が、前記熱陰極蛍光ランプの点灯状態に比べて低くなるように、前記チョッパ回路のスイッチング素子を駆動し、前記熱陰極蛍光ランプを消灯状態にすることを特徴とする請求項13に記載の点灯装置。 - 前記チョッパ回路は、直流電源に接続されるスイッチング素子とダイオードの直列体と、このダイオードに接続されるチョークコイルと平滑用コンデンサの直列体を備える降圧チョッパ回路であり、
前記制御装置は、前記降圧チョッパ回路におけるスイッチング素子のオン時間dutyが、前記熱陰極蛍光ランプの点灯状態に比べて小さくなるように、前記降圧チョッパ回路のスイッチング素子を駆動し、前記熱陰極蛍光ランプを消灯状態にすることを特徴とする請求項14に記載の点灯装置。 - 前記インバータは、前記共振負荷回路に流れる交流電流の周波数が、前記インバータを駆動する周波数と一致するように設定された前記共振負荷回路を備え、
前記熱陰極蛍光ランプを点灯状態にさせることを特徴とする請求項1乃至請求項15の何れか一項に記載の点灯装置。 - 前記制御装置は、前記熱陰極蛍光ランプの点灯状態または消灯状態にかかわらず、前記インバータを一定の周波数で駆動することを特徴とする請求項1乃至請求項16の何れか一項に記載の点灯装置。
- 請求項1乃至請求項17の何れか一項に記載の点灯装置を備えた画像表示装置。
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