JP4865882B2 - ロボット手首部の線条体配設機構 - Google Patents

ロボット手首部の線条体配設機構 Download PDF

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Description

本発明は、産業用ロボットのロボット手首部に設けられた線条体配設機構に関する。
産業用ロボットを用いて作業を行う場合には、動力又は信号を供給するケーブルや冷却水又は駆動用エアを供給するチューブといった線条体を、該ロボットの前腕を経由し、該ロボットの手首部先端に取り付けられた溶接用ガンやハンド等のエンドエフェクタに接続する必要がある。ロボットの手首部に配設された線条体には、手首部の全動作範囲にわたって無理な力が作用しないように、ある程度の長さ(余長)を持たせる必要がある。しかし一方で、余長を有する線条体には、ロボットの手首部の位置・姿勢によっては弛みが生じることがあるため、周辺設備(隣接するロボット、ハンド、治具、ワーク等)に干渉しないようにすることが望まれる。
例えば特許文献1には、ケーブル等と周辺機器等との干渉を防止するための中間部材が開示されている。具体的には中間部材6は、手首フランジ4とスポット溶接ガン5との間に配置され、互いに平行配置された接続部材6c、6dを有しており、溶接ケーブル7は中間部材6の下から手首第3軸23の中心を通りさらに、接続部材6c、6dの間を通って中間部材6の上に抜けてスポット溶接ガン5に固定される、とされている。
また特許文献2には、配管配線部材と周辺機器との干渉を防止するための中間部材又は連結部材が開示されている。具体的にはコ字形の連結部材7には、周方向で一側に連結壁71を設け、連結壁71の反対側の開口部72には案内部材73、73が設けられている、とされている。
特開2003−136462号公報 特開2005−288560号公報
特許文献1のような構成では、線条体の交換時に中間部材に対する線条体の取外し、取付け作業を伴うため、作業者の手間が増大して保守性が低下する可能性がある。また特許文献2のような構成では、開口部から線条体がはみ出して周辺機器と干渉する恐れがある。また開口部側の外力に対する剛性が低くなるため、ロボット動作時にエンドエフェクタが振動しやすくなる。この振動を抑えるためには、ロボットの動作速度を制限することが考えられるが、その場合にはロボット動作のサイクルタイムが増加してしまう。
そこで本発明は、線条体と周辺機器等との干渉を効率的に回避しつつ、簡易な構成で高剛性化された線条体配設機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、産業用ロボットの前腕を経由し、基端側と該基端側に対して手首軸回りに回転可能な先端側とを有する手首部の該先端側に取り付けられたエンドエフェクタまで配設され、前記エンドエフェクタに動力又は信号を供給するケーブル、及び、冷却水又は駆動用エアを供給するチューブの少なくとも一方から成る線条体を設けたロボット手首部の線条体配設機構であって、前記手首部の前記先端側に取り付けられる第1板状部材と、前記エンドエフェクタが固定されるとともに、少なくとも前記線条体の長手方向に垂直な断面方向長さよりも離れて前記第1板状部材に対向配置される第2板状部材と、前記第1板状部材と前記第2板状部材を互いに連結する連結部材とから構成される案内部材を有し、前記連結部材の前記手首軸に垂直な断面における断面形状は、前記手首軸を含むとともに、前記手首軸から第1の半径方向に前記線条体の長手方向に垂直な断面方向長さの1/2を超えて延び、かつ前記手首軸から前記手首軸について前記第1の半径方向と軸対称の第2の半径方向に前記線条体の長手方向に垂直な断面方向長さの1/2未満延び、前記案内部材が前記手首部の前記基端側に対して、予め定めた回転角度範囲内のいずれの回転角度位置にあっても、前記線条体が前記第2板状部材及び前記連結部材の一方又は双方に当接するように、前記手首部の前記基端側で前記線条体を保持又は案内する保持部材と、前記案内部材の前記第2板状部材側で前記線条体を固定する固定部材とが、前記案内部材の回転角度位置がその動作範囲の中間に位置している状態において、前記手首軸に関して互いに反対側に位置する、ロボット手首部の線条体配設機構を提供する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の線条体配設機構において、前記線条体は、複数本のケーブル又はチューブを相互に撚りながら組み合わせて束状にすることにより構成される、線条体配設機構を提供する。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の線条体配設機構において、前記複数本のケーブル又はチューブの撚りの方向又は単位長さ当たりの撚りの回数は、回転半径方向への線条体の張り出しを抑えるように選定される、線条体配設機構を提供する。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の線条体配設機構において、前記線条体は、該線条体を覆うカバー及び該線条体が挿通されるコイルバネの一方又は双方を有する線条体配設機構を提供する。
本発明によれば、線条体と第2板状部材との間、及び線条体と連結部材との間の接触により摩擦力が作用して、第2板状部材及び連結部材の回転移動とともに線条体も移動するため、線条体の挙動を回転半径方向の外側へ張り出さないように制御することができ、周辺設備への干渉のない線条体配設機構を実現できる。また連結部材が手首軸に垂直な断面において手首軸を含みかつ手首軸から第1の半径方向に線条体の長手方向に垂直な断面方向長さの1/2以上延びるため、簡素に高い剛性を得ることができる。
線条体を、複数本のケーブル又はチューブを相互に撚りながら組み合わせて束状にすることにより、線条体に適当な剛性又は弾性を付与することができ、線条体の張り出しをより効果的に抑制できるようになる。また剛性又は弾性は、複数本のケーブル又はチューブの撚りの方向又は単位長さ当たりの撚りの回数によって適宜変化させることができる。
線条体にカバー及びコイルバネの一方又は双方を設けることにより、線条体を外部からの衝撃等から保護することができ、さらにコイルバネを使用した場合は線条体に剛性又は弾性を付与することができる。
(a)本発明の実施形態に係る線条体配設機構を含むロボット手首部周りの上面図であり、(b)(a)のA−A断面図である。 (a)図1の状態から案内部材が180°回転した状態を示す上面図であり、(b)(a)のB−B断面図である。 (a)図1の状態から案内部材が図2の場合と逆方向に180°回転した状態を示す上面図であり、(b)(a)のC−C断面図である。 連結部材を略I字状に構成した例を示す図である。 連結部材を略V字状に構成した例を示す図である。 線条体の具体的構成例を示す図である。 線条体にカバー及びコイルバネを設けた例を示す図である。
図1は、本発明の好適な実施形態を示す図であり、具体的には産業用ロボットの概略図示した前腕10を経由して手首部12の先端に取り付けられ概略図示されたエンドエフェクタ14まで配設される線条体16の配設機構の上面図(a)、図1(a)のA−A断面図(b)を示す。手首部12は、前腕10の先端に取り付けられ、前腕10の長手方向に略一致する手首第1軸18回りに回転可能に構成された第1回転部20と、第1回転部20に取り付けられ、手首第1軸18に略垂直な手首第2軸22回りに回転可能に構成された第2回転部24と、第2回転部24に取り付けられ、手首第2軸22に略垂直な手首第3軸26回りに回転可能に構成された第3回転部25と、第3回転部25に固定された案内部材28とから構成され、案内部材28にエンドエフェクタ14が取り付けられる。案内部材28の詳細については後述する。なお本願発明では第1回転部20及び第2回転部24は必須の構成要素ではなく、例えば第1回転部20及び第2回転部の一方又は双方を省略した形態も可能である。
線条体16は、エンドエフェクタ14に動力又は信号を供給するケーブル、及び、冷却水又は駆動用エアを供給するチューブの少なくとも一方を含む可撓性の部材であり、後述するように完全な可撓性ではなく一定の弾性又は剛性も具備することが好ましい。線条体16は、図示しない動力、信号、冷却水又は駆動用エアの供給源から延びて、概略図示された前腕10に沿って延び、第1回転部20と一体に回転するように構成された第1固定部材30に(好ましくは摺動不能に)固定され、第2回転部24に取り付けられた保持部材32に(好ましくは摺動可能に)保持又は案内され、さらに案内部材28に当接し、案内部材28又はエンドエフェクタ14に設けられた第2固定部材34に固定される。線条体16と案内部材28との当接については後述する。
図1(a)に示すように、案内部材28は、第3回転部25に固定される略平板状の第1板状部材36と、エンドエフェクタ14に固定される略平板状の第2板状部材38と、第1板状部材36と第2板状部材38とを対向配置状態に連結する連結部材40とを有する。第1板状部材36と第2板状部材38とは、互いに少なくとも線条体16の差し渡し長さ(すなわち線条体16の長手方向に垂直な断面方向長さ(直径))よりも離れて、好ましくは互いに平行に、対向配置される。また連結部材40は、図1(b)に示すように、手首第3軸26に垂直な断面形状において、手首第3軸26を含み、かつ手首第3軸26から第1の半径方向(図1(b)では下方)に線条体16の断面方向長さ(例えば直径)の1/2以上延び、さらに手首第3軸26について第1の半径方向と反対の第2の半径方向(図1(b)では上方)に線条体16の断面方向長さの1/2以上延びないように構成される。
図1の線条体16の配置は、第2回転部24に対する第3回転部25及び案内部材28の回転角度位置が手首第3軸26回りの回転動作範囲の中間にある状態を示している。より詳細に言えば、案内部材28は図1の状態を中心として時計回り及び反時計回りのそれぞれについて予め定めた角度だけ(好ましくは180°以上)回転可能である。図1(b)に示すように、案内部材28が回転動作範囲の中間に位置している状態では、手首第3軸26に垂直な断面において連結部材40の延びる方向と線条体16の延びる方向とは概ね同一であり、かつ線条体16は連結部材40と例えば部位42において予め定めた押し付け力で当接しており、図1(a)に示すように第2板状部材38と例えば部位44において予め定めた押し付け力で当接している。このように線条体16が連結部材40及び第2板状部材38の一方又は双方に予め定めた押し付け力で当接することにより、当接部位において所望の摩擦力が生じ、後述するように案内部材28が回転した場合も主として該摩擦力によって線条体16は案内部材28とともに回転移動することができる。
次に、案内部材28が図1に示す中心位置から、線条体16が連結部材40に巻き付く方向(すなわち図1(b)において反時計回り)に180°回転した場合を考え、このときの線条体16の取り回し状態を図2に示す。このとき、図2(a)に示すように線条体16と第2板状部材38とは例えば部位46において予め定めた押し付け力で当接しており、かつ図2(b)に示すように、線条体16と連結部材40とは例えば部位48において予め定めた押し付け力で当接している。従って線条体16と第2板状部材38及び連結部材40との間には所望の摩擦力が生じ、案内部材28が回転しても線条体16は連結部材40及び第2板状部材38に対して大きくは摺動せず、案内部材28から手首第3軸26を中心とする半径方向に大きく張り出さない。
逆に、案内部材28が図1に示す中心位置から、図2とは反対方向(すなわち図1(b)において時計回り)に180°回転した場合を考え、このときの線条体16の取り回し状態を図3に示す。このとき、図3(a)に示すように線条体16と第2板状部材38とは例えば部位50において予め定めた押し付け力で当接しており、かつ図3(b)に示すように、線条体16と連結部材40とは例えば部位52において予め定めた押し付け力で当接している。従って線条体16と第2板状部材38及び連結部材40との間には所望の摩擦力が生じ、案内部材28が回転しても線条体16は連結部材40及び第2板状部材38に対して大きくは摺動せず、案内部材28から手首第3軸26を中心とする半径方向に大きく張り出さない。
図1−図3からわかるように、案内部材28が予め定めた回転角度範囲内(本実施形態では±180°)のいずれの回転角度位置にあっても、線条体16は連結部材40及び第2板状部材38の一方又は双方に当接することにより、当接部位において摩擦力が生じ、案内部材28が回転した場合も主として該摩擦力によって線状体16は案内部材28とともに回転移動することができるため、線条体16は案内部材28から手首第3軸26を中心とする半径方向に大きく張り出さず、周辺機器等との干渉を効率的に回避することができる。また図1(b)等に示したように連結部材40は手首第3軸26に垂直な断面形状において手首第3軸26を含み、かつ手首第3軸26から第1の半径方向に線条体16の長手方向に垂直な断面方向長さ(例えば直径)の1/2以上延びており、これにより案内部材28は好適な剛性を備え、例えば手首第3軸26が高速で回転したような場合であってもエンドエフェクタの好適な位置決め精度を確保できる。一方、連結部材40は手首第3軸26について第1の半径方向と軸対称(反対側)の第2の半径方向には線条体16の長手方向に垂直な断面方向長さの1/2以上延びないように構成されることにより、線条体16を第1板状部材36と第2板状部材38との間に案内するためのスペースが確保され、線条体16が案内部材28から大きく張り出さない形態を実現することができる。
なお連結部材40が第1の半径方向に延びる距離は、案内部材28が具備すべき剛性を考慮して選定される。従って上述のように線条体16の断面方向長さの1/2以上に限定されるものではなく、案内部材の材質等に応じて例えば1/3以上又は2/3以上とすることもできる。また連結部材40が第2の半径方向に延びる距離は、第1板状部材36と第2板状部材38との間の線条体の配置スペースを考慮して選定される。従って上述のように線条体16の断面方向長さの1/2以下に限定されるものではなく、板状部材の大きさ等に応じて例えば1/3以下又は2/3以下とすることもできる。
本実施形態では、上述の第1固定部材30、保持部材32及び第2固定部材34の少なくとも1つの配置位置や姿勢を適宜調整することにより、図1−図3のいずれの回転角度位置においても、線条体16が連結部材40及び第2板状部材38の一方又は双方に対して大きく摺動しない程度の適度な摩擦力が線条体16と連結部材40及び第2板状部材38との間に生じるように、線条体16を連結部材40及び第2板状部材38に押し付けることができる。
本実施形態では、案内部材28の前後で線条体16を固定又は保持する保持部材32及び第2固定部材34が、図1の状態(案内部材28の回転角度位置がその動作範囲の中間に位置している状態)において、連結部材40の延びる方向について手首第3軸26に関して互いに反対側に位置し、案内部材28近傍を通る線条体16が連結部材40及び第2板状部材38に当接できるようになっている。
図4は、図1(b)に示す案内部材28を模式的に表した図である。第2板状部材38は、好適には略円形の板状部材であり、その大きさすなわち回転中心(手首第3軸26)からの距離(図4で言えば半径)は、周辺機器との干渉回避の観点からは小さい方が好ましいが、図2(b)のように線条体16が巻き付く形態を考慮すると、線条体16の差し渡し長さ(直径)と略同等であることが好ましい。一方第2板状部材38の大きさ(図4で言えば半径)は、線条体16と当接して適切な摩擦力を生じさせるという観点から、少なくとも線条体16の差し渡し長さ(直径)の1/2以上とすることが好ましい。
また図4では、連結部材40の断面形状は比較的単純なI字形状として図示されているが、確保すべき剛性を考慮して適宜変更可能である。例えば図1(b)に示すように、剛性に対して影響が大きい部分は肉厚にしかつ影響が少ない部分は薄肉にする等、自由度の高い設計が可能である。このように本願発明によれば、簡易な構造でありながら高い剛性を有し、かつ線条体の張り出しを効率的に抑制できる線条体配設機構が得られる。
図5は、図4の案内部材28の変形例である案内部材28′を示す図である。案内部材28′では、連結部材40′が線条体の直径の1/2よりも長く延びる部分を複数有しており、例えば略V字形状に形成されている。このようにすると、図4の略I字形態よりも案内部材28をより高剛性にすることができる。一方図4のような略I字形状の場合は、案内部材をより軽量化することができる。なお図5のように連結部材が線条体の直径の1/2よりも長く延びる部分を複数有する場合は、該部分の全てが第2板状部材28′を概略図示する円の半分(半円)内、より好ましくは四分円内を延びるように構成する。
上述のように線条体16は主として摩擦力によって案内部材28と連れ回るようにするためには線条体16はある程度の剛性又は弾性を有することが好ましい。図6は、そのような線条体の一例を示す図である。図6の例では、複数のケーブル又はチューブ54を相互に撚りながら組み合わせて実質1つの線条体(束)とし、全体の剛性を高めている。またこのような形態では、ケーブル又はチューブ54を相互に撚りながら組み合わせて束にする際に、撚りの方向や、単位長さ当たりの撚りの回数(すなわちピッチP)を適宜選定することにより線条体16の剛性を調整でき、アームの構成や状況に応じて回転半径方向への線条体の張り出しを抑えることができる。
図7は、線条体16をカバーとバネの両方で保護する形態の一例を示す図である。線条体16は、例えば図6に示したような束状の部材を、布又はゴムシート等を円筒状に形成してなるカバー56によって覆い、さらにカバー56をコイルバネ58の内側に挿通することによって形成される。このようにして形成された線条体は、外部からの衝撃や擦過抵抗等から内部のケーブルやチューブを好適に保護することができる。
図7に示すような線条体を使用する場合、上述の第1固定部材30は、ケーブル又はチューブの束をカバーとともにクランプし、コイルバネはカバーと別にクランプすることが好ましい。具体的には、第1固定部材30は、カバー56をクランプするためのカバークランプ部60と、コイルばね58をクランプするためのバネクランプ部62とを有する。同様に、第2固定部材34は、カバー56をクランプするためのカバークランプ部64と、コイルばね58をクランプするためのバネクランプ部66とを有する。
なお図7の例ではカバー56とコイルバネ58の双方によって線条体16を保護する例を示しているが、いずれか一方のみを使用する形態ももちろん可能である。またコイルバネ58を使用する場合は、その線径やピッチを適宜選定することにより、外部からの保護機能に加え、線条体16が図6のような形態でなくとも、所望の剛性又は弾性を付与することができる。
10 前腕
12 手首部
14 エンドエフェクタ
16 線条体
20 第1回転部
24 第2回転部
25 第3回転部
28 案内部材
30 第1固定部材
32 保持部材
34 第2固定部材
36 第1板状部材
38 第2板状部材
40 連結部材
56 カバー
58 コイルバネ
60、64 カバークランプ部
62、66 バネクランプ部

Claims (4)

  1. 産業用ロボットの前腕を経由し、基端側と該基端側に対して手首軸回りに回転可能な先端側とを有する手首部の該先端側に取り付けられたエンドエフェクタまで配設され、前記エンドエフェクタに動力又は信号を供給するケーブル、及び、冷却水又は駆動用エアを供給するチューブの少なくとも一方から成る線条体を設けたロボット手首部の線条体配設機構であって、
    前記手首部の前記先端側に取り付けられる第1板状部材と、前記エンドエフェクタが固定されるとともに、少なくとも前記線条体の長手方向に垂直な断面方向長さよりも離れて前記第1板状部材に対向配置される第2板状部材と、前記第1板状部材と前記第2板状部材を互いに連結する連結部材とから構成される案内部材を有し、
    前記連結部材の前記手首軸に垂直な断面における断面形状は、前記手首軸を含むとともに、前記手首軸から第1の半径方向に前記線条体の長手方向に垂直な断面方向長さの1/2を超えて延び、かつ前記手首軸から前記手首軸について前記第1の半径方向と軸対称の第2の半径方向に前記線条体の長手方向に垂直な断面方向長さの1/2未満延び、
    前記案内部材が前記手首部の前記基端側に対して、予め定めた回転角度範囲内のいずれの回転角度位置にあっても、前記線条体が前記第2板状部材及び前記連結部材の一方又は双方に当接するように、前記手首部の前記基端側で前記線条体を保持又は案内する保持部材と、前記案内部材の前記第2板状部材側で前記線条体を固定する固定部材とが、前記案内部材の回転角度位置がその動作範囲の中間に位置している状態において、前記手首軸に関して互いに反対側に位置する、ロボット手首部の線条体配設機構。
  2. 前記線条体は、複数本のケーブル又はチューブを相互に撚りながら組み合わせて束状にすることにより構成される、請求項1に記載のロボットアーム部の線条体配設機構。
  3. 前記複数本のケーブル又はチューブの撚りの方向又は単位長さ当たりの撚りの回数は、回転半径方向への線条体の張り出しを抑えるように選定される、請求項2に記載のロボットアーム部の線条体配設機構。
  4. 前記線条体は、該線条体を覆うカバー及び該線条体が挿通されるコイルバネの一方又は双方を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のロボットアーム部の線条体配設機構。
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