JP4864825B2 - 情報処理装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

情報処理装置、プログラムおよび記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4864825B2
JP4864825B2 JP2007181697A JP2007181697A JP4864825B2 JP 4864825 B2 JP4864825 B2 JP 4864825B2 JP 2007181697 A JP2007181697 A JP 2007181697A JP 2007181697 A JP2007181697 A JP 2007181697A JP 4864825 B2 JP4864825 B2 JP 4864825B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information processing
processing apparatus
recording medium
information
inquiry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007181697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009021735A (ja
Inventor
ナホコ 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2007181697A priority Critical patent/JP4864825B2/ja
Publication of JP2009021735A publication Critical patent/JP2009021735A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4864825B2 publication Critical patent/JP4864825B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Facsimiles In General (AREA)

Description

本発明は、着脱可能な記録媒体に関し、より詳細には、着脱可能な記録媒体の使用を許可する他の情報処理装置を検索するための情報処理装置、サーバ装置、プログラムおよび記録媒体に関する。
近年、セキュアデジタルメモリカード(以下、SDカードとして参照する。)やUSBフラッシュメモリなど、種々の着脱可能な汎用記録媒体が提供されている。また近年の複合機などの画像形成装置では、この着脱可能な記録媒体にファームウェア・プログラムやユーザデータを格納し、これらプログラムを記録媒体から読出してアプリケーションやファームウェアの追加、更新や機能拡張を行ったり、ユーザデータを読出してアプリケーションで使用したりする利用が行われている。このような汎用な着脱可能な記録媒体は、ユーザに高い利便性を提供する一方、機密データの持出しや、アプリケーションやファームウェアの使い回しが容易にできてしまい、セキュリティ上の問題点があった。
着脱可能な記録媒体を用いた機能拡張におけるセキュリティ技術に関連して、例えば特開2006−279935号公報(特許文献1)は、所定の機能を追加するための実行プログラムよりなる実体情報を格納した可搬記録媒体のライセンスによる管理を実現する目的で、記録媒体に記録されたライセンス情報と、自機が有するライセンス情報とを比較して、比較結果に応じて記録媒体に記録された実体情報を使用可能とする情報処理装置を開示している。
特開2006−279935号公報
上記従来技術は、記録媒体と、その使用を許可する情報処理装置とを、ライセンス情報によって1対1、1対多または多対多で関連づけし、ライセンス情報の比較結果に応じて、記録媒体に格納された実行プログラムの起動の可否を制御することによって、記録媒体の使い回しによるプログラムの不正使用を防止しようとするものである。
しかしながら、上記従来技術では、予め所定の情報処理装置において使用許可が与えられた記録媒体について、多数ある装置の中からその使用許可を与える情報処理装置を探し出すためには、各装置に対して一台ずつ着脱を繰返し、対応する情報処理装置を発見するまで確認を繰返さなければならず、利便性の観点から充分なものとは言えなかった。
例えば、オフィスなどに一括して複合機を導入し、各複合機に対しSDカードを用いて機能拡張を行なった場合、複合機と該複合機の機能拡張のために用いたSDカードとの対応関係が不明となることがある。SDカードを用いて機能拡張を行なった場合、拡張機能を利用するために継続的にそのSDカードを挿入することが要求されたり、利用時には記録媒体の挿入は要求されないものの、その機能のアップデート時や機器の障害発生時に再挿入が要求されたりする場合がある。このような場合、特に上記問題点が顕在化する。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、着脱可能な記録媒体と、該記録媒体の使用を許可する情報処理装置との対応関係を容易に把握することを可能とし、もって利便性の低下を好適に低減しつつ、記録媒体の使用範囲を制限し記録媒体の不正利用を好適に防止することを可能とする情報処理装置、サーバ装置、プログラムおよび記録媒体を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、情報処理装置は、自身が用いる記録媒体からその使用許可を示す使用許可証を取得し、ネットワークを介して接続される、少なくとも1以上の他の情報処理装置またはサーバ装置に対し問合わせを発行して、その使用許可証に対する照合結果を得る。この照合結果は、他の情報処理装置が当該記録媒体の使用を許可するか否かを示し、得られた照合結果から当該記録媒体の使用を許可する情報処理装置に関する情報を出力する。
上記問合わせでは、例えば、ネットワークを介して接続されている他の情報処理装置や、記録媒体の使用許可について管理するサーバ装置に、使用許可証を送信してその照合を依頼することができる。この場合、問合わせを受信した他の情報処理装置は、受信した使用許可証の照合を行ない、照合結果を返信することとなる。また問合わせを受信したサーバ装置は、ネットワーク上の各情報処理装置が、その使用許可証を有する記録媒体の使用を許可するか否かを示す照合結果を設定し、照合結果を返信することとなる。
上記構成により、例え、記録媒体とその使用許可を与えている装置との対応関係が不明な場合であっても、当該情報処理装置において、ネットワーク上の装置の中からその使用許可を与えている装置が検索され、その情報処理装置に関する情報が出力され、オペレータなどに通知されることとなる。オペレータは、出力された情報から、当該記録媒体と、その使用を許可する情報処理装置との対応関係を容易に把握することができる。これにより、記録媒体の使用範囲を制限したことに起因する利便性の低下を好適に低減することが可能となる。なお、出力させる情報としては、例えば、使用を許可する情報処理装置について、その名称、装置型名称、装置識別値、ネットアークアドレス、設置場所に関する情報からなる群から選択される少なくとも1以上の情報を含むことができる。
すなわち本発明によれば、1以上の外部の情報処理装置にネットワークを介して接続され、着脱可能な記録媒体を用いる情報処理装置であって、当該情報処理装置は、
前記記録媒体から、該記録媒体が装着された情報処理装置での使用許可を示す使用許可証を取得する取得手段と、
前記ネットワークを介して前記1以上の外部の情報処理装置に対し問合わせを発行して、前記使用許可証に対する、問合わせ先の外部の情報処理装置に前記記録媒体が装着されたときに該記録媒体の使用許可されるか否かを示す照合結果を得る問合わせ手段と、
当該情報処理装置で使用が許可されなくとも、前記記録媒体の使用許可される外部の情報処理装置に関する情報の通知を出力する出力手段と
を含む情報処理装置が提供される。
また本発明によれば、1以上の情報処理装置が使用許可を与える記録媒体を管理するサーバ装置にネットワークを介して接続され、着脱可能な記録媒体を用いる情報処理装置であって、当該情報処理装置は、
前記記録媒体から、該記録媒体が装着された情報処理装置での使用許可を示す使用許可証を取得する取得手段と、
前記サーバ装置に対し、前記ネットワークを介して問合わせを発行して、前記使用許可証に対する、外部の情報処理装置各々に前記記録媒体が装着されたときに前記記録媒体の使用許可されるか否かを示す照合結果を得る問合わせ手段と、
当該情報処理装置で使用が許可されなくとも、前記記録媒体の使用許可される外部の情報処理装置に関する情報の通知を出力する出力手段と
を含む情報処理装置が提供される。
前記問合わせ手段は、前記問合わせ先の装置に、取得された前記使用許可証を送信して該使用許可証の照合を依頼し、前記問合わせ先の装置から前記照合結果を受信することができる。前記情報処理装置は、さらに、当該情報処理装置が使用許可を与える記録媒体の使用許可証を照合するための照合情報を記憶する記憶手段と、前記使用許可証と、記憶されている前記照合情報とを照合して、当該情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可するか否かを示す照合結果を設定する照合手段とを含むことができ、前記出力手段は、当該情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可する場合には、当該情報処理装置の情報の通知についても出力することができる。
前記問合わせ手段は、当該情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可しない場合であって、外部の情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可するときに、使用を許可する該外部の情報処理装置の情報をテーブルに追加し、前記出力手段に対して前記テーブルの内容を出力させることができる。前記問合わせ手段は、通信可能なすべての他の情報処理装置について照合結果が得られた後、前記出力手段に対して出力を行なわせることができる。前記問合わせ手段は、前記記録媒体の使用を許可する情報処理装置を検出しなかった場合に、前記出力手段に対し、使用許可する装置が検出できなかった旨の通知、および前記使用許可する装置が検出できなかった理由の通知の出力を行なわせることができる。
前記情報処理装置は、ネットワーク上の外部の情報処理装置から、該外部の情報処理装置に装着される記録媒体の使用許可証の照合の問合わせを受信する受信手段と、
受信した前記使用許可証に対する照合結果を、問合わせ元の他の情報処理装置に対して返信する返信手段とを含むことができる。
さらに本発明によれば、前記情報処理装置を外部の情報処理装置としてネットワークを介して接続される情報処理装置であって、前記情報処理装置は、
前記外部の情報処理装置から、該外部の情報処理装置に装着される記録媒体の使用許可証の照合の問合わせを受信する受信手段と、
当該情報処理装置が使用を許可している記録媒体の照合に用いる照合情報を記憶する記憶手段と、
受信した前記使用許可証と、記憶されている前記照合情報とを照合し、当該情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可するか否かを示す照合結果を設定する照合手段と、
受信した前記使用許可証に対する照合結果を、前記問合わせ元の前記外部の情報処理装置に対して返信する返信手段とを含む情報処理装置が提供される。
またさらに本発明によれば、前記情報処理装置を少なくとも含む複数の情報処理装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、前記サーバ装置は、
情報処理装置毎に、該情報処理装置がそれぞれ使用許可を与える記録媒体の使用許可証を照合するための照合情報を登録する登録手段と、
問合わせ元の情報処理装置から、該情報処理装置に装着される記録媒体の使用許可証の照合の問合わせを受信する受信手段と、
受信した前記使用許可証と、前記登録手段に登録される前記照合情報とを照合して、登録された各情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可するか否かを示す照合結果を設定する照合手段と、
受信した前記使用許可証に対する照合結果を、前記問合わせ元の情報処理装置に対して返信する返信手段と
を含むサーバ装置が提供される。
さらに本発明によれば、情報処理装置を、上記の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラムが提供される。また本発明によれば、上記の各手段として、情報処理装置を機能させるための装置実行可能なプログラムを記録した装置可読な記録媒体が提供される。また本発明によれば、サーバ装置を、上記の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラムが提供される。また本発明によれば、上記の各手段として、サーバ装置を機能させるための装置実行可能なプログラムを記録した装置可読な記録媒体が提供される。
以下、本発明の実施形態を説明するが、本発明の実施形態は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお本実施形態では、情報処理装置の一例として、コピー、ファクシミリ、スキャナ、プリント等の画像を扱う複合機能を有する複合機10を用いた例を説明する。
図1は、複合機10のハードウェア構成の実施形態を示す。複合機10は、コントローラ12と、オペレーション・パネル42と、FCU(ファクシミリ・コントロール・ユニット)44と、エンジン部46とを含み構成される。コントローラ12は、CPU(中央演算処理装置)14と、NB(ノース・ブリッジ)18と、NB(ノース・ブリッジ)18を介してCPU14と接続するASIC20と、システムメモリ16とを含み構成される。ASIC20は、各種画像処理を実行し、AGP(Accelerated Graphics Port)48を介してNB18と接続される。システムメモリ16は、描画用メモリなどとして用いられる。
ASIC20は、ローカルメモリ22と、ハードディスク・ドライブ(HDD)24と、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ(NV−RAM)26と接続される。ローカルメモリ22は、コピー用画像バッファや符号バッファとして用いられ、HDD24は、画像データ、文書データ、プログラム、フォントデータやフォームデータなどを蓄積するストレージである。NV−RAM26は、複合機10を制御するためのプログラムなどを格納する。また、NV−RAM26は、後述する本複合機10の装置識別値や、本複合機10において利用が許可されるSDカードの媒体識別値を含む登録媒体情報を格納している。
コントローラ12は、さらにSB(サウス・ブリッジ)28と、NIC(ネットワーク・インタフェース・カード)30と、SDカード・スロット32と、USBインタフェース34と、IEEE1394インタフェース36と、セントロニクス・インタフェース38とを含み構成され、これらはPCIバス50を介してNB18と接続される。SDカード・スロット32は、SDカード40の着脱を可能とし、SDカード40とのデータの読み書きを行なう。スロット32に装着されるSDカード40には、例えばファームウェア等の複合機10の制御プログラム、複合機10で使用するアドレス帳や画像データやテキストデータなどのユーザデータを格納することができる。また、SDカード40は、後述するその媒体識別値や、自らの使用を許可している複合機の装置識別値が登録された登録装置情報を管理データとして格納している。なおSDカードは、複合機10に電源を投入したままの状態での着脱、所謂、ホットスワップが可能な記録媒体である。
NIC30は、複合機10をインターネットやLANなどのネットワーク54に接続するインタフェース機器であり、ネットワーク54を介して印刷ジョブなどを受付けている。また、NIC30は、ネットワーク54を介して、自機に装着されたSDカード40のライセンス照合の問合わせを他の複合機に対して発行する場合や、他の複合機からの問合わせを受信する場合に用いられる。USBインタフェース34、IEEE1394インタフェース36およびセントロニクス・インタフェース38は、それぞれの規格に準じたインタフェースである。なお、SB28は、PCIバス50と、図示しないROMや周辺デバイスなどとを接続するためのブリッジである。
オペレーション・パネル42は、コントローラ12のASIC20と接続され、オペレータからの各種指示の入力を受付けまた画面出力を行い、ユーザ・インタフェースを提供する。FCU44およびエンジン部46は、PCIバス52を介してASIC20と接続される。エンジン部46は、複合機10においてOSの管理のもと動作する各種アプリケーションから発行される指令に応答して、画像形成処理や画像読取処理を実行する。
図2は、本実施形態の複合機10の機能構成を示すブロック図である。複合機10は、記録媒体アクセス制御部60と、ライセンス照合部62と、ライセンス問合わせ部64とを含み構成される。本実施形態の複合機10が使用するSDカード40は、そのライセンス照合に使用するための管理用データとして、SDカード40の媒体識別値82と、SDカード40が装着されたときにその使用が許可される装置に関する登録装置情報84とを格納し、複合機10が使用する実体データ86についても格納することができる。なおここで、説明の簡単のため、SDカード40に格納される媒体識別値82および登録装置情報84を合わせて、媒体側ライセンス情報80として参照する。媒体側ライセンス情報80は、SDカード40が装着された装置での使用許可を示し、使用許可証を構成する。
記録媒体アクセス制御部60は、SDカード40へのアクセス制御を行ない、媒体側ライセンス情報80へのアクセス、実体データ86を格納する記憶領域へのアクセスの可否を制御する。また記録媒体アクセス制御部60は、SDカード40の装着または取外しに応じたスロット32からの割込みを受けて、SDカード40の着脱を検知する構成とすることができる。
複合機10が備えるNV−RAM26には、複合機10の装置識別値72と、複合機10が使用を許可するSDカードの媒体識別値が登録される登録媒体情報74とが格納される。ここで、説明の簡単のため、複合機10が格納する装置識別値72および登録媒体情報74を合わせて、装置側ライセンス情報70として参照する。装置側ライセンス情報70は、SDカード40が保持する媒体側ライセンス情報80を照合する際に用いられ、照合情報を構成する。ライセンス照合部62は、SDカード40から媒体側ライセンス情報80を取得し、取得した媒体側ライセンス情報80と、上記装置側ライセンス情報70とを参照して、装着されているSDカード40のライセンス照合を行ない、照合結果を「許可」または「不許可」の値に設定する。ここで、ライセンス照合とは、複合機10におけるSDカード40の使用許可、つまりライセンスの有無を確認することをいう。
上記記録媒体アクセス制御部60は、ライセンス照合部62による照合結果に従って、SDカード40の実体データ86を格納するための記憶領域(以下、実体記憶領域として参照する)へのアクセスの可否を制御する。なお本実施形態で、SDカードの使用とは、実体記憶領域にアクセスし、データの書込みまたは読出しを行うことをいう。複合機10が備える図示しないファイルマネージャ、画像データやテキストデータの各種ビュアー、画像データを印刷するプリント・アプリケーション、メーラやファックス・アプリケーションや、SDカード40に格納されたファームウェアやプログラムを起動するプログラム起動プロセスといったソフトウェア手段は、記録媒体アクセス制御部60を介して、SDカード40に格納される実体データ86を読出して使用したり、または生成したデータを実体データ86として書込んだりすることができる。
ライセンス問合わせ部64は、SDカード40が装着されたことに応答して、ライセンス照合部62に対して、該SDカード40のライセンス照合を問合わせるとともに、NIC30およびネットワーク54を介して、他の複合機(以下、外部装置として参照する。)に対しても、該SDカード40のライセンス照合の問合わせを発行する。ライセンス問合わせ部64は、自機および外部装置での照合結果から、自機に装着されたSDカード40の使用を許可する装置を判断し、例えばオペレーション・パネル42に対して通知画面を出力表示させ、使用可能な装置に関する情報をオペレータに通知する。
さらにライセンス問合わせ部64は、外部装置からの、該外部装置に装着されたSDカードのライセンス照合の問合わせを受信して、ライセンス照合部62に対して照合を依頼し、ライセンス照合部62からの照合結果を、問合わせ元の外部装置に返信する。外部装置からの問合わせが有った場合には、複合機10は、照合対象となるSDカード40の媒体側ライセンス情報90を外部装置から受信し、HDD24などに一時的に格納する。ライセンス照合部62は、HDD24から照合対象の媒体側ライセンス情報90を取得し、取得した媒体側ライセンス情報90と、上記装置側ライセンス情報70とを参照して、受信した媒体側ライセンス情報90の照合を行ない、受信した媒体側ライセンス情報80の本複合機10での有効性を確認する。なお、ライセンス照合部62は、照合手段を構成し、またSDカード・スロット32とともに取得手段を構成する。ライセンス問合わせ部64は、問合わせ手段を構成し、さらにNIC30とともに受信手段および返信手段を構成する。
図1および図2に示した複合機10は、図示しないROMやHDD24、NV−RAM26やSDカード40などの記憶装置に格納された制御プログラムを読出して、CPU14の作業領域を提供するシステムメモリ16やローカルメモリ22などのメモリ領域に展開することにより、オペレーティング・システム(OS)の管理のもと、上記機能手段および各処理を実現している。なお、複合機10のOSとしては、例えば、UNIX(登録商標)を採用するが、WINDOWS(登録商標)やその他いかなるOSを採用することができる。
図3は、ネットワーク・システムの実施形態を示した概略図である。ネットワーク・システム100は、複数の複合機10がネットワーク54を介して接続されており、例えば、イーサネット(登録商標)やTCP/IPプロトコルによるローカル・エリア・ネットワーク(以下、LANとして参照)を実現している。各複合機10は、例えばSNMP(Simple Network Management
Protocol)プロトコルを使用して、所定のサブネットマスクやIPアドレス範囲のネットワーク54上の装置構成を自動探索し、他装置のMIB(Management
Information Base)を取得して、ネットワーク54上の通信可能な他の複合機の存在や、その機能および動作状態を把握し、情報として取得することができる。また複合機10は、例えば、XMLなどの構造化言語を利用したSOAPによるウェブサービスや、独自プロトコルにより、相互にライセンス情報の問合わせや応答を行なっている。図3に示したネットワーク・システム100において、例えば、複合機10aにSDカード40が装着された場合には、複合機10aが問合わせ元の装置として動作し、他の複合機10b〜eは、問合わせ先の装置として動作する。
以下、各複合機におけるSDカードの使用許可を判断するためのライセンス情報について、さらに説明を加える。図4は、本実施形態の複合機10が格納する装置側ライセンス情報70およびSDカードが格納する媒体側ライセンス情報80のデータ構造を示す。図4に示す複合機10a、10bは、それぞれ装置側ライセンス情報70a、70bを保持し、各装置側ライセンス情報70は、各複合機10を識別する装置識別値(図では装置IDとして参照。)72と、その複合機10が使用を許可するSDカードの媒体識別値がエントリされた登録媒体情報74とを含み構成される。SDカード40a〜40cは、それぞれ媒体側ライセンス情報80a〜80cを保持し、媒体側ライセンス情報80は、各SDカード40を識別する媒体識別値(図では媒体IDとして参照。)82と、SDカード40がその使用を許可された装置の装置識別値がエントリされた登録装置情報84とを含み構成される。
図4に示した実施形態では、例えば複合機10aには、複合機10aを識別する装置ID72a「MFP0001」と、複合機10aが使用を許可しているSDカードの媒体ID「SD0A」、「SD0B」および「SD0C」をエントリした登録媒体情報74aとが保持されている。また、例えばSDカード40aには、SDカード40aを識別する媒体ID82a「SD0A」と、SDカード40aがその使用を許可されている装置の装置ID「MFP0001」および「MFP0005」をエントリした登録装置情報84aとが保持されている。つまり、複合機10aは、SDカード40aの媒体IDを登録媒体情報74aにエントリし、SDカード40aは、複合機10aの装置IDを登録装置情報84aにエントリしており、複合機10aとSDカード40aとが互いの識別値を共有し、関連付けされていることを示している。なお、詳細な説明は省略するが、ネットワーク・システム100の管理者は、複合機10と、該複合機10において使用を許可しようとするSDカード40とを予め関連付けしておくことができる。SDカード40の使用は、この関連付けによって、所望の範囲に制限されることとなる。
本実施形態のライセンス照合部62は、装着されたSDカード40が保持する媒体ID82および登録装置情報84を読出して、媒体側ライセンス情報80を取得し、装置ID72を検索キーとして、登録装置情報84内から検索して、当該装置IDが検索された場合に肯定的な判定とする。また、媒体ID82を検索キーとして、登録媒体情報74内から検索して、当該媒体IDが検索された場合に肯定的な判定とする。なお本実施形態のライセンス照合では、複合機10とSDカード40とにおいて、装置IDおよび媒体IDまたはこれらのいずれか一方が共有されていることを確認して、複合機10における当該SDカード40のライセンスが有効であると判定することができるが、特にこれに限定されるものではない。要求されるセキュリティに応じて、他の実施形態では、装置IDおよび媒体IDの両方の識別値について、双方の共有を確認して複合機10における当該SDカード40のライセンスが有効であると判定することもできる。
以下、ライセンス照合処理について詳細を説明する。図5は、本実施形態の複合機において、ライセンス照合部62が実行するライセンス照合処理のフローチャートである。図5に示した処理は、ステップS100で、ライセンス照合部62がライセンス照合の問合わせを受領することによって開始される。なお、ライセンス照合の問合わせは、例えば、SDカード40が装着された時や、外部装置からの問合わせが有った時に、ライセンス問合わせ部64から発行される。ステップS101でライセンス照合部62は、外部装置からのライセンス照合の問合わせであるか否かを判定し、外部装置からの問合わせであった場合(YES)には、処理をステップS102へ分岐させ、受信した媒体側ライセンス情報90をHDD24から読出す。
一方、ステップS101で、外部装置からの問合わせでないと判定された場合(NO)、つまり自機に装着されるSDカード40のライセンス照合であると判定された場合には、処理をステップS103へ分岐させる。ステップS103では、自機に装着されたSDカード40から媒体側ライセンス情報80を読出す。ライセンス照合部62は、ステップS102またはステップS103の処理で、照合対象となる媒体側ライセンス情報を取得し、ステップS104では、HDD24に格納される装置側ライセンス情報70を読出す。
ステップS105では、読出した媒体側ライセンス情報80または媒体側ライセンス情報90と装置側ライセンス情報70とを照合して、装置IDおよび媒体IDの少なくとも一方が共有されていることを確認することで、装着されているSDカード40のライセンス照合を行う。ステップS105の判定で、少なくとも一方の識別値が共有されていることが確認され、ライセンスが有効であると判定された場合(YES)には、処理をステップS106へ分岐させ、照合結果を「許可」に設定し、問合わせに対する応答を行ない、ステップS107で処理を終了させる。一方、ステップS105の判定で、両方の識別値が共有されていることが確認できず、ライセンスが有効ではないと判定された場合(NO)には、処理をステップS108へ分岐させ、ステップS108で、照合結果を「不許可」に設定し、問合わせに対する応答を行い、ステップS107で処理を終了させる。
照合結果の応答を受取ったライセンス問合わせ部64は、自機のSDカード40に対するライセンス照合の問合わせであった場合には、その照合結果に従い、自機においてSDカード40の使用が許可されているか否かを判断する。一方、外部装置のSDカードに対するライセンス照合の問合わせであった場合には、問合わせ元の外部装置に対し、その照合結果を返信する。
以下、ネットワーク上の複合機の中から、問合わせ元の複合機に装着されたSDカードの使用許可を与えている複合機を検索するための、ライセンス照合の問合わせ処理について説明する。以下の説明では、図3に示した複数の複合機10の内、複合機10aをライセンス照合の問合わせを実行する問合わせ元の装置として、他の複合機10b〜eを問合わせ先の装置として参照し説明する。
図6は、複合機10aにおいて、ライセンス問合わせ部64が実行するライセンス照合の問合わせ処理を示すフローチャートである。図6に示した処理は、ステップS200で、例えば、複合機10aにおいてSDカード40の装着を検知したことやオペレータからの指示を受けたことに応答して開始される。
ステップS201でライセンス問合わせ部64は、ライセンス照合部62に対し、装着されたSDカード40の自機におけるライセンス照合の問合わせを行なう。問合わせに対する応答を受領して、ステップS202では、照合結果が「許可」に設定されているか否かを判定し、「許可」に設定されていた場合いた場合(YES)には、ステップS203へ処理を分岐させる。ステップS203では、現在の問合わせ対象のSDカード40の使用を許可している装置を登録するための使用許可装置テーブルに、本複合機10aに関する情報を追加し、ステップS204へ処理を進める。一方、ステップS202で、照合結果が「許可」ではないと判定された場合(NO)には、直接ステップS204へ処理を進める。
ステップS204では、ネットワーク54上の外部装置の存在を確認し、問合わせを行なうべき外部装置が存在するか否かを判定する。ステップS204で、未だ問合わせが行なわれていない外部装置があると判定された場合(YES)は、ステップS205へ処理を分岐させ、例えば複合機10bなどの外部装置に対して、ライセンス照合の問合わせを行なう。問合わせに対する照合結果の応答を受領して、ステップS206では、応答された照合結果が、「許可」に設定されているか否かを判定し、「許可」に設定されていた場合いた場合(YES)には、ステップS207へ処理を分岐させる。なお、問合わせに対する応答が無かった場合には、照合結果が「不許可」であったものと判断し、処理を進めてもよい。
ステップS207では、問合わせ先の外部装置に関する情報を使用許可装置テーブルに追加し、ステップS204へ処理をループさせ、ネットワーク54上のすべての外部装置、図3の例では複合機10b〜eに対する問合わせが完了するまで、ステップS205〜ステップS207までの処理を繰返させる。一方、ステップS206で、応答された照合結果が「許可」ではないと判定された場合(NO)には、ステップS207の処理をスキップし、ステップS204へ処理をループさせる。
一方、ステップS204で、問合わせをするべき外部装置が存在しないと判定された場合(NO)には、処理をステップS208へ分岐させ、オペレーション・パネル42などの出力手段に、問合わせ処理の結果の通知を出力表示させて、ステップS209で処理を終了させる。
ライセンス問合わせ部64は、ステップS201〜ステップS203の処理によって、自機のライセンス照合部62から受領した照合結果から、自機が対象SDカード40の使用を許可しているか否かを判断する。またライセンス問合わせ部64は、ステップS204〜ステップS207の処理によって、ネットワーク54上の外部装置から受領した照合結果から、ネットワーク54上の各外部装置が対象SDカード40の使用を許可しているか否かを判断する。これにより、ライセンス照合が一括して問合わせられ、対象SDカード40が使用可能な装置が検索される。オペレータは、ひとつの複合機10にSDカード40を装着させることによって、該SDカード40の使用を許可する装置を容易に探し出すことが可能となる。
以下、上述の問合わせ処理におけるステップS203およびS207の処理により作成される使用許可装置テーブルについて、説明する。図7は、使用許可装置テーブル200のデータ構造を一例として示す図である。図7に示した使用許可装置テーブル200は、機器名が入力されるフィールド200aと、その機器のIPアドレスが入力されるフィールド200bと、その機器が自機であるか否かのフラグ値が入力されるフィールド200cとを含み構成される。上記ステップS203およびS207の処理により、対象SDカード40の使用を許可している装置に関する情報が、行毎にエントリされてゆくこととなる。図7の例では、3つの外部装置が使用可能な装置としてエントリされ、最上段のエントリが自機に対応している旨が示されている。
以下、複合機10のオペレーション・パネル42のタッチパネルなどに出力表示される通知画面について説明する。図8は、問合わせ結果の通知画面300の実施形態を示す。少なくとも1以上の対象SDカード40の使用許可を与える装置が検索された場合には、図8に示すような通知画面300がタッチパネルなどに出力表示される。図8に示した通知画面300は、使用可能な装置が検索された旨およびその装置数が表示されるメッセージ領域302と、図7に示す使用許可装置テーブル200に対応する内容が表示される一覧領域304と、オペレータからの確認指示を待受ける確認ボタン306とを含み構成される。オペレータは、図8に示すような通知画面を確認し、使用許可を与えている複合機に関する情報を得ることができる。
図9は、問合わせ結果の通知画面の他の実施形態を示す。図9に示す通知画面310,320は、対象SDカード40の使用許可を与える装置が、ネットワーク54上から検索されなかった際に出力表示させることができる。図9(A)は、使用許可を与える装置が検索されなかった場合に通知する通知画面310を示す。図9(A)に示した通知画面310は、使用を許可している装置が検索されなかった旨のメッセージ領域312と、オペレータからの詳細情報の表示指示を待受ける詳細ボタン314と、オペレータからの確認指示を待受ける確認ボタン306とを含み構成される。
図6に示したライセンス照合の問合わせ処理は、照合結果が「許可」である装置に関する情報がエントリされる構成として説明したが、他の実施形態では、照合結果が「不許可」である装置に関する情報についてもエントリする構成としてもよい。図9(B)は、通知画面310の詳細ボタン314がタッチされた場合に出力表示される詳細情報を通知する通知画面320を示す。図9(B)に示した通知画面320は、ネットワーク54上の装置の一覧が表示される装置一覧領域322と、装置一覧領域322に示す各装置での不許可とされた理由が表示される理由一覧領域324と、オペレータからの通知画面310へ表示画面を戻す指示を待受ける、戻るボタン326とを含み構成される。オペレータは、図9に示すような通知画面により、現在使用を許可している装置が検出されなかった場合であっても、各装置において不許可とされた理由を把握することが可能となり、もってユーザ利便性が向上する。図9に示した例のように、「ライセンス不一致」の理由以外にも、複合機10が取得した外部装置の動作状態に関する情報から、「機器故障中」といった他の理由についても表示させることができる。
なお、上述の実施形態では、オペレーション・パネル42に表示出力させて通知を行なう構成として説明したが、オペレータに通知をするための出力手段は、特に限定されるものではない。例えば、他の実施形態では、複合機が備えるエンジン部46により、通知内容を印刷出力させて通知を行なう構成とすることもできる。その他、通知内容の音声出力など、如何なるユーザ出力インタフェースを採用することができる。また、通知内容は、上述の機器名およびIPアドレス以外にも、ネットワーク上の複合機10から取得したり、複合機の管理者が予め設定されたりする他の補足情報を提供するよう構成することができる。例えば、部署などの所在地に関する情報を提供することによって、オペレータは、使用許可する複合機の所在地をより容易に特定することができるようになる。
以下、図10〜図12を参照して、ネットワーク・システムの第2の実施形態について説明する。
図10は、ネットワーク・システムの第2の実施形態を示した概略図である。ネットワーク・システム110は、複数の複合機10a〜dと、データベース120aを備えるライセンス管理サーバ120とが、ネットワーク54を介して接続されており、LANを実現している。図3に示した実施形態と同様に、各複合機10およびライセンス管理サーバ120は、所定の通信プロトコルに従って相互に通信を行なっている。ライセンス管理サーバ120は、各複合機10でのSDカードの使用許可を管理しており、ライセンス照合の問合わせを受けて、問合わせ元の複合機10に対して、問合わせのSDカード40の使用を許可する複合機に関する情報を提供する。なお、ライセンス管理サーバ120は、図示しないCPU、RAM、ROM、HDD、他の入出力装置を含み構成され、適切なオペレーティング・システム(OS)の管理のもと、上記機能手段および各処理を実現している。
図11は、複合機10およびライセンス管理サーバ120の機能構成を示すブロック図である。なお図11では、図2と同様の機能手段を同一名称および同一符号により参照する。図2と同様に、第2の実施形態の複合機10は、記録媒体アクセス制御部60と、ライセンス照合部62と、ライセンス問合わせ部64とを含み構成される。SDカード40は、SDカード40の媒体識別値82と登録装置情報84とを含む媒体側ライセンス情報80を格納し、複合機10が使用する実体データ86についても格納することができる。
記録媒体アクセス制御部60は、SDカード40へのアクセスを制御する。また記録媒体アクセス制御部60は、SDカード40の装着または取外しに応じたスロット32からの割込みを受けて、SDカード40の着脱を検知する構成とすることができる。複合機10が備えるNV−RAM26には、装置識別値72と登録媒体情報74とを含む装置側ライセンス情報70が格納される。ライセンス照合部62は、SDカード40から取得する媒体側ライセンス情報80と、上記装置側ライセンス情報70とを参照して、装着されているSDカード40のライセンス照合を行なう。上記記録媒体アクセス制御部60は、ライセンス照合部62による照合結果に従って、SDカード40の実体データ86を格納するための実体記憶領域へのアクセスの可否を制御する。
ライセンス問合わせ部64は、SDカード40が装着されたことに応答して、ライセンス照合部62に対して、該SDカード40のライセンス照合を問合わせるとともに、NIC30およびネットワーク54を介して、ライセンス管理サーバ120に対して該SDカード40のライセンス照合の問合わせを行なう。ライセンス問合わせ部64は、自機およびライセンス管理サーバ120での照合結果から、自機に装着されたSDカード40の使用を許可する装置を判断し、使用可能な装置に関する情報を通知する。
ライセンス管理サーバ120は、ライセンス問合わせ応答部66と、ライセンス照合部68と、HDD120bとを含み構成される。ライセンス問合わせ応答部66は、複合機10からのライセンス照合の問合わせを受信し、受信した媒体側ライセンス情報98をHDD120bに一時的に格納する。またライセンス管理サーバ120のデータベース120aには、ネットワーク54上の各複合機10から登録される装置側ライセンス情報96がデータベース化されて保持され、ライセンス照合部68は、データベース120aに保持されている各複合機10の装置側ライセンス情報96と、受信した媒体側ライセンス情報98とを参照して、各複合機10における媒体側ライセンス情報98の有効性を確認し、ライセンス照合を行なう。なお、第2の実施形態の複合機10は、自機の装置側ライセンス情報70の更新があった場合などに、更新された装置側ライセンス情報70をライセンス管理サーバ120へ送信する。ラインセンス管理サーバ120は、受信した装置側ライセンス情報98を、送信元の複合機10と対応づけてデータベース120aに登録する。
ライセンス問合わせ応答部66は、ライセンス照合部68による照合結果を、問合わせ元の複合機10へ送信する。このライセンス管理サーバ120からの照合結果には、ライセンス管理サーバ120が管理する装置の中から、受信した媒体側ライセンス照合情報98の有効性が確認された装置に関する情報をエントリしたテーブルが含まれる。照合結果を受信した複合機10のライセンス問合わせ部64は、照合結果に含まれるテーブルに従って、オペレーション・パネル42などの通知手段に通知を行なわせる。なお、ライセンス照合部68は、サーバ装置の照合手段を構成する。ライセンス問合わせ応答部66は、NIC30とともに、サーバ装置の受信手段および返信手段を構成する。
図12は、第2の実施形態の複合機10aにおいて、ライセンス問合わせ部64が実行するライセンス照合の問合わせ処理示すフローチャートである。図12に示した処理は、ステップS300で、例えば、複合機10aにおいてSDカード40の装着を検知したことやオペレータからの指示を受けたことに応答して開始される。
ステップS301では、ライセンス照合部62に対し、装着されたSDカード40の自機におけるライセンス照合の問合わせを行なう。ステップS302では、問合わせに対する照合結果が「許可」に設定されているか否かを判定し、「許可」に設定されていた場合いた場合(YES)には、ステップS303へ処理を分岐させる。ステップS303では、本複合機10aに関する情報を使用許可装置テーブルに追加し、ステップS304へ処理を進める。一方、ステップS302で、照合結果が「許可」ではないと判定された場合(NO)には、直接ステップS304へ処理を進める。
ステップS304では、ネットワーク54上のライセンス管理サーバ120に対してライセンス照合の問合わせを行なう。ステップS305では、問合わせに対する照合結果の応答を受領する。ステップS306では、ライセンス管理サーバ120から返信された照合結果に含まれるテーブルの中に含まれる、対象SDカード40の使用を許可する各外部装置に関する情報を、使用許可装置テーブルに追加し、ステップS307では、オペレーション・パネル42などの通知手段に、問合わせ処理の結果の通知を行なわせて、ステップS308で処理を終了させる。
ライセンス問合わせ部64は、ステップS301〜ステップS303の処理により、自機のライセンス照合部62から受領した照合結果から、自機が対象SDカード40の使用を許可しているか否かを判断する。またライセンス問合わせ部64は、ステップS304〜ステップS306の処理により、ライセンス管理サーバ120から受領した照合結果から、各外部装置が対象SDカード40の使用を許可しているか否かを判断する。これにより、対象SDカード40が使用可能な装置が検索される。オペレータは、ひとつの複合機10にSDカード40を装着させることによって、該SDカード40の使用を許可する装置を容易に探し出すことが可能となる。
以上説明したように、上記実施形態によれば、着脱可能な記録媒体と、該記録媒体の使用を許可する情報処理装置との対応関係を容易に把握することを可能とし、もって利便性の低下を好適に低減しつつ、記録媒体の使用範囲を制限し記録媒体の不正利用を好適に防止することを可能とする情報処理装置、サーバ装置、プログラムおよび記録媒体を提供することができる。
上記実施形態の情報処理装置は、例え記録媒体と、その使用許可を与えている情報処理装置との対応関係が不明な場合であっても、上述のように、記録媒体が装着される情報処理装置において、ネットワーク上にある他の情報処理装置の中から、その使用許可を与えている装置が検索され、その装置に関する情報が出力されて、オペレータなどに通知されることとなる。オペレータは、通知された情報から、当該記録媒体と、その使用を許可する装置との対応関係を容易に把握することができる。これにより、着脱可能な記録媒体の使用範囲を制限することに起因する利便性の低下を、好適に低減することが可能となる。
なお、上述の実施形態では装置識別値としては、ベンダにより情報処理装置に付与されたシリアル番号や製造番号や識別番号などを採用することができるが、特に限定されるものではなく、家庭内や社内など想定した利用範囲内において装置を一意に識別できる限り、如何なるものを採用することができる。同様に、媒体識別値としても、ベンダにより記録媒体に付されたシリアル番号や情報処理装置によって付与されたものを使用することができ、また、特定の利用範囲内において装置を一意に識別できる限り、如何なるものを採用することができる。
また情報処理装置としては、上述した実施形態の複合機能を有した複合機に限られるものではなく、特定の用途に応じて、パーソナル・コンピュータ、複写機やプリンタや印刷機などの画像形成装置、携帯電話やPDAや携帯型電子遊技装置などの携帯情報端末、スキャナなどの画像読取装置、デジタルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置、テレビジョンやHDDレコーダやオーディオセットなどの音声映像入出力装置、カーナビゲーションなどの車載電子装置またはデジタル家電機器など、着脱可能な記録媒体との情報のやり取りが可能な機器であれば、本発明の情報処理装置の一例として構成することができる。
着脱可能な記録媒体としては、特に限定されるものではなく、上述のSDカードの他、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリカード、スマートメディア(登録商標)、メモリースティック(登録商標)、xDピクチャーカード(登録商標)などのメモリ系の記録媒体、その他如何なる着脱可能な記録媒体を、単独あるいは組合わせて採用することもできる。
また上記機能は、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)、などのレガシープログラミング言語やオブジェクト指向プログラミング言語などで記述されたコンピュータ実行可能なプログラムにより実現でき、ROM、EEPROM、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM、CD−RW、DVD、SDカード、MOなど装置可読な記録媒体に格納して頒布することができる。
これまで本発明の実施形態について説明してきたが、本発明の実施形態は上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
複合機のハードウェア構成の実施形態を示す図。 本実施形態の複合機の機能構成を示すブロック図。 ネットワーク・システムの実施形態を示した概略図。 本実施形態の複合機が格納する装置側ライセンス情報およびSDカードが格納する媒体側ライセンス情報のデータ構造を示す図。 本実施形態の複合機が実行するライセンス照合処理のフローチャート。 本実施形態の複合機が実行するライセンス照合の問合わせ処理のフローチャート。 使用許可装置テーブルのデータ構造を一例として示す図。 問合わせ結果の通知画面の実施形態を示す図。 問合わせ結果の通知画面の他の実施形態を示す図。 ネットワーク・システムの第2の実施形態を示した概略図。 第2の実施形態の複合機およびライセンス管理サーバの機能構成を示すブロック図。 第2の実施形態の複合機が実行するライセンス照合の問合わせ処理のフローチャート。
符号の説明
10…複合機、12…コントローラ、14…CPU、16…システムメモリ、18…NB、20…ASIC、22…ローカルメモリ、24…HDD、26…NV−RAM、28…SB、30…NIC、32…スロット、34…USBインタフェース、36…IEEE1394インタフェース、38…セントロニクス・インタフェース、40…SDカード、42…オペレーション・パネル、44…FCU、46…エンジン部、48…AGP、50,52…PCIバス、54…ネットワーク、60…記録媒体アクセス制御部、62…ライセンス照合部、64…ライセンス問合わせ部、66…ライセンス問合わせ応答部66、68…ライセンス照合部、70,90,96…装置側ライセンス情報、72、92…装置識別値、74,94…登録媒体情報、80,98…媒体側ライセンス情報、82…媒体識別値、84…登録装置情報、86…実体データ、100,110…ネットワーク・システム、120…ライセンス管理サーバ、200…使用許可装置テーブル、300,310,320…通知画面、302,312…メッセージ領域、314…詳細ボタン、306,316…確認ボタン、320…通知画面、304,322,324…一覧領域、326…戻るボタン

Claims (14)

  1. 1以上の外部の情報処理装置にネットワークを介して接続され、着脱可能な記録媒体を用いる情報処理装置であって、当該情報処理装置は、
    前記記録媒体から、該記録媒体が装着された情報処理装置での使用許可を示す使用許可証を取得する取得手段と、
    前記ネットワークを介して前記1以上の外部の情報処理装置に対し問合わせを発行して、前記使用許可証に対する、問合わせ先の外部の情報処理装置に前記記録媒体が装着されたときに該記録媒体の使用許可されるか否かを示す照合結果を得る問合わせ手段と、
    当該情報処理装置で使用が許可されなくとも、前記記録媒体の使用許可される外部の情報処理装置に関する情報の通知を出力する出力手段と
    を含む情報処理装置。
  2. 1以上の情報処理装置が使用許可を与える記録媒体を管理するサーバ装置にネットワークを介して接続され、着脱可能な記録媒体を用いる情報処理装置であって、当該情報処理装置は、
    前記記録媒体から、該記録媒体が装着された情報処理装置での使用許可を示す使用許可証を取得する取得手段と、
    前記サーバ装置に対し、前記ネットワークを介して問合わせを発行して、前記使用許可証に対する、外部の情報処理装置各々に前記記録媒体が装着されたときに前記記録媒体の使用許可されるか否かを示す照合結果を得る問合わせ手段と、
    当該情報処理装置で使用が許可されなくとも、前記記録媒体の使用許可される外部の情報処理装置に関する情報の通知を出力する出力手段と
    を含む情報処理装置。
  3. 前記問合わせ手段は、前記問合わせ先の装置に、取得された前記使用許可証を送信して該使用許可証の照合を依頼し、前記問合わせ先の装置から前記照合結果を受信する、請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置は、さらに、当該情報処理装置が使用許可を与える記録媒体の使用許可証を照合するための照合情報を記憶する記憶手段と、
    前記使用許可証と、記憶されている前記照合情報とを照合して、当該情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可するか否かを示す照合結果を設定する照合手段とを含み、
    前記出力手段は、当該情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可する場合には、当該情報処理装置の情報の通知についても出力する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 前記問合わせ手段は、当該情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可しない場合であって、外部の情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可するときに、使用を許可する該外部の情報処理装置の情報をテーブルに追加し、前記出力手段に対して前記テーブルの内容を出力させる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記問合わせ手段は、通信可能なすべての外部の情報処理装置について照合結果が得られた後、前記出力手段に対して出力を行なわせる、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記問合わせ手段は、前記記録媒体の使用を許可する情報処理装置を検出しなかった場合に、前記出力手段に対し、使用許可する装置が検出できなかった旨の通知、および前記使用許可する装置が検出できなかった理由の通知の出力を行なわせる、請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 前記情報処理装置は、ネットワーク上の外部の情報処理装置から、該外部の情報処理装置に装着される記録媒体の使用許可証の照合の問合わせを受信する受信手段と、
    受信した前記使用許可証に対する照合結果を、問合わせ元情報処理装置に対して返信する返信手段とを含む、請求項4に記載の情報処理装置。
  9. 請求項1に記載の情報処理装置を外部の情報処理装置としてネットワークを介して接続される情報処理装置であって、前記情報処理装置は、
    前記外部の情報処理装置から、該外部の情報処理装置に装着される記録媒体の使用許可証の照合の問合わせを受信する受信手段と、
    当該情報処理装置が使用を許可している記録媒体の照合に用いる照合情報を記憶する記憶手段と、
    受信した前記使用許可証と、記憶されている前記照合情報とを照合し、当該情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可するか否かを示す照合結果を設定する照合手段と、
    受信した前記使用許可証に対する照合結果を、前記問合わせ元の前記外部の情報処理装置に対して返信する返信手段と
    を含む情報処理装置。
  10. 請求項2に記載の情報処理装置を少なくとも含む複数の情報処理装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、前記サーバ装置は、
    情報処理装置毎に、該情報処理装置がそれぞれ使用許可を与える記録媒体の使用許可証を照合するための照合情報を登録する登録手段と、
    問合わせ元の情報処理装置から、該情報処理装置に装着される記録媒体の使用許可証の照合の問合わせを受信する受信手段と、
    受信した前記使用許可証と、前記登録手段に登録される前記照合情報とを照合して、登録された各情報処理装置が前記記録媒体の使用を許可するか否かを示す照合結果を設定する照合手段と、
    受信した前記使用許可証に対する照合結果を、前記問合わせ元の情報処理装置に対して返信する返信手段と
    を含むサーバ装置。
  11. 情報処理装置を請求項1〜9のいずれか1項に記載の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラム。
  12. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の各手段として情報処理装置を機能させるための装置実行可能なプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。
  13. サーバ装置を請求項10に記載の各手段として機能させるための装置実行可能なプログラム。
  14. 請求項10に記載の各手段としてサーバ装置を機能させるための装置実行可能なプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。
JP2007181697A 2007-07-11 2007-07-11 情報処理装置、プログラムおよび記録媒体 Expired - Fee Related JP4864825B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181697A JP4864825B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 情報処理装置、プログラムおよび記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007181697A JP4864825B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 情報処理装置、プログラムおよび記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009021735A JP2009021735A (ja) 2009-01-29
JP4864825B2 true JP4864825B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=40360988

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007181697A Expired - Fee Related JP4864825B2 (ja) 2007-07-11 2007-07-11 情報処理装置、プログラムおよび記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4864825B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5592165B2 (ja) * 2010-06-01 2014-09-17 シャープ株式会社 画像処理装置
JP7167661B2 (ja) * 2018-11-28 2022-11-09 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、および画像形成システム
WO2021251177A1 (ja) * 2020-06-08 2021-12-16 ブラザー工業株式会社 画像形成装置、画像形成システム、及びプログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4700322B2 (ja) * 2004-07-30 2011-06-15 株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 簡易媒体使用管理システム、簡易媒体使用管理方法、簡易媒体使用管理プログラムおよび簡易媒体使用プログラム
JP2006168261A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Canon Inc 画像形成装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009021735A (ja) 2009-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5173563B2 (ja) ライセンス管理装置及び方法
JP5206263B2 (ja) 情報処理装置、ライセンス判定方法、及びプログラム
US9313354B2 (en) Output system for secure image processing, image processing apparatus, and output method thereof
US9110610B2 (en) Output system, output method, and output apparatus
JP4957732B2 (ja) アクセス制限ファイル、制限ファイル生成装置、ファイル生成装置の制御方法、ファイル生成プログラム
US7812984B2 (en) Remote stored print job retrieval
JP5382748B2 (ja) デバイス制御装置、周辺装置、デバイス制御方法及び周辺装置の制御方法
JP5382749B2 (ja) デバイス制御装置及びデバイス制御方法
JP2009086976A (ja) デバイス制御装置、デバイスの制御方法及びプログラム
JP2008226121A (ja) 情報処理装置、プログラムおよび記録媒体
US9081528B2 (en) Information processing system, method of processing information, program, and recording medium
US9218146B2 (en) Information processing system, method of processing information, program, and recording medium
US20150026340A1 (en) Information processing system, apparatus, and method
JP5503950B2 (ja) 画像処理装置
JP4864825B2 (ja) 情報処理装置、プログラムおよび記録媒体
JP2009069873A (ja) ネットワーク機器システム、ネットワーク機器、プログラム、情報処理方法
JP5857422B2 (ja) 情報処理装置、情報管理システム、情報管理方法、及びプログラム
JP2015056167A (ja) 処理管理システム、処理管理装置、プログラム、情報処理システム及び処理管理方法
JP2006041688A (ja) 画像処理装置、画像処理装置の機能管理方法、機能管理プログラム、及び媒体
JP3770258B2 (ja) 複合機、ネットワークシステム、制御方法、および制御プログラム
JP2006256041A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP5458535B2 (ja) 機器、ライセンス管理方法、プログラム、及びライセンス管理システム
JP2010271851A (ja) デバイス共有装置、デバイス共有方法およびデバイス共有システム
JP2007208408A (ja) 画像形成装置及びファイル送信システム
JP2020082576A (ja) 画像形成装置、および画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100222

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110809

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111109

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4864825

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees