JP4862659B2 - エレクトロウェッティングデバイスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、エレクトロウェッティング効果(電気毛管現象)を利用したエレクトロウェッティングデバイスの製造方法に関し、更に詳しくは、エレクトロウェッティングデバイスを構成する液体の密閉容器内への充填方法に関する。
近年、エレクトロウェッティング効果を利用したエレクトロウェッティングデバイスの開発が進められている。エレクトロウェッティング効果は、導電性を有する液体と電極との間に電圧を印加したときに電極表面と液体との固液界面のエネルギーが変化し、液体表面の形状が変化する現象をいう。
図8A,Bは、エレクトロウェッティング効果を説明する原理図である。図8Aに示すように、電極1の表面には絶縁膜2が形成されており、この絶縁膜2の上に電解液の液滴3が置かれている。絶縁膜2の表面は撥水処理が施されており、図8Aに示す無電圧状態では絶縁膜2の表面と液滴3との間の相互作用エネルギーは低く接触角θ0は大きい。ここで、接触角θ0は絶縁膜2表面と液滴3の正接線の間の角度であり、液滴3の表面張力や絶縁膜2の表面エネルギーなどの性質に依存する。
一方、図8Bに示すように、電極1と液滴3との間に所定電圧を印加すると、液滴3側の電解質イオンが絶縁膜2表面へ集中することによって電荷二重層の帯電量変化が生じ、液滴3の表面張力の変化が誘発される。この現象がエレクトロウェッティング効果であり、接触角θvは、電圧Vの関数として以下の(1)式で表される。
Figure 0004862659
以上のように、電極1と液滴3との間に印加する電圧Vの大きさによって、液滴3の表面形状(曲率)が変化する。従って、液滴3をレンズ素子として用いた場合に焦点位置を電気的に制御できる光学素子を実現できることになる。
さて、このような光学素子を用いた光学装置の開発が進められている。例えば下記特許文献1には、ストロボ装置向けのレンズアレイが提案されている。これは、基板表面の撥水膜上にアレイ状に配置された絶縁性液体の液滴と導電性液体を封入して可変焦点レンズを構成したものである。この構成では、絶縁性液体と導電性液体との間の界面形状で個々のレンズが形成され、エレクトロウェッティング効果を利用して個々のレンズ形状を電気的に制御し焦点距離を変化させている。
また、下記特許文献2には、エレクトロウェッティング効果を利用した表示装置の構成が開示されている。この表示装置は、着色液滴を収容したセルをアレイ状に配列し、セルを選択的に駆動することで所望のカラー画像を表示する。上記セルは、画像の表示部としてだけでなく、可変焦点レンズ等のレンズ素子として構成することも可能である。その構成例を図9A,Bに示す。図9は、当該レンズ素子をアレイ状に配列して構成したレンズアレイ50の概略構成を示しており、Aはレンズアレイ50を構成する共通基板54の平面図、Bはレンズアレイ50の要部断面図である。
このレンズアレイ50は、導電性の第1の液体51と絶縁性の第2の液体52との界面でレンズ面を形成する複数のレンズ素子53を備えている。第1,第2の液体51,52は互いに異なる屈折率を有しており、互いに混和することなく存在している。各レンズ素子53は、透明な共通基板54と透明な蓋体55との間に形成された密閉性の液室内に二次元的に配列されており、隣接するレンズ素子53の間は仕切壁56を介して仕切られている。共通基板54の下面には透明電極膜58が形成され、共通基板54上面の第2の液体52が接する領域には撥水処理が施されている。蓋体55の下面の第1の液体51が接する領域には対向電極として透明電極膜57が形成されている。
以上のような構成のレンズアレイ50は、一対の透明電極57,58間に印加する電圧を制御することによって、各レンズ素子53の第1,第2の液体51,52間の界面形状が変化する。これにより、レンズアレイ50を透過する光の焦点距離を可逆的に変化させることが可能となり、カメラのストロボ装置用の可変焦点レンズ等に好適に用いることができる。
特開2000−356708号公報 特開2004−252444号公報
ところで、上述したような構成のレンズアレイ50においては、個々のレンズ素子53の周囲が仕切壁56によって囲まれているため、レンズアレイ50を作製する場合は、液室の内部を第1の液体51で充填した後、仕切壁56で区画された複数の空間(セル)内に第2の液体52を個々に所定量注入する必要があった。
図10は、従来の2液注入方法を説明する概念図である。導電性液体71で満たされたタンク73の中に、上面に収容部75が凹設された基板74が設置されている。収容部75の表面は撥水処理が施されており、この収容部75に向けて絶縁性液体72が導電性液体71中においてシリンジ76によって注入される。絶縁性液体(液滴)72は導電性液体71と混和することなく滴下され、収容部75に付着した後、収容部75の表面に濡れ広がる。
しかしながら、図10に示したような2液注入方法においては、導電性液体71中にシリンジ76の先端を接触させた状態で液滴72を滴下するようにしているため、導電性液体71の汚染が避けられない。この汚染原因としては、シリンジ76に付着しているゴミ、シリンジの構成材料(金属)の溶出や腐食、液体間の微量混入などが考えられる。また、導電性液体71への基板74の出し入れの際、気泡やごみの混入も生じ易いという問題もある。
更に、上述した方法でレンズアレイを作製する場合においては、レンズ面を形成する素子数の増大により液滴注入の作業量が増加するほか、素子間において液滴供給量のバラツキが生じてレンズ素子の特性が不均一になる場合がある。
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、液体の汚染と異物の混入を防止でき、液体の注入作業性をも高めることができるエレクトロウェッティングデバイスの製造方法を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するに当たり、本発明のエレクトロウェッティングデバイスの製造方法は、液導入口と液排出口とを有する容器を作製する工程と、液導入口から第1の液体を導入して容器の内部を当該第1の液体で充填する工程と、液導入口から第2の液体を導入して第1,第2の液体間に所定の界面形状を形成する工程と、液導入口と液排出口を閉塞して容器の内部を密閉する工程とを有する。
本発明においては、液導入口から第1の液体を導入して容器の内部を当該第1の液体で充填した後、液導入口から第2の液体を導入して容器の内部に所定の界面形状を形成するようにしているので、先に導入した第1の液体を汚染することなく第2の液体を注入することが可能となる。また、容器内部への2液注入作業を効率良く行えるようになるので、作業性、生産性の向上を図ることができる。更に、容器内にごみや気泡等の異物が混入しても、液排出口から容易に排出することが可能となる。更に、シリンジなどを用いた液注入方法では液体充填できないような微小な寸法をもつ構造にも対応することができる。
なお、第1の液体を導電性液体、第2の液体を絶縁性液体とした場合、容器内部を撥水処理しておくことで、後に導入される第2の液体が容器内壁を濡れ広がることにより、第2の液体の分離や所定外の壁面への付着を回避することができる。
容器の内部を第1の液体で充填する工程では、例えば容器の内部を減圧するなどして、容器の内部と外部の間の圧力差を利用して行うのが効率的である。これにより、容器の内部に気泡を発生させることなく液体充填作業を速やかに行うことができるようになる。
容器内部への第2の液体の導入時、この第2の液体の導入量に応じた量の第1の液体が液排出口から排出される。そこで、第2の液体の導入の際、液導入口に導入される第2の液体の量と、液排出口から排出される第1の液体の量をモニタリングしながら行うことによって、容器内部における第1,第2の液体間の所定の界面形状を適正に形成することができる。
なお、容器の内部から外部へ向かう液の流れを許容しその逆の流れは禁止する逆止弁を液排出口に設置することで、第1,第2の液体の導入時に、上記逆止弁の開弁圧に応じた導入圧が得られるようになる。これにより、第1,第2の液体間の界面形状の調整や容器の内圧調整を容易に行えるようになる。
一方、本発明のエレクトロウェッティングデバイスの製造方法は、容器の内部に複数のセルが設けられた構造のものに対しても適用可能である。この場合、複数のセルは互いに液的に連通可能な構成とする。これにより、第1の液体又は第2の液体を液導入口から複数のセルへ共通に導入することが可能となるので、一度の工程で複数の素子を同時に作製でき、生産性に大きく貢献することができる。また、素子間における液の注入量のバラツキをなくすことができるので、セル間における素子特性の均一化を図ることができる。
本発明は、エレクトロウェッティング効果を利用した種々のデバイスの製造に広く適用可能である。具体的には、エレクトロウェッティング効果を利用したレンズ素子、表示素子などの光学素子のほか、液体の表面張力の変化を利用してワークを位置決め搬送するステージ装置等の各種アクチュエータが挙げられる。
以上述べたように、本発明のエレクトロウェッティングデバイスの製造方法によれば、先に導入した第1の液体を汚染することなく第2の液体を注入することが可能となる。また、容器内部への2液注入作業を効率良く行えるようになるので、作業性、生産性の向上を図ることができる。更に、容器内にごみや気泡等の異物が混入しても、液排出口から容易に排出することが可能となる。更に、シリンジなどを用いた液注入方法では液体充填できないような微小な寸法をもつ構造にも対応することができる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態によるエレクトロウェッティングデバイス10の概略構成を示す側断面図である。本実施形態のエレクトロウェッティングデバイス10は、密閉性の容器18の内部に形成された液室に、導電性の第1の液体11と絶縁性の第2の液体12が収容されてなり、これら第1の液体11と第2の液体12の界面13Aでレンズ面を形成するレンズ素子13を備えている。このエレクトロウェッティングデバイス10は、例えば照明光学系やカメラのストロボ装置などに用いられ、当該エレクトロウェッティングデバイス10を透過する光の焦点距離を任意に変化させる可変焦点液体レンズ素子として構成されている。
第1の液体11としては、導電性を有する透明な液体が用いられ、例えば、水、電解液(塩化カリウムや塩化ナトリウム、塩化リチウム等の電解質の水溶液)、分子量の小さなメチルアルコール、エチルアルコール等のアルコール類、常温溶融塩(イオン性液体)などの有極性液体を用いることができる。
第2の液体12としては、絶縁性を有する透明な液体が用いられ、例えば、デカン、ドデカン、ヘキサデカンもしくはウンデカン等の炭化水素系の材料、シリコーンオイル、フッ素系の材料などの無極性溶媒を用いることができる。本実施形態において、第2の液体12の表面張力は、第1の液体11の表面張力よりも小さいものが用いられている。
第1,第2の液体11,12は、互いに異なる屈折率を有するとともに、互いに混和することなく存在できる材料が選ばれる。具体的に、本実施形態では、第1の液体11として塩化リチウム水溶液(濃度3.66wt%、屈折率1.34)が用いられ、第2の液体12としてシリコーンオイル(GE東芝シリコーン社製TSF437、屈折率1.49)が用いられる。また、第1,第2の液体11,12は互いに同等の比重をもつことが好ましい。また、必要に応じて、第1,第2の液体11,12は着色されていてもよい。
次に、容器18は、透明基板14と、この透明基板14に接合された電極板16と、この電極板16の上面に密封部材20を介して接合された蓋体15で構成されている。
透明基板14は、光学的に透明な絶縁性基板であり、例えば、プラスチック材料の射出成形体、ガラス材料、各種セラミックス材料等で構成することができる。本実施形態では、透明基板14は、ガラス基板で構成されている。電極板16は、例えばシリコン基板からなり、中央部に液室形成用の開口部16aを有し、側周部に液導入口27Aと液排出口27Bを構成する溝が各々形成され、これらの溝形成面が透明基板14の上面に陽極接合されている。蓋体15は、光学的に透明な絶縁性基板であり、その液室側の表面にITO膜等の透明電極膜17が形成されている。なお、透明電極膜17の表面は、親水処理が施されている。
透明基板14及び電極板16の表面、開口部16aの周面、並びに液導入口27A及び液排出口27Bの内壁面には、撥水性の絶縁膜19が形成されている。この絶縁膜19は、電極板16及び透明基板14が互いに接合一体化された状態で、CVD法、ディッピング法、電着法等の適当な表面被覆法を用いて形成される。絶縁膜19の構成材料としては、例えば、ポリパラキシリレン、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)などの有機系材料のほか、酸化タンタルや酸化チタン等の金属酸化物を用いることができる。
液導入口27Aおよび液排出口27Bには、シール部材26A,26Bがそれぞれ取り付けられており、これにより容器18の内部が密閉されている。シール部材26A,26Bは、例えばゴム栓等で構成されるが、液導入口27Aおよび液排出口27Bに注入された接着材料であってもよい。
以上のように構成される本実施形態のエレクトロウェッティングデバイス10においては、電極板16と透明電極膜17との間に駆動電圧を印加する電圧供給源Vが設けられている。第1の液体11と第2の液体12の界面13Aの形状は、球面あるいは非球面であり、その曲率は電圧供給源Vから供給される駆動電圧の大きさに応じて変化する。そして、界面13Aは、第1の液体11と第2の液体12の屈折率差に応じたレンズパワーをもつレンズ面を構成する。従って、電極板16と透明電極膜17の間に印加する駆動電圧の大きさを調整することで、光軸Lに沿って入射する光の焦点距離を変化させることが可能となる。
具体的に、電圧無印加状態では、第2の液体12は、図1において実線で示すように、電極板16の開口部16aの周縁に濡れ広がっており、第1の液体11との界面13Aは透明基板14側に凸となる凹レンズ形状で釣り合っている。従って、第2の液体12の屈折率が第1の液体11の屈折率よりも大きい場合、当該形状の界面13Aを有するエレクトロウェッティングデバイス10は、透明基板14側に焦点を有し、透明基板14側から密閉容器18内に入射する光は蓋体15側に発散して出射される。
一方、電極板16と透明電極膜17との間に電圧を印加し始めると、エレクトロウェッティング効果に基づいた第1の液体11の電極板開口部16a内への移動が誘発される。即ち、電極板16の開口部16の周面に対する第1の液体11の濡れ性が高まり、開口部16aの周縁から開口部16aの内方へ第1の液体11が侵入し始める。その結果、界面13Aの曲率が徐々に小さくなる。駆動電圧が一定以上大きくなると、図1において二点鎖線で示すように、界面13Aは、蓋体15側に凸となる凸レンズ形状になる。従って、当該形状の界面13Aを有するエレクトロウェッティングデバイス10は、蓋体15側に焦点を有し、透明基板14側から密閉容器18内に入射する光は蓋体15側に収束されて出射される。これにより、本実施形態のエレクトロウェッティングデバイス10は、駆動電圧の大きさで焦点距離が調整可能な可変焦点レンズとして機能する。
次に、以上のように構成される本実施形態のエレクトロウェッティングデバイス10の製造方法について説明する。図2は、エレクトロウェッティングデバイス10の製造方法を説明する工程断面図である。
まず、図2Aに示すように、液導入口27Aと液排出口27Bを備えた容器18を準備する。容器18の内部には、これら液導入口27A及び液排出口27Bと連通する液室28が形成されている。
上述したように、これら液導入口27Aと液排出口27Bは、電極板16の透明基板14側の面に溝加工を施すことで形成される。なお、この電極板16の液導入口27A及び液排出口27Bの非形成領域は、透明基板14の上面に一体接合されている。また、電極板16と透明基板14の接合後、絶縁膜19の形成処理を施すことで、透明基板14及び電極板16の表面、開口部16aの周面、並びに液導入口27A及び液排出口27Bの内壁面には、撥水性の絶縁膜19が形成される。
次に、図2Bに示すように、容器18の液導入口27Aから液室28内に第1の液体11を導入する。
容器18内部への第1の液体11の導入は、例えばシリンジ等の先端が針状の液供給ノズルを用いて行われる。このとき、液排出口27Bを開放しておくことで、液室28内への第1の液体11の充填を効率よく行うことができる。また、あらかじめ容器18の内部を減圧させておき、容器18の内外の圧力差を利用して液体11を導入するようにすれば、液室28の液充填工程を速やかに、かつ気泡を生じさせることなく行うことができる。この場合、液供給ノズルを用いなくとも液充填を行うことができる。
続いて、図2Cに示すように、液導入口27Aから第2の液体12を導入して、液室28内において第1,第2の液体11,12間に所定の界面形状を形成する。
容器18内部への第2の液体12の導入は、例えばシリンジ等の先端が針状の液供給ノズルを用いて行われる。液室28を構成する透明基板14の表面および電極板16の周面には撥水性の絶縁膜19が形成されているので、第2の液体12は、容器18の内壁に容易に濡れ広がる。第2の液体12の導入工程は、第2の液体12が液排出口27Bに達し、第1の液体11との界面13Aが所定形状になるまで行われる。第2の液体12が液排出口27Bに達する以前においては、液排出口27Bから第1の液体11が排出される。第2の液体12が液排出口27Bに達すると、第1の液体11は排出されなくなる。
なお、2液を注入する順番は、始めが相対的に表面張力の大きな液体、次に表面張力の小さな液体とする。本実施形態では、第1の液体11の表面張力よりも第2の液体12の表面張力が小さいので、第1の液体11を注入した後、第2の液体12を注入する。一方、例えば第1の液体11として有機系の導電性液体が用いられる場合には、表面張力が絶縁性の第2の液体よりも小さくなることがある。この場合、最初に第2の液体を注入し、次に第1の液体を注入すればよい。
最後に、図2Dに示すように、液導入口27Aと液排出口27Bにシール部材26A,26Bを取り付けて、容器18の内部を密封する。これにより、第1,第2の液体11,12からなるレンズ素子13を備えた本実施形態のエレクトロウェッティングデバイス10の作製が完了する。
上述した本実施形態のエレクトロウェッティングデバイス10の製造方法においては、液導入口27Aから第1の液体11を導入して容器18の内部を当該第1の液体11で充填した後、液導入口27Aから第2の液体12を導入して液室28に第1,第2の液体11,12間に所定形状の界面13Aを形成するようにしているので、先に導入した第1の液体11を汚染することなく第2の液体12を注入することが可能となる。また、容器18内部への2液注入作業を効率よく行えるようになるので、作業性、生産性の向上を図ることができる。更に、本実施形態によれば、容器18内にゴミ等の異物が混入しても、液排出口27Bから当該異物を容易に排出することが可能となる。
レンズ素子13の界面13Aの初期形状は、第2の液体12の導入量あるいは導入圧で調整することができる。第2の液体12の導入量あるいは導入圧の調整は、液排出口27Bの流路抵抗や長さ、孔径などによって調整することができる。このとき、容器18の内圧を大気圧よりも大きな圧力状態に保つことで、外部環境(例えば高山での減圧、水中での加圧)などの影響を受けにくいデバイスを構成することができるようになる。
また、第2の液体12の導入時、この第2の液体12の導入量に応じた量の第1の液体11が液排出口27Bから排出される。そこで、第2の液体12の導入の際、液導入口27Aに導入される第2の液体12の量と、液排出口27Bから排出される第1の液体11の量をモニタリングしながら行うことによって、容器18の内部における第1,第2の液体11,12間の所定の界面形状を適正に形成することができる。
更に、本実施形態においては、第1,第2の液体11,12の導入前に、容器18の作製を完了させておくことができるので、デバイスとして高強度の筺体構造を得ることができる。そして、液体封止箇所が液導入口27Aと液排出口27Bだけであるので、信頼性の高い液体封止構造を得ることができる。
(第2の実施形態)
図3は本発明の第2の実施形態によるエレクトロウェッティングデバイスの製造方法を説明する工程断面図であり、Aは容器18の作製工程、Bは第1の液体11の導入工程、Cは第2の液体12の導入工程、Dは容器18の密封工程をそれぞれ示している。なお、図において上述の第1の実施形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施形態では、液室28を構成する容器18に対して、2つの液排出口27B1,27B2が設けられている。一方の液排出口27B1は、電極板16と蓋体15の間に形成され、図示の例では密封部材20の一部を除去して液排出口27B1を構成している。他方の液排出口27B2は、上述の第1の実施形態における液排出口27Bに相当し、電極板16と透明基板14の間に形成されている。
本実施形態では、液室28内への第1の液体11の充填工程(図3B)において、容器18の内部に導入された第1の液体11は、2つの液排出口27B1,27B2を介して容器18の外部に排出される。また、第2の液体12の導入工程(図3C)においては、主として、一方の液排出口27B1から第1の液体11が排出され、他方の液排出口27B2から第2の液体12が排出される。
本実施形態によれば、第1の液体11を排出する液排出口27B1と第2の液体12を排出する液排出口27B2を備えているので、第1の液体11及び第2の液体12の液量調整を容易に行うことが可能となる。例えば、後から導入される第2の液体12の容器18内部への濡れ広がり速度が遅い場合、第2の液体12が液排出口27B2へ到達後も当該第2の液体12の注入を続けることで、容器18内の第2の液体12の導入量が増えると同時に第1の液体11の導入量が減るため、所望の界面形状を容易に形成できるようになる。
最後に、液導入口27A、液排出口27B1,27B2をシール部材26A,26B1,26B2で閉塞することにより、容器18の内部が密封されて、本実施形態のエレクトロウェッティングデバイスが作製される。
(第3の実施形態)
図4は本発明の第3の実施形態によるエレクトロウェッティングデバイスの製造方法を説明する工程断面図であり、Aは容器18の作製工程、Bは第1の液体11の導入工程、Cは第2の液体12の導入工程、Dは容器18の密封工程をそれぞれ示している。なお、図において上述の第1,第2の実施形態と対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略するものとする。
本実施形態では、液導入口27Aに、容器18の外部から内部へ向かう液の流れを許容しその逆の流れは禁止する逆止弁29Aが設置されている。また、液排出口27B1,27B2に、容器18の内部から外部へ向かう液の流れを許容しその逆の流れは禁止する逆止弁29B1,29B2がそれぞれ設置されている。
本実施形態においては、各逆止弁29A,29B1,29B2の開弁圧に応じた第1,第2の液体11,12の導入圧を得ることができる。これにより、第1,第2の液体11,12間の界面形状の調整や容器18の内圧調整を容易に行えるようになる。また、液導入後における液導入口27A、液排出口27B1,27B2の閉塞処理が不要となるので、デバイス作製工程の簡素化と作業時間の短縮を図ることが可能となる。なお、必要に応じて、液導入後、逆止弁が不用意に開弁しないように接着剤を注入して弁位置を固定してもよい。
更に、本実施形態によれば、デバイスの機能チェックを行いながらの液導入が可能となる。具体的に、例えば、作製されるエレクトロウェッティングデバイスが可変焦点レンズの場合、焦点距離を測定しながらの液量調整が可能となる。
(第4の実施形態)
続いて、本発明の第4の実施形態について説明する。図5〜図7は本発明の第4の実施形態を示している。
本実施形態では、エレクトロウェティングデバイスとして、複数のレンズ素子13が二次元的に配列されたレンズアレイ30を例に挙げて説明する。ここで、図5Aは、レンズアレイ30の構成を示す要部断面図、図5Bは図5Aにおける[B]−[B]線方向断面図、図6及び図7は、レンズアレイ30の製造方法を説明する工程断面図である。
本実施形態のレンズアレイ30は、電極板として、面内に複数の開口32が形成されたシリコン基板からなる多孔電極板31が用いられている。この多孔電極板31の枠部31Fの所定位置には、液室内へ第1,第2の液体11,12を導入するための液導入口47Aと、液室内から第1,第2の液体11,12を排出するための液排出口47Bがそれぞれ形成されているとともに、これら液導入口47A及び液排出口47Bがシール部材46A,46Bによってそれぞれ封止された構成を有している。液導入口47A及び液排出口47Bの形成位置は特に限定されないが、本例では、多孔電極板31の中心に関して対称な位置にそれぞれ形成されている。
多孔電極板31は、透明基板14の上面に一体接合されている。また、多孔電極板31と透明基板14の接合後、絶縁膜34の形成処理を施すことで、透明基板14及び多孔電極板31の表面、開口部32の周面、並びに液導入口47A及び液排出口47Bの内壁面には、撥水性の絶縁膜34が形成される。
多孔電極板31の非開口部33と透明基板14との間には複数の支柱38が設けられている。これらの支柱38は、多孔電極板31と一体的に形成され、透明基板14と接合されることで、多孔電極板31と透明基板14との間のクリアランスを一定に保持して外部ストレスに対する耐久性の向上を図る機能を有している。
多孔電極板31の複数の開口部32は、レンズ素子を個々に収容するセルを構成している。そして、隣接する開口部32の間は、液室内における多孔電極板31と透明基板14の間に形成された隙間(通路)と、多孔電極板14と蓋体15の間に形成された隙間(通路)を介して、互いに液的に連通している。
以上のように構成される本実施形態のレンズアレイ30の製造方法について図6及び図7を参照して説明する。
まず、図6Aに示すように、多孔電極板31を構成するシリコン基板61の一方の面に、フォトリソグラフィ技術を用いて所定形状にパターニングされたレジスト層62を形成する。そして、図6Bに示すように、レジスト層62をマスクとしてシリコン基板61の一方の面を所定量エッチングする。これにより、シリコン基板61の一方の面に所定深さの凹部63が形成されるとともに、支柱38、液導入口47A及び液排出口47Bが形成される。なお、凹部63は、多孔電極板31と透明基板14との間に形成される液連通用の通路を構成する。
次に、レジスト層62を除去し、図6Cに示すように、シリコン基板61の他方の面に、フォトリソグラフィ技術を用いて所定形状にパターニングされたレジスト層64を形成する。そして、図6Dに示すように、レジスト層64をマスクとしてシリコン基板61の他方の面をエッチングし、シリコン基板61を貫通する複数の開口部32を形成する。以上のようにして、透明基板14と蓋体15との間に配置される多孔電極板31が作製される。
続いて、レジスト層64を除去し、図6Eに示すように、多孔電極板31の枠部の上記一方の面及び支柱38の先端と透明基板14の上面とを陽極接合して一体化する。その後、図7Fに示すように、多孔電極板31及び透明基板14の各々の表面に絶縁膜34を形成する。これにより、多孔電極板31の支柱38を含む非開口部33が絶縁膜34で被覆される。
次に、図7Gに示すように、多孔電極板31の枠部上面に密封部材20を介して蓋体15を配置することで液室を形成する。次に、図7Hに示すように、液導入口47Aから第1の液体11を導入し、多孔電極板31と透明基板14および蓋体15との間に形成された液連通用の通路を介して液室内に第1の液体11を充填する。なお、図7H以降においては、液導入口47A及び液排出口47Bを断面で示す。
次に、図7Iに示すように、液排出口47Bを開放した状態のまま、液導入口47Aから第2の液体12を導入する。第2の液体12は、多孔電極板31と透明基板14との間の液連通用の通路を介して各セルに行き渡り、撥水性の絶縁膜34によって多孔電極板31の開口部32周縁に濡れ広がる。最後に、図7Jに示すように、液導入口47Aと液排出口47Bをシール部材46A,46Bを用いてそれぞれ封止する。
以上のようにして、液室内の個々のセルに、第1,第2の液体11,12からなるレンズ素子13が形成されたレンズアレイ30が作製される。本実施形態によれば、隣接する複数のレンズ素子13間が液的に連通された構成であるので、レンズ素子13間の液量のバラツキを抑えることができる。また、素子単位で液量を高精度に調整する必要をなくすことができる。以上により、レンズアレイ30を構成する各レンズ素子13のレンズ特性を均一化でき、レンズアレイ30の組立ても容易となる。
本実施形態によれば、液室の側方から第1,第2の液体11,12を順に導入することでレンズアレイ30を作製するようにしているので、第2の液体12を液量調整して個々に滴下注入する作業が不要となり、個々のレンズ素子間の液量のバラツキをなくして、レンズアレイ30の組立て性、レンズ特性の向上を図ることができる。更に、シリンジやディスペンサノズル等を用いる方法では液体充填できないような微小なレンズ径(例えば数μm〜数十μm)をもつ構造にも容易に対応することができるようになる。
以上、本発明の各実施形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることはなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
例えば以上の各実施形態では、容器18の側壁に液導入口及び液排出口をそれぞれ形成したが、これに代えて、例えば容器18の底部(透明基板14側)に液導入口及び液排出口をそれぞれ配置しても構わない。この方法は、個々のセル間が液的に連通していないレンズアレイ等のデバイスにも同様に適用可能である。この場合、液導入口及び液排出口は、個々のセル毎に形成されることになる。
また、以上の各実施形態では、エレクトロウェッティングデバイスとして可変焦点液体レンズを例に挙げて説明したが、これに限られず、表示素子などの他の光学素子、あるいは、液体の表面張力の変化を利用してワークを位置決め搬送する各種アクチュエータを構成するエレクトロウェッティングデバイスの製造にも、本発明は適用可能である。
本発明の第1の実施形態において説明するエレクトロウェッティングデバイスの構成を示す概略側断面図である。 図1に示したエレクトロウェッティングデバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 本発明の第2の実施形態によるエレクトロウェッティングデバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 本発明の第3の実施形態によるエレクトロウェッティングデバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 本発明の第4の実施形態において説明するエレクトロウェッティングデバイスの構成を示す要部断面図であり、Aは側断面図、BはAにおける[B]−[B]線方向断面図である。 図5に示したエレクトロウェッティングデバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 図5に示したエレクトロウェッティングデバイスの製造方法を説明する工程断面図である。 エレクトロウェッティング効果(電気毛管現象)を説明する原理図である。 従来のレンズアレイの概略構成図であり、Aは共通基板の平面図、Bはレンズアレイの要部断面図である。 従来の2液注入方法を説明する概念図である。
符号の説明
10…エレクトロウェッティングデバイス、11…第1の液体、12…第2の液体、13…レンズ素子、13A…界面、14…透明基板、15…蓋体、16…電極板、17…透明電極膜、18…容器、19…絶縁膜、20…密封部材、27A,47A…液導入口、27B,27B1,27B2,47B…液排出口、28…液室、29A,29B1,29B2…逆止弁、30…レンズアレイ、31…多孔電極板、32…開口部、33…非開口部、34…絶縁膜

Claims (4)

  1. 撥水性絶縁膜によって被覆された底面及び側面と前記撥水性絶縁膜によって被覆されていない天井面とを有する液室が形成された容器であって、前記側面の前記底面側に液導入口及び第1の液排出口が形成された容器を作製し、
    前記液導入口から、有極性液体である第1の液体を前記液室に導入し、
    前記第1の液体を導入した後、前記液導入口から無極性液体である第2の液体を前記液室に導入し、
    前記液導入口と前記第1の液排出口を閉塞して前記液室を密閉する
    エレクトロウェッティングデバイスの製造方法
  2. 請求項1に記載のエレクトロウェッティングデバイスの製造方法であって、
    前記容器は、前記側面の前記天井面側に第2の液排出口が形成されている
    エレクトロウェッティングデバイスの製造方法。
  3. 請求項2に記載のエレクトロウェッティングデバイスの製造方法であって、
    前記容器は、前記第1の液排出口及び前記第2の液排出口に、前記容器の内部から外部へ向かう液の流れを許容しその逆の流れは禁止する逆止弁が設置されている
    エレクトロウェッティングデバイスの製造方法。
  4. 請求項1に記載のエレクトロウェッティングデバイスの製造方法であって、
    前記容器は、複数の前記液室を有し、前記複数の液室は、前記底面側で互いに連通している
    エレクトロウェッティングデバイスの製造方法。
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