JP4862368B2 - ズーム顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、標本の垂直観察や画像取得に用いられるズーム顕微鏡に関する。
ズーム顕微鏡としては、無限遠補正型の対物レンズにズーム結像レンズを組み合わせた構成が知られている(例えば特許文献1参照)。この構成では、ズーム結像レンズの中の変倍用のレンズ群を光軸方向に沿って移動させることにより、標本の像の観察倍率を任意に変更できる。
また、無限遠補正型のズーム対物レンズを通常の顕微鏡のレボルバに取り付け、ズーム対物レンズと顕微鏡の結像レンズとの組み合わせにより、ズーム顕微鏡を構築することも提案されている(例えば特許文献2参照)。このような構成では、ズーム対物レンズの中の変倍用のレンズ群を光軸方向に沿って移動させることにより、標本の像の観察倍率を任意に変更できる。
特開平6−18784号公報 特開2004−133341号公報
しかしながら、上記のズーム顕微鏡は何れも想定している変倍域が狭く、例えば低倍域(0.5倍〜2倍程度)における変倍を想定していない。そこで、変倍域を拡大する(例えば低倍側に拡大する)ことが望まれるが、前者の構成では、対物レンズの瞳がズーム結像レンズの中にあり、変倍によりズーム結像レンズの瞳位置が動くため、対物レンズの入射瞳位置を変倍域全域にわたり、無限遠方に配置することが困難であった。一方、後者の構成では、ズーム対物レンズのうち対物レンズ部とズーム部(変倍用のレンズ群を含む)との間に瞳があるため、変倍域の異なる複数のズーム対物レンズを用意することができ、これらをレボルバに付け替えることによって変倍域を拡大できる。しかし、各々のズーム対物レンズごとにズーム部を設けなければならず、装置が大掛かりになってしまう。
本発明の目的は、簡素な構成で変倍域を拡大することができるズーム顕微鏡を提供することにある。
請求項1に記載のズーム顕微鏡は、標本側から順に、交換可能な無限遠補正型の対物レンズと、開口絞りと、アフォーカルズーム系と、結像光学系とが配置され、前記開口絞りは、前記対物レンズの後側焦点面またはその近傍に配置され、低倍端状態における前記結像光学系と組み合わせた前記アフォーカルズーム系の焦点距離をfL、最大像高をYmaxとして、次の条件式0.05<Ymax/fL<0.16を満足する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のズーム顕微鏡において、前記アフォーカルズーム系は標本側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、弱い正の屈折力を有する第4レンズ群とで構成され、前記第2レンズ群及び前記第3レンズ群を光軸方向に移動させる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のズーム顕微鏡において、前記アフォーカルズーム系は、低倍端状態における前記第2レンズ群の倍率をβ2Lとして以下の条件式−0.1<β2L<−0.3を満足する。
請求項4に記載の発明は、請求項2または請求項3に記載のズーム顕微鏡において、前記アフォーカルズーム系は、低倍端状態における前記第3レンズ群の倍率をβ3Lとして以下の条件式−0.01<1/β3L<0.04を満足する。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか1項に記載のズーム顕微鏡において、前記アフォーカルズーム系は、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群を有し、前記開口絞りは、前記変倍用のレンズ群の移動に応じて絞り径が可変であるものである。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項5の何れか1項に記載のズーム顕微鏡において、前記アフォーカルズーム系と前記結像光学系との間に、光源像を前記開口絞りまたはその近傍に形成する同軸落射照明手段が配置されるものである。
請求項に記載の発明は、請求項1から請求項の何れか1項に記載のズーム顕微鏡において、前記対物レンズを交換可能に保持する保持部材を備え、前記開口絞りは、前記保持部材の像側に配置されるものである。
請求項8に記載の発明は、請求項1から請求項7の何れか1項に記載のズーム顕微鏡において、前記対物レンズは、物体側より順に、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群とより構成され、前記第1レンズ群は、正屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の単レンズまたは正屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズを含み、前記第2レンズ群は,少なくとも1つの接合レンズを含み、物体側に略テレセントリックであり、前記対物レンズは、物体上任意の位置における主光線が光軸となす角度をα(単位は度)として、以下の条件式を満たす
−0.3 < α < 0.3
本発明によれば、簡素な構成で変倍域を拡大することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を詳細に説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態のズーム顕微鏡10は、図1に示す通り、標本10Aの側から順に、対物レンズ11と、開口絞り12と、アフォーカルズーム系13と、結像光学系14とが配置されたものである。標本10Aの各点から発生した光束は、対物レンズ11を介して平行光束に変換され、アフォーカルズーム系13を介して変倍され、結像光学系14を介して集光されて、像面10Bに到達する。
像面10Bに形成された標本10Aの像を観察するため、像面10Bには例えばCCDなどの撮像素子を配置する。または、結像光学系14に代えて、同等の結像光学系を含む観察用双眼鏡筒(接眼鏡筒)や、写真直筒、観察・撮影用三眼鏡筒などを、用途に応じて配置することもできる。第1実施形態のズーム顕微鏡10を用いることにより、標本10Aの垂直観察や画像取得が可能となる。
また、第1実施形態のズーム顕微鏡10において、アフォーカルズーム系13は、標本10Aの側から順に、正の屈折力を持つ第1レンズ群G1と、負の屈折力を持つ第2レンズ群G2と、正の屈折力を持つ第3レンズ群G3と、弱い正の屈折力を持つ第4レンズ群G4とで構成され、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3が変倍用のレンズ群である。このため、第1レンズ群G1と第4レンズ群G4を固定し、変倍用のレンズ群(G2,G3)を光軸方向に沿って移動させることにより、標本10Aの像の観察倍率を任意に変更することができる。観察倍率は、対物レンズ11の焦点距離と(結像光学系14と組み合わせた)アフォーカルズーム系13の焦点距離との比によって決まる。
さらに、対物レンズ11は無限遠補正型であり、対物レンズ11の後側焦点面は最も像側のレンズ面より像側(対物レンズ11とアフォーカルズーム系13との間)にある。そして、対物レンズ11の後側焦点面(またはその近傍)に、開口絞り12が配置される。このため、対物レンズ11の物体側の入射瞳位置は無限遠方(テレセントリック)となり、標本10Aの各点から射出した光束の主光線は光軸方向に平行となるように、対物レンズ11に入射する。
また、開口絞り12の位置をアフォーカルズーム系13の入射瞳位置とすることで、上記の変倍用のレンズ群(G2,G3)を移動させて変倍しても、その変倍域の全体にわたって対物レンズ11の入射瞳位置を無限遠方に配置することができる。つまり、アフォーカルズーム系13による変倍状態に拘わらず、対物レンズ11の物体側のテレセントリック性を保つことができる。
さらに、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、対物レンズ11が不図示のターレット(レボルバ)に取り付けられて交換可能となっている。つまり、ターレットには数種類の対物レンズ11(例えば図2に示す低倍の対物レンズ11(1)や高倍の対物レンズ11(2)など)が取り付けられ、ターレットの回転(またはスライド)によって対物レンズ11の種類を交換可能となっている。
また、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、各々の対物レンズ11の胴付面(ターレットへの取り付け面)から後側焦点面までの距離が同一である。このため、対物レンズ11を交換しても、開口絞り12を固定したままで、対物レンズ11の後側焦点面(またはその近傍)と開口絞り12の配置面とを一致させることができる。さらに、開口絞り12の配置面とアフォーカルズーム系13の入射瞳位置が一致した状態も維持できる。
したがって、対物レンズ11を交換しても、アフォーカルズーム系13による変倍状態(つまり変倍用のレンズ群(G2,G3)の位置)に拘わらず、対物レンズ11の物体側のテレセントリック性を保つことができる。
そして、低倍の対物レンズ11(1)を光軸上に配置したときには、対物レンズ11(1)の物体側のテレセントリック性を保ちながら、対物レンズ11(1)の焦点距離と(結像光学系14を組み合わせた)アフォーカルズーム系13の焦点距離との比に応じて、標本10Aの像の観察倍率を変更できる。同様に、高倍の対物レンズ11(2)を光軸上に配置したときには、対物レンズ11(2)の物体側のテレセントリック性を保ちながら、対物レンズ11(2)の焦点距離と(結像光学系14を組み合わせた)アフォーカルズーム系13の焦点距離との比に応じて、標本10Aの像の観察倍率を変更できる。
例えば、低倍(1倍)の対物レンズ11(1)の焦点距離を100mm、高倍(4倍)の対物レンズ11(2)の焦点距離を25mm、極低倍(0.5倍)の対物レンズ(不図示)の焦点距離を200mm、(結像光学系14と組み合わせた)アフォーカルズーム系13の焦点距離を100mm〜750mmとし、観察倍率の範囲(変倍域)について説明する。極低倍の対物レンズを用いたときの変倍域は0.5倍〜3.75倍となる。低倍の対物レンズ11(1)を用いたときの変倍域は1倍〜7.5倍となる。高倍の対物レンズ11(2)を用いたときの変倍域は4倍〜30倍となる。そして全体の変倍域は0.5倍〜30倍となる。
このように、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、交換可能な対物レンズ11(図2の対物レンズ11(1),11(2)参照)によってアフォーカルズーム系13を共有し、対物レンズ11の交換によって変倍域をシフトさせるため、簡素な構成(つまり1つのアフォーカルズーム系13)で、変倍域を拡大することができる。
そして、交換可能な対物レンズ11の1つとして極低倍の対物レンズ(例えば0.5倍の対物レンズ))を用いることにより、簡素な構成で、変倍域を極低倍域(0.5倍〜2倍程度)まで拡大することができる。この場合、ズーム顕微鏡10は“マクロズーム顕微鏡”として機能し、標本10Aのマクロ観察も可能となる。マクロ観察では、例えば金属の標本や機械部品(歯車など)のように比較的大きな標本10Aの観察が行われる。標本10Aの厚さ変化に対応するには、対物レンズ11から結像光学系14までの観察光学系を全体的に上下動させればよい。
また、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、既に説明した通り、対物レンズ11を交換してもアフォーカルズーム系13の変倍状態(つまり変倍用のレンズ群(G2,G3)の位置)に拘わらず物体側のテレセントリック性を確保することができる。このため、低倍の対物レンズに交換して変倍用のレンズ群(G2,G3)を移動させながら標本10Aのマクロ観察を行う場合であっても、同様に、物体側のテレセントリック性を確保できる。
さらに、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、広い変倍域の全体(例えば0.5倍〜30倍の範囲)で、対物レンズ11の物体側のテレセントリック性を確保できるため、ケラレの無い同軸落射照明が可能となる。
また、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、アフォーカルズーム系13の前後(つまり対物レンズ11とアフォーカルズーム系13との間やアフォーカルズーム系13と結像光学系14との間)に、同軸落射照明装置や蛍光落射照明装置や写真鏡筒などを組み込むことにより、広い変倍域で(低倍域でも)多彩な観察方法を実現できる。なお、透明な標本10Aを観察する場合には、標本10Aの下方(対物レンズ11とは反対側)に透過照明装置を配置すればよい。
さらに、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、開口絞り12として可変開口絞りを用い、その絞り径をアフォーカルズーム系13の変倍用のレンズ群(G2,G3)の移動に応じて可変とすることが望ましい(図3(a),(b)参照)。図3(a),(b)では、標本10Aの各点から発生する光束のうち、中心光束を破線で示し、像最周辺の主光線を二点鎖線で示した。なお、図示した主光線だけでなく不図示の主光線も光軸方向に平行であり、対物レンズ11の物体側のテレセントリック性が確保されていることが分かる。
図3(a)はレンズ群(G2,G3)を低倍側に移動させた状態を示し、この移動に連動して開口絞り12の絞り径を小さくすることで、中心光束の開き角を小さく制限することができる。この場合、低NAで焦点深度の深い広視野の観察が可能となる。図3(b)はレンズ群(G2,G3)を高倍側に移動させた状態を示し、この移動に連動して開口絞り12の絞り径を大きくすることにより、中心光束の開き角を大きく広げることができる。この場合、高NAで高解像の観察が可能となる。
また、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、アフォーカルズーム系13の第2レンズ群G2が次の条件式(1)を満足することが望ましい。条件式(1)は、低倍端状態における第2レンズ群G2(例えば図3(a)参照)の倍率β2Lの望ましい範囲を示している。
−0.1<β2L<−0.3 …(1)
条件式(1)の下限値を下回ると、第2レンズ群G2の移動量が大きくなり、変倍用のレンズ群(G2,G3)を移動させるための機構が大型化・複雑化するため、好ましくない。なお、同じ条件下で第2レンズ群G2の移動量を小さくするには、第2レンズ群G2の屈折力を強くしなければならず、この場合、画面周辺部の収差補正が困難となる。一方、条件式(1)の上限値を上回ると、低倍率側での第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が大きくなる。このため、第3レンズ群G3に入射する周辺光束の入射高が高くなり、第3レンズ群G3が大型化し、好ましくない。したがって、条件式(1)を満足することにより、アフォーカルズーム系13の小型化、特に第2レンズ群G2の移動量を適切な値とし、第3レンズ群G3の小型化を達成することができる。
さらに、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、アフォーカルズーム系13の第3レンズ群G3が次の条件式(2)を満足することが望ましい。条件式(2)は、低倍端状態における第3レンズ群G3(例えば図3(a)参照)の倍率β3Lの望ましい範囲を示している。
−0.01<1/β3L<0.04 …(2)
条件式(2)の下限値を下回ると、第3レンズ群G3の屈折力が強くなり、低倍率側での画面周辺部の収差補正が困難となる。一方、条件式(2)の上限値を上回ると、第3レンズ群G3の屈折力が弱くなり、第4レンズ群G4に入射する周辺光束の入射高が高くなるため、第4レンズ群G4が大型化し、好ましくない。したがって、条件式(2)を満足することにより、アフォーカルズーム系13の小型化、特に第4レンズ群G4の小型化と、低倍率側での画面周辺部において良好な光学性能を達成することができる。
さらに、第1実施形態のズーム顕微鏡10では、(結像光学系14と組み合わせた)アフォーカルズーム系13の焦点距離と最大像高が次の条件式(3)を満足することが好ましい。条件式(3)は、低倍端状態における(結像光学系14と組み合わせた)アフォーカルズーム系13の焦点距離fLと、最大像高Ymaxとの比の望ましい範囲を示している。
0.05<Ymax/fL<0.16 …(3)
条件式(3)の下限値を下回ると、最大像高に対して低倍端状態における(結像光学系14と組み合わせた)アフォーカルズーム系13の焦点距離が長くなる。このため、極低倍(0.5倍)の対物レンズの焦点距離も長くなり、極低倍観察を行う際のズーム顕微鏡システムが大型化し、好ましくない。一方、条件式(3)の上限値を上回ると、低倍率側での像最周辺の光束がアフォーカルズーム系13へ入射する角度が大きくなり、第3レンズ群G3,第4レンズ群G4が大型化すると共に、画面周辺部の収差補正が困難となり、好ましくない。したがって、条件式(3)を満足することにより、極低倍観察を行う際のズーム顕微鏡システムの小型化と、低倍率側での画面周辺部において良好な光学性能を達成することができる。
次に、上記した第1実施形態のズーム顕微鏡10のうち、対物レンズ11とアフォーカルズーム系13と結像光学系14の具体的な構成について説明する。
対物レンズ11は、図4に示す通り、物体側(図の左方)から順に、平板ガラス21、両凸レンズ22、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズ23、両凸レンズ24と両凹レンズ25との接合レンズ、両凹レンズ26と両凸レンズ27との接合レンズ、および、両凸レンズ28が配置されたものである。この対物レンズ11の倍率は1倍である。平板ガラス21には、同軸落射照明を想定する場合、1/4波長板が用いられる。同軸落射照明を想定しない場合には、平板ガラス21としてダミーガラス(保護ガラス)を用いることが好ましい。
図4に示す対物レンズ11の諸元値を表1に例示する。
Figure 0004862368
表1において、面番号0は物体面に対応し、面番号1〜14は物体側から順に付したレンズ面の番号であり、面番号15は開口絞り12に対応する。レンズ面の曲率半径(r)のマイナス(−)は、レンズ面が像側に向けて凸状であることを表す。面間隔(d)は、光軸上でのレンズ厚または空気間隔である。その他、νはd線(587nm)に対するアッベ数、nはd線に対する屈折率である。作動距離doは物体面(0)から最も物体側のレンズ面(1)までの間隔(=36.0131)に相当する。最も像側のレンズ面(14)から開口絞り12までの距離は10mmである。fは対物レンズ11の焦点距離を示す。
また、アフォーカルズーム系13は、図5に示す通り、既に説明した4つのレンズ群G1,G2,G3,G4からなる(図3(b)も参照)。さらに、第1レンズ群Gは、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ31と両凸レンズ32との接合レンズ、および、物体に凸面を向けた正メニスカスレンズ33からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ34、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ35と両凹レンズ36との接合レンズ、および、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ37からなる。第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ38、および、両凸レンズ39と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ40との接合レンズからなる。第4レンズ群G4は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ41と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ42との接合レンズからなる。
図5のアフォーカルズーム系13において、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1および第4レンズ群G4を固定して、第2レンズ群G2を像側に移動させると共に、第2レンズ群G2の移動による焦点移動を補正する方向に第3レンズ群G3を移動させることになる(図3(a)→(b)参照)。なお、アフォーカルズーム系13の低倍端から高倍端への変倍に連動して、開口絞り12の絞り径を大きくすることが好ましい。
図5に示すアフォーカルズーム系13と開口絞り12の諸元値を表2に例示する。
Figure 0004862368
表2において、面番号1は開口絞り12に対応し、面番号2〜21は物体側から順に付したレンズ面の番号であり、面番号22は鏡筒胴付面に対応する。最も物体側のレンズ面(2)から開口絞り12までの距離は15mmである。fは物体面から開口絞り12までの距離do'=∞としたときのレンズ全系の焦点距離を示す。FnoはFナンバー、faiは開口絞り12の絞り径を示す。
また、上記した条件式(1)〜(3)に対応する値は次の通りである。
(1) β2L =−0.217
(2) 1/β3L= 0.008
(3) Ymax/fL= 0.110
結像光学系14は、図6に示す通り、4枚のレンズ61〜64により構成される。また、図6に示す結像光学系14の諸元値を表3に例示する。表3において、面番号1は鏡筒胴付面(PL)に対応し、面番号2〜7は物体側から順に付したレンズ面の番号である。最も物体側の面から鏡筒胴付面(PL)までの距離は1mmである。fは結像光学系14の焦点距離、Bfは最も像側の面から像面までの距離を示す。
Figure 0004862368
さらに、表2の諸元値に基づくアフォーカルズーム系13および開口絞り12と、表3の諸元値に基づく結像光学系14とを備えたズーム顕微鏡10について、その諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図7〜図9に示す。図7は低倍端状態(f=100)、図8は中間状態(f=250)、図9は高倍端状態(f=750)に対応している。図7〜図9において、FnoはFナンバー、Yは像高、dはd線(λ=587nm)、gはg線(λ=436nm)を表す。図からも明らかなように、第1実施形態のズーム顕微鏡10は諸収差が良好に補正されている。
(第2実施形態)
第2実施形態のズーム顕微鏡40は、図10に示す通り、第1実施形態のズーム顕微鏡10(図1)のアフォーカルズーム系13と結像光学系14との間に、同軸落射照明装置(43〜46)を設けたものである。このズーム顕微鏡40は、工業用途での不透明な標本10Aの垂直観察(画像取得)に用いられる。
同軸落射照明装置(43〜46)において、ファイバ光源43から出射した光束は、コレクタレンズ44とリレーレンズ45とビームスプリッタ46とを介してアフォーカルズーム系13に導かれ、アフォーカルズーム系13を介して開口絞り12に到達する。このとき、開口絞り12(またはその近傍)には、同軸落射照明装置(43〜46)によって光源像(ファイバ光源43の端面像)が形成される。
その後、開口絞り12を通過した光束は、対物レンズ11を介して標本10Aに入射する。上記のように、対物レンズ11の後側焦点面が開口絞り12の近傍にあり、広い変倍域の全体(例えば0.5倍〜30倍の範囲)で、対物レンズ11の物体側のテレセントリック性を確保できるため、対物レンズ11から標本10Aに向かう光束の主光線は光軸方向に平行となる。すなわち、標本10Aに対する照明は、ケラレの無い同軸落射照明(いわゆるテレセトリック照明)となる。
したがって、不透明な標本10Aの明視野観察を良好に行うことができる。特に低倍域(0.5倍〜2倍程度)でのマクロ観察を行う場合、物体側のテレセントリック性が悪いと、画面周辺部の主光線(瞳の中心を通る光線)が瞳面を通過する際の角度が大きくなるため、視野内の照明にケラレが生じ、好ましくない。本実施形態のズーム顕微鏡40では、低倍域でも物体側のテレセントリック性を確保できるため、ケラレの無い同軸落射照明によって良好にマクロ観察を行える。
さらに、本実施形態のズーム顕微鏡40では、同軸落射照明装置(43〜46)をアフォーカルズーム系13と結像光学系14との間に配置し、アフォーカルズーム系13を介して標本10Aを照明する(つまりアフォーカルズーム系13を照明系と観察系とで共有する)ため、変倍時に、標本10Aの観察範囲の変化に連動して照明範囲も変化させることができる。したがって、効率の良い同軸落射照明が可能となる。
(第3実施形態)
第3実施形態のズーム顕微鏡50は、図11に示す通り、第1実施形態のズーム顕微鏡10(図1)の対物レンズ11と開口絞り12との間に、蛍光落射照明装置(51〜56)を設けたものである。このズーム顕微鏡50は、生体標本のように蛍光物質で標識された標本10Aからの微弱光に基づく垂直観察(画像取得)に用いられる。
蛍光落射照明装置(51〜56)において、ファイバ光源51から出射した光束は、コレクタレンズ52とリレーレンズ53と不図示の開口絞りとを介して励起フィルタ54に入射する。励起フィルタ54は、標本10Aの励起に必要な波長帯域の光束(励起光)のみを透過する。励起フィルタ54からの励起光は、ダイクロイックミラー55を介して対物レンズ11に導かれ、対物レンズ11を介して標本10Aに入射する。
そして、標本10Aから発生する蛍光は、対物レンズ11とダイクロイックミラー55とバリアフィルタ56とを介して開口絞り12に入射した後、開口絞り12とアフォーカルズーム系13と結像光学系14とを介して像面10Bに到達する。標本10Aからの蛍光は微弱であり、標本10Aで反射した不要な励起光と共にダイクロイックミラー55に入射するが、ダイクロイックミラー55とバリアフィルタ56とを通過する際に不要な励起光が遮断されるため、微弱な蛍光のみ像面10Bに導くことができる。したがって、広い変倍域の全体(例えば0.5倍〜30倍の範囲)で、標本10Aの蛍光観察を行える。
さらに、本実施形態のズーム顕微鏡50において、蛍光落射照明装置(51〜56)からの励起光は、観察光学系(対物レンズ11から結像光学系14まで)のうち、対物レンズ11のみを透過して、アフォーカルズーム系13や結像光学系14は透過しない。このため、励起光によって観察光学系の各レンズ素子で発生する自家蛍光を最小限に抑えることができる。その結果、コントラストの良い蛍光観察が可能となる。
また、蛍光落射照明装置(31〜36)をズーム光学系としてもよい。この場合、励起光の照明範囲と照明光のNAを変えることが可能となり、観察光学系の変倍域に合わせた効率のよい蛍光照明を行うことが可能となる。さらには上記落射照明装置のズーム光学系の変倍機構を、アフォーカルズーム系13の変倍機構と機械的に連動させれば、1つの変倍操作で、観察光学系の変倍域に合わせた効率の良い蛍光照明を行うことが可能となる。
なお、本実施形態のズーム顕微鏡50では、励起光が照射された標本10Aの中の蛍光物質から発する蛍光を観察するため、照明光のテレセントリック性は必要ない。
(第4実施形態)
ここでは、3群構成のアフォーカルズーム系70について説明する。
アフォーカルズーム系70は、図12に示す通り、3つのレンズ群G1,G2,G3からなる。さらに、第1レンズ群G1は、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ71と両凸レンズ72との接合レンズ、および、物体に凸面を向けた正メニスカスレンズ73からなる。第2レンズ群G2は、両凹レンズ74、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ75と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ76との接合レンズ、および、物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる。第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ78、両凸レンズ79と物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズ80との接合レンズからなる。
図12のアフォーカルズーム系70において、低倍端から高倍端に変倍する際には、第1レンズ群G1を固定して、第2レンズ群G2を像側に移動させると共に、第2レンズ群G2の移動による焦点移動を補正する方向に第3レンズ群G3を移動させることになる。なお、アフォーカルズーム系70の低倍端から高倍端への変倍に連動して、開口絞り12の絞り径を大きくすることが好ましい。
図12に示すアフォーカルズーム系70と開口絞り12の諸元値を表4に例示する。
Figure 0004862368
表4において、面番号1は開口絞り12(SP)に対応し、面番号2〜18は物体側から順に付したレンズ面の番号であり、面番号19は鏡筒胴付面(PL)に対応する。最も物体側のレンズ面(2)から開口絞り(SP)までの距離は5mmである。fは物体面から開口絞り12までの距離d0=∞とし、結像光学系14の焦点距離f=250mmとしたときのレンズ全系の焦点距離を示す。FnoはFナンバー、faiは開口絞り12の絞り径を示す。
また、上記した条件式(1)〜(3)に対応する値は次の通りである。
(1)β2L =−0.221
(2)1/β3L= 0.000
(3) Ymax/fL= 0.110
さらに、表4の諸元値に基づくアフォーカルズーム系70および開口絞り12と、表3の諸元値に基づく結像光学系14とを備えたズーム顕微鏡において、その諸収差(球面収差,非点収差,歪曲収差,倍率色収差,コマ収差)を図13〜図15に示す。図13は低倍端状態(f=100)、図14は中間状態(f=250)、図15は高倍端状態(f=750)に対応している。図からも明らかなように、3群構成のアフォーカルズーム系70を備えたズーム顕微鏡は諸収差が良好に補正されている。
(第5実施形態)
ここでは、上記の構成において瞳を像側に出した無限遠系の対物レンズ90(図16)について説明する。対物レンズ90は、上記した対物レンズ11の代わりに用いることができる。
低倍で観察を行う場合、実視野が大きくなる。即ち、物体高が大きくなり、レンズを通過する光軸上の光束と周辺光束の高さの差が大きくなるため、結像に係わる通常の収差に加え、瞳の収差、色収差の補正は格段に困難となってくる。そして、既に述べた如く、落射照明観察を行う場合等、視野周辺まで均一な明るさで、パースペクティブが無く、物体の位置変化に対する像の倍率変動を小さく抑えるためには、物体側に略テレセントリックに照明される必要がある。
このため、対物レンズの基本的な構成は、次のようにすることが好ましい。すなわち、物体側より順に、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、全体として負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群G3とで構成すると共に、第1レンズ群G1は、正屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の単レンズまたは正屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズを含み、さらに、第2レンズ群G2は,少なくとも1つの接合レンズを含み、物体側に略テレセントリックとなるように構成することが好ましい。
また、完全テレセンからのズレをどの程度までに抑えるのが好ましいかを規定するため、対物レンズの基本的な構成としては、以下の条件式(4)を満たすことが好ましい。
−0.3 < α < 0.3 …(4)
但し、αは、物体上任意の位置における主光線が光軸となす角度(単位は度)である。
この条件式(4)の範囲外では、落射照明時に照明ムラが発生してしまい均一な明るさの像を得ることが出来ない。また条件式(4)の上限を外れると、レンズ径が大きくなり過ぎ、システム構成上問題となる。
図16は、第5実施形態の対物レンズ90の構成図(光路図)である。図16には、物体上、物体の中心から最周辺に至る4点から発する光線の光路を併せて記載している。
対物レンズ90は、物体側より順に、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3で構成される。第1レンズ群G1は、両凸レンズである第1レンズ成分L11と、物体側に凸面を向けた正屈折力の接合メニスカスレンズである、レンズL12とレンズL13とから成る第2レンズ成分ML1とで構成される。第2レンズ群G2は、像側に凹面を向けたメニスカスレンズである第3レンズ成分L21および、レンズL22とレンズL23とより成る第4レンズ成分ML2、レンズL24とレンズL25とより成る第5レンズ成分ML3の、2つのメニスカス形状接合レンズより構成される。ML2およびML3は、互いに凹面が向かい合うように配置されている。第3レンズ群G3は、像側により屈折力の大きな面を有する両凸レンズである第6レンズ成分L31で構成されている。
第5実施形態の対物レンズ90は、後続するズームレンズ系の最短焦点距離が100mmのときに総合倍率β=−0.5でNA=0.015となり、ズーム比が最大で8倍程度かつNAが最大で0.05まで拡大可能となるように設計された無限系対物レンズである。
以下、表5に対物レンズ90の諸元値を示す。表5において、βは対応倍率、NAは物体側開口数、Fは対物レンズ全系の合成焦点距離(単位mm)、D0は物体から第1レンズ面までの距離(単位mm)である。左端の数字は物体側からの順序を表し、Rは各レンズ面の曲率半径(単位mm)、Dはレンズ厚および各レンズ面間隔(単位mm)、ndはd線(λ=587.562nm)に対する屈折率、νdは各レンズ硝材のアッベ数である。
Figure 0004862368
第5実施形態についての諸収差図を図17から図19に示す。
図17は、対物レンズ90に後続するズーム光学系(結像レンズを含む)の焦点距離が100mmの理想レンズとして計算された、球面収差、非点収差、歪曲収差およびコマ収差の収差図である。図17に示すように、第5実施形態の対物レンズ90では、d線(587.562nm)、C線(656.273nm)、F線(486.133nm)、g線(435.835nm)の各波長においてNA=0.015、視野数22まで良好に補正されている。
図18は、対物レンズ90に後続するズーム光学系(結像レンズを含む)の焦点距離が400mmの理想レンズとして計算された諸収差図である。図18に示すように第5実施形態の対物レンズ90では、d線、C線、F線、g線の各波長においてNA=0.03、視野数22まで良好に補正されている。
図19は、対物レンズ90に後続するズーム光学系(結像レンズを含む)の焦点距離が750mmの理想レンズとして計算された諸収差図である。図19に示すように第5実施形態の対物レンズ90では、d線、C線、F線、g線の各波長においてNA=0.05、視野数22まで良好に補正されている。
(変形例)
なお、上記した実施形態では、開口絞り12の絞り径が変倍用のレンズ群(G2,G3)の移動に応じて可変である例を説明したが、本発明はこれに限定されない。絞り径を一定にした状態で変倍用のレンズ群(G2,G3)を移動させる場合にも、本発明を適用できる。
また、上記した実施形態では、各々の対物レンズ11の胴付面から後側焦点面までの距離が同一である場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されない。各々の対物レンズ11ごとに胴付面から後側焦点面までの距離が異なる場合にも、本発明を適用できる。この場合には、対物レンズ11を交換する際に開口絞り12を光軸方向に沿って移動させて、物体側のテレセントリック性を保つようにすればよい。
さらに、上記した第2実施形態では、同軸落射照明装置(43〜46)をアフォーカルズーム系13と結像光学系14との間に設けたが、本発明はこれに限定されない。同軸落射照明装置(43〜46)は、対物レンズ11とアフォーカルズーム系13との間に設けてもよい。この場合、観察光学系のレンズ面でのフレアや自家蛍光によるコントラスト低下を抑えることができる。
また、上記した第3実施形態では、蛍光落射照明装置(51〜56)を対物レンズ11と開口絞り12との間に設けたが、本発明はこれに限定されない。蛍光落射照明装置(51〜56)は、開口絞り12とアフォーカルズーム系13との間に設けてもよいし、アフォーカルズーム系13と結像光学系14との間に設けてもよい。ただし、蛍光観察の場合には、レンズ面での自家蛍光に起因するノイズ成分を低減する必要があるため、対物レンズ11とアフォーカルズーム系13との間に設けることが好ましい。
第1実施形態のズーム顕微鏡10の全体構成を示す図である。 対物レンズ11の交換について説明する図である。 アフォーカルズーム系13による低倍時(a)と高倍時(b)とを比較して開口絞り12の絞り径の変化を説明する図である。 対物レンズ11の具体的な構成の一例を示す図である。 アフォーカルズーム系13の具体的な構成の一例を示す図である。 結像光学系14の具体的な構成の一例を示す図である。 ズーム顕微鏡10の低倍端状態における諸収差を示す図である。 ズーム顕微鏡10の中間状態における諸収差を示す図である。 ズーム顕微鏡10の高倍端状態における諸収差を示す図である。 第2実施形態のズーム顕微鏡40の全体構成を示す図である。 第3実施形態のズーム顕微鏡50の全体構成を示す図である。 第4実施形態のアフォーカルズーム系70の具体的な構成の一例を示す図である。 アフォーカルズーム系70を備えたズーム顕微鏡の低倍端状態における諸収差を示す図である。 アフォーカルズーム系70を備えたズーム顕微鏡の中間状態における諸収差を示す図である。 アフォーカルズーム系70を備えたズーム顕微鏡の高倍端状態における諸収差を示す図である。 第5実施形態の対物レンズ90の構成図(光路図)である。 対物レンズ90で、後続するズーム光学系の焦点距離が100mmの時の諸収差図である。 対物レンズ90で、後続するズーム光学系の焦点距離が400mmの時の諸収差図である。 対物レンズ90で、後続するズーム光学系の焦点距離が750mmの時の諸収差図である。
符号の説明
10,40,50 ズーム顕微鏡
10A 標本
10B 像面
11 対物レンズ
12 開口絞り
13,70 アフォーカルズーム系
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
14 結像光学系
43,51 ファイバ光源
44,52 コレクタレンズ
45,53 リレーレンズ
46 ビームスプリッタ
54 励起フィルタ
55 ダイクロイックミラー
56 バリアフィルタ

Claims (8)

  1. 標本側から順に、交換可能な無限遠補正型の対物レンズと、開口絞りと、アフォーカルズーム系と、結像光学系とが配置され、
    前記開口絞りは、前記対物レンズの後側焦点面またはその近傍に配置され
    低倍端状態における前記結像光学系と組み合わせた前記アフォーカルズーム系の焦点距離をfL、最大像高をYmaxとして、次の条件式を満足することを特徴とするズーム顕微鏡。
    0.05<Ymax/fL<0.16
  2. 請求項1に記載のズーム顕微鏡において、
    前記アフォーカルズーム系は標本側から順に、
    正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群と、弱い正の屈折力を有する第4レンズ群とで構成され、
    前記第2レンズ群及び前記第3レンズ群を光軸方向に移動させることを特徴とするズーム顕微鏡。
  3. 請求項2に記載のズーム顕微鏡において、
    前記アフォーカルズーム系は、
    低倍端状態における前記第2レンズ群の倍率をβ2Lとして以下の条件式を満足することを特徴とするズーム顕微鏡。
    −0.1<β2L<−0.3
  4. 請求項2または請求項3に記載のズーム顕微鏡において、
    前記アフォーカルズーム系は、
    低倍端状態における前記第3レンズ群の倍率をβ3Lとして以下の条件式を満足することを特徴とするズーム顕微鏡。
    −0.01<1/β3L<0.04
  5. 請求項1から請求項4の何れか1項に記載のズーム顕微鏡において、
    前記アフォーカルズーム系は、光軸方向に沿って移動可能な変倍用のレンズ群を有し、
    前記開口絞りは、前記変倍用のレンズ群の移動に応じて絞り径が可変である
    ことを特徴とするズーム顕微鏡。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1項に記載のズーム顕微鏡において、
    前記アフォーカルズーム系と前記結像光学系との間に、光源像を前記開口絞りまたはその近傍に形成する同軸落射照明手段が配置される
    ことを特徴とするズーム顕微鏡。
  7. 請求項1から請求項の何れか1項に記載のズーム顕微鏡において、
    前記対物レンズを交換可能に保持する保持部材を備え、
    前記開口絞りは、前記保持部材の像側に配置される
    ことを特徴とするズーム顕微鏡。
  8. 請求項1から請求項の何れか1項に記載のズーム顕微鏡において、
    前記対物レンズは、物体側より順に、全体として正の屈折力を有する第1レンズ群と、全体として負の屈折力を有する第2レンズ群と、全体として正の屈折力を有する第3レンズ群とより構成され、
    前記第1レンズ群は、正屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の単レンズまたは正屈折力を有する物体側に凸面を向けたメニスカス形状の接合レンズを含み、
    前記第2レンズ群は,少なくとも1つの接合レンズを含み、物体側に略テレセントリックであり、
    前記対物レンズは、物体上任意の位置における主光線が光軸となす角度をα(単位は度)として、以下の条件式を満たすことを特徴とするズーム顕微鏡。
    −0.3<α<0.3
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