JP4861926B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
従来、冷蔵庫のドアを開放させる装置としては、高ギヤ比の短距離動作区間と、低ギヤ比の長距離動作区間とを備え、パッキンを引き離す際には大きな力を発生し、その後は高速で開放する。低ギヤ部には過負荷防止クラッチを設けた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
あるいは、押圧部材をウォームギヤとラックによって直線運動させて、その押圧部材によって引き出し扉を押し出して自動開放し、扉が開き終わると、復帰ばねで引込位置に復帰する構成が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開平02−157581号公報 特開2001−280827号公報
近年では食生活が変化してきており、毎日の食材をこまめに近隣の食品店で購入して調理する食生活から、郊外型の大型スーパーマーケットなどで食品を一週間分前後の量をまとめて購入する家庭が増えてきている。更に、冷凍食品の利用が増えたこと等の状況に対応して、冷凍室の容量の大きい400リットルを超える容量の冷蔵庫が平均的になってきている。
ところが、上記冷蔵庫の大型化に伴って収納される食品の量が増えており、特に冷凍室や野菜室に収納する重量が大きくなっている。例えば20kg以上の食品を保管するので野菜室や冷凍室の扉を開くのに必要な力が大きくなる、という問題がある。
特に、扉の開き始めにおいては、引き出しのレールの負荷抵抗の他に、冷蔵庫本体に吸着しているマグネットパッキンを引き離す力が加わり、扉を開くために必要な力が大きくなる。このため、高齢者や子供などの力の小さな人には冷蔵庫を開く際の大きな負担になっている。
また、冷蔵庫においては扉を閉じる際に閉め方が不十分な場合、いわゆる半ドア開放状態になると、冷気が冷蔵庫の外部にもれて冷蔵機能が失われる。この場合は、電気消費が多くなるとともに、保存されている食品が劣化する。さらには冷蔵庫の外の暖かい外気が冷蔵庫内に侵入し、庫内に水滴が結露する問題がある。
冷蔵庫の扉においては、マグネット吸着式のパッキンが扉の全周にわたって設けられており、扉が閉じられた状態ではマグネットの磁力によって扉が本体の開口部周囲に吸着保持されている。また、扉を閉じる際には全閉状態に至る近傍、たとえば開き量が残り50mm程度にまで閉じられると、扉自身の重力やばねなどの力を利用したクローザ機構をそなえた構成が一般的である。
このため、冷蔵庫の扉を開く場合には、開き開始時はマグネットパッキンによる吸着力と、クローザ機構の引っ張り力と、扉に設けられた収納容器内の食品の重量を引き出す為に必要な力と、の合計した力を超える力が必要になる。即ち、引き出し全体を停止状態から引き出して扉を開ける速度、例えば秒速200mm程度で引っ張るのに必要な力を扉に加える必要があるので、特に食品が多量に収納された場合には、扉を引き開ける力は最大の第一の力となる。扉を10mm程度引き開けた後は、マグネットパッキンは本体との吸着が引き離されるので、扉を引き開ける力はクローザ機構のもつバネによる引っ張り力と、引き出しを加速する加速力の合計である第二の力となる。クローザ機構による閉じる方向への引っ張り力が付与される範囲が扉の閉鎖状態からたとえば50mmの範囲だとすれば、その範囲においては第二の力が必要となる。さらに開き動作を継続して扉が50mm以上開いたのちはクローザ機構はもはや作用しないので、引き出しに加える力は加速力と、さらには引き出しをスライドするための扉枠の生じる摩擦力のみとなるので、僅かな力である第三の力で引き出しの開き動作をするのに十分となる。ここで、50mm程度開いた時点で引き出しが開き速度に達すれば、第三の力は扉枠の生じる摩擦力に抗する力のみで十分であり、いずれにしろ第一の力,第二の力よりも僅かな第三の力のみで開き動作を行うには足りる。
冷蔵庫の引き出しを開く際には、上述したように、開き始めが特に大きな力を必要とし、ある程度、たとえば50mm程度開いてより後はわずかな力で足りる、という特性がある。本発明においては、上記のような冷蔵庫の引き出し扉を引き出す際に必要な力に適合した冷蔵庫引き出し扉駆動装置を提供するものである。
一方、開き動作の際の扉の速度についてであるが、マグネットパッキンを引き離す時点では停止状態から動き始めるので、その範囲すなわち第一の力の範囲においては速度はごく小さくてよい。一方、第二・第三の力の範囲まで引き出し扉を開き続けた際には、扉の速度は順次加速して高速化するように動作すれば、ユーザが引き出し扉を手で引っ張る際の動作に近いので、自然な動作となって好適である。本発明においては、さらに上記のような冷蔵庫の引き出し扉を引き出す際の速度の特性に適合した冷蔵庫引き出し扉駆動装置を提供するものである。
また、従来の扉駆動装置はその扉駆動装置自身の構成によって、後述するように、貯蔵食品を収納する容器の収納容積や容器深さが浅くなってしまう。
ここで、特許文献1においては短ストロークの扉押し出し手段と長ストロークの扉押し出し手段とが必要であり、構成が複雑である。また、冷蔵庫庫内の野菜入れボックスBの側面部に上記扉押し出し手段を設けてあるので、該扉押し出し手段の容積分だけ上記野菜入れボックスBの収納容積が減少してしまう。
特許文献2においては、ウォームとラックを用いた構成を開示しているが、引き出し扉を開く速度であるラックの動作速度は一定の構成なので、マグネットパッキンを押し出すために必要な力を出力することが可能なように減速比を大きく(すなわち速度を遅く)一定とする必要がある。そのために動作速度が遅く、さらには扉を閉じる機能については備えていない。また、容器底部にモータユニットを収納するユニットケースを設置しているために、その分、貯蔵容器の容器深さが浅くなってしまう。
本発明は、扉を小さな力で開放することのできる冷蔵庫を提供すること、又は収納容積を向上させることのできる冷蔵庫を提供することを目的とする。
請求項1に記載された本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫の扉を開放する扉駆動装置を備えた冷蔵庫において、前記扉駆動装置は、冷蔵庫本体に備えられた回転駆動手段、及び前記回転駆動手段の回転により回転し回転方向と逆方向に向かっていくに従って回転中心からの距離が遠くなるような位置に複数の動力伝達部が設けられた回転部材と、前記回転駆動手段を制御する制御手段と、前記扉側に備えられ前記動力伝達部から動力が伝達され前記回転部材の回転運動を直線運動に変換させる連結部材とを有し、前記動力伝達部は平面部を有し、前記平面部の平面方向は略回転中心方向になるように形成され、前記連結部材は複数の階段状の段差部を有しており、該段差部と前記平面部とは略面接触しながら動力が伝達されることにより、前記扉を開放することを特徴とする。
この構成により、回転部材の駆動力を効率良く連結部材に伝達することができ、冷蔵庫の扉を小さな力で開放することが出来る。
請求項2に記載された本発明の冷蔵庫は、請求項1において、前記扉は引き出し式の扉であり、該引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠と、左右の該扉枠を跨って形成された部材を有し、該部材に前記連結部材を有することを特徴とする。
この構成により、扉枠を跨って形成された部材に連結部材が設けられているため、引き出し扉に着実に回転部材の駆動力を効率良く伝達させることができる。
請求項3に記載された本発明の冷蔵庫は、請求項2において、前記部材は、前記扉正面から見てU字状に形成されたことを特徴とする。
この構成により、引き出し容器の側面をU字状に部材が配置されるため、引き出し容器を有効に利用することが出来る。
請求項4に記載された本発明の冷蔵庫は、請求項1において、前記扉は引き出し式の扉であり、該引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠とを有し、該扉枠には引き出し容器が載置されており、前記連結部材を前記引き出し容器と一体若しくは別体に形成されたことを特徴とする。
この構成により、連結部材を引き出し容器と一体又は別体にすることでも回転部材の回転力を連結部材に伝達することができ、引き出し容器を容易に引き出すことができる。
請求項5に記載された本発明の冷蔵庫は、前後方向に引き出すことが可能な引き出し扉を備えた冷蔵庫において、冷蔵庫本体に固定された回転駆動手段及び前記回転駆動手段の回転により回転し回転方向に向かって回転中心からの距離を徐々に変化させた位置に複数の動力伝達部が設けられた回転部材と、前記回転駆動手段を制御する制御手段と、前記動力伝達部から動力が伝達され前記回転部材の回転運動を直線運動に変換させる連結部材とを有し、前記引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠と、左右の該扉枠を跨って形成された部材を有し、該部材に前記連結部材を設け、前記動力伝達部から動力が伝達される部分を前記部材の外周よりも外側に位置するようにしたことを特徴とする。
この構成により、連結部材の動力が伝達される部分が、部材の外周よりも外側に位置させていることにより、部材の外周よりも内側に位置させる場合にくらべて、部材をより冷蔵庫内壁側に近づけることが出来る。このため、引き出し容器の容積をその分大きくすることができる。
請求項6に記載された本発明の冷蔵庫は、請求項5において、前記部材は、前記扉正面から見てU字状に形成されたことを特徴とする。
この構成により、U字状底部をより冷蔵庫内壁側に近づけることができ、引き出し容器の容積をその分大きくすることができる。
請求項7に記載された本発明の冷蔵庫は、請求項5において、該引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠とを有し、該扉枠には引き出し容器が載置されており、前記連結部材を前記引き出し容器と一体若しくは別体に形成されたことを特徴とする。
この構成により、連結部材を引き出し容器と一体又は別体にすることでも回転部材の回転力を連結部材に伝達することができ、引き出し容器を容易に引き出すことができる。
請求項8に記載された本発明の冷蔵庫は、請求項5において、前記回転駆動手段を前記引き出し扉が開くのと逆向きに回転させることにより、前記引き出し扉の閉じ込みを行うことを特徴とする。
この構成により、いわゆる半ドア状態のときに回転駆動手段により引き出し扉を閉じ込むことができる。
本発明によれば、扉を小さな力で開放することのできる冷蔵庫を提供することが出来る。又は収納容積を向上させることのできる冷蔵庫を提供することが出来る。
本発明の実施の形態について、以下図面に基づいて説明する。
以下、本発明の第一の実施例について、図1,図2を参照しながら説明する。
(冷蔵庫の全体構成)
図1は本発明による冷蔵庫の構成を示す斜視図であり、図2は本発明の第1の実施例における冷蔵庫の要部断面説明図である。
図1および図2において、冷蔵庫本体1は複数の収納室に分割されており、最上部は冷蔵室2となっていてその扉は一例としては左右両側に開く観音式の両開き扉である冷蔵室扉2aとなっている。冷蔵室2の下側は左右に分割された収納室となっており、例えばその一方は機能切り替え室3となっており、もう一方は図示しない自動製氷装置によって製作された氷を蓄積して取り出す製氷室4となっている。
さらにその下部は手前に引き出して開放可能な引き出し扉である冷凍室扉5aを備えた冷凍室5となっており、最下段も引き出し扉である野菜室扉6aを備えた野菜室6となっている構成である。
ここで、前記冷凍室5及び前記野菜室6には、前後に引き出し可能な冷凍室扉5a及び野菜室扉6aを備え、前記冷凍室5又は前記野菜室6の少なくとも一方の前記冷凍室扉5a,野菜室扉6aを、後述するように電動で開放するように構成した。
上記冷凍室扉5a及び野菜室扉6aを、電動により引き出せるように構成する。この電動により引き出せるようにした冷凍室扉5a及び野菜室扉6aを、冷凍室扉の開スイッチ8a,野菜室扉の開スイッチ8bに示す押しボタンを操作することにより、従来の手動で開く引き出し扉に比べて約1/10の力で開くことが出来る。実施例では、冷凍室に25kg収納した状態で、従来の手動により引き出す力が約40ニュートンに対し、電動のボタンを押す力は約4ニュートンである。これにより、大容量約170Lの冷凍室や、冷凍室の下方に配置されて扉を開く時に力を入れにくい姿勢になる野菜室に、野菜が満杯に入った重い状態でも片手で楽に開くことができる。
このように片手で楽に開くことができる電動による冷凍室5及び野菜室6の引き出し扉と、上記小さな力で開くことのできる冷蔵室2の左右両側に開く冷蔵室扉2aとを備える冷蔵庫としたことにより、大型の冷蔵庫でも全ての扉を大きな力を必要とすることなく開くことができる。これによって、子供や老人、その他の大きな力を有しない人でも、全ての扉を容易に開閉することができる。また、小さな力で開くことができるため、手に荷物を持った状態や、車椅子に座った状態でも、荷物を落したり開閉の際の反力でふらついたりすることなく容易に開くことができる。
また、冷蔵室2と、前記冷蔵室2の下方に設けられた冷凍室5と、前記冷凍室5の下方に設けられた野菜室6を備え、前記冷凍室5及び前記野菜室6には、前後に引き出し可能な冷凍室扉5a及び野菜室扉6aを備え、前記冷凍室5の前記冷凍室扉5aを、後述するように電動で開放するように構成した。冷蔵庫の真ん中のあたりに冷凍室5が設けられており、よく使う冷凍室だが、内部空間が冷えていることによる冷凍室扉5aの吸引力及びシールパッキンによる着磁力にも打ち勝って引き出し扉を自動に引き出すことが必要である。電動で引き出し扉を引き出すことで使い勝手が良くなる。
また、冷凍室を冷蔵庫の中段に配置したことで、低温度、例えば−20度の冷凍室が圧縮機を配置され高温度、例えば50℃になっている機械室52と隣接せず、冷却器の配置された低温度、例えば−40℃の冷却器室(図示省略)と隣接して、隣接室との温度差が小さくなることで、隣接室との間の断熱壁の厚さ寸法を小さく出来る。また、野菜室も同様に温度差が小さくなって隣接する機械室との間の断熱材を薄く出来た。
また、上述した構成において、冷凍室5の後方に冷却器を備える構成とした。これにより、冷凍室と冷却器との間の温度差は小さくてすむため、野菜室の裏側に冷却器がある場合に比べると冷凍室と冷却室を仕切る断熱壁の厚さが小さくてすみ、より冷凍室5の内容積を拡大することが可能となる。ここで、内容積とはJISで規定されている定格内容積のことである。そのため、冷凍室5を引き出すときの力がより必要となるが、電動で引き出すことが出来る構成とすることで、使い勝手が向上できる。
また、冷蔵室の扉には操作表示部7が備えられており、冷凍室扉の開スイッチ8aと野菜室扉の開スイッチ8bとが備えられており、ユーザが前記のスイッチを押して引き出しの開動作を指示することができる構成である。ここで、冷凍室5が野菜室6より上方に設けられている場合には、冷凍室扉の開スイッチ8aを野菜室扉の開スイッチ8bの上方に設け、扉の位置関係と同様に設けておけば、ユーザが操作する際にどちらの開スイッチ8を操作すればよいかがわかり易いので好適である。
(開閉機構の実装(1))
以下、野菜室6を例に扉駆動装置について説明する。尚、冷凍室5についても同様である。
野菜室扉6a,食品を収納する容器12は、扉枠400によって手前に引き出し自在に支持されている。
そして、野菜室6の内部には扉駆動装置500が設けられている。扉駆動装置500は、冷蔵庫本体1側に固定して設けられた、回転駆動手段としての駆動源であるモータとモータの回転を減速する減速機構とを備えた本体側の駆動装置600と、野菜室6の扉6aとともに開閉され、本実施例では左右の扉枠400の間を接続するように設置された補強部材410に設けられた連結部材700とを備えており、本体側の駆動装置600から連結部材700に対して扉枠400の移動方向に力を加えて野菜室扉6aを開閉する構成である。本体側の駆動装置600と連結部材700の詳細な構成と機能については後述する。
そして、野菜室6内には、該野菜室6が完全に閉じられているか否か(すなわち、野菜室扉6aが閉鎖状態であるか否か)を検出して、後述するように制御手段51にその信号を送るように構成された第一の扉状態検知手段510を設けてある。この第一の扉状態検知手段510の設置方法としては、例えば、該第一の扉状態検知手段510を構成する磁気検知センサー512を前記本体側の駆動装置600に設け、該磁気検知センサー512を作動させる磁石521を前記連結部材700に設けることにより、野菜室6が完全に閉じられているか否か(すなわち、野菜室扉6aが閉鎖状態であるか否か)を確実に検出できる。
また、野菜室扉6aの上部には、該野菜室6が閉じられていること、あるいは野菜室扉6aの開き量が例えば30mm程度の半ドア状態の所定量(後述する、閉じ駆動量である開き量35)以内であるか否かを検出して、後述するように制御手段51にその信号を送る第二の扉状態検知手段520を設けてある。
この第二の扉状態検知手段520の設置方法としては、例えば図3に示すように、該第二の扉状態検知手段520を構成する磁気検知センサー522を、冷蔵庫本体側の仕切り部1aに設け、該磁気検知センサー522を作動させる磁石521を前記野菜室扉6aに設けることにより、野菜室6が閉じられていること、あるいは野菜室扉6aの開き量(図3の35)が例えば30mm程度の半ドア状態の所定量以内であるか否かを確実に検出できる。また、この第二の扉状態検知手段520を、例えば、半ドア開放警告ブザー等の検知手段として兼用すれば、製造コスト上有利な構成となる。
(多段加速リンクの構成)
次に、本体側の駆動装置600と、補強部材410に設けられた連結部材700とを備えた扉駆動装置500の構成について、図4から図11を用いて詳細に説明する。ここで、扉駆動装置500は野菜室6に設けられているものとして以下、説明するが、冷凍室5についても同様である。なお、前述した図1から図3と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図4は、本発明の第1の実施例における引き出し扉駆動装置の構成を示す平面図であり、図5は本発明の第1の実施例における連結部材の構成を示す斜視図、図6は本発明の第1の実施例における回転部材である駆動伝達部材の構成を示す斜視図である。
図4から図6において、400は前述した引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の左右に設けられた扉枠であり、この左右の扉枠400の間を接続するように設置された補強部材410を備えている。そして、補強部材410には後述する連結部材700が設けてあり、この連結部材700が、本体側に取り付けられた本体側の駆動装置600(図2の600)に設けられた駆動伝達部材640からの駆動力を受けることにより、前記引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の開閉を自動的に行うように構成されている。
上記本体側の駆動装置600(図2の600)においては、回転出力軸である駆動軸620の周りに回転自在に回転駆動体である回転部材である駆動伝達部材640が軸支されており、この駆動伝達部材640には、前記引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の開放を行えるように、回転方向に向かって回転中心からの距離を除々に変化させた位置に配置された複数の開扉押し部660が設けてある。すなわち、モータの回転により、扉が開く際に、回転方向と逆方向に向かっていくに従って回転中心からの距離が遠くなるような位置に複数の動力伝達部である開扉押し部660が回転部材に設けられている。
この開扉押し部660には、例えば、8箇所の押し部が設けてあり、駆動軸620からの距離に応じて距離r1に第一の押し部661、距離r2に第二の押し部662、距離r3に第三の押し部663、距離r4に第四の押し部664、距離r5に第五の押し部665、距離r6に第六の押し部666、距離r7に第七の押し部667、距離r8に第八の押し部668が設けられており、それぞれの押し部は平面状なす平面部661〜668を有し、かつ駆動軸620から略放射線上の一部にある。すなわち、略平面状の部分の平面方向は略回転中心方向になるように形成されている。ここで、r1<r2<r3<r4<r5<r6<r7<r8であるとする。
また、この駆動伝達部材640には、前記引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の閉じこみを行えるように閉扉押し部670を設けてある。
そして、後述する連結部材700の構成を簡略化できるように、前記閉扉押し部670の回転中心からの距離r9を、前述した複数の開扉押し部660のうち回転中心から一番遠い距離にある押し部、例えば第八の押し部668と、ほぼ同じ距離に設定してある。
そして、上記連結部材700は、前記補強部材410に固定するための連結部材の係止部710と、前記引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の開閉を行うように構成された連結部材の開扉部730と連結部材の閉扉部720とを一体若しくは別体に、且つ、図8で後述するように形成してある。
そして、この連結部材の開扉部730には、前述した駆動伝達部材640に配置された複数の開扉押し部660に対応する位置に配置された複数の階段状の段差部である平面状の押し面(例えば、731の第一の押し面から738の第八の押し面までの8段の面)を設けることにより、前記駆動伝達部材640の回転運動により開扉押し部660の平面部661〜668と連結部材700の押し面731〜738とは略面接触をしながら動力を伝達することにより、矢印CCW方向に回転して、前記連結部材の開扉部730の直線運動に変化させることによって、前記引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の開放を行えるように構成してある。これによって、回転部材の駆動力を効率良く連結部材に伝達することができ、冷蔵庫の扉を小さな力で開放することが出来る。
また、上記連結部材の閉扉部720には、前述した駆動伝達部材640に設けられた閉扉押し部670に対応する位置に、閉扉押し面722を設けることにより、前記駆動伝達部材640の回転運動を、例えば、前述した引き出し扉を開放するときと反対向きの矢印CW方向に回転して、前記連結部材の閉扉部720の直線運動に変化させることによって、前記引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の閉じこみを行えるように構成してある。換言すれば、該冷蔵庫の扉を閉じる際に閉め方が不十分な状態(半ドア開放状態)の引き出し扉を閉じこむことのできる閉扉押し部670を駆動伝達部材640に設け、該閉扉押し部670の回転運動を前記連結部材700の直線運動に変化させることによって、前記半ドア開放状態の引き出し扉の閉じこみを行えるように構成してある。
なお、前記駆動伝達部材640の閉扉押し部670の回転運動により、前記閉扉押し部670が前記連結部材700と当接しないように空間721を設けると良い。
また、前記駆動伝達部材640の原点位置40(後述する図10の40)を検知する回転検知手段の一例としては、図4に図示したように、前記駆動伝達部材640自身に設けられた磁石531と、該磁石531の磁力を感知してスイッチング動作を行うように構成された磁気検知センサー532とで構成する駆動伝達部材の位置検知手段530がある。なお、上記磁気検知センサー532を本体側の駆動装置600(図2の600)に設ける構成にすれば、上記磁気検知センサー532の配線や信号線を前記本体側の駆動装置600と共用できるので、製造工程上有利な構成となる。
次に図7について説明する。
図7は本発明の第1の実施例における本体側の駆動装置600の構成を示す斜視図であり、説明の簡明上、駆動装置ケース610内を透視した説明図としてある。なお、前述した図1から図3と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図において、モータ24の回転軸にはモータピニオン25が設けられており、アイドラ26と噛み合って減速される。アイドラ26とアイドラピニオン27とは一体として回転し、アイドラピニオン27はアイドラ28と噛み合っている。アイドラ28とアイドラピニオン29と一体として回転し、アイドラピニオン29は駆動ギヤ30と噛み合って減速される。駆動軸620と駆動ギヤ30とは連結されており、このようなギヤの構成によりモータ24の回転速度は例えば1/100程度に減速され、駆動軸620に設けられた駆動伝達部材640を回転させる。本実施例においては、アイドラ28とアイドラピニオン29との間にはトルク制限手段31を設け、駆動伝達部材640に過大な外力が加えられた場合にはトルク制限手段31が介在してアイドラ28とアイドラピニオン29とが互いにすべることで、本体側の駆動装置600の破損を防止できる。
そして、回転検知手段の一例として、例えば、駆動軸620に回転検知手段32を設けて駆動軸620の回転位置を検出できる構成としている。このような回転検知手段32の一例は、軸の回転によってその抵抗値が変化する可変抵抗器である。また、回転検知手段の他の一例としては、図4に図示した磁石531と、該磁石531の磁力を感知してスイッチング動作を行う磁気検知センサー532とで構成する駆動伝達部材の位置検知手段530がある。
次に図8により補強部材410と連結部材700との高さ位置関係について説明する。図8は前述した図4におけるA−A線要部断面説明図である。なお、前述した図1から図7と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図において、連結部材700は、補強部材410に固定するための連結部材の係止部710と、引き出し扉の開閉を行うように構成された連結部材の開扉部730と連結部材の閉扉部720とを一体若しくは別体に形成してある。
そして、その連結部材の係止部710は、補強部材410下面に当接することで、連結部材700自身の高さ位置を所定の位置に保持できるように形成されたベース部711と、補強部材410のリブを挟み込むことで、連結部材700との奥行き寸法を所定の位置に保持できるように形成された挟み部712とを備えており、例えばネジ等の係止具713によって補強部材410に取り外し可能に固着されている。
そして、その連結部材の係止部710の厚さh12寸法は、前述した「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」や補強部材410の高さh11寸法に応じて設定されるものであり、例えば、補強部材410を0.8厚さの鋼板にて形成し、上記高さh11寸法を4〜10mm程度と仮定し、連結部材の係止部710を合成樹脂等にて形成すれば、前記連結部材の係止部710の厚さh12寸法は、約6〜15mm程度に設定される。つまり、図9の従来例にて前述した「h1+h2+h3」である約12〜30mm寸法より小さい寸法に設定できる。
そして、連結部材の閉扉部720と連結部材の開扉部730との厚さh13寸法は、前述した「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」、及び、駆動伝達部材640の開扉押し部660や閉扉押し部670と連結部材の開扉部730や連結部材の閉扉部720との係り代寸法h14によって設定されるものであり、例えば、上記連結部材や駆動伝達部材を合成樹脂等で形成する場合は、例えば、5〜12mm程度以上に設定される。つまり、前述した連結部材の係止部710の厚さh12寸法より小さい寸法に設定できる。
従って、本発明においては、連結部材の閉扉部720や連結部材の開扉部730の高さ位置を、前記引き出し扉正面からみて前記補強部材410と少なくとも一部厚さ方向で重複する位置に設定することによって、容器12の減少深さ寸法h15を少なくすることが出来る。
なお、発明者らの実験やシミュレーション等によれば、前述した補強部材410を、例えば1.2mm厚さの鋼板にて形成し、上記高さh11寸法を3〜6mm程度とし、連結部材700自身をジュラコン樹脂等にて形成すれば、前記連結部材の係止部710の厚さh12寸法は、約5〜8mm程度に設定できる。つまり、前述した連結部材の閉扉部720や連結部材の開扉部730の厚さh13寸法と同等以下の寸法に設定できるので、前述した容器12の減少深さ寸法h15をさらに少なくすることが出来る。
次に図9により説明する。図9は本発明の第1の実施例における扉枠400と補強部材410の構成を示す斜視図である。なお、前述した図1から図9と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図において、扉枠400は前述した引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の左右に設けられた扉枠であり、該左右の扉枠400の間を接続するように補強部材410を備えてある。そして、この補強部材410は前記引き出し扉正面から見てU字状に形成され、その底部に前述した連結部材700を備えている。そして、開扉押し部660の平面部661〜668から動力が伝達される連結部材700の押し面731〜738の部分を補強部材の外周より外側に位置するようにしている。すなわち、補強部材410の下側に位置させるようにしている。この構成により、連結部材の動力が伝達される部分が、部材の外周よりも外側に位置させていることにより、部材の外周よりも内側に位置させる場合にくらべて、部材をより冷蔵庫内壁側に近づけることが出来る。このため、引き出し容器の容積をその分大きくすることができる。
そして、この補強部材410の位置を、少なくとも、前記扉枠400の奥行き寸法全長の中央より扉側とすることによって、荷重が負荷されたときの扉枠400自身の変形を抑制している。つまり、前記補強部材410の位置L12を、前記扉枠400の奥行き寸法全長L11の1/2以下にすることによって、扉枠400の荷重による変形が小さくなるように抑制している。
従って、例えば、前記扉枠400が支持する収納容器内に貯蔵する食品重量が、該収納容器の左右で異なって、前述した「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」が左右で異なっても、前記扉枠400のL12寸法部の弾性変形の変形量が小さいので、従来例の図11にて前述した、例えば左側の扉枠の扉取り付け面401aの押し出しによる扉開放時間と、例えば右側の扉枠の扉取り付け面401bの押し出しによる扉開放時間との瞬間的なずれを小さく抑制できる。
従って、引き出し扉駆動装置を駆動したときの初期段階の、例えばマグネットパッキンを本体から引き離す時間が左右で瞬間的にずれが生じ、扉自身が瞬間的に振動する量を小さく出来るので、振動による騒音発生や使用者の不快感を少なくできる。
なお、上記左右の扉枠後端部402の間を接続するように後部補強403を追加すれば、前述した「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」が前記扉枠400に負荷されても、該扉枠400自身の変形量を小さくできる。
また、前記連結部材700の後端部752を、前記扉枠の後端部402より手前にしてある。つまり、図9のL13寸法を零より大きく設定してある。従って、図9に示した状態、即ち、左右の扉枠400と補強部材410と連結部材700とを部分組み立てした場合、該部分組み立て部品の製造過程におけるハンドリング時に、他部品や他設備等に上記連結部材700が当接し難いので、製造工程上有利な構成となる。
また、前記連結部材700の後端部752を、前記扉枠の後端部402より手前になるように設定してあるので、前記連結部材700の後端部752が、冷蔵庫本体の内箱背面1c(図2の1c)に当接しない構成となる。従って、前記内箱背面1c部をほぼ平面状に構成できるので、該部の断熱厚さを確保できる。
(開き動作)
次に、本発明による扉駆動装置10により野菜室扉6aを開く際の動作の詳細について図10を用いて説明する。図10は本発明の第1の実施例における引き出し扉駆動装置の開き動作を説明する図である。なお、前述した図1から図9と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図において、(a)は後述する原点位置であり、野菜室6が閉じられている状態を示している。そして、(b)(c)(d)(e)(f)の順に動作することで野菜室6を開放する動作を示している。
先ず、図10(a)の原点位置について説明する。(a)において、実線で図示する連結部材700は図示左端が引込位置34に合致されており野菜室扉6a(図2の野菜室扉6a)が閉鎖された位置にある。冷蔵庫においては、本発明のような扉駆動装置500が備えられているとしても、野菜室扉6aを何らかの理由でユーザが手で引き出す場合もある。または、故障によって扉駆動装置500が動作しない場合などにおいては、ユーザが手動で自在に開閉できることが望ましい。このように手動で開閉する場合には、扉駆動装置500は野菜室扉6aの開閉の際にユーザによる手動動作を妨げたり、動作が重くなったりなどの現象が生じない構成であることが望ましい。
野菜室扉6aが閉じられた状態からユーザが手動で野菜室扉6aを引き出して開いたとすると、野菜室扉6aに設けられている連結部材の開扉部730が図示左側に移動して、破線の位置となる。破線の位置においては各符号には′を付加して記す。ここで、駆動伝達部材640が図10(a)の実線で示す位置にあり、その位置において駆動伝達部材640の図示最上端部680と、連結部材の開扉部730が図示左方に移動したときに、前記最上端部680と最も近接する連結部材の図示最下端部740との間に隙間δ4があって、連結部材の開扉部730が図示左方に移動しても前記最上端部680と前記最下端部740とが接触しない位置関係にあり、且つ、後述する駆動伝達部材640の第一の押し部661と連結部材の開扉部730の第一の押し面731との間に隙間δ3があって、野菜室扉6aが閉じられた状態において、前記第一の押し部661と第一の押し面731とが接触しない位置関係にあれば、ユーザが手動で野菜室扉6aを開閉する際に連結部材700と駆動伝達部材640とが接触しないので、自在に野菜室扉6aを開閉することができる。
このような駆動伝達部材640の位置を本発明では原点位置40にある、と称するものとする。
そして、上記駆動伝達部材640は駆動軸620のまわりに回転自在であり、連結部材の連結部材の開扉部730は図示左右方向に移動自在に支持されており、かつ連結部材の開扉部730は野菜室扉6a側に備えられているので、連結部材の開扉部730の左方向への動きが野菜室扉6aの開き動作を示している。ここで、野菜室扉6aが閉じられている状態における連結部材700の図示左端の位置を示す基準線を引込位置34として表す。
そして、駆動が開始されると、図10(b)に示すように、駆動伝達部材640は矢印CCW方向に回転し、第一の押し部661が第一の押し面731と接し、連結部材の開扉部730に対して矢印23b方向の力を生じる。このとき、第一の押し部661は駆動軸620から図4に示した距離r1の位置にあるので、第一の押し部661から連結部材の開扉部730に伝えられる力は、駆動軸620に加わるトルクをTとすれば、T/r1となる。この力を、野菜室扉6aのマグネットパッキンを引き離す力と、クローザ13による引込力と、野菜室扉6aの自重および収納された食品の質量を加速する力の合力よりも大なるように設定することで、マグネットパッキンの吸着を引き離して、連結部材の開扉部730は野菜室扉6aとともに図示左方向に移動して、野菜室6は開き始める。
さらに駆動伝達部材640がCCW方向に回転した図10(c)の状態においては、第二の押し部662が第二の押し面732と接し、第一の押し部661は第一の押し面731からは離反する。すなわち、第二の押し部662は駆動軸620から図4に示した距離r2の位置にあり、かつr2>r1となるようにしていて第一の押し部661よりも第二の押し部662の方が回転中心である駆動軸620からの距離が離れているので回転の周速が速い。そのため、第二の押し部662が第二の押し面732と当接した後は、第一の押し部661は第一の押し面731からは離反するのである。この状態において、第二の押し部662は第二の押し面732に接して、矢印23cの力を与える。このとき、第二の押し部662は駆動軸620から図4に示した距離r2の位置にあるので、第二の押し部662から第二の押し面732を介して連結部材の開扉部730に伝えられる力は、駆動軸620に加わるトルクをTとすれば、T/r2となる。この力は図10(b)の状態で矢印23bの方向に第一の押し部661により連結部材の開扉部730に加わる力よりも小なのであるが、マグネットパッキンは既に引き離されているので、このときに加わる力はクローザ13による引込力と、野菜室扉6aの自重および収納された食品の質量をさらに加速する力の合力よりも大なるように設定すればよく、連結部材の開扉部730は野菜室扉6aとともにさらに図示左方向に移動して、野菜室6の開き動作を継続する。
さらに駆動伝達部材640がCCW方向に回転した(d)の状態においては、第三の押し部663が第三の押し面733と接し、第二の押し部662は第二の押し面732からは離反する。すなわち、第三の押し部663は駆動軸620から図4に示した距離r3の位置にあり、かつr3>r2となるようにしていて第二の押し部662よりも第三の押し部663の方が回転中心である駆動軸620からの距離が離れているので回転の周速が速い。そのため、第三の押し部663が第三の押し面733と当接した後は、第二の押し部662は第二の押し面732からは離反するのである。この状態において、第三の押し部663は第三の押し面733に接して、矢印23dの力を与える。このとき、第三の押し部663は駆動軸620から図4に示した距離r3の位置にあるので、第三の押し部663から第三の押し面733を介して連結部材の開扉部730に伝えられる力は、駆動軸620に加わるトルクをTとすれば、T/r3となる。この力は図10(c)の状態で矢印23cの方向に第二の押し部662により連結部材の開扉部730に加わる力よりも小なのであるが、野菜室扉6aは既に開き動作を行っていて矢印23dの方向に移動しているので、野菜室扉6a5は容器と収納された食品も含めた自重と速度に応じた運動量をもっており、その運動量と第三の押し部663から第三の押し面733に伝達される力とによってクローザ13による引っ張り力に抗して開き動作をさらに継続することができる。
さらに駆動伝達部材640がCCW方向に回転して、上記と同様に、順次第四の押し部664が第四の押し面734と接し、次に、第五の押し部665が第五の押し面735と接し、次に、第六の押し部666が第六の押し面736と接し、次に、第七の押し部667が第七の押し面737と接し(図10(e)の状態)、次に、第八の押し部668が第八の押し面738と接する(図10(f)の状態)ことにより、野菜室扉6aの開き動作を継続することができる。
そして、図10(f)の状態以降は、駆動伝達部材640は連結部材の開扉部730からほぼ離反する状態を示している。
以上の図10(a)の状態から図10(f)の状態に至るまでの連結部材700の移動量33の範囲が、連結部材の開扉部730が駆動伝達部材640から力を受ける範囲である開き駆動範囲、ということになる。ここで、この連結部材の開扉部730の移動量33はクローザ13による引込量である閉じ付勢範囲よりも大なるように設定すると好適である。すなわち、閉じ付勢範囲であるクローザによる引き込みストロークが50mmであって連結部材の開扉部730の移動量33が60mm以上あるとすれば、(図10(f)に示した位置で連結部材の開扉部730が停止、すなわち野菜室扉6aが停止したとしても、クローザ13によって開いたばかりの野菜室扉6aが閉じられることがないためである。
また、上記連結部材の開扉部730の移動量33を、例えば、前記引き出し扉(図2の野菜室扉6a)全開放寸法の1/4以上となるように、つまり、前述したクローザ13による引込量である閉じ付勢範囲よりも大きくなるように、設定すれば、前記クローザ13によって開いたばかりの野菜室扉6aが閉じられることがない構成となる。
また、全開放寸法の1/4以上前記引き出し扉を開放すれば、自動で、引き出し容器12(図2の容器12)内の貯蔵食品が判る程度に開放できるので、該冷蔵庫の使い勝手が向上する。
なお、上記図10(f)の状態よりも野菜室扉6aが開放されて連結部材の開扉部730が図示左方に移動すると、連結部材の開扉部730は駆動伝達部材640からの駆動力は受けないのであるが、野菜室扉6aは矢印23f方向への速度を持っているので、扉枠400(図2の400)のもつ摩擦負荷によって徐々に減速して停止するまでは、開き動作を継続する。このように動作するので、野菜室扉6aの開き量は連結部材の開扉部730の移動量33よりも大きくなる。
上記説明したように、野菜室扉6aの開き動作時には開き方向への駆動力を加え続けるのではなく、開き始めだけ駆動力を加え、その後は駆動力の範囲で得た移動速度が扉枠400のもつ摩擦力によって徐々に減速しながら停止する動作を実現できるので、扉の直前にユーザが立っていた場合、あるいは物が置いてあった場合に、野菜室扉6aが当たったとしても開き方向への駆動力が加わっていないので安全である。
以上説明したように、野菜室扉6aを閉鎖状態から開き始める際には駆動軸620のもっとも近傍に配置された第一の押し部661が連結部材の開扉部730を押し出して駆動することで、低速であるが大きな力を出してマグネットパッキンを引き離し、その後は、引き続き第一の押し部661よりも遠方に設けられた第二の押し部662が連結部材の開扉部730を押し出し、以下、順次第二の押し部662よりも遠方に設けられた第三の押し部663が連結部材の開扉部730を押し出して、第三の押し部663よりも遠方に設けられた第四の押し部664が連結部材の開扉部730を押し出して、・・・・第七の押し部667よりも遠方に設けられた第八の押し部668が連結部材の開扉部730を押し出して、野菜室扉6aの開き動作を継続する。従って、押し出し力は順次小さくなるが、扉の開放速度を順次加速することができるので、例えば、ユーザが手動で扉を開放するときの形態に近似させることができるので、使い勝手の良い冷蔵庫が提供できる。
上記の動作により野菜室扉6aが開放された後(図10(f)の後)、駆動伝達部材640はさらにCCW方向への回転を継続し、図10(a)の状態、つまり原点位置40に至って回転を停止する。なお、言うまでも無くこの際には連結部材700は図10(a)の実線に示す位置ではなく、野菜室扉6aは開いているので図示左方の、例えば破線の位置に移動した状態である。
(閉じ動作)
野菜室扉6aを閉じた場合に、何らかの理由でマグネットパッキン14が吸着されるまで野菜室扉6aが閉じずに、マグネットパッキン14と冷蔵庫本体1との間に隙間ができる、所謂半ドア状態になることがある。このように半ドア状態になった際の扉駆動装置500の動作について、図11を用いて説明する。
図11は本発明による扉駆動装置500が野菜室扉6aを閉鎖する際の動作を示す図であり、(a)は野菜室扉6aが閉鎖されていなくて、連結部材700の図示左端が引込位置34よりも、閉じ動作を行うことが可能となる閉じ駆動範囲である開き量35だけ移動した状態にあることを示している。野菜室扉6aにはクローザ13が設けられているものとすれば、通常はクローザ13の生じる引き込み力によって冷凍室は引き込まれて閉じられるのであるが、食品の一部が引っかかる等、何らかの理由で扉枠400の動作が一時的に渋くなって引き込まれない場合が稀に生じる。
ここで、駆動伝達部材640を駆動軸620の周りに矢印CW方向に回転すると、駆動伝達部材640の閉扉押し部670が、連結部材の閉扉部720を構成する空間721内を回転して、連結部材の閉扉部720を構成する閉扉押し面722に当接する(図11(b))。
そして、駆動伝達部材640を矢印CW方向にさらに回転させると、前記閉扉押し部670によって、前記閉扉押し面722が矢印36方向に押されて移動するので、連結部材700の図示左端が引込位置34に至るまで移動する(図11(c))。
この図11(c)に示した位置というのはマグネットパッキン14が冷蔵庫本体1に吸着するまで野菜室扉6aが完全に閉じられた位置にあることを示している。
その後、駆動伝達部材640は矢印CCW方向に回転して図11(d)の状態となり、図10(a)に示したと同様な原点位置40まで回転させて停止する。
上記のように動作することにより、野菜室扉6aが完全には閉じずに所謂半ドア状態になっていたとしても、駆動伝達部材640を野菜室扉6aを開く場合とは反対方向に回転させることによって、連結部材700に対して野菜室扉6aを閉じる方向の力を加えて閉じることができるので、半ドアを防止することができるので好適である。
先に説明したように、野菜室扉6aを開く際の力はマグネットパッキン14を引き離す力とクローザ13による引き込み力との合計以上の力が必要となるが、閉じる際にはマグネットパッキン14を引き離す力は不用であり、さらにクローザ13による引き込み力が生じているので、本発明による扉駆動装置500によって加える閉じ力は、開くために必要な力と比べれば弱い力で十分である。本実施例によれば、野菜室扉6aを閉じる際には最も駆動軸20から遠方にある第八の押し部668と、ほぼ同じ距離にした閉扉押し部670によって、連結部材の閉扉部720を押す構成なので、駆動軸620に加わる駆動トルクが仮に開き時と同一であるとしても、閉じ力は開くために必要な力と比べてr1/r9(図4参照)だけ小さくなるので好適である。このことはさらに、万一野菜室扉6aと冷蔵庫本体1との間に指などを挟んだ場合においても、挟む力が小さいので安全性が高い。
(制御系の構成)
次に、図12を用いて扉駆動装置500を制御するための制御系の構成について説明する。図12は図1から図2の冷蔵庫の扉駆動装置500の制御系の構成を示すブロック図である。なお、野菜室扉6aに関する扉駆動装置500と冷凍室扉5aに関する扉駆動装置500とは、同一の制御系,同一の処理フローであるので、以下の説明では野菜室扉6aに関して説明する。
扉開スイッチ8は、使用者が野菜室扉6aを電動で開ける際に操作され、その操作による信号を制御手段51に送る。野菜室扉6aに設けられた本体側の駆動装置600のそれぞれのモータ24と、駆動軸620の回転位置を検出する回転検知手段32と、扉の開閉状態を検出する第一の扉状態検知手段510,第二の扉状態検知手段520とは、制御手段51に接続されている。回転検知手段32は、軸の回転によってその抵抗値が変化する可変抵抗器、あるいは軸の所定の回転位置を検出するマイクロスイッチなどの検知手段で構成されている。
扉状態検知手段は、野菜室扉6aが完全に閉じられているか否か(すなわち、野菜室扉6aが閉鎖状態であるか否か)を検出する第一の扉状態検知手段510と、野菜室扉6aの開き量が所定の開き量35以下であるか否か(すなわち、野菜室扉6aが全開であるか否か)を検出する第二の扉状態検知手段520とを備えている。上記扉状態検知手段は、例えば、野菜室扉6aに備えられたマグネットと冷蔵庫本体1に備えられたホール素子であってもよく、あるいはマイクロスイッチなどの検知手段であってもよい。
野菜室扉6aが半ドア状態になっていることを使用者に知らせるための報知手段70が備えられている。この報知手段70は、ブザーを鳴動させるか、ランプを点灯ないし点滅させるか、などで報知を行う。
タイマ部42は、野菜室扉6aの半ドア状態,野菜室扉6aの開閉に関する各機能における待機時間,動作時間などを制御するものである。タイマT1変更スイッチ92aは、野菜室扉6aが全開状態から半ドア状態に変化した場合の継続時間タイマT1の設定値を使用者が増減可能とするためのものである。タイマT2変更スイッチ92bは、野菜室扉6aが閉鎖状態から半ドア状態に変化した場合の継続時間タイマT2の設定値を使用者が増減可能とするためのものである。
次に、図13を用いて、野菜室扉6aを開放する際の開放制御の手順について説明する。図13は野菜室扉6aを開放する際の開放制御の手順を示す流れ図である。
開動作を開始すると(S001)、制御手段51は回転検知手段32の状態を監視して、本体側の駆動装置600の駆動伝達部材640が動作を開始する原点位置40(図10(a)の40)にあるか否かを検出する(S002)。ここで、原点位置40とは、(図10(a)にて説明したように、野菜室扉6aを手動で開閉動作した場合にも、駆動伝達部材640が連結部材700と干渉することがない位置にある状態のことを言う。
S002の検出で、駆動伝達部材640が原点位置40にない場合には、モータ24に通電して駆動伝達部材640を回転させて原点位置40になるようにする(S003)。モータ24をCW方向に回転させるか、あるいはCCW方向に回転させるかの判定は、回転検知手段32からの信号によって駆動伝達部材640が原点位置40に対してどちらの方向にずれているか、を制御手段51が判定してモータ24に対して駆動電圧の印加方向を定める。
駆動伝達部材640が原点位置40にあることが検出できており、かつ使用者によって扉開スイッチ8が操作されたことを制御手段51が検出したら(S004)、モータ24を通電して駆動伝達部材640を回転させる(S005)。このときの駆動伝達部材640の回転方向は、図10であれば矢印CCW方向としており、駆動伝達部材640が回転すれば図10にて説明したように野菜室扉6aが開く。モータ24が引き続き回転して、回転検知手段32により検出された駆動伝達部材640の回転位置が原点位置40に入ったことが確認できたら(S006)、モータを停止させて(S007)、一連の開き動作を終了する(S008)。
次に、図14を用いて、野菜室扉6aが完全に閉じていない状態(すなわち、野菜室扉6aが半ドア状態)から野菜室扉6aを閉じる際の制御の手順について説明する。図14は野菜室扉6aを閉じる際の閉鎖制御の手順を示す流れ図である。
動作を開始して(S051)、原点位置40を検出し(S052)、モータ24を通電する(S053)動作については、前述の図13のS001からS003と同一である。
S052で原点位置40を検出したら、第一の扉状態検知手段510で野菜室扉6aの閉鎖を検出する(S054)。この検出で野菜室扉6aの閉鎖を検出すれば、野菜室扉6aは半ドア状態ではなくて閉鎖されていることが確認できるので、扉閉じ動作を完了する(S055)。第一の扉状態検知手段510が野菜室扉6aの閉鎖を検出できない場合に、第二の扉状態検知手段520が野菜室扉6aと冷蔵庫本体1との開き量が開き量35以下であるかを検出する(S056)。このS056で第二の扉状態検知手段520が野菜室扉6aを検知できなければ、野菜室扉6aは開き量35以上に開いているので、扉駆動装置500では閉じることができない。その場合は、処理を終了する(S066)。
S056で開き量35以下であることを検出したら、野菜室扉6aは開き量35以下で開いた状態(すなわち、野菜室扉6aは半ドア状態)であって且つ扉駆動装置500によって閉鎖することが可能な領域にあるので、モータ24に通電する(S058)。このときの回転方向は、図11においてはCW方向である。モータ24をCW方向に所定時間(例えば3秒間)通電することにより(S058,S059)、駆動伝達部材640は図11(c)の状態に至って連結部材700を矢印36方向(すなわち、野菜室扉6aを閉じる方向)に移動させて野菜室扉6aを閉じる。
所定時間経過した後に今度はモータ24がCCW方向に回転するよう通電して(S060)、図11(d)に示すように、駆動伝達部材640が、原点位置40になるまで回転させ、回転検知手段32の信号によって原点位置40にあることが検出できたら(S061)、モータ24の回転を停止させる(S062)。次いで、第一の扉状態検知手段510が野菜室扉6aが閉鎖されているかを検出する(S063)。ここで、野菜室扉6aが完全に閉鎖されている場合には、処理を終了する(S066)。
S063で第一の扉状態検知手段510が野菜室扉6aの閉鎖を検知できなければ、半ドア状態が継続していると判断できるので、(S058)から(S063)までの処理、すなわちモータ24に通電して駆動伝達部材640をCW方向に回転して野菜室扉6aを閉鎖させる動作を複数回繰り返して行う(S064)。もし、所定の回数、例えば3回この閉鎖動作を繰り返した後も第一の扉状態検知手段510の閉鎖を検知できなければ、例えば何かが挟まっていて野菜室扉6aを閉鎖できないと判定して、処理を終了する。
次に、手動による扉閉時の制御について図15を用いて説明する。図15は扉駆動装置500の扉全開時から開始する制御フロー図である。
そして、動作を開始してから(S100)、原点検出動作を行う(S101)。この原点検出動作については、前述した図13のS001からS003と同一である。
次いで、制御手段51は野菜室扉6aが全開から半開になったかを検知する(S102,S104)。この全開から半開になったかの検知は、次の順序で行う。まず、第一の扉状態検知手段510による野菜室扉6aの開状態(すなわち、閉鎖状態でない状態)の検出及び第二の扉状態検知手段520による野菜室扉6aの全開状態の検出を行う(S102)。ここで両方の状態を検出した場合が野菜室扉6aの全開状態と確認できるので、その場合に、第一の扉状態検知手段510による野菜室扉6a,冷凍室扉5aの開状態(すなわち、閉鎖状態でない状態)の検出及び第二の扉状態検知手段520による野菜室扉6aの半ドア状態(第二の扉状態検知手段520の閉状態)の検出を行う(S102)。ここで両方の状態を検出した場合に野菜室扉6aが全開状態から半ドア状態に移行したと確認できる。
そして、全開状態から半ドア状態に移行すると、半ドア状態監視タイマT1をスタートする(S105)。半ドア状態監視タイマT1が終了するまで半ドア状態が継続した場合(S106,S107)、すなわちモータ通電閉動作開始条件が成立した時点で報知手段70を鳴動させて(S108)、所定時間、例えば1秒間待機する(S109)。この待機時間中に扉間隙間72(図2の72)や野菜室扉6aと冷蔵庫本体1に指を挟んでいた場合でも、報知手段70を鳴動したのを確認してから指を外すことができるため、安全である。
S109で所定時間待機した後、前述の図14の(S058)から(S062)に示すのと同じモータ24による閉動作を行う(S110)。このため、使用者がT1時間中に扉を半開範囲から動かさなかった場合でも、野菜室扉6aが半ドア状態で放置されるのを防止できる。
以上のように構成されているので、本発明によれば、冷蔵庫の引き出し扉を開くために必要な力を低減して軽快に扉を開放することを可能とできる。これにより、例えば妊婦や高齢者で、ひじや,ひざが曲がりにくい状態で冷凍室5や野菜室6の扉を開けやすくなり、又は、いわゆる半ドア状態から自動的に扉を閉鎖して省エネ効果を向上させることができる冷蔵庫を提供できる。
また、扉の開閉を行う扉駆動装置を有し、該駆動装置の開扉部や閉扉部の高さ位置は、前記引き出し扉正面からみて補強部材と少なくとも一部重複する位置にしたので、庫内に設置した貯蔵食品用収納容器の収納深さが減少する程度の少ない冷蔵庫を提供できる。
また、手動で開閉する場合には、本発明による扉駆動装置は冷蔵庫本体に設けられた駆動装置と、引き出し扉側に設けられた開扉部や閉扉部とは接触しないので、引き出し扉の開閉の際にユーザによる手動動作を妨げたり、開閉動作が重くなる、などの現象が生じないので使い勝手がよく、また万一の故障の際にもユーザの使い勝手を損なうことがない、という効果がある。
また、引き出し扉の開放寸法を、全開放寸法の1/4以上としたので、開いた際に野菜室や冷凍庫の内部を開口部から見渡すことができるので好適である。
また、補強部材の位置を、扉枠の奥行き寸法全長L11の1/2以下としたので、扉枠の弾性変形が従来に比べ小さくなる。従って、引き出し扉駆動装置を駆動したときの初期段階の、例えばマグネットパッキンを本体から引き離す時間が左右で瞬間的にずれが生じ、扉自身が瞬間的に振動する量を小さく出来るので、振動による騒音発生や使用者の不快感を少なくできる。
また、扉の閉鎖状態を検知する第一の扉状態検知手段と、扉開閉手段で扉を閉動作可能な範囲内に設置した扉の半ドア状態を検知する第二の扉状態検知手段と、を備え、第一の扉状態検知手段と前記第二の状態検知手段が共に開状態であることを検知した後、所定時間が経過してから扉駆動装置により扉を閉動作するため、使用者が指等の異物を挟んだまま手動で扉を閉じようとした際、半ドア状態で扉に指を挟んでいるのに気が付いたら、駆動手段が扉を閉じ始める前に指を離すことが可能である。また、扉の半ドア状態が所定時間継続している間に手動で扉を閉じることができるため、扉を閉じている途中で駆動手段に引っ張られることもなく、自然に閉じることができる。万一、扉が完全に閉鎖されていなかった場合でも、扉駆動装置により確実に扉を閉鎖することができる。
また、ブザー等の報知手段による報知後、一定時間経過後に扉を閉駆動するため、使用者が閉動作開始時期を知ることができ、安全に操作できる。
以下、本発明の第2の実施例について、図16,図17を参照しながら説明する。図16は本発明の第2の実施例における冷蔵庫の要部断面説明図であり、図17は本発明の第2の実施例における連結部材の構成を示す斜視図である。なお、前述した実施例1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図において、連結部材700は、補強部材410に固定するための連結部材の係止部710と、引き出し扉の開閉を行うように構成された連結部材の開扉部730と閉扉部720とを一体若しくは別体に形成しており、且つ、本体側の駆動装置600の駆動力によって、野菜室扉(図の6a)の開閉を行えるように構成してある。
そして、その連結部材700の後部に突起若しくは孔751を設けて、容器底部15aに設けた孔若しくは突起15bと取り外し可能に係止することにより、前記連結部材700に、例えば、前述した「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」が負荷されても、前記連結部材の開扉部730が、扉開放方向以外の方向にずれ難い構成としている。
なお、図17に於いては、上記突起部をリブ形状としたが、本発明は、その形状を規制するものではなく、例えば、柱形状やピン形状としても良い。
以上のように構成されているので本発明の第2の実施例は、連結部材700が、本体側の駆動装置600の駆動力を受けても、扉の開閉方向以外へのずれを小さくできるので、野菜室扉(図の6a)の開閉をスムーズに行える冷蔵庫を提供できる。
また、上記係止部を取り外し可能としてあるので、容器15の清掃時などに、該容器を、容易に取り外して水洗い等ができる構成となる。
また、上記突起部を円形のピン形状として、上記孔を丸孔にすれば、製造加工が容易となるので、製造コスト上有利な構成となる。
以下、本発明の第3の実施例について、図18,図19を参照しながら説明する。図18は本発明の第3の実施例における引き出し扉駆動装置の構成を示す平面図であり、図19は本発明の第3の実施例における本体側の駆動装置の構成を示す斜視図である。なお、前述した実施例1と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
先ず、図18において、400は前述した引き出し扉(図2の野菜室扉6a)の左右に設けられた扉枠であり、この左右の扉枠400の間を接続するように、且つ、前記引き出し扉正面から見てU字状に形成して設置された補強部材410を備えている。そして、この補強部材410には後述する連結部材700a,700bが複数設けてあり、この連結部材700a,700bが、本体側に取り付けられた本体側の駆動装置600a(図2の600相当であり、図19の600a)に設けられた駆動伝達部材640a,640bからの駆動力を受けることにより、前記引き出し扉の開閉を自動的に行うように構成されている。
上記本体側の駆動装置600aにおいては、回転出力軸である駆動軸620a,620bの周りに回転自在に回転駆動体である駆動伝達部材640a,640bが軸支されており、この駆動伝達部材640a,640bには、前記引き出し扉の開放を行えるように、回転方向に向かって回転中心からの距離を除々に変化させた位置に配置された複数の開扉押し部660a,660bが設けてある。
また、この駆動伝達部材640a,640bには、前記引き出し扉の閉じこみを行えるように閉扉押し部670a,670bを設けてある。
そして、上記連結部材700a,700bは、前記補強部材410に固定するための連結部材の係止部710a,710bを前記連結部材の開扉部730a,730bや連結部材の閉扉部720a,720bと一体若しくは別体に形成してある。
そして、この連結部材の開扉部730a,730bには、前述した駆動伝達部材640a,640bに配置された複数の開扉押し部660a,660bに対応する位置に配置された複数の階段状の押し面を設けることにより、前記駆動伝達部材640a,640bの回転運動を、例えば矢印CCWa,CCWb、方向に回転して、前記連結部材の開扉部730a,730bの直線運動に変化させることによって、前記引き出し扉の開放を行えるように構成してある。
また、上記連結部材の閉扉部720a,720bには、前述した駆動伝達部材640a,640bに設けられた閉扉押し部670a,670bに対応する位置に、閉扉押し面722a,722bを設けることにより、前記駆動伝達部材640a,640bの回転運動を、例えば、前述した引き出し扉を開放するときと反対向きの矢印CWa,CWb方向に回転して、前記連結部材の閉扉部720a,720bの直線運動に変化させることによって、前記引き出し扉の閉じこみを行えるように構成してある。換言すれば、該冷蔵庫の扉を閉じる際に閉め方が不十分な状態(半ドア開放状態)の引き出し扉を閉じこむことのできる閉扉押し部670a,670bを駆動伝達部材640a,640bに設け、該閉扉押し部670a,670bの回転運動を前記連結部材700a,700bの直線運動に変化させることによって、前記半ドア開放状態の引き出し扉の閉じこみを行えるように構成してある。
次に、図19により説明する。なお、図19は、図18により前述した駆動伝達部材640a,640bの駆動を、一個のモータにて行う場合の一実施例である。
図において、モータ24aの回転軸にはモータピニオン25aが設けられており、このモータ24aの出力やモータピニオン25aの構成は、図示左側の駆動系統と、図示右側の駆動系統を同時に駆動できるように設定されている。
例えば、図示左側の駆動系統としては、上記モータピニオン25aとアイドラ26aとが噛み合って減速される。アイドラ26aとアイドラピニオン27aとは一体として回転し、アイドラピニオン27aはアイドラ28aと噛み合っている。アイドラ28aとアイドラピニオン29aと一体として回転し、アイドラピニオン29aは駆動ギヤ30aと噛み合って減速される。駆動軸620aと駆動ギヤ30aとは連結されており、このようなギヤの構成によりモータ24aの回転速度は例えば1/100程度に減速され、駆動軸620aに設けられた駆動伝達部材640aを回転させる。
そして、例えば、図示右側の駆動系統としては、上記モータピニオン25aとアイドラ26bとが噛み合って減速される。アイドラ26bとアイドラピニオン27bとは一体として回転するように構成され、且つ、前述した図示左側の駆動伝達部材640aの回転方向と、該図示右側の駆動伝達部材640bの回転方向とが互いに向き合うように設ける。そして、上記のうちアイドラピニオン27bはアイドラ28bと噛み合っている。アイドラ28bとアイドラピニオン29bと一体として回転し、アイドラピニオン29bはギヤ60と噛み合っており、ギヤ60は駆動ギヤ30bと噛み合って減速される。駆動軸620bと駆動ギヤ30bとは連結されており、このようなギヤの構成によりモータ24aの回転速度は例えば1/100程度に減速され、駆動軸620bに設けられた駆動伝達部材640bを、例えば、駆動伝達部材640aの回転方向と逆向きに回転させる。
なお、図18により前述した駆動伝達部材640aと640bとを、例えば、図7にて前述したように、それぞれ一個のモータによって駆動する方式としても良い。この場合は、それぞれのモータの出力を小さくできるので、装置としての寿命を延ばすことが出来る。
以上のように構成されているので本発明の第3の実施例は、野菜室扉(図2の6a)の開閉を駆動する機構を複数設置できるので、左右の扉枠の扉取り付け面401a,401bを押し出す力や閉じこむ力を、換言すれば、引き出し扉を開閉する左右の力を、ほぼ均一に出来る。
従って、引き出し扉に、マグネットパッキンの吸着を引き離す時のような、「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」である荷重が負荷されても、或いは、前記扉枠400が支持する収納容器内に貯蔵する食品重量が、該収納容器の左右で異なって、前述した「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」が左右で異なっても、該引き出し扉の左右をほぼ同時に開放もしくは閉鎖できるので、引き出し扉の開閉をスムーズに行える冷蔵庫を提供できる。
また、左右の駆動伝達部材640aと640bを一個のモータ24aにて駆動できるので、製造コスト上有利な冷蔵庫を提供できる。
以下、本発明の第4の実施例について、図20〜図22を参照しながら説明する。図20は本発明の第4の実施例における冷蔵庫の要部断面説明図であり、図21は図20におけるB−B線要部断面説明図、図22は本発明の第4の実施例における引き出し容器の構成を示す裏面から見た斜視図である。
なお、前述した実施例1及び実施例3と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
なお、本実施例は前述した実施例3の連結部材700a,700bの連結部材の開扉部730a,730bの機能及び連結部材の閉扉部720a,720bの機能を後述する引き出し容器16の底面に一体若しくは別体に設けたことを特徴とするものである。
図20から図22において、野菜室扉6aは、内箱1bに設けられたローラ421によって、及び、扉枠420に設けられたローラ422によって、移動可能に設置された左右の扉枠420によって手前に引き出し自在に支持されている。そして、上記左右の扉枠420の間に設置され、且つ、前記野菜室扉6aと共に引き出し自在になる引き出し容器16を備えている。
そして、前記引き出し容器16の底面に一体若しくは別体に、容器の連結部材の開扉部730c,730dを設け、容器の開扉部730c,730dが、本体側に取り付けられた本体側の駆動装置600aに設けられた駆動伝達部材640a,640bからの駆動力を受けることにより、前記引き出し扉の開放を自動的に行うように構成されている。
また、前記引き出し容器16の底面に一体若しくは別体に、容器の連結部材の閉扉部720c,720dを設け、容器の閉扉部720c,720dが、本体側に取り付けられた本体側の駆動装置600aに設けられた駆動伝達部材640a,640bからの駆動力を受けることにより、前記引き出し扉の閉じ込みを自動的に行うように構成されている。
なお、上記構成において、例えば、引き出し容器16の底面に複数の補強リブ16bを設けて、該引き出し容器16自身の強度を向上させると共に、該引き出し容器16のフランジの係止部16cにおいて、左右の扉枠420の扉枠フランジ420aを嵌合するように構成すれば、前述した駆動伝達部材640a,640bからの駆動力を受ける容器の連結部材の開扉部730c,730dや容器の閉扉部720c,720dが強度的に安定するので、引き出し扉の開閉をスムーズに行える。
なお、引き出し容器16の底面に別体に設ける方法としては、例えば、大きな負荷を受ける容器の開扉部730c,730dや容器の閉扉部720c,720dのみを、機械的強度や潤滑性を有するジュラコン樹脂やポリアミド樹脂等にて成形して、該成形品を、例えば、成形性の良いスチレン樹脂やポリプロピレン樹脂にて形成した引き出し容器16自身の底部に、接着若しくはインサート成形等により固定するのが良い。
以上のように構成されているので本発明の第4の実施例は、冷蔵庫の引き出し扉の開くために必要な力を低減して電動で軽快に扉を開放でき、又はいわゆる半ドア状態から自動的に電動で扉を閉鎖して省エネ効果を向上させることができる冷蔵庫を提供できる。また、例えば、実施例3にて説明したような補強部材410や連結部材の係止部710を不要にできるので、製造コスト上有利な冷蔵庫を提供できる。
以下、本発明の第5の実施例について、図23,図24を参照しながら説明する。図23は本発明の第5の実施例における冷蔵庫の要部断面説明図であり、図24は本発明の第5の実施例における引き出し容器の構成を示す裏面から見た斜視図である。なお、前述した実施例4と同一構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図23〜図26において、420は野菜室扉6a(図2の野菜室扉6a相当)の左右に設けられた扉枠であり、この左右の扉枠420の間を接続するように、且つ、前記引き出し扉正面から見てU字状に形成して設置された補強部材411を備えている。そして、引き出し容器17は、前記扉枠420及び補強部材411に載置されており、該引き出し容器17の底部17aには後述する連結部材700e,700fを一体若しくは別体に形成してある。
そして、前記連結部材700e,700fには、前記補強部材411に係止できるように構成された連結部材の係止部710e,710fと、後述する連結部材の開扉部730e,730fと、連結部材の閉扉部720e,720fとを備えている。
そして、前記連結部材の開扉部730e,730fと、連結部材の閉扉部720e,720fとの取り付け高さ位置は、前記野菜室扉6a正面からみて前記補強部材411と少なくとも一部厚さ方向で重複する位置にしてある。換言すれば、図23に示す引き出し容器17の収納深さが減少する寸法h53を出来るだけ小さく出来るように、連結部材の開扉部730e,730f及び連結部材の閉扉部720e,720fと前記補強部材411との重複寸法h52を零より大きく設定してある。
なお、上記重複寸法h52を、引き出し容器の底部17aの下面と後述する駆動伝達部材640a,640bとの間隙寸法h51より小さく設定することによって、野菜室扉6aが引き出されたときに、前記補強部材411が前記駆動伝達部材640a,640bに当接しないように構成してある。
そして、連結部材の係止部710e,710fは、連結部材700e,700fと補強部材411との位置決めをするベース部711e,711fと、前記連結部材700e,700fを前記補強部材411に取り外し可能に嵌合させる挟み部712e,712fとを有している。
そして、前記連結部材700e,700fが、本体側に取り付けられた本体側の駆動装置600a(図2の600相当であり、図23の600a)に設けられた駆動伝達部材640a,640b(図4の640相当であり、図23の640a,640b)からの駆動力を受けることにより、前記野菜室扉6aの開閉を自動的に行うように構成されている。
そして、前記連結部材の開扉部730e,730fに、前述した駆動伝達部材640a,640bに配置された複数の開扉押し部660(図4の660相当)に対応する位置に配置された複数の階段状の押し面(例えば、図4の731の第一の押し面から738の第八の押し面までの8段相当の面)を設けることにより、前記駆動伝達部材640a,640bの回転運動を、前記連結部材700e,700fの直線運動に変化させることによって、野菜室扉6aの開放を行えるように構成してある。
また、上記連結部材の閉扉部720e,720fに、前述した駆動伝達部材640a,640bに設けられた閉扉押し部670(図4の670相当)に対応する位置に、閉扉押し面722e,722f(図4の722相当であり、図24の722e,722f)を設けることにより、前記駆動伝達部材640a,640bの回転運動を、例えば、前述した引き出し扉を開放するときと反対向きに回転して、前記連結部材700e,700fの直線運動に変化させることによって、野菜室扉6aの閉じこみを行えるように構成してある。
なお、上記構成において、引き出し容器の底部17aや容器側壁に、補強部材411と嵌合する補強部材取り付け溝部17bを形成してあるが、該補強部材取り付け溝部17bと補強部材411との嵌合代を適正に設定することにより、且つ、前述した挟み部712e,712fと補強部材411との嵌合代を適正に設定することにより、前記補強部材411より引き出し容器17及び連結部材700e,700fを取り外し可能なるように構成すれば、引き出し容器17の清掃時に、取り外して水洗い等ができるので、清掃性の良い冷蔵庫を提供できる。
また、引き出し容器の底部17aの内面高さと、連結部材の天井面714e,714fの高さとを図23に示すように、ほぼ同一に設定すれば、連結部材700e,700fが一体若しくは別体に形成された引き出し容器17の底面をほぼ平面にできるので、清掃性に支障をきたすことが無い。
以上のように構成されているので本発明の第5の実施例は、冷蔵庫の引き出し扉の開くために必要な力を低減して電動で軽快に扉を開放でき、又はいわゆる半ドア状態から自動的に電動で扉を閉鎖して省エネ効果を向上させることができる冷蔵庫を提供できる。
また、引き出し扉の開閉を駆動する機構を容器底部に複数設置できるので、引き出し扉を開閉する左右の力を、ほぼ均一に出来る。従って、引き出し扉に、マグネットパッキンの吸着を引き離す時のような、「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」である荷重が負荷されても、或いは、前記扉枠420が支持する収納容器内に貯蔵する食品重量が、該収納容器の左右で異なって、前述した「引き出し扉を停止状態から引き開ける最大の第一の力」が左右で異なっても、該引き出し扉の左右をほぼ同時に開放もしくは閉鎖できるので、引き出し扉の開閉をスムーズに行える冷蔵庫を提供できる。
また、扉の開閉を行う扉駆動装置を有し、該駆動装置の開扉部や閉扉部の高さ位置は、前記引き出し扉正面からみて補強部材と少なくとも一部重複する位置にしたので、庫内に設置した貯蔵食品用収納容器の収納深さが減少する程度の少ない冷蔵庫を提供できる。
(他への適用)
なお、本実施例においては扉駆動装置500が冷凍室5ないし野菜室6の引き出し扉に設けられている例を示したが、本実施例に限定されるものではなく冷蔵室扉2の回転式の扉に設けられるものであっても同様な効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施例においては冷蔵庫に扉駆動装置を備えた構成について説明したが、冷蔵庫に限定されるものではなく、例えば文書類を保管するファイルキャビネットや、手前に引き出して使用する流し台組み込み型の食器洗い乾燥機、などの引き出し式の機器に適用でき、その場合にも本発明にて説明したと同様な効果があることば明らかである。
本発明による冷蔵庫の構成を示す斜視図。 本発明の第1の実施例における冷蔵庫の要部断面説明図。 本発明の第1の実施例における第二の扉状態検知手段設置説明図。 本発明の第1の実施例における引き出し扉駆動装置の構成を示す平面図。 本発明の第1の実施例における連結部材の構成を示す斜視図。 本発明の第1の実施例における駆動伝達部材の構成を示す平面図。 本発明の第1の実施例における本体側の駆動装置の構成を示す斜視図。 図4におけるA−A線要部断面説明図。 本発明の第1の実施例における扉枠と補強部材の構成を示す斜視図。 本発明の第1の実施例における引き出し扉駆動装置の開き動作を説明する図。 本発明の第1の実施例における引き出し扉駆動装置の閉じ動作を説明する図。 本発明の一実施例における扉駆動装置の制御系の構成を示すブロック図。 本発明の一実施例における扉駆動装置の開放動作の際の制御手順を示すフロー図。 本発明の一実施例における扉駆動装置の閉鎖動作の際の制御手順を示すフロー図。 本発明の一実施例における扉駆動装置の扉全開時から開始する制御手順を示すフロー図。 本発明の第2の実施例における冷蔵庫の要部断面説明図。 本発明の第2の実施例における連結部材の構成を示す斜視図。 本発明の第3の実施例における引き出し扉駆動装置の構成を示す平面図。 本発明の第3の実施例における本体側の駆動装置の構成を示す斜視図。 本発明の第4の実施例における冷蔵庫の要部断面説明図。 図20におけるB−B線要部断面説明図。 本発明の第4の実施例における引き出し容器の構成を示す裏面から見た斜視図。 本発明の第5の実施例における冷蔵庫の要部断面説明図。 本発明の第5の実施例における引き出し容器の構成を示す裏面から見た斜視図。
符号の説明
1 冷蔵庫本体
1a 本体側の仕切り部
1b 内箱
1c 内箱背面
2 冷蔵室
2a 冷蔵室扉
3 切り替え室
3a 切り替え室扉
4 製氷室
5 冷凍室
5a 冷凍室扉
6 野菜室
6a 野菜室扉
7 操作表示部
8 開スイッチ
8a 冷凍室扉の開スイッチ
8b 野菜室扉の開スイッチ
12,15,16,17,901 容器
12a,15a,16a,17a,901a 容器底部
13 クローザ
14 マグネットパッキン
15b 孔若しくは突起
16b 補強リブ
16c フランジの係止部
17b 補強部材取り付け溝部
24,24a モータ
25,25a モータピニオン
26,26a,26b,28,28a,28b アイドラ
27,27a,27b,29,29a,29b アイドラピニオン
30,30a,30b 駆動ギヤ
31 トルク制限手段
32 回転検知手段
33 移動量
34 引込位置
35 開き量
36 矢印
38,39 隙間
40 原点位置
42 タイマ部
51 制御手段
52 機械室
60 ギヤ
70 報知手段
72 扉間隙間
92a タイマT1変更スイッチ
92b タイマT2変更スイッチ
400,420,908 扉枠
401a,401b,909a,909b 扉枠の扉取り付け面
402 扉枠の後端部
403 後部補強
410,411,902 補強部材
420a 扉枠フランジ
421,422 ローラ
500,500a 扉駆動装置
510 第一の扉状態検知手段
511,521,531 磁石
512,522,532 磁気検知センサー
520 第二の扉状態検知手段
530 駆動伝達部材の位置検知手段
600,600a 本体側の駆動装置
610,610a 駆動装置ケース
620 駆動軸
640,640a,640b,907 駆動伝達部材
650 軸受部
660,660a,660b 開扉押し部
661 第一の平面部
662 第二の平面部
663 第三の平面部
664 第四の平面部
665 第五の平面部
666 第六の平面部
667 第七の平面部
668 第八の平面部
670,670a,670b 閉扉押し部
680 最上端部
700,700a,700b,700e,700f 連結部材
710,710a,710b,710e,710f 連結部材の係止部
711,711e,711f ベース部
712,712e,712f 挟み部
713 係止具
714e,714f 連結部材の天井面
720,720a,720b,720e,720f 連結部材の閉扉部
720c,720d 容器の閉扉部
721 空間
722,722a,722b,722e,722f 閉扉押し面
730,730a,730b,730e,730f 連結部材の開扉部
730c,730d 容器の開扉部
731 第一の押し面
732 第二の押し面
733 第三の押し面
734 第四の押し面
735 第五の押し面
736 第六の押し面
737 第七の押し面
738 第八の押し面
740 最下端部
751 突起若しくは孔
752 連結部材の後端部
900 従来例の冷蔵庫本体
903 係止部
904 ネジ
905 開扉部
906 閉扉部
907a 駆動ピン

Claims (8)

  1. 冷蔵庫の扉を開放する扉駆動装置を備えた冷蔵庫において、
    前記扉駆動装置は、冷蔵庫本体に備えられた回転駆動手段、及び前記回転駆動手段の回転により回転し回転方向と逆方向に向かっていくに従って回転中心からの距離が遠くなるような位置に複数の動力伝達部が設けられた回転部材と、前記回転駆動手段を制御する制御手段と、前記扉側に備えられ前記動力伝達部から動力が伝達され前記回転部材の回転運動を直線運動に変換させる連結部材とを有し、
    前記動力伝達部は平面部を有し、前記平面部の平面方向は略回転中心方向になるように形成され、
    前記連結部材は複数の階段状の段差部を有しており、該段差部と前記平面部とは略面接触しながら動力が伝達されることにより、前記扉を開放することを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1において、前記扉は引き出し式の扉であり、該引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠と、左右の該扉枠を跨って形成された部材を有し、該部材に前記連結部材を有することを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項2において、前記部材は、前記扉正面から見てU字状に形成されたことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項1において、前記扉は引き出し式の扉であり、該引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠とを有し、該扉枠には引き出し容器が載置されており、前記連結部材を前記引き出し容器と一体若しくは別体に形成されたことを特徴とする冷蔵庫。
  5. 前後方向に引き出すことが可能な引き出し扉を備えた冷蔵庫において、
    冷蔵庫本体に固定された回転駆動手段及び前記回転駆動手段の回転により回転し回転方向に向かって回転中心からの距離を徐々に変化させた位置に複数の動力伝達部が設けられた回転部材と、
    前記回転駆動手段を制御する制御手段と、
    前記動力伝達部から動力が伝達され前記回転部材の回転運動を直線運動に変換させる連結部材とを有し、
    前記引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠と、左右の該扉枠を跨って形成された部材を有し、該部材に前記連結部材を設け、前記動力伝達部から動力が伝達される部分を前記部材の外周よりも外側に位置するようにしたことを特徴とする冷蔵庫。
  6. 請求項5において、前記部材は、前記扉正面から見てU字状に形成されたことを特徴とする冷蔵庫。
  7. 請求項5において、該引き出し扉は、扉と、該扉の左右に設けられた扉枠とを有し、該扉枠には引き出し容器が載置されており、前記連結部材を前記引き出し容器と一体若しくは別体に形成されたことを特徴とする冷蔵庫。
  8. 請求項5において、前記回転駆動手段を前記引き出し扉が開くのと逆向きに回転させることにより、前記引き出し扉の閉じ込みを行うことを特徴とする冷蔵庫。
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