JP4859685B2 - 旋回テーブル装置 - Google Patents
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Description
このものでは、リニアソレノイド(14)によって、ラック(15)が図5の紙面に対して左右方向に直線駆動されると、該駆動力がラック(15)とピニオン(11)の噛み合い部を介してターンテーブル(10)に伝達されてこれが回転し、これにより、ターンテーブル(10)上の図示しないワークを回転させながら加工装置(図示せず)で加工することができる。
又、リニアソレノイド(14)の駆動力をラック(15)とピニオン(11)の噛み合い部からターンテーブル(10)側に伝達するから、前記噛み合い部に生じる不可避的なバックラッシュが原因となってターンテーブル(10)の角度制御の精度が低下する。
更に、ターンテーブル(10)の回転初期や回転方向の反転時に、前記噛み合い部ががたつき、ターンテーブル(10)の円滑回転が阻害される。
尚、他の従来例として、ターンテーブルの中心軸と駆動モータを動力伝達状態に連結する構成のものが広く知られているが、このものでは、駆動モータの回転速度を減速してターンテーブルに伝達する為の減速機構を駆動モータに組み込む必要があることから、その分、構造の複雑化と、コスト高を招来する問題がある。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
『ワークを装着する為のターンテーブルと、
前記ターンテーブルの回転軸と同軸の円状又は円弧状に曲成され、且つ前記ターンテーブルと一体回転するレール部材と、
前記レール部材を挟圧する一対の駆動ローラと、
一方の前記駆動ローラを回転させる駆動モータと、
前記各駆動ローラのローラ軸に取り付けられて前記駆動モータの回転を他方の駆動ローラに伝達する一対の反転ローラとを具備する』ことである。
上記解決手段によれば、駆動モータによって一方の駆動ローラを回転させると、該回転力が、前記一方の駆動ローラのローラ軸から、一対の反転ローラを介して他方のローラ軸に伝達され、該他方のローラ軸に取り付けられた駆動ローラが回転する。これにより、駆動モータの回転力が両駆動ローラに伝達され、レール部材と両駆動ローラの2つの圧接部に駆動モータの駆動力が伝達される。これにより、レール部材と一体的にターンテーブルが回転する。
上記解決手段によれば、レール部材を挟圧する一対の駆動ローラでターンテーブルを回転させるから、既述従来のようにラック(15)とピニオン(11)を利用するものと相違し、歯切り加工が不要となり、旋回テーブル装置のコストダウンが図れる。
又、レール部材を挟圧する一対の駆動ローラでターンテーブルを回転させるから、既述従来のもののように、ピニオン(11)の外周寸法以上の長いラック(15)を設ける必要がなく、装置全体の小型化が図れる。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記一対の駆動ローラは、前記レール部材を前記円の半径方向の内側及び外側から挟圧する構成であり、
前記一対の駆動ローラの外径が等しく設定され、
前記半径方向の外側に位置する駆動ローラのローラ軸に取り付けられた反転ローラの外径をRa1、
前記半径方向の内側に位置する駆動ローラのローラ軸に取り付けられた反転ローラの外径をRb1、
前記円状に曲成されたレール部材の内径をr2、
前記円状に曲成されたレール部材の外径をr1、とした場合、
(Ra1/Rb1)=(r2 /r1)に設定されている』ことである。
このものでは、一対の駆動ローラの外径が等しく設定されていると共に、各反転ローラの外径Ra1、Rb1と、レール部材の内・外径r2、r1の関係が、(Ra1/Rb1)=(r2 /r1)に設定されている。従って、後述の実施の形態で説明する(式1)の説明から明らかなように、レール部材の内周面の周速度と、これに圧接される駆動ローラの周速度が一致し、且つ、レール部材の外周面の周速度と、これに圧接される駆動ローラの周速度が一致する。これにより、動力伝達損失の少ないターンテーブルの駆動が可能となる。
請求項1に係る発明に於いて、
『前記一対の駆動ローラは、前記レール部材を前記円の半径方向の内側及び外側から挟圧する構成であり、
前記一対の反転ローラの外径が等しく設定され、
前記半径方向の外側に位置する駆動ローラの外径をRa2、
前記半径方向の内側に位置する駆動ローラの外径をRb2、
前記円状に曲成されたレール部材の内径をr2、
前記円状に曲成されたレール部材の外径をr1、とした場合、
(Rb2/Ra2)=(r2 /r1)に設定されている』ことである。
このものでは、一対の反転ローラの外径が等しく設定されていると共に、レール部材の内・外径r2、r1と、各駆動ローラの外径Rb2、Ra2の関係が、(Rb2/Ra2)=(r2 /r1)に設定されている。従って、後述の実施の形態で記載する(式3)の説明から明らかなように、動力伝達損失の少ないターンテーブルの駆動が可能となる。
請求項1〜請求項3に係る発明に於いて、
『前記一対の駆動ローラと前記レール部材の圧接部に潤滑剤が供給される』ものでは、駆動ローラとレール部材の動力伝達が円滑に行なえる。
請求項1に係る発明では、既述したように、ラック(15)とピニオン(11)を利用する従来のものと相違し、歯切り加工が不要となり、旋回テーブル装置のコストダウンが図れる。
又、バックラッシュが生じるピニオン(11)とラック(15)の如き噛み合い部分が存在しないから、既述従来のものに比べてターンテーブルの角度制御の精度が向上すると共に、ターンテーブルの回転初期や、回転方向の反転時でも、ターンテーブルの円滑回転が担保できる。
更に、所定外径の駆動ローラや反転ローラを使用することにより、ターンテーブルの回転速度を設定することができるから、駆動モータの回転速度を減速する為の特別な減速機構を駆動モータに組み込む必要がない。従って、構造の複雑化が防止でき、この点からも、コスト高を抑えることができる。
請求項4に係る発明では、既述したように、駆動ローラとレール部材の動力伝達が円滑に行なえる。
図1に示すように、本願発明の実施の形態に係る旋回テーブル装置は、固定台(22)に軸受(21)で回転自在に支持された中心軸(23)を備えていると共に、該中心軸(23)の上端に突設されたネジ軸(24)は、円板状のターンテーブル(20)の中心部に形成された軸挿通用の凹部(25)の底壁を貫通している。そして、ネジ軸(24)と、これに螺合される締付ナット(26)によって、ターンテーブル(20)が中心軸(23)に固定されており、これにより、ワークを載置するターンテーブル(20)と中心軸(23)が軸受(21)で支持された状態で一体回転するようになっている。
ターンテーブル(20)を回転駆動する摩擦駆動ユニット(A)は、このターンテーブル(20)の下方に位置する固定台(22)の外端近傍に配置されている。
(Ra1/Rb1)=(r2 /r1) ・・・(式1)
に設定している。
(式1)は次のようにして求められる。
図3,図4に示すように、内外の駆動ローラ(5b)(5a)の半径を、夫々、Rb2,Ra2とし、外側の駆動ローラ(5a)がθ2、内側の駆動ローラ(5b)がθ3だけ回転することにより、ターンテーブル(20)がθ1だけ回転したとする。
すると、「r1×θ1=Ra2×θ2」,「r2×θ1=Rb2×θ3」,「Rb1×θ3=Ra1×θ2」であるから、
r2/r1=(Rb2/Ra2)×(Ra1/Rb1)・・・(式2)
となる。
又、本実施の形態では「Rb2=Ra2」に設定しているから、これらの関係から、(式1)が得られる。
このものでは、アーム部材(50a)(50b)の弾性力によって駆動ローラ(5a)(5b)がレール部材(29)を挟圧した状態で、反転ローラ(53a)(53b)が互いに圧接されるように各部の寸法が設定されている。
このものでは、一対の駆動ローラでレール部材を挟圧するから、ピニオン(11)とラック(15)を利用する既述従来のもののようにバックラッシュが生じる余地がない。従って、ターンテーブル(20)の回転初期や、回転方向の反転時でも駆動ローラ(5a)(5b)からレール部材(29)側に直ちに駆動力が伝達され、これにより、ターンテーブル(20)が円滑に回転する。又、前記ラック(15)等の歯切り加工が不要になる分、コスト高を抑えることができる。
r2/r1=Rb2/Ra2 ・・・(式3)
のように設定しても、駆動ローラ(5a)(5b)とレール部材(29)とのスリップを防止することができる。(式3)は、(式2)に於いて、Ra1とRb1を等しくすれば得られる。
尚、上記実施の形態では、レール部材(29)を回転軸(L)と同軸の円状に構成したが、該レール部材(29)を回転軸(L)と同軸の円弧状に構成し、ターンテーブル(20)が円弧の往復運動を行なうようにしてもよい。
(20)・・・ターンテーブル
(29)・・・レール部材
(40)・・・駆動モータ
(51a)(51b)・・・ローラ軸
(53a)(53b)・・・反転ローラ
(W)・・・ワーク
Claims (4)
- ワークを装着する為のターンテーブルと、
前記ターンテーブルの回転軸と同軸の円状又は円弧状に曲成され、且つ前記ターンテーブルと一体回転するレール部材と、
前記レール部材を挟圧する一対の駆動ローラと、
一方の前記駆動ローラを回転させる駆動モータと、
前記各駆動ローラのローラ軸に取り付けられて前記駆動モータの回転を他方の駆動ローラに伝達する一対の反転ローラとを具備する、旋回テーブル装置。 - 請求項1に記載の旋回テーブル装置に於いて、
前記一対の駆動ローラは、前記レール部材を前記円の半径方向の内側及び外側から挟圧する構成であり、
前記一対の駆動ローラの外径が等しく設定され、
前記半径方向の外側に位置する駆動ローラのローラ軸に取り付けられた反転ローラの外径をRa1、
前記半径方向の内側に位置する駆動ローラのローラ軸に取り付けられた反転ローラの外径をRb1、
前記円状に曲成されたレール部材の内径をr2、
前記円状に曲成されたレール部材の外径をr1、とした場合、
(Ra1/Rb1)=(r2 /r1)に設定されている、旋回テーブル装置。 - 請求項1に記載の旋回テーブル装置に於いて、
前記一対の駆動ローラは、前記レール部材を前記円の半径方向の内側及び外側から挟圧する構成であり、
前記一対の反転ローラの外径が等しく設定され、
前記半径方向の外側に位置する駆動ローラの外径をRa2、
前記半径方向の内側に位置する駆動ローラの外径をRb2、
前記円状に曲成されたレール部材の内径をr2、
前記円状に曲成されたレール部材の外径をr1、とした場合、
(Rb2/Ra2)=(r2 /r1)に設定されている、旋回テーブル装置。 - 請求項1から請求項3の何れかに記載の旋回テーブル装置に於いて、
前記一対の駆動ローラと前記レール部材の圧接部に潤滑剤が供給される、旋回テーブル装置。
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JP2007013298A JP4859685B2 (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 旋回テーブル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007013298A JP4859685B2 (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 旋回テーブル装置 |
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JP2007013298A Expired - Fee Related JP4859685B2 (ja) | 2007-01-24 | 2007-01-24 | 旋回テーブル装置 |
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