JP4859575B2 - 遮断器 - Google Patents

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Description

この発明は、電磁操作機構を備えた遮断器に関するものである。
従来の電磁操作式遮断器の遮断動作では、投入操作で用いる操作コイルを投入時と逆方向に通電し接点当接方向に発生する電磁力をキャンセルさせ、引外し力となる接圧ばねおよび遮断ばねのばね力を用いて接点開極操作を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−6500号公報(第3頁:段落[0003]、図6)
このような遮断器にあっては、遮断動作の応答時間について、投入操作と同一コイルターン数で遮断操作を行う場合、例えば短絡事故時に要求される瞬時遮断時にコイルインダクタンスに対応した動作遅延が発生する可能性がある。コイルターン数を減らすことで動作遅延が防止できるが、この場合、投入操作時にも大動作電流を要する等の課題もあり、遮断動作の応答時間を安定しかつ省電流で動作させることが困難であった。
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、短絡電流遮断時の遮断動作を迅速化し安定させるとともに、短絡電流遮断時以外の開閉動作を省電流で行わせ、短絡電流遮断時以外の開閉動作における省電流操作機能を確保しつつ短絡電流遮断時の遮断動作における信頼性を向上させようとするものである。
第1の発明に係る遮断器では、投入操作時において閉極動作を行うための第1の操作コイルと、前記第1の操作コイルよりもインダクタンスが小さく短絡電流遮断時に開極動作を行うための第2の操作コイルとを前記電磁操作機構に設けたものであって、短絡電流遮断時には前記第1の操作コイルよりもインダクタンスの小さい前記第2の操作コイルに通電して開極動作を行い、過電流遮断時には前記第1の操作コイルに投入操作時と逆方向に通電して開極動作を行うものである。
第2の発明に係る遮断器では、開閉操作を行う電磁操作機構を備えた遮断器において、投入操作時に閉極動作を行うための第1の操作コイルと、前記第1の操作コイルよりもインダクタンスが小さく短絡電流遮断時に開極動作を行うための第2の操作コイルとを前記電磁操作機構に設けたものであって、短絡電流遮断時には前記第1の操作コイルよりもインダクタンスの小さい前記第2の操作コイルに通電して開極動作を行い、過電流遮断時には前記第1の操作コイルと前記第2の操作コイルを直列接続し前記第1の操作コイルに投入操作時と逆方向へ通電して開極動作を行うものである。
第3の発明に係る遮断器では、開閉操作を行う電磁操作機構を備えた遮断器において、投入操作時に閉極動作を行うための第1の操作コイルと、前記第1の操作コイルよりもインダクタンスが小さく短絡電流遮断時に開極動作を行うための第2の操作コイルとを前記電磁操作機構に設けたものであって、短絡電流遮断時には前記第1の操作コイルよりもインダクタンスの小さい前記第2の操作コイルに通電して開極動作を行い、過電流遮断時には前記第1の操作コイルに投入操作時と逆方向に通電して開極動作を行い、投入操作時には前記第2の操作コイルと前記第1の操作コイルを直列に接続して通電し閉極動作を行うものである。
この発明によれば、短絡電流遮断時の遮断動作を迅速化し安定させるとともに、過電流遮断時の開閉動作を省電流で行わせ、過電流遮断時における省電流操作機能を確保しつつ短絡電流遮断時の遮断動作における信頼性を向上させることができる。
実施の形態1.
この発明による実施の形態1を図1および図2について説明する。図1は実施の形態1における遮断器の全体構成を示すブロック図である。図2は実施の形態1における遮断器制御回路の構成を示す接続図である。
図1において、遮断器は、成型絶縁物製の筐体100内に設けられた可動導体101が電磁操作機構103に搭載した制御電源104および演算回路108から制御スイッチ109を経て操作コイル1,2で構成される操作コイル装置105を励磁することでリンク機構102を介し駆動され電路106の開閉操作を行う。接圧ばね107は可動導体101の接点部に所定の接触圧力を与えるためのものである。
引外しばね99は接圧ばね107とともに可動導体101の閉極時に蓄勢される付勢力によって可動導体101に開極駆動力を与えるものである。ただし、引外しばね99を設けることなくは接圧ばね107だけで可動導体101の閉極時に蓄勢される付勢力によって可動導体101に開極駆動力を与えるようにすることもできる。すなわち、引外しばね99と接圧ばね107との両方によってそれらの蓄勢力により開極駆動力を作用させる構成とすることもでき、接圧ばね107のみによってその蓄勢力により開極駆動力を作用させる構成とすることもできるものである。
図1に示す閉極状態において、電磁操作機構103の磁性体で構成される可動子103aは磁路103bの下部MLに永久磁石103cによる磁束により接圧ばね107の開路方向への付勢力に抗して吸着されている。
開極操作時には、操作コイル装置105を構成する操作コイル1または操作コイル2あるいは操作コイル1および操作コイル2へ通電され操作コイル装置105によって発生される磁束により可動子103aを磁路103bの下部MLに吸着している磁束を打ち消して、蓄勢された接圧ばね107又は接圧ばね107と引外しばね99の開路方向への付勢力により可動導体101を開極方向へ駆動し電路106を開路する。
電磁操作機構103の可動子103aは可動導体101が開極状態にあり電路106が開路された状態において磁路103aの上部MUに吸着され永久磁石103cによる磁束によってその吸着状態を保持される。
閉極操作時には、操作コイル装置105を構成する操作コイル1または操作コイル1および操作コイル2へ通電され操作コイル装置105によって発生される磁束により可動子103aを磁路103bの上部MUに吸着している磁束を打ち消して、操作コイル装置105によって発生される磁束により可動子103aを磁路103bに吸着する付勢力により可動導体101を閉路方向へ駆動し電路106を閉路して投入動作を行う。
電磁操作機構103の可動子103aは可動導体101が閉極状態にあり電路106が閉路された状態において磁路103aの下部MLに吸着され永久磁石103cによる磁束によってその吸着状態を保持される。
ここで、開極動作は投入操作時の操作コイル1および操作コイル2で構成される操作コイル装置105への通電電流値と比較して小さな電流値で動作する。投入時に蓄勢された接圧ばね107は電磁操作機構103の閉極時保持力によって蓄勢状態を保っており、操作コイル装置105に投入時と逆方向に通電することで、閉極時に発生している電磁操作機構103の内部での磁路103bの下部MLにおける磁束がキャンセルされる。それとともに磁束の二乗で発生する閉極保持力も無くなり、蓄勢された接圧ばね107又は接圧ばね107と引外しばね99の付勢力が開極駆動力として作用する。
図2において、電磁操作機構103には、ターン数の異なる操作コイル1,2が設けられている。ここでは、操作コイル1は投入操作可能なターン数を選択しており、操作コイル2は操作コイル1よりもターン数の少ないコイルとされている。
開閉動作において操作コイル1は制御電源104を用いて、投入および開極時にそれぞれ制御スイッチ109(図1参照)を構成するスイッチ3,3a,4,4aを押下し閉合して投入方向および逆方向に通電することで使用する。ここでいう開極とは無通電開極等の通常の開極指令に伴い動作する開極のことを指す。
一方、過電流発生時や短絡時に動作する遮断(トリップ)動作では、変流器10による検出出力と演算回路108による演算結果および前述の応答特性を満足するために2種類の操作コイル1,2は制御スイッチ109(図1参照)を構成するスイッチ3,3a,4,4aおよび演算回路108による演算結果により開閉制御される制御スイッチ109(図1参照)を構成するスイッチ5,6を用いて使い分けられる。
すなわち、投入操作時には、スイッチ3,3aを閉合しスイッチ4,4aを開放した状態で操作コイル1に制御電源104から一方向へ通電して電磁操作機構103の可動子103を磁路103bの下部MLに吸着し(図1参照)、電磁操作機構103によりリンク機構102を介して可動導体101を閉極方向へ駆動し電路106を閉路する。
また、無通電開極等の通常の開極指令に伴い動作する開極操作時には、スイッチ4,4aを閉合しスイッチ3,3aを開放した状態で操作コイル1に投入操作時とは逆の他方向へ制御電源104から通電して電磁操作機構103の可動子103を磁路103bの上部MUに吸着し(図1参照)、電磁操作機構103によってリンク機構102を介して可動導体101を接圧ばね107又は接圧ばね107と引外しばね99の付勢力により開極方向へ駆動し電路106を開路する。
さらに、過電流遮断時には、演算回路108により過電流状態を演算結果として検出し、スイッチ5を閉合しスイッチ6を開放した状態で操作コイル1に投入操作時とは逆の他方向へ変流器10からの検出出力を入力される演算回路108の駆動電流源としての出力電流を演算回路108の出力端子STから通電して電磁操作機構103の可動子103を磁路103bの上部MUに吸着し(図1参照)、電磁操作機構103によってリンク機構102を介して可動導体101を接圧ばね107又は接圧ばね107と引外しばね99の付勢力により開極方向へ駆動し電路106を開路する。
そして、短絡電流遮断時には、演算回路108により短絡状態を演算結果として検出し、スイッチ6を閉合しスイッチ5を開放した状態でインダクタンスの小さな操作コイル2に変流器10からの検出出力を入力される演算回路108の駆動電流源としての出力電流を演算回路108の出力端子STから通電して電磁操作機構103の可動子103を磁路103bの上部MUに吸着し(図1参照)、電磁操作機構103によってリンク機構102を介して可動導体101を接圧ばね107又は接圧ばね107と引外しばね99の付勢力により開極方向へ駆動し電路106を瞬時に開路する。このとき、演算回路108の出力端子STから導出される駆動電流源としての出力電流値は電力系統を構成する電路106の短絡電流値に応じた大電流値を示すため、操作コイル1に比べて操作コイル2のインダクタンスが小さいことと相俟って、操作コイル2には大きなアンペアターンが発生し短絡電流を瞬時に遮断することができる。
このように、変流器10は電路106における通電電流の検出と、演算回路108および電磁操作機構103の操作のための電流源として使用し、演算回路108によって変流器10による検出電流値に依存して瞬時動作および過電流動作等の動作特性に応じた動作を行う。
図7に遮断電流値に対する電流時間の動作特性および遮断器操作用変流器の出力波形の代表例を示す。
図中Lに示される過電流領域では応答時間は一般に数100ミリ秒から分単位のオーダでの動作が要求される。また変流器10で得られる出力電流においても省電流な領域である。したがって、この領域では投入操作で使用したターン数の多い操作コイル1へスイッチ5により通電することで省電力での動作が可能な開極動作を行う。
図中Mに示される短絡電流領域では応答速度は一般に数10ミリ秒単位での動作が要求される。また変流器10で得られる出力電流においてはLの領域と比較してより大きい電流が確保可能な領域である。したがって、この領域ではより応答時間の速い動作が可能なターン数の少ない操作コイル2へスイッチ6により通電することで開極動作を行う。
ここで、この領域で用いる操作コイルのターン数については変流器10の出力電流によって図中Mの応答時間を満足する動作が可能な適当なターン数を選択していることは言うまでも無い。
なお、この実施の形態では、電流検出用と制御電源用とを兼ねる変流器10を電路106からなる電力系統に設け、出力を演算回路108からなる制御回路や電磁操作機構103の制御電源として供給しているが、接続端子7によって外部電源としての制御電源104から演算回路108に電源を供給するようにした場合でも、この実施の形態は適用可能である。
また、通常の開極操作で操作コイル1を用いているが、図3に示す通り操作コイル2に接続して使用しても構わない。
すなわち、無通電開極等の通常の開極指令に伴い動作する開極操作時において、スイッチ4を閉合して操作コイル2に制御電源104から通電して電磁操作機構103の可動子103を磁路103bの上部MUに吸着し(図1参照)、電磁操作機構103によってリンク機構102を介して可動導体101を接圧ばね107又は接圧ばね107と引外しばね99の付勢力により開極方向へ駆動し電路106を開路することができる。
(1A)この発明による実施の形態1によれば、開閉操作を行う電磁操作機構103を備えた遮断器において、投入操作時に閉極動作を行うための第1の操作コイル1と、前記第1の操作コイル1よりもターン数が少なくインダクタンスが小さい短絡電流遮断時に開極動作を行うための第2の操作コイル2とを前記電磁操作機構103に設けたので、短絡電流遮断時の遮断動作を迅速化し安定させるとともに短絡電流遮断時以外の開閉動作を省電流で行わせ、短絡電流遮断時以外の開閉動作における省電流操作機能を確保しつつ短絡電流遮断時の遮断動作における信頼性を向上させることができる。
すなわち、筐体100と、前記筐体100内に設けられ電路106を開閉する可動導体101と、可動導体101の接点部に接触圧力を印加する接圧ばね107とを有し、電磁操作機構103と制御電源104と制御スイッチ105により前記可動導体101の接点部の開閉操作を行うとともに、電路106に流れる電流を検出する変流器10と、前記変流器10により検出された電流値の状態に応じて遮断動作指令および遮断動作タイミングを制御する演算回路108からなる制御回路を有し、前記電磁操作機構103の第1の操作コイル1へ投入時励磁方向とは逆方向に電流を通電して過電流遮断操作を行い、前記電磁操作機構103の第2の操作コイル2へ電流を通電して短絡電流遮断操作を行う遮断器において、前記電磁操作機構103の磁路103aにターン数が異なりインダクタンスが異なる2つ以上の操作コイル1,2を有し、前記変流器10により検出された電流値に依存して異なる操作コイル構成で投入操作時と逆方向に通電して過電流遮断操作を行うとともに短絡電流遮断操作を行うことを特徴とする遮断器が構成されている。
したがって、遮断電流値に応じて最適な動作時間特性のもとに動作電流を電磁操作機構に供給し、省電力かつ安定した遮断動作を行うことができる。速い動作が要求される短絡電流遮断にはコイルのターン数が少くインダクタンスの小さい操作コイル2を用いることで動作遅延を少なくして瞬時遮断動作を確保し、一方、瞬時動作を必要としない過電流領域の遮断動作はターン数の多い操作コイル1を用いることで省電流での遮断動作が可能となる。
(1B)この発明による実施の形態1によれば、前記(1A)項における構成において、短絡電流遮断時には前記第1の操作コイル1よりもターン数が少なくインダクタンスの小さい第2の操作コイル2に通電して開極動作を行い、過電流遮断時には第1の操作コイル1に投入操作時と逆方向に通電し開極動作を行うようにしたので、短絡電流遮断時の遮断動作を迅速化し安定させるとともに短絡電流遮断時以外の開閉動作を省電流で行わせ、短絡電流遮断時以外の過電流遮断時における省電流操作機能を確保しつつ短絡電流遮断時の遮断動作における信頼性を向上させることができる。
すなわち、短絡電流遮断時には前記第1の操作コイル1よりもターン数が少なくインダクタンスの小さい第2の操作コイル2に通電し、過電流遮断時には第1の操作コイル1に投入操作時と逆方向に通電し遮断操作を行うことを特徴とする前記(1A)項に記載の遮断器が構成されている。
したがって、速い動作が要求される短絡電流遮断にはターン数が少なくインダクタンスの小さい操作コイル2を用いることで瞬時遮断動作を確保し、一方、瞬時動作を必要としない過電流領域の遮断動作は投入操作コイル1を用いることで省電流での遮断動作が可能となる。
実施の形態2.
この発明による実施の形態2を図4について説明する。図4は実施の形態2における遮断器制御回路の構成を示す接続図である。
この実施の形態2において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1における構成と同様の構成内容を具備し同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この実施の形態2では、過電流領域での遮断動作で操作コイル1と操作コイル2とを直列に接続していることで、図7の領域Lでの動作をより省電流で動作することが可能である。
図4において、過電流領域での遮断動作時には、変流器10の検出電流出力が入力される演算回路108の演算結果に応じてスイッチ5が閉合されるとともに、スイッチ6が開放されて、演算回路108の駆動電流源としての出力電流が出力端子STから操作コイル1と操作コイル2との直列回路に通電され、開極動作が行われる。
(2A)この発明による実施の形態2によれば、実施の形態1での前記(1A)項における構成において、短絡電流遮断時には前記第2の操作コイル2に通電して開極動作を行い、過電流遮断時には第1の操作コイル1と前記第2の操作コイル2を直列接続し演算回路108の駆動電流源としての出力電流を出力端子STから前記第1の操作コイル1に前記第2の操作コイル2を介して投入操作時と逆方向へ通電して開極動作を行うようにしたので、短絡電流遮断時の開極動作を迅速化し安定させるとともに短絡電流遮断時以外の過電流遮断時における開極動作を省電流で行わせ、短絡電流遮断時以外の開閉動作における省電流操作機能を確保しつつ短絡電流遮断時の遮断動作における信頼性を向上させることができる。
すなわち、短絡電流遮断時には前記第2の操作コイル2に通電し、過電流遮断時には第1の操作コイル1と前記第2の操作コイル2を直列接続し投入操作時と逆方向に通電し遮断操作を行うことを特徴とする実施の形態1での前記(1A)項に記載の遮断器が構成されている。
したがって、短絡電流遮断時における瞬時遮断動作の確保と、より省電流での過電流領域遮断動作の確保を行うことができる。
実施の形態3.
この発明による実施の形態3を図5について説明する。図5は実施の形態3における遮断器制御回路の構成を示す接続図である。
この実施の形態3において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1または実施の形態2における構成と同様の構成内容を具備し同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
この実施の形態3では、投入操作時において、操作コイル1と操作コイル2とを直列に接続して閉極動作を行う。
図5において、投入操作時には、スイッチ3,3aを閉合しスイッチ3bを開放した状態で操作コイル1に制御電源104から操作コイル2を介して一方向へ通電し、電磁操作機構103の可動子103を磁路103bの下部MLに吸着し(図1参照)、電磁操作機構103によりリンク機構102を介して可動導体101を閉極方向へ駆動し電路106を閉路する。
そして、投入操作を操作コイル1と操作コイル2を直列に接続した場合のみ動作可能であるようにコイル設計しておけば、何らかの故障で過電流遮断操作時に投入操作相当の大電流が操作コイル1に通電された場合でも誤投入を回避できる。
ここで、投入相当の大電流が通電された場合の動作としては、操作コイル1および操作コイル2を介して一方向へ通電し、電磁操作機構103の可動子103aを磁路103bの下部MLに吸着している永久磁石103cによる磁束のキャンセルを行い可動子103aを磁極103bの上部MUに吸着させるようにした後、可動子103aを磁極103bの下部MLへ駆動するように作用する逆方向の磁束が電磁操作機構103の磁路103bにさらに発生し、電磁操作機構103には投入方向の電磁力が発生するが、ここではこの電磁力が発生しても誤投入されないようなコイルターン数を操作コイル1および操作コイル2で選択している。
(3A)この発明による実施の形態3によれば、実施の形態1での前記(1A)項における構成において、短絡電流遮断時には前記第2の操作コイル2に通電して開極動作を行い、過電流遮断時には前記第1の操作コイル1に投入操作時と逆方向に通電して開極動作を行い、投入操作時には前記第2の操作コイル2と前記第1の操作コイル1を直列に接続して通電し閉極動作を行うようにするとともに、操作コイル1と操作コイル2を直列接続しなければ投入操作が可能とならないように操作コイル1と操作コイル2とのコイルターン数を選択するようにしたので、短絡電流遮断時の遮断動作を迅速化し安定させるとともに短絡電流遮断時以外の投入操作時における閉路動作を省電流で行わせ、短絡電流遮断時以外の開閉動作における省電流操作機能を確保しつつ短絡電流遮断時の遮断動作における信頼性を向上させることができ、しかも、誤投入を回避することができる。
すなわち、短絡電流遮断時には前記第2の操作コイル2に投入方向とは逆方向に通電し、過電流遮断時には第1の操作コイル1に投入操作時と逆方向へ通電し、投入操作時は第2の操作コイル2と第1の操作コイル1を直列に接続し投入操作時と同一方向に通電し操作を行うとともに、投入操作は第1と第2の操作コイル1,2を直列に接続したアンペアターンでしか操作できない条件としたことを特徴とする実施の形態1での前記(1A)項に記載の遮断器が構成されている。
したがって、短絡電流遮断時における瞬時遮断動作機能および省電流での過電流領域遮断動作機能を確保することができとともに、投入操作は第1と第2の操作コイルを直列に接続したアンペアターンでしか操作できない条件とし、瞬時動作時に何らかの事故で大きな電流を通電してしまった場合でも誤投入が起らないようにすることができる。
実施の形態4.
この発明による実施の形態4を図6について説明する。図6は実施の形態4における遮断器制御回路の構成を示す接続図である。
この実施の形態4において、ここで説明する特有の構成以外の構成については、先に説明した実施の形態1から実施の形態3までのいずれかにおける構成と同様の構成内容を具備し同様の作用を奏するものである。図中、同一符号は同一または相当部分を示す。
図6は、この発明による実施の形態4における演算回路と変流器を示した図である。図に示す通り変流器10および9の2つを使用する。
電磁操作機構103および演算回路108からなる制御回路の駆動電源として使用する変流器10は鉄心を用いることでより大きな電流を確保している。しかしながら、鉄心を用いることで大電流通電時は鉄心の磁気飽和により電流検出において精度劣化が発生する。
そこで、個別に大電流通電時でも高精度な電流検出が可能な変流器9を用いている。例えば空芯系の変流器を用いることで磁気飽和を心配することなく高精度な電流検出が可能となる。
(4A)この発明による実施の形態4によれば、開閉操作を行う電磁操作機構を備えた遮断器において、投入操作時において閉路動作を行うための第1の操作コイルと、前記第1の操作コイルよりもインダクタンスが小さく短絡電流遮断時に開路動作を行うための第2の操作コイルとを前記電磁操作機構に設けるとともに、電路106に流れる電流を検出する第1の変流器9と、動作電源として機能する第2の変流器10とを設けたので、短絡電流遮断時の遮断動作を迅速化し安定させるとともに短絡電流遮断時以外の開閉動作を省電流で行わせ、短絡電流遮断時以外の開閉動作における省電流操作を確保しつつ短絡電流遮断時の遮断動作における信頼性を向上させることができ、しかも、駆動電源として大きな電流を確保できる、又は変流器10の小形化が可能となるとともに、高精度の電流検出を行うことができる。
すなわち、筐体100と、前記筐体100内に設けられ電路106を開閉する可動導体101と、可動導体101の接点部に接触圧力を印加する接圧ばね107とを有し、電磁操作機構103と制御電源104と制御スイッチ105により前記可動導体101の接点部の開閉操作を行うとともに、電路106に流れる電流を検出する第1の変流器9と、動作電源として機能する第2の変流器10と、前記電流値の状態に応じて遮断動作指令および遮断動作タイミングを制御する制御回路を有し、前記電磁操作機構の第1の操作コイルへ投入時励磁方向とは逆方向に第2の変流器10から得られる電流を通電し遮断操作を行う遮断器において、前記電磁操作機構103の磁路103aに2つ以上の操作コイル1,2を有し、前記変流器10により検出された電流値に依存して異なる操作コイル構成で投入操作時と逆方向に通電し遮断操作を行うことを特徴とする遮断器が構成されている。
したがって、遮断電流値に応じて最適な動作時間特性のもとに動作電流を電磁操作機構に供給し、省電力かつ安定した遮断動作を行うことができる。速い動作が要求される短絡電流遮断には操作コイルのターン数の少ない、即ち、インダクタンスの小さい操作コイルを用いることで動作遅延を少なくして瞬時遮断動作を確保し、一方、瞬時動作を必要としない過電流領域の遮断動作はターン数の多い操作コイルを用いることで省電流での遮断動作が可能となり、しかも、駆動電源として大きな電流を確保できるとともに、高精度の電流検出を行うことができる。
なお、この発明による実施の形態において説明した遮断器をスイッチギヤに組み入れて構成することができることは言うまでもない。
そして、この発明による実施の形態においては、それぞれの項目で述べた通り、引外しばね99と接圧ばね107との両方によってそれらの蓄勢力により開極駆動力を作用させる構成とすることもでき、接圧ばね107のみによってその蓄勢力により開極駆動力を作用させる構成とすることもできるものであって、これらの構成のいずれを採用した場合についても実施の形態として含まれるものである。
この発明による実施の形態1における遮断器の全体構成を示すブロック図である。 この発明による実施の形態1における遮断器制御回路を示す接続図である。 この発明による実施の形態1における遮断器制御回路を示す接続図である。 この発明による実施の形態2における電磁操作機構の操作コイル回路を示す接続図である。 この発明による実施の形態3における電磁操作機構の操作コイル回路を示す接続図である。 この発明による実施の形態4における演算回路と変流器を示す接続図である。 遮断器動作特性および変流器特性を示す線図である。
符号の説明
1 操作コイル、2 操作コイル、3 スイッチ、4 スイッチ、5 スイッチ、6 スイッチ、7 接続端子、9 変流器、10 変流器、99 引外しばね、100 筐体、101 可動導体、102 リンク機構、103電磁操作機構、104 制御電源、105 操作コイル、106 電路、107 接圧バネ、108 演算回路。

Claims (3)

  1. 開閉操作を行う電磁操作機構を備えた遮断器において、投入操作時に閉極動作を行うための第1の操作コイルと、前記第1の操作コイルよりもインダクタンスが小さく短絡電流遮断時に開極動作を行うための第2の操作コイルとを前記電磁操作機構に設けたものであって、短絡電流遮断時には前記第1の操作コイルよりもインダクタンスの小さい前記第2の操作コイルに通電して開極動作を行い、過電流遮断時には前記第1の操作コイルに投入操作時と逆方向に通電して開極動作を行うことを特徴とする遮断器。
  2. 開閉操作を行う電磁操作機構を備えた遮断器において、投入操作時に閉極動作を行うための第1の操作コイルと、前記第1の操作コイルよりもインダクタンスが小さく短絡電流遮断時に開極動作を行うための第2の操作コイルとを前記電磁操作機構に設けたものであって、短絡電流遮断時には前記第1の操作コイルよりもインダクタンスの小さい前記第2の操作コイルに通電して開極動作を行い、過電流遮断時には前記第1の操作コイルと前記第2の操作コイルを直列接続し前記第1の操作コイルに投入操作時と逆方向へ通電して開極動作を行うことを特徴とする遮断器。
  3. 開閉操作を行う電磁操作機構を備えた遮断器において、投入操作時に閉極動作を行うための第1の操作コイルと、前記第1の操作コイルよりもインダクタンスが小さく短絡電流遮断時に開極動作を行うための第2の操作コイルとを前記電磁操作機構に設けたものであって、短絡電流遮断時には前記第1の操作コイルよりもインダクタンスの小さい前記第2の操作コイルに通電して開極動作を行い、過電流遮断時には前記第1の操作コイルに投入操作時と逆方向に通電して開極動作を行い、投入操作時には前記第2の操作コイルと前記第1の操作コイルを直列に接続して通電し閉極動作を行うことを特徴とする遮断器。
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