JP4859504B2 - 水処理システム、及び、この水処理システムの制御方法 - Google Patents

水処理システム、及び、この水処理システムの制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4859504B2
JP4859504B2 JP2006092459A JP2006092459A JP4859504B2 JP 4859504 B2 JP4859504 B2 JP 4859504B2 JP 2006092459 A JP2006092459 A JP 2006092459A JP 2006092459 A JP2006092459 A JP 2006092459A JP 4859504 B2 JP4859504 B2 JP 4859504B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
ion exchange
exchange resin
ion
treatment system
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006092459A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007260633A (ja
Inventor
知則 坪井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2006092459A priority Critical patent/JP4859504B2/ja
Publication of JP2007260633A publication Critical patent/JP2007260633A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4859504B2 publication Critical patent/JP4859504B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)

Description

本発明は、水処理システム及び水処理システムの制御方法に関する。
発電所のボイラ等の冷却装置には、冷却水として、地下水、河川水、水道水等の原水が使用されている。原水には、カルシウムイオン、マグネシウムイオン等の金属イオンやシリカイオン(SiO )といった種々のイオンが溶解しており、これらのイオンが冷却装置内にスケール、スラッジ、腐食等を発生させる原因となっている。
そこで、冷却装置内を循環する原水からイオンを除去する水処理装置が着目されている。
従来の水処理装置は、水が流れる流路と、この流路の途中に設けられイオン交換樹脂が収容されたイオン交換手段と、を有する。
このような水処理装置によれば、流路の途中にイオン交換手段を設けたので、流路を流れる水に含有されるイオンがイオン交換樹脂に吸着されるから、イオンを除去できる。
ところで、イオンの吸着量が増加するにつれて、イオン交換樹脂のイオン吸着能力は低下する。そこで、イオンの吸着能力を回復させるために、所定のタイミングで、イオン交換樹脂に吸着されたイオンを再生する必要がある。
そこで、従来の水処理装置は、水が流れる流路と、この流路の途中に設けられイオン交換樹脂が収容されたイオン交換手段と、イオン交換手段を通過した水に漏出したイオンの存在を検知する漏出検知手段と、を備える(例えば、特許文献1参照)。
このような水処理装置によれば、漏出検知手段を設けたので、この漏出検知手段によりイオンが検知された場合、イオン交換樹脂のイオン吸着能力が不充分であると判断できる。このため、検知手段によるイオンの検知後、イオン交換手段に収容されたイオン交換樹脂を再生する。
特開2001−205261号公報
しかしながら、上述した特許文献1に示される水処理装置によれば、漏出検知手段がイオンを検知した段階では、既に、一部のイオンが吸着されることなくイオン交換手段を通過し、冷却装置へと導入されている。このため、スケール、スラッジ、腐食等が発生する場合があった。
そこで、早期の段階で、イオン交換樹脂を再生するといった対策も考えられる。しかし、この対策では、イオン交換樹脂の再生頻度が必然的に高くなる場合が多く、再生時の膨潤収縮等が原因となるイオン交換樹脂の劣化の進行が早まる。
本発明は、以上のような課題に鑑みてなされたもので、スケール、スラッジ、腐食等の発生を充分に抑制でき且つイオン交換樹脂の再生頻度を抑制できる水処理システム、水処理システムの制御方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、イオン交換樹脂に供給される水に含有するイオン量を検出することで、イオン交換樹脂の適切な再生時期を特定できることを見出し、本発明を完成するに至った。
(1) 水が流れる流路と、この流路の途中に設けられイオン交換樹脂が収容されたイオン交換手段と、を備える水処理システムであって、
前記イオン交換樹脂に供給される供給水に含有されるイオン量を検出する検出手段を更に備えることを特徴とする水処理システム。
(1)の発明によれば、検出手段を設けたので、イオン交換樹脂に供給される供給水に含有されるイオン量が検出されるから、イオン交換樹脂のイオン交換容量の残量値を把握できる。
このため、高濃度に含有する水が流入するような事態が発生する可能性等も適宜考慮し、所望の安全率でイオンの漏出を防止できる、イオン交換容量の下限値を設定すれば、把握されるイオン交換容量の残量値が下限値に至るまで、過不足なく交換すべき対象のイオンをイオン交換樹脂に吸着させることができる。
従って、スケール、スラッジ、腐食等の発生を充分に抑制でき且つイオン交換樹脂の再生頻度を抑制できる。
(2) (1)記載の水処理システムにおいて、
前記流路は、前記流路における前記イオン交換手段の上流に設けられ前記供給水を採取する採取手段を有し、
前記検出手段は、前記採取手段によって採取された採取水に含有されるイオン濃度を検出する採取水検出手段と、
前記供給水の量を検出する供給水量検出手段と、を有することを特徴とする水処理システム。
(2)の発明によれば、流路に採取手段を設け、検出手段に採取水検出手段及び供給水検出手段を設けたので、採取水検出手段によって採取水に含有されるイオン濃度が検出され、供給水検出手段によって供給水の量が検出される。また、採取水に含有されるイオン濃度は、供給水に含有されるイオン濃度と同視できる。
このため、これらの検出値の積を算出するだけで、供給水に含有されるイオン量が検出されるから、イオン交換樹脂のイオン交換容量の残量値を容易に把握できる。
従って、容易に、スケール、スラッジ、腐食等の発生を充分に抑制でき且つイオン交換樹脂の再生頻度を抑制できる。
(3) (2)記載の水処理システムにおいて、
前記採取手段は、前記イオン交換手段の上流において前記流路が分岐した分岐路を有し、
前記採取水検出手段は、前記分岐路に接続されイオン交換樹脂が収容されたイオン分離手段を含み且つ採取水に含有されるイオン濃度を検出するイオン濃度検出手段を有することを特徴とする水処理システム。
(3)の発明によれば、採取手段に分岐路を設け、採取水検出手段に吸着量検出手段(イオン濃度検出手段)を設けたので、吸着量検出手段(イオン濃度検出手段)によって採取水に含有されるイオン濃度が検出される。このイオン濃度と、供給水検出手段によって検出された供給水の量との積を算出するだけで、供給水に含有されるイオン量が検出されるから、イオン交換樹脂のイオン交換容量の残量値を容易に把握できる。
イオン交換樹脂は高価であることから、イオン交換樹脂を使用すると、費用的負担が大きくなる場合がある。しかし、(3)の発明によれば、少量の採取水についての調査を行う採取水検出手段に、イオン交換樹脂を使用したので、イオン交換樹脂の使用量も少量で足りるから、使用者に与える費用的負担を軽減できる。
従って、検出手段としてイオン交換樹脂を用いても、容易且つ安価に、スケール、スラッジ、腐食等の発生を充分に抑制でき且つイオン交換樹脂の再生頻度を抑制できる。
(4) (1)から(3)いずれか記載の水処理システムにおいて、
前記イオン交換手段に収容されたイオン交換樹脂の再生を指示する指示情報を報知する報知手段と、
前記水処理システムを制御する制御手段と、を更に備え、
前記制御手段は、前記検出手段による検出値に基づいて得られる前記供給水に含有されるイオン量が、前記イオン交換樹脂のイオン交換容量の第一所定割合に達していた場合には、前記報知手段を起動させる報知判断手段を有することを特徴とする水処理システム。
(4)の発明によれば、水処理システムは以下のように動作する。
まず、高濃度に含有する水が流入するような事態が発生する可能性等も適宜考慮し、所望の安全率でイオンの漏出を防止できる、イオン交換容量の下限値を設定する。この下限値と、使用するイオン交換樹脂の初期のイオン交換容量と、の差を算出する。例えば、この差がイオン交換樹脂の初期のイオン交換容量において占める割合を、第一所定割合とする。
次に、このイオン交換樹脂をイオン交換手段に収容し、水処理を開始する。検出手段は、イオン交換樹脂に供給される供給水に含有されるイオン量を検出する。
報知判断手段は、原水検出手段による検出値が、再生水検出手段による検出値の第一所定割合に達していた場合には、報知手段を起動させる。
従って、所望の安全率でイオンの漏出を防止できるイオン交換容量の下限値を下回ったような場合には指示情報が報知されるから、イオン交換樹脂を再生すべきタイミングを逸失するのを抑制できる。
ここで、「第一所定割合」とは、高濃度に含有する水が流入するような事態が発生する可能性等も適宜考慮し、所望の安全率でイオンの漏出を防止できる、イオン交換容量の下限値と、使用するイオン交換樹脂の初期のイオン交換容量と、の差が、初期のイオン交換容量に占める割合を指す。また、「イオン交換容量の下限値」は、報知手段が起動した時から、イオン交換樹脂の再生に着手するまでの間における、イオンの漏出も考慮して設定されることが好ましい。
(5) (4)記載の水処理システムにおいて、
前記イオン交換手段は、前記流路の途中に並列して複数設けられ、
前記水処理システムは、前記水が通過する前記イオン交換手段を切り換える切換手段を更に備え、
前記制御手段は、前記検出手段による検出値に基づいて得られる前記供給水に含有されるイオン量が、前記イオン交換樹脂のイオン交換容量の第二所定割合に達していた場合には、前記切換手段を起動する切換判断手段を更に有することを特徴とする水処理システム。
(5)の発明によれば、切換手段及び切換判断手段を設けたので、検出手段による検出値に基づいて得られる供給水に含有されるイオン量が、使用するイオン交換樹脂のイオン交換容量の第二所定割合に達していた場合には、切換判断手段が切換手段を起動させる。これにより、水が通過するイオン交換手段が切り換わり、イオン交換容量が充分に残存するイオン交換手段へと水が流れるから、イオンの漏出をより確実に抑制できる。
ここで、切換判断手段は、所望の安全率でイオンの漏出を防止できる、イオン交換容量の下限値を超えるイオン交換容量を有するイオン交換手段に切り換わるように、切換手段を制御する。
ここで、「第二所定割合」は、「第一所定割合」以上に設定されることが好ましい。これにより、報知手段が起動した後、イオン交換樹脂の再生が行われなかった場合でも、切換手段がイオン交換手段の切換を行うので、イオンの漏出を抑制できる。
(6) 水が流れる流路と、この流路の途中に設けられイオン交換樹脂が収容されたイオン交換手段と、を備える水処理システムの制御方法であって、
前記イオン交換樹脂に供給される供給水に含有されるイオン量を検出する検出手順と、
前記検出手順における検出値が、前記イオン交換樹脂のイオン交換容量の所定割合に達していた場合には、前記イオン交換樹脂の再生を指示する指示情報を報知する報知手順と、を備えることを特徴とする水処理システムの制御方法。
(6)記載の制御方法は、(1)〜(5)記載の水処理システムを、制御方法として展開したものである。
従って、(6)の発明によれば、(1)〜(5)と同様の効果が得られる。
本発明によれば、検出手段を設けたので、イオン交換樹脂に供給される供給水に含有されるイオン量が検出されるから、イオン交換樹脂のイオン交換容量の残量値を把握できる。このため、高濃度に含有する水が流入するような事態が発生する可能性等も適宜考慮し、所望の安全率でイオンの漏出を防止できる、イオン交換容量の下限値を設定すれば、把握されるイオン交換容量の残量値が下限値に至るまで、過不足なく交換すべき対象のイオンをイオン交換樹脂に吸着させることができる。
従って、スケール、スラッジ、腐食等の発生を充分に抑制でき且つイオン交換樹脂の再生頻度を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、第1実施形態以外の各実施形態の説明において、第1実施形態と共通するものについては、同一符号を付し、その説明を省略若しくは簡略化する。
図1は、本発明の一実施形態に係る水処理システム1のブロック図である。
水処理システム1は、脱塩装置10と、検出手段としての検出装置20と、報知部30と、演算装置40と、を備える。
脱塩装置10は、水の一例としての原水が流れる流路としての原水流路11と、この原水流路11が並列に分かれた原水流路11a、11bの途中に設けられイオン交換樹脂121a及び121bが各々収容されたイオン交換手段としてのイオン交換器12a及び12bと、を有する。
イオン交換樹脂121a及び121bとしては、陽イオン濃度、陰イオン濃度のいずれについても検出できるものが使用される。これら陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂は、原水が流れる方向に沿って直列に配置されている。
原水流路11を流れる原水は、復水器80から供給され、イオン交換器12a又は12bを通過して、ボイラ90へと導入される。原水流路11は、イオン交換器12a及び12bの上流において分岐した分岐路26を有する。この分岐路26は後述するイオン分離器21に連通し、分岐路26の途中には採取弁261が設けられている。分岐路26及び採取弁261は、採取手段を構成する。
原水流路11a及び11bにおけるイオン交換器12a及び12bの上流には原水供給弁113a及び113bがそれぞれ設けられ、下流には原水放出弁114a及び114bがそれぞれ設けられている。また、原水流路11におけるイオン交換器12a及び12bの上流には、原水流量計111が設けられている。
原水供給弁113a〜113b、原水放出弁114a〜114bは、後述する演算部41にそれぞれ接続され、独立して制御できるように構成されている。これにより、原水供給弁113a〜113b、原水放出弁114a〜114bは、切換手段を構成する。
検出装置20は、分岐路26に接続されイオン交換樹脂211が収容されたイオン分離手段としてのイオン分離器21と、このイオン分離器21に再生水供給路24を介して再生水を供給する再生水供給手段としての酸供給器22及びアルカリ供給器23と、排出路25を介してイオン分離器21を通過した採取水(分岐路26を通じて採取された原水を指す)又は再生水を排出する図示しない排出手段としての排出口と、を有する。
イオン交換樹脂211は、陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂を有する。これら陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂は、再生水が流れる方向に沿って直列に配置されている。
再生水供給路24は、酸供給路241を介して酸供給器22に、アルカリ供給路242を介してアルカリ供給器23に連通する。酸供給路241の途中には酸供給弁243が、アルカリ供給路242の途中にはアルカリ供給弁244が、それぞれ設けられている。再生水をイオン分離器21に導入することによって、イオン交換樹脂211に吸着されたイオンが脱離され、イオン交換樹脂211が再生される。
排出路25の途中には、吸着量検出手段(イオン濃度検出手段)としての排出路導電率計251と、が設けられている。
イオン分離器21、排出路導電率計251は、採取水検出手段を構成する。
報知部30は、イオン交換器12a及び12bに各々収容されたイオン交換樹脂121a及び121bの再生を指示する指示情報を報知する。具体的には、報知部30は、モニタ31と、スピーカ32と、を有し、後述の演算部41に接続されている。
図2は、演算装置40のブロック図である。
演算装置40は、演算部41と、採取水検出手段としての原水流量計111、排出路導電率計251と、を備える。
原水流量計111は、供給水の量を測定し、演算部41へと送信する。
排出路導電率計251は、再生水が酸供給器22及びアルカリ供給器23によりイオン分離器21に導入されることでイオン分離器21に収容されたイオン交換樹脂211に吸着されたイオンを脱離させて、採取手段によって採取された採取水に含有されるイオン濃度を測定し、演算部41へと送信する。
演算部41は、算出部411と、制御手段としての制御部42と、を備える。制御部42は、報知判断手段としての報知判断部421と、切換判断手段としての切換判断部422と、を有する。
算出部411は、イオン交換樹脂121a及び121bに供給される原水に含有されるイオン量を算出する。具体的には、排出路導電率計251の検出値及び原水流量計111の検出値に基づいて、供給水に含有されるイオン量を算出する。イオン交換樹脂211に吸着されたイオンは、再生水が酸供給器22又はアルカリ供給器23によりイオン分離器21に導入されることでイオン交換樹脂211から脱離され、排出路25に放出される。そのため、排出路導電率計251の検出値は、採取水に含有されるイオン濃度に相当し、供給水に含有されるイオン濃度に略等しいものとみなせる。従って、排出路導電率計251の検出値と、供給水の量に相当する原水流量計111の検出値との積は、供給水に含有されるイオン量に相当する。
報知判断部421は、モニタ31及びスピーカ32を起動させるか否かを判断する。具体的には、算出部411による算出の結果に基づいて、供給水に含有されるイオン量が、イオン交換樹脂121a又は121bのイオン交換容量の第一所定割合(例えば、80%)に達していた場合には、モニタ31及びスピーカ32を起動させる。
起動したモニタ31及びスピーカ32は、所定の画像及び音声をそれぞれ出力し、イオン交換樹脂121の再生を指示する指示情報を報知する。報知態様としては特に限定されないが、例えば、「イオン交換樹脂を再生して下さい」といったメッセージをモニタ31が表示し、スピーカ32が音声で出力してよい。また、スピーカ32が一定の警報音を出力する態様でもよい。
切換判断部422は、原水が通過するイオン交換器を切り換えるか否かを判断する。具体的には、算出部411による算出の結果に基づいて、供給水に含有されるイオン量が、イオン交換樹脂121a又は121bのイオン交換容量の第二所定割合(例えば、85%)に達していた場合には、原水供給弁113a及び113b、原水放出弁114a及び114bの開閉状況を変更することで、原水が通過するイオン交換器を切り換える。
例えば、イオン交換器12aが原水の脱塩処理を行う場合、原水供給弁113a及び113b、原水放出弁114a及び114bのうち、原水供給弁113a及び原水放出弁114aのみが開いている。ここで、供給水に含有されるイオン量が、イオン交換樹脂121a又は121bのイオン交換容量の第二所定割合(例えば、85%)に達していたと判断された場合、原水供給弁113a及び原水放出弁114aを閉じるとともに、原水供給弁113b及び原水放出弁114bを開くことにより、原水が通過するイオン交換器12bへと切り換わる。
以上の水処理システム1の動作について、図3を参照しながら説明する。
まず、原水の脱塩処理を開始する(ST1)。具体的には、原水供給弁113a〜113b、原水放出弁114a〜114b、酸供給弁243、アルカリ供給弁244を全て閉じた後、原水供給弁113aを開くことにより、原水が、復水器80から原水流路11、11aを介して、イオン交換器12aに収容されたイオン交換樹脂121aに導入される。イオン交換樹脂121aに導入された原水に含有されるイオンのうち陽イオンはイオン交換樹脂121aの陽イオン交換樹脂に吸着されていた水素イオンと、陰イオンはイオン交換樹脂121aの陰イオン交換樹脂に吸着されていた水酸化物イオンと、それぞれ交換される。放出された原水は、イオン交換器12aを通過し、再び原水流路11内をボイラ90へと流れる。
原水の脱塩処理の開始とともに、供給水に含有されるイオン量の検出を開始する(ST2)。具体的には、採取弁261を開くことによって、供給水の一部が分岐路26に流れこみ、イオン分離器21に収容されたイオン交換樹脂211に導入される。イオン交換樹脂211に導入された採取水に含有されるイオンは、イオン交換樹脂211によってイオン交換樹脂211に吸着された後、再生水が酸供給器22又はアルカリ供給器23によりイオン分離器21に導入されることによりイオン交換樹脂211から脱離され、排出路25に放出される。排出路導電率計251は、排出路25に放出された再生水に含有される陽イオン又は陰イオンの濃度を測定し、採取水に含有される陽イオン濃度及び陰イオン濃度を求める。そして、算出部411が、排出路導電率計251の検出値及び原水流量計111の検出値に基づいて、供給水に含有される陽イオン量及び陰イオン量を算出する。
続いて、報知判断部421が、供給水に含有される陽イオン量がイオン交換樹脂121aを構成する陽イオン交換樹脂の交換容量の第一所定割合に達しているか否かを判断する(ST3)。この判別が“NO”であった場合には、ST2へと戻り、供給水中のイオン量の検出を継続する。
一方、ST3の判別が“YES”であった場合には、報知判断部421がモニタ31及びスピーカ32を起動し、これらモニタ31及びスピーカ32がイオン交換樹脂121aの再生を指示する指示情報を報知する(ST4)。続いて、ST5へと移る。
ST5では、切換判断部422が、供給水に含有される陽イオン量がイオン交換樹脂121aを構成する陽イオン交換樹脂の交換容量の第二所定割合に達しているか否かを判断する。この判別が“NO”であった場合には、そのまま終了する。
一方、ST5における判別が“YES”であった場合には、切換判断部422は、原水が通過するイオン交換器を切り換え(ST6)、その後、終了する。具体的には、切換判断部422が、原水供給弁113a及び原水放出弁114aを閉じるとともに、原水供給弁113b及び原水放出弁114bを開く。これにより、原水が流れる流路は、原水流路11aから原水流路11bに切り換わる。
本実施形態によれば、以下のような作用効果が得られる。
(A)検出装置20を設けたので、イオン交換樹脂121a及び121bに供給される供給水に含有されるイオン量が検出されるから、イオン交換樹脂121a及び121bのイオン交換容量の残量値を把握できる。このため、高濃度に含有する水が流入するような事態が発生する可能性等も適宜考慮し、所望の安全率でイオンの漏出を防止できる、イオン交換容量の下限値を設定すれば、把握されるイオン交換容量の残量値が下限値に至るまで、過不足なく交換すべき対象のイオンをイオン交換樹脂121a及び121bに吸着させることができる。
従って、スケール、スラッジ、腐食等の発生を充分に抑制でき且つイオン交換樹脂の再生頻度を抑制できる。
(B)原水流路11に分岐路26を設け、検出装置20に排出路導電率計251及び原水流量計111を設けたので、排出路導電率計251によって採取水に含有されるイオン濃度が検出され、原水流量計111によって供給水の量が検出される。このため、これらの検出値の積を算出するだけで、供給水に含有されるイオン量が検出されるから、イオン交換樹脂121a及び121bのイオン交換容量の残量値を容易に把握できる。
従って、容易に、スケール、スラッジ、腐食等の発生を充分に抑制でき且つイオン交換樹脂の再生頻度を抑制できる。
(C)少量の採取水についての調査を行う検出装置20に、イオン交換樹脂211を使用したので、イオン交換樹脂211の使用量も少量で足りるから、使用者に与える費用的負担を軽減できる。
従って、検出装置20にイオン交換樹脂211を用いても、容易且つ安価に、スケール、スラッジ、腐食等の発生を充分に抑制でき且つイオン交換樹脂の再生頻度を抑制できる。
(D)報知部30と、制御部42を含む演算装置40と、を水処理システム1に更に設けたので、所望の安全率でイオンの漏出を防止できるイオン交換容量の下限値を下回ったような場合には指示情報が報知部30によって報知されるから、イオン交換樹脂121a及び121bを再生すべきタイミングを逸失するのを抑制できる。
(E)原水供給弁113a、113b、及び、原水放出弁114a、114bを脱塩装置10に設け、切換判断部422を制御部42に設けたので、検出装置20による検出値に基づいて得られる供給水に含有されるイオン量が、例えば、使用するイオン交換樹脂121aのイオン交換容量の第二所定割合に達していた場合には、切換判断部422が原水供給弁113a及び原水放出弁114aを閉じるとともに、原水供給弁113b及び、原水放出弁114bを開く制御を行う。これにより、水が通過するイオン交換器が切り換わり、イオン交換容量が充分に残存するイオン交換器12bへと水が流れるから、イオンの漏出をより確実に抑制できる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
本発明の一実施形態に係る水処理システムのブロック図である。 前記実施形態に係る制御手段のブロック図である。 前記実施形態に係る水処理システムのフローチャートである。
符号の説明
1 水処理システム
10 脱塩装置
11、11a、11b 原水流路(流路)
12a、12b イオン交換器(イオン交換手段)
20 検出装置(検出手段)
21 イオン分離器(イオン分離手段)
26 分岐路(採取手段)
30 報知部(報知手段)
42 制御部(制御手段)
111 原水流量計(供給水量検出手段)
113a、113b 原水供給弁(切換手段)
114a、114b 原水放出弁(切換手段)
121a、121b イオン交換樹脂
211 イオン交換樹脂
251 排出路導電率計(採取水検出手段、イオン濃度検出手段)
261 採取弁(採取手段)
421 報知判断部(報知判断手段)
422 切換判断部(切換判断手段)

Claims (3)

  1. 水が流れる流路と、この流路の途中に設けられイオン交換樹脂が収容されたイオン交換手段と、前記イオン交換樹脂に供給される供給水に含有されるイオン量を検出する検出手段と、を備える水処理システムであって、
    前記流路は、
    前記流路における前記イオン交換手段の上流に設けられ前記供給水から採取水を採取する採取手段であって、前記イオン交換手段の上流において前記流路が分岐した分岐路と、前記分岐路の途中に設けられる採取弁とを有する採取手段を有し、
    前記検出手段は、
    前記採取手段によって採取された前記採取水に含有されるイオン濃度を検出する採取水検出手段であって、前記分岐路に接続され陽イオン交換樹脂及び陰イオン交換樹脂を有するイオン交換樹脂が収容されると共に前記採取手段により採取された前記採取水を前記イオン交換樹脂に導入して前記採取水に含有されるイオンを前記イオン交換樹脂に吸着させるイオン分離手段と、前記採取水に含有されるイオンが吸着された前記イオン交換樹脂に再生水を供給する酸供給器及びアルカリ供給器からなる再生水供給手段と、前記再生水が前記再生水供給手段により前記イオン交換樹脂に導入されることで前記再生水が前記イオン交換樹脂に吸着されたイオンを脱離させて、前記再生水供給手段により前記イオン交換樹脂に導入された前記再生水と同量の前記採取手段によって採取された採取水に含有されるイオン濃度を測定する導電率計と、を有する採取水検出手段と、
    前記供給水の量を検出する供給水量検出手段と、を有する
    ことを特徴とする水処理システム。
  2. 請求項1記載の水処理システムにおいて、
    前記イオン交換手段に収容されたイオン交換樹脂の再生を指示する指示情報を報知する報知手段と、
    前記検出手段による検出値に基づいて得られる前記供給水に含有されるイオン量が、前記イオン交換樹脂のイオン交換容量の第一所定割合に達していた場合には、前記報知手段を起動させる報知判断手段を有する制御手段と、を更に備えることを特徴とする水処理システム。
  3. 請求項2記載の水処理システムにおいて、
    前記イオン交換手段は、前記流路の途中に並列して複数設けられ、
    前記水処理システムは、前記水が通過する前記イオン交換手段を切り換える切換手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記検出手段による検出値に基づいて得られる前記供給水に含有されるイオン量が、前記イオン交換樹脂のイオン交換容量の前記第一所定割合以上の割合である第二所定割合に達していた場合には、前記切換手段を起動する切換判断手段を更に有することを特徴とする水処理システム。
JP2006092459A 2006-03-29 2006-03-29 水処理システム、及び、この水処理システムの制御方法 Expired - Fee Related JP4859504B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092459A JP4859504B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 水処理システム、及び、この水処理システムの制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006092459A JP4859504B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 水処理システム、及び、この水処理システムの制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007260633A JP2007260633A (ja) 2007-10-11
JP4859504B2 true JP4859504B2 (ja) 2012-01-25

Family

ID=38634149

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006092459A Expired - Fee Related JP4859504B2 (ja) 2006-03-29 2006-03-29 水処理システム、及び、この水処理システムの制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4859504B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5008327B2 (ja) * 2006-03-29 2012-08-22 中国電力株式会社 イオン交換樹脂の再生装置、この再生装置を備える水処理システム、この水処理システムの制御方法
JP5445282B2 (ja) * 2010-03-31 2014-03-19 三浦工業株式会社 処理水製造システム
CN105327719A (zh) * 2010-06-21 2016-02-17 太平洋水泥株式会社 钙的除去方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5465293A (en) * 1977-11-02 1979-05-25 Toshiba Corp Controller for condenser desalter croup
JP3226971B2 (ja) * 1992-08-04 2001-11-12 栗田工業株式会社 イオン交換装置の採水−再生サイクル制御装置
JPH09271770A (ja) * 1996-04-09 1997-10-21 Japan Organo Co Ltd カートリッジ式純水製造装置
JP4182274B2 (ja) * 2001-06-26 2008-11-19 三浦工業株式会社 軟水化装置
JP2003190950A (ja) * 2001-12-25 2003-07-08 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd イオン交換槽の切換方法および水処理装置
JP3979580B2 (ja) * 2002-05-31 2007-09-19 本田技研工業株式会社 燃料電池の冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007260633A (ja) 2007-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5433001B2 (ja) 軟化装置用の制御ユニット、及び該制御ユニットを備える水軟化システム
US20130026083A1 (en) Water treatment system
TWI760601B (zh) 水處理管理裝置及水質監視方法
JP2009112921A (ja) 水処理システム
JP2002035743A (ja) 軟水装置
WO2022004180A1 (ja) 軟水化装置
JP4859504B2 (ja) 水処理システム、及び、この水処理システムの制御方法
JP5008327B2 (ja) イオン交換樹脂の再生装置、この再生装置を備える水処理システム、この水処理システムの制御方法
JP2009228991A (ja) ボイラシステム及びボイラシステムの運転方法
JP2005279462A (ja) 水処理装置及び水処理方法
JP5051629B1 (ja) 水処理システム
JP2012158881A (ja) 水栓装置
JP2003190950A (ja) イオン交換槽の切換方法および水処理装置
JP4962366B2 (ja) 水処理供給システム
JP3237535B2 (ja) 軟水器の再生制御方法
JP6028537B2 (ja) 純水製造装置
JP6028539B2 (ja) 純水製造装置
JP2008080220A (ja) 軟水器再生機能付き電解水生成装置
JP3861533B2 (ja) 軟水装置
JP2022026486A (ja) 軟水化装置
JP2022072527A (ja) 軟水化装置
JP2022057057A (ja) 軟水化装置
JP4161127B2 (ja) 軟水化装置の再生制御方法
JP5768402B2 (ja) 水処理システム
JP2002045852A (ja) 軟水装置の再生方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100706

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110816

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111006

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111025

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4859504

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141111

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees