JP4858765B2 - 車両用バンパー構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の後方側のバンパー構造に関するものである。
従来、車両用バンパー構造として、特開2006−36079号公報(特許文献1)に開示されたものがある。当該公報に開示された車両用バンパー構造は、バンパービームの上面側に緩衝部材が取り付けられている。そして、一体にされたバンパービームと緩衝部材をバンパーフェイスで覆っている。
特開2006−36079号公報
ところで、近年、車両に搭載するオプション部品が増加している。例えば、後部バンパーに取り付けるオプション部品としては、トーイングヒッチやクリアランスソナー等がある。これらのオプション部品を取り付ける前に、まず、バンパーフェイスの一部分を切欠形成する必要がある。このように、一部分を切欠形成することにより、バンパーフェイス自体の剛性が低下する。そして、このバンパーフェイスを搬送して、バンパービームに組み付ける際等に、バンパーフェイスの剛性の低下により、搬送及び組付の作業性が悪くなる。例えば、一部分を切欠形成することによりバンパーフェイスが屈曲変形しやすくなる場合には、バンパーフェイスが屈曲変形しないように、搬送、組付を行わなければならない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、オプション部品等を取り付けるためにバンパーフェイスの一部分を切欠形成する場合であっても、容易に搬送、組付ができる車両用バンパー構造を提供することを目的とする。
本発明の車両用バンパー構造は、車幅方向延在する車体側のバンパービームと、以下に説明するバンパーフェイスと、補強用スペーサと、補強用スペーサに取り付けられるワイヤーハーネスとを備える。バンパーフェイスは、車幅方向に延在する天板部と、天板部の車両後方端から下方へ垂下する後面部とを備えてなり、バンパービームを被覆する。補強用スペーサは、車幅方向に延在し、天板部の下面に取り付けられ、バンパービームの上方に配置され、且つ、バンパーフェイスを補強する。
つまり、本発明の車両用バンパー構造の組付を行う際には、バンパーフェイスの天板部に補強用スペーサを取り付けて両者を一体的にした後、これら一体部品をバンパービームに取り付ける。従って、車幅方向に延在する補強用スペーサにより、バンパーフェイスと補強用スペーサの一体部品の剛性を向上することができる。つまり、バンパーフェイスの一部分が切欠形成されたとしても、バンパーフェイスが屈曲変形することを抑制することができる。そのため、バンパーフェイスの搬送、組付を容易に行うことができる。なお、特許文献1に開示された車両用バンパー構造における緩衝部材に相当する部材を、本発明の補強用スペーサに適用することもできる。
さらに、補強用スペーサは、車幅方向に延在し天板部の下面に対向配置される板状部と、車両上下方向且つ車幅方向に延在する複数のリブとを備える。このように、複数のリブを設けることで、補強用スペーサの車幅方向の曲げ剛性を向上することができる。
さらに、ワイヤーハーネスは、複数のリブの間にて車幅方向に延在するように配置される。これにより、ワイヤーハーネスが補強用スペーサのリブにより保護される。
また、板状部は、天板部の下面に重なり合うように配置され、リブは、板状部の下方に突出して板状部の下面に一体成形され、ワイヤーハーネスは、板状部の下方に配置されるようにしてもよい。
また、板状部は、天板部の下面に対して離隔して対向配置され、リブは、板状部の上方に突出し板状部の上面に一体成形され、ワイヤーハーネスは、天板部と板状部の間に配置されるようにしてもよい。これにより、バンパーフェイスに補強用スペーサを取り付けた状態において、バンパーフェイスの天板部と補強用スペーサの板状部との間に、複数のリブが介在するようになる。そうすると、例えば、天板部、板状部、及び、リブにより、閉じた断面形状を形成することができる。このように、閉じた断面形状とすることにより、車幅方向の剛性をより向上することができる。そして、ワイヤーハーネスを補強用スペーサの板状部とバンパーフェイスの天板部との間に配置することで、ワイヤーハーネスを保護することができる。
また、本発明の車両用バンパー構造における天板部は、取付用穴を有し、補強用スペーサは、取付用穴に係合する係合部を備える。そして、この場合、車両用バンパー構造は、天板部の上面に載置され、且つ、取付用穴を被覆する踏み段用ステップをさらに備えるようにするとよい。
このように、補強用スペーサの天板部への取付方法のうち、天板部の取付用穴に係合部を係合させる方法は、非常に容易である。従って、この取付方法を採用することで、製造コストを低減することができる。ただし、天板部に取付用穴が形成されていると、天板部を意匠面とすることができない。しかし、上記の場合には、天板部を被覆する踏み段用ステップを設けることで、踏み段用ステップを意匠面とすることができるので、天板部の取付用穴が形成されていることは問題とならない。つまり、意匠上の制約を受けることなく、容易な取付方法を採用することができる。また、元々、踏み段用ステップを有する車両においては、新たな部品を設ける必要がないため、低コスト化を図ることができる。
なお、天板部に形成された取付用穴は、補強用スペーサの係合部を挿入してスライドさせたときに、係止するような形状とするとよい。これにより、補強用スペーサの係合部が天板部の取付用穴から容易に外れることを防止できる。さらに、踏み段用ステップの下面側に下側に向かって突出するずれ防止用突起部を形成しておき、補強用スペーサにずれ防止用突起部が挿入される挿入穴を形成するとよい。これにより、補強用スペーサが、踏み段用ステップに対して車両前後方向にずれが生じないようにすることができる。従って、車両後方に衝撃を受けた場合に、補強用スペーサがバンパーフェイスから脱落することを防止できる。
また、踏み段用ステップを設ける際には、踏み段用ステップの下面に下側に向かって突出する下側突起部、及び、バンパーフェイスの天板の上面に上側に向かって突出する上側突起部の少なくとも何れか一方を形成するとよい。つまり、踏み段用ステップの下面とバンパーフェイスの上面との間に、下側突起部及び上側突起部の少なくとも何れか一方が設けられている。これにより、踏み段用ステップの車両前方側から泥や水が侵入した場合に、踏み段用ステップの車両後方側まで移動することを防止できる。
また、補強用スペーサは、バンパーフェイスの天板部の車両前方端にインテグラルヒンジ部を介して一体成形されるようにしてもよい。つまり、バンパーフェイスと補強用スペーサとを一体成形することになるので、部品点数を低減できる。さらに、補強用スペーサを天板部の下面に取り付ける際には、インテグラルヒンジ部において、補強用スペーサを回転させることで足りる。つまり、補強用スペーサを容易にバンパーフェイスの天板部の下面に取り付けることができる。
また、補強用スペーサに取り付けられるワイヤーハーネスをさらに備えるようにしてもよい。ここで、従来は、ワイヤーハーネスは、バンパーフェイスの裏面側に直接取り付けていた。そのため、バンパーフェイスの裏面側に、ワイヤーハーネスの取付用係止部を形成する必要があった。このように、取付用係止部を形成することに伴い、バンパーフェイスの表面側(意匠面)にヒケが生じるおそれがある。そのため、取付用係止部の形状や形成箇所等は、意匠面を考慮しながら設計、製造する必要があり、容易ではなかった。これに対して、本発明によれば、ワイヤーハーネスは補強用スペーサに取り付けているので、バンパーフェイスに従来の取付用係止部に相当するものを設ける必要がない。従って、ワイヤーハーネスを取り付けるために、意匠面への影響を考慮する必要が無くなり、バンパーフェイスの設計、製造が容易となる。
また、補強用スペーサの車両前方側の下面側を、車両前方側に行くに従って車両上方に向かって傾斜するようにしてもよい。つまり、補強用スペーサの下面のうち車両前方端は、車両後方端よりも車両上方に位置している。これにより、バンパーフェイスと補強用スペーサの一体部品をバンパービームに取り付ける際に、補強用スペーサの下面がガイドを形成することになる。従って、一体部品をバンパービームに容易に取り付けることができる。
本発明の車両用バンパー構造によれば、バンパーフェイスに補強用スペーサを取り付けるので、オプション部品等を取り付けるためにバンパーフェイスの一部分を切欠形成する場合であっても、容易に搬送、組付ができる。
(1)第1実施形態
次に、実施形態を挙げ、本発明についてより詳しく説明する。第1実施形態における車両後部のバンパー構造について、図1〜図3を参照して説明する。図1は、車両後部のバンパー構造の車両後上方から見た分解斜視図を示す。図2は、車両後部のバンパー構造の車幅方向中央の断面図を示す。図3は、車両後部のバンパー構造の中央より車両右側の断面図を示す。
図1に示すように、車両後部のバンパー構造は、リアバンパービーム10と、リアバンパーフェイス20と、補強用スペーサ30と、ワイヤーハーネスモジュール40と、踏み段用ステップ50とを備える。
リアバンパービーム10は、図1に示すように、シャシフレームのうち車両後方側に位置する部分であって車幅方向に延在する部分、又は、シャシフレームの後端部に車幅方向に延在するように取り付けられたバンパーリインフォースである。このリアバンパービーム10は、図2及び図3に示すように、略矩形状断面からなる筒状をなしている。
リアバンパーフェイス20は、略コの字型の断面形状に形成された樹脂製の部材であって、リアバンパービーム10の車両上方及び車両後方を被覆する部材である。このリアバンパーフェイス20は、車幅方向の延在する本体部21と、本体部21の左右両端から車両前方へ延在した車両側部24とを備える。この本体部21は、詳細には、車幅方向且つ略水平方向に延在する天板部22と、天板部22の車両後方端から下方へ垂下する後面部23とから構成される。
そして、天板部22には、複数のスペーサ取付用穴22a、複数のステップ取付用穴22b、及び、複数の突起部挿入穴22cが形成されている。スペーサ取付用穴22aは、後述する補強用スペーサ30のスペーサ係合部33を挿入係合する穴である。このスペーサ取付用穴22aは、鍵型、すなわち楕円形と台形とを結合させた形状に形成されている。具体的には、楕円形部分は、車両左右方向に長軸となるように形成され、台形部分は、長辺側が車両前方側となるように形成される。そして、楕円形状部分が、台形部分の車両後方側に位置するような鍵型とされている。これは、スペーサ係合部33を台形状部分に挿入した後、楕円形側にスライドさせることで、スペーサ係合部33が楕円形状部分に係止できるようにしたものである。ステップ取付用穴22bは、後述する踏み段用ステップ50のステップ係合部52を挿入係合する穴である。このステップ取付用穴22bは、略矩形状に形成されている。突起部挿入穴22cは、踏み段用ステップ50に形成されたスペーサ係止用突起部53を挿入する穴である。
さらに、天板部22の上面には、車幅方向に延在し、且つ、上方へ突出する止水用突起部22dが形成されている。この止水用突起部22dは、リアバンパーフェイス20の天板部22と踏み段用ステップ50との車両前方側の隙間から泥や水が侵入した場合に、車両後方まで移動することを防止するためのものである。
ここで、トーイングヒッチが取り付けられる車両においては、後面部23のうち車幅方向のほぼ中央付近を大きく切欠形成する。また、クリアランスソナーが取り付けられる車両においては、後面部23に複数のソナー取付穴(図示せず)を形成する。
補強用スペーサ30は、板状部31と、複数のリブ32と、スペーサ係合部33とを備える。そして、この補強用スペーサ30は、リアバンパーフェイス20の天板部22の下面に取り付けられる。さらに、補強用スペーサ30は、リアバンパービーム10の上方に離隔又は接触した状態で配置される。なお、この補強用スペーサ30は、リアバンパーフェイス20に直接取り付けられており、リアバンパービーム10に直接取り付けられていない。
補強用スペーサ30の板状部31は、リアバンパーフェイス20の天板部22の下面に倣うような平板状からなる。この板状部31の車両前後方向幅は、図2及び図3に示すように、リアバンパービーム10の車両前後方向幅よりも大きく、且つ、リアバンパーフェイス20の天板部22の車両前後方向幅よりも小さくされている。そして、板状部31は、天板部22の下面の直下に重なり合うように、且つ、車幅方向且つ略水平方向に延在するように配置されている。この板状部31には、複数のハーネス取付用穴31aと複数のずれ防止用穴31bが形成されている。ハーネス取付用穴31aは、後述するワイヤーハーネスモジュール40の係止部材43を挿入係合する穴である。ずれ防止用穴31bは、後述する踏み段用ステップ50に形成されたスペーサ係止用突起部53を挿入する穴である。
補強用スペーサ30のリブ32は、板状部31の下面に、下方側に突出するように一体成形されている。このリブ32は、少なくとも車両上下方向且つ車幅方向に延在するように形成され、部分的に車両上下方向且つ車両前後方向に延在するように形成されている。そして、リブ32のうち車幅方向に延在するように形成されている部分の車両前後方向の離間距離は、後述するワイヤーハーネスモジュール40の幅よりも大きくされている。これは、ワイヤーハーネス41をリブ32間に挿入配置して、ワイヤーハーネス41を保護するためである。さらに、リブ32の下面側が、車両前方側に行くに従って、車両上方に向かって傾斜するようにされている。つまり、リアバンパーフェイス20と補強用スペーサの一体部品をリアバンパービーム10に取り付ける際に、リブ32の下面がガイドを形成することになる。
スペーサ係合部33は、板状部31の車両前方端及び車両後方端に、車両上方側に突出するように一体成形されている。このスペーサ係合部33は、図2に示すように、先端側が車両後方側に屈曲形成された略L字側形状をなしている。そして、このスペーサ係合部33は、リアバンパーフェイス20の天板部22のスペーサ取付用穴22aに挿入係合される。具体的には、スペーサ係合部33は、スペーサ取付用穴22aの台形部分に挿入可能な大きさであって、楕円形部分と台形部分との境界部分に対して車両前後方向に係合可能な形状からなる。
ワイヤーハーネスモジュール40は、補強用スペーサ30に取り付けられる。このワイヤーハーネスモジュール40は、詳細には、ワイヤーハーネス41と、ワイヤーハーネス41の端部に取り付けられたコネクタ42と、ワイヤーハーネス41を補強用スペーサ30に取り付けるための複数の係止部材43とから構成される。ワイヤーハーネス41は、車幅方向に延在するように、且つ、複数のリブ32の間に挿入配置されている。このワイヤーハーネス41は、例えば、トーイングヒッチやクリアランスソナー等のオプション部品の電力信号線である。係止部材43は、ワイヤーハーネス41の外周に嵌挿される環状部43aと、環状部43aの外側に突出するように形成された係止部43bとからなる。係止部43bは、補強用スペーサ30の板状部31に形成されたハーネス取付用穴31aに挿入して係合する。
踏み段用ステップ50は、ステップ本体部51と、ステップ係合部52と、スペーサ係止用突起部53と、止水用突起部54とから構成される。ステップ本体部51は、部分的に波状に形成された板状からなる。このステップ本体部51は、車幅方向に延在するように、且つ、リアバンパーフェイス20の天板部22の上面に載置される。さらに、ステップ本体部51の上面には、車幅方向に延在し、且つ、下方へ突出する止水用突起部51aが形成されている。この止水用突起部51aは、天板部22に形成される止水用突起部22dと同様の機能を有するものでる。そして、止水用突起部51aは、天板部22に形成される止水用突起部22dに対して車両前後方向にずれた位置に形成されている。
ステップ係合部52は、ステップ本体部51の車両前方端及び車両後方端に、車両下方側に突出するように一体成形されている。このステップ係合部52は、図2に示すように、リアバンパーフェイス20の天板部22のステップ取付用穴22bに挿入係合される。スペーサ係止用突起部53は、ステップ本体部51の下面に、車両下方側に突出するように一体成形されている。このスペーサ係止用突起部53は、リアバンパーフェイス20の天板部22の突起部挿入穴22cに挿入されると共に、補強用スペーサ30の板状部31のずれ防止用穴31bに挿入される。スペーサ係止用突起部53がずれ防止用穴31bに挿入されることで、補強用スペーサ30が、リアバンパーフェイス20及び踏み段用ステップ50に対して、車両前後方向にずれが生じないようにすることができる。
次に、上述した車両後部のバンパー構造の組付方法(製造方法)について説明する。まず、補強用スペーサ30のリブ32の間にワイヤーハーネスモジュール40を配置する。このとき、ワイヤーハーネスモジュール40の係止部材43が、補強用スペーサ30の板状部31のハーネス取付用穴31aに挿入係合する。
続いて、補強用スペーサ30とワイヤーハーネスモジュール40との一体部品を、リアバンパーフェイス20の天板部22の下面に取り付ける。具体的には、補強用スペーサ30のスペーサ係合部33が、天板部22のスペーサ取付用穴22aに挿入係合する。このとき、補強用スペーサ30の板状部31が、天板部22の下面側に重なり合うように配置される。
続いて、補強用スペーサ30、ワイヤーハーネスモジュール40、及び、リアバンパーフェイス20の一体部品を、車両ボディ(図示せず)に取り付ける。このとき、当該一体部品、特にリアバンパーフェイス20により、リアバンパービーム10の車両後方及び車両上方が被覆される。さらに、補強用スペーサ30が、リアバンパービーム10の上方に配置される。ここで、補強用スペーサ30のリブ32の下面側が、車両前方側がガイド形状をなしている。従って、補強用スペーサ30をリアバンパービーム10の上方に配置するように、当該一体部品を車両ボディに取り付ける際に、非常に容易にできる。
最後に、踏み段用ステップ50をリアバンパーフェイス20の天板部22の上面に載置する。このとき、踏み段用ステップ50のステップ係合部52が、天板部22のステップ取付用穴22bに挿入係合する。さらに、踏み段用ステップ50のスペーサ係止用突起部53が、天板部22の突起部挿入穴22c及び補強用スペーサ30の板状部31のずれ防止用穴31bに挿入する。ここで、踏み段用ステップ50は、天板部22に形成されているスペーサ取付用穴22a、ステップ取付用穴22b、及び、突起部挿入穴22cを被覆するように配置されている。従って、天板部22に形成されているスペーサ取付用穴22a、ステップ取付用穴22b、及び、突起部挿入穴22cが、意匠面に表れることがない。
車両後部のバンパー構造を上記のようにすることで、以下の効果を奏する。リアバンパーフェイス20をリアバンパービーム10に取り付ける際には、リアバンパーフェイス20に、既に補強用スペーサ30が取り付けられている。従って、リアバンパーフェイス20と補強用スペーサ30の一体部品を搬送、組付する際には、補強用スペーサ30により、屈曲変形することを抑制できる。つまり、リアバンパーフェイス20等の搬送、組付を容易に行うことができる。
特に、トーイングヒッチやクリアランスソナー等のオプション部品を取り付けるためにリアバンパーフェイス20の一部分を切欠形成する場合であっても、リアバンパーフェイス20と補強用スペーサ30の一体部品を容易に搬送、組付ができる。
さらに、補強用スペーサ30をリアバンパーフェイス20への取付方法は、スペーサ取付用穴22aへの挿入係合という非常に容易な方法であるので、補強用スペーサ30をリアバンパーフェイス20へ容易に取り付けることができる。ここで、リアバンパーフェイス20には、スペーサ取付用穴22aが形成されているが、このスペーサ取付用穴22aを踏み段用ステップ50が被覆しているので、スペーサ取付用穴22aが意匠面に表れることがない。つまり、意匠状の制約を受けることなく、容易な取付方法を採用することができる。
(2)第2実施形態
次に、第2実施形態における車両後部のバンパー構造について、図4を参照して説明する。図4は、図2に対応する図であって、車両後部のバンパー構造の車幅方向中央の断面図を示す。ここで、第2実施形態における車両後部のバンパー構造について、第1実施形態における車両後部のバンパー構造と異なる部分についてのみ説明する。すなわち、補強用スペーサ130のみについて説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。
補強用スペーサ130は、板状部131と、複数のリブ132と、スペーサ係合部33とを備える。板状部131は、リアバンパーフェイス20の天板部22の下面に対して離隔して対向配置されている。この板状部131は、車両前方側に行くに従って、車両上方に向かって傾斜するようにされている。つまり、リアバンパーフェイス20と補強用スペーサの一体部品をリアバンパービーム10に取り付ける際に、板状部131がガイドを形成することになる。さらに、この板状部131には、複数のハーネス取付用穴131a及び複数のずれ防止用穴31bが形成されている。ハーネス取付用穴131aは、ワイヤーハーネスモジュール40の係止部材43を挿入係合する穴である。
また、リブ132は、板状部131の上面に、上方側に突出するように一体成形されている。このリブ132は、少なくとも車両上下方向且つ車幅方向に延在するように形成され、部分的に車両上下方向且つ車両前後方向に延在するように形成されている。そして、リブ132のうち車幅方向に延在するように形成されている部分の車両前後方向の離間距離は、ワイヤーハーネスモジュール40の幅よりも大きくされている。これは、ワイヤーハーネス41をリブ132間に挿入配置して、ワイヤーハーネス41を保護するためである。つまり、ワイヤーハーネスモジュール40は、リブ132の間であると共に、リアバンパーフェイス20の天板部22と補強用スペーサ130の板状部131との間に配置されている。従って、ワイヤーハーネスモジュール40の周囲が、リアバンパーフェイス20及び補強用スペーサ130により被覆されている。
(3)第3実施形態
次に、第3実施形態における車両後部のバンパー構造について、図5を参照して説明する。図5は、図2に対応する図であって、車両後部のバンパー構造の車幅方向中央の断面図を示す。ここで、第3実施形態における車両後部のバンパー構造について、第1実施形態における車両後部のバンパー構造と異なる部分についてのみ説明する。すなわち、補強用スペーサ230のみについて説明する。なお、第1実施形態と同一構成については、同一符号を付して説明を省略する。
補強用スペーサ230は、第1実施形態における補強用スペーサ30とほぼ同様の形状からなる。すなわち、補強用スペーサ230は、板状部231と、複数のリブ32と、スペーサ係合部33とを備える。ここで、板状部231は、第1実施形態における補強用スペーサ30の板状部31とほぼ同様の形状からなる。
ここで、補強用スペーサ230は、リアバンパーフェイス20と一体成形されている。成形時における補強用スペーサ230の形状は、図5の二点鎖線にて示す。つまり、補強用スペーサ230の一端は、リアバンパーフェイス20の天板部22の車両前方端に接合した状態であって、補強用スペーサ230が天板部22の上方に立設するように成形される。すなわち、補強用スペーサ230と天板部22とが接合する部分であるインテグラルヒンジ部231を介して、両者が一体成形されている。
そして、組付時には、インテグラルヒンジ部231を中心に、補強用スペーサ230を図5の左回りに回転させて、天板部22の下面側に配置する。このようにして、補強用スペーサ230をリアバンパーフェイス20に取り付ける。
これにより、リアバンパーフェイス20と補強用スペーサ230とを一体成形することになるので、部品点数を低減できる。さらに、補強用スペーサ230を天板部22の下面に取り付ける際には、インテグラルヒンジ部231において、補強用スペーサ230を回転させることで足りる。つまり、補強用スペーサ230を容易にリアバンパーフェイス20の天板部22の下面に取り付けることができる。
第1実施形態における車両後部のバンパー構造の車両後上方から見た分解斜視図を示す。 図1の車両後部のバンパー構造の車幅方向中央の断面図を示す。 図1の車両後部のバンパー構造の中央より車両右側の断面図を示す。 第2実施形態における車両後部のバンパー構造の車幅方向中央の断面図を示す。 第3実施形態における車両後部のバンパー構造の車幅方向中央の断面図を示す。
符号の説明
10:リアバンパービーム、
20:リアバンパーフェイス、 21:本体部、 22:天板部、
22a:スペーサ取付用穴、 22b:ステップ取付用穴、 22c:突起部挿入穴、
22d:止水用突起部、
23:後面部、 24:車両側部、
30:補強用スペーサ、 31:板状部、 31a:ハーネス取付用穴、
31b:ずれ防止用穴、 32:リブ、 33:スペーサ係合部、
40:ワイヤーハーネスモジュール、 41:ワイヤーハーネス、 42:コネクタ、
43:係止部材、 43a:環状部、 43b:係止部、
50:踏み段用ステップ、 51:ステップ本体部、 51a:止水用突起部、
52:ステップ係合部、 53:スペーサ係止用突起部

Claims (3)

  1. 車幅方向延在する車体側のバンパービームと、
    車幅方向に延在する天板部と、前記天板部の車両後方端から下方へ垂下する後面部とを備えてなり、前記バンパービームを被覆するバンパーフェイスと、
    車幅方向に延在し、前記天板部の下面に取り付けられ、前記バンパービームの上方に配置され、且つ、前記バンパーフェイスを補強する補強用スペーサと、
    前記補強用スペーサに取り付けられるワイヤーハーネスと、
    を備え
    前記補強用スペーサは、車幅方向に延在し前記天板部の下面に対向配置される板状部と、車両上下方向且つ車幅方向に延在する複数のリブと、を備え、
    前記ワイヤーハーネスは、複数の前記リブの間にて車幅方向に延在するように配置されることを特徴とする車両用バンパー構造。
  2. 前記板状部は、前記天板部の下面に重なり合うように配置され、
    前記リブは、前記板状部の下方に突出して前記板状部の下面に一体成形され、
    前記ワイヤーハーネスは、前記板状部の下方に配置される請求項1記載の車両用バンパー構造。
  3. 前記板状部は、前記天板部の下面に対して離隔して対向配置され、
    前記リブは、前記板状部の上方に突出し前記板状部の上面に一体成形され
    前記ワイヤーハーネスは、前記天板部と前記板状部の間に配置される請求項1記載の車両用バンパー構造。
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