JP4858720B2 - エミュレータ、エミュレーション方法、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents

エミュレータ、エミュレーション方法、プログラム、及び、記録媒体 Download PDF

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本発明は、エミュレータ、エミュレーション方法、プログラム、及び、記録媒体に関する。
サーバ機器での運用の一環として、FD(Floppy(登録商標)Disk)を使ってのインストール補助や保守ツールの実行が一般的に行われていた。今でも、セキュリティ設定のキーワード情報やアプリケーションのパラメータ情報、簡単な装置情報の設定及び保存、ファームウェアの更新用途でFDを利用する場面が多々存在する。
近年ではFDドライブをはじめ、レガシーデバイスと呼ばれる旧世代のIOインタフェースデバイスが実装されない傾向にある。オペレーティングシステム(Operating System:本願において単にOSともいう。)上で動作するツールに置き換わったり、ネットワーク先のリモート仮想FDが利用されたり等の改善がなされている。
しかしながら、全ての装置やアプリケーション上で改善が為されているわけではない。Linux(登録商標)の台頭などOSのバリエーションが広がり、ユーザが利用するOS全てに対応できるツールを揃えることは困難であるし、また、OS自体の障害やネットワークを使えないケース等もある。このような場合には、保守ツール等を実行できる環境がない。そこで、必須オプションとして、USB(Universal Serial Bus) FDドライブを定義することや、別途USB FDドライブを準備するなど、ユーザ側の費用負担も多かった。一方、開発側にとっては、リッチOS上で動作するオンラインツールと、FDドライブ有り無しの両方をケアし、両方に対応が必要なオフライン運用の保守ツールとを開発する作業負担が生じる。複数開発が必要となるので、開発工数増加に繋がる弊害が出る。
このように、レガシーインタフェースで運用を継続サポートしていく手間やエンドユーザの環境構築、開発ベンダ側の開発負担増加など、作業が面倒なだけではなく、費用負担が増える傾向にある。
特開2006−155673号公報(特許文献1参照)には、エミュレーション装置の発明が記載されている。このエミュレーション装置は、少なくとも演算処理部、記憶部、入出力部を備えたコンピュータである実行マシン上で、該実行マシンのアーキテクチャとは異なるアーキテクチャを備えたコンピュータであるターゲットマシン用のプログラムを実行させる。該エミュレーション装置のハードディスクエミュレーション部は、第1の変換手段と、第2の変換手段と、システム管理情報変換部と、物理アクセス処理部とを備える。第1の変換手段は、ターゲットマシンにおけるハードディスクへのアクセス位置の物理アドレスを、ターゲットマシンのハードディスクの構成に関する情報を用いて論理アドレスに変換する。第2の変換手段は、その論理アドレスから実行マシンのハードディスクの構成に関する情報を用いて、実行マシンのハードディスクのアクセス位置の物理アドレスに変換する。システム管理情報変換部は、実行マシンのハードディスクのシステム管理情報をターゲットマシン用のシステム管理情報に変換する。物理アクセス処理部は、第2の変換手段により変換された物理アドレスおよびシステム管理情報を用いて、実行マシンのハードディスクにアクセスする。
特許文献1の記載のとおり、この発明は、仮想PC環境において、主にハードディスクドライブをエミュレーションする環境を提供している。別途ハードディスクドライブエミュレータが必要等、コスト高な上に、仮想ディスクの実現方法が特異で、敷居が高いものであった。すなわち、特許文献1の発明における第1の問題点は、比較的高価なシステムを必要としていた点である。この理由は、特殊なハードウェアやアプリケーションを必要としていたためである。第2の問題点は、これまでのFD運用とまったく同様の機能の提供はできない点である。この理由は、単にハードディスクのエミュレーションであり、起動からの一連のFD動作運用として置き換えることができないためである。第3の問題点は、柔軟性に欠ける点である。この理由は、リモートからの仮想イメージ読み込み及び書き込み制御を想定していない装置であるためである。
特開平11−312127号公報(特許文献2参照)には、回線接続される外部記憶のエミュレーション方法の発明が記載されている。この発明においては、外部記憶装置を持つコンピュータが回線経由で接続されて成るコンピュータシステムにおいて、一方のコンピュータにて回線経由で他方のコンピュータの外部記憶装置をエミュレーションするモードが設定される。そのコンピュータ上で外部記憶装置を使用する要求があったときにその要求をフックして他方のコンピュータが持つ外部記憶装置にそのデータの要求を行う。そのコンピュータ上でその要求を処理し回線経由で要求元のコンピュータに応答する。
特開2006−155673号公報 特開平11−312127号公報
本発明の課題は、標準搭載されたOS自体の障害時やネットワークを使えないようなケースであっても使用可能な仮想的なFDをエミュレーションすることである。
本発明の一つ目のアスペクトによるエミュレータは、仮想FDデータ記憶部と、仮想FDエミュレーション部とを具備する。仮想FDデータ記憶部は、仮想FDの内容である仮想FDデータを記憶する。仮想FDエミュレーション部は、仮想FDをエミュレートする。仮想FDエミュレーション部は、BIOS(Basic Input Output System)に格納された命令コードをコンピュータが実行することによって生成されると共に、その命令コードの実行によって、不揮発メモリに記憶された仮想FDデータを動作メモリに展開して動作メモリに上記仮想FDデータ記憶部を生成する。
本発明の二つ目のアスペクトによるエミュレーション方法は、開始することと、メモリ展開することと、エミュレーションすることとを具備する。開始することは、BIOSに格納された所定の命令コードの実行を開始する。メモリ展開することは、その所定の命令コードの実行により、不揮発メモリに記憶された仮想FDデータを動作メモリにメモリ展開する。エミュレーションすることは、その所定の命令コードの実行により、仮想FDデータを内容とした仮想FDをエミュレーションする。
本発明の三つ目のアスペクトによるプログラムは、開始する手順と、メモリ展開する手順と、エミュレーションする手順とをコンピュータに実行させる。開始する手順は、BIOSに格納された所定の命令コードの実行を開始する。メモリ展開する手順は、その所定の命令コードの実行により、不揮発メモリに記憶された仮想FDデータを動作メモリにメモリ展開する。エミュレーションする手順は、その所定の命令コードの実行により、仮想FDデータを内容とした仮想FDをエミュレーションする。本発明の四つ目のアスペクトによるコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、このプログラムを記録する。
本発明によれば、標準搭載されたOS自体の障害時やネットワークを使えないようなケースであっても使用可能な仮想的なFDをエミュレーションすることができる。
本発明を実施するための最良の形態の一つについて、図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、本発明の一つの実施の形態におけるエミュレーション方法を使用するコンピュータシステムが示されている。このコンピュータシステムは、仮想FDをエミュレーションする命令コードを記憶したBIOS102aを有している。BIOS102aは、ハードウェアの初期診断機能、基本標準入出力インタフェース機能、セットアップ設定機能などを備えるものとして知られるものである。BIOS102aは、フラッシュROM102に格納されている。フラッシュROM102は、バス100に接続されている。バス100には、プロセッサ101、ハードウェアの設定情報などを格納するCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)103、外部ネットワークと接続されるLANインタフェース104、標準的な表示装置であるCRT105、標準的な入力装置であるキーボード106、標準的な動作メモリであるメインメモリ107、標準的な外部記憶装置であるHDD108なども接続されている。このコンピュータシステムに、物理的なFDドライブは存在しない。フラッシュROM102は、エミュレーションされる仮想FDの内容である仮想FDデータを格納する領域を確保するために、2メガバイト程度のサイズの容量を有している。
BIOS102aは、仮想FDをエミュレーションする仮想FDエミュレーション部を生成する命令コードを含み、また、この仮想FDエミュレーション部により、フラッシュROM102から仮想FDデータを読み出し、メインメモリにメモリ展開し、仮想FDの内容である仮想FDデータを記憶する仮想FDデータ記憶部を生成する命令コードを含んでいる。仮想FDエミュレーション部は、仮想FDの基本機能及び各種付加機能を実現する。仮想FDデータ記憶部は、仮想FDの内容である仮想FDデータを保持する。
仮想FDエミュレーション部には、付加機能として、LANインタフェース104を通して、リモート端末からフラッシュROM102の仮想FDデータを読み込む/書き込む機能が追加される。これにより、リモート端末から仮想FDデータの置き換えなどが可能となる。表示装置105は、BIOS102aのPOST(Power On Self Test)実行処理を表示し、このタイミングで、利用者が入力装置106からホットキー(HotKey)操作を行うと、仮想FDエミュレーション部及び仮想FDデータ記憶部の生成、仮想FDの起動を指示することができる。もちろん、付加機能により、LANインタフェース104を通して、ネットワーク先のリモート端末からも起動指示が可能である。
図2を用いて、仮想FDの起動方法について説明する。図2において、BIOS102aのPOSTがスタートすると(フロー01)、ハードウェア初期化フェーズに入る。ハードウェア初期化フェーズが正常終了すると(フロー02)、リモート端末からフラッシュROM102に格納された仮想FDデータの読み出し要求又は書き出し要求があるか否かを確認する(判定01)。この確認は、仮想FDの読み出し要求フラグ、及び書き出し要求フラグの設定及び参照によって行うことができる。読み出し要求フラグがリモート端末から設定されていたら(判定02:ノー)、BIOS102aのネットワークアクセスモジュールにて、フラッシュROM102から仮想FDデータを送出することで、リモート端末側で仮想FDデータの取得が可能である(フロー04)。書き出し要求フラグが設定されていたら(判定02:イエス)、同じくネットワークアクセスモジュールにて、リモート端末から受け取った仮想FDデータをフラッシュROM102に書き込み(フロー03)、仮想FDデータを更新する。
図2において、POST終了直前に、ローカルから、仮想FDの起動を指示されているか否かが確認される(判定03)。この確認は、POST中に利用者がHotKey等を押下することでセットされる仮想FD起動指示フラグを参照することによって行うことができる。仮想FD起動要求があれば(判定03:イエス)、OSに対してリザーブ設定したメモリ領域に仮想FDデータを展開する(フロー05)。OSに対してリザーブ設定したメモリ領域は、OSから隠蔽されたメモリ領域である。続いて、FDインタフェースのランタイムルーチンであるハンドラ(int13h)をフックする(フロー06)。すなわち、標準FDハンドラを、仮想FDアクセス用のもので、該当割り込みベクタアドレスに置き換えるようにする。ここで、FDハンドラへのアドレスはチェーンフックとし、仮想FD以外のint13h処理は、通常の標準FDハンドラで処理される。以上により、POSTが終了すると(フロー07)、仮想FDを起動していた場合においては、実在しないFDがあたかも存在するかのように、FDを扱うことが可能となる。
図3のフローチャートを参照して、仮想FDのエミュレーション動作について詳細に説明する。図2のフローにより、ホットキー操作をしていた場合には、OS起動時から仮想FDが起動される。例えば、この仮想FDの起動に続き、この仮想FDから互換DOS(登録商標)システムを起動したとする。
このとき、仮想FDに対して読み込みアクセスがあった場合には、FD割り込み(int13h)が発生する(フロー11)。int13hをフックすることにより、仮想FDハンドラによるハンドラ処理へ移行する(フロー12)。まず、読み込みアクセスなので、仮想FDハンドラによるハンドラ処理が必要と判定される(判定11:イエス)。仮想FDハンドラは、メインメモリ107にメモリ展開された仮想FDデータを使って、リード動作を行う(フロー13)。その後、割り込み処理を終了して、通常処理へ復帰する(判定12:ノー,フロー16)。
一方、仮想FDに対して書き込みアクセスがあった場合には、FD割り込み(int13h)が発生する(フロー11)。int13hをフックすることにより、仮想FDハンドラによるハンドラ処理へ移行する(フロー12)。まず、書き込みアクセスなので、仮想FDハンドラによるハンドラ処理が必要と判定される(判定11:イエス)。仮想FDハンドラは、メインメモリ107にメモリ展開された仮想FDデータを使って、ライト動作を行う(フロー13)。続いて、仮想FDデータ記憶部の仮想FDデータを更新するため、フラッシュROM書き戻しフラグをオンにセットする(判定12:イエス,フロー14)。その後、割り込み処理を終了して、通常処理へ復帰する(フロー16)。
通常のOS運用中に、利用者が、仮想FDに記録された保守ツールなどを起動する際も仮想FDハンドラ経由となる(フロー11,12)。仮想FD内の保守ツールが起動されるとき、仮想FDハンドラによるハンドラ処理が必要と判定され(判定11:イエス)、保守ツールの起動が行われる(フロー13)。その後、保守ツールは、仮想FDハンドラ経由で仮想FDにアクセスすることができる。すなわち、フラッシュROM102の仮想FDデータをメインメモリ107にメモリ展開して生成された仮想FDデータ記憶部へファイルの保存処理や変更処理などを実行する(フロー11,12,13)。保守ツールが、保守作業の結果を保存するなどのライト動作を伴う処理を行った場合(判定12:イエス)、仮想FDハンドラは、フラッシュROM書き戻しフラグをオンにセットし(フロー14)、通常処理へ復帰する(フロー16)。
図4のフローチャートを用いて、仮想FDデータの退避処理を説明する。まず、メモリ展開された仮想FDデータを、フラッシュROM102に書き戻す要求が有るか否かを判定する(判定21)。書き戻し要求が無ければ(判定21:ノー)、仮想FDの運用を終了する要求が有るか否かを判定する(判定22)。終了要求が無ければ(判定22:ノー)、ソフトウェア電源切断(DC−OFF)又はリセット要求が有るか否かを判定する(判定23)。電源切断要求及びリセット要求が無ければ(判定23:ノー)、そのまま通常運用処理に復帰する(フロー21)。
書き戻し要求があった場合(判定21:イエス)、運用終了要求があった場合(判定22:イエス)、若しくは、電源切断要求又はリセット要求があった場合には(判定23:イエス)、フラッシュROM書き戻しフラグがオンか否かを確認する(判定24)。図3のフロー14に示すように、メモリ展開された仮想FDデータに変更があった場合には、フラッシュROM書き戻しフラグがオンになっている。この書き戻しフラグのオンの検出をトリガーとして(判定24:イエス)、フラッシュROM102に格納された仮想FDデータを、メモリ展開された仮想FDデータで置き換える(フロー22)。そして、仮想FDデータの退避処理を終了する(フロー21)。
本実施の形態におけるBIOS102aの実装により、物理的にFDドライブを準備できない環境でも、物理FDによるOS起動と同等の機能によってOSの起動及び操作が可能となる。従って、物理的なFDドライブを搭載していない最新のパソコン/サーバ環境でもFD利用を想定したツール等を利用できるようになる。これにより、万が一ネットワークやOS障害が発生しても、単体で診断ツールを実行できる。
また、フラッシュROM102に格納した仮想FDデータを固定利用するだけではなく、フラッシュROM102への読み書きを、通常利用とネットワーク越しの利用との二通りの手段で行える。ネットワーク越しの利用により、他のパソコン/サーバから、最新の仮想FDデータを取得できる。
また、出荷時から保守用ツールを格納した仮想FDデータをフラッシュROM102に格納しているので、HDD(Hard Disc Drive)の別パーティションに格納したり、CD(Compact Disc)等の別媒体で準備したりすることなく、付加価値の機能提供を実現できる。しかも、ネットワークを通じてメンテナンスすることで、常に最新版を配布できることから、コスト削減に貢献することも可能となる。
また、ローカルに物理的なFDデバイス(A:ドライブ(若しくはC:ドライブ))が接続されていた場合、仮想FDイメージはセカンダリFDドライブ扱い(B:ドライブ(若しくはD:ドライブ))で利用可能な機能を追加することもできる。この場合、物理的なFDデバイスに対するアクセスがあると、図3に示すように、仮想FDハンドラによるハンドラ処理が不要と判定され(判定11:ノー)、通常のFDハンドラ処理が実行される(フロー15)。なお、仮想FDと、ローカルな物理FDとの間で、ファイルの移動やコピーが可能である。
また、POST実行中、BIOS独自のネットワークモジュールにてリモート接続されていた場合、ネットワークを介してネットワーク先のフラッシュROMにアクセスするインタフェース手段を備えることができる。これにより、ローカル/リモートに関わらず、仮想FDデータの読み書きが実現可能である。よって、仮想FDデータをフラッシュROMに格納する仕様であっても、物理的なフロッピー(登録商標)ディスクドライブを用いる場合と同等かそれ以上に利便性が高い機能を提供できる。
本実施の形態における第1の効果は、物理的にFDが無いコンピュータシステムでも、あたかもFDがあるのと同等に運用できることにある。その理由は、BIOSの追加機能が仮想FDを提供し、単体でFD動作をエミュレーションすることが可能なためである。第2の効果は、フラッシュROMに格納された仮想FDデータを、通常のFDと同様に、リムーバブルディスクとして、変更データを次回起動後も利用継続可能なことにある。その理由は、BIOSの追加機能として、更新された仮想FDデータを、フラッシュROMに書き戻す機能があるためである。第3の効果は、さまざまな装置コンフィグレーションツール等をリモート端末から実行指示可能なことにある。その理由は、BIOSに、起動用の仮想FDを、リモートから変更したり、引き取ったりする機能を追加したためである。
第4の効果は、低コスト化できる点にある。その理由は、フラッシュROMに仮想FDデータを格納し、BIOSにより仮想FDを制御することで、必ずFDが搭載されるケースのみを想定すれば良いことと、その他の余計な追加HWが不要なためである。第5の効果は、実FDを搭載したケース以上に柔軟な利用方法を付加できる点にある。その理由は、BIOSに、リモート端末から仮想FDデータを置き換えることが可能な機能を追加し、運用によってリモート端末から起動用ユーティリティを切り替えることが可能なためである。第6の効果は、障害率を下げるものである。その理由は、モータを有する物理的なFDDデバイスを必要とせず、BIOSエミュレーションで仮想FDを実現するため、故障リスクが極小となるためである。第7の効果は、昨今のレガシーインタフェースが排除されたチップセット(Chipset)構成においても、継続して従来提供していたFD利用の互換ソリューションを提供できることにある。その理由は、BIOSにより生成される仮想FDエミュレーション部は、OS上で動作するアプリケーションからは違いが無いようにBIOSで実装しているためである。
本発明は、より高度な保守性を必要とするが、最新のチップセット機能の仕様などを理由として、FDをはじめとする旧式のインタフェースが実装されないハードウェア構成となってしまうPC/サーバシステムにおいて適用できる。とりわけ、継続して旧FDユニットを利用する必要のある環境を要求されるサーバ分野、今までの保守仕様を継続実装することが期待されるサーバ分野において有用である。
図1は、本発明の一つの実施の形態におけるエミュレーション方法を使用するコンピュータシステムを示す図である。 図2は、仮想FDの起動方法について説明するフローチャートである。 図3は、仮想FDのエミュレーション動作について説明するフローチャートである。 図4は、仮想FDデータの退避処理を説明するフローチャートである。
符号の説明
100 バス
101 プロセッサ
102 フラッシュROM
102a BIOS
103 CMOS
104 LANインタフェース
105 表示装置
106 入力装置
107 メインメモリ
108 外部記憶装置

Claims (25)

  1. 仮想FD(Floppy(登録商標)Disk)の内容である仮想FDデータを記憶する仮想FDデータ記憶部と、
    不揮発メモリに格納されたBIOS(Basic Input Output System)命令コードをコンピュータが実行することによって生成され、前記命令コードの実行によって、前記不揮発メモリに記憶された仮想FDデータを動作メモリに展開して前記動作メモリに前記仮想FDデータ記憶部を生成すると共に、前記仮想FDをエミュレーションする仮想FDエミュレーション部とを具備し、
    前記仮想FDエミュレーション部は、FDに対するアクセスに基づいて、前記仮想FDデータに対する仮想FDハンドラと、実FDに対する標準FDハンドラを切り替える
    エミュレータ。
  2. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記BIOSの標準FDハンドラに、前記仮想FDに対するアクセスを制御する仮想FDハンドラをフックする
    請求項1記載のエミュレータ。
  3. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記仮想FDの起動を要求する所定の操作を契機として生成される
    請求項2記載のエミュレータ。
  4. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記命令コードを実行することによって、ネットワークを介して、リモート端末からアクセス要求を受け付ける
    請求項3記載のエミュレータ。
  5. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記アクセス要求が書き込み要求の場合には、前記リモート端末から仮想FDデータを取得し、前記不揮発メモリに格納された仮想FDデータを更新する
    請求項4記載のエミュレータ。
  6. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記アクセス要求が読み出し要求の場合には、前記不揮発メモリに格納された仮想FDデータを、前記リモート端末へ転送する
    請求項5記載のエミュレータ。
  7. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    FDに対するアクセスがあったときに、前記仮想FDハンドラを起動し、
    前記仮想FDデータ記憶部に記憶された仮想FDデータに対する読み出し又は書き込みを制御する
    請求項6記載のエミュレータ。
  8. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記FDに対するアクセスが、仮想FDでは無くて、実FDに対するアクセスであった場合には、前記仮想FDハンドラの処理を取り止めて、前記標準FDハンドラを起動する
    請求項7記載のエミュレータ。
  9. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記仮想FDデータ記憶部に記憶された仮想FDデータに対する書き込みを検出した場合には、書き戻しフラグをオンに設定し、
    所定のタイミングで前記書き戻しフラグを参照し、前記書き戻しフラグがオンに設定されていた場合には、前記仮想FDデータ記憶部に記憶されている仮想FDデータにより、
    前記不揮発メモリに格納されている仮想FDデータを更新する
    請求項8記載のエミュレータ。
  10. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記所定のタイミングを、書き戻し要求コマンドの入力時、仮想FDのシャットダウン要求コマンドの入力時、コンピュータシステムのシャットダウン操作時、及び、コンピュータシステムのリセット操作時の中の少なくとも一つとする
    請求項9記載のエミュレータ。
  11. 前記仮想FDエミュレーション部は、
    前記不揮発メモリに格納された仮想FDデータを、オペレーティングシステムから隠蔽されたメモリ領域に展開して、前記仮想FDデータ記憶部を生成する
    請求項10記載のエミュレータ。
  12. 不揮発メモリに格納されたBIOS所定の命令コードの実行を開始することと、
    前記所定の命令コードの実行により、前記不揮発メモリに記憶された仮想FDデータを動作メモリにメモリ展開することと、
    前記所定の命令コードの実行により、前記仮想FDデータを内容とした仮想FDをエミュレーションすることとを具備し、
    前記エミュレーションすることは、
    FDに対するアクセスに基づいて、前記仮想FDデータに対する仮想FDハンドラと、実FDに対する標準FDハンドラを切り替えることを含む
    エミュレーション方法。
  13. 前記エミュレーションすることは、
    前記BIOSの標準FDハンドラに、前記仮想FDに対するアクセスを制御する仮想FDハンドラをフックすることを含む
    請求項12記載のエミュレーション方法。
  14. 前記開始することは、
    前記仮想FDの起動を要求する所定の操作を契機として開始することを含む
    請求項13記載のエミュレーション方法。
  15. 前記エミュレーションすることは、
    ネットワークを介して、リモート端末からアクセス要求を受け付けることを更に含む
    請求項14記載のエミュレーション方法。
  16. 前記エミュレーションすることは、
    前記アクセス要求が書き込み要求の場合には、前記リモート端末から仮想FDデータを取得し、前記不揮発メモリに格納された仮想FDデータを更新する
    請求項15記載のエミュレーション方法。
  17. 前記エミュレーションすることは、
    前記アクセス要求が読み出し要求の場合には、前記不揮発メモリに格納された仮想FDデータを、前記リモート端末へ転送する
    請求項16記載のエミュレーション方法。
  18. 前記エミュレーションすることは、
    FDに対するアクセスがあったときに、前記仮想FDハンドラを起動することと、
    前記動作メモリにメモリ展開された仮想FDデータに対する読み出し又は書き込みを制御することとを更に含む
    請求項17記載のエミュレーション方法。
  19. 前記エミュレーションすることは、
    前記FDに対するアクセスが、仮想FDでは無くて、実FDに対するアクセスであった場合には、前記仮想FDハンドラの処理を取り止めて、前記標準FDハンドラを起動することを更に含む
    請求項18記載のエミュレーション方法。
  20. 前記エミュレーションすることは、
    前記動作メモリにメモリ展開された仮想FDデータに対する書き込みを検出した場合には、書き戻しフラグをオンに設定することと、
    所定のタイミングで前記書き戻しフラグを参照し、前記書き戻しフラグがオンに設定されていた場合には、前記動作メモリにメモリ展開されている仮想FDデータにより、前記不揮発メモリに格納されている仮想FDデータを更新することを更に含む
    請求項19記載のエミュレーション方法。
  21. 前記エミュレーションすることは、
    前記所定のタイミングを、書き戻し要求コマンドの入力時、仮想FDのシャットダウン要求コマンドの入力時、コンピュータシステムのシャットダウン操作時、及び、コンピュータシステムのリセット操作時の中の少なくとも一つとして、前記仮想FDデータを更新することを更に含む
    請求項20記載のエミュレーション方法。
  22. 前記メモリ展開することは、
    前記不揮発メモリに格納された仮想FDデータを、オペレーティングシステムから隠蔽されたメモリ領域に展開することを含む
    請求項21記載のエミュレーション方法。
  23. 不揮発メモリに格納されたBIOS所定の命令コードの実行を開始する手順と、
    前記所定の命令コードの実行により、前記不揮発メモリに記憶された仮想FDデータを動作メモリにメモリ展開する手順と、
    前記所定の命令コードの実行により、前記仮想FDデータを内容とした仮想FDをエミュレーションする手順とをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記エミュレーションする手順は、
    FDに対するアクセスに基づいて、前記仮想FDデータに対する仮想FDハンドラと、実FDに対する標準FDハンドラを切り替える手順を含む
    プログラム
  24. 前記エミュレーションする手順は、
    前記BIOSの標準FDハンドラに、前記仮想FDに対するアクセスを制御する仮想FDハンドラをフックする手順を含む
    請求項23記載のプログラム。
  25. 請求項23又は24記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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