JP4858267B2 - プリンタ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ロール状に巻かれたシートに印刷するプリンタ装置に関するものであり、特に、印刷時におけるシートの斜行を防止したプリンタ装置に関するものである。
一枚分にカットされたシートやロール状に巻かれたシートに印刷するプリンタ装置は周知のものであり、印刷とともにラミネート処理や任意の形状に切抜くカッティング処理を行うプリンタ装置も広く知られている。
ロールシートを用いるプリンタ装置の例としては、黒インクリボンを装着したサーマルプリンタ部と、他の色のリボンを装着したサーマルプリンタ部を、シート搬送路上に前後に離して配置し、二色印刷を行うものや、ロール形フルカラー感熱紙を用い、感熱紙を三往復移動して一つのサーマルヘッドでCMYの三色を三回に分けて印刷するフルカラーサーマルプリンタ(特許文献1、2等)がある。
また、シート送りの精度向上を図ったプリンタ装置としては、表面に滑り止め加工を施した高硬度素材のグリッドローラを搬送機構のローラに用いて、シートの送り精度の向上を図ったプリンタ装置(特許文献3)が知られている。
特開平11-165443号公報 特開平11-221792号公報 特開2006-193239号公報
プリンタ装置の搬送ローラがシートの先端を引き込むときに、シートが進行方向に対して斜めに引き込まれると、シートが斜行してシートに皺がよったりシートが詰まったりすることがある。特に、ロール状に巻かれたシートを用いる場合は、シートのコアに巻かれた部分は幅方向へ移動不能に拘束されており、搬送ローラの箇所ではシート送りに伴い、次第に幅方向の変位が累積していって、一枚単位の用紙を用いるプリンタよりも斜行によるシートの変形等の事故が発生しやすい。また、搬送ローラがグリップ力の高いグリッドローラの場合は、ローラで挟んだシートが幅方向へスリップすることがないから、シート詰まり等が起こる可能性がさらに高くなる。
そこで、印刷時におけるシートの斜行を防止して、シートの変形やシート詰まりの虞を解消するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、ロール状に巻かれた印刷用シートを搬送手段でプリンタ部側に搬送して該印刷用シートに対して印刷を行うプリンタ装置において、印刷用シートの前記搬送手段は、回転駆動されるグリッドローラ及びグリッドローラと対向する第一のピンチローラと、両ローラを相対的に弾接させる弾接手段と、前記グリッドローラの下流に配置されて回転駆動される一つまたは複数の搬送ローラ及び前記搬送ローラへ弾接する第二のピンチローラと、印刷用シートの幅方向を規制する左右一対のガイドとからなり、前記グリッドローラと前記第一のピンチローラ間の弾接を解除した状態で印刷用シートを送出し、印刷範囲長データに応じた長さを送出した後に、前記グリッドローラと前記第一のピンチローラを弾接させて、印刷用シートを引戻しつつ印刷を行う制御手段を備え、前記第一のピンチローラと前記搬送ローラとの間に位置する印刷用シートの搬送経路全長に亘って前記左右一対のガイドを設けたことを特徴とするプリンタ装置を提供するものである。
また、印刷手段が昇降機構を備えたサーマルヘッドであり、上記印刷用シートの引戻し工程において、サーマルヘッドを印刷用シートへ圧接させて印刷するプリンタ装置を提供するものである。
また、上記搬送ローラにトルクリミッタを介装するとともに、送出し時と引戻し時に、グリッドローラを含む搬送ローラ列の送り方向先頭側のローラから下位のローラにかけて周速度を低下させて駆動する制御手段を設け、シート搬送時に印刷用シートへテンションを与えるプリンタ装置を提供するものである。
本発明によれば、搬送ローラと第二のピンチローラとによって印刷用シートを挟んで、グリッドローラと第一のピンチローラ間の弾接を解除した状態で、印刷用シートが搬送経路に沿って印刷範囲長データに応じた長さの位置まで送出される。その後、第一のピンチローラをグリッドローラへ弾接させて、印刷用シートを引戻しつつ印刷を行う。
本発明では、グリッドローラと第一のピンチローラとで印刷用シートを挟み込む前に、印刷用シートは、搬送経路上の左右一対のガイド、即ち、第一のピンチローラと搬送ローラとの間に位置する搬送経路全長に亘って設けたガイドに沿わせて搬送される。これにより、前記シートの幅方向の位置が規制されるため、前記シートは直進性を維持して斜行及び折り曲げ変形等の虞がない。
このように、本発明のプリンタ装置は、ロール状に巻かれた印刷用シートから印刷範囲長データに応じた長さの印刷用シートを送出す際に、印刷用シートの幅方向を規制するガイドにより印刷用シートを真直ぐに矯正した後に搬送方向を逆転し、グリッドローラにより印刷用シートを引戻しつつシートの先端が拘束されていない状態で印刷を行うので、シートをシートロールから引出しながら印刷する構成に比較して、シートの斜行および方向変位の累積による縦皺の発生やシート詰まりの虞がきわめて少なくなる。
また、シートを引戻して印刷するときのみ、サーマルヘッドをシートへ圧接させるようにすることにより、シート送出し時にサーマルヘッドにより抵抗を受けることがなく、シートの直進性を保ったまま円滑に送り出すことができる。
また、グリッドローラ以外の搬送ローラにトルクリミッタを介装し、送り方向先頭側のローラから下位のローラにかけて周速度を低下させて駆動する制御を行うことにより、印刷用シートにテンションがかかってシートの直進性が維持される。また、このテンションがかかっていることにより、グリッドローラとサーマルヘッド間の印刷用シート長さが一定に保たれるため、印刷位置のズレがなくなり、特に複数のインクリボン(サーマルヘッド)を使用したシートへの印刷品質を向上させることができる。
この発明は、ロール状に巻かれた印刷用シートを搬送手段でプリンタ部側に搬送して該印刷用シートに対して印刷を行うプリンタ装置において、印刷用シートの前記搬送手段は、回転駆動されるグリッドローラ及びグリッドローラと対向する第一のピンチローラと、両ローラを相対的に弾接させる弾接手段と、前記グリッドローラの下流に配置されて回転駆動される一つまたは複数の搬送ローラ及び前記搬送ローラへ弾接する第二のピンチローラと、印刷用シートの幅方向を規制する左右一対のガイドとからなり、前記グリッドローラと前記第一のピンチローラ間の弾接を解除した状態で印刷用シートを送出し、印刷範囲長データに応じた長さを送出した後に、前記グリッドローラと前記第一のピンチローラを弾接させて、印刷用シートを引戻しつつ印刷を行う制御手段を備え、前記第一のピンチローラと前記搬送ローラとの間に位置する印刷用シートの搬送経路全長に亘って前記左右一対のガイドを設けたことにより、印刷時におけるシートの斜行を防止して、シートの変形やシート詰まりの虞を解消するという目的を達成した。
図1は、剥離紙付粘着シートに対して二色印刷と表面のラミネート処理及びカッティング処理を行うプリンタ装置1を示し、左側面に第一プリンタ部2、上面左に第二プリンタ部3、上面右にラミネート処理部4が配置されており、これら三つの機構部2,3,4はそれぞれフレームに対してヒンジ結合されていて、図2に示すように一端を引上げて反転することにより内面側を露出させることができる。また、上記構成に対し、剥離紙付粘着シートの幅方向の一側に各機構部2,3,4をフレームに対してヒンジ結合させることで、一端を引上げて反転することにより内面側を露出させるようにしてもよい。
図3はフロントカバーを外した状態のプリンタ装置1の正面図であり、図4は要部以外の箇所を非表示として簡略化した正面図である。図4に示すようにフレーム5の中央部下側は、シートロール収容室6であり、シートロール支持軸7に装着した剥離紙付粘着シートロールSRは空中に支持されている。シートロール収容室6の左から上に掛けて第一搬送路8が配置されていて、この第一搬送路8は、シートロール収容室6の左から上方に向かい右方向へ反転する半円形の反転曲面部8aと、反転曲面部8aの上端からフレーム5の右側へ向かって水平に伸びる非反転曲面部8bとによって構成されており、第一搬送路8の下には第一搬送路8と平行に第二搬送路71が配置されている
第一搬送路8は、要所に形成したスリットを通じて裏面側からモータ駆動の搬送ローラ9(9’)と従動形のガイドローラ10の頂点が露出していて、シートロール収容室6側の入口から数えて二番目のローラは、金属あるいはセラミックなどの硬質素材の表面に滑り止め加工を施したグリッドローラ11であり、モータにより駆動されるグリッドローラ11によって後述する印刷工程において剥離紙付粘着シートの送り量を精密に制御するように構成している。
図5に示すピンチローラ12は、第一搬送路8の下のモータ駆動される搬送ローラ9(9’)へ弾接しており、グリッドローラ11に対向するピンチローラ12は、カム31により揺動駆動されるリンク32に支持されている。印刷工程以外の送り工程においてピンチローラ12はグリッドローラ11から離れており、制御部により印刷工程のみグリッドローラ11へ弾接するように制御される。即ち、搬送ローラ9(9’)とピンチローラ12とで剥離紙付粘着シートSを挟んで正方向(剥離紙付粘着シートロールSRから下流方向)へ送り、印刷時には搬送ローラ9(9’)並びにグリッドローラ11とピンチローラ12とで剥離紙付粘着シートSを挟んで逆方向へ剥離紙付粘着シートSを送る。
図4中のシートローラSR近傍にある軸Bは、アームCによりフレーム5に回転可能に軸止めされており、シートSと当接している。一方アームC近傍には図示しないセンサが配置されており、軸BとシートSとの当接によるアームCの角度を検出している。この検出角度に応じてシートロールSRの回転制御を行うことで、軸Bと協働してシートSの送出し時にはシートSに適度の弛みを与え、巻戻し時にはシートSの余分な弛みを吸収することで常時一定の弛み量を確保できるようにさせている。
図6は、搬送ローラ9(9’)の部分を示し、第一搬送路8の裏面に配置された搬送ローラ9(9’)の軸33は、ベルトプーリ34と一体のトルクリミッタ35に連結されていて、ベルトプーリ34に掛けたベルト36を介して駆動機構から動力を伝達される。ピンチローラ12はピンチローラ軸37へ遊転自在に取り付けられていて、ピンチローラ軸37の両端はフレーム5の構成部分である一対のサイドプレート38に形成したガイド溝39に係合しており、ピンチローラ軸37の両端部とサイドプレート38とに引っ張りコイルバネ40を掛けて、ピンチローラ12を搬送ローラ9(9’)へ弾接させている。ピンチローラ12と搬送ローラ9(9’)との間に位置する第一搬送路8上には、シートSの幅方向の位置を規制する左右一対のシート側面ガイド41が設けられていて、シートSがシート側面ガイド41に沿って直進するように構成している。
図4においてシートロール収容室6に最も近い搬送ローラ9’と、グリッドローラ11より下流のその他の搬送ローラ9とは、それぞれ別のモータ(図示せず)によって駆動され、シートの送出し時には、搬送ローラ9の周速度>搬送ローラ9’の周速度の関係で駆動される。各ローラの周速度差はトルクリミッタ35によって吸収されて、シートSは一定のテンションがかかった状態で送られる。また、ピンチローラ12のローラ9’,9への弾接力は比較的軽く設定されており、シート送出し時にシート側面ガイド41によりシートSが方向を矯正されることを妨げないようにしている。
一方、印刷工程においては、既にシートの方向が直進方向へ矯正されているので、グリッドローラ11をシートSへ強く圧接させて滑りのない状態でシートSを巻戻す。このときの各ローラの周速度の関係は、搬送ローラ9’ >グリッドローラ11>搬送ローラ9となっていて、巻戻しの先頭側のローラから下流側のローラへかけて順次周速度が遅くなるように制御され、グリッドローラ11の前後でシートSにテンションがかかって直進状態で巻き戻される。
図4において、第一搬送路8の反転曲面部8aの左端に対向して垂直姿勢で配置された第一プリンタ部2と、反転曲面部8aの上端に対向して水平姿勢で配置された第二プリンタ部3は同一の構成であり、インクリボンロールIRの受台であるプリンタ部筐体13に平面型のサーマルヘッド14を取付けてあり、印刷工程においてサーマルヘッド14は、カム機構(図示せず)により図4の浮上位置からガイドローラ10へ接する下降位置へ平行移動し、剥離紙付粘着シートSの表面に熱転写印刷を行う。例えば、第一プリンタ部2に黒インクリボンを装着し、第二プリンタ部3には赤インクリボンを装着しておくことにより、黒と赤の二色印刷を行うことができる。
第一搬送路8の反転曲面部8aに平面型のサーマルヘッド14を対向配置させることにより、直線搬送路へ複数のサーマルヘッドを配置したものよりも装置の横幅を抑えることができるとともに、プラテンローラ或いはリブなどによってシートを局所的に***させる必要がないことから、端面型サーマルヘッドでなく平面型サーマルヘッドで満足すべき印刷品質が得られ、剥離紙からシートが浮上がるトンネリングが発生する虞もない。
第一プリンタ部2と第二プリンタ部3は、上流側の端部の軸穴15を本体フレーム5に設けた軸16に係合させており、図3に示すフック形で先端が楔形のラッチ17によってフレーム5に閉鎖状態で固定されている。バネによってロック位置へ付勢されているラッチ17をロック解除方向へ操作することによって、第一プリンタ部2並びに第二プリンタ部3は、軸16を支点として回転させて開くことができ、閉じればラッチ17がフレーム5の係止部(図示せず)に自動的に係合して固定される。
図4に示すように、プリンタ部筐体13の左右両側面には前後一対の開放軸受18が形成されていて、この開放軸受でインクリボンロールIRのコアを受けている。一対の開放軸受18のそれぞれの近傍にはギヤが配置されており、上流側(シートロール収容室に近い側)のギヤは巻取りギヤ19、下流側のギヤは供給ギヤ20で、それぞれ中間ギヤ21を介してインクリボンロールIRのコアの端部に備えられているギヤGに連結している。
前後一対の中間ギヤ21は、それぞれ巻取りギヤ19並びに供給ギヤ20の軸と同軸の揺動レバー22の先端に取付けられており、前後二つの揺動レバー22の他端部に架設された引張りコイルバネ23のバネ力により、中間ギヤ21がインクリボンコアの端部のギヤGに弾接している。供給ギヤ20の軸にはトルクリミッタ式ブレーキ(図示せず)が連結されていて、インクリボン巻取り時にインクリボンには適切なバックテンションが与えられる。
前後二つの揺動レバー22の中間部には、相互に接近する方向へ延びるリンク部22aが形成されていて、揺動レバー22とは別にプリンタ部筐体13の側面に軸Aにより取付けたリンクレバー24の先端のピンが、二つの揺動レバー22のリンク部22aの先端部にある長穴へ係合して二つの揺動レバー22の連動リンク機構を構成している。
図4のように、第一プリンタ部2と第二プリンタ部3を閉じた状態では、引張りコイルバネ23のバネ力により中間ギヤ21はそれぞれ外側方向へ付勢されてインクリボンIRのコアの端部のギヤGに弾接しており、リンクレバー24の後端は本体フレーム5に設けた第一ストッパーピン25に当たって反時計方向の回動を阻止されている。即ち、中間ギヤ21はインクリボンロールIRのギヤGから離れる方向へ移動することはできず、巻取りギヤ19から確実に動力が伝達される。
一方、図7のように第一プリンタ部2と第二プリンタ部3を軸回りに回転させてサーマルヘッド側の面を露出させた状態では、リンクレバー24の後端がフレーム5に設けた第二ストッパーピン26に当たって反時計方向に回動され、二つの揺動レバー22はリンクレバー24により引張りコイルバネ23のバネ力に抗して中間ギヤ21が接近する方向へ回動される。これにより中間ギヤ21はインクリボンロールIRのギヤGから離れ、インクリボンロールIRの脱着が可能となる。
本体右上部に配置したラミネート処理部4は、剥離紙付ラミネートシートロールLRを用い、プリンタ部2,3によって印刷を行われた剥離紙付粘着シートSの表面にラミネートシートLを圧着するもので、プリンタ部2,3のサーマルヘッド14に代えてカム機構により昇降する圧着ローラ27を備えていて、第一プリンタ部2や第二プリンタ部3とは開閉時の回転方向が逆である。また、剥離紙付ラミネートシートロールLRの巻き径が大きいため中間ギヤの数をプリンタ部2,3の中間ギヤ21よりも増やしているほかは、第一プリンタ部2や第二プリンタ部3と基本的に同一構造であり、プリンタ部2,3と同様の引張りコイルバネ23’およびリンク機構により、開放時には中間ギヤ21’が剥離紙付ラミネートシートロールLRのコアのギヤGから離れ、閉鎖時には中間ギヤ21’が剥離紙付ラミネートシートロールLRのギヤGへ弾接する。
剥離紙付ラミネートシートは、図19に示すように第1の粘着層aと、ラミネートフイルム層bと、第2の粘着層cと、剥離紙層dからなり、第1の粘着層aの粘着力が第2の粘着層cの粘着力よりも大きくなるように設定されている。このため剥離紙付ラミネートシートロールLRから引き出された剥離紙付ラミネートシートと剥離紙付粘着シートSとが積層状態で圧着ローラ27を通過すると、第1の粘着層aとラミネートフイルム層bとからなるラミネートシートLのみが剥離紙付粘着シートSの表面に貼着され、図20に示すように剥離紙のみが巻取ローラに巻き取られることになる。
ラミネート処理部4の圧着ローラ27に対向している第一搬送路8のガイドローラ10のやや下流には、ラミネートシートLを切断するためのカッター刃28が配置されていて、ラミネート処理時にカッター刃28が第一搬送路8の上流方向へ向かって斜め下に駆動され、剥離紙付粘着シートSの表面に貼付されたラミネートシートLの終端部を切断する。
第一搬送路8のカッター刃配置位置の直後には経路切替フラップ51が設けられており、経路切替フラップ51の右斜め下にカッティング処理部61が配置されている。また、第一搬送路8の下に配置された第二搬送路71の右端は経路切替フラップ51に対向している。
経路切替フラップ51は、第一搬送路8上を送られてくる剥離紙付粘着シートSの経路を第一搬送路8の終端方向またはカッティング処理部61方向に切替えるもので、カム機構(図示せず)により前後中間部の軸52を支点として、図4における水平位置と時計方向へ一定角度回動した位置とに切替えられる。
経路切替フラップ51は、内部に上中下の三層のシート通路53,54,55が形成されており、上段シート通路53と下段シート通路55は水平で、中段シート通路54は右下がりに傾斜しており、中段シート通路54と下段シート通路55は、それぞれ剥離紙付粘着シートSの入り口となる側、即ち、中段シート通路54においては左側、下段シート通路55においては右側の上下幅を拡大して、剥離紙付粘着シートSを確実に導入できるようにしている。
経路切替フラップ51の直後にはモータ駆動形の鋏56が配置されており、印刷済みの剥離紙付粘着シートSが経路切替フラップ51中段シート通路54を通じてカッティング処理部へ送られてきたときに、剥離紙付粘着シートSの印刷範囲の終端で剥離紙付粘着シートSを切断する。
カッティング処理部61は、通常のカッティングプロッタと同様の構成で、シートの幅方向へ移動制御されるカッティングヘッド62を備え、カッティングデータに基づき、グリッドローラ63による送り機構により剥離紙付粘着シートSを前後両方向に移動しつつ、カッティングヘッド62をシートの幅方向へ駆動して、剥離紙付粘着シートSの粘着シートのみをカッティングデータのとおりにカッティングするものである。
続いて、上記の構成によるプリンタ装置1の一連の動作を説明する。まず、図4のように、剥離紙付シートロールSRの剥離紙付粘着シートSの先端を第一搬送路8の入口に差し込むと、入口に配置した第一シートセンサ29がシートの挿入を検知して送り機構のモータが起動し、搬送ローラ9’とピンチローラ12とによってシートを挟んで引き込み、第一搬送路8に沿って上方へ送る。このとき、入口から二番目の搬送ローラであるグリッドローラ11に対向するピンチローラ12は浮上していて、グリッドローラ11を除く搬送ローラ9(9’)によってシートが送られる。
図8のように、剥剥離紙付粘着シートSの先端が、ラミネート処理部4の圧着ローラ27の直前位置に配置した第二シートセンサ30の位置に達したときに、第二シートセンサ30の検知信号によって送りを停止し、その後に図9のように、グリッドローラ11に対向するピンチローラ12をグリッドローラ11へ弾接させて剥離紙付粘着シートSを挟む。
第二シートセンサ30の位置から第二プリンタ部3のサーマルヘッド14の位置までの搬送路長は既知であるから、グリッドローラ11を駆動して印刷すべきシート長データに応じてシートを下流に送るか、または上流に巻戻す。図10は剥離紙付粘着シートを下流に送った例を示す。
そして、剥離紙付粘着シート上の印刷開始点が第二プリンタ部3のサーマルヘッド14の直下に位置した時点で、図11のように、剥剥離紙付粘着シートSを巻戻しつつ印刷工程に入る。黒インクリボンを装着した第一プリンタ部2と、赤インクリボンを装着した第二プリンタ部3は、それぞれ印刷データに基づく印刷制御部の制御によりサーマルヘッド14をシート表面へ圧接させて印刷を行う。
このように、グリッドローラ11とピンチローラ12とでシートを挟み込む前に、剥離紙付粘着シートSを図6に示した第一搬送路8上のシート側面ガイド41に沿わせて搬送させることにより、シートの直進性が確保される。そして、直進性を維持したまま剥離紙付粘着シートSを巻戻しつつ印刷するので、シートをグリッドローラにより直接シートロールSRから引出しながら印刷する構成に比較して、シートの斜行および方向変位の累積による縦皺の発生やシート詰まりの虞がきわめて少なくなる。
印刷が終了した時点でグリッドローラ11に弾接しているピンチローラ12を浮上させ、グリッドローラ11によるシートの拘束を解除した後に剥離紙付粘着シートSを下流へ送り、図8及び図9の工程と同様に、再び第二シートセンサ30により剥離紙付粘着シートSの先端を検知した時点で、グリッドローラ11に対向するピンチローラ12をグリッドローラ11へ弾接させて剥離紙付粘着シートSを挟み、ここから剥離紙付粘着シートSの先端を第二シートセンサ30の次の搬送ローラ9の先まで送る。
以上で印刷工程の説明は終わり、以下はラミネート処理工程とカッティング処理工程の説明である。図12に示すように、ラミネート処理部4は、剥離紙付粘着シートSが送られてくると、ラミネート処理部4の圧着ローラ27を下降して、剥離紙付粘着シートSのラミネート範囲の終端が圧着ローラ位置へ達するまで剥離紙付粘着シートSを下流へ送り、印刷済み剥離紙付粘着シートSの表面へラミネートシートを圧着する。剥離紙付粘着シートSの先端部は、経路切替フラップ51の水平な上段シート通路53を通過して第一搬送路8の右端から外へ送り出される。
ラミネート処理完了後にラミネート処理部4の圧着ローラ27は上昇し、図13に示すように、カッター刃28が第一搬送路8の上流方向へ向かって斜め下に駆動され、剥離紙付粘着シートSの表面に貼付されたラミネートシートLの終端部を切断する。
次に、シート送り方向を逆転し、図14に示すように、剥離紙付粘着シートSの先端が経路切替フラップ51を通過するまで巻戻し、経路切替フラップ51を時計方向へ回動し、中段シート通路54の上流側入り口を持上げて第一搬送路8へ対向させる。そして、再び送り機構の送り方向を逆転し、剥離紙付粘着シートSを下流へ送る。
図15に示すように、剥離紙付粘着シートSは経路切替フラップ51の中段シート通路54を通って右斜め下へ進み、カッティング処理部61へ送られる。印刷データに基づいたシートの印刷範囲(余白部分を含む)の終端が鋏56の位置に達したときに、シート送りを停止し、カッティング処理部61のグリッドローラ63に対向するピンチローラ12を下降して剥離紙付粘着シートSを挟むとともに、鋏56を駆動して剥離紙付粘着シートSを切断する。
続いて、シート送り方向を逆転し、図16に示すように、剥離紙付粘着シートSの先端が経路切替フラップ51を通過するまで巻戻し、経路切替フラップ51を反時計方向へ回動して初期位置へ戻す。このとき、切断されてカッティング処理部61上に残った剥離紙付粘着シートSの後端は経路切替フラップ51の下段シート通路55の入口に対向しており、図17に示すように、カッティング処理部61が剥離紙付粘着シートSの送りを正逆両方向に切替えつつカッティングヘッド62をシートの幅方向へ往復駆動してカッティング動作を行い、剥離紙付粘着シートSは第一搬送路8の直下に配置された第二搬送路71へ進入する。
印刷済みの剥離紙付粘着シートSにカッティング処理を開始する時点で、第一搬送路8側では新規の印刷工程に入り、上述した工程を最初から実行する。このように、搬送路を第一搬送路8と第二搬送路71に分離して、それぞれ独立したシート送りを可能に形成するとともに、カッティングと次のシート印刷を並行処理するように制御手段を構成することにより、全体的な処理速度が向上する。
カッティング処理が終了するとカッティング処理部61のグリッドローラ63に弾接しているピンチローラ12を上昇し、図18に示すようにカッティング処理済の剥離紙付粘着シートSは搬送ローラ9とピンチローラ12により外部へ排出される。
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の実施の一形態を示し、プリンタ装置の斜視図。 プリンタ部、ラミネート処理部、前面ドアを開放した状態のプリンタ装置の斜視図。 フロントカバーを外した状態のプリンタ装置の正面図。 主要機構部のみを表示して簡略化した正面図。 プリンタ装置の切欠斜視図。 搬送ローラ部分の斜視図。 プリンタ部とラミネート処理部を開放した状態の正面図。 印刷工程に先立つシートの基準位置検出工程を示す正面図。 図8に続くピンチローラ下降工程を示す正面図。 図9に続くシート搬送工程を示す正面図。 図10に続く印刷工程を示す正面図。 図11に続くラミネート処理工程を示す正面図。 図12に続くラミネートシート切断工程を示す正面図。 図13に続く巻戻し工程を示す正面図。 図14に続くカッティング処理部への送り工程を示す正面図。 図15に続くシート切断工程を示す正面図。 図16に続くカッティング処理工程を示す正面図。 図17に続くカッティングシート排出工程を示す正面図。 剥離紙付ラミネートシートの構造解説図。 ラミネート処理工程の解説図。
符号の説明
1 プリンタ装置
2 第一プリンタ部
3 第二プリンタ部
4 ラミネート処理部
5 フレーム
6 シートロール収容室
8 第一搬送路
9 搬送ローラ
9’ 搬送ローラ
10 ガイドローラ
11 グリッドローラ
12 ピンチローラ
13 プリンタ部筐体
14 サーマルヘッド
18 開放軸受
19 巻取りギヤ
20 供給ギヤ
21 中間ギヤ
22 揺動レバー
22a リンク部
23 引張りコイルバネ
24 リンクレバー
25 第一ストッパーピン
26 第二ストッパーピン
27 圧着ローラ
28 カッター刃
29 第一シートセンサ
30 第二シートセンサ
31 カム
32 リンク
33 ベルトプーリ
35 トルクリミッタ
41 シート側面ガイド
51 経路切替フラップ
53 上段シート通路
54 中段シート通路
55 下段シート通路
56 鋏
61 カッティング処理部
62 カッティングヘッド
63 グリッドローラ
71 第二搬送路

Claims (3)

  1. ロール状に巻かれた印刷用シートを搬送手段でプリンタ部側に搬送して該印刷用シートに対して印刷を行うプリンタ装置において、印刷用シートの前記搬送手段は、回転駆動されるグリッドローラ及びグリッドローラと対向する第一のピンチローラと、両ローラを相対的に弾接させる弾接手段と、前記グリッドローラの下流に配置されて回転駆動される一つまたは複数の搬送ローラ及び前記搬送ローラへ弾接する第二のピンチローラと、印刷用シートの幅方向を規制する左右一対のガイドとからなり、
    前記グリッドローラと前記第一のピンチローラ間の弾接を解除した状態で印刷用シートを送出し、印刷範囲長データに応じた長さを送出した後に、前記グリッドローラと前記第一のピンチローラを弾接させて、印刷用シートを引戻しつつ印刷を行う制御手段を備え、
    前記第一のピンチローラと前記搬送ローラとの間に位置する印刷用シートの搬送経路全長に亘って前記左右一対のガイドを設けたことを特徴とするプリンタ装置。
  2. 印刷手段が昇降機構を備えたサーマルヘッドであり、上記印刷用シートの引戻し工程において、サーマルヘッドを印刷用シートへ圧接させて印刷する請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 上記搬送ローラにトルクリミッタを介装するとともに、送出し時と引戻し時に、上記グリッドローラを含む搬送ローラ列の送り方向先頭側のローラから下位のローラにかけて周速度を低下させて駆動する制御手段を設け、シート搬送時に印刷用シートへテンションを与える請求項1記載のプリンタ装置。
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