JP4857312B2 - 基板搬送装置 - Google Patents

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Description

この発明は、基板搬送装置に関し、さらに詳しくは、板状被処理物である基板の表面に例えばプラズマ処理を施すために基板を搬送する基板搬送装置に関する。
板状被処理物である基板の表面に半導体薄膜を製造する場合には、複数の真空室を利用したプラズマ処理装置が広く用いられている。このようなプラズマ処理装置は、複数の真空室のうち少なくとも1つが基板の表面にプラズマ処理を施すためのプラズマ処理用真空室とされ、さらに、基板を複数の真空室の間で搬送するための搬送装置を備えているのが一般的である。
この搬送装置としては、それぞれの真空室に基板搭載用のガイドプレートを設け、ガイドプレートに基板を搭載しておき、真空室で浮上用ガスにより基板をガイドプレートから浮上させ、浮上した基板をガイドプレートに沿って隣接する真空室へ搬送する浮上搬送方式によるものが知られている。
すなわち、このような浮上搬送方式による基板搬送装置は、それぞれの真空室に設けられた、複数の浮上用ガス噴出孔を有する浮上搬送用ガイドプレートと、それぞれのガイドプレートへ浮上用ガスを供給するガス供給源とを備えてなる。そして、ガイドプレートのガス噴出孔から浮上用ガスを噴射させることにより基板をガイドプレートから浮上させ、浮上した基板を外力により複数の真空室の間でガイドプレートに沿って搬送する。
この種の搬送方式を利用する基板搬送装置としては、例えば特許文献1あるいは特許文献2に記載されたものも知られている。
実開昭61−178725号公報 特開平7−228342号公報
このような浮上搬送方式による基板搬送装置としては例えば、長方形基板を複数の真空室の間で移動させるための昇降可能な水平延出状搬送用アームと、この搬送用アームを搬送方向および鉛直方向へ搬送/昇降駆動するための搬送駆動部とを備えたものが用いられている。
しかしながら、このような搬送用アームと搬送駆動部とを備えた基板搬送装置のうち、基板の表面を保護するために、基板をガイドプレートに直接搭載するのではなく、ガイドプレートに載置されたトレーを介して基板を搭載するように構成された基板搬送装置にあっては、次のような問題が生じる。
トレーは通常、平面形状が長方形であってその長辺長さおよび短辺長さが基板のそれらよりも大きい寸法を有するように、側縁寄り箇所および端縁寄り箇所を張り出し状に設けることで、搭載される基板よりも面積を大きくする必要がある。その理由は、基板が搭載されるトレーの側縁寄り箇所に、搬送用アームの垂下状先端部分が昇降によって嵌脱可能に嵌合するための嵌合穴を搬送方向に沿って複数個設ける必要があるからである。
トレーおよび搬送用アームがこのように構成されているときには、トレーの嵌合穴と搬送用アームの先端部分との嵌合時の位置合わせが容易ではないために嵌合がスムーズに行われず、搬送トラブルの生じるおそれがある。
さらに、トレーおよび搬送用アームがこのように構成されているのに加えて、ガイドプレートに基板を加熱するためのヒータが内蔵されているとともにそのヒータの幅が基板の幅とほぼ同じになるように構成されているときには、次のような問題がある。すなわち、トレーの側縁寄り箇所がガイドプレートの側縁から張り出しているために、ヒータによる加熱時に、トレーのうちのヒータに面している箇所とヒータから張り出した箇所との間で温度分布に差が生じる。この温度分布の差によって、トレーが側縁寄り箇所において上方へ反ってしまうことがあり、搬送トラブルが生じるおそれがある。
この発明は以上のような事情を考慮してなされたものであり、その課題は、搬送トラブルのおそれを防止することのできる基板搬送装置を提供することである。
この発明の1つの観点によれば、複数の浮上用ガス噴出孔を有し、互いに離間した状態に隣接して配置された複数の浮上搬送用ガイドプレートと、それぞれのガイドプレートへ浮上用ガスを供給するガス供給源と、搬送すべき基板を搭載するためにガイドプレートに載置されて浮上用ガスにより浮上されるトレーと、浮上したトレーをそのガイドプレートから隣接する他のガイドプレートへ搬送するための搬送用アームとを備えてなり、トレーは、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある本体部と、この本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレーが搬送用アームによって搬送される際に搬送用アームが当接状に係合する張出部とを有し、搬送用アームは、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することのできるベース部と、ベース部において搬送方向に直交する方向に水平状往復移動可能に設けられたガイド部と、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの側方に位置するように設けられ、自由端である内方突出状端がガイド部の水平状往復移動によってトレーの張出部の一部に外側から内側へ当接係合/内側から外側へ係合解除されるアーム部とを有している、ことを特徴とする基板搬送装置が提供される。
この基板搬送装置における複数の浮上搬送用ガイドプレートは、互いに離間した状態に隣接して配置される。このようなガイドプレートとしては、複数の浮上用ガス噴出孔が設けられていて、浮上した板状被処理物――ガイドプレートに載置されるトレーとこのトレーに搭載されるプラズマ処理用基板とからなるもの――が外力により搬送される際のガイドとなるものであればよい。その形状や材質などについては特に制約がない。
ガイドプレートは例えば、外部のガス供給源に接続される浮上用ガス供給管を有する長方形板状体からなり、ゲートバルブを隔てて互いに隣接された複数の処理室において、搬送方向に沿って一線状に配置される。それぞれのガイドプレートには、ガス供給源から浮上用ガスが供給される。浮上用ガスとしては、ガイドプレート、被処理物などに対してダメージを与えないものであれば、特に制約がないが、例えば、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガスなどが好ましく用いられる。
それぞれのガイドプレートにおける複数(例えば100〜200個)の浮上用ガス噴出孔(例えば直径が0.5〜5.0mmの円形孔)は例えば、互いに独立した複数の噴出孔群(例えば5〜10群)から構成することができる。これらの噴出孔群は、搬送方向に対して横断状に、かつ、搬送方向へ所定間隔を置いて形成される。
基板を搭載するためのトレーとしては、基板を搭載した状態でガイドプレートの上に載置され、各種処理の温度、圧力などに耐えることのできるものであれば、その形状や材質などについては特に制約されない。ただし、浮上用ガスにより浮上されるという観点からは、トレーは軽量であることが好ましく、例えばステンレス鋼あるいはアルミニウム合金からなる薄板状のもの(厚さが例えば0.5mm〜2.0mmのもの)が使用される。
搬送用アームは、浮上したトレーをそのガイドプレートから隣接する他のガイドプレートへ搬送するためのものである。
トレーは本体部と張出部とを有してなる。本体部には、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある。張出部は、本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられる。張出部は、トレーが搬送用アームによって搬送される際に搬送用アームが当接状に係合する部分である。
搬送用アームは、ベース部とガイド部とアーム部とを有している。ベース部は、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することができる部分である。ガイド部は、ベース部において搬送方向に直交する方向に水平状往復移動可能に設けられた部分である。アーム部は、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの側方に位置するように設けられた部分である。そして、アーム部の自由端である内方突出状端は、ガイド部の水平状往復移動によってトレーの張出部の一部に外側から内側へ当接係合されるとともに、内側から外側へ係合解除される。
搬送用アームを駆動するためには例えば、搬送方向に間隔を置いて配置された一対のプーリと、これらのプーリに巻き掛けられたワイヤーと、一方のプーリに接続されたモータとから構成されたものが用いられる。
この発明の別の観点によれば、複数の浮上用ガス噴出孔を有し、互いに離間した状態に隣接して配置された複数の浮上搬送用ガイドプレートと、それぞれのガイドプレートへ浮上用ガスを供給するガス供給源と、搬送すべき基板を搭載するためにガイドプレートに載置されて浮上用ガスにより浮上されるトレーと、浮上したトレーをそのガイドプレートから隣接する他のガイドプレートへ搬送するための搬送用アームとを備えてなり、トレーは、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある本体部と、この本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレーが搬送用アームによって搬送される際に搬送用アームが当接状に係合する張出部とを有し、搬送用アームは、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することのできるベース部と、ベース部において鉛直方向に上昇/下降可能に設けられたガイド部と、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの上方に位置するように設けられ、自由端である垂下状端がガイド部の下降/上昇によってトレーの張出部に上方から下方へ当接係合/下方から上方へ係合解除されるアーム部とを有している、ことを特徴とする基板搬送装置が提供される。
この発明の別の観点における基板搬送装置の浮上搬送用ガイドプレート、ガス供給源およびトレーの構成は、この発明の1つの観点における上記基板搬送装置のそれらと同じである。
この発明の別の観点における基板搬送装置の搬送用アームは、ベース部とガイド部とアーム部とを有している。ベース部は、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することができる部分である。ガイド部は、ベース部において鉛直方向に上昇/下降可能に設けられた部分である。アーム部は、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの上方に位置するように設けられた部分である。そして、アーム部の自由端である垂下状端は、ガイド部の下降/上昇によってトレーの張出部に上方から下方へ当接係合されるとともに、下方から上方へ係合解除される。
この発明の1つの観点における基板搬送装置は、上記のように、トレーが、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある本体部と、この本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレーが搬送用アームによって搬送される際に搬送用アームが当接状に係合する張出部とを有し、搬送用アームが、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することのできるベース部と、ベース部において搬送方向に直交する方向に水平状往復移動可能に設けられたガイド部と、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの側方に位置するように設けられ、自由端である内方突出状端がガイド部の水平状往復移動によってトレーの張出部の一部に外側から内側へ当接係合/内側から外側へ係合解除されるアーム部とを有している。
従って、このような基板搬送装置によれば、搬送用アームのアーム部の内方突出状端がガイド部の水平状往復移動によってトレーの張出部の一部に外側から内側へ当接係合する。そして、従来の基板搬送装置におけるトレーの嵌合穴と搬送用アームの先端部分との嵌合によることなく、搬送用アームのアーム部がトレーの張出部に係合した状態でトレーを浮上搬送することが可能になるので、従来のような搬送トラブルのおそれを防止することができる。
この発明の別の観点における基板搬送装置は、上記のように、トレーが、この発明の1つの観点における基板搬送装置におけるのと同じような本体部と張出部とを有し、搬送用アームが、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することのできるベース部と、ベース部において鉛直方向に上昇/下降可能に設けられたガイド部と、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの上方に位置するように設けられ、自由端である垂下状端がガイド部の下降/上昇によってトレーの張出部に上方から下方へ当接係合/下方から上方へ係合解除されるアーム部とを有している。
従って、このような基板搬送装置によれば、搬送用アームのアーム部の垂下状端がガイド部の下降/上昇によってトレーの張出部に上方から下方へ当接係合する。そして、従来の基板搬送装置におけるトレーの嵌合穴と搬送用アームの先端部分との嵌合によることなく、搬送用アームのアーム部がトレーの張出部に係合した状態でトレーを浮上搬送することが可能になるので、従来のような搬送トラブルのおそれを防止することができる。
この発明による基板搬送装置は必要に応じて、ガイドプレートが、基板を加熱するためのヒータを内蔵しており、トレーが、ガイドプレートに載置された際に本体部および張出部のうちの少なくとも張出部がガイドプレートの側縁からはみ出るように、構成することができる。
基板搬送装置がこのように構成されていると、トレーの張出部が本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられていることから、ヒータによる加熱時に上記のような温度分布の差が生じることが従来よりも少なくなる。従って、トレーが側縁寄り箇所において上方へ反ってしまうおそれが抑制され、搬送トラブルが防止される。
ここで、トレーは、ガイドプレートに載置された際に本体部および張出部のうちの張出部だけがガイドプレートの側縁からはみ出るように構成することもできる。
基板搬送装置がこのように構成されていると、ヒータによる加熱時に上記のような温度分布の差が生じることがいっそう少なくなる。従って、トレーが側縁寄り箇所において上方へ反ってしまうおそれがいっそう抑制され、搬送トラブルがいっそう防止される。
ガイドプレートおよび搬送用アームは、プラズマ処理のために、真空室内に設けられていてもよい。
このとき、真空室は、密閉可能な構造を有し、所定の気圧と温度に耐え得るものであればよく、その形状や材質などについては特に制約がない。真空室は例えば、長手方向に直線状に延びる1つのケーシングを開閉可能な隔離用ゲートバルブにより複数に区画することで、複数構成することができ、真空ポンプに接続される。
複数の真空室は例えば、少なくとも1つが基板などの板状被処理物にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理室にされる。他の真空室は例えば、プラズマ処理室に接続された、被処理物を搬入するための被処理物搬入室や、プラズマ処理室に接続された、被処理物を搬出するための被処理物搬出室などにされる。
この発明による基板搬送装置は、トレーの張出部が例えば、本体部の一方側縁に連なる基部側縁部と、この基部側縁部に対して所定間隔をおいて平行に延びる張出側縁部と、これらの縁部どうしに連なる2つの張出端部とを有しているものであってもよい。ここで、トレーの張出部は例えば、平面形状が長方形であって、基部側縁部の長さが張出端部の長さよりも長いものであるように、あるいは、平面形状が台形であって、張出側縁部の長さが基部側縁部の長さよりも長いものであるように、構成される。
トレーの張出部がこのように構成されているときには、平面形状が長方形あるいは台形であるトレーの張出部の張出端部にあるいは張出端部と張出側縁部とで作られる鋭角部分に、搬送用アームのアーム部の内方突出状端あるいは垂下状端が引っ掛かるので、搬送用アームのアーム部をトレーの張出部にいっそう確実に係合させることが可能になる。
トレーの張出部は、本体部の一方側縁に連なる基部側縁部とこの基部側縁部に対して所定間隔をおいて平行に延びる張出側縁部とを有する長方形から、その張出側縁部の中間部分を含む領域が切り欠かれてなるような、平面形状が凹字形のものであってもよい。
トレーの張出部がこのようなものであるときには、平面形状が凹字形であるトレーの張出部の凹状部分に搬送用アームのアーム部の内方突出状端あるいは垂下状端が係合するように構成することで、搬送用アームによってトレーをその側縁に沿って前方搬送方向および後方搬送方向のいずれの方向へも搬送することが可能になる。
この発明による基板搬送装置は、トレーの張出部が本体部における両側縁に対応して両側に設けられており、搬送用アームがトレーの両側の張出部に対応して一対設けられているのがより好ましい。
基板搬送装置のトレーの張出部および搬送用アームがこのように設けられているときには、一対の搬送用アームがトレーの両側の張出部にそれぞれ係合することで、搬送用アームによるトレーの搬送をいっそう安定したものにすることができる。
ここで、トレーの張出部は例えば、本体部の両側のそれぞれに、搬送方向に所定間隔をおいて複数個、設けられているのがいっそう好ましい。
トレーの張出部がこのように設けられているときには、一対の搬送用アームがトレーの両側における複数個の張出部にそれぞれ係合することで、搬送用アームによるトレーの搬送をいっそう確実にかつ安定したものにすることができる。
この発明による基板搬送装置は、トレーの本体部が、搬送方向に対して直交する両端部のそれぞれに、搬送方向に対して平行である外側方向に向かって厚さが徐々に薄くなるテーパー部分を有しているように構成することもできる。
基板搬送装置がこのように構成されているときには、トレーの搬送時にトレーがその自重や他の原因などによって端部で垂れ下がるような事態が発生しても、トレーは、その端部における上記のようなテーパー部分によって、隣接するガイドプレートの端部に引っ掛かることなく搬送されて、そのガイドプレートの上面へスライド状に誘導されることになる。
この発明による基板搬送装置は、トレーが、本体部における搬送方向に対して直交する一方端部に、トレーを両手で保持するための一対の保持部をさらに有しているように構成することもできる。
基板搬送装置がこのように構成されているときには、操作者などがトレーの一対の保持部を両手で保持することができるので、トレーの移動などの操作を簡単にかつ効率よく行うことが可能になる。
以下、添付図面である図1〜図13に基づいて、この発明の好ましい3つの実施の形態を説明する。なお、これらによってこの発明が限定されるものではない。
〔実施の形態1〕
図1は、プラズマ処理装置に組み込まれた、この発明の実施の形態1における基板搬送装置の一部切欠斜視図である。図2は、図1に示された基板搬送装置の構成説明図である。図3は、図1に示された基板搬送装置における1つの構成要素であるトレーの平面図である。図4は、図1に示された基板搬送装置における別の1つの構成要素である搬送アームの平面図である。
図1および図2に示されたように、この発明の実施の形態1における基板搬送装置Dは、プラズマ処理装置に組み込まれている。基板搬送装置Dは、搬送上流側から搬送下流側へかけて互いに離間した状態に隣接して配置された第1真空室1および第2真空室2を備えてなる。これら2つの真空室1,2は、長手方向に直線状に延びる1つのケーシングを開閉可能な1つの隔離用ゲートバルブ3により2つに区画することで構成されている。これらの真空室1,2はステンレス鋼製で、内面には鏡面加工が施されている。ゲートバルブ3は、昇降可能に構成され、上昇した位置で隣接する2つの真空室1,2を連通状態にし、下降した位置で隣接する2つの真空室1,2を隔離状態にする。
第1真空室1は、搬送上流側からここへ搬入された板状被処理物4(ここでは、トレー5とこのトレー5に搭載されるプラズマ処理用基板6とからなる)にプラズマ処理を行うためのプラズマ処理室にされている。第2真空室2は、第1真空室1であるプラズマ処理室で処理された被処理物4を搬出するための被処理物搬出室にされている。
第1真空室としてのプラズマ処理室1および第2真空室としての被処理物搬出室2にはそれぞれ、長方形板状体からなり、被処理物4が載置される浮上搬送用ガイドプレート7が設けられている。これらのガイドプレート7,7は、後に説明するように部分的に中空構造とされている。ガイドプレート7,7は、ステンレス鋼、アルミニウム合金などの金属製とすることができる。さらに、トレー5の搬送中にトレー5とガイドプレート7,7が接触して、ガイドプレート7,7が変形または磨耗し難いように、ガイドプレート7,7の材質は、トレー5の材質よりも硬度の高いものが望ましい。それぞれのガイドプレート7は、表面に鏡面加工が施され、幅(短辺長さ)600mm、長さ(長辺長さ)1000mm、厚さ30mmの寸法を有している。これら2つのガイドプレート7,7は、ゲートバルブ3を隔てて隣接されたプラズマ処理室1および被処理物搬出室2において、搬送方向に沿って一線状に配置されている。また、それぞれのガイドプレート7には、基板6を加熱するためのヒータ(図示略)が内蔵されている。
図1および図2に示されたように、それぞれのガイドプレート7には、複数の浮上用ガス噴出孔8,……,8が形成されている。すなわち、それぞれのガイドプレート7の上面には、長方形短辺の延びる方向(搬送方向に直交する方向)へ1列に8個、長方形長辺の延びる方向(搬送方向に平行な方向)へ16列に配置された合計128個の円形ガス噴出孔8,……,8が形成されている。それぞれのガス噴出孔8の孔径は1.0mmである。
これら128個のガス噴出孔8,……,8は、2列である16個ごとに独立した8つの帯状噴出孔群9,……,9に分けられている。これらの噴出孔群9,……,9は、ガイドプレート7の長辺の延びる方向である搬送方向に対して横断状に、かつ、搬送方向へ所定間隔を置いて形成されている。
それぞれのガイドプレート7は、搬送方向に対して横断状に、かつ、搬送方向へ互いに所定間隔を置いて形成された、8つの帯状噴出孔群9,……,9のそれぞれに対応する8本の内部溝(図示略)と、これらの内部溝のそれぞれに連通状に接続され、ガイドプレート7の内部で搬送方向へ沿って延びる8本の浮上用ガス供給管10,……,10とを備えている。ガイドプレート7は、このような内部溝が形成されていることにより、これらの内部溝の箇所で中空状にされている。
図2に示されたように、この基板搬送装置Dには、プラズマ処理室1および被処理物搬出室2におけるガイドプレート7,7へ浮上用ガスを供給するガス供給源11が設けられている。ガス供給源11は、プラズマ処理室1および被処理物搬出室2のそれぞれの底壁外部に設けられた浮上用ガス供給バルブ12,12を介して、ガイドプレート7,7のガス供給管10,……,10に接続されている。
また、プラズマ処理室1および被処理物搬出室2はそれぞれ、外部の真空ポンプ13,13に接続されている。プラズマ処理室1には、その入口側に被処理物搬入用扉14が設けられている。プラズマ処理室1は、室内を所定の真空度に維持するための圧力調整バルブ15を介して下方の真空ポンプ13に接続されているとともに、上方でプラズマ処理用反応ガスを導入するための反応ガス導入管16に接続されている。被処理物搬出室2には、その出口側に被処理物搬出用扉17が設けられている。さらに、被処理物搬出室2は、上方でリークガス導入管18に接続されている。
プラズマ処理室1のガイドプレート7はプラズマ処理用アノード電極19を兼ねている。また、アノード電極19の上方には、対向状にプラズマ処理用カソード電極20が設けられている。カソード電極20は、プラズマ処理室1の外部におけるコンデンサ21および整合回路22を介して、高周波電源23へ電気的に接続されている。
図1および図2に示されたように、被処理物搬出室2におけるガイドプレート7には1枚の板状トレー5が載置されている。トレー5は長方形の平面形状を有している。トレー5は、ステンレス鋼、アルミニウム合金などの金属製とすることができる。さらに、トレー5の材質は、ガイドプレート7,7の材質よりも硬度が低いものが望ましい。例えば、ガイドプレート7,7をステンレス鋼製とし、トレー5をアルミニウム合金製とすることができる。また、ガイドプレート7,7とトレー5とをともにステンレス鋼またはアルミニウム合金製とし、その組成比率を調整して、トレー5の硬度をガイドプレート7,7の硬度よりも低くしてもよい。トレー5の裏面(ガイドプレート7との対向面)には、滑らかな搬送移動を実現するために鏡面加工が施されている。トレー5は、幅(短辺長さ)605mm、長さ(長辺長さ)900mm、厚さ2mmの寸法を有している。トレー5は、搬送すべき基板6を搭載するためにガイドプレート7に載置されて浮上用ガスにより浮上される。
図3に示されたように、トレー5は、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある長方形本体部5aと、この本体部5aにおける両側縁のそれぞれから部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレー5が後述の搬送用アーム24によって搬送される際に搬送用アーム24が当接状に係合/係合解除する合計6つの張出部5b,5b,5c,5c,5d,5dとを有している。
トレー5における張出部5b,5b,5c,5c,5d,5dは、本体部5aにおけるそれぞれの側縁の搬送上流側端部寄り位置に設けられた第1張出部5b,5bと、この第1張出部5b,5bから搬送下流側へ所定距離だけ離れた中間位置に設けられた第2張出部5c,5cと、この第2張出部5c,5cからさらに搬送下流側へ所定距離だけ離れた搬送下流側端部に連なる端部位置に設けられた第3張出部5d,5dとからなっている。それぞれの張出部5b,……,5dは、平面形状が凹字状のものである。すなわち、それぞれの張出部5b,……,5dは、図3に示されたように、本体部5aの一方側縁に連なる基部側縁部とこの基部側縁部に対して所定間隔をおいて平行に延びる張出側縁部とを有する長方形から、その張出側縁部の中間部分を含む小さい長方形の領域が切り欠かれてなるような、平面形状が凹字形のものである。
この基板搬送装置Dには、ガイドプレート7に載置された被処理物4を浮上させ、浮上した被処理物4を外力によりプラズマ処理室1および被処理物搬出室2の間でガイドプレート7,7に沿って搬送するための搬送機能部30,30が、被処理物搬出室2に設けられている。以下、図1および図4を参照しながら、搬送機能部30,30による浮上搬送について説明する。
図1において、それぞれの搬送機能部30は、被処理物4をプラズマ処理室1および被処理物搬出室2の間で移動させる。それぞれの搬送機能部30は、被処理物搬出室2における被処理物4の両側縁のそれぞれに沿って配設された搬送用アーム24と、搬送方向に間隔を置いて配置された一対のプーリ(駆動プーリ25aおよび従動プーリ25b)と、これらのプーリ25a,25bに巻き掛けられたワイヤー26と、駆動プーリ25aに接続されたモータ27とを備えてなる。
従動プーリ25bには、ワイヤー26のたるみを取る方向に付勢されたスプリング29が取り付けられている。スプリング29により、従動プーリ25bは搬送方向に対して平行な方向へ引っ張られ、ワイヤー26の張力が一定に保たれている。
図1および図4に示されたように、搬送用アーム24は、ベース部24aとガイド部24bとアーム部24cとを備えてなる。搬送用アーム24は、その一部が、ワイヤー26に連結されているとともに、被処理物搬出室2の底面後方に水平状に設けられたレール28に載置されている。
すなわち、ベース部24aは、ワイヤー26に連結されているとともにレール28に載置されていて、レール28に沿って水平状に往復移動することができる。ガイド部24bは、ベース部24aにおいて搬送方向に直交する方向(図4の両矢印方向)へ水平状に往復移動することができるように設けられている。アーム部24cは、ガイド部24bにおいて搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレー5の側方に位置するように設けられている。アーム部24cの搬送方向への移動距離は、650mmになるように設定されている。
アーム部24cには、その自由端に第1および第2の内方突出状端24d,24eが設けられている。内方突出状端24d,24eは、トレー5における第1〜第3張出部5b,……,5dのそれぞれに、当接係合/係合解除される。
これに関してより詳しく説明すると、ベース部24aの上面には、ギア24fが垂直回転軸(図示略)を介して設けられている。ギア24fは、ベース部24aに回転可能に軸支されており、ガイド部24bの一方側面(ギア24fに係合するギア溝が形成されている側面)に回転係合することで、ガイド部24bを上記両矢印方向へ往復移動させる。
このようなガイド部24bの往復移動によって、アーム部24cはレール28との平行関係を維持した状態で、レール28から遠ざかったり、レール28に近付いたりすることができる。そして、アーム部24cの内方突出状端24d,24eは、アーム部24cのこのような動きによって、トレー5の張出部5b,……,5dの1つに外側(トレー5の本体部5aの側縁に対してより遠い側)から内側(トレー5の本体部5aの側縁に対してより近い側)へ当接係合されたり、内側から外側へ係合解除されたりする。
このプラズマ処理装置Dは、搬送中のトレー5の位置を検出するセンサー(図示略)と所定の制御を行う制御機能部(図示略)とをさらに備えている。
制御機能部は、主として次のような制御を行うものである。すなわち、ゲートバルブ3を開放して、隣接するプラズマ処理室1と被処理物搬出室2とを連通させる。また、プラズマ処理室1および被処理物搬出室2のガイドプレート7,7におけるガス噴出孔8,……,8から浮上用ガスを噴出させる。そして、噴出した浮上用ガスにより浮上した被処理物4(トレー5+基板6)を搬送機能部30,30によりガイドプレート7,7に沿って搬送させる浮上搬送制御に際して、プラズマ処理室1および被処理物搬出室2における被処理物4の浮上に関与している噴出孔群9,……,9から浮上用ガスを順次噴出させるとともに、被処理物4の浮上に関与しなくなった噴出孔群9,……,9からの浮上用ガスの噴出を順次停止する。
図1および図2におけるプラズマ処理室1の搬送上流側には、被処理物搬入室(図示略)が設けられている。この被処理物搬入室にも、被処理物4(トレー5+基板6)を載置する浮上搬送用ガイドプレート(図示略)と、搬送機能部(図示略)とが設けられている。このガイドプレートの上には、トレー5を介して基板6が搭載されている。この状態において、被処理物搬入室におけるトレー5は、図1および図2で示された被処理物搬出室2におけるのと同様に、8つの帯状噴出孔群のうち中央の6つの噴出孔群を覆っている。また、被処理物搬入室における搬送機能部は、被処理物搬出室2における搬送機能部30,30と同一の構造であり、被処理物搬出室2における搬送機能部30,30とは面対称状に設けられたものである。
以下、被処理物搬入室における搬送機能部と被処理物搬出室2における搬送機能部30,30と制御機能部とが組み合わされた、このプラズマ処理装置Dの浮上搬送動作を説明する。なお、被処理物搬入室の、被処理物搬出室2における構成要素に対応する構成要素は、便宜的にかっこ付きの符号(例えば「ガイドプレート(7)」のように)で表わす。
制御機能部は、被処理物搬入室のガイドプレート(7)のガス噴出孔(8,……,8)から浮上用ガス(ここでは窒素ガス)を噴出させることで、被処理物(4)をガイドプレート(7)から浮上させる。また、制御機能部は、搬送用アーム(24)を、それぞれのアーム部(24c)の内方突出状端(24d,24e)が外側から内側へ移動してトレー(5)の搬送下流側端の第3張出部(5d)に当接状に係合した状態で、レール(28)に沿って搬送下流側へ水平移動させる。このとき、トレー(5)は浮上した状態にあるため、搬送用アーム(24)のアーム部(24c)はわずかな力でトレー(5)をスムーズに搬送移動させることができる。
ここで、制御機能部は、ガイドプレート(7)のすべてのガス噴出孔(8,……,8)から浮上用ガスをいっせいに噴出させるのではなく、被処理物(4)の浮上に関与している噴出孔群(9,……,9)から浮上用ガスを順次噴出させる。すなわち、制御機能部は、搬送中のトレー(5)の位置を検出する上記センサーにより検出されたトレー(5)の位置に応じて、被処理物(4)の浮上に関与している噴出孔群(9,……,9)から浮上用ガスを順次噴出させるとともに、被処理物(4)の浮上に関与しなくなった噴出孔群(9,……,9)からの浮上用ガスの噴出を順次停止するように制御する。
以上のような浮上用ガスの噴出は、制御機能部が、それぞれのガス供給源11に接続された流量調整用バルブ12を操作することによって行われる。
制御機能部によるこのような浮上用ガスの順次噴出および順次停止は、トレー(5)の搬送が進行して、その進行先端側端部が被処理物搬入室のガイドプレート(7)からプラズマ処理室1のガイドプレート7に移されている状態においても、連続的に行われる。
被処理物搬入室において、搬送用アーム(24)のアーム部(24c)が搬送下流側へ一定距離だけ水平移動すると、アーム部(24c)の内方突出状端(24d,24e)は、内側から外側へ移動してトレー(5)の第3張出部(5d)から係合解除される。次いで、アーム部(24c)は、内方突出状端(24d,24e)が外側から内側へ再び移動してトレー(5)の第2張出部(5c)に当接係合された状態で、搬送下流側へさらに一定距離だけ水平移動する。すると、アーム部(24c)の内方突出状端(24d,24e)は、内側から外側へ再び移動して、トレー(5)の第2張出部(5c)から係合解除される。
その後、アーム部(24c)は、内方突出状端(24d,24e)が外側から内側へ再び移動して第1張出部(5b)に当接係合された状態で、搬送下流側へさらに一定距離だけ水平移動する。その結果、被処理物搬入室にあったトレー(5)および基板(6)は、プラズマ処理室1のガイドプレート7上の中央位置まで搬送され、アノード電極を兼ねるガイドプレート7とその上方のカソード電極20とに挟まれた状態になる。
次に、制御機能部は、プラズマ処理室1のガイドプレート7からの浮上用ガスの噴出を止め、トレー5をガイドプレート7上に接地させて位置決めする。そして、上昇させていたゲートバルブを下降させて、被処理物搬入室とプラズマ処理室1とを再び隔離する。
次いで、プラズマ処理室1に接続された真空ポンプ13(図2参照)を作動させて、プラズマ処理室1を所定の真空度に維持する。そして、トレー5に搭載された基板6に、アノード電極を兼ねるガイドプレート7とその上方のカソード電極20とで所定のプラズマ処理を施す。
プラズマ処理室1で所定のプラズマ処理が施された基板6は、その後、被処理物搬出室2における搬送機能部30,30と制御機能部とによって、トレー5に搭載された状態で被処理物搬出室2まで浮上搬送される。なお、ここにおけるトレー5の浮上に関する説明は、上記したものと実質的に同一であるので、省略する。
制御機能部によって、それぞれの搬送機能部30の搬送用アーム24におけるアーム部24cは、その内方突出状端24d,24eが外側から内側へ移動し、プラズマ処理室1で基板6を搭載したトレー5の搬送下流側端の第3張出部5dに当接状に係合した状態で、それぞれのレール28に沿って搬送下流側へ一定距離だけ水平移動する。すると、それぞれの搬送用アーム24におけるアーム部24cの内方突出状端24d,24eは、内側から外側へ移動して、トレー5の第3張出部5dから係合解除される。
次いで、アーム部24cは、内方突出状端24d,24eが外側から内側へ再び移動してトレー5の中間位置に設けられた第2張出部5cに当接係合された状態で、搬送下流側へさらに一定距離だけ水平移動する。すると、アーム部24cの内方突出状端24d,24eは、内側から外側へ再び移動して、トレー5の第2張出部5cから係合解除される。その後、アーム部24cは、内方突出状端24d,24eが搬送上流側端部寄り位置に設けられた第1張出部5bに当接係合された状態で、搬送下流側へさらに一定距離だけ水平移動する。その結果、プラズマ処理室1にあったトレー5および基板6は、図1および図2に示されたように、被処理物搬出室2のガイドプレート7上の中央位置まで搬送された状態になる。
この発明の実施の形態1における基板搬送装置Dによれば、搬送用アーム24のアーム部24cの内方突出状端24d,24eがガイド部24bの水平状往復移動によってトレー5の張出部5b,……,5dの一部に外側から内側へ当接係合する。そして、従来の基板搬送装置におけるトレーの嵌合穴と搬送用アームの先端部分との嵌合によることなく、搬送用アーム24のアーム部24cがトレー5の張出部5b,……,5dに係合した状態でトレー5を浮上搬送することが可能になるので、従来のような搬送トラブルのおそれを防止することができる。
〔実施の形態2〕
図5は、プラズマ処理装置に組み込まれた、この発明の実施の形態2における基板搬送装置の1つの構成要素であるトレーの平面図である。図6は、この発明の実施の形態2における基板搬送装置の別の1つの構成要素である搬送用アームにおけるアーム部の斜視図である。
実施の形態2における基板搬送装置は、実施の形態1における基板搬送装置Dと同一の被処理物搬入室、プラズマ処理室および被処理物搬出室を備えてなる。図5に示されたように、この基板搬送装置では、実施の形態1における基板搬送装置Dのトレー5の代わりに、トレー35が使用されている。このトレー35も、実施の形態1におけるそれと同様に、ステンレス鋼、アルミニウム合金などの金属製であって、その裏面には、滑らかな搬送移動を実現するために鏡面加工が施されている。
トレー35は、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある長方形本体部35aと、この本体部35aにおける両側縁のそれぞれから部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレー35が搬送用アーム24によって搬送される際に搬送用アーム24が当接状に係合/係合解除する合計6つの張出部35b,35b,35c,35c,35d,35dとを有している。トレー35は、被処理物搬入室、プラズマ処理室および被処理物搬出室におけるガイドプレートに載置された際に本体部35aおよび張出部35b,……,35dのうちの張出部35b,……,35dだけがガイドプレートの側縁からはみ出るように構成されている。
トレー35におけるこれらの張出部35b,……,35dの構造は、実施の形態1における基板搬送装置Dのトレー5のそれらと同一のものである。また、トレー35には、本体部35aにおける搬送方向に対して直交する一方端部に、トレー35を両手で保持するための一対の保持部35e,35eがさらに設けられている。
この基板搬送装置には、実施の形態1における基板搬送装置Dと同様な搬送用アームが設けられている。この搬送用アームは、実施の形態1における基板搬送装置Dの搬送用アーム24と同じように、ベース部24aとガイド部24bとアーム部24cとを備えてなる。
図6に示されたように、アーム部24cには、その自由端に内方突出状端24gが設けられている。内方突出状端24gは、正面形状が片仮名の「コ」の字状であり、ガイド部24bの上記往復移動により、トレー35における第1〜第3張出部35b,……,35dのそれぞれに、外側から内側へ当接係合され/内側から外側へ係合解除される。
実施の形態2における基板搬送装置の他の部分に関する構成は、実施の形態1における基板搬送装置Dのそれと実質的に同一である。
〔実施の形態2の変形例〕
図7〜図9にはそれぞれ、実施の形態2における基板搬送装置のアーム部24cの自由端における内方突出状端24gに代わって設けられた内方突出状端24h,24i,24j(変形例1〜3)が示されている。
図7に示された変形例1のアーム部24cの内方突出状端24hは、平面形状がL字状である。図8に示された変形例2のアーム部24cの内方突出状端24iは、正面形状が片仮名の「ロ」の字状であって平面形状が長方形である中空管からなっている。図9に示された変形例3のアーム部24cの内方突出状端24jは、正面形状が片仮名の「エ」の字状であって平面形状が長方形である。
〔実施の形態3〕
図10は、プラズマ処理装置に組み込まれた、この発明の実施の形態3における基板搬送装置の一部切欠斜視図である。図11は、図10に示された基板搬送装置における1つの構成要素であるトレーの平面図である。
図10に示されたように、この発明の実施の形態3における基板搬送装置Eは、実施の形態1における基板搬送装置Dと同一の被処理物搬入室、プラズマ処理室1および被処理物搬出室2を備えてなる。図10および図11に示されたように、実施の形態3における基板搬送装置Eでは、実施の形態1における基板搬送装置Dのトレー5の代わりに、トレー45が使用されている。このトレー45も、実施の形態1におけるそれと同様に、ステンレス鋼、アルミニウム合金などの金属製であって、その裏面には、滑らかな搬送移動を実現するために鏡面加工が施されている。
トレー45は、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある長方形本体部45aと、この本体部45aにおける両側縁のそれぞれから部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレー35が搬送用アーム24によって搬送される際に搬送用アーム24が当接状に係合/係合解除する合計6つの張出部45b,45b,45c,45c,45d,45dとを有している。
本体部45aの搬送方向に対して直交する両端部のそれぞれには、搬送方向に対して平行である外側方向に向かって、厚さが本体部45aの厚さよりも徐々に薄くなるテーパー部分45e,45eが設けられている。それぞれの張出部45b,……,45dの構造および大きさは、実施の形態1における基板搬送装置Dの張出部5b,……,5dのそれらと同一である。
この基板搬送装置Eには、ガイドプレート7に載置された被処理物4(トレー45+基板6)を浮上させ、浮上した被処理物4を外力によりプラズマ処理室1および被処理物搬出室2の間でガイドプレート7,7に沿って搬送するための搬送機能部50,50が、被処理物搬出室2に設けられている。
図10において、それぞれの搬送機能部50は、被処理物4をプラズマ処理室1および被処理物搬出室2の間で移動させる。それぞれの搬送機能部50は、被処理物搬出室2における被処理物4の両側縁のそれぞれに沿って配設された搬送用アーム34と、搬送方向に間隔を置いて配置された一対のプーリ(駆動プーリ25aおよび従動プーリ25b)と、これらのプーリ25a,25bに巻き掛けられたワイヤー26と、駆動プーリ25aに接続されたモータ27とを備えてなる。
従動プーリ25bには、ワイヤー26のたるみを取る方向に付勢されたスプリング29が取り付けられている。スプリング29により、従動プーリ25bは搬送方向に対して平行な方向へ引っ張られ、ワイヤー26の張力が一定に保たれている。
搬送用アーム34は、ベース部34aとガイド部34bとアーム部34cとを備えてなる。搬送用アーム34は、その一部が、ワイヤー26に連結されているとともに、被処理物搬出室2の底面後方に水平状に設けられたレール28に載置されている。
すなわち、ベース部34aは、ワイヤー26に連結されているとともにレール28に載置されていて、レール28に沿って水平状に往復移動することができる。ガイド部34bは、ベース部34aにおいて鉛直方向に上昇/下降可能に設けられている。アーム部34cは、ガイド部34bにおいて搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレー45の上方に位置するように設けられている。
アーム部34cは、その自由端である垂下状端が、ガイド部34bの下降によって上方から下方へ移動し、トレー45の張出部45b,……,45dの1つに当接係合される。また、アーム部34cは、ガイド部34bの上昇によって下方から上方へ移動し、係合していたトレー45の張出部45b,……,45dの1つから係合解除される。
プラズマ処理室1で所定のプラズマ処理が施された基板6は、その後、被処理物搬出室2における搬送機能部50,50と制御機能部とによって、トレー45に搭載された状態で被処理物搬出室2まで浮上搬送される。なお、ここにおけるトレー45の浮上に関する説明は、上記したものと実質的に同一であるので、省略する。
制御機能部によって、それぞれの搬送機能部50の搬送用アーム34におけるアーム部34cは、その垂下状端が下降し、プラズマ処理室1で基板6を搭載したトレー45の搬送下流側端の第3張出部45dに当接状に係合した状態で、それぞれのレール28に沿って搬送下流側へ一定距離だけ水平移動する。すると、それぞれの搬送用アーム34におけるアーム部34cの垂下状端は上昇し、トレー45の第3張出部45dから係合解除される。
次いで、アーム部34cは、垂下状端が再び下降し、トレー45の中間位置に設けられた第2張出部45cに当接係合された状態で、搬送下流側へさらに一定距離だけ水平移動する。すると、アーム部34cの垂下状端は再び上昇し、トレー45の第2張出部45cから係合解除される。その後、アーム部34cは、垂下状端が再び下降し、搬送上流側端部寄り位置に設けられた第1張出部45bに当接係合された状態で、搬送下流側へさらに一定距離だけ水平移動する。その結果、プラズマ処理室1にあったトレー45および基板6は、図10に示されたように、被処理物搬出室2のガイドプレート7上の中央位置まで搬送された状態になる。
この発明の実施の形態3における基板搬送装置Eの他の部分に関する構成は、実施の形態1における基板搬送装置Dのそれと実質的に同一である。
この発明の実施の形態3における基板搬送装置Eによれば、搬送用アーム34のアーム部34cの垂下状端がガイド部34bの下降によって上方から下方へ移動し、トレー45の張出部45b,……,45dの一部に当接係合する。そして、従来の基板搬送装置におけるトレーの嵌合穴と搬送用アームの先端部分との嵌合によることなく、搬送用アーム34のアーム部34cがトレー45の張出部45b,……,45dに係合した状態でトレー45を浮上搬送することが可能になるので、従来のような搬送トラブルのおそれを防止することができる。
〔実施の形態3の変形例〕
図12および図13にはそれぞれ、実施の形態3における基板搬送装置Eのトレー45の張出部45b,……,45dに代わって設けられた第1〜第3張出部45f,45g,45h;45i,45j,45k(変形例1および2)が示されている。
これらの張出部45f,45g,45h;45i,45j,45kはそれぞれ、本体部45aの一方側縁に連なる基部側縁部と、この基部側縁部に対して所定間隔をおいて平行に延びる張出側縁部と、これらの縁部どうしに連なる2つの張出端部とを有している。
すなわち、図12に示された変形例1のトレー45の第1〜第3張出部45f,45g,45hはそれぞれ、平面形状が長方形であって、基部側縁部の長さが張出端部の長さよりも長いものである。
また、図13に示された変形例2のトレー45の第1〜第3張出部45i,45j,45kは、平面形状が等脚台形であって、張出側縁部の長さが基部側縁部の長さよりも長いものである。
図1は、プラズマ処理装置に組み込まれた、この発明の実施の形態1における基板搬送装置の一部切欠斜視図である。 図2は、図1に示された基板搬送装置の構成説明図である。 図3は、図1に示された基板搬送装置における1つの構成要素であるトレーの平面図である。 図4は、図1に示された基板搬送装置における別の1つの構成要素である搬送アームの平面図である。 図5は、プラズマ処理装置に組み込まれた、この発明の実施の形態2における基板搬送装置の1つの構成要素であるトレーの平面図である。 図6は、この発明の実施の形態2における基板搬送装置の別の1つの構成要素である搬送用アームにおけるアーム部の斜視図である。 図7は、図6に示された搬送用アームにおけるアーム部の変形例1の斜視図である。 図8は、図6に示された搬送用アームにおけるアーム部の変形例2の斜視図である。 図9は、図6に示された搬送用アームにおけるアーム部の変形例3の斜視図である。 図10は、プラズマ処理装置に組み込まれた、この発明の実施の形態3における基板搬送装置の一部切欠斜視図である。 図11は、図10に示された基板搬送装置における1つの構成要素であるトレーの平面図である。 図12は、図11に示されたトレーの変形例1の切欠拡大平面図である。 図13は、図11に示されたトレーの変形例2の切欠拡大平面図である。
符号の説明
1・・・第1真空室(プラズマ処理室)
2・・・第2真空室(被処理物搬出室)
3・・・ゲートバルブ
4・・・被処理物
5・・・トレー
5a・・本体部
5b・・第1張出部
5c・・第2張出部
5d・・第3張出部
6・・・基板
7・・・ガイドプレート
8・・・ガス噴出孔
9・・・ガス噴出孔群
10・・・ガス供給管
11・・・ガス供給源
12・・・ガス供給バルブ
13・・・真空ポンプ
14・・・被処理物搬入用扉
15・・・圧力調整バルブ
16・・・反応ガス導入管
17・・・被処理物搬出用扉
18・・・リークガス導入管
19・・・アノード電極
20・・・カソード電極
21・・・コンデンサ
22・・・整合回路
23・・・高周波電源
24・・・搬送用アーム
24a・・ベース部
24b・・ガイド部
24c・・アーム部
24d・・内方突出状端
24e・・内方突出状端
24f・・ギア
24g・・内方突出状端
24h・・内方突出状端
24i・・内方突出状端
24j・・内方突出状端
25・・・プーリ
26・・・ワイヤー
27・・・モータ
28・・・レール
29・・・スプリング
30・・・搬送機能部
34・・・搬送用アーム
34a・・ベース部
34b・・ガイド部
34c・・アーム部
35・・・トレー
35a・・本体部
35b・・第1張出部
35c・・第2張出部
35d・・第3張出部
35e・・保持部
45・・・トレー
45a・・本体部
45b・・第1張出部
45c・・第2張出部
45d・・第3張出部
45e・・テーパー部
45f・・第1張出部
45g・・第2張出部
45h・・第3張出部
45i・・第1張出部
45j・・第2張出部
45k・・第3張出部

Claims (14)

  1. 複数の浮上用ガス噴出孔を有し、互いに離間した状態に隣接して配置された複数の浮上搬送用ガイドプレートと、
    それぞれのガイドプレートへ浮上用ガスを供給するガス供給源と、
    搬送すべき基板を搭載するためにガイドプレートに載置されて浮上用ガスにより浮上されるトレーと、
    浮上したトレーをそのガイドプレートから隣接する他のガイドプレートへ搬送するための搬送用アームとを備えてなり、
    トレーは、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある本体部と、この本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレーが搬送用アームによって搬送される際に搬送用アームが当接状に係合する張出部とを有し、
    搬送用アームは、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することのできるベース部と、ベース部において搬送方向に直交する方向に水平状往復移動可能に設けられたガイド部と、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの側方に位置するように設けられ、自由端である内方突出状端がガイド部の水平状往復移動によってトレーの張出部の一部に外側から内側へ当接係合/内側から外側へ係合解除されるアーム部とを有し、
    ガイドプレートは、基板を加熱するためのヒータを内蔵しており、
    トレーは、ガイドプレートに載置された際に本体部および張出部のうちの張出部だけがガイドプレートの側縁からはみ出るように構成されている、
    ことを特徴とする基板搬送装置。
  2. 複数の浮上用ガス噴出孔を有し、互いに離間した状態に隣接して配置された複数の浮上搬送用ガイドプレートと、
    それぞれのガイドプレートへ浮上用ガスを供給するガス供給源と、
    搬送すべき基板を搭載するためにガイドプレートに載置されて浮上用ガスにより浮上されるトレーと、
    浮上したトレーをそのガイドプレートから隣接する他のガイドプレートへ搬送するための搬送用アームとを備えてなり、
    トレーは、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある本体部と、この本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレーが搬送用アームによって搬送される際に搬送用アームが当接状に係合する張出部とを有し、
    搬送用アームは、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することのできるベース部と、ベース部において鉛直方向に上昇/下降可能に設けられたガイド部と、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの上方に位置するように設けられ、自由端である垂下状端がガイド部の下降/上昇によってトレーの張出部に上方から下方へ当接係合/下方から上方へ係合解除されるアーム部とを有し、
    ガイドプレートは、基板を加熱するためのヒータを内蔵しており、
    トレーは、ガイドプレートに載置された際に本体部および張出部のうちの張出部だけがガイドプレートの側縁からはみ出るように構成されている、
    ことを特徴とする基板搬送装置。
  3. 複数の浮上用ガス噴出孔を有し、互いに離間した状態に隣接して配置された複数の浮上搬送用ガイドプレートと、
    それぞれのガイドプレートへ浮上用ガスを供給するガス供給源と、
    搬送すべき基板を搭載するためにガイドプレートに載置されて浮上用ガスにより浮上されるトレーと、
    浮上したトレーをそのガイドプレートから隣接する他のガイドプレートへ搬送するための搬送用アームとを備えてなり、
    トレーは、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある本体部と、この本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレーが搬送用アームによって搬送される際に搬送用アームが当接状に係合する張出部とを有し、
    搬送用アームは、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することのできるベース部と、ベース部において搬送方向に直交する方向に水平状往復移動可能に設けられたガイド部と、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの側方に位置するように設けられ、自由端である内方突出状端がガイド部の水平状往復移動によってトレーの張出部の一部に外側から内側へ当接係合/内側から外側へ係合解除されるアーム部とを有し、
    トレーは、本体部における搬送方向に対して直交する一方端部に、トレーを両手で保持するための一対の保持部をさらに有している、
    ことを特徴とする基板搬送装置。
  4. 複数の浮上用ガス噴出孔を有し、互いに離間した状態に隣接して配置された複数の浮上搬送用ガイドプレートと、
    それぞれのガイドプレートへ浮上用ガスを供給するガス供給源と、
    搬送すべき基板を搭載するためにガイドプレートに載置されて浮上用ガスにより浮上されるトレーと、
    浮上したトレーをそのガイドプレートから隣接する他のガイドプレートへ搬送するための搬送用アームとを備えてなり、
    トレーは、搬送方向に対して平行にされる両側縁がある本体部と、この本体部における両側縁の少なくとも一方から部分的に外側へ張り出すように設けられて、トレーが搬送用アームによって搬送される際に搬送用アームが当接状に係合する張出部とを有し、
    搬送用アームは、搬送方向に対して平行に設けられたレールに沿って水平状に往復移動することのできるベース部と、ベース部において鉛直方向に上昇/下降可能に設けられたガイド部と、ガイド部において搬送方向に対して平行な方向に水平状に、かつ、載置されたトレーの上方に位置するように設けられ、自由端である垂下状端がガイド部の下降/上昇によってトレーの張出部に上方から下方へ当接係合/下方から上方へ係合解除されるアーム部とを有し、
    トレーは、本体部における搬送方向に対して直交する一方端部に、トレーを両手で保持するための一対の保持部をさらに有している、
    ことを特徴とする基板搬送装置。
  5. ガイドプレートおよび搬送用アームは、真空室内に設けられている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の基板搬送装置。
  6. トレーの張出部は、本体部の一方側縁に連なる基部側縁部と、この基部側縁部に対して所定間隔をおいて平行に延びる張出側縁部と、これらの縁部どうしに連なる2つの張出端部とを有している、請求項1〜4のいずれか1つに記載の基板搬送装置。
  7. トレーの張出部は、平面形状が長方形であって、基部側縁部の長さが張出端部の長さよりも長いものである、請求項6記載の基板搬送装置。
  8. トレーの張出部は、平面形状が台形であって、張出側縁部の長さが基部側縁部の長さよりも長いものである、請求項6記載の基板搬送装置。
  9. トレーの張出部は、本体部の一方側縁に連なる基部側縁部とこの基部側縁部に対して所定間隔をおいて平行に延びる張出側縁部とを有する長方形から、その張出側縁部の中間部分を含む領域が切り欠かれてなるような、平面形状が凹字形のものである、請求項1〜4のいずれ1つに記載の基板搬送装置。
  10. トレーの張出部は、本体部における両側縁に対応して両側に設けられており、搬送用アームは、トレーの両側の張出部に対応して一対設けられている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の基板搬送装置。
  11. トレーの張出部は、本体部の両側のそれぞれに、搬送方向に所定間隔をおいて複数個、設けられている、請求項10記載の基板搬送装置。
  12. トレーの本体部は、搬送方向に対して直交する両端部のそれぞれに、搬送方向に対して平行である外側方向に向かって厚さが徐々に薄くなるテーパー部分を有している、請求項1〜4のいずれか1つに記載の基板搬送装置。
  13. トレーは、その材質がアルミニウム合金である、請求項1〜4のいずれ1つに記載の基板搬送装置。
  14. トレーは、その厚さが0.5mm〜2.0mmである、請求項1〜4のいずれか1つに記載の基板搬送装置。
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