JP4856499B2 - 自動分析装置および自動分析方法 - Google Patents

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Description

本発明は、血液、尿などの生体サンプルの定性・定量分析を自動で行う自動分析装置および自動分析方法に関する。
生化学自動分析装置や免疫自動分析装置などの自動分析装置においては、様々な分析項目を任意に選択し測定が可能なように、分析条件としての種々のパラメータを表示装置の画面で登録できるようにされている。そのパラメータには、分析方法を選択するものや、測定波長、検体量、試薬量など様々なものがあるが、中でも、標準液の種類やその濃度などは、検量線を作成する上で重要なパラメータである。
検量線は、自動分析の基準となるデータであるので、標準液のロット変更などが行われたときには、必ず校正される必要がある。さらに、検量線は、1日1回、1週1回など定期的にも校正されることが多い。これらの検量線の校正において、パラメータなどのデータ入力に誤りがあると、誤った検量線が作成され、その結果、自動分析装置から誤った分析データが出力されることになる。
特許文献1には、検量線の校正において、パラメータなどのデータ入力の誤りを防止することができる自動分析装置の例が開示されている。特許文献1によれば、標準液の種類やその濃度などのパラメータを、試薬メーカのコンピュータなどから通信回線を介して取り込み、自動分析装置の外部記憶装置などに記憶しておき、必要に応じて必要なパラメータをその外部記憶装置から読み出して使用するとしている。
特開平5−288756号公報
しかしながら、特許文献1に開示されている自動分析装置は、次に述べる校正のし忘れという問題については、解決策を示すものとなっていない。
校正のし忘れは、自動分析装置の使い勝手が向上してきたため、分析技術に精通していない作業者が分析作業を行う機会が増加していることに起因する。そのような作業者は、検量線の校正をどのようなときに行わなければならないかを充分に認識していないため、しばしば、校正をし忘れることがある。また、パラメータの変更を行ったときも、校正を行う必要があるのか、必要がないのか分からなくなる場合もある。ともかくも、行われるべき検量線の校正が行われなかったときには、その後に得られる分析データの信頼性は損なわれてしまう。
特許文献1に開示されている自動分析装置をはじめ、従来の自動分析装置においては、作業者が標準液のロット変更などを行った後、行うべき検量線の校正を行わず、それまで使用していた検量線を用いて所定の分析を行ったとしても、その事実を検知することができない。その結果、検量線の校正をし忘れた場合には、信頼性のない分析データが、信頼性がないことを識別されないままに、取得されることになる。
以上の従来技術の問題点に鑑み、本発明は、校正されていない検量線に基づき自動分析が行われるのを防止し、取得される分析データの信頼性を向上させることが可能な自動分析装置および自動分析方法を提供することを目的とする。
以上の従来技術の課題を解決するために、本発明の自動分析装置は、演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータによって制御される自動分析装置であって、前記コンピュータが、入力装置から入力される分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを記憶装置に記憶する分析パラメータ設定手段と、分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶手段と、その分析パラメータ設定手段により前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと前記分析パラメータ記憶手段の前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定手段と、その校正必要性判定手段により前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときには、前記分析項目の検量線の校正を実施することを促す教示メッセージを表示装置に表示する教示メッセージ表示手段と、を備えたことを特徴とする。
すなわち、本発明によれば、分析装置を制御するコンピュータは、入力装置から入力される分析パラメータを読み込んで、その分析パラメータを記憶装置に設定した(分析パラメータ設定手段)ときに、その設定した分析パラメータに基づき検量線の校正が必要であるか否かを判定する(校正必要性判定手段)。そして、検量線の校正が必要であると判定したときには、校正を実施することを促す教示メッセージを表示装置に表示する(教示メッセージ表示手段)。従って、本発明の自動分析装置を、分析技術に精通していない作業者が使用しても、検量線の校正をし忘れることを防止することができる。
本発明によれば、校正されていない検量線に基づき自動分析が行われるのを防止し、取得される分析データの信頼性を向上させることが可能な自動分析装置および自動分析方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について、適宜、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る自動分析装置の構成の例を示した図である。図1に示すように、自動分析装置100は、分析装置20と制御コンピュータ30とによって構成される。
分析装置20は、複数のサンプルカップ1が載置されるサンプルディスク2、サンプルカップ1から試料(サンプル)を所定量採取するサンプルプローブ3を備えたサンプリング機構4、試薬分注を行う試薬プローブ19を備えた複数の試薬ピペッティング機構5、複数の試薬容器を保持した複数の試薬ディスク6、直接測光用の複数の反応容器7を保持した反応ディスク8、かくはん機構9、反応容器洗浄機構10などからなる分析機構部と、光源用のランプ13、光度計11などからなる計測部と、を含んで構成される。
反応ディスク8は、そのディスクの周縁上に区分された複数の反応容器7を保持し、分析動作時には「1回転と1反応容器分回転し、一時停止する」という動作を1サイクルの単位動作として繰り返す。すなわち、反応ディスク8の反応容器7は、1サイクルの動作で停止するたびに、反応容器7が反時計回り方向(時計回り方向でもよいが、ここでは、反時計回り方向とする)に1反応容器分ずつ進行する形で停止する。そして、反応ディスク8が停止状態にあるとき、所定の位置(試料吐出位置)の反応容器7に試料が分注され、また、他の所定の位置(試薬吐出位置)の反応容器7に試薬が分注される。
さらに、反応容器洗浄機構10は、ランプ13から発せられる光束14の位置と試料吐出位置との間に設置され、反応ディスク8が停止状態にあるとき、適宜、反応容器7を洗浄する。また、かくはん機構9は、試薬吐出位置の反時計回りの後方位置に設置され、反応ディスク8が停止状態にあるとき、適宜、そこに位置する反応容器7に分注された試料と試薬とをかくはんする。
また、光度計11は、複数の光検知器を有する多波長光度計であり、反応容器7をはさんで光源のランプ13と対向する位置で、ランプ13から発せられた光束14が反応容器7を横切る位置に設置される。従って、反応ディスク8が回転状態にあるときには、反応容器7の列が光束14を横切って通過するので、そのときの光束14の強度などを光度計11で測定することによって、反応容器7に収容された試料の吸光度などを取得することができる。
なお、分析装置20に含まれる計測部は、ランプ13および光度計11のほかに、光度計11における波長を選択するマルチプレクサ16、光度計11の出力信号を増幅する対数変換形の増幅器17、その増幅されたアナログ信号をディジタル信号に変換するA/D(Analog to Digital)変換器18などの電子回路を含む。
一方、制御コンピュータ30は、マイクロコンピュータなどからなる演算処理装置31と、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、ハードディスク装置などからなる記憶装置32と、キーボードやマウスなどからなる入力装置34と、液晶ディスプレイやプリンタなどからなる表示装置35と、分析装置20の機構部や測定部を制御する分析装置インタフェース33と、を含んで構成される。
ここで、分析装置インタフェース33は、サンプルディスク2、試薬ディスク6、反応ディスク8、サンプリング機構4、試薬ピペッティング機構5、反応容器洗浄機構10などの分析機構部それぞれに付属する駆動回路(図示せず)に接続されるとともに、A/D変換器18などの計測部の電子回路に接続される。
また、記憶装置32には、分析装置20の分析機構部を動作させて試料の分析を自動的に行うための分析制御プログラムなどが格納されており、演算処理装置31がその分析制御プログラムを実行すると、分析装置インタフェース33からは、適宜、その接続先の分析機構部の駆動回路や計測部の電子回路に所定の信号または情報が発せられ、その信号または情報に基づき分析機構部が所定の動作をするように制御されるとともに、計測部においては、所定の分析データが取得される。
すなわち、演算処理装置31は、その分析制御プログラムを実行することにより、自動分析に係る分析機構部の統合的な制御を含めた分析装置20全体の制御を行うとともに、所定の分析データ測定に必要な分析パラメータの管理、演算に用いる検量係数の管理、濃度あるいは酵素活性値演算などのデータ処理を行う。
図2は、本発明の実施形態に係る制御コンピュータにおける機能ブロックの構成の例を示した図である。図2に示すように、制御コンピュータ30は、主たる機能ブロックとして、分析パラメータ設定部310、校正実行制御部320、分析実行制御部330などを備える。また、制御コンピュータ30は、分析パラメータ設定部310に付属する機能ブロックとして、校正必要性判定部311、教示メッセージ表示部312、校正無効フラグ設定部313などを備え、校正実行制御部320に付属する機能ブロックとして、校正実行項目選択部321などを備え、分析実行制御部330に付属する機能ブロックとしてアラーム表示部331、分析結果表示部332などを備える。
ここで、これらの機能ブロックの機能は、制御コンピュータ30の演算処理装置31が記憶装置32に格納された所定のプログラムを実行することによって実現される。以下、これらの機能ブロックの機能について図3〜図11を用いて説明する。
なお、記憶装置32には、これらの機能ブロックが使用するデータを記憶する記憶領域として、分析パラメータ記憶部350、校正無効フラグ記憶部360、校正データ記憶部370、分析データ記憶部380などが設けられている。
図3は、本発明の実施形態に係る(a)分析パラメータ記憶部の構成の例、(b)校正無効フラグ記憶部の構成の例を示した図である。
分析パラメータ記憶部350は、図3(a)に示すように、複数の分析項目それぞれについて、複数の分析パラメータのレコードによって構成される。また、その分析パラメータのレコードは、パラメータ名称、新規設定パラメータ値、既設定パラメータ値、校正必要性フラグのフィールドによって構成される。
ここで、新規設定パラメータ値のフィールドは、分析パラメータ設定部310によって分析パラメータが設定されるとき、入力装置34から入力されたパラメータ値を一時記憶するフィールドである。また、既設定パラメータ値のフィールドは、分析実行制御部330によって当該分析項目の分析が行われるときに使用される分析パラメータを記憶するフィールドである。従って、ある分析項目についての分析パラメータの設定が終了したときには、新規設定パラメータ値のフィールドのデータは、既設定パラメータ値のフィールドへ移し替えられる。逆にいえば、既設定パラメータ値のフィールドには、分析パラメータを設定する時点では、それ以前の分析で使用されていた分析パラメータが記憶されていることになる。
校正必要性フラグは、そのフラグが付されている分析パラメータに変更があった場合に校正を行う必要があることを示すフラグである。このフラグは、分析技術に精通した技術者などによってあらかじめ設定される。ここでは、校正必要性フラグの値は、校正が必要な場合を“1”とし、校正が不要な場合を“0”とする。
また、校正無効フラグ記憶部360は、図3(b)に示すように、分析項目ごとにその分析項目で使用される検量線の校正が無効であることを示す校正無効フラグを記憶する。ここでは、当該分析項目に対応する検量線の校正が無効である場合を“1”とし、有効である場合を“0”とする。
図4は、本発明の実施形態における分析パラメータ設定に係る処理の流れの例を示した図、図5は、その分析パラメータ設定に係る処理において表示されるパラメータ設定画面の例を示した図、図6は、その分析パラメータ設定に係る処理において表示される教示メッセージ表示画面の例を示した図である。
制御コンピュータ30の演算処理装置31は、ある分析項目の分析パラメータを設定する場合には、図示しない表示画面などにより分析項目を選択し、その分析項目に応じて、図5に示すような分析パラメータ設定画面51を表示する。そして、分析パラメータ設定画面51に従って入力されるデータに基づき分析パラメータを設定する(図4、ステップS10)。
すなわち、演算処理装置31が表示装置35に分析パラメータ設定画面51を表示すると、分析作業者は、その分析パラメータ設定画面51に従って、入力装置34を介して、適宜、分析パラメータの値を入力する。そこで、演算処理装置31は、その入力される分析パラメータの値を読み取って、分析パラメータ記憶部350の新規設定パラメータ値のフィールドに格納する。
分析作業者がこれらの分析パラメータの入力を終え、分析パラメータ設定画面51で登録ボタン52をクリック操作すると、入力処理が完了したことになる。ただ、分析作業者が分析パラメータ設定画面51により分析パラメータを設定しても、キャンセルボタン53をクリック操作すると、それまで入力された分析パラメータは消去、つまり、分析パラメータ記憶部350の新規設定パラメータ値のフィールドに格納された分析パラメータの値はクリアされる。
なお、分析パラメータの具体例としては、図5に示されているように、分析方法、反応時間、測定波長、測光ポイント、検体量(検体分注量)、試薬量(試薬分注量)、ブランク濃度、標準液濃度などがある。この中でも、測定波長、検体量、試薬量、標準液濃度など主として濃度演算に関与する分析パラメータの変更入力があった場合には、当該分析項目の検量線の校正を行う必要がある。
そこで、演算処理装置31は、図4に示すように、分析パラメータの設定に引き続き、その設定によって、それまで使用していた分析パラメータが変更されたか否かを判定する(ステップS11)。この判定は、分析パラメータ記憶部350において、当該分析パラメータについての新規設定パラメータ値と既設定パラメータ値とを比較することによって行うことができる。
そして、その判定において、分析パラメータが変更されていたときには(ステップS11でYes)、演算処理装置31は、さらに、検量線の校正が必要であるか否かを判定する(ステップS12)。この検量線の校正の必要性判定は、分析パラメータ記憶部350において、当該分析パラメータの校正必要性フラグが“1”であるか否かを判定することによって行うことができる。
そして、その判定において、校正必要性フラグが“1”であったとき、すなわち、検量線の校正が必要であると判定されたときには(ステップS12でYes)、演算処理装置31は、図6に示すように、表示装置35に、当該分析項目の検量線の校正実施を促す教示メッセージ54を表示する(ステップS13)。なお、この教示メッセージ54は、分析作業者がOKボタン55をクリック操作することによって、消去することができる。
続いて、演算処理装置31は、校正無効フラグ記憶部360の当該分析項目の校正無効フラグに値“1”をセットし(ステップS14)、分析パラメータ設定に係る処理を終了する。また、ステップS11において、分析パラメータが変更されていなかったとき(ステップS11でNo)、または、ステップS12において、校正必要性フラグが“0”であったため、検量線の校正が必要でないと判定されたときには(ステップS12でNo)、そのまま、分析パラメータ設定に係る処理を終了する。
以上、図4を用いて説明した分析パラメータ設定に係る処理は、図2における分析パラメータ設定部310の機能を実現するための処理であり、また、その中には、校正必要性判定部311、教示メッセージ表示部312および校正無効フラグ設定部313の機能を実現するための処理を含んでいる。
以上に説明したように、本実施形態においては、分析パラメータを設定したために、検量線の校正が必要となる場合には、表示装置35にその校正を促す教示メッセージ54が表示される。従って、分析作業者が分析技術に精通していない場合であっても、検量線の校正を行う必要があるか否かを知ることができるようになり、そのため、検量線の校正のし忘れを防止することができる。
図7は、本発明の実施形態における校正実行制御に係る処理の流れの例を示した図、図8は、その校正実行制御に係る処理において表示される校正実施要求画面の例を示した図である。
制御コンピュータ30の演算処理装置31は、ある分析項目の検量線の校正を行うときには、校正をする分析項目を指定するために、図8に示すような校正実施要求画面61を表示装置35に表示する(図7、ステップS21)。
図8の校正実施要求画面61において、左側縦軸方向に記載のAST,ALT,TP,ALB,CHO,…,BUNは、分析項目名を表し、上部横軸方向に記載の1ポイント,2ポイント,…,全点は、校正データの取得ポイント数などを表している。その取得ポイント数は、通常は、分析項目に応じてあらかじめ定められている。
また、校正実施要求画面61において、白丸印(○)は、分析作業者が校正を実施しようとする分析項目を、その欄をクリック操作するなどして、指定したものである。また黒丸印(●)は、演算処理装置31が校正無効フラグ記憶部360を参照して、校正無効フラグがセットされている(フラグの値が“1”)分析項目に付したものである。つまり、図4の分析パラメータ設定に係る処理において、検量線の校正が必要であるとして、校正無効フラグがセットされた分析項目については、黒丸印が表示されることになる。
次に、演算処理装置31は、この校正実施要求画面61などを用いて、校正を実施する分析項目を選択して、分析装置20を適宜制御することにより、その選択した分析項目の検量線の校正を実行する(ステップS22)。そして、その校正によって得られた検量線のデータを校正データ記憶部370に記憶する。
さらに、演算処理装置31は、校正無効フラグ記憶部360において、校正を実行した分析項目の校正無効フラグをリセットする(ステップS23)。すなわち、図4のステップS14の分析パラメータ設定後にセットされていた(その値が“1”の)校正無効フラグは、校正を実行したことによりリセットされる(その値は“0”となる)。
以上、図7を用いて説明した校正実行制御に係る処理は、図2における校正実行制御部320の機能を実現するための処理であり、また、その中には、校正実行項目選択部321および校正無効フラグ設定部313の機能を実現するための処理を含んでいる。
また、以上に説明したように、本実施形態においては、校正を実行するに当たって、表示装置35に、分析パラメータを設定したときに校正が必要となった分析項目に黒丸印が表示されるので、分析作業者が分析技術に精通していない場合であっても、その検量線の校正のし忘れを防止することができる。
図9は、本発明の実施形態における分析実行制御に係る処理の流れの例を示した図、図10は、その分析実行制御に係る処理において表示される分析状況画面の例を示した図、図11は、その分析実行制御に係る処理において表示される分析結果画面の例を示した図である。
制御コンピュータ30の演算処理装置31は、分析装置20を制御して分析を実施するときには、図示しない表示画面などにより、(一般には、複数の)分析項目を指定する。そして、図9に示すように、演算処理装置31は、その指定された分析項目について、校正無効フラグがセットされている分析項目があるか否かを判定する(ステップS31)。この判定は、校正無効フラグ記憶部360の校正無効フラグを参照することによって行うことができる。
その判定の結果、校正無効フラグがセットされている(その値が“1”の)分析項目があったときには(ステップS31でYes)、演算処理装置31は、その校正無効フラグがセットされている分析項目について、図10の分析状況画面71のアラームリスト72に示すようなアラームを表示装置35に表示する(ステップS32)。そして、その後、引き続いて指定された分析項目について、分析を実行する(ステップS33)。
アラームリスト72は、分析実行制御時の一般の他のアラームと同様に、例えば、分析状況画面71上に、アラーム名が校正未実施のアラームとして表示される。なお、アラームリスト72には、アラーム名のほか、そのアラームのレベル、コード、発生時刻などが併せて表示される。また、分析状況画面71には、装置状態、検体番号、分析項目、反応槽温度など、実施しようとしている分析に係る情報が表示される。
なお、ステップS33において分析を実行するときには、演算処理装置31は、ステップS32でアラームリスト72が表示された分析項目については、分析を行わないように分析装置20を制御する。従って、この場合には、その分析項目の分析データは取得されない。
一方、ステップS31の判定において、校正無効フラグがセットされている(その値が“1”の)分析項目がなかったときには(ステップS31でNo)、演算処理装置31は、通常通りに分析装置20を制御し、分析を実行する(ステップS33)。
演算処理装置31は、分析の実行を終了すると、その分析によって取得された分析データを分析データ記憶部380に格納し、さらに、表示装置35にその分析データを表示する(ステップS34)。このとき、校正無効フラグがセットされていたため、分析データが取得されなかった分析項目については、図11に示すような分析結果画面81の中で、その分析項目が未校正であったことを示すデータエラーを表示する。
なお、図11の分析結果画面81において、左側の欄には、検体番号、試料容器、測定時間などの検体情報が表示される。そして、その検体情報のうち、クリック操作などにより、1つを選択すると(ここでは、検体番号0006が選択されている)、その検体の測定結果が右の欄に表示される。この例では、その測定結果の分析項目として、AST,ALT,GGT,TPがあり、そのうち、GGTについては、データアラームが表示され、その分析データは、取得されていない。
以上のように、本実施形態においては、分析作業者が、校正を実施すべき分析項目について、その実施をし忘れたとしても、あるいは、故意に校正を実施しなかったとしても、その分析項目については分析データが取得されず、その測定結果には、データアラームが表示される。従って、不適切な検量線に基づきデータが取得されることを防止することができるため、取得された分析データについては、校正された検量線に基づくものであることを保証することができるようになる。よって、取得された分析データの信頼性を向上させることができる。
なお、以上に示した実施形態においては、制御コンピュータ30は、校正無効フラグがセットされた分析項目については、その分析項目についての分析データを取得しないように分析装置20を制御するとしているが、この点については、制御コンピュータ30は、校正無効フラグがセットされた分析項目についてもその分析データを取得するように分析装置20を制御するというように実施形態を変形しても構わない。
この実施形態の変形例においては、制御コンピュータ30は、校正無効フラグがセットされた分析項目であっても、その分析データを取得するが、その取得した分析データは適正なものではない。このとき、制御コンピュータ30は、分析データ取得後に、図11の分析結果画面81と同様の表示画面(図示省略)を表示するが、その表示画面の測定結果の分析項目の測定値の欄(例えば、分析結果画面81の項目“GGT”の測定値“−”が表示された部分)には、その取得した不適正な分析データ(例えば、45などの数値)をそのまま表示する。また、制御コンピュータ30は、そのデータアラームの欄には、当該分析項目の校正無効フラグの値に基づき、その検量線が未校正であることを示すデータエラー表示を併せて行う。
すなわち、分析作業者は、分析結果画面81と同様の表示画面のデータアラームの欄の表示により、測定値の欄に表示された分析データが適正であるかまたは不適正であるかを知ることができる。従って、分析作業者は、その不適正な分析データを無視または破棄することができる。よって、この実施形態の変形例においても、もとの実施形態と同程度の分析データの信頼性を確保することができる。
本発明の実施形態に係る自動分析装置の構成の例を示した図である。 本発明の実施形態に係る制御コンピュータにおける機能ブロックの構成の例を示した図である。 本発明の実施形態に係る(a)分析パラメータ記憶部の構成の例、(b)校正無効フラグ記憶部の構成の例を示した図である。 本発明の実施形態における分析パラメータ設定に係る処理の流れの例を示した図である。 図4の分析パラメータ設定に係る処理において表示されるパラメータ設定画面の例を示した図である。 図4の分析パラメータ設定に係る処理において表示される教示メッセージ表示画面の例を示した図である。 本発明の実施形態における校正実行制御に係る処理の流れの例を示した図である。 図7の校正実行制御に係る処理において表示される校正実施要求画面の例を示した図である。 本発明の実施形態における分析実行制御に係る処理の流れの例を示した図である。 図9の分析実行制御に係る処理において表示される分析状況画面の例を示した図である。 図9の分析実行制御に係る処理において表示される分析結果画面の例を示した図である。
符号の説明
1 サンプルカップ
2 サンプルディスク
3 サンプルプローブ
4 サンプリング機構
5 試薬ピペッティング機構
6 試薬ディスク
7 反応容器
8 反応ディスク
9 かくはん機構
10 反応容器洗浄機構
11 光度計
13 ランプ
14 光束
16 マルチプレクサ
17 増幅器
18 A/D変換器
19 試薬プローブ
20 分析装置
30 制御コンピュータ
31 演算処理装置
32 記憶装置
33 分析装置インタフェース
34 入力装置
35 表示装置
51 分析パラメータ設定画面
54 教示メッセージ
61 校正実施要求画面
71 分析状況画面
72 アラームリスト
81 分析結果画面
100 自動分析装置
310 分析パラメータ設定部
311 校正必要性判定部
312 教示メッセージ表示部
313 校正無効フラグ設定部
320 校正実行制御部
321 校正実行項目選択部
330 分析実行制御部
331 アラーム表示部
332 分析結果表示部
350 分析パラメータ記憶部
360 校正無効フラグ記憶部
370 校正データ記憶部
380 分析データ記憶部

Claims (12)

  1. 試料を収容する試料容器、試薬を収容する試薬容器、前記試料容器および前記試薬容器それぞれから前記試料および前記試薬それぞれを分注する分注プローブ、前記分注プローブによって分注された前記試料および前記試薬を収容する反応容器、並びに、前記反応容器での前記試薬と前記試料の反応の状況を測定する測定機構、を含んで構成された分析装置と、
    演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータと、
    からなる自動分析装置において、
    前記コンピュータの演算処理装置が、
    前記分析装置を制御して、所定の分析項目に対する分析データを取得する分析実行制御手段と、
    前記分析装置を制御して、所定の検量線の校正を行う校正実行制御手段と、
    前記入力装置から入力される前記分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを前記記憶装置に記憶する分析パラメータ設定手段と、
    分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶手段と、
    前記分析パラメータ設定手段により前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと、前記分析パラメータ記憶手段の前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定手段と、
    前記校正必要性判定手段により前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときには、前記分析項目の検量線の校正を実施することを促す教示メッセージを前記表示装置に表示する教示メッセージ表示手段と、
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 試料を収容する試料容器、試薬を収容する試薬容器、前記試料容器および前記試薬容器それぞれから前記試料および前記試薬それぞれを分注する分注プローブ、前記分注プローブによって分注された前記試料および前記試薬を収容する反応容器、並びに、前記反応容器での前記試薬と前記試料の反応の状況を測定する測定機構、を含んで構成された分析装置と、
    演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータと、
    からなる自動分析装置において、
    前記コンピュータの演算処理装置が、
    前記分析装置を制御して、所定の分析項目に対する分析データを取得する分析実行制御手段と、
    前記分析装置を制御して、所定の検量線の校正を行う校正実行制御手段と、
    前記入力装置から入力される前記分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを前記記憶装置に記憶する分析パラメータ設定手段と、
    分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶手段と、
    前記分析パラメータ設定手段により前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと、前記分析パラメータ記憶手段の前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定手段と、
    前記校正必要性判定手段により前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときに、その分析項目に対応付けて前記記憶装置に設けられた校正無効フラグをセットし、前記校正実行制御手段により前記分析項目の検量線の校正が行われたときに、その分析項目に対応する前記校正無効フラグをリセットする校正無効フラグ設定手段と、
    前記校正実行制御手段により検量線の校正が行われるに際して、前記校正無効フラグがセットされている前記分析項目の識別情報を前記表示装置に表示する要校正分析項目表示手段と、
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  3. 試料を収容する試料容器、試薬を収容する試薬容器、前記試料容器および前記試薬容器それぞれから前記試料および前記試薬それぞれを分注する分注プローブ、前記分注プローブによって分注された前記試料および前記試薬を収容する反応容器、並びに、前記反応容器での前記試薬と前記試料の反応の状況を測定する測定機構、を含んで構成された分析装置と、
    演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータと、
    からなる自動分析装置において、
    前記コンピュータの演算処理装置が、
    前記分析装置を制御して、所定の分析項目に対する分析データを取得する分析実行制御手段と、
    前記分析装置を制御して、所定の検量線の校正を行う校正実行制御手段と、
    前記入力装置から入力される前記分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを前記記憶装置に記憶する分析パラメータ設定手段と、
    分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶手段と、
    前記分析パラメータ設定手段により前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと、前記分析パラメータ記憶手段の前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定手段と、
    前記校正必要性判定手段により前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときに、その分析項目に対応付けて前記記憶装置に設けられた校正無効フラグをセットし、前記校正実行制御手段により前記分析項目の検量線の校正が行われたときに、その分析項目に対応する前記校正無効フラグをリセットする校正無効フラグ設定手段と、
    前記校正無効フラグがセットされていた前記分析項目については、その分析データを取得する前、または、取得した後、または、その両方のときに、「校正未実施のために適正な分析データの取得をしないこと、または、しなかった」ことを表したエラー表示を前記表示装置に行うデータエラー表示手段と、
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  4. 前記分析実行制御手段は、
    前記校正無効フラグがセットされている前記分析項目については、その分析を行わないように前記分析装置を制御すること
    を特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動分析装置。
  5. 試料を収容する試料容器、試薬を収容する試薬容器、前記試料容器および前記試薬容器それぞれから前記試料および前記試薬それぞれを分注する分注プローブ、前記分注プローブによって分注された前記試料および前記試薬を収容する反応容器、並びに、前記反応容器での前記試薬と前記試料の反応の状況を測定する測定機構、を含んで構成された分析装置と、
    演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータと、
    からなる自動分析装置において、
    前記コンピュータの演算処理装置が、
    前記分析装置を制御して、所定の分析項目に対する分析データを取得する分析実行制御手段と、
    前記分析装置を制御して、所定の検量線の校正を行う校正実行制御手段と、
    前記入力装置から入力される前記分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを前記記憶装置に記憶する分析パラメータ設定手段と、
    分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶手段と、
    前記分析パラメータ設定手段により前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと、前記分析パラメータ記憶手段の前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定手段と、
    前記校正必要性判定手段により前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときに、その分析項目に対応付けて前記記憶装置に設けられた校正無効フラグをセットし、前記校正実行制御手段により前記分析項目の検量線の校正が行われたときに、その分析項目に対応する前記校正無効フラグをリセットする校正無効フラグ設定手段と、
    前記分析項目について、その分析データを取得した後、前記校正無効フラグの値に基づき、検量線が未校正であることを示すエラー表示を前記表示装置に行うデータエラー表示手段と、
    を備えたことを特徴とする自動分析装置。
  6. 前記校正必要性判定手段は、
    前記分析パラメータ設定手段によって、標準液濃度、検体分注量、試薬分注量、測定波長を含む分析対象液の濃度演算に係る少なくとも1つの分析パラメータが、既設定の値から変更されるように設定されたとき、当該検量線の校正が必要であると判定すること
    を特徴とする請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の自動分析装置。
  7. 演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータが、試料を収容する試料容器、試薬を収容する試薬容器、前記試料容器および前記試薬容器それぞれから前記試料および前記試薬それぞれを分注する分注プローブ、前記分注プローブによって分注された前記試料および前記試薬を収容する反応容器、並びに、前記反応容器での前記試薬と前記試料の反応の状況を測定する測定機構、を含んで構成された分析装置を制御して、前記試薬と前記試料の反応状況を分析する自動分析方法において、
    前記コンピュータの演算処理装置は、
    前記分析装置を制御して、所定の分析項目に対する分析データを取得する分析実行制御ステップと、
    前記分析装置を制御して、所定の検量線の校正を行う校正実行制御ステップと、
    前記入力装置から入力される前記分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを前記記憶装置に記憶する分析パラメータ設定ステップと、
    分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶ステップと、
    前記分析パラメータ設定ステップで前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと、前記分析パラメータ記憶ステップにおける前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定ステップと、
    前記校正必要性判定ステップにより前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときには、前記分析項目の検量線の校正を実施することを促す教示メッセージを前記表示装置に表示する教示メッセージ表示ステップと、
    を実行することを特徴とする自動分析方法。
  8. 演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータが、試料を収容する試料容器、試薬を収容する試薬容器、前記試料容器および前記試薬容器それぞれから前記試料および前記試薬それぞれを分注する分注プローブ、前記分注プローブによって分注された前記試料および前記試薬を収容する反応容器、並びに、前記反応容器での前記試薬と前記試料の反応の状況を測定する測定機構、を含んで構成された分析装置を制御して、前記試薬と前記試料の反応状況を分析する自動分析方法において、
    前記コンピュータの演算処理装置は、
    前記分析装置を制御して、所定の分析項目に対する分析データを取得する分析実行制御ステップと、
    前記分析装置を制御して、所定の検量線の校正を行う校正実行制御ステップと、
    前記入力装置から入力される前記分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを前記記憶装置に記憶する分析パラメータ設定ステップと、
    分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶ステップと、
    前記分析パラメータ設定ステップにおいて前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと、前記分析パラメータ記憶ステップにおける前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定ステップと、
    前記校正必要性判定ステップにおいて前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときに、その分析項目に対応付けて前記記憶装置に設けられた校正無効フラグをセットし、前記校正実行制御ステップにおいて前記分析項目の検量線の校正が行われたときに、その分析項目に対応する前記校正無効フラグをリセットする校正無効フラグ設定ステップと、
    前記校正実行制御ステップにより検量線の校正が行われるに際して、前記校正無効フラグがセットされている前記分析項目の識別情報を前記表示装置に表示する要校正分析項目表示ステップと、
    を実行することを特徴とする自動分析方法。
  9. 演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータが、試料を収容する試料容器、試薬を収容する試薬容器、前記試料容器および前記試薬容器それぞれから前記試料および前記試薬それぞれを分注する分注プローブ、前記分注プローブによって分注された前記試料および前記試薬を収容する反応容器、並びに、前記反応容器での前記試薬と前記試料の反応の状況を測定する測定機構、を含んで構成された分析装置を制御して、前記試薬と前記試料の反応状況を分析する自動分析方法において、
    前記コンピュータの演算処理装置は、
    前記分析装置を制御して、所定の分析項目に対する分析データを取得する分析実行制御ステップと、
    前記分析装置を制御して、所定の検量線の校正を行う校正実行制御ステップと、
    前記入力装置から入力される前記分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを前記記憶装置に記憶する分析パラメータ設定ステップと、
    分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶ステップと、
    前記分析パラメータ設定ステップにおいて前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと、前記分析パラメータ記憶ステップにおける前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定ステップと、
    前記校正必要性判定ステップにおいて前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときに、その分析項目に対応付けて前記記憶装置に設けられた校正無効フラグをセットし、前記校正実行制御ステップにおいて前記分析項目の検量線の校正が行われたときに、その分析項目に対応する前記校正無効フラグをリセットする校正無効フラグ設定ステップと、
    前記校正無効フラグがセットされていた前記分析項目については、その分析データを取得する前、または、取得した後、または、その両方のときに、「校正未実施のために適正な分析データの取得をしないこと、または、しなかった」ことを表したエラー表示を前記表示装置に行うデータエラー表示ステップと、
    を実行することを特徴とする自動分析方法。
  10. 前記コンピュータの演算処理装置は、前記分析実行制御ステップにおいて、
    前記校正無効フラグがセットされている前記分析項目については、その分析を行わないように前記分析装置を制御すること
    を特徴とする請求項または請求項に記載の自動分析方法。
  11. 演算処理装置、記憶装置、入力装置、および、表示装置、を含んで構成されたコンピュータが、試料を収容する試料容器、試薬を収容する試薬容器、前記試料容器および前記試薬容器それぞれから前記試料および前記試薬それぞれを分注する分注プローブ、前記分注プローブによって分注された前記試料および前記試薬を収容する反応容器、並びに、前記反応容器での前記試薬と前記試料の反応の状況を測定する測定機構、を含んで構成された分析装置を制御して、前記試薬と前記試料の反応状況を分析する自動分析方法において、
    前記コンピュータの演算処理装置は、
    前記分析装置を制御して、所定の分析項目に対する分析データを取得する分析実行制御ステップと、
    前記分析装置を制御して、所定の検量線の校正を行う校正実行制御ステップと、
    前記入力装置から入力される前記分析項目に対する分析パラメータを読み込み、その読み込んだ分析パラメータを前記記憶装置に記憶する分析パラメータ設定ステップと、
    分析パラメータが変更されていたときに、当該分析パラメータの検量線の校正が必要であるか否かの校正必要性判定情報を記憶する分析パラメータ記憶ステップと、
    前記分析パラメータ設定ステップにおいて前記分析パラメータが設定されたときに、その設定された分析パラメータと、前記分析パラメータ記憶ステップにおける前記校正必要性判定情報に基づき、前記分析項目の検量線の校正が必要であるか否かを判定する校正必要性判定ステップと、
    前記校正必要性判定ステップにおいて前記分析項目の検量線の校正が必要であると判定されたときに、その分析項目に対応付けて前記記憶装置に設けられた校正無効フラグをセットし、前記校正実行制御ステップにおいて前記分析項目の検量線の校正が行われたときに、その分析項目に対応する前記校正無効フラグをリセットする校正無効フラグ設定ステップと、
    前記分析項目について、その分析データを取得した後、前記校正無効フラグの値に基づき、検量線が未校正であることを示すエラー表示を前記表示装置に行うデータエラー表示ステップと、
    を実行することを特徴とする自動分析方法。
  12. 前記コンピュータの演算処理装置は
    前記分析パラメータ設定ステップで、標準液濃度、検体分注量、試薬分注量、測定波長を含む分析対象液の濃度演算に係る少なくとも1つの分析パラメータが、既設定の値から変更されるように設定されたとき、前記校正必要性判定ステップにおいて、当該検量線の校正が必要であると判定すること
    を特徴とする請求項ないし請求項11のいずれか1項に記載の自動分析方法。
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