JP4854878B2 - レーザー顕微鏡 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、それぞれ異なる振動数を有する基準レーザービームとストークスビームとを試料に照射して、試料から得られる反ストークスビームを検出して、像を得るレーザー顕微鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまで、医学、生物の研究分野では、細胞機能の研究が盛んに行なわれてきた。近年では、細胞機能だけを研究するのではなく、問題とする機能とタンパク質分子構造との関係を直接観察する要求が高まりつつある。
【0003】
ところで、分子の指紋と呼ばれるラマン散乱光を直接観察する方法は、広く用いられている。特に、試料からの蛍光を容易に除去できる、CARS(Coherent Anti−Stokes Raman Scattering)分光が注目されている。これは、基準レーザービームとストークスビームとを試料に照射し、試料から得られる反ストークスビーム(反ストークスラマン散乱光)を検出するものである。
【0004】
図5および図6に示すように、特公平4−51784号公報には、レーザー計測装置100が開示されている。このレーザー計測装置100は、レーザー光源として、波長1064nmのレーザービームを発振するパルスYAGレーザー102を備えている。このレーザー102の前方には、レーザービームの波長を532nmに変換し、基準レーザービームω11(波長λ11)を出射させる第2高調波発生器104が設けられている。このビームω11の光路上には、ビームスプリッタ106がビームω11を2方向に分割するように配置されている。このビームスプリッタ106に入射されたビームω11は、反射ビームω11と透過ビームω11’とに分割される。
【0005】
反射ビームω11の光路上には、この反射ビームω11を反射させる、ミラー108が設けられている。
前記透過ビームω11’の光路上には、このビームω11’を振動数の異なるストークスビームω22(波長607nm)に変換して出射させる、色素レーザー110が設けられている。そして、ストークスビームω22の光路上には、このストークスビームω22の横断面パターンを半分遮断し、半円形にするナイフエッジ112が配置されている。
【0006】
そして、これら基準レーザービームω11とストークスビームω22との光路上の交叉したところには、基準レーザービーム(反射ビーム)ω11を透過し、ストークスビームω22を反射して1本のビームω11,ω22にする、ダイクロイックミラー114が設けられている。
このビームω11,ω22の光路上には、ビームω11,ω22を所定の距離で集光するレンズ116が設けられている。そして、この集光位置には、試料Mが配設されている。この試料Mには、ビームω11,ω22が照射され、この試料Mから反ストークスビームω33が発生される。なお、試料Mを透過するビームには、反ストークスビームω33の他に、基準レーザービームω11およびストークスビームω22が含まれている。
【0007】
これらビームω11,ω22,ω33の光路上には、これらビームω11,ω22,ω33を平行光にするレンズ118が設けられている。また、これらビームω11,ω22,ω33の光路上には、基準レーザービームω11およびストークスビームω22の混合部のみを遮断するナイフエッジ120が設けられている。そして、これらビームω11,ω33の光路上には、基準レーザービームω11のみを遮断する適当な波長選択器122が配設されている。
そして、残された反ストークスビームω33の光路上には、反ストークスビームω33を反射する2つの反射ミラー124が設けられている。また、このビームω33の光路上には、反ストークスビームω33をスペクトルに分光する分光器126が設けられている。そして、この分光器の前方には、検出器128が設けられており、分光されたスペクトルが検出される。
さらに、この検出器128には、ミニコンピュータ130が接続されている。
また、このミニコンピュータ130には、画像表示装置132が接続され、検出器128で検出されたスペクトルは、ミニコンピュータ130を用いて電気信号に変換され、この信号が画像表示装置132で表示される。
【0008】
これらビームω,ω,ωの位相を整合するための調整は、上記の構成からナイフエッジ120が除かれ、基準レーザービームω11の横断面パターンに含まれる全ての反ストークスビームω33が検出されて、行なわれる。この調整が行なわれた後、ナイフエッジ120によって、基準レーザービームω11とストークスビームω22との混合部のみが遮断されて、空間上の微小な交叉点から生じる空間分解能の高い反ストークスビームω33が容易に得られる。
【0009】
従って、このレーザー計測装置100は、基準レーザービームω11(波長λ11)の横断面パターンの一部にストークスビームω22(波長λ22)が混合されて、試料Mに入射される手段を備えている。また、出射側では、基準レーザービームω11とストークスビームω22との混合部のみが遮断され、その他の基準レーザービームω11の横断面パターンに含まれる反ストークスビームω33が抽出される手段を備えている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このような構成は、空間分解能の高い最小交叉角法を精度良く調整することに関するものである。しかしながら、基本的に、光学軸のミスアライメントが生じる可能性を除くことができない。例えば、理想的な調整が行なわれたとしても、環境温度の変化や振動などの影響でミスアライメントが生じる可能性がある。このため、基準レーザービームω11とストークスビームω22との出射方位が一致していても、ミスアライメントが生じる可能性がある。
【0011】
従って、ミスアライメントによって、反ストークスビームの強度が弱められてしまうだけでなく、反ストークスビームの発生に寄与しない基準レーザービームとストークスビームとがノイズ成分として検出されてしまう可能性がある。すなわち、反ストークスビームの検出において、SN比の低下をまねくという欠点を有する。
【0012】
また、従来技術では、ミスアライメントを生じると、反ストークスビームの発生に寄与しない基準レーザービームとストークスビームとが試料に照射されてしまうことがある。このため、試料が化学物質の場合はまだ良いが、生きた細胞や組織の場合は、これら2つのビームで試料にダメージを与えてしまう可能性がある。
【0013】
本発明は、このような事情によりなされ、ミスアライメントの発生を抑えることができるとともに、反ストークスビーム(反ストークスラマン散乱光)を安定して高いSN比で検出することができる、レーザー顕微鏡を提供することを目的とする。
【0014】
また、本発明は、反ストークスビームの生成に寄与する基準レーザービームおよびストークスビームのみが試料に照射され、生きた細胞や組織を観察するのに最適なレーザー顕微鏡を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明によるレーザー顕微鏡は、それぞれ異なる振動数を有する基準レーザービームおよびストークスビームを出射させるレーザー光源と、反ストークスビームを試料から得るためのこれら2つのビームを、対物レンズを介して試料上に集光して照射する照射手段と、試料からの反ストークスビームを導き、かつ前記基準レーザービームおよびストークスビームを遮断するビーム選択手段と、試料からの反ストークスビームを検出する光検出器とを備えている。そして、前記基準レーザービームおよびストークスビームは、前記レーザー光源と照射手段との間に配設された共通の光ファイバーの入射端に入射され、この光ファイバーに入射された2つのビームは、出射端から出射されて、前記照射手段に導かれることを特徴とするものである。
【0016】
また、前記照射手段は、対物レンズを介して前記基準レーザービームおよびストークスビームを前記試料上で集光して、試料上を走査させる走査手段を備えていることを特徴とするものである。
【0017】
さらに、前記照射手段は、前記基準レーザービームおよびストークスビームの一方または両方のビームの一部を遮断する瞳変調手段を備えていることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
【0019】
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について、図1ないし図3を用いて説明する。
図1に示すように、レーザー顕微鏡は、レーザー光源として、出射口(図示せず)から所定の方向にレーザービームを出射させるモードロックアルゴンレーザー2を備えている。このレーザー2の前方には、ビームスプリッタ4が配設されている。このビームスプリッタ4は、入射されたレーザービームを透過ビームと、このビームに対して直角方向に反射される反射ビームとの2つのビームに分割する。
【0020】
透過ビームの光路上には、基準レーザービームω(波長570nm)を出射する第1の色素レーザー6が配設されている。
また、前記反射ビームの光路上には、ビームスプリッタ4に平行となるように傾斜された反射ミラー7が配設されている。反射ミラー7は、入射されたビームを直角に反射させる。このビームの光路上には、ストークスビームω(波長620nm〜680nmに可変可能)を出射する第2の色素レーザー8が配設されている。
なお、前記第1および第2の色素レーザー6,8は、それぞれモードロックアルゴンレーザー2と同じ繰り返し周波数でパルス発振される。
【0021】
そして、第2の色素レーザー8の前方には、プリズム10および反射ミラー12を有する光学遅延装置14が設けられている。このプリズム10は、ストークスビームωを反射させる。このストークスビームωの光路上には、ビームスプリッタ4と平行となるように傾斜された反射ミラー12が配設されている。この反射ミラー12は、入射されたストークスビームωを直角に反射させる。 また、第1の色素レーザー6から出射された基準レーザービームωと、このストークスビームωとの光路上の交叉したところには、ダイクロイックミラー16が基準レーザービームωに対して135°、ストークスビームωに対しては、45°傾けられて配置されている。このダイクロイックミラー16は、基準レーザービームωを透過させ、ストークスビームωを基準レーザービームωと同一方向に反射させ、基準レーザービームωとストークスビームωとを合成させる。
【0022】
このように合成された基準レーザービームωおよびストークスビームω(以下、ビームω,ωと称する)の光路上には、入射されたビームω,ωを所定の焦点距離で集光させる、集光レンズ18が設けられている。このビームω,ωが集光される集光位置には、任意の長さを有する光ファイバー(例えば、シングルモードファイバー)20の一端(入射端)20aが配設されている。また、このシングルモードファイバー20の他端には、出射端20bが配設され、入射端20aに入射されたビームω,ωを出射端20bに伝送して出射させる。
この場合、このビームω,ω(基準レーザービームωおよびストークスビームω)の出射位置は、完全に一致するので、光学軸のミスアライメントが発生する可能性を防止することができる。
【0023】
そして、このビームω,ωの光路上には、後述する試料34にビームω,ωを導く照射手段が設けられている。
この照射手段は、まず、コリメートレンズ22を備えている。コリメートレンズ22は、入射されたビームω,ωを平行ビームにする。そして、このコリメートレンズ22の前方には、例えばガラス材からなる平行平面体24が配設されている。この平行平面体24は、図示しないが、紙面に垂直な軸回りに回転可能に保持されている。そして、この平行平面体24は、一方の側から入射されたビームω,ωを基準レーザービームωとストークスビームωとに分光させる。これら2つのビームω,ωを他方の側でそれぞれ屈折させ、互いのビームω,ωに対して平行に出射させる。
【0024】
そして、平行平面体24を透過した2つのビームω,ωの出射先には、ミラー26が配設されている。このミラー26は、これらビームω,ωを試料34上に導くために設けられ、図1中の矢印の方向に移動させることにより、入射されたビームω,ωを所定距離だけ平行移動させる。
【0025】
また、これらビームω,ωの光路上には、リレーレンズ28,30が配設されている。これらリレーレンズ28,30は、入射されたビームω,ωを中継させる。
そして、リレーレンズ30を透過したこれら2つのビームω,ωの出射先には、図2の(a)に示すようにそれぞれのビームω,ωが入射される、対物レンズ32が配設されている。図1に示すように、対物レンズ32を透過したビームω,ωの出射先には、図示しない電動ステージに配設された試料34が配置されている。この対物レンズ32は、入射された基準レーザービームωおよびストークスビームωを試料34上に集光、照射して、反ストークスビーム(反ストークスラマン散乱光)ωを試料から発生させる。
【0026】
この試料34を透過した基準レーザービームωおよびストークスビームωと反ストークスビームωとの光路上には、入射された各種ビームω,ω,ωを所定の焦点距離で集光する、集光レンズ36が配設されている。この集光レンズ36を透過した各種ビームω,ω,ωの出射先には、基準レーザービームωとストークスビームωとを遮断し、反ストークスビームωのみを透過させる、波長選択フィルタ(ビーム選択手段)38が設けられている。また、透過された反ストークスビームωの光路上には、光検出器40が設けられている。
電動ステージの位置信号と、光検出器40で検出される反ストークスビームωの光信号とは、信号処理器(図示せず)で処理されて電気信号に変換され、試料34の反ストークスラマン散乱画像を得ることができる。
【0027】
なお、ストークスビームωは、基準レーザービームωとの角振動数の差(ω−ω)がラマン活性な分子振動の角振動数と一致するように、620nm〜680nmの間でチューニングされる。また、ストークスビームωと基準レーザービームωとは、共にパルス発振されるので、これらのパルスが同時に試料34に照射されるように光学遅延装置14を調整する。
【0028】
そして、第1の実施の形態では、平行平面体24が回転可能に保持されているので、基準レーザービームωとストークスビームωとの光軸間隔を自由に変えることができる。このため、使用される対物レンズ32に合わせてミラー26の位置を調整し、瞳を合わせることができる。
【0029】
さらに、以下に、第1の実施の形態の変形例を記す。
コリメートレンズ22は、図示しないズーム光学系を備え、焦点距離が可変にされていてもよい。このため、対物レンズ32へ入射される、基準レーザービームωおよびストークスビームωのビーム径は、使用される対物レンズ32の瞳径に合わせて調整され得る。
【0030】
従って、例えば、図2の(a)に示すよりも大きい瞳径の対物レンズ32に対しても、最適なビーム径で入射され得る。また、図3に示すように、2つのビームω,ωの一部は、光路の途中に部分的に設けられた瞳変調手段として機能する遮断部材42で遮断され、図2の(b)に示すように対物レンズ32の瞳に入射される。この場合、対物レンズ32の焦点位置以外では、基準レーザービームωとストークスビームωとが交叉しないので、空間分解能の高い反ストークスビームωを得ることができる。
【0031】
なお、図2の(b)に示す場合は、基準レーザービームωとストークスビームωとのほぼ中央に遮断部材42が設けられて、両方のビームの一部が遮断されることを示している。この遮断部材42を基準レーザービームωおよびストークスビームωのどちらかに偏らせて、どちらか一方のビームのみを遮断する瞳変調手段を行なってもよい。
【0032】
このようにすることで、どちらかのレーザーのパワーが十分でなくともこの顕微鏡を有効に使用することができる。
【0033】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について、図4を用いて説明する。以下、同様な作用および機能を有する部材には、第1の実施の形態で用いた符号と同じ符号を使用して、詳しい説明を省略する。
図4に示すように、レーザー顕微鏡は、レーザー光源として、モードロックチタンサファイアレーザー50と光パラメトリックオシレータ52とを備えている。
【0034】
モードロックチタンサファイアレーザー50は、出射口(図示せず)から所定の方向に、所定の振動数を有する基準レーザービームω(波長850nm)を出射させる。また、光パラメトリックオシレータ52には、図示しないモードロックチタンサファイアレーザーが接続されており、当該光パラメトリックオシレータ52の出射口(図示せず)から基準レーザービームωと振動数が異なるストークスビームω(波長1100nm〜1350nmに変調可能)を所定の方向に出射させる。
【0035】
これらレーザー50およびオシレータ52は、共に82MHzの繰り返し周波数でパルスを発振する。なお、これらレーザー50およびオシレータ52は、パルス幅が100〜150fs程度の超短パルスを発振する。
これらレーザー50およびオシレータ52を出射されたそれぞれ基準レーザービームωおよびストークスビームωの光路上には、それぞれ4つのプリズム54,56が設けられ、分散補償光学系58を形成している。これらプリズム54,56は、それぞれ所定の間隔で、隣接するプリズムに対してそれぞれ所定の角度傾けられて設置されている。そして、これらプリズム54,56は、それぞれのビームω,ωに対して負の分散を発生させる。この分散補償光学系58については、後述する。
【0036】
プリズム56から出射されたストークスビームωは、それぞれプリズム10の直角を挟む面に入射され、反射される。そして、反射ミラー12に入射され、ストークスビームωが直角に反射される。
そして、基準レーザービームωおよびストークスビームωをダイクロイックミラー16に入射し、基準レーザービームωを透過させ、ストークスビームωを基準レーザービームωと同一方向に反射させ、基準レーザービームωとストークスビームωとを合成させる。
【0037】
そして、集光レンズ18を介して、集光されたビームω,ωをその集光位置で、光ファイバー(例えば、シングルモードファイバー)20の入射端20aに入射させる。シングルモードファイバー20は、入射されたビームω,ωを出射端20bに伝送して、出射させる。
【0038】
このビームω,ωの光路上には、後述する試料34にビームω,ωを導く照射手段が設けられている。
この照射手段は、まず、コリメートレンズ22を介して入射されたビームω,ωを平行ビームにする。そして、このコリメートレンズ22の前方には、例えば、SF10のような高分散ガラス60が設けられている。この高分散ガラス60は、正の分散を発生させる分散補償光学系として作用される。この分散補償光学系については、後述する。
【0039】
そして、このビームω,ωを平行平面体24に入射させる。一方の側から入射されたビームω,ωは、任意の角度で基準レーザービームωおよびストークスビームωの2つのビームに分光され、それぞれ屈折された後、他方の側より互いのビームω,ωに対して平行に出射される。
【0040】
これら2つのビームω,ωの光路上には、ミラー61が設けられており、当該ミラー61を図4中の矢印の方向に移動させることにより、これらビームω,ωを試料34上で所定距離だけ平行移動させることができる。
【0041】
次いで、ミラー61を通過したこれら2つのビームω,ωの光路上には、走査ミラー62a,62cを備えたX−Y走査装置62が設けられており、走査ミラー62aをX方向に揺動させてミラー61からの2つのビームω,ωを試料34上でX方向に走査させ、同様に、走査ミラー62cを走査ミラー62aの揺動に直交する方向、すなわちY方向に揺動させてミラー61からの2つのビームω,ωを試料34上でY方向に走査させる。
【0042】
なお、走査ミラー61と走査ミラー62cとの間におけるこれら2つのビームω,ωの光路上には、1組のリレーレンズ62bが設けられており、これらリレーレンズ62bによって、走査ミラー62cからのX方向に走査された2つのビームω,ωを走査ミラー62cに中継する。
【0043】
このようにして、X−Y走査装置62でX−Y方向に光偏向されたこれらビームω,ωをリレーレンズ28,30を介して対物レンズ32に入射させる。
なお、ミラー62cの像は、リレーレンズ28,30により、対物レンズ32のほぼ瞳位置に投影される。対物レンズ32の瞳には、図2の(a)に示すように、これら2つのビームω,ωが入射される。
【0044】
対物レンズ32は、入射されたこれら基準レーザービームωとストークスビームωとを試料34上に集光、照射することによって、反ストークスビーム(反ストークスラマン散乱光)ωを試料34から発生させる。
この試料34を透過した基準レーザービームωおよびストークスビームωと、反ストークスビームωとの光路上には、集光レンズ36が配設され、入射されたビームω,ω,ωを集光させる。集光レンズ36を透過した各ビームω,ω,ωの出射先には、波長選択フィルタ38が設けられ、この波長選択フィルタ38で、基準レーザービームωとストークスビームωとが遮断され、反ストークスビームωのみが透過される。
【0045】
光検出器40は、反ストークスビームωの光路上の集光レンズ36に入射されたビームωを集光させる位置に好ましくは設けられている。
そして、X−Y走査装置62の走査信号と、光検出器40で検出される反ストークスビームωの光信号とは、信号処理器(図示せず)で処理されて電気信号に変換され、試料34の反ストークスラマン散乱画像を得ることができる。
【0046】
なお、ストークスビームωは、基準レーザービームωとの角振動数の差(ω−ω)がラマン活性な分子振動の角振動数と一致するように、1100nm〜1350nmの間でチューニングされる。また、ストークスビームωと基準レーザービームωとは、共にパルス発振されるので、これらのパルスが同時に試料34に照射されるように光学遅延装置14を調整する。
【0047】
次に、上述した分散補償光学系58,60について説明する。
シングルモードファイバー20にパルス幅が100〜150fs程度の高密度の光が伝送されると、自己位相変調が生じる。このため、ファイバー20からビームω,ωが出射された後に適当な分散補償が行われても元のパルス幅を再現できない可能性がある。これは、レーザー出力を強めるほど顕著に現れる。
【0048】
そこで、本実施の形態では、シングルモードファイバー20から出射されるビームω,ωがピコ秒レベルのパルス幅で出射されるように、大きな負の分散が与えられる分散補償光学系58が基準レーザービームωおよびストークスビームωに対してそれぞれ配置されている。
そして、この負の分散補償光学系58の分散量は、それぞれ光路中に配置されている光学素子の分散量の総和を相殺する値が選択されるのが好ましい。
【0049】
しかし、本実施の形態では、集光レンズ18からコリメートレンズ22までと、平行平面体24から対物レンズ32までとの分散量の合計が、分散補償光学系58の分散を相殺するまでには至らない。このため、正の分散を与えることができる、例えばSF10のような高分散ガラス60が光路に配置されている。
【0050】
このため、レーザー50およびオシレータ52からそれぞれ出射される、基準レーザービームωおよびストークスビームωが有するレーザーパルス幅は、広がることなく対物レンズ32から出射され、試料34上に照射される。
【0051】
従って、光学系の分散が補償される分散補償光学系58は、2つのレーザービームω,ωに対してそれぞれ配置されている。シングルモードファイバー20には、ピコ秒レベルに広がる光パルスが伝送されるので、自己位相変調の問題が生じ難い。このため、対物レンズ32から出射されるレーザービームのパルス幅は、それぞれレーザー50およびオシレータ52から出射されるパルス幅としてほぼ再現される。
【0052】
反ストークスラマン散乱は、非線形光学過程なので、上記に示すような超短パルスレーザービームを使用することにより、高い光子密度で試料34上に照射されるので、強い反ストークスビームωが試料34から得られる。従って、SN比の良いデータが得られる。これは、平均出力が低いレーザーを使用しても、データ取得が可能であることを示している。ゆえに、試料34が生きた生物標本などの場合に極めて有利である。
【0053】
さらに、以下に、第2の実施の形態の変形例を記す。
分散補償光学系には、いくつかの変形例が挙げられる。シングルモードファイバー20に2つのビームω,ωが入射される前に、正の分散が発生される分散部材(例えば、SF10のような高分散ガラス)が配置されてもよい。そして、シングルモードファイバー20からこのビームω,ωが出射された後に、負の分散が発生される、例えば、4つのプリズムのような光学系が配置されてもよい。また、プリズムの代わりに回折格子が用いられてもよい。
【0054】
そして、レーザー出力が極めて低く、シングルモードファイバーの自己位相変調が問題にならない場合には、正の分散が発生される部材を除いてもよい。そして、集光レンズ18から対物レンズ32までの分散量の合計を相殺する負の分散が与えられる分散補償光学系がそれぞれのレーザーに対して配置されてもよい。
【0055】
ところで、第1および第2の実施の形態では、光ファイバーとしてシングルモードファイバー20を用いて説明したが、このファイバーは、シングルモードの範囲内だけでなく、ほぼシングルモードとして扱える範囲内であれば、第1および第2の実施の形態で使用したもの以外のものも用いることができる。
【0056】
また、シングルモードファイバーでかつ、偏波面が保存されるファイバーが用いられてもよい。このため、レーザービームが直線偏光の場合には、偏光が保持され、ファイバーの屈曲状態が変わっても出力の変動が少なく、安定してデータの取得を行なうことができる。
【0057】
また、第1および第2の実施の形態では、それぞれ図1および図4に示すような光学系を説明したが、このような光学系は一例であって、要旨を逸脱しない範囲であれば、他の光学系を用いてももちろん構わない。
【0058】
また、第1および第2の実施の形態では、それぞれ図1および図4に示すような照射手段を説明したが、このような照射手段は、一例であって、要旨を逸脱しない範囲であれば、他の照射手段を用いてももちろん構わない。
【0059】
以上説明したように、基準レーザービームとストークスビームとが光ファイバーを介して出射されるので、対物レンズの集光位置で、これらビームの位置の重合性が保証される。従って、反ストークスビームを得るのに寄与する基準レーザービームおよびストークスビームのみが試料に照射される。このため、試料に余計なレーザービームが照射されることを防ぐので、生きた生物細胞や組織を観察する場合に極めて有利である。また、検出信号が安定した高いSN比で検出される。
【0060】
また、環境温度の変化や振動などの影響で、ミスアライメントが生じたとしても、光ファイバーへのレーザービームの入射効率に影響を及ぼすのみである。これは、対物レンズの集光位置でのビームの位置重合性に影響を及ぼすことを防ぐものである。従って、検出信号を高いSN比で安定して検出することができる。
【0061】
これまで、いくつかの実施の形態について図面を参照しながら具体的に説明したが、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
【0062】
上記説明によれば、下記の事項の発明が得られる。また、各項の組み合わせも可能である。
【0063】
[付記]
1.それぞれ異なる振動数を有する基準レーザービームおよびストークスビームを出射させるレーザー光源と、
反ストークスビームを試料から得るためのこれら2つのビームを、対物レンズを介して試料上に集光して照射する照射手段と、
試料からの反ストークスビームを導き、かつ前記基準レーザービームおよびストークスビームを遮断するビーム選択手段と、
試料からの反ストークスビームを検出する光検出器と、
を具備するレーザー顕微鏡において、
前記基準レーザービームおよびストークスビームは、前記レーザー光源と照射手段との間に配設された共通の光ファイバーの入射端に入射され、
この光ファイバーに入射された2つのビームは、出射端から出射されて、前記照射手段に導かれることを特徴とするレーザー顕微鏡。
【0064】
2.前記照射手段は、対物レンズを介して前記基準レーザービームおよびストークスビームを前記試料上で集光して、試料上を走査させる走査手段を備えていることを特徴とする付記項1に記載のレーザー顕微鏡。
【0065】
3.前記照射手段は、前記基準レーザービームおよびストークスビームの一方または両方のビームの一部を遮断する瞳変調手段を備えていることを特徴とする付記項1もしくは2に記載のレーザー顕微鏡。
【0066】
4.前記光ファイバーには、シングルモードファイバーが用いられていることを特徴とする付記項1ないし3のいずれか1に記載のレーザー顕微鏡。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ミスアライメントの発生を抑えることができるとともに、反ストークスビームを安定して高いSN比で検出することができる、レーザー顕微鏡を提供することができる。
【0068】
また、本発明によれば、反ストークスビームの生成に寄与する基準レーザービームおよびストークスビームのみが試料に照射され、生きた細胞や組織を観察するのに最適なレーザー顕微鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる、レーザー顕微鏡の構成を示す概略図。
【図2】(a)は対物レンズの瞳にレーザービームが入射されたときの概略的な説明図、(b)は図3に示す遮断部材が設けられた場合に、対物レンズの瞳にレーザービームが入射されたときの概略的な説明図。
【図3】光路の途中に部分的にビームを遮断する遮断部材が設けられた場合の概略図。
【図4】第2の実施の形態にかかる、レーザー顕微鏡の構成を示す概略図。
【図5】従来のレーザー計測装置を示す説明図。
【図6】図5に示すレーザー計測装置の主要部を示す概略図。
【符号の説明】
ω…基準レーザービーム、ω…ストークスビーム、ω…反ストークスビーム、2…モードロックアルゴンレーザー、20…シングルモードファイバー、32…対物レンズ、34…試料、38…波長選択フィルタ、40…光検出器

Claims (4)

  1. それぞれ異なる振動数を有する基準レーザービームおよびストークスビームを出射させるレーザー光源と、
    反ストークスビームを試料から得るためのこれら2つのビームを、対物レンズを介して試料上に集光して照射する照射手段と、
    試料からの反ストークスビームを導き、かつ前記基準レーザービームおよびストークスビームを遮断するビーム選択手段と、
    試料からの反ストークスビームを検出する光検出器と、
    を具備するレーザー顕微鏡において、
    前記基準レーザービームおよびストークスビームは、前記レーザー光源と照射手段との間に配設された共通の光ファイバーの入射端に入射され、
    この光ファイバーに入射された2つのビームは、出射端から出射されて、前記照射手段に導かれることを特徴とするレーザー顕微鏡。
  2. 前記基準レーザービームと前記ストークスビームとは、同じ繰り返し周波数でパルス発振しており、
    前記レーザー光源と前記光ファイバーの入射端との間に配置されて前記基準レーザービームの光路と前記ストークスビームの光路とを合成する光路合成手段と、
    前記レーザー光源と前記光路合成手段との間であって、前記基準レーザービームの光路と前記ストークスビームの光路との少なくとも一方に配置された光学遅延装置と
    をさらに備える、請求項1に記載のレーザー顕微鏡。
  3. 前記照射手段は、対物レンズを介して前記基準レーザービームおよびストークスビームを前記試料上で集光して、試料上を走査させる走査手段を備えていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載のレーザー顕微鏡。
  4. 前記照射手段は、前記基準レーザービームおよびストークスビームの一方または両方のビームの一部を遮断する瞳変調手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載のレーザー顕微鏡。
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