JP4851624B2 - 指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置 - Google Patents

指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4851624B2
JP4851624B2 JP2010539191A JP2010539191A JP4851624B2 JP 4851624 B2 JP4851624 B2 JP 4851624B2 JP 2010539191 A JP2010539191 A JP 2010539191A JP 2010539191 A JP2010539191 A JP 2010539191A JP 4851624 B2 JP4851624 B2 JP 4851624B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
designated color
coefficient
image processing
luminance
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010539191A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010058678A1 (ja
Inventor
泰文 萩原
雄輔 小山
浩司 大塚
修 萬羽
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2010539191A priority Critical patent/JP4851624B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4851624B2 publication Critical patent/JP4851624B2/ja
Publication of JPWO2010058678A1 publication Critical patent/JPWO2010058678A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N9/00Details of colour television systems
    • H04N9/64Circuits for processing colour signals
    • H04N9/643Hue control means, e.g. flesh tone control
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T7/00Image analysis
    • G06T7/10Segmentation; Edge detection
    • G06T7/11Region-based segmentation
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/62Retouching, i.e. modification of isolated colours only or in isolated picture areas only
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/62Retouching, i.e. modification of isolated colours only or in isolated picture areas only
    • H04N1/628Memory colours, e.g. skin or sky
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/10Image acquisition modality
    • G06T2207/10024Color image
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T2207/00Indexing scheme for image analysis or image enhancement
    • G06T2207/30Subject of image; Context of image processing
    • G06T2207/30196Human being; Person

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Image Analysis (AREA)
  • Image Processing (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

本発明は、画像処理技術に関し、特に、指定色を良好に画像処理する画像処理技術に関する。
デジタルカメラやデジタルテレビジョン受信装置などにおいて、人間の肌色を良好に表示させせることが重要である。下記特許文献1の第2の実施の形態(特許文献1の0113から0116段落)において、テーブルを用いて各画素の輝度に応じて肌色を判別する領域を変更し肌色領域を検出する方法が記載されている。
肌色領域は、特許文献1の図11に示すように、色相および色信号飽和度で限定され特許文献1の式1、式2で表される領域である。また、特許文献1の式1、式2で表される肌色領域は、同じく特許文献1の式3、式4(特許文献1の式1から式4までを、本願の図33の式1から式4に示している。)で表されるように輝度信号のレベルに応じて変化し、輝度信号のレベルが大きくなるにつれて肌色領域は特許文献1の図12、図13、図14に示すように色信号飽和度が大きくなることが記載されている(特許文献1の図11から図14までを、本願の図35にまとめて示している。)。図33は、特許文献1の第2の実施の形態における肌色領域を検出する肌色検出回路(特許文献1の図10)を示す図である。図33に示されている従来の肌色検出回路501は、メモリ503と、比較器505とを備えている。メモリ503には、R−YとB−Yとの信号が入力し、その出力とYとが比較器505において比較されて肌色検出信号が出力されるようになっている。メモリ503は、図34(特許文献1の図15)の肌色検出のためのテーブルが格納されており、特定の領域のみ数字が書き込まれている(それ以外の領域には“0”が書き込まれている)。図34に示す肌色検出のためのテーブルにより、図33に示す、上から式1、式2、式3、式4を満たす領域を検出することができる。このテーブルでは、−(B−Y)とR−Yとの2次元平面における所定のレベルの信号を持つ領域が肌色領域とみなされる。
例えば、この肌色検出処理においては、輝度信号Yの1/2から1/8までの範囲内であるとき肌色であると判別されるものとすると、輝度の入力端子Yから14のレベルの信号が入力された場合に、テーブルの7〜1までが肌色領域として判別され“1”を出力するように構成されている。すなわち、図34における低輝度Y領域(低Y)で示す範囲が低輝度における肌色領域とみなされる。また、輝度が変化すると肌色領域は変化することがわかる。
図35(a)から(d)までは、従来技術における(B−Y)−(R−Y)平面における肌色領域の変化の様子を示す図であり、図35(a)は、式における記号等の定義を示す図であり、図35(b)から図35(d)は輝度に依存する肌色領域の変化の様子を示す図である。図35(a)に示すように、(B−Y)−(R−Y)平面において、θは肌色領域の原点から延びる中心軸の角度であり、βは、肌色領域の中心軸から肌色領域の境界までの角度であり、rは原点から肌色領域の中心までの距離であり、sは、肌色領域の中心から、中心軸に沿った肌色領域の境界までの距離である。これらのパラメータは、式(1)から(4)までに用いられる。これらのパラメータにより、肌色領域を画定することができる。図33のメモリ503に図34に示すテーブルが記憶されており、輝度値Yの変化に基づいて、低輝度Yの場合の図35(b)から中輝度Yの場合の図35(c)、高輝度Yの場合の図35(d)まで、肌色領域を輝度により変更することができる。
特開平11−146405号公報、映像信号処理装置及びこれを用いたカラービデオカメラ
図1から図3までは、U−V平面、V−Y平面、U−Y平面(Yは輝度、U、Vは色差を示す。)における肌色領域の分布を示す図である。それぞれの図の右側には、肌色領域において各画素のY(輝度)の大きさが低い方から、c、b、aの順で示されており、それぞれの分布が示されている。図1に示すように、人の肌色の領域において、U−V特性は、原点から一旦遠ざかり(c1−b1)次いで原点に近づく(b1−a1)ような依存性と肌色の領域の大きさが輝度によって変化していることを示していることがわかる。
図2に示すV−Y平面においても、c2−b2−a2というように、Y(輝度)の大きさが高くなると、一旦V(色差)の大きさが大きくなり、次いで小さくなるという傾向と肌色領域の大きさが輝度によって変化しているが見えている。図3に示すU−Y平面においても同様である(c3−b3−a3)。
このように、肌色領域が輝度依存性を有しており、かつ、輝度依存性が線形的な依存性ではないことがわかった。従来技術による画像処理技術では、このような肌色領域の輝度依存性に対応することができないという問題点があった。
本発明は、輝度の変化に対して精度良く肌色領域を含む指定色領域を指定することができる技術を提供することを目的とする。
本発明に係る画像処理技術は、画像の複数画素の輝度分布情報を取得しその情報から指定色領域を判別することを特徴とする。尚、指定色領域とは、色空間上である指定色を中心とした近似色の領域である。
本発明の一観点によれば、入力画像に含まれる複数の画素の輝度分布情報を取得する輝度情報取得部と、前記輝度情報取得部により取得された前記複数画素の輝度情報に基づいて、複数画素の輝度情報に応じた特徴値を求め、該特徴値に基づいて、輝度に応じた前記入力画像の色空間上での指定色領域を画定するための係数を求める輝度情報解析部と、を有することを特徴とする指定色領域画定回路が提供される。
さらに、本発明は、上記に記載の輝度情報解析部により求められた前記係数によって画定された、前記指定色領域により近似度を求めて出力する指定色検出部を有することを特徴とする指定色検出回路であっても良い。近似度は、前記指定色領域を確定する境界及びその外側において0となり、領域内においては中心に近くなるに従って1に近づくようになっている。色空間上のある点において、近似度を一意に求めることができる。
また、本発明は、上記に記載の指定色検出回路と、前記指定色検出回路の出力である前記近似度を入力として、前記指定色とそれ以外の色とで画像処理の係数を変更する画像処理係数出力回路と、前記画像処理係数出力回路の出力である画像処理係数と入力画像信号とに基づいて出力画像信号を出力する画像処理回路と、を有することを特徴とする画像処理装置であっても良い。
本発明の他の観点によれば、入力画像に含まれる複数の画素の輝度分布情報を取得する輝度情報取得ステップと、前記輝度情報取得ステップにより取得された前記複数画素の輝度情報に基づいて、複数画素の輝度情報に応じた特徴値を求め、該特徴値に基づいて、輝度に応じた前記入力画像の色空間上での指定色領域を画定するための係数を求める輝度情報解析ステップと、を有することを特徴とする指定色領域画定方法が提供される。
さらに、本発明は、上記に記載の輝度情報解析ステップにより求められた前記係数によって画定された、前記指定色領域により近似度を求めて出力する指定色検出ステップを有することを特徴とする指定色検出方法であっても良い。
本発明は、上記に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであっても良く、該プログラムを記録するコンピュータ読みとり可能な記録媒体であっても良い。このプログラムは、インターネットなどの伝送媒体によって取得されるものであっても良い。
本明細書は本願の優先権の基礎である日本国特許出願2008−295786号の明細書および/または図面に記載される内容を包含する。
本発明によれば、輝度による肌色領域の変化に対応し適切に指定色領域を指定できるため指定色以外の誤検出を少なくすることができるという利点がある。
U−V平面における肌色領域の分布を示す図である。 V−Y平面における肌色領域の分布を示す図である。 U−Y平面における肌色領域の分布を示す図である。 本発明の実施の形態による画像処理装置における指定色検出回路の一構成例を示す図である。 本実施の形態による画像処理装置における度数を示す輝度のヒストグラムの一例を示す図である。 係数テーブルの一構成例を示す図である。 肌色領域判別(算出)方法の一例を示す図である。 楕円の長径と短径との関係を示す図である。 U−V平面における、特性軸L1と、特性軸L2と、の取りうる範囲を示す図である。 ある入力信号をUV平面上にプロットした点P(u,v)の距離を以下の手順で定義した図である。 中心点P0で最大値N=1を取り境界線でN=0をとる、同心の楕円状の指定色領域を示す図である。 ひし形を用いても指定色領域を指定して例を示す図である。 長方形を用いても指定色領域を指定して例を示す図である。 3×3の肌色画像(1)画素から9)画素まで)であり、1)画素目がノイズ画素であり、Y(輝度)だけ大きく変わっている例を示す図である。 輝度に依存した肌色領域の違いをU−V空間に示す図である。 図4に示す指定検出色回路1を含めた画像処理回路全体の構成を示す図である。 画像処理係数の混合が、指定色検出回路の出力である指定色近似度Nの値に応じて線形的に行われる様子を示す図である。 本発明の第2の実施の形態による画像処理回路の一構成例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態による画像処理に用いる指定色検出回路の一構成例を示す図である。 指定色係数予測部における動作の概要を示す図である。 N−4フレームからNフレームまでの平均輝度Ymの予測のイメージを示す図である。 本発明の第4の実施の形態による画像処理回路のうちの第1の指定色検出回路の一構成例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態による画像処理回路のうちの第2の指定色検出回路の一構成例を示す図である。 指定色係数合成部において、N−2フレームとN−1フレームの指定色領域の係数を合成しNフレームの指定領域係数として指定色検出部に出力するイメージを示す図である。 指定色係数合成部において、N−2フレームとN−1フレームの指定色領域の係数を合成しNフレームの指定領域の係数として指定色検出部に出力するイメージを示す図である。 N−2フレーム目とN−1フレーム目に対応する指定色領域を両方とも含むように領域を指定した様子を示す図である。 本実施の形態による画像処理技術を用いた指定色検出部を用いた表示装置の一構成例を示す図である。 本実施の形態による画像処理技術を携帯端末に適用した例を示す図である。 本実施の形態による画像処理の全体の流れを示すフローチャート図である。 図29に示す処理のうちの第1の処理の流れを示すフローチャート図である。 図29に示す処理のうちの第2の処理の流れを示すフローチャート図である。 図29に示す処理のうちの第2の処理の流れを示すフローチャート図である。 従来の肌色検出回路の一構成例を示す図である。 肌色検出のためのテーブルの構成例に示す図である。 (a)から(d)までは、従来技術における(B−Y)−(R−Y)平面における肌色領域の変化の様子を示す図である。
1…指定色検出回路、3…輝度情報取得部、5…輝度情報解析部、5a…輝度情報計算部、5b…指定色係数予測部、6…指定色領域画定回路、7…指定色検出部、7a、7b…指定色検出部、41…画像処理係数出力回路、43…画像処理回路。51…遅延回路、61…指定色係数合成部、63…指定色係数調整部、65…指定色近似度N合成部。
以下、肌色を指定色の例について記載するが、輝度により分布が変化するような色であれば他の色についても適用することが可能である。その意味で、指定色という用語を用いた。
以下、本発明の一実施の形態による画像表示技術について図面を参照しながら説明を行う。
図4は、本実施の形態による画像処理装置における指定色検出回路(以下、指定色は肌色を例として説明する)の一構成例を示す図である。図4に示すように、本実施の形態による指定色検出回路1は、複数画素の輝度情報(ヒストグラム)取得部3と、複数画素の輝度情報を解析する輝度情報(ヒストグラム)解析部5と、指定色(肌色)検出部7と、を有している。複数画素の輝度情報を解析する輝度情報解析部5と、指定色検出部7とで、指定色領域を画定する指定色領域画定回路6を構成する。指定色領域画定回路6は、入力画像を輝度情報取得部3で取得し、その輝度情報に基づいて解析を行うことで特徴値を求め、指定色領域を画定するための係数(パラメータ)を出力する。
より詳細には、複数画素の輝度情報(ヒストグラム)取得部3では、入力画像における複数の画素の輝度に関する情報を取得するための処理を行う。複数の画素の輝度に関する情報を得るために、例えば、図5に示すように、度数を示す輝度のヒストグラムを作成する。ヒストグラムの例として、0〜255階調の画像に対して32分割(0−7、8−15、…240−247、248−255)し、その分割した階調(輝度Y)に存在する画素数をカウントする。そして、輝度情報解析部5において、入力画像における複数の画素の輝度に関する情報の特徴値を抽出するために、例えば、複数の画素の輝度値に関するヒストグラムを解析し、ヒストグラムの特徴を表す特徴値を抽出する。
すなわち、輝度情報解析部5では、輝度情報取得部3から得たヒストグラムの情報から、ヒストグラムにおける、平均(輝度)値、中央(輝度)値、最頻(輝度)値、分散、標準偏差、最小値、最大値、尖度、歪度、相乗平均、調和平均、加重平均等のうちの少なくともいずれかを求め、その値から、図6に示す係数テーブル(特徴値)を参照し輝度に依存する肌色領域(ここでは、以下のように主として楕円を仮定する)の中心座標U(u0)中心座標V(v0)、傾き(a)、第1の重み付け(w1)、第2の重み付け(w2)を示す係数を指定色検出部7へ出力する。この係数テーブル(特徴値)は、例えば平均(輝度)値に対して、色空間上で楕円を画定するための係数を格納している、この係数の中心座標U(u0)中心座標V(v0)、傾き(a)、第1の重み付け(w1)、第2の重み付け(w2)は入力画像の複数画素の平均値に対して計算で算出してもよいし、肌色分布を抽出しパラメータ・フィティングを用いて、色空間上の中心座標、傾き、重み付け(領域の大きさ)を適切に決定することもできる。また肌色分布より最小二乗法を用いて直線を求め、この直線と直角に交わる直線の交点を中心座標(中心)とする領域から肌色分布領域をすべて含むように中心座標、傾き、重み付けを決めてもよい。これらの値は、例えばメモリに記憶されるようにしても良い。指定色検出部7では、輝度情報解析部5から得た係数に基づいて、肌色領域を特定する。領域の判別方法(算出方法)については、後述する。ここで、肌色領域の中心からの距離に重み付けを行う(楕円中心がもっとも指定した色らしい指定色近似度1で楕円の外周で近似的に0となる)。
要するに、近似度は、前記指定色領域を確定する境界及びその外側において0となり、領域内においては中心に近くなるに従って1に近づくようになっている(指定色領域の中心とは、もっとも指定色らしい点である。)。色空間上のある点において、近似度を一意に求めることができる。
尚、実施の形態では色空間としてYUV空間を用いたが他の色空間(L*u*v*、L*a*b*、HSV、HLS、YIQ、YCbCr、YPbPr等)を用いてもよい。以降、色空間としてYUVを用いて例示的に説明する。
次に、指定色検出部における指定色領域判別(算出)方法について詳細に説明する。図8は、楕円に関する定義を示す図である。図8に示すように、楕円の内部に2焦点を通る直線を引くとき、これを長軸という。長軸の長さを長径という。長軸と楕円との交点では2焦点からの距離の差が最大となる。また、長軸の垂直二等分線を楕円の内部に引くとき、この線分を短軸という。短軸の長さを短径という。
図7は、指定色領域判別(算出)方法の一例を示す図である。図7に示すように、U−V平面における楕円で表される指定色領域21は、指定色領域の方向性を表す2本の軸(以下、「特性軸」と称する。)を下記の式で定義される。長軸を特性軸L1とし、短軸を特性軸L2とする。
Figure 0004851624
Figure 0004851624
式2を変形すると、式3が得られる。
Figure 0004851624
ここで、2つの特性軸L1・L2は直交すると定義すると、a1、a2がいずれも0でない限りにおいて、下記の式4が成り立つ。
Figure 0004851624
したがって、2つの特性軸の傾きは下記の式5のように1つの変数aで表すことができる。
Figure 0004851624
尚、a=0の場合は、特性軸は、下記の式6の通りとなり、この場合でも特性軸は直交することが確認できる。
Figure 0004851624
aの取り得る値の範囲を−1≦a<1と定義した場合、図9に示すように、特性軸L1はV=UとV=Uに挟まれた範囲(範囲27a・27b)をとることができる。一方、特性軸L2はU=VとU=−Vに挟まれた範囲(範囲25a・25b)をとることができる。但し、実線で描かれた直線は範囲に含み、破線の範囲は含まない。この仕組みにより、任意の傾きの指定色範囲(楕円)を設定することが可能となる。図7に示すように、肌色の指定色範囲の中心点(=特性軸の交点)を指定色P0とし、その座標を(u0,v0)とすると、特性軸を定義する式の切片b1、b2は、それぞれ以下の式7の通り求めることができる。
Figure 0004851624
従って、特性軸L1・L2は、肌色の指定色P0の座標u0,v0と、傾きaと、の3つのパラメータで設定することができる。図7に示す指定色領域21は、指定色P0から、図10に示すように、ある入力信号をUV平面上にプロットした点P(u,v)の距離を以下の手順で定義する。まず、Pからそれぞれの特性軸L1までの距離d1,特性軸L2までのd2を、下記式8、9により求める。U軸への切片がb1、b2となる。
Figure 0004851624
Figure 0004851624
そして、d1,d2のそれぞれに重み付けw1,w2を乗算した後に加算した値Dを中心P0からの距離と定義する。
Figure 0004851624
さらに、指定色への近さを示す指定色近似度N(図4の指定色検出回路1の出力N)を、下記の式11で定義する。
Figure 0004851624
これにより、図11に示すように、中心点P0で最大値N=1を取り境界線でN=0をとる、同心の楕円状の指定色領域(AR1)を得ることができる。その外側の領域AR2は非指定色領域である。この指定色領域AR1のうち、N=0となる境界線より内側の部分を指定色範囲と定義することができる。重み係数w1、w2は、指定色範囲を変形させる働きを持ち、それらの値を大きくするほど指定色範囲は小さくなる(矢印AR11参照)。また、w1とw2との比が、図8に示したように、楕円の長径と短径との比となるため、w1とw2とで同じ値を設定すると指定色範囲は円となる。
尚、上記では、指定色領域を楕円で指定しているが、式10を簡略化して、式12−1で定義されるひし形を用いても指定色領域AR3とその外側の領域AR4とを指定することができる(図12参照)。ひし形の対角線の交点をP0とし、対角線を含む線を特性軸L1’、L2’とする。尚、w1とw2とで同じ値を設定すると指定色範囲は正方形となる。
Figure 0004851624
また、式12−2で定義される長方形を用いても肌色領域を指定できる(図13参照)。
Figure 0004851624
以下においては、楕円により指定色領域を近似的に指定する場合を例にして説明する。楕円で近似する方がよりきめ細かい近似となるが、長方形又はひし形で指定色領域を近似する方が簡易的で、処理が簡単になるという利点がある。
尚、本実施の形態では、特性軸はL1,L2の直線を用いているが特性軸を複数にすることにより任意の多角形を指定色領域とすることもできる。また、実施の形態では、例えば楕円の場合、重み付けw1,w2で長径、短径の長さを示し、それぞれの1/2が中心点となる短軸、長軸対称となる楕円となっているが、短径、長径の長さの1/2が中心点とはならない短軸、長軸非対称な楕円でもよい。同様にひし形となっているが四角形でもよい。
図14は、本発明と従来技術とを比較するために用いる肌色画像の性質を示す図である。図14に示すように、この画像は画素(1)から画素(9)よりなる3×3の肌色画像である。画素(1)はノイズ画素であり、Y値は他の画素(2)から画素(9)と大きく異なる値であり、UV値は他の画素とほぼ同じ値である。ここで、Y(輝度)の平均値は、103である。
図15は、Y(輝度)に依存した肌色領域の違いをU−V空間に示す図である。肌色領域を表す楕円の領域が原点に近い位置から、Vが大きくUが小さくなる方向に、小輝度、中輝度、大輝度の順に配置されている。
図14における画素(1)の輝度(144)のときの肌色領域は図15の大輝度領域であり、画素(2)から画素(9)の輝度(91〜105)のときの肌色領域は中輝度領域である。画素(1)から画素(9)の輝度の平均値である輝度(103)のときの肌色領域は、中輝度領域である。そして、画素(1)から画素(9)のU、V(ともに色差)は、図15の中輝度における肌色領域内、かつ、高輝度における肌色領域外に存在する。
従来の技術、本発明ともY(輝度)によりU−V空間の肌色領域が変化し、ある画素のU,Vの両方がY(輝度)に対応する肌色領域に含まれるときに、その画素は肌色と判別される。
従来の技術では肌色の判別を行う画素のY(輝度)の値により肌色領域を定めている。このため、画素(1)については、肌色領域は図15の大輝度領域となり、画素(1)のU,Vはこの領域に含まれない。したがって、画素(1)は肌色ではないと判別される。なお、画素(2)から画素(9)については、肌色領域は図15の中輝度領域となり、これらの各画素のU,Vはこの領域に含まれる。したがって、これらの画素は肌色と判別される。
これに対して、本実施の形態による手法では、Y(輝度)の平均を求めるとY(輝度)平均=103となり、この輝度の平均値が肌色領域を定めるために用いられる。これにより、画素(1)については、肌色領域は図15の中輝度領域となり、画素(1)のU,Vはこの領域に含まれる。したがって、画素(1)は肌色と判別される。画素(2)から画素(9)についても同様に、肌色領域は図15の中輝度領域となり、これらの各画素のU,Vはこの領域に含まれる。したがって、画素(2)から画素(9)も肌色と判別される。
従って、人の顔等の肌色部分に意図しないノイズが発生した場合に、従来技術では、肌色と肌色以外で画像処理とが異なる(個別に処理を行う)のに対して、本実施の形態による手法では、複数の画素を同じ肌色として同じように画像処理すれば良いため、シーンの明るさに応じて複数の画素の平均的な明るさをとり、結果として従来技術と比較してノイズが目立ちにくいという利点がある。
以下に、より具体的な実施例について説明を行う。図16は、図4に示す指定色検出回路1を含めた画像処理回路全体の構成を示す図である。図16に示す画像処理回路においては、まず、指定色検出回路1で肌色を判別し、その後段の画像処理係数出力回路41で肌色とそれ以外の部分とで画像処理の係数を変更する。具体的には、画像処理係数の混合は、指定色検出回路1の出力である指定色近似度Nの値に応じて線形的に行われる(図17参照)。通常の画像処理係数をS1、指定色である肌色の画像処理係数をS2とすると、最終的な画像処理係数Sは式13のようになる。図17に示すように指定色近似度Nの入力値(矢印)に応じて、数S1とS2とにより決められた関数L11における係数Sを求めることができる。この係数が、画像処理係数出力回路41の出力である画像処理係数である。
Figure 0004851624
このように、画像処理係数S1、S2を混合することにより、肌色と肌色以外の境界で画像を滑らかに見せることができる。画像処理係数Sと入力画像信号とにより、画像処理回路43において、例えば彩度補正のような画像処理を行い、出力画像を生成することができる。人が記憶の中で思い描いている色のことを記憶色と呼び、一般的に記憶色は実物の色よりも彩度が高いと言われており、特に空の青色、植物の緑色等ではその傾向が強い。しかしながら、人の肌の色については例外であり、実際よりも色白(明度が高く、彩度が低い)が好ましい色とされる。そのため指定色近似度Nにより肌色領域以外(N=0)では彩度を上げ、肌色領域(0≦N≦1)では肌色領域の外側から肌色領域の中心に向かい徐々に彩度を下げるような画像処理を行う。その他の画像処理回路として色相、明度を補正する画像処理を行ってもよい。近似度Nが大きいほど指定色に適した処理を強く行う。
このように、上記の指定色検出回路1を組み合わせることにより、輝度が変化するような場面(昼、夜等)でも適切に肌色領域を判別することができる。
図29から図32までは、本実施の形態による指定色検出の流れを示すフローチャート図である。図29に示すように、指定色検出処理を開始し(START)、ステップS1でヒストグラムを取得する。例えば、入力画像サイズは、水平サイズ×垂直サイズ=HV_SIZEとし、256階調を32段階に分割し(1段階8階調)、1画面分のヒストグラムを取得する。次いで、ステップS2において、ヒストグラムの解析処理を行う。例えば、平均輝度を求め、指定色係数テーブル(特徴値)より指定色(肌色)領域を画定するための係数を得る。ステップS3において、指定色検出処理を行い、処理を終了する(END)。尚、ステップS1とステップS2とにより、指定色領域画定ステップが実行される。
図30は、ヒストグラム取得処理(図29のステップS1)の流れを示すフローチャート図である。まず、ステップS11からステップS14までにおいて、前のフレームのヒストグラムを初期化する。すなわち、段階の順番の番号をiとすると、まず、ステップS11においてi=0とし、ステップS12において段階iのヒストグラムの度数を0とし、ステップS13においてiが32以上であるか否かを判定する。iが32未満であれば(No)、ステップS14においてiに1を加算してステップS12に戻る。(各段のヒストグラムを初期化) ステップS13において、iが32以上(32段階のヒストグラムの初期化終了)であれば(Yes)、ステップS15からステップS20までにおいて、ヒストグラムを取得する。
まず、ステップS15において、ヒストグラムの取得サイズを“0”とする。次いで、ステップS16において、入力画像の輝度(Y)=yが入力される。ステップS17において、y=y÷8(小数点以下切捨て)し、ステップS18において、そのyの値における度数に1を加算する。次いで、ステップS19において現在のヒストグラムのサイズが画素サイズ以上であるか否かを判定し、Noであれば現在のヒストグラムのサイズに1を加算しステップS16に戻る。ステップS19においてYesの場合には、処理を終了する(例では、入力画像サイズ=ヒストグラム取得サイズ)。
図31は、ヒストグラムの解析処理の流れを示すフローチャート図である。図31において、ステップS31からステップS36までにおいて平均輝度を算出し、ステップS37において指定色領域の係数を取得する。
ステップS31で0から31までの32段階のヒストグラム情報が入力され、ステップS32において段階数j=0、輝度の総和sum=0、各段階の中央値mid=3.5とする(midは0段階のヒストグラムでは3.5(階調0から7の中央値)であり、1段階のヒストグラムでは11.5(階調8から15の中央値)である)。次いで、ステップS33において、sum=sum+mid×hist(i)を演算し、ステップS34において、jが32以上であるか否かを判定する。Noの場合には、ステップS35に進み、jに1、midに8をそれぞれ加算し、ステップS33に戻る。ステップS34において、jが32以上(32段階の輝度の総和の算出終了)であれば(Yes)、ステップS36において、avg = sum÷HV_SIZEを演算し平均輝度を求める。次いで、ステップS37において、u0 = table_u0[avg]、v0 = table_v0[avg]、a = table_a[avg]、w1 = table_w1[avg]、w2 = table_w2[avg]により指定色係数テーブル(特徴徴値)より平均輝度に応じた指定色領域の係数を取得し、処理を終了する(EXIT)。
尚、指定色係数テーブル(特徴値)の定義は、係数を定義したものであり、以下の通りである(図31の301)。
中心座標U(u0): table_u0[N]
中心座標V(v0): table_v0[N]
傾き(a): table_a [N]
重み付け1(w1): table_w1[N]
重み付け2(w2): table_w2[N]
N : テーブル段数(0〜255)
上記の処理により指定色領域の係数を取得した後、図32に示す指定色検出処理を行う。まず、ステップS41において、入力画像サイズについて、img_size=0を代入(初期化)する。次いで、ステップS42において、入力画像として色差(U,V)=u,vが入力される。ステップS43において、下記式14に基づいて、d1、d2を求める。
Figure 0004851624
次いで、ステップS44において、下記式15に基づいてDを求める。
Figure 0004851624
次いで、ステップS45において、下記式16に基づいて指定色近似度Nを求める。
Figure 0004851624
次いで、ステップS46において、指定色近似度Nを出力する。
次いで、ステップS47において、img_size ≧ HV_SIZEであるか否かを判定する。ここで、Noであれば、ステップS48において、img_size=img_size+1とし、ステップZS42に戻る。Yesの場合には、処理を終了される(EXIT)。これにより、指定色近似度Nを出力することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態による画像処理技術は、動画像に適応した実施例である。上記の第1の実施の形態による画像処理技術を動画に適応した場合には、現フレームの入力画像に少なくとも1フレーム前の入力画像に対してヒストグラムを取得し、解析した指定色近似度Nを反映させるためにずれが発生してしまうという問題がある。そこで、図18に示す画像処理回路は、図4に示す指定色検出回路1であって、複数画素の輝度情報(ヒストグラム)取得部3と、複数画素の輝度情報(ヒストグラム)解析部5と、指定色(肌色)検出部7と、を含む回路1と、その出力である指定色近似度Nと画像処理係数S1、画像処理計数S2を受けて、画像処理係数Sを出力する画像処理係数出力回路41と、入力画像を1フレーム遅延させるための遅延回路51の出力とを受けて、出力画像を出力する画像処理回路43と、を有している。複数画素の輝度情報を解析する輝度情報解析部5と、指定色検出部7とで、指定色領域を画定する指定色領域画定回路6を構成する。
従って、図18に示すように、遅延回路51を追加して入力画像を遅延させることにより現フレームの入力画像と反映する指定色近似度Nを同期させることができるため、動画像についても、肌色を再現性良く処理することができる。
次に、本発明の第3の実施の形態による画像処理技術について説明する。この技術も、動画像に適応した実施例である。図4に示した基本的な指定色検出回路1との構成上の相違点は、図19に示すように、輝度情報解析部5に、数フレーム前から1フレーム前までの入力画像の例えば平均輝度を求め、現フレームの入力画像に反映する指定色領域の係数を予測して指定色検出部7に出力するために指定色(肌色)係数予測部5bを加えた点である。図20は、指定色(肌色)係数予測部5bにおける動作の概要を示す図である。図20に示すように、指定色(肌色)係数予測部5bは、図20の例で現フレームNの4フレーム前(N−4フレーム)の入力画像から平均輝度の情報をメモリなどに蓄えておき、現フレームNの入力画像の平均輝度(図では140)を予測し、その輝度に応じた指定色領域の係数を指定色検出部に出力する。図21は、N−4フレームからNフレームまでの平均輝度Ymの予測のイメージを示す図であり、一般的には、フレームが進むに従って変化する傾向を滑らかにつなぐようにして予測する。
このようにすることにより、動画に適応する場合に、現フレームの入力画像に少なくとも1フレーム前の入力画像の平均輝度による指定色近似度Nを用いるため、若干ずれが生じることになるが、予測して指定色近似度Nを求めているため、指定色領域をより適切に判別できるという利点がある。さらに第2の実施の形態による構成に比べて遅延回路が不要であるため、回路規模を小さくすることができるという利点がある。
次に、本発明の第4の実施の形態による画像処理技術について、動画像に適応した例を示す。図22、23は、本実施の形態による画像処理回路のうちの指定色検出回路1の一構成例を示す図である。図22、23に示す指定色検出回路1は、図4に示す回路において、輝度情報解析部5と指定色検出部7との間に、指定色係数合成部61を追加した構成である。複数画素の輝度情報を解析する輝度情報解析部5と、指定色検出部7とで、指定色領域を画定する指定色領域画定回路6を構成する。
指定色係数合成部61は、図24・図25にその一例を示すように、N−2フレームとN−1フレームの入力画像に対する指定色領域の係数を合成しNフレームの指定色領域の係数として指定色検出部7に出力する。このような構成にすることで、図26に示すように、N−2フレームとN−1フレームに対応する肌色領域を両方とも含むように領域を指定することができ、N−2フレームからN−1フレームの変化内であれば肌色領域を変化に対応させることができる。
図22に示す構成では指定色(肌色)領域の係数を指定色係数合成部61で合成するのに対して、図23に示す構成では、指定色検出部7a・7bと2つ用い、指定色係数調整部63において、N−2フレームとN−1フレームとの指定色領域の係数をそれぞれ指定色検出部7a・7bに出力し、N−2フレームとN−1フレームとの指定色近似度Nを指定色近似度N合成部65で合成する。指定色係数調整部63は、Nフレーム目に合ったタイミングでN−2フレーム目とN−1フレーム目の指定色領域の係数を出力するためのタイミング調整回路である。
次に、本実施の形態による画像処理回路のシステムへの応用例について説明する。図27は、本実施の形態による画像処理技術を用いた指定色検出部1を用いた表示装置の一構成例を示す図である。図27に示す表示装置は、制御部105と、映像信号処理部111と、表示部121と、を備え、さらに、外部接続端子103と、外部メモリI/F部107と、を備えている。映像信号処理部111には、本実施の形態による指定色検出部1と、画像処理部115と、ガンマ補正部117とが備えられており、指定色(肌色)を良好に再現することができる。
図28は、本実施の形態による画像処理技術を携帯端末に適用した例を示す図である。本実施の形態による指定色指定部1と、画像処理部215と、ガンマ補正部217と、を備えた映像信号処理部211と、表示部221と、制御部205と、を有している携帯端末201である。制御部205は、携帯端末201の操作部223、無線通信部225、カメラ227、専用記憶部231、RAM/ROM233、携帯端末の形状を検出する形状検出部235、レジスタ237、TV受信部239、外部接続端子241、外部メモリI/F243、電源245、及び、上記映像信号処理部211、を制御する。すなわち、カメラ227により取得した静止画・動画、TV受信部239により取得した放送コンテンツ、無線通信部225、外部メモリI/F243などから取得したコンテンツデータなどを表示部221に表示させる際における指定色(肌色)の輝度依存性を良好に調整することができる。
その他、デジタル放送受信装置、パーソナルコンピュータ、等の種々の電子機器に本発明を利用することができる。また、上記の実施の形態において、添付図面に図示されている構成等については、これらに限定されるものではなく、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
さらに、本実施の形態で説明した機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。尚、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また前記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
本発明は、画像処理装置として利用できる。

Claims (17)

  1. 入力画像に含まれる複数の画素の輝度分布情報を取得する輝度情報取得部と、
    前記輝度情報取得部により取得された前記複数画素の輝度情報に基づいて、複数画素の輝度情報に応じた特徴値を求め、該特徴値に基づいて、輝度に応じた前記入力画像の色空間上での指定色領域を画定するための係数を求める輝度情報解析部と、を有することを特徴とする指定色領域画定回路。
  2. 前記輝度情報取得部は、ある階調幅をもつ輝度値と該輝度値を有する画素の合計数である度数との関係を示すヒストグラムを取得し、
    前記輝度情報解析部は、前記ヒストグラムに基づいて、前記ヒストグラムの前記特徴値を求め、該特徴値に基づいて前記係数を求めることを特徴とする請求項1に記載の指定色領域画定回路。
  3. 請求項1又は2に記載の輝度情報解析部により求められた前記係数によって画定された、前記指定色領域により近似度を求めて出力する指定色検出部を有することを特徴とする指定色検出回路。
  4. 前記指定色検出部は、前記係数として、前記指定色領域の中心と、傾きと、前記中心からの大きさと、を備え、
    前記色空間上において、前記中心を通り、前記傾きを持つ第1の特性軸と、前記中心を通り、前記第1の特性軸と直交する第2の特性軸と、を定め、前記中心からの大きさにより前記指定色領域を画定し、前記近似度を求めることを特徴とする請求項3に記載の指定色検出回路。
  5. 前記指定色領域を、前記第1の特性軸と前記第2の特性軸のいずれか一方を長軸に含み、他方を短軸に含む楕円で近似することを特徴とする請求項4に記載の指定色検出回路。
  6. 前記指定色領域を、前記第1の特性軸と前記第2の特性軸とを対角線に含むひし形で近似することを特徴とする請求項4に記載の指定色検出回路。
  7. 前記指定色領域の前記中心に近いほど前記近似度を強く、前記指定領域の前記中心から遠いほど前記近似度を弱くすることを特徴とする請求項3から6までのいずれか1項に記載の指定色検出回路。
  8. 請求項3から7までのいずれか1項に記載の指定色検出回路と、前記指定色検出回路の出力である前記近似度を入力として、前記指定色とそれ以外の色とで画像処理の係数を変更する画像処理係数出力回路と、前記画像処理係数出力回路の出力である画像処理係数と入力画像信号とに基づいて出力画像信号を出力する画像処理回路とを有することを特徴とする画像処理装置。
  9. 前記画像処理の係数が前記近似度に比例することを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像処理回路に入力する前記入力画像を遅延させる遅延回路を備えた請求項8又は9に記載の画像処理装置。
  11. 前記輝度情報解析部に、数フレーム前から1フレーム前までの前記入力画像の複数画素の輝度情報に基づいて現フレームの前記指定色領域を画定するための係数を予測する指定色係数予測部を設けたことを特徴とする請求項8から10までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  12. 前記輝度情報解析部と前記指定色検出部との間に、現フレームNとしてN−2フレームとN−1フレームの前記指定色領域を画定するための係数を合成しNフレーム目の前記指定色領域を画定するための係数とする指定色係数合成部を設けたことを特徴とする請求項8から10までのいずれか1項に記載の画像処理装置。
  13. 請求項8から12までのいずれか1項の記載に画像処理装置を備えた表示装置。
  14. 請求項13に記載の表示装置を備えた電子機器。
  15. 入力画像に含まれる複数の画素の輝度分布情報を取得する輝度情報取得ステップと、
    前記輝度情報取得ステップにより取得された前記複数画素の輝度情報に基づいて、複数画素の輝度情報に応じた特徴値を求め、該特徴値に基づいて、輝度に応じた前記入力画像の色空間上での指定色領域を画定するための係数を求める輝度情報解析ステップと、
    を有することを特徴とする指定色領域画定方法。
  16. 請求項15に記載の前記輝度情報解析ステップにより求められた前記係数によって画定された、前記指定色領域により近似度を求めて出力する指定色検出ステップを有することを特徴とする指定色検出方法。
  17. 請求項15又は16に記載の方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2010539191A 2008-11-19 2009-10-23 指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置 Expired - Fee Related JP4851624B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010539191A JP4851624B2 (ja) 2008-11-19 2009-10-23 指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008295786 2008-11-19
JP2008295786 2008-11-19
PCT/JP2009/068272 WO2010058678A1 (ja) 2008-11-19 2009-10-23 指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置
JP2010539191A JP4851624B2 (ja) 2008-11-19 2009-10-23 指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4851624B2 true JP4851624B2 (ja) 2012-01-11
JPWO2010058678A1 JPWO2010058678A1 (ja) 2012-04-19

Family

ID=42198117

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010539191A Expired - Fee Related JP4851624B2 (ja) 2008-11-19 2009-10-23 指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20110216967A1 (ja)
EP (1) EP2352123A4 (ja)
JP (1) JP4851624B2 (ja)
CN (1) CN102216956A (ja)
WO (1) WO2010058678A1 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5811416B2 (ja) * 2013-10-09 2015-11-11 カシオ計算機株式会社 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
US9805662B2 (en) * 2015-03-23 2017-10-31 Intel Corporation Content adaptive backlight power saving technology
US10477036B2 (en) 2016-04-14 2019-11-12 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and storage medium
JP6790611B2 (ja) * 2016-09-02 2020-11-25 富士通株式会社 生体画像処理装置、生体画像処理方法、および生体画像処理プログラム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002157596A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Sony Corp ロボット装置及び顔識別方法
JP2002183729A (ja) * 2000-10-20 2002-06-28 Eastman Kodak Co 画像肌色検出における金髪画素除去方法
JP2004192129A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Fuji Photo Film Co Ltd 顔領域抽出方法及び装置
JP2005250596A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法および画像処理装置、画像処理プログラム、記憶媒体
JP2007264860A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Victor Co Of Japan Ltd 顔領域抽出装置
JP2008252475A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置およびプログラム記録媒体
JP2009290661A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび印刷装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5638136A (en) * 1992-01-13 1997-06-10 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Method and apparatus for detecting flesh tones in an image
JP3502978B2 (ja) 1992-01-13 2004-03-02 三菱電機株式会社 映像信号処理装置
US5488429A (en) * 1992-01-13 1996-01-30 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Video signal processor for detecting flesh tones in am image
DE4309878C2 (de) * 1992-04-06 1994-07-21 Hell Ag Linotype Verfahren und Einrichtung zur Analyse und Korrektur der Bildgradation in Bildvorlagen
EP1085747B1 (en) * 1999-03-02 2009-05-27 Seiko Epson Corporation Image data background judging device, image data background judging method, and medium on which image data background judging control program is recorded
JPWO2006059573A1 (ja) * 2004-12-02 2008-06-05 松下電器産業株式会社 色彩調整装置及び方法
JP4328286B2 (ja) * 2004-12-14 2009-09-09 本田技研工業株式会社 顔領域推定装置、顔領域推定方法及び顔領域推定プログラム
JP4456135B2 (ja) 2007-05-31 2010-04-28 株式会社コナミデジタルエンタテインメント ゲーム装置、ゲーム装置の制御方法及びプログラム
JP4982475B2 (ja) * 2008-12-24 2012-07-25 ローム株式会社 画像処理方法及びコンピュータプログラム
US9946058B2 (en) * 2010-06-11 2018-04-17 Nikon Corporation Microscope apparatus and observation method

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002183729A (ja) * 2000-10-20 2002-06-28 Eastman Kodak Co 画像肌色検出における金髪画素除去方法
JP2002157596A (ja) * 2000-11-17 2002-05-31 Sony Corp ロボット装置及び顔識別方法
JP2004192129A (ja) * 2002-12-09 2004-07-08 Fuji Photo Film Co Ltd 顔領域抽出方法及び装置
JP2005250596A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法および画像処理装置、画像処理プログラム、記憶媒体
JP2007264860A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Victor Co Of Japan Ltd 顔領域抽出装置
JP2008252475A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Electric Corp 画像処理装置およびプログラム記録媒体
JP2009290661A (ja) * 2008-05-30 2009-12-10 Seiko Epson Corp 画像処理装置、画像処理方法、画像処理プログラムおよび印刷装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010058678A1 (ja) 2010-05-27
EP2352123A4 (en) 2012-10-24
JPWO2010058678A1 (ja) 2012-04-19
CN102216956A (zh) 2011-10-12
EP2352123A1 (en) 2011-08-03
US20110216967A1 (en) 2011-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9826149B2 (en) Machine learning of real-time image capture parameters
WO2018176925A1 (zh) Hdr图像的生成方法及装置
US10565742B1 (en) Image processing method and apparatus
JP5615973B2 (ja) 高ダイナミックレンジ画像を捕捉するデバイスの作動法
US10013739B2 (en) Image enhancement methods and systems using the same
EP1326425A2 (en) Apparatus and method for adjusting saturation of color image
US20090153730A1 (en) Method and apparatus for modifying a moving image sequence
TWI767985B (zh) 用於處理影像性質圖的方法及裝置
WO2005072431A2 (en) A method and apparatus for combining a plurality of images
CN107274351B (zh) 图像处理设备、图像处理***和图像处理方法
US8526057B2 (en) Image processing apparatus and image processing method
US20140168465A1 (en) Image processing apparatus and method for controlling the same
US10192473B2 (en) Display apparatus and method for image processing
JP4851624B2 (ja) 指定色領域画定回路、検出回路及びそれを用いた画像処理装置
JP2010244360A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム
EP2958073A1 (en) Image processing device, image processing method, and recording medium
KR20180031154A (ko) 디스플레이 장치 및 이의 영상 처리 방법
US7340104B2 (en) Correction parameter determining method, correction parameter determining apparatus, computer program, and recording medium
WO2008102296A2 (en) Method for enhancing the depth sensation of an image
JP6817779B2 (ja) 画像処理装置、その制御方法、プログラムならびに記録媒体
WO2023000868A1 (zh) 图像处理方法及装置、设备、存储介质
JP6257268B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
CN110035267B (zh) 影像增强电路与方法
CN114049288A (zh) 图像生成方法、装置、电子设备和计算机可读存储介质
CN112017128A (zh) 一种图像自适应去雾方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111020

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141028

Year of fee payment: 3

S802 Written request for registration of partial abandonment of right

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R311802

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees