以下に、図面を参照して、本願に係る発明を実施するための最良の形態について説明する。図1は本発明の一実施形態である携帯端末用アプリケーション作成支援システムの概略ブロック図、図2はその携帯端末用アプリケーション作成支援システムで作成されたアプリケーションがインストールされた携帯端末の概略ブロック図である。
本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムは、ネットワークに接続して情報の通信を行うことができる通信機能を備えている携帯端末に実行させるアプリケーションの作成を行うために使用されるものである。特に、かかるアプリケーションとしては、上記の通信機能を利用して、当該アプリケーションが使用するデータを本システムから当該携帯端末にダウンロードすることができると共に、当該アプリケーションで保存されたデータを当該携帯端末から本システムにアップロードすることができるものを作成する場合を考える。
かかる携帯端末用アプリケーション作成支援システムは、図1に示すように、第一データベース(データ格納手段)10と、第二データベース20と、アプリケーション記憶手段30と、アプリケーション作成処理手段40と、通信制御手段50と、運用者・ユーザ登録管理手段60と、CSVファイル入出力処理手段70とを備えている。この携帯端末用アプリケーション作成支援システムは、操作端末100と接続されている。この操作端末100は、本システムに対してデータを入力したり、各種の画面を表示したりするものであり、本システムの一部を構成する。操作端末100としては、例えばパーソナルコンピュータが用いられる。運用者(本システムを利用してアプリケーションの作成を行う者)は、その操作端末100を操作して、本システムに所定の処理を実行させる。また、携帯端末用アプリケーション作成支援システムは、インターネットに接続されている。これにより、本システムと携帯端末200との間でデータ通信を行うことができる。
ここで、携帯端末200としては、例えば、携帯電話機が利用される。かかる携帯端末200は、図2に示すように、入力手段210と、液晶表示装置等の表示手段220と、記憶手段230と、通信手段240と、制御手段250とを備える。表示手段220は、所定のアプリケーションを実行させたときに、そのメニュー画面や各機能画面を表示するものである。入力手段210は、所定の情報を入力したり、表示手段220に表示されたメニュー画面上で所定のメニューを選択したりするためのものである。記憶手段230には、各種のアプリケーションが格納されている。また、記憶手段230は作業用のメモリとして利用される。具体的に、記憶手段230には、アプリケーションで使用するデータを保存する領域(後述する第二ダウンロード用データの保存領域)231、及びそのアプリケーションにおいて入力されたデータを保存する領域(後述する第二アップロード用データの保存領域)232が確保されている。通信手段240は、インターネットを介して本システムとの間で情報を通信するものである。制御手段250は、携帯端末200の各部を統括して制御するものである。
第一データベース10は、携帯端末200に送信する各種の第一ダウンロード用データと携帯端末200から送信される各種の第一アップロード用データとを格納するものである。第一ダウンロード用データ、第一アップロード用データとしてどのような種類のものを用いるかは、本システムを利用して作成されるアプリケーションの内容に依存する。例えば、営業活動をしている者の日報作成用のアプリケーションを作成する場合、第一ダウンロード用データとしては、担当者データ、会社ユーザデータ等が用いられ、第一アップロード用データとしては、訪問データ、商談データ等が用いられる。尚、以下では、運用者が、本システムを利用して、日報作成用のアプリケーションを作成する場合を考えることにする。
第二データベース20は、図1に示すように、データレイアウト情報記憶部21と、設定情報記憶部22と、運用者・ユーザ情報記憶部23とを有する。データレイアウト情報記憶部21にはデータレイアウト情報が、設定情報記憶部22には設定情報がそれぞれ記憶されるが、これらの情報の内容については後に詳述する。また、運用者・ユーザ情報記憶部23には、操作端末100を操作して本システムを使用することができる運用者に関する情報や、本システムを利用して作成されたアプリケーションを携帯端末200に実行させることができるユーザに関する情報が記憶されている。
運用者・ユーザ登録管理手段60は、本システムを使用することができる運用者に関する情報や、本システムで作成されたアプリケーションを利用することができるユーザに関する情報を、運用者・ユーザ情報記憶部23に登録するものである。ここで、運用者・ユーザに関する情報には、ID及びパスワードが含まれている。また、運用者・ユーザ登録管理手段60は、操作端末100から運用者のID及びパスワードが送られたときに、かかるID及びパスワードに基づいて運用者の認証処理を行うと共に、携帯端末200からユーザのID及びパスワードが送られたときに、かかるID及びパスワードに基づいてユーザの認証処理を行う。
アプリケーション作成処理手段40は、携帯端末200に実行させるアプリケーションを作成するものであり、図1に示すように、第一定義手段41と、第二定義手段42と、設定手段43と、生成手段44とを備えている。
第一定義手段41は、各第一ダウンロード用データのデータレイアウトを定義すると共に、各第一アップロード用データのデータレイアウトを定義するものである。ここで、データレイアウトとは、データの項目、型、長さ等をいう。具体的に、第一定義手段41は、第一ダウンロード用データ又は第一アップロード用データのデータレイアウトの定義を行う画面を操作端末100の表示手段に表示し、運用者によってその画面上で入力された内容にしたがって、第一ダウンロード用データ又は第一アップロード用データのデータレイアウトを定義する。
図3に第一ダウンロード用データのデータレイアウト定義画面Aの一例を示す。この画面Aには、データ名入力部A1と、新規追加ボタンA2と、データレイアウト定義一覧A3と、順序変更ボタンA4と、削除ボタンA5と、テーブル作成ボタンA6とが設けられている。データ名入力部A1は、データレイアウトの定義を行おうとする第一ダウンロード用データの名称を入力するためのものである。この例では、第一ダウンロード用データの名称として「担当者データ」が入力されている。新規追加ボタンA2は、データレイアウト定義一覧A3に入力欄を一行分だけ新規に追加するためのものである。データレイアウト定義一覧A3は、「項目名」、「データ型」、「長さ」、「選択」の各エリアに分けられている。「項目名」のエリアには、データ名入力部A1に入力された名称を有する第一ダウンロード用データに含まれる項目の名称が入力される。「データ型」のエリアには、当該項目に対するデータの型が入力される。型の種類には、例えば、文字列型、整数型等がある。また、「長さ」のエリアには、当該項目に対するデータの長さ(桁数)が入力される。図3の例では、担当者データには、担当者コード、担当者名称という二つの項目が含まれている。そして、担当者コードについては、そのデータ型が文字列型で、その長さが5文字である。一方、担当者名称については、そのデータ型が文字列型で、その長さが20文字である。
また、データレイアウト定義一覧A3には、「選択」というエリアが設けられている。この「選択」のエリアは、当該入力欄を、順序変更ボタンA4及び削除ボタンA5による操作の対象とするかどうかを選択するためのものである。ある一つの入力欄における「選択」のエリアにチェックを入れた状態で、順序変更ボタンA4のうちアップボタンが押されると、当該入力欄が一行だけ上に移動し、一方、ダウンボタンが押されると、当該入力欄が一行だけ下に移動する。また、少なくとも一つの入力欄における「選択」のエリアにチェックを入れた状態で、削除ボタンA5が押されると、当該入力欄が削除される。尚、「選択」エリア、順序変更ボタン、削除ボタンについては、以下に説明する他の画面にも設けられていることがある。かかる他の画面においても、これらは同じ機能を有するので、以下では、それらの説明を省略することにする。
テーブル生成ボタンA6は、当該画面A上で入力された第一ダウンロード用データのデータレイアウトの定義内容にしたがって当該第一ダウンロード用データのテーブルを第一データベース10に生成する旨を指示するためのものである。尚、第一アップロード用データのデータレイアウト定義画面は、上述した第一ダウンロード用データのデータレイアウト定義画面Aと同じ構成である。
第一定義手段41は、第一ダウンロード用データのデータレイアウト定義画面又は第一アップロード用データのデータレイアウト定義画面上でテーブル生成ボタンA6が押されると、操作端末100から第一ダウンロード用データ又は第一アップロード用データについてのデータレイアウト定義内容を受け取り、その定義内容にしたがって当該データのテーブルを第一データベース10に生成する。かかるテーブルが作成されることにより、当該第一ダウンロード用データ又は第一アップロード用データを第一データベース10に書き込んだり、当該第一ダウンロード用データ又は第一アップロード用データを第一データベース10から読み出したりすることができるようになる。また、第一ダウンロード用データのデータレイアウト定義画面又は第一アップロード用データのデータレイアウト定義画面上で、すでにテーブルが作成された第一ダウンロード用データ又は第一アップロード用データのデータレイアウト定義の内容を変更等することも可能である。この場合、第一定義手段41は、その変更等されたデータレイアウト定義内容を受け取ると、その定義内容にしたがって当該データのテーブルの変更等を行う。
第二定義手段42は、作成しようとするアプリケーションで使用される各種の第二ダウンロード用データのデータレイアウト及び当該アプリケーションで保存される各種の第二アップロード用データのデータレイアウトを定義すると共に、各第二ダウンロード用データについて当該第二ダウンロード用データの項目と第一ダウンロード用データの項目との対応関係を設定し、各第二アップロード用データについて当該第二アップロード用データの項目と第一アップロード用データの項目との対応関係を設定するものである。すなわち、上述した第一定義手段41は、第一データベース10に格納される第一ダウンロード用データ及び第一アップロード用データのデータレイアウトを定義するものであるのに対し、この第二定義手段42は、携帯端末200の記憶手段230に記憶される第二ダウンロード用データ及び第二アップロード用データのデータレイアウトを定義するものである。具体的に、第二定義手段42は、第二ダウンロード用データ又は第二アップロード用データのデータレイアウトの定義を行う画面を操作端末100の表示手段に表示し、運用者によってその画面上で入力された内容にしたがって、第二ダウンロード用データ又は第二アップロード用データのデータレイアウトを定義する。
図4は第二ダウンロード用データのデータレイアウト定義画面Bの一例を示す。この画面Bには、データ名入力部B1と、対応テーブル項目一覧B2と、追加ボタンB3と、データレイアウト定義一覧B4と、順序変更ボタンB5と、削除ボタンB6と、保存ボタンB7と、検索条件入力部B8とが設けられている。データ名入力部B1は、データレイアウトの定義を行おうとする第二ダウンロード用データの名称を入力するためのものである。実際、運用者は、第二ダウンロード用データの名称をデータ名入力部B1に入力する場合には、第一ダウンロード用データの一覧から所定のデータを選択する。すると、その選択したデータの名称に「ダウンロード」という言葉を付加して得られる名称が、データ名入力部B1に入力される。この例では、第二ダウンロード用データの名称として「担当者データダウンロード」が入力されている。但し、当然のことながら、運用者は、第二ダウンロード用データの名称を自由に決定することもできる。また、データ名入力部B1の右側には、対応テーブル項目一覧B2、追加ボタンB3が設けられている。対応テーブル項目一覧B2には、当該選択した第一ダウンロード用データのデータレイアウトの一覧が示される。この対応テーブル項目一覧B2は、「項目名」、「長さ」、「選択」の各エリアに分けられている。
画面Bの中央部には、データレイアウト定義一覧B4が設けられている。データレイアウト定義一覧B4は、「項目名」、「長さ」、「対応項目名」、「対応長さ」、「選択」の各エリアに分けられている。対応テーブル項目一覧B2において、所定の項目に対する「選択」のエリアにチェックを入れた状態で、追加ボタンB3が押されると、データレイアウト定義一覧B4に入力欄が一行分だけ新規に追加される。このとき、その新規追加された入力欄における「項目名」、「長さ」の各エリアにはデータが未入力であるが、当該入力欄における「対応項目名」、「対応長さ」の各エリアにはそれぞれ、対応テーブル項目一覧B2において「選択」のエリアにチェックが入れられた項目についての対応する内容が表示される。すなわち、かかる操作により、その新規に追加された入力欄の「項目名」のエリアに対する当該第二ダウンロード用データの項目と第一ダウンロード用データの項目との対応関係が設定される。運用者は、当該入力欄における「項目名」のエリアに、データ名入力部B1に入力された名称を有する第二ダウンロード用データに含まれる項目の名称を入力し、当該入力欄における「長さ」のエリアに、当該項目に対するデータの長さを入力する。したがって、データレイアウト定義一覧B4のうち、「項目名」、「長さ」の各エリアに入力された内容が、当該第二ダウンロード用データのデータレイアウトの定義内容となる。そして、その入力された内容が第一ダウンロード用データのどの項目と対応しているかは、「対応項目名」、「対応長さ」の各エリアに表示された内容によって示される。このように、本実施形態では、第二ダウンロード用データのデータレイアウト定義と、その第二ダウンロード用データの各項目について当該項目と第一ダウンロード用データの項目との対応関係の設定とを簡易に行うことができる。また、保存ボタンB7は、データレイアウト定義一覧B4に入力された内容を保存する旨を指示するためのものである。尚、第二ダウンロード用データに含ませることができる項目の数は、最大でも、それに対応する第一ダウンロード用データに含まれる項目の数である。
画面Bの下部には、検索条件入力部B8が設けられている。この検索条件入力部B8は、第二ダウンロード用データについての検索条件を入力するためのものであり、項目条件入力部B81と、直接条件入力部B82と、保存ボタンB83とを有する。運用者は、項目条件入力部B81及び直接条件入力部B82のうちいずれか一方を選択して、その選択した入力部に所望の検索条件を入力する。項目検索入力部B81には、どの項目のデータに対してどういう条件で検索を行うのかを入力する。ここで、複数の検索条件を設定することができる。一方、直接条件入力部B82には、検索対象となる内容を直接入力する。また、保存ボタンB83は、検索条件入力部B8に入力された内容を保存する旨を指示するためのものである。かかる検索条件は、第二ダウンロード用データを携帯端末200に送信する際に、当該検索条件に合致するデータだけを当該携帯端末200に送信するために用いられる。これにより、携帯端末200にダウンロードするデータの量を少なくすることができるので、携帯端末200の記憶手段230の記憶領域を有効に利用することができる。
尚、第二アップロード用データのデータレイアウト定義画面は、上述した第二ダウンロード用データのデータレイアウト定義画面Bとほぼ同じ構成である。但し、第二アップロード用データのデータレイアウト定義画面には、検索条件入力部B8は設けられていない。
第二定義手段42は、第二ダウンロード用データ(又は第二アップロード用データ)のデータレイアウト定義画面上で保存ボタンB7が押されると、操作端末100から、第二ダウンロード用データ(又は第二アップロード用データ)についてのデータレイアウト定義内容と、当該第二ダウンロード用データ(又は第二アップロード用データ)の項目と第一ダウンロード用データ(又は第一アップロード用データ)の項目との対応関係の設定内容とを受け取り、それら定義内容及び設定内容に基づいてデータレイアウト情報を生成し、データレイアウト情報記憶部21に記憶する。ここで、第二定義手段42は、データレイアウト情報をアプリケーション毎に生成する。また、第二定義手段42は、第二ダウンロード用データのデータレイアウト定義画面上で保存ボタンB83が押されると、操作端末100から、検索条件入力部B8に入力された検索条件を受け取り、その受け取った当該第二ダウンロード用データについての検索条件を当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報の一部としてデータレイアウト情報記憶部21に記憶する。
設定手段43は、アプリケーションを作成する際に必要な各種の情報の設定を行うものである。具体的に、設定手段43は、作成しようとするアプリケーションの名称、そのアプリケーションが表示する機能画面の名称を設定する。ここで、一つのアプリケーションにつき、一つ又は複数の機能画面の名称を設定することができる。また、設定手段43は、各機能画面上で入力されるデータと第二アップロード用データの種類との対応関係、各機能画面上に表示する複数の入力項目、各入力項目と当該機能画面に対応する第二アップロード用データの項目との対応関係、各入力項目の画面レイアウトを設定する。更に、設定手段43は、各入力項目に対するアプリケーションの動作の内容を設定する。特に、その動作に際して第二ダウンロード用データを使用する場合にあっては当該動作の内容と当該第二ダウンロード用データの項目との対応関係を設定する。実際、かかる設定手段43は、これら情報の設定のための各種の画面を操作端末100の表示手段に表示し、運用者によってその画面上で入力された内容にしたがって設定の処理を行う。そして、設定手段43が設定した内容は、当該アプリケーションについての設定情報として設定情報記憶部22に記憶される。
次に、アプリケーションの作成の際に必要な情報の設定を行うための各種の画面について説明する。かかる画面には、アプリケーション名称設定画面、機能名称設定画面、入力項目設定画面、動作設定画面等がある。
まず、アプリケーション名称設定画面について説明する。図5はアプリケーション名称設定画面Cの一例を示す図である。このアプリケーション名称設定画面Cは、アプリケーションの名称を設定するためのものであり、図5に示すように、アプリケーション新規登録部C1と、登録アプリケーション一覧C2と、機能一覧ボタンC3と、アプリケーション生成ボタンC4と、アプリケーション削除ボタンC5とを有する。アプリケーション新規登録部C1には、アプリケーションのIDの入力欄と、アプリケーションの名称の入力欄と、新規登録ボタンとが設けられている。運用者は、IDの入力欄に、新規に作成しようとするアプリケーションのIDを入力すると共に、名称の入力欄に、そのアプリケーションの名称を入力する。そして、新規登録ボタンを押すと、設定手段43は、その入力された内容を設定情報記憶部22に登録すると共に、その登録内容を登録アプリケーション一覧C2に追加する。図5の例では、新規に作成しようとするアプリケーションの名称を「営業日報作成アプリ」として登録している。
次に、機能名称設定画面について説明する。アプリケーション名称設定画面Cにおいて登録アプリケーション一覧C2から所定のアプリケーションを選択し、機能一覧ボタンC3を押すと、その選択されたアプリケーションに対する機能名称設定画面が表示される。図6は機能名称設定画面Dの一例を示す図である。この機能名称設定画面Dは、アプリケーションの表示する機能画面の名称を設定するためのものであり、図6に示すように、付加機能設定部D1と、機能新規登録部D2と、登録機能一覧D3と、順序変更ボタンD4と、入力項目設定ボタンD5と、動作設定ボタンD6と、機能削除ボタンD7とを有する。
付加機能設定部D1は、当該アプリケーションに所定の機能を付加するかどうかを設定するためのものである。この付加機能設定部D1は、機能画面の名称設定とは関係ないが、設定処理の便宜上、当該画面に設けられている。付加機能設定部D1には、メニュータイトル入力欄と、背景色入力欄と、掲示板機能選択部と、アップロード機能選択部と、ダウンロード機能選択部と、データ修正機能選択部と、保存ボタンとが設けられている。メニュータイトル入力欄は、アプリケーションのメニュー画面に表示するタイトルを入力するためのものであり、背景色入力欄は、そのメニュー画面の背景色を入力するためのものである。掲示板機能選択部は、アプリケーションに掲示板機能を付加するかどうかを選択するためのものである。アップロード機能選択部は、アプリケーションにアップロード機能を付加するかどうかを選択するためのものであり、ダウンロード機能選択部は、アプリケーションにダウンロード機能を付加するかどうかを選択するためのものである。本実施形態では、アプリケーションにアップロード機能及びダウンロード機能を付加する場合を考える。また、データ修正機能選択部は、アプリケーションにデータの修正(更新)機能を付加するかどうか選択するためのものである。必要な設定を行った後、保存ボタンを押すと、設定手段43は、付加機能設定部で入力された内容を設定情報記憶部22に登録する。
機能新規登録部D2には、機能名称の入力欄と、新規登録ボタンとが設けられている。運用者は、機能名称の入力欄に、当該アプリケーションに表示させようとする機能画面の名称を入力する。そして、新規登録ボタンを押すと、設定手段43は、その機能画面の名称を設定情報記憶部22に登録すると共に、その登録内容を登録機能一覧D3に追加する。このように、一つのアプリケーションに対して一つ又は複数の機能画面の名称を登録することができる。この例では、アプリケーション「営業日報作成アプリ」は、「訪問実績入力」、「商談入力」という二つの機能画面を有する。また、登録機能一覧D3は、「機能名称」、「メニュー表示」、「登録日」、「更新日」、「選択」の各エリアに分けられている。ここで、「メニュー表示」のエリアに「表示」と記されている場合には、当該機能名称が、アプリケーションのメニュー画面に表示されることを意味する。この「メニュー表示」についてはデフォルトで「表示」が設定されるが、その設定の変更は別の画面上で行うことができる。
また、入力項目設定ボタンD5は、登録機能一覧D3で選択された機能画面上に表示する入力項目を設定するためのものである。動作設定ボタンD6は、登録機能一覧D3で選択された機能画面について各入力項目に対する動作を設定するためのものである。
次に、入力項目設定画面について説明する。機能名称設定画面Dにおいて登録機能一覧D3から所定の機能画面を選択し、入力項目設定ボタンD5を押すと、その選択された機能画面に対する入力項目設定画面が表示される。図7は入力項目設定画面Eの一例を示す図である。この入力項目設定画面Eは、当該機能画面上に表示する入力項目を設定するためのものであり、図7に示すように、第二アップロード用データ選択部E1と、入力項目新規登録部E2と、入力項目一覧E3と、順序変更ボタンE4と、保存ボタンE5と、入力項目削除ボタンE6とを有する。
第二アップロード用データ選択部E1は、当該機能画面上で入力されるデータが、携帯端末200の記憶手段230において、どの種類の第二アップロード用データとして保存されるのかを指定するためのものである。これにより、各機能画面上で入力されるデータと第二アップロード用データの種類との対応関係が定まる。この第二アップロード用データ選択部E1には、第二アップロード用データ一覧と、設定ボタンと、選択第二アップロード用データ表示部と、選択第二アップロード用データ項目一覧と、セットボタンとが設けられている。第二アップロード用データ一覧には、データレイアウト情報記憶部21に記憶されているデータレイアウト情報に含まれる各第二アップロード用データのデータ名が表示される。運用者が第二アップロード用データ一覧から所望のデータを選択し、設定ボタンを押すと、設定手段43は、その選択した内容を設定情報記憶部22に登録すると共に、その選択した第二アップロード用データのデータ名を選択第二アップロード用データ表示部に表示し、その第二アップロード用データの各項目を選択第二アップロード用データ項目一覧に表示する。
尚、かかる入力項目設定画面Eには、第二ダウンロード用データ選択部というようなものは設けられていない。実際、第二ダウンロード用データは、所定の入力項目の入力欄で使用されることになる。このため、本実施形態では、入力項目についての詳細な設定を行うときに、当該入力項目の入力欄が使用する第二ダウンロード用データの設定を行うことにしている。この点については後述する。
入力項目新規登録部E2には、入力項目名称入力部と、コンポーネント種別選択部と、追加ボタンとが設けられている。入力項目名称入力部は、当該機能画面上に表示させようとする入力項目の名称を入力するためのものである。ここで、運用者は、第二アップロード用データ選択部E1における選択第二アップロード用データ項目一覧に表示された各項目を参照しながら、当該入力項目の名称を入力することができる。コンポーネント種別選択部は、その入力項目における入力欄(ボタンを含む。)の表示形式の種別を指定するためのものである。ここで、コンポーネントの種別としては、「年月日」形式、「テキストボックス」形式、「リストボックス」形式、「ボタン」形式等がある。運用者が、入力項目名称入力部に入力項目の名称を入力し、コンポーネント種別選択部において所定の種別を選択した後、追加ボタンを押すと、設定手段43は、その入力等された内容を設定情報記憶部22に登録すると共に、その登録内容を入力項目一覧E3に追加する。
入力項目一覧E3は、「名称」、「コンポーネント」、「ラベル」、「表示文字・内容設定」、「対応項目名」、「桁数」、「行数」、「背景色」、「前景色」、「位置」、「表示モード」、「有効状態」、「入力」、「非表示」、「必須」、「改行」等の各エリアに分けられている。「名称」のエリアには、入力項目名称入力部に入力された入力項目の名称が表示される。「コンポーネント」のエリアには、コンポーネント種別選択部で選択されたコンポーネントの種別が表示される。運用者は、「名称」及び「コンポーネント」のエリア以外の各エリアに所定の内容を入力する。そして、入力項目一覧E3に入力された内容により、当該入力項目の画面レイアウト等が定まることになる。
「ラベル」のエリアには、当該機能画面上に当該入力項目の入力欄とともに表示される文字列が入力される。「名称」のエリアに示された文字列が機能画面上に表示されるのではない。実際、入力項目の画面レイアウト上、入力項目の文字列を表示せず、単にその入力欄だけを表示する場合があり、このような場合には、「ラベル」のエリアには何も入力しない。この点で、「名称」のエリアに示された入力項目の名称は、運用者自身が当該入力項目を識別するために当該入力項目につけた便宜上の名称と考えることができる。また、「表示文字・内容設定」のエリアには、コンポーネントの表示に関する詳細な設定を行うためのボタンが設けられている。ボタンの種類としては、「年月日設定」ボタンと、「テキスト項目設定」ボタンと、「リスト項目設定」ボタンとがある。かかるボタンを押すと、そのコンポーネントの表示設定画面が表示される。このコンポーネント表示設定画面については後述する。
「対応項目名」のエリアは、機能画面上に表示される当該入力項目の入力欄に入力されたデータが、当該機能画面に対応する第二アップロード用データのどの項目のデータに対応するのかを指定するためのものである。これにより、当該入力項目と当該機能画面に対応する第二アップロード用データの項目との対応関係が定まる。運用者は、入力項目一覧E3において所定の入力項目を選択すると共に、第二アップロード用データ選択部E1の選択第二アップロード用データ項目一覧において所定の項目を選択する。そして、セットボタンを押すと、設定手段43は、選択第二アップロード用データ項目一覧において選択された項目の名称を、当該入力項目の「対応項目名」のエリアに表示する。このように当該入力項目と第二アップロード用データの項目との対応関係は簡単に指定することができる。
「桁数」のエリアは、入力項目における入力欄のコンポーネント種別として、テキストボックス又はリストボックスが指定されている場合に、当該ボックスを横方向に何文字分の大きさで表示するかを指定するためのものである。「行数」のエリアは、入力項目における入力欄のコンポーネント種別として、テキストボックス又はリストボックスが指定されている場合に、当該ボックスを縦方向に何行分の大きさで表示するかを指定するためのものである。「背景色」のエリアは入力項目における入力欄の背景色を指定するためのものであり、「前景色」は入力項目における入力欄の前景色を指定するためのものである。また、「位置」のエリアは、機能画面上に入力項目の入力欄とともに表示する文字列を左端に詰めて表示するのか、中央に揃えて表示するのか、右端に詰めて表示するのかを指定するものである。このように、機能画面上における当該入力項目の画面レイアウトが決定される。
入力項目における入力欄のコンポーネント種別としてテキストボックスが指定されている場合には、「表示モード」、「有効状態」、「入力」の各エリアに対して入力を行うことができる。「表示モード」のエリアは、入力項目の入力欄に入力された文字をそのまま表示するのか(標準)、その入力された文字をアスタリスク(*)で表示するのか(パスワード)を指定するためのものである。「有効状態」のエリアは、入力項目の入力欄に文字を入力できるのか(有効)、文字を入力できないのか(無効)を指定するためのものである。ユーザに文字を入力させずに、アプリケーションが自動で入力するような場合に、「有効状態」のエリアに「無効」が指定されることになる。「入力」のエリアは、入力項目の入力欄に入力する入力モード(かな、英字、数字、英数字)を指定するためのものである。
「非表示」のエリアは、入力項目の入力欄を機能画面上に表示しないことを指定するためのものである。データを保存するが、機能画面上には表示したくないという入力欄があれば、「非表示」のエリアにチェックを入れることになる。「必須」のエリアは、入力項目の入力欄に必ずデータを入力しなければならないことを指定するためのものである。ユーザが、「必須」のエリアにチェックが入れられた入力欄にデータを入力せずに、データの保存をしようとすれば、アプリケーションは、入力エラーと判断することになる。「改行」のエリアは、機能画面のレイアウト上、当該入力項目で改行を行うことを指定するためのものである。運用者が、このような入力項目一覧E3において所定の内容を入力した後、保存ボタンE5を押すと、設定手段43は、かかる入力した内容を設定情報記憶部22に登録する。
ここで、入力項目設定画面Eにおいて、入力項目一覧E3の「表示文字・内容設定」に設けられたボタンを押したときに表示されるコンポーネント表示設定画面について説明する。このコンポーネント表示設定画面には、「年月日設定」ボタンが押されたときに表示される年月日表示設定画面と、「リスト項目設定」ボタンが押されたときに表示されるリストボックス表示設定画面と、「テキスト項目設定」ボタンが押されたときに表示されるテキストボックス表示設定画面との三種類がある。図8は年月日表示設定画面Fの一例を示す図、図9はリストボックス表示設定画面Gの一例を示す図である。
年月日表示設定画面Fは、図8に示すように、表示形式選択部F1と、リストボックス期間設定部F2と、有効状態設定部F3と、区切り文字設定部F4とを有する。表示形式選択部F1は、年月日の表示形式として、リストボックス形式及びテキストボックス形式のうちいずれか一方の形式を選択するためのものである。このとき、月、日については非表示にするという設定も可能である。リストボックス期間設定部F2は、年月日の表示形式としてリストボックス形式が選択された場合に、年、月に関して、リストボックスに表示する期間を設定するためのものである。ここで、日に関するリストボックスは、月に関するリストボックスで所定の月が選ばれたときに、1から当該月の末日までを期間として、自動的に作成されることになっている。有効状態設定部F3は、年、月、日の各入力欄にデータを入力できるのか(有効)、データを入力できないのか(無効)を指定するためのものである。区切り文字設定部F4は、年、月、日の各入力欄の後に表示する区切りとして、どのような文字を用いるかを指定するためのものである。また、年月日表示設定画面Fには、「初期日付をシステム日付に設定」というチェック欄が設けられている。この欄にチェックを入れると、当該機能画面を携帯端末200の表示手段220に表示したときに、年、月、日の各入力欄にはシステム日付がデフォルトで表示されることになる。
リストボックス表示設定画面Gは、図9に示すように、リストボックスタイプ設定部G1と、データ選択部G2と、直接入力選択部G3と、絞込み先選択部G4とを有する。リストボックスタイプ設定部G1は、リストボックスの形式を指定するためのものである。また、リストボックスに表示するリストの作成方法には、第二ダウンロード用データを利用する方法と、当該設定画面G上で直接入力したリストの内容を用いる方法とがある。直接入力選択部G3は、後者の方法を用いてリストを作成して、リストボックスを表示することを選択するためのものである。この直接入力選択部G3における各リストの欄に、リストの内容が直接入力される。
一方、データ選択部G2は、前者の方法を用いてリストを作成して、リストボックスを表示することを選択するためのものである。このデータ選択部G2には、データ設定、キー項目設定、表示項目設定の各欄が設けられている。データ設定の欄は、当該リストボックスのリスト内容を作成する際に利用する第二ダウンロード用データの名称を指定するためのものである。このデータ設定の欄には第二ダウンロード用データの名称が一覧表示されるので、その中から所望の名称を選択すればよい。キー項目設定の欄は、データ設定の欄で指定された第二ダウンロード用データの各項目のうちどの項目のデータを用いてリストを作成するのかを指定するためのものである。このキー項目設定の欄には、当該第二ダウンロード用データの項目が一覧表示されるので、その中から所望の項目を選択すればよい。また、表示項目設定の欄は、当該リストボックスのリストにおいて、キー項目設定の欄で指定された項目とともに表示したい項目を指定するためのものである。この表示項目設定の欄にも、当該第二ダウンロード用データの項目が一覧表示されるので、その中から所望の項目を選択すればよい。例えば、データ設定の欄で「会社ユーザデータダウンロード」を、キー項目設定の欄で「ユーザ仮名」を選択したとする。このとき、運用者が表示項目設定の欄に何も選択しなければ、当該リストボックスには、ユーザ仮名だけのリストが表示される。一方、運用者が表示項目設定の欄で「ユーザ名称」を選択すると、当該リストボックスには、ユーザ仮名とユーザ名称とがともに示されたリストが表示される。そして、ユーザが当該リストボックス内のリストの中から所定のユーザ仮名及びユーザ名称を選択すると、当該リストボックスに対応する入力項目の入力欄には、その選択されたユーザ仮名及びユーザ名称が表示される。このように、表示項目設定の欄で指定する項目は、キー項目設定の欄で指定した項目の内容をユーザに容易に理解してもらうために、その項目とともに表示されるものである。
また、リストボックス表示設定画面Gには、絞込み先選択部G4が設けられている。この絞込み先選択部G4を選択すると、当該リストボックスを絞込み先とし、ある別のリストボックスにデータが入力されたときに当該リストボックスに対して絞込み表示を行うことを指定するためのものである。本実施形態では、かかる絞込み表示の設定は、アプリケーションの動作を設定するための別の画面において行うことにしている。このため、かかる絞込み先選択部G4を指定した場合には、当該リストボックス表示設定画面Gでは他に設定を行う必要はない。
テキストボックス表示設定画面(不図示)は、リストボックス表示設定画面Gにおけるデータ選択部G2の構成と略同じである。すなわち、テキストボックス表示設定画面には、データ設定、キー項目設定の各欄が設けられている。通常、ある入力項目の入力欄をテキストボックスで表示する場合、そのテキストボックスには何も表示されておらず、そのテキストボックスへの入力はユーザ自らが行うことになる。しかし、当該テキストボックスにはデフォルトで所定のデータを表示しておくと、ユーザにとって便利なことがある。このテキストボックス表示設定画面は、かかるデフォルトのデータを指定するためのものである。すなわち、かかる指定を行うと、データ設定の欄に入力された第二ダウンロード用データについて、キー項目設定の欄に入力された項目のデータのうち最初のデータが、当該テキストボックスにデフォルト表示されることになる。ここで、第二ダウンロード用データのデータレイアウト定義画面Bの検索条件入力部B8において特定の検索条件を設定しておくことにより、運用者は、当該テキストボックスに所望のデータをデフォルトで表示させることができる。
次に、動作設定画面について説明する。図6に示す機能名称設定画面Dにおいて登録機能一覧D3から所定の機能画面を選択し、動作設定ボタンD6を押すと、その選択された機能画面に対する動作設定画面が表示される。図10は動作設定画面Hの一例を示す図である。この動作設定画面Hは、当該機能画面上に表示する入力項目に対するアプリケーションの動作を設定するためのものであり、図10に示すように、動作追加部H1と、動作一覧H2と、動作削除ボタンH3とを有する。
動作追加部H1には、コンポーネント検索部H11と、コンポーネント選択部H12と、イベント処理選択部H13と、追加ボタンH14とが設けられている。運用者が、コンポーネント検索部H11において当該機能画面に含まれる各コンポーネントに対する所定の検索条件を入力し、検索ボタンを押すと、設定手段43は、検索を行い、当該検索条件に一致するコンポーネントの名称の一覧を、コンポーネント選択部H12に表示する。図10の例では、検索条件として「全て」を選択しているので、コンポーネント選択部H12には、当該機能画面に対する入力項目設定画面Eで設定したすべてのコンポーネントの名称(入力項目の名称)が表示されている。
イベント処理選択部H13は、当該アプリケーションが入力項目に対して行わせる動作、すなわちイベント処理を選択するためのものである。具体的に、イベント処理には、「絞込み表示」、「データ表示」、「画面遷移」、「画面クリア」、「登録」、「登録・画面遷移」等がある。「絞込み表示」は、当該入力項目のリストボックスにデータが入力されたときに、所定の他の入力項目に表示するリストボックスにおいては、第二ダウンロード用データから当該入力されたデータと関連のあるデータだけを絞り込んで抽出した後、その抽出したデータを用いてリストの内容を作成して、そのリストを表示するという動作である。「データ表示」は、当該入力項目のテキストボックス又はリストボックスにデータが入力されたときに、所定の他の入力項目に表示するテキストボックスにおいては、第二ダウンロード用データから当該入力されたデータに対応するデータを検索して抽出した後、その抽出したデータを自動的に入力して、表示するという動作である。この「データ表示」という動作は、ある入力項目に入力するデータが決まると、所定の他の入力項目に入力するデータが一義的に定まるような場合に、当該入力項目に対する動作として設定される。「画面遷移」は、当該入力項目としてのボタンが押されたときに、当該機能画面から他の機能画面に遷移し、その遷移先の機能画面を表示するという動作である。「画面クリア」は、当該入力項目としてのボタンが押されたときに、当該機能画面内で入力された内容をすべてクリアするという動作である。「登録」は、当該入力項目としてのボタンが押されたときに、当該機能画面内で入力された内容を携帯端末200自身に登録するという動作である。すなわち、この場合には、その入力された内容は、携帯端末200の記憶手段230に保存されることになる。「登録・画面遷移」は、当該入力項目としてのボタンが押されたときに、上述した登録と画面遷移との両方を行うという動作である。
コンポーネント選択部H12において所定のコンポーネントを選択すると共に、イベント処理選択部H13において当該コンポーネントに行わせようとするイベント処理を選択した後、追加ボタンH14を押すと、その内容が動作一覧H2に追加される。動作一覧H2には、「コンポーネント名称」、「コンポーネント」、「イベント処理」、「詳細設定」、「ステータス」、「登録日」、「更新日」、「選択」の各エリアに分けられている。「コンポーネント名称」には、動作追加部H1で選択されたコンポーネントの名称(入力項目の名称)が表示される。「コンポーネント」には、そのコンポーネントの種別が表示される。「イベント処理」には、当該コンポーネントに対する動作として選択されたイベント処理の内容が表示される。「詳細設定」には、当該イベント処理の内容に関する詳細な設定を行うためのボタンが設けられている。ここで、「登録」、「画面クリア」のイベント処理についは、かかるボタンは設けられていない。これらのイベント処理については、追加的な設定を行う必要がないからである。このボタンを押すと、そのイベント処理の設定画面が表示される。このイベント処理の設定画面については後述する。「ステータス」は、当該コンポーネントについて詳細設定を行ったか(設定済)、未だ詳細設定を行っていないか(未設定)を表示するものである。「登録日」には、当該コンポーネントについての動作設定の登録を行った年月日及び時間が表示され、「更新日」には、当該コンポーネントについての動作設定の更新を行った年月日及び時間が表示される。
ここで、動作設定画面Hにおいて、動作一覧H2の「詳細設定」に設けられたボタンを押したときに表示されるイベント処理設定画面について説明する。このイベント処理設定画面には、データ表示設定画面と、絞込み表示設定画面と、画面遷移設定画面との三種類がある。図11はデータ表示設定画面Iの一例を示す図、図12は絞込み表示設定画面Jの一例を示す図、図13は画面遷移設定画面Kの一例を示す図である。
データ表示設定画面Iには、図11に示すように、動作設定コンポーネント情報部I1と、データ表示動作設定部I2とが設けられている。動作設定コンポーネント情報部I1には、当該詳細設定を行おうとしているコンポーネントの名称が表示される。データ表示動作設定部I2には、表示コンポーネント設定、データ設定、キー項目設定、表示項目設定の各欄が設けられている。表示コンポーネント設定の欄は、当該入力項目のコンポーネントにデータが入力されたときに、データ表示を行おうとする他の入力項目を指定するものである。この表示コンポーネント設定の欄には、当該機能画面に含まれる入力項目のリストが表示され、運用者はその中から所望の入力項目を選択する。データ設定の欄は、表示コンポーネント設定の欄で指定した他の入力項目に表示するデータを取得すべき第二ダウンロード用データの名称を指定するものである。このデータ設定の欄には第二ダウンロード用データの名称が一覧表示されるので、その中から所望の名称を選択すればよい。キー項目設定の欄は、データ設定の欄で選ばれた第二ダウンロード用データの各項目のうちどの項目のデータを、動作設定コンポーネント情報部I1に表示された入力項目に対して使用するのかを指定するものである。表示項目設定の欄は、データ設定の欄で選ばれた第二ダウンロード用データの各項目のうちどの項目のデータを、表示コンポーネント設定の欄で選ばれた他の入力項目に対して使用するのかを指定するものである。図11の例では、動作設定コンポーネント情報部I1に「担当者コード」が表示されており、表示コンポーネント設定の欄で「担当者名称」を、データ設定の欄で「担当者データダウンロード」を、キー項目設定の欄で「担当者コード」を、そして、表示項目設定の欄で「担当者名称」を指定している。これにより、ユーザが携帯端末200に表示した当該機能画面上で、担当者コードの入力欄に所定のデータを入力すると、担当者名称の入力欄には当該担当者コードに対応するデータが自動的に入力されることになる。
絞込み表示設定画面Jには、図12に示すように、動作設定コンポーネント情報部J1と、絞込み表示動作設定部J2とが設けられている。動作設定コンポーネント情報部J1には、設定コンポーネント、データ設定、キー項目設定、表示項目設定の各欄が設けられている。設定コンポーネントの欄には、当該詳細設定を行うとしているコンポーネントの名称が表示される。データ設定の欄は、その設定コンポーネントの欄に表示された入力項目のリストボックスのリスト内容を作成する際に利用する第二ダウンロード用データの名称を指定するものである。データ設定、キー項目設定及び表示項目設定の各欄は、図9に示したリストボックス表示設定画面Gのデータ選択部G2における欄と全く同じである。当該入力項目に対するリストボックス表示設定画面Gにおいてデータ選択部G2を選択して、所定の内容を指定していれば、この絞込み表示設定画面Jの動作設定コンポーネント情報部J1には同じ内容が自動的に表示される。
絞込み表示動作設定部J2には、表示コンポーネント設定、キー項目設定、表示項目設定の各欄が設けられている。表示コンポーネント設定の欄は、動作設定コンポーネント情報部J1の設定コンポーネントの欄に表示された入力項目のコンポーネントにデータが入力されたときに、他のどの入力項目(絞込み表示先の入力項目)に対して、リストボックスにおけるリストの絞込み表示を行うのかを指定するものである。表示項目設定の欄は、当該リストボックスにおいて、当該キー項目設定の欄で設定された項目と一緒に表示したい項目を選択するものである。尚、絞込み表示は複数の入力項目にわたって行わせることができる。このため、例えば、図12に示すように、絞込み表示動作設定部J2としては、二段階目の絞込み表示動作設定部に加えて、三段階目の絞込み表示動作設定部をも設けることができる。
図12の例では、動作設定コンポーネント情報部J1において、設定コンポーネントの欄に「ユーザ絞込」が、データ設定の欄に「会社ユーザデータダウンロード」が、キー項目設定の欄に「ユーザ仮名」が表示されている。また、絞込み表示動作設定部(二段階目)J2において、表示コンポーネント設定の欄に「ユーザ名称」が、キー項目設定の欄に「会社ユーザ名称」が入力されている。これにより、ユーザが携帯端末200に表示した当該機能画面上で、ユーザ絞込の入力欄に所定のデータを入力すると、ユーザ名称の入力欄には、ユーザ絞込の入力欄に入力されたデータに関連するデータを用いて作成されたリストボックスが自動的に表示されることになる。
画面遷移設定画面Kは、動作設定画面Hにおいて、「画面遷移」、「登録・画面遷移」というイベント処理に対する詳細設定ボタンが押されたときに表示される。この画面遷移設定画面Kは、図13に示すように、画面遷移動作設定部K1と、画面遷移引継ぎ項目設定部K2とを有する。画面遷移動作設定部K1には、遷移元画面情報と、遷移先画面情報とが入力される。遷移元画面情報としては、遷移元の機能画面の名称と、当該イベント処理の対象となる入力項目の名称とが用いられ、それぞれ、設定画面の欄、設定入力項目の欄に表示される。これらの情報は自動的に表示される。一方、遷移先画面情報としては、遷移先の機能画面の名称が用いられる。この情報は、運用者が機能画面の一覧から所定の機能画面を選択することにより、遷移画面設定の欄に入力される。図13の例では、「登録後遷移」という入力項目(ボタン)が押されたときに、現在の訪問実績入力という機能画面から、商談入力という機能画面に遷移すべきことが設定されている。
画面遷移引継ぎ項目設定部K2は、遷移元の機能画面における入力項目の入力欄に入力されたデータを遷移先の機能画面における入力項目に引き継がせることを設定するものである。この画面遷移引継ぎ項目設定部K2には、遷移元入力項目一覧、遷移先入力項目一覧、引継ぎ設定項目一覧の各欄と、追加ボタンと、削除ボタンとが含まれる。遷移元入力項目一覧には、遷移元画面情報で指定された機能画面に含まれる入力項目の一覧が表示され、遷移先入力項目一覧には、遷移先画面情報で指定された機能画面に含まれる入力項目の一覧が表示される。運用者は、遷移元入力項目の一覧において、一つの入力項目を選択すると共に、遷移先入力項目の一覧において、その選択した入力項目の入力欄に入力されたデータと同じデータを、遷移先の機能画面でもそのまま表示させたい入力項目を選択する。そして、追加ボタンを押すと、その選択した内容が引継ぎ設定項目一覧に追加される。これにより、機能画面が遷移して別の機能画面が表示されても、遷移元の機能画面で入力されたデータが遷移先の機能画面でも引き継がれるので、ユーザは同じ内容の入力操作を繰り返し行う必要がなくなるので、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
生成手段44は、アプリケーションの生成要求を受けたときに、データレイアウト情報記憶部21に記憶された当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報及び設定情報記憶部22に記憶された当該アプリケーションについての設定情報に基づいて、JAVA(登録商標)のソースコードを作成し、そして、その作成したソースコードをコンパイルすることにより、アプリケーションを生成するものである。具体的には、運用者が、アプリケーション名称設定画面Cにおいて登録アプリケーション一覧C2から所望のアプリケーションを選択し、アプリケーション生成ボタンC4を押したときに、生成手段44は、そのアプリケーションの生成を行う。尚、アプリケーションの生成は、既知のツールを用いて行われる。
ところで、NTTドコモのiモード対応の携帯電話機には、携帯電話機にインストールされているアプリケーションを管理するコンポーネントが含まれている。このコンポーネントは、JAM(Java(登録商標) Application Manager)と称される。また、このJAMは、アプリケーションのダウンロード開始前に、当該携帯電話機がそのアプリケーションを正しくダウンロードすることができるかどうかを判断する役割をも果たしている。このため、JAMの含まれている携帯電話機に実行させるべきアプリケーションを当該携帯電話機にダウンロードする際には、そのダウンロードに先立って、JAMがかかる判断を行うことができるようにADF(Application Description File)を当該携帯電話機に送信することにしている。そして、JAMが、そのADFの内容に基づいて当該アプリケーションがダウンロード可能であると判断すると、その後、実際に、当該アプリケーションをダウンロードして、携帯電話機にインストールすることになる。ここで、ADFとは、SJISコードのテキストファイルであり、そのADFに対応付けられているアプリケーションの情報を表すキーと値のペアが一行ずつ記述されている。したがって、JAMの含まれている携帯電話機に実行させるべきアプリケーションを作成する場合には、そのアプリケーションと共にADFをも作成する必要がある。
本実施形態では、NTTドコモのiモード対応の携帯電話機に実行させるアプリケーションを作成する場合、生成手段44は、ADFを作成するのに必要な情報を設定するための画面を操作端末100の表示手段に表示すると共に、運用者によってその画面上で入力された内容及び上述した各種の設定画面上で設定された内容にしたがって、当該アプリケーションに対するADFを作成することにしている。尚、以下では、NTTドコモのiモード対応の携帯電話機に実行させるアプリケーションを作成する場合を考えることにする。
通信制御手段50は、図1に示すように、アプリケーション送信手段51と、データ送信手段52と、データ登録手段53とを有する。アプリケーション送信手段51は、携帯端末200からアプリケーションのダウンロード要求を受けたときに、当該アプリケーションをアプリケーション記憶手段30から読み出して、当該携帯端末200に送信するものである。また、データ送信手段52は、アプリケーションが使用する各第二ダウンロード用データの送信要求を携帯端末200から受けたときに、当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報をデータレイアウト情報記憶部21から読み出し、その読み出したデータレイアウト情報に基づいて当該各第二ダウンロード用データの作成に必要な各第一ダウンロード用データを第一データベース10から取得し、その取得した各第一ダウンロード用データから当該各第二ダウンロード用データを作成して、当該携帯端末200に送信するものである。
データ登録手段53は、アプリケーションで保存された各第二アップロード用データの登録要求を当該各第二アップロード用データとともに携帯端末200から受けたときに、当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報をデータレイアウト情報記憶部21から読み出し、その読み出したデータレイアウト情報に基づいて当該各第二アップロード用データを所定の各第一アップロード用データとして第一データベース10に登録するものである。ここで、携帯端末200から送られた各第二アップロード用データは第一データベース10に上書き保存されるのではなく、追加的に保存されることになる。このように、本システムで作成されたアプリケーションは、それ自体単独で動作可能であり、ユーザの指示に応じてデータの送受信を行う。これは、通信事情により携帯端末200が通信不能な場合であっても、当該アプリケーションを実行してデータの入力だけは行うことができるようにするためである。
いま、かかるデータ送信及びデータ登録の処理について具体的に説明する。図14は本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムにおいて携帯端末200にデータを送信する処理、及び携帯端末200から送られたデータを登録する処理を具体的に説明するための図である。
図14の例では、第一定義手段41は、次のような第一ダウンロード用データ及び第一アップロード用データのデータレイアウトDL1を定義している。すなわち、そのデータレイアウトDL1は、第一ダウンロード用データX1には項目X11,X12,X13,X14が含まれ、第一ダウンロード用データY1には項目Y11,Y12,Y13が含まれ、第一アップロード用データZ1には項目Z11,Z12,Z13,Z14が含まれ、そして、第一アップロード用データW1には項目W11,W12,W13が含まれるということが示されている。これにより、第一データベース10には、第一ダウンロード用データX1、第一ダウンロード用データY1、第一アップロード用データZ1、第一アップロード用データW1の各テーブルが生成される。また、第二定義手段42は、あるアプリケーションについて、次のような第二ダウンロード用データ及び第二アップロード用データのデータレイアウトDL2を定義している。すなわち、そのデータレイアウトDL2は、第二ダウンロード用データX2には項目X21,X22,X23が含まれ、それらの項目がそれぞれ、第一ダウンロード用データX1の項目X11,X12,X13に対応すること、第二ダウンロード用データY2には項目Y21,Y22が含まれ、それらの項目がそれぞれ、第一ダウンロード用データY1の項目Y11,Y12に対応すること、第二アップロード用データZ2には項目Z21,Z22,Z23,Z24が含まれ、それらの項目がそれぞれ、第一アップロード用データZ1の項目Z11,Z12,Z13,Z14に対応すること、そして、第二アップロード用データW2には項目W21,W22が含まれ、それらの項目がそれぞれ、第一アップロード用データW1の項目W11,W12に対応することを示している。これにより、携帯端末200に当該アプリケーションがインストールされた場合、当該アプリケーションに関連する第二ダウンロード用データX2、第二ダウンロード用データY2、第二アップロード用データZ2、第二アップロード用データW2は、データレイアウトDL2にしたがって、記憶手段230のデータ保存領域に保存される。
この場合、データ送信手段52は、当該アプリケーションで使用する各第二ダウンロード用データX2,Y2の送信要求を携帯端末200から受けると、データレイアウト情報記憶部21に記憶されているデータレイアウトDL2に基づいて、第二ダウンロード用データX2が第一ダウンロード用データX1の三つの項目X11,X12,X13の各々に含まれるデータx11,x21,・・・,x12,x22,・・・,x13,x23,・・・から構成されることを認識する。そして、それらのデータを第一データベース10から取得し、第二ダウンロード用データX2を作成して、当該携帯端末200に送信する。同様に、データ送信手段52は、データレイアウトDL2に基づいて、第二ダウンロード用データY2が第一ダウンロード用データY1の二つの項目Y11,Y12の各々に含まれるデータy11,y21,・・・,y12,y22,・・・から構成されることを認識する。そして、それらのデータを第一データベース10から取得し、第二ダウンロード用データY2を作成して、当該携帯端末200に送信する。
また、データ登録手段53は、当該アプリケーションで保存された各第二アップロード用データZ2,W2の登録要求を当該各アップロード用データZ2,W2とともに携帯端末200から受けると、データレイアウト情報記憶部21に記憶されているデータレイアウトDL2に基づいて、第二アップロード用データZ2の四つの項目Z21,Z22,Z23,Z24がそれぞれ第一アップロード用データZ1の四つの項目Z11,Z12,Z13,Z14に対応することを認識する。そして、当該携帯端末200から送られた第二アップロード用データZ2の四つの項目Z21,Z22,Z23,Z24に含まれるデータz11,z21,・・・,z12,z22,・・・,z13,z23,・・・,z14,z24,・・・を、それぞれ、第一データベース10における第一アップロード用データZ1の各項目Z11,Z12,Z13,Z14に対する格納エリアに登録する。同様に、データ登録手段53は、データレイアウトDL2に基づいて、第二アップロード用データW2の二つの項目W21,W22がそれぞれ第一アップロード用データW1の二つの項目W11,W12に対応することを認識する。そして、当該携帯端末200から送られた第二アップロード用データW2の二つの項目W21,W22に含まれるデータw11,w21,・・・,w12,w22,・・・を、それぞれ、第一データベース10における第一アップロード用データW1の各項目W11,W12に対する格納エリアに登録する。
CSVファイル入出力処理手段70は、CSV(Comma Separated Values)ファイルを第一ダウンロード用データとして第一データベース10に取り込む処理や、第一データベース10に格納されている第一アップロード用データをCSVファイルとして取り出す処理を行うものである。ここで、CSVファイルとは、データをカンマで区切って並べた形式のファイルである。この形式は、主に表計算ソフトやデータベースソフトがデータを保存するときに使われる形式である。具体的に、CSVファイル入出力処理手段70は、所定の画面を操作端末100の表示手段に表示し、運用者による指示にしたがって処理を行う。
次に、本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムにおいてアプリケーションを作成するときの処理の手順について説明する。図15は本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムにおいてアプリケーションを作成するときの処理の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、運用者は、操作端末100の表示手段に表示された所定の画面A上で、携帯端末200に送信する各第一ダウンロード用データのデータレイアウトの内容を入力する。第一定義手段41は、操作端末100から入力された内容に基づいて各第一ダウンロード用データのデータレイアウトの定義を行う(S11)。そして、第一定義手段41は、その定義された各データレイアウトに基づいて、第一データベース10に対して、当該各第一ダウンロード用データのテーブルを作成する。同様に、第一定義手段41は、操作端末100から入力された第一アップロード用データのデータレイアウトの内容に基づいて各第一アップロード用データのデータレイアウトの定義を行うと共に、その定義された各データレイアウトに基づいて、第一データベース10に対して、当該各第一アップロード用データのテーブルを作成する。
次に、運用者は、操作端末100の表示手段に表示された所定の画面B上で、作成しようとするアプリケーションで使用する各第二ダウンロード用データのデータレイアウトの内容を入力すると共に、当該第二ダウンロード用データの項目と第一ダウンロード用データの項目との対応関係を指定する。すると、第二定義手段42は、操作端末100から入力されたデータレイアウトの内容に基づいて各第二ダウンロード用データのデータレイアウトの定義を行うと共に、操作端末100で指定された項目の対応関係についての情報に基づいて当該第二ダウンロード用データの項目と第一ダウンロード用データの項目との対応関係を設定する(S12)。同様に、第二定義手段42は、作成しようとするアプリケーションで保存される各第二アップロード用データのデータレイアウトの定義を行うと共に、当該第二アップロード用データの項目と第一アップロード用データの項目との対応関係を設定する。そして、第二定義手段42は、当該アプリケーションについて、その定義したデータレイアウトの内容及び設定した対応関係を示すデータレイアウト情報を生成して、データレイアウト情報記憶部21に格納する。
次に、運用者は、操作端末100から、作成しようとするアプリケーションについての各種の設定情報を入力する。ここで、各種の設定情報には、アプリケーションの名称、そのアプリケーションが表示する一又は複数の機能画面の名称、各機能画面上で入力されるデータと第二アップロード用データの種類との対応関係、各機能画面上に表示する複数の入力項目、各入力項目と当該機能画面に対応する第二アップロード用データの項目との対応関係、各入力項目の画面レイアウト、各入力項目に対するアプリケーションの動作の内容等がある。
具体的には、まず、運用者は、図5に示すようなアプリケーション名称設定画面C上で、これから作成しようとするアプリケーションの名称を入力する。そして、運用者が所定の新規登録ボタンを押すと、設定手段43は、そのアプリケーションの名称を設定情報記憶部22に登録する(S13)。その後、運用者は、図6に示すような機能名称設定画面D上で、当該アプリケーションに表示させようとする機能画面の名称を入力する。そして、運用者が所定の新規登録ボタンを押すと、設定手段43は、その機能画面の名称を設定情報記憶部22に登録する(S14)。
次に、運用者は、図7示すような入力項目設定画面Eの第二アップロード用データ選択部E1で、当該機能画面上で入力されるデータが、携帯端末200の記憶手段230において、どの種類の第二アップロード用データとして保存されるのかを選択する。そして、運用者が所定の設定ボタンを押すと、設定手段43は、その選択された内容を設定情報記憶部22に登録する(S15)。その後、運用者は、入力項目設定画面Eの入力項目新規登録部E2で、当該機能画面上に表示させようとする入力項目の名称を入力する。そして、運用者が所定の追加ボタンを押してその入力項目を入力項目一覧E3に追加した後、保存ボタンE5を押すと、設定手段43は、その入力項目の名称を設定情報記憶部22に登録する(S16)。また、運用者は、入力項目一覧E3において、当該入力項目の入力欄に入力されたデータを、ステップS15で登録された第二アップロード用データのどの項目として保存するのかを指定する。そして、運用者が保存ボタンE5を押すと、設定手段43は、その指定された内容を設定情報記憶部22に登録する(S17)。更に、運用者は、入力項目一覧E3や他の画面で、当該入力項目の画面レイアウトやその他の設定を行う。そして、運用者が保存ボタンE5を押すと、設定手段43は、その画面レイアウト等の情報を設定情報記憶部22に登録する(S18)。ステップS16からS18までの処理は、各入力項目に対して、繰り返し行われる。
次に、運用者は、図10に示すような動作設定画面H上で、当該アプリケーションが所定の入力項目に行わせる動作を選択する。そして、運用者が追加ボタンH14を押すと、設定手段43は、その選択された内容を動作一覧H2に追加すると共に、設定情報記憶部22に登録する(S19)。また、運用者は、所定の画面上で、当該選択された動作についての詳細な設定を行う。そして、運用者がその画面上の所定ボタンを押すと、設定手段43は、その設定内容を設定情報記憶部22に登録する(S20)。このステップS19及びS20の処理は、アプリケーションの動作として「絞込み表示」、「データ表示」、「画面遷移」、「登録・画面遷移」が選択された各入力項目に対して、繰り返し行われる。また、ステップS14からステップS20までの処理は、各機能画面に対して、繰り返し行われる。尚、ステップS18、S20の処理においては、第二ダウンロード用データを使用して入力項目にデータを表示する場合には、どの第二ダウンロード用データのどの項目のデータを使用するかについての設定も行われる。
こうしてアプリケーションについての各種の設定情報が登録された後、運用者は、図5に示すようなアプリケーション名称設定画面C上で、当該アプリケーションを選択し、アプリケーション生成ボタンC4を押すと、生成手段44は、アプリケーションの生成要求を受け取る。そして、生成手段44は、まず、操作端末100の表示手段に、ADF設定用画面(不図示)を表示させる。運用者は、このADF設定用画面上でADFの作成に際して必要な情報を入力する。そして、運用者が所定のボタンを押すと、生成手段44は、その入力された情報を設定情報記憶部22に登録する(S21)。次に、生成手段44は、設定情報記憶部22に記憶されている当該アプリケーションについての設定情報の内容を確認し(S22)、その設定情報に不整合がないかどうかを調べる。もし不整合があると判断すると、生成手段44は、その旨のメッセージを操作端末100の表示手段に表示する。そして、運用者は、当該アプリケーションについての設定情報を再度、入力することになる。一方、ステップS22の処理において設定情報に不整合がないと判断されると、生成手段44は、データレイアウト情報記憶部21に記憶された当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報及び設定情報記憶部22に記憶された当該アプリケーションについての設定情報に基づいて、当該アプリケーションを生成するためのJAVA(登録商標)ソースプログラムを自動的に生成する(S23)。その後、生成手段44は、そのJAVA(登録商標)ソースプログラムをコンパイルして、当該アプリケーションプログラムを生成する(S24)。また、生成手段44は、ステップS21の処理において登録された情報及び設定情報記憶部22に記憶された当該アプリケーションについての設定情報に基づいて、当該アプリケーションをダウンロードする際に必要なADFを生成する(S25)。
その後、運用者は、こうして生成されたアプリケーションについての動作確認を行う。ここで、かかる動作確認を行う場合、当該アプリケーションはダウンロード可能な状態におかれる必要がある。もし動作不良が見出されると、運用者は、アプリケーションについての設定情報を再度、入力することになる。一方、何ら問題がなければ、当該アプリケーションはADFとともにアプリケーション記憶手段30に格納され、一般のユーザに対してダウンロード可能な状態におかれる(S26)。以上で、アプリケーションの作成処理が終了する。
次に、本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムで作成されたアプリケーションを携帯端末200にダウンロードするときの処理の手順について説明する。図16はそのアプリケーションを携帯端末200にダウンロードするときの処理の手順を説明するためのフローチャートである。
ユーザは、携帯端末200のiモードを利用して、所望のアプリケーションを当該携帯端末200にダウンロードする。すなわち、ユーザは、本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムにおけるダウンロードサイトのURL(Uniform Resource Locator)を携帯端末200に入力する(S41)。そして、携帯端末200は、その入力されたURLを送信する(S42)。本システムの通信制御手段50は、携帯端末200からそのURLを受信すると(S43)、認証用HTML(Hypertext Markup Language)ファイルを作成して(S44)、当該携帯端末200に送信する(S45)。携帯端末200は、その認証用HTMLファイルを受信すると(S46)、認証を行うためのウェブページを表示手段220に表示する(S47)。ユーザは、そのウェブページ上で、自己のユーザID及びパスワードを入力する(S48)。その後、ユーザがそのウェブページ上に設けられた認証ボタンを選択すると(S49)、携帯端末200は、認証要求と共にその入力されたユーザID及びパスワードを本システムに送信する(S50)。
本システムの通信制御手段50が、携帯端末200から、認証要求と共にユーザID及びパスワードを受信すると(S51)、運用者・ユーザ登録管理手段60は、そのユーザID及びパスワードに基づいて認証処理を行い、当該ユーザがアプリケーション利用者として本システムに登録されているかどうかを判断する(S52)。すなわち、運用者・ユーザ登録管理手段60は、そのユーザID及びパスワードが、運用者・ユーザ情報記憶部23に記憶されているユーザに関する情報に含まれているかどうかを判断する。運用者・ユーザ登録管理手段60が、認証がNGであると判断すると、通信制御手段50は、認証エラー表示及び再認証を行うためのHTMLファイルを作成して(S53)、当該携帯端末200に送信する(S54)。そして、携帯端末200は、そのHTMLファイルを受信すると(S55)、ステップS47に移行し、認証エラー表示及び再認証を行うためのウェブページを表示手段220に表示する。この場合、ユーザは、再度、ユーザID及びパスワードを入力することになる。一方、ステップS52において、運用者・ユーザ登録管理手段60が、認証がOKであると判断すると、通信制御手段50は、ダウンロード可能なアプリケーションについての情報を、設定情報記憶部22に記憶されている各設定情報から取得し、ダウンロード可能なアプリケーションの一覧を表示するためのHTMLファイルを作成して(S56)、当該携帯端末200に送信する(S57)。そして、携帯端末200は、そのHTMLファイルを受信すると(S58)、ダウンロード可能なアプリケーションの一覧を表示するためのウェブページを表示手段220に表示する(S59)。
ユーザは、ダウンロード可能なアプリケーションの一覧の中から自分がダウンロードしたいアプリケーションを選択する(S60)。すると、携帯端末200は、当該アプリケーションの選択に関する情報を本システムに送信する(S61)。本システムの通信制御手段50は、携帯端末200から当該アプリケーションの選択に関する情報を受信すると(S62)、当該アプリケーションをダウンロードするためのHTMLファイルを作成して(S63)、当該携帯端末200に送信する(S64)。ここで、当該アプリケーションをダウンロードするためのHTMLファイルには、当該ユーザのユーザID及びパスワードを埋め込んでいる。この埋め込まれたユーザID及びパスワードは、当該アプリケーションのダウンロードが行われるまで、携帯端末200と本システムとの間で通信が行われる際に、常に他の情報とともに送信される。実際には、かかるユーザID及びパスワードは、当該アプリケーションのダウンロード時に当該アプリケーションと一緒に携帯端末200に送信すればよいが、通信の仕様上、それができないので、本実施形態では、この時点でユーザID及びパスワードをHTMLファイルに埋め込むことにしているのである。また、かかるユーザID及びパスワードは、当該アプリケーションが実行されたときに、携帯端末200自身がユーザ認証を行えるようにするためのものである。
携帯端末200は、当該アプリケーションをダウンロードするためのHTMLファイルを受信すると(S65)、ダウンロード用のウェブページを表示手段220に表示する(S66)。ユーザが、そのウェブページ上で、当該アプリケーションをダウンロードする旨のボタンを押すと(S67)、携帯端末200は、当該アプリケーションのダウンロード要求を本システムに送信する(S68)。本システムの通信制御手段50は、携帯端末200から当該アプリケーションのダウンロード要求を受信すると(S69)、アプリケーション記憶手段20から当該アプリケーションに対応するADFを読み出し(S70)、当該携帯端末200に送信する(S71)。携帯端末200がそのADFを受信すると(S72)、携帯端末200に搭載されているJAMは、そのADFに基づいて当該アプリケーションがダウンロード可能であるかどうかを判断する(S73)。JAMが、当該アプリケーションがダウンロード可能でないと判断すると、ステップS66に移行する。一方、JAMが、当該アプリケーションがダウンロード可能であると判断すると、携帯端末200は、その旨の情報を本システムに送信する(S74)。
本システムの通信制御手段50は、携帯端末200から当該アプリケーションがダウンロード可能である旨の情報を受信すると(S75)、アプリケーション記憶手段20から当該アプリケーションを読み出して(S76)、当該携帯端末200に送信する(S77)。このとき、上述したように、ステップS63で埋め込まれたユーザID、パスワードも送信される。携帯端末200は、本システムから当該アプリケーションを受信すると(S78)、当該アプリケーションのインストールを行う(S79)。以上で、アプリケーションのダウンロード処理が終了する。
次に、本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムで作成されたアプリケーションが携帯端末200で実行されたときに、当該アプリケーションの操作の手順について説明する。図17は本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムで作成されたアプリケーションが携帯端末200で実行されたときに、当該アプリケーションの操作の手順を説明するためのフローチャートである。
まず、ユーザは、携帯端末200の表示手段220に表示させた所定の画面上で所望のアプリケーションを選択する。すると、携帯端末200の制御手段250は、そのアプリケーションを起動する(S111)。これにより、制御手段250はそのアプリケーションの機能を実現することができる。ここで、そのアプリケーションが今回初めて起動された場合には(S112)、制御手段250は、そのアプリケーションのダウンロード時に一緒に送られたユーザID及びパスワードを記憶手段230に保存する(S113)。
次に、携帯端末200の制御手段250は、認証用画面を表示手段220に表示する(S114)。ユーザは、その認証用画面にユーザID及びパスワードを入力する(S115)。そして、制御手段250は、その入力されたユーザID及びパスワードが、記憶手段230に保存されているユーザID及びパスワードと一致するかどうか、すなわち認証OKかどうか判断する(S116)。認証NGと判断すると、制御手段250は、エラーダイアログを表示手段220に表示する(S117)。その後は、ステップS114に移行する。一方、認証OKと判断すると、制御手段250は、当該アプリケーションのメニュー画面を表示手段220に表示する(S118)。
図18にメニュー画面Lの一例を示す。これは「営業日報作成アプリ」というアプリケーションのメニュー画面Lである。このメニュー画面Lには、「訪問実績入力」、「商談入力」、「更新」、「ダウンロード」、「アップロード」、「パスワード変更」の各メニューがある。このうち、「訪問実績入力」、「商談入力」は、機能画面の名称を示しており、これらのメニューは、それに対応する機能画面を表示するためのものである。また、「ダウンロード」メニューは、当該アプリケーションで使用する各第二ダウンロード用データを本システムからダウンロードすることを指示するためのものである。「アップロード」メニューは、当該アプリケーションの各機能画面で入力されたデータに基づいて作成された各第二アップロード用データを本システムにアップロードすることを指示するためのものである。そして、「更新」メニューは、当該アプリケーションで使用する各第二ダウンロード用データの更新を本システムに要求するためのものである。尚、「更新」、「ダウンロード」及び「アップロード」のメニューが設けられているのは、当該アプリケーションについての設定情報を入力する際に、図6に示す機能名称設定画面Dの付加機能設定部D1において、データ修正機能、ダウンロード機能及びアップロード機能の付加が選択されていたからである。
次に、ユーザは、メニュー画面Lにおいて「ダウンロード」メニューを選択する(S119)。すると、携帯端末200の通信手段240は、当該アプリケーションで使用する各第二ダウンロード用データの送信要求を本システムに送る(S120)。本システムの通信制御手段50は、当該アプリケーションが使用する各第二ダウンロード用データの送信要求を携帯端末200から受けたときに(S121)、当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報をデータレイアウト情報記憶部21から読み出し、その読み出したデータレイアウト情報に基づいて当該各第二ダウンロード用データの作成に必要なデータを第一データベース10から取得する(S122)。そして、その取得したデータから当該各第二ダウンロード用データを作成して、当該携帯端末200に送信する(S123)。携帯端末200の制御手段250は、本システムから当該各第二ダウンロード用データを受信すると(S124)、それらを記憶手段230の所定のデータ保存領域に保存する(S125)。その後、制御手段250は、当該アプリケーションのメニュー画面Lを表示手段220に表示する(S126)。
次に、ユーザは、メニュー画面L上で所望の機能画面を選択する(S127)。すると、携帯端末200の制御手段250は、その選択された機能画面を表示手段220に表示する(S128)。図19は「訪問実績入力」という機能画面Mの一例を示す図である。この機能画面Mは、運用者が図7に示す入力項目設定画面E等で設定した内容にしたがって構成されている。ユーザは、その機能画面Mの各入力項目の入力欄に対してデータの入力を行う(S129)。このとき、ユーザが、例えば、「絞込み表示」の動作が設定された入力項目の入力欄にデータを入力すると、制御手段250は、絞込表示先に指定された他の入力項目の入力欄においてリスト表示を行うのに必要なデータを、記憶手段230に保存されている各第二ダウンロード用データの中から取得する。そして、その取得したデータに基づいてリストボックスを生成し、当該他の入力項目の入力欄においてリスト表示を行う。また、ユーザが、「データ表示」の動作が設定された入力項目の入力欄にデータを入力すると、制御手段250は、データ表示先に指定された他の入力項目の入力欄に入力すべきデータを、記憶手段230に保存されている各第二ダウンロード用データの中から取り出して、当該他の入力項目の入力欄に自動的に表示する。このように、本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムで作成されたアプリケーションは、ユーザにとってとても入力操作がしやすいものとなっている。
こうしてデータの入力が完了すると、ユーザは、その機能画面M上で所定の登録ボタンを押す。すると、制御手段250は、その機能画面M上で入力された内容を確認する。具体的には、データがまだ入力されていない入力項目の入力欄があるかどうか、文字種が指定されたものと異なるかどうか等を判断する。その判断結果がNGであれば、制御手段250は、エラーダイアログを表示する。一方、その判断結果がOKであれば、制御手段250は、その機能画面M上で入力されたデータを、当該機能画面Mに対応する第二アップロード用データとして、記憶手段230の所定のデータ保存領域に保存する(S130)。そして、制御手段250は、登録完了ダイアログを表示した後、当該アプリケーションのメニュー画面Lを表示する(S131)。尚、ユーザは、必要に応じて、他の機能画面を選択し、当該機能画面においても同様にデータの入力を行う。
次に、ユーザは、メニュー画面Lにおいて「アップロード」メニューを選択する(S132)。すると、制御手段250は、各機能画面上で入力されたデータに基づいて作成された各第二アップロード用データを記憶手段230から読み出し(S133)、その登録要求とともにそれらの第二アップロード用データを本システムに送信する(S134)。本システムの通信制御手段50は、当該各第二アップロード用データの登録要求を当該携帯端末200から受けたときに(S135)、当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報をデータレイアウト情報記憶部21から読み出し、その読み出したデータレイアウト情報に基づいて当該各第二アップロード用データを第一データベース10に登録する(S136)。そして、登録が完了した旨の結果データを当該携帯端末200に送信する(S137)。携帯端末200の制御手段250は、登録が完了した旨の結果データを受け取ると(S138)、今回登録された各第二アップロード用データを記憶手段230の中から削除する(S139)。
本実施形態では、第一定義手段が、携帯端末に送信する各種の第一ダウンロード用データの項目及び携帯端末から送信される各種の第一アップロード用データの項目を定義し、第二定義手段が、作成しようとするアプリケーションで使用される各種の第二ダウンロード用データの項目及び当該アプリケーションで保存される各種の第二アップロード用データの項目を定義すると共に、各第二ダウンロード用データについて当該第二ダウンロード用データの項目と第一ダウンロード用データの項目との対応関係を設定し、各第二アップロード用データについて当該第二アップロード用データの項目と第一アップロード用データの項目との対応関係を設定する。また、設定手段は、作成しようとするアプリケーションについて、そのアプリケーションが表示する各機能画面上で入力されるデータと第二アップロード用データの種類との対応関係、各機能画面上に表示する各入力項目と当該機能画面に対応する第二アップロード用データの項目との対応関係、各入力項目に対して動作を行わせる際に第二ダウンロード用データを使用する場合にあっては当該動作の内容と当該第二ダウンロード用データの項目との対応関係を設定する。そして、生成手段は、アプリケーションの生成要求を受けたときに、第二定義手段によって設定された当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報及び設定手段によって設定された当該アプリケーションについての設定情報に基づいて、当該アプリケーションを生成する。このため、本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムを使用することにより、データのダウンロード機能及びアップロード機能を有するアプリケーションを容易に作成することができる。
また、設定手段は、各機能画面上に表示する複数の入力項目、各入力項目の画面レイアウト、各入力項目に対するアプリケーションの動作の内容等を設定する。このため、本実施形態の携帯端末用アプリケーション作成支援システムを使用することにより、携帯端末に表示する画面のレイアウト及びその画面内の各入力項目に対する動作を自由に設定することができる。
更に、本実施形態では、第二定義手段が、各第二ダウンロード用データについて検索条件を設定することができ、データ送信手段は、アプリケーションが使用する各第二ダウンロード用データの送信要求を携帯端末から受けたときに、当該アプリケーションについてのデータレイアウト情報に検索条件が含まれていれば、当該各第二ダウンロード用データとして当該検索条件に合致するデータだけを当該携帯端末に送信する。これにより、携帯端末にダウンロードするデータの量を少なくすることができるので、携帯端末の記憶手段の記憶領域を有効に利用することができる。
尚、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内において種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、主に、NTTドコモのiモード対応の携帯電話機に実行させるアプリケーションを作成する場合について説明したが、当然のことながら、本システムは、他の無線通信事業者による通信サービスを受けることができる携帯電話機に実行させるアプリケーションを作成することもできる。
また、上記の実施形態では、各第二ダウンロード用データ及び各第二アップロード用データを携帯端末における記憶手段のデータ保存領域に保存しておき、かかるデータ保存領域を利用してオフラインで実行するアプリケーションを作成する場合について説明したが、本システムでは、携帯端末における記憶手段のデータ保存領域を使用しないで、オンラインで実行するアプリケーションを作成することも可能である。すなわち、この場合、アプリケーションは、第二ダウンロード用データを使用する場合に、本システムに対して当該第二ダウンロード用データの送信要求を行い、本システムから当該第二ダウンロード用データを取得することになる。また、アプリケーションは、各機能画面上で所定の登録ボタンが押された場合に、当該機能画面上で入力されたデータを、当該機能画面に対応する第二アップロード用データとして、その登録要求とともに本システムに送信して、第一データベースに登録することとなる。
本発明の目的は、上述した実施形態の装置の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(実行形式を含む)を、その全体あるいは一部を記録した記録媒体により、本実施形態の装置に供給し、その装置のコンピュータ(又はCPU、MPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出して、動作の全部あるいは一部を実行することによっても達成されることは言うまでもない。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、ROM、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。さらに、通信回線を介してダウンロードすることによってプログラムコードを供給するようにしてもよいし、JAVA(登録商標)などの技術を利用してプログラムコードを供給して実行するようにしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、本実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
更に、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータが接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって本実施形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言うまでもない。
加えて、本発明はコンピュータに上記の実施形態の装置の機能を実現させるためのプログラムを含むプログラム・プロダクトであってもよい。ここで、プログラム・プロダクトというのは、コンピュータ・プログラムだけでなく、プログラムを記録した記録媒体あるいはコンピュータを含むものである。