JP4844662B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インク液滴を吐出して記録媒体上に画像ドット及びフラッシングドットを形成する記録ヘッドと処理液の液滴を吐出する処理液吐出ヘッドとを備えた液体吐出装置に関する。
一般に、複数の吐出口からインク滴を吐出するインクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタにおいては、吐出口近傍のインクが固まってインク詰まりが発生するのを防ぐべく、画像を形成するインク滴とは別に、増粘したインクを吐出する予備吐出が行われる。特許文献1には、予備吐出を画像の形成と並行して行い、予備吐出で吐出されたインクにより記録媒体上にフラッシングドットを形成するプリンタが開示されている。特許文献1のプリンタにおいては、記録媒体に形成される画像の背景や画像の黒色領域に予備吐出にかかるインク滴を吐出することで、フラッシングドットを目立たなくしている。
また、記録媒体上に吐出されたインクで形成されるドットが滲むのを防ぎドットを鮮明にするために、記録媒体上に処理液を塗布するインクジェットプリンタが知られている(例えば、特許文献2、3参照)。
特開平8−112904号公報 特開平8−72231号公報 特開2001−205800号公報
しかしながら、上述のように処理液を使用するプリンタにおいては、処理液によって、予備吐出で吐出されたインクによって形成されるフラッシングドットまでもが鮮明になってしまうおそれがある。これにより、フラッシングドットが目立ち、画像が劣化するという問題が生じる。
そこで、本発明の目的は、フラッシングドットを目立ちにくくする液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、記録媒体に画像を形成するための第1液体を吐出する第1吐出口、及び、前記第1吐出口から第1液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第1アクチュエータを有する第1吐出ヘッドと、記録媒体上に吐出される液体であって、第1液体の記録媒体への定着を促進させる第2液体を吐出する第2吐出口、及び、前記第2吐出口から第2液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第2アクチュエータを有する第2吐出ヘッドとを備えている。また、記録媒体に記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、前記第1吐出ヘッドの前記第1吐出口から吐出された第1液体が着弾して記録媒体に画像ドットが形成されるように、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記第1吐出ヘッドの前記第1アクチュエータを制御する画像記録制御手段と、第1液体の予備吐出にかかる予備吐出データを作成する第1液体予備吐出データ作成手段と、前記第1吐出ヘッドの前記第1吐出口から吐出された第1液体が着弾して画像が記録される記録媒体にフラッシングドットが形成されるように、前記第1液体予備吐出データ作成手段により作成された第1液体の予備吐出データに基づいて前記第1吐出ヘッドの前記第1アクチュエータを制御する第1液体フラッシング制御手段と、前記搬送方向と直交する直交方向の記録解像度に対応した第1距離と前記搬送方向の記録解像度に対応した第2距離とで記録媒体上に区画して規定された複数のドット領域のうち、前記画像記録制御手段の制御に基づいて第1液体が着弾する少なくとも1つのドット領域に第2液体が着弾すると共に、前記第1液体フラッシング制御手段の制御に基づいて第1液体が着弾する少なくとも一部のドット領域に第2液体が着弾しないように第2液体の吐出データを作成する第2液体吐出データ作成手段と、前記第2液体吐出データ作成手段により作成された吐出データに基づいて前記第2吐出ヘッドの前記第2アクチュエータを制御する第2液体制御手段とを備えている。
この構成によると、第1液体フラッシング制御手段の制御に基づいて吐出される第1液体によって形成されるフラッシングドットが、第1液体の記録媒体内への定着を促進させる第2液体が着弾しないドット領域に形成される。したがって、第2液体によってフラッシングドットを形成する第1液体の記録媒体への定着が促進されフラッシングドットが鮮明になるのを防ぐことができる。よって、フラッシングドットを目立たなくすることができる。
本発明の液体吐出装置では、前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、当該フラッシングドットが形成されるドット領域に第2液体が着弾しないように第2液体の吐出データを作成する。通常、画像ドットを形成する第1液体の定着化を向上させるため、画像ドットが形成されるドット領域に隣接するドット領域にも第2液体を着弾させることが多いが、上述の構成によると、画像ドットが形成されるドット領域に隣接するドット領域がフラッシングドットを形成するドット領域に該当する場合には、あえて第2液体を着弾しないようにしてフラッシングドットを目立たなくすることができる。
本発明の液体吐出装置では、第2液体は、第1液体の記録媒体内への浸透度を低下させる液体であり、記第2吐出ヘッドは、前記第1吐出ヘッドの記録媒体に対する相対移動方向に関して前記第1吐出ヘッドよりも下流側に配置され、前記第1吐出口から吐出された第1液体が着弾するドット領域には、第1液体が着弾するよりも前に前記第2吐出口から吐出された第2液体が着弾する。この構成によると、画像ドットを形成する第1液体を記録媒体内へ染み込みにくくして画像ドットを鮮明にし、フラッシングドットを形成する第1液体は記録媒体内に染み込ませてフラッシングドットを見えにくくすることができる。
また、本発明の液体吐出装置では、第2液体は、第1液体の記録媒体上での凝固性を向上させる液体であり、前記第2吐出ヘッドは、前記第1吐出ヘッドの記録媒体に対する相対移動方向に関して前記第1吐出ヘッドよりも上流側に配置され、前記第1吐出口から吐出された第1液体が着弾するドット領域には、第1液体が着弾した後に前記第2吐出口から吐出された第2液体が着弾する。この構成によると、画像ドットを形成する第1液体を迅速に凝固させることで画像ドットを鮮明にし、フラッシングドットを形成する第1液体は凝固を促進させずフラッシングドットを見えにくくすることができる。言い換えると、第1液体の凝固を促進させないことで、第1液体が記録媒体中に浸透するため、記録媒体の表面に残る第1液体が減少し、フラッシングドットが見えにくくなる。
本発明の液体吐出装置では、前記第2液体吐出データ作成手段は、前記第1液体フラッシング制御手段の制御に基づいて第1液体が着弾する全てのドット領域に第2液体が着弾しないように第2液体の吐出データを作成することが好ましい。この構成によると、第2液体が着弾しないドット領域に全てのフラッシングドットが形成されるので、フラッシングドットをより目立たなくすることができる。
本発明の液体吐出装置では、前記第1吐出ヘッドは複数設けられており、前記第1液体予備吐出データ作成手段は、予備吐出により前記複数の第1吐出ヘッドの1つから吐出される第1液体が、前記画像記録制御手段の制御に基づいて他の第1吐出ヘッドから吐出される第1液体が着弾するドット領域に着弾するように第1液体の予備吐出データを作成してもよい。この構成によると、フラッシングドットが画像ドットと重なることで、フラッシングドットをさらに目立たなくすることができる。なお、予備吐出により吐出された第1液体で形成されるフラッシングドットと、画像記録制御手段の制御によって吐出された第1液体で形成される画像ドットとは、どちらが先に形成されてもよい。
本発明の液体吐出装置では、前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、これらが隣接していない場合に比べて、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する第2液体の液量を少なくするように第2液体の吐出データを作成してもよい。
また、本発明の液体吐出装置では、前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、これらが隣接していない場合に比べて、第2液体がそのフラッシングドットが形成されるドット領域から離れた位置に着弾するように第2液体の吐出データを作成してもよい。
これらの構成によると、画像ドットが形成されるドット領域に着弾する第2液体が記録媒体に浸透して隣接するドット領域まで広がることで、その隣接するドット領域に形成されるフラッシングドットを構成する第1液体の記録媒体への定着が促進されるのを防ぐことができる。よって、フラッシングドットが目立つのをさらに確実に防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置では、記録媒体に形成された2つのドットの明度の大小関係及び明度の差の大きさを判断する明度判断手段をさらに備えており、前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合であって、前記明度判断手段による判断の結果、そのフラッシングドットの明度が隣接する画像ドットの明度に比べて小さいほど、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する第2液体の液量をより少なくするように第2液体の吐出データを作成してもよい。
また、本発明の液体吐出装置では、記録媒体に形成された2つのドットの明度の大小関係及び明度の差の大きさを判断する明度判断手段をさらに備えており、前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合であって、前記明度判断手段による判断の結果、そのフラッシングドットの明度が隣接する画像ドットの明度に比べて小さいほど、第2液体がそのフラッシングドットが形成される領域からより離れた位置に着弾するように第2液体の吐出データを作成してもよい。
これらの構成によると、フラッシングドットの明度が比較的小さく目立ち易い場合であっても、フラッシングドットを形成する第1液体の記録媒体内への定着が促進されるのを確実に防ぐことで、フラッシングドットを目立ち難くすることができる。また、フラッシングドットの明度が比較的大きく目立ち難い場合には、第2液体により画像ドットが鮮明になるので、印字品質を良好にすることができる。
本発明の液体吐出装置では、前記第1吐出ヘッドは色が異なる複数の第1液体に対応して複数設けられており、前記第1吐出ヘッドから吐出される第1液体の色及び量に基づいて、記録媒体に形成されるドットの明度を算出する明度算出手段をさらに備えており、前記明度判断手段が、前記明度算出手段による算出結果に基づいて、2つのドットの明度の大小関係及び明度の差の大きさを判断してもよい。
本発明の液体吐出装置では、記録媒体の両面に画像を記録するための両面印刷機構をさらに備えており、前記第1液体予備吐出データ作成手段は、予備吐出により吐出される第1液体が着弾するドット領域が記録媒体の両面で重ならないように第1液体の予備吐出データを作成してもよい。この構成によると、記録媒体の両面にフラッシングドットが形成されてフラッシングドットが目立つのを防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置では、記録媒体を複数のドット領域からなる複数のブロックに分割し、前記画像記録制御手段の制御に基づいて第1吐出ヘッドから吐出され記録媒体上に着弾する第1液体の総量を前記ブロック毎に算出する液量算出手段をさらに備えており、前記第2液体液体吐出データ作成手段は、前記液量算出部による算出結果に基づいて、前記ブロック内に着弾する第1液体の総量が少ないほど、そのブロック内に着弾する第2液体の総量が少なくなるように第2液体の吐出データを作成し、前記第1液体予備吐出データ作成手段は、前記複数のブロックの中で、予備吐出によって吐出される第1液体が着弾するドット領域が含まれる着弾予定ブロックよりも前記第1吐出ヘッドの記録媒体に対する相対移動方向に関して上流側に、前記着弾予定ブロックよりも前記液量算出手段で算出される第1液体の総量が少ない空疎ブロックがある場合に、吐出される第1液体が前記空疎ブロックに着弾するように第1液体の着弾位置を変更してもよい。この構成によると、フラッシングドットをより確実に目立たなくすることができる。
本発明の液体吐出装置は、前記複数のドット領域のうち、前記第1液体フラッシング制御手段の制御に基づいて第1液体が着弾するドット領域に第2液体が着弾しないように、第2液体の予備吐出にかかるデータを作成する第2液体予備吐出データ作成手段と、前記第2液体予備吐出データ作成手段によって作成された第2液体の予備吐出データに基づいて、画像が記録される記録媒体への第2液体の予備吐出が行われるように前記第2吐出ヘッドの前記第2アクチュエータを制御する第2液体フラッシング制御手段とをさらに備えていてもよい。この構成によると、第2吐出ヘッドの予備吐出で吐出される第2液体により、ラッシングドットを形成する第1液体の記録媒体への定着が促進されるのを防ぐことができる。よって、フラッシングドットが目立つのを防ぐことができる。
本発明の液体吐出装置では、吐出が行われていない前記第1吐出口付近の第1液体のメニスカスが振動するようなエネルギーを第1液体に付与するように、前記第1吐出ヘッドの前記第1アクチュエータを制御する第1予備振動制御手段と、吐出が行われていない前記第2吐出口付近の第2液体のメニスカスが振動するようなエネルギーを第2液体に付与するように、前記第2吐出ヘッドの前記第2アクチュエータを制御する第2予備振動制御手段とをさらに備えていてもよい。この構成によると、予備吐出の回数を減らすことができるので、液体の消費量を減らすことができる。
本発明の液体吐出装置では、前記第1吐出ヘッドが、前記直交方向に延在するライン式のヘッドであってもよい。
上述のように、本発明の液体吐出装置では、第1液体フラッシング制御手段の制御に基づいて吐出される第1液体によって形成されるフラッシングドットが、第1液体の記録媒体内への定着を促進させる第2液体が着弾しないドット領域に形成される。したがって、第2液体によってフラッシングドットを形成する第1液体の記録媒体への定着が促進されフラッシングドットが鮮明になるのを防ぐことができる。よって、フラッシングドットを目立たなくすることができる。
本発明の第1の実施形態にかかるインクジェットプリンタの全体的な構成を示す概略側面図である。 図1に示すヘッド本体の平面図である。 図2の一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。 図2に示すヘッド本体の部分断面図である。 図1に示す制御装置の機能ブロック図である。 図1に示す記録ヘッドの吐出口から吐出されるインクの色及び量とそれによって形成されるドットの明度との関係を示す表である。 図5に示す制御装置で行われる処理手順の一例を示すフローチャートである。 図5に示す液量算出部で算出を行う際に用紙が複数のブロックに分割される様子を示す図である。 図5に示すインクフラッシング制御部の制御によりインクが吐出される領域及びプレコート制御部の制御により処理液が吐出される領域を決定する過程を示す図である。
以下、本発明の好適な一実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、インクジェットプリンタ101は直方体形状の筐体101aを有している。筐体101a内には、用紙Pを順搬送方向(図1中右方向)及び順搬送方向とは反対の逆搬送方向の2つの方向に搬送する搬送機構16、並びに搬送機構16の上方に配置された4つの記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bが設けられている。4つの記録ヘッド1aは、搬送機構16によって順搬送方向に搬送される用紙Pに対してシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク(第1液体)をそれぞれ吐出する。処理液吐出ヘッド1bは、順搬送方向に関して4つの記録ヘッド1aよりも上流側に位置しており、搬送機構16によって順搬送方向に搬送される用紙Pに対して処理液(第2液体)を吐出する。なお、記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bの構成はほぼ同じであるので、以下の説明においては、これらを区別せずに単に「ヘッド1」と称する場合がある。なお、本実施形態においては、処理液吐出ヘッド1bが配置される「記録ヘッド1aよりも上流側」は、「記録ヘッド1aの用紙Pに対する相対移動方向(図1中左方向)に関して記録ヘッド1aよりも下流側」となっている。
ここで、本実施形態で用いられる処理液は、無色透明且つインクと混ざることで反応を生じるものである。そして、あらかじめ用紙Pに塗布しておくことで、後から付着したインクの用紙P内への浸透度を低下させる。これにより、インクを用紙P上に定着しやすくすることができる。したがって、記録ヘッド1aから吐出されたインクが用紙Pに染み込み拡散することで、用紙P上に形成するドットの縁の輪郭がぼやけたり、異なる色同士のインクが用紙P上で混じることで滲んだりするのを抑制することができる。本実施形態においては、反応剤として多価金属塩が含有された処理液を用いる。かかる処理液があらかじめ塗布された用紙Pにインクが着弾すると、インクの着色剤である染料又は顔料が多価金属イオンと反応して、不溶性又は難溶性の金属複合体が形成される。よって、インクが用紙Pに浸透しにくくなる。
また、筐体101aの天板の上部には、画像が形成された用紙Pが排出される排紙部15が設けられている。さらに、搬送機構16の下方には給紙ユニット101bが、また給紙ユニット101bの下方にはタンクユニット101cがそれぞれ配置されている。タンクユニット101c内には、4つのインクタンク17a及び1つの処理液タンク17bが収納されている。加えて、順搬送方向に関して処理液吐出ヘッド1bの上流側には、用紙Pの両面に印刷を行う場合に、一方の面に画像が記録された用紙Pの裏表を反転させる両面印刷機構24が配置されている。
インクジェットプリンタ101の内部には、図1に示す黒太矢印に沿って本搬送経路が形成されており、用紙Pが給紙ユニット101bから排紙部15に向けて搬送される。給紙ユニット101bは、給紙トレイ11と、給紙ローラ12とを有している。給紙トレイ11は、上方に向かって開口した箱形状を有しており、複数枚の用紙Pが積層された状態で収納される。給紙ローラ12は、給紙トレイ11の最も上方にある用紙Pを送り出す。送り出された用紙Pは、ガイド13a、13bによりガイドされ且つ送りローラ対14によって挟持されつつ搬送機構16へと送られる。
搬送機構16は、2つのベルトローラ6、7と、搬送ベルト8と、テンションローラ10と、プラテン18とを有している。搬送ベルト8は、両ローラ6、7の間に架け渡されるように巻回されたエンドレスのベルトであり、テンションローラ10によってテンションが付加されている。プラテン18は、搬送ベルト8の内側領域に配置され、記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bと対向する位置において、搬送ベルト8を支持している。ベルトローラ7は、図示しないモータによって図1中時計回り及び反時計回りの2方向に回転駆動される駆動ローラであって、ベルトローラ6は、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行することによって回転する従動ローラである。よって、搬送機構16は、ベルトローラ7を駆動するモータの駆動を切り換えることで、搬送ベルト8上に載置された用紙Pを順搬送方向及び逆搬送方向に搬送することができる。
搬送機構16から順搬送方向に送り出された用紙Pは、ガイド29aによりガイドされ、両送りローラ対27に挟持される。両送りローラ対27は、正逆回転可能なモータ(図示せず)により、図1中時計回り及び反時計回りの2つの方向に回転駆動される駆動ローラ27aと、駆動ローラ27aの回転に伴って従動回転する従動ローラ27bとからなる。これにより、両送りローラ対27は、挟持した用紙Pを順搬送方向及び逆搬送方向の2つの方向に送ることができる。
両送りローラ対27によって順搬送方向に送られた用紙Pは、ガイド29bによりガイドされ、且つ送りローラ対28によって挟持されつつ搬送され、筐体101aの上部に形成された排出口22から排紙部15へと排出される。一方、両送りローラ対27によって逆搬送方向に搬送された用紙Pは、再度搬送機構16に送られる。このとき、後述する制御装置100の制御により、搬送機構16が用紙Pを逆搬送方向に搬送する状態とされる。したがって、搬送機構16に送られた用紙Pは、逆搬送方向に搬送され、逆搬送方向に関して処理液吐出ヘッド1bの下流側で、両面印刷機構24に送られる。
両面印刷機構24は、複数の再給紙ローラ対25及びそれらの間で用紙Pをガイドする複数のガイド26で主に構成され、図1中白太矢印で示すような両端がそれぞれ本搬送経路に接続されたループ状の反転経路に沿って用紙Pを搬送するものである。より詳細には、両面印刷機構24において用紙Pは、両面印刷機構24に送られる前に表となっていた面が外側となる状態で反転経路に沿って搬送される。したがって、搬送機構16により本搬送経路を逆搬送方向に搬送され両面印刷機構24に送られた用紙Pは、表裏が反転された状態で、搬送機構16と送りローラ対14との間から再度本搬送経路へと送られる。
5つのヘッド1は、主走査方向に長尺な略直方体形状を有している。これらのヘッド1は、用紙Pの搬送方向に沿って配列されて固定されている。つまり、このプリンタ101はライン式のプリンタであり、搬送方向と主走査方向とは互いに直交する関係にある。なお、4つの記録ヘッド1aは、順搬送方向に関して上流側から、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの順で配列されている。
各ヘッド1は、インクを吐出する複数の吐出口108(図3及び図4参照)が形成されたヘッド本体2を有している。4つのインクタンク17aには互いに異なる色のインクが貯留されており、処理液タンク17bには処理液が貯留されている。これらインクタンク17a及び処理液タンク17bからヘッド本体2へと、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックのインク及び処理液が供給される。
吐出口108は、ヘッド本体2の下面である吐出面2aに開口しており、ヘッド本体2に供給されたインクが到達する。搬送機構16によって順搬送方向に搬送される用紙Pが5つのヘッド1のすぐ下方を通過する際に、用紙Pの上面に向けて吐出口108から最初に処理液が次に各色のインクが順に吐出される。これにより、用紙Pの上面、すなわち、搬送ベルト8上で上方を向いている面に所望のカラー画像が形成される。
次に、図2〜図4を参照しつつヘッド本体2について詳細に説明する。なお、図3では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。
ヘッド本体2は、図2に示すように、流路ユニット9の上面9aに4つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。なお、図示はしないが、記録ヘッド1a及び処理液吐出ヘッド1bは、ヘッド本体2に加えて、流路ユニット9に供給されるインク(又は処理液)を貯留するリザーバユニット、アクチュエータユニット21に駆動信号を供給するフレキシブルプリント配線基板(Flexible Printed Circuit:FPC)、FPCに実装されたドライバICを制御する制御基板等を含んでいる。
図4に示すように、流路ユニット9は、ステンレス鋼からなる複数の金属製のプレートを互いに位置合わせした積層体である。流路ユニット9内には、マニホールド流路105(図2及び図3参照)から副マニホールド流路105a、そして副マニホールド流路105aの出口からアパーチャ112及び圧力室110を経て吐出口108に至る多数の個別インク流路109が形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。
図2に示すように、流路ユニット9の上面9aには、リザーバユニットのインク流出流路に対応して、計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の下面は吐出面2aとなっており、多数の吐出口108がマトリクス状に配置されている。なお、吐出口108は、主走査方向に関して主走査方向解像度である600dpiの間隔で配列されている。
また、図1に示すように、筐体101a内には、インクジェットプリンタ101全体を制御する制御装置100が配置されている。ここで、図5を参照しつつ、制御装置100について説明する。制御装置100は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置100を構成する各機能部は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図5に示すように、制御装置100は、搬送制御部31、画像データ記憶部32、画像記録制御部33、液量算出部34、インクフラッシング制御部35、インクフラッシングデータ作成部36、インク予備振動制御部37、明度算出部38、明度判断部39、プレコート制御部40、プレコートデータ作成部41、処理液フラッシング制御部42、処理液フラッシングデータ作成部43、及び処理液予備振動制御部44を有している。
搬送制御部31は、給紙ローラ12、送りローラ対14、ベルトローラ7、両送りローラ対27、送りローラ対28、再給紙ローラ対25をそれぞれ駆動する複数のモータ(図示せず)を制御する。具体的には、用紙Pの片面のみに画像を記録する際には、給紙トレイ11に収納された用紙Pを送り出し、5つのヘッド1と搬送ベルト8との間を通過させて排出口22に排出する。用紙Pの両面に画像を記録する際には、給紙トレイ11から送り出し順搬送方向に沿ってヘッド1の下流側まで搬送された用紙Pを、逆搬送方向に搬送し、両面印刷機構24で表裏を反転させてから再度順搬送方向に搬送して、排出口22に排出する。
画像データ記憶部32は、用紙Pに記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する。画像記録制御部33は、画像データ記憶部32に記憶された画像データに基づいて各記録ヘッド1aに備えられたアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。具体的には、副走査方向解像度である600dpiに対応した距離、すなわち1/600インチの間隔で各記録ヘッド1aの吐出口108からのインクが着弾して用紙Pに画像ドットが形成されるように、インクの吐出間隔を制御する。
液量算出部34は、用紙Pを複数のドット領域からなる複数のブロックに分割し、画像記録制御部33の制御に基づいて各記録ヘッド1aから吐出され用紙P上に着弾するインクの総量をブロック毎に算出する。本実施の形態においては、図8に示すように、用紙Pを15個のブロックに分割して、各ブロックに着弾するインクの総量を算出する。各ブロックに着弾するインクの総量は、例えば、各ブロックに着弾する画像ドットのインク量のデータを合計して算出する。
インクフラッシング制御部35は、吐出口108近傍の増粘したインクを用紙Pに向けて吐出するフラッシングを行うべく、インクフラッシングデータ作成部36により作成されたインクのフラッシングデータに基づいて、各記録ヘッド1aに備えられたアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。すなわち、画像データ記憶部32に記憶された画像データに基づかないアクチュエータの駆動によって、副走査方向解像度に対応した1/600インチの間隔で各記録ヘッド1aの吐出口108からのインクが着弾して用紙Pにフラッシングドットが形成されるように、インクの吐出間隔を制御する。具体的には、例えば、画像記録制御部33の制御により画像の記録が行われている間に、所定時間以上インクの吐出が行われていない吐出口108がある場合に、その吐出口108からインクが吐出されるようにする。なお、かかる所定時間とは、インクの色や周囲の温度、湿度等によって変わる。また、データ処理上、用紙Pの搬送速度に所定時間を乗じることで算出される画像ドット間隔(距離)を所定時間の代わりに用い、この画像ドット間隔以内に画像ドットを形成するインクの吐出が行われない吐出口108について、フラッシングドットを形成するようインクが吐出されるようにすることもできる。
上述のように、本実施形態においては、主走査方向解像度及び副走査方向解像度はいずれも600dpiであり、用紙P上には、主走査方向と副走査方向とにそれぞれ1/600インチ間隔の格子状に区画された複数のドット領域が規定される。
インクフラッシングデータ作成部36は、フラッシングドットを形成するドット領域に関するデータを記憶するデータ記憶部36a、フラッシングドットを形成するドット領域を暫定的に定める初期データ算出部36b、及びデータ記憶部35aに記憶されているデータを書き換えるデータ書換部36cを含んでいる。
初期データ算出部36bは、画像記録制御部33の制御による記録ヘッド1aの各吐出口108からのインク吐出間隔に基づいて、インク吐出間隔が所定時間以上となる吐出口108を探し、インク吐出間隔が所定時間よりも短くなるようにかかる吐出口108から吐出されるインクが着弾するドット領域をデータ記憶部36aに記憶する。或いは、搬送制御部31に記憶されている用紙Pの搬送速度に所定時間を乗じることで算出される画像ドット間隔(距離)を所定時間の代わりに用い、インク吐出間隔がこの画像ドット間隔(距離)よりも短くなるようにかかる吐出口108から吐出されるインクが着弾するドット領域をデータ記憶部36aに記憶する。
データ書換部36cは、両面印刷を行う際に、データ記憶部36aに記憶されているドット領域で、用紙Pの両面で重なるものが有る場合に、それらのドット領域のいずれかが順搬送方向下流側のドット領域に変更されるように、データ記憶部36aのデータを書き換える。すなわち、互いに重なり合うドット領域のいずれか一方に着弾する予定であったインクの吐出タイミングが早められる。
また、データ書換部36cは、データ記憶部36aに記憶されている各ドット領域について、複数のブロックの中で、そのドット領域が含まれる着弾予定ブロックよりも順搬送方向に関して下流側に、着弾予定ブロックよりも液量算出部34で算出されるインクの総量が少ない空疎ブロックがある場合に、データ記憶部36aの記憶内容を書き換えて、そのドット領域を空疎ブロックに変更する。より詳細には、空疎ブロックは、同一の吐出口108から直前に吐出されるインクが着弾する直前ブロックと着弾予定ブロックとの間に位置するブロックから選ばれる。
なお、本実施の形態においては、画像記録制御部33及びインクフラッシング制御部35は、各記録ヘッド1aの吐出口108から吐出されたインクによって用紙Pに形成される画像ドット及びフラッシングドットを構成するインク量を大滴、中滴、及び小滴の3段階で調整することができる。
インク予備振動制御部37は、吐出口108近傍でインクが固まるのを防ぐべく、吐出が行われていない吐出口108近傍のインクのメニスカスが振動するようなエネルギーをインクに付与するように、各記録ヘッド1aのアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。
明度算出部38は、各記録ヘッド1aの吐出口108から吐出されるインクの色及び量に基づいて、用紙Pに形成される画像ドット及びフラッシングドットの明度を算出する。具体的には、図6の表に示すように、各インクの色に対して濃い色から順にブラックは1、マゼンタは2、シアンは3、イエローは4と重みを付け、またインク量に関しては、量が多いものから順に大滴は1、中滴は2、小滴は3と重みを付け、これら色の重みと量の重みとを掛け合わせて明度を算出する。すなわち例えば、イエローの中滴の場合の明度は(4×2=)8であり、ブラックの小滴の場合の明度は(1×3=)3である。
明度判断部39は、明度算出部38による算出結果に基づいて、用紙Pに形成された2つのドットの明度の大小関係及び明度の差の大きさを判断する。すなわち例えば、イエローの中滴で形成された画像ドットと、ブラックの小滴で形成されたフラッシングドットとを比較した場合、上述のように画像ドットの明度は8、フラッシングドットの明度は3であるので、フラッシングドットの方が明度が小さく、それらの差は(8−3=)5であると判断する。
プレコート制御部40は、プレコートデータ作成部41で作成されたデータに基づいて、処理液吐出ヘッド1bに備えられたアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。
プレコートデータ作成部41は、処理液が着弾するドット領域及び吐出する処理液の量に関するデータを作成する。プレコートデータ作成部41は、用紙P上に規定された複数のドット領域のうち、画像記録制御部33の制御に基づいてインクが着弾するいずれかのドット領域に処理液が着弾すると共に、インクフラッシング制御部35の制御に基づいてインクが着弾するいずれのドット領域にも処理液が着弾しないようにデータを作成する。
また、プレコートデータ作成部41は、液量算出部34の算出結果に基づいて、ブロック内に着弾するインクの総量が少ないほど、そのブロック内に着弾する処理液の量が少なくなるようにデータを作成する。なお、本実施形態においては、処理液が着弾するドット領域の数を調整することでブロック内に着弾する処理液の量を調整する。
また、プレコートデータ作成部41は、処理液が着弾するドット領域及び吐出する処理液の量に関するデータを記憶するデータ記憶部41a、処理液が着弾するドット領域を暫定的に定める初期データ算出部41b、及びデータ記憶部41aに記憶されているデータを書き換えるデータ書換部41cを含んでいる。
初期データ算出部41bは、各ブロックについて、ブロック内の全てのドット領域から、液量算出部34によって算出されるブロック内に着弾するインクの総量で決まる間引き率に応じて間引きを行った残りのドット領域を、処理液が着弾するドット領域としてデータ記憶部41aに記憶する。
すなわち、例えば、ブロック内に着弾するインクの総量に関して第1閾値及び第2閾値(第1閾値<第2閾値)の2つの閾値を設け、インクが全く着弾しないブロック(図8中白色ブロック)には、いずれのドット領域にも処理液が着弾しないようにし、インクの総量が第1閾値以下のブロック(図8中横線ブロック)には、そのブロック内の全ドット領域を80%間引いたドット領域を、インクの総量が第1閾値よりも多く且つ第2閾値以下のブロック(図8中斜線ブロック)には、そのブロック内の全ドット領域を50%間引いたドット領域を、インクの総量が第2閾値よりも多いブロック(図8中網掛けブロック)には、そのブロック内の全ドット領域を処理液が着弾するドット領域とする。
データ書換部41cは、データ記憶部41aに記憶されている処理液が着弾するドット領域に、フラッシングドットが形成されるドット領域と重なっているものがある場合に、そのドット領域をデータ記憶部41aから削除する。
データ書換部41cは、画像ドットが形成され且つ処理液が着弾するドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、これらが隣接しない場合に比べて、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する処理液の量が少なくなるようにデータ記憶部41aに記憶されているデータを書き換える。より詳細には、明度判断部39による判断の結果、そのフラッシングドットの明度が隣接するドット領域に形成される画像ドットの明度に比べて小さい(明度の差が大きい)ほど、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する処理液の量が少なくなるようにする。なお、本実施の形態においては、プレコート制御部40は、処理液吐出ヘッド1bの吐出口108から1つのドット領域に吐出される処理液量を3段階で調整することができる。すなわち、吐出口108からは、大滴、中滴、小滴の3種類の処理液滴が吐出される。よって、データ書換部41cは、例えば、通常は大滴であるが、隣接するフラッシングドットと画像ドットとの明度の差が0以上且つ6よりも小さい場合には中滴、また6以上且つ11以下の場合には小滴となるようにデータを書き換える。
処理液フラッシング制御部42は、吐出口108近傍の増粘した処理液を用紙Pに向けて吐出するフラッシングを行うべく、処理液フラッシングデータ作成部43により作成されたデータに基づいて、処理液吐出ヘッド1bに備えられたアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。処理液フラッシングデータ作成部43は、インクフラッシング制御部35の制御に基づいてインクが着弾するいずれのドット領域にも処理液が着弾しないように処理液のフラッシングデータを作成する。
処理液予備振動制御部44は、吐出口108近傍で処理液が固まるのを防ぐべく、吐出が行われていない吐出口108近傍の処理液のメニスカスが振動するようなエネルギーを処理液に付与するように、処理液吐出ヘッド1bのアクチュエータユニット21に含まれる各アクチュエータを制御する。
続いて、図7を参照しつつ、プリンタ101で画像を形成する際に制御装置100で行われる処理手順の一例について説明する。なお、この処理手順の前に画像データ記憶部32への画像データの記憶という処理が行われるが、説明は省略する。まず、プレコートデータ作成部41の初期データ算出部41bが、画像データ記憶部32に記憶した画像データより液量算出部34が算出した算出結果に基づいて処理液が着弾するドット領域を暫定的に定める(ステップS11)。具体的には、例えば、図9(a)に示す複数のドット領域を含むブロック内に画像記録制御部33の制御に基づいて吐出されるインクの総量が第1閾値よりも多く且つ第2閾値以下である場合には、そのブロック内の全ドット領域を50%間引いた領域が、処理液が吐出される領域(図中「P」と記された領域)であると仮決定される。このとき決定されたドット領域は、データ記憶部41aに記憶される。
次に、インクフラッシングデータ作成部36の初期データ算出部36bが、インクフラッシング制御部35の制御により記録ヘッド1aからインクを吐出してフラッシングドットを形成するドット領域を暫定的に定める(ステップS12)。具体的には、搬送制御部31に記憶されている用紙Pの搬送速度に所定時間を乗じることで算出される画像ドット間隔(距離)以上の間隔でインクを吐出しない吐出口108がある場合、そのような吐出口108についてはこの画像ドット間隔でフラッシングドットを形成するようにドット領域を定める。本実施形態においては、例えば、図9(b)に示すように、フラッシングドットが形成されるドット領域(図中太線で囲まれた領域)が決定される。図9(b)に示すように、フラッシングドットは、画像ドットが形成されないドット領域、すなわち背景となる位置に形成されてもよいし、画像ドットが形成されるドット領域(図中斜線で示す領域)と同じ領域に形成されてもよい。
なお、フラッシングドットと画像ドットとを重ねて形成する場合、どちらを先に形成してもよい。すなわち、例えば、インクフラッシング制御部35の制御によりマゼンタの記録ヘッド1aから吐出されるインクは、画像記録制御部33の制御により先に吐出されたシアンの記録ヘッド1aからのインク、或いは後に吐出されるイエロー又はブラックの記録ヘッド1aからのインクが着弾するドット領域に着弾する。図9では複数の記録ヘッド1aを使用した記録を行っているため、図9(b)のように、画像ドットと隣り合う、又は重複するドット領域であっても、画像ドットに対応した記録ヘッド1a以外の記録ヘッド1aのフラッシングドットが形成される場合は有り得ることを示している。
続いて、図8に示すように用紙Pを区分する複数のブロックの中で、ステップS12で仮決定されたフラッシングドットを形成する各ドット領域について、そのドット領域が含まれる着弾予定ブロック(図中太線で囲まれたブロック)よりも順搬送方向に関して下流側に、着弾予定ブロックよりもインクの総量が少ない空疎ブロックがあるか否かが判断される(ステップS13)。空疎ブロックがないと判断された場合には(S13:NO)、後述するステップS14を省略してステップS15に進む。空疎ブロックの存在が判断される順搬送方向に関して下流側の境域としては、例えば、先述したフラッシングドットを形成することが必要となる画像ドット間隔(距離)の半分の距離に含まれるブロックが空疎ブロックの存在が判断される境域となる。
一方、空疎ブロックがあると判断された場合には(S13:YES)、データ書換部36cが、着弾予定ブロック内に着弾する予定であったインクの着弾位置を変更し、空疎ブロックにインクが着弾するようにデータ記憶部36aのデータを書き換える(ステップS14)。図8においては、着弾予定ブロックよりも順搬送方向に関して下流側で着弾予定ブロックに隣接するが空疎ブロックであり、着弾予定ブロックに形成される予定であったフラッシングドットの位置が、空疎ブロック内に変更される。
続いて、両面印刷が行われるか否かが判断される(ステップS15)。両面印刷が行われない場合には(S15:NO)、以下に説明するステップS16を省略して、ステップS17に進む。一方、両面印刷が行われる場合には(S15:YES)、フラッシングドットを形成するドット領域が、用紙Pの両面で重ならないようにする(ステップS16)。具体的には、データ記憶部36aに記憶されているドット領域のうち、用紙Pの両面で重なるものが有る場合には、データ書換部36cが、それらのいずれか一方のドット領域が順搬送方向に下流側のドット領域に変更されるように、データ記憶部36aのデータを書き換える。なお、本実施例においては、S16で行われるドット領域の変更は、同じブロック内で行われる。
さらに、フラッシングドットを形成するドット領域に、ステップS11で仮決定された処理液が着弾するドット領域と重なっているものが有るか否かを判断する(ステップS17)。重なっているものがない場合には(S17:NO)、後述するステップS18を省略してステップS19に進む。一方、重なっているものがある場合には(S17:YES)、プレコートデータ作成部41のデータ書換部41cが、仮決定されている処理液が着弾するドット領域のうち、フラッシングドットを形成するドット領域と重なっているドット領域をデータ記憶部41aから削除する(ステップS18)。図9(b)に示す例では、フラッシングドットが形成されるドット領域(図中太線で囲まれた領域)のうち破線の円で囲った2つが、処理液が着弾するドット領域(「P」と記されている領域)と重複している。よって、図9(c)に示すように、かかるドット領域に処理液が吐出されないようにする。
続いて、フラッシングドットを形成するドット領域に隣接するドット領域であって、画像ドットが形成され且つ処理液が着弾するドット領域が有るか否かを判断する(ステップS19)。かかるドット領域が存在しない場合には(S19:NO)、後述するステップS20、S21を省略してステップS22に進む。一方、上述のようなドット領域が存在する場合には(S19:YES)、明度判断部39によって、これら互いに隣接するドット領域に形成される2つのドットについて、明度の大小関係及び明度の差の大きさが判断される(ステップS20)。
さらに、ステップS20での判断結果に基づいて、データ書換部41cが、フラッシングドットの明度が隣接するドット領域に形成される画像ドットの明度に比べて小さいほど、画像ドットが形成されるドット領域に着弾する処理液の量が少なくなるようにデータ記憶部41aに記憶されているデータを書き換える。(ステップS21)。すなわち、例えば、図9(c)に示す破線の四角で囲まれた2つのドット領域について考える。この2つのドット領域のうち左方に位置する領域はフラッシングドットが形成される領域であり、右方に位置する領域は画像ドットが形成される領域であり且つ処理液が吐出される領域である。これらの領域に形成されるフラッシングドットがブラックの小滴で形成され、画像ドットがイエローの中滴で形成されるものだとすると、図6の表より、フラッシングドットの方が明度が小さく、それらの差は5である。よって、この場合、右方に位置するドット領域に吐出される処理液の量が削減される。
続いて、ステップS21までで最終的に定められたフラッシングドットを形成するドット領域並びに処理液が着弾するドット領域及び処理液の量、すなわちインクフラッシングデータ作成部36のデータ記憶部36aに記憶されている内容、及びプレコートデータ作成部41のデータ記憶部41aに記憶されている内容が、確定される(ステップS22)。さらに、処理液フラッシングデータ作成部43が作成する処理液吐出ヘッド1bから吐出された処理液が着弾するドット領域が確定される(ステップS23)。このとき、処理液フラッシングデータ作成部43は、ステップS22で確定されたフラッシングドットを形成するドット領域に処理液が着弾しないように処理液のフラッシングデータを作成する。
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、プレコートデータ作成部41が、用紙P上に規定された複数のドット領域のうち、画像記録制御部33の制御に基づいてインクが着弾する複数のドット領域のいずれかのみに処理液が着弾し、且つインクフラッシング制御部35の制御に基づいてインクが着弾するいずれのドット領域にも処理液が着弾しないように処理液の吐出データを作成する。したがって、インクフラッシング制御部35の制御に基づいて吐出されるインクによって形成されるフラッシングドットは、インクの用紙P内への浸透度を低下させる処理液が着弾しないドット領域に形成される。よって、かかるフラッシングドットを形成するインクは用紙P内に浸透し易いので、フラッシングドットを目立たなくすることができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、処理液吐出ヘッド1bは、順搬送方向に関して記録ヘッド1aよりも上流側に位置しており、記録ヘッド1aから吐出されたインクが着弾するドット領域には、インクが着弾するよりも前に処理液吐出ヘッド1bから吐出された処理液が着弾する。したがって、画像ドットを形成するインクを用紙P内へ染み込みにくくすることで画像ドットを鮮明にし、フラッシングドットを形成するインクは記録媒体内に染み込ませてフラッシングドットを見えにくくすることができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、インクフラッシングデータ作成部36は、フラッシングドットが、画像ドットが形成されない背景となる領域だけでなく、フラッシングドットを形成する記録ヘッド1a以外の記録ヘッド1aが形成する画像ドットが形成されるドット領域と同じ領域にも形成されるようにフラッシングのデータを作成する。このように、フラッシングドットを画像ドットと重ねて形成することで、フラッシングドットをさらに目立たなくすることができる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、プレコートデータ作成部41は、画像ドットが形成され且つ処理液が着弾するドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、これらが隣接しない場合に比べて、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する処理液の量が少なくなるように処理液の吐出データを作成する。したがって、画像ドットが形成されるドット領域に着弾する処理液が用紙Pに浸透して隣接するドット領域まで広がることで、その隣接するドット領域に形成されるフラッシングドットを構成するインクの用紙P内への浸透度が低下するのを防ぐことができる。よって、フラッシングドットが目立つのをさらに確実に防ぐことができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、プレコートデータ作成部41は、画像ドットが形成され且つ処理液が着弾するドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、そのフラッシングドットの明度が隣接するドット領域に形成される画像ドットの明度に比べて小さいほど、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する処理液の量が少なくなるように処理液の吐出データを作成する。したがって、フラッシングドットの明度が比較的小さく目立ち易い場合に、隣接するドット領域に着弾する処理液の量を大きく削減することで、フラッシングドットを形成するインクの用紙P内への浸透度が低下するのを確実に防ぎ、フラッシングドットを目立ち難くすることができる。また、フラッシングドットの明度が比較的大きく目立ち難い場合には、処理液の量が大きく削減されることがないので、隣接する領域に形成される画像ドットを鮮明にし、印字品質を良好にすることができる。
さらに、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、インクフラッシングデータ作成部36は、両面印刷を行う際に、用紙Pの両面でフラッシングドットが形成される領域が重ならないようにフラッシングのデータを作成する。したがって、用紙Pの両面にフラッシングドットを形成することで、フラッシングドットを形成するインクが用紙P内に浸透しきらずに表面近傍に留まり、フラッシングドットが目立つのを防ぐことができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101では、液量算出部34が、用紙Pを複数のドット領域からなる複数のブロックに分割し、画像記録制御部33の制御に基づく吐出によって用紙P上に着弾するインクの総量をブロック毎に算出し、プレコートデータ作成部41は、各ブロック内に着弾するインクの総量が少ないほど、そのブロック内に着弾する処理液の量が少なくなるように処理液の吐出データを作成する。そして、インクフラッシングデータ作成部36は、複数のブロックの中で、インクフラッシング制御部35の制御によって吐出されるインクが着弾するドット領域が含まれる着弾予定ブロックよりも順搬送方向に関して下流側に、着弾するインクの総量が少ない空疎ブロックがある場合に、吐出したインクが空疎ブロックに着弾するように着弾位置を変更する。したがって、フラッシングドットを処理液の塗布量が比較的少ないブロックに形成することができる。よって、周囲に着弾した処理液がフラッシングドットが形成されるドット領域まで広がり、フラッシングドットを形成するインクの用紙P内への浸透度が低下することを防ぐことができる。その結果、フラッシングドットをより確実に目立たなくすることができる。
また、本実施形態のインクジェットプリンタ101は、インクフラッシング制御部35の制御に基づいてインクが着弾するいずれのドット領域にも処理液が着弾しないように処理液のフラッシングデータを作成する処理液フラッシングデータ作成部43を備えている。したがって、フラッシングドットを形成するインクが、処理液吐出ヘッド1bのフラッシングで吐出される処理液上に着弾することで、フラッシングドットが目立つのを防ぐことができる。
加えて、本実施形態のインクジェットプリンタ101は、吐出が行われていない吐出口108近傍のインクのメニスカスが振動するようなエネルギーをインクに付与するように、各記録ヘッド1aを制御するインク予備振動制御部37と、吐出が行われていない吐出口108近傍の処理液のメニスカスが振動するようなエネルギーを処理液に付与するように、処理液吐出ヘッド1bを制御する処理液予備振動制御部44とを備えている。したがって、ヘッド1のフラッシングの回数を減らすことができるので、インク及び処理液の消費量を減らすことができる。
以上、本発明の好適な一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、様々な設計変更を行うことが可能なものである。
例えば、上述の実施形態では、プレコートデータ作成部41が、インクフラッシング制御部35の制御に基づいてインクが着弾する全てのドット領域に処理液が着弾しないように処理液の吐出データを作成する場合について説明したが、これに限らず、プレコートデータ作成部41は、インクフラッシング制御部35の制御に基づいてインクが着弾するドット領域に処理液が着弾しないようにデータを作成すればよい。すなわち、例えば、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、そのフラッシングドットが形成されるドット領域に処理液が着弾しないようにしてもよい。通常、画像ドットを形成するインクの定着化を向上させるため、画像ドットが形成されるドット領域に隣接するドット領域にも処理液を着弾させることが多いので、画像ドットが形成されるドット領域に隣接するドット領域がフラッシングドットを形成するドット領域に該当する場合には、あえて処理液を着弾しないようにしてフラッシングドットを目立たなくすることができる。
また、上述の実施形態では、プレコートデータ作成部41が、画像ドットが形成され且つ処置液が着弾するドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、そのフラッシングドットの明度が隣接するドット領域に形成される画像ドットの明度に比べて小さいほど、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する処理液の量が少なくなるように処理液の吐出データを作成する場合について説明したが、これには限定されない。すなわち、例えば、そのフラッシングドットの明度が隣接するドット領域に形成される画像ドットの明度に比べて小さいほど、フラッシングドットが形成されるドット領域から離れた位置に処理液が着弾するようにデータを作成してもよい。これにより、上述の実施形態と同様に、処理液が用紙Pに浸透して広がった場合でも、フラッシングドットが目立つのを防ぐことができる。
さらに、上述の実施形態では、プレコートデータ作成部41は、処理液が着弾するドット領域の数を調整することで、ブロック内に着弾する画像ドットを形成するインクの総量が少ないほど、そのブロック内に着弾する処理液の量が少なくなるように処理液の吐出データを作成するが、ブロック内に着弾する処理液の量を調整する方法はこれに限定されない。すなわち、例えば、処理液が着弾するドット領域の数は変更することなく、各ドット領域に着弾する処理液の量を調整することで、ブロック内に着弾する処理液の量を調整してもよい。
また、上述の実施形態では、あらかじめ用紙Pに塗布しておくことで、後から付着したインクの用紙P内への浸透度を低下させる処理液、すなわち前処理液、を用いる場合について説明したが、先に吐出されたインクの上に着弾することで、インクの用紙P上での凝固性を向上させる処理液、すなわち後処理液、を用いてもよい。後処理液を用いる場合には、本発明ではフラッシングドットが形成されるドット位置に処理液が塗布されないので、フラッシングドットを形成するインクの凝固が促進されないようにすることができる。これにより、インクの色成分の一部が紙表面で凝固せずに紙中に浸透するため、紙表面に残る色成分が減少し、フラッシングドットが見えにくくなる。なお、後処理液を用いる場合には、処理液吐出ヘッド1bは、順搬送方向に関して記録ヘッド1aよりも下流側に配置される。
さらに、上述の実施形態では、用紙Pを複数に分割したブロックを考慮する場合について説明したが、これには限定されない。ブロックを考慮しない場合には、例えば上述の制御装置100で行われる処理手順のステップS11において、初期データ算出部41bは、画像ドットが形成されるドット領域及びそれに隣接するドット領域を処理液が着弾するドット領域と定める。また、ステップS13、14は省略される。
加えて、上述の実施形態では、用紙Pの両面に画像を記録すべく、用紙Pの表裏を反転させる両面印刷機構24を備えている場合について説明したが、両面印刷機構24はなくてもよい。
また、上述の実施形態では、主走査方向に伸延するヘッド1を備えたライン式のプリンタについて説明したが、本発明は、主走査方向に移動可能なヘッドを備えたシリアル式のプリンタに適用することもできる。
1a 記録ヘッド(第1吐出ヘッド)
1b 処理液吐出ヘッド(第2吐出ヘッド)
16 搬送機構
21 アクチュエータユニット
24 両面印刷機構
32 画像データ記憶部(画像データ記憶手段)
33 画像記録制御部(画像記録制御手段)
34 液量算出部(液量算出手段)
35 インクフラッシング制御部(第1液体フラッシング制御手段)
34 インクフラッシングデータ作成部(第1予備吐出データ作成手段)
37 インク予備振動制御部(第1予備振動制御手段)
38 明度算出部(明度算出手段)
39 明度判断部(明度判断手段)
40 プレコート制御部(第2液体制御手段)
41 プレコートデータ作成部(第2液体吐出データ作成手段)
42 処理液フラッシング制御部(第2液体フラッシング制御手段)
43 処理液フラッシングデータ作成部(第2液体予備吐出データ作成手段)
44 処理液予備振動制御部(第2予備振動制御手段)
108 吐出口(第1吐出口、第2吐出口)

Claims (16)

  1. 記録媒体を搬送方向に搬送する搬送機構と、
    記録媒体に画像を形成するための第1液体を吐出する第1吐出口、及び、前記第1吐出口から第1液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第1アクチュエータを有する第1吐出ヘッドと、
    記録媒体上に吐出される液体であって、第1液体の記録媒体への定着を促進させる第2液体を吐出する第2吐出口、及び、前記第2吐出口から第2液体を吐出する吐出エネルギーを付与する第2アクチュエータを有する第2吐出ヘッドと、
    記録媒体に記録されるべき画像にかかる画像データを記憶する画像データ記憶手段と、
    前記第1吐出ヘッドの前記第1吐出口から吐出された第1液体が着弾して記録媒体に画像ドットが形成されるように、前記画像データ記憶手段に記憶された前記画像データに基づいて前記第1吐出ヘッドの前記第1アクチュエータを制御する画像記録制御手段と、
    第1液体の予備吐出にかかる予備吐出データを作成する第1液体予備吐出データ作成手段と、
    前記第1吐出ヘッドの前記第1吐出口から吐出された第1液体が着弾して画像が記録される記録媒体にフラッシングドットが形成されるように、前記第1液体予備吐出データ作成手段により作成された第1液体の予備吐出データに基づいて前記第1吐出ヘッドの前記第1アクチュエータを制御する第1液体フラッシング制御手段と、
    前記搬送方向と直交する直交方向の記録解像度に対応した第1距離と前記搬送方向の記録解像度に対応した第2距離とで記録媒体上に区画して規定された複数のドット領域のうち、前記画像記録制御手段の制御に基づいて第1液体が着弾する少なくとも1つのドット領域に第2液体が着弾すると共に、前記第1液体フラッシング制御手段の制御に基づいて第1液体が着弾する少なくとも一部のドット領域に第2液体が着弾しないように第2液体の吐出データを作成する第2液体吐出データ作成手段と、
    前記第2液体吐出データ作成手段により作成された吐出データに基づいて前記第2吐出ヘッドの前記第2アクチュエータを制御する第2液体制御手段とを備えていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、当該フラッシングドットが形成されるドット領域に第2液体が着弾しないように第2液体の吐出データを作成することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 第2液体は、第1液体の記録媒体内への浸透度を低下させる液体であり、
    前記第2吐出ヘッドは、前記第1吐出ヘッドの記録媒体に対する相対移動方向に関して前記第1吐出ヘッドよりも下流側に配置され、
    前記第1吐出口から吐出された第1液体が着弾するドット領域には、第1液体が着弾するよりも前に前記第2吐出口から吐出された第2液体が着弾することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 第2液体は、第1液体の記録媒体上での凝固性を向上させる液体であり、
    前記第2吐出ヘッドは、前記第1吐出ヘッドの記録媒体に対する相対移動方向に関して前記第1吐出ヘッドよりも上流側に配置され、
    前記第1吐出口から吐出された第1液体が着弾するドット領域には、第1液体が着弾した後に前記第2吐出口から吐出された第2液体が着弾することを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  5. 前記第2液体吐出データ作成手段は、前記第1液体フラッシング制御手段の制御に基づいて第1液体が着弾する全てのドット領域に第2液体が着弾しないように第2液体の吐出データを作成することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  6. 前記第1吐出ヘッドは複数設けられており、
    前記第1液体予備吐出データ作成手段は、予備吐出により前記複数の第1吐出ヘッドの1つから吐出される第1液体が、前記画像記録制御手段の制御に基づいて他の第1吐出ヘッドから吐出される第1液体が着弾するドット領域に着弾するように第1液体の予備吐出データを作成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  7. 前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、これらが隣接していない場合に比べて、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する第2液体の液量を少なくするように第2液体の吐出データを作成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  8. 記録媒体に形成された2つのドットの明度の大小関係及び明度の差の大きさを判断する明度判断手段をさらに備えており、
    前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合であって、前記明度判断手段による判断の結果、そのフラッシングドットの明度が隣接する画像ドットの明度に比べて小さいほど、その画像ドットが形成されるドット領域に着弾する第2液体の液量をより少なくするように第2液体の吐出データを作成することを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合に、これらが隣接していない場合に比べて、第2液体がそのフラッシングドットが形成されるドット領域から離れた位置に着弾するように第2液体の吐出データを作成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  10. 記録媒体に形成された2つのドットの明度の大小関係及び明度の差の大きさを判断する明度判断手段をさらに備えており、
    前記第2液体吐出データ作成手段は、画像ドットが形成されるドット領域とフラッシングドットが形成されるドット領域とが隣接する場合であって、前記明度判断手段による判断の結果、そのフラッシングドットの明度が隣接する画像ドットの明度に比べて小さいほど、第2液体がそのフラッシングドットが形成される領域からより離れた位置に着弾するように第2液体の吐出データを作成することを特徴とする請求項9に記載の液体吐出装置。
  11. 前記第1吐出ヘッドは色が異なる複数の第1液体に対応して複数設けられており、
    前記第1吐出ヘッドから吐出される第1液体の色及び量に基づいて、記録媒体に形成されるドットの明度を算出する明度算出手段をさらに備えており、
    前記明度判断手段が、前記明度算出手段による算出結果に基づいて、2つのドットの明度の大小関係及び明度の差の大きさを判断することを特徴とする請求項8又は10に記載の液体吐出装置。
  12. 記録媒体の両面に画像を記録するための両面印刷機構をさらに備えており、
    前記第1液体予備吐出データ作成手段は、予備吐出により吐出される第1液体が着弾するドット領域が記録媒体の両面で重ならないように第1液体の予備吐出データを作成することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  13. 記録媒体を複数のドット領域からなる複数のブロックに分割し、前記画像記録制御手段の制御に基づいて第1吐出ヘッドから吐出され記録媒体上に着弾する第1液体の総量を前記ブロック毎に算出する液量算出手段をさらに備えており、
    前記第2液体吐出データ作成手段は、前記液量算出部による算出結果に基づいて、前記ブロック内に着弾する第1液体の総量が少ないほど、そのブロック内に着弾する第2液体の総量が少なくなるように第2液体の吐出データを作成し、
    前記第1液体予備吐出データ作成手段は、前記複数のブロックの中で、予備吐出によって吐出される第1液体が着弾するドット領域が含まれる着弾予定ブロックよりも前記第1吐出ヘッドの記録媒体に対する相対移動方向に関して上流側に、前記着弾予定ブロックよりも前記液量算出手段で算出される第1液体の総量が少ない空疎ブロックがある場合に、吐出される第1液体が前記空疎ブロックに着弾するように第1液体の着弾位置を変更することを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  14. 前記複数のドット領域のうち、前記第1液体フラッシング制御手段の制御に基づいて第1液体が着弾するドット領域に第2液体が着弾しないように、第2液体の予備吐出にかかるデータを作成する第2液体予備吐出データ作成手段と、
    前記第2液体予備吐出データ作成手段によって作成された第2液体の予備吐出データに基づいて、画像が記録される記録媒体への第2液体の予備吐出が行われるように前記第2吐出ヘッドの前記第2アクチュエータを制御する第2液体フラッシング制御手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜13のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  15. 吐出が行われていない前記第1吐出口付近の第1液体のメニスカスが振動するようなエネルギーを第1液体に付与するように、前記第1吐出ヘッドの前記第1アクチュエータを制御する第1予備振動制御手段と、
    吐出が行われていない前記第2吐出口付近の第2液体のメニスカスが振動するようなエネルギーを第2液体に付与するように、前記第2吐出ヘッドの前記第2アクチュエータを制御する第2予備振動制御手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
  16. 前記第1吐出ヘッドが、前記直交方向に延在するライン式のヘッドであることを特徴とする請求項1〜15のいずれか1項に記載の液体吐出装置。
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