JP4843924B2 - 組電池の容量調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、組電池を構成する複数のセル間の容量ばらつきを調整する装置に関する。
従来、各セルの電圧値と所定のしきい値電圧とを比較し、セル電圧が所定のバイパス電圧を上回ったセルの放電を行うことにより、セル間の容量調整を行う容量調整装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平10−322925号公報
しかしながら、従来の装置では、電圧が最も低いセルの電圧を基準として、他のセルの放電を行うので、電圧ばらつきが大きいほど、電圧が低下していない他のセルの電荷が無駄に放電されるという問題があった。
本発明による組電池の容量調整装置は、セルの電圧が所定のバイパス作動電圧を超えると、対応するセルの放電を行うことにより容量調整を行う容量調整回路を備えており、所定の電圧低下判定電圧よりも低い電圧のセルが存在すると判定され、かつ、前記電圧バラツキ判定手段により、電圧バラツキが所定値以上であると判断すると、組電池の充電を行うために、実際の組電池のSOCより低いSOCを、SOCに基づいて組電池の充電および放電を行う充放電制御手段に入力することを特徴とする。
本発明による組電池の容量調整装置によれば、組電池の容量調整が必要であると判断した場合に、組電池のSOCに基づいて組電池の充電および放電を行う充放電制御手段に、実際のSOCより低いSOCを入力するので、充放電制御手段によって組電池の充電が行われる。これにより、容量調整回路によって、セルの電圧が所定のバイパス作動電圧を超えたセルの放電が行われて、セル間の容量調整を行うことができる。
図1は、本発明による組電池の容量調整装置を搭載したハイブリッド自動車の一実施の形態におけるシステム構成を示す図である。組電池(バッテリ)1は、n個のセルC1〜Cnを直列に接続して構成される。組電池1の直流電圧は、インバータ5にて交流電圧に変換されて、車両の走行駆動源である交流モータ6に印加される。
交流モータ6は、電動機として機能するとともに、図示しないエンジンを動力源として、発電機としても機能する。交流モータ6によって発電された電力は、組電池1の充電に用いられる。電池コントローラ3は、CPU3a、ROM3b、RAM3c、タイマ3dを備え、セル間の電圧バラツキを検出するとともに、組電池1の充電率(SOC:state of charge)を算出して、後述する方法により、車両コントローラ4に送信する。CPU4a、ROM4b、RAM4cを備える車両コントローラ4は、電池コントローラ3から送信されてくる組電池1の充電率CANSOCに基づいて、インバータ5を制御することにより、組電池1の充電および放電を行う。電圧センサ7は、組電池1の総電圧Vbatを検出して、電池コントローラ3に出力する。
容量調整回路A1〜Anは、セルC1〜Cnごとに設けられ、対応するセルの電圧が所定のバイパス作動電圧Vbpsを超えると、対応するセルの放電を行うことにより、セル間の容量調整を行う。セル電圧低下検知回路B1〜Bnは、セルC1〜Cnごとに設けられ、対応するセルの電圧が所定の電圧低下判定電圧Vc1以下に低下したことを検知する。オア回路8は、セル電圧低下検知回路B1〜Bnから出力された電圧低下検知信号に対して論理和演算を行い、演算結果を電池コントローラ3に出力する。
図2は、図1に示す容量調整回路A1〜An、セル電圧低下検知回路B1〜Bn、および、オア回路8を含む回路2の詳細な構成を示す図である。ここでは、説明を簡単にするために、組電池1が8個のセルC1〜C8により構成されているものとする。容量調整回路A1〜A8は、それぞれ、バイパス抵抗R1〜R8、スイッチSW1〜SW8、電圧比較器(コンパレータ)IC1〜IC8、および、電圧検知回路Vt1〜Vt8を備える。各セルごとに設けられている電圧検知回路Vt1〜Vt8は、対応するセルC1〜C8の電圧を、電圧比較器IC1〜IC8の一方の入力端子にそれぞれ出力する。ただし、電圧検知回路Vt1〜Vt8はアナログ回路にて構成される回路であって、電圧センサのように、実際に電圧値を検出するようなものではない。
電圧比較器IC1〜IC8は、電圧検知回路Vt1〜Vt8から入力されるセル電圧と、所定のバイパス作動電圧Vbpsとを比較し、比較結果を対応するスイッチSW1〜SW8に出力する。スイッチSW1〜SW8は、セル電圧がバイパス作動電圧Vbpsよりも高いことを示す信号が電圧比較器IC1〜IC8から入力された場合に、オンする。例えば、スイッチSW1がオンすると、スイッチSW1と直列に接続されているバイパス抵抗R1を介して、セルs1の放電が行われる。すなわち、セル電圧がバイパス作動電圧Vbpsを超えると、オンしたスイッチSW1〜SW8と直列に接続されているバイパス抵抗R1〜R8を介して、セルの放電が行われる。これにより、各セル間の電圧バラツキが抑制される。
セル電圧低下検知回路B1〜B8は、電圧比較器(コンパレータ)IC9〜IC16と、電圧検知回路Vt1〜Vt8とを備える。電圧比較器IC9〜IC16は、電圧検知回路Vt1〜Vt8から入力される各セルの電圧と、所定の電圧低下判定電圧Vc1とを比較し、セル電圧が電圧低下判定電圧Vc1より低ければ、その旨の信号を出力する。オア回路8は、いずれか一つのセル電圧低下検知回路B1〜B8から、セル電圧が電圧低下判定電圧Vc1以下になっていることを示す信号が入力されると、電圧低下信号を電池コントローラ3に出力する。
電圧低下判定電圧Vc1の設定方法について、図3を用いて説明する。図3は、セルのSOCと、セルの開放電圧との関係を示す図である。後述する通常の充放電モードにおける組電池1の目標充電率(目標SOC)を50%として、充放電制御を行っている場合に、充電率40%のセルを異常と判定する場合には、充電率40%に相当する開放電圧(3.60V)を電圧低下判定電圧Vc1に設定する。
図4は、バイパス作動電圧を低い値(3.4V)に設定した場合に、容量調整前の各セルの電圧ばらつきと、容量調整後の電圧ばらつきとを示す図である。図4に示すように、バイパス作動電圧を低い値に設定した場合、各セルの電圧が均一に調整されるが、各セルの放電量が多くなり、エネルギーロスが大きくなる。
従って、一実施の形態における組電池の容量調整装置では、バイパス作動電圧を高めの値に設定する。ここでは、通常の充放電モードにおける目標充電率(50%)を基準として充電を行った場合のセル電圧(3.75V)より高い値(例えば、3.9V)とする。
図5は、一実施の形態における組電池の容量調整装置により行われる容量調整手順を示すフローチャートである。ステップS10から始まる処理は、図示しないキースイッチがオンされることにより開始され、電池コントローラ3のCPU3aにより行われる。
ステップS10では、車両が起動直後で、組電池1が無負荷の状態において、オア回路8を介して、セル電圧が電圧低下判定電圧Vc1以下であることを示す信号が入力されたか否かを判定する。セル電圧が電圧低下判定電圧Vc1以下であることを示す信号が入力されて、電圧が低下しているセルが存在すると判定するとステップS40に進み、それ以外の場合には、ステップS20に進む。
ステップS20〜ステップS30の処理は、通常の充放電モードにおける処理である。ステップS20では、組電池1のSOC(充電率)を算出し、算出したSOCを車両コントローラ4に送信する充電率CANSOCに設定する。本明細書では、電池コントローラ3にて算出される組電池のSOCをRSOCと記載し、電池コントローラ3から車両コントローラ4に送信する充電率をCANSOCと記載する。なお、組電池1のSOCの算出は、既知の方法を用いることができる。例えば、組電池1の電圧とSOCとの関係を示すマップを予め用意しておき、このマップと、電圧センサ7により検出される電圧値とに基づいて、SOCを算出することができる。設定した充電率CANSOC(=RSOC)は、車両コントローラ4に送信される。
ステップS20に続くステップS30では、図示しないキースイッチがオフされたか否かを判定する。キースイッチがオフされたと判定すると全ての処理を終了し、オフされていないと判定すると、ステップS20に戻って、通常の充放電モードにおける処理を継続する。
ステップS40では、無負荷状態における組電池1の総電圧Vbatを電圧センサ7により検出する。無負荷状態における組電池1の総電圧Vbatを検出すると、ステップS50に進む。ステップS50では、セル間の電圧バラツキ異常が発生しているか否かを判定する。まず、次式(1)より、バラツキ電圧ΔVを算出する。
ΔV=(Vbat/n)−Vc1 (1)
このバラツキ電圧ΔVは、式(1)に示すように、各セルC1〜Cnの平均電圧と、電圧低下判定電圧Vc1との差である。なお、nは、セル数である。
式(1)により求めたバラツキ電圧ΔVが所定値(例えば、0.1V)以上の場合に、電圧低下バラツキ異常が発生していると判定する。すなわち、ステップS10で電圧低下判定電圧Vc1より低い電圧のセルが存在すると判定され、かつ、各セルの平均電圧と、電圧低下判定電圧Vc1との差が所定値以上の場合に、電圧バラツキ異常が発生していると判定する。電圧バラツキ異常が発生していると判定するとステップS60に進み、電圧バラツキ異常が発生していないと判定すると、通常の充放電モードにおける処理を行うために、ステップS20に進む。
ステップS60〜ステップS120の処理は、容量調整モードにおける処理である。ステップS60では、容量調整を行うために必要な時間Txを算出する。容量調整時間Txの算出方法について、図6を用いて説明する。図6は、セルの開放電圧(V)と、セルの容量(Ah)との関係を示す図である。まず、次式(2)より、バイパス電流Ibpsを求める。ただし、Rは、バイパス抵抗、Vbpsは、バイパス作動電圧である。
Ibps[A]=Vbps[V]/R[Ω] (2)
次に、ステップS50で求めた電圧バラツキΔVと、図6に示す開放電圧−容量特性とに基づいて、必要調整容量CAPAHを求める。この必要調整容量CAPAHと、式(2)より求めたバイパス電流Ibpsとに基づいて、次式(3)より、容量調整時間Txを算出する。
Tx[min]=CAPAH[Ah]/Ibps[A]×60[min] (3)
ステップS60に続くステップS70では、車両コントローラ4に送信するCANSOC(%)として、前回演算したCANSOC(%)よりX(%)(例えば、5%)低い値を設定する(次式(4)参照)。ただし、CANSOCを最初に演算する場合には、電池コントローラで演算したRSOCからXを減算した値を、車両コントローラ4に送信するCANSOCに設定する。
CANSOC(%)=CANSOC(%)−X(%) (4)
式(4)によって、CANSOCを演算すると、演算したCANSOCを車両コントローラ4に送信する。すなわち、組電池1のSOCとして、実際の値より低い値が車両コントローラ4に送信される。これにより、後で詳しく説明するように、車両コントローラ4は、組電池1の充電が必要であると判断して、組電池1の充電が行われるように、インバータ5に対して指令を出す。
ステップS70に続くステップS80では、容量調整回路A1〜Anが作動しているか否かを判定する。この判定は、電圧センサ7により検出される組電池1の総電圧Vbatに基づいて行う。すなわち、次式(5)の関係が成り立つ場合には、容量調整回路A1〜Anが作動していると判定し、式(5)の関係が成り立たない場合には、容量調整回路A1〜Anが作動していないと判定する。
Vbat≧Vbps×n(n:セル数) (5)
容量調整回路A1〜Anが作動していると判定するとステップS90に進み、作動していないと判定するとステップS100に進む。
ステップ90では、タイマ3dにより、バイパス作動時間Tbpsの計測を開始する。バイパス作動時間Tbpsの計測を開始すると、ステップS100に進む。ステップS100では、ステップS90で計測を開始したバイパス作動時間TbpsがステップS60で算出した容量調整時間Tx以上になったか否かを判定する。Tbps≧Txが成り立つと判定すると、組電池1の容量調整が完了したと判定して、ステップS130に進む。ステップS130では、バイパス作動時間Tbpsをリセットして、ステップS20に進み、通常の充放電モードによる処理を行う。
一方、ステップS100において、バイパス作動時間Tbpsが容量調整時間Tx未満であると判定すると、ステップS110に進む。ステップS110では、図示しないキースイッチがオフされたか否かを判定する。キースイッチがオフされたと判定するとステップS140に進み、オフされていないと判定すると、ステップS120に進む。ステップS140では、バイパス作動時間Tbpsをリセットして、全ての処理を終了する。
ステップS120では、バイパス作動頻度Fbps、すなわち、所定時間T内におけるバイパス作動時間Tbpsの割合が所定頻度以上であるか否かを判定する。ここでは、所定頻度を50(%)とする。バイパス作動頻度Fbps((Tbps/T)×100)が50%以上であると判定すると、ステップS80に戻り、容量調整を継続して行う。一方、バイパス作動頻度Fbpsが50%未満であると判定すると、各セル間の容量調整を行う頻度を上昇させるために、ステップS70に戻って、車両コントローラ4に送信するCANSOCをさらにX(%)下げて、車両コントローラ4に送信する。
図7は、一実施の形態における組電池の容量調整装置によって容量調整を行った場合のセル間の電圧変化を示す図である。容量調整前に、セル電圧が電圧低下判定電圧Vc1(3.6V)以下になっているセルが存在し、かつ、式(1)により算出される電圧バラツキΔVが所定値(0.1V)以上であるため、実際の組電池1のSOCより低い値が車両コントローラ4に送信される。車両コントローラ4は、電池コントローラ3から送信されてきたCANSOCが低いので、組電池1の充電が行われるように、インバータ5を制御する。これにより、組電池1の充電が行われるので、全てのセルC1〜Cnの電圧が上昇する。これにより、各セルの電圧がバイパス作動電圧(3.9V)を超えるので、容量調整回路A1〜Anにより、バイパス作動電圧Vbpsを基準として、各セルの容量調整が行われる。
図8(a)は、組電池1の充電率の時間変化の一例を示す図であり、図8(b)は、組電池1の総電圧Vbatの時間変化の一例を示す図である。図示しないキースイッチがオンされている間は、組電池1の充放電により、組電池1のSOCおよび総電圧Vbatは変動する。上述したように、バイパス作動電圧Vbpsを高めの値に設定しているため、図8(b)に示すように、通常の充放電モード時には、セル電圧がバイパス作動電圧Vbpsを越えたセルについてのみ、バイパス抵抗R1〜R8を介して放電が行われ、電圧が低いセルについては、バイパス抵抗R1〜R8を介した放電は行われない。
図5に示すフローチャートを用いて説明したように、セル電圧が所定の電圧低下判定電圧Vc1より低いセルが存在し、かつ、セル間の電圧バラツキΔVが所定値以上の場合には、容量調整が必要と判断して、容量調整モードにおける容量調整が行われる。容量調整モードでは、図8(a)に示すように、組電池1のSOCとして、実際の組電池1のSOC(RSOC)より低い値(CANSOC)が車両コントローラ4に送信される。図8(a)では、実際の組電池のSOCを実線で、電池コントローラ3から車両コントローラ4に送信されるSOC(CANSOC)を点線でそれぞれ示している。
図8(a)に示すように、組電池1のSOCは、複数の制御領域に区分けされており、制御領域ごとのSOCに応じた制御が行われる。例えば、SOCが30%以下の領域は、組電池1の放電が禁止される制御領域であり、SOCが75%以上の領域は、組電池1の充電が禁止される制御領域である。また、SOCが30%以上40%以下の領域は、図示しないエンジンを駆動源として交流モータ6を駆動させることにより、交流モータ6による発電を行う制御領域(発電指令領域)である。
SOCが65%以上75%以下の領域は、図示しないエンジンを駆動源として交流モータ6を駆動させて発電を行うことが禁止される制御領域である。この制御領域では、車両の減速時等において、交流モータ6の回生運転による発電が許容される。SOCが40%以上65%以下の領域では、図示しないエンジンの燃費を優先した発電制御および放電制御が行われる制御領域である。ここでは、この制御領域を最適発電・放電領域と呼ぶ。
図8(a)に示すSOC変化の例では、容量調整モードにおいて、実際の組電池1のSOCが40%以上であるのに対し、車両コントローラ4に入力されるCANSOCは、40%以下となっている。従って、車両コントローラ4は、組電池1のSOCが発電指令領域に属することに基づいて、交流モータ6の発電が行われるように、インバータ5に対して指令を出す。これにより、図示しないエンジンを駆動源として、交流モータ6による発電が行われて、組電池1が充電されるので、図8(b)に示すように、組電池1全体の電圧Vbatは上昇する。これにより、各セルの電圧がバイパス作動電圧Vbpsを越えるので、容量調整回路A1〜Anによって、各セルの電圧がバイパス作動電圧Vbpsの大きさに調整される。
一実施の形態における組電池の容量調整装置によれば、組電池1の容量調整が必要であると判断すると、車両コントローラ4に対して、実際の組電池1のSOCより低いSOCを送信する。これにより、車両コントローラ4は、組電池1のSOCが低いことに基づいて、組電池1の充電が行われるように、インバータ5を制御するので、各セルの電圧がバイパス作動電圧Vbpsを越えるようになり、容量調整回路A1〜Anによって、各セルの電圧をバイパス作動電圧Vbpsの大きさに調整することができる。従って、電圧値の最も低いセルを基準として、容量調整を行う従来の方法に比べて、無駄な放電が行われるのを防ぐことができる。
上述した方法によってセル間の容量調整を行うことにより、ハイブリッド車両の種類によって、組電池の充放電特性が異なる場合でも、様々な車両に上述した容量調整方法を適用することができる。すなわち、セル間の容量調整が必要であると判断された場合に、実際の組電池1のSOCより低い値を車両コントローラ4に送信することによって、組電池1の充電を行い、その後、容量調整回路A1〜Anによって容量調整を行うことができるので、組電池の充放電特性を把握しておく必要がなく、様々な車両に適用することができる。なお、セル間の容量調整が必要であると判断された場合に、組電池1の目標充電率を引き上げる方法も考えられるが、この方法を採用する場合、車両コントローラ4に、目標充電率を引き上げるための制御を組み込む必要が生じる。
また、一実施の形態における組電池の容量調整装置によれば、所定時間T内におけるバイパス作動時間の割合、すなわち、バイパス作動頻度Fbpsが所定頻度未満である場合には、電池コントローラ3から車両コントローラ4に送信する組電池1のSOCの値をさらにX(%)低くして送信する。これにより、実際の組電池1のSOCより低い値を車両コントローラ4に送信しても、容量調整回路A1〜Anによる容量調整の頻度が低い場合には、さらに低いSOCが車両コントローラ4に送信されるので、容量調整が行われる機会を増やすことができる。
さらに、一実施の形態における組電池の容量調整装置によれば、複数のセルの平均電圧と、電圧低下判定電圧Vc1とに基づいて、組電池1の容量調整が必要な時間Txを算出し、容量調整回路A1〜Anによって容量調整が行われているバイパス作動時間TbpsがTx以上となるまでの間は、実際の組電池1のSOCより低い値を電池コントローラ3から車両コントローラ4に送信し、バイパス作動時間TbpsがTx以上となると、容量調整モードによる処理を終了する。これにより、必要最小限の充電制御を行うことができるので、車両全体の発電エネルギーロスを抑えることができる。
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、図5に示すフローチャートでは、電圧低下判定電圧Vc1より低い電圧のセルが存在すると判定し、かつ、各セルの平均電圧と、電圧低下判定電圧Vc1との差が所定値以上の場合に、電圧バラツキ異常が発生していると判定して、容量調整モードによる処理を行ったが、他の方法によって、容量調整の必要の有無を判定してもよい。
また、セル間の容量調整が必要と判断された場合に、実際の組電池のSOCより低いSOCを電池コントローラ3にて演算して、車両コントローラ4に送信したが、電池コントローラ3以外の回路やコントローラで演算を行って、車両コントローラ4に送信するようにしてもよい。さらに、上述した説明では、バイパス作動電圧を3.9Vに設定した例について説明したが、3.9Vより高い電圧に設定しても良いし、3.9Vより低い電圧に設定しても良い。
特許請求の範囲の構成要素と一実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、容量調整回路A1〜Anが容量調整回路を、電池コントローラ3がSOC演算手段、容量調整判断手段、容量調整時間推定手段および容量調整必要時間算出手段を、車両コントローラ4、インバータ5および交流モータ6が充放電制御手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
本発明による組電池の容量調整装置を搭載したハイブリッド自動車の一実施の形態におけるシステム構成を示す図 図1に示す容量調整回路、セル電圧低下検知回路、および、オア回路を含む回路の詳細な構成を示す図 セルのSOCと、セルの開放電圧との関係を示す図 バイパス作動電圧を低い値(3.4V)に設定した場合に、容量調整前の各セルの電圧ばらつきと、容量調整後の電圧ばらつきとを示す図 一実施の形態における組電池の容量調整装置により行われる容量調整手順を示すフローチャート セルの開放電圧(V)と、セルの容量(Ah)との関係を示す図 一実施の形態における組電池の容量調整装置によって容量調整を行った場合のセル間の電圧変化を示す図 図8(a)は、組電池の充電率の時間変化を示す図、図8(b)は、組電池の総電圧Vbatの時間変化を示す図
符号の説明
1…組電池
3…電池コントローラ
4…車両コントローラ
5…インバータ
6…3相交流モータ
7…電圧センサ
8…オア回路
A1〜An…容量調整回路
B1〜Bn…セル電圧低下検知回路
IC1〜IC16…電圧比較器
Vt1〜Vt8…電圧検知回路
SW1〜SW8…スイッチ
R1〜R8…バイパス抵抗

Claims (3)

  1. 複数のセルを直列に接続して構成される組電池の容量調整装置において、
    前記複数のセルごとに設けられ、対応するセルの電圧が所定のバイパス作動電圧を超えると、前記対応するセルの放電を行うことにより、前記複数のセル間の容量調整を行う容量調整回路と、
    前記組電池のSOCを演算するSOC演算手段と、
    前記組電池のSOCに基づいて、前記組電池のSOCが、所定値以下である場合に、前記組電池の充電を行う充放電制御手段と、
    前記複数のセルのうち、所定の電圧低下判定電圧よりも低い電圧のセルが存在するか否かを判定する電圧低下検知手段と、
    前記電圧低下検知手段により、前記電圧低下判定電圧よりも低い電圧のセルが存在すると判定された場合に、前記組電池の電圧バラツキを算出し、前記電圧バラツキが所定値以上であるか否かを判定する電圧バラツキ判定手段と、
    前記電圧低下検知手段により、前記電圧低下判定電圧よりも低い電圧のセルが存在すると判定され、かつ、前記電圧バラツキ判定手段により、前記電圧バラツキが前記所定値以上であると判断された場合に、前記組電池の充電を行うために、前記SOC演算手段によって演算される組電池のSOCよりも低いSOCを前記充放電制御手段に入力するSOC入力手段とを備えることを特徴とする組電池の容量調整装置。
  2. 請求項1に記載の組電池の容量調整装置において、
    前記組電池の総電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段により検出された組電池の総電圧と、前記バイパス作動電圧に前記組電池を構成するセルの数を乗じた値とを比較し、前記総電圧が、前記バイパス作動電圧に前記組電池を構成するセルの数を乗じた値以上である時間を、前記容量調整回路による容量調整が行われている時間として、推定する容量調整時間推定手段とをさらに備え、
    前記SOC入力手段は、前記電圧低下検知手段により、前記電圧低下判定電圧よりも低い電圧のセルが存在すると判定され、前記電圧バラツキ判定手段により、前記電圧バラツキが前記所定値以上であると判断された場合であり、かつ、所定時間内における、前記容量調整回路による容量調整が行われた時間の割合であるバイパス作動頻度が、容量調整を行なう頻度を上昇させることが必要であると判断できるような頻度以下である場合には、前記充放電制御手段に入力する前記組電池のSOCの値をさらに低くすることを特徴とする組電池の容量調整装置。
  3. 請求項2に記載の組電池の容量調整装置において、
    前記電圧バラツキと、予め定められた開放電圧−容量特性とに基づいて、前記組電池の容量調整を行うための必要調整容量を算出する必要調整容量算出手段と、
    前記必要調整容量と、前記容量調整回路に流れる電流と、に基づいて、前記組電池の容量調整が必要な時間を算出する容量調整必要時間算出手段と、をさらに備え、
    前記SOC入力手段は、少なくとも前記容量調整時間算出手段によって推定された前記容量調整時間が、前記容量調整必要時間算出手段により算出された容量調整必要時間に達するまでの間は、前記SOC演算手段によって演算される組電池のSOCより低いSOCを前記充放電制御手段に入力することを特徴とする組電池の容量調整装置。
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