JP4837329B2 - 自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置 - Google Patents

自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、駆動伝達経路を複数に分割し、複数の駆動伝達経路毎にそれぞれ発進クラッチを設けた自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置の技術分野に属する。
従来、複数の変速段を奇数変速段グループと偶数変速段グループとに分け、発進クラッチとして、奇数変速段グループの選択時に締結される第1クラッチと、偶数変速段グループの選択時に締結される第2クラッチと、を備えたツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションでは、ニュートラルレンジの選択中、全ての発進クラッチを開放すると共に、全ての同期噛合機構をニュートラル位置とし(Nレンジ:N待機)、例えば、ニュートラルレンジから前進段レンジへ切り替えると、レンジ切り替え後、前進段ギアを選択し、その後、前進段ギアが含まれる発進クラッチを締結し、前方発進を開始していた。
特開2004−217204号公報
しかしながら、上記従来のツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションにあっては、ニュートラルレンジの選択中はニュートラル待機とし、例えば、前進発進を意図する場合、レンジ切り替え後、前進段ギアの選択が終了するのを待ち、発進クラッチの締結を開始するという手順にて行われるため、発進クラッチの締結制御のみにより発進する自動変速機搭載車に比べ、発進セレクト操作に対する車両の発進応答性が低い、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、ニュートラルレンジから前進レンジまたは後退レンジへ切り替えての発進時、発進セレクト操作に対して高い車両の発進応答性を確保することができる自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、駆動伝達経路を複数に分割し、複数の駆動伝達経路毎にそれぞれライン圧調圧弁により制御されるライン圧に基づき締結される発進クラッチを設け、ニュートラルレンジの選択状態から前進レンジまたは後退レンジが選択されると、ギア選択制御と発進クラッチの締結制御を行う発進制御手段を備えた自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置において、前記発進クラッチとして、後退レンジへ切り替え時に選択される後退発進ギア段を含む変速段グループの選択時に締結される第1クラッチと、前進レンジへの切り替え時に選択される前方発進ギア段を含む変速段グループの選択時に締結される第2クラッチと、を備え、前記発進制御手段は、ニュートラルレンジの選択中、前記ライン圧調圧弁からのライン圧を、前方発進ギア段と後退発進ギア段を選択するのに要する圧力以上で、発進クラッチが伝達トルクを発生する圧力レベル以下まで抑えておき、前記第1クラッチと前記第2クラッチとを開放とし、かつ、発進時に選択される前方発進ギア段と後退発進ギア段をレンジ切り替えに先行して選択するプリシフトを実行し、その後、ニュートラルレンジから前進レンジへの切り替え時には第2クラッチを締結し、ニュートラルレンジから後退レンジへの切り替え時には第1クラッチを締結することを特徴とする。

よって、本発明の自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置にあっては、発進制御手段において、ニュートラルレンジの選択中、第1クラッチと第2クラッチとを開放とし、かつ、発進時に選択される前方発進ギア段と後退発進ギア段をレンジ切り替えに先行して選択するプリシフトが実行される。そして、ニュートラルレンジから前進レンジへの切り替え時には第2クラッチを締結することで前方発進し、ニュートラルレンジから後退レンジへの切り替え時には第1クラッチを締結することで後退発進する。すなわち、ニュートラルレンジ選択中にて前方発進ギア段と後退発進ギア段を予め選択しておくプリシフト待機により、発進を意図するレンジ切り替え時には、発進クラッチの締結のみにより直ちにトルク伝達による発進が可能となる。この結果、ニュートラルレンジから前進レンジまたは後退レンジへ切り替えての発進時、発進セレクト操作に対して高い車両の発進応答性を確保することができる。
以下、本発明の自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の発進制御装置が適用されたツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションを示す全体システム図である。
実施例1のツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションの変速ギアトレーンとしては、図1に示すように、変速機ケース1と、駆動入力軸2と、第1クラッチCA(発進クラッチ)と、第2クラッチCB(発進クラッチ)と、トーショナルダンパ3と、オイルポンプ4と、第1変速機入力軸5と、第2変速機入力軸6と、を備えている。
前記第1クラッチCAは、奇数変速段(第1速、第3速、第5速、後退)用であり、第2クラッチCBは、偶数変速段(第2速、第4速、第6速)用である。両クラッチCA,CBのドライブ側は、トーショナルダンパ3を介し、エンジン等の駆動源からの駆動力を入力する駆動入力軸2に連結される。
第1クラッチCAのドリブン側は、奇数変速段の選択による締結時、駆動源からの駆動力を第1変速機入力軸5に入力する。第2クラッチCBのドリブン側は、偶数変速段の選択による締結時、駆動源からの駆動力を第2変速機入力軸6に入力する。
前記オイルポンプ4は、駆動源により常時作動し、このオイルポンプ4からの吐出油を油圧源とし、後述する両クラッチCA,CBの締結・開放制御と、シフトアクチュエータによる変速段選択制御と、を実行する。
前記第2変速機入力軸6は中空軸とし、前記第1変速機入力軸5は中実軸とし、第1変速機入力軸5に対し、フロント側ニードルベアリング7及びリヤ側ニードルベアリング8を介し、同心状態で第2変速機入力軸6を回転自在に支持する。
前記第2変速機入力軸6は、変速機ケース1の前壁1aに対しボールベアリング9により回転自在に支持する。前記第1変速機入力軸5は、第2変速機入力軸6の後端から突出させ、突出した第1変速機入力軸5の後端部5aを、変速機ケース1の中間壁1bを貫通すると共に、中間壁1bに対しボールベアリング10により回転自在に支持する。
前記第1変速機入力軸5の後端部5aのは、同軸上に変速機出力軸11を設け、この変速機出力軸11を、テーパーローラベアリング12およびアキシャルベアリング13により変速機ケース1の後端壁1cに回転自在に支持すると共に、ニードルベアリング14を介して第1変速機入力軸5の後端部5aに回転自在に支持する。
前記第1変速機入力軸5、第2変速機入力軸6、および変速機出力軸11に対し、平行配置によりカウンターシャフト15を設け、これをローラベアリング16,17,18を介し、変速機ケース1の前端壁1a、中間壁1b、および後端壁1cに回転自在に支持する。
前記カウンターシャフト15の後端には、カウンターギア19を一体に設け、前記変速機出力軸11には、出力歯車20を設け、カウンターギア19と出力歯車20を互いに噛合させてカウンターシャフト15を変速機出力軸11に駆動結合する。なお、カウンターギア19と出力歯車20により、減速歯車組を構成する。
前記第1変速機入力軸5の後端部5aとカウンターシャフト15との間には、奇数変速段グループ(第1速、第3速、後退)の歯車組、つまり、フロント側から順に、第1速歯車組G1、後退歯車組GR、および第3速歯車組G3を配置する。
前記第1速歯車組G1は、第1変速機入力軸5の後端部5aに設けた第1速入力歯車21と、カウンターシャフト15上に設けた第1速出力歯車22と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記後退歯車組GRは、第1変速機入力軸5の後端部5aに設けた後退入力歯車23と、カウンターシャフト15上に設けた後退出力歯車24と、両歯車23,24に噛み合うリバースアイドラギア25と、により構成する。なお、リバースアイドラギア25は、変速機ケース1の中間壁1bから突設したリバースアイドラシャフト25aに対し回転可能に支持されている。
前記第3速歯車組G3は、第1変速機入力軸5の後端部5aに設けた第3速入力歯車26と、カウンターシャフト15上に設けた第3速出力歯車27と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記第1速歯車組G1と後退歯車組GRとの間のカウンターシャフト15上には、1−R同期噛合機構28を設ける。そして、1−R同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aを、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギア28bにスプライン嵌合させることで、第1速出力歯車22をカウンターシャフト15に駆動結合し、第1速を選択可能とする。また、1−R同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aを、図示の中立位置から右方向にストロークさせ、クラッチギア28cにスプライン嵌合させることで、後退出力歯車24をカウンターシャフト15に駆動結合し、後退速を選択可能とする。
前記第3速歯車組G3と出力歯車20との間の第1変速機入力軸5の後端部5a上には、3−5同期噛合機構29を設ける。そして、3−5同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aを、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギア29bにスプライン嵌合させることで、第3速入力歯車26を第1変速機入力軸5に駆動結合し、第3速を選択可能とする。また、3−5同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aを、図示の中立位置から右方向にストロークさせ、クラッチギア29cにスプライン嵌合させることで、第1変速機入力軸5と出力歯車20とを直結し、第5速を選択可能とする。
前記第2変速機入力軸6とカウンターシャフト15との間には、偶数変速段グループ(第2速、第4速、第6速)の歯車組、つまり、フロント側から順に、第6速歯車組G6、第2速歯車組G2、および第4速歯車組G4を配置する。
前記第6速歯車組G6は、第2変速機入力軸6に設けた第6速入力歯車30と、カウンターシャフト15上に設けた第6速出力歯車31と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記第2速歯車組G2は、第2変速機入力軸6に設けた第2速入力歯車32と、カウンターシャフト15上に設けた第2速出力歯車33と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記第4速歯車組G4は、第2変速機入力軸6に設けた第4速入力歯車34と、カウンターシャフト15上に設けた第4速出力歯車35と、を互いに噛み合わせて構成する。
前記第6速歯車組G6の側部のカウンターシャフト15上には、6−N同期噛合機構37を設ける。そして、6−N同期噛合機構37のカップリングスリーブ37aを、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギア37bにスプライン嵌合させることで、第6速出力歯車31をカウンターシャフト15に駆動結合し、第6速を選択可能とする。
前記第2速歯車組G2と第4速歯車組G4との間のカウンターシャフト15上には、2−4同期噛合機構38を設ける。そして、2−4同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aを、図示の中立位置から左方向にストロークさせ、クラッチギア38bにスプライン嵌合させることで、第2速出力歯車33をカウンターシャフト15に駆動結合し、第2速を選択可能とする。また、2−4同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aを、図示の中立位置から右方向にストロークさせ、クラッチギア38cにスプライン嵌合させることで、第4速出力歯車35をカウンターシャフト15に駆動結合し、第4速を選択可能とする。
次に、実施例1のツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションのクラッチ締結および変速段選択の制御系としては、図1に示すように、3−5シフトフォーク41と、1−Rシフトフォーク42と、6−Nシフトフォーク43と、2−4シフトフォーク44と、アクチュエータユニット45と、クラッチ油圧モジュール46と、自動MTコントローラ47と、を備えている。
前記3−5シフトフォーク41は、前記3−5同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aに係合し、第1シフトロッド48に固定されている。この第1シフトロッド48は、変速機ケース1の前端壁1aと中間壁1bに対し軸方向に移動可能に支持される。そして、第1シフトロッド48に3−5シフトブラケット49を固定し、この3−5シフトブラケット49の端部は、3−5シフトアクチュエータ50のスプール連結軸部に遊装支持される。つまり、前記3−5シフトフォーク41は、3−5シフトアクチュエータ50のスプール動作にしたがって、図示の中立位置から左方向(第3速選択時)または右方向(第5速選択時)にストロークする。
前記1−Rシフトフォーク42は、1−R同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aに係合し、第2シフトロッド51に軸方向にストローク可能に設けられる。この第2シフトロッド51は、変速機ケース1の前端壁1aと中間壁1bに対し軸方向の固定状態で設けられる。そして、1−Rシフトフォーク42のブラケット円筒部42aに一体形成されたブラケット腕部42bの端部は、1−Rシフトアクチュエータ52のスプール連結軸部に遊装支持される。つまり、前記1−Rシフトフォーク42は、1−Rシフトアクチュエータ52のスプール動作にしたがって、図示の中立位置から左方向(第1速選択時)または右方向(後退速選択時)にストロークする。
前記6−Nシフトフォーク43は、6−N同期噛合機構37のカップリングスリーブ37aに係合し、変速機ケース1に対し軸方向固定の第2シフトロッド51に軸方向にストローク可能に設けられる。そして、6−Nシフトフォーク43のブラケット円筒部43aに一体形成されたブラケット腕部43bの端部は、6−Nシフトアクチュエータ53のスプール連結軸部に遊装支持される。つまり、前記6−Nシフトフォーク43は、6−Nシフトアクチュエータ53のスプール動作にしたがって、図示の中立位置から左方向(第6速選択時)にストロークする。
前記2−4シフトフォーク44は、2−4同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aに係合し、変速機ケース1に対し軸方向固定の第2シフトロッド51に軸方向にストローク可能に設けられる。そして、2−4シフトフォーク44のブラケット円筒部44aに一体形成されたブラケット腕部44bの端部は、2−4シフトアクチュエータ54のスプール連結軸部に遊装支持される。つまり、前記2−4シフトフォーク44は、2−4シフトアクチュエータ54のスプール動作にしたがって、図示の中立位置から左方向(第2速選択時)または右方向(第4速選択時)にストロークする。
前記アクチュエータユニット45は、変速機ケース1の下部位置や上部位置や側部位置等に固定され、3−5シフトアクチュエータ50と、1−Rシフトアクチュエータ52と、6−Nシフトアクチュエータ53と、2−4シフトアクチュエータ54と、3−5シフト位置センサ55と、1−Rシフト位置センサ56と、6−Nシフト位置センサ57と、2−4シフト位置センサ58と、アクチュエータ油圧モジュール59と、を一体に有するユニットである。
前記アクチュエータ油圧モジュール59は、クラッチ油圧モジュール46にて調圧されたライン圧PLに基づき、偶数変速段圧Peと奇数変速段圧Poを作り出し、さらに、選択された変速段に応じて各シフトアクチュエータ50,52,53,54への変速圧油路にアクチュエータ作動圧を供給する。
前記クラッチ油圧モジュール46は、オイルポンプ4からの吐出油に基づいてライン圧PLを調圧すると共に、前記アクチュエータ油圧モジュール59からの偶数変速段圧Peに基づいて第1クラッチCAへのクラッチ制御圧を作り出し、奇数変速段圧Poに基づいて第2クラッチCBへのクラッチ制御圧を作り出す。
前記自動MTコントローラ47は、車速センサ、アクセル開度センサ、レンジ位置センサ、他のセンサ・スイッチから情報を入力し、前記アクチュエータ油圧モジュール59の各ソレノイドに対し変速段選択の制御指令を出力し、また、前記クラッチ油圧モジュール46の各ソレノイドに対しクラッチ締結制御指令(ライン圧制御指令も含む。)を出力する。
図2は実施例1の発進制御装置が適用されたアクチュエータ油圧モジュール59及びクラッチ油圧モジュール46でシーケンスソレノイドOff時を示す油圧回路図、図3は実施例1の発進制御装置が適用されたアクチュエータ油圧モジュール59及びクラッチ油圧モジュール46でシーケンスソレノイドOn時を示す油圧回路図である。
前記アクチュエータ油圧モジュール59は、4個のシフトアクチュエータ50,52,53,54に対する8系統の油路61,62,63,64,65,66,67,68を、4個のアクチュエータソレノイド71,72,73,74と1個のシーケンスソレノイド75により開閉するアクチュエータ油圧回路である。
前記8系統の油路は、3速圧油路61と、5速圧油路62と、1速圧油路63と、リバース圧油路64と、2速圧油路65と、4速圧油路66と、6速圧油路67と、ニュートラル圧油路68と、により構成されている。
前記4個のアクチュエータソレノイドは、偶数変速段グループの油圧を発生する第1アクチュエータソレノイド71及び第2アクチュエータソレノイド72と、奇数変速段グループの油圧を発生する第3アクチュエータソレノイド73と、第4アクチュエータソレノイド74と、により構成される。
前記1個のシーケンスソレノイド75は、図2に示すように、ソレノイドオフ側で第1速段と後退段を含む低速ギア段(第1速段、第2速段、第4速段、後退段)が選択可能になり、図3に示すように、ソレノイドオン側で高速ギア段(第3速段、第5速段、第6速段)が選択可能になって第1速段と後退段の選択を無効にするスプール76を有する。
前記アクチュエータ油圧モジュール59には、クラッチ油圧モジュール46で作り出されるライン圧PLに基づき、第1アクチュエータソレノイド71及び第2アクチュエータソレノイド72への偶数変速段圧Peを作り出す偶数変速段圧ソレノイド77と、クラッチ油圧モジュール46で作り出されるライン圧PLに基づき、第3アクチュエータソレノイド73及び第4アクチュエータソレノイド74への奇数変速段圧Poを作り出す奇数変速段圧ソレノイド78と、を有する。なお、前記両変速段圧ソレノイド77,78は、VBS(バリアブル・ブリード・ソレノイド)による構成としている。
前記クラッチ油圧モジュール46には、オイルポンプ4からの吐出油に基づいてライン圧PLを調圧するライン圧ソレノイド85(ライン圧調圧弁)を有すると共に、前記アクチュエータ油圧モジュール59からの偶数変速段圧Peに基づいて第1クラッチCAへのクラッチ制御圧を作り出す第1クラッチ制御圧ソレノイド81と、奇数変速段圧Poに基づいて第2クラッチCBへのクラッチ制御圧を作り出す第2クラッチ制御圧ソレノイド82と、第1クラッチ圧を検出する第1クラッチ圧センサ83と、第2クラッチ圧を検出する第2クラッチ圧センサ84と、を有する。前記ライン圧ソレノイド85は、VBS(バリアブル・ブリード・ソレノイド)による構成とし、前記両クラッチ制御圧ソレノイド81,82は、VFS(バリアブル・フォース・ソレノイド)による構成としている。
実施例1の発進制御装置が適用される自動マニュアルトランスミッションは、図1に示すように、発進クラッチとして、後退レンジ(以下、「Rレンジ」という。)へ切り替え時に選択される後退発進ギア段を含む奇数変速段グループ(第1速、第3速、第5速、後退)の選択時に締結される第1クラッチCAと、前進レンジ(以下、「Dレンジ」という。)への切り替え時に選択される前方発進ギア段を含む偶数変速段グループ(第2速、第4速、第6速)の選択時に締結される第2クラッチCBと、を備えたツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションである。
実施例1では、ニュートラルレンジ(以下、「Nレンジ」という。)の選択状態からDレンジまたはRレンジが選択されると、ギア選択制御と発進クラッチCA,CBの締結制御を行う発進制御手段を備えている。
図4は実施例1の自動MTコントローラ47にて実行される発進制御の流れを示す動作シーケンスで、以下、各ステップについて説明する(発進制御手段)。
前記発進制御手段は、Nレンジの選択中、第1クラッチCAと第2クラッチCBとを開放とし、かつ、発進時に選択される第2速ギア段(前方発進ギア段)とRギア段(後退発進ギア段)をレンジ切り替えに先行して選択するプリシフトを実行し、その後、NレンジからDレンジへの切り替え時には第2クラッチCBを締結し、NレンジからRレンジへの切り替え時には第1クラッチCAを締結する(Nレンジ:2−R待機)。
すなわち、パーキングレンジ(以下、「Pレンジ」といい。)の選択によりエンジンを始動し(ステップS1)、その後、Nレンジを選択し(ステップS2)、第3アクチュエータソレノイド73をオンとして後退速段を選択し(ステップS3)、第2アクチュエータソレノイド72をオンとして第2速段を選択する(ステップS4)。この第3アクチュエータソレノイド73と第2アクチュエータソレノイド72とのオン作動の開始から終了までの時間域では、1−Rシフトアクチュエータ52と2−4シフトアクチュエータ54の変速作動を確保しつつ、両クラッチCA,CBでの伝達トルクの発生を防止するように、ライン圧ソレノイド85からのライン圧PLを、両クラッチCA,CBが伝達トルクを発生する圧力レベル以下の圧力(=スタンバイ圧)を保つように制御する(ステップS5)。
そして、ライン圧PLを低く抑えたNレンジからDレンジに切り替えられると(ステップS6)、ライン圧ソレノイド85からのライン圧PLを通常圧レベルまで上昇させ(ステップS7)、第2クラッチCBを締結し(ステップS8)、前方発進する(ステップS9)。
一方、ライン圧PLを低く抑えたNレンジからRレンジに切り替えられると(ステップS10)、ライン圧ソレノイド85からのライン圧PLを通常圧レベルまで上昇させ(ステップS11)、第1クラッチCAを締結し(ステップS12)、後退発進する(ステップS13)。
さらに、前記発進制御手段は、プリシフト後、NレンジからDレンジまたはRレンジに切り替えた後、Dレンジの選択とRレンジの選択とを交互に繰り返すガレージシフトが行われると、第2速ギア段とRギア段を選択したままで、第1クラッチCAと第2クラッチCBの掛け替え制御により対応する。
すなわち、Dレンジ選択からRレンジ選択に切り替えられると(ステップS14)、第2クラッチCBを開放し(ステップS15)、第1クラッチCAを締結し(ステップS16)、後退発進する(ステップS17)。
一方、Rレンジ選択からDレンジ選択に切り替えられると(ステップS18)、第1クラッチCAを開放し(ステップS19)、第2クラッチCBを締結し(ステップS20)、前方発進する(ステップS21)。
なお、前記発進制御手段は、ライン圧ソレノイド85が異常により調圧できないとき、前記プリシフトを禁止し、第2速ギアとRギアの全てをニュートラル状態にする。
次に、作用を説明する。
[変速作用]
本ガレージシフトにおける前方発進ギア段は、可能な限り低速段であることが望ましい。しかし、1速用の同期装置が後退速と共通である実施例1のようなツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションに適用する場合、プリシフトによって後退速が選択されると1速が選択不能となるため、2速を選択することになる。つまり、前方発進ギア段は、発進に適した低速段(好ましくは最低速段である1速であるが、本実施例のように1速の同期装置が後退速と共通の場合は2速)であり、中高速段は含まない。
したがって、Nレンジ選択中に2速−R速待機とする本ガレージシフトを実施例1のツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションに適用した場合、前方発進時は常に2速で発進することになる。
しかしながら、ガレージシフト操作が行われない通常の前方発進時において、ガレージシフト時と同様に2速のままであると駆動力が不十分であるため、2速で発進することに並行して、1−R同期噛合機構28を後退速から1速へ切り替え、この切り替えが終了すると、2速→1速の変速を両クラッチCA,CBの掛け替え制御により行い、1速で発進を続けることになる。その後は、一般的な変速制御と同様に、運転状態に応じて1速→2速→3速→4速→5速→6速と変速することになる。この場合のアップシフト変速は、以下の手順にしたがって変速が行われる。
第1速選択時には、1−Rシフトアクチュエータ52を図1の左方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aを図1の左方向に移動させて歯車22をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを締結する。
これにより、第1クラッチCAからの駆動入力が、第1変速機入力軸5→第1速歯車組G1→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第1速の動力伝達が行われる。
第1速から第2速へのアップシフト時には、2−4シフトアクチュエータ54を図1の左方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aを図1の左方向に移動させて歯車33をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを開放すると共に第2クラッチCBを締結すること(クラッチの掛け替え)により第1速から第2速へのアップシフトを行う。
これにより、第2クラッチCBからの駆動入力が、第2変速機入力軸6→第2速歯車組G2→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第2速の動力伝達が行われる。
第2速から第3速へのアップシフト時には、3−5シフトアクチュエータ50を図1の左方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aを図1の左方向に移動させて歯車26を第1変速機入力軸5に駆動結合し、その後、第2クラッチCBを開放すると共に第1クラッチCAを締結すること(クラッチの掛け替え)により第1速から第2速へのアップシフトを行う。
これにより、第1クラッチCAからの駆動入力が、第1変速機入力軸5→第3速歯車組G3→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第3速の動力伝達が行われる。
第3速から第4速へのアップシフト時には、2−4シフトアクチュエータ54を図1の右方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構38のカップリングスリーブ38aを図1の右方向に移動させて歯車35をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを開放すると共に第2クラッチCBを締結すること(クラッチの掛け替え)により第3速から第4速へのアップシフトを行う。
これにより、第2クラッチCBからの駆動入力が、第2変速機入力軸6→第4速歯車組G4→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第4速の動力伝達が行われる。
第4速から第5速へのアップシフト時には、3−5シフトアクチュエータ50を図1の右方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構29のカップリングスリーブ29aを図1の右方向に移動させて第1変速機入力軸5を変速機出力軸11に直結し、その後、第2クラッチCBを開放すると共に第1クラッチCAを締結すること(クラッチの掛け替え)により第4速から第5速へのアップシフトを行う。
これにより、第1クラッチCAからの駆動入力が、第1変速機入力軸5→第3速歯車組G3→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第5速(変速比1)の動力伝達が行われる。
第5速から第6速へのアップシフト時には、6−Nシフトアクチュエータ53を図1の左方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構37のカップリングスリーブ37aを図1の左方向に移動させて歯車31をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを開放すると共に第2クラッチCBを締結すること(クラッチの掛け替え)により第5速から第6速へのアップシフトを行う。
これにより、第2クラッチCBからの駆動入力が、第2変速機入力軸6→第6速歯車組G6→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、第6速の動力伝達が行われる。なお、第6速から順次第1速へとダウンシフトさせるに際しても、上記アップシフトとは逆の制御を行う。
なお、Rレンジ選択時には、1−Rシフトアクチュエータ52を図1の右方向に動作させる制御を行うことで、同期噛合機構28のカップリングスリーブ28aを図1の右方向に移動させて歯車24をカウンターシャフト15に駆動結合し、その後、第1クラッチCAを締結する。
これにより、第1クラッチCAからの駆動入力が、第1変速機入力軸5→後退速歯車組GR→カウンターシャフト15→出力歯車組19,20を介して変速機出力軸11により軸方向に出力され、後退速の動力伝達が行われる。
[ガレージシフトにおける発進制御作用]
従来、ツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションでは、図5に示すように、Pレンジの選択によりエンジンを始動し(ステップS101)、その後、Nレンジを選択すると(ステップS102)、両クラッチCA,CBを開放すると共に、全ての同期噛合機構をニュートラル位置とするニュートラル待機とされる。
そして、NレンジからDレンジに切り替えられると(ステップS103)、第4アクチュエータソレノイド74をオンとして第1速段を選択し(ステップS104)、第1クラッチCAを締結し(ステップS105)、前方発進する(ステップS106)。
一方、NレンジからRレンジに切り替えられると(ステップS107)、第3アクチュエータソレノイド73をオンとして後退段を選択し(ステップS108)、第1クラッチCAを締結し(ステップS109)、後退発進する(ステップS110)。
さらに、ガレージシフトにより、NレンジからDレンジに切り替えた後、Rレンジを選択すると(ステップS111)、第1クラッチCAを開放し(ステップS112)、第3アクチュエータソレノイド73をオンとして第1速圧を抜きニュートラル状態とし(ステップS113)、第3アクチュエータソレノイド73のオンを継続してR速を選択し(ステップS114)、第1クラッチCAを締結し(ステップS116)、後退発進する。
一方、ガレージシフトにより、NレンジからRレンジに切り替えた後、Dレンジを選択すると(ステップS117)、第1クラッチCAを開放し(ステップS118)、第4アクチュエータソレノイド74をオンとして後退圧を抜きニュートラル状態とし(ステップS119)、第4アクチュエータソレノイド74のオンを継続して第1速を選択し(ステップS120)、第1クラッチCAを締結し(ステップS121)、前方発進する。
したがって、従来のツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションにあっては、Nレンジの選択中はN待機としているため、図6に示すように、例えば、後退発進を意図する場合、NレンジからRレンジへ切り替えた後、R速ギアの選択が終了するのを待ち、第1クラッチCAの締結を開始するという手順にて行われるため、N→Rセレクト操作時から伝達トルクが発生して発進するまでに要する時間が長くなり、発進クラッチの締結制御のみにより発進する自動変速機搭載車に比べ、発進セレクト操作に対する車両の発進応答性が低い。
また、Rレンジでの発進後にDレンジへ切り替えるガレージシフトの場合、図6に示すように、第1クラッチCAを開放し、第4アクチュエータソレノイド74をオンとして後退圧を抜きニュートラル状態とし、第4アクチュエータソレノイド74のオンを継続して第1速を選択し、開放していた第1クラッチCAの締結するというシーケンシャルな制御により行われるため、後退から前方発進までに要する時間が長くなり、ガレージシフト操作に対する車両の発進応答性が低い。
これに対し、実施例1の自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置では、Nレンジ選択中に2速−R速待機としておくことで、NレンジからDレンジまたはRレンジへ切り替えての発進時、発進セレクト操作に対して高い車両の発進応答性を確保するようにしたものである。
すなわち、P→Nへとシフトレバーが切り替え操作されるとき、図4の動作シーケンスにおいて、ステップS1→ステップS2→ステップS3→ステップS4→ステップS5へと進む流れとなる。つまり、ステップS2からステップS5までのNレンジ選択中は、ステップS3において後退速段を選択し、ステップS4において第2速段を選択し、ステップS5において、1−Rシフトアクチュエータ52と2−4シフトアクチュエータ54の変速作動の間、ライン圧PLをスタンバイ圧を保つように制御される。そして、N→Rへとシフトレバーが切り替え操作されると、図4の動作シーケンスにおいて、ステップS5からステップS10→ステップS11→ステップS12→ステップS13へと進み、ステップS11において、ライン圧ソレノイド85からのライン圧PLを通常圧レベルまで上昇させ、ステップS12において第1クラッチCAを締結し、ステップS13において後退発進する。
さらに、Rレンジに切り替えた後、Dレンジを選択するというようにガレージシフトが行われると、第2速ギア段とRギア段を選択したままで、第1クラッチCAと第2クラッチCBの掛け替え制御により対応される。すなわち、P−N−RからDレンジが選択されると、図4の動作シーケンスにおいて、ステップS13からステップS18→ステップS19→ステップS20→ステップS21へと進み、ステップS19において第1クラッチCAを開放し、ステップS20において第2クラッチCBを締結し、ステップS21において、前方発進する。
ちなみに、図7はNレンジからRレンジへ切り替えて発進したあとRレンジからDレンジに切り替えるガレージシフトを行った場合のシフトレバーのレンジ位置・R速圧・2速圧・ライン圧・第1クラッチCAの締結/開放・第2クラッチCBの締結/開放を示すタイムチャートである。
時刻t0にてPレンジからNレンジへと切り替えられると、ライン圧PLをスタンバイ圧以下の圧力まで高め、時刻t0からR速圧を加え、R速圧が高まった時刻t1にて2速圧を加え、時刻t2にてR速圧と2速圧が高まり、2つのギア選択が行われた直後の時刻t3において、ライン圧PLがドレーン圧とされる。そして、時刻t4にてNレンジからRレンジへの切り替え操作が行われると、時刻t4から直ちにライン圧PLを上昇させ、第2クラッチCBを開放としたままで第1クラッチCAの締結が開始される。時刻t5にてライン圧PLが通常圧まで上昇し、時刻t6にて第1クラッチCAの締結圧が発進トルクを発生するレベルまで上昇すると、後退発進を開始する。つまり、NレンジからRレンジへの切り替え操作に対する後退発進の応答遅れ時間は、時刻t4から時刻t6までの短い時間となる。
その後、時刻t7にてRレンジからDレンジへの切り替え操作が行われると、時刻t7から僅かに遅れたタイミングにて第1クラッチCAの開放と第2クラッチCBの締結による掛け替え制御が開始される。そして、時刻t8にて第1クラッチCAの締結圧が発進トルクを発生するレベル以下になると、第2クラッチCBの締結圧が発進トルクを発生するレベルとなるまで待たれ、時刻t9にてにより2クラッチCBの締結圧が発進トルクを発生するレベルまで上昇すると前進する。つまり、RレンジからDレンジへのガレージシフト操作に対する前方発進の応答遅れ時間は、時刻t8から時刻t9までの短い時間となる。
上記のように、実施例1の発進制御装置では、Nレンジ選択中にて第2速段とRギア段を予め選択しておくプリシフト待機により、発進を意図するレンジ切り替え時には、第1クラッチCAまたは第2クラッチCBの締結のみにより直ちにトルク伝達による発進が可能となる。
よって、NレンジからRレンジへ切り替えての発進時、図7に示すように、発進セレクト操作に対して高い車両の発進応答性を確保することができる。同様に、NレンジからDレンジへ切り替えての発進時、発進セレクト操作に対して高い車両の発進応答性を確保することができる。
また、発進後、Dレンジ選択とRレンジ選択を繰り返すガレージシフトに対しても、第1クラッチCAと第2クラッチCBの掛け替え制御のみにより対応することができる。
よって、図7に示すように、第1クラッチCAと第2クラッチCBの掛け替え制御のみによりレンジ位置の切り替え操作に対し応答良く、前方発進や後退発進を行うことができる。
加えて、Nレンジ選択中は、ライン圧PLを低く抑える制御を行うようにしているため、例えば、第1クラッチ制御ソレノイド81や第2クラッチ制御ソレノイド82がオープン故障している場合であっても、第1クラッチCAや第2クラッチCBに調圧されたライン圧PLがそのまま供給されたとしても、車両が発進できるレベルの伝達トルクを発生させることができず、Nレンジ選択中における車両の飛び出しを防止することができる。
次に、効果を説明する。
実施例1の自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 駆動伝達経路を複数に分割し、複数の駆動伝達経路毎にそれぞれ発進クラッチを設け、Nレンジの選択状態からDレンジまたはRレンジが選択されると、ギア選択制御と発進クラッチの締結制御を行う発進制御手段を備えた自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置において、前記発進クラッチとして、Rレンジへ切り替え時に選択される後退発進ギア段を含む奇数変速段グループの選択時に締結される第1クラッチCAと、Dレンジへの切り替え時に選択される前方発進ギア段を含む偶数変速段グループの選択時に締結される第2クラッチCBと、を備え、前記発進制御手段は、Nレンジの選択中、前記第1クラッチCAと前記第2クラッチCBとを開放とし、かつ、発進時に選択される前方発進ギア段と後退発進ギア段をレンジ切り替えに先行して選択するプリシフトを実行し、その後、NレンジからDレンジへの切り替え時には第2クラッチCBを締結し、NレンジからRレンジへの切り替え時には第1クラッチCAを締結するため、NレンジからDレンジまたはRレンジへ切り替えての発進時、発進セレクト操作に対して高い車両の発進応答性を確保することができる。
(2) 前記発進制御手段は、プリシフト後、NレンジからDレンジまたはRレンジに切り替えた後、Dレンジの選択とRレンジの選択とを交互に繰り返すガレージシフトが行われると、前方発進ギア段と後退発進ギア段を選択したままで、第1クラッチCAと第2クラッチCBの掛け替え制御により対応するため、Dレンジ選択とRレンジ選択を繰り返すガレージシフト操作に対し応答良く、前方発進や後退発進を行うことができる。
(3) 前記発進クラッチCA,CBは、ライン圧ソレノイド85により制御されるライン圧PLに基づき締結されるクラッチであり、前記発進制御手段は、Nレンジの選択中、前記ライン圧ソレノイド85からのライン圧PLを、前方発進ギア段と後退発進ギア段を選択するのに要する圧力以上で、発進クラッチCA,CBが伝達トルクを発生する圧力レベル以下まで抑えておくため、Nレンジの選択中、前方発進ギア段と後退発進ギア段を選択するプリシフトを確保しつつ、発進クラッチCA,CBの制御圧を作り出す制御ソレノイドがオープン故障していても、車両の飛び出しを防止することができる。
(4) 前記発進制御手段は、ライン圧PLを低く抑えたNレンジから、DレンジまたはRレンジに切り替えられると、前記ライン圧ソレノイド85からのライン圧PLを上昇させた後、クラッチ圧調整弁により発進クラッチCA,CBへのクラッチ圧を上昇させるため、発進時、ライン圧PLの上昇勾配よりも急な勾配にて発進クラッチCAまたはCBが締結されることが無く、発進ショックを低く抑えることができる。
(5) 前記発進制御手段は、前記ライン圧ソレノイド85が異常により調圧できないとき、前記プリシフトを禁止し、前進段ギアと後退段ギアの全てをニュートラル状態にするため、ライン圧ソレノイド85の異常時、Nレンジでの車両の飛び出しを確実に防止することができる。
以上、本発明の自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置を実施例1に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施例1に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1では、発進クラッチやシフトアクチュエータとして油圧式のクラッチやシフトアクチュエータを示し、発進制御手段として、Nレンジの選択中は、ライン圧を低圧に保つ例を示したが、発進クラッチとして電磁クラッチ等を用いたり、シフトアクチュエータとして電磁式やモータ式のアクチュエータを用いても良く。この場合、Nレンジの選択中は、強制的にクラッチ駆動回路を遮断したり、電流を制限するようにしても良い。要するに、発進制御手段としては、ニュートラルレンジの選択中、第1クラッチと第2クラッチとを開放とし、かつ、発進時に選択される前方発進ギア段と後退発進ギア段をレンジ切り替えに先行して選択するプリシフトを実行し、その後、ニュートラルレンジから前進レンジへの切り替え時には第2クラッチを締結し、ニュートラルレンジから後退レンジへの切り替え時には第1クラッチを締結するものであれば実施例1に限定されない。
実施例1では、発進制御装置をツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションに適用した例を示したが、複数の発進クラッチを備えた自動マニュアルトランスミッションであれば、3個以上のクラッチを備えた自動マニュアルトランスミッションにも適用することができる。要するに、駆動伝達経路を複数に分割し、複数の駆動伝達経路毎にそれぞれ発進クラッチを設け、ニュートラルレンジの選択状態から前進レンジまたは後退レンジが選択されると、ギア選択制御と発進クラッチの締結制御を行う発進制御手段を備えた自動マニュアルトランスミッションには適用できる。
実施例1の発進制御装置が適用されたツインクラッチ式自動マニュアルトランスミッションを示す全体システム図である。 実施例1の発進制御装置が適用されたアクチュエータ油圧モジュール及びクラッチ油圧モジュールでシーケンスソレノイドOff時を示す油圧回路図である。 実施例1の発進制御装置が適用されたアクチュエータ油圧モジュール及びクラッチ油圧モジュールでシーケンスソレノイドOn時を示す油圧回路図である。 実施例1の自動MTコントローラにて実行される発進制御処理の流れを示す動作シーケンスである。 従来例の自動MTコントローラにて実行される発進制御処理の流れを示す動作シーケンスである。 従来システムにてNレンジからRレンジへ切り替えて発進したあとRレンジからDレンジに切り替えるガレージシフトを行った場合のシフトレバーのレンジ位置・R速圧・1速圧・ライン圧・第1クラッチCAの締結/開放を示すタイムチャートである。 実施例1のシステムにてNレンジからRレンジへ切り替えて発進したあとRレンジからDレンジに切り替えるガレージシフトを行った場合のシフトレバーのレンジ位置・R速圧・2速圧・ライン圧・第1クラッチCAの締結/開放・第2クラッチCBの締結/開放を示すタイムチャートである。
符号の説明
CA 第1クラッチ(発進クラッチ)
CB 第2クラッチ(発進クラッチ)
G1 第1速歯車組
G2 第2速歯車組
G3 第3速歯車組
G4 第4速歯車組
G6 第6速歯車組
GR 後退歯車組
28 1−R同期噛合機構
29 3−5同期噛合機構
37 6−N同期噛合機構
38 2−4同期噛合機構
41 3−5シフトフォーク
42 1−Rシフトフォーク
43 6−Nシフトフォーク
44 2−4シフトフォーク
45 アクチュエータユニット
46 クラッチ油圧モジュール
47 自動MTコントローラ
48 第1シフトロッド
49 3−5シフトブラケット
50 3−5シフトアクチュエータ
51 第2シフトロッド
52 1−Rシフトアクチュエータ
53 6−Nシフトアクチュエータ
54 2−4シフトアクチュエータ
55 3−5シフト位置センサ
56 1−Rシフト位置センサ
57 6−Nシフト位置センサ
58 2−4シフト位置センサ
59 アクチュエータ油圧モジュール
61 3速圧油路
62 5速圧油路
63 1速圧油路
64 リバース圧油路
65 2速圧油路
66 4速圧油路
67 6速圧油路
68 ニュートラル圧油路
71 第1アクチュエータソレノイド
72 第2アクチュエータソレノイド
73 第3アクチュエータソレノイド
74 第4アクチュエータソレノイド
75 シーケンスソレノイド
76 スプール
77 偶数変速段圧ソレノイド
78 奇数変速段圧ソレノイド
81 第1クラッチ制御圧ソレノイド
82 第2クラッチ制御圧ソレノイド
83 第1クラッチ圧センサ
84 第2クラッチ圧センサ
85 ライン圧ソレノイド(ライン圧調圧弁)

Claims (4)

  1. 駆動伝達経路を複数に分割し、複数の駆動伝達経路毎にそれぞれライン圧調圧弁により制御されるライン圧に基づき締結される発進クラッチを設け、ニュートラルレンジの選択状態から前進レンジまたは後退レンジが選択されると、ギア選択制御と発進クラッチの締結制御を行う発進制御手段を備えた自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置において、
    前記発進クラッチとして、後退レンジへ切り替え時に選択される後退発進ギア段を含む変速段グループの選択時に締結される第1クラッチと、前進レンジへの切り替え時に選択される前方発進ギア段を含む変速段グループの選択時に締結される第2クラッチと、を備え、
    前記発進制御手段は、ニュートラルレンジの選択中、前記ライン圧調圧弁からのライン圧を、前方発進ギア段と後退発進ギア段を選択するのに要する圧力以上で、発進クラッチが伝達トルクを発生する圧力レベル以下まで抑えておき、前記第1クラッチと前記第2クラッチとを開放とし、かつ、発進時に選択される前方発進ギア段と後退発進ギア段をレンジ切り替えに先行して選択するプリシフトを実行し、その後、ニュートラルレンジから前進レンジへの切り替え時には第2クラッチを締結し、ニュートラルレンジから後退レンジへの切り替え時には第1クラッチを締結することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置。
  2. 請求項1に記載された自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置において、
    前記発進制御手段は、プリシフト後、ニュートラルレンジから前進レンジまたは後退レンジに切り替えた後、前進レンジの選択と後退レンジの選択とを交互に繰り返すガレージシフトが行われると、前方発進ギア段と後退発進ギア段を選択したままで、第1クラッチと第2クラッチの掛け替え制御により対応することを特徴とする自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置。
  3. 請求項1または2に記載された自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置において、
    前記発進制御手段は、ライン圧を低く抑えたニューラルレンジから、前進レンジまたは後退レンジに切り替えられると、前記ライン圧調圧弁からのライン圧を上昇させた後、クラッチ圧調整弁により発進クラッチへのクラッチ圧を上昇させることを特徴とする自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置。
  4. 請求項1ないし3いずれか1つに記載された自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置において、
    前記発進制御手段は、前記ライン圧調圧弁が異常により調圧できないとき、前記プリシフトを禁止し、前進段ギアと後退段ギアの全てをニュートラル状態にすることを特徴とする自動マニュアルトランスミッションの発進制御装置。
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