JP4837300B2 - 光画像計測装置 - Google Patents

光画像計測装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4837300B2
JP4837300B2 JP2005085222A JP2005085222A JP4837300B2 JP 4837300 B2 JP4837300 B2 JP 4837300B2 JP 2005085222 A JP2005085222 A JP 2005085222A JP 2005085222 A JP2005085222 A JP 2005085222A JP 4837300 B2 JP4837300 B2 JP 4837300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
measurement
observation
image
optical path
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005085222A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006266861A (ja
Inventor
知好 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Topcon Corp
Original Assignee
Topcon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Topcon Corp filed Critical Topcon Corp
Priority to JP2005085222A priority Critical patent/JP4837300B2/ja
Priority to US11/378,259 priority patent/US7614744B2/en
Priority to EP06005643A priority patent/EP1705456A1/en
Priority to CN200610065468.4A priority patent/CN1837782B/zh
Publication of JP2006266861A publication Critical patent/JP2006266861A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4837300B2 publication Critical patent/JP4837300B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02001Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties
    • G01B9/02012Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties using temporal intensity variation
    • G01B9/02014Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties using temporal intensity variation by using pulsed light
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02001Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties
    • G01B9/02002Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties using two or more frequencies
    • G01B9/02003Interferometers characterised by controlling or generating intrinsic radiation properties using two or more frequencies using beat frequencies
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02015Interferometers characterised by the beam path configuration
    • G01B9/02029Combination with non-interferometric systems, i.e. for measuring the object
    • G01B9/0203With imaging systems
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/02055Reduction or prevention of errors; Testing; Calibration
    • G01B9/02075Reduction or prevention of errors; Testing; Calibration of particular errors
    • G01B9/02078Caused by ambiguity
    • G01B9/02079Quadrature detection, i.e. detecting relatively phase-shifted signals
    • G01B9/02081Quadrature detection, i.e. detecting relatively phase-shifted signals simultaneous quadrature detection, e.g. by spatial phase shifting
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B9/00Measuring instruments characterised by the use of optical techniques
    • G01B9/02Interferometers
    • G01B9/0209Low-coherence interferometers
    • G01B9/02091Tomographic interferometers, e.g. based on optical coherence
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B2290/00Aspects of interferometers not specifically covered by any group under G01B9/02
    • G01B2290/45Multiple detectors for detecting interferometer signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01BMEASURING LENGTH, THICKNESS OR SIMILAR LINEAR DIMENSIONS; MEASURING ANGLES; MEASURING AREAS; MEASURING IRREGULARITIES OF SURFACES OR CONTOURS
    • G01B2290/00Aspects of interferometers not specifically covered by any group under G01B9/02
    • G01B2290/70Using polarization in the interferometer

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Radiology & Medical Imaging (AREA)
  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Instruments For Measurement Of Length By Optical Means (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Description

本発明は、被測定物体に計測光を照射し、その反射光もしくは透過光を用いて被測定物体の表面形態や内部形態を計測し、その画像を形成する光画像計測装置に関する。
近年、レーザ光源等を用いて被測定物体の表面や内部の画像を形成する光画像計測技術が注目を集めている。この技術は、X線CTのような放射線を使用した画像計測技術とは異なり、人体に対する有害性を持たないことから、特に医療分野への応用が期待されている。
光画像計測技術における代表的な手法の一例として低コヒーレンス干渉法(光コヒーレンス断層画像化法などとも呼ばれる)がある。この手法は、たとえばスーパールミネセントダイオード(Super Luminescent Diode;SLD)のように広いスペクトル幅をもつ広帯域光源の低干渉性を利用するもので、被測定物体からの反射光や透過光をμmオーダーの優れた距離分解能で検出可能とするものである(たとえば下記の非特許文献1を参照)。
この低コヒーレンス干渉法を利用した装置の一例として、マイケルソン型の干渉計に基づく従来の光画像計測装置の基本構成を図13に示す。同図に示す光画像計測装置200は、広帯域光源201、鏡202、ビームスプリッタ203及び光検出器204を含んで構成される。被測定物体205は、散乱媒質からなる人眼の角膜や網膜などの任意の物体である。広帯域光源201からの光ビーム(計測光)は、ビームスプリッタ203により、鏡202に向かう参照光Rと被測定物体205に向かう信号光Sの2つに分割される。参照光Rはビームスプリッタ203による反射光であり、信号光Sはビームスプリッタ203の透過光である。
ここで、図13に示すように、信号光Sの進行方向をz軸として定めるとともに、信号光Sの進行方向に対する直交面をx−y面として定義する。鏡202は、同図中の両側矢印方向に変位(z−スキャン)可能とされている。
参照光Rは、鏡202に反射される際にz−スキャンによってドップラー周波数シフトを受ける。一方、信号光Sは、被測定物体205に照射されると、その表面及び内部層により反射される。被測定物体は散乱媒質であるので、信号光Sの反射光は多重散乱を含む乱雑な位相をもった拡散波面であると考えられる。被測定物体205を経由した信号光と、鏡202を経由し周波数シフトを受けた参照光は、ビームスプリッタ203によって重畳されて干渉光を生成する。
低コヒーレンス干渉方法を用いた画像計測においては、信号光Sと参照光Rとの光路長差が光源のμmオーダーのコヒーレント長(可干渉距離)以内であり、かつ、参照光Rと位相相関のある信号光Sの成分のみが参照光Rと干渉して干渉光の生成に寄与する。すなわち、信号光Sのコヒーレントな成分のみが選択的に参照光Rと干渉し合う。この原理から、鏡202の位置を移動させて参照光Rの光路長を変化させることにより、被測定物体205の様々なz座標値(計測深度)における反射光の情報を含み干渉光が生成され、それにより被測定物体205の内部層の光反射プロフィールが測定される。更に、被測定物体205へ照射される信号光Sをx−y面方向にも走査する。このようなz方向及びx−y面方向のスキャンを行いながら干渉光を光検出器204で検出し、その検出結果として出力される電気信号(ヘテロダイン信号)を解析することによって、被検体205の2次元断層画像が取得される(たとえば非特許文献1を参照)。
なお、ビームスプリッタ203によって重畳される参照光R及び信号光Sの強度をそれぞれIとIとし、両光波の間の周波数差及び位相差をそれぞれfif及びΔθとすると、光検出器からは次式に示すようなヘテロダイン信号が出力される(たとえば非特許文献2を参照)。
Figure 0004837300
式(1)の右辺第3項は交流電気信号であり、その周波数fifは参照光Rと信号光Sのうなり(ビート)の周波数に等しい。ヘテロダイン信号の交流成分の周波数fifは、ビート周波数などと呼ばれる。また、式(1)の右辺第1項及び第2項はヘテロダイン信号の直流成分であり、干渉光の背景光の信号強度に対応している。
このような低コヒーレンス干渉法を用いて2次元断層画像を取得するには、被測定物体205に対して光ビームを走査させて、被測定物体205の計測深度方向(z方向)及び断層面方向(x−y面上)の各部位からの反射光波を順次に検出する必要がある。したがって、この手法では、被測定物体205を計測するために長時間を要し、また、その計測原理を考慮すると計測時間短縮は困難であった。
このような問題点に鑑み、計測時間を短縮させることが可能な光画像計測装置が考案されている。図14は、そのような装置の一例の基本構成が示されている。同図に示す光画像計測装置300は、広帯域光源301、鏡302、ビームスプリッタ303、光検出器としての2次元光センサアレイ304、及びレンズ306、307を含んで構成されている。光源301から出射された光ビームは、レンズ306、307により平行光束にされるとともにそのビーム径が拡大され、ビームスプリッタ303によって参照光Rと信号光Sとに二分される。参照光Rには鏡302のz−スキャンによりドップラー周波数シフトが付与される。一方、信号光Sは、ビーム径が広げられているので、x−y面の広い範囲に亘って被測定物体305に入射される。よって、信号光Sは、当該入射範囲における被測定物体305の表面や内部の情報を含んだ反射光となる。参照光Rと信号光Sは、ビームスプリッタ303により重畳されて干渉光となり、2次元光センサアレイ304上に並列配置された素子(光センサ)によって検出される。このように、光画像計測装置300によれば、光ビームをx−y方向に走査させることなく被測定物体305の2次元断層画像をリアルタイムに取得することが可能となる。
このような非走査型の光画像計測装置としては、たとえば非特許文献3に記載のものが知られている。同文献に記載の装置では、2次元光センサアレイから出力される複数のヘテロダイン信号を、並列配置された複数の信号処理系に入力して、各ヘテロダイン信号の振幅と位相を検出するように構成されている。
しかし、そのような非走査型の光画像計測装置において画像の空間分解能を高めるためにはアレイの素子数を増加させる必要があり、更に、その素子数に対応するチャンネル数を備えた信号処理系を用意しなければならない。したがって、高分解能の精密な画像が必要とされる医療分野や工業分野等においては実用化する上で難があると思われる。
そのようなことを考慮して、次のような光画像計測装置が提案されている(特許文献1参照)。当該文献に記載の光画像計測装置は、光ビームを出射する光源と、該光源から出射された光ビームを、被検体が配置される被検体配置位置を経由する信号光と、前記被検体配置位置を経由する光路とは異なる光路を経由する参照光とに二分するとともに、前記被検体配置位置を経由した後の信号光と、前記異なる光路を経由した参照光とを互いに重畳することにより干渉光を生成する干渉光学系と、該干渉光学系が、前記信号光の周波数と前記参照光の周波数を相対的にシフトさせる周波数シフタと、前記干渉光学系が、前記干渉光を受光するために、前記干渉光を二分割して、さらに、該二分割された干渉光を周期的に遮断することにより、互いの位相差が90度である2列の干渉光パルスを生成する光遮断装置と、前記2列の干渉光パルスをそれぞれ受光する光センサと、該光センサが、空間的に配列され、それぞれが独立に受光信号を得る複数の受光素子を有するものであり、前記光センサで得られた複数の受光信号を統合して前記被検体配置位置に配置された被検体の表面もしくは内部層の、前記信号光の伝搬経路上の各関心点に対応する信号を生成する信号処理部を具備している。
すなわち、特許文献1の光画像計測装置は、参照光と信号光とが重畳されて生成される干渉光の光路を二分し、各光路上に光遮断装置と光センサ(2次元光センサアレイ)を配置するとともに、2つの光路上の光遮断装置のサンプリング周期に位相差π/2を設ける。それにより、干渉光の背景光の強度を検出し、干渉光の位相の直交成分(sin成分とcos成分)を検出するとともに、両光センサから出力される受信信号から背景光の強度を差し引くことにより、干渉光の2つの位相直交成分を算出する。そして、その算出結果から干渉光の振幅を求めるようになっている。
ところで、たとえば角膜上皮画像や網膜画像(眼底画像)などの医用画像を計測する目的で光画像計測装置を使用する場合には、まず、可視光(観察光)を照射して患部周辺を観察して、画像計測を行う領域(計測領域)を決定する必要がある。計測領域は、深さ方向(z方向)に広がりを有することが多々ある。装置は、検者による計測開始トリガの入力を受けて、広帯域光源からの計測光を計測領域に照射するとともに、計測位置をz方向にスキャンさせながら計測を実施する。それにより、所望の計測領域の画像が取得される。
計測位置のz方向のスキャンは、信号光の光路長と参照光の光路長とを相対的に変更させることにより行われる。前述した従来の構成では、参照光を反射する反射鏡を移動させることで参照光の光路長を変更させている。一方、信号光の光路長を変更させるものとしては、光源からの光ビームを集束させる集光用レンズと、光ビームを信号光と参照光とに分割するハーフミラーと、参照光を反射する反射鏡とを、信号光の光路方向に一体的に移動させる構成が知られている(たとえば特許文献2参照)。なお、光路長の変更に伴って、参照光又は信号光はドップラー周波数シフトを受けるが、このとき、光路長の変更速度が一定でないと周波数のシフト量も一定でなくなり、計測結果に偽情報が含まれたり、計測を行えなくなったりする場合がある。
従来の光画像計測装置を上記の医用画像計測目的に適用する場合、患部周辺の観察及び画像計測の双方を同一のカメラ(CCDカメラ等)にて行う方法と、異なるカメラにて行う方法とが考えられる。
同一のカメラで行う方法を選択すると、観察段階から計測段階に移行するときに、計測開始トリガの入力から計測可能な状態となるまでにタイムラグが発生し、当該計測領域を好適に計測できなくなってしまう。具体的に説明すると、まず、観察段階においては、装置全体を前後に移動させてカメラのピントを合わせて患部等を観察する。その状態で計測を開始して光路長の変更を開始すると、計測可能な状態になるまでの間、つまり光路長の変更速度が一定になるまでの間は、画像を好適に計測できないこととなる。特に、計測開始時、つまり計測領域決定時にピントの合っていた領域(当該計測領域)の画像計測を行えないため、所望の領域の画像を逃してしまうという重大な不都合が生じる。
一方、観察用カメラと計測用カメラとを個別に設けることを選択しても、従来の光画像計測装置では、観察段階から計測段階への移行時に、計測用カメラのピントを観察用カメラに迅速に合わせることができないので、結局、同一のカメラを用いる場合と同様に、計測開始トリガ入力から計測可能になるまでのタイムラグが生じ、計測領域決定時にピントの合っていた所望の領域の画像計測を行うことができない。
特開2001−330558号公報 特開2004−191114号公報 丹野直弘、「光学」、28巻3号、116(1999) 吉沢、瀬田編、「光ヘテロダイン技術(改訂版)」、新技術コミュニケーションズ(2003)、p.2 K.P.Chan、M.Yamada、H.Inaba、「Electronics Letters」、Vol.30 1753、(1994)
本発明は、そのような事情に鑑みてなされたものであり、被測定物体の画像計測の開始要求に対応して迅速に画像計測を開始でき、計測領域決定時にピントの合っていた領域の画像計測を行うことが可能な光画像計測装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、受光した干渉光に基づいて被測定物体の画像を形成する光画像計測装置であって、被測定物体を観察光で照明する照明光学系と、前記被測定物体による前記観察光の反射光を受光して信号を生成する観察用受光手段と、前記観察光の反射光を前記観察用受光手段に合焦させる観察光合焦手段と、前記観察用受光手段により生成された信号に基づいて前記被測定物体の観察画像を表示する表示手段と、前記観察画像を参照して画像計測を開始するときに操作される操作手段と、前記操作手段が操作されたことに対応して計測光を出射する計測光源と、前記出射された計測光を前記被測定物体を経由する信号光と参照物体を経由する参照光とに分割する分割手段と、前記被測定物体を経由した前記信号光と前記参照物体を経由した前記参照光とを重畳させて干渉光を生成する重畳手段と、前記観察光の反射光が前記観察用受光手段に合焦されているときに、その観察物点の位置から前記信号光の光路方向に所定距離だけ離れた位置に計測物点を有するように配置され、前記生成された干渉光を受光する計測用受光手段と、前記操作手段が操作されたことに対応し、前記計測用受光手段の計測物点を前記所定距離だけ離れた前記観察物点の位置の方向に移動させるように、前記計測光源と前記分割手段とを移動させることにより、前記信号光と前記参照光との光路長差を変更する光路長変更手段と、を備え、前記観察物点は、前記観察用受光手段上に前記観察光の反射光を合焦する点であり、前記計測物点は、前記計測用受光手段上に前記干渉光の像点を形成する点である、ことを特徴とする光画像計測装置である。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記光路長変更手段は、前記計測光源、前記参照物体、前記分割手段、及び前記重畳手段を前記信号光の光路方向に一体的に移動させる移動手段を含むことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の光画像計測装置であって、前記移動手段は、前記操作手段が操作されたことに対応して前記一体的な移動を開始し、前記所定距離は、前記移動手段が静止状態の前記計測光源、前記参照物体、前記分割手段、及び前記重畳手段を一体的に一定速度まで加速させるのに必要な距離又はそれ以上の距離とされている、ことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1に記載の光画像計測装置であって、前記光路長変更手段は、前記参照物体を前記参照光の光路方向に移動させる参照物体移動手段を含むことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の光画像計測装置であって、前記参照物体移動手段は、前記操作手段が操作されたことに対応して前記参照物体の移動を開始し、前記所定距離は、前記参照物体移動手段が静止状態の前記参照物体を一定速度まで加速させるのに必要な距離又はそれ以上の距離とされている、ことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の光画像計測装置であって、前記照明光学系は、前記観察光を出射する観察光源と、前記出射された観察光の光路を前記信号光の光路に合成する合成手段とを含むことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれかに一項に記載の光画像計測装置であって、前記照明光学系は、前記信号光の光路に対して斜め方向から前記被測定物体に向けて前記観察光を出射する観察光源を含むことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項1ないし請求項のいずれか一項に記載の光画像計測装置であって、前記被測定物体による前記観察光の反射光は、前記被測定物体を経由した前記信号光の光路に沿って導光され、前記重畳手段を経由して前記干渉光の光路に沿って導光され、前記観察光の反射光の光路を前記干渉光の光路から分岐させる分岐手段を更に備え、前記観察光合焦手段は、前記分岐された前記観察光の反射光を前記観察用受光手段に合焦させる、ことを特徴とする。
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載の光画像計測装置であって、前記観察光合焦手段は、前記観察用受光手段、前記観察用合焦手段、前記計測光源、前記参照物体、前記分割手段、前記重畳手段及び計測用受光手段を前記信号光の光路方向に一体的に移動させる合焦移動手段を含むことを特徴とする。
請求項1に記載の本発明によれば、観察光の反射光が観察用受光手段に合焦されているとき、計測用受光手段は、観察物点の位置から信号光の光路方向に所定距離だけ離れた位置に計測物点を有するように配置されており、操作手段が操作されたことに対応して、前記光路長変更手段が、計測用受光手段の計測物点を観察物点の位置の方向に移動させるように光路長差を変更するので、被測定物体の画像計測の開始要求に対応して迅速に画像計測を開始できる上に、計測領域決定時にピントの合っていた領域、すなわち観察物点の位置の画像計測を行うことが可能となる。
以下、本発明に係る光画像計測装置の好適な実施形態の一例について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明に係る光画像計測装置は、特に医療分野での使用が想定されており、たとえば人眼の角膜上皮や網膜などの散乱媒質からなる生体組織の計測に好適に用いられる。
〈第1の実施形態〉
本発明の第1の実施形態について説明する。
[装置構成]
本発明に係る光画像計測装置の第1の実施形態の構成を図1、2を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る光画像計測装置1の光学系の概略構成の一例を表し、図2は、その制御系の構成の一例を表している。
光画像計測装置1は、被測定物体の画像計測を行うための光学系(計測光学系)と、画像計測に先立って被測定物体を観察するための光学系(観察光学系)とを備えている。
〔計測光学系〕
本実施形態に係る光画像計測装置1は、低コヒーレントな計測光Hを出力する広帯域光源2と、この計測光Hの偏光特性を直線偏光に変換する偏光板3と、直線偏光とされた計測光Hを平行光束にするとともに、そのビーム径を拡大するレンズ4、5と、ビーム径が拡大された計測光Hを信号光Sと参照光Rとに分割するとともに、それらを重畳して干渉光Lを生成するハーフミラー6と、参照光Rの偏光特性を直線偏光から円偏光に変換する波長板7と、参照光Rの進行方向に対して直交する反射面によって参照光Rを全反射する参照鏡8と、この参照鏡8の反射面の背面側に設けられたピエゾ素子9とを含んでいる。
広帯域光源2は、SLDやLED(発光ダイオード)等により構成される。なお、市販の近赤外域SLDのコヒーレント長は30μm程度、LEDの場合には10μm程度である。広帯域光源2は、図2に示す駆動パルス発生器2Aから出力される所定の周波数のパルス信号により駆動されて、周期的なパルス状の計測光Hを出力する(詳細は後述する)。この計測光Hは、たとえば、50%dutyの矩形列のパルス光として出力される。広帯域光源2は、本発明の「計測光源」の一例に相当する。
図1中に示すxyz座標系は、広帯域光源2から出力された被測定物体Oに向かう信号光Sの進行方向をz方向と定義し、それに直交する信号光Sの振動面をx−y平面として定義している。このx方向、y方向は、計測光Hの電場(電界)成分の振動面、磁場(磁界)成分の振動面に一致するように定義されている。また、z方向は、被測定物体Oの画像計測深度方向(深さ方向)を定義している。
偏光板3は、広帯域光源3からの計測光Hの所定方向の振動成分を透過させる偏光変換素子である。この偏光板3は、上記xyz座標系のx軸及びy軸に対してそれぞれ45°をなす角度方向の振動成分を透過させるように構成される。それにより、偏光板3を透過した計測光Hは、角度45°の直線偏光を有するものとなる。したがって、計測光Hのx軸方向及びy軸方向における偏光成分は、それぞれ等しい振幅を有している。換言すれば、計測光HのP偏光成分とS偏光成分とは、それぞれ等しい振幅を有している。
ハーフミラー6は、本発明の「分割手段」の一例に相当し、平行光束とされた直線偏光の計測光Hを、被測定物体Oに向かう信号光Sと参照鏡8に向かう参照光Rとに分割するように作用する。ハーフミラー6は、計測光Hの一部(半分)を透過させて参照光Rを形成するとともに、その残りを反射して信号光Sを形成する。
このハーフミラー6は、更に、本発明の「重畳手段」の一例に相当するものであり、被測定物体Oを経由した信号光Sの一部を透過させるとともに参照鏡8を経由した参照光Rの一部を反射することにより、信号光Sと参照光Rとを重畳させて干渉光Lを生成するように作用する。この干渉光Lは、広帯域光源2から出力された計測光Hと等しい周波数のパルス光である。
なお、本実施形態においては、反射体としての被測定物体O及び参照鏡8とハーフミラー6とによって形成されるマイケルソン型の干渉計が用いられていることから、分割手段と重畳手段とを同一のハーフミラー6(の異なる反射面)によって構成している。一方、マッハツェンダー型などの他の干渉計を採用する場合には、それぞれ個別の光学素子によって分割手段と重畳手段とを構成してもよい。また、分割手段及び重畳手段には、計測光Hや信号光Sや参照光Rの偏光特性に影響を与えない無偏光型の任意のビームスプリッタを採用することが望ましい。
波長板7は、偏光板3によって直線偏光とされた参照光Rの偏光特性を変換する偏光変換素子である。本実施形態においては、波長板7として1/8波長板を用いる。それにより、波長板7を通過する参照光Rには、そのP偏光成分とS偏光成分との間に位相差π/4が与えられる。参照光Rは、ハーフミラー6から参照鏡8に向かうときに波長板7を経由するときと、参照鏡8に反射されてハーフミラー6に戻っていくときに波長板7を経由するときとに、それぞれ当該位相差を与えられ、結果として位相差π/2が付与される。したがって、45°の直線偏光を有する参照光Rに対して1/4波長板と同様に作用することから、ハーフミラー6に再入射される参照光Rは円偏光に変換されることとなる。なお、上述のようにマッハツェンダー型などの他の干渉計を用いる場合には、1/4波長板等を適宜用いて参照光Rを円偏光に変換する。
参照鏡8は、本発明の「参照物体」の一例に相当する。この参照鏡8は、ピエゾ素子9により参照光Rの光路方向に振動されて、参照光Rに周波数シフトを与える。このように、参照鏡8とピエゾ素子9とは、本発明の「周波数シフト手段」に相当する。
光画像計測装置1は、更に、ハーフミラー6により生成された干渉光Lを結像させるための結像用レンズ群10と、干渉光Lの光路を二分する偏光ビームスプリッタ11と、二分された干渉光Lの光路上に設けられた計測用CCDカメラ21、22とを含んでいる。
偏光ビームスプリッタ11は、干渉光Lに含まれる複数の偏光成分を分離するように作用する。より具体的には、偏光ビームスプリッタ11は、干渉光LのS偏光成分L1を反射して計測用CCDカメラ21に案内するとともに、そのP偏光成分L2を透過させて計測用CCDカメラ22に案内するように作用する。なお、上述したように、干渉光LのS偏光成分とP偏光成分は、偏光板3の偏光軸の配置(45°)により互いに等しい振幅を有している。
計測用CCDカメラ21、22は、本発明の「計測用受光手段」の一例に相当し、干渉光検出用の蓄積型の2次元光センサアレイである。計測用CCDカメラ21は、偏光ビームスプリッタ11により反射された干渉光LのS偏光成分L1を受光し、それを光電変換して検出信号を生成して信号処理部20に出力する。同様に、計測用CCDカメラ22は、偏光ビームスプリッタ11を透過した干渉光LのP偏光成分L2を受光し、それを光電変換して検出信号を生成して信号処理部20に出力する。
また、干渉光L(よってS偏光成分L1、P偏光成分L2)には、ビート周波数の異なる複数の干渉光が含まれており、各計測用CCDカメラ21、22から出力される検出信号には、それら複数の干渉光のビート周波数成分が含まれている。各ビート周波数成分の周波数は、それに対応する干渉光のビート周波数に等しい。
〔観察光学系〕
被測定物体Oを観察するための観察光学系は、たとえば可視領域の観察光Mを出射する観察光源12と、観察光Mを集光する集光レンズ13と、観察光Mの光路を信号光Sの光路に合成して観察光Mを被測定物体Oに照射するハーフミラー14とを含んでいる。ハーフミラー14は、本発明の「合成手段」の一例に相当する。また、観察光源12、集光レンズ13及びハーフミラー14は、本発明の「照明光学系」の一例に相当する。
被測定物体Oに照射された観察光Mは、被測定物体Oにより反射され、信号光Sの光路に沿って導光され、ハーフミラー6を透過して干渉光Lの光路に沿って導光される。そして、観察光Mは、ビームスプリッタ15により反射されて干渉光Lの光路から分岐される。分岐された観察光Mは、反射ミラー16により反射され、結像レンズ17によって観察用CCDカメラ23の受光面上に結像される。
ビームスプリッタ15は、本発明の「分岐手段」の一例に相当するもので、観察光Mの波長の光を反射し、干渉光Lの波長の光を透過させるダイクロイックミラーなどが用いられる。
観察用CCDカメラ23は、本発明の「観察用受光手段」の一例に相当し、計測用CCDカメラ21、22と同様に、観察光検出用の蓄積型の2次元光センサアレイである。この観察用CCDカメラ23は、観察光Mを受光して光電変換を施して検出信号を生成し、その検出信号を信号処理部20に出力する。信号処理部20は、この検出信号に基づいて、被測定物体Oの観察画像をモニタ装置30に表示させる。このモニタ装置30は、本発明の「表示手段」の一例に相当する。
〔移動ステージ〕
本実施形態の光画像計測装置1には、2つの移動ステージ(装置移動ステージ40、干渉計移動ステージ50)が設けられている。干渉計移動ステージ50は、装置移動ステージ40上に搭載されている。
干渉計移動ステージ50には、計測光学系の広帯域光源2、偏光板3、レンズ4、5、ハーフミラー6、波長板7、参照鏡8及びピエゾ素子9、更に、観察光学系の観察光源12、集光レンズ13及びハーフミラー14がそれぞれ搭載されている。これらの部材は、干渉計移動ステージ50によって信号光Sの光路方向、つまり被測定物体Oに対して前後方向に一体的に移動される。この干渉計移動ステージ50の移動方向は、図1に示す両側矢印Bの方向である。
干渉計移動ステージ50は、画像計測時に作動され、信号光Sの光路長を伸縮して信号光Sと参照光Rとの光路差を変更することにより画像計測深度を変更するように作用する。この干渉計移動ステージ50は、本発明の「移動手段」及び「光路長変更手段」の一例に相当するものである。より具体的に説明すると、広帯域光源2からの計測光は低コヒーレント光であり、参照光Rとほぼ等距離を経由した信号光Sのみが干渉光Lのビート成分の生成に寄与する。すなわち、ハーフミラー6に対して参照鏡8とほぼ等距離にある被測定物体Oのz座標値の領域からの反射光のみが参照光Rと干渉してビート周波数を生ずる。したがって、干渉計移動ステージ50により信号光Sの光路長を変更することで、被測定物体Oの様々なz座標値の領域からの反射光を逐次抽出することができる。
なお、前述したように、好適な画像計測を実施するためには光路長の変更を一定速度で行う必要があるので、干渉計移動ステージ50は、その搭載部材を所定の一定速度で移動するように制御される。特に、干渉計移動ステージ50が静止状態から移動を開始する場合、移動開始とともに移動速度を加速し、所定速度に到達したらその所定速度を維持するように制御される。
また、装置移動ステージ40には、干渉計移動ステージ50及びそれに搭載された上記部材に加え、計測光学系の結像用レンズ群10、偏光ビームスプリッタ11及び計測用CCDカメラ21、22と、観察光学系のビームスプリッタ15、反射ミラー16、結像レンズ17及び観察用CCDカメラ23とが搭載されている。これらの部材は、装置移動ステージ40によって信号光Sの光路方向(図1に示す両側矢印Aの方向)に一体的に移動される。
この装置移動ステージ40は、本発明の「合焦移動手段」及び「観察光合焦手段」の一例に相当し、被測定物体Oの観察時において検者が観察したい領域にピントを合わせるために作動され、上記部材を信号光Sの光路方向に移動させることで、被測定物体Oにて反射された観察光Mを観察用CCDカメラ23の受光面に合焦させるように作用する。装置移動ステージ40は、このようにz方向への移動だけでなく、たとえばx方向やy方向、更には上下左右に首振り移動できるように構成することもできる。なお、検者は、図示しないコンソール等の観察操作部を操作することにより、装置移動ステージ40を移動させる。
〔観察光、計測光の合焦状態について〕
ここで、観察用CCDカメラ23に対する観察光の合焦状態と、計測用CCDカメラ21、22に対する計測光の合焦状態との関係について説明する。本実施形態の光画像計測装置1においては、観察用CCDカメラ23にピントの合う位置と計測用CCDカメラ21、22にピントの合う位置とをあらかじめ変位させた構成が適用されている。
図1は、被測定物体Oの装置側の表面に観察用CCDカメラ23のピントが合った状態、つまり、被測定物体Oの装置側表面上の物点P(観察物点)に対する像点p(観察像点)が観察用CCDカメラ23の受光面上に形成された状態を示している。すなわち、図1は、被測定物体Oの装置側表面を検者が観察しているときの状態を示すものである。なお、観察物点Pと観察像点pとは光学的に共役な位置にある。
この状態において、計測用CCDカメラ21、22の受光面上に像点q1、q2(計測像点)を形成する物点Q(計測物点)は、被測定物体Oの装置側表面から距離dだけ装置側に変位して位置するようになっている。換言すると、計測用CCDカメラ21、22は、観察用CCDカメラ23の観察物点Pよりも装置側に計測物点Qを有しており、観察物点Pの位置にある被測定物体Oの装置側表面からはピントがずれている。なお、観察物点Pと計測物点Qとの間の距離dは、静止状態の干渉計移動ステージ50が上記の所定速度まで加速するのに必要な距離又はそれ以上の距離に設定されている。この距離dは、たとえば、干渉計移動ステージ50及びその搭載部材の重量と、干渉計移動ステージ50を駆動する後述のステージ駆動機構51のリニアアクチュエータ等の駆動装置の駆動力とを考慮して決定することができる。なお、計測用CCDカメラ21の計測物点Qと計測像点q1とは光学的に共役な位置にあり、計測用CCDカメラ22の計測物点Qと計測像点q2とは光学的に共役な位置にある。
また、参照鏡8の反射面は、計測用CCDカメラ21、22の計測像点q1、q2に対して光学的共役な位置に配置されている(共役点Q′)。また、観察用CCDカメラ23の観察像点pに対する共役点P′は、共役点Q′から参照鏡8背面側に向かって距離dだけ変位して位置している。
〔制御系〕
次に、図2を参照して、光画像計測装置1の制御系の構成について説明する。光画像計測装置1の制御系は、信号処理部20を中心に構成され、この信号処理部20に接続された計測用CCDカメラ21、22、観察用CCDカメラ23、計測開始スイッチ60、ピエゾ素子9、ステージ駆動機構41、51、照明光源12、駆動パルス発生器2A及び表示装置50とを含んで構成される。
計測開始スイッチ60は、本発明の「操作手段」の一例に相当し、モニタ装置30に表示される観察画像を観察して画像計測を行う領域(計測領域)を決定した後に、当該計測領域の画像計測を開始するために操作される。この計測開始スイッチ60は、光画像計測装置1のコントロールパネルや、光画像計測装置1のコンソールとして使用されるコンピュータ装置のキーボードやマウス等の入力デバイスなどによって構成される(いずれも図示せず)。なお、光画像計測装置1には、被測定物体Oの観察を開始するときに操作される同様の観察開始スイッチが設けられている(図示省略)。
ステージ駆動機構41は、装置移動ステージ40を移動させるための機構を搭載している。このステージ駆動機構41は、たとえば、リニアアクチュエータなどを含んで構成することができる。ステージ駆動機構51も、同様にリニアアクチュエータなどを含んで構成され、干渉計移動ステージ50を移動させるための機構を搭載している。
信号処理部20には、光画像計測装置1の各部を制御する装置制御部24と、計測用CCDカメラ21、22からの検出信号に基づいて画像を形成する画像形成部25と、各種のデータやコンピュータプログラムを記憶する記憶部26とが設けられている。
(装置制御部)
装置制御部24は、CPU等の演算処理回路を含んで構成され、駆動パルス発生器2A、ピエゾ素子9、照明光源12、ステージ駆動機構41、51、計測用CCDカメラ21、22、観察用CCDカメラ23など装置各部の動作制御を行う。なお、装置制御部24は、前述の観察操作部に対する操作に応じてステージ駆動機構41を制御して、装置移動ステージ40を移動させる。また、装置制御部24は、観察用CCDカメラ23から入力された検出信号に基づいてモニタ装置30に観察画像を表示させる処理を行う。また、画像や各種データを記憶部26に記憶させる処理や、記憶部26に記憶された情報の読出処理なども行う。更に、前述の観察開始スイッチや計測開始スイッチ60が操作されたことに対応して装置各部の制御を行う。
(画像形成部)
画像形成部25は、本発明の「画像形成手段」の一例に相当し、後述の〔計測原理〕にて詳述する演算処理を実行することにより、計測用CCDカメラ21、22から出力された検出信号に基づいて被測定物体Oの2次元断層画像や3次元画像などを形成する。
計測用CCDカメラ21、22からの検出信号には、前述のように様々なビート周波数成分が含まれている。また、干渉光LのS偏光成分L1、P偏光成分L2は、広帯域光源2からの計測光Hと等しい周波数のパルス光として計測用CCDカメラ21、22に検出される。画像形成部25は、検出信号に含まれる複数のビート周波数成分のうち、パルス状の干渉光LのS偏光成分L1、P偏光成分L2の周波数(すなわち、広帯域光源2が計測光Hを出力する周波数)に(ほぼ)等しいビート周波数のビート周波数成分に基づいて断層画像を形成する。画像形成部25には、広帯域光源2から周期的に出力されるパルス状の各計測光に対応する検出信号が計測用CCDカメラ21、22から順次入力される。画像形成部25は、各検出信号に対して画像形成処理を実行して断層画像を順次形成する。
また、画像形成部25は、干渉計移動ステージ50の動作により様々な計測深度について得られた断層画像に基づいて、被測定物体Oの3次元画像や、任意方向の2次元断層画像などを形成することができる。
このような処理を実行する画像形成部25は、記憶部26に記憶された画像形成用のコンピュータプログラムを実行するCPU等の演算制御回路を含んで構成される。
画像形成部25によって形成された画像は、装置制御部24によって記憶部26に記憶されたり、モニタ装置30に表示されたりする。
(記憶部)
記憶部26は、イメージメモリ、ハードディスクドライブ、ROM等の記憶装置によって構成される。なお、図2中では単一の記憶部26が記載されているが、実際の構成では、複数の記憶装置から構成されていてもよい。
記憶部26には、装置制御用のコンピュータプログラムや画像形成用のコンピュータプログラムなどがあらかじめ記憶されている。また、記憶部26には、画像形成部25が形成した画像や観察用CCDカメラ23により検出された画像などが記憶される。
[計測原理]
ここで、本実施形態の光画像計測装置1によって実施される画像計測の基本原理について説明する。
まず、広帯域光源2から出力された計測光Hは、偏光板3によりx軸、y軸に対して45°をなす角度方向の直線偏光に変換され、レンズ4、5によってビーム径を拡大され、かつ、平行光束とされてハーフミラー6に入射し、信号光Sと参照光Rとに二分される。
信号光Sは、散乱媒質からなる被測定物体Oに入射し、その表面や様々な深さの断層面にて反射される。被測定物体Oからの反射光波の一部はハーフミラー6により反射されて結像用レンズ群10に向けて導光される。
一方、参照光Rは、(1/8)波長板7を通過し、ピエゾ素子9により振動される参照鏡8によって反射され、再び波長板7を通過してハーフミラー7に入射する。このとき、参照光Rは、波長板7を2回通過することにより、その偏光特性が、角度45°の直線偏光から円偏光に変換される。円偏光とされた参照光Rの一部は、ハーフミラー6を透過して結像用レンズ群10に向けて導光される。
信号光Sと参照光Rとは、ハーフミラー6によって重畳されて干渉光Lを生成する。この干渉光Lは結像用レンズ群10を経由して偏光ビームスプリッタ11に伝搬される。
偏光ビームスプリッタ11は、干渉光LのS偏光成分L1を反射するとともに、P偏光成分L2を透過するように作用する。干渉光LのS偏光成分L1は計測用CCDカメラ21により検出され、P偏光成分L2は計測用CCDカメラ22によって検出される。ここで、干渉光LのS偏光成分L1は、信号光SのS偏光成分Essと、参照光RのS偏光成分Ersとを含んでおり、干渉光LのP偏光成分L2は、信号光SのP偏光成分Espと、参照光RのP偏光成分Erpとを含んでいる。信号光SのS偏光成分Ess及びP偏光成分Espと、参照光RのS偏光成分Ers及びP偏光成分Erpとは、次式のように表される。
Figure 0004837300
ここで、fは広帯域光源2から出力される計測光Hの周波数を表し、fは参照鏡8の振動による周波数シフトを表し、φは信号光Sの初期位相を、φ′は参照光Rの初期位相をそれぞれ表す。更に、信号光Sと参照光Rとの初期位相の差をΔφ(=φ−φ′)と表すこととする。[数2]に示す式(2)〜(5)を参照すると、干渉光LのS偏光成分L1とP偏光成分L2とは、計測用CCDカメラ21、22により、それぞれ次式のようなヘテロダイン信号i、iとして検出される。
Figure 0004837300
式(6)、(7)を比較すると、各式の第3項の交流信号は、同位相のcos関数とsin関数であることから90°の位相差があることが分かる。
ここで、装置制御部24は、駆動パルス発生器2Aを制御して、ピエゾ素子9による参照鏡8の振動によって参照光Rに付与される周波数シフト量と(ほぼ)同一の周波数のパルス信号を発生させる。広帯域光源2は、このパルス信号により駆動され、このパルス信号と同じ周波数のパルス状の計測光Hを出力する。すなわち、計測光Hは、干渉光Lのビート周波数と(ほぼ)同じ周波数にて出力されるパルス光である。
この計測光Hは、例えば50%dutyの矩形列のパルス光として出力される。なお、当該光ビームのduty比は50%に限定されるものではなく、パルス形状は矩形列以外(例えば三角形列や台形列等)でもよい。また、出力強度0と100とを切り換えて得られるパルス光に代えて、例えば出力強度を50と100との間で変調して得られる光ビームを適用することもできる。すなわち、ここで重要なのは、光ビームの強度変調の度合ではなく、その強度変調の周波数が干渉光Lのビート周波数とほぼ等しくなるように制御されることである。
次に、図3に示すグラフを参照して、本実施形態の光画像計測装置1における干渉光Lの検出態様について説明する。以下、広帯域光源2から出力される光ビームの強度の変調周波数をfとする。また、前述したように、fは参照光Rに付与される周波数シフト(干渉光Lのビート周波数)を表し、光ビームの変調周波数fは周波数シフトfと等しいか、それに近い値とされている。
図3(A)は、周波数fで強度変調されて広帯域光源2から出力される光ビームの時間波形を表す。図3(B)は、光ビームが連続光であり、よって参照光Rと信号光Sがともに連続光である場合における干渉光LのS偏光成分L1(ビート周波数f)の時間波形を表す。図3(C)は、参照光Rと信号光Sがともに連続光である場合における干渉光LのP偏光成分L2の時間波形を表す。ここで、図3(B)、(C)に示すS偏光成分L1とP偏光成分L2との位相差は90°である。
また、図3(D)は、広帯域光源2からの光ビームが図3(A)のように強度変調される場合における干渉光LのS偏光成分L1の時間波形を表す(図3(B)に対応する)。図3(E)は、広帯域光源2からの光ビームが図3(A)のように強度変調される場合における干渉光LのP偏光成分L2の時間波形を表す(図3(C)に対応する)。図(D)、(E)に示すS偏光成分L1とP偏光成分L2とは90°の位相差を有する。なお、図3(D)、(E)における光ビームは、計測光Hに相当するものである。
計測用CCDカメラ21は、図3(D)に示す時間波形のS偏光成分L1を検出する。広帯域光源2からの光ビームは周波数f、50%dutyの矩形列の光パルスであり、その変調周波数fと干渉光Lのビート周波数fとの差δf=|f−f|が計測用CCDカメラ21の応答周波数に比べて十分小さいときには、計測用CCDカメラ21から出力されるS偏光成分L1の検出信号は、検出時間内に蓄積された光電荷量に比例するものとなり、次式のように与えられる。(例えば、M.Akiba、K.P.Chan、N.Tanno、Japanese Journal of Applied Physics、Vol.39、L1194(2000)参照)。
Figure 0004837300
ここで、<・>は計測用CCDカメラ21の蓄積効果による時間平均を表し、Kは偏光ビームスプリッタ11の反射率と計測用CCDカメラ21の光電変換率を含めた光検出効率、m(t)は広帯域光源2の出力を強度変調する関数(矩形のパルスを表す関数)、またβは測定における初期位相値を表す。式(8)から分かるように、計測用CCDカメラ21から出力される検出信号には、信号光Sと参照光Rの強度に関する項(背景光成分)の他に、干渉光LのS偏光成分L1の振幅√(Issrs)及び位相2πδft+βに関する項が含まれている。
同様に、計測用CCDカメラ22は、図3(E)に示す時間波形のP偏光成分L2を検出し、次式のような検出信号を出力する。
Figure 0004837300
ここで、Kは偏光ビームスプリッタ11の透過率と計測用CCDカメラ22の光電変換率を含めた光検出効率である。
次に、計測用CCDカメラ21、22からそれぞれ出力される検出信号(8)、(9)に基づく、干渉光Lの信号強度の算出処理について説明する。
参照光Rは、波長板7により円偏光に変換されているので、そのS偏光成分Ersの強度IrsとP偏光成分Erpの強度Irpとは等しいと考えられる(Irs=Irp=Iと示す)。
一方、信号光Sについて、被測定物体Oからの反射光は入射光の偏光特性に顕著に依存しないと考えられ、そのS偏光成分Essの強度IssとP偏光成分Espの強度Ispとは、互いに等しいかあるいは近い値であると考えられる(Iss=Isp=Iと示す)。また、信号光Sは被測定物体Oによって散乱、吸収されることから、その強度は一般的に参照光Rより十分に小さい(I<<I)と考えることができる。
また、式(8)及び式(9)の右辺の第1項と第2項は背景光の強度を表し、その値は、事前に若しくは別途に測定することができる。例えば、広帯域光源2により連続的な光ビームを出力して計測用CCDカメラ21等により検出し、それを1波長分(あるいはその整数倍)だけ積分して第3項(交流成分;位相直交成分)をキャンセルすることにより、背景光の強度(背景光成分)を取得することができる。
取得された背景光成分を各計測用CCDカメラ21、22からの検出信号の強度から除算することにより、各検出信号の位相直交成分、すなわち、干渉光LのS偏光成分L1及びP偏光成分L2の位相直交成分S′(t)、S′(t)が算出される(次式を参照)。
Figure 0004837300
これら式(10)、(11)を用いると、干渉光LのS偏光成分L1及びP偏光成分L2の振幅は次式のように表される。
Figure 0004837300
更に、光画像計測装置1は、次のようにして干渉光Lの位相の空間分布を画像化することができる。
或る測定時間t=tにおいて、干渉光LのS偏光成分L1の位相直交成分S′(t1)が計測用CCDカメラ21により検出され、P偏光成分L2の位相直交成分S′(t1)が計測用CCDカメラ22により検出されたとすると、これら両位相直交成分の比を取ると次のような信号が得られる。
Figure 0004837300
この式(13)に示す信号Sは、干渉光Lの振幅に依存せず、位相情報のみから構成されていることが分かる。本実施形態では、複数のピクセルが2次元的に配列された受光面を持つ計測用CCDカメラ21、22によりS偏光成分L1とP偏光成分L2を検出しているので、各ピクセルで検出される信号の位相β(x、y、t)は、次式のように表される(ここで、(x、y)は、各ピクセルの受光面上における座標を表す)。
Figure 0004837300
この式(14)の第2項は、ゼロあるいはほぼゼロの周波数δf(≒0)を有する交流信号の測定時間tにおける瞬時位相値であるから、計測用CCDカメラ21、22のピクセルの位置、つまり座標x、yに依らずに均一であると考えられる。したがって、例えば計測用CCDカメラ21、22の受光面上の或る特定点(x=x、y=y)に位置するピクセルで検出される位相φ(x、y、t)を基準に、各ピクセルで検出される検出信号の位相差を求めれば、ヘテロダイン信号の位相差の空間分布、すなわち干渉光Lの位相差の空間分布を画像化できる。
他方、干渉光Lの位相情報からその周波数情報を取得することも可能である。2つの測定時間t=t及びt=tにおける干渉光LのS偏光成分L1及びP偏光成分L2の位相をそれぞれβ(x、y、t)及びβ(x、y、t)とすると、干渉光Lのビート周波数fと、広帯域光源2からの光ビームの変調周波数fとの差δfは、次式のように表される。
Figure 0004837300
ここで、光ビームの変調周波数fは既知であるので、式(10)や式(11)からヘテロダイン周波数、つまり干渉光Lのビート周波数fを算出できる。
[処理態様]
以上のような本実施形態の光画像計測装置1による処理態様について説明する。光画像計測装置1は、まず被測定物体Oを観察に使用されて検者が計測領域を決定し、それからその計測領域の画像計測に使用される。図4のフローチャートは、そのような光画像計測装置1の処理態様の一例を表している。
まず、被測定物体Oを観察するために検者が前述の観察開始スイッチを操作すると(S1)、装置制御部24は、照明光源12を点灯させるとともに、観察用CCDカメラ23からの検出信号に基づいてモニタ装置30に観察画像を表示させる(S2)。検者は、表示された観察画像を見ながら前述の観察操作部を操作して装置移動ステージ40を移動させることにより、被測定物体Oの様々な領域にピントを合わせて観察を行って、画像計測を施す計測領域を決定する(S3)。
このとき、観察用CCDカメラ23の観察物点は、たとえば図1のように被測定物体Oの装置側表面(観察物点P)に位置し、被測定物体Oの装置側表面にピントの合った観察画像がモニタ装置30に表示される。また、計測用CCDカメラ21、22の計測物点は、観察物点から装置側に距離dだけ離れて位置している(計測物点Q)。また、計測用CCDカメラ21、22の計測像点pの共役点Q′は、参照鏡8の反射面上に位置している。
計測領域を決定したら、検者は、画像計測を開始するために計測開始スイッチ60を操作する(S4)。装置制御部24は、この計測開始要求に応じ、照明光源12を消灯させるとともに観察用CCDカメラ23の動作を停止させて観察動作を終了する(S5)。
また、装置制御部24は、計測開始スイッチ60の操作に対応し(ステップS4)、ステージ駆動機構51を制御して干渉計移動ステージ50の駆動を開始し、その搭載部材を被測定物体Oに向かう方向に移動させる(S6)。それにより、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qが、観察物点Pの位置に向かって徐々に移動される。更に、装置制御部24は、干渉計移動ステージ50の搭載部材を所定速度まで徐々に加速させるとともに、当該所定速度に到達したらその速度を維持して一定速度で移動させる(S7)。このとき、前述のように、干渉計移動ステージ50の移動速度は、計測物点Qが観察物点Pに達するまでの間に当該所定速度に到達する。
更に、装置制御部24は、計測開始スイッチ60の操作に対応し(ステップS4)、駆動パルス発生器2Aを制御して広帯域光源2から計測光Hを出力させ、ピエゾ素子9を制御して参照鏡8を振動させるとともに、画像形成部25を制御して計測用CCDカメラ21、22からの検出信号に基づいて画像(計測画像)を形成させてモニタ装置30に表示させる(S8)。なお、干渉計移動ステージ50による移動速度が一定になるまで品質の高い計測画像は取得されない。
計測物点Qが観察物点Pの位置を通過するとき(S9)、画像形成部25は、計測用CCDカメラ21、22からの検出信号に基づき、観察物点Pの位置(被測定物体Oの装置側表面)の画像を形成して装置制御部24に伝送する(S10)。このとき、干渉計移動ステージ50の移動速度は一定であるので、観察物点Pの位置の画像は好適に形成される。装置制御部24は、形成された画像をモニタ装置30に表示させる(S11)。
画像形成部25は、計測物点Qのz方向への移動(画像計測深度方向へのスキャン)に応じて定期的に画像を形成する(S12)。この定期的に形成される画像は、逐次モニタ装置30に表示される(S13)。計測物点Qのスキャンが終了したら(S14)、画像計測は終了となる。検者は、必要に応じて計測された画像を記憶部26等に保存することができる。
[作用効果]
以上のように動作する本実施形態の光画像計測装置1によれば、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qは、被測定物体Oの観察時には観察物点Pから距離dだけ離れた位置にあり、計測開始スイッチ60が操作されたことに対応して観察物点Pの位置の方向に向かって移動を開始する。計測物点Qは、一定速度となるまで加速された後に、観察物点Pの位置を通過する。換言すると、計測用CCDカメラ21、22は、最初は被測定物体Oの観察位置(観察深度)から距離dだけ離れた位置を計測するようにピントが合っており、計測開始のトリガに対応して、その計測位置(ピントが合っている位置)を上記観察位置に向けて移動させていく。そして、その移動速度が一定速度となった後、計測位置が上記観察位置を通過することととなる。したがって、本実施形態の光画像計測装置1によれば、計測開始のトリガの入力後、迅速に画像計測を開始することができ、観察物点Pの位置の画像(計測領域決定時に観察していた領域の画像)を好適に取得することが可能となる。
[変形例]
以下、本発明に係る光画像計測装置の各種変形例について説明する。
上記実施形態の光画像計測装置1は、干渉計移動ステージ50により信号光Sの光路長(ハーフミラー6から被測定物体Oの装置側表面まで)を変更することで、画像計測深度をスキャンするように構成されているが、参照鏡8を参照光Rの光路方向に移動させて参照光Rの光路長を変更するように構成することも可能である。すなわち、本発明においては、信号光Sと参照光Rとの光路長差を変更して画像計測深度を変更することができる光路長変更手段を備えていれば十分である。なお、参照鏡8を駆動させるための光路長変更手段は、リニアアクチュエータやピエゾ素子等の参照物体移動手段を含んで構成される。この参照物体移動手段は、画像計測開始のトリガが入力されたことに対応して参照鏡8の移動を開始し、計測物点Qを所定距離(距離d)だけ移動させる前に参照鏡8の移動の速度を一定にするように制御される。
また、上記実施形態では、干渉光Lの2つの偏光成分L1、L2を2つの計測用CCDカメラ21、22にてそれぞれ検出して画像を計測する構成が採用されているが、本発明に係る構成は、信号光と参照光との光路長差を変更して画像計測深度をスキャンする構成を備えた任意の光画像計測装置に適用することが可能である。
また、上記実施形態では、信号光Sの周波数と参照光Rの周波数とを相対的にシフトさせる周波数シフト手段として参照鏡8及びピエゾ素子9を用いているが、音響光学素子等の周波数シフタを用いることができる。この周波数シフタは、たとえば参照光Rの光路上に配置されて参照光Rの周波数を変調するように作用する。
また、上記実施形態においては、観察物点Pから装置方向に距離dだけ離れた位置に計測物点Qが形成されるように構成されているが、観察物点Pから装置と逆方向に距離dだけ離れた位置に計測物点Qを形成する構成を採用してもよい。その場合、画像計測深度のスキャン方向が逆になる(上記実施形態では「+z方向」にスキャンしていたが、本変形例では「−z方向」にスキャンすることとなる。つまり、干渉計移動ステージ50の移動方向が逆になる。)
本発明の構成を適用可能な光画像計測装置としては、たとえば、連続的な光ビームからなる計測光を信号光と参照光とに分割し、被測定物体を経由した信号光と参照物体を経由した参照光とを重畳して干渉光を生成するとともに、この干渉光をハーフミラーで二分し、二分された干渉光のそれぞれをシャッタでサンプリングして計測用CCDカメラで検出する構成のものがある。なお、各シャッタは、位相シフタ等からのタイミング信号に基づいて所定の周波数で周期的に干渉光を遮断してサンプリングを行う。このとき、2つのシャッタには、たとえば90°や180°の位相差が与えられる。このような光画像計測装置において、たとえば参照物体を移動させて参照光の光路長を変更させることにより画像計測深度のスキャンを行うようにすれば、本発明の構成を適用できる。
図5は、本発明に係る光画像計測装置の変形例の光学系の構成を表す。なお、制御系については、上記実施形態と同様に構成されている。図5に示す光画像計測装置100は、広帯域光源101、集光レンズ102、プリズム型ハーフミラー103、集光レンズ104、参照鏡105、対物レンズ106、観察光源107、プリズム型ダイクロイックミラー108、反射ミラー109、結像レンズ110、観察用CCDカメラ111、結像レンズ112、計測用CCDカメラ113、干渉計移動ステージ115及び装置移動ステージ116を有する。
観察光源107は、プリズム型ハーフミラー103と被測定物体Oとの間の光路(信号光の光路)に対して斜め方向から被測定物体Oに向かって観察光を出射するようになっている。なお、上記実施形態の観察光源についても、信号光Sの光路に対して斜め方向から被測定物体Oに向けて観察光を出射するものを適用することは可能である。
広帯域光源101、集光レンズ102、プリズム型ハーフミラー103、集光レンズ104、参照鏡105、対物レンズ106は、干渉計移動ステージ115に搭載され、信号光の光路方向に沿って移動可能とされている。また、広帯域光源101、集光レンズ102、プリズム型ハーフミラー103、集光レンズ104、参照鏡105、対物レンズ106、プリズム型ダイクロイックミラー108、反射ミラー109、結像レンズ110、観察用CCDカメラ111、結像レンズ112及び計測用CCDカメラ113は、装置移動ステージ116に搭載され、信号光の光路方向に沿って移動可能とされている。
この図5は、被測定物体Oの装置側の表面に観察用CCDカメラ111のピントが合った状態、つまり、被測定物体Oの装置側表面上の観察物点Pに対する観察像点pが観察用CCDカメラ111の受光面上に形成された状態を示し、検者が被測定物体Oの装置側表面を検者が観察しているときの状態を表している。観察物点Pと観察像点pとは光学的に共役な位置にある。
この状態において、計測用CCDカメラ113の受光面上に計測像点qを形成する計測物点Qは、被測定物体Oの装置側表面から所定距離だけ装置側に変位して位置するようになっている。計測用CCDカメラ113のピント位置は、観察物点Pの位置(被測定物体Oの装置側表面)から外れた位置にある。ここで、観察物点Pと計測物点Qとの間の距離は、静止状態の干渉計移動ステージ114が所定速度まで加速するのに必要な距離又はそれ以上の距離に設定されている。なお、計測用CCDカメラ113の計測物点Qと計測像点qとは光学的に共役な位置にある。
また、参照鏡105の反射面は、計測用CCDカメラ113の計測像点qに対して光学的共役な位置に配置されている(共役点Q′)。また、観察用CCDカメラ111の観察像点pに対する共役点P′は、共役点Q′から参照鏡8背面側に向かって上記所定距離だけ変位して位置している。
光画像計測装置100による被測定物体Oの観察は、次のようにして実施される。観察光源107から出射された観察光は、被測定物体Oにより反射される。この観察光の反射光は、対物レンズ106、プリズム型ハーフミラー103を経由し、プリズム型ダイクロイックミラー108により反射され、反射ミラー109により更に反射され、結像レンズ110により観察用CCDカメラ111に合焦される。それにより、図示しないモニタ装置に観察画像が表示される。
また、光画像計測装置100による画像計測は、次のようにして実施される。広帯域光源101から出力された計測光は、集光レンズによってプリズム型ハーフミラー103の反射面に合焦される。計測光は、プリズム型ハーフミラー103によって被測定物体Oを経由する信号光と、参照鏡105に向かう参照光とに分割される。参照光は、集光レンズ104によって参照鏡105の反射面上に合焦され、当該反射面にて反射されてプリズム型ハーフミラー103に入射する。一方、信号光は、対物レンズ106を介して被測定物体Oに照射され、その反射光は、対物レンズ106を経由してプリズム型ハーフミラー103に入射する。信号光と参照光とは、プリズム型ハーフミラー103によって重畳されて干渉光を生成する。この干渉光は、プリズム型ダイクロイックミラー108を透過し、結像レンズ112により計測用CCDカメラ113に合焦される。図示しない信号処理部は、計測用CCDカメラから出力される検出信号に基づいて画像を形成してモニタ装置に表示させる。
光画像計測装置100の処理態様を説明する。検者が計測領域の決定後に計測開始トリガを入力すると(上記ステップS4に対応)、照明光源107を消灯し観察用CCDカメラ111の動作を停止させて観察動作を終了する(上記ステップS5に対応)。
また、計測開始トリガの入力に対応し、干渉計移動ステージ114が被測定物体Oの方向に向けて移動を開始する(上記ステップS6に対応)。それにより、計測用CCDカメラ113の計測物点Qが、観察物点Pの位置に向かって徐々に移動される。更に、干渉計移動ステージ114は、その搭載部材を所定速度まで徐々に加速させ、当該所定速度に到達後は一定速度で移動させる(上記ステップS7に対応)。干渉計移動ステージ50の移動速度は、計測物点Qが観察物点Pに達するまでの間に一定速度となる。
更に、計測開始トリガの入力に対応し、広帯域光源2から計測光を出力させ、計測用CCDカメラ113からの検出信号に基づいて計測画像を形成させてモニタ装置30に表示する(上記ステップS8に対応)。
計測物点Qが観察物点Pの位置を通過するとき(上記ステップS9に対応)、信号処理部は、計測用CCDカメラ113からの検出信号に基づき、観察物点Pの位置(被測定物体Oの装置側表面)の画像を形成してモニタ装置30に表示させる(上記ステップS10、S11に対応)。
信号処理部は、計測物点Qの画像計測深度方向へのスキャンに応じて定期的に画像を形成し、逐次モニタ装置30に表示させる(上記ステップS12、S13に対応)。計測物点Qのスキャンが終了したら、画像計測は終了となる(上記ステップS14に対応)。
このような光画像計測装置100によっても、上記実施形態と同様に、計測開始トリガの入力後、迅速に画像計測を開始でき、観察物点Pの位置の画像、つまり計測領域決定時に観察していた領域の画像を好適に取得することができる。
以上に説明した変形例は、後述の実施形態においても適用することが可能である。
〈第2の実施形態〉
続いて、本発明に係る光画像計測装置の第2の実施形態について説明する。図6は、本実施形態の光画像計測装置1′の光学系の構成の一例を表している。
本実施形態の光画像計測装置1′は、第1の実施形態の光画像計測装置1とほぼ同様の光学的構成を有する(図1と同じ符号を用いて説明する。)。光画像計測装置1′と第1の実施形態との光学系の相違点は、観察光の合焦状態と計測光の合焦状態との関係だけである。また、制御系についても、第1の実施形態と同様の構成を備えている(図2を参照する。)。
本実施形態では、観察用CCDカメラ23にピントの合う位置と計測用CCDカメラ21、22にピントの合う位置とがあらかじめ一致されている。図6は、被測定物体Oの装置側の表面に観察用CCDカメラ23のピントが合った状態、つまり、被測定物体Oの装置側表面上の観察物点Pに対する観察像点pが観察用CCDカメラ23の受光面上に形成された状態を示している。この状態において、計測用CCDカメラ21、22の受光面上に計測像点q1、q2を形成する計測物点Qは、観察物点Pの位置と一致されている。また、参照鏡8の反射面は、計測用CCDカメラ21、22の計測像点q1、q2に対して光学的共役な位置に配置され(共役点Q′)、観察用CCDカメラ23の観察像点pに対する共役点P′は、共役点Q′に一致されている。
以上のような本実施形態の光画像計測装置1′による処理態様の一例について、図7のフローチャートを参照して説明する。
検者が観察開始スイッチを操作すると(S21)、装置制御部24は、照明光源12を点灯させ、観察用CCDカメラ23からの検出信号に基づいてモニタ装置30に観察画像を表示させる(S22)。検者は、表示された観察画像を見ながら被測定物体Oの様々な領域にピントを合わせて観察を行うことで計測領域を決定する(S23)。
このとき、観察用CCDカメラ23の観察物点は、たとえば図6のように被測定物体Oの装置側表面(観察物点P)に位置し、被測定物体Oの装置側表面にピントの合った観察画像がモニタ装置30に表示される。また、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qの位置は、観察物点Pに一致している。
計測領域を決定したら、検者は計測開始スイッチ60を操作する(S24)。装置制御部24は、この計測開始要求に応じ、照明光源12を消灯させ、観察用CCDカメラ23の動作を停止させて観察動作を終了する(S25)。
また、装置制御部24は、計測開始スイッチ60の操作に対応し(ステップS24)、ステージ駆動機構51を制御して、干渉計移動ステージ50を被測定物体Oとは逆の方向(−z方向)に所定距離だけ移動させる(S26)。
この「所定距離」は、第1の実施形態における「距離d」と同様に、静止状態の干渉計移動ステージ50が所定速度まで加速するのに必要な距離又はそれ以上の距離に設定されている。
干渉計移動ステージ50を所定距離だけ退避させたら、今度は、干渉計移動ステージ50を逆方向(+z方向)に移動を開始し、その搭載部材を被測定物体Oに向かう方向に移動させる(S27)。それにより、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qが、観察物点Pの位置に向かって徐々に移動される。更に、装置制御部24は、干渉計移動ステージ50の搭載部材を所定速度まで徐々に加速させ、当該所定速度に到達したらその速度を維持して一定速度で移動させる(S28)。このとき、前述したように、干渉計移動ステージ50の移動速度は、一旦退避された計測物点Qが観察物点Pに達するまでの間に(上記所定距離を移動される間に)当該所定速度に到達して等速とされる。
更に、装置制御部24は、計測開始スイッチ60の操作に対応し(ステップS24)、駆動パルス発生器2Aを制御して広帯域光源2から計測光Hを出力させ、ピエゾ素子9を制御して参照鏡8を振動させるとともに、画像形成部25を制御して計測用CCDカメラ21、22からの検出信号を基に計測画像を形成させてモニタ装置30に表示させる(S29)。なお、干渉計移動ステージ50による移動速度が一定になるまで品質の高い計測画像は取得されない。
計測物点Qが観察物点Pの位置を通過するとき(S30)、画像形成部25は、計測用CCDカメラ21、22からの検出信号に基づき、観察物点Pの位置の画像を形成して装置制御部24に伝送する(S31)。このとき、干渉計移動ステージ50の移動速度は一定であるので、観察物点Pの位置の画像は好適に形成される。装置制御部24は、形成された画像をモニタ装置30に表示させる(S32)。
画像形成部25は、計測物点Qのz方向への移動(画像計測深度方向へのスキャン)に応じて定期的に画像を形成する(S33)。この定期的に形成される画像は、逐次モニタ装置30に表示される(S34)。計測物点Qのスキャンが終了したら(S35)、画像計測は終了となる。検者は、必要に応じて計測された画像を記憶部26等に保存することができる。
本実施形態の光画像計測装置1′によれば、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qは、被測定物体Oの観察時には観察物点Pと同位置にあり、計測開始スイッチ60が操作されたことに対応して、計測物点Qを被測定物体Oから所定距離だけ一旦退避させた後、元の観察物点Pの位置の方向に向かって(つまり逆方向に)移動を開始する。計測物点Qは、一定速度となるまで加速されて観察物点Pの位置を通過する。換言すると、計測用CCDカメラ21、22は、最初は被測定物体Oの観察位置(観察深度)を計測位置とし、計測開始のトリガに対応し、この観察位置から距離dだけ離れた位置まで計測位置が移動される。距離dだけ離れた位置まで移動されたら、計測位置が元の観察位置に向けて移動され、その移動速度が一定速度となった後に元の観察位置を通過する。したがって、本実施形態の光画像計測装置1′によれば、計測開始のトリガの入力後、迅速に画像計測を開始することができ、観察物点Pの位置の画像(計測領域決定時に観察していた領域の画像)を好適に取得することが可能となる。
また、本実施形態によれば、観察時に計測物点Qが観察物点Pと同位置にあるので、干渉光が正常に生成されているかを確認することが可能である。たとえば、計測開始スイッチ60が操作されたことに対応して計測光Hを出力するとともに干渉計移動ステージ50を移動させ、そのときに計測用CCDカメラ21、22に導光される光を検出する。この検出結果に基づいて適正なビート周波数の干渉光が生成されているかを判断できる。適正な干渉光が生成されていない場合には、たとえばモニタ装置30にエラーメッセージを表示して検者に報知することができる。それにより、計測ミスの発生を回避することができ、無駄な計測を実行することがなくなる。
図8に示す光画像計測装置100′は、第1の実施形態の変形例(図5参照)にて説明した光画像計測装置100に本実施形態の構成を適用したものである。この光画像計測装置100′においては、観察用CCDカメラ111の観察物点Pと計測用CCDカメラ113の計測物点Qとが一致されている。
この光画像計測装置100′の処理態様を説明する。検者が計測領域の決定後に計測開始トリガを入力すると(上記ステップS24に対応)、照明光源107を消灯し観察用CCDカメラ111の動作を停止させて観察動作を終了する(上記ステップS25に対応)。
また、計測開始トリガの入力に対応し、干渉計移動ステージ114を被測定物体Oから所定距離だけ退避させる(上記ステップS26に対応)。次に、干渉計移動ステージ114を被測定物体Oの方向に向けて移動開始する(上記ステップS27に対応)。それにより、計測物点Qが、観察物点Pの位置に向かって徐々に移動される。更に、干渉計移動ステージ114は、その搭載部材を所定速度まで徐々に加速させ、当該所定速度に到達後は一定速度で移動させる(上記ステップS28に対応)。干渉計移動ステージ50の移動速度は、計測物点Qが観察物点Pに達するまでの間に一定速度となる。
更に、計測開始トリガの入力に対応し、広帯域光源2から計測光を出力させ、計測用CCDカメラ113からの検出信号に基づいて計測画像を形成させてモニタ装置30に表示する(上記ステップS29に対応)。
計測物点Qが観察物点Pの位置を通過するとき(上記ステップS30に対応)、信号処理部は、計測用CCDカメラ113からの検出信号に基づき、観察物点Pの位置の画像を形成してモニタ装置30に表示させる(上記ステップS31、S32に対応)。
信号処理部は、計測物点Qの画像計測深度方向へのスキャンに応じて定期的に画像を形成し、逐次モニタ装置30に表示させる(上記ステップS33、S34に対応)。計測物点Qのスキャンが終了したら、画像計測は終了となる(上記ステップS35に対応)。
この光画像計測装置100′によれば、上記実施形態と同様に、計測開始トリガの入力後、迅速に画像計測を開始でき、観察物点Pの位置の画像(計測領域決定時に観察していた領域の画像)を好適に取得できる。
〈第3の実施形態〉
続いて、本発明に係る光画像計測装置の第3の実施形態について説明する。図9は、本実施形態の光画像計測装置1″の光学系の構成の一例を表している。また、図10は、この光画像計測装置1″の制御系の構成の一例を表している。
本実施形態の光画像計測装置1″は、第2の実施形態の光画像計測装置1′とほぼ同様の光学的構成を有する(図6と同じ符号を用いて説明する。)。第2の実施形態との光学系の相違点は、光画像計測装置1″には光路長補正ガラス18が追加されているところである(図9参照)。
また、制御系についても第1、2の実施形態とほぼ同様であるが(図2と同じ符号を用いて説明する。)、光路長補正ガラス18を信号光Sの光路に挿入/退避させる補正ガラス駆動機構19を備えている点が異なる。(図10参照)。この補正ガラス駆動機構19は、たとえばリニアアクチュエータ等によって構成される。
光路長補正ガラス18が信号光Sの光路に挿入されると、その光路長が変更されて、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qや観察用CCDカメラ23の観察物点Pが装置側に距離dだけ移動される。この距離dは、第1の実施形態と同様に、静止状態の干渉計移動ステージ50が所定速度まで加速するのに必要な距離又はそれ以上の距離に設定されている。
以上のような本実施形態の光画像計測装置1″による処理態様の一例について、図11のフローチャートを参照して説明する。なお、初期状態において、光路長補正ガラス18は、信号光Sの光路から退避されている。
検者が観察開始スイッチを操作すると(S41)、装置制御部24は、照明光源12を点灯させ、観察用CCDカメラ23からの検出信号に基づいてモニタ装置30に観察画像を表示させる(S42)。検者は、表示された観察画像を見ながら被測定物体Oの様々な領域にピントを合わせて観察を行うことで計測領域を決定する(S43)。
このとき、観察用CCDカメラ23の観察物点は、たとえば図9に示すように被測定物体Oの装置側表面(観察物点P)に位置し、被測定物体Oの装置側表面にピントの合った観察画像がモニタ装置30に表示される。また、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qの位置は、観察物点Pに一致している。
計測領域を決定したら、検者は計測開始スイッチ60を操作する(S44)。装置制御部24は、この計測開始要求に応じ、照明光源12を消灯させ、観察用CCDカメラ23の動作を停止させて観察動作を終了する(S45)。
また、装置制御部24は、計測開始スイッチ60の操作に対応し(ステップS44)、補正ガラス駆動機構19を制御して、光路長補正ガラス18を信号光Sの光路に挿入する(S46)。それにより、計測物点Q(及び観察物点P)は、図9に示すように、装置側に距離dだけ移動される。
また、装置制御部24は、計測開始スイッチ60の操作に対応し(ステップS44)、ステージ駆動機構51を制御して干渉計移動ステージ50の移動を開始する(S47)。それにより、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qが、光路長補正ガラス18の挿入前における計測物点Qの位置に向かって徐々に移動される。更に、装置制御部24は、干渉計移動ステージ50の搭載部材を所定速度まで徐々に加速させ、当該所定速度に到達したらその速度を維持して一定速度で移動させる(S48)。その移動速度は、距離dを移動するまでの間に一定となる。
更に、装置制御部24は、計測開始スイッチ60の操作に対応し(ステップS44)、駆動パルス発生器2Aを制御して広帯域光源2から計測光Hを出力させ、ピエゾ素子9を制御して参照鏡8を振動させるとともに、画像形成部25を制御して計測用CCDカメラ21、22からの検出信号を基に計測画像を形成させてモニタ装置30に表示させる(S49)。なお、干渉計移動ステージ50による移動速度が一定になるまで品質の高い計測画像は取得されない。
計測物点Qが光路長補正ガラス18挿入前の位置を通過するとき(S50)、画像形成部25は、計測用CCDカメラ21、22からの検出信号に基づき、ガラス挿入前の位置の画像を形成して装置制御部24に伝送する(S51)。このとき、干渉計移動ステージ50の移動速度は一定であるので、ガラス挿入前の位置の画像は好適に形成される。装置制御部24は、形成された画像をモニタ装置30に表示させる(S52)。
画像形成部25は、計測物点Qのz方向への移動(画像計測深度方向へのスキャン)に応じて定期的に画像を形成する(S53)。この定期的に形成される画像は、逐次モニタ装置30に表示される(S54)。計測物点Qのスキャンが終了したら(S55)、画像計測は終了となる。検者は、必要に応じて計測された画像を記憶部26等に保存することができる。
本実施形態の光画像計測装置1″によれば、計測用CCDカメラ21、22の計測物点Qは、被測定物体Oの観察時には観察物点Pと同位置にあり、計測開始スイッチ60が操作されたことに対応して挿入される光路長補正ガラス18によって被測定物体Oから距離dだけ退避された後、光路長補正ガラス18挿入前の位置の方向に向かって移動を開始する。計測物点Qは、一定速度となるまで加速されて補正ガラス挿入前の位置を通過する。なお、補正ガラス挿入前の計測物点Qの位置は観察物点Pに一致されている。換言すると、計測用CCDカメラ21、22は、最初は被測定物体Oの観察位置(観察深度)を計測するようにピントが合っているが、計測開始のトリガに対応し、光路長補正ガラス18が光路に挿入されて、計測位置を距離dだけ離れた位置に移動させる。更に、計測位置は、元の位置(観察位置)に向けて移動され、その移動速度が一定速度となった後に元の位置、つまり観察位置を通過する。したがって、本実施形態の光画像計測装置1″によれば、計測開始のトリガの入力後、迅速に画像計測を開始することができ、観察物点Pの位置の画像(計測領域決定時に観察していた領域の画像)を好適に取得することが可能となる。
図12に示す光画像計測装置100″は、第1の実施形態の変形例(図5参照)にて説明した光画像計測装置100に本実施形態の構成を適用したものである。この光画像計測装置100″においては、観察用CCDカメラ111の観察物点Pと計測用CCDカメラ113の計測物点Qとが一致されている。
この光画像計測装置100″の処理態様を説明する。検者が計測領域の決定後に計測開始トリガを入力すると(上記ステップS44に対応)、照明光源107を消灯し観察用CCDカメラ111の動作を停止させて観察動作を終了する(上記ステップS45に対応)。
また、計測開始トリガの入力に対応し、光路長補正ガラス116を信号光の光路に挿入する。(上記ステップS46に対応)。それにより、計測物点Qが装置側に距離dだけ変位される。次に、光路長補正ガラス116挿入前の計測物点Qの位置に向けて、干渉計移動ステージ114を移動開始する(上記ステップS47に対応)。それにより、計測物点Qが、補正ガラス挿入前の位置に向かって徐々に移動される。更に、干渉計移動ステージ114は、その搭載部材を所定速度まで徐々に加速させ、当該所定速度に到達後は一定速度で移動させる(上記ステップS48に対応)。干渉計移動ステージ50の移動速度は、計測物点Qが補正ガラス挿入前の位置に達するまでの間に一定速度となる。
更に、計測開始トリガの入力に対応し、広帯域光源2から計測光を出力させ、計測用CCDカメラ113からの検出信号に基づいて計測画像を形成させてモニタ装置30に表示する(上記ステップS49に対応)。
計測物点Qが補正ガラス挿入前の位置を通過するとき(上記ステップS50に対応)、信号処理部は、計測用CCDカメラ113からの検出信号に基づき、当該挿入前の位置の画像を形成してモニタ装置30に表示させる(上記ステップS51、S52に対応)。
信号処理部は、計測物点Qの画像計測深度方向へのスキャンに応じて定期的に画像を形成し、逐次モニタ装置30に表示させる(上記ステップS53、S54に対応)。計測物点Qのスキャンが終了したら、画像計測は終了となる(上記ステップS55に対応)。
この光画像計測装置100″によれば、上記実施形態と同様に、計測開始トリガの入力後、迅速に画像計測を開始でき、補正ガラス挿入前の計測物点と同位置の観察物点Pの位置の画像(計測領域決定時に観察していた領域の画像)を好適に取得できる。
以上で詳述した構成は、本発明を実施するための一具体例に過ぎない。したがって、本発明の要旨の範囲内における任意の変形を施すことが可能である。
本発明に係る第1の実施形態の光画像計測装置の光学系の構成の一例を表す概略図である。 本発明に係る第1の実施形態の光画像計測装置の制御系の構成の一例を表すブロック図である。 本発明に係る光画像計測装置における干渉光の検出態様を説明するためのグラフ図である。図3(A)は、周波数が強度変調されて広帯域光源から出力される計測光の時間波形を表す。図3(B)は、広帯域光源から出力される計測光が連続光であるときの干渉光のS偏光成分の時間波形を表す。図3(C)は、広帯域光源から出力される計測光が連続光であるときの干渉光のP偏光成分の時間波形を表す。図3(D)は、広帯域光源から出力される計測光が強度変調される場合における干渉光のS偏光成分の時間波形を表す図3(E)は、広帯域光源から出力される計測光が強度変調される場合における干渉光のP偏光成分の時間波形を表す。 本発明に係る第1の実施形態の光画像計測装置の処理態様の一例を表すフローチャートである。 本発明に係る光画像計測装置の変形例の光学系の構成の一例を表す概略図である。 本発明に係る第2の実施形態の光画像計測装置の光学系の構成の一例を表す概略図である。 本発明に係る第2の実施形態の光画像計測装置の処理態様の一例を表すフローチャートである。 本発明に係る光画像計測装置の変形例の光学系の構成の一例を表す概略図である。 本発明に係る第3の実施形態の光画像計測装置の光学系の構成の一例を表す概略図である。 本発明に係る第3の実施形態の光画像計測装置の制御系の構成の一例を表すブロック図である。 本発明に係る第3の実施形態の光画像計測装置の処理態様の一例を表すフローチャートである。 本発明に係る光画像計測装置の変形例の光学系の構成の一例を表す概略図である。 従来の光画像計測装置の構成を示す概略図である。 従来の光画像計測装置の構成を示す概略図である。
符号の説明
1、1′、1″、100、100′、100″ 光画像計測装置
2 広帯域光源
2A 駆動パルス発生器
3 偏光板
4、5 レンズ
6 ハーフミラー
7 波長板
8 参照鏡
9 ピエゾ素子
10 結像用レンズ群
11 偏光ビームスプリッタ
12 観察光源
13 集光レンズ
14 ハーフミラー
15 ビームスプリッタ
16 反射ミラー
17 結像レンズ
20 信号処理部
21、22 計測用CCDカメラ
23 観察用CCDカメラ
24 装置制御部
25 画像形成部
26 記憶部
30 モニタ装置
40 装置移動ステージ
41 ステージ駆動機構
50 干渉計移動ステージ
51 ステージ駆動機構
60 計測開始スイッチ
P 観察物点
p 観察像点
Q 計測物点
q1、q2 計測像点
R 参照光
S 信号光
L 干渉光
L1 干渉光のS偏光成分
L2 干渉光のP偏光成分
O 被測定物体

Claims (9)

  1. 受光した干渉光に基づいて被測定物体の画像を形成する光画像計測装置であって、
    被測定物体を観察光で照明する照明光学系と、
    前記被測定物体による前記観察光の反射光を受光して信号を生成する観察用受光手段と、
    前記観察光の反射光を前記観察用受光手段に合焦させる観察光合焦手段と、
    前記観察用受光手段により生成された信号に基づいて前記被測定物体の観察画像を表示する表示手段と、
    前記観察画像を参照して画像計測を開始するときに操作される操作手段と、
    前記操作手段が操作されたことに対応して計測光を出射する計測光源と、
    前記出射された計測光を前記被測定物体を経由する信号光と参照物体を経由する参照光とに分割する分割手段と、
    前記被測定物体を経由した前記信号光と前記参照物体を経由した前記参照光とを重畳させて干渉光を生成する重畳手段と、
    前記観察光の反射光が前記観察用受光手段に合焦されているときに、その観察物点の位置から前記信号光の光路方向に所定距離だけ離れた位置に計測物点を有するように配置され、前記生成された干渉光を受光する計測用受光手段と、
    前記操作手段が操作されたことに対応し、前記計測用受光手段の計測物点を前記所定距離だけ離れた前記観察物点の位置の方向に移動させるように、前記計測光源と前記分割手段とを移動させることにより、前記信号光と前記参照光との光路長差を変更する光路長変更手段と、
    を備え、
    前記観察物点は、前記観察用受光手段上に前記観察光の反射光を合焦する点であり、前記計測物点は、前記計測用受光手段上に前記干渉光の像点を形成する点である、
    ことを特徴とする光画像計測装置。
  2. 前記光路長変更手段は、前記計測光源、前記参照物体、前記分割手段、及び前記重畳手段を前記信号光の光路方向に一体的に移動させる移動手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  3. 前記移動手段は、前記操作手段が操作されたことに対応して前記一体的な移動を開始し、
    前記所定距離は、前記移動手段が静止状態の前記計測光源、前記参照物体、前記分割手段、及び前記重畳手段を一体的に一定速度まで加速させるのに必要な距離又はそれ以上の距離とされている、
    ことを特徴とする請求項2に記載の光画像計測装置。
  4. 前記光路長変更手段は、前記参照物体を前記参照光の光路方向に移動させる参照物体移動手段を含むことを特徴とする請求項1に記載の光画像計測装置。
  5. 前記参照物体移動手段は、前記操作手段が操作されたことに対応して前記参照物体の移動を開始し、
    前記所定距離は、前記参照物体移動手段が静止状態の前記参照物体を一定速度まで加速させるのに必要な距離又はそれ以上の距離とされている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の光画像計測装置。
  6. 前記照明光学系は、前記観察光を出射する観察光源と、前記出射された観察光の光路を前記信号光の光路に合成する合成手段とを含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光画像計測装置。
  7. 前記照明光学系は、前記信号光の光路に対して斜め方向から前記被測定物体に向けて前記観察光を出射する観察光源を含むことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の光画像計測装置。
  8. 前記被測定物体による前記観察光の反射光は、前記被測定物体を経由した前記信号光の光路に沿って導光され、前記重畳手段を経由して前記干渉光の光路に沿って導光され、
    前記観察光の反射光の光路を前記干渉光の光路から分岐させる分岐手段を更に備え、
    前記観察光合焦手段は、前記分岐された前記観察光の反射光を前記観察用受光手段に合焦させる、
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の光画像計測装置。
  9. 前記観察光合焦手段は、前記観察用受光手段、前記観察用合焦手段、前記計測光源、前記参照物体、前記分割手段、前記重畳手段及び計測用受光手段を前記信号光の光路方向に一体的に移動させる合焦移動手段を含むことを特徴とする請求項8に記載の光画像計測装置。
JP2005085222A 2005-03-24 2005-03-24 光画像計測装置 Expired - Fee Related JP4837300B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005085222A JP4837300B2 (ja) 2005-03-24 2005-03-24 光画像計測装置
US11/378,259 US7614744B2 (en) 2005-03-24 2006-03-20 Optical image measuring apparatus
EP06005643A EP1705456A1 (en) 2005-03-24 2006-03-20 Optical image measuring apparatus
CN200610065468.4A CN1837782B (zh) 2005-03-24 2006-03-22 光图像计测装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005085222A JP4837300B2 (ja) 2005-03-24 2005-03-24 光画像計測装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006266861A JP2006266861A (ja) 2006-10-05
JP4837300B2 true JP4837300B2 (ja) 2011-12-14

Family

ID=36605689

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005085222A Expired - Fee Related JP4837300B2 (ja) 2005-03-24 2005-03-24 光画像計測装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7614744B2 (ja)
EP (1) EP1705456A1 (ja)
JP (1) JP4837300B2 (ja)
CN (1) CN1837782B (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4409332B2 (ja) * 2004-03-30 2010-02-03 株式会社トプコン 光画像計測装置
JP4996917B2 (ja) * 2006-12-26 2012-08-08 株式会社トプコン 光画像計測装置及び光画像計測装置を制御するプログラム
JP4996918B2 (ja) * 2006-12-26 2012-08-08 株式会社トプコン 光画像計測装置及び光画像計測装置を制御するプログラム
JP4908273B2 (ja) * 2007-03-15 2012-04-04 富士通株式会社 表面形状計測装置及び表面形状計測方法
JP4971863B2 (ja) * 2007-04-18 2012-07-11 株式会社トプコン 光画像計測装置
JP2009025245A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Optical Comb Inc 光干渉観測装置
WO2009033111A2 (en) 2007-09-06 2009-03-12 Lensx Lasers, Inc. Precise targeting of surgical photodisruption
WO2010122547A1 (en) * 2009-04-20 2010-10-28 Bio-Rad Laboratories Inc. Non-scanning surface plasmon resonance ( spr) system
US9492322B2 (en) 2009-11-16 2016-11-15 Alcon Lensx, Inc. Imaging surgical target tissue by nonlinear scanning
US8265364B2 (en) 2010-02-05 2012-09-11 Alcon Lensx, Inc. Gradient search integrated with local imaging in laser surgical systems
US8414564B2 (en) 2010-02-18 2013-04-09 Alcon Lensx, Inc. Optical coherence tomographic system for ophthalmic surgery
FR2959305B1 (fr) * 2010-04-26 2014-09-05 Nanotec Solution Dispositif optique et procede d'inspection d'objets structures.
US8398236B2 (en) 2010-06-14 2013-03-19 Alcon Lensx, Inc. Image-guided docking for ophthalmic surgical systems
JP2012008260A (ja) * 2010-06-23 2012-01-12 Hamamatsu Photonics Kk 画像生成装置
TWI500963B (zh) * 2010-06-29 2015-09-21 Chroma Ate Inc An image capturing device and method
WO2012018991A2 (en) 2010-08-05 2012-02-09 Bioptigen, Inc. Compact multimodality optical coherence tomography imaging systems and related methods and computer program products
JPWO2012029809A1 (ja) * 2010-08-31 2013-10-31 達俊 塩田 形状測定装置
US9532708B2 (en) 2010-09-17 2017-01-03 Alcon Lensx, Inc. Electronically controlled fixation light for ophthalmic imaging systems
US20140058226A1 (en) * 2010-12-22 2014-02-27 Boris M. Chernobrod Method and Apparatus for In Vivo Optical Measurement of Blood Glucose Concentration
JP2012177596A (ja) * 2011-02-25 2012-09-13 Jfe Steel Corp 校正用治具および光切断式形状計測装置の校正方法
US8459794B2 (en) 2011-05-02 2013-06-11 Alcon Lensx, Inc. Image-processor-controlled misalignment-reduction for ophthalmic systems
US9622913B2 (en) 2011-05-18 2017-04-18 Alcon Lensx, Inc. Imaging-controlled laser surgical system
US8398238B1 (en) 2011-08-26 2013-03-19 Alcon Lensx, Inc. Imaging-based guidance system for ophthalmic docking using a location-orientation analysis
US9023016B2 (en) 2011-12-19 2015-05-05 Alcon Lensx, Inc. Image processor for intra-surgical optical coherence tomographic imaging of laser cataract procedures
US9066784B2 (en) 2011-12-19 2015-06-30 Alcon Lensx, Inc. Intra-surgical optical coherence tomographic imaging of cataract procedures
JP2013146447A (ja) * 2012-01-20 2013-08-01 Canon Inc 撮影装置、画像処理方法、及びプログラム
DE102016218290A1 (de) * 2016-07-15 2018-01-18 Carl Zeiss Meditec Ag Verfahren zur hochsensitiven Messung von Abständen und Winkeln im menschlichen Auge
JP6839954B2 (ja) * 2016-10-12 2021-03-10 株式会社キーエンス 形状測定装置
JP2018063157A (ja) * 2016-10-12 2018-04-19 株式会社キーエンス 形状測定装置
FR3101702B1 (fr) * 2019-10-07 2021-11-19 Fogale Nanotech Dispositif et procédé de mesures d’imagerie et d’interférométrie

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5321501A (en) * 1991-04-29 1994-06-14 Massachusetts Institute Of Technology Method and apparatus for optical imaging with means for controlling the longitudinal range of the sample
US6485413B1 (en) * 1991-04-29 2002-11-26 The General Hospital Corporation Methods and apparatus for forward-directed optical scanning instruments
JP2001070229A (ja) * 1999-07-02 2001-03-21 Asahi Optical Co Ltd 内視鏡装置
JP3594875B2 (ja) 2000-05-25 2004-12-02 独立行政法人 科学技術振興機構 2次元光ヘテロダイン検出法を用いた光画像計測装置
CN1289918A (zh) * 2000-10-08 2001-04-04 暨南大学 一种快速显微多道分光光度检测方法及其装置
CN1376907A (zh) * 2001-03-23 2002-10-30 成都中科百奥科技有限公司 激光共聚焦生物芯片扫描装置
JP4624605B2 (ja) * 2001-08-03 2011-02-02 オリンパス株式会社 光イメージング装置
JP3869249B2 (ja) * 2001-11-05 2007-01-17 オリンパス株式会社 光イメージング装置
JP2002236090A (ja) * 2001-11-30 2002-08-23 Olympus Optical Co Ltd 光断層イメージング装置
US6741359B2 (en) * 2002-05-22 2004-05-25 Carl Zeiss Meditec, Inc. Optical coherence tomography optical scanner
JP2004073667A (ja) * 2002-08-21 2004-03-11 Pentax Corp 光断層内視鏡装置
JP3847703B2 (ja) * 2002-12-10 2006-11-22 直弘 丹野 光コヒーレンストモグラフィー装置
JP2004354317A (ja) * 2003-05-30 2004-12-16 Olympus Corp 波面収差測定用干渉計

Also Published As

Publication number Publication date
CN1837782B (zh) 2010-09-29
US20060215172A1 (en) 2006-09-28
US7614744B2 (en) 2009-11-10
CN1837782A (zh) 2006-09-27
JP2006266861A (ja) 2006-10-05
EP1705456A1 (en) 2006-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4837300B2 (ja) 光画像計測装置
JP4633423B2 (ja) 光画像計測装置
JP4409384B2 (ja) 光画像計測装置及び光画像計測方法
JP4494160B2 (ja) 光画像計測装置
JP4566685B2 (ja) 光画像計測装置及び光画像計測方法
US7486402B2 (en) Optical image measuring apparatus
JP4409332B2 (ja) 光画像計測装置
JP4409331B2 (ja) 光画像計測装置
US8009297B2 (en) Optical image measuring apparatus
US8488126B2 (en) Optical image measurement device including an interference light generator
JP5400481B2 (ja) 光画像計測装置
JP4602372B2 (ja) 光画像計測装置及び光画像計測方法
JP2005265440A (ja) 光画像計測装置
JP2010164574A (ja) 多重化スペクトル干渉光コヒーレンストモグラフィー
JP4409334B2 (ja) 光画像計測装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080313

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20081217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100527

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100608

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110927

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110928

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141007

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4837300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees