JP4836201B2 - 厨房システム - Google Patents

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Description

本発明は、コンロで発生する熱量を有効利用することが出来る厨房システムに関する。
一般家庭等で用いられる厨房システム(いわゆる、「システムキッチン」)等では、コンロはバーナーに調理用器具を掛けて、調理するためにのみ熱を利用し、調理(「やかん」で湯を沸かす場合等を含む)以外の他の用途に使うことは、従来は余り考慮されていなかった。
コンロの内部には空間があり、その空間の一部に、魚類その他を焼くための網焼き器(いわゆる「グリル」)が配置されている。
ここで、バーナー及びグリルの使用中には、バーナー周辺およびコンロ内部では相当量の熱が発生している。そして、その発生した熱は、例えばコンロ上部に開口した排気口からコンロ外部に排出されてしまう。
ここで、コンロ外部に排出されてしまう熱を有効利用したいという要請がある。
係る要請に対して、例えば、厨房からの排熱をデシカント空調機の再生用熱源として利用するか、或いは、食品保温庫の加熱用熱源として利用し、それと共に、室内の暖房熱源として利用する技術が提案されている(特許文献1参照)。
しかし、係る従来技術(特許文献1)では、厨房からの排気が保有する熱量(排気熱)を回収するために、熱交換装置を大きくしなければならず、効率の観点から、好ましくない。そして、大きな熱交換装置を設置するため、厨房或いはその近傍に大きなスペースが必要となる。
また、係る従来技術(特許文献1)では、厨房の熱源(バーナー等)からの輻射熱を回収することが出来ない、と言う問題を有している。
特開2004−69216号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、厨房で発生した熱を有効に回収して利用することが出来る厨房システムの提供を目的としている。
本発明の厨房システムは、コンロ(1)と、保温庫(3)と、コンロ(1)の熱源(バーナー12や、いわゆる「魚焼器」あるいは網焼き器13)で発生した熱を回収する熱回収機構(Lh1)とを備え、該熱回収機構(Lh1)は内部に熱媒が流れる配管系(コンロ内熱回収配管Lh10)を有しており、該配管系(Lh10)はコンロの熱源(12、13)近傍に配置されて熱媒がコンロの熱源(12、13)近傍を流過する際に加熱される様に構成されており且つ保温庫(3)内の熱交換器(32)に連通しており、そして温水を供給する熱源機(5)と、該熱源機(5)からの温水を保温庫(3)内の熱交換器(32)に供給するための配管系(暖房配管Lh2)と、制御装置(10:保温庫リモコン)とを備え、該制御装置(10)は、保温庫(3)内の熱交換器(32)へ温水を供給するか否かを判断する機能を有し、且つ、当該温水(保温庫3内の熱交換器32へ供給される温水)をコンロ(1)に設けた配管系(Lh10)から供給するか、熱源機(5)に連通する配管系(Lh2)から供給するかを判断する機能を有しており、さらに保温庫(3)内に配置された保温庫内温度検出装置(保温庫内サーミスター9)と、コンロ(1)内に設けられたコンロ内温度検出装置(コンロ内サーミスター8)とを有し、前記制御装置(10:保温庫リモコン)は、コンロ内温度検出装置(8)の計測結果に基いて保温庫(3)内の熱交換器(32)へ温水を供給するか否かを判断する機能を有し、且つ、保温庫内温度検出装置(9)の計測結果に基いて保温庫内の熱交換器(32)へ供給される温水をコンロ(1)に設けた配管系(Lh10)から供給するか、熱源機(5)に連通する配管系(Lh2)から供給するかを判断する機能を有している。
ここで、熱源機(5)から供給される温水と共用可能とするため、本発明の実施に際して、前記熱媒としては、水が好ましい。
本発明において、前記保温庫(3)に接して(例えば保温庫3の上方に)食器漬け場(2:いわゆる「キッチンシンク」)を設けているのが好ましい(請求項)。
或いは本発明において、保温庫(3)に接して(例えば保温庫3の下方に)生物解凍庫(4)を設けているのが好ましい(請求項)。
ここで、例えば保温庫(3)の上方に食器漬け場(2)を設け、保温庫(3)の下方に生物解凍庫(4)を設けるのが好ましい。
上述した本発明の厨房システム(請求項、請求項の厨房システム)の実施に際して、温水は保温庫(3)のみに供給され、食器漬け場(2)及び/又は生物解凍庫(4)には、保温庫(3)内の熱が伝熱により伝導される様に構成されているのが好ましい。
或いは、上述した本発明の厨房システム(請求項、請求項の厨房システム)の実施に際して、保温庫(3)に温水を供給する配管(Lh11)が保温庫(3)手前で分岐(B11)しており、分岐した温水供給用の配管(Lh13)が、食器漬け場(2)内の熱交換器及び/又は生物解凍庫(4)内の熱交換器に連通しているのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、保温庫(3)を有しており、料理が冷めない様に保温することが出来る。一般家庭では電子レンジで料理を再加熱(いわゆる「あたため」運転)しているが、保温庫(3)を具備する本発明の厨房システムであれば、電子レンジで再加熱する再に消費される電気エネルギを節約することが出来る。
また、電子レンジでは大量の料理を収容することが出来ないので、料理を再加熱するに際しては複数回に分けて再加熱しなければならない。それに対して、本発明が具備している保温庫(3)であれば、内容量を大きくすることが出来るので、作った料理を全て保温しておくことが出来る。
その結果、調理後、長時間を経過しても、温かい料理を食することが可能である。
また、本発明によれば、コンロ(1)の熱源(12、13)で発生した熱を回収する熱回収機構(Lh1)を備え、該熱回収機構(Lh1)は内部に熱媒が流れる配管系(Lh10)を有しており、該配管系(Lh10)はコンロの熱源(12、13)近傍に配置されて熱媒がコンロの熱源(12、13)近傍を流過する際に加熱される様に構成されているので、熱を回収するための巨大な熱交換器は不要である。そのため、厨房のスペースを有効に利用することが出来る。
また、コンロの熱源(バーナー12および、いわゆる「魚焼器」あるいは「網焼き器」13)で発生した輻射熱は、配管系(Lh10)内の熱媒に吸収される。また、従来、厨房からの排気に含有されていた熱量も、コンロの熱源(12、13)近傍の配管系(Lh10)内を流れる熱媒に吸収される。そのため本発明によれば、コンロ(1)で発生した熱を効率良く回収することが出来る。
本発明の実施に際して、温水を供給する熱源機(5)を備え、制御装置(保温庫リモコン10)により、保温庫内の熱交換器(32)へ供給される温水をコンロ(1)に設けた配管系(Lh10)から供給するか、熱源機(5)に連通する配管系(Lh2)から供給するかを判断する様に構成すれば(請求項2)、厨房で熱が発生していない場合や、厨房から発生する熱量が小さい場合には、熱源機(5)から温水を供給することにより、保温庫(3)の内部を必要な温度に維持することが出来る。そのため、厨房を利用していない場合でも、保温庫(3)内で保温することが可能となる。
また本発明の実施に際して、保温庫内の熱交換器(32)へ温水を供給するか否かを判断する様に構成すれば(請求項2)、保温庫(3)内部の温度を必要以上に昇温させてしまうことが防止される。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1〜図6を参照して、第1実施形態について説明する。
図1において、全体を符号101で示す厨房システムは、コンロ1と、食器漬け場2と、保温庫3と、生物解凍庫4と、熱源機5と、熱動弁6と、保温庫運転用の制御手段である保温庫リモートコントローラ(リモコン)10とを備えている。
熱源機5とリモコン10とは、制御信号ラインLoによって接続されている。
また、厨房システム101は、コンロ1の熱源であるバーナー12およびグリル13で発生した熱を回収する熱回収機構Lh1と、配管系Lh2を備えており、配管系Lh2は、熱源機5からの温水を保温庫3内の熱交換器32に供給している。
図1〜図6の第1実施形態では、食器漬け場(キッチンシンク)2と、保温庫3と、生物解凍庫4とが、3段に積み重ねられて、一体に配置されている。図1で示す様に、キッチンシンク2が一番上に位置しており、保温庫3が中段に位置しており、生物解凍庫4が一番下に位置している。
キッチンシンク2が保温庫3の上側の空間に配置されているのは、キッチンシンク2に水を溜めておくと、溜めた水は保温庫3からの熱で温まるからである。温まった水が溜まったキッチンシンク2に使用済みの食器を漬けておけば、食器から汚れが落ちるため、食器の洗浄の労力が軽減されるからである。
保温庫3からの熱は、熱伝導によって(比較的少量ではあるが)下方にも移動する。保温庫3の真下で保温庫3に接して生物解凍庫4を配置すれば、保温庫3から下方へ向かう熱伝導によって、生物解凍庫4内に収容された冷凍食品(凍結した食品)がゆっくりと解凍される。ゆっくりと解凍することで、食品の旨みが逃げたり、(電子レンジのように)焦がしたりすることもない。この生物解凍庫4によれば、冷蔵庫よりも早く、電子レンジの様に焦がしてしまうことなく、冷凍食品を解凍することが出来る。
なお、図示は省略されていが、保温庫3の上方に食器漬け場2を重ね、保温庫3の側方で保温庫3に接するように生物解凍庫4を配置することもできる。
図2は、キッチンシンク2を図1のY矢印方向から示したものである。
図2において、キッチンシンク2はシンク本体21の側方および後方、即ち3面が断熱材22によって囲われている。
図3は、保温庫3の内部を上方から透視して示したものである。
図3において、保温庫3は、保温庫本体31と、保温庫本体31内部に設置された保温庫内熱交換器32と、断熱材33とで構成されており、断熱材33は保温庫本体31の側方と後方の3面を囲っている。
保温庫内熱交換器32は、保温庫3内を昇温するために設けられている。係る熱交換器32は、プレート型熱交換器であっても、フィン型熱交換器であっても良い。
また、保温庫本体31内には保温庫内の温度を計測するための保温庫内サーミスター(温度センサ)9が設置されている。保温庫内サーミスター9の設置は、保温庫3内の温度が必要以上に昇温してしまうことを防止するためである。
保温庫内サーミスター9は、図示しない信号ラインによって、リモコン10に接続されている。
保温庫3は、熱媒供給管(熱媒ライン)Lh11および熱媒戻り管(以下、熱媒ラインと言う)Lh12を介して、コンロ内熱回収配管L10と連通している(図1および図4参照)。
換言すれば、熱媒ラインLh11、Lh12と、コンロ内熱回収配管L10とによって、熱回収機構Lh1が構成されている。
保温庫3は、家庭用としては現状では未だ普及は十分ではない。現状では、保温庫は、主として業務用(レストラン等で使用)として普及している。ここで保温庫は、出来た料理を冷めない様に保温することが目的である。
家庭用では電子レンジが普及しており、その様な保温機能(出来た料理を冷めない様に保温する機能)を電子レンジが代行している。しかし、市販の電子レンジは収容部分の要積が小さく、解凍或いは加熱しようとする食品を一度に沢山入れることが出来ない。
これに対して、図示の保温庫3であれば、その内部に大量の料理や食品を収納することが出来て、大量の料理や食品を同時に保温することが可能である。そして、係る保温はコンロ1の排熱を利用して行われるので、今まで使用してきた電子レンジへの給電を減少して、電気料金を節約することも出来る。
キッチンシンク2、保温庫3、生物解凍庫4は、断熱材で側面と後面の3面を包囲されている。そして、少なくともキッチンシンク2の下面と、保温庫3における上面及び下面は、熱伝導を行なうために断熱材は使用されない。
例えば、図2において、キッチンシンク2を包囲する断熱材22は、下方には設けられていない。そのため、キッチンシンク2には、その下側に位置する保温庫3からの熱は供給されるが、側方から放熱することは無い。
図1において、保温庫3への熱媒ラインLh11、Lh12には、熱源機5からの暖房配管Lh2が、分岐点B1、B2において連通している。ここで、熱源機5からの暖房配管Lh2は、ラインLh21、Lh22によって構成されている。
熱源機5で加熱される熱媒は水であり、コンロ1側から保温庫3における保温に必要な熱量を得ることが出来ない場合には、熱源機5で加熱された熱媒(湯)を保温庫3に供給(暖房)して、保温に必要な熱量を得るように構成している。
コンロ1における熱を保温庫3へ供給するための熱媒については、特に限定条件がない。但し、熱源機5で加熱された熱媒(湯)が熱媒ラインLh11、Lh12を流れることを考慮して、図示の実施形態では、熱源機5で加熱される熱媒と、コンロ1における熱を保温庫3へ供給するための熱媒とを同一の熱媒、具体的には水、にしている。
熱源機5には熱動弁6が備わっており、リモコン10の制御信号によって、熱源機5で加熱された熱媒(湯)を、熱源機5からの暖房配管Lh2内に流過し、或いは暖房配管Lh2への流れを遮断するように構成されている。
図4、図5を参照してコンロ1の構成を説明する。
図4、図5において、コンロ1は、天板11上に配置された大小3台のバーナー12と、コンロ内部2i(図5参照)に設けられたグリル13と、コンロ内部2iに配置されて熱媒を流過させる配管系(コンロ内熱回収配管:以下「配管系」と言う)Lh10を有している。
配管系Lh10における一方の端部(熱媒の保温庫3からの戻り側)は、熱媒ラインLh12に接続され、配管系Lh10における他端(熱媒の流出側)は、熱媒ラインLh11に接続されている。
天板11は、例えば陶器製のものを使用し、上方への放熱量を低減させることが好ましい。また、天板材料を、表面デザインの異なる複数種類を用意し、ユーザーに選択可能として、ユーザーの嗜好を尊重するように構成することが好ましい。
配管系Lh10は、図示の例では、グリル13の上方で、且つ、バーナー12近傍でバーナー12の輻射熱を受け易い領域に配管されている。バーナー12やグリル13近傍に配置された配管系Lh10内を流過する熱媒(水)は、コンロの熱源12、13近傍を流過する際に加熱される。
配管系Lh10の材料としては、例えば、銅のように、熱伝導率の大きなものを使用することが好ましい。
図4で示す様に、配管系Lh10は、コンロ1の隙間を利用し、バーナー12の半径方向外方に配置されており、図5で示す様にバーナー12とグリル13の間の領域に配管されている。しかし、図示はされていないが、コンロ1の天板11に熱媒(水)が流過する配管を配置することが可能である。
図1及び図4において、配管系Lh10における熱媒ラインLh12との接続位置近傍には、熱媒循環ポンプ7が介装されている。循環ポンプ7は、制御信号ラインSo(図1)によって、リモコン10に接続されている。上述したように、熱媒配管を天板11に敷設する場合は、循環ポンプ7を保温庫3側に移設することも可能である。
配管系Lh10の何れか1箇所以上には、コンロ内の温度を計測するためのコンロ内サーミスター8が介装されている。コンロ1内の温度を計測して、コンロ1が使用されていない場合や、或いは、コンロ1側の熱量では保温庫3の保温等に必要な熱が十分に回収できない場合に、その旨を正確に把握するためである。
換言すれば、コンロ1側から保温庫3側で必要な熱が回収出来る場合と、回収出来ない場合とがあるため、コンロ内サーミスター8で計測される温度をパラメータとして、コンロ1から熱を回収するか、或いは、熱源機5から熱を供給するかを判断する。詳細については、図6を参照して後述する。
コンロ内サーミスター8は、信号ラインSi(図1参照)によって、リモコン10に接続されている。
図4における天板11の上方には、コンロ内部2iに溜まった熱をコンロ外に排出する排気口14が形成されている。配管系Lh10は、この排気口14の投影部分をも通過して、排気が保有する熱量を回収するように構成されている。
図1において、リモコン10は、保温庫3へ供給するべき温水の供給源を決定するために用意されている。即ち、リモコン10は、熱源機5側の温水を保温庫3側に供給するか、或いは、コンロ1で加熱された温水を保温庫3へ供給するかを決定する機能を有している。
次に、図6のフローチャートを参照して、図1〜図5で示す厨房システム101の制御について説明する。
図6において、保温庫リモコン10をONにして(ステップS1)、サーミスター8でコンロ内部2iの温度Tを計測する(ステップS2)。ステップS3では、コンロ内部2iの計測温度Tが40℃以上か否かを判断する。
ここで「40℃」という閾値温度はあくまでも例示である。厨房の仕様や環境、その他の要因によって、当該閾値温度は適宜変更可能である。
計測されたコンロ1内の温度Tが40℃以上であれば(ステップS3がYES)、ステップS4に進み、40℃未満であれば(ステップS3がNO)、ステップS9に進む。
ステップS4(コンロ1内温度が40℃以上)では、熱源機5の熱動弁6を閉じ、循環ポンプ7を作動させる(ステップS5)。循環ポンプ7を作動させる結果、コンロ内2iの排熱によって加熱された配管系Lh10内の水が保温庫3に供給される。一方、熱源機5の熱動弁6を閉じたため、熱源機5からの熱媒供給は停止する。
ステップS6では、保温庫内サーミスター9によって保温庫3内の温度が70℃以上か否かを判断する。
保温庫3内の温度が70℃以上であれば(ステップS6がYES)、ステップS7に進み、70℃未満であれば(ステップS6がNO)、ステップS2まで戻り、ステップS2以降を繰り返す。
ステップS7(保温庫3内温度が70℃以上)では、保温庫3内には保温に十分な熱量が供給され、それ以上の加熱は不都合であると判断して、循環ポンプ7を停止させる。そして、停止してからの時間が所定時間(例えば、10分)経過するまで待機する(ステップS8がNOのループ)。ポンプ7が停止してから10分を経過したならば(ステップS8がYES)、ステップS2まで戻り、ステップS2以降を繰り返す。
10分間と言う待機時間も例示であり、厨房の仕様や環境によって変更し得る数値である。
ステップS9(ステップS3で、コンロ1内温度が40℃未満)では、熱源機5の熱動弁6を開放し、熱源機5側の図示しないポンプを作動し、コンロ1側の循環ポンプ7は停止する(ステップS10)。
コンロ1側の循環ポンプ7を停止することにより、コンロ1側の低温(40℃未満)の水は保温庫3側には供給されない。一方、熱源機5の熱動弁6を開放し、熱源機5側の図示しないポンプを作動することと、熱源機5で加熱された温水が配管系Lh2を介して保温庫3へ供給される。
そして、ステップS11では、保温庫内サーミスター9によって保温庫3内の温度が70℃以上か否かを判断する。保温庫3内の温度が70℃以上であれば(ステップS11がYES)、ステップS12に進む。一方、保温庫3内の温度が70℃未満であれば(ステップS11がNO)、ステップS2まで戻り、ステップS2以降を繰り返す。
ステップS12では、保温庫3内には保温に十分な熱量が供給され、それ以上の加熱は不都合であると判断して、熱源機5の熱動弁6を閉じ、熱源機5からの供給を停止する。
ステップS13では、熱動弁6が閉じてからの時間が10分経過するか否かを判断し、10分間を経過するまで、待機する(ステップS13がNOのループ)。
熱動弁6が閉じてからの時間が10分を経過したならば(ステップS13がYES)、ステップS2まで戻り、ステップS2以降を繰り返す。
第1実施形態によれば、厨房システムは保温庫3を有しており、調理直後の料理が冷めない様に保温することが出来る。現在、一般家庭では電子レンジで料理を再加熱(いわゆる「温め」運転)しているが、保温庫3を具備する図示の厨房システム101であれば、電子レンジで再加熱する際に消費される電気エネルギを節約することが出来る。
また、電子レンジでは大量の料理を収容することが出来ないので、料理を再加熱するに際しては複数回に分けて再加熱しなければならない。それに対して、厨房システム101が具備している保温庫3であれば、内容量を大きくすることが出来るので、作った料理を全て保温しておくことが出来る。
その結果、調理後、長時間を経過しても、温かい料理を食することが可能である。
また、厨房システム101は、熱回収機構Lh1を備え、熱回収機構Lh1は内部に水が流れる配管系(コンロ内熱回収配管)Lh10をコンロ1内に有しており、配管系Lh10はコンロのバーナー12及びグリル13近傍に配置されているので、熱媒である水がバーナー12およびグリル13近傍を流過する際に加熱される。そのため、従来技術で必要とされた様な巨大な熱交換器は不要である。そのため、厨房のスペースを有効に利用することが出来る。
バーナー12および、グリル13で発生した輻射熱は、配管系Lh10内の水に吸収される。加えて、従来、厨房からの排気に含有されていた熱量も、配管系Lh10内を流れる水に吸収される。すなわち、厨房システム101によれば、コンロ1で発生した熱を効率良く回収することができ、より高度なエネルギ節約技術が実現できる。
また、コンロ1周辺から出る熱量を減じることができるので、夏場等においてコンロ1周辺の温度が非常に高温になってしまうことが防止できる。その結果、厨房における環境が大幅に改善される。
さらに、厨房システム101は、温水を供給する熱源機5を備え、保温庫3へ供給される温水をコンロ1側から供給するか、熱源機5側から供給するかを判断する機能を有しているので、コンロ1が使用されていない場合や、コンロ1から発生する熱量が小さい場合には、熱源機5から温水を供給することにより、保温庫3の内部を必要な温度に維持することが出来る。その結果、コンロ1を利用していない場合でも、保温庫3内で保温することが可能となる。
また、厨房システム101は、保温庫3内の熱交換器32へ温水を供給するか否かを判断する様に構成されているので、保温庫3内部の温度を必要以上に昇温させて、調理隅の料理を不必要に加熱してしまうことが防止できる。
さらに第1実施形態に係る厨房システム101は、キッチンシンク2内の水が加熱されるので、そこに漬け置かれた使用済み食器から汚れが落ち易くなり、食器洗浄の労力が低減される。
それに加えて生厨房システム101は物解凍庫4を備えており、生物解凍庫4では、自然解凍よりも短時間で解凍することが出来て、しかも、電子レンジを用いた場合の様に解凍された材料に焦げ付きが生じること無く解凍することができる。
図7は、本発明の第2実施形態を示している。
図1〜図6の第1実施形態では、キッチンシンク2における水の加熱は保温庫3から上方へ伝達(熱伝導)される熱量を用いており、生物解凍庫4で解凍をするための熱量は、保温庫3から下方へ伝達される熱量を用いている。
これに対して図7の第2実施形態では、コンロ1または熱源機5から温水を供給する熱媒ラインLh11、Lh12を分岐して、保温庫3、キッチンシンク2、生物解凍庫4の各々に熱媒ラインを連通する様に構成している。
図7において、全体を符号102で示す厨房システムは、保温庫3の手前の分岐点B11、B21において、熱媒ラインLh11、Lh12が分岐して、分岐した熱媒ラインLh13、Lh23が、キッチンシンク2と生物解凍庫4に連通している。
図7において、図示はされていないが、キッチンシンク2、生物解凍庫4の各々には熱交換器が設けられている。
この様に構成することにより、キッチンシンク2における食器の洗浄能力が向上し、生物解凍庫4における解凍能力が向上する。
図7の第2実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図6の第1実施形態と同様である。
図1〜図7で示す実施形態に係る厨房システムは、保温庫3、キッチンシンク2、生物解凍庫4を有している。
しかし、保温庫3は、保温庫としても、生物解凍庫としても使用することが可能である。
図8で示す本発明の第3実施形態において、全体を符号103で示す厨房システムは、係る見地から、生物解凍庫4を省略している。
その様に構成すれば、生物解凍庫4のスペースが不要となり、厨房システム全体をコンパクト化することが出来る。
図8の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図7の実施形態と同様である。
図9は、本発明の第4実施形態を示している。
図8の第3実施形態では、キッチンシンク2における水の加熱は、保温庫3から上方へ伝達(熱伝導)される熱量を用いている。
それに対して、図9において全体を符号104で示す厨房システムでは、保温庫3の手前の分岐点B11、B21において、熱媒ラインLh11、Lh12が分岐して、分岐した熱媒ラインLh13、Lh23がキッチンシンク2に連通している。キッチンシンク2には、保温庫3と同様、熱交換器(図示せず)が設けられている。
図9の様に構成すれば、キッチンシンク2への熱の供給量を増加して、キッチンシンク2内の水温を上昇して、食器洗浄能力を向上することが図れる。
図9の第4実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図8の実施形態と同様である。
図10は本発明の第5実施形態を示している。
図10において、全体を符号105で示す厨房システムでは保温庫3のみが設けられており、チッキンシンク2と生物解凍庫4は省略されている。その結果、システム全体をコンパクト化することが可能となる。
図10の第5実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1〜図9の実施形態と同様である。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない旨を付記する。
本発明の第1実施形態のブロック図。 キッチンシンク(食器漬け場)のY矢視図。 保温庫の水平断面図。 コンロの平面図。 図4のX−X断面矢視図。 第1実施形態の制御を説明するフローチャート。 第2実施形態のブロック図。 第3実施形態のブロック図。 第4実施形態のブロック図。 第5実施形態のブロック図。
符号の説明
1・・・コンロ
2・・・食器漬け場/キッチンシンク
3・・・保温庫
4・・・生物解凍庫
5・・・熱源機
6・・・熱動弁
7・・・循環ポンプ
8・・・コンロ内温度検出装置/コンロ内サーミスター
9・・・保温庫内温度検出装置/保温庫内サーミスター
10・・・制御装置/保温庫リモコン
11・・・天板
12・・・熱源/バーナー
13・・・熱源/グリル
14・・・排気口
32・・・熱交換器
Lh1・・・熱回収機構
Lh2・・・配管系
101〜105・・・厨房システム

Claims (3)

  1. コンロと、保温庫と、コンロの熱源で発生した熱を回収する熱回収機構とを備え、該熱回収機構は内部に熱媒が流れる配管系を有しており、該配管系はコンロの熱源近傍に配置されて熱媒がコンロの熱源近傍を流過する際に加熱される様に構成されており且つ保温庫内の熱交換器に連通しており、そして温水を供給する熱源機と、該熱源機からの温水を保温庫内の熱交換器に供給するための配管系と、制御装置とを備え、該制御装置は、保温庫内の熱交換器へ温水を供給するか否かを判断する機能を有し、且つ、当該温水をコンロに設けた配管系から供給するか、熱源機に連通する配管系から供給するかを判断する機能を有しており、さらに保温庫内に配置された保温庫内温度検出装置と、コンロ内に設けられたコンロ内温度検出装置とを有し、前記制御装置は、コンロ内温度検出装置の計測結果に基いて保温庫内の熱交換器へ温水を供給するか否かを判断する機能を有し、且つ、保温庫内温度検出装置の計測結果に基いて保温庫内の熱交換器へ供給される温水をコンロに設けた配管系から供給するか、熱源機に連通する配管系から供給するかを判断する機能を有していることを特徴とする厨房システム。
  2. 前記保温庫に接して食器漬け場を設けている請求項1の厨房システム。
  3. 保温庫に接して生物解凍庫を設けている請求項1又は2の厨房システム。
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