JP4833560B2 - 常時動作可能なコンピューティングデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、概して電源管理の分野に関する。より詳細には、本発明は、アプリケーションを実行するオン状態にとどまりながらオフ状態を擬似(simulate)するように、アコースティックエミッションを削減するようにコンピューティングデバイス内の個々のコンポーネントによって電源の使用を制御するシステムおよび方法に関する。
PCの機能が、家庭用電化(CE)機器の機能、例えば家庭用ビデオ録画(例えば、デジタルビデオレコーダ(DVR)、eHome PCなど)に集中し始めると、PCは、書斎やホームオフィスなどの場所からリビングルームに移ることになるので、家庭用娯楽設備(例えば、TV、ステレオ受信機、セットトップボックスなど)に接続される場合がある。この移動は、ユーザがCE機器と同等の非常に高い信頼性および使いやすさを期待するという点で、PCにとって挑戦課題となる。PCは使いにくく、ハードウェアおよびソフトウェア両方に関して安定性が問題になりがちだったので、PCに対する期待はこれまでCE機器よりはるかに低いものだった。したがって、CEの領域で成功するためには、PCは、従来のPCのようにではなく、より電気製品らしく動作しなければならない。
PCは、電源のオンおよびオフに関しても、CE機器とは大幅に異なる。従来、オフ状態からすぐに使用可能になるためには、PCは低電力のスタンバイ状態(ACPI S3)におかれる。一般に、この低電力状態は、PCが2秒足らずで電源をオンにすることを可能にする。ただし、PCが低電力状態である間、PCが実施し得る唯一のアクションは、PCが他の機能を実施し得るようにシステムを完全な「オン」状態(ACPI S0)に起動することである。さらに、S3と「オン」の間の待ち時間は、多くの要因、すなわちハードウェアおよびソフトウェア両方に依存する。あるときは電源を入れるのに2秒未満しかかからないが、次のときには5秒か7秒かかる場合もあり得る。このため、PCの低電力スタンバイ状態は、ユーザがCE機器に対して期待する瞬時のオン動作を提供することができない。
"System Management Bus (SMBus)Specification," Version 2.0, August 3, 2000, published by the SBS Implementers Forum section 4.3 of the ATX Specification, version 2.2 section 8.3.3 of the Advanced Configuration and Power Interface Specification section 8.1.1 of the ACPI specification
したがって、PCを省電力状態から完全な「オン」状態に復元し、PCが省電力状態において特定の機能を実施し得る改良型システムが必要である。本発明は、このようなソリューションを提供する。
本発明は、コンピューティングデバイスにおいて擬似オフ状態(a simulated off condition)をもたらすシステムおよび方法を対象とする。第1の態様によると、1組のソフトウェア拡張により、コンピューティングデバイスにおいて擬似オフ状態を作り出す方法が提供される。この方法は、管理される各コンポーネント用にデバイスドライバを提供すること、コンピューティングデバイスの電源状態を判定するために、デバイスドライバからの情報を調整するためのポリシードライバを提供すること、コンピューティングデバイスの電源状態を変えるための信号を受信すること、およびその信号に従ってそれぞれの電源状態を変えるようシステムコンポーネントに命令することを含む。信号が、低電力状態に入らせる要求を表す場合、システムコンポーネントの電力消費は削減され、そうすることによって、コンピューティングデバイスは擬似オフ状態に入る。ただし、コンピューティングデバイスが擬似オフ状態にあるとき、コンピューティングシステムは完全にオンのままであり、システムコンポーネントはアプリケーションの実行を可能にしたままである。信号が完全にオンの電源状態に入らせる要求を表す場合、システムは完全にオンの電源状態に戻される。
本発明の特徴によると、ヒューマンインターフェースデバイスは、入力を破棄することによってロックされ、上述した信号を表す予め定義された入力シーケンスが検出され得る。さらに、ポリシーは状態情報を求めて各デバイスドライバを定期的にポーリングすることができる。また、システム内のプロセッサに最低状態までクロックを下げるよう命令し、ディスプレイ信号を切ってモニタをオフにし、電源出力を削減し、冷却ファンをオフにし、コンピューティングデバイスが擬似オフ状態にあることを示すシステムサービスが提供される。
本発明の別の態様によると、擬似オフ状態を有するコンピューティングデバイスが提供される。この装置は、電源を通る気流の向きと合致する第1のフィン配向、および乱気流を誘導するための第1のクロスカットを有する電源ヒートシンクを有する電源と、2種類の金属からなる外側部およびベースを有するCPUヒートシンクを有する中央処理装置と、画像処理装置上方の気流の向きと合致する第2のフィン配向を有するGPUヒートシンク、および乱気流を誘導するための第2のクロスカットを有する画像処理装置と、ハードディスクドライブと、ランダムアクセスメモリとを含む。コンピューティングデバイスが電源をパワーダウンされると、コンピューティングデバイスがオフに見えるようにシステムコンポーネントを低電力状態におくことによって、コンピューティングデバイスは擬似オフ状態におかれる。本発明のこの態様によると、コンピューティングデバイスは、擬似オフ状態にある場合、引き続きアプリケーションを実行することが可能であり続ける。
本発明の別の態様によると、コンピューティングデバイスがACPI S0状態にあるとき、コンピューティングデバイスにおいて擬似オフ状態を作り出す方法が提供される。この方法は、管理される各コンポーネント用にデバイスドライバを提供すること、コンピューティングデバイスの電源状態を判定するためにデバイスドライバからの情報を調整するためのポリシードライバを提供すること、コンピューティングデバイスの電源状態を変えるための信号を受信すること、および信号に従ってそれぞれの電源状態を変えるようシステムコンポーネントに命令することを含む。信号が、低電力状態に入らせる要求を表す場合、システムコンポーネントの電力消費はACPIメソッドを用いて削減され、そうすることによって、コンピューティングデバイスは擬似オフ状態に入る。コンピューティングデバイスが擬似オフ状態にあるとき、コンピューティングシステムは完全にオンのままであり、システムコンポーネントは引き続きアプリケーションを実行することが可能であり続ける。ただし、信号が完全にオンの電源状態に入らせる要求を表す場合、システムコンポーネントはACPIメソッドを用いて完全にオンの電源状態に戻される。
本発明のそれ以外の特徴および利点が、添付の図面を参照して進行する、例示的な実施形態の以下の詳細な説明から明らかにされるであろう。
上述の要約、ならびに以下の好ましい実施形態の詳細な説明は、添付の図面と併せ読まれるとよりよく理解されよう。本発明を説明するために、本発明の例示的な構成が図面に示される。ただし、本発明は、開示される特定の方法および手段に限定されない。
(例示的な計算機環境)
図1は、本発明が実施され得る、適切なコンピューティングシステム環境100の例を示す。コンピューティングシステム環境100は、適切な計算機環境の一例に過ぎず、本発明の使用または機能の範囲に対するどのような限定を示唆することも意図されない。計算機環境100は、例示的な動作環境100に示されるどのコンポーネントまたはその組合せに関するどのような依存も要件も有していると解釈されるべきでない。
本発明は、他の数多くの汎用または専用の通信環境または構成と動作可能である。本発明とともに使用するのに適切であり得る他の公知の計算システム、環境、および/または構成の例は、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ハンドヘルドまたはラップトップ型デバイス、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースのシステム、セットトップボックス、プログラム可能な家電製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、メインフレームコンピュータ、上記のシステムまたはデバイスのいずれをも含む分散型計算機環境などを含むが、それに限定されない。
本発明は、コンピュータによって実行される、プログラムモジュールなどのコンピュータ実行可能命令という一般的なコンテキストにおいて説明することができる。概して、プログラムモジュールは、特定のタスクを実施しまたは特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造などを含む。本発明は、通信ネットワークまたは他のデータ伝送媒体を介してリンクされるリモート処理デバイスによってタスクが実施される分散型計算機環境でも実施される場合がある。分散型計算機環境では、プログラムモジュールおよび他のデータは、メモリ記憶装置を含むローカルおよびリモートコンピュータ記憶媒体両方に置かれる場合がある。
図1を参照すると、本発明を実施する例示的なシステムは、汎用コンピューティングデバイスを、コンピュータ110の形で含む。コンピュータ110のコンポーネントは、処理ユニット120と、システムメモリ130と、システムメモリなど様々なシステムコンポーネントを処理ユニット120に結合するシステムバス121とを含むことができるが、それに限定されない。システムバス121は、様々なバスアーキテクチャのいずれかを使用するメモリバスまたはメモリコントローラ、周辺バス、およびローカルバスなどいくつかの種類のバス構造のいずれでもよい。限定ではなく例として、このようなアーキテクチャは、ISA(業界標準アーキテクチャ)バス、MCA(マイクロチャネルアーキテクチャ)バス、EISA(拡張ISA)バス、VESA(米国ビデオ電子装置規格化協会)ローカルバス、PCI(周辺装置相互接続)バス(メザニンバスとしても知られる)、PCI−Express(高速周辺装置相互接続)、およびシステム管理バス(SMBus)を含む。
コンピュータ110は通常、様々なコンピュータ可読媒体を含む。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ110によってアクセスされ得るとともに揮発性媒体および不揮発性媒体、着脱式媒体および固定式媒体両方を含む、市販されているどの媒体でもよい。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、コンピュータ記憶媒体および通信媒体を含むことができる。コンピュータ記憶媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータなどの情報を格納するためのどの方法でも技術でも実施される揮発性媒体および不揮発性媒体、着脱式媒体および固定式媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリまたは他のメモリ技術、CD−ROM、DVD(デジタル多用途ディスク)または他の光学ディスク記憶装置、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置または他の磁気記憶装置、あるいは、所望の情報を格納するのに使われ得るとともにコンピュータ110によってアクセスされ得る他のどの媒体も含むが、それに限定されない。通信媒体は一般に、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または他のデータを、変調データ信号、例えば搬送波や他の移送機構として具体化し、どの情報配信媒体も含む。「変調データ信号」という用語は、信号中の情報を符号化するようなやり方で設定されまたは変更される信号特性の1つまたは複数を有する信号を意味する。限定ではなく例として、通信媒体は、有線ネットワークや直接有線接続などの有線媒体、ならびに音響、RF、赤外線、および他の無線媒体などの無線媒体を含む。上記のどの組合せも、やはりコンピュータ可読媒体の範囲に含まれるべきである。
システムメモリ130は、コンピュータ記憶媒体を、ROM131およびRAM132など、揮発性および/または不揮発性メモリの形で含む。BIOS(基本入出力システム)133は、例えば起動中にコンピュータ110内部の要素間での情報の転送を助ける基本ルーチンを含み、通常はROM131に格納される。RAM132は一般に、処理ユニット120に対してただちにアクセス可能な、かつ/または処理ユニット120によって現在操作されているデータおよび/またはプログラムモジュールを含む。限定ではなく例として、図1は、オペレーティングシステム134、アプリケーションプログラム135、他のプログラムモジュール136、およびプログラムデータ137を示す。
コンピュータ110は、他の着脱式/固定式、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体を含むこともできる。単なる例として、図1は、固定式不揮発性磁気媒体からの読出しまたはそこへの書込みを行うハードディスクドライブ141、着脱式な不揮発性磁気ディスク152からの読出しまたはそこへの書込みを行う磁気ディスクドライブ151、および、CD−ROMや他の光学媒体など着脱式な不揮発性光ディスク156からの読出しまたはそこへの書込みを行う光ディスクドライブ155を示す。例示的な動作環境で使われ得る、他の着脱式/固定式、揮発性/不揮発性コンピュータ記憶媒体は、磁気テープカセット、フラッシュメモリカード、デジタル多用途ディスク、デジタルビデオテープ、固体状態RAM、固体状態ROMなどを含むが、それに限定されない。ハードディスクドライブ141は通常、インターフェース140などの固定式メモリインターフェースによって、システムバス121に接続され、磁気ディスクドライブ151および光ディスクドライブ155は通常、インターフェース150などの着脱式メモリインターフェースによって、システムバス121に接続される。
上述した、図1に示されているディスクドライブおよびそれに関連するコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、およびコンピュータ110のための他のデータの格納を可能にする。図1では、例えば、ハードディスクドライブ141は、オペレーティングシステム144、アプリケーションプログラム145、他のプログラムモジュール146、およびプログラムデータ147を格納するものとして示される。こうしたコンポーネントは、オペレーティングシステム134、アプリケーションプログラム135、他のプログラムモジュール136、およびプログラムデータ137と同じでも異なってもよいことに留意されたい。オペレーティングシステム144、アプリケーションプログラム145、他のプログラムモジュール146、およびプログラムデータ147は、少なくとも異なるものであることを示すために、ここでは異なる番号が与えられている。ユーザは、キーボード162、および一般にマウス、トラックボール、またはタッチパッドと呼ばれるポインティングデバイス161を介して、コマンドおよび情報をコンピュータ110に入力することができる。他の入力デバイス(図示せず)は、マイクロホン、ジョイスティック、ゲーム用パッド、衛星パラボラアンテナ、スキャナなどを含み得る。こうしたおよび他の入力デバイスはしばしば、システムバスに結合されるユーザ入力インターフェース160を介して処理ユニット120に接続されるが、パラレルポート、ゲームポート、USB(ユニバーサルシリアルバス)など、他のインターフェースおよびバス構造によって接続されることもできる。モニタ191または他の種類の表示デバイスも、ビデオインターフェース190などのインターフェースを介してシステムバス121に接続される。モニタに加え、コンピュータは、出力周辺インターフェース195を介して接続され得るスピーカ197およびプリンタ196など、他の周辺出力デバイスも含むことができる。
コンピュータ110は、リモートコンピュータ180など、1つまたは複数のリモートコンピュータへの論理接続を用いて、ネットワーク接続された環境において動作することができる。リモートコンピュータ180は、パーソナルコンピュータ、サーバ、ルータ、ネットワークPC、ピアデバイス、または他の共通ネットワークノードでよく、通常、コンピュータ110に関連して上述された要素の多くまたはすべてを含むが、図1にはメモリ記憶装置181のみが示されている。図1に示される論理接続は、LAN(ローカルエリアネットワーク)171およびWAN(ワイドエリアネットワーク)173を含むが、他のネットワークを含むこともできる。このようなネットワーク環境は、会社、企業規模のコンピュータネットワーク、イントラネットおよびインターネットにおいて一般的である。
LANネットワーク環境において使われる場合、コンピュータ110は、ネットワークインターフェースまたはアダプタ170を介してLAN171に接続される。WANネットワーク環境において使われる場合、コンピュータ110は通常、モデム172、または、例えばインターネットなどのWAN173を介して通信を確立する他の手段を含む。モデム172は、内部にあっても外部にあってもよく、ユーザ入力インターフェース160または他の適切な機構を介してシステムバス121に接続され得る。ネットワーク接続された環境では、コンピュータ110に関連して図示されるプログラムモジュールまたはその一部は、リモートメモリ記憶装置に格納され得る。限定ではなく例として、図1は、リモートアプリケーションプログラム185を、メモリ装置181に存在するものとして示す。図示したネットワーク接続は例示的なものであり、コンピュータ間の通信リンクを確立する他の手段も使われ得ることが理解されよう。
(常時動作可能なコンピューティングデバイスの例示的な実施形態)
最新のPCオペレーティングシステム、例えばワシントン州レドモンドのマイクロソフトコーポレーションから販売されているWINDOWS(登録商標)XPは、システムの特定のコンポーネントがAdvanced Configuration and Power Interface(ACPI)メソッドを介して引き出す電力量を制御する機能をもっている。このようなコンポーネントは、CPU、グラフィックスプロセッサ(GPU)、モニタ、ハードディスクドライブ、電源機構、冷却ファンなどを含むが、それに限定されない。この機能は、電力使用を削減してシステムのエネルギー効率を高めるとともに冷却ファンからのアコースティックエミッションも削減するという利益を有する。具体的には、今日、PCにおける最大のノイズ要因は、CPUファン、GPUファン、電源ファン、システムケースのファンを含む冷却ファンである。装置がより低い電力を引き出し、より低い熱を放出するにつれて、ファンにより熱を活発に放散する必要性が減少し、その結果、アコースティックエミッションが低下した。PCがリビングルームで受け入れられるためには、こうしたノイズ発生源を大幅に削減する必要がある。
本発明は、「スマートオフ」状態(擬似オフ状態)を有するPCシステムであって、PCが「オン」状態(ACPI S0)にとどまっているが、ユーザには「オフ」に見えるPCシステムを対象とする。本発明によると、PCの電源ボタン(「スマートオフ電源ボタン」)が、(システムケース上で、リモコンあるいはキーボードまたはマウスアクションを介して)押下されると、システムは「オフ」イベントを登録し、現在実行中の状態(S0)以外のACPI状態(例えば、S1、S3、S4、またはS5)に入るようにオペレーティングシステムに信号通知するのではなく、カスタムソフトウェアおよびACPIメソッドによりCPU、GPU、モニタ、ファンなどのシステムコンポーネントをパワーダウンするように一連の電源管理トリガが設定される。したがってPCは、「常時オン」であり、タスクを実施することができる状態にある。あるいは、本発明は、最初に「スマートオフ」状態に入り、次いで所定の期間の後、S3に遷移することもできる。この場合、何らかのイベント(例えば、PCがPVRとしてのタスクを課される、など)が起こると、システムはS3から「スマートオフ」(すなわち、モニタがオフであり、オーディオがミュートされている、など)を起動し、タスクを実施し、次いで一定の非アクティブ期間の後、S3に戻る。
この技術は、控えめな上に「オフ」に見える一方、低強度のタスクを処理できるシステムのために色々役立つ。システムは、より高強度のタスクを遂行する必要がある場合には、自らを「オン」に戻すことができる。例えば、ユーザがPCをオフにしているが、所定の時間にTV番組が録画される予定を立てており、同時に別のユーザがそのPCからメディアを流している場合、PCは、それ自体を「オン」に戻して、こうしたタスクを遂行するのに必要な処理能力および冷却を提供することができる。システムは次いで、タスクが完了した後、それ自体を「オフ」に戻すようにプログラミングされ得る。
本発明によると、S0における5つの「擬似オフ」状態が、次のように考慮される。
(1)ユーザ対話(interaction)を伴うオン。この状態は、ユーザが、TVを見、音楽を再生し、DVDを見ることなどによってシステムと対話しているときである。この対話は、ワードプロセッシングやインターネットの閲覧など、他のどの一般的なPC使用も含むことができよう。
(2)スマートオフ。上述したように、ユーザが娯楽目的またはコンピュータの使用を終了し、PCの「オフ」ボタンを押下するとこの状態に入る。PCは、S0状態にとどまるが、すべてのデバイスがクロックを下げられ、すべての冷却ファンが停止され、マウスおよびキーボードなどの入力デバイスがロックされるなどして、ユーザにデバイスがオフであることを示す。クロックの低下により、システムは、状態(1)より低電力の状態にあり、受動冷却(passive cooling)により冷却され得る。
(3)ユーザ対話を伴うスマートオフ。この状態において、ユーザは、スマートオフから状態(1)に完全に「起動させる」ことなく、特定のタスクをPC上で実施することができる。例えば、「スマートオフ」は音楽再生を実行するのに十分な処理能力を提供する。ユーザが、ファンもモニタもオンにすることなくPCでオーディオを再生できることが望ましい場合がある。この例において、PCは、どのトラックが再生中であるか、残り時間などを示すための、DVD/CDプレーヤで使われるものと同様のフロントパネルディスプレイを含み得る。
(4)ユーザ対話を伴わないオン。例えば、PCが状態(2)であったが、画面がオンに戻ることなく状態(1)に戻るよう要求された後で、この状態に入る。例えばこの状態には、システムが、全CPUまたはGPU処理(例えば、家庭用ビデオレコーダ(PVR))を必要とするTV番組を録画するタスクを課されると、入る可能性がある。この状態では、状態(2)よりは高いが、状態(1)より低い、ファンからのアコースティックエミッションが生じる。
(5)アクティブスマートオフ。この状態は、状態(1)に似ているが、PCが状態(2)にとどまりながら扱うことができる程度に処理の作業負荷が小さい。この状態において、PCは、ファンをオンにすることなくタスクを処理し、命令を処理していてもオフに見え続ける。状態(4)の説明において言及したPVRのシナリオが、この状態において遂行され得ることも可能である。番組が録画されていることを示す光をVCRが点灯させるのと同様に、「オフ」状態のPCでタスクが遂行されつつあることをユーザが視覚的に確認し得るように、LEDを点灯させることが望ましい場合もある。
上述したS0状態のいずれからでも、ユーザは、同じようにシステムをS5/G3状態に完全にシャットダウンし得るであろう。このことは、(例えばシャーシの裏にある)第2の電源ボタンまたは「オフスイッチ」を用いて実装され得る。さらに、システムをS5/G3にするための、スマートオフ電源ボタンの長押し(例えば4秒)を実装することが望ましい場合もある。最後に、ユーザは、オペレーティングシステムのユーザインターフェース制御を用いてシステムをシャットダウンすることもできる。
本発明によると、以下の非限定リストに挙げるコンポーネントが、比較的低いアコースティックエミッションを実現するために以下のやり方でパワーダウンされ得る。
(CPU)
現在のCPU技術は、システム要求に基づいて電力消費を変えるのに使用される間、CPUの周波数および電圧の調整を可能にする。例えば、映像が描画されるとき、3.06GHzのプロセッサが、その最大周波数および電圧までクロックを上げて、ほぼ90ワットに等しい可能な最高処理能力を提供することができる。ただし、システムがアイドル状態にあるとき、CPUは、はるかに低い電圧および周波数(例えば、800MHz未満)までクロックを下げ、約10〜35ワットしか引き出さない場合がある。
CPU用の従来の冷却ソリューションは、常に、可能な最高電力に対して冷却を行うように設計されるので、より低電力の操作の間は、不必要に高いアコースティックエミッションが生じる。しかし、本発明によると、35ワットを受動冷却し、またはCPUがサポートするクロックダウン周波数から生じるどのワット数も受動冷却し得るCPU用のヒートシンクが用いられ、したがって、CPUファンは、スマートオフ電源ボタンが押下されると完全にオフになり得る。
(GPU)
CPUとほぼ同じやり方で、ほとんどのグラフィックスアダプタ用の冷却ソリューションが、アダプタが別個のものであっても統合されていても、最高電力を使用するシナリオ用に設計される。CPUに対して上で説明したものと同じ技術を実装することによって、GPUファンは、スマートオフ電源ボタンが押下されるとオフにされ得る。GPUファンをオフにすることに加え、映像信号も直ちに除去されて、デバイスがオフである様子をディスプレイに提供することができる。
(システムケースのファン)
システムケースのファンはシステムシャーシの周囲温度を下げるのに利用され、この温度低下は、コンポーネントファンの効果を最大にし、かつシステム内の受動冷却されたデバイスに気流をもたらすのを助ける。システム負荷に応じて、こうしたファンは、オフにされることも、人間の可聴閾値未満のアコースティックエミッションをもたらす非常に遅い速度で駆動されることもできる。
(ハードディスクドライブ)
ハードディスクドライブ技術は、PCシャーシの外側のアコースティックエミッションが知覚不可能になるところまで向上しているが、インアクティビティに基づいてドライブの回転速度を下げることも可能である。ハードドライブは、PCがスマートオフ状態にある間回転し続け、そうすることによって、PCは、システムコードのアップデートや、ケーブル供給またはインターネットからのメディアコンテンツのダウンロードなどのバックグラウンド機能を実施し得ることが望ましい。
(電源)
上に記載したソリューションを利用することによって、システム内のコンポーネントがより低電力の状態におかれると、電源に対する負荷が大幅に減少する。電源に対する負荷を減少することによって、より低電力の状態の間、電源ファンがオフにされ得るように、電源を冷却するのに適したサイズの受動ヒートシンクが使われ得る。
本発明によると、好ましい実装形態は、既存のACPIメソッドを用いてCPUの周波数および電圧を制御するソフトウェアドライバを使用する。同様に、GPUは、PCのオペレーティングシステムによる要求に応じてGPUを減速するように定義されているAPIを介して制御される。ソフトウェアドライバは、他のコンポーネント、例えばファンおよび電源などを制御するのに使われ得る。
好ましい実装形態において使われる通信プロトコルは、電源に既存のマイクロコントローラを使用するSMBus(システム管理バスインターフェース)である。図2に示すように、SMBusインターフェース200を介して、SMBusシステムホスト202、電源204、および他のデバイス206を含む様々なコンポーネントが、システムホストファン、ボタン、およびLEDを制御するために通信を行うことができる。SMBusインターフェースは、例えば、非特許文献1に記載されている。
電源204は、ACからDCへの変換を行う電源ユニット、バッテリ、不可欠な充電装置からなることができる。電源204は、特定の電源ユニットのサイズ、またはバッテリのサイズおよび化学的性質にかかわらず、電源管理および充電制御に適した情報を提供するための特定の環境パラメータを監視する。ホスト110から電源204への通信は、ユーザまたはホスト110の電源管理システムのいずれかに提示されるデータを得るのに用いられる。ユーザは、電源から2種類のデータ、すなわち実測および予測データを取得することができる。温度やバッテリの充電/放電状態などの実測データは、測定されたものでも、バッテリの化学的性質などのバッテリ特性でもよい。予測データは、PSUおよびバッテリの現在の状態に基づいて計算される。
本発明によると、電源管理システムは、アクションがシステムの整合性に害を及ぼすかどうか判定するために、デバイスドライバに問い合わせることができる。例えば、電源204が最大負荷状態のときにディスクドライブを回転させることは、電源の出力電圧を許容限度より低下させシステム障害を引き起こす場合がある。これを防止するために、デバイスドライバは、望ましい結果をもたらす、電源からの情報を必要とする。ドライバは、電源204に問合せを行い、十分な電力が利用可能でないことを発見した場合、電源管理システムが、非限界電力(non-critical power)の使用を停止し、またはシステムコンポーネントの電力/性能の動作点を変えるよう要求することができる。
電源204は、ホスト110に、限界となり得る条件を知らせることができる。こうした通知は、電源が落ちそうであること、またはバッテリの充電が低いことをホスト110に知らせるための、電源204側の活動を表す。電源204は、ユーザまたはホスト110が適切な訂正アクションをとることを期待する。このような限界通知(critical notification)は、電源204の状態が変化したことをホスト110に信号通知するためのSMBAlertを用いて、電源204から発生し得る。
あるいは、CPU周波数および電圧は、マイクロコントローラ内のマイクロコード(システムBIOSなど)を伴うハードウェア機構を介しても制御され得る。この制御は、AC電源の損失および/またはDC電源の存在(バッテリ電源)というイベントに基づいて周波数および電圧を変えるよう、CPUに通知するための制御プロトコル(例えば、SMBusや他の制御プロトコル)を用いて、電源によってトリガされ得る。この実装形態は、ACPIに依拠せず、完全にHW/ファームウェアベースである。
ここで図3および4を参照すると、上述したACPI S0における様々な擬似オフ状態の間の遷移のフローチャートが示されている。ステップ300で、PCは、状態(1)として上述した、完全な「オン」状態にある。ステップ302で、ユーザは、PCとの対話を終え、PCのスマートオフ電源ボタンを押下する。ステップ304で、システムは、いずれかのアクティブなアプリケーションが、全処理能力を必要とするかどうか判定し、システムがオフにされるとアクションがキャンセルされることをユーザに通知する(ステップ306)。ステップ308で、ユーザは、ステップ306で言及したアクションをキャンセルすることができ、この場合処理は、ステップ304に戻り、またはユーザはアクションをキャンセルしないことを選ぶことができ、この場合、PCは、ステップ300に戻り、完全なオン状態にとどまる。
ステップ304で、アクティブなアプリケーションが全処理能力を必要としない場合、ステップ310で、システムコンポーネントは低電力要求を通知される。次に、ステップ312で、CPUは、最低状態になるようにクロックを下げ、CPUファンが停止される。ステップ314でGPUがオフになり、ファンが停止され、映像信号がカットされる。ステップ316で、HDDは、キャッシュをフラッシュし回転速度を落として電力消費をさらに削減することができる。ステップ318で、システムケースのファンが停止し、次いでステップ320で、電力出力が低下され、ファンが停止する。ステップ322で、電源ボタン(またはケースのLED)は、オフ状態(すなわち、スマートオフ)を示し、そうすることによって、PCがオフに見える(ステップ324)。
図4は、システムがスマートオフ状態にある(ステップ326)ときに、完全なオン状態に戻る処理を示す。ステップ328でさらに電力を必要とするアプリケーションがあるかどうか判定される。このようなアプリケーションは、スケジュールされることも、ユーザ対話によってトリガされることもできる。どのアプリケーションもそれ以上の電力を必要としない場合、処理はステップ326に戻る。追加電力を必要とするアプリケーションがある場合、ステップ330で電源ファンがオンになり、その後ステップ332でシステムケースのファンがオンになる。ステップ334でハードドライブが回転速度を上げ、次いでステップ336でGPUおよびそのファンがオンになる。ステップ338でCPUがクロックを上げ、CPUのファンがオンになる。次いでステップ340で電源ボタンが、PCがオンであることを示し、そうすることによって、PCはこの時点で完全なオン状態になる(ステップ342)。
図5は、ACPI/スマートオフ状態に対する電力使用量の例示的なグラフを示す。PCがACPI S0状態のとき、PC内の様々なコンポーネントは、最高出力で実行されることが許可される。したがって、PCの電力消費は比較的高く、約50ワットから200ワット超の範囲である。ただし、ユーザがスマートオフを開始すると、電力消費は、例えば60ワット(または受動冷却され得る他の量)の閾値に消費量を制限するように、強制的に管理される。スマートオフ状態にあるとき、PCはS0にとどまり、コンポーネントは全消費量が閾値未満のままとなるように管理される。PCは、この状態においてタスク処理を実施することができる。スマートオフ状態にあるとき、PCは、アプリケーションの処理要求を満たしながら、電力を閾値未満に削減することを試みる。PCが、スマートオフ状態の電力制限下で可能であるよりも多くの処理を必要とするアプリケーションを実行するようにタスクを課されると、PCコンポーネントは出力電力が上げられ、アクティブ冷却コンポーネントが再度活動化される。PCはしたがって、完全なオン(S0)状態に戻される。しかし、ユーザが、PCが他のAPCI状態(S3、S4/S5)に入ることを要求すると、電力消費はさらに削減され、PCは、どのタスク処理も実施することができなくなる。
本発明による常時動作可能なコンピューティングデバイス(Always Ready Computing Device)の例示的なハードウェア実装形態が次に説明される。コンピューティングシステムは、望ましくは、マイクロソフトのWINDOWS(登録商標)XP、またはより上位のものを実行する。常時動作可能であるという特徴を実装するシステムは、コンピューティングデバイス100の前面にあるヒューマンインターフェースデバイス(HID)準拠のスリープボタン、リモコン、および任意選択のキーボード162を含む。本文書の目的のために、HID準拠スリープボタンは、「スマートオフボタン」と呼ばれる。スマートオフボタンは主として、システム100をS0からスマートオフに、かつスマートオフからS0に遷移させることを担う。さらに、装置100の前面、任意選択でリモコンにあるスマートオフボタンは、システムをS5またはS4状態からS0にすることができる。
以下は、スマートオフボタンが、どのようにして常時動作可能なシステムで実装され得るか、および、従来のHIDスリープボタンとどのように異なり得るかを説明する。USBポートをスマートオフボタンに接続する専用のUSBヘッダが、マザーボード上に露出される。このソリューションを実装するために、低コストのUSBマイクロコントローラがHIDデバイスとなるようにプログラミングされることができ、スマートオフ機能をサポートする。スマートオフボタンを実行するのに必要なUSBマイクロコントローラは、HIDデバイスとしてプログラミングされ、HID使用コードを送るために、電源管理に使用される。常時動作可能であることは、システム制御に従来のHID使用コードを使うので、常時動作可能なソフトウェアが後で取り外される場合、スマートオフボタンは電源管理を用いて構成され得る。
スマートオフボタンは、スーパーI/Oチップの電源管理コントローラに直接配線接続されないので、通常、オペレーティングシステムがロードするまで、どの操作も実施することができない。スマートオフボタンがS4またはS5からのブート動作を実施することを可能にするために、マザーボードはUSBを介した「リモート電源オン」をサポートする。この機能を実施するために、マザーボードのチップセットがUSBポート用の「ウェイクオンUSB」用に構成され、USBポート上でPCのシャーシにあるスマートオフボタンが接続される。リモコン受信機が、外部の接続経由ではなく内部的にUSBポートに配線接続される場合、このポートもシステムを起動することが可能にされるであろう。ただし、システムがS4またはS5にあるときに節電を行うために、すべてのポートではなく、スマートオフボタンが接続されているポートのみがウェイクオンUSB用に構成されることが好ましい。
マザーボードのチップセットがAC電源損失後のウェイクオンUSBをサポートしない場合、マザーボードのチップセットおよびシステムは両方ともAC復帰におけるパワーアップをサポートし、そうしたパワーアップ用に設定されるべきである。そうしないと、スマートオフボタンは、AC電源がシステムから取り外され、後で復元された場合に作用することができない。
BIOS実装形態は、後でより詳細に説明される常時動作可能なドライバ拡張により、常時動作可能技術と相互作用する。スマートオフボタンは、HID準拠のスリープボタンとして実装されるので、電源管理機能は、システム制御用のHID使用コードを認識し、制御パネルの電力オプションで指定されたシステム状態に入るようシステムに命令する。常時動作可能なシステムが、このボタン押下に対して異なるアクションを実施するためには、常時動作可能なドライバは、ボタン押下イベントを遮り、次いでこのイベントを常時動作可能なポリシードライバにリダイレクトする。
常時動作可能なポリシードライバは、常時動作可能なACPIドライバを介してシステムBIOS133と通信する。当業者は理解するであろうが、本明細書において使われるドライバ拡張、サービス、およびメソッドの名称は例示のためであり、本発明の範囲を限定する意図はない。常時動作可能なACPIドライバは、スマートオフへの、およびそこからの遷移をBIOSに通知するACPI制御メソッド(ARDY)を実行する。常時動作可能なACPIドライバが、オンとスマートオフの間を遷移するためのスマートオフ要求をBIOSに伝達するために、このドライバは、例えばACPI.SYSを介してARDY制御メソッドを呼び出す。この呼出しは、常時動作可能なACPIドライバがそのためにロードされ得るBIOSのACPI名前空間内でデバイスが作成されると行われる。常時動作可能なACPIドライバは、新しいデバイス用にロードされるとARDY制御メソッドを実行するためのIOCTLをACPI.SYSに送る。
ACPI名前空間において作成されるデバイスの名称およびハードウェアID、ならびに例示的なARDY制御メソッドは、次の通りである。
Figure 0004833560
システムのアクティブ電源状態を伝える発光ダイオード(LED)は、サポートされるACPI電源状態すべてに加えてスマートオフ状態も表し得るべきである。スマートオフ準拠システムへのLEDの接続は、ACPI固定電源ボタンをサポートする電源LEDと同じやり方で物理的に接続される。しかし、スマートオフボタンならびにACPI固定電源ボタン両方がシステム上に存在する場合、システムに2つのLEDが必要となり得る。こうしたLEDそれぞれのシステム状態は、システム状態にかかわらず常に一致するべきである。
スマートオフボタンLEDは、ACPI名前空間内で定義されたシステム状況オブジェクト(_SST)を使用してシステムがスマートオフ状態にあるかどうかを正しく示す。ARDY制御メソッドが実行される(そうすることによって、システムがスマートオフに遷移していることを示す)と、BIOSは、_SSTオブジェクトを、「1」という動作状態から「3」というスリープ状態に変える必要がある。この制御メソッドが、システムをスマートオフ状態から起動するために再度実行されると、_SSTオブジェクトの値は、「1」という動作状態に戻される必要がある。
常時動作可能なコンピューティングデバイスで使われる電源は、上述したアコースティック要件を満たす限り、実装において変動し得る。すなわち、装置がスマートオフ状態にあるときファンが停止され得る。電力消費、コンポーネントの配置、シャーシ設計、ならびにCPUおよびグラフィックスカードなどのシステムコンポーネントの選択など、多くのシステム要因が電源に対して考慮されるべきである。こうした要因は、システムによって変わるが、常時動作可能なコンピューティングデバイス用の電源を選び、または設計する際、ファン制御、ヒートシンク設計、および動作効率の領域が考慮される。
スマートオフを用いてファンをオフにすることが望まれるが、上記のリストに列挙したシステム要因によっては、そうすることが妥当でない場合がある。代替案として、電源の高度なファン制御を行い、スマートオフ状態にあるときにファンが静音速度で実行されることを可能にすることがより妥当であると考えられる。電源ファンが、オフになるか、より遅い速度で回転するかにかかわらず、スマートオフになると、ファン自体の制御が何らかのやり方で遂行されなければならない。ファン制御は、BIOSを介してコンピューティングデバイス上の常時動作可能なソフトウェアを実行することによって遂行されることもでき、電源自体によって管理されることもできる。
電源のファン動作は通常、PCがオンであるときに所定の速度(電圧)でファンを絶えず動かすことによっても、システムがスリープまたはオフであるときにファンをオフにすることによっても、電源自体により制御される。常時動作可能なシステムは、実質的に100%の時間、S0にあるので、一般的な電源は、システムがいつスマートオフに、かつそこから遷移するかを判定する機構をもたない。次に説明されるように、常時動作可能という技術とともに最適に動作するように設計される電源に対して、特殊な修正が加えられる必要がある。
ファンの速度制御は、例えば、非特許文献2で定義されるFanC信号によりシステムに公開され得る。電源からFanC信号ラインが接続されているマザーボード上で汎用I/O(GPIO)ヘッダが公開される。さらに、デバイスドライバが、スマートオフに、かつそこから遷移するとき、ファンを制御するための常時動作可能なポリシードライバとともに使用される場合がある。このデバイスドライバは、FanC信号が接続されているGPIOと直接通信するように実装される。あるいは、電源ファンを制御するためのGPIOは、デバイスドライバではなくBIOSを介して制御されることもできる。あるいは、システム設計者はFanC/FanMのファン制御を提供する、MICROSOFT POWER SENSE技術による電源を使うことを選ぶこともできる。
電源ファンの速度制御は、マザーボードのスーパーI/Oチップの環境コントローラ機能を介しても遂行される場合がある。通常、こうしたコントローラは、電源のファンを制御するのに使われ得る複数のファン出力を有する。
電源ファンの制御のための異なる方法が実装され得ることに留意されたい。例えば、電源内部で温熱条件(thermal condition)が起こった場合、電源はファン制御をオーバーライドするようにも設計されなければならない。このような設計は、電源が熱についての情報をシステムに伝達しないので必要である。
スマートオフの間、電源が静かに冷却されるためには、この目標を念頭において電源ヒートシンクが設計されることが必要である。熱の分析は、電源のメインPCA上で提供されるストックヒートシンクが強制または自然対流条件いずれの下でも適切でないことを示した。さらに、こうしたストックヒートシンクは、はるかにしっかりと囲まれた領域に適合するように設計された。
ここで図6を参照すると、常時動作可能なコンピューティングデバイス内で電力負荷の発熱を受動放散するように設計された電源ヒートシンク402が示されている。このヒートシンクの物理的な大きさは、システム筐体内の利用可能空間に適合するように最大にされるが、ボードに搭載される構成部品、配線、および周辺構造のための隙間を残している。フィン配向404は電源を通る卓越気流(prevailing airflow)の向きに一致し、クロスカット406は乱気流の誘導を助ける。このヒートシンクは、陽極酸化されて黒色になり、放射熱の転送能力を最大にするのを助ける。
電源設計の本質は、電源が全負荷で動いているときに最適効率が達成されるようにすることである。表1は、全容量で動いているときに200ワットのDC負荷に対して見積もられる電源効率を示す。
Figure 0004833560
表1に示されるように、190.85ワットの連続DC出力をPCに渡すために、電源は、ACからDCへの変換によるワット損に起因する79.15ワットの損失を調節するための270ワットのAC入力が可能である。これは、100%の負荷での71%の電源の評価効率と同じである。対照的に、電源負荷が大幅に下げられると電力損失が増える。表2は、20%の負荷で動いているときに200ワットのDC負荷に対して見積もられる電源効率を示す
Figure 0004833560
表2に示されるように、36.75ワットの連続DC出力をPCに渡すために、電源は、ACからDCへの変換によるワット損に起因する31.25ワットの損失を調節するための68ワットのAC入力を提供しなければならない。これは、20%の負荷での54%の効率と同じである。電源の動作効率を71%(表1に示される)から上げることによって、より低い動作レベルでの損失が大幅に低下する。この結果、エンドユーザにはより高い省電力をもたらし、かつスマートオフのときに受動冷却をより容易に調節することができる熱の面での設計を電源にもたらす。
ARDY制御メソッドが実行されて、システムがオンとスマートオフの間を遷移していることをBIOSに通知すると、BIOSはARDY制御メソッドの値に応じて電源ファンを制御するための適切なアクションをとることができる。このアクションは通常、CPUおよびシステムの温度情報を監視し複数のファン制御ポイントを有する、システム内のスーパーI/Oチップ(SIO)を介して遂行される。スマートファン制御を有するSIOチップは、ファンおよび温度制御レジスタ内で構成される値に基づいてファン速度を変えることができる。
常時動作可能のための設計の一側面は、CPUが、より低い周波数および電圧で実行され、システムがスマートオフになるときにより低電力の状態をもたらす能力である。この能力は、スマートオフのときの電力消費を大幅に下げ、ファンを回転する必要なく受動放散され得るCPUに対してはるかに小さい熱のエンベロープ(envelope)をもたらす。
最適な常時動作可能PCを設計するためのCPU関連ハードウェアは、ACPIプロセッサの性能制御をサポートするCPU、およびカスタムヒートシンク設計である。例えば、非特許文献3で定義されている、プロセッサの性能状態をサポートするプロセッサは、CPUが、電力消費がより低い状態に入ることを可能にする。このことは通常、プロセッサの周波数(CLK)および電圧(VDD)の変更により達成される。あるいは、プロセッサは、例えば、非特許文献4で定義されているクロックスロットル停止(stop clock throttling)を実装して、プロセッサのクロックオフタイムのデューティ値を上げることができる。このことは、電圧は低下されないが周波数を下げることと同じ効果を有し、省電力は、プロセッサの性能制御の実装ほど重要でないことを意味する。
例示のために、AMD ATHLON64プロセッサにおいて、表3は、スマートオフのときの異なるシナリオに対するCPU温度、システム電力消費、およびCPU使用を示す。
Figure 0004833560
適切なマザーボードに適合する従来のヒートシンクは、統合冷却ファンを用いる強制対流の下で作用するように設計されるので、こうしたヒートシンクは、強制対流条件下で最良の熱伝導のために質量および表面領域を最大にする構造(ピン、狭間隔フィン、折返し板金フィンなど)を有する。しかし、気流は、隙間の狭いフィンを通らず、滞流する傾向にあるので、自然対流条件下では従来のヒートシンクはうまく働かないことを示した。さらに、一体化して取り付けられたファンは、ファンが強制気流をもたらしていないときヒートシンクを断熱する傾向にある。
ファンのないいくつかのヒートシンクが市販されているが、こうしたヒートシンクは大きすぎて、一般的なコンピューティングデバイス内の限られた利用可能空間に適合しない。したがって、自然および強制対流条件下両方で優れた熱性能をもつ設計が必要とされる。このような設計が、図7に示される。
CPUヒートシンク408の設計は、高い熱伝導性をもつので、プロセッサチップから熱を分散するのに銅ベース410が使用される。しかし、銅は重く、高価であり、製造工程において押出し成型するのが容易でない。こうした欠点を最小限にするために、このヒートシンク設計の外側部分412は、大気中に熱を放散するのに必要とされる表面領域および熱量を提供する、銅ベースに接着されたアルミニウムフィンからなる。こうしたヒートシンクフィン414は、自然対流状況下での優れた伝導を可能にするように比較的間隔があけられる。さらに、このヒートシンクのアルミニウム部分は、銅ベースより外側に伸びて熱量および表面領域を最大にする。筐体の入口/出口およびファンの偏向板構造も、強制対流下で最良冷却シナリオをもたらすように調整される。
このヒートシンクの理想的な物理サイズは、システム筐体内の利用可能空間に適合するように構造全体のサイズを最大にすることによって決定され、マザーボードを搭載したコンポーネントおよび配線のための隙間を残している。銅ベースサイズは、AMD ATHLON64によって指定されたプロファイルおよびホール取付け配置に適合するように選ばれた。このベースの厚さは、ヒートシンクのアルミニウム部分(銅部分の外部表面に搭載されている)がマザーボードの上に広がるとともに、付近のコンポーネントをよけるように選択される。このことは、容易かつ平面的な幾何学的遷移領域をもたらし、容易かつ低コストの製造を可能にする。
銅製ヒートシンクベース上のフィン付きアルミニウム構造は、マザーボード上の利用可能空間を最大にするように設計され、コンピューティングデバイスの筐体の構成全体が与えられると、可能なほとんどの表面領域および熱量を提供する。フィンの間隔は、特殊な設備も工程(EDM機械加工など)も必要とすることなく、ヒートシンクフィンをカットするための標準的な工作機械仕上げを可能にするように選択される。この設計は、上述したように強制および自然対流条件両方の下で優れた熱伝達をもたらすように比較的間隔をあけた高アスペクト比のフィン構造を提供する。さらに、薄いクロスカット416が、気流を「妨害」するためにフィン配向に対して垂直にされたので、乱気流の誘導を助け、したがってヒートシンクの熱の伝達性能を上げる。
ヒートシンクのアルミニウム部分は、陽極酸化されて黒色になり、ヒートシンクの放射熱の伝達性能を最大にするのを助ける。黒色陽極酸化は、むき出しのアルミニウムの数倍大きい放熱性を有する。この熱伝達効率の向上は、対流冷却モードを用いるときは特に重要である。
常時動作可能に準拠するシステムBIOSは、例えば、非特許文献3で定義されるプロセッサ性能制御を実装する。この実装は、スマートオフになるとき、常時動作可能なユーザモードサービスがNTPowerInformationAPIを実行して、CPUを最低サポートのP状態にすることを可能にする。
CPUファン制御は、システムがARDY制御メソッドによってスマートオフに入ったという、システムBIOSへの通知により遂行される。BIOSは次いでファンをオフにするのに適したアクションをとる。ただし、スマートオフのときでも、CPUの温度が、メーカ推奨限度を超えるレベルを超えないことを保証するために、熱のオーバーライドが考慮されなければならない。この機能は通常、CPUおよびシステムの温度情報を監視し、複数のファン制御ポイントを有する、システム内のスーパーI/Oチップを介して遂行される。スマートファン制御を有するSIOチップは、ファンおよび温度制御レジスタ内で構成される値に基づいてファン速度を変えることができる。
多くのシステムにおいて、グラフィックスカードは、使用されると、CPUと同程度の電力を消費し得る。この電力消費は、システムがスマートオフに入るとき、解決が困難な熱に関する挑戦課題を課す。しかし、ユーザは、システムがスマートオフのときに積極的にディスプレイを使っているわけではないので、高度なグラフィックス性能は必要ない。このことは、グラフィックスベンダがスマートオフに入るときに、必要に応じてカードのGPUを積極的に管理できるようにする。さらに、ヒートシンク設計は、スマートオフのときに受動冷却され得るソリューションを開発するために考慮され得る。
スマートオフの間にGPU温度がメーカ公開仕様より高くならないことを保証するために、図8に示すようなヒートシンク418の設計が用いられ得る。この設計は、GPUのスロットルおよびファン制御が実装されない場合に用いられる。さらに、ほとんどのグラフィックスカードが備えられたストックヒートシンクは適切な熱伝達特性をもたらさない。具体的には、ビデオカードは、システム内での気流のほとんどの直接経路中になかった領域において下向きのヒートシンクを搭載される。さらに、ストックヒートシンクのフィン420の配向は、筐体のその領域において卓越気流に対して垂直であった。
CPUヒートシンクの場合と同様、このヒートシンクの物理的な大きさは、システム筐体内の利用可能空間に適合するように最大にされるが、ボードに搭載される構成部品、配線、および周辺構造のための隙間を残している。フィン配向は、筐体のその領域における卓越気流の向きにより一致し、クロスカット422は、乱気流の誘導を助ける。このヒートシンクも陽極酸化されて黒色になり、放射熱の転送能力を最大にするのを助ける。
(ソフトウェア実装形態)
常時動作可能のための1組の拡張が、1組のドライバおよびユーザモードサービスにより管理される。図9のブロック図は、こうしたソフトウェアコンポーネントおよび互いとの論理関係を示す。矩形ボックスは、ドライバおよびARPolicyであり、ARHidFltおよびARACPIは、特定のどのハードウェア実装形態にも特有でない。AREnvドライバは、部分的にハードウェア依存である。ARServiceは、ユーザモード常時動作可能サービスである。このサービスはハードウェア依存でない。
WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムにおいて、すべてのドライバは、標準カーネルモードWDMドライバである。図のドライバはすべて、PCIバスドライバが所与のVID/DIDにドライバを関連づけた結果として、フィルタドライバとして、またはルート列挙デバイスとして、標準PnP手段を介してインスタンス化される。ユーザモードサービスは、通常のシステムサービス開始時に、システムのブート中に開始される。
図9の要素それぞれが次に説明される。ARPolicyドライバ424(または他の適切な名前のドライバ)は、他の常時動作可能なドライバおよび協働エンティティからの情報収集を担う。ARPolicy424は、この情報を使って、システムの常時動作可能な状態を判定する。この状態情報は次いで、ARPolicyによってシステムに渡るすべての協働エンティティに分配される。AREnvドライバ426は、システムの常時動作可能な状態における変化について知らせを受ける必要があるいずれかの専用ハードウェアをサポートする方法についての例として与えられる。ARHidFltドライバ428は、HIDフィルタドライバである。システムがスマートオフであるとき、このドライバは、(すべてのユーザキーストロークを破棄することによって)USBキーボードと、(マウス動作通知を破棄することによって)USBマウスとを「ロック」する。このドライバは、スマートオフおよびオンに、かつそこからトグルするのに使われる、予め定義されたキーシーケンス(スマートオフボタンの代替手段)も検出する。ARACPIドライバ430は、システムのACPI名前空間内で定義される常時動作可能に特有のデバイス(存在する場合)も要求する。ARACPIドライバ430は、システムがスマートオフ状態に入り、または出るときはいつでも、このデバイスのACPI名前空間(デバイスの直下)で定義される特定のメソッドを呼び出す。ARService432は、ユーザモードでより容易に実装される常時動作可能な動作を実施するユーザモードサービスである。こうした操作は、メイン映像ディスプレイの電力低下、オーディオのミュート、進行中のオーディオ再生の一時停止、CPU速度の限界までの低下を含む。こうした操作は、従来の機能を用いて遂行され得る。ARService432が、S0−Looks−Off状態に入るときに実施する特定の機能は、後で定義されるように、レジストリキーによって制御される。
ARPolicyと、一体化されたカーネルモードコンポーネントとの間の通信が次に説明される。ARXxxxドライバ(すなわち、ARPolicyの指揮下にある制御コンポーネントへのドライバ)は概して、ハードウェア状況変化、または内部で検出したイベントの結果に合わせてその状態を変えるための自律アクションをとらない。そうではなく、ARXxxxドライバによって識別されるハードウェアの状況変化は、ドライバが、ARPolicyドライバへの1つまたは複数のイベント通知を生成するという結果を生じる。ARPolicyドライバは、システム全体に渡る様々なコンポーネントから集められた情報をまとめ、この情報を使ってシステムの現在の常時動作可能な状態を定める。ARPolicyは、システムの常時動作可能な状態におけるどの変化も、コマンド通知を用いて他のARXxxxドライバに伝達する。ARXxxxドライバは、ARPolicyから受け取った、現在既に使用可能なシステム状態についての情報を用いて、ドライバの制御ポイントを管理する。
ARPolicyと他のARXxxxドライバの間の通信は、1対の名前付き実行コールバックを用いて遂行される。第1のコールバックは、「イベント」コールバックである。このコールバック(ARPC_EVENT_CALLBACK_NAMEという名称)は、ARXxxxドライバによって通知されて、システム状況を報告する情報をARPolicyに送る。各ARXxxxドライバ(ARPolicy以外)は、このコールバックをオープンしイベント通知に用いる。ARPolicyは、このコールバックをオープンし、各通知の結果として呼び出されるコールバックルーチンを登録する。
第2のコールバックは、「コマンド」コールバックである。このコールバック(ARPC_COMMAND_CALLBACK_NAME)は、ARXxxxドライバの1つまたは複数に送るべきコマンドがあるとき、ARPolicyによって通知される。各ARXxxxドライバ(ARPolicy以外)は、このコールバックをオープンし、コールバックを通知するARPolicyの結果として呼ばれるコールバックルーチンを登録する。
カーネルコールバックは、比較的軽いものでありながら1対多(ブロードキャストタイプ)の通信機構を提供することができるので、主たる通信方法として好ましい。さらに、通知は、コールバックルーチンに2つの引数を渡すことにより大幅な柔軟性をもたらす。コールバック通知は同時に処理されるので、常時動作可能な組のすべてのドライバは、そのコールバックを阻止することなく直ちに処理する。このシステム内の通信は、ARPolicyと他のARXxxxドライバの1つとの間であることも好ましい。ARXxxxドライバは、互いと直接通信することはない。
コールバックが通知されると、ARPolicyによるものか、他のARXxxドライバのいずれかによるものかにかかわらず、2つの32ビットの引数が渡される。すなわち、AR_COMMAND構造、および本明細書においてValue2と呼ばれる追加の32ビット値である。Value2の使用は、AR_COMMANDの内容に依存する。AR_COMMANDの構造は、ARPolicyと他のARxxxドライバの間の通信に用いられる。
例示的な構造の形式が、図10に示されており、ここでAR_COMMANDのフィールド定義は、次のようになる。
C/E:セットされると、AR_COMMAND構造がコマンドを記述し、このAR_COMMANDが、ARPolicyから生じ、主としてDriverフィールドで識別されるドライバに向けられることを示す。クリアされると、AR_COMMAND構造が、主としてARPolicyドライバをターゲットとしたイベントを記述し、このAR_COMMANDが、Driverフィールドによって識別されたARXxxドライバから生じたことを示す。
ID:ある特定のコマンドまたはイベントを一意に識別する7ビット値を含む。
Driver:C/Eが1に等しい(コマンドを指す)場合、Driverは、このコマンドの主ターゲットであるドライバのAR_DRIVER数を含む。C/Eが1に等しく、Driverが0xF(AR_DRIVER_ALL)のとき、ターゲットは、すべてのARXxxxオブジェクトである。C/Eが0(イベントを指す)の場合、Driverは、イベントを生じたドライバのAR_DRIVER数を含む。
Seq:C/Eが1に等しい(コマンドを指す)場合は、コマンドシーケンス番号である。C/Eが0に等しい(イベントを指す)場合は、(1)予め受信されているコマンドのSeqフィールドのシーケンス番号であって、このイベントがある特定のコマンドへの応答であることを示すか、または(2)0であって、このイベントが、予め受信されているコマンドに応答して生成されたものではないことを示す。
F/S:C/Eが0に等しい場合、F/Sは、セットされて、AR_COMMAND構造が、少なくとも部分的に誤っているイベントを記述していることを示す。Value1中のデータ(以下を参照)は、不完全または正しくないものである可能性がある。このビットは通常、ARXxxxドライバが、ARPolicyからのコマンドの処理を試みたが、失敗した場合にセットされる。この場合、コマンドIDは、ARPolicyからのコマンドを含む。
Value1:特定のコマンドまたはIDに示されるイベントに関連づけられた、またはそれによって定義されるデータ(コマンド引数やイベント値など)を含む。
イベントIDのいくつかの例は、次の通りである。
ARPC_EVENT_ENTER_SMARTOFF:Value1およびValue2は、このイベントに対して両方ともゼロである。
ARPC_EVENT_EXIT_SMARTOFF:Value1およびValue2は、このイベントに対して両方ともゼロである。
例示的なコマンドは、次のものであり得る。
ARPC_COMMAND_SET_ALWAYS_READY_SYSTEM_STATE:Value1はゼロであり、Value2は、ARPOLICY_STATE構造を含む。
ARPolicyは、イベント通知を受け取ると常に、そのイベントがシステムの常時動作可能な状態に対して与える効果を評価する。イベントが、システムの常時動作可能な状態に変化を生じさせると、ARPolicyは、ARPC_COMMAND_SET_ALWAYS_READY_SYSTEM_STATEというコマンドIDをもつAR_COMMANDを構築し、ARPOLICY_STATE構造によって記述される、システムの新たな常時動作可能状態を、コマンド通知が実施されるときにValue2に入れて渡す。
例示的なARPOLICY_STATE構造の形式が、図11に示される。図11に示されるように、ARPOLICY_STATEフィールドの定義は、次の通りである。
PowerState:システムの現在のS状態(S0〜S5)、またはS0−Looks−Off。
CpuUsage:十分位での現在のCPU使用率(すなわち、1から10の値は、10%から100%を意味する)。
アプリケーション:ビットマスクであり、0〜14の範囲の各ビットは、活動しているある特定の「常時動作可能認識」アプリケーションを表す。ビット番号は、レジストリ中の常時動作可能認識アプリケーションの名称からなる配列への索引である。ビット15は、セットされると、1つまたは複数の追加「常時動作可能認識」アプリケーションが現在活動していることを示す。
Reserved:こうしたフィールドは、将来の利用のために予約されているので、無視される。
ARXxxxドライバ以外の協働カーネルモードエンティティも、ARPolicyに状態変化情報を伝達することができる。こうしたエンティティは、イベントコールバック(ARPC_EVENT_CALLBACK_NAME)をオープンし、ArXxxxドライバに関して前述したようにこのコールバックを通知することによって伝達を行い、AR_COMMAND構造および追加DWORD引数(Value2)を渡す。協働エンティティは、常時動作可能な一連のソフトウェアの一体型部分ではないので、AR_COMMAND構造のドライバフィールドをDRIVER_OTHERにセットし、SeqおよびS/Fフィールドをゼロにセットする。
例えば、協働HIDデバイス用のドライバは、システムをS0−Looks−Off状態に入らせるHID出現イベントをArPolicyに通知しようとし得る。HIDドライバは、次のようなコードを用いて通知を遂行し得る。
Figure 0004833560
上記の例において、DeviceExtension−>SmartOffCallbackは、予めオープンされている、(ARPC_EVENT_CALLBACK_NAMEという名称の)コールバックオブジェクトへのポインタを含む。協働エンティティは、常時動作可能な1組のソフトウェアの一体設計されたメンバではないので、コマンドコールバックオブジェクト(ARPC_COMMAND_CALLBACK_NAME)をオープンしないことが好まれる。ただし、このようなエンティティは、ARPolicyからのターゲットデバイス変更通知を登録することによって、システムの常時動作可能な状態における変化を通知され得る。このことは、本文書の他の箇所で説明される。
ARPolicyは、カスタムターゲットデバイス変更通知PnPイベントを送ることによって、ユーザモードコンポーネントと、一体型および非一体型協働カーネルモードコンポーネント両方とに、システムの常時動作可能な状態における変化を伝達する。WINDOWS(登録商標)オペレーティングシステムは、GUIDを用いて、ターゲットデバイス変更通知イベントを識別する。常時動作可能であることは、ユーザモードおよび他の協働エンティティとの通信用に定義される、2つの具体的なターゲットデバイス変更通知イベントを定義する。
ARPOLICY_COMMAND_NOTIFICATION_GUID:このGUIDに関連づけられたイベントがトリガされると、送られるカスタムデータは、前述した、同じ32ビットAR_COMMANDおよび32ビットのValue2の値となる。
ARPOLICY_ALWAYS_READY_NOTIFICATION_GUID:このGUIDに関連づけられたイベントがトリガされると、1バイトのカスタムデータが送られる。0の値は、システムがS0であることを示すのに用いられ、1の値は、システムがS0−Looks−Off状態であることを示す。
(動作フェーズ)
前述したように、このプロジェクトの一部として開発されたドライバは、WDM PnPおよび電源管理ガイドラインに完全に準拠する。こうしたドライバは、次のようにインスタンス化される。
ARPolicy:ルートが、Root\ARPolicyとして列挙される。
AREnv:ルートが、Root\AREnvとして列挙される。
ARHidFlt:HIDクラスドライバの上部フィルタとしてロードする。
ARACPI:ACPI定義デバイスにおいて、ACPI\PNPxxyyをロードする。
システムの起動中、ARPolicy以外のすべてのARXxxxドライバは、ARPolicyがそのインターフェース(ARPOLICY_DRIVER_INTERFACE)を可能にするのを待つ。ARPolicyのインターフェースが動作可能にされると、システムの常時動作可能な状態に影響を与えるイベントを発生させるドライバが、システムの開始状態を示すイベントを発生させる。こうした初期状態は、ARPolicyによって、システム用に第1のARPC_COMMAND_SET_ALWAYS_READY_SYSTEM_STATEコマンドを構築するのに用いられる。上記のイベントがARPolicyによって受け取られるとすぐに、第1のARPC_COMMAND_SET_ALWAYS_READY_SYSTEM_STATEコマンドが、コマンドコールバック通知およびARPOLICY_COMMAND_NOTIFICATION_GUIDというGUIDのターゲットデバイス変更通知両方を介して発行される。このコマンドの受け取りに先立ち、個々のARXxxxドライバは、そのデバイスを適切なデフォルト状態に設定することができる。システムの起動中、ARPolicyは、ARPOLICY_ALWAYS_READY_NOTIFICATION_GUIDに対するカスタムターゲットデバイス変更通知を発行してもしなくてもよい。したがって、起動中、この通知を使用する要素は、システム状態がS0であると仮定するものとする。
通常のシステム動作の間、ARXxxxドライバおよび協働エンティティは、適切なように、そのハードウェアと対話する。各ARXxxxドライバは定期的に、ただし5秒以上の間隔をおかず、そのコンポーネントの状態を判定し、システムの常時動作可能な状態に物理的に影響を与えるどの変化も、イベントを起こすことによってARPolicyに送信する。
ARPolicyは通常、システムの常時動作可能な状態における変化の結果としてのみ、(コールバック通知、ならびにARPOLICY_COMMAND_NOTIFICATION_GUIDおよびターゲットデバイス変化イベントをトリガすることにより)ARPC_COMMAND_SET_ALWAYS_READY_SYSTEM_STATEコマンドを発行する。しかし、コンポーネントは、連続する同一のARPC_COMMAND_SET_ALWAYS_READY_SYSTEM_STATEコマンドの受信を受諾できることが好ましい。
良質のユーザ経験、および「リアルタイム」と同程度に近接したフィードバックをもたらすために、ARPolicyは、Enter Smart OffまたはExit Smart Offイベントを受け取ると、S0−Looks−Off状態における変化を指すARPC_COMMAND_SET_ALWAYS_READY_SYSTEM_STATEコマンドを用いて、カスタムターゲットデバイス変化イベントを、ARPOLICY_COMMAND_NOTIFICATION_GUIDにトリガする。このトリガは、ARServiceおよび他のこのようなエンティティが、要求があった時間とできるだけ近い時間にヒューマンインターフェース対話を実施することを可能にする。
どの追加保留状態変化も収集するための適切な一定期間の後、ARPolicyは、(少なくとも)S0−Looks−Off状態における変化を反映する新たなシステム状態を有するARPC_COMMAND_SET_ALWAYS_READY_SYSTEM_STATEコマンドを発行する。このコマンドは、コールバック通知およびARPOLICY_COMMAND_NOTIFICATION_GUIDをもつカスタムターゲットデバイス変更通知を介して送られる。引き続き、カスタムターゲットデバイス変更通知も、新たなS0−Looks−Off状態を示すためにARPOLICY_ALWAYS_READY_NOTIFICATION_GUIDに送られる。
ARPolicyは、ほとんどの協働システムコンポーネントにシステムのエントリを通知し、ARPOLICY_ALWAYS_READY_NOTIFICATION_GUIDというGUIDによって識別されるカスタムターゲットデバイス変化イベントを介して、S0−Looks−Off状態から出る。ARPolicyは通常、状態が変化したときにのみ、このターゲットデバイス変化イベントをトリガするが、このイベントを使用するエンティティは、この通知とともに含まれるカスタムデータバイトを調べて、システムのS0/S0−Looks−Off状態に本当に変化があったかを調べ、それにしたがって行動する。
(コンポーネントのレジストリ値)
常時動作可能なシステム内の一体型コンポーネントのデフォルト動作は、プラットフォーム要件に従って調整され得る。この調整は好ましくは、レジストリのエントリを使って行われる。レジストリのエントリは、以下のようになり得る。
KeyProcesses:システムがスマートオフであるときに「CPU ceiling」を上げさせる、実行可能な画像の名称リスト。
ProcessTimer:ARPolicyポーリング間隔をミリ秒で表す時間。
BlankDisplay:スマートオフに入るときに、ディスプレイがブランクになるべきかどうかを示すブール値。
PauseMedia:メディアプレーヤの、現在オープンしているインスタンスが、スマートオフに入るときに一時停止されるべきかどうか、およびスマートオフを出るときに再開されるべきかどうかを示すブール値。
MuteAudio:スマートオフに入るときに主オーディオがミュートされるべきかどうかを示すブール値。
ThrottleProcessor:スマートオフに入るときに、プロセッサが、可能な最も低いP状態まで速度を低下させられるべきかどうかを示すブール値。
EnterKeys:システムをスマートオフに入らせるHIDページおよびキー使用のリスト。
DontPassExitKeys:システムをスマートオフから抜けさせるHIDページおよびキー使用のリスト。
PassExitKeys:システムをスマートオフから抜けさせるHIDページおよびキー使用のリスト。
スマートオフ機能は、オペレーティングシステムのカーネルを介して遂行され得ることに留意されたい。オペレーティングシステム内部での実装形態は概して、OSがユーザによってそうするように構成されている場合、電源ボタンが押下されるとシステムをより低電力の「S0」状態におくことを含むように電源管理ポリシーを修正することからなる。この実装形態は、CPUにおける電力を低下させるのに既存の機構(他の2つの実装形態で用いられるものと同じ)を用いること、およびより低電力のS0状態になるときにファン動作を変えるためのACPIサーマルゾーンをBIOS内に実装することを伴う。さらに、画面消去、オーディオミュートも、内部OS機構を介して、またはサービスを介して処理されるであろう。
本発明は、様々な図面の好ましい実施形態に関連して説明されたが、本発明から逸脱することなく本発明の同じ機能を実施するために、他の類似の実施形態が使用されることもでき、説明した実施形態に修正および追加が行われ得ることが理解されるべきである。例えば、本出願において述べた本発明は、有線または無線にかかわらず、どのコンピューティングデバイスにも環境にも当てはまり、通信ネットワークを介して接続され、ネットワーク経由で相互作用するこのような任意の数のコンピューティングデバイスに適用され得ることを当業者は理解するであろう。さらに、ハンドヘルドデバイスのオペレーティングシステムおよび他のアプリケーション特有のオペレーティングシステムを含む様々なコンピュータプラットフォームが考慮され、特に、無線ネットワーク接続される装置の数は増加し続けることが強調されるべきである。さらに、本発明は、複数の処理チップまたは装置の内部でも、それらに渡っても実装されることができ、同様に、複数の装置に渡って格納され得る。したがって、本発明は、どの1つの実施形態にも限定されるべきではなく、添付の特許請求の範囲による範囲内で解釈されるべきである。
本発明の態様が実装され得る、例示的な計算機環境を示すブロック図である。 SMBusインターフェースおよび関連するコンポーネントを示すブロック図である。 本発明の処理のフローチャートを示す図である。 本発明の処理のフローチャートを示す図である。 本発明による、ACPI/スマートオフ状態に対する電力使用を示すグラフ表す図である。 電源とともに使用するヒートシンクを示す図である。 CPUとともに使用するヒートシンクを示す図である。 グラフィックスカードとともに使用するヒートシンクを示す図である。 本発明のソフトウェアコンポーネントの概観を示す図である。 AR_COMMANDの例示的なコマンド構造を示す図である。 ARPOLICY_STATEの例示的なコマンド構造を示す図である。
符号の説明
100 計算機環境
120 処理ユニット
121 システムバス
130 システムメモリ
134 オペレーティングシステム
135 アプリケーションプログラム
136 他のプログラムモジュール
137 プログラムデータ
140 固定式不揮発性メモリインターフェース
144 オペレーティングシステム
145 アプリケーションプログラム
146 他のプログラムモジュール
147 プログラムデータ
150 着脱式不揮発性メモリインターフェース
160 ユーザ入力インターフェース
161 マウス
162 キーボード
170 ネットワークインターフェース
171 ローカルエリアネットワーク
172 モデム
173 ワイドエリアネットワーク
180 リモートコンピュータ
185 リモートアプリケーションプログラム
190 ビデオインターフェース
191 モニタ
195 出力周辺インターフェース
196 プリンタ
197 スピーカ
200 SMBusインターフェース
202 SMBusシステムホスト
204 電源
206 他のSMBusデバイス

Claims (8)

  1. 擬似オフ状態をもつコンピューティングデバイスであって、電源を通る気流の向きと合致する第1のフィン配向を有する電源ヒートシンクを有する電源であって、前記電源ヒートシンクは、乱気流を誘導するための第1のクロスカットをさらに含む電源と、
    2種類の金属からなる外側部およびベースを有するCPUヒートシンクを有する中央処理装置と、
    画像処理装置上方の気流の向きと合致する第2のフィン配向を有するGPUヒートシンクを有するグラフィックス処理装置であって、前記GPUヒートシンクは、乱気流を誘導するための第2のクロスカットをさらに含む画像処理装置と、
    ハードディスクドライブと、
    ランダムアクセスメモリとからなるシステムコンポーネントを備え、
    前記コンピューティングデバイスがパワーダウンするための信号を受信すると、前記コンピューティングデバイスがオフに見えるように前記システムコンポーネントを低電力、低アコースティックエミッションとし、かつ入力を破棄することによってヒューマンインターフェースデバイスをロックすることによって、前記コンピューティングデバイスは、擬似オフ状態におかれ、
    前記コンピューティングデバイスは、前記擬似オフ状態にあるとき、アプリケーションの実行を可能にされたままであることを特徴とするコンピューティングデバイス
  2. 記ヒューマンインターフェースデバイス予め定義された入力シーケンスの入力があると、前記コンピューティングデバイスは、擬似オフ状態から通常動作状態変わることを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス
  3. 前記システムコンポーネントに関連づけられたソフトウェアドライバを定期的にポーリングするポリシードライバをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス
  4. 前記システムコンポーネントの電源管理特徴を制御するソフトウェアドライバに、前記システムコンポーネントを前記低電力状態におくための要求を送ることを特徴とする請求項1に記載のコンピューティングデバイス。
  5. 前記ソフトウェアドライバは、前記システム内のプロセッサに、最低電力状態までクロックを下げるよう命令し、ディスプレイ信号を中断してモニタをオフにし、システムオーディオをミュートし、メディアの再生を一時停止し、入力デバイスをロックし、電源出力を削減し、冷却ファンをオフにし、前記コンピューティングデバイスが前記擬似オフ状態にあることを示すことを特徴とする請求項4に記載のコンピューティングデバイス。
  6. 前記ポリシードライバは、前記システムコンポーネントが前記低電力の状態より多くの電力を使用することを必要とするアプリケーションをモニタし、より多くの電力を必要とする前記アプリケーションを処理するために、前記コンピューティングデバイスは、前記擬似オフ状態から前記通常動作状態に戻されることを特徴とする請求項4に記載のコンピューティングデバイス。
  7. 前記システムコンポーネントがより多くの電力を使用することを必要とする前記アプリケーションが終了した後、前記擬似オフ状態に戻されることを特徴とする請求項6に記載のコンピューティングデバイス。
  8. 前記コンピューティングデバイスが前記擬似オフ状態にあるとき、前記コンピューティングデバイスはACPI S0状態にあり、
    所定の期間の後、前記コンピューティングデバイスはACPI S3状態に入ることを特徴とする請求項3に記載のコンピューティングデバイス。
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