JP4831562B2 - 強誘電体メモリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は強誘電体メモリ装置に関するものであり、特に、FET型FeRAM(強誘電体メモリ)に用いる強誘電体膜の分極反転に伴って発生する応力を外部からかかる応力よりも常に大きく保つための構成に特徴のある強誘電体メモリ装置に関するものである。
半導体素子、とくに半導体メモリにはさまざまな特徴をもったものがあるが、そのなかでもとくに電源オフ時でもデータが保持されるものを不揮発性メモリ(nonvolatile memory)と呼んでいる。
不揮発性メモリのなかで特に電荷を保持するキャパシタ用材料として強誘電体を用いたものは強誘電体メモリ(FeRAM:Ferroelectric Random Access Memory)と名付けられている(例えば、特許文献1参照)。
FeRAMは、極性の異なる2つの残留分極特性を利用しており、電源をオフにしてもデータが保持される。
また、不揮発性の目安になる書換え回数も1010回〜1012回と多く、書換え速度も数十ns(ナノ秒)のオーダであり高速性を有している。
このFeRAMにおいては、キャパシタ用材料である強誘電体は、2つの方向の中の一方の方向に分極することができ、この分極方向を区別することによって、一方の分極方向に対応する”1”、及び、反対の分極方向に対応する”0”の情報を記憶することが可能になる。
また、この強誘電体の分極の方向は、キャパシタの前後の分極を切り換えるに十分な電位を与えることにより、感知することができる。
この様なFeRAMに用いる強誘電体材料としては、鉛系強誘電体及びビスマス系強誘電体が挙げられ、鉛系強誘電体の代表的な材料としてはPZT(PbZrx Ti1-x 3 )、PLZT(Pby La1-y Zrx Ti1-x 3 )などがある。
一方、ビスマス系強誘電体の代表的な材料はSBT(SrBi2 Ta2 9 )であるが、それ以外にもBIT(Bi4 Ti3 12)などがある。
これらの強誘電体を用いたシステムLSIはICカード、スマートカード等のマネー情報、個人情報を取り扱う機器に使用されるため、きわめて信頼性が高いことが必要であり、これらのシステムLSIで想定されている記憶保持年数10年、書換え回数1015回、−45℃〜+125℃での安定動作保証が必要とされている。
しかしながら、従来のFeRAMは1T1C(1 Transistor and 1 Capacitor)型であるため、分極反転するごとに、強誘電体キャパシタに劣化が徐々に進行し、1010回〜1012回の書換えを行なうと、メモリとしての機能を失うという問題があり、書換え回数が1010回〜1012回までに制限されていた。
このタイプのFeRAMでは、データ書込時だけではなくデータ読出し時にも強誘電体薄膜の分極反転を行うため、破壊読出し(DRo:Destructive Read−Out)と呼ばれ、この破壊読出しが書換え回数に制限がある原因となっていた。
このことはFeRAMを用いたシステム設計を行なう際には、書換え回数が制限があることを考慮して設計をしなければならず、FeRAMデバイスの用途を狭めるものであった。
この1T1C型FeRAMの欠点を補うものとして、1T型或いはFET型と称するタイプのFeRAMが提案されており、このFET型FeRAMは強誘電体薄膜層をMOSFETのゲートにつくり込んだ構造をしており、その構造から、MFIS構造(例えば、特許文献2参照)、或いは、MFMIS構造(例えば、特許文献3参照)と呼ばれる。
このうち、前者はメタル(M)−強誘電体(F)−絶縁体層(I)−半導体(S)からなる構造であり、後者はメタル(M)−強誘電体(F)−メタル(M)−絶縁体層(I)−半導体(S)からなる構造である。
これらのFET型FeRAMの優れた点は、データを書き込む時だけ、強誘電体薄膜を分極反転させれば良く、データの読出し時には分極反転させる必要はないので、非破壊読出し(NDR:Non Destructive Read−out)動作となり、FET型FeRAMをシステム応用する場合に、分極反転する回数は大幅に減り、事実上書換え回数無制限としてシステム設計を行なうことが可能になる。
特開2000−156471号公報 特開2002−009255号公報 特開2003−060168号公報
ところが、1T1C型FeRAMを含めた強誘電体メモリ全般に関わる問題として、分極反転時に体積変化を伴なうため、強誘電体薄膜自体にかかる応力が強誘電体自身で発生する応力以上になると、分極反転を起こしにくくなるという問題がある。
例えば、チップの寸法や封止樹脂などの種類が変わると、ある組み合わせでは信頼性が悪くなるという現象が生じた。
即ち、高温・高湿の環境下ではチップをモールドする樹脂が吸湿することによって発生する膨張応力が、強誘電体が分極反転する際の変形で生ずる発生力Fを低減する方向に作用して分極反転が起こらない場合が発生するという問題があるので、この事情を図12及び図13を参照して説明する。
図12参照
図12は、強誘電体膜のヒステリス特性と形状変化の説明図であり、左図はヒステリシス特性図であり、右図は形状変化図であり、強誘電体膜は分極反転の時に変形し、電圧を0にすると元の形に戻る性質を有している。
例えば、負電圧を印加して一方の極性に分極させてaの状態にしたのち、電圧をオフにするとbの状態を保ち”0”の情報を記憶し、形状としては元の形状になっている。
次いで、正電圧を印加してcの状態を経て他方の極性に分極させてdの状態にしたのち、電圧をオフにするとeの状態を保ち”1”の情報を記憶するが、この時、分極が0になるcの状態において形状が縦方向においては一旦圧縮したのちdの状態において伸張した状態となり、この時、発生力Fは生ずる。
強誘電体膜の厚さが200μmの場合、強誘電体膜単独の場合の発生力Fは、強誘電体膜の圧電率d33をd33=1.36×10-10 m/Vとすると、3Vの電圧を印加した場合の伸張量は、1×10-9m=1nmとなる。
しかし、実際の強誘電体キャパシタ構造にした場合の1セル当たりの実測伸張量は、3Vの電圧印加時における平均値で0.023nmであり、強誘電体膜単独の場合の2%程度となる。
これは、強誘電体キャパシタ構造にした場合に、強誘電体膜の下面が固定されているためである。
図13参照
図13は、強誘電体キャパシタにおける応力の釣合いを示す模式図であり、基板71上に設けた下部電極73/強誘電体膜74/上部電極75からなる強誘電体キャパシタ72に対してはz軸方向においてH+Gの力が印加される。
この場合、Gは層間絶縁膜76などが弾性変形によって生じる力であり、Hはモールド樹脂による力である。
このうち、層間絶縁膜76などが弾性変形によって生じる力Gは、縦a、横b、厚さdの強誘電体キャパシタに作用した場合に、Eを層間絶縁膜76のヤング率、Δzを強誘電体膜74の変位量とすると、
G=a×b×E×Δz/d
で表される。
ここで、a=1μm、b=2μm、d=200nm、Δz=0.023×10-9m、EをAl2 3 のヤング率、E=4.1×109 N/m2 とした場合、
G=1×10-6m×2×10-6m×4.1×109 N/m2
×0.023×10-9m/2×10-7
=9.43×10-7
となる。
一方、樹脂の吸湿によって生ずる力、即ち、膨張応力をHs を対角が2.73mmサイズのチップから2.275mmサイズのチップまでの各種のサイズにチップに対してシミュレーションすると、
s =7.6×107 Pa(対角2.73mmチップ)〜8.3×106 Pa(対角2.275mmチップ)
となる。
この力Hs が縦a、横bの強誘電体キャパシタ72に作用した場合に、強誘電体キャパシタ72の受ける力Hは、kを強誘電体膜74にかかる割合とした場合、
H=k×a×b×Hs
で表される。
なお、ここでは、樹脂として通常のFeRAMに用いられているエポキシ系の熱硬化性樹脂を想定している。
ここで、kをシミュレーションにより最大で1.5、最小で0.71と求めたので、Hに代入すると、
H=k×a×b×Hs =k×1×2×Hs
=k×1.63×10-5N〜1.52×10-4
=2.49×10-5N〜2.28×10-4N(k=1.5)
≒1.18×10-5N〜1.08×10-4N(k=0.71)
となる。
因に、強誘電体キャパシタ72にかかる応力は位置より異なり、上述の構成例では、
k=1.5の場合には、
端部で1.1×108 Pa=110MPa、内部で1.2×107 Pa
k=0.71の場合には、
端部で5.4×107 Pa、内部で5.9×106 Pa
となる。
一方、発生力Fを評価すると、
F=a×b×d33×V/(d×sE33)〜4.1×10-4
となり、強誘電体キャパシタ72に印加される応力Pf は、
f =F/(a×b)=4.1×10-4N/2×10-12 2
=2.05×108 N/m2 ≒2.1Pa
となる。
したがって、H≫GでG寄与は無視できるので、樹脂の吸湿によって発生する力Hが最小の1.18×10−5N(k=0.71)の場合には、
H/F≒1.18×10−5N/4.1×10−4N≒3×10−2(=3%)
となり、問題なく分極反転は可能である。
しかし、樹脂の吸湿によって発生する力Hが最大の2.27×10-4N(k=1.5)の場合には、
H/F≒2.27×10-4N/4.1×10-4N≒55.4×10-2(=55.4%)となり、発生力Fが45%劣化した場合には発生力Fと樹脂の吸湿によって発生する力Hが等しくなり分極反転が起こらなくなる。
即ち、分極反転しようとした場合、形状変化が必要になるが、この形状変化が樹脂の吸湿によって発生する力Hにより妨げられるため、分極反転することができなくなる。
このような事情は、1T1C型FeRAM及びFET型FeRAMに共通な問題であり、FET型FeRAMにおいても樹脂の吸湿によって発生する力Hによって分極反転が妨げられる。
したがって、本発明は、強誘電体膜に印加される被覆樹脂の吸湿による応力を実効的に低減させて、安定した分極反転を可能にすることを目的とする。
図1は本発明の原理的構成図であり、ここで図1を参照して、本発明における課題を解決するための手段を説明する。
なお、図における符号1,2は、夫々半導体基板及びソース・ドレイン領域である。
図1参照
上記課題を解決するために、本発明は、チャネル領域3上に少なくともバッファ膜4、強誘電体膜5、及び、電極膜6をチャネル領域3側から積層させた強誘電体メモリ装置において、強誘電体膜5をバッファ膜4及び電極膜6の外周よりも内側に位置させるとともに、強誘電体膜5の周囲の少なくとも一部に、強誘電体膜5のヤング率より大きい材料からなる補強部材7を設けることを特徴とする。
このように、強誘電体膜5をバッファ膜4及び電極膜6の外周よりも内側に位置させるとともに、強誘電体膜5の周囲の少なくとも一部、より望ましくは全周囲に、強誘電体膜5のヤング率より大きい材料からなる補強部材7を設けることにより、樹脂の吸湿によって発生する力Hを補強部材7で受け止めて補強部材7の内側に設けた強誘電体膜5を自由な状態にすることができるので、分極反転に必要な形状変形を確実に可能にすることができる。
この場合のゲート構造としては、バッファ膜4と強誘電体膜5との間に導電体膜が設けられていないMFIS構造でも良いし、或いは、バッファ膜4と強誘電体膜5との間に導電体膜が設けられているMFMIS構造でも良い。
また、補強部材7としては、Eを前記補強部材7のヤング率、Pを上記強誘電体膜5に印加される外部応力、dを強誘電体膜5の厚さ、Δzを強誘電体膜5の発生力にともなって生じる寸法変位量、S0 を強誘電体膜5の底面積、S1 を補強部材7の底面積とした場合に、
E>P・(d/Δz)・(S0 /S1
を満たす部材を用いることが望ましく、それによって、安定した分極反転が可能になるので強誘電体メモリ装置の信頼性を大幅に向上することができる。
なお、この場合、強誘電体膜5に印加される外部応力Pは150MPa以下、例えば、110MPa程度に想定することが妥当であり、このPの値に対して上記の関係式を満たすヤング率Eを有する材料を選択するれば良い。
また、補強部材7は、絶縁性部材でも良いし、導電性部材でも良く、導電性部材を用いる場合には、強誘電体膜5に補強部材7から電圧が印加されないように導電性部材の少なくとも電極膜6との界面に絶縁性部材を設ける必要がある。
この場合の補強部材7としてはヤング率Eの大きな、Al2 3 (E=400GPa)、TiN(E=600GPa)、或いは、IrO2 (E=528GPa、但し、この場合にはIrの値で代用)のいずれかを用いるが望ましい。
また、強誘電体膜5としては、強誘電体特性に優れたPZT(PbZrx Ti1-x 3 )、PLZT(Pby La1-y Zrx Ti1-x 3 )等のPbとTiを共に含んだペロブスカイト系強誘電体材料、SBT(SrBi2 Ta2 9 )等のBiを含んだBi層状ペロブスカイト系強誘電体材料、或いは、ビスマスフェライト(BiFeO3 )等のBiとFeを共に含んだペロブスカイト系強誘電体材料のいずれかが望ましい。
また、電極膜6としては、Pt、Ir、Ru、Os等の貴金属材料或いはSrRuO3 、YBCO(YBa2 Cu3 x )、LSCO(La2-x Srx CuO4 )等の酸化物導電材料のいずれかが望ましく、特に、貴金属材料の場合には、耐熱性に優れ且つ自己配向性を有するPt,Irが望ましい。
本発明では、FET型強誘電体メモリ装置において、強誘電体膜の分極反転に伴って発生する応力を強誘電体膜に外部からかかる応力より常に大きく保つことができ、その結果、FET型強誘電体メモリ装置の信頼性を大幅に向上することができる。
ここで、図2乃至図4を参照して、発明を実施するための最良の形態を説明する。
図2参照
図2は、本発明の実施の形態を説明するためのメモリセルの概念的断面図であり、p型シリコン基板11に素子分離酸化膜12を形成したのち、バッファ膜13、強誘電体膜14、電極膜15を順次堆積するとともに、強誘電体膜14の周囲で且つバッファ膜13と電極膜15との間に補強部材16を設けてゲート構造を形成し、このゲート構造の周囲にn型ソース・ドレイン領域17を形成し、最後に、ゲート引出電極18を設けたものである。
ここで、強誘電体膜14にモールド樹脂の吸湿等により印加される外部応力をPとし、強誘電体膜14の底面積をS0 とすると、強誘電体膜14に作用する力Hは、
H=P×S0
で表される。
一方、この強誘電体膜14の形状変化に伴って、補強部材16に作用する力Fh は、補強部材16のヤング率をE、強誘電体膜14の厚さをd、強誘電体膜14の発生力にともなって生じる寸法変位量をΔz、補強部材16の底面積をS1 とした場合に、
h =E×(Δz/d)×S1
で表される。
ここで、強誘電体膜14の分極反転に伴う変位Δzが生じて実際に分極反転が生じるためには、強誘電体膜14が外部応力によって受ける力Hが、強誘電体膜14の分極反転に起因して補強部材16に作用する力Fh より小さいことが必要条件となる。即ち、Fh >Hが成立することが必要になる。
したがって、Fh >Hから、
h =E×(Δz/d)×S1 >H=P×S0
となり、(Δz/d)×S1 で両辺を割ることによって、 E>P×(d/Δz)×(S0 /S1
となる。
ここで、補強部材が必要とするヤング率Eを評価するために、強誘電体膜14のサイズをゲート長a=1μm、ゲート幅b=1.5μm、厚さd=100nmとし、分極反転に伴う変位Δz=0.023nmとし、補強部材16の横方向の厚さt=0.3μmとする。
したがって、強誘電体膜14の底面積S0 は、
0 =1μm×1.5μm=1.5μm2
となり、一方、補強部材16の底面積S1 は(強誘電体膜14の周囲)×(補強部材16の横方向の厚さt)で近似されるので、
1 =2×(1μm+1.5μm)×0.3μm=1.5μm2
となる。
また、後述するように、モールド樹脂の吸湿等によって強誘電体膜14に作用する平均応力Pを100MPaとすると、強誘電体膜14の端部においてはP=110MPa程度の極大値ととなり、
E>P×(d/Δz)×(S0 /S1
=110MPa×(100nm/0.023nm)
×(1.5μm2 /1.5μm2
≒478GPa
となる。
したがって、ヤング率Eが、478GPa以上を有する材料で補強部材16を構成すれば良いことになる。
Figure 0004831562
表1に示すように、各材料のうち、E>478GPaの条件を満たす材料は、TiN(E=600GPa)とIrO2 (E=528GPa)である。
但し、このようなTiN及びIrO2 は導電性を有しているので、この様な導電材料によって補強部材16を構成した場合には、補強部材16と電極膜15とが短絡して、補強部材16を介して強誘電体膜14の横方向から電圧が印加されることになるので、補強部材16を電極膜15から絶縁する必要がある。
また、樹脂の吸湿特性を改善すれば作用する力Hは小さくなるので、それに伴って補強部材16のヤング率Eも小さくても良くなるので、Al2 3 (E=400GPa)等の使用も可能になり、この場合には絶縁性であるのでAl2 3 単独で補強部材16を構成すれば良い。
次に、図3及び図4を参照して、具体的なFeRAMの各部位にかかる応力分布を説明するが、ここでは、シミュレーションの都合上、1T1C型FeRAMについての解析結果を示す。
図3参照
図3は、シミュレーションに用いた強誘電体キャパシタ近傍の概略的断面図であり、シリコン基板21をSiO2 からなる第1層間絶縁膜22で覆ったのち、TiN膜23及びTi膜24を介して厚さが、例えば、180nmのPt下部電極25、厚さが、例えば、120nmのPZT膜26、及び、厚さが、例えば、150nmのIrO2 上部電極27を設ける。
なお、この時、IrO2 上部電極27の上面の配線層の延在方向に沿った長さSを1.5μmとする。
次いで、この強誘電体キャパシタ構造をAl2 3 保護膜28で覆ったのち、SiO2 からなる第2層間絶縁膜29で覆い、次いで、シリコン基板21に達するビアホールを設け、このビアホールをWで充填してWプラグ30を形成する。
次いで、IrO2 上部電極27に対するコンタクトホールを形成したのち、TiN膜32、Al−Cu膜33、及び、TiN膜34を順次堆積し、通常のフォトエッチング工程を用いて多層構造からなる局所内部配線(Local Interconnect)31を形成する。
図に示しているように、特に、TiN膜32,34の垂直に近い角度の部分、即ち、樹脂の膨張応力の印加方向に幅細の部分における応力が一番強くなっていることが判明し、この部分においてはPZT膜26が分極反転に伴う伸張方向と反対方向の応力を局所的に強く受けるため、この反対方向の応力がある程度以上になると分極反転が起こらなくなる。
図4参照
図4は、図3に示した素子構造に対して樹脂の吸湿による力が印加された場合の強誘電体キャパシタを構成する強誘電体膜に作用する応力Pのz方向成分の平面分布を示したもので、ここでは、強誘電体膜の一端部Aから他端部Bにかけての分布を示している。
ここでは、樹脂の吸湿による応力Pが、100MPa、140MPa、及び、440MPaの場合のシミュレーション結果をしめしており、この場合には、図4から明らかなようにTiN膜34の垂直に近い角度の部分での応力が一番大きくなっており、樹脂の吸湿による応力Pが100MPaの場合に、TiN膜34の垂直に近い角度の部分における応力は約110MPaとなり、上述の図2における解析ではこの値を用いている。
次に、図5及び図6を参照して本発明の実施例1のFET型FeRAMの製造工程を説明する。
図5参照
まず、n型シリコン基板41の所定領域にSTI構造の素子分離領域42を形成したのち、露出した素子形成領域にBを注入してp型ウエル領域43を形成し、次いで、p型ウエル領域43にスパッタリング法を用いてHfOからなるバッファ膜44、PZTからなる強誘電体膜45及びPtからなる電極膜46を順次堆積させる。
次いで、通常のドライエッチング工程によって、電極膜46及び強誘電体膜45を順次パターニングし、次いで、全面にAl2 3 膜を堆積したのち異方性エッチングを施すことによってサイドウォール47を形成する。
図6参照
次いで、全面にPtからなる上部電極膜48を堆積させたのち、通常のドライエッチング工程によって、上部電極膜48/サイドウォール47/バッファ膜44を順次エッチングしてゲート構造49を形成する。
このゲート構造49の形成工程において、サイドウォール47の残部が補強部材50として強誘電体膜45の周囲に且つ上部電極膜48とバッファ膜44との間に設けられる。
以降は、ゲート構造49をマスクとしてPをイオン注入することによってn型ソース・ドレイン領域51を形成する。
以降は、図示を省略するものの、TEOS(Tetra−Ethyl−Ortho−Silicate)−NSG膜等の厚いSiO2 膜等からなる第1層間絶縁膜を形成したのち、n型ソース・ドレイン領域51に達するビアホールを形成し、このビアホールをTiNを介してWで埋め込むことによってプラグを形成する。
また、上部電極膜48にはゲート引出電極52を設けることによって、メモリセルの基本構造が得られる。
以上説明したように、本発明の実施例1においては、強誘電体膜45の周囲に且つ上部電極膜48とバッファ膜44との間にヤング率の大きなAl2 3 からなる補強部材50を設けているので、樹脂の吸湿による応力を補強部材50で受け止めることができ、それによって、強誘電体膜45の安定した分極反転が可能になる。
なお、Al2 3 のヤング率は400GPaであるが、樹脂の吸湿性を改善することによって、樹脂の吸湿による応力を小さくすることができるので、Al2 3 からなる補強部材50を設けることによっても強誘電体膜45の安定した分極反転が可能になる。
なお、1T1C型のDRAMにおいて、高温熱処理工程に伴うストレスによる高誘電体膜の特性劣化を防止するために、キャパシタを構成する高誘電体膜の周囲をTEOS(Tetra−Ethyl−Ortho−Silicate)膜等の絶縁膜で覆い、上下電極の端部が高誘電体膜の周囲にかからないように、絶縁膜上に位置させることが提案されており(必要ならば、特開平11−126884号公報参照)、また、この場合の高誘電体膜が強誘電体膜を含むことも示唆されている。
しかし、この示唆は1T1C型のFeRAMに関するものであり、本発明のFET型FeRAMの構造とは異なっており、且つ、実施例においては高誘電体膜の特性劣化を問題にしているだけで、製品段階での被覆樹脂の吸湿により発生する力が強誘電体膜の発生力より大きくなることによる分極反転の阻害に関する認識は全くないものであり、さらに、TEOS膜は実質的にSiO2 膜であるので、上述の表1から明らかなようにヤング率は強誘電体膜のヤング率より小さく、したがって、被覆樹脂の吸湿により発生する力を強誘電体膜の分極反転を可能にするだけ低減させることはないものである。
次に、図7を参照して本発明の実施例2のFET型FeRAMを説明するが、ゲート構造が異なるだけで基本的製造工程は同じであるので、具体的製造工程の説明は省略する。 図7参照
図7は、本発明の実施例2のFET型FeRAMの1メモリセルの概略的断面図であり、この実施例2においては、バッファ膜44と強誘電体膜45との間にPtからなる下部電極膜53を設けたものであり、その他の構成は上記の実施例1と同様である。
この本発明の実施例2においても、実施例1と同様に強誘電体膜45の周囲に且つ上部電極膜48と下部電極膜53/バッファ膜44との間にヤング率の大きなAl2 3 からなる補強部材50を設けているので、樹脂の吸湿による応力を補強部材50で受け止めることができ、それによって、強誘電体膜45の安定した分極反転が可能になる。
また、下部電極膜53に用いたPtは自己配向性を有しているので、成膜時に結晶軸は配向した成長となるので、その上に成膜する強誘電体膜45の結晶もエピタキシャル的に成長するので良好な結晶性が得られ、それによって、充分な強誘電体特性を発揮することができる。
次に、図8及び図9を参照して本発明の実施例3のFET型FeRAMを説明する。
図8参照
まず、実施例1と同様に、n型シリコン基板41の所定領域にSTI構造の素子分離領域42を形成したのち、露出した素子形成領域にBを注入してp型ウエル領域43を形成し、次いで、p型ウエル領域43にスパッタリング法を用いてHfOからなるバッファ膜44、TiN膜54、及び、Al膜55を順次堆積させる。
次いで、通常のドライエッチング工程によって、レジストパターン56をマスクとしてAl2 3 膜55及びTiN膜54を順次パターニングしてチャネル領域に対応する開口部57を形成する。
次いで、レジストパターン56を残したまま、スパッタリング法でPZT膜からなる強誘電体膜58を堆積させたのち、レジストパターン56を除去することによって開口部57内にのみ強誘電体膜58を残存させる。
次いで、全面にPtからなる上部電極膜48を堆積させたのち、通常のドライエッチング工程によって、上部電極膜48/Al2 3 膜55/TiN膜54を順次エッチングしてゲート構造59を形成する。
このゲート構造59の形成工程において、Al2 3 膜55/TiN膜54の残部が補強部材60として強誘電体膜58の周囲に且つ上部電極膜48とバッファ膜44との間に設けられる。
以降は、ゲート構造59をマスクとしてPをイオン注入することによってn型ソース・ドレイン領域51を形成する。
以降は、図示を省略するものの、TEOS−NSG膜等の厚いSiO2 膜等からなる第1層間絶縁膜を形成したのち、n型ソース・ドレイン領域51に達するビアホールを形成し、このビアホールをTiNを介してWで埋め込むことによってプラグを形成する。
また、上部電極膜48にはゲート引出電極52を設けることによって、メモリセルの基本構造が得られる。
この本発明の実施例3においては、補強部材60の主要部をヤング率が大きなTiN膜54によって構成しているので、樹脂の吸湿による応力が大きくなっても、強誘電体膜45の安定した分極反転を可能にする変位量Δzを確保することができる。
次に、図10及び図11を参照して本発明の実施例4のFET型FeRAMを説明する。
図10参照
まず、実施例3と同様に、n型シリコン基板41の所定領域にSTI構造の素子分離領域42を形成したのち、露出した素子形成領域にBを注入してp型ウエル領域43を形成し、次いで、p型ウエル領域43にスパッタリング法を用いてHfOからなるバッファ膜44、Al膜61、TiN膜54、及び、Al膜55を順次堆積させる。
次いで、通常のドライエッチング工程によって、レジストパターン(図示を省略)をマスクとしてAl2 3 膜55、TiN膜54及びAl2 3 膜61を順次パターニングして開口部62を形成する。
次いで、レジストパターンを除去したのち、全面にAl2 3 膜を堆積したのち異方性エッチングを施すことによってサイドウォール63を形成するとともに、チャネル領域に対応する新たな開口部64を形成する。
次いで、スパッタリング法でPZT膜からなる強誘電体膜65を堆積させたのち、Al2 3 膜55が露出するまでエッチバックすることによって、開口部64内にのみ強誘電体膜65を残存させる。
図11参照
次いで、レジストパターン(図示を省略)をマスクとしてAl2 3 膜55、TiN膜54及びAl2 3 膜61の外周部を順次エッチングしたのち、レジストパターンを除去し、次いで、全面にAl2 3 膜を堆積したのち異方性エッチングを施すことによってサイドウォール66を形成する。
以降は、上記の実施例1と同様に、全面にPtからなる上部電極膜48を堆積させたのち、通常のドライエッチング工程によって、上部電極膜48/サイドウォール66/バッファ膜44を順次エッチングしてゲート構造67を形成する。
このゲート構造67の形成工程において、Al2 3 膜55,61及びサイドウォール63,66で上下左右を囲われたTiN膜54からなる補強部材68が強誘電体膜65の周囲に且つ上部電極膜48とバッファ膜44との間に設けられる。
以降は、ゲート構造67をマスクとしてPをイオン注入することによってn型ソース・ドレイン領域51を形成する。
以降は、図示を省略するものの、TEOS(Tetra−Ethyl−Ortho−Silicate)−NSG膜等の厚いSiO2 膜等からなる第1層間絶縁膜を形成したのち、n型ソース・ドレイン領域51に達するビアホールを形成し、このビアホールをTiNを介してWで埋め込むことによってプラグを形成する。
また、上部電極膜48にはゲート引出電極52を設けることによって、メモリセルの基本構造が得られる。
この本発明の実施例4においては、補強部材68の主要部をヤング率が大きなTiN膜54によって構成しているので、樹脂の吸湿による応力が大きくなっても、強誘電体膜65の安定した分極反転を可能にする変位量Δzを確保することができる。
また、この本発明の実施例4においては、補強部材68の主要部を構成するTiN膜54の周囲をAl2 3 膜55,61及びサイドウォール63,66で覆っているので、ゲート構造の端部を介して上部電極膜48と電極膜とが電気的に短絡することがない。
以上、本発明の各実施例を説明してきたが、本発明は各実施例に記載された構成・条件等に限られるものではなく各種の変更が可能であり、例えば、強誘電体キャパシタを構成する材料、サイズ等は任意であり、各材料の有するヤング率或いは発生力等に応じて補強部材の種類、サイズ等を決定すれば良い。
また、上記の各実施例においては、補強部材としてAl2 3 或いはTiNを用いているが、Al2 3 よりヤング率の大きなIrO2 を用いても良く、このIrO2 は導電性を有するので、上記の実施例3と同様にAl2 3 等でIrO2 の周囲を覆う必要がある。
また、上記の実施例2においては、補強部材の主要部を構成するTiN膜をAl2 3 で覆っているが、Al2 3 である必要はなく、SiO2 やSiN等のAl2 3 よりエッチングが容易な絶縁膜を用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、強誘電体膜をPZTで構成しているが、PZTに限られるものではなく、Pby La1-y Zrx Ti1-x 3 等のPbとTiを共に含んだペロブスカイト系強誘電体材料、SrBi2 Ta2 9 等のBiを含んだBi層状ペロブスカイト系強誘電体材料、或いは、BiFeO3 等のBiとFeを共に含んだペロブスカイト系強誘電体材料を用いても良いものである。
また、上記の各実施例においては、電極膜としてはPtを用いているがPtに限られるものではなく、Pt、Ir、Ru、Os等の貴金属、或いは、SrRuO3 、YBa2 Cu3 x 、La2-x Srx CuO4 等の導電性酸化物を用いても良いものである。
また、上記の実施例2においては、下部電極膜としてPtを用いているが、Ptに限られるものではなく、Ptと同様に自己配向性を有するIrを用いても良いし、さらには、Ru、Os等の貴金属、或いは、SrRuO3 、YBa2 Cu3 x 、La2-x Srx CuO4 等の導電性酸化物を用いても良いものである。
また、上記の実施例3においては、シリコン基板と強誘電体膜との反応を防止するためにバッファ膜としてHfO2 を用いているが、HfO2 に限られるものではなく、ZrO2 、HfAlO等を用いても良いものである。
また、上記の実施例1及び実施例2においては、サイドウォールを利用して補強部材を形成しているが、上記の実施例3と同様にリフトオフ法を利用してAl2 3 膜に設けた開口部に強誘電体膜を埋め込んだのちパターニングすることによって補強部材を形成しても良いものである。
また、実施例3においてはリフトオフ法を利用して補強部材を形成しているが、上記の実施例1と同様にサイドウォールを利用して補強部材を形成しても良いものであり、この場合には、Al2 3 膜/TiN膜によるサイドウォールを形成したのち、Al2 3 を堆積させて、再び、サイドウォールを構成することによってAl2 3 膜/TiN膜/Al2 3 膜からなるサイドウォールを形成しても良いものである。
また、実施例3においては強誘電体膜の側面にTiN膜を直接接触させているが、開口部を形成したのち、Al2 3 等の絶縁膜からなるサイドウォールを形成して強誘電体膜の側面とTiN膜をAl2 3 膜で分離しても良いものである。
ここで再び図1を参照して、本発明の詳細な特徴を改めて説明する。
再び、図1参照
(付記1) チャネル領域3上に少なくともバッファ膜4、強誘電体膜5、及び、電極膜6をチャネル領域3側から積層させた強誘電体メモリ装置において、前記強誘電体膜5を前記バッファ膜4及び電極膜6の外周よりも内側に位置させるとともに、前記強誘電体膜5の周囲の少なくとも一部に、前記強誘電体膜5のヤング率より大きい材料からなる補強部材7を設けることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
(付記2) 上記バッファ膜と強誘電体膜5との間に導電体膜が設けられていることを特徴とする付記1記載の強誘電体メモリ装置。
(付記3) 上記補強部材7として、Eを前記補強部材7のヤング率、Pを上記強誘電体膜5に印加される外部応力、dを前記強誘電体膜5の厚さ、Δzを前記強誘電体膜5の発生力にともなって生じる寸法変位量、S0 を前記強誘電体膜5の底面積、S1 を前記補強部材7の底面積とした場合に、
E>P・(d/Δz)・(S0 /S1
を満たす部材を用いることを特徴とする付記1または2に記載の強誘電体メモリ装置。
(付記4) 上記強誘電体膜5に印加される外部応力Pが150MPa以下になるように、前記強誘電体膜5を被覆する保護膜の材質を選択したことを特徴とする付記3記載の強誘電体メモリ装置。
(付記5) 上記補強部材7が、絶縁性部材からなることを特徴とする付記3または4に記載の強誘電体メモリ装置。
(付記6) 上記補強部材7が、導電性部材からなるとともに、前記導電性部材の少なくとも電極膜6との界面を覆うように絶縁性部材を設けたことを特徴とする付記3または4に記載の強誘電体メモリ装置。
(付記7) 上記補強部材7として、Al2 3 、TiN、或いは、IrO2 のいずれかを用いることを特徴とする付記5または6に記載の強誘電体メモリ装置。
(付記8) 上記強誘電体膜5が、PbとTiを共に含んだペロブスカイト系強誘電体材料、Biを含んだBi層状ペロブスカイト系強誘電体材料、或いは、BiとFeを共に含んだペロブスカイト系強誘電体材料のいずれかからなることを特徴とする付記1乃至7のいずれか1に記載の強誘電体メモリ装置。
(付記9) 上記強誘電体膜5がPbZrx Ti1-x 3 、Pby La1-y Zrx Ti1-x 3 、SrBi2 Ta2 9 、或いは、BiFeO3 のいずれかからなることを特徴とする付記8記載の強誘電体メモリ装置。
(付記10) 上記電極膜6が、貴金属材料或いは酸化物導電材料のいずれかからなることを特徴とする付記1乃至9のいずれか1に記載の強誘電体メモリ装置。
(付記11) 上記電極膜6が、Pt、Ir、SrRuO3 、YBa2 Cu3 x 、或いは、La2-x Srx CuO4 のいずれかからなることを特徴とする付記10記載の強誘電体メモリ装置。
本発明の活用例としてはFET型のFeRAMが典型的なものであるが、この様な補強部材は1T1C型或いは2T2C型のFeRAMの強誘電体キャパシタ或いは、通常の半導体装置に集積するLCRの一部としての強誘電体キャパシタの補強構造としても適用されるものである。
本発明の原理的構成の説明図である。 本発明の実施の形態を説明するためのメモリセルの概念的断面図である。 シミュレーションに用いた強誘電体キャパシタ近傍の概略的断面図である。 強誘電体膜に作用する応力のz方向成分の平面分布の説明図である。 本発明の実施例1のFET型FeRAMの途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例1のFET型FeRAMの図5以降の製造工程の説明図である。 本発明の実施例2のFET型FeRAMの1メモリセルの概略的断面図である。 本発明の実施例3のFET型FeRAMの途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例3のFET型FeRAMの図8以降の製造工程の説明図である。 本発明の実施例4のFET型FeRAMの途中までの製造工程の説明図である。 本発明の実施例4のFET型FeRAMの図10以降の製造工程の説明図である。 強誘電体膜のヒステリス特性と形状変化の説明図である。 強誘電体キャパシタにおける応力の釣合いを示す模式図である。
符号の説明
1 半導体基板
2 ソース・ドレイン領域
3 チャネル領域
4 バッファ膜
5 強誘電体膜
6 電極膜
7 補強部材
11 n型シリコン基板
12 素子分離酸化膜
13 バッファ膜
14 強誘電体膜
15 電極膜
16 補強部材
17 n型ソース・ドレイン領域
18 ゲート引出電極
21 シリコン基板
22 第1層間絶縁膜
23 TiN膜
24 Ti膜
25 Pt下部電極
26 PZT膜
27 IrO上部電極
28 Al保護膜
29 第2層間絶縁膜
30 Wプラグ
31 局所内部配線
32 TiN膜
33 Al−Cu膜
34 TiN膜
41 n型シリコン基板
42 素子分離領域
43 p型ウエル領域
44 バッファ膜
45 強誘電体膜
46 電極膜
47 サイドウォール
48 上部電極膜
49 ゲート構造
50 補強部材
51 n型ソース・ドレイン領域
52 ゲート引出電極
53 下部電極膜
54 TiN膜
55 Al
56 レジストパターン
57 開口部
58 強誘電体膜
59 ゲート構造
60 補強部材
61 Al
62 開口部
63 サイドウォール
64 開口部
65 強誘電体膜
66 サイドウォール
67 ゲート構造
68 補強部材
71 基板
72 強誘電体キャパシタ
73 下部電極
74 強誘電体膜
75 上部電極
76 層間絶縁膜

Claims (5)

  1. チャネル領域上に少なくともバッファ膜、強誘電体膜、及び、電極膜を前記チャネル領域側から積層させた強誘電体メモリ装置において、前記強誘電体膜を前記バッファ膜及び電極膜の外周より内側に位置させるとともに、前記強誘電体膜の周囲の少なくとも一部に、前記強誘電体膜のヤング率より大きい材料からなる補強部材を設けることを特徴とする強誘電体メモリ装置。
  2. 上記補強部材として、Eを前記補強部材のヤング率、Pを上記強誘電体膜に印加される外部応力、dを前記強誘電体膜の厚さ、Δzを前記強誘電体膜の発生力にともなって生じる寸法変位量、S0 を前記強誘電体膜の底面積、S1 を前記補強部材の底面積とした場合に、
    E>P・(d/Δz)・(S0 /S1
    を満たす部材を用いることを特徴とする請求項1記載の強誘電体メモリ装置。
  3. 上記補強部材として、Al2 3 、TiN、或いは、IrO2 のいずれかを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の強誘電体メモリ装置。
  4. 上記強誘電体膜が、PbとTiを共に含んだペロブスカイト系強誘電体材料、Biを含んだBi層状ペロブスカイト系強誘電体材料、或いは、BiとFeを共に含んだペロブスカイト系強誘電体材料のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の強誘電体メモリ装置。
  5. 上記電極膜が、貴金属材料或いは酸化物導電材料のいずれかからなることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の強誘電体メモリ装置。
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