JP4829906B2 - 無線通信システム、無線基地局および通信制御装置 - Google Patents

無線通信システム、無線基地局および通信制御装置 Download PDF

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Description

本発明は、無線基地局が複数存在する公衆無線LANなどの無線通信システムにおいて、VoIPやビデオ等の優先度が高いデータ通信を行う優先端末を対象とし、無線基地局に新規接続要求の優先端末よりも、ハンドオーバによる継続接続要求の優先端末に対して優先的にチャネル割当を行うための無線通信システム、無線基地局、および各無線基地局を制御する通信制御装置に関する。
なお、本発明が適用される無線通信システムでは、優先端末よりも優先度が低い一般の無線端末はハンドオーバか否かを区別せず、それぞれの優先度に応じたチャネル割当制御を行えばよい。
IEEE802.11e 無線LANでは、自律分散的なアクセス制御手順であるDCF(Distributed Coordination Function)と、ポーリングを使用する集中制御手順であるPCF(Point Coordination Function)の機能を統合したHCF(Hybrid Coordination Function) を規定している。このHCFには、QoS(通信品質)をサポートするため、提供するQoSの性質に応じて次の2種類の無線アクセス制御方法の規定が盛り込まれている。
(1) EDCA(Enhanced Distributed Channel Access) は、従来のCSMA/CA方式を拡張し、無線基地局や無線端末が優先度に対応するキューをもち、データ送信時にデータの優先度に基づいて優先制御を行うQoSをサポートするアクセス制御手順である。
(2) HCCA(HCF Controlled Channel Access)は、従来のポーリング手順を拡張し、指定された帯域幅や遅延時間などのQoSパラメータを保証するためのアクセス制御手順である。データ通信を開始する前、無線端末は無線基地局との間で、ADDTS(Add TSPEC:Add Traffic Specification) という制御フレームを用いたTSPECネゴシエーション機能によりチャネル割当制御を行う。この制御フレームには、無線端末側から要求として無線基地局に送信されるADDTSリクエストフレームと、無線基地局がそれに対する応答として要求元の無線端末に返すADDTSレスポンスフレームがある。
すなわち、図23に示すように、無線端末は、ADDTSリクエストフレームにより、これから通信するアプリケーションの要求品質(平均パケット生成間隔、パケット長、最低物理速度等)を無線基地局に通知する。無線基地局は、通知された要求品質と管理する空きチャネル容量からチャネル割当可否を判断し、その結果をADDTSレスポンスフレームにより通知する。
また、非特許文献1では、無線LANでこのTSPECネゴシエーション機能を用い、高優先度トラヒックが許可容量を超えないように制御し、また低優先度トラヒックの上限値を抑えるように制御することにより、高優先度トラヒックの通信品質を確保するチャネル割当制御が提案されている。
以上のTSPECネゴシエーション機能を用い、無線端末がハンドオーバを行う場合の従来の処理手順について、図24を参照して説明する。なお、無線LANでは、携帯電話やPHS等のセルラーシステムのハンドオーバと異なり、ハンドオーバのための制御チャネルを持たないので、新規接続要求の無線端末かハンドオーバによる継続接続要求の無線端末か区別することができない。
図24において、無線基地局51,52が隣接し、それぞれの無線エリアの一部が重なっているものとする。まず、無線端末53は、ADDTSリクエストフレームa1を用いて、これから通信するアプリケーションの要求品質を無線基地局51に通知する。無線基地局51は、通知された要求品質と空きチャネル容量からチャネル割当可否を判断し、ADDTSレスポンスフレームb1を用いてその結果を無線端末53に通知する。ここで、無線端末53の要求品質に対して無線基地局51のチャネル容量に余裕があればチャネル割当が行われ、無線端末53が無線基地局51に接続されて通信開始となる。
次に、無線基地局51と接続中の無線端末53が、隣接する無線基地局52の無線アリアに入るとハンドオーバの処理に入る。すなわち、無線端末53は、ADDTSリクエストフレームa2を用いて、通信中のアプリケーションの要求品質を無線基地局52に通知する。無線基地局52は、通知された要求品質と空きチャネル容量からチャネル割当可否を判断し、ADDTSレスポンスフレームb2を用いてその結果を無線端末53に通知する。ここで、無線端末53の要求品質に対して無線基地局52の空きチャネル容量が足りない場合にはチャネル割当を拒否され、無線端末53はハンドオーバによって通信を継続することができなくなる。
宮野とも子、小笠原守、飯塚正孝、「IEEE802.11e 無線LANにおけるリアルタイム系トラヒック品質保証のための受付制御およびトラヒック制御方法の提案」、電子情報通信学会技術研究報告、社団法人電子情報通信学会、2006年9月7日、Vol.106 、No.243、pp.31-36
従来の無線LANでは、TSPECネゴシエーション機能を用いてチャネル割当を行う場合に、新規接続要求の無線端末とハンドオーバによる継続接続要求の無線端末を区別する手段をもっていない。
そのため、無線基地局はTSPECネゴシエーション機能を用いて接続要求をしてきた無線端末の種類に関係なく、すなわち新規接続要求の無線端末かハンドオーバによる継続接続要求の無線端末かに関係なく、要求品質と空きチャネル容量のみからチャネル割当の可否を判定していた。したがって、ある無線基地局で新規接続要求の無線端末にチャネル割当が行われた後に、ハンドオーバによる無線端末が継続接続要求を行ったときに、空きチャネル容量の不足からチャネル割当が拒否されることがあった。
特に、VoIPやビデオ等の優先度が高いデータ通信を行う優先端末については、ハンドオーバ時にチャネル割当が拒否されると通信が中断し、サービスの著しい低下を招くことになるので、改善方法が求められていた。
なお、音声通信を主目的としたセルラーシステムでは、システムで共通の特定タイムスロットを確保することによりハンドオーバ先で通話を継続することが容易であり、またハンドオーバする無線端末か否かは所定の制御チャネルによってハンドオーバ先に通知可能であった。しかし、無線LANシステムでは、システムで共通の特定タイムスロットや制御チャネルをもっていないので、ハンドオーバによる継続接続要求の優先端末を区別して優先的にチャネル割当を行うことはできなかった。
本発明は、ハンドオーバによる継続接続要求の優先端末にチャネル割当を優先的に行うことができる無線通信システム、無線基地局、および各無線基地局を制御する通信制御装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、複数の無線基地局を備え、各無線基地局が無線端末からの接続要求に対してチャネル割当の可否を判断し、隣接する無線基地局間で無線端末が接続先の無線基地局を切り替えるハンドオーバを行う無線通信システムにおいて、無線基地局は、優先度が高いデータ通信を行う無線端末(以下「優先端末」という)について、自局に接続している優先端末の識別子と、他の無線基地局に接続している優先端末の識別子を管理するハンドオーバ情報テーブルと、優先端末から接続要求を受信したときに、ハンドオーバ情報テーブルを参照して新規接続要求の優先端末か、他の無線基地局からハンドオーバによる継続接続要求の優先端末かを判定する判定手段と、継続接続要求の優先端末に対して、新規接続要求の優先端末よりも優先的にチャネル割当を行うチャネル割当手段とを備える。
第1の発明の無線通信システムにおいて、無線基地局は、ハンドオーバ情報テーブルの情報を他の無線基地局に通知し、各無線基地局が接続する優先端末の識別子を共有する構成である。
第2の発明は、複数の無線基地局を備え、各無線基地局が無線端末からの接続要求に対してチャネル割当の可否を判断し、隣接する無線基地局間で無線端末が接続先の無線基地局を切り替えるハンドオーバを行う無線通信システムにおいて、複数の無線基地局に接続され、各無線基地局に接続している全ての優先端末の識別子と、各優先端末の接続先である帰属無線基地局を管理するハンドオーバ情報テーブルを有する通信制御装置を備え、無線基地局は、優先端末から接続要求を受信したときに、通信制御装置のハンドオーバ情報テーブルを参照して新規接続要求の優先端末か、他の無線基地局からハンドオーバによる継続接続要求の優先端末かを判定する判定手段と、継続接続要求の優先端末に対して、新規接続要求の優先端末よりも優先的にチャネル割当を行うチャネル割当手段とを備える。
第1または第2の発明の無線通信システムにおいて、チャネル割当手段は、新規接続要求の優先端末に割当可能なチャネル容量の閾値Aを設定し、継続接続要求の優先端末に割当可能なチャネル容量の閾値Bを設定し、かつA<Bとして継続接続要求の無線端末に優先的なチャネル割当を行う構成である。さらに、閾値Aおよび閾値Bは、伝送レートや各無線基地局に接続される端末台数を含む通信状況またはネットワーク状況に関するパラメータに基づいて決定される。
第3の発明は、無線端末からの接続要求に対してチャネル割当の可否を判断し、隣接する無線基地局間で無線端末が接続先の無線基地局を切り替えるハンドオーバを行う無線通信システムの無線基地局において、優先度が高いデータ通信を行う無線端末(以下「優先端末」という)について、自局に接続している優先端末の識別子と、他の無線基地局に接続している優先端末の識別子を管理するハンドオーバ情報テーブルと、優先端末から接続要求を受信したときに、ハンドオーバ情報テーブルを参照して新規接続要求の優先端末か、他の無線基地局からハンドオーバによる継続接続要求の優先端末かを判定する判定手段と、継続接続要求の優先端末に対して、新規接続要求の優先端末よりも優先的にチャネル割当を行うチャネル割当手段とを備える。
第3の発明の無線基地局において、ハンドオーバ情報テーブルの情報を他の無線基地局に通知し、各無線基地局が接続する優先端末の識別子を共有する構成である。
第3の発明の無線基地局において、チャネル割当手段は、新規接続要求の優先端末に割当可能なチャネル容量の閾値Aを設定し、継続接続要求の優先端末に割当可能なチャネル容量の閾値Bを設定し、かつA<Bとして継続接続要求の無線端末に優先的なチャネル割当を行う構成である。さらに、閾値Aおよび閾値Bは、伝送レートや各無線基地局に接続される端末台数を含む通信状況またはネットワーク状況に関するパラメータに基づいて決定される。
第4の発明の通信制御装置は、第3の発明の無線基地局に接続され、その無線基地局が備えるハンドオーバ情報テーブルに代えて、各無線基地局に接続している全ての優先端末の識別子と、各優先端末の接続先である帰属無線基地局を記載したハンドオーバ情報テーブルを備え、無線基地局の判定手段に接続要求のあった優先端末の帰属無線基地局を通知する構成である。
本発明は、優先端末からチャネル割当を求める接続要求を受信したときに、新規接続要求かハンドオーバによる継続接続要求の優先端末かを判定し、ハンドオーバの優先端末に優先的にチャネル割当を行うことにより、ハンドオーバ時の優先端末がハンドオーバ先の無線基地局の帯域不足によって通信断となる可能性を低減することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の無線通信システムの第1の実施形態を示す。
図1において、無線基地局11,12が隣接し、それぞれの無線エリアの一部が重なっているものとする。無線基地局11,12は無線によるマルチホップ中継または有線接続による中継伝送路13を介して接続される。ここでは、無線基地局11に接続されていた優先端末14が無線基地局12にハンドオーバする場合を想定する。また、無線基地局12には優先端末15が新規接続要求を行うものとする。
本実施形態では、無線基地局12において、ハンドオーバによる継続接続要求の優先端末(ハンドオーバ端末)14と新規接続要求の優先端末(非ハンドオーバ端末)15を区別し、ハンドオーバ端末に対して優先的なチャネル割当を可能にする。このハンドオーバ端末と非ハンドオーバ端末の区別方法およびハンドオーバ端末に対する優先的なチャネル割当制御方法の詳細については後述する。なお、優先端末以外の一般の無線端末は、優先端末に比べて優先度が低いために優先端末のチャネル割当に影響を与えないので、本チャネル割当制御は優先端末のみを対象とすればよい。また、優先端末以外の一般の無線端末に対しては、ハンドオーバによる継続接続要求と新規接続要求を区別する必要もない。
図2は、無線基地局11(12)の構成例を示す。
図2において、無線基地局は、アンテナを介して優先端末と無線接続するアクセス用無線IF(インタフェース)部21、他の無線基地局と有線または無線で接続する有線(無線)IF部22、アクセス用無線IF部21および有線(無線)IF部22を制御し、チャネル割当制御を行う通信制御部23、チャネル容量使用率を監視するチャネル容量監視部24、自無線基地局および他の無線基地局に接続している優先端末の識別子を記載したハンドオーバ情報テーブル(HOIT)を管理する識別子管理部25により構成される。なお、無線基地局に接続される無線端末は、優先端末に限らずTSPECネゴシエーション機能またはそれに類する機能を備えたものであればよい。
図3は、第1の実施形態のハンドオーバ情報テーブル(HOIT)の例を示す。
図3(1) に記載のHOITには、自無線基地局に接続している優先端末の識別子および有効時間が記載される領域Sと、他の無線基地局に接続している優先端末の識別子および有効時間が記載される領域Oがある。優先端末の識別子としては例えばMACアドレス等を用いることができる。識別子管理部25は識別子の有効時間を管理し、有効時間中にキープアライブ情報等の受信がなく、優先端末の存在が確認できないときにその識別子をHOITから削除する。
図3(2) に記載のHOITは、図3(1) に記載のHOITにおける有効時間の欄をキープアライブ(Keep alive)連続未応答の規定回数に変えたものである。すなわち、識別子管理部25は識別子のキープアライブ連続未応答回数を管理し、所定時間ごとのキープアライブ情報等が連続未応答となって規定回数に達し、優先端末の存在が確認できないときにその識別子をHOITから削除する。
図4はHOITの領域Sの設定・更新制御手順を示し、図5はHOITの領域Oの設定・更新制御手順を示す。
図4において、無線基地局が新規接続要求の優先端末iにチャネル割当を行うと(S1)、HOITの領域Sに優先端末iの識別子iを記載し(S2)、識別子iの有効時間x(i) またはキープアライブ連続未応答の規定回数y(i) をセットする(S3)。そして、所定時間ごとに優先端末iに関するキープアライブ情報等の信号および接続解除要求を監視し(S4,S5)、キープアライブ情報等の信号を受信した場合にはS3に戻ってx(i) またはy(i) をリセットし、キープアライブ情報等の信号および接続解除要求を受信しない場合にはx(i) またはy(i) を減算し(S6)、x(i) =0またはy(i) =0になったか否かを判断する(S7)。x(i) =0またはy(i) =0でなければS4に戻り、x(i) =0またはy(i) =0であれば、所定の待機時間が経過したものと判断してHOITの領域Sから優先端末iの識別子iを削除する(S8)。また、S5で接続中の優先端末iから接続解除要求があれば、HOITの領域Sから優先端末iの識別子iを削除する(S8)。
ここで、無線基地局が保持するHOIT情報は、定期的に送信されるビーコン信号を用いて、または優先端末iへチャネル割当を行ったときにアクションフレームを用いて、他の無線基地局に通知される。HOITの領域Oの更新は、他の無線基地局からビーコン信号またはアクションフレームを用いてHOIT情報を通知されたときに行われる。
図5において、他の無線基地局からHOIT情報を受信すると(S11)、HOITの領域Sに記載のすべての優先端末iの識別子iを領域Oに記載し(S12)、識別子iの有効時間x(i) またはキープアライブ連続未応答数y(i) をセットする(S13)。そして、所定時間ごとに他の無線基地局からビーコン信号またはアクションフレームで通知されるHOIT情報を監視し(S14)、優先端末iの識別子iに関するHOIT情報を受信した場合にはS13に戻り、当該HOIT情報を受信しない場合にはx(i) またはy(i) を減算し(S15)、x(i) =0またはy(i) =0になったか否かを判断する(S16)。x(i) =0またはy(i) =0でなければS14に戻り、x(i) =0またはy(i) =0であれば、所定の待機時間が経過したものと判断してHOITの領域Oから優先端末iの識別子iを削除する(S17)。
また、図4および図5に記載のHOITの更新処理について、上記の識別子iの削除手順とは別に、領域Sと領域Oの各記載内容が矛盾しないような削除処理が実施されるが、詳しくは以下に説明する。
図6〜図9は、無線基地局1および無線基地局2で行われるHOITの更新処理例を示す。なお、ここではHOITの領域Sおよび領域Oに識別子iのみを示し、対応する有効時間x(i) またはキープアライブ連続未応答の規定回数y(i) は省略して説明する。
図6は、新規接続要求の優先端末に対するチャネル割当完了時の更新処理例を示す。無線基地局1は、優先端末1の新規接続要求に対してチャネル割当を許可すると、HOITの領域Sに優先端末1に対応する識別子1を記載するとともに、アクションフレームにこのHOIT情報を載せて無線基地局2に通知する。無線基地局2では、アクションフレームのHOIT情報の領域Sに記載された識別子1を自局のHOITの領域Oに記載する。
図7は、一定周期で送信されるビーコン信号を用いて行われる更新処理例を示す。無線基地局1は、優先端末1,2のキープアライブ情報等の信号により、定期的に図4のS3の処理でHOITの領域Sに記載の識別子1,2を更新する。無線基地局1は、ビーコン信号にこのHOIT情報を載せて無線基地局2に通知する。無線基地局2では、アクションフレームのHOIT情報の領域Sに記載された識別子1,2を自局のHOITの領域Oに記載し、ビーコン信号を受信するごとに図5のS13の処理で自局のHOITの領域Oに記載の識別子1,2を更新する。
図8は、継続接続要求の優先端末に対するチャネル割当完了時の更新処理例である。無線基地局1は、HOITの領域Sに接続中の優先端末1に対応する識別子1を記載し、無線基地局2は、HOITの領域Oに識別子1を記載している。無線基地局2は、ハンドオーバする優先端末1の継続接続要求を受け、優先端末1の識別子がHOITの領域Oに記載されていることから、優先端末1をハンドオーバ端末と判定してチャネル割当を許可すると(この処理の詳細については後述する)、HOITの領域Sに識別子1を記載するとともにO領域の識別子1を削除する。さらに、無線基地局2はアクションフレームにこのHOIT情報を載せて無線基地局1に通知する。無線基地局1では、アクションフレームのHOIT情報の領域Sに記載された識別子1を自局のHOITの領域Oに記載する。このとき、無線基地局1のHOITの領域Sに記載の識別子1が、図4に示すS8の手順に従って削除されていなければ、領域Oに識別子1が記載された時点で領域Sから削除される。
図9は、優先端末から接続解除要求があったとき、または優先端末の存在を一定時間確認できないときの削除処理例を示す。無線基地局1は、HOITの領域Sに接続中の優先端末1に対応する識別子1を記載し、無線基地局2は、HOITの領域Oに優先端末1に対応する識別子1を記載している。無線基地局1は、優先端末1から接続解除要求を受けたとき、または優先端末1のキープアライブ情報等の応答が規定時間ないときに、HOITの領域Sから優先端末1に対応する識別子1を削除する。その後、無線基地局1から無線基地局2に通知されるビーコン信号に記載されるHOITの領域Sは空白となる。無線基地局2では、このビーコン信号から領域Sが空白のHOIT情報を受信すると、HOITの領域Oの識別子1の更新はせず、図5のS17の処理により、所定の待機時間後にHOITの領域Oから識別子1を削除する。
このように、無線基地局1のHOITの領域Sから優先端末1に対応する識別子1が削除されても、無線基地局2のHOITの領域Oから直ちに識別子1を削除することはせず、所定の待機時間後に削除処理を行うのは、図8のようにハンドオーバしている優先端末1を想定し、HOITの領域Oを参照して優先端末1のチャネル割当の優先制御を行うためである。
(通信制御部23のチャネル割当制御処理手順)
図10は、通信制御部23の受付制御処理手順を示す。
図10において、通信制御部23は、優先端末1の接続要求があったときに(S21)、以上説明した識別子管理部25のハンドオーバ情報テーブル(HOIT)を参照し、優先端末1の識別子1がHOITの領域Oに記載されているか否かを判定し(S22)、新規接続要求の優先端末(非ハンドオーバ端末)とハンドオーバによる継続接続要求の優先端末(ハンドオーバ端末)を区別する。例えば、図1の無線基地局12において、HOITの領域Oに記載されていない識別子をもつ優先端末15に対しては新規接続要求の非ハンドオーバ端末と見なし、HOITの領域Oに記載されている優先端末14に対してはハンドオーバによる継続接続要求のハンドオーバ端末と見なす。
次に、通信制御部23は、図11に示すようにチャネル容量使用率の閾値として、非ハンドオーバ端末に割当可能な最大チャネル容量を示す閾値T=Aを設定し(S23)、ハンドオーバ端末に割当可能な最大チャネル容量を示す閾値T=B(B>A)を設定する(S24)。次に、優先端末1の要求割当チャネル容量をR、既存通信の占有チャネル容量をCとし、優先端末1に対するチャネル割当の可否を次のように判断する。(C+R)と閾値Tを比較し(S25)、(C+R)<Tであればチャネル割当を許可し(S26)、(C+R)≧Tであればチャネル割当を不許可とする(S27)。これにより、非ハンドオーバ端末に対しては(C+R)がA未満の場合のみチャネル割当が許可され、ハンドオーバ端末に対しては(C+R)がB未満の場合のみチャネル割当を許可される。
ここで、(C+R)<A<Bの関係であれば、非ハンドオーバ端末およびハンドオーバ端末のいずれにもチャネル割当が可能である。一方、既存通信の占有チャネル容量CがA以上になった場合(A≦C<B)は、非ハンドオーバ端末の接続要求(新規呼)は受付拒否され、ハンドオーバ端末の接続要求(ハンドオーバ呼)は占有チャネル容量CがBに達するまで受付可能となり、(C+R)<Bの場合にチャネル割当が許可される。これにより、ハンドオーバ呼に対して(B−A)の帯域が常に確保され、ハンドオーバ呼が新規呼に対して優先的にチャネル割当が行われることになり、優先端末のハンドオーバによる通信断の回避が容易になる。
なお、この新規呼に対する閾値T=Aおよびハンドオーバ呼に対する閾値T=Bは、例えば非特許文献1に記載の手法を用い、伝送レートや各無線基地局に接続される端末台数を含む通信状況またはネットワーク状況に関するパラメータに基づいて決定することができる。例えば、閾値T=Bは、チャネルの総容量(単位時間)からデータ通信不能時間(再送や通信失敗による時間的ロス、無線基地局の信号処理時間等)を差し引いた値を設定することができる。閾値T=Aは、チャネルの総容量(単位時間)あたりの優先端末1台の通信時間と、ハンドオーバ端末用に確保する台数(任意)に応じた容量(通信時間×台数)が(B−A)になるように設定する。ここで、単位時間あたりの有線端末1台の通信時間は、平均パケット長・平均速度、最低物理速度、余剰帯域係数、無線占有時間から算出可能である。
また、ハンドオーバ端末用に確保する台数に応じて、閾値T=Aを動的に変更するようにしてもよい。例えば、隣接する無線基地局から自局にハンドオーバする確率は、隣接する無線基地局に帰属する優先端末が多いほど高くなる。また、隣接する無線基地局に帰属する優先端末数と自局に帰属する優先端末数に差がある場合、無線基地局間でハンドオーバする優先端末は、帰属する優先端末数が多い方から少ない方に流れることが想定される。このため、帰属する優先端末数が少ない無線基地局はハンドオーバ用の帯域を多く確保し、帰属する優先端末数が多い無線基地局はハンドオーバ用の帯域を少なく確保することにより、自局内の新規呼をより多く受け付ける制御が、無線リソースの有効利用という観点から有用である。
(第1の実施形態の動作例)
図12は、本発明の無線通信システムの第1の実施形態の動作例を示す。ここでは、図1に示すように、優先端末14が無線基地局11から無線基地局12にハンドオーバする場合について説明する。
図12において、優先端末14(識別子14)は、無線基地局11に接続要求を行う。なお、接続要求信号に対するACK信号は省略する。以下同様に、各信号に対するACK信号は省略する。無線基地局11では、HOITの領域Oに優先端末14の識別子の記載がないことから、非ハンドオーバ端末による新規接続要求と判断し、優先端末14の要求割当チャネル容量R1と既存通信の占有チャネル容量C1の和(C1+R1)が閾値A未満であればチャネル割当を許可する。さらに無線基地局11は、HOITの領域Sに優先端末14の識別子14を記載する。
無線基地局11は、アクションフレームまたはビーコン信号にHOITを付加して無線基地局12に通知する。無線基地局12では、通知されたHOITの領域Sに記載された識別子14を自局のHOITの領域Oに記載する。
次に、優先端末14は、ハンドオーバ先の無線基地局12に継続接続要求を行う。無線基地局12では、HOITの領域Oに優先端末14の識別子14の記載があることから、ハンドオーバ端末による継続接続要求と判断し、優先端末14の要求割当チャネル容量R2と既存通信の占有チャネル容量C2の和(C2+R2)が閾値B未満であればチャネル割当を許可する。さらに、無線基地局12は、HOITの領域Sに優先端末14の識別子14を記載し、領域Oから優先端末14の識別子14を削除する。
次に、無線基地局12は、アクションフレームまたはビーコン信号にHOITを付加して無線基地局11に通知する。無線基地局11では、通知されたHOITの領域Sに記載された優先端末14の識別子14を自局のHOITの領域Oに記載し、領域Sに記載されていた優先端末14の識別子14を削除する。あるいは、優先端末14がハンドオーバ先の無線基地局12からチャネル割当許可を受けたときに、優先端末14は無線基地局11に対して接続解除要求を送信し、無線基地局11はその接続解除要求に応じてHOITの領域Sから優先端末14の識別子14を削除してもよい。あるいは、無線基地局11は、優先端末14の応答がなく所定の待機時間が経過した場合には、その時点で優先端末14の識別子14を削除してもよい。以上によりハンドオーバが終了する。
(第2の実施形態)
図13は、本発明の無線通信システムの第2の実施形態を示す。
図13において、無線基地局31,32が隣接し、それぞれの無線エリアの一部が重なっているものとする。無線基地局31,32に接続される通信制御装置33は、無線基地局31,32および各無線基地局31,32に接続される優先端末を集中管理する。ここでは、無線基地局31に接続されていた優先端末34が無線基地局32にハンドオーバする場合を想定する。また、無線基地局32には優先端末35が新規接続要求を行うものとする。
本実施形態では、各無線基地局31,32は識別子管理部およびハンドオーバ情報テーブル(HOIT)を保持せず、通信制御装置33がHOITを管理する識別子管理部を保持し、各無線基地局に帰属する優先端末を一元的に管理することを特徴とする。これにより、各無線基地局31,32がビーコン信号やアクションフレームにHOITを付加し、他の無線基地局に通知する必要がなくなる。なお、各無線基地局31,32は、ハンドオーバによる継続接続要求の優先端末(ハンドオーバ端末)34と新規接続要求の優先端末(非ハンドオーバ端末)35を区別し、ハンドオーバ端末に対して優先的なチャネル割当を行う際に、通信制御装置33のHOITを参照する他は、基本的な制御処理は第1の実施形態と同様である。
図14は、第2の実施形態の無線基地局31(32)および通信制御装置33の構成例を示す。
図14において、無線基地局31(32)は、アンテナを介して優先端末と無線接続するアクセス用無線IF(インタフェース)部41、通信制御装置33と有線で接続する有線IF部42、アクセス用無線IF部41および有線IF部42を制御し、チャネル割当制御を行う通信制御部43、チャネル容量使用率を監視するチャネル容量監視部44により構成される。なお、無線基地局に接続される無線端末は、優先端末に限らずTSPECネゴシエーション機能またはそれに類する機能を備えたものであればよい。
通信制御装置33は、無線基地局31(32)と有線で接続する有線IF部45、各無線基地局および優先端末を集中管理する無線基地局/優先端末管理部46、無線エリア内の全優先端末の識別子と帰属する無線基地局を記載したHOITを管理する識別子管理部47により構成される。
図15は、第2の実施形態のハンドオーバ情報テーブル(HOIT)の例を示す。
図15(1) に記載のHOITには、いずれかの無線基地局に接続している優先端末の識別子が記載される領域Iと、その優先端末が帰属している無線基地局および識別子の有効時間が記載される領域Pがある。優先端末の識別子としては例えばMACアドレス等を用いることができる。識別子管理部47は識別子の有効時間を管理し、有効時間中に優先端末の存在が確認できないときにその識別子をHOITから削除する。
図15(2) に記載のHOITは、図15(1) に記載のHOITにおける有効時間の欄をキープアライブ(Keep alive)連続未応答の規定回数に変えたものである。すなわち、識別子管理部47は識別子のキープアライブ連続未応答回数を管理し、所定時間ごとのキープアライブ情報等が連続未応答となって規定回数に達し、優先端末の存在が確認できないときにその識別子をHOITから削除する。
図16は、HOITの設定・更新制御手順を示す。
図16において、無線基地局が新規接続要求の優先端末iにチャネル割当を行い、その情報が通信制御装置に通知されると(S31)、HOITに優先端末iの識別子iと帰属無線基地局を記載し(S32)、識別子iの有効時間x(i) またはキープアライブ連続未応答の規定回数y(i) をセットする(S33)。そして、無線基地局から通知される優先端末iに関するキープアライブ情報等を監視し(S34)、キープアライブ情報等の通知を受信した場合には、S33に戻ってx(i) またはy(i) をリセットする。一方、無線基地局からキープアライブ情報等の通知がない場合にはx(i) またはy(i) を減算し(S35)、x(i) =0またはy(i) =0になったか否かを判断する(S36)。x(i) =0またはy(i) =0でなければS34に戻り、x(i) =0またはy(i) =0であれば、所定の待機時間が経過したものと判断してHOITから優先端末iの識別子iを削除する(S37)。
なお、第1の実施形態では、無線基地局が優先端末iから接続解除要求を受けると、図4に示すように直ちにHOITの領域Sから識別子iを削除する処理を行っていたが、本実施形態の無線基地局は、優先端末iの接続解除要求を受けても通信制御装置に通知せず、その後は優先端末iのキープアライブ情報等も通知しなくなるので、通信制御装置では所定の待機時間の経過後にHOITから優先端末iの識別子iを削除することになる。
図17〜図20は、通信制御装置で行われるHOITの更新処理例を示す。なお、ここではHOITの領域Iの識別子iおよび領域Pの帰属無線基地局のみを示し、対応する有効時間x(i) またはキープアライブ連続未応答の規定回数y(i) は省略して説明する。
図17は、新規接続要求の優先端末に対するチャネル割当完了時の更新処理例を示す。無線基地局1は、優先端末1の新規接続要求に対してチャネル割当を許可すると、通信制御装置に通知し、通信制御装置はHOITに優先端末1に対応する識別子1および無線基地局1を記載する。
図18は、一定周期で送信されるビーコン信号を用いて行われる更新処理例を示す。通信制御装置は、無線基地局1,2から優先端末1,2のキープアライブ情報等の通知を受けてHOITを更新する他に、ビーコン信号で定期的に無線基地局1,2に問い合わせ、無線基地局1,2からそれぞれ接続中の優先端末1,2の情報を取得してHOITを更新する。ここで、無線基地局1から優先端末1の情報が所定の待機時間中に得られない場合には、HOITから優先端末1の識別子1を削除することになる。
図19は、継続接続要求の優先端末に対するチャネル割当完了時の更新処理例である。通信制御装置は、HOITに優先端末1の識別子1および帰属先の無線基地局1を記載している。無線基地局2は、ハンドオーバする優先端末1の継続接続要求を受け、通信制御装置に問い合わせて優先端末1の識別子1がHOITに記載されていることから、優先端末1をハンドオーバ端末と判定してチャネル割当を許可すると、HOITの識別子1に対応する帰属先を無線基地局1から無線基地局2に変更する。
図20は、優先端末から接続解除要求があったとき、または優先端末の存在を一定時間確認できないときの削除処理例を示す。無線基地局1は、優先端末1から接続解除要求を受けたとき、または優先端末1の応答が一定時間ないときは、接続制御装置になにも通知しない。接続制御装置は、図16のS37の処理により、所定の待機時間後にHOITから識別子1を削除する。
このように、無線基地局で接続解除要求を受けても、通信制御装置はHOITから直ちに識別子1を削除することはせず、所定の待機時間後に削除処理を行うのは、図19に示すようにハンドオーバしている優先端末1を想定し、HOITの領域Oを参照して優先端末1のチャネル割当の優先制御を行うためである。
(通信制御部43の受付制御処理手順)
図21は、通信制御部43のチャネル割当制御処理手順を示す。
図21において、通信制御部43は、優先端末1の接続要求があったときに(S51)、通信制御装置33に優先端末1の帰属情報を問い合わせ、優先端末1が他の無線基地局に帰属しているか否かを判定し(S52)、新規接続要求の優先端末(非ハンドオーバ端末)とハンドオーバによる継続接続要求の優先端末(ハンドオーバ端末)を区別する。例えば、図13の無線基地局32において、HOITに記載されていない識別子をもつ優先端末35に対しては新規接続要求の非ハンドオーバ端末と見なし、HOITに識別子が記載されかつ帰属先が無線基地局31の優先端末34に対してはハンドオーバによる継続接続要求のハンドオーバ端末と見なす。
次に、通信制御部43は、図11に示すようにチャネル容量使用率の閾値として、非ハンドオーバ端末に割当可能な最大チャネル容量を示す閾値T=Aを設定し(S53)、ハンドオーバ端末に割当可能な最大チャネル容量を示す閾値T=B(B>A)を設定する(S54)。次に、接続要求してきた優先端末の要求割当チャネル容量をR、既存通信の占有チャネル容量をCとし、接続要求してきた優先端末に対するチャネル割当の可否を次のように判断する。(C+R)と閾値Tを比較し(S55)、(C+R)<Tであればチャネル割当を許可し(S56)、(C+R)≧Tであればチャネル割当を不許可とする(S57)。これにより、非ハンドオーバ端末(新規呼)に対しては(C+R)がA未満の場合のみチャネル割当が許可され、ハンドオーバ端末(ハンドオーバ呼)に対しては(C+R)がB未満の場合のみチャネル割当を許可される。
以上により、第1の実施形態と同様に、ハンドオーバ呼に対して(B−A)の帯域が常に確保され、ハンドオーバ呼が新規呼に対して優先的にチャネル割当が行われることになり、優先端末のハンドオーバによる通信断を回避することができる。なお、この新規呼に対する閾値T=Aおよびハンドオーバ呼に対する閾値T=Bは、例えば非特許文献1に記載の手法を用い、通信状況に関する伝送レートや接続台数などのパラメータに応じて変化させてもよい。
(第2の実施形態の動作例)
図22は、本発明の無線通信システムの第2の実施形態の動作例を示す。ここでは、図13に示すように、優先端末34が無線基地局31から無線基地局32にハンドオーバする場合について説明する。
図22において、優先端末34は、無線基地局31に新規接続要求を行う。なお、接続要求信号に対するACK信号は省略する。以下同様に、各信号に対するACK信号は省略する。無線基地局31は、通信制御装置33に優先端末34の帰属情報を問い合わせ、HOITに優先端末34の識別子34の記載がないことから、非ハンドオーバ端末による新規接続要求と判断し、優先端末34の要求割当チャネル容量R1と既存通信の占有チャネル容量C1の和(C1+R1)が閾値A未満であればチャネル割当を許可する。無線基地局31は、通信制御装置33に優先端末34の識別子と帰属情報を通知し、通信制御装置33はHOITに優先端末34の識別子34と帰属無線基地局31を記載する。
次に、優先端末34は、ハンドオーバ先の無線基地局32に継続接続要求を行う。無線基地局32は、通信制御装置33に優先端末34の帰属情報を問い合わせ、HOITに優先端末34の識別子34が記載されかつ帰属先が無線基地局31であることから、ハンドオーバ端末による継続接続要求と判断し、優先端末34の要求割当チャネル容量R2と既存通信の占有チャネル容量C2の和(C2+R2)が閾値B未満であればチャネル割当を許可する。さらに、無線基地局32は、通信制御装置33に優先端末34の識別子と帰属情報を通知し、通信制御装置33はHOITの優先端末34の識別子34の帰属情報を無線基地局31から無線基地局32に変更する。以上によりハンドオーバが終了する。
本発明の無線通信システムの第1の実施形態を示す図。 第1の実施形態の無線基地局11(12)の構成例を示す図。 第1の実施形態のハンドオーバ情報テーブル(HOIT)の例を示す図。 HOITの領域Sの設定・更新制御手順を示すフローチャート。 HOITの領域Oの設定・更新制御手順を示すフローチャート。 新規接続要求の優先端末に対するチャネル割当完了時の更新処理例を説明する図。 ビーコン信号を用いて行われる更新処理例を説明する図。 継続接続要求の優先端末に対するチャネル割当完了時の更新処理例を説明する図。 HOITの削除処理例を説明する図。 通信制御部23のチャネル割当制御処理手順を示すフローチャート。 チャネル容量使用率の閾値を説明する図。 本発明の無線通信システムの第1の実施形態の動作例を示す図。 本発明の無線通信システムの第2の実施形態を示す図。 第2の実施形態の無線基地局31(32)および通信制御装置33の構成例を示す図。 第2の実施形態のハンドオーバ情報テーブル(HOIT)の例を示す図。 HOITの設定・更新制御手順を示すフローチャート。 新規接続要求の優先端末に対するチャネル割当完了時の更新処理例を説明する図。 ビーコン信号を用いて行われる更新処理例を説明する図。 継続接続要求の優先端末に対するチャネル割当完了時の更新処理例を説明する図。 HOITの削除処理例を説明する図。 通信制御部43のチャネル割当制御処理手順を示すフローチャート。 本発明の無線通信システムの第2の実施形態の動作例を示す図。 TSPECネゴシエーション機能によるチャネル割当手順を説明する図。 従来のハンドオーバ処理手順を示す図。
符号の説明
11,12,31,32 無線基地局
13 中継伝送路
14,15,34,35 優先端末
21 アクセス用無線IF
22 有線(無線)IF
23 通信制御部
24 チャネル容量監視部
25 識別子管理部
33 通信制御装置
41 アクセス用無線IF
42 有線IF
43 通信制御部
44 チャネル容量監視部
46 無線基地局/優先端末管理部
47 識別子管理部
51,52 無線基地局
53 無線端末

Claims (10)

  1. 複数の無線基地局を備え、各無線基地局が無線端末からの接続要求に対してチャネル割当の可否を判断し、隣接する無線基地局間で無線端末が接続先の無線基地局を切り替えるハンドオーバを行う無線通信システムにおいて、
    前記無線基地局は、
    優先度が高いデータ通信を行う無線端末(以下「優先端末」という)について、自局に接続している優先端末の識別子と、他の無線基地局に接続している優先端末の識別子を管理するハンドオーバ情報テーブルと、
    前記優先端末から接続要求を受信したときに、前記ハンドオーバ情報テーブルを参照して新規接続要求の優先端末か、他の無線基地局からハンドオーバによる継続接続要求の優先端末かを判定する判定手段と、
    前記継続接続要求の優先端末に対して、前記新規接続要求の優先端末よりも優先的にチャネル割当を行うチャネル割当手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 請求項1に記載の無線通信システムにおいて、
    前記無線基地局は、前記ハンドオーバ情報テーブルの情報を他の無線基地局に通知し、各無線基地局が接続する優先端末の識別子を共有する構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  3. 複数の無線基地局を備え、各無線基地局が無線端末からの接続要求に対してチャネル割当の可否を判断し、隣接する無線基地局間で無線端末が接続先の無線基地局を切り替えるハンドオーバを行う無線通信システムにおいて、
    前記複数の無線基地局に接続され、各無線基地局に接続している全ての優先端末の識別子と、各優先端末の接続先である帰属無線基地局を管理するハンドオーバ情報テーブルを有する通信制御装置を備え、
    前記無線基地局は、
    前記優先端末から接続要求を受信したときに、前記通信制御装置のハンドオーバ情報テーブルを参照して新規接続要求の優先端末か、他の無線基地局からハンドオーバによる継続接続要求の優先端末かを判定する判定手段と、
    前記継続接続要求の優先端末に対して、前記新規接続要求の優先端末よりも優先的にチャネル割当を行うチャネル割当手段と
    を備えたことを特徴とする無線通信システム。
  4. 請求項1または請求項3に記載の無線通信システムにおいて、
    前記チャネル割当手段は、前記新規接続要求の優先端末に割当可能なチャネル容量の閾値Aを設定し、前記継続接続要求の優先端末に割当可能なチャネル容量の閾値Bを設定し、かつA<Bとして前記継続接続要求の無線端末に優先的なチャネル割当を行う構成である
    ことを特徴とする無線通信システム。
  5. 請求項4に記載の無線通信システムにおいて、
    前記閾値Aおよび閾値Bは、伝送レートや各無線基地局に接続される端末台数を含む通信状況またはネットワーク状況に関するパラメータに基づいて決定される
    ことを特徴とする無線通信システム。
  6. 無線端末からの接続要求に対してチャネル割当の可否を判断し、隣接する無線基地局間で無線端末が接続先の無線基地局を切り替えるハンドオーバを行う無線通信システムの無線基地局において、
    優先度が高いデータ通信を行う無線端末(以下「優先端末」という)について、自局に接続している優先端末の識別子と、他の無線基地局に接続している優先端末の識別子を管理するハンドオーバ情報テーブルと、
    前記優先端末から接続要求を受信したときに、前記ハンドオーバ情報テーブルを参照して新規接続要求の優先端末か、他の無線基地局からハンドオーバによる継続接続要求の優先端末かを判定する判定手段と、
    前記継続接続要求の優先端末に対して、前記新規接続要求の優先端末よりも優先的にチャネル割当を行うチャネル割当手段と
    を備えたことを特徴とする無線基地局。
  7. 請求項6に記載の無線基地局において、
    前記ハンドオーバ情報テーブルの情報を他の無線基地局に通知し、各無線基地局が接続する優先端末の識別子を共有する構成である
    ことを特徴とする無線基地局。
  8. 請求項6に記載の無線基地局において、
    前記チャネル割当手段は、前記新規接続要求の優先端末に割当可能なチャネル容量の閾値Aを設定し、前記継続接続要求の優先端末に割当可能なチャネル容量の閾値Bを設定し、かつA<Bとして前記継続接続要求の無線端末に優先的なチャネル割当を行う構成である
    ことを特徴とする無線基地局。
  9. 請求項8に記載の無線基地局において、
    前記閾値Aおよび閾値Bは、伝送レートや各無線基地局に接続される端末台数を含む通信状況またはネットワーク状況に関するパラメータに基づいて決定される
    ことを特徴とする無線基地局。
  10. 請求項6に記載の無線基地局に接続され、前記無線基地局が備えるハンドオーバ情報テーブルに代えて、各無線基地局に接続している全ての優先端末の識別子と、各優先端末の接続先である帰属無線基地局を記載したハンドオーバ情報テーブルを備え、前記無線基地局の判定手段に接続要求のあった優先端末の帰属無線基地局を通知する構成である
    ことを特徴とする通信制御装置。
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