JP4826991B2 - 除菌フィルターを有する自動腹膜透析装置用回路 - Google Patents

除菌フィルターを有する自動腹膜透析装置用回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、腎不全患者の治療ののために使用される腹膜透析装置に関し、より詳細には、自動腹膜還流装置に使用するのに最適な腹膜透析用回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
腹膜透析は、慢性腎不全の患者が家庭または職場で、透析液交換をすることによって、患者自身の手で処置できる簡便で拘束の少ない利点の多い治療方法である。最近では、患者の生活の質と医療効率を高めるため、夜間または日中、集中的に処置を行うAPD療法(自動の注液・排液装置で腹膜透析液の交換を行う自動腹膜透析療法)が普及している。本方法は機械による操作のため、忙しい患者や定期的な交換操作が困難な患者、或いは身体の不自由な患者が使用するのに最適である。
【0003】
具体的な処置としては、大量の透析液の収容された透析液容器を(患者腹腔に留置されたカテーテルに接続した)透析セット等に連結し、予め設定した時間、注液量、回数に応じて、患者腹腔内に透析液を自動的に注入し、排出する。この方法では、患者の就寝中等に腹膜透析処理が行われるため、透析液の交換作業で拘束される時間を減少することができる。また、限られた時間の中で瀕回の透析液の交換ができるため、透析効率を高めることができる。近年これらの装置を用いた治療が次第に広まってきているが、一方でこの治療法は(瀕回の液交換によるコネクター部の汚染に起因するためか、)腹膜炎を起こしやすいとの指摘もある。
【0004】
自動腹膜透析装置を使用したAPD療法の場合においても、(患者腹腔に留置されている腹膜カテーテルと連結した)APD用回路と透析液容器との接続・脱離(脱着)が必要である。これらの接続を清潔に且つ確実に行わないと、患者に重大な問題を引き起こす可能性がある。そのため、施設では、接続時にそれ専用の機械を使用するか、あるいは、患者等が手技を正確且つ安全に操作できるように、事前に教育を行っている。
【0005】
ところが、自動腹膜灌流装置を扱う際には、透析患者は液交換に伴う操作以外にも留意しなくてはならないことが多く、脱着部位の汚染や感染が充分に防止できていないのが現状である。さらに、患者は自身の高齢化による不自由な操作、いろいろな合併症、介護者の不十分な状況等のために、正確な脱着操作ができ難くなっている。特にAPD療法では、多量の透析液を注入することが多いため、透析セットまたは送液のためのカートリッジと、透析液収容容器との間で脱着を行う頻度が多い。透析液を加温するための加温回路を使用する場合には、さらに脱着の回数が多くなる。脱着の頻度が多くなれば、それだけ汚染・感染の機会も増えることになる。
【0006】
しかし、汚染・感染を防止するための手段を設けると、患者が操作すべき行程が増えることになり、患者への負担が増加する。また、防止手段の機構が複雑なものになると、誤操作が増える危険性がある。さらに、汚染防止効果の高いものを造ろうとすると、装置が高価なものとなって、患者の誰もが利用できなくなってしまうとの問題点があった。そのため、上記APD療法を行う場合、簡便でしかも確実に効果のある汚染・感染防止機構を装置に設ける必要があった。
【0007】
一方、腹膜透析を行う際に除菌フィルターを利用するというアイデアは、従来より幾つか開示されている。例えば、透析液容器と患者カテーテル等との接続部位で汚染や感染が起きた場合でも、透析液注入手段の(汚染発生部位の下流側の)いずれかの箇所でフィルターを利用することによって、患者腹腔内への菌の浸入を防止するというもので、特開昭57−112873号や特開昭60−249971号等に開示されている。
【0008】
上記先願に開示されたものは、接続部で流路が汚染されても、下流側に装着した除菌フィルターで菌やバクテリアをトラップしようとするもので、輸液を行う際の輸液フィルターを転用したものである。上記のものは、アイデア自体としては有用なものであったが、腹膜透析療法に実際的に使用可能なものとは言えなかった。というのは、以下のような様々な問題があったためである。
【0009】
▲1▼ self-primingによるフィルターへの透析液の浸潤では、長時間かかるため、液の排出や注入には、それを目的とした装置を使用するのが望ましい。現行の自動腹膜透析装置では、透析液の吸入・排出のみならず、患者腹腔の貯留液の吸入・排出にも、ダイアフラム式の吸入・排出手段を使用している。そして、ダイアフラム内に貯留液が流入して、生体成分を含む貯留液がフィルターを通過、または接触すると、フィルターの目詰まりによって、流量が著しく減少し、最後には閉塞してしまう。
【0010】
▲2▼ 複数の薬液バッグを使用する際、1つのバッグからの液で浸潤されたフィルターに、次のバッグに存在するエアーが流入して、エアーロック(空気による目詰まり、閉塞)を起こしてしまう。▲3▼フィルターへの貯留液の流入や生体成分との接触を防止するため、流路切換え手段や別流路を設けると、回路の構造自体を変更しなくてはならない。また、現行の自動交換装置に対して、変更した回路は使用できない。さらに、流路切換えの操作が面倒であり、または誤操作の可能性が増加する恐れがある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、より簡単な構造によって、APD療法における透析液交換時の汚染・感染を防止できる腹膜透析装置(セット)を提供することにある。また、脱着(接続・脱離)の際、汚染・感染の生じ易い操作を行った場合でも、最終的に患者腹腔内に菌やバクテリアが浸入することを防止できる腹膜透析装置(セット)やそのための手段を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1は、一方の端部において、新鮮な透析液の収容された単独または複数の透析液収容容器と連結する、または前記透析液収容容器と連結可能なコネクタを設けた透析液収容容器連結部(以下、透析液側連結部ともいう)を有し、別の一方の端部において、液の吸引・排出手段と連結する吸引・排出手段側連結部(以下、吸引側連結部ともいう)とを有し、前記両端部の中間部に除菌フィルターを装着した腹膜透析用回路であって、該回路は、除菌フィルターと透析液収容容器とを連絡する透析液ラインを有し、前記除菌フィルターと前記吸引側連結部との間で分岐する(患者腹腔内に貯留された液を排液するための)排液ラインを有し、その排液ラインの分岐部と前記除菌フィルタとの間に、開閉手段によって流路の開閉可能な流路開閉部を設けたことを特徴とする自動腹膜透析装置用回路である。
【0013】
また、本発明は上記構成に追加して、下記に述べるような種々の実施態様を取ることができる。即ち、一つの実施形態として、前記吸引・排出手段側連結部と前記排液ライン分岐部との間に患者腹腔に連絡する腹腔ラインがさらに分岐した前記の腹膜透析用回路である。
【0014】
また、別の実施形態として、前記透析液側連結部と前記除菌フィルターとの間に、透析液を加温するための加温ラインを設けた前記の腹膜透析用回路である。
【0015】
また、別の実施形態として、前記透析液側連結部と前記除菌フィルターとの間に、患者に投与する透析液の濃度を変更するための濃度変更ラインを設けた前記の腹膜透析用回路である。
【0016】
また、別の実施形態として、少なくとも前記透析液ラインおよび前記加温ラインがマニホールドによって結合された前記の腹膜透析用回路である。[透析液収容容器が複数の場合、透析液ラインが複数あって、それぞれの透析液ラインがマニホールド(多岐管)で結合されていても良い。]
【0017】
また、別の実施形態として、少なくとも前記透析液側連結部、前記加温ライン、除菌フィルタ、流路開閉部、排液ライン、吸引側連結部とが閉鎖的に組込まれている(一体的、または脱離不能なように形成されている)前記の腹膜透析用回路である。
【0018】
また、別の実施形態として、前記除菌フィルターが、上部に液体中に存在する気体を貯める気体収容部を有する前記腹膜透析用回路である。
【0019】
また、別の実施形態として、前記除菌フィルターが、筒状ハウジングを平膜状のフィルターによって、2室に分割した前記の腹膜透析用回路である。
【0020】
また、別の実施形態として、前記除菌フィルターが、少なくとも2.30ml/min・cm2の透水性能を有する前記の腹膜透析用回路である。好ましくは、除菌フィルターの透水性能が3.5〜7.5ml/min・cm2の範囲にある前記腹膜透析用回路である。
【0021】
また、別の実施形態として、前記除菌フィルターの有効孔径が0.22〜0.45μmの範囲にある前記の腹膜透析用回路である前記の腹膜透析用回路である。
【0022】
本発明の第2は、一方の端部において、液の吸引・排出手段と連結する吸引・排出手段側連結部を有し、他方の端部において、新鮮な透析液の収容された単独または複数の透析液収容容器と連結する、または前記いずれかの透析液収容容器と連結可能なコネクタを有する透析液収容容器連結部(以下、透析液側連結部ともいう)に連なる透析液ライン、患者腹腔に連なる腹腔ライン、(患者腹腔内に貯留された液を排液するための)排液ラインの少なくとも3つの流路が並列に形成され、前記の透析液ラインに、該ラインと吸引・排出手段側の流路が連通/閉止するための流路開閉部を設け、さらに透析液ラインにおいて、該流路開閉部と透析液側連結部との間に除菌フィルターとを設け、さらに前記腹腔ライン、前記排液ラインにそれぞれの流路を開閉するための流路開閉手段を設けたことを特徴とする自動腹膜透析装置用回路である。
【0023】
さらに本発明は、上記の上記構成に追加して、下記に述べるような種々の実施態様を取ることができる。即ち、一つの実施形態として、少なくとも前記の3つのライン(透析液ライン、腹腔ライン、排液ライン)および吸引側連結部を含むラインが閉鎖的に組込まれている(一体的、または脱離不能なように形成されている)前記の腹膜透析用回路である。
【0024】
また、別の実施形態として、前記他方の端部から、透析液を加温するための加温ラインが他の3つのラインに並列に形成され、且つ該加温ラインが他の3つのラインと閉鎖的に組込まれている(一体的、または脱離不能なように形成されている)前記の腹膜透析用回路である。
【0025】
また、別の実施形態として、前記除菌フィルターが、上部に液体中に存在する気体を貯める気体収容部を有する前記の腹膜透析用回路である。
【0026】
また、別の実施形態として、前記除菌フィルターが、筒状ハウジングを平膜状のフィルターによって、2室に分割した前記の腹膜透析用回路である。
【0027】
また、別の実施形態として、前記除菌フィルターが、少なくとも2.30ml/min・cm2の透水性能を有する前記の腹膜透析用回路である。好ましくは、除菌フィルターの透水性能が3.5〜7.5ml/min・cm2の範囲にある前記腹膜透析用回路である。
【0028】
また、別の実施形態として、前記除菌フィルターの有効孔径が0.22〜0.45μmの範囲にある前記の腹膜透析用回路である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図によって、本発明の複数の実施形態を簡単に説明する。図1は、本発明の腹膜透析装置用回路1の一例を示す模式図である。この回路1の一方の端部は、吸引・排出手段である可撓性チャンバー2に連結する吸引・排出手段側連結部(吸引側連結部)1aとなっている。可撓性チャンバー2は、予め回路1に組込まれている方が汚染防止の点から望ましい。また、回路1の別の端部は、複数の透析液バッグ3a,3b,3cに連結する透析液側連結部1bとなっている。本例では、透析液側連結部1bは、透析液容器に連絡した容器コネクタ3dに脱着可能に連結できるバッグ側コネクタ1cが設けられているが、各バッグに直接連結したものでも良い。
【0030】
そして、吸引・排出手段側連結部と透析液側連結部との中間部(中央という意味ではない)に、患者腹腔内に注入する腹膜透析液から細菌やバクテリアを除くための除菌フィルター4が装着されている。また、除菌フィルター4と吸引側連結部1aとの間で、排液バッグ5と連絡する排液ライン6が分岐している。さらに、排液ライン6の分岐した箇所と除菌フィルター4との間に開閉バルブ7の装着した流路開閉部を有し、透析液ライン1dや加温ライン9の各ラインを排液ライン6から遮断できるようにしている。
【0031】
そして、排液ライン6の分岐部と吸引側連結部1aとの間には、患者腹腔に連絡する腹腔ライン12が分岐している。腹腔ライン12の先端には、腹膜カテーテル13または腹膜カテーテルに連絡される延長チューブ(図示せず)と連結するための患者側コネクタ14が装着されている。
【0032】
一方、除菌フィルター4とバッグ側コネクタ1cとの間には、必要に応じて、加温バッグ8に連絡する加温ライン9、異なる組成の透析液容器10に連絡する濃度変更ライン11等の送液ラインが分岐している。
【0033】
本例の透析液回路1によって、透析液の流出・流入を行う機構に関して、簡単に述べる。本例で図示される吸引・排出手段は可撓性チャンバー2であって、このチャンバー2に陰圧または陽圧を加えることによって、チャンバー内に液を吸引し、或いはチャンバー外に液を排出させて、送液を行う。
【0034】
そして、腹膜透析回路に連絡した各ライン(排液ライン、加温ライン、透析液ライン等)を介して、各バッグ(排液バッグ、加温バッグ、透析液バッグ)から可撓性チャンバー2内に液を吸引し、患者腹腔や、または吸引したバッグとは異なる別のバッグ(加温バッグ、排液バッグ)に注入するのである。この方法だと、一回に送液できる量は、チャンバー2の容量を超えることはできないので、送液量が多い場合には、チャンバーの膨張・収縮を繰返して送液を行う。
【0035】
折角、除菌フィルターを使用しても、フィルターと患者腹腔を連結する箇所で汚染が起こると、意味が無くなるので、本発明の腹膜透析用回路のフィルター下流(患者側)で、なるべくラインの脱着が不要なように、最初から各ラインが組込まれたもの、言い換えれば一体的に形成されたものも望ましい。本例では、透析液側連結部1bの下流側(患者側)の回路において、少なくとも、加温ライン9、除菌フィルター4、開閉バルブ(流路開閉部)7、排液ライン6、可撓性チャンバー2等の各構成要件は、液交換の際にこれらの脱着操作が不要なように、予め組込まれている。別の表現によれば、汚染が防止できるように閉鎖( Closed System)的に形成されている。
【0036】
次に本発明で使用するのに、好ましい除菌フィルターについて、述べる。図3に好適な除菌フィルター4の例を示す。本例のように、その上部に気体を収容する気体収容部41を設けることによって、フィルターの液通過面が(液流通の際に混入する)気体でエアーロックを起こさないようにする構造のものが望ましい。
【0037】
除菌フィルター4は、筒状ハウジング42の中で、図3に示すように斜めに配置された平膜状フィルター43によって、2室に分割されている。透析液は先ず、流入管44を経て透過前室45に流入し、平膜フィルター43を透過した後、透過後室46に流入し、流出管47を経て流出される。流入した気体は液体よりも軽いため、上方の気体収容部41に収容される。APD療法において、複数の透析液バッグを使用することによって、万一 透析液への気体の混入が生じたとしても、気体がフィルターを透過するよりも先に、気体収容部41に収容されるので、エアーロックは防止できる。
【0038】
平膜フィルター43の透過性能については、特に限定されるものではないが、透過性が低すぎるものは、多量の透析液を流通させる上で、長時間かかってしまうので、好ましくない。従って、2.30ml/min・cm2以上の透水性能を有するものが望ましい。上記透水性に影響する要因として、フィルター43の膜面積がある。従って、透水性を向上するために、フィルターの膜面積は20〜45cm2の範囲が好ましい。
【0039】
但し、透水性能が大きくても、肝腎の除菌性能が低下しては意味が無いので、フィルター43の有効孔径が0.22〜0.45μmであるものが望ましい。
【0040】
図2は、本発明の腹膜透析装置用回路1の別の例を示す模式図である。図2に示す腹膜透析用回路1では、一方の端部において、吸引・排出手段である可撓性チャンバ2と連結する吸引側連結部1aを有し、また他方の端部において、マニホールド(多岐管)15を介して、透析液ライン1d、腹腔ライン12、排液ライン6、加温ライン9の各流路が並列的に連絡されている。さらに、透析液ライン1d、腹腔ライン12、排液ライン6、加温ライン9は、それぞれ透析液バッグ3a,3b,3c、患者側コネクタ14、排液バッグ5、加温バッグ8に連結されている。
【0041】
透析液ライン1dの端部は透析液側連結部1bであり、透析液バッグ3に附属のコネクタに連結できるコネクタ(図示せず)を備えていても良い。また、上記の各ラインにはそれぞれの流路を開閉できるように、開閉バルブ7a、7b、7c、7dが装着されている。そして、本例では、透析液ライン上の開閉バルブ7bの装着された部位が流路開閉部である。
【0042】
本例では、透析液ライン1dにおいて、マニホールド15から透析液側連結部1bまでの間に除菌フィルター4を装着し、またマニホールド15と除菌フィルター4との間に開閉バルブ7bを設けている。このように、各ラインからの液が流入してくる可能性のあるマニホールド15と除菌フィルター4との間に開閉手段を設けることで、腹腔からの貯留液が除菌フィルター内を透過する、またはフィルターと接触するのを防止している。また、本例では、上記の3つのライン(透析液ライン1d、腹腔ライン12、排液ライン6)と吸引側連結部1a側のライン、加温ライン9は、既述したように汚染防止の点から、予め一体的に組込まれたものを使用している。
【0043】
【実施例】
以下に、上述したAPD用回路を使用して、自動腹膜透析処理を行う手順について、簡単に説明する。図1に示す回路では、以下のような順に操作が行われる。先ず透析回路1のバッグ側コネクタ1cを複数の透析液バッグ3と接続する。このとき、各透析液バッグ3に附属する導管の開閉手段が閉止されているため、透析液は回路1に液は流入しない。
【0044】
次に患者側コネクタ14を患者の腹膜カテーテル13、またはそれに連なる延長チューブ(図示せず)と接続する。この時もカテーテルや延長チューブに装着された開閉手段(図示せず)が閉止されているため、回路1には液が流入しない。或いは、必要に応じて腹腔ライン12に開閉バルブ(開閉手段)7dを設けても良い。
【0045】
回路1と上記2箇所の接続を確認した後、開閉バルブ7bを開け、開閉バルブ7dを閉じる。透析液バッグ3aに附属の流路閉止クランプ(図示せず)を開いて、可撓性チャンバー2に陰圧をかける。すると、透析液バッグ3aから透析液ライン1d,除菌フィルター4を経て、チャンバー2内に透析液が流入される。このとき、加温ライン9、濃度変更ライン11、排液ライン6の各ラインは、それぞれのラインに装填された電磁弁(図示せず)によって、閉止されている。
【0046】
次に、透析液ライン1dに装填された電磁弁を閉じ、加温ライン9に装填された電磁弁を開く。その状態でチャンバー2に陽圧をかけると、チャンバ2から除菌フィルター4、加温ライン9を経て、透析液が加温バッグ8に流入する。以上の操作を繰返して、透析液バッグ3aから加温バッグ8に透析液を移送し、透析液バッグ3aが空になれば、同様にして次の透析液バッグ3bから透析液を流出させる。加温バッグはヒーターによって、透析液が体温程度に昇温するように加熱される。
【0047】
加温バッグ8で透析液を加温している間に、患者腹腔で前回に貯留された液を排出させる。患者側ラインの開閉手段(図示せず)とバルブ7dを開放し、バルブ7bを閉止した後、チャンバー2に陰圧をかけ、患者腹腔30からチャンバー2に貯留液を流入させる。次にバルブ7dを閉じて、チャンバー2に陽圧をかける。すると、チャンバ2に収容された貯留液は排液バッグ5に排出される。この操作を繰返して、患者腹腔から貯留液を全て排液バッグ5に移送する。上記の排液操作の際、バルブ7bが閉止しているため、貯留液は除菌フィルター4に接触することはない。
【0048】
貯留液の排出が終わったら、バルブ7bを開放し、バルブ7dを閉止する。透析液ライン1d、排液ライン6、濃度変更ライン11の各ラインに装填された電磁弁を閉じ、加温ライン9の電磁弁を開放した状態で、チャンバ2に陰圧をかけて、チャンバ2内に加温バッグ内の透析液を流入させる。次に、バルブ7bを閉止し、排液ライン6の電磁弁を開放した状態で、チャンバ2に陽圧をかける。すると、チャンバ2内の透析液は排液バッグ5に移送される。このようにして、(患者貯留液の排出に使用された)チャンバ2の内部を洗浄してやる。この洗浄操作は、チャンバ2の洗浄の必要性の度合いによって、透析液の洗浄液量や吸引・排出の繰り返し回数を決めれば良い。
【0049】
洗浄操作が終われば、透析液を患者腹腔内に注液する操作に移行する。透析液ライン1d、濃度変更ライン11、排液ライン6の各ラインに装填された電磁弁は閉じた状態で、チャンバ2に陰圧・陽圧を交互にかけ、またバルブ7b,バルブ7dを交互に開閉することによって、既述したような機構によって、加温バッグ8内の透析液が患者腹腔内に注液される。透析に伴う全ての操作が終了したら、患者ライン13から患者側コネクタ14を脱離して、透析回路1を廃棄する。
【0050】
以上のような手順で液(貯留液および透析液の)交換を行うと、透析液および患者貯留液の吸引・排出を行うチャンバが共通であっても、貯留液によるフィルターの目詰まりや流量低下を防止できる。なお、本実施例では、開閉バルブ7(b,d)と電磁弁を別にして説明したが、開閉バルブ7を電磁弁に換えても、同じように操作が可能である。
【0051】
図2に示す回路でも、上述したのと基本的に同じ手順によって、操作が行われる。先ず、複数の透析液バッグ3を、透析回路1の透析液側連結部1bと接続する。また、患者ライン13を、透析回路1の患者側コネクタ14と接続する。次に加温ラインへの注液のため、バルブ7c、7dを閉止した状態で、バルブ7a,バルブ7bを交互に開閉し、チャンバ2に交互に陰圧・陽圧をかけることによって、透析液バッグ3から加温バッグ8に液が移送される。加温バッグを昇温している間に、患者貯留液の排出操作を行う。
【0052】
患者腹腔30から排液バッグ5への貯留液排出は、バルブ7a、7bを閉止した状態で、バルブ7c,バルブ7dを交互に開閉し、チャンバ2に交互に陰圧・陽圧をかけることによって、行われる。既述したように、チャンバ2の吸引・排出は患者腹腔から貯留液が排出されるまで繰り返される。
【0053】
洗浄と回路1のプライミングのため、加温バッグに収容された透析液が、チャンバ2内に流入され、排液バッグ5に排出される。この洗浄(プライミング)操作は、バルブ7b、7cを閉止した状態で、バルブ7a,バルブ7dを交互に開閉し、チャンバ2に交互に陰圧・陽圧をかけることによって、行われる。
【0054】
洗浄(プライミング)操作が終わったら、患者腹腔への透析液の注液操作に移行する。この注液操作はバルブ7b、7dを閉止した状態で、バルブ7a,バルブ7cを交互に開閉し、チャンバ2に交互に陰圧・陽圧をかけることによって、行われる。本例の回路や操作手順においても、患者貯留液は除菌フィルター4を通過、接触することはないので、それによる閉塞や流量低下の懸念はない。そして、注液操作が終了したら、患者ライン13から患者側コネクタ14を脱離して、透析回路1を廃棄する。
【発明の効果】
本発明の腹膜透析用回路によって、以下に述べるような利点が得られる。第1に、簡単な構造や機構によって、APD療法における透析液交換時の汚染・感染を防止できる。第2に、脱着(接続・脱離)の際、汚染・感染の生じる可能性のある操作を行った場合でも、最終的に患者腹腔内に菌やバクテリアが浸入することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の腹膜透析用回路の1つの実施形態を示す模式図である。
【図2】本発明の腹膜透析用回路の別の実施形態を示す模式図である。
【図3】本発明の腹膜透析用回路に好適に使用できる除菌フィルターの概略図である。
【符号の説明】
1.腹膜透析装置用回路
1a.吸引側連結部
1b.透析液側連結部
1c.バッグ側コネクタ
1d.透析液ライン
2.可撓性チャンバー
3.透析液バッグ
3a.第1透析液バッグ
3b.第2透析液バッグ
3c.第3透析液バッグ
3d.容器コネクタ
4.除菌フィルター
5.排液バッグ
6.排液ライン
7.開閉バルブ
7a.開閉バルブ(加温ライン)
7b.開閉バルブ(透析液ライン)
7c.開閉バルブ(腹腔ライン)
7d.開閉バルブ(排液ライン)
8.加温バッグ
9.加温ライン
10.(異なる液組成の)透析液バッグ
11.濃度変更ライン
12.腹腔ライン
13.腹膜カテーテル(または患者側ライン)
14.患者側コネクタ
15.マニホールド
30.患者(腹腔)
41.気体収容部
42.筒状ハウジング
43.平膜状フィルター
44.流入管
45.透過前室
46.透過後室
47.流出管

Claims (16)

  1. 一方の端部において、新鮮な透析液の収容された(単独または複数の)透析液収容容器と連結する、または前記透析液収容容器と連結可能なコネクタを設けた透析液収容容器連結部(以下、透析液側連結部ともいう)を有し、他の一方の端部において、患者の腹膜カテーテルまたは該カテーテルに連結された延長チューブと連結可能な患者側コネクタを有し、両端部の間には透析液および患者からの排液を吸引・排出する吸引・排出手段と連結する吸引・排出手段側連結部(以下、吸引側連結部ともいう)とを有し、前記透析液側連結部と吸引側連結部との中間部に除菌フィルターを装着した腹膜透析用回路であって、該回路は、患者の腹膜カテーテルまたは該カテーテルに連結された延長チューブと吸引・排液手段および除菌フィルターとを連絡する腹腔ラインと、除菌フィルターと透析液収容容器とを連絡する透析液ライン、前記除菌フィルターと前記吸引側連結部との間で分岐する(患者腹腔内に貯留された液を排液するための)排液ラインを有し、その排液ラインの腹腔ラインとの分岐部と前記除菌フィルターとの間に、開閉手段によって流路の開閉可能な流路開閉部を設けたことを特徴とする自動腹膜透析装置用回路。
  2. 前記透析液側連結部と前記除菌フィルターとの間に、透析液を加温するための加温ラインを設けた請求項に記載の自動腹膜透析装置用回路。
  3. 前記透析液側連結部と前記除菌フィルターとの間に、患者に投与する透析液の濃度を変更するための濃度変更ラインを設けた請求項1または2のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  4. 少なくとも前記透析液ラインおよび前記加温ラインがマニホールドによって結合された請求項2または3のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  5. 少なくとも前記透析液側連結部、前記加温ライン、除菌フィルター、流路開閉部、排液ライン、吸引側連結部とが閉鎖的に組み込まれている(一体的、または脱離不能なように形成されている)請求項2〜4のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  6. 前記除菌フィルターが、上部に液体中に存在する気体を溜める気体収容部を有するものである請求項1〜のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  7. 前記除菌フィルターが、筒状ハウジングを平膜状のフィルターによって、2室に分割したものである請求項に記載の自動腹膜透析装置用回路。
  8. 前記除菌フィルターが、2.20ml/min・cm2の透水性能を有するものである請求項またはのいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  9. 前記除菌フィルターの有効孔径が0.22〜0.45μmの範囲にあるものである請求項6〜8のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  10. 一方の端部において、透析液および患者からの排液を吸引・排出する吸引・排出手段と連結する吸引・排出手段側連結部を有し、他方の端部において、新鮮な透析液の収容された単独または複数の透析液収容容器と連結する、または前記いずれかの透析液収容容器と連結可能なコネクタを有する透析液収容容器連結部(以下、透析液側連結部ともいう)に連なる透析液ライン、患者腹腔に連なる腹腔ライン、(患者腹腔内に貯留された液を排液するための)排液ラインの少なくとも3つの流路がマニホールドを介して並列に形成され、前記の透析液ラインには除菌フィルターが設けられており、該除菌フィルターと前記マニホールドとの間には流路開閉部が設けられており、さらに前記腹腔ライン、前記排液ラインにそれぞれの流路を開閉するための流路開閉手段を設けたことを特徴とする自動腹膜透析装置用回路。
  11. 少なくとも前記の3つのライン(透析液ライン、腹腔ライン、排液ライン)および吸引側連結部を含むラインが閉鎖的に組み込まれている(一体的、または脱離不能なように形成されている)請求項10に記載の自動腹膜透析装置用回路。
  12. 前記他方の端部から、透析液を加温するための加温ラインが他の3つのラインに並列に形成され、且つ該加温ラインが他の3つのラインと閉鎖的に組み込まれている(一体的、または脱離不能なように形成されている)請求項10または11のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  13. 前記除菌フィルターが、上部に液体中に存在する気体を溜める気体収容部を有するものである請求項10〜12のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  14. 前記除菌フィルターが、筒状ハウジングを平膜状のフィルターによって、2室に分割したものである請求項13に記載の自動腹膜透析装置用回路。
  15. 前記除菌フィルターが、2.30ml/min・cm2の透水性能を有するものである請求項13または14のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
  16. 前記除菌フィルターの有効孔径が0.22〜0.45μmの範囲にあるものである請求項13〜15のいずれかに記載の自動腹膜透析装置用回路。
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