JP4825104B2 - ***撮像装置 - Google Patents

***撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4825104B2
JP4825104B2 JP2006283940A JP2006283940A JP4825104B2 JP 4825104 B2 JP4825104 B2 JP 4825104B2 JP 2006283940 A JP2006283940 A JP 2006283940A JP 2006283940 A JP2006283940 A JP 2006283940A JP 4825104 B2 JP4825104 B2 JP 4825104B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
interface agent
container
inner container
breast
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006283940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008099810A (ja
Inventor
大輔 山下
俊彦 鈴木
豊 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hamamatsu Photonics KK
Original Assignee
Hamamatsu Photonics KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hamamatsu Photonics KK filed Critical Hamamatsu Photonics KK
Priority to JP2006283940A priority Critical patent/JP4825104B2/ja
Publication of JP2008099810A publication Critical patent/JP2008099810A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4825104B2 publication Critical patent/JP4825104B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

本発明は、***撮像装置に関するものである。
現在普及している一般的なマンモグラフィ(***撮像)装置では、乳癌等の検査を行うため、被検者の***を圧迫しつつX線を照射し、透過したX線を撮像することにより***の内部情報を取得している。しかし、X線の照射が***および乳癌に及ぼす影響が懸念されるため、近年では、被検者の***に複数の位置から光を照射し、拡散光の強度を複数の位置で検出することにより***の内部情報を取得する方式が研究されている。
また、被検者の***を圧迫することは被検者にストレスを与えるので、マンモグラフィ(***撮像)装置には、***を圧迫しない状態で検査することが望まれる。そのため、例えば被検者をベッド上に伏臥させ、該ベッドに取り付けられた半球形の容器内に***を垂下させて、この容器に取り付けられた光ファイバを介して光を照射/検出することにより、***の内部情報を取得する方式が考えられている。そして、***の内外における光散乱係数等の光学係数を一致させて境界条件を一定にするために、生体組織とほぼ同等の光学係数を有する液状のインターフェース剤で容器と***との隙間を満たす方式が考えられている(例えば、非特許文献1参照)。
Tara D. Yates, et al., "Time-resolvedoptical mammography using a liquid coupled interface", Journal of Biomedical Optics,Vol.10(5), 054011, September/October 2005
上述した方式では、例えば次の場合のように、インターフェース剤を容器の内外で循環させたい場合がある。すなわち、インターフェース剤は、生体組織とほぼ同等の光学係数を実現するために、例えば或る光学係数を有する物質と純水とを混合し、その混合割合を調整することにより生成される。そして、この物質が疎水性である場合には、該物質の沈降を防ぐために、インターフェース剤を容器の内外で循環させつつ容器外において撹拌するといった動作が必要となる。
インターフェース剤を容器の内外で循環させる場合、容器の内側へインターフェース剤を注入する動作が必要となるが、その際にインターフェース剤を勢いよく注入してしまうと、容器内のインターフェース剤の流れが乱れてしまい、拡散光の検出に影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、上記した問題点を鑑みてなされたものであり、インターフェース剤を容器の内外で循環させる方式の***撮像装置において、容器内のインターフェース剤の流れを安定させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による***撮像装置は、被検者の***に光を照射し、拡散光を検出することにより***の内部情報を取得するための***撮像装置であって、***を囲む内側容器と、内側容器の外側に配置され内側容器との間に隙間を構成する外側容器と、隙間を流入室及び流出室に分割する隔壁と、内側容器の内側へ向けて配置された複数の光ファイバと、流入室へ液状のインターフェース剤を注入する第1の配管と、流出室からインターフェース剤を排出する第2の配管とを備え、内側容器が、流入室のインターフェース剤を内側容器の内側へ流入させるための一または複数のインターフェース剤流入口と、内側容器の内側のインターフェース剤を流出室へ流出させるための一または複数のインターフェース剤流出口とを有することを特徴とする。
上記した***撮像装置においては、第1の配管から供給されたインターフェース剤が、まず内側容器と外側容器との間の流入室へ流入し、流入室を満たしたのち、内側容器に設けられたインターフェース剤流入口から内側容器内へ滲み出す。そして、インターフェース剤は、内側容器内を流れたのち、インターフェース剤流出口から流出室へ滲み出し、流出室を満たした後に第2の配管を介して排出される。従って、上記した***撮像装置によれば、内側容器内へ注入されるインターフェース剤の勢い、及び内側容器から排出されるインターフェース剤の勢いを低減し、インターフェース剤の流れを安定させることができる。
また、***撮像装置は、複数の光ファイバを通すための複数の孔が内側容器に形成されており、少なくとも一つの孔の内径が、対応する光ファイバの直径よりも大きく、少なくとも一つのインターフェース剤流入口が、少なくとも一つの孔と光ファイバとの隙間によって構成されていることを特徴としてもよい。これにより、光ファイバを通すための孔を利用してインターフェース剤流入口を容易に実現できる。
また、***撮像装置は、複数の光ファイバを通すための複数の孔が内側容器に形成されており、少なくとも一つの孔の内径が、対応する光ファイバの径よりも大きく、少なくとも一つのインターフェース剤流出口が、少なくとも一つの孔と光ファイバとの隙間によって構成されていることを特徴としてもよい。これにより、光ファイバを通すための孔を利用してインターフェース剤流出口を容易に実現できる。
また、***撮像装置は、内側容器及び隔壁が、異なる大きさの別の内側容器及び隔壁と交換可能であることを特徴としてもよい。これにより、内側容器の内側寸法を、被検者の***の大きさに合わせて容易に変更できる。
また、***撮像装置は、第1及び第2の配管が外側容器に取り付けられていてもよく、或いは、第1及び第2の配管のうち少なくとも一方が隔壁に取り付けられていてもよい。
本発明によれば、インターフェース剤を容器の内外で循環させる方式の***撮像装置において、容器内のインターフェース剤の流れを安定させることができる。
以下、添付図面を参照しながら本発明による***撮像装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明による***撮像装置の一実施形態の全体構成を示す図である。本実施形態による***撮像装置1は、被検者Aの***Bに光を照射し、拡散光(戻り光)を検出することにより***Bの内部情報を取得し、該内部情報に基づいて腫瘍や癌などの有無を検査するための装置である。図1を参照すると、***撮像装置1は、被検者Aが伏臥するためのベッド(基台)10を備えており、該ベッド10には被検者Aの垂下した***Bを囲む半球状の容器3が取り付けられている。容器3には、光を照射および検出するための複数の光ファイバ11の一端が容器3の内側へ向けて固定されており、計測部(ガントリー)2を構成している。また、***撮像装置1は、容器3内へ照射するパルス状の光を発生する光源装置4と、該光源装置4から出射される光と照射後の拡散光とに基づいて***Bの内部情報を算出する計測装置5とを備えている。複数の光ファイバ11の他端は計測装置5に光学的に接続されており、光源装置4と計測装置5とは光ファイバ12を介して互いに光学的に接続されている。なお、光源装置4と計測装置5とは、電気ケーブルを介して互いに時間整合された形で接続されていても構わない。
図2は、***撮像装置1の機能的な構成を示すブロック図である。なお、図2では、説明を容易にするために、複数の光ファイバ11のうち照射用及び検出用の各々1本のみ代表して図示し、他の光ファイバ11の図示を省略している。図2に示すように、***撮像装置1は、光源41、波長選択器42、光検出器51、信号処理部52、及び演算処理部53を備えている。これらのうち、光源41及び波長選択器42は、例えば光源装置4に内蔵される。また、光検出器51、信号処理部52、及び演算処理部53は、例えば計測装置5に内蔵される。
光源41は、パルス光P1を発生させる装置である。パルス光P1としては、生体の内部情報が計測できる程度に短い時間幅のパルス光が用いられ、通常は例えば1ns以下の範囲の時間幅が選択される。光源41から発生したパルス光P1は、波長選択器42に入力される。光源41としては、発光ダイオード、レーザダイオード、及び各種のパルスダイオード等、様々なものを使用することができる。
波長選択器42は、光源41から入力されたパルス光P1を、所定波長に波長選択する装置である。波長選択器42により選択される波長としては、生体の透過率と定量すべき吸収成分の分光吸収係数との関係等から、700〜900nm程度の近赤外線領域の波長が好ましい。波長選択器42により波長選択されたパルス光P2は、光照射用の光ファイバ11に入射される。なお、複数の成分についての内部情報を計測する場合等、必要に応じて、光源41及び波長選択器42は複数の波長成分のパルス光を計測光として入射可能に構成される。また、波長選択を行う必要がない場合等には、波長選択器42については、設置を省略してもよい。
光照射用の光ファイバ11は、波長選択器42からパルス光P2の入力を受け付けて、その端面から容器3内の***Bに対して当該パルス光P2を照射する。この光ファイバ11の端面は、容器3の内壁における所定の光照射位置に配置されている。また、光検出用の光ファイバ11は、***Bから出射されたパルス光P2の拡散光をその一端面から入力し、光検出器51へ該拡散光を出力する。この光ファイバ11の端面は、容器3の内壁における所定の光検出位置に配置されている。なお、容器3の内壁と***Bとの隙間は、インターフェース剤Iで満たされている。インターフェース剤Iは、光散乱係数等の光学係数が生体組織とほぼ同等の液体である。
光検出器51は、光検出用の光ファイバ11から入力された光を検出するための装置である。光検出器51は、検出した光の光強度等を示す光検出信号S1を生成する。生成された光検出信号S1は信号処理部52に入力される。光検出器51としては、光電子増倍管(PMT:Photomultiplier)の他、フォトダイオード、アバランシェフォトダイオード、PINフォトダイオード等、様々なものを使用することができる。光検出器51は、パルス光P2の波長の光を十分に検出できる分光感度特性を有していることが好ましい。また、***Bからの拡散光が微弱であるときは、高感度あるいは高利得の光検出器を使用することが好ましい。
信号処理部52は、光検出器51及び光源41と電気的に接続されており、光検出器51により検出された光検出信号S1、及び光源41からのパルス光出射トリガ信号S2に基づいて、拡散光の光強度の時間変化を示す計測波形を取得するための手段である。信号処理部52は、取得した計測波形の情報を電子データとして保持し、この電子データD1を演算処理部53へ提供する。
演算処理部53は、信号処理部52と電気的に接続されており、信号処理部52から電子データD1を入力して、当該電子データD1に含まれる計測波形の情報を用いて***Bの内部情報を算出するための手段である。内部情報は、例えば、***B内部の散乱係数及び吸収係数、並びに***Bに含まれている各成分の濃度である。内部情報の算出は、例えば、検出光の時間分解波形を利用する時間分解計測法(TRS法:Time Resolved Spectroscopy)、あるいは、変調光を利用する位相変調計測法(PMS法:PhaseModulationSpectroscopy)等による解析演算を適用することにより行われる。また、演算処理部53は、光源41や光検出器51等、上記の各構成要素を制御する機能を更に有するとよい。なお、このような演算処理部53は、例えば、CPU(CentralProcessing Unit)といった演算手段およびメモリ等の記憶手段を有するコンピュータによって実現される。
図3は、本実施形態における計測部2を斜め上方から見た斜視図である。前述した図2では、光照射用の光ファイバ11および光検出用の光ファイバ11をそれぞれ1本ずつ代表して説明したが、本実施形態の***撮像装置1においては、例えば20本以上の多数の光ファイバ11が用いられており、それらの一端面11aが、図3に示すように容器3の内壁における所定位置にそれぞれ配置されている。そして、一部の光ファイバ11が光照射用として用いられ、他の光ファイバ11が光検出用として用いられる。或いは、各光ファイバ11が、光照射用および光検出用の双方を兼ねてもよい。例えば、各光ファイバ11が二重のコアを有し、一方のコアから光を照射し、他方のコアで光を検出することにより、このような光ファイバ11を好適に実現できる。
また、図2に示したように、容器3の内壁と***Bとの隙間は、インターフェース剤Iで満たされる。このインターフェース剤Iにより、***Bの内外における光学係数を一致させて、演算処理部53による演算時の境界条件を***Bの大きさによらず固定することができるので、***Bの内部情報をより容易に算出できる。このようなインターフェース剤Iとしては、例えば、光吸収係数を生体と一致させるために光吸収物質(例えば、静脈注射用脂肪乳剤であるイントラリピッド(登録商標)など)を純水に適量混合し、また、光散乱係数を生体と一致させるために光散乱物質(例えばカーボンインクなど)を更に適量混合してなる液体が好適に用いられる。
イントラリピッドやカーボンインクは疎水性である。このように、インターフェース剤Iに含まれる上記した光散乱物質や光吸収物質が疎水性である場合、容器3内のインターフェース剤Iにおいては、時間の経過にしたがって光散乱物質や光吸収物質が沈降し易い。これらの物質が沈降すると、インターフェース剤Iの光学係数が不均一となり、計測精度が低下してしまう。従って、本実施形態の***撮像装置1は、このような光散乱物質や光吸収物質の沈降を防ぐため、容器3の内外でインターフェース剤Iを循環させつつ容器3の外部でインターフェース剤Iを撹拌するための構成を更に備えている。
図4は、インターフェース剤Iを循環および撹拌するための構成を示す図である。すなわち、本実施形態の***撮像装置1は、図4に示すように、インターフェース剤Iを循環させるための循環用ポンプ6と、インターフェース剤Iを貯留すると共に撹拌するタンク7と、インターフェース剤Iに溶け込んだ空気や泡を取り除く脱泡(脱気)装置8と、インターフェース剤Iを加温する加温装置9とを更に備えている。
循環用ポンプ6は配管13aを介して容器3と接続されており、インターフェース剤Iは容器3から配管13aを通して循環用ポンプ6に吸い込まれる。また、循環用ポンプ6は配管13bを介してタンク7と接続されており、インターフェース剤Iは配管13bを通してタンク7へ送り出される。タンク7の内部には図示しない撹拌器が取り付けられており、貯留されたインターフェース剤Iが撹拌される。タンク7は配管13cを介して脱泡装置8と接続されており、撹拌されたインターフェース剤Iは配管13cを通って脱泡装置8へ送られる。インターフェース剤Iに気泡が発生すると光学係数に影響するので、インターフェース剤Iは脱泡装置8において減圧され、気泡および溶け込んだ気体成分が取り除かれる。脱泡装置8は配管13dを介して加温装置9と接続されており、脱泡(および脱気)されたインターフェース剤Iは配管13dを通って加温装置9へ送られる。インターフェース剤Iが過度に冷たいと被検者Aに不快感を与えるので、インターフェース剤Iは加温装置9において体温程度まで加温される。加温装置9は配管13eを介して容器3と接続されており、インターフェース剤Iは配管13eを通って再び容器3へ送られる。このようにして、インターフェース剤Iは、撹拌されつつ容器3の内外を循環する。
なお、循環ポンプ6、タンク7、脱泡(脱気)装置8、及び加温装置9に関しては、必要に応じて接続の順番を変更し,最適化することができる。
図5は、計測部2を拡大して示す側面断面図である。計測部2の容器3は、内側容器31、外側容器32、及び隔壁33を有している。内側容器31は、半球形を呈しており、垂下した***Bを囲むように開口部31aを上方に向けて配置されている。また、外側容器32は、内側容器31よりも大きい半球形を呈しており、内側容器31の外側を覆うように配置され、ベッド10に固定されている。外側容器32は内側容器31との間に隙間34を構成しており、隔壁33は該隙間34に配置されている。隔壁33は、隙間34を分割するための部材であり、例えば内側容器31の外面および外側容器32の内面の双方に対して垂直な面を有する環状の部材によって構成される。隔壁33の内周面と外周面との幅は、内側容器31の外面と外側容器32の内面との間隔と略等しく、隙間34を完全に仕切るしくみになっている。
隙間34は、隔壁33によって上側の流入室35及び下側の流出室36に分割されている。加温装置9から延びる配管13eは、外側容器32のうち流入室35を構成する部分に接続されている。配管13eは、流入室35へインターフェース剤Iを注入するための本実施形態における第1の配管である。流入室35は、加温装置9から配管13eを通じて送られたインターフェース剤Iによって満たされる。また、循環用ポンプ6へ延びる配管13aは、外側容器32のうち流出室36を構成する部分に接続されている。配管13aは、流出室36からインターフェース剤Iを排出するための本実施形態における第2の配管である。インターフェース剤Iは、流出室36から配管13aを通って循環用ポンプ6へ送られる。
複数の光ファイバ11のそれぞれは、内側容器31の内側へ向けて配置され、外側容器32に固定されている。具体的には、各光ファイバ11は、外側容器32の所定の位置に形成された孔に挿通され、インターフェース剤Iの漏洩を防止するためのシール構造を有する図示しない保持機構(フォルダ)によって外側容器32に固定されている。また、内側容器31は、流入室35のインターフェース剤Iを内側容器31の内側へ流入させるためのインターフェース剤流入口14と、内側容器31の内側のインターフェース剤Iを流出室36へ流出させるためのインターフェース剤流出口15とを有する。本実施形態では、複数の光ファイバ11を通すための複数の孔31bが内側容器31に形成されており、複数の孔31bは、その内径が対応する光ファイバ11の直径よりも大きくなるように形成されている。これにより、孔31bと光ファイバ11との間に生じる隙間をインターフェース剤Iが移動できるしくみになっている。すなわち、本実施形態では、流入室35を通る光ファイバ11と孔31bとの隙間がインターフェース剤流入口14となっており、流出室36を通る光ファイバ11と孔31bとの隙間がインターフェース剤流出口15となっている。
内側容器31、外側容器32、及び隔壁33は、例えば、表面が黒色アルマイト処理されたアルミ材により好適に形成される。或いは、内側容器31、外側容器32、及び隔壁33は、表面が黒色の樹脂材料により形成されてもよい。
また、隔壁33は外側容器32上に載置され、内側容器31はその縁部31cが外側容器32の縁部32aと重なるように、且つ外面が隔壁33と接するように外側容器32上に載置されている。この構成によって、内側容器31及び隔壁33は、異なる大きさの別の内側容器31及び隔壁33と交換可能となっている。***Bの大きさや形は被検者Aによって様々なので、このように内側容器31を交換可能とすることにより、内側容器31の内側寸法を、被検者Aの***Bの大きさに合わせて容易に変更できる。また、このように内側容器31を交換すると内側容器31と外側容器32との間隔も変化するので、外側容器32の内側における光ファイバ11の突出長さについても、内側容器31の交換に応じて変更できることが好ましい。この場合、本実施形態のように内側容器31の孔31bの内径が光ファイバ11の直径よりも大きく形成されていれば、光ファイバ11の突出長さを容易に変更できる。
本実施形態による***撮像装置1の作用および効果は次のとおりである。仮に、容器に流入室や流出室が設けられておらず、配管からのインターフェース剤が容器内に直接注入される(或いは排出される)とすると、容器内にインターフェース剤が勢いよく流れ込み(排出され)、容器内のインターフェース剤に乱流が生じてしまう。そして、この乱流によって照射光や拡散光が影響を受け、***の内部情報を正確に計測できないおそれがある。また、インターフェース剤の勢いで***が揺れると、拡散光にばらつきが生じてしまい、やはり***の内部情報を正確に計測できない。
本実施形態の***撮像装置1においては、配管13eから供給されたインターフェース剤Iが、まず内側容器31と外側容器32との間の流入室35へ流入し、流入室35を満たしたのち、内側容器31に設けられたインターフェース剤流入口14から内側容器31内へ滲み出す。そして、インターフェース剤Iは、内側容器31内を流れたのち、インターフェース剤流出口15から流出室36へ滲み出し、流出室36を満たした後に配管13aを介して排出される。従って、本実施形態の***撮像装置1によれば、内側容器31内へ注入されるインターフェース剤Iの勢い、および内側容器31から排出されるインターフェース剤Iの勢いを低減し、インターフェース剤Iは内側容器31と***Bとの間を層流となって緩やかに流れるので、インターフェース剤Iの流れを安定させることができる。これにより、計測精度に影響を与えることなく、インターフェース剤Iを好適に循環させることができる。
また、本実施形態の***撮像装置1によれば、インターフェース剤Iを流入室35へ一旦収容したのちにインターフェース剤流入口14から滲み出させるので、この過程においてもインターフェース剤Iが撹拌され、インターフェース剤Iの光吸収物質や光散乱物質をより均一に混合できる。
また、インターフェース剤の勢いで***が揺れると、***が容器に接触して被検者に不快感を与えるおそれがある。更に、***の揺れによる変形は正確な計測をも妨げる。本実施形態の***撮像装置1によれば、インターフェース剤Iの流れが安定するので、容器への***の接触を低減し、また計測中の***の変形も抑制できる。
なお、本実施形態の***撮像装置1においては、インターフェース剤流入口14及びインターフェース剤流出口15の数が多いほど、インターフェース剤Iを安定して流すことができる。従って、例えば、図3に示した多数の光ファイバ11の端面11aの全てに隙間を設け、インターフェース剤流入口14及びインターフェース剤流出口15のいずれかとすることで、インターフェース剤Iの流れをより安定させることができる。また、インターフェース剤流入口14及びインターフェース剤流出口15を複数設けることにより、一つのインターフェース剤流入口14またはインターフェース剤流出口15が何らかの原因により閉塞した場合であってもインターフェース剤Iの流れが妨げられずに計測を続行できる。
(変形例)
図6は、上記実施形態の一変形例である計測部2aの構成を示す側面断面図である。この変形例に係る計測部2aと上記実施形態の計測部2(図5参照)との相違点は、配管の形状である。すなわち、この変形例では、流入室35へインターフェース剤Iを注入するための第1の配管である配管13gが、隔壁37に取り付けられている。具体的には、隔壁37には流入室35へインターフェース剤Iを注入するための複数の孔があいており、この複数の孔それぞれに複数の配管13gの端部が挿入され、固定されている。複数の配管13gは、流出室36の内部に延設されており、流出室36の中央部付近(すなわち容器3の中心付近)で一つの配管13fから分岐されている。なお、配管13fは、外側容器32を貫通して図4に示した加温装置9に接続される。
この変形例のように、流入室35へインターフェース剤Iを注入するための配管(または、流出室36からインターフェース剤Iを排出するための配管でもよく、その両方でもよい)は、流入室35と流出室36とを分割する隔壁37に取り付けられてもよい。このような構成によっても、上記実施形態と同様の効果を好適に得ることができる。
図7〜図9は、上記実施形態の変形例として、インターフェース剤流入口およびインターフェース剤流出口の様々な態様を示す図である。
図7(a)に示す計測部2bでは、流入室35を複数の(図では2本の)光ファイバ11が貫通しており、これら複数の光ファイバ11と内側容器31の孔31bとの隙間が、複数のインターフェース剤流入口14となっている。また、流出室36を一本の光ファイバ11が貫通しており、この光ファイバ11と内側容器31の孔31bとの隙間が、一つのインターフェース剤流出口15となっている。このように、複数のインターフェース剤流入口14に対して一つのインターフェース剤流出口15を設けるような構成であっても、上記実施形態と同様の効果を好適に得ることができる。
また、図7(b)に示す計測部2cでは、図7(a)の計測部2bの構成に加え、光ファイバ11の位置とは異なる内側容器31の部分に、インターフェース剤流入口16となる貫通孔が更に形成されている。このように、インターフェース剤流入口は光ファイバと内側容器との隙間以外の部分にも形成されてもよい。これにより、内側容器31内へ注入されるインターフェース剤Iの勢いを低減し、インターフェース剤Iの流れを安定させることができる。
また、図8(a)に示す計測部2dでは、流入室35を複数の光ファイバ11が貫通しているが、これら複数の光ファイバ11のうち一本の光ファイバ11と、該光ファイバ11に対応する孔31bとの隙間が、一つのインターフェース剤流入口14となっている。そして、他の光ファイバ11は内側容器31に隙間なく挿通されている。このように、複数の光ファイバ11のうち一部の光ファイバ11にのみインターフェース剤流入口が設けられても良い。このような構成であっても、上記実施形態と同様の効果を好適に得ることができる。
また、図8(b)に示す計測部2eでは、流入室35を複数の光ファイバ11が貫通しているが、これら複数の光ファイバ11は全て内側容器31に隙間なく挿通されている。そして、光ファイバ11の位置とは異なる内側容器31の部分に、インターフェース剤流入口16となる貫通孔が形成されている。このように、インターフェース剤流入口は光ファイバと内側容器との隙間以外の部分のみに形成されてもよい。このような構成であっても、内側容器31内へ注入されるインターフェース剤Iの勢いを低減し、インターフェース剤Iの流れを安定させることができる。
また、図9(a)に示す計測部2fでは、流入室35を貫通する複数の光ファイバ11のうち一本の光ファイバ11と、該光ファイバ11に対応する孔31bとの隙間が、一つのインターフェース剤流入口14となっている。そして、流出室36を一または複数(図では一つ)の光ファイバ11が貫通しており、この光ファイバ11と内側容器31の孔31bとの隙間が、一または複数のインターフェース剤流出口15となっている。更に、光ファイバ11の位置とは異なる内側容器31の部分には、インターフェース剤流出口17となる貫通孔が更に形成されている。このように、インターフェース剤流出口は光ファイバと内側容器との隙間以外の部分に形成されてもよい。これにより、内側容器31から排出されるインターフェース剤Iの勢いを低減し、インターフェース剤Iの流れを安定させることができる。
また、図9(b)に示す計測部2gでは、図7(a)の計測部2fの構成において、流入室35を貫通する複数の光ファイバ11と内側容器31の孔31bとの隙間が、複数のインターフェース剤流入口14となっている。このような構成であっても、図9(a)に示した計測部2fと同様の効果を好適に得ることができる。
本発明による***撮像装置は、上記した実施形態および変形例に限られるものではなく、他に様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態および各変形例では、内側容器と外側容器との隙間を上下に分割し、上側の隙間を流入室とし、下側の隙間を流出室としているが、これとは逆に、上側の隙間を流出室とし、下側の隙間を流入室としてもよい。このような構成は、例えば容器内で浮き上がる気泡を除去したい場合などに好適である。また、本発明の***撮像装置では、内側容器と外側容器との隙間を上下方向に限らず他の方向に分割してもよく、流入室及び流出室の双方または一方を複数の空間に分割してもよい。
また、上記実施形態および各変形例では、内側容器および外側容器の形態として半球状のものを例示したが、内側容器および外側容器の形状には、これ以外にも例えば円柱や円錐といった他の様々な形状を適用できる。
本発明による***撮像装置の一実施形態の構成を概念的に示す図である。 ***撮像装置の機能的な構成を示すブロック図である。 本実施形態における計測部を斜め上方から見た斜視図である。 インターフェース剤を循環および撹拌するための構成を示す図である。 計測部を拡大して示す側面断面図である。 計測部の変形例の構成を示す側面断面図である。 (a),(b)インターフェース剤流入口およびインターフェース剤流出口の一態様を示す図である。 (a),(b)インターフェース剤流入口およびインターフェース剤流出口の一態様を示す図である。 (a),(b)インターフェース剤流入口およびインターフェース剤流出口の一態様を示す図である。
符号の説明
1…***撮像装置、2,2a〜2g…計測部、3…容器、4…光源装置、5…計測装置、6…循環用ポンプ、7…タンク、8…脱泡(脱気)装置、9…加温装置、10…ベッド、11,12…光ファイバ、13a〜13g…配管、14,16…インターフェース剤流入口、15,17…インターフェース剤流出口、31…内側容器、32…外側容器、33,37…隔壁、34…隙間、35…流入室、36…流出室、I…インターフェース剤、P1,P2…パルス光。

Claims (6)

  1. 被検者の***に光を照射し、拡散光を検出することにより前記***の内部情報を取得するための***撮像装置であって、
    前記***を囲む内側容器と、
    前記内側容器の外側に配置され前記内側容器との間に隙間を構成する外側容器と、
    前記隙間を流入室及び流出室に分割する隔壁と、
    前記内側容器の内側へ向けて配置され、光の照射及び検出を行うための複数の光ファイバと、
    前記流入室へ液状のインターフェース剤を注入する第1の配管と、
    前記流出室から前記インターフェース剤を排出する第2の配管と
    を備え、
    前記内側容器が、前記流入室の前記インターフェース剤を前記内側容器の内側へ流入させるための一または複数のインターフェース剤流入口と、前記内側容器の内側の前記インターフェース剤を前記流出室へ流出させるための一または複数のインターフェース剤流出口とを有することを特徴とする、***撮像装置。
  2. 前記複数の光ファイバを通すための複数の孔が前記内側容器に形成されており、少なくとも一つの前記孔の内径が、対応する前記光ファイバの直径よりも大きく、
    少なくとも一つの前記インターフェース剤流入口が、前記少なくとも一つの孔と前記光ファイバとの隙間によって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の***撮像装置。
  3. 前記複数の光ファイバを通すための複数の孔が前記内側容器に形成されており、少なくとも一つの前記孔の内径が、対応する前記光ファイバの径よりも大きく、
    少なくとも一つの前記インターフェース剤流出口が、前記少なくとも一つの孔と前記光ファイバとの隙間によって構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の***撮像装置。
  4. 前記内側容器及び前記隔壁が、異なる大きさの別の内側容器及び隔壁と交換可能であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の***撮像装置。
  5. 前記第1及び第2の配管が前記外側容器に取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の***撮像装置。
  6. 前記第1及び第2の配管のうち少なくとも一方が前記隔壁に取り付けられていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の***撮像装置。
JP2006283940A 2006-10-18 2006-10-18 ***撮像装置 Active JP4825104B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006283940A JP4825104B2 (ja) 2006-10-18 2006-10-18 ***撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006283940A JP4825104B2 (ja) 2006-10-18 2006-10-18 ***撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008099810A JP2008099810A (ja) 2008-05-01
JP4825104B2 true JP4825104B2 (ja) 2011-11-30

Family

ID=39434615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006283940A Active JP4825104B2 (ja) 2006-10-18 2006-10-18 ***撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4825104B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102164534B (zh) * 2008-09-26 2014-07-23 皇家飞利浦电子股份有限公司 具有可变容积的检测室
JP5848590B2 (ja) * 2011-12-02 2016-01-27 浜松ホトニクス株式会社 ***撮像装置
KR101695978B1 (ko) * 2013-12-06 2017-01-13 주식회사 옥시백 유방 질환 조기 진단을 위한 멀티 채널 라디오미터 진단 장치
CN112890869B (zh) * 2021-03-04 2022-02-15 山东第一医科大学附属省立医院(山东省立医院) 一种基于大数据的乳腺外科智能检测***

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6748044B2 (en) * 2002-09-13 2004-06-08 Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc Computer assisted analysis of tomographic mammography data
US20040216234A1 (en) * 2003-04-29 2004-11-04 Wake Robert H. Ergonometric tabletop for a laser imaging apparatus
JP4808584B2 (ja) * 2006-10-18 2011-11-02 浜松ホトニクス株式会社 ***撮像装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008099810A (ja) 2008-05-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5848590B2 (ja) ***撮像装置
CN103179908B (zh) ***测量装置
JP3433508B2 (ja) 散乱吸収体計測方法及び散乱吸収体計測装置
JP4825104B2 (ja) ***撮像装置
US9167240B1 (en) Methods and compositions for validation of fluorescence imaging and tomography devices
JP6944312B2 (ja) チューブ部分の内部の媒体用の検出デバイス、および、これを備える医療装置
JP2007267848A (ja) 腫瘍検査装置
JP5236636B2 (ja) 光学イメージングシステム及び方法
JP4808584B2 (ja) ***撮像装置
Gerega et al. Multiwavelength time-resolved detection of fluorescence during the inflow of indocyanine green into the adult’s brain
Musnier et al. Optimization of spatial resolution and scattering effects for biomedical fluorescence imaging by using sub‐regions of the shortwave infrared spectrum
Milej et al. Advantages of fluorescence over diffuse reflectance measurements tested in phantom experiments with dynamic inflow of ICG
US20020099287A1 (en) Optical CT apparatus and image reconstructing method
JP2009516847A (ja) 混濁媒体の内部を画像化する装置
JP5081660B2 (ja) ***撮像装置
KR101334289B1 (ko) 검출 깊이에 따른 형광성능 측정용 팬텀이 구비된 팬텀장치
JP5420163B2 (ja) 生体計測装置
US20100262018A1 (en) Method of controlling a device for imaging the interior of turbid media, device for imaging the interior of turbid media and computer program product
EP1207385B1 (en) Optical ct device and method of image reformation
Quarto et al. Breast Monitoring by Time-Resolved Diffuse Optical Imaging
Chen et al. Hybrid system for in vivo real-time planar fluorescence and volumetric optoacoustic imaging
JP2016153806A (ja) 蛍光色素の濃度測定方法
Yuan Diffuse optical tomography and fluorescence diffuse optical tomography
JP2010032338A (ja) 生物試料内部に於ける発光物質濃度の検出方法
Behm Experimental set-up for near infrared fluorescence measurements during surgery

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110906

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4825104

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140916

Year of fee payment: 3