JP4824317B2 - フィルタ付レンズ、およびこれを用いた波長多重光カプラ - Google Patents

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Description

本発明は、エッジフィルタ等のフィルタ付レンズ、およびこれを用いた波長多重光カプラに関するものである。
従来、加入者と局の間のアクセス系に光通信を導入するFTTx(Fiber To The x, x=Home )用のネットワーク方式の一つにPON(Passive Optical Network )がある。こ
れには加入者から局への上り信号と局から加入者への下り信号に異なる波長の光を用いる。また、さらに異なる波長のアナログ信号(画像信号)を多重化して用いる場合がある。例えば、上り信号(Upstream Data )に1310nm帯、下り信号(Downstream Data )に1490nm帯または1550nm帯がそれぞれ用いられる。このため、局側と加入者側に設けるOLT(Optical Line Termination )或いはONU(Optical Network Unit )にはそれぞれの波長の信号を分波・合波するための波長多重光カプラが必要となる。
上記のような目的に用いる波長多重光カプラとして、図18に示すような構成のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この波長多重光カプラでは、2つの波長λ1,λ2を合分波するため、所定の透過波長帯域をもつ光学フィルタ206を用いる。λ1,λ2が多重化された光が入射光用光ファイバ201から入射し、レンズ204で平行光に変換されて光学フィルタ206に入射される。波長λ1の光は光学フィルタ206で反射され、レンズ204を介して第1の出射光用ファイバ202に結合される。波長λ2の光は光学フィルタ206を透過し、レンズ205により集光されて、第2の出射光用光ファイバ203に結合される。
この光カプラは、入射光用光ファイバ201を共通ポート、出射光用光ファイバ202を反射ポート、出射光用光ファイバ203を透過ポートとする3ポートカプラとも呼ばれる。3ポートカプラの内部構成としては、2本の光ファイバとコリメートレンズからなる2芯コリメータと、1本の光ファイバとコリメートレンズからなる単芯コリメータとの間に、バンドパスフィルタを挿入したタイプ(特許文献1)や、Y字状に分岐する光導波路の分岐部にバンドパスフィルタを挿入したタイプ(特許文献2)等が知られている。
前者のタイプでコリメートレンズとして屈折率分布型ロッドレンズを用いると、このレンズは円柱状であり、光入出射面となる端面を平面とすることができるため、光学フィルタや光ファイバと組み合わせて組み立て易く、また小型化が可能である(例えば、特許文献3参照)。
光学フィルタとしては、所定波長帯の光のみ透過するバンドパスフィルタ、または所定波長を透過波長帯の端部(波長エッジ)とするエッジフィルタ(長波長透過型または短波長透過型がある)を用いることができる。
特開平1−295210号公報 特開昭63−33707号公報 特開2003−240960号公報
ところで、上記特許文献3に記載された光カプラでは、各光学フィルタの反射光を利用するポートにおいては、アイソレーションが低い(通常12dB程度)という問題は解決できない。これは、各光学フィルタの波長特性により反射される特定波長帯の反射光を利
用する場合、当該フィルタからの反射光中には、その特定波長帯の反射成分以外に、その波長特性に関係のない反射成分、つまり光学フィルタの入射面で反射される成分である残留反射成分が必ず存在するからである。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、偏波依存損失を低減し、波長特性におけるエッジ波長近傍でも偏波依存性を低減できるフィルタ付レンズを提供することにある。
また、本発明の別の目的は、高いアイソレーションを有しかつ小型で安価な、フィルタ付レンズを用いた波長多重光カプラを提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、複数の波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、複数の出射光用光ファイバに振り分ける波長多重光カプラに用いる屈折率分布型ロッドレンズで構成されるフィルタ付レンズにおいて、前記屈折率分布型ロッドレンズは前記入射光用光ファイバから出射され第1面から入射する前記入射光を平行光に変換して第2面から出射し、前記屈折率分布型ロッドレンズの第2面に前記複数の波長のうち第1の波長の光を反射する第1の光学フィルタを形成し、該屈折率分布型ロッドレンズの斜め面である第1面に密着するように、該第1面上の入射光が通過する入射光通過領域には誘電体多層膜からなる反射防止膜のみを形成すると共に、該第1面上の前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に誘電体多層膜からなり、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタのみを形成し、前記第2の光学フィルタは、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜とが交互に多数積層された誘電体多層膜であり、前記高屈折率誘電体膜の光学膜厚と低屈折率誘電体膜の光学膜厚をそれぞれ3λ/4と3λ/4、λ/4と3λ/4、あるいは3λ/4とλ/4としたことを要旨とする。
これによれば、光学フィルタにおける偏波依存損失(PDL)を低減でき、同光学フィルタの波長特性におけるエッジ波長近傍でも偏波依存性を低減することができる。
また、屈折率分布型ロッドレンズの斜め面である第1面に密着して該第1面上の前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に形成された誘電体多層膜により構成される第2の光学フィルタにおける偏波依存損失を低減でき、同第2の光学フィルタの波長特性におけるエッジ波長近傍でも偏波依存性を低減することができる。
請求項2に係る発明は、複数の波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、複数の出射光用光ファイバに振り分ける波長多重光カプラにおいて、前記入射光用光ファイバから出射され第1面から入射する前記入射光を平行光に変換して第2面から出射する第1のレンズと、該レンズの前記第2面側に配置され、前記複数の波長のうち第1の波長の光を反射する第1の光学フィルタを含む第1のフィルタ群と、前記第1の光学フィルタにより反射された平行光が前記第1面から出射して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、該光ファイバの端面と前記第1面の間に配置され、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタを含む第2のフィルタ群を構成する光学フィルタ素子と、前記第1のフィルタ群の全ての光学フィルタを透過して第3面から入射する入射光を、第4面から出射して集光する第2のレンズと、該第2のレンズにより集光された位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバと、を備え、前記第1のレンズの第1面が前記入射光の光軸に対して傾斜した平面であり、前記光学フィルタ素子は前記第1面に密着するように設けられ、前記第1のレンズは、前記第1面に相当する第1の端面と前記第2面に相当する第2の端面とを有する屈折率分布型ロッドレンズであり、前記光学フィルタ素子はその入射面が前記入射光の光軸に対して傾斜して配置され、前記第2のフィルタ群に加えて誘電体多層膜からなる反射防止膜を備え、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する前記第1面上の入射光通過領域には前記反射防止膜のみが形成されると共に、該第1面上の前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域には前記第2の光学フィルタのみが形成されており、前記第2の光学フィルタは、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜とが交互に多数積層された誘電体多層膜であり、前記高屈折率誘電体膜の光学膜厚と低屈折率誘電体膜の光学膜厚をそれぞれ3λ/4と3λ/4、λ/4と3λ/4、あるいは3λ/4とλ/4としたことを要旨とする。
これによれば、複数の波長の光信号が多重化された入射光を波長毎の光信号に分離する波長多重光カプラにおいて、光学フィルタにおける偏波依存損失(PDL)を低減でき、同光学フィルタの波長特性におけるエッジ波長近傍でも偏波依存性を低減することができる。また、第1のレンズの第1面に第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタを設けたことにより、第1のフィルタ群の第1の光学フィルタからの反射光中に存在する残留反射成分を除去できるので、第2の光学フィルタの透過光(第
1の波長の光)にその波長以外の光が混入する量が低減される。したがって、第1の光学フィルタの反射光を利用するポートのアイソレーションが改善される。つまり、第2の光学フィルタを透過して第1の出射光用光ファイバに結合する透過光のアイソレーションを高くすることができる。
請求項3に係る発明は、請求項に記載の波長多重光カプラにおいて、前記第1のフィルタ群は、前記平行光の進行方向に沿って透過波長範囲が順に狭くなるように配列された複数の光学フィルタを含み、該複数の光学フィルタは、前記平行光に含まれる複数の波長の光信号をそれぞれ異なる方向に反射するように前記第1のレンズの光軸に対してそれぞれ異なる角度をなすように前記2面側に配置されており、前記第1の出射光用光ファイバは、前記第1のフィルタ群の各光学フィルタからの反射光がそれぞれ結合する位置に端面が位置するように配置された複数の光ファイバを含むことを要旨とする。
これによれば、3種類以上の波長の光信号が多重化された入射光(波長多重信号)から各波長毎に光信号を分離して対応する各ポートの光ファイバに振り分けることができる
請求項4に係る発明は、2波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、2本の出射光用光ファイバに振り分ける波長多重光カプラにおいて、前記入射光用光ファイバから出射される入射光を該入射光の光軸に対して傾斜した第1面から入射し、平行光に変換して第2面から出射する第1のレンズと、該第1のレンズの第2面に対向して配置され前記平行光に変換された入射光に含まれる第1の波長の光を反射し第2の波長の光を透過する第1の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタにより反射された第1の波長の光が前記第1のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、前記第1のレンズの前記第1面に直接成膜により形成され、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタを透過した第2の波長の光を集光する第2のレンズと、前記第2の波長の光が前記第2のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバと、を備え、前記第1のレンズの第1面が前記入射光の光軸に対して傾斜した平面であり、誘電体多層膜からなる反射防止膜と前記第2の光学フィルタは前記第1面に密着するように設けられ、前記第1のレンズは、前記第1面に相当する第1の端面と前記第2面に相当する第2の端面とを有する屈折率分布型ロッドレンズであり、前記第1のレンズの第1面上の、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する入射光通過領域には前記反射防止膜のみが形成されると共に、前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域には前記第2の光学フィルタのみが形成されており、前記第2の光学フィルタは、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜とが交互に多数積層された誘電体多層膜であり、前記高屈折率誘電体膜の光学膜厚と低屈折率誘電体膜の光学膜厚をそれぞれ3λ/4と3λ/4、λ/4と3λ/4、あるいは3λ/4とλ/4としたことを要旨とする。
これによれば、2波長の光信号が多重化された入射光を波長毎の光信号に分離する波長多重光カプラにおいて、光学フィルタにおける偏波依存損失(PDL)を低減でき、同光学フィルタの波長特性におけるエッジ波長近傍でも偏波依存性を低減することができる。また、第2の光学フィルタを設けたことにより、第1のフィルタからの反射光中に存在する残留反射成分を除去できるので、第2の光学フィルタの透過光(第1の波長の光)にその波長以外の光が混入する量が低減される。したがって、第1の光学フィルタの反射光を利用するポートのアイソレーションが改善され、2波長の光信号が多重化された入射光を波長毎の光信号に分離して、各出射光用光ファイバに振り分けることができ、小型で高アイソレーション特性を有する波長多重光カプラを実現することができる。
請求項に係る発明は、請求項に記載の波長多重光カプラにおいて、前記第1の波長と第2の波長は、1260〜1360nm、1480〜1500nm、および1550〜1560nmの各波長範囲のいずれかを含むことを要旨とする。これによれば、第1の波長と第2の波長を上記3つの波長範囲のいずれかを選択することにより、FTTx用等の上り下り信号とアナログ画像信号を、既設の光ファイバ網に適合した波長域で伝送することが可能となる。
以上説明したように、本発明によれば、光学フィルタにおける偏波依存損失を低減でき、光学フィルタの波長特性におけるエッジ波長近傍でも偏波依存性を低減することができる。本発明によれば、高いアイソレーションを有し、かつ小型で安価な波長多重光カプラを実現することができる。
(一実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。
[波長多重光カプラの構成]
図1は本発明の一実施形態に係る波長多重光カプラ1の構造を示している。
この波長多重光カプラ1は、複数の波長(本例では2波長λ1,λ2)の光信号が多重化された入射光(波長多重信号)が1本の入射光用光ファイバ23から入射されたとき、その入射光を波長毎の光信号に分離(分波)して、2つの出射光用光ファイバ26,24に振り分ける2波長用の波長多重光カプラである。
この波長多重光カプラ1は、入射光に含まれる第1の波長λ1の光を反射し第2の波長λ2の光を透過する第1の光学フィルタ41が第2の端面である第2面31bに直接成膜により形成された第1のレンズとしての屈折率分布型ロッドレンズ31を備える。また、波長多重光カプラ1は、第1の光学フィルタ41で反射された第1の波長λ1の光が屈折率分布型ロッドレンズ31(以下、「第1のレンズ」という)を介して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバ24を備える。また、波長多重光カプラ1は、第1のレンズ31の第1の端面である第1面31aに直接成膜により形成された第2の光学フィルタ43と、第1の光学フィルタ41を透過した第2の波長λ2の光を集光する第2のレンズとしての屈折率分布型ロッドレンズ32とを備える。さらに、波長多重光カプラ1は、第2の波長λ2の光が屈折率分布型ロッドレンズ(以下、「第2のレンズ」という)32を介して集光される位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバ26を備える。
波長多重光カプラ1では、入射光用光ファイバ(共通ポート)23から出射される2波長(1310nmと1550nmの2波長)の光信号が多重化された入射光が、第1のレンズ31の第1面31aに入射する。この波長多重光カプラ1は、入射光を2波長に分離し、1310nmの光信号を第1の出射光用光ファイバ(第2ポート)24から、1550nmの光信号を第2の出射光用光ファイバ(第1ポート)26からそれぞれ出射するようになっている。以下、第1の波長λ1を1310nm、第2の波長λ2を1550nmとして説明する。また以下の説明で、入射光用光ファイバ23と2つの出射光用光ファイバ26,24を、それぞれ光ファイバ23,24,26と呼ぶ。
光ファイバ23と光ファイバ24は、円柱状ガラスに2つの細孔を貫通して設けた保持部材としてのキャピラリ28によって、各々の光軸(コア中心軸)が互いに平行になるように保持され、いわゆる2芯光ファイバピッグテール21を構成している。この2芯光ファイバピッグテール21の端面に対向して、第1のレンズ31が配置されている。2芯光ファイバピッグテール21と第1のレンズ31の対向する各端面は、該各端面での反射光が光ファイバ23へ戻らないように光軸に対して4〜8°程度傾斜した斜め面となっている。また、これらの各端面は、ほぼ平行であることが組立上好ましい。
第1のレンズ31は、光ファイバ23から出射し第1面31aから入射した入射光を平行光に変換し、かつ第2面31bの光学フィルタ41で反射される平行光を集光して光ファイバ24に結合する役割を果たす。すなわち、2芯光ファイバピッグテール21と第1のレンズ31との組み合わせで、2芯光ファイバコリメータ20が構成されている。
一方、1本の光ファイバ26は、光ファイバ23,24と同様に、保持部材としてのキャピラリ29によって保持され、単芯光ファイバピッグテール22を構成している。この単芯光ファイバピッグテール22の端面に対向して、第2のレンズ32が配置される。単芯光ファイバピッグテール22と第2のレンズ32の対向する各端面は、該各端面での反射光が光ファイバ23へ戻らないように光軸に対して4〜8°程度傾斜している。また、これらの各端面は、ほぼ平行であることが組立上好ましい。
この第2のレンズ32は、単芯光ファイバピッグテール22に対向する端面(第4の端面32b)とは反対側の端面(第3の端面)32aから入射する平行光を集光して光ファイバ26に結合する役割を果たす。すなわち、単芯光ファイバピッグテール22と第2の
レンズ32との組み合わせで、単芯光ファイバコリメータ10が構成されている。
2芯光ファイバコリメータ20と単芯光ファイバコリメータ10は、平行光が結合できるように、第1のレンズ31の第2面31bと第2のレンズ32の第3の端面32aとを対向させて配置されている。
本例の波長多重光カプラ1では、配置する位置によって2つのフィルタ群に分けられる光学フィルタとして2枚のエッジフィルタが使用される。第1のフィルタ群に属する第1の光学フィルタ41は、第1のレンズ31と第2のレンズ32の間に設けられる。第2のフィルタ群に属する第2の光学フィルタ43は、第1のレンズ31と光ファイバ24の間に設けられる。第1の光学フィルタ41,第2の光学フィルタ43は、第1のレンズ31の第2面31b,第1面31aにそれぞれ直接成膜され、フィルタ付レンズ33として一体化されている。第2の光学フィルタ43は、光ファイバ24へ結合する光にだけ作用し、光ファイバ23から入射する光には作用しない位置に形成されている。
ここで、第1のフィルタ群に属する第1の光学フィルタ41は、第1の波長λ1の光を反射し、第2の波長λ2の光を透過する。この光学フィルタ41は、波長λ2の透過光が反射光に対して40dB以上のアイソレーションをとれるように設計するが、実際にはこの光学フィルタ41によって反射される光には透過波長域の残留反射成分が存在するため、反射ポートにおける波長λ1の光と波長λ2の光に対するアイソレーションは12dB程度である。ここにいう「反射光のアイソレーション」とは、第1の光学フィルタ41で反射される第1の波長λ1の光に、その波長λ1以外の波長の光が混入する量がどの程度かを示す漏話阻止量をいう。なお、以下の説明で「反射光のアイソレーション」を「反射アイソレーション」と呼ぶ。
一方、第2の光学フィルタ43は、第1の波長λ1の光を透過し、第2の波長λ2の光を反射する。この光学フィルタ43は、図2(a),(b)に示すように、第1のレンズ31の第1面31a上の、第1の光学フィルタ41からの反射光が通過する出射光通過領域52に形成されており、光ファイバ23からの出射光が通過する入射光通過領域51には形成されていない。第2の光学フィルタ43は、第1の光学フィルタ41と重ねて設けられているため(つまり光学フィルタ41からの反射光が第2の光学フィルタ43に入射する構成であるため)、光学フィルタ41より特性が劣るものでよい。全体で40dB以上のアイソレーションを得るためには、上記反射アイソレーションが12dB程度であるので、透過光のアイソレーションは30dB以下でよく、安価な光学フィルタを用いることができる。ここにいう「透過光のアイソレーション」とは、第2の光学フィルタ43を透過する第1の波長λ1の光に、その波長λ1以外の波長の光が混入する量がどの程度かを示す漏話阻止量をいう。なお、以下の説明で「透過光のアイソレーション」を「透過アイソレーション」と呼ぶ。
また、光ファイバ23からの出射光が入射するレンズ31の第1面31aには、反射による損失を低減するための反射防止膜50が設けられている(図2(a),(b)参照)。この反射防止膜50は、1250nmから1650nmの全波長域にわたって反射率が0.5%以下となるような特性を有する。また、この反射防止膜50は、図2(a),(b)に示すように、第1のレンズ31の第1面31a上の入射光通過領域51に形成されており、出射光通過領域52には形成されていない。
第1のレンズ31の第1面31aに形成されている第2の光学フィルタ43と反射防止膜50は異なる膜構成となるため、通常成膜は別々に他方を遮蔽して行う必要がある。ただし、第1面31aにおいて、光ファイバ23からの出射光が通過する入射光通過領域51と光学フィルタ41からの反射光が通過する出射光通過領域52は僅か100μm程度
しか離れていない。そのため、治具等による遮蔽(マスキング)は、成膜時に自然加熱された際に、その遮蔽部に熱膨張による変形が生じるなど位置精度の問題があり、困難である。
そこで、本例では、その遮蔽を遮蔽膜の塗布によって行う、いわゆるリフトオフ法を用いる。すなわち、誘電体多層膜である第2の光学フィルタ43を形成しない部分に樹脂等を塗布して遮蔽(マスキング)し、その上に誘電体多層膜を成膜する。次いで下地の樹脂(遮蔽部)を溶解して誘電体多層膜と共に除去し、第1面31aの一部分にのみ誘電体多層膜を付着させる。反射防止膜50を誘電体多層膜上に形成する場合についても同様の手順を繰り返す。
上記構成を有する波長多重光カプラ1では、2芯光ファイバピッグテール21とフィルタ付レンズ33は、微小な間隙を残したまま、周囲をエポキシ樹脂60で固定されている(図1参照)。また、第1の光学フィルタ41を透過した第2の波長λ2の光が最小損失で光ファイバ26に結合するように、単芯光ファイバピッグテール22を調芯した後、第2のレンズ32と単芯光ファイバピッグテール22は、微小な間隙を残したまま、周囲をエポキシ樹脂60で固定されている(図1参照)。
また、波長多重光カプラ1は、図1に示すように全部品を調芯してエポキシ樹脂60で固定する作業が終了した後、保護用のケース(ハウジング)を被せて最終形態とするのが望ましい。そのケースの外形は小型の管状とすることができ、この場合その直径が数mm、長さが数10mmである。
上記波長多重光カプラ1の製造方法は、次の点に特徴がある。つまり、第2の光学フィルタ43を、第1のレンズ31の第1面31a上の出射光通過領域52に形成し、入射光通過領域51には形成しないようにする。反射防止膜50を、第1面31a上の入射光通過領域51に形成し、出射光通過領域52には形成しないようにする。
波長多重光カプラの製造方法は、以下の工程を含む。
(工程1)第1のレンズ31の第1面31a上の入射光通過領域51をマスクする工程(図3(a)参照)。この工程では、図3(a)および図4(a)に示すように、入射光通過領域51のみを覆うように遮蔽材料53を塗布する。
(工程2)遮蔽材料53で入射光通過領域51がマスクされた第1面31aに、誘電体多層膜54を成膜する工程(図3(b)参照)。
(工程3)マスクとしての遮蔽材料53を該遮蔽材料53上に成膜された誘電体多層膜54と共に除去する工程(図3(c)参照)。
(工程4)第1面31a上に成膜された誘電体多層膜54上の、出射光通過領域52をマスクする工程(図3(d)参照)。この工程では、図3(d)および図4(b)に示すように、出射光通過領域52のみを覆うように遮蔽材料55を塗布する。
(工程5)出射光通過領域52がマスクされた誘電体多層膜54上に、反射防止膜50を成膜する工程(図3(e)参照)。
(工程6)マスクとしての遮蔽材料55をその上に成膜された反射防止膜50と共に除去する工程(図3(f)参照)。
以上の工程により、第2の光学フィルタ43は、第1のレンズ31の第1面31a上の出射光通過領域52に形成され、入射光通過領域51には形成されない。また、反射防止膜50は、第1面31a上の入射光通過領域51に形成され、出射光通過領域52には形
成されない。
次に、上記一実施形態の各実施例を説明する。
(実施例)
各実施例の波長多重光カプラ1では、管状である保護用のケース(図示省略)の直径を5.5mmとし、その長さを約40mmとした。また、この波長多重光カプラ1では、光通信規格B−PONに準拠した以下の特性を目標仕様とした。
透過アイソレーション 40dB 以上(波長域:1260-1360, 1480-1500nm )
反射アイソレーション 40dB 以上(波長域:1550-1565nm )
透過挿入損失 0.7dB 以下(波長域:1260-1360, 1480-1500nm )
反射挿入損失 0.7dB 以下(波長域:1550-1565nm )
偏波依存損失 0.2dB 以下(上記全波長域で)
各実施例の波長多重光カプラ1では第1の光学フィルタ41として、直径1.8mmの屈折率分布型ロッドレンズで構成した第1のレンズ31の第2面31bに、1310nm帯,1490nm帯の光を反射し、かつ1530nm帯の光を透過する波長特性のエッジフィルタを形成した。このエッジフィルタは、SiO2とTiO2を交互に多数積層した誘電体多層膜である。
次いで、図2(a),(b)に示すように、第1のレンズ31の第1面(斜め面)31a上の入射光通過領域51を除いた部分で、少なくとも出射光通過領域52に、1310nm帯,1490nm帯の光をそれぞれ透過し、かつ1530nm帯の光を反射する波長特性の誘電体多層膜54を形成した。この誘電体多層膜54は、高屈折率材料のTiOを主成分とする高屈折率誘電体膜と、低屈折率材料のSiOを主成分とする低屈折率誘電体膜とを交互に交互に積層した誘電体多層膜で、つぎの4通りの膜構成のもの(実施例1〜実施例4)を作製した。
(実施例1)
実施例1の詳細な膜構成を下記の表1に示す。また、この誘電体多層膜の理論光学特性を図8の曲線64に示す。図9の曲線66は実施例1の偏波依存損失を示している。
Figure 0004824317
次いで、図2(a),(b)に示すように、反射防止膜50を第1面31a上の入射光通過領域51に形成した。この反射防止膜50は、SiO2とTiO2を交互に11層積層した構成となっている。この反射防止膜50の理論特性は図7の曲線63で示す特性と同様である。
図10は、実施例1の偏波依存性のシミュレーション値を示している。図10で、曲線67は入射角0°での特性を示し、曲線68と曲線69は、入射角20°での偏光のP成分の特性とそのS成分の特性をそれぞれ示している。
(実施例2)
実施例2の詳細な膜構成を下記の表2に示す。また、この誘電体多層膜の理論光学特性は図8の曲線64で示す特性と同様であり、図示を省略する。図9の曲線65は実施例2の偏波依存損失(PDL)を示している。この図9から、実施例2の偏波依存損失が実施例1よりも小さいことが分かる。
Figure 0004824317
次いで、図2(a),(b)に示すように、実施例1と同様の反射防止膜50を第1面31a上の入射光通過領域51に形成した。
図11は、実施例2における第2の光学フィルタ43の偏波依存性のシミュレーション値を示している。図11で、曲線70は入射角0°での特性を示し、曲線71と曲線72は、入射角20°での偏光のP成分の特性とそのS成分の特性をそれぞれ示している。
図10と図11を比較すると、実施例2の方が実施例1よりも、偏光分離(偏波依存性)の度合が小さくなることが分かる。
このように実施例2では、第1の光学フィルタ41,第2の光学フィルタ43が第1のレンズ31の第2面31b,第1面31aにそれぞれ成膜されたフィルタ付レンズ33が作製される。このフィルタ付レンズ33の測定結果を図12(a),(b)に示す。図12(a),(b)の縦軸は挿入損失の逆数である。すなわち入射ポートに入射した光の強度に対して反射ポートおよび透過ポートで観測される光の強度の比をdB単位で示している。図12(b)は図12(a)の損失の小さい部分を拡大したものである。
図12(a),(b)の曲線73は、透過光出射ポート(上記実施形態の光ファイバ26)から出射される光の強度を示しており、上記λ2に相当する1550nm帯の光の強度とλ1に相当する1310nm帯または1490nm帯の光の強度の比は40dB以上に達しており、上記透過アイソレーションの目標仕様が達成されていることがわかる。また図12(b)によれば1550nm帯における挿入損失は0.2〜0.3dB程度であり、上記透過挿入損失の目標仕様も満たされていることがわかる。
一方、曲線74は反射光出射ポート(同実施形態の光ファイバ24)から出射される光の強度を示しており、上記λ1に相当する1310nm帯または1490nm帯の光の強度とλ2に相当する1550nm帯の光の強度との比は40dB以上に達しており、上記反射アイソレーションの目標仕様が達成されていることが分かる。また、図12(b)に
よれば1310nm帯または1490nm帯における挿入損失は0.3〜0.7dB程度であり、上記透過挿入損失の目標仕様も満たされていることがわかる。
また、実施例2の第2の光学フィルタ43の偏波依存損失の測定結果を図13に示す。この図13から、上記目標仕様(偏波依存損失の目標仕様)が達成されていることが分かる。
(実施例3)
実施例3の波長多重光カプラ1では、上記実施例1と同様に上記の特性を目標仕様とした。実施例3では、エッジフィルタである第2の光学フィルタ43の誘電体多層膜54は、TiO2を主成分とする高屈折率誘電体膜と、SiO2を主成分とする低屈折率誘電体膜とを交互に49層積層した誘電体多層膜である(下記の表3参照)。この誘電体多層膜54の膜構成は、高屈折率誘電体膜の光学膜厚をλ/4とし、低屈折率誘電体膜の光学膜厚を3λ/4としている。この誘電体多層膜の理論特性を図14の曲線76で示す。
Figure 0004824317
図15は、実施例3における第2の光学フィルタ43の偏波依存性のシミュレーション値を示している。図15で、曲線77は入射角0°での特性を示し、曲線78と曲線79は、入射角20°での偏光のP成分の特性とそのS成分の特性をそれぞれ示している。
図10と図15を比較すると、実施例3の方が実施例1よりも、偏光分離(偏波依存性)の度合が小さくなることが分かる。このように、実施例3の第2の光学フィルタ43でも、偏光分離が明らかに改善されており、上記目標仕様(偏波依存損失の目標仕様)が達成されている。
(実施例4)
実施例4の波長多重光カプラ1では、上記実施例1と同様に上記の特性を目標仕様とした。実施例4では、エッジフィルタである第2の光学フィルタ43の誘電体多層膜54は、TiO2を主成分とする高屈折率誘電体膜と、SiO2を主成分とする低屈折率誘電体膜とを交互に49層積層した誘電体多層膜である(下記の表4参照)。この誘電体多層膜の膜構成は、高屈折率誘電体膜の光学膜厚を3λ/4とし、低屈折率誘電体膜の光学膜厚をλ/4としている。この誘電体多層膜の理論特性を図16の曲線80で示す。
Figure 0004824317
図17は、実施例4における第2の光学フィルタ43の偏波依存性のシミュレーション値を示している。図17で、曲線81は入射角0°での特性を示し、曲線82と曲線83は、入射角20°での偏光のP成分の特性とそのS成分の特性をそれぞれ示している。
図10と図17を比較すると、実施例4の方が実施例1よりも、偏光分離(偏波依存性)の度合が共に小さくなることが分かる。このように、実施例4の第2の光学フィルタ43でも、偏光分離が明らかに改善されており、上記目標仕様(偏波依存損失の目標仕様)が達成されている。
また、実施例4における第2の光学フィルタ43によれば、図17から明らかなように、入射角による波長変動量を上記各実施例よりも更に少なくすることができる。これにより、上記第1のレンズ31の第1面(斜め面)31aに第1の光学フィルタ41で反射された収束光が入射する際に発生するエッジ波長付近での波長特性の鈍りによる偏光分離(偏波依存損失)の生じる波長帯域を狭めることができる。
以上説明したように、エッジフィルタである一実施形態に係る第2の光学フィルタ43は、高屈折率材料のTiO2を主成分とする高屈折率誘電体膜と、低屈折率材料のSiO2を主成分とする低屈折率誘電体膜とを交互に多数積層した誘電体多層膜54である。この誘電体多層膜54の膜構成の特徴は、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜のいずれか一方或いは両方の光学膜厚を3λ/4とした点にある。
以上のように構成された一実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
○一般に、波長多重光カプラに屈折率分布型ロッドレンズを用いる場合、入射ポートの光ファイバからの入射光が同レンズの入射面で反射されて入射ポートへ戻るのを(リターンロスを)抑制するために、その入射面が斜めに加工されている。この斜め面に成膜される光学フィルタは偏波依存性が大きい。屈折率分布型ロッドレンズの入射面と反対側の出射面から出射する光はコリメートされ広がりをもった平行光である。一方、その平行光に含まれる特性波長の光が光学フィルタで反射されて入射面から出射する光は、出射ポートの光ファイバとの結合のため収束光となっている。このため、斜め面である入射面に成膜された光学フィルタの膜面に対して斜めに入射する斜め入射成分が増大し、これによりその光学フィルタでは、エッジ波長付近で大きな偏波依存性が生じる。エッジ波長のシフトに伴うエッジ波長付近での波長特性の鈍りが偏波依存性低減の支障となっていた。
これに対して、第1実施形態によれば、屈折率分布型ロッドレンズで構成される第1のレンズ31の斜め面である第1面31aに形成される第2の光学フィルタ43の誘電体多層膜54は、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜のいずれか一方或いは両方の光学膜厚を3λ/4としている。これにより、第2の光学フィルタ43における偏波依存損失(PDL)を低減でき、同光学フィルタの波長特性におけるエッジ波長近傍でも偏波依存性を低減することができる。
○第1のレンズ31の第1面31aに第1の波長λ1の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタ43を設けたことにより、第1の光学フィルタ41からの反射光中に存在する残留反射成分を除去できる。これにより、第2の光学フィルタ43の透過光(第1波長λ1の光)にその波長以外の光が混入する量が低減される。したがって、第1の光学フィルタ41の反射光を利用するポートのアイソレーションが改善される。つまり、第2の光学フィルタ43を透過して第1の出射光用光ファイバ24に結合する透過光のアイソレーションを高くすることができる。なお、第2の光学フィルタ43の理論特性を図6の曲線62で示す。
○第1のレンズ31は第1面31aと第2面31bを有する屈折率分布型ロッドレンズとし、入射光用光ファイバ23と第1の出射光用光ファイバ24は、該各光ファイバのコア中心軸が互いに平行になるようにキャピラリ28に保持されている。これにより、第1のレンズ31、入射光用光ファイバ23、および第1の出射光用光ファイバ24をほぼ直線上に配置することができ、小型で組立てが容易な波長多重光カプラ1を実現することができる。
○第1の光学フィルタ41は、第1のレンズ31の第2面31bに密着されている。これによれば、第1のレンズ31を構成する屈折率分布型ロッドレンズは光が入射する端面および出射する端面を平面とすることができるため、同ロッドレンズの第2面31bに平板状の光学フィルタ41を密着させることが容易である。また、屈折率分布型ロッドレンズは、その端面をその光軸に対して傾斜するように加工することが容易であり、第2面31bに光学フィルタ41を密着させることにより、光学フィルタ41の角度が容易に調整できる。また、光学フィルタ41が屈折率分布型ロッドレンズの第2面31bに密着したフィルタ付レンズ33を用いることにより、部品点数が減るので、組立てが容易な波長多重光カプラ1を実現することができる。
○第2のフィルタ群に属する第2の光学フィルタ43を誘電体多層膜とし、該誘電体多層膜が第1のレンズ31の第1面31aに直接成膜して形成されている。これによれば、波長多重光カプラ1の組立てが大幅に容易になる。
○入射光用光ファイバ23と第1の出射光用光ファイバ24が保持部材としてのキャピラリ28で保持された2芯光ファイバピッグテール21を構成することにより、これらの光ファイバ23,24の取り扱いおよび調芯が容易になる。
○第1の光学フィルタ41を透過して第3の端面32aから入射する入射光を、第4の端面32bから出射して集光する第2のレンズ32と、該レンズ32により集光された位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバ26とを含むので、第1の光学フィルタ41を透過した光も利用することができる。なお、第1の光学フィルタ41の理論特性を図5の曲線61で示す。
○第1の波長λ1は1260〜1360nm、1480〜1500nmの波長範囲とし、第2の波長λ2は1550〜1560nmの波長範囲とすることで、FTTx用等の上り下り信号とアナログ画像信号を、既設の光ファイバ網に適合した波長域で伝送することが可能となる。
○第1のレンズ31の第1面31aには、第2の光学フィルタ43と反射防止膜50が直接成膜により形成されている。反射防止膜50は、第1面31a上の、入射光用光ファイバ23の端面から出射される入射光が通過する入射光通過領域51に形成されており、該入射光通過領域51には第2の光学フィルタ43は形成されていない。また、第2の光
学フィルタ43は、第1面31a上の、第1の光学フィルタ41からの反射光が通過する出射光通過領域52に形成されており、該出射光通過領域52には反射防止膜50は形成されていない。このような構成により、2種類の波長λ1,λ2の光信号が多重化された入射光が入射光用光ファイバ23から出射されて入射する第1のレンズ31の第1面31aには、反射防止膜50が形成されているので、入射光が入射光用光ファイバ23へ戻るのを抑制できると共に、入射光の反射損失を低減することができる。また、反射防止膜50は第1のレンズ31の第1面31aにおける入射光通過領域51に形成され、出射光通過領域52には形成されていないので、第2の光学フィルタ43の特性には影響を及ぼさない。また、第2の光学フィルタ43は、第1の光学フィルタ41により分波された光のうち、第1の波長λ1の光を透過してそれ以外の波長成分を反射することで、第1の出射光用光ファイバ24に結合される出射光のアイソレーションを向上させるが、入射光には影響を及ぼさない。なお、反射防止膜50の理論特性を図8の曲線64で示す。
○エッジフィルタである第2の光学フィルタ43は、TiO2を主成分とする高屈折率
誘電体膜と、SiO2を主成分とする低屈折率誘電体膜とを交互に49層積層した誘電体
多層膜である。この誘電体多層膜の膜構成は、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜の両方の光学膜厚を3λ/4としている。このような構成により、第2の光学フィルタ43における偏波依存損失(PDL)を低減でき、同光学フィルタ43の波長特性におけるエッジ波長近傍でも偏波依存性を低減することができる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記第1実施形態では、第2の光学フィルタ43を第1のレンズ31の第1面31a側に成膜し、その上に反射防止膜50を成膜している(図2(a)参照)が、反射防止膜50を第1面31a側に成膜し、その上に第2の光学フィルタ43を成膜する構成にも本発明は適用可能である。この場合にも、第2の光学フィルタ43は、第1面31a上の出射光通過領域52に形成し、入射光通過領域51には形成しないようにする。また、反射防止膜50は、第1面31a上の入射光通過領域51に形成し、出射光通過領域52には形成しないようにする。
・上記実施形態では、第1の光学フィルタ41は第1のレンズ31の第2面31bに直接成膜したが、ガラス基板の両側端面に第1の光学フィルタを含む第1のフィルタ群を形成した光学フィルタチップを、両レンズ31,32間に固定しても良い。4種類以上の波長(4波長以上)の光の合分波を行う場合には、そのような光学フィルタチップの仕様は必須となる。
・上記各実施形態では、第2の光学フィルタ43と反射防止膜50が第1のレンズの第1面31aの全面に成膜されて直付けされた構成例を説明したが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば、第2の光学フィルタ43を含む第2のフィルタ群を構成する「光学フィルタ素子」が、第1の出射光用光ファイバ24の端面と第1面31aの間で、入射面が入射光の光軸に対して傾斜して配置されている。そして、この光学フィルタ素子は、第2のフィルタ群に加えて反射防止膜50を備える。このような構成の波長多重光カプラにも本発明は適用可能である。
・上記実施形態において、1550nmの光信号を第1の出射光用光ファイバ(第2ポート)24から、1310nmまたは1490nmの光信号を第2の出射光用光ファイバ(第1ポート)26からそれぞれ出射するように構成してもよい。
・また、各光学フィルタ41,43をバンドパスフィルタを使用して構成することも可能である。もちろん、使用波長は上記実施形態における2波長(λ1、λ2)には限られず、3波長以上であってもよい。例えば、1260〜1360nm,1480〜1500
nm,1550〜1560nmの波長範囲から各波長を選択することもできる。
・光学フィルタ43は、光ファイバ24へ結合する光にだけ作用し、光ファイバ23から入射する光には作用しないような形状であれば、どのような形状でもよい。
・上記実施形態では、波長多重光カプラ1は、波長多重光を分波する光分波器の構成について説明したが、まったく同じ構成の波長多重光カプラは2波長の光信号を多重化して1本の光ファイバに結合する合波器としても使用できる。この場合は、入射光用光ファイバ23が出射光用光ファイバとなり、各出射光用光ファイバがそれぞれ入射光用光ファイバとなる。
・上記実施形態で説明した波長多重光カプラは、OLT、ONUに組み込みことができるだけでなく、(O/E)変換器、(E/O)変換器等、他の光電子デバイスに広く適用可能である。
・上記実施形態では、第1のフィルタ群に属する光学フィルタとして、第1の光学フィルタ41のみを用いた構成について説明したが、第1のフィルタ群が、平行光の進行方向に沿って透過波長範囲が順に狭くなるように配列された複数の光学フィルタを含む構成にも本発明は適用可能である。この場合、第1のフィルタ群の複数の光学フィルタは、第1のレンズ31から出射される平行光に含まれる複数の波長の光信号をそれぞれ異なる方向に反射するように、第1のレンズ31の光軸に対してそれぞれ異なる角度をなすように第2面31b側に配置される。また、この場合、第1の出射光用光ファイバ24に代えて、第1のフィルタ群の各光学フィルタからの反射光がそれぞれ結合する位置に端面が位置するように複数の光ファイバが配置される。これによれば、3種類以上の波長の光信号が多重化された入射光(波長多重信号)から各波長毎に光信号を分離して対応する各ポートの光ファイバに振り分けることができる。
また、前記第1のフィルタ群における複数の光学フィルタのうち、第2面31bに最も近い位置に配置される光学フィルタ、例えば光学フィルタ41は第2面31bに密着させる。これによれば、第1のレンズ31を構成する屈折率分布型ロッドレンズは光が入射する端面および出射する端面を平面とすることができるため、同ロッドレンズの第2面に平板状の光学フィルタを密着させることが容易である。また、同ロッドレンズの端面をその光軸に対して傾斜するように加工することが容易であり、その第2面に光学フィルタを密着させることにより、光学フィルタの角度が容易に調整できる。また、光学フィルタがロッドレンズの端面に密着したフィルタ付きロッドレンズを用いることにより、部品点数が減るので、組立てが容易な波長多重光カプラを実現することができる。
・上記実施形態では、第2のフィルタ群に属する第2の光学フィルタ43を誘電体多層膜とし、該誘電体多層膜を第1のレンズの第1面31aに直接成膜して形成してあるが、第2の光学フィルタ43を第1の出射光用光ファイバ24の端面に直接成膜して形成した構成にも本発明は適用可能である。
・上記実施形態では、入射光用光ファイバ23と第1の出射光用光ファイバ24が保持部材としてのキャピラリ28で保持された2芯光ファイバピッグテール21を用いた構成について一例として説明したが、3本以上の光ファイバがキャピラリ28に保持された多芯光ファイバピッグテールを用いた構成にも本発明は適用可能である。また、単芯光ファイバピッグテール22に代えて、2本以上の光ファイバがキャピラリ29に保持された多芯光ファイバピッグテールを用いた構成にも本発明は適用可能である。
・上記実施形態において、第2のレンズ32は、第3の端面(第3面)32aと第4の端面(第4面)32bを有する第2の屈折率分布型ロッドレンズとし、第1のフィルタ群
における複数の光学フィルタのうち、第3の端面32aに最も近い位置に配置される光学フィルタは、第3の端面32aに密着させる。このような構成の波長多重光カプラにも本発明は適用可能である。これによれば、第2のレンズ32の第3の端面に平板状の光学フィルタを密着させることが容易である。また、同レンズの第3の端面に光学フィルタを密着させることにより、光学フィルタの角度が容易に調整できる。また、光学フィルタが第3の端面に密着したフィルタ付きロッドレンズを用いることにより、部品点数が減るので、組立てが更に容易な波長多重光カプラを実現することができる。
・第2のレンズ32である第2の屈折率分布型ロッドレンズの第3の端面32aに密着させた光学フィルタを誘電体多層膜とし、該誘電体多層膜を第3の端面に直接成膜して形成するようにしてもよい。これによれば、第2の屈折率分布型ロッドレンズの第3の端面に誘電体多層膜である光学フィルタを直接成膜して形成することにより、フィルタ付きロッドレンズを大量に生産するのが容易になる。
一実施形態に係る波長多重光カプラを示す概略構成図。 (a)は同カプラの第1のレンズを示す拡大図、(b)は図2(a)のB部の拡大図。 (a)〜(f)は第1のレンズの第1面に第2の光学フィルタと反射防止膜を成膜する手順を示す工程図。 (a)は同第1面を示し図3(a)のマスキング工程を示す説明図、(b)は図3(d)のマスキング工程を示す説明図。 第1の光学フィルタとしてのエッジフィルタの理論特性を示すグラフ。 第2の光学フィルタとしてのエッジフィルタの理論特性を示すグラフ。 反射防止膜の理論特性を示すグラフ。 実施例1のエッジフィルタの理論特性を示すグラフ。 実施例1と実施例2各々の偏波依存損失を示すグラフ。 実施例1における偏波依存性のシミュレーション値を示すグラフ。 実施例2の第2の光学フィルタにおける偏波依存性のシミュレーション値を示すグラフ。 (a)は実施例2における挿入損失の測定結果を示すグラフ、(b)は図12(a)の損失の小さい部分を拡大したグラフ。 実施例2における偏波依存損失を示すグラフ。 実施例3における第2の光学フィルタの理論特性を示すグラフ。 同光学フィルタにおける偏波依存性のシミュレーション値を示すグラフ。 実施例4における第2の光学フィルタの理論特性を示すグラフ。 同光学フィルタにおける偏波依存性のシミュレーション値を示すグラフ。 従来例を示す概略構成図。
符号の説明
λ1…第1の波長、λ2…第2の波長、1…波長多重光カプラ、23…入射光用光ファイバ、24…第1の出射光用光ファイバ、26…第2の出射光用光ファイバ、31…屈折率分布型ロッドレンズ(第1のレンズ)、31a…第1の端面である第1面、31b…第2の端面である第2面、32…屈折率分布型ロッドレンズ(第2のレンズ)、32a…第3の端面、32b…第4の端面、41…第1の光学フィルタ、43…第2の光学フィルタ、50…反射防止膜、51…入射光通過領域、52…出射光通過領域、54…誘電体多層膜。

Claims (5)

  1. 複数の波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、複数の出射光用光ファイバに振り分ける波長多重光カプラに用いる屈折率分布型ロッドレンズで構成されるフィルタ付レンズにおいて、
    前記屈折率分布型ロッドレンズは前記入射光用光ファイバから出射され第1面から入射する前記入射光を平行光に変換して第2面から出射し、
    前記屈折率分布型ロッドレンズの第2面に前記複数の波長のうち第1の波長の光を反射する第1の光学フィルタを形成し、該屈折率分布型ロッドレンズの斜め面である第1面に密着するように、該第1面上の入射光が通過する入射光通過領域には誘電体多層膜からなる反射防止膜のみを形成すると共に、該第1面上の前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域に誘電体多層膜からなり、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタのみを形成し、
    前記第2の光学フィルタは、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜とが交互に多数積層された誘電体多層膜であり、前記高屈折率誘電体膜の光学膜厚と低屈折率誘電体膜の光学膜厚をそれぞれ3λ/4と3λ/4、λ/4と3λ/4、あるいは3λ/4とλ/4としたことを特徴とするフィルタ付レンズ。
  2. 複数の波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、複数の出射光用光ファイバに振り分ける波長多重光カプラにおいて、
    前記入射光用光ファイバから出射され第1面から入射する前記入射光を平行光に変換して第2面から出射する第1のレンズと、該レンズの前記第2面側に配置され、前記複数の波長のうち第1の波長の光を反射する第1の光学フィルタを含む第1のフィルタ群と、前記第1の光学フィルタにより反射された平行光が前記第1面から出射して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、該光ファイバの端面と前記第1面の間に配置され、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタを含む第2のフィルタ群を構成する光学フィルタ素子と、前記第1のフィルタ群の全ての光学フィルタを透過して第3面から入射する入射光を、第4面から出射して集光する第2のレンズと、該第2のレンズにより集光された位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバと、を備え、
    前記第1のレンズの第1面が前記入射光の光軸に対して傾斜した平面であり、前記光学フィルタ素子は前記第1面に密着するように設けられ、
    前記第1のレンズは、前記第1面に相当する第1の端面と前記第2面に相当する第2の端面とを有する屈折率分布型ロッドレンズであり、
    前記光学フィルタ素子はその入射面が前記入射光の光軸に対して傾斜して配置され、前記第2のフィルタ群に加えて誘電体多層膜からなる反射防止膜を備え、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する前記第1面上の入射光通過領域には前記反射防止膜のみが形成されると共に、該第1面上の前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域には前記第2の光学フィルタのみが形成されており、
    前記第2の光学フィルタは、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜とが交互に多数積層された誘電体多層膜であり、前記高屈折率誘電体膜の光学膜厚と低屈折率誘電体膜の光学膜厚をそれぞれ3λ/4と3λ/4、λ/4と3λ/4、あるいは3λ/4とλ/4としたことを特徴とする波長多重光カプラ。
  3. 請求項に記載の波長多重光カプラにおいて、
    前記第1のフィルタ群は、前記平行光の進行方向に沿って透過波長範囲が順に狭くなるように配列された複数の光学フィルタを含み、該複数の光学フィルタは、前記平行光に含まれる複数の波長の光信号をそれぞれ異なる方向に反射するように前記第1のレンズの光軸に対してそれぞれ異なる角度をなすように前記2面側に配置されており、前記第1の出射光用光ファイバは、前記第1のフィルタ群の各光学フィルタからの反射光がそれぞれ結合する位置に端面が位置するように配置された複数の光ファイバを含むことを特徴とする波長多重光カプラ。
  4. 2波長の光信号が多重化された入射光が1本の入射光用光ファイバから入射されたとき、前記入射光を波長毎の光信号に分離して、2本の出射光用光ファイバに振り分ける波長多重光カプラにおいて、
    前記入射光用光ファイバから出射される入射光を該入射光の光軸に対して傾斜した第1面から入射し、平行光に変換して第2面から出射する第1のレンズと、該第1のレンズの第2面に対向して配置され前記平行光に変換された入射光に含まれる第1の波長の光を反射し第2の波長の光を透過する第1の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタにより反射された第1の波長の光が前記第1のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第1の出射光用光ファイバと、前記第1のレンズの前記第1面に直接成膜により形成され、第1の波長の光を透過しそれ以外の波長の光を反射する第2の光学フィルタと、前記第1の光学フィルタを透過した第2の波長の光を集光する第2のレンズと、前記第2の波長の光が前記第2のレンズを介して集光される位置に端面が位置するように配置された第2の出射光用光ファイバと、を備え、
    前記第1のレンズの第1面が前記入射光の光軸に対して傾斜した平面であり、誘電体多層膜からなる反射防止膜と前記第2の光学フィルタは前記第1面に密着するように設けられ、
    前記第1のレンズは、前記第1面に相当する第1の端面と前記第2面に相当する第2の端面とを有する屈折率分布型ロッドレンズであり、
    前記第1のレンズの第1面上の、前記入射光用光ファイバの端面から出射される前記入射光が通過する入射光通過領域には前記反射防止膜のみが形成されると共に、前記第1の光学フィルタからの反射光が通過する出射光通過領域には前記第2の光学フィルタのみが形成されており、
    前記第2の光学フィルタは、高屈折率誘電体膜と低屈折率誘電体膜とが交互に多数積層された誘電体多層膜であり、前記高屈折率誘電体膜の光学膜厚と低屈折率誘電体膜の光学膜厚をそれぞれ3λ/4と3λ/4、λ/4と3λ/4、あるいは3λ/4とλ/4としたことを特徴とする波長多重光カプラ。
  5. 請求項4に記載の波長多重光カプラにおいて、
    前記第1の波長と第2の波長は、1260〜1360nm、1480〜1500nm、および1550〜1560nmの各波長範囲のいずれかを含むことを特徴とする波長多重光カプラ
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