JP4824236B2 - 核酸増幅によるhiv−1の検出 - Google Patents

核酸増幅によるhiv−1の検出 Download PDF

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Description

【0001】
発明の分野
本発明は、ウイルス核酸の診断的検出に関し、そして具体的には、転写仲介核酸増幅および増幅された配列のプローブ検出を用い、HIV−1配列を検出するための組成物およびアッセイに関する。
【0002】
発明の背景
ヒト免疫不全ウイルス1(HIV−1)は、後天性免疫不全症候群(AIDS)およびAIDS関連症候群(ARC)の原因病原体である。感染性ウイルスは、血液および血漿を含む体液中で伝播性であるため、感染した個体において、ウイルスに対する抗体が検出可能になるか、または症状が明らかになる前に、感染した体液を検出することが重要である。そうでなければHIV−1感染体液(例えば輸血中の全血または血漿)、あるいは血液または血漿由来の製品を受け取る可能性がある患者の保護のため、体液中のウイルスの存在を検出し、こうした方法または製品におけるその使用を防ぐことが特に重要である。HIV−1を検出するのに用いる方法および試薬が、感染した個体に存在する可能性がある比較的少数のウイルスコピーを検出することが可能であることもまた、重要である。
【0003】
HIV−1を検出するためのアッセイおよび試薬は、先に、例えば、米国特許第5,008,182号、第5,594,122号、第5,688,637号および第5,843,638号;欧州特許第EP 178 978 B1号、第EP 181,150 B1号および第EP 185,444 B1号;公開欧州特許出願第EP 403,333号、第EP 462,627号および第EP 806,484号;およびPCT第WO 99/61666号に開示されている。
【0004】
本発明は、好ましくは転写仲介核酸増幅(例えば、先に、Kacianら、米国特許第5,399,491号および第5,554,516号に開示されたようなもの)を含むアッセイを用い、生物学的試料中に存在するHIV−1核酸の増幅のためのプライマーおよび検出のためのプローブとして用いるオリゴヌクレオチド配列を含む。好ましい検出法は、既知の均質検出技術を用い、混合物中で、増幅された核酸に結合している標識化プローブを検出する(例えば、Arnoldら, Clin. Chem. 35:1588−1594(1989); Nelsonら、米国特許第5,658,737号;およびLizardiら、米国特許第5,118,801号および第5,312,728号に開示されるようなもの)。本発明はまた、好ましくは捕捉された標的の分離に磁気粒子を用いる核酸ハイブリダイゼーション技術(Whiteheadら、米国特許第4,554,088号および第4,695,392号)を用い、HIV−1標的を捕捉するのに有用な核酸オリゴヌクレオチド配列も含む。
【0005】
発明の概要
本発明の1つの側面にしたがい、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号10、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20、配列番号21、配列番号42、配列番号45、配列番号46、配列番号47、配列番号50、配列番号51、配列番号52または配列番号57の塩基配列を含んでなるオリゴマーが提供される。1つの態様は、塩基配列が、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号10、配列番号17、配列番号18または配列番号45のものである、オリゴマーを含む。別の態様は、少なくとも1つの2’−メトキシRNA基、少なくとも1つの2’フルオロ置換RNA基、少なくとも1つのペプチド核酸連結、少なくとも1つのホスホロチオエート連結、少なくとも1つのメチルホスホネート連結またはそのいずれかの組み合わせを含む主鎖をさらに含んでなる、オリゴマーを含む。別の態様は、塩基配列が、配列番号1、配列番号2、配列番号3、配列番号4、配列番号5、配列番号6、配列番号17、配列番号18、配列番号19、配列番号20または配列番号45の配列を含んでなり、そして主鎖が、少なくとも1つの2’−メトキシRNA基を含んでなる、オリゴマーを含む。
【0006】
本発明の別の側面にしたがい、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号16、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37、配列番号38、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号43、配列番号44、配列番号48、配列番号49、配列番号54、配列番号55または配列番号56の塩基配列からなるオリゴマーがある。1つの態様において、オリゴマーは、配列番号8、配列番号9、配列番号11、配列番号13または配列番号16の塩基配列を有する。別の態様において、オリゴマーの塩基配列は、少なくとも1つの2’−メトキシRNA基、少なくとも1つの2’フルオロ置換RNA基、少なくとも1つのペプチド核酸連結、少なくとも1つのホスホロチオエート連結、少なくとも1つのメチルホスホネート連結またはそのいずれかの組み合わせを含む主鎖により、連結される。
【0007】
本発明の別の側面にしたがい、配列番号16、配列番号17、配列番号18、配列番号39、配列番号40、配列番号41、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55または配列番号56の塩基配列;および該塩基配列に直接または間接的に連結された検出可能標識を含んでなる、標識化オリゴマーが提供される。1つの態様において、検出可能標識は、発光化合物である。別の態様において、塩基配列は、少なくとも1つの2’−メトキシRNA基を含んでなる主鎖により連結される。1つの態様は、配列番号16、配列番号17または配列番号18の塩基配列および化学発光化合物である標識を有する標識化オリゴマーである。好ましい態様は、残基7でイノシンを含む配列番号16の塩基配列および標識としてアクリジニウムエステル化合物を有する標識化オリゴマーである。
【0008】
本発明の別の側面にしたがい、生物学的試料において、HIV−1 RNAを検出する方法であって:HIV−1 RNAを含む生物学的試料を提供し;HIV−1 RNAのLTRまたはpol配列中の標的領域に特異的にハイブリダイズし、こうして捕捉オリゴマー:HIV−1 RNA複合体を形成する塩基配列を含んでなる、少なくとも1つの捕捉オリゴマーと、該生物学的試料を接触させ;生物学的試料から捕捉オリゴマー:HIV−1 RNA複合体を分離し;その後、LTRまたはpol配列、あるいはこれらから作成されたcDNAを、in vitroで核酸ポリメラーゼを用いて増幅し、増幅産物を産生し;そして増幅産物に特異的にハイブリダイズする標識された検出プローブを用いて増幅産物を検出する工程を含んでなる、前記方法が提供される。1つの態様において、接触工程は、固体支持体上に固定された相補的配列に結合するテール配列をさらに含んでなる捕捉オリゴマーを用いる。別の態様において、LTRまたはpol配列中の標的領域に特異的にハイブリダイズする捕捉オリゴマーの塩基配列は、配列番号1、配列番号3、配列番号5、配列番号19または配列番号57の配列を含んでなる。別の態様において、捕捉オリゴマーは、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号20または配列番号45の少なくとも1つの塩基配列を含んでなるか、あるいは、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号20または配列番号45のオリゴマーのいずれかの組み合わせである。好ましい態様において、捕捉オリゴマーは、配列番号2、配列番号4および配列番号6の群より選択される塩基配列を有する、少なくとも2つのオリゴマーのいずれかの組み合わせである。1つの態様において、捕捉オリゴマーは、配列番号20および配列番号6、または配列番号45および配列番号6の塩基配列を有するオリゴマーの組み合わせである。別の態様において、増幅工程は、LTRまたはpol配列に特異的に結合する少なくとも2つの増幅オリゴマーまたはそれらに相補的な配列を用いる。好ましくは、増幅工程は、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37および配列番号38からなる群より選択される、LTR配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを用いる。別の態様は、増幅工程において:配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号42、配列番号43および配列番号44からなる群より選択される、pol配列を増幅するための少なくとも2つの増幅オリゴマーを用いる。別の態様において、増幅工程は、転写関連増幅法であって、プロモーター配列が二本鎖である際にRNAポリメラーゼに認識されるプロモーター配列を含んでなる少なくとも1つのプロモーター−プライマーであって、該プロモーター配列が、配列番号7、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31および配列番号33からなる群より選択される、LTR特異的配列、または配列番号12および配列番号14からなる群より選択される、pol特異的配列の5’端に共有結合する、前記プロモーター−プライマー;および少なくとも1つのプライマーであって、配列番号9、配列番号35、配列番号36、配列番号37および配列番号38からなる群より選択される、LTR特異的配列、または配列番号10、配列番号11および配列番号42からなる群より選択される、pol特異的配列を含んでなる、前記プライマー、を含む、前記増幅法を含んでなり、但し、少なくとも1つのLTR特異的プロモーター−プライマーは、LTR標的領域を増幅するため、少なくとも1つのLTR特異的プライマーと組み合わされるか、または少なくとも1つのpol特異的プロモーター−プライマーは、pol標的領域を増幅するため、少なくとも1つのpol特異的プライマーと組み合わされる。1つの態様において、増幅工程は、転写関連増幅法であって:配列番号8、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32および配列番号34からなる群より選択される、LTR特異的配列、または配列番号13、配列番号15、配列番号43および配列番号44からなる群より選択される、pol特異的配列を有する、少なくとも1つのプロモーター−プライマー;および配列番号9、配列番号35、配列番号36、配列番号37および配列番号38からなる群より選択される、LTR特異的配列、または配列番号10、配列番号11および配列番号42からなる群より選択される、pol特異的配列を有する、少なくとも1つのプライマー、を含む、前記増幅法を含んでなり、但し、少なくとも1つのLTR特異的プロモーター−プライマーは、LTR標的領域を増幅するため、少なくとも1つのLTR特異的プライマーと組み合わされるか、または少なくとも1つのpol特異的プロモーター−プライマーは、pol標的領域を増幅するため、少なくとも1つのpol特異的プライマーと組み合わされる。好ましくは、増幅工程は、プロモーター−プライマーおよびプライマーの以下のいずれかの組み合わせ:配列番号13および配列番号15のプロモーター−プライマーと、配列番号10および配列番号11のプライマー;配列番号13および配列番号15のプロモーター−プライマーと、配列番号42および配列番号11のプライマー;配列番号43および配列番号15のプロモーター−プライマーと、配列番号10および配列番号11のプライマー;配列番号13および配列番号44のプロモーター−プライマーと、配列番号10および配列番号11のプライマー;配列番号7、配列番号13および配列番号15のプロモーター−プライマーと、配列番号9、配列番号10および配列番号11のプライマー;配列番号8のプロモーター−プライマーと、配列番号9のプライマー;配列番号8のプロモーター−プライマーと、配列番号35のプライマー;配列番号8のプロモーター−プライマーと、配列番号36のプライマー;配列番号30のプロモーター−プライマーと、配列番号9のプライマー;配列番号30のプロモーター−プライマーと、配列番号36のプライマー;配列番号32のプロモーター−プライマーと、配列番号9のプライマー;配列番号34のプロモーター−プライマーと、配列番号36のプライマー;配列番号13のプロモーター−プライマーと、配列番号10のプライマー;または配列番号7のプロモーター−プライマーと、配列番号9のプライマーを用いる。1つの態様において、検出工程は、配列番号16、配列番号39、配列番号40および配列番号41からなる、LTR特異的群、または配列番号17、配列番号18、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55および配列番号56からなる、pol特異的群、またはそれらの組み合わせ、より選択される塩基配列を有する、少なくとも1つの標識された検出プローブを用いる。別の態様において、検出工程は、配列番号16、配列番号17または配列番号18の塩基配列を有する、少なくとも2つの標識された検出プローブの組み合わせを用いる。好ましくは、配列番号16の標識された検出プローブは、位7にイノシンを有する。1つの態様は、検出工程において、配列番号16、配列番号39、配列番号40および配列番号41からなるLTR特異的群より選択される塩基配列を有する、少なくとも1つの標識された検出プローブを用いる。別の態様は、検出工程において、配列番号17、配列番号18、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55および配列番号56からなるpol特異的群より選択される塩基配列を有する、少なくとも1つの標識された検出プローブを用いる。1つの態様において、検出工程は、少なくとも1つの2’−メトキシ主鎖連結を含む、少なくとも1つの標識された検出プローブを用いる。別の態様は、配列番号2、配列番号4および配列番号6の配列を有する捕捉オリゴマーを用いる接触工程;配列番号8、配列番号13および配列番号15の配列を有するプロモーター−プライマー、並びに配列番号9、配列番号10および配列番号11の配列を有するプライマーを用いる増幅工程;および配列番号16、配列番号17および配列番号18の配列を有する標識された検出プローブを用いる検出工程を含む。1つの態様において、接触工程は、標的領域中の異なる配列にハイブリダイズする、少なくとも2つの捕捉オリゴマーを用い;増幅工程は、標的領域内の第一の組の配列にハイブリダイズする、少なくとも2つの異なるプロモーター−プライマー、並びに標的領域内の第二の組の配列にハイブリダイズする、少なくとも2つの異なるプライマーを用い;そして検出工程は、標的領域内の第一の組および第二の組の配列の間に位置する、異なる配列に特異的に結合する、少なくとも2つの標識化プローブを用いる。別の態様において、接触工程は、配列番号4および配列番号6の配列を有する捕捉オリゴマーを用い;増幅工程は、配列番号13および配列番号15の配列を有するプロモーター−プライマー、並びに配列番号10および配列番号11の配列を有するプライマーを用い;そして検出工程は、配列番号17および配列番号18の配列を有する標識化プローブを用いる。好ましい態様において、増幅工程は、標的領域内の第一の組の重複する配列にハイブリダイズする、少なくとも2つのプロモーター−プライマー、標的領域内の第二の組の重複する配列にハイブリダイズする、少なくとも2つのプライマー、またはその組み合わせを用いる。
【0009】
本発明の別の側面にしたがい、配列番号10、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17および配列番号18の配列を有する複数のオリゴマーを含んでなり、配列番号17および配列番号18の配列を有するオリゴマーが、検出可能標識で標識されている、キットが提供される。1つの態様において、キットは配列番号8、配列番号9および配列番号16の配列を有するオリゴマーをさらに含み、配列番号16のオリゴマーが、検出可能標識で標識されている。
【0010】
付随する図は、本発明のいくつかの態様を例示する。これらの図は明細書の記載と共に、本発明の原理を説明し、そして例示するよう働く。
発明の詳細な説明
本発明は、ヒト由来の生物学的試料中、好ましくは血液、血清または血漿中に存在するHIV−1核酸を検出する方法を含む。本発明はまた、生物学的試料中に存在するHIV−1標的配列を特異的に捕捉するのに用いられる核酸捕捉オリゴマー(または捕捉オリゴヌクレオチド)、選択されたHIV−1核酸配列を特異的に増幅するのに用いられる核酸増幅オリゴマー(またはプライマー)および増幅されたHIV−1配列を検出するための核酸プローブオリゴマー(プローブまたは標識化プローブ)を含む。
【0011】
本発明の核酸は、生物学的試料、例えばHIV−1を含むヒト血液、血清、血漿または他の体液中に存在するHIV−1核酸を捕捉し、増幅し、そして検出するのに有用である。本発明の方法は、生物学的試料中のHIV−1核酸を検出するのに有益であり、そしてしたがって、HIV−1感染を診断し、そして感染性ウイルスを含む可能性がある血液および血液製品をスクリーニングし、感染した血液または血漿を用いた輸血を通じ、個体を感染させるのを防ぐのに重要である。こうしたスクリーニングはまた、血液由来療法におけるHIV−1混入を防ぐのにも重要である。
【0012】
「生物学的試料」により、標的HIV−1核酸を含む可能性がある生存しているまたは死亡したヒト由来のいずれかの組織または成分を意味し、例えば、末梢血または骨髄、血漿、血清、子宮頚スワブ試料、リンパ節を含む生検組織、呼吸組織または滲出物、胃腸組織、尿、糞便、***または他の体液、組織または成分が含まれる。生物学的試料を処理し、物理的または機械的に組織または細胞構造を破壊し、こうして標準的解析法を用い、生物学的試料を調製するのに用いられる酵素、緩衝剤、塩、界面活性剤およびそれらに匹敵するものを含んでもよい溶液中に、細胞内構成要素を放出させてもよい。
【0013】
「核酸」により、窒素性複素環塩基、または塩基類似体(analog)を含む、ヌクレオシドまたはヌクレオシド類似体を含んでなり、ヌクレオシドがホスホジエステル結合により共に連結され、ポリヌクレオチドを形成する、多量体化合物を意味する。用語「核酸」は、慣用的なRNAおよびDNAオリゴマー、並びに塩基類似体または置換を含むものを含む。核酸の「主鎖」は、既知の多様な連結で構成される可能性があり、該連結には、1つまたはそれ以上の糖−ホスホジエステル連結、ペプチド核酸結合(すなわち、Hydig−Hielsenら、PCT第WO 95/32305号に記載されるような「ペプチド核酸」)、ホスホロチオエート連結、メチルホスホネート連結またはそれらの組み合わせが含まれる。核酸の糖部分は、リボースまたはデオキシリボース、あるいは、例えば、2’メトキシ置換および2’ハロゲン化物置換(例えば2’−F)などの既知の置換を有する同様の化合物であってもよい。窒素性塩基は、慣用的な塩基(A、G、C、T、U)、その既知の類似体(例えばイノシン; The Biochemistry of the Nucleic Acids 5−36, Adamsら監修, 第11版, 1992を参照されたい)、プリンまたはピリミジン塩基類の既知の誘導体(例えば、N4−メチルデオキシグアノシン、デアザ−またはアザ−プリン類、デアザ−またはアザ−ピリミジン類、5または6位に置換基を有するピリミジン塩基類、2、6または8位に改変されたまたは置換置換基を有するプリン塩基類、2−アミノ−6−メチルアミノプリン、O6−メチルグアニン、4−チオ−ピリミジン類、4−アミノ−ピリミジン類、4−ジメチルヒドラジン−ピリミジン類、およびO4−アルキル−ピリミジン類; Cook、PCT第WO 93/13121号を参照されたい)および、主鎖がポリマーの1つまたはそれ以上の残基に関し、窒素性塩基を含まない、「非塩基性(abasic)」残基(Arnoldら、米国特許第5,585,481号を参照されたい)であってもよい。核酸は、RNAおよびDNAに見られる慣用的な糖、塩基および連結のみを含んでもよいし、または慣用的な構成要素および置換両方(例えばメトキシ主鎖を介して連結される慣用的塩基、または慣用的塩基および1つまたはそれ以上の塩基類似体を含む核酸)を含んでもよい。
【0014】
オリゴマーの主鎖構成要素は、(例えば、標的核酸への捕捉オリゴマーのハイブリダイゼーションにより形成される)ハイブリダイゼーション複合体の安定性に影響を与える可能性がある。好ましい主鎖には、ペプチド核酸、RNAおよびDNAにおけるような糖−ホスホジエステル型連結、またはその誘導体が含まれる。ペプチド核酸は、RNAとのハイブリダイゼーション複合体を形成するのに好適である。いくつかの態様において、主鎖は、糖−ホスホジエステル型連結で構成され、糖基および/または該基を連結する連結は、ハイブリダイゼーション複合体安定性を亢進させるため、標準的DNAまたはRNAに比較し、改変されている。例えば、1つまたはそれ以上の2’−メトキシ置換RNA基または2’−フルオロ置換RNAを有するオリゴマーは、相補的2’OH RNAと安定したハイブリダイゼーション複合体を形成する。2つの糖基を連結する連結は、全体の電荷または電荷密度に影響を与えることにより、または立体会合に影響を与えることにより(例えば、大きな連結による立体相互作用は、ハイブリダイゼーション複合体安定性を減少させる可能性がある)、ハイブリダイゼーション複合体安定性に影響を与えることが可能である。好ましい態様には、複合体安定性に影響を与える荷電(例えばホスホロチオエート)または中性(例えばメチルホスホネート)基を用いた連結が含まれる。
【0015】
「オリゴヌクレオチド」または「オリゴマー」により、一般的に1,000残基未満を有する核酸を意味し、約2から5残基の下限および約500から900残基の上限を有する大きさの範囲に属するポリマーが含まれる。好ましくは、本発明のオリゴマーは、約5から約15残基の下限および約50から600残基の上限を有する大きさの範囲に属する。より好ましくは、本発明のオリゴマーは、約10から約20残基の下限および約22から100残基の上限を有する大きさの範囲に属する。オリゴマーは、天然に存在する供給源から精製してもよいが、好ましくは、多様な公知の酵素的または化学的方法のいずれかを用い、合成する。
【0016】
「増幅オリゴヌクレオチド」または「増幅オリゴマー」により、標的核酸またはその相補体にハイブリダイズし、そして核酸増幅反応に関与するオリゴヌクレオチドを意味する。増幅オリゴヌクレオチドの例には、プライマーおよびプロモーター−プライマーが含まれる。好ましくは、増幅オリゴヌクレオチドは、標的核酸配列(またはその相補鎖)の領域に相補的である、少なくとも約10の連続する塩基、そしてより好ましくは、少なくとも約12の連続する塩基を含む。連続する塩基は、好ましくは、少なくとも約80%、より好ましくは、少なくとも約90%、そして最も好ましくは、95%以上、増幅オリゴヌクレオチドが結合する領域に相補的である。増幅オリゴヌクレオチドは、好ましくは、約10から約60塩基長であり、そして所望により、修飾ヌクレオチドまたは類似体を含んでもよい。
【0017】
増幅オリゴヌクレオチドまたはオリゴマーはまた、「プライマー」または「プロモーター−プライマー」とも称される可能性がある。「プライマー」は、テンプレート核酸にハイブリダイズすることが可能であり、そして既知の重合反応において伸長することが可能な3’端を有する、所望により修飾されたオリゴヌクレオチドを指す。プライマーの5’領域は、標的核酸に非相補的であってもよく;5’非相補的領域がプロモーター配列を含む場合、該プライマーは、「プロモーター−プライマー」と称することが可能である。当業者は、プライマーとして機能することが可能ないかなるプライマー(すなわち標的配列に特異的にハイブリダイズし、そしてポリメラーゼ活性により伸長されることが可能な3’端を有する増幅オリゴヌクレオチド)も、5’プロモーター配列を含むよう修飾され、そしてしたがってプロモーター−プライマーとして機能することが可能であることを認識するであろう。同様に、いかなるプロモーター−プライマーも、プロモーター配列の除去により、またはプロモーター配列を含まない合成により、修飾され、そしてなおプライマーとして機能することが可能である。
【0018】
「LTR特異的配列」により、HIV−1 LTR領域中の配列またはその相補体に、標準的なハイブリダイゼーション条件下で、特異的にハイブリダイズする核酸塩基のいかなる配列も意味し;LTR特異的配列は、非LTR特異的塩基が、その標的配列へのLTR特異的配列のハイブリダイゼーションに干渉しない限り、LTR配列またはその相補体に特異的にハイブリダイズしない核酸塩基をさらに含むかまたは該核酸塩基に共有結合していてもよい。同様に、「pol特異的配列」により、HIV−1 pol領域中の配列またはその相補体に、本明細書に記載されるような、標準的なハイブリダイゼーション条件下で、特異的にハイブリダイズする核酸塩基のいかなる配列も意味し;pol特異的配列は、非pol特異的塩基が、その標的配列へのpol特異的配列のハイブリダイゼーションに干渉しない限り、pol配列またはその相補体に特異的にハイブリダイズしない核酸塩基をさらに含むかまたは該核酸塩基に共有結合していてもよい。
【0019】
「増幅」により、標的核酸配列あるいはその相補体または断片の多コピーを得るための、いかなる既知のin vitro法も意味する。「その断片」の増幅は、完全標的領域核酸配列またはその相補体より短い配列を含む増幅核酸の産生を指す。こうした断片は、例えば、標的核酸の内部部分にハイブリダイズし、そして該部分から重合を開始する増幅オリゴヌクレオチドを用いることにより、標的核酸の一部を増幅することにより、産生することが可能である。既知の増幅法には、例えば、転写仲介増幅、レプリカーゼ仲介増幅、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅、リガーゼ連鎖反応(LCR)増幅および鎖置換増幅(SDA)が含まれる。レプリカーゼ仲介増幅は、自己複製RNA分子、およびQBレプリカーゼのようなレプリカーゼを用いる(例えばKramerら、米国特許第4,786,600号; PCT第WO 90/14439号を参照されたい)。PCR増幅は、公知であり、そしてDNAポリメラーゼ、プライマーおよび熱反復を用い、多コピーのDNAの2つの相補鎖を合成する(例えば、米国特許第4,683,195号、第4,683,202号、および第4,800,159号; Methods in Enzymology, 1987, Vol. 155:335−350を参照されたい)。LCR増幅は、少なくとも4つの別個のオリゴヌクレオチドを用い、ハイブリダイゼーション、連結、および変性の多周期を用いることにより、標的およびその相補鎖を増幅する(欧州特許出願第0 320 308号を参照されたい)。SDAは、プライマーが制限エンドヌクレアーゼの認識部位を含み、エンドヌクレアーゼが標的配列を含む半修飾DNA二重鎖の1つの鎖にニックを入れ、続いて、一連のプライマー伸長および鎖置換工程において増幅が起こるであろう方法である(Walkerら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 89:392−396(1992);および米国特許第5,422,252号を参照されたい)。転写関連増幅は、本発明の好ましい態様である。しかし、当業者には、本明細書に開示される増幅オリゴヌクレオチドが、プライマー伸長を用いる他の増幅法に容易に適用可能であることが明らかであろう。
【0020】
「転写関連増幅」または「転写仲介増幅」により、RNAポリメラーゼを用い、核酸テンプレートから多数のRNA転写物を産生する核酸増幅のいかなる種類も意味する。転写関連増幅は、一般的に、RNAポリメラーゼ、DNAポリメラーゼ、デオキシリボヌクレオシド三リン酸、リボヌクレオシド三リン酸、およびプロモーター−テンプレート相補的オリゴヌクレオチドを使用し、そして所望により、1つまたはそれ以上の類似オリゴヌクレオチドを含んでもよい。多様な転写関連増幅が、Burgら、米国特許第5,437,990号; Kacianら、米国特許第5,399,491号および第5,554,516号; Kacianら、PCT第WO 93/22461号; Gingerasら、PCT第WO 88/01302号; Gingerasら、PCT第WO 88/10315号; Malekら、米国特許第5,130,238号; Urdeaら、米国特許第4,868,105号および第5,124,246号; McDonoughら、PCT第WO 94/03472号;およびRyderら、PCT第WO 95/03430号に詳細に開示されるように、当該技術分野に公知である。Kacianらの方法が、本発明の好ましい態様に用いられる。
【0021】
「プローブ」により、核酸、好ましくは増幅核酸の標的配列に、ハイブリダイゼーションを促進する標準的条件下で特異的にハイブリダイズし、それにより、標的配列または増幅核酸の検出を可能にする核酸オリゴマーを意味する。検出は、直接(すなわち標的配列または増幅核酸に直接ハイブリダイズするプローブから生じる)であっても、または間接的(すなわちプローブを標的配列または増幅核酸に連結する中間分子構造にハイブリダイズするプローブから生じる)であってもよい。プローブの「標的」は、一般的に、標準的水素結合(すなわち塩基対形成)を用い、プローブオリゴマーの少なくとも一部に特異的にハイブリダイズする増幅核酸配列または標的領域内の配列(すなわちサブセット)を指す。プローブは、標的特異的配列およびプローブの三次元コンホメーションに貢献する他の配列(例えば、Lizardiら、米国特許第5,118,801号および第5,312,728号に記載されるようなもの)を含んでなってもよい。「十分に相補的な」配列は、プローブの標的特異的配列に完全に相補的でなくても、標的配列へのプローブオリゴマーの安定なハイブリダイゼーションを可能にする。
【0022】
「十分に相補的」により、一連の相補的塩基間の水素結合により、別の塩基配列にハイブリダイズすることが可能な連続する核酸塩基配列を意味する。相補的塩基配列は、標準的塩基対形成を用い、オリゴマーの塩基配列の各位で相補的であってもよいし、あるいは標準的水素結合を用いて相補的ではない1つまたはそれ以上の残基(非塩基性「ヌクレオチド」を含む)を含むが、全体の相補的塩基配列が、適切なハイブリダイゼーション条件において、別の塩基配列と特異的にハイブリダイズすることが可能であるものであってもよい。連続する塩基は、オリゴマーが特異的にハイブリダイズすることが意図される配列に、好ましくは、少なくとも約80%、より好ましくは、少なくとも約90%、そして最も好ましくは、95%以上相補的である。当業者には、適切なハイブリダイゼーション条件が公知であり、該条件は、塩基組成に基づき予測することが可能であり、または日常的な試験を用いることにより、実験的に決定することが可能である(例えば、Sambrookら, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 第2版(Cold Spring Harbor Laboratory Press, ニューヨーク州コールドスプリングハーバー, 1989)§§1.90−1.91、7.37−7.57、9.47−9.51および11.47−11.57、特に§§9.50−9.51、11.12−11.13、11.45−11.47および11.55−11.57を参照されたい)。
【0023】
「捕捉オリゴヌクレオチド」または「捕捉オリゴマー」により、塩基対ハイブリダイゼーションにより、標的配列および固定化オリゴマーに特異的に連結するための手段を提供する、少なくとも1つの核酸オリゴマーを意味する。捕捉オリゴマーは、好ましくは、2つの結合領域:標的配列結合領域および固定化プローブ結合領域を、通常同一のオリゴマー上に連続して含むが、捕捉オリゴマーは、1つまたはそれ以上のリンカーにより、共に連結される2つの異なるオリゴマー上に存在する、標的配列結合領域および固定化プローブ結合領域を含んでもよい。例えば、固定化プローブ結合領域が第一のオリゴマー上に存在してもよく、標的配列結合領域が第二のオリゴマー上に存在してもよく、そして2つの異なるオリゴマーが、第一および第二のオリゴマーの配列に特異的にハイブリダイズする配列を含む第三のオリゴマーであるリンカーとの水素結合により、連結される。ときに、捕捉オリゴマーは、「捕捉プローブ」と称される。
【0024】
「固定化プローブ」または「固定化核酸」により、固定された支持体に捕捉オリゴマーを直接または間接的に連結する核酸を意味する。固定化プローブは、試料中の非結合成分からの、結合した標的配列の分離を促進する、固体支持体に連結したオリゴマーである。例えば、ニトロセルロース、ナイロン、ガラス、ポリアクリレート、混合ポリマー、ポリスチレン、シランポリプロピレンおよび金属粒子、特に磁気誘引可能粒子を含む、マトリックスおよび溶液中に遊離の粒子などの、いかなる既知の固体支持体を用いてもよい。好ましい支持体は、それにより、一貫した結果を提供し、固定化プローブが直接(例えば共有結合、キレート化、またはイオン性相互作用を介し)、または間接的に(例えば1つまたはそれ以上のリンカーを介し)連結され、連結または相互作用が核酸ハイブリダイゼーション中、安定である、単分散磁気球体(すなわち大きさが±約5%で均一)である。
【0025】
「分離」または「精製」により、生物学的試料の1つまたはそれ以上の構成要素が、該試料の1つまたはそれ以上の他の構成要素から除去されることを意味する。試料構成要素には、タンパク質、炭水化物、脂質および標識化プローブなどの成分もまた含む可能性がある、一般的に水性溶液相中の核酸が含まれる。好ましくは、この工程は、少なくとも約70%、より好ましくは、少なくとも約90%、そして最も好ましくは、少なくとも約95%の他の試料構成要素を、望ましい構成要素から除去する。
【0026】
「標識」または「検出可能標識」により、検出することが可能であるかまたは検出可能反応を導くことが可能である分子部分または化合物を意味する。標識は、直接または間接的に、核酸プローブに連結される。直接標識は、共有結合または非共有相互作用(例えば水素結合、疎水性およびイオン性相互作用)を含む、標識をプローブに連結する結合または相互作用を通じ、あるいはキレートまたは配位複合体の形成を通じ、起こってもよい。間接的標識は、直接または間接的に標識され、そして検出可能シグナルを増幅することが可能な、架橋部分または「リンカー」、例えば抗体あるいは単数または複数のオリゴヌクレオチドの使用を通じ、起こってもよい。標識は、例えば、放射性核種、リガンド(例えばビオチン、アビジン)、酵素または酵素基質、反応性基、発色団、例えば検出可能な色を与える色素または粒子(例えばラテックスまたは金属粒子)、発光化合物(例えば、生物発光剤、燐光剤または化学発光剤標識)および蛍光化合物などの、いかなる既知の検出可能部分であってもよい。
【0027】
好ましくは、標識化プローブ上の標識は、均質アッセイ系、すなわち混合物中で、結合した標識化プローブが、非結合標識化プローブに比較し、物理的に標識または標識化プローブの非ハイブリダイズ型からハイブリダイズ型を除去することなく、検出可能な変化、例えば安定性または差別的分解を示す系で、検出可能である。「均質検出可能標識」は、その存在が、先に、Arnoldら、米国特許第5,283,174号; Woodheadら、米国特許第5,656,207号;およびNelsonら、米国特許第5,658,737号に詳細に記載されるような均質な方式で検出することが可能な標識を指す。均質アッセイで用いるのが好ましい標識には、化学発光化合物(例えば、Woodheadら、米国特許第5,656,207号; Nelsonら、米国特許第5,658,737号;およびArnold, Jr.ら、米国特許第5,639,604号を参照されたい)が含まれる。好ましい化学発光標識はアクリジニウムエステル(「AE」)化合物、例えば標準的AEまたはその誘導体(例えば、ナフチル−AE、オルト−AE、1−または3−メチル−AE、2,7−ジメチル−AE、4,5−ジメチル−AE、オルト−ジブロモ−AE、オルト−ジメチル−AE、メタ−ジメチル−AE、オルト−メトキシ−AE、オルト−メトキシ(シンナミル)−AE、オルト−メチル−AE、オルト−フルオロ−AE、1−または3−メチル−オルト−フルオロ−AE、1−または3−メチル−メタ−ジフルオロ−AE、および2−メチル−AE)である。合成および核酸に標識を結合させ、そして標識を検出する方法は、当該技術分野に公知である(例えばSambrookら, Molecular Cloning, A Laboratory Manual, 第2版(Cold Spring Harbor Laboratory Press, ニューヨーク州コールドスプリングハーバー, 1989), 第10章; Nelsonら、米国特許第5,658,737号; Woodheadら、米国特許第5,656,207号; Hoganら、米国特許第5,547,842号; Arnoldら、米国特許第5,283,174号; Kourilskyら、米国特許第4,581,333号;およびBeckerら、欧州特許出願第0 747 706号を参照されたい)。
【0028】
「本質的にからなる」により、本発明の基本的なそして新規の特性を実質的に変化させないさらなる単数または複数の構成要素、単数または複数の組成物または単数または複数の方法工程が、本発明の組成物またはキットまたは方法に含まれていてもよいことを意味する。こうした特性には、生物学的試料、例えば全血または血漿において、約100コピーのHIV−1のコピー数で、HIV−1核酸を検出する能力が含まれる。本発明の基本的なそして新規の特性に実質的な影響を有する、いかなる単数または複数の構成要素、単数または複数の組成物または単数または複数の方法工程も、この用語の外に属する。
【0029】
別に定義されない限り、本明細書に用いられるすべての科学的および技術的用語は、相当する技術分野の当業者に一般的に理解されるのと同一の意味を有する。本明細書に用いられる多くの用語の一般的な定義は、例えば、Dictionary of Microbiology and Molecular Biology, 第2版(Singletonら, 1994, John Wiley & Sons, ニューヨーク州ニューヨーク)またはThe Harper Collins Dictionary of Biology(Hale & Marham, 1991, Harper Perennial, ニューヨーク州ニューヨーク)に提供される。別に言及されない限り、本明細書に使用されるまたは意図される技術は、一般の当業者の1人に公知の標準的方法論である。実施例は、本発明のいくつかの態様を例示するため、含まれる。
【0030】
本発明は、ヒト生物学的試料中のHIV−1核酸を検出するための組成物(核酸捕捉オリゴマー、増幅オリゴマーおよびプローブ)および方法を含む。こうした使用に適したオリゴマー配列を設計するため、公共にアクセス可能なデータベース(例えばGenBank)から入手可能な、サブタイプ、部分的配列、または相補的配列を含む、既知のHIV−1 DNA配列を、公知の分子生物学的技術を用いて、同一のまたは類似の配列の領域をマッチさせることにより、並列し、そして比較した。比較に用いた配列には(データベースの名称を用いると):HIV3ALTRc、HIVANT70、HIVANT70C、HIVBAL1、HIVBaLTRc、HIVBbLTRc、HIVBRUCG、HIVCAM1、HIVCDC41、HIVD31、HIVEaLTRc、HlV1EbLTRc、HIVELI、HIVELICG、HIVHAN、HIVHXB2、HIVH9NL43、HIVJ233、HIVJRCSF、HIVJRFL、HIVJH31、HIVKEBO、HIVLAI、HIVMAL、HIVMCK1、HIVMN、HIVMNCG、HIVMVP5180、HIVNDK、HIVNL43、HIVNY5、HIVNY5CG、HIVOYI、HIVRF、HIVSC、HIVSF162、HIVSF2、HIV−subC、HIVU455、HIVTH475A、HIVYU2、HIVZ2Z6、HIV1SG3X、HIV1U12055、HIV1U21135、HIV1U23487、HIV1U26546、HlVlU26942、HlVlU34603、HlVlU34604、HlVlU39362、HIV1U3RA、HIV2ALTRc、HIV2BLTRc、HIV2CLTRc、HIV2132、HIV3BLTRc、HIV4ALTRc、HIV4BLTRc、HIV4CLTRc、およびREHTLV3が含まれた。設計された捕捉オリゴマーを用いた検出に標的化されたHIV−1ゲノム領域、プライマーおよびプローブは、図1に図式的に示されるように、LTRおよびpol領域であった。配列比較は、アルゴリズムの使用により容易になるが、当業者は、こうした比較を手で容易に行うことが可能である。比較された配列間に、比較的少ない配列変動を含む配列部分を、捕捉、増幅および増幅配列の検出で用いるのに適した合成オリゴマーを設計する基礎として選択する。オリゴマーを設計する際の他の考慮事項には、当業に公知の方法を用いた、配列の相対GC含量(約30%から約55%の範囲)および配列内の予測される二次構造(例えばヘアピンターン形成分子内ハイブリッド)の相対的非存在が含まれる。
【0031】
これらの解析に基づき、配列番号1から配列番号45の捕捉オリゴマー、増幅オリゴマーおよびプローブ配列を設計した。一般的に、捕捉オリゴマー配列に関しては、HIV−1配列に特異的に結合する配列が、3’テールを含まず(配列番号1、3、5、および19)、そして3’テールを含み(配列番号2、4、6、および20)、示される。一般的に、T7プロモーター配列を含む、T7プロモータープライマーの配列に関しては、T7プロモーター配列を含まず(配列番号7、12、14、21、23、25、27、29、31、および33)、そして5’ T7プロモーター配列を含み(配列番号8、13、15、22、24、26、28、30、32、および34)、示される。いくつかのT7プロモータープライマー配列は、T7プロモーター配列と共にのみ示される(配列番号43および配列番号44)が、当業者は、T7プロモーター配列を含むまたは含まない、HIV−1に特異的なプライマー配列は、いくつかの増幅条件下でプライマーとして有用である可能性があることを認識するであろう。
【0032】
好ましい捕捉オリゴヌクレオチドには、テール配列に共有結合する、LTR領域またはpol領域でHIV−1配列に特異的に結合する配列(すなわちHIV−1結合配列)が含まれる。捕捉オリゴマーの塩基配列を連結するいかなる主鎖を用いてもよく、そして好ましい態様において、捕捉オリゴマーは、主鎖内に少なくとも1つのメトキシ連結を含む。好ましくは捕捉オリゴマーの3’端にあるテール配列を用い、相補的塩基配列にハイブリダイズさせ、生物学的試料中の他の構成要素から、ハイブリダイズした標的HIV−1核酸を捕捉する手段を提供する。相補的塩基配列にハイブリダイズするいかなる塩基配列を、テール配列に用いてもよく、該配列は、好ましくは、約5から50ヌクレオチド残基の配列長を有する。好ましいテール配列は、実質的にホモポリマーであり、約10から約40のヌクレオチド残基を含む。例えば、テールは、約(A)10から約(A)40残基を含んでなってもよい。好ましくは、捕捉オリゴマーのテールは、約14から約30残基を含み、そして配列において、実質的にホモポリマーである。好ましいテール配列には、TTT(A)14からTTT(A)30および(A)14から(A)30の配列が含まれる。
【0033】
本発明の好ましい方法は実施例に記載され、そして例示される。図2は、HIV−1ゲノム(太い水平な実線により示される)の標的領域(すなわち選択された部分)を検出するための1つの系を例示する。この系は、4つのオリゴマー(より短い実線により示される):標的領域でHIV−1配列に特異的にハイブリダイズする配列、および生物学的試料中に存在する標的領域を捕捉するため、固体支持体に固定された相補的配列にハイブリダイズするテール(「T」)を含む1つの捕捉オリゴマー;標的領域でHIV−1配列に特異的にハイブリダイズする配列、および二重鎖で、T7 RNAポリメラーゼの機能するプロモーターとして作用するT7プロモーター配列(「P」)を含む1つのT7プライマー;T7プライマーを用い、標的領域配列から作成される第一鎖cDNAに特異的にハイブリダイズする配列を含む1つの非T7プライマー;および2つのプライマーを用いて増幅されている標的領域の一部に特異的にハイブリダイズする配列を含む1つの標識化プローブを含む。
【0034】
図2に例示される構成要素を用い、生物学的試料中のHIV−1配列を検出するためのアッセイには、捕捉オリゴマーを用い、標的核酸を捕捉し、好ましくは転写関連増幅反応を用いることにより、少なくとも2つのプライマーを用い、捕捉した標的領域を増幅し、そして増幅核酸に含まれる配列に標識化プローブをハイブリダイズさせ、そして結合した標識化プローブから生じるシグナルを検出することにより、増幅核酸を検出する工程が含まれる。
【0035】
捕捉工程は、好ましくは、図2に例示される捕捉オリゴマーを用い、ハイブリダイゼーション条件下で、捕捉オリゴマーの1つの部分が標的核酸に特異的にハイブリダイズし、そしてテール部分が、標的領域を試料の他の構成要素から分離することを可能にする、結合対の1つの部分、例えばリガンド(例えばビオチン−アビジン結合対)として作用する。好ましくは、捕捉オリゴマーのテール部分は、固体支持体粒子に結合されることにより、固定されている相補的配列にハイブリダイズする配列である。好ましくは、まず、捕捉オリゴマーおよび標的核酸は、溶液相ハイブリダイゼーション動力学を利用するため、溶液中にある。ハイブリダイゼーションは、相補的固定化配列と捕捉オリゴマーのテール部分のハイブリダイゼーションにより、固定化プローブに結合させることが可能な捕捉オリゴマー:標的核酸複合体を生じる。したがって、標的核酸、捕捉オリゴマーおよび固定化プローブを含む複合体が、ハイブリダイゼーション条件下で形成される。好ましくは、固定化プローブは、テール配列に相補的であり、そして固体支持体に結合している反復配列であり、そしてより好ましくは、ホモポリマー配列(例えばポリ−A、ポリ−T、ポリ−Cまたはポリ−G)である。例えば、捕捉オリゴマーのテール部分がポリ−A配列を含む場合、固定化プローブは、ポリ−T配列を含むであろうが、相補的配列のいかなる組み合わせを用いてもよい。捕捉オリゴマーはまた、標的にハイブリダイズする塩基配列および固定化プローブにハイブリダイズするテールの塩基配列の間に位置する1つまたはそれ以上の塩基である、「スペーサー」残基も含んでもよい。例えば、ポリ−dT固定化プローブにハイブリダイズするTTT(A)16からなるテール部分は、標的配列にハイブリダイズする塩基配列および固定化プローブにハイブリダイズする(A)16配列を分離するTTTからなるスペーサーを含む。例えばマトリックスおよび溶液中に遊離した粒子(例えばニトロセルロース、ナイロン、ガラス、ポリアクリレート、混合ポリマー、ポリスチレン、シランポリプロピレンおよび好ましくは、磁気誘引可能粒子)などのいかなる固体支持体を用いてもよい。固体支持体に固定化プローブを結合させる方法は公知である。支持体は、好ましくは、標準的方法(例えば遠心分離、磁気粒子の磁気誘引、およびそれらに匹敵するもの)を用い、溶液から回収することが可能な粒子である。好ましい支持体は、常磁性単分散粒子(すなわち大きさが±約5%で均一)である。
【0036】
標的核酸:捕捉オリゴマー:固定化プローブ複合体を回収すると、(生物学的試料におけるその濃度に比較し)標的核酸が濃縮され、そして生物学的試料中に存在する可能性がある増幅阻害因子から標的核酸が精製される。捕捉された標的核酸は、1回またはそれ以上、洗浄し、(例えば結合した標的核酸:捕捉オリゴマー:固定化プローブ複合体を含む粒子を、洗浄溶液に再懸濁し、そしてその後、上述のように、洗浄溶液から結合した複合体を含む粒子を回収することにより)標的をさらに精製してもよい。好ましい態様において、捕捉工程は、連続的に、捕捉オリゴマーを標的核酸とハイブリダイズさせ、そしてその後、ハイブリダイゼーション条件を調整し、捕捉オリゴマーのテール部分と、固定化相補的配列とのハイブリダイゼーションを可能にすることにより、行う(例えば、PCT第WO 98/50583号に記載されるように)。捕捉工程、およびそこに含まれるいかなるものでもよい所望による洗浄工程が完了した際、好ましくは捕捉オリゴマーから遊離させることなく、標的核酸を増幅する。
【0037】
捕捉された標的領域の、2つのプライマーを用いた増幅は、多様な既知の核酸増幅反応を用いて達成してもよいが、好ましくは、転写関連増幅反応を用いる。こうした態様において、多くの核酸鎖が、標的核酸の単一コピーから産生され、したがって、増幅された配列に結合した検出可能プローブを用いることにより、標的の検出が可能になる。転写関連増幅は、別の場所に詳細に記載されてきており(Kacianら、米国特許第5,399,491号および第5,554,516号)、そして以下に簡潔に記載される。好ましくは、転写関連増幅は、溶液において、適切な塩および緩衝剤と共に、2種類のプライマー(1つはRNAポリメラーゼのプロモーター配列を含むため、プロモーター−プライマーと称され、図2に「P」と明示される)、酵素(逆転写酵素およびRNAポリメラーゼ)、および基質(デオキシリボヌクレオシド三リン酸、リボヌクレオシド三リン酸)を用い、核酸テンプレートから多数のRNA転写物を産生する。簡潔には、第一の工程において、プロモーター−プライマーは、標的配列に特異的にハイブリダイズし、そして逆転写酵素がプロモーター−プライマーの3’端からの伸長により、第一鎖cDNAを生成する。cDNAは、公知の技術を用いることにより、DNA:RNA二重鎖中のRNAを分解するため、例えば、二重鎖を変性させるか、または好ましくは逆転写酵素に供給されるRNアーゼH活性を用いることにより、第二のプライマーとのハイブリダイゼーションに利用可能になる。その後、第二のプライマーがcDNAに結合し、そしてDNAの新規鎖が逆転写酵素を用い第二のプライマーの端から合成され、1つの端で機能するプロモーター配列を有する二本鎖DNAが生成される。RNAポリメラーゼは、二本鎖プロモーター配列に結合し、そして転写は、多数の転写物または「単位複製物(amplicon)」を生じる。これらの単位複製物は、その後、転写関連増幅過程に用いられ、各々、上述のような複製の新たな周期のテンプレートとして利用され、このように、多量の一本鎖増幅核酸(単一のテンプレートから合成される約100から約3,000のRNA転写物)が生成される。好ましくは、増幅は、実質的に一定の反応条件(例えば単一の温度)を用いる。
【0038】
プロモーター−プライマーオリゴヌクレオチドは、二本鎖になると、RNAポリメラーゼの機能するプロモーターとして働く5’配列プロモーター配列、および標的領域内の配列に特異的にハイブリダイズする3’配列領域を含む。好ましいプロモーター−プライマーは、T7 RNAポリメラーゼに特異的なプロモーター配列を含み、そしてこうしたプロモーター−プライマーは、「T7プライマー」と称することが可能である。プロモーター配列を含まない第二のプライマーは、しばしば、T7プライマーと区別するため、「非T7プライマー」と称される。
【0039】
図2に関し、転写仲介増幅中、捕捉された標的核酸は、T7プライマーとして示される第一のプライマーにハイブリダイズする。逆転写酵素を用い、標的RNAをテンプレートとして用い、T7プライマーからcDNAが合成される。非T7プライマーとして示される、第二のプライマーは、該cDNA鎖にハイブリダイズし、そして逆転写酵素がDNA二重鎖を形成し、こうして二重鎖の機能するT7プロモーターを形成する。その後、T7 RNAポリメラーゼは、機能するT7プロモーターを用いることにより、多数のRNA転写物を生成する。最初のcDNA合成工程に続き、これらのハイブリダイゼーションおよび重合工程を反復することにより、さらなるRNA転写物が産生され、こうして標的領域特異的核酸配列が増幅される。
【0040】
検出工程は、増幅された核酸(例えば転写仲介増幅から生じるRNA転写物または単位増幅物)に特異的に結合する、少なくとも1つの標識化プローブを用いる。好ましくは、該プローブは、結合プローブを非結合プローブから精製することなく検出することが可能なシグナルを産生する検出可能標識で標識される(すなわち均質検出系)。より好ましくは、プローブは、先に詳細に記載される(Arnoldら、米国特許第5,283,174号および米国特許第5,656,744号; Nelsonら、米国特許第5,658,737号)ような、化学発光シグナルが産生され、そして検出される、アクリジニウムエステル化合物で標識される。
【0041】
図3に例示されるように、転写関連増幅反応は、標的領域に関し、多数のプロモーター−プライマーおよびプライマーを用いてもよい。図3では、標的領域核酸を捕捉するのに、2つの捕捉オリゴマーが用いられる。その後、転写関連増幅中、上述のように、多数のT7プライマーおよび非T7プライマーが用いられる。検出工程中、転写物に特異的に結合する多数の標識化プローブを用い、単位増幅物を検出する。例示の目的のため、図3は、上記の構成要素の各々の2つの異なる型を示すが、各構成要素の2以上が、アッセイ反応に用いられてもよい。
【0042】
図3は、捕捉工程で用いられる、各々標的領域の異なる配列に特異的にハイブリダイズする、2つの異なる捕捉オリゴマーを例示する。好ましくは、1つの捕捉オリゴマーは、標的領域の5’部分にハイブリダイズし、そして第二の捕捉オリゴマーは、3’部分にハイブリダイズする。捕捉工程中、多数の捕捉オリゴマーを用いる態様において、好ましくは、両捕捉オリゴマーは、上述のように、両捕捉オリゴマーの同一の固定化プローブ種へのハイブリダイゼーションを可能にする、実質的に同一のテール配列を有する。例えば、2つの異なる捕捉オリゴマーのテールは、ポリ−T配列であってもよく、そして固定化配列はその場合、相補的ポリ−Aオリゴマーである。
【0043】
図3では、標的捕捉に続き、好ましくは少なくとも2つのT7プライマーおよび少なくとも2つの非T7プライマーを使用する転写関連増幅法を用い、標的領域の一部を増幅する。転写関連増幅には、2つのプライマー(T7プロモータープライマーおよび非T7プライマー)しか必要でないが、各種類の2つまたはそれ以上の異なるプライマーの使用は、いくつかの標的配列の増幅を亢進することが見出されてきている。驚くべきことに、2つのプライマーが重複する標的配列に特異的に結合する場合(図3に例示されるようなもの)であっても、亢進された増幅が観察された。すなわち、重複する標的配列に特異的に結合するプライマーを提供することにより、例えば、標的配列へのハイブリダイゼーションに関し、プライマーが競合する場合に期待される可能性があるような阻害された増幅よりむしろ、標的領域の亢進された増幅が観察された。さらなる予期されぬ利点は、いくつかの標的(例えばHIV−1 O群pol)に関し、重複する標的配列に結合する少なくとも2つの増幅オリゴマーの組み合わせが、1つのプライマーおよび1つのプロモーター−プライマーを用いる、図2に例示されるような系を用いて達成されたより、より効率的な標的増幅を可能にしたことであった。
【0044】
再び、図3では、標的配列の増幅に続き、増幅配列に特異的にハイブリダイズする2つまたはそれ以上の異なる標識化プローブを、アッセイの検出工程で用いる。上に論じられるように、いかなる検出可能標識を用いてもよく、そして異なるプローブに異なる標識を用いてもよい。例えば、1つの標識を放射標識し、別のプローブを蛍光標識し、こうして異なる区別可能なシグナルを提供してもよい。好ましくは、2つまたはそれ以上の標識化プローブを、各々、非結合プローブが物理的分離を必要とすることなく、結合プローブから区別される、均質系におけるシグナル検出を可能にする標識で、標識する。好ましい態様において、2つまたはそれ以上の標識化プローブを発光標識で標識し、そしてより好ましくは、発光標識は、公知の方法を用い、均質検出アッセイで化学発光シグナルとして検出されるAE化合物である。
【0045】
図2は、各構成要素の1つが用いられる態様を例示し、そして図3は、各構成要素の2つが用いられる態様を例示するが、当業者は、図2および図3に例示されるような特徴を組み合わせた、異なる変動が用いられてもよいことを認識するであろう。例えば、アッセイは、標的領域を捕捉する1つの捕捉オリゴマーを用いてもよく、その後、増幅中2つのプロモーター−プライマーおよび2つの第二のプライマーを用いてもよく、そして最後に、すべての単位複製物に特異的に結合する1つのプローブを用い、増幅された産物を検出してもよい。別の例において、多数の捕捉オリゴマーを用い、標的領域核酸を捕捉し、その後、多数のプロモーター−プライマーであるが、単一の第二のプライマー配列を用いる転写仲介増幅を行い、その後、1つの標識化プローブを用い、検出してもよい。すなわち、少なくとも1つの各構成要素がアッセイに存在する限り、図2に示される基本的アッセイの構成要素の異なる組み合わせを用いてもよい。
【0046】
HIV−1 LTRおよびpol配列の標的領域を検出するための特定の態様の例が、図4Aおよび4Bに例示される。図4Aに示されるように、HIV−1 LTR配列を検出するため、捕捉オリゴマーは配列番号2の配列を含み、非T7プライマーは配列番号9の配列を含み、T7プライマーは配列番号8の配列を含み、そして標識化プローブは配列番号16の配列を含み、これらの配列の相対的位置は、LTR標的領域を示す長い垂直な線の上または下の短い水平線により、例示される。好ましくは、標識化プローブは、配列番号16と明示される水平線に連結した短い垂直な線により示されるようなAE由来標識を含む。図4Bに示されるように、HIV−1 pol配列を検出するため、オリゴマーの各種類の2つがアッセイに含まれ、これらの配列の相対的な位置は、pol標的領域を示す長い垂直な線の上または下の短い水平線により、例示される。すなわち、2つの捕捉オリゴマーが用いられ、第一のものは配列番号4の配列を有し、そして第二のものは配列番号6の配列を有し;2つの非T7プライマーが用いられ、第一のものは配列番号10の配列を有し、そして第二のものは配列番号11の配列を有し;2つのT7プライマーが用いられ、第一のものは配列番号13の配列を有し、そして第二のものは配列番号15の配列を有し;そして2つの標識化プローブが用いられ、第一のものは配列番号17の配列を有し、そして第二のものは配列番号18の配列を有する。好ましくは、標識化プローブは、配列番号17および配列番号18と明示される水平線に連結した短い垂直な線により示されるようなAE由来標識を含む。
【0047】
上述の方法に関し、特定の配列を有する捕捉オリゴマー、増幅オリゴマーおよび標識化プローブが、HIV−1ゲノムのLTRおよびpol領域に位置するHIV−1標的配列を検出するのに有用であると同定されてきている。これらの特定の配列は、単一の連続する配列中に、天然に存在する核酸(A、T、GまたはC)に存在するような連続する核酸塩基、類似体(例えばイノシン)または合成プリンおよびピリミジン誘導体、例えばPまたはK塩基(Lin & Brown, 1989, Nucl. Acids Res. 17:10373−83; Lin & Brown, 1992, Nucl. Acids Res. 20:5149−52)、またはそれらの組み合わせを含んでもよい。LTR標的領域に好ましい捕捉オリゴマーには、回収可能な固相に標的領域配列を連結するための結合パートナー(すなわちリガンド)として働くことが可能ないかなるものでもよい部分に結合する、配列番号1および配列番号19のHIV−1結合配列が含まれる。好ましくは、リガンドは、固定化相補的オリゴマーにハイブリダイズする3’テール配列である。テール配列を含む、好ましいLTR特異的捕捉オリゴマーは、配列番号2、配列番号20および配列番号45の配列により示される。pol標的領域に好ましい捕捉オリゴマーには、固定化相補的オリゴマーにハイブリダイズするテール配列に結合する、配列番号3および配列番号5のHIV−1結合配列が含まれる。テール配列を含む、好ましいpol標的領域捕捉オリゴマーには、配列番号4および配列番号6の配列が含まれる。
【0048】
LTR領域の配列を増幅するための好ましい増幅オリゴマー配列には、配列番号7、配列番号8、配列番号9、配列番号21、配列番号22、配列番号23、配列番号24、配列番号25、配列番号26、配列番号27、配列番号28、配列番号29、配列番号30、配列番号31、配列番号32、配列番号33、配列番号34、配列番号35、配列番号36、配列番号37および配列番号38が含まれる。好ましいT7プロモータープライマーであるHIV−1 LTR配列の増幅のためのプライマー配列には、配列番号8、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32および配列番号34が含まれる。HIV−1 LTR配列の増幅のための好ましい非T7プライマー配列には、配列番号9、配列番号21、配列番号23、配列番号25、配列番号27、配列番号29、配列番号31、配列番号33、配列番号35、配列番号36、配列番号37および配列番号38が含まれる。転写仲介増幅反応において、HIV−1 LTR領域を増幅するためのプライマーの好ましい組み合わせには、配列番号8、配列番号22、配列番号24、配列番号26、配列番号28、配列番号30、配列番号32または配列番号34の配列を含む、少なくとも1つのT7プロモータープライマー;および配列番号9、配列番号35、配列番号36、配列番号37または配列番号38の配列を含む、少なくとも1つの非T7プライマーが含まれる。
【0049】
pol領域の配列を増幅するための好ましい増幅オリゴマー配列には、配列番号10、配列番号11、配列番号12、配列番号13、配列番号14、配列番号15、配列番号42、配列番号43および配列番号44が含まれる。好ましいT7プロモータープライマーであるHIV−1 pol配列の増幅のためのプライマー配列には、配列番号13、配列番号15、配列番号43および配列番号44が含まれる。HIV−1 pol標的配列の増幅のための好ましい非T7プライマー配列には、配列番号10、配列番号11および配列番号42が含まれる。転写仲介増幅法において、HIV−1 pol標的領域を増幅するためのプライマーの好ましい組み合わせには、配列番号13、配列番号15、配列番号43または配列番号44の配列を含む、少なくとも1つのT7プロモータープライマー;および配列番号10、配列番号11または配列番号42の配列を含む、少なくとも1つの非T7プライマーが含まれる。
【0050】
検出可能シグナルを提供する、増幅されたHIV−1 LTR配列にハイブリダイズするのに好ましいプローブには:配列番号16、ここで「N」残基は、いかなる塩基(A、T、G,C)またはイノシンまたはその類似体(例えば5−ニトロ−インドールまたは2’−メトキシ塩基)であってもよく、そして好ましくはイノシンである;配列番号39、ここで「N」残基は、いかなる塩基またはイノシンまたはその類似体であってもよい;配列番号40、ここで「R」残基は、AまたはGいずれかであってもよく、そして好ましくはAである;および配列番号41の配列が含まれる。1つの態様において、増幅されたLTR配列を検出するための標識化プローブ配列は、核酸主鎖中に、メトキシ主鎖または少なくとも1つのメトキシ連結を有する。好ましくは、標識化プローブ中の標識は、Arnoldら、米国特許第5,585,481号;およびArnoldら、米国特許第5,639,604号に実質的に記載されるように、特に10欄6行から11欄3行、および実施例8に記載されるように、リンカーを介し、プローブ配列に結合する化学発光AE化合物(例えば2−メチル−AE)である。すなわち、好ましい標識位置は、プローブの中央領域でそしてA/T塩基対の近く、プローブの3’または5’末端、あるいは、望ましい標的配列でない既知の配列とのミスマッチ部位またはその近傍である。例えば、配列番号17の配列を有するプローブを用いると、AE標識は、好ましくは、3’または5’末端、あるいは残基5から14または残基16から19の隣接する残基間、例えば、残基6および7の間、または残基7および8の間、または残基10または11の間の位で結合する。
【0051】
配列番号16、配列番号39、配列番号40および配列番号41の配列を有するプローブの個々の態様を、サブタイプB、サブタイプG(サブタイプBに比較し、LTR中に塩基置換を有する)およびO群のHIV−1 LTR配列への結合に関し、試験した。例えば、配列番号16を有するプローブが、位7でイノシンを含む場合、サブタイプBおよびO群両方に関するTmは、本質的に同じ(72−73℃)であり、そしてサブタイプGに関して、より高く(約80℃)、一方、5−ニトロ−インドールを位7で用いた場合、すべての試験した株に関するTmは、ほぼ同じであった(70−73℃)。配列番号39の異なる態様を用い、同様の試験を行い、そしてすべての試験から、以下の結論が引き出された:1つの2’−メトキシリボース塩基を、デオキシリボース塩基の代わりに用いると、一般的にTmが約2℃低下し;標的配列間で異なる残基に相補的な塩基の代わりに、イノシンを用いると、標的へのハイブリダイゼーションが補助され;そして塩基の代わりに5−ニトロ−インドールを用いると、ハイブリダイゼーション動力学が増加する可能性がある。
【0052】
検出可能シグナルを提供する、増幅されたHIV−1 pol標的配列へのハイブリダイゼーションに好ましいプローブは、配列番号17、配列番号18、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55および配列番号56の配列を含み、そしてより好ましくは、配列番号17および配列番号18を含む。1つの態様において、増幅されたHIV−1 pol配列を検出するための標識化プローブ配列は、メトキシ主鎖を有する。好ましい標識は、実質的に上述のようにプローブ配列に結合した、化学発光AE標識であり、より好ましくは、2−メチル−AEである。
【0053】
本発明の一般的な原理は、以下の制限しない実施例を参照することにより、より完全に理解することが可能である。
【0054】
【実施例】
実施例1
増幅オリゴマー混合物における、配列番号10または配列番号42を用いた、HIV−1、サブタイプB(HIV−1、IIIb)pol標的配列の検出
既知の量のHIV−1サブタイプBを含むヒト血漿の試料(反応試験管当たり、HIV−1 IIIbの100コピー)を、等体積の溶解緩衝液(790 mM HEPES、230 mM コハク酸、10%(w/v)ラウリル硫酸リチウム、680 mM 水酸化リチウム一水和物)と混合した。HIV−1 pol標的RNAを捕捉するため、混合物はまた、各約1.75 pmolの配列番号4および配列番号6のオリゴマー、および常磁性粒子(0.7−1.05μ粒子、Seradyn、インディアナ州インディアナポリス)に結合した固定化ポリ−dT14プローブ約100μgも含んだ。プローブは、先に記載されるように(Lundら, 1988, Nuc. Acids Res. 16:10861−10880)、カルボジイミド化学反応を用いて、粒子に結合させた。混合物を、55℃から60℃に、約15から30分間加熱し、そしてその後、室温に冷却し、ハイブリダイゼーションさせた。その後、磁場を適用し、固定化プローブHIV−1、捕捉オリゴマーおよびHIV−1 RNAを含む複合体と共に磁気粒子を、反応容器上の位置にひきつけた(実質的にWangら、米国特許第4,895,650号に記載されるように)。その後、1 mlの洗浄緩衝液(10 mM HEPES、6.5 mM NaOH、1 mM EDTA、0.3%(v/v)エタノール、0.02%(w/v)メチル−パラベン、0.01%(w/v)プロピル−パラベン、150 mM NaCl、0.1%(w/v)ラウリル硫酸ナトリウム)に粒子を再懸濁し、そしてその後、磁気分離工程を反復することにより、1 mlの洗浄緩衝液で2回洗浄した。その後、洗浄した粒子を、実質的に先に記載されるような方法(Kacianら、米国特許第5,399,491号および第5,554,516号)を用いた転写関連増幅用の核酸増幅試薬溶液75μlに懸濁した。
【0055】
簡潔には、結合した複合体を伴う洗浄粒子を、反応混合物(40 mM Trizma塩基、pH 7.5、17.5 mM KCl、20 mM MgCl2、5% ポリビニルピロリドン(PVP)、各1 mMのdNTP、各4 mMのrNTP)中で、(1)配列番号10、配列番号11、配列番号13および配列番号15、または(2)配列番号42、配列番号11、配列番号13および配列番号15、いずれかである増幅オリゴヌクレオチド各7.5 pmolと混合し、不活性油の層(200μl)で覆い、蒸発を防ぎ、そして60℃で10−15分間インキュベーションし、そしてその後、41.5−42℃で5分間インキュベーションした。酵素(反応当たり逆転写酵素約750単位およびT7 RNAポリメラーゼ約2000単位)を添加し、混合し、そして標的HIV−1核酸を41.5−42℃で2時間増幅した。
【0056】
増幅されたHIV−1標的配列を、実質的に先に記載されるように(米国特許第5,658,737号、25欄27−46行; Nelsonら, 1996, Biochem. 35:8429−8438の8432)、化学発光により検出し、そして相対光単位(RLU)で表す、AE標識化プローブ(配列番号17)を用いて検出した。各アッセイ条件に関し、陰性対照は、すべての同一の試薬からなるが、HIV−1を含まない血漿同体積で代用した。各組の増幅オリゴヌクレオチドに関する11のHIV−1陽性(「HIV−1 +」)試料および8つのHIV−1陰性試料に関するこれらのアッセイの検出されたRLUを表1に示す。
【0057】
表1
増幅オリゴヌクレオチドの組み合わせに関し、検出されたRLU
【0058】
【表1】
Figure 0004824236
【0059】
これらの結果は、HIV−1が、本発明の組成物および方法を用いて、生物学的試料中で容易に検出することが可能であることを示す。さらに、増幅オリゴマーの2つの異なる組み合わせは、捕捉されたpol標的配列を同様に増幅し、検出可能な増幅産物を生じることが可能であった。次の実施例は、異なるサブタイプ、HIV−1サブタイプCもまた、捕捉オリゴマー、増幅オリゴマーおよび標識化プローブの同一の組み合わせを用いて、検出することが可能であることを示す。
【0060】
実施例2
生物学的試料中のHIV−1、サブタイプC、pol標的配列の検出
正常非感染血液血漿の試料を、既知の量のHIV−1サブタイプC RNAと混合し、反応当たり、約100コピーの標的核酸を含む試料を生じた。陰性対照は、アッセイにおいて、同一に処理された、HIV−1 RNAを含まない血漿試料であった。実質的に実施例1に記載されるように、試料を標的捕捉、転写仲介増幅および標識化プローブ検出に供し、そしてこれらのアッセイの結果を表2に示す。
【0061】
表2
増幅オリゴヌクレオチドに関し、検出されたRLU
【0062】
【表2】
Figure 0004824236
【0063】
これらのアッセイで検出されたシグナルは、実施例1のものより幾分低かったが、これらの結果は、該アッセイ条件がまた、生物学的試料中のHIV−1サブタイプC核酸の検出も可能にすることを示す。
【0064】
次の実施例は、1 ml当たり、600および60コピーの間で生物学的試料中に存在するHIV−1標的の検出を示す。
実施例3
異なるコピー数のHIV−1サブタイプB(HIV−1 IIIb)pol標的配列の検出
本実施例では、既知のコピー数のHIV−1 IIIb(600、200または60コピー/ml)を含む血漿試料を、実質的に実施例1に記載されるとおりであるが、異なる組み合わせの増幅オリゴマーを用いる方法を用いてアッセイした。これらのアッセイでは、転写仲介増幅は、(1)配列番号10、配列番号11、配列番号13および配列番号15、または(2)配列番号10、配列番号11、配列番号43および配列番号15、いずれかを用いて行った。捕捉および増幅工程後、表3に示されるRLUシグナルを検出した。表3は、試験した、異なるコピー数試料の各々のための10の反応(コピー数=1 ml当たり600、200または60)、または陰性対照のための5つの反応(コピー数=1 ml当たり0)から得た、平均RLUおよび標準偏差を示す。
【0065】
表3
増幅オリゴヌクレオチドに関し、検出された平均RLU
【0066】
【表3】
Figure 0004824236
【0067】
これらのアッセイでは、配列番号13の配列を有する増幅プロモーター−プライマーを含む捕捉オリゴマー、増幅オリゴマーおよび検出標識化プローブの組み合わせは、配列番号43を含む組み合わせより高い検出可能シグナルを提供したが、どちらの組み合わせも、試料1 ml当たりHIV−1の少なくとも200またはそれ以上のコピー数の存在を検出することが可能であった。さらに、配列番号13のプライマーを含む組み合わせは、一般的に、1 ml当たり60コピーのHIV−1程度の低コピー数を検出することが可能であった。
【0068】
これらのアッセイはまた、反応当たり500コピーのHIV−1 IIIbを含む試料に対する別個の試験でも行った。これらのアッセイでは、配列番号13の配列を有する増幅プロモーター−プライマーを含む捕捉オリゴマー、増幅オリゴマーおよび検出標識化プローブの組み合わせは、5つの陰性対照の1,624±174の平均RLUに比較し、10の試料の2.03 X 106±7.03 X 104の平均RLUシグナルを提供した。配列番号43の配列を有する増幅プロモーター−プライマーを含む捕捉オリゴマー、増幅オリゴマーおよび検出標識化プローブの組み合わせは、4つの陰性対照の1,693±196の平均RLUシグナルに比較し、10の試料の1.30 X 106±4.52 X 105の平均RLUシグナルを提供した。
【0069】
次の実施例に見られるように、同様のアッセイにおいて、プライマーの他の組み合わせもまた用い、生物学的試料中のHIV−1を検出した。
実施例4
別のプロモーター−プライマーオリゴヌクレオチドを用いた、異なるコピー数のHIV−1 pol標的配列の検出
さらなる組の実験で、反応当たり200、100または20コピーのHIV−1 IIIbを含む血漿試料を、実施例3に記載される1つの態様と同様の組み合わせの捕捉オリゴマー、増幅オリゴマーおよび検出標識化プローブを用い、しかし、増幅反応混合物中で、配列番号15の配列を有するプライマーの代わりに配列番号44の配列を有するプロモーター−プライマーを用いて、試験した。すなわち、標的捕捉、増幅および検出工程は、実質的に実施例1に記載されるように行ったが、増幅反応に用いられる増幅オリゴヌクレオチドは、配列番号10、配列番号11、配列番号13および配列番号44の配列を有するものを含んだ。
【0070】
これらのアッセイの結果を表4に示し、該表では平均検出RLUがアッセイ組の各々に関し示される。
表4
試料中の異なる数のHIV−1標的の検出
【0071】
【表4】
Figure 0004824236
【0072】
これらの結果は、該アッセイが、生物学的試料中の20コピーのHIV−1標的核酸程度の少ないコピー数を検出することが可能であることを示す。
以下の実施例は、HIV−1のLTR標的領域に特異的な捕捉オリゴマー、増幅オリゴヌクレオチドおよび標識化プローブを用いた同様のアッセイを用い、生物学的試料中のHIV−1標的核酸を検出することもまた可能であることを示す。
【0073】
実施例5
HIV−1 LTR配列の検出
本アッセイは、既知のコピー数で、試料中に存在する標的HIV−1 RNAを捕捉し、そしてその後、図1に図解されるように、LTR領域に特異的な増幅オリゴマー(配列番号8および配列番号9)を用い、HIV−1配列を増幅するため、異なる捕捉オリゴマーを用いた。増幅された配列をその後、LTR配列に特異的に結合する標識化プローブ(配列番号41)を用いて検出した。HIV−1標的RNAは、1,000、200または50コピーのHIV−1を含む500μlのヒト血漿で作成された試験試料中に存在し、そして同一条件下で試験されるHIV−1 RNAを含まない陰性血漿試料と比較した。条件の各組に関し、6つの試料を試験した。
【0074】
用いたプロトコルは、実質的に実施例1に記載されるとおりであり、以下の変化を含んだ。標的捕捉は、配列番号2(LTR特異的、2 pmol/反応)、配列番号20(LTR特異的、2 pmol/反応)または配列番号4および配列番号6の混合物(共にpol特異的、各々1.75 pmol/反応)を有する捕捉オリゴマーを用い、そして実質的に実施例1に記載されるような磁気粒子に結合したオリゴ−dT14オリゴヌクレオチドを用いて行った。試料、捕捉オリゴマーおよび磁気粒子上の固定化プローブの混合物を、60℃に20分間加熱し、室温に20分間冷却し、そしてその後、磁気粒子およびその結合した複合体を分離し、そして2回洗浄した。標的捕捉および洗浄後、実質的に実施例1に記載されるように、増幅を行い、酵素を含まず、そして配列番号8および配列番号9を有する増幅オリゴヌクレオチドを含む増幅試薬75μlを用い、これに100μlの油を重層し、65℃で10分間加熱し、そしてその後、41.5−42℃で5分間インキュベーションした。酵素を添加し(25μl)、そして増幅反応を42℃で1時間インキュベーションした。その後、0.1 pmol/反応の配列番号41を有するオリゴマーを含むプローブ試薬100μlを添加し、そして混合物を60℃で15分間加熱し、その後、300μlの選択試薬を添加し、60℃で10分間インキュベーションし、室温で冷却し、発光測定装置(例えばLEADER(登録商標)、Gen−Probe, Inc.、カリフォルニア州サンディエゴ)中で相対光単位(「RLU」2秒間)を検出した(実質的に米国特許第5,658,737号、25欄27−46行;およびNelsonら, Biochem. 35:8429−8438(1996)8432ページに記載されるように)。
【0075】
これらのアッセイ結果を表5に示し、該表は、各6つの試料の各試験条件に関する平均RLU(平均±標準偏差)を報告する。検出されたRLUは、陰性(「Neg.」)対照中の0コピーと比較し、異なる数のHIV−1標的(1,000、200または50コピー)を含む各群に関し、報告する。
【0076】
表5
LTR増幅および検出
【0077】
【表5】
Figure 0004824236
【0078】
表5中の結果は、標的核酸が、増幅されるべき領域(LTR、2および3列)に特異的なオリゴマーにより、または別の領域(例えばpol、4列)に特異的な捕捉オリゴマーにより、捕捉されることが可能であることを示す。該結果はまた、LTR領域用の異なる捕捉オリゴマー(配列番号2および配列番号20)が、HIV−1陰性試料に比較し、HIV−1含有生物学的試料から陽性シグナルを生じるのに共に有効であったことも示す。
【0079】
次の実施例は、HIV−1サブタイプBおよびO群配列を検出するのに用いた、異なる変形の捕捉オリゴマーを示す。
実施例6
HIV−1サブタイプBおよびO群のLTR領域の検出
本実施例のアッセイは、配列番号2のものと1塩基異なる(位9のTの代わりにA)配列(配列番号45)を有する、HIV−1 LTR領域に特異的な別の捕捉オリゴマーを用いたことを除き、実質的に実施例5に記載されるように行った。異なる血漿試料中のHIV−1標的核酸は、サブタイプB(アッセイ当たり1,000または100コピー)またはO群(アッセイ当たり1,000または100コピーのMVP5180ビリオン)いずれかであった。
【0080】
試料(アッセイ条件当たり6)を、実質的に実施例5に記載されるように、配列番号2、配列番号45または配列番号4および配列番号6の混合物の配列を有する捕捉オリゴマーで処理した。増幅は、実質的に実施例6に記載されるように行い、そして増幅された配列に対する、配列番号16の配列を有するアクリジニウム標識化プローブの結合から生じるシグナルを、実施例5に記載されるように検出した。各アッセイ条件に関する6つの試料の平均RLU(平均±標準偏差)を、表6に示す。
【0081】
表6
サブタイプBおよびO群ウイルスRNAのLTR HIV−1検出
【0082】
【表6】
Figure 0004824236
【0083】
これらの結果は、配列番号45のものなどの修飾捕捉オリゴマーが、O群HIV−1標的配列を含む、捕捉されたHIV−1標的を増幅し、そして検出するアッセイにおいて、有効であることを示す。さらなるアッセイにおいて、配列番号2および配列番号45の配列を有するオリゴマーの混合物である捕捉オリゴマー(すなわち、位9がAまたはTである合成オリゴマー)もまた、O群を含むHIV−1を検出するアッセイにおいて有効であった。本実施例はまた、標的HIV−1核酸の捕捉は、1つの領域(例えばpol)に特異的な捕捉プローブを用いて行い、そしてその後、別の領域(例えばLTR)に特異的なオリゴヌクレオチドプライマーおよびプローブを用いて増幅し、そして検出してもよいことも示す。
【0084】
次の実施例は、異なる組み合わせのプロモーター−プライマーおよび非T7プライマーを用い、HIV−1 LTR標的配列を増幅し、HIV−1を含む生物学的試料から検出可能な増幅産物を生じることが可能であることを示す。
【0085】
実施例7
異なる組み合わせのプライマーを用いた、HIV−1 LTR増幅の比較
高力価組織培養標本から精製したHIV−1 RNAを、実質的に実施例5に記載されるように、増幅および検出工程を用いるアッセイにおいて、異なる組み合わせの増幅オリゴヌクレオチドを試験するため、既知のHIV−1コピー数で、増幅試薬と混合した。該生物学的試料は、反応当たり10,000、1,000、250または100コピーのHIV−1を含み、そして陰性対照(HIV−1 RNAを含まないヒト血漿)に比較した。これらの試料を、試験する増幅オリゴマーの各対に関し、7つの反復試験で増幅した(アッセイ当たり各プライマー約1.5から2.0 pmol)。用いたプライマーの組み合わせは:配列番号9、配列番号35、配列番号36、配列番号37または配列番号38の配列を有する非T7プライマーと組み合わせた配列番号8の配列を有するT7プロモーター−プライマー;および配列番号9、配列番号35、配列番号36、配列番号37または配列番号38の配列を有する非T7プライマーと組み合わせた配列番号30の配列を有するT7プロモーター−プライマーであった。これらの10の組み合わせの各々に関し、100またはそれ以上のコピー数の標的HIV−1を含む生物学的試料は、アッセイにおいて、陽性検出可能シグナルを生じた。すなわち、増幅産物が産生され、そしてその後、標識化LTR特異的プローブ(配列番号16または配列番号41)を用いて検出され、同一条件下で、103 RLU(平均)未満を生じる陰性対照に比較し、105から106 RLU(アッセイ条件当たり7試料の平均)のシグナルを生じた。比較のため、HIV−1陽性試料はまた、pol特異的増幅オリゴマー(配列番号10および配列番号13)の組み合わせを用いて増幅し、これもまた、すべてのHIV−1陽性試料に関し、105から106の検出可能平均RLUシグナルを生じた。
【0086】
さらなるアッセイでは、配列番号9、配列番号35、配列番号36、配列番号37または配列番号38の配列を有するプライマーと組み合わせた配列番号8のプロモーター−プライマーを用い、より希釈したHIV−1標的核酸を増幅した。これらの試験では、HIV−1ビリオンRNAは、アッセイ当たり100、50、30または10コピーで存在した。増幅された配列は、少なくとも30コピーのHIV−1ビリオンRNAが試料中に存在する場合、平均105から106 RLUで検出された。試料当たり10コピーのHIV−1では、増幅されたLTR配列を示す、検出されたRLU(平均104から105)は、陰性対照のもの(平均して103 RLU未満)より、少なくとも10倍高かった。
【0087】
別個のアッセイでは、試料当たり100、50、30または10コピーで存在するHIV−1標的核酸を用い、配列番号32を有するプロモーター−プライマーおよび配列番号9、配列番号35、配列番号36、配列番号37または配列番号38の配列を有する非T7プライマーを用い、LTR標的配列を増幅した。これらのアッセイでは、すべて400 RLU未満の陰性対照に比較し、配列番号32を有するプライマーおよび配列番号9、配列番号35または配列番号36を有するプライマーの組み合わせは、50から100コピーの標的が存在する場合、約104から105 RLU(平均)を生じ、一方、配列番号32を有するプライマーおよび配列番号37または配列番号38を有するプライマーの組み合わせは、50から100コピーの標的が存在する場合、約103から104 RLU(平均)を生じた。
【0088】
試料当たり100、50、30または10コピーで存在するHIV−1標的核酸はまた、配列番号34の配列を有するプロモーター−プライマーおよび上で試験した非T7プライマー(配列番号9、配列番号35、配列番号36、配列番号37または配列番号38)の組み合わせを用いても、増幅した。これらのアッセイにおいて、すべて103 RLU未満の陰性対照に比較し、配列番号34を有するプライマーおよび配列番号9または配列番号36を有するプライマーの組み合わせは、50から100コピーの標的が存在する場合、約105 RLU(平均)を生じ、一方、配列番号34を有するプライマーおよび配列番号35、配列番号37または配列番号38を有するプライマーの組み合わせは、50から100コピーの標的が存在する場合、約103から104RLU(平均)を生じた。
【0089】
これらの結果およびさらなる試験に基づき、HIV−1 LTR配列を増幅するための増幅オリゴヌクレオチドの好ましい組み合わせには:配列番号8および配列番号35;配列番号8および配列番号9;配列番号8および配列番号36;配列番号30および配列番号9;配列番号30および配列番号36;配列番号32および配列番号9;並びに配列番号34および配列番号36が含まれる。
【0090】
次の実施例は、pol特異的およびLTR特異的アッセイがどちらも、生物学的試料中で、HIV−1 サブタイプBおよびO群核酸を検出することが可能であることを示す。
【0091】
実施例8
HIV−1サブタイプBおよびO群核酸に関するアッセイ
これらの試験では、異なるHIV−1単離体に関し、LTR標的配列を増幅し、そして検出した。既知のコピー数のHIV−1を含む血漿試料を、サブタイプB(アッセイ当たり100または30コピーのビリオンRNA)または2つのO群単離体(CA9およびMVP5180、高力価組織培養から個々に精製され、そしてアッセイ当たり約1,000、100または30コピーに等しい希釈で用いる)を用いて調製した。試料を、実質的に実施例5に示される方法を用い、配列番号2(LTR特異的)、および配列番号4および配列番号6(共にpol特異的)の配列を有する捕捉オリゴマーを用い、標的捕捉に供した。その後、捕捉された標的を、実質的に実施例5に記載される方法を用い、配列番号8の配列を有するLTR特異的プロモーター−プライマーおよび配列番号9の配列を有するLTR特異的プライマーを用い、増幅した。増幅された配列を、上述のように、配列番号16の配列を有するAE標識化プローブ(0.1 pmol/反応)を用いて検出した。各組の条件に関し、5つの試料に関して検出された平均RLU(平均±標準偏差)を表7に示す。
【0092】
表7
増幅されそして検出された(RLU)サブタイプBおよびO群のHIV−1 LTR配列
【0093】
【表7】
Figure 0004824236
【0094】
これらの結果は、該アッセイが、HIV−1 LTR特異的プライマーおよびプローブを用いて、サブタイプBおよびO群HIV−1両方を検出することが可能であり、そして異なるO群株を検出することが可能であることを示す。
【0095】
同様のアッセイを用い、同一増幅混合物中のLTRおよびpol配列両方を検出した。本アッセイでは、同一の標的HIV−1核酸を同じ濃度で用い、そして配列番号2を有するLTR特異的オリゴマー、並びに配列番号4および配列番号6を有する2つのpol特異的オリゴマーを含む捕捉オリゴマー混合物を用いて、標的捕捉を行った。上述のような増幅中、配列番号8および配列番号9の配列を有するLTR特異的プライマー、並びに配列番号10、配列番号11、配列番号13および配列番号15の配列を有するpol特異的プライマーを含む、プライマーの組み合わせを用いた。この多重増幅反応は、同一の増幅試薬中に異なる標的用の多数のプライマーを含み、標的核酸を同時に増幅する。増幅後、増幅された配列を、配列番号16を有するLTR特異的AE標識化プローブ、または配列番号17を有するpol特異的AE標識化プローブを用い、実施例1に記載されるような標準的プロトコルで、各々0.1 pmol/μlを用い、独立に検出した。これらの試験の結果を表8に示し、該表は、各組のアッセイ条件に関し、5つの試料の平均RLU(平均±標準偏差)を示す。
【0096】
表8
多重増幅後のHIV−1 LTRおよびpol配列の検出
【0097】
【表8】
Figure 0004824236
【0098】
これらの結果は、HIV−1 LTRおよびpol領域両方に特異的な増幅された配列が、多重増幅中に産生され、そして増幅された配列が、それぞれ、LTR特異的またはpol特異的プローブを用いて検出されたことを示す。同様の実験において、配列番号16、配列番号17および配列番号18の配列を有する標識化プローブの組み合わせを用い、サブタイプBおよびO群単離体両方の増幅されたHIV−1配列を検出するのに成功した。別個の実験において、位7にイノシンを持つ配列番号16を有する標識化プローブを用い、同様の有効な検出が達成された。
【0099】
増幅される標的領域が、配列番号17を有する2−メチル−AE標識化プローブで探査されるサブタイプBおよびO群由来のHIV−1 pol配列である別個の実験で、同様の結果が得られた。これらの実験では、標的は、標的を含まない陰性対照に比較し、最初に、反応当たり1,000、100、50、20または10コピーで存在した。各反応条件に関し、5つの反復アッセイを行った。HIV−1サブタイプBに関しては、検出された平均RLUは、陰性対照に関する1.97 X 103の平均RLUに比較し、標的を含む反応に関し9.20 X 105から4.44 X 105の範囲であった。HIV−1 O群に関しては、検出された平均RLUは、陰性対照に関する2.60 X 103の平均RLUに比較し、1,000から50コピーの標的を含む反応に関し3.53 X 105から1.69 X 104の範囲であり、標的20または10コピーを含む試験管に関しては、多様な結果が得られた。
【0100】
これらの結果はすべて、異なる群のHIV−1が、本明細書に記載される捕捉プローブ、プライマーおよび検出プローブの組み合わせを用い、標的捕捉および配列の増幅を用いて検出することが可能であることを示す。さらなる組み合わせの使用が、実施例9および10に記載される。
【0101】
実施例9
HIV−1サブタイプBおよびO群中のHIV−1 pol標的核酸に関するアッセイ
一連の試験で、サブタイプBおよびO群のHIV−1を、異なるプローブを用い、実質的に先の実施例に記載されるようにアッセイした。試料は、実質的に実施例1に記載されるような方法を用い、配列番号4および配列番号6の配列を有するpol特異的捕捉オリゴマーを用い、標的捕捉に供した。その後、捕捉されたHIV−1標的を、実質的に実施例1に記載される方法を用い、配列番号13および配列番号15の配列を有するプロモーター−プライマーの組み合わせ、並びに配列番号10および配列番号11の配列を有するプライマーの組み合わせを用い、増幅した。これらの実験は、異なるHIV−1特異的プローブを用いた検出を比較した。反応は、104コピー/mlのHIV−1サブタイプBおよび106コピー/mlのO群を用いて行った。増幅後でそして検出前に、各組のアッセイ用の増幅反応をプールし、そしてその後、表9に示されるように希釈した。限界希釈で、検出されたRLUは、バックグラウンドに等価であった(データ未提示)。表9に報告される各アッセイでは、10の個々の検出アッセイを行い、そして検出されたRLUの平均の数±標準偏差を示す。
【0102】
増幅されたpol配列は、先に記載されるように、配列番号18または配列番号46の配列を有する2−メチル−AE標識化プローブ(0.1 pmol/反応)を用い、残基10および11(ロット1)または残基7および8(ロット2)の間で標識された配列番号46を有するプローブの異なるロットを用い、検出した。
【0103】
表9
HIV−1サブタイプBおよびO群を検出するためのpol特異的プローブの比較
【0104】
【表9】
Figure 0004824236
【0105】
これらの実験の結果は、異なる標識化プローブが、HIV−1サブタイプBおよびO群の増幅された標的配列両方を有効に検出することが可能であることを示す。別個の実験において、同様の実験プロトコルを用い、残基6および7、7および8、または10および11の間で2−メチル−AEで標識された配列番号46を有するプローブは、すべて、HIV−1サブタイプBおよびO群の増幅された標的配列を検出するのに有効であった。これらの実験は、HIV−1の異なる群を検出するため、多様な異なる標識化プローブを、これらの実験において、用いることが可能であることを示す。
【0106】
実施例10
HIV−1サブタイプBおよびO群中のHIV−1 pol標的核酸に関するアッセイ
実施例9に記載されるのと類似の実験で、サブタイプBおよびO群由来のHIV−1標的配列を増幅し、そして配列番号50または配列番号53の配列を有するプローブを用いて検出し、そして先に試験した配列番号17のプローブを用いた結果に比較した。これらの実験では、標的RNAの捕捉は含まれず、そして試料試験管は、40 mM Trizma塩基(pH 7.5)、17.5 mM KCl、20 mM MgCl2、5% PVP、各1 mMのdNTPおよび各4 mMのrNTPを含む増幅反応混合物中で104コピーのHIV−1サブタイプBまたはHIV−1 O群を含めて(各種類に関し5つの試験管、HIV−1 RNAを含まない陰性対照を伴う)調製した。転写仲介増幅は、インキュベーション温度が65℃で10分間であり、およびその後、42℃で10分間、その後、酵素添加、その後、配列番号10、配列番号11、配列番号13および配列番号15の配列を有するプライマーを用いた1時間の増幅であることを除き、実施例1に記載されるように行った。増幅後、産物をプールし、異なる増幅試験管間の変動を最小限にし、異なるHIV−1株に関しては別個のプールを作成した。プールした増幅産物は、希釈なしに用いるか(すなわち試料中約104コピーの標的)または表10に示されるように2Xハイブリダイゼーション緩衝液(実施例1を参照されたい)で連続希釈し、試料中の標的103、102、10または1コピーの同等物を提供した。試験管をその後、配列番号50、配列番号53または配列番号17を有するAE標識化プローブとの60℃で15分間のハイブリダイゼーションに用いた。選択試薬でハイブリダイゼーション試験管を60℃で10分間処理し、非結合プローブを選択的に不活性化した後、化学発光を上述のように検出した。各ハイブリダイゼーション反応の平均RLUを表10に示す。
【0107】
表10
異なるプローブを用いた、増幅されたHIV−1 pol配列に関し検出されたRLU
【0108】
【表10】
Figure 0004824236
【0109】
実施例9におけるように、そしてこれらの結果との比較により、表10の結果は、異なるpol特異的プローブを用い、異なる群のHIV−1を検出することが可能であることを示す。これらのおよびさらなる実験で、配列番号53を有するプローブは、プローブ中の多様な位(例えば残基5および6、または残基6および7、または残基13および14の間)で標識した際、HIV−1 pol増幅配列を検出するのに有効であることが示された。同様に、配列番号17を有するプローブは、多様な位(例えば残基6および7、残基7および8、または残基10および11の間)で標識した際、HIV−1増幅配列を検出するのに有効であった。したがって、これらの実験結果により例示される、異なるプローブは、増幅されたHIV−1配列を検出するのに有効である。
【0110】
本発明は特定の実施例および好ましい態様に関連して記載されてきているが、本発明はこうした態様に限定されないことが理解されるであろう。その代わり、本発明の範囲は、本明細書中の請求の範囲により判断されるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、HIV−1 RNA(垂直の線により部分に分けられる、太い破線により、5’から3’方向に示される)の模式図であり、遺伝子(「gag」、「pol」、「env」)、並びに末端反復配列(「LTR」)を含む非翻訳5’および3’領域(それぞれ「R U5」および「U3 R」)の相対的な位置を示す;標的領域は、「LTR」および「pol」と明示される、二重破線により示される。
【図2】 図2は、HIV−1核酸の「標的領域」(太い垂直な線により示される)を検出するための本発明の態様の構成要素の模式図であり、以下の核酸の位置が、標的領域に対比して示され:「捕捉オリゴマー」は、転写仲介増幅前に、標的核酸にハイブリダイズし、そして該核酸を捕捉するのに用いられる核酸を指し、「T」は、相補的配列を有する固定化オリゴマー(示されていない)にハイブリダイズするのに用いられる3’テール配列を指し;「非T7プライマー」および「T7プライマー」は、転写仲介増幅に用いられる2つの増幅オリゴヌクレオチドを示し、「P」はT7プライマーのプロモーター配列を示し;そして「プローブ」は、増幅核酸を検出するのに用いられる標識化プローブを指す。
【図3】 図3は、2つの捕捉オリゴマー、2つの非T7プライマー、2つのT7プライマーおよび2つの標識化プローブを用い、HIV−1核酸標的領域を検出するための、図2に明示されるような、本発明の別の態様の構成要素の模式図である。
【図4】 図4Aは、一般的に図2に例示されるような、HIV−1 LTR標的領域を検出するための好ましい態様の模式図であって、捕捉オリゴマーは配列番号2に示され、非T7プライマーは配列番号9に示され、T7プライマーは配列番号8に示され、そして標識化プローブは配列番号16に示される。
図4Bは、一般的に図3に例示されるような、HIV−1 pol標的領域を検出するための好ましい態様の模式図であって、捕捉オリゴマーは配列番号4および配列番号6に示され、非T7プライマーは配列番号10および配列番号11に示され、T7プライマーは配列番号13および配列番号15に示され、そして標識化プローブは配列番号17および配列番号18に示される。
【配列表】
Figure 0004824236
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Claims (21)

  1. 生物学的試料中のHIV−1核酸の検出に用いるためのオリゴマーの組み合わせであって、以下の;
    pol領域に特異的な、少なくともつの増幅オリゴマーであって、
    配列番号13および配列番号15からなる第1の増幅オリゴマーペア;及び
    配列番号10および配列番号11からなる第2の増幅オリゴマーペア
    を含む前記増幅オリゴマー;並びに
    pol領域に特異的な前記増幅オリゴマーを用いて増幅されるpol領域中の増幅された配列と特異的に結合する、少なくとも1つの標識された検出プローブ;
    を含む、前記組み合わせ。
  2. 請求項1記載のオリゴマーの組み合わせであって、さらに、LTR領域に特異的な少なくとも2つの増幅オリゴマー及びLTR領域に特異的な増幅オリゴマーを用いて増幅されたLTR領域中の増幅された配列に特異的に結合する少なくとも1つの標識された検出プローブから構成される、LTR領域配列を増幅し及び検出するためのオリゴマーを含み、ここで;
    前記増幅オリゴマーは、
    i)配列番号7からなるLTR特異的配列;又は
    ii)配列番号7の5’端に共有結合するプロモーター配列;
    からなる第1の増幅オリゴマー、及び
    配列番号9からなるLTR特異的配列からなる第2の増幅オリゴマー
    を含む、
    前記組み合わせ。
  3. 配列番号7の5’端に共有結合するプロモーター配列からなる第1の増幅オリゴマーが配列番号8からなる、請求項2記載のオリゴマーの組み合わせ。
  4. さらに、3’テール配列がある配列番号1、配列番号2、3’テール配列がある配列番号3、配列番号4、3’テール配列がある配列番号5、配列番号6、3’テール配列がある配列番号19、配列番号20、3’テール配列がある配列番号57及び配列番号45からなる群から選択される少なくとも1つの捕捉オリゴマーを含む、請求項1記載のオリゴマーの組み合わせ。
  5. さらに、配列番号2、配列番号4、配列番号6、配列番号20及び配列番号45からなる群から選択される少なくとも1つの捕捉オリゴマーを含む、請求項1記載のオリゴマーの組み合わせ。
  6. pol領域中の増幅された配列と結合する標識された検出プローブが、配列番号17、配列番号18、配列番号46、配列番号47、配列番号48、配列番号49、配列番号50、配列番号51、配列番号52、配列番号53、配列番号54、配列番号55及び配列番号56からなる群から選択される、請求項1記載のオリゴマーの組み合わせ。
  7. pol領域中の増幅された配列と結合する標識された検出プローブが、配列番号17、配列番号18、配列番号46、配列番号47、配列番号50、配列番号51、配列番号52及び配列番号53からなる群から選択される、請求項6記載のオリゴマーの組み合わせ。
  8. LTR領域中の増幅された配列と結合する標識された検出プローブが配列番号16からなる、請求項2〜7のいずれか1項記載のオリゴマーの組み合わせ。
  9. オリゴマーが、少なくとも1つの2’−メトキシRNA基、少なくとも1つの2’フルオロ置換RNA基、少なくとも1つのペプチド核酸連結、少なくとも1つのホスホロチオエート連結、少なくとも1つのメチルホスホネート連結又はそのいずれかの組み合わせを含有する、請求項1〜8のいずれか1項記載のオリゴマーの組み合わせ。
  10. 配列番号10、配列番号11、配列番号13、配列番号15、配列番号17及び配列番号18からなるオリゴマーをすべて含むキットであって、配列番号17及び配列番号18からなるオリゴマーが検出可能な標識で標識された、前記キット。
  11. 生物学的試料中のHIV−1核酸を検出する方法であって:
    HIV−1のLTR又はpol配列中の標的領域に特異的にハイブリダイズする配列を含む、少なくとも1つの捕捉オリゴマーと、HIV−1 RNAを包含する生物学的試料とを接触させて、捕捉オリゴマー:HIV−1核酸複合体を生成し;
    生物学的試料から捕捉オリゴマー:HIV−1核酸複合体を分離し;
    その後、in vitroの核酸ポリメラーゼと、少なくともつのpol特異的増幅オリゴマーであって、
    配列番号13および配列番号15からなる第1の増幅オリゴマーペア、及び
    配列番号10および配列番号11からなる第2の増幅オリゴマーペア
    から構成される前記増幅オリゴマー
    との組み合わせを用いてpol領域中のHIV−1配列を増幅し;並びに
    pol特異的増幅オリゴマーを用いて増幅されたpol領域中の増幅された配列に特異的に結合する標識された検出プローブを用いて増幅産物を検出する;
    工程を含む、前記方法。
  12. 請求項11記載の方法であって、さらに:
    i)配列番号7からなるLTR特異的配列;又は
    ii)配列番号7の5’端に共有結合するプロモーター配列;及び
    配列番号9からなるLTR特異的配列からなる第2の増幅オリゴマー
    から構成される少なくとも2つのLTR特異的増幅オリゴマーを用いて、LTR領域中のHIV−1配列を増幅し;
    LTR特異的増幅オリゴマーを用いて増幅したLTR領域中の増幅された配列に特異的に結合する標識された検出プローブを用いて、増幅産物を検出する;
    工程を含む、前記方法。
  13. 増幅する工程が、1つの増幅反応混合物中で、pol領域及びLTR領域中の配列を増幅する、請求項12記載の方法。
  14. 接触する工程で、配列番号1、3’テール配列がある配列番号1、配列番号2、3’テール配列がある配列番号3、配列番号4、3’テール配列がある配列番号5、配列番号6、3’テール配列がある配列番号19、配列番号20、3’テール配列がある配列番号57及び配列番号45からなる群から選択される、少なくとも1つの捕捉オリゴマーを用いる、請求項11記載の方法。
  15. 接触する工程で、配列番号2、配列番号4及び配列番号6からなる群から選択される、少なくとも2つのオリゴマーの組み合わせを用いる、請求項14記載の方法。
  16. 増幅する工程で、転写関連増幅法を用いる、請求項11記載の方法。
  17. 検出する工程で、配列番号17、配列番号18、配列番号46、配列番号50及び配列番号53からなる群から選択される少なくとも1つの標識された検出プローブを用いる、請求項11〜16のいずれか1項記載の方法。
  18. 検出する工程で、LTR領域中の増幅された配列に結合する、配列番号16又は配列番号41からなる、少なくとも1つの標識された検出プローブを用いる、請求項12〜16のいずれか1項記載の方法。
  19. 検出する工程で、配列番号16、配列番号17及び配列番号18からなる標識された検出プローブの組み合わせを用いる、請求項12又は13記載の方法。
  20. 検出する工程で、「N」残基がイノシンである配列番号16からなる標識された検出プローブを用いる、請求項18記載の方法。
  21. 検出する工程で、少なくとも1つの2’−メトキシ主鎖連結を含有する、少なくとも1つの標識された検出プローブを用いる、請求項11〜20のいずれか1項記載の方法。
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