JP4822305B2 - シリコーン組成物 - Google Patents

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  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シリコーン組成物およびそれを用いたシリコーンエマルジョン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より様々なシリコーンエマルジョンの製造方法が知られている。
例えば、長鎖アルキル基とエチレンオキサイド基を含有するノニオン系の界面活性剤を用いてシリコーンをエマルジョン化したりポリオキシエチレンラウリルエーテルを用いてエマルジョン化することが、特開平9−291215号、特開平9−67443号、特開平11−12286号の各公報に開示されている。
【0003】
しかし、上記のノニオン系界面活性剤でシリコーンをエマルジョン化すると、相転移の際、粘度が非常に高くなり、それに伴う発熱も大きく、製造時にトルクの高い混合装置を用いる必要が生じ、電力の消費が大きくなったり、シリコーンによっては発熱によりエマルジョンが不安定化するといった問題があった。
また、シリコーンエマルジョンには良好な保存安定性、即ち通常の気温より少し高い温度で放置したとき、エマルジョンが壊れて油が分離しないことが求められているが、その要望に応えるものではなかった。
【0004】
さらに、シリコーンエマルジョンはアルミニウム等の鋳型成型の離型剤としても用いられているが、その際、離型時に成型されたアルミニウムの表面にエマルジョンが付着することが多いので、たとえエマルジョンが付着しても錆を防ぐために施される防食塗装がし易い性質、すなわちペインタブル性が求められているのであるが、上記の従来の界面活性剤では、このペインタブル性が劣っていたので、その向上の為、シリコーンの構造を変化させた特殊なシリコーンを用いる必要があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した従来技術の問題点を解決した製造時の粘性の極端な増大が無く、発熱が少なく、したがってトルクも小さく、電力消費も抑制でき、保存安定性、ペインタブル性に優れたシリコーンエマルジョン用のシリコーン組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決するため研究を重ねた結果、シリコーンエマルジョンを作製する際、特定の界面活性剤を用いるとその課題を達成できる事を見出し、本発明をなすに至った。
【0007】
すなわち、本発明は、
(1) (A)シリコーン1〜70重量%、と(B)アルキル鎖の炭素数が10であり、−CHCHO−ユニットを1〜100含み、−CHRCHO−ユニット(Rはアルキル基を表わす)を1〜100含む構造を持ち、且つ−CHCHO−ユニット数が−CHRCHO−ユニット数以上である非イオン系界面活性剤0.1〜50重量%、と(C)水10〜98.9重量%からなるシリコーンエマルジョン組成物である。
【0008】
(2) (B)非イオン系界面活性剤が、炭素数が10のアルコールへの−CHCHO−ユニットを1〜100及び−CHRCHO−ユニット1〜100の付加物で、且つ−CHCHO−ユニット数が−CHRCHO−ユニット数以上である(1)に記載のシリコーンエマルジョン組成物。
【0009】
本発明について、以下詳細に説明する。本発明で用いる(A)成分のシリコーンは、ポリオルガノシロキサンであり、その変性品、分岐品、部分架橋品、他の分子との共重合体等も用いることができる。シリコーンの添加量は1〜99.9重量%であり、水を添加してエマルジョン化する場合の好ましい添加量は1〜70重量%、さらに好ましくは3〜60重量%である。
【0010】
ポリオルガノシロキサンの具体例を化学式で表せば下式(1)の様になる。
(RSiO2/2)D・(RSiO1/2)M・(RSiO3/2)T・(SiO4/2)Q式(1)中のD、M、T、QはD/(M+D+T+Q)=0〜1、M/(M+D+T+Q)=0〜0.5、T/(M+D+T+Q)=0〜1、Q/(M+D+T+Q)=0〜1、M+D+T+Q>0である。より好ましくはD/(M+D+T+Q)=0.5〜1、M/(M+D+T+Q)=0〜0.1、T/(M+D+T+Q)=0〜0.4、Q/(M+D+T+Q)=0〜1である。
【0011】
〜Rは、それぞれ単独で同一または異なった次に挙げるもののなから選択される。その選択にあたつては、同一構造ユニット、例えば(RSiO2/2)D構造ユニットの中で、Rとしてメチル基を選択し、Rとして同時に異なるものすなわちメチル基とフェニル基と水素の3種類の基を同時に選択する事ができる。また、各ユニットをつなぐ為の構造が各ユニット構造と異なる形態を取っていても構わない。
【0012】
〜Rの例を挙げれば、直鎖状または分岐状の炭素数1〜20のアルキル基又はアルケニル基及びそのハロゲン置換体、炭素数5〜25のシクロアルキル基又はシクロアルケニル基及びそのハロゲン置換体、炭素数6〜25のアラルキル基又はアリール基及びそのハロゲン置換体、水素、ヒドロキシル基、アルコキシ基、ハロゲン基、アシルオキシ基、ケトキシメート基、アミノ基、アミド基、アミノキシ基、メルカプト基、アルケニルオキシ基、酸無水物基、カルボニル基、糖類、シアノ基、オキサゾリン基、イソイアナート基、等およびまたはこれらの基の炭化水素置換体があげられる。
【0013】
好ましい例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、ターシャリーブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、ヘプチル基、イソヘプチル基、オクチル基、イソオクチル基、ノニル基、デシル基等の直鎖又は分岐状のアルキル基及びそれらのハロゲン置換体、ビニル基、アリル基、ホモアリル基などのアルケニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロへプチル基、シクロオクチル基、ジシクロペンチル基、デカヒドロナフチル基などのシクロアルキル基及びそのハロゲン置換体、シクロペンテニル基(1−及び2−、3−)、シクロヘキセニル基(1−及び2−、3−)等のシクロアルケニル基、フェニル基、ナフチル基、テトラヒドロナフチル基、トリル基、エチルフェニル基等のアラルキル基及びアリール基及びそれらのハロゲン置換体、
【0014】
水素、ヒドロキシル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、ターシャリーブトキシ基、ヘキシロキシ基、イソヘキシロキシ基、2−ヘキシロキシ基、オクチロキシ基、イソオクチロキシ基、2−オクチロキシ基、フルオロ基、クロル基、ブロモ基、ヨード基、アセトキシ基、ジメチルケトオキシム基、メチルエチルケトオキシム基、アミノ基、ヒドロキシアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ホルムアミド基、アセトアミド基、アミノオキシ基、メルカプト基、メチルメルカプト基、エチルメルカプト基、グリシジル基、
【0015】
エチレングリコキシ基、ジエチレングリコキシ基、ポリエチレングリコキシ基、プロピレングリコキシ基、ジプロピレングリコキシ基、ポリプロピレングリコキシ基、メトキシエチレングリコキシ基、エトキシエチレングリコキシ基、メトキシジエチレングリコキシ基、エトキシジエチレングリコキシ基、メトキシプロピレングリコキシ基、メトキシジプロピレングリコキシ基、エトキシジプロピレングリコキシ基等を挙げることができる。
【0016】
本発明で用いるシリコーンは、SILICONES&INDUSTRYに開示されている業界公知の方法で製造することができる。
好ましいシリコーンの具体例としては、ジメチルシリコーン、フェニルメチルシリコーン、メチルハイドロジェンシロキサン、アルキルアラルキル変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、各種末端反応性シリコーン、シリコーンワックス、シリコーンレジン、シリコーンレジンオイル、シリコーンエラストマー、ステアロキシメチルポリシロキサン、アミノメチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体等を挙げる事ができる。
これらのシリコーンの好ましい粘度は25℃において0.1〜10,000,000cStである。又これらのシリコーンは単独でまたは数種類組み合せて用いる事ができる。
【0017】
本発明で用いる(B)成分の界面活性剤は、アルキル鎖の炭素数が10であり、−CHCHO−ユニットを1〜100含み、−CHRCHO−ユニット(Rはアルキル基)を1〜100含む構造を持ち、−CHCHO−ユニット数が−CHRCHO−ユニット数以上の非イオン系界面活性剤である。各ユニットの数は親水性基のバランスを取る上で重要であり、−CHRCHO−ユニットは−CHCHO−ユニットと比較してより疎水性であり、これが多くなると親水性基としての役割を果たさなくなる為、−CHCHO−ユニット数は−CHRCHO−ユニット数以上である必要がある。また、各ユニット数が多くても良いが経済性の点から100以下である事が望ましい。
【0018】
これらの条件を持った界面活性剤であれば良く、その有機基の結合状態は特に限定されないが、好ましい界面活性剤としては、以下に例示する一般式を有するものが挙げられる。
−Y−(CHCHO)−(CHRCHO)−H
又は、
【化1】
【0019】
式中、Rは炭素数10のアルキル基を表わし、Yは、−O−、−COO−、−N=、−CON=、−S−などを表わす。m,m’、m’’およびn,n’、n’’は1〜100であり、m、m’、m’’>n、n’、n’’である。Rはアルキル基を表わし、例えば、メチル基、エチル基等であり、又CHRCH全体でシクロアルキレン基も含まれる。
【0020】
なお、これらの一般式および本発明の明細書中に示す化学式においては、共重合体の各成分の量比とオキシエチレン鎖およびオキシアルキレン鎖がランダムあるいはブロックで結合している事を示している。また式の上では便宜状、上記のように表すが、例えば最初に例示した化学式すなわちRa−O−(CH2CH2O)m−(CHRXCH2O)n−Hにおいては、Ra−O−に必ず直接オキシエチレン基が結合していることを示しているのではない。同様に末端がオキシアルキレン基に基づくOHである事を示しているのでもない。
【0021】
さらに−(CHRCHO)−において、−(CHCHRO)−も含む。これらのより具体的な一般式を例示すれば、以下のようになる。R−O−(CHCHO)−(CHRCHO)−H、RCOO−(CHCHO)−(CHRCHO)−H、RN−[(CHCHO)m’−(CHRCHO)n’−H][(CHCHO)m’’−(CHRCHO)n’’−H]、RCON−[(CHCHO)m’−(CHRCHO)n’−H][(CHCHO)m’’−(CHRCHO)n’’−H]、上記例示の一般式で、特に好ましいのはR−O−(CHCHO)−(CHRCHO)−Hである。
【0022】
好ましい界面活性剤の具体例を以下に例示する。一般式;R−O−(CHCHO)−(CHRCHO)−Hの具体例としては、C1023−O−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−O−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−O−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−O−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−O−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−O−(CHCHO)16−(CH(CH)CHO)12−H、等を挙げる事ができる。
【0023】
なお、上記の各式は異性体も含んでおり、さらにこれらの混合物であっても良い。またRa−O−(CH2CH2O)m−(CHRXCH2O)n−HのRa部分は平均の炭素数が上記に示した式で表される各炭素数の化合物の混合物であっても良い。
【0024】
一般式;RCOO−CHCHO)−(CHRCHO)−Hの具体例としては、C1023−COO−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−COO−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−COO−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−COO−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−COO−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−COO−(CHCHO)16−(CH(CH)CHO)12−H、等が挙げられる。
【0025】
一般式;RN−[(CHCHO)m’−(CHRCHO)n’−H][(CHCHO)m’’−(CHRCHO)n’’−H]の具体例としては、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)16−(CH(CH)CH−O)12−H][(CHCHO)16−(CH(CH)CH−O)12−H]、等が挙げられる。
【0026】
一般式;RCON−[(CHCHO)m’−(CHRCHO)n’−H][(CHCHO)m’’−(CHRCHO)n’’−H]の具体例としては、C1023−CON−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H][(CHCHO)−(CH(CH)CH−O)−H]、C1023−N−[(CHCHO)16−(CH(CH)CH−O)12−H][(CHCHO)16−(CH(CH)CH−O)12−H]、等が挙げられる。
【0027】
一般式;R−S−(CHCHO)−(CHRCHO)−H、の具体例としては、C1023−S−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−S−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−S−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−S−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−S−(CHCHO)−(CH(CH)CHO)−H、C1023−S−(CHCHO)16−(CH(CH)CHO)12−H、等を挙げる事ができる。
【0028】
本発明における界面活性剤の好ましい添加量は、エマルジョン組成物については0.1〜50重量%、好ましくは1〜40重量%、より好ましくは3〜35重量%である。エマルジョン組成物以外の組成物に関しては、0.1〜99重量%、好ましくは1〜50重量%,さらに好ましくは2〜40重量%用いられる。
【0029】
本発明で用いる(C)成分の水は特に限定されないが、イオン交換水を用いる事が好ましく、そのpHは、好ましくはpH2〜12、特に好ましくはpH4〜10、最も好ましくはpH5〜9である。鉱水を用いる事は推奨されないが、用いる時は金属不活性化剤等と合わせて用いる事が好ましい。
【0030】
水の添加量は特に限定されないが、好ましくはエマルジョン組成物の場合は1〜98.9重量%、より好ましくは10〜95重量%、さらに好ましくは50〜90重量%用いられる。
【0031】
本発明のエマルジョン組成物の製造方法は公知の方法で作製することができる。そのより好ましい例を次に示す。
(1)シリコーンと界面活性剤を混合しておき相転換させるための水、例えば界面活性剤と同量程度、を加えホモミキサーで強制攪拌を行なう。ここで少量の水を加えてさらにホモミキサーで攪拌することにより相転換させ、さらに水で任意の濃度に希釈する。
【0032】
(2)界面活性剤と相転換させるための水、例えば界面活性剤と同量程度ほぼ同量の水、を混合しておき、シリコーンを段階的に加えながらホモミキサーで強制攪拌を行なう。そして少量の水を加えてホモミキサーで攪拌することにより相転換させ、さらに水で任意の濃度に希釈する。
【0033】
(3)界面活性剤と全量の水を混ぜておき、ミキサーで攪拌しながらシリコーンを加えていく。
本発明においては、これらの方法において相転換までに添加する必要のある水を相転水とよび、それ以降にエマルジョン濃度を調整する為に入れる水を希釈水とよぶ。
【0034】
本発明の組成物には本発明の趣旨に反しない限り他の添加物を添加する事ができる。例えば、抗菌剤、防黴剤、pH調整剤、着色剤、他の界面活性剤、酸化防止剤、消臭剤、架橋剤、各種触媒、乳化安定剤、各種有機溶剤、キレート剤等を添加することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。なお、以下において「部」および「%」は重量基準である。
【0036】
〔評価方法〕
転相時粘度;300mlビーカーに転相時の状態の混合物100gを入れビーカーを横倒しにして12時間放置し、ビーカーから流れ出るものを○、流れでないものを×とし評価した。
転相時温度;温度計にて測定した。
外観;目視判定による。白色液状または半透明液状の場合○で表す。
固形分;2g/105℃/1時間 加熱オーブンによる。
pH;メルク社pH試験紙による。
粒子径;HIAC/ROYCO社 NICOMP370により測定する。
【0037】
遠心分離;コクサン遠心機 H−103NA型を用い、50mlのカラムを使用して測定する。4,000rpmで1時間後に上層・下層の分離を調べその厚さを表中に示す。
ペインタブル性;水でエマルジョンを1000倍に希釈して調整しアルミニウム製カップに注入し乾燥し、その底面の面積から最終塗布量が0.5mg/cm2となるようにする。加熱乾燥後、デシケーターの中で放冷し、マジックインキで塗布面に線を引き、書けた状況を観察する。
【0038】
[界面活性剤略称]
SFa;ラウリルアルコールエチレンオキサイド(10モル)付加物
SFb;イソデシルアルコールエチレンオキサイド(6モル)プロピレンオキサイド(4モル)付加物
SFc;イソデシルアルコールエチレンオキサイド(6モル)プロピレンオキサイド(8モル)付加物
SFd;イソデシルアルコールエチレンオキサイド(8モル)プロピレンオキサイド(2モル)付加物
SFe;ラウリルアルコールエチレンオキサイド(6モル)付加物
SFf;ラウリルアルコールエチレンオキサイド(8モル)付加物
【0039】
[シリコーン略称]表1,2中にはアルファベットのみで記載する。
シリコーンA;トリメチルシリル基末端封鎖ポリジメチルシロキサン(粘度350mm2/s)
シリコーンB;両末端にアルコキシ基を有するアミノ変性シリコーン(粘度5,000mm2/s,アミン当量7,000)
シリコーンC;両末端にアルコキシ基を有するアミノ変性シリコーン(粘度1,000mm2/s,アミン当量3,300)
シリコーンD;トリメチルシリル基末端封鎖アミノ変性シリコーン(粘度1,000mm2/s,アミン当量1,700)
シリコーンE;両末端にビニル基を有するポリジメチルシロキサン(粘度500mm2/s)
シリコーンF;ポリアルキル水素シロキサン(水素数1.6%、粘度20mm2/s)
シリコーンG;アルキルアリルシリコーン(アリル基(芳香環を含む構造);22mol%含有品、粘度1,000mm2/s)
【0040】
[乳化装置]
ドイツ国 JANKE&KUNKEL社製 ULTRA TURRAX T−45(以下T−45と略す)
【0041】
【実施例】
実施例1〜11、比較例1〜10
シリコーンと界面活性剤と転相水を、表1,2中に示す種類の物を表中に示す量混合した後、T−45にて攪拌し、相転換させ表中に示す量の希釈水および酢酸で希釈し、エマルジョンを得る。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
実施例7、比較例11
安定性の比較の為、実施例7と比較例11を示す。比較例11は、実施例7のSFbを6部添加する代わりにSFeを6部添加し、あとは実施例7と同様に実施する。比較例11の液の外観は透明液状である。両方の液を、50℃のオーブン中で4週間保存した後観察すると、実施例7のエマルジョンは安定で変化無く透明液状であるのに対し、比較例11では白濁が観察された。
【0045】
実施例12、比較例12
ペインタブル性を比較する為に実施例12および比較例12を実施した。
実施例12は、SFdを6.25部、水を2.5部秤量し、かき混ぜる。T−45で攪拌しながらシリコーンGを50部添加する。その後、水を41.25部添加する。比較例12は、SFaをSFdの代わりに用いた以外は実施例と同様に実施する。ペインタブル性の評価を実施例12、比較例12において実施したところ、実施例12はマジックの線がくっきりと引けるのに対して、比較例12は線が霞んでしまい引けなかった。
【0046】
以上の実施例と比較例から明らかなように、転相時に粘度が高くなり、シェアー熱により高温になるような処方の組成物においては、明らかに粘度が下がり、なおかつ温度も下がっている。比較例において温度が低い例もあるが、そういう例ではスティッフフェーズが得られず、エマルジョンも得られなかった。
【0047】
【発明の効果】
本発明のシリコーン組成物は、製造時に粘性の極端な増大が無く、発熱が少なく、したがってトルクも小さく、電力消費も抑制でき、保存安定性、ペインタブル性に優れたシリコーンエマルジョン組成物を提供できるという効果がある。

Claims (2)

  1. (A)シリコーン1〜70重量%、と(B)アルキル鎖の炭素数が10であり、−CHCHO−ユニットを1〜100含み、−CHRCHO−ユニット(Rはアルキル基を表わす)を1〜100含む構造を持ち、且つ−CHCHO−ユニット数が−CHRCHO−ユニット数以上である非イオン系界面活性剤0.1〜50重量%、と(C)水10〜98.9重量%からなるシリコーンエマルジョン組成物。
  2. (B)非イオン系界面活性剤が、炭素数が10のアルコールへの−CHCHO−ユニットを1〜100及び−CHRCHO−ユニット1〜100の付加物で、且つ−CHCHO−ユニット数が−CHRCHO−ユニット数以上である請求項1に記載のシリコーンエマルジョン組成物。
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