JP4818733B2 - ダイカスト用プランジャ - Google Patents

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Description

本発明は、ダイカスト鋳造する際に溶湯を押圧するためのダイカスト用プランジャに関するものである。
従来より、ダイカスト鋳造では、成形金型のキャビティと連通するプランジャスリーブ内に所定の金属溶湯を供給した上で、スリーブ内の溶湯をプランジャにより押圧してキャビティへと注入し、キャビティへ充填された溶湯を冷却・凝固させた後に、成形金型から成形品を得るようにしていた。このダイカスト鋳造では、キャビティに充填された溶湯が凝固する際に、ひけ巣等の鋳造欠陥が発生するのを防止するために、スリーブ内でプランジャ先端側の湯溜部(ビスケット部)をプランジャで更に押圧して、キャビティに充填された溶湯を増圧するようにしている。
ところで、上記のビスケット部は、鋳造欠陥を防止するためにある程度の容積が必要であり、そのため、キャビティに充填された製品部の溶湯が凝固しても、ビスケット部の溶湯が凝固しきれず、ビスケット部の溶湯が凝固するまで成形金型から成形品を脱型することができなかった。そこで、ビスケット部の凝固時間を短縮するために、プランジャの内部に冷却水が流通可能な流通空間を形成し、プランジャを介してビスケット部を冷却するようにしたものが知られている。
特開2001−150116号公報
しかしながら、従来のプランジャでは、スリーブ内での摺動による耐摩耗性を高めるために、熱伝導率の比較的低い炭素鋼や工具鋼等を用いており、ビスケット部の冷却に時間がかかり、ダイカスト鋳造におけるサイクルタイムを更に短縮することは困難であった。
そのため、プランジャ先端の肉厚を薄くして、熱伝導率を高めるようにすることが考えられる。しかしながら、この場合、肉厚が薄くなるとプランジャ先端の剛性が低下するので、溶湯を押圧する際にかかる反力によってプランジャ先端が割れて水漏れが発生する恐れがあり、押圧力との関係からプランジャ先端の肉厚を冷却効率に適した肉厚とすることができず、ビスケット部の冷却効率を飛躍的に高めることができなかった。
また、プランジャに用いる材料として、ベリリウム銅合金等の熱伝導率の高い金属材料を用いることが考えられる。しかしながら、この場合、炭素鋼等と比較すると耐摩耗性が低いため、プランジャが早期に摩耗して交換しなければならなくなると共に、炭素鋼等と比較して高価なため、プランジャにかかるコストが大幅に増加する問題がある。
そこで、本発明は、上記の実状に鑑みてなされたものであり、ダイカスト鋳造におけるビスケット部の冷却効率を高めてサイクルタイムを短縮すると共に耐摩耗性に優れたダイカスト用プランジャの提供を課題とするものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るダイカスト用プランジャは、
「溶湯が供給されるスリーブ内に挿入されると共に供給された溶湯を押圧可能とされ、内部に冷却水が供給されるダイカスト用プランジャであって、
スリーブの内面と摺接する円柱形状の摺動面、該摺動面の径よりも小径で基端に開口し先端に向かって穿設されプランジャロッドの先端が接続固定される接続孔、及び前記摺動面の径よりも小径で先端に開口する大径部と該大径部の基端側から続き前記接続孔へ貫通する小径部とにより段付孔とされた取付孔を備えたプランジャ本体と、
該プランジャ本体の前記取付孔の先端側開口を閉鎖すると共に外部に露出し前記大径部に挿入される円柱形状の露出部、該露出部の基端側から突出し前記小径部に挿入される突出部、及び突出部の基端側から先端へ向かって穿設された止り孔部を備え、前記プランジャ本体に固定されると共に該プランジャ本体よりも熱伝導率の高い金属材料からなる先端部材と、
該先端部材の前記突出部の位置で前記プランジャ本体と前記先端部材との間を水密にシールするシール部材と
を具備し、
前記プランジャ本体の前記取付孔に前記先端部材を取付けると共に、前記接続孔にプランジャロッドを接続した状態で、内部にプランジャロッドから供給される冷却水が流通可能な流通空間を有することを特徴とする。」ものである。
ここで、「熱伝導率の高い金属材料」としては、「ベリリウム銅等の銅合金」が挙げられ、プランジャ本体に用いられる材料よりも熱伝導率の高い金属材料を用いることが望ましい。
本発明によると、熱伝導率の高い金属材料からなる先端部材を、プランジャ本体の先端とプランジャ本体内の流通空間とに夫々露出するようにプランジャ本体の先端に固定したものである。つまり、熱伝導率の高い先端部材の先端が溶湯と直接接触し、基端が冷却水と直接接触するようにしたものである。これにより、プランジャ先端の熱伝導率が高くなり、ビスケット部の冷却効率を高めることができるので、ビスケット部の凝固時間を短縮することができる。つまり、ダイカスト鋳造におけるサイクルタイムを短縮して生産性を向上させることができる。
また、先端部材を熱伝導率の高い金属材料としており、従来のプランジャのように先端の肉厚を薄くして伝熱量を高めなくても冷却効率を高めることが可能となり、プランジャ先端の肉厚を薄くする必要が無いので、プランジャの剛性を維持した状態でビスケット部の冷却効率を高めることができると共に、溶湯に対する押圧力の高いダイカスト鋳造にも用いることができる。
ところで、プランジャ本体をベリリウム銅合金等の熱伝導率の高い金属材料で形成すると共に、プランジャ本体の外周に耐摩耗性に優れた金属材料からなるスリーブを嵌め合わせることで、プランジャに対して耐摩耗性と高い熱伝導率とを両立させることが考えられるが、この場合、プランジャの大部分を占めるプランジャ本体が高価な金属材料となるため、プランジャのコストが大幅に増加する問題がある。
しかしながら、本発明によると、プランジャの先端に固定される先端部材のみに比較的高価な熱伝導率の高い金属材料を用いているので、プランジャのコストが増加するのを抑制することができると共に、プランジャ本体に安価で耐摩耗性に優れた材料を用いることで、冷却効率が高く耐摩耗性に優れたプランジャを実現することができる。
なお、プランジャ本体と先端部材とを互いに着脱可能となるように固定しても良く、これにより、例えば、プランジャを廃棄する場合、異なる材料からなるプランジャ本体と先端部材とを容易に分解することができ、廃棄にかかるコストを低減させることができる。また、プランジャ本体、或いは先端部材の何れか一方が消耗した場合、プランジャ本体と先端部材とを分解して消耗した方を交換し、使える方を再利用することでプランジャにかかるコストを低減させることができる。
また、先端部材に、止り孔等の所定の孔を穿設してプランジャ本体の流通空間に供給された冷却水が先端部材の内部へ供給されるようにしても良く、これにより、先端部材の冷却効率を更に高めることができる。
ここで、「水密」としては、「プランジャ本体と先端部材との間にOリングやガスケット等のシール部材を介在させることで水密とするもの」、が挙げられる。これにより、シール部材をプランジャ本体内に供給される冷却水により冷却され易い位置に配置することで、溶湯の熱によりシール部材が劣化したり焼失したりするのを防止して、シール効果を良好に維持させることができる。
本発明によると、先端部材がプランジャ本体と水密に固定されているものである。これにより、プランジャ本体と先端部材との間から冷却水が漏水するのを防止することができ、漏水により不具合が発生するのを防止することができる。
上述の通り本発明によると、ダイカスト鋳造におけるビスケット部の冷却効率を高めてサイクルタイムを短縮すると共に耐摩耗性に優れたダイカスト用プランジャを提供することができる。
次に本発明に係るダイカスト用プランジャの一実施形態を、図1〜図3に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明のダイカスト用プランジャを用いたダイカスト鋳造機の概略構成を示す断面図である。図2(A)は本発明の一実施形態であるダイカスト用プランジャの断面図であり、(B)は(A)に示すダイカスト用プランジャの斜視図である。また、図3(A)は図2に示すダイカスト用プランジャの分解断面図であり、(B)は(A)に示すダイカスト用プランジャの分解斜視図である。
図1に示すように、ダイカスト鋳造機1は、固定型2が取付けられる固定盤3と、可動型4が取付けられる可動盤5と、図示は省略するが固定盤3を支持すると共に可動盤5を移動可能に支持するベースと、同じく図示は省略するが可動盤5を移動させる可動盤駆動装置とを備えている。可動盤駆動装置によって可動盤5を固定盤3の方向へ移動させて固定型2と可動型4とを互いに型合せすることで、固定型2と可動型4との間にダイカスト鋳造される成形品に対応した空間からなるキャビティ6が形成されるようになっている。
また、ダイカスト鋳造機1には、固定型2と可動型4とにより形成されるキャビティ6と湯道7を介して連通し固定盤3に取付けられる円筒内面を有したプランジャスリーブ8と、プランジャスリーブ8内を摺動しプランジャロッド9の先端に固定されるプランジャ10と、図示は省略するがプランジャロッド9を介してプランジャ10を進退駆動させるプランジャ駆動装置とを備えている。図示するように、プランジャ駆動装置により前進位置に移動したプランジャ10の先端側には、湯道7と連通するプランジャスリーブ8との間に所定の容積を有した湯溜となるビスケット部7aが形成されるようになっており、キャビティ6に充填された溶湯が冷却・凝固する際に、プランジャ駆動装置によりプランジャ10を増圧して、ビスケット部7aの溶湯をキャビティに供給して鋳造欠陥が発生するのを防止するようになっている。
なお、プランジャ駆動装置により進退するプランジャ10の前進位置と後退位置(図中二点鎖線で示す位置)との間には、プランジャスリーブ8内に溶融金属からなる溶湯を供給するための湯口11が備えられている。また、図示は省略するが、プランジャロッド9の内部には、プランジャ10に供給される冷却水を循環させるための循環流路が形成されている。
次に、本実施形態のプランジャ10について詳細に説明する。図2及び図3に示すように、プランジャ10は、プランジャスリーブ8内を摺動し内部にプランジャロッド9から供給される冷却水を流通可能な流通空間12を有するプランジャ本体13と、プランジャ本体13の先端から外部に露出すると共に流通空間12に露出するようにプランジャ本体13に固定される先端部材14とを備えている。
このプランジャ本体13は、プランジャスリーブ8の内面と摺接する所定長さの円柱形状の摺動面15と、摺動面15から軸直角方向に突出しない大きさとされ基端側の外周に形成される工具掛部16と、基端に開口し先端に向かって穿設されプランジャロッド9に接続固定するための接続孔17と、接続孔17と連通するように先端に開口し先端部材14を取付固定するための取付孔18とを備えている。この接続孔17には、その内周面にプランジャロッド9先端の雄ねじ部(図示は省略する)と螺合する雌ねじ部17aが形成されている。なお、本例では、接続孔17及び取付孔18の軸芯が、外周の摺動面15の軸芯と略同軸上に配置されている。また、接続孔17と取付孔18とで流通空間12が形成されている。更に、図示は省略するが、プランジャロッド9とプランジャ本体13とは公知の技術を用いて水密に接続されている。
このプランジャ本体13の取付孔18は、先端に開口する大径部18aと、大径部18aの基端側から続き接続孔17へと貫通する小径部18bとを備えており、大径部18aと小径部18bとにより断部18cが形成された段付孔とされている。また、取付孔18の大径部18aの内周面には、先端部材14を固定するための雌ねじ部18dが形成されている。
先端部材14は、取付孔18の先端側開口を閉鎖すると共に外部に露出し、取付孔18の大径部18aに形成された雌ねじ部18dと螺合する雄ねじ部19が外周に形成された円柱形状の露出部20と、露出部20の基端側から軸方向に突出し取付孔18の小径部18b内に挿通可能な外形とされた突出部21とを備え、図示するように、外形形状がプランジャ本体13の取付孔18の内面形状と対応した形状となっている。
また、先端部材14には、突出部21の外周にプランジャ本体13と先端部材14との間を水密にシールするシール部材22を保持する円環溝状のシール保持部23が備えられていると共に、突出部21の軸芯上において基端側から所定深さの止り孔部24が穿設されており、この止り孔部24により突出部21が筒状に形成されている。この止り孔部24の深さは、ダイカスト鋳造時にプランジャ10にかかる押圧力や、ビスケット部7aに求められる冷却効率等によって、適宜設定されるようになっている。
なお、本実施形態では、シール部材22がOリングとされていると共に、シール保持部23が軸方向に二箇所備えられ、二つのシール部材22を備えているが、シール部材22の数は、一つであっても良いし、三つ以上備えたものであっても良い。また、止り孔部24の底部には、所定の工具と係合可能な工具係合部25が備えられており、この工具係合部25に所定の工具を係合させることで、先端部材14を回転させて、プランジャ本体13との着脱が容易に行えるようになっている。
また、本実施形態のプランジャ10は、プランジャ本体13の材料として、S50C等の炭素鋼やSKD等の工具鋼が用いられていると共に、少なくともその摺動面15には、耐摩耗性を向上させるために、高周波焼入れ、浸炭焼入れ、窒化処理や、ニッケル,コバルト,クロム等の適宜合金による溶射処理等の公知の表面硬化処理が施されている。また、先端部材14の材料としては、ベリリウム銅等の銅合金等の熱伝導率の高い金属材料が用いられており、プランジャ本体13よりも熱伝導率の高いものが用いられ、本例ではベリリウム銅合金が用いられている。
次に、本実施形態のプランジャ10の作用について説明する。このプランジャ10は、先端部材14を、その突出部21がプランジャ本体13の取付孔18内に向くように配置した上で、取付孔18内に挿入した上で、プランジャ本体13と先端部材14とを互いに相対回転させることで、大径部18aの雌ねじ部18dと、露出部20の雄ねじ部19とを螺合させ、露出部20の基端が取付孔18の段部18cに当接するまで先端部材14をねじ込むことで組み立てることができる。
その際に、先端部材14の突出部21が小径部18b内へと挿入されると共に、突出部21の外周のシール保持部23に保持されたシール部材22が小径部18bの内周面と接触すると共に圧縮され、シール部材22によりプランジャ本体13と先端部材14との間が水密にシールされることとなる。このようにして組み立てられたプランジャ10を、プランジャロッド9の先端に取付けることで、ダイカスト鋳造機1に用いられる。なお、本例では、プランジャ本体13の先端と先端部材14の先端とが略面一となるようなものを示しているが、先端部材14が突出或いは後退した形態としても良い。
ダイカスト鋳造機1に取付けられたプランジャ10には、プランジャロッド9を介してプランジャ本体13の流通空間12内へと冷却水が供給されて、プランジャ本体13を内部から冷却すると共に、図2(A)に示すように、先端部材14の止り孔部24が流通空間12と連通しているので、流通空間12に供給された冷却水が止り孔部24内にも供給され、先端部材14を内部から冷却水により冷却できるようになっていると共に、シール部材22の温度上昇が抑制されるようになっている。
また、ダイカスト鋳造機1に取付けられたプランジャ10は、ダイカスト鋳造の際に、プランジャスリーブ8内に供給された溶湯を押圧してキャビティ6に注入させると共に、その先端には先端部材14が露出しており、熱伝導率の高い金属材料からなる先端部材14がビスケット部7aの溶湯と直接接触するので、ビスケット部7aが先端部材14を介して効率よく冷却水により冷却され、ビスケット部7aの凝固時間を短縮してダイカスト鋳造におけるサイクルタイムを短縮することができるようになっている。
このように、本実施形態のダイカスト用プランジャ10によると、熱伝導率の高い金属材料からなる先端部材14を、プランジャ本体13の先端から露出させると共にプランジャ本体13内に供給される冷却水と接触するようにプランジャ本体13の先端に固定しているので、これにより、プランジャ10先端の熱伝導率が高くなり、ビスケット部7aの冷却効率を高めることができ、ビスケット部7aの凝固時間を短縮することでダイカスト鋳造におけるサイクルタイムを短縮して生産性を向上させることができる。
また、先端部材14を熱伝導率の高い金属材料としており、従来のプランジャのように先端の肉厚を薄くして伝熱量を高めなくても冷却効率を高めることが可能となり、プランジャ10先端の肉厚を薄くする必要が無いので、プランジャ10の剛性を維持した状態でビスケット部7aの冷却効率を高めることができると共に、溶湯に対する押圧力の高いダイカスト鋳造にも用いることができる。
更に、プランジャ10の先端に固定される先端部材14のみに比較的高価な熱伝導率の高い金属材料を用いているので、プランジャ10のコストが増加するのを抑制することができると共に、プランジャ本体13に安価で耐摩耗性に優れた材料を用いることで、冷却効率が高く耐摩耗性に優れたプランジャ10を実現することができる。
また、先端部材14がプランジャ本体13とシール部材22を介して水密に固定されているので、これにより、プランジャ本体13と先端部材14との間から冷却水が漏水するのを防止することができ、漏水により不具合が発生するのを防止することができる。また、シール部材22が、冷却水が供給される止り孔部24が穿設された突出部21の外周に備えられており、シール部材22が冷却水により冷却され易い位置に配置されているので、これにより、溶湯の熱によりシール部材22が劣化したり焼失したりするのを防止して、シール効果を良好に維持させることができる。
更に、プランジャ本体13と先端部材14とがねじ結合により着脱可能に固定されているので、これにより、例えば、プランジャ10を廃棄する場合、異なる材料からなるプランジャ本体13と先端部材14とを容易に分解することができ、廃棄にかかるコストを低減させることができる。また、プランジャ本体13、或いは先端部材14の何れか一方が消耗した場合、プランジャ本体13と先端部材14とを分解して消耗した方を交換し、使える方を再利用することでプランジャ10にかかるコストを低減させることができる。
以上、本発明を実施するための最良の実施の形態を挙げて説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
すなわち、本実施形態では、突出部21の外周に形成されたシール保持部23に保持されたシール部材22により、突出部21の外周と小径部18bの内周との間で、プランジャ本体13と先端部材14とを互いに水密とするものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、図4に示すように、突出部21を小径部18bよりも短くすると共に小径部18bの基端側に更に小径で円環状のシール当接部26を備え、突出部21の端部とシール当接部26との間にシール部材22を配置するようにしても良く、これによっても、上記と同様の作用効果を奏することができる。なお、構成の同じ部分については上記と同様の符号が付してあり、詳細な説明は省略する。
また、本実施形態では、プランジャ本体13の大径部18aと先端部材14の露出部20との間でねじ結合により固定するものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、プランジャ本体13の小径部18bと先端部材14の突出部21との間でねじ結合するようにしても良いし、ねじ結合を廃止して先端部材14をプランジャ本体13に圧入固定するようにしても良く、上記と同様の作用効果を奏することができる。
更に、本実施形態では、止り孔部24の底部に工具係合部25を備えたものを示したが、これに限定するものではなく、例えば、止り孔部24の内径形状を多角形状とすることで止り孔部24自体を工具係合部としても良いし、プランジャ本体13の工具掛部16と同様に突出部21の外周に工具係合部を形成するようにしても良く、上記と同様の作用効果を奏することができる。
本発明のダイカスト用プランジャを用いたダイカスト鋳造機の概略構成を示す断面図である。 (A)は本発明の一実施形態であるダイカスト用プランジャの断面図であり、(B)は(A)に示すダイカスト用プランジャの斜視図である。 (A)は図2に示すダイカスト用プランジャの分解断面図であり、(B)は(A)に示すダイカスト用プランジャの分解斜視図である。 図2とは異なる本発明の実施形態であるダイカスト用プランジャの断面図である。
符号の説明
10 プランジャ
12 流通空間
13 プランジャ本体
14 先端部材
15 摺動面
16 工具掛部
17 接続孔
17a 雌ねじ部
18 取付孔
18a 大径部
18b 小径部
18c 断部
18d 雌ねじ部
19 雄ねじ部
20 露出部
21 突出部
22 シール部材
23 シール保持部
24 止り孔部
25 工具係合部
26 シール当接部

Claims (1)

  1. 溶湯が供給されるスリーブ内に挿入されると共に供給された溶湯を押圧可能とされ、内部に冷却水が供給されるダイカスト用プランジャであって、
    スリーブの内面と摺接する円柱形状の摺動面、該摺動面の径よりも小径で基端に開口し先端に向かって穿設されプランジャロッドの先端が接続固定される接続孔、及び前記摺動面の径よりも小径で先端に開口する大径部と該大径部の基端側から続き前記接続孔へ貫通する小径部とにより段付孔とされた取付孔を備えたプランジャ本体と、
    該プランジャ本体の前記取付孔の先端側開口を閉鎖すると共に外部に露出し前記大径部に挿入される円柱形状の露出部、該露出部の基端側から突出し前記小径部に挿入される突出部、及び突出部の基端側から先端へ向かって穿設された止り孔部を備え、前記プランジャ本体に固定されると共に該プランジャ本体よりも熱伝導率の高い金属材料からなる先端部材と、
    該先端部材の前記突出部の位置で前記プランジャ本体と前記先端部材との間を水密にシールするシール部材と
    を具備し、
    前記プランジャ本体の前記取付孔に前記先端部材を取付けると共に、前記接続孔にプランジャロッドを接続した状態で、内部にプランジャロッドから供給される冷却水が流通可能な流通空間を有することを特徴とするダイカスト用プランジャ。
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