JP4818446B2 - 密閉表示器を有する柔軟性貯蔵袋 - Google Patents

Description

発明の詳細な説明

発明の属する分野
本発明は柔軟性貯蔵袋、特に腐り易い材料はじめ各種物品を収容し保護するための使用に適当な袋に広く採用されるクロージャーに関する。

発明の背景
各種物品の収容及び保護、さらには食品のような腐り易い材料の保護の為の使用に適当な柔軟性貯蔵袋は従来技術において周知である。この様な袋は典型的には、２つの柔軟性対向側壁、３つのシールされ又は折り曲げられた縁、及び１つの開口の縁を有する半閉じ容器を形成するために、それ自体に折り重ねられて２つの縁に沿ってシールされた高分子フィルムの長方形のシートからなっている。かみ合いリブ型シールのような袋と一体に形成された、又はプラスチック又は紙被覆ワイヤのタイのように個別に提供されたクロージャーが、収納アセンブリを完成する。

本明細書で使用するときには、用語「柔軟性」は、特に反復する屈曲又は曲げが可能なので、柔軟で、外部から加えられた力に応じて容易に変形し得る材料をいうために使用される。したがって「柔軟性」は、この意味において、実質的に、撓まない、硬い、又は変形しないという用語と対立する。それ故、柔軟である材料と構造物は、外力に順応して一体性を失うことなく、接触する対象物の形状に良く合致するように形状及び構造を変えることが出来る。上述の多様性をもつ柔軟性貯蔵袋は典型的には、厚さが０．００５０８ｍｍ乃至０．０５０８ｍｍ(約０．０００２インチ乃至０．００２インチ)の、ポリエチレンその他のポリオレフィン系の物質の様な高分子フィルムで形成される。この様な高分子フィルムはしばしば透明で、時に不透明又は有色のこともある。

最近の市販の各種の柔軟性貯蔵袋は、広範囲の物品や材料を一般に使い捨て可能の収納装置の中に便利に貯蔵する手段を提供する。多くの市販の柔軟性貯蔵袋は、その袋の開口の密閉を具現する為に機械的かみ合いシールを使用し、その様な袋のあるものは機械的かみ合いシールの開閉容易性改善のために摺動式機械的クロージャーを補助的に採用している。どちらのタイプの機械的かみ合いシールについても、所望の密閉操作の完成実現のためには、完全な密閉が事実上、袋の開口の一方から反対側へ横断して完了したかどうかを決定するという課題が残っている。

したがって、完全な密閉が達成された時に明白な表示を与えるクロージャーを提供することが切望されている。

発明の要旨
本発明は開口と、この開口を閉じるための密閉装置と、密閉表示器とを有する柔軟性貯蔵袋を提供する。この袋は半閉じであって、２つの縁で形成された開口を有する。密閉表示器は、この袋の開放又は密閉状態に応じて位置を変える。

一実施例では、密閉表示器は機械的シールからなる。この機械的シールは、スライダーにより作動する。密閉表示器は、この機械的シールに並置される１つまたはそれ以上のフラップを備えても良い。このフラップはスライダーの平行移動に応じて位置を変える。一実施例では、このスライダーは、平行移動した時に袋からフラップを切り離す。他の実施例では、スライダーの平行移動に従ってフラップを第１位置から第２位置に折りたたむようにしても良い。

発明の詳細な説明

図１は本発明に基く柔軟性袋１０の一実施例を示す。この柔軟性袋１０はスライダー５０を有し、このスライダー５０は、「Ｃ」の方向に平行移動した時に、クロージャー４０をしっかり閉じるだけでなく、クロージャー４０の上方に袋本体２０の少なくとも一方の側部の上部に形成されたフラップ３１を折りたたむ。フラップの移動と、袋１０の開口を形成する上縁３０の形状のこれに対応する変化とにより、クロージャー４０の状態の明瞭な目視表示が提供される。適当な表示は、「閉じられている」、「開かれている」、又は、それと同様のことを明示する為に、フラップの一方の側部又は両側部に配置しても良い。

図２は本発明に基く柔軟性袋１０の他の実施例を示す。図２に示すように、スライダー５０が「Ｃ」方向へ移動をした時に、スライダー５０により、材料７０の細片が、密閉課程が完了するに従い同様に漸進する要領で袋１０の上縁３０から切り離される。スライダー５０が充分移動した時に、材料７０の細片は自由に落下し、又は容易に脱落して袋１０の開口の変更によって首尾良いクロージャー４０の作動の目視表示を提供することが出来る。図３は、１個以上の鋭いナイフ状ブレード８０を有するスライダー５０の断面図を示す。このブレードは内側に延びており袋１０の最上部に接触してこれを切り離させる。選択的にこのブレードは、反復するクロージャー４０のサイクルが継続されるときには、徐々に下方移動するようにばねを装着出来るので、材料７０の新しい細片が、クロージャー４０がしっかり閉じられる度に毎回材料が不足するまで切り離される。材料の切り離された細片は信頼し得る方法で廃棄出来る。

必要に応じ、図２の袋１０は複数のフラップ３１を有することが出来る。例えば１個のフラップ３１は、スライダー５０が密閉する方向に移動したときに、切り離されることが又は位置変更が出来る。他の１個のフラップ３１はスライダー５０が開く方向に移動したときに切り離されること又は位置変更が出来る。この実施例は袋１０が１回使用後廃棄でなく多数回使用を意図する場合に特に適するように考慮されている。

本発明に基く柔軟性貯蔵袋１０を構成するための各種の構成要素は、本来的に主として二次元であるか、又は三次元構造に形成された、実質的に不透過性の材料、例えば塩化ビニル（ＰＶＣ）、ポリ塩化ビニリデン（ＰＶＤＣ）、ポリエチレン（ＰＥ）、ポリプロピレン（ＰＰ）、アルミニュウム箔、コート（ワックス等）紙と非コート紙、コート不織布等、及び実質的に透過性の材料、例えば、スクリム、網、織布、不織布、又は有孔或いは多孔のフィルム等が、含まれている。この様な材料は単一構造又は層からなるものでも良く、又は所定の物質の担体として使用される基質材料をはじめ多数の材料の複合材料でも良い。

一旦所望のシート材料が、任意の望ましく適当な方法で製造され、袋本体２０に使用すべき材料の全て又は一部からなるときには、袋１０は、任意公知の適当な方法、例えばこの様な袋１０を商業的に利用できる形で製造するための従来公知の技術でつくることが出来る。加熱又は接着シールの技術は、袋１０の各種の構成部材又は構成要素を、それ自体で又は相互に接合する為に利用することが出来る。さらに、袋本体２０は、熱成形加工、ブロー成形加工、又はウエブ又はシートの材料から袋本体２０をつくるための折り曲げ及び接着技術に依存しない他のモールド加工を施すことが出来る。最近の２件の米国特許明細書は、上述の全体の構造に類似で最近利用できるタイプの柔軟性貯蔵袋１０に関する技術の状態を説明したもので、１９９６年９月１０日発行のポーシャ（Ｐｏｒｃｈｉａ）他の米国特許第５，５５４，０９３号明細書、及び、１９９６年１１月１９日発行のダイス（Ｄａｉｓ）他の米国特許第５，５７５，７４７号明細書である。

本発明の独特の実施例を説明したが、各種の他の変更及び改良が本発明の精神及び範囲を逸脱することなく可能であることは、当業者には明らかである。それ故、本発明の範囲内にあるこの様な全ての変更及び改良を添付の請求の範囲に含めることを意図している。

本明細書は本発明のクレームを詳細に指摘して明瞭に説明した請求の範囲を添付したが、本発明が添付図面と関連付けた以下の説明によってより良く理解されるものと確信しており、この図面では参照数字が類似の構成要素と同じものとして識別されている。
図１は本発明に基く密閉表示器を採用した一つの柔軟性袋の立面図である。 図２は本発明に基く密閉表示器を採用した他の柔軟性袋の立面図である。 図３は図２の袋のスライダーの部分断面立面図である。

１０ 柔軟性袋
２０ 袋本体
２２ シート状の材料折り目
２６ 側部継目
３０ 上縁
３１ フラップ
４０ クロージャー
５０ スライダー
７０ 材料

Claims (4)

1. 半閉じ柔軟性袋において、
   底部と；
   前記底部の反対側に位置し、開口を形成する２つの対向部分を備える上縁と；
   前記上縁の前記２つの対向部分に配置された、スライダーにより密閉可能な前記半閉じ柔軟性袋密閉用のかみ合い式機械的シールと；
   前記かみ合い式機械的シールに並置されると共にクロージャーの上方に袋本体の少なくとも一方の側部の上部に形成された１枚または複数枚のフラップと；
   を有し；
   少なくとも１枚のフラップが、前記スライダーの平行移動に応じて位置を変える半閉じ柔軟性袋。
2. 前記スライダーが平行移動する時に、前記スライダーが前記袋から前記フラップを切り離すことを特徴とする、請求項１に記載の半閉じ柔軟性袋。
3. 前記フラップが前記スライダーの平行移動に従って第１位置から第２位置に折りたたまれることを特徴とする、請求項１に記載の半閉じ柔軟性袋。
4. 前記フラップが、前記袋の開放状態又は密閉状態を表わす表示を有することを特徴とする、請求項３に記載の半閉じ柔軟性袋。

Images